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日野自動車、過去最大赤字 純損失 2,177 億円、不正の制裁金が影響

トラック大手の日野自動車は 24 日、2025 年 3 月期の純損益が 2,177 億円の赤字(前年は 170 億円の黒字)だったと発表した。 通期の赤字額としては過去最大という。 エンジンの認証不正問題に伴う制裁金などが響いた。 小木曽聡社長は同日のオンライン会見で「財務状況はいまだ危機的。 本業で稼いで反転攻勢したい。」と話した。 売上高は国内の販売増により前年比 11.9% 増の 1 兆 6,972 億円、本業のもうけを示す営業利益は、親会社のトヨタ自動車向けの生産増により 574 億円の黒字(前年は 81 億円の赤字)だった。 26 年 3 月期の純損益は 200 億円の黒字を見込む。

22 年に発覚した認証不正を受けて、各国で訴訟を起こされた。 米国では制裁金などとして計 12 億 76 万ドル(約 1,800 億円)を支払うことで和解するなど、一連の係争は終結する方向だ。 一方、三菱ふそう・トラックバスとの経営統合協議は、関係者によると、最終合意に向けて調整中だ。 日野の小木曽社長はこの日、「最終契約に向けて前向きな話をしている」と述べるにとどめた。 (松岡大将、asahi = 4-24-25)


日野と三菱ふそう、統合へ最終調整 日野の不正影響で延期→再始動

トラック大手の日野自動車と三菱ふそうトラック・バスが、経営統合の最終合意に向けて調整していることが 22 日、関係者への取材で分かった。 当初は 2024 年中の統合を目指していたが、日野の認証不正問題と、これに関連した集団訴訟、国内外の競争法への対応などから両社は 24 年 2 月に統合延期を発表。 統合時期は未定としていた。 日野の一連の係争がほぼ終結する見通しとなり、統合に向けて再始動する。

関係者によると、統合は日野の親会社であるトヨタ自動車と、三菱ふそうの親会社の独ダイムラートラックが新たな持ち株会社を設立し、統合する 2 社を傘下に置く案が有力視されている。 持ち株会社に対するトヨタとダイムラーの出資比率は同規模で対等になるとみられ、日野と三菱ふそうは 26 年 4 月までの統合を目指す。 ダイムラーを除く 3 社は 22 日、「当社が発表したものではない」とのコメントを表明した。 最終合意や持ち株会社の上場時期などは「現時点で決まっていることはない」とした。

統合には、電動化など先進技術への投資がかさむ中で、経営規模を大きくして競争力を維持する狙いがある。 これまでの取材によると、統合はダイムラー側からトヨタ側に相談があったのがきっかけ。 トヨタの佐藤恒治社長は 23 年に「日本の商用車市場は規模が小さく、単独で戦うのは厳しい」と述べていた。 しかし、日野で 22 年に発覚したエンジンを巡る認証不正に絡み、北米や豪州などで集団訴訟を起こされ、日野は巨額の賠償負担が生じる恐れに直面。 さらに、統合する両社は日本や東南アジアで高い市場シェアを持ち、競争当局の許認可の取得に想定以上の時間がかかっていたことから、統合は先送りされていた。

両社の統合後は、国内の商用車メーカーは日野と三菱ふそう、いすゞとグループ会社の UD トラックスの 2 陣営に再編される。 統合にもたつく間、ライバルのいすゞは規模拡大で先行して 24 年度は 1,350 億円の黒字を見込む。 一方、日野は認証不正に絡む訴訟の和解金やリコール対応などで、24 年度の純損益は 2,650 億円と過去最大の赤字となる見通し。 本社工場の敷地を売却して資金を工面する。 小木曽聡社長は 1 月の決算会見で「ようやく視界が開けてきた。 最終契約に向けて活動を進めていく」と話していた。 (松岡大将、asahi = 4-22-25)


トヨタの HV、需要急増で世界的に供給逼迫 納期が長期化

[ニューデリー/オースティン] トヨタ自動車のハイブリッド車 (HV) の需要が急増しており、米国、日本、中国、欧州などの主要市場で在庫が逼迫していることが関係者の話で明らかになった。 納入まで数カ月待ちとなるケースも見られる。 LMC オートモーティブによると、プラグインハイブリッド車 (PHV) を含む HV の世界販売台数は、過去 5 年間で 570 万台から 1,610 万台へと約 3 倍に増加した。 欧州のある関係者は新型 HV の納車期間が平均 60 - 70 日と、2020 年の約 2 倍に延びていると語った。 トヨタによると、欧州では特に「ヤリスクロス」 HV や「RAV4」 PHV の需要が強く品薄となっている。

トヨタのウェブサイトによれば、日本では多くのモデルで納車まで 2 - 5 カ月かかっている。 別の関係者は、米西海岸のあるディーラーでは「プリウス」が2 月中旬に完売し、「カムリ」 HV も在庫が数台しか残っていないと明らかにした。 また、トヨタにとって重要な成長市場であるインドでは、納車期間は昨年より改善しているものの、車種によっては依然として 2 - 9 カ月かかると別の関係者は語った。

トヨタは声明で、HV の需要が「過去 1 年間に全地域で大幅に増加」しており、生産を拡大するために全力を尽くしていると説明した。 過去 1 年間で納車までの期間を短縮したと述べた。 自社およびサプライヤーのHV部品の生産能力は、トヨタの年間生産計画と車両組み立て能力に見合ったものであるとしている。

供給の混乱

関係者 2 人は、HV のパワートレインに使用される部品の供給逼迫が納入遅延の原因だと指摘する。 HV のパワートレイン部品は主に日本で生産され、海外の組み立て拠点に供給されている。 ある関係者によると、アイシンに納入する部品に使われる磁石の不足が課題となっている。 アイシンはサプライヤーからローターとステーターを確保できず、トヨタへのハイブリッドモーターの納入が遅れたという。 またデンソーでも、2 次、3 次サプライヤーから部品供給が滞った影響で、インバーターの納入が遅れていると別の関係者は語った。

トヨタはインドでデンソー以外のサプライヤーに目を向ける可能性があり、インドでインバーターを製造することを検討しているという。 トヨタのインド法人、トヨタ・キルロスカ・モーターのバイスプレジデント、バリンダー・ワドワ氏は声明で、サプライチェーンのボトルネックが解消され、納車までの待ち時間が「大幅に」短縮されたと明らかにした。 同社は最近、年間3万2000台の車両を生産できる能力を増強し、さらに10万台を追加生産するための投資を行っていると述べた。 (Aditi Shah、Norihiko Shirouzu、Reuters = 3-31-25)


トヨタ、新 EV を欧州で発売へ テスラや中国勢に対抗

【ブリュッセル】 トヨタ自動車は 12 日、欧州で 2025 年に電気自動車 (EV) を新たに 3 車種発売すると発表した。 品ぞろえを拡充し、先行する米テスラや中国勢に対抗する。 欧州で現在約 5% のEV販売比率は 26 年に 20% となる見通しだったが、27 年にずれ込む可能性があるとした。 ブリュッセル近郊で 6 日に開いた発表会で、EV 3 車種を披露した。 「bZ4X」はデザインに手を加え、走行性能を高めた。 日本でも年内に発売する。 「C-HR+」は 1 回の充電で約 600 キロ走行できるモデルを用意。 スズキと共同開発した「アーバンクルーザー」も紹介した。

欧州では 26 年までに「トヨタ」ブランドでさらに 3 車種の EV を追加する。 EV 販売比率が 20% に達する時期は、一部の国での購入補助金打ち切りや充電インフラ整備の遅れを背景に、見込みから 1 年遅れる可能性がある。 欧州法人の中田佳宏社長は共同通信などのインタビューに応じ、日本などから輸出する EV が一定の販売台数を確保できれば欧州での生産を始める意向を示した。 (kyodo = 3-12-25)


トヨタ「ウーブン・シティ」をお披露目 富士山望む実験都市の姿は

トヨタ自動車は 22 日、静岡県裾野市で建設中の実験都市「ウーブン・シティ」を報道陣に公開した。 自動車工場跡という立地を生かし、今秋以降、公道では許可をとらないとできない自動運転をはじめ様々な実証実験を国内外の企業や研究者などと共に進める。 22 日に第 1 期工事を終えた竣工式を行った。 トヨタによると、豊田章男会長はあいさつで「進化し続ける『永遠に未完成のまち』であり、未来のモビリティーのテストコースだ」と述べた。

東海道新幹線の三島駅から車で 20 - 30 分ほど、富士山を望める第 1 期エリアの約 4 万 7 千平方メートルの敷地に建物が完成した段階だ。 全面ガラス張りの建物では、1 階に開発中の製品を並べたり、紹介したりできる場になるという。 建物の名「Kakezan Invention Hub」は、各業界の強みをかけ算して、新たな価値を生み出す意味合いをこめたという。 住宅は窓が階段状のおおむね 4 - 6 階建ての建物に 130 戸が用意され、2 階部分は歩行者専用通路で「口」の字形につながる。 まずトヨタ関係者と家族など 100 人が暮らす。 将来的に 2 千人程度の入居を想定する。

自動運転、ロボットによる物流を実証実験

敷地内では、自動運転の電気自動車「eパレット」でカフェなど移動販売の実験を予定。 広場の周囲の道では自動運転のバスが走り、すべての建物をつなぐ地下通路ではロボットによる物流サービスの実証実験も進める。 安全の性能を評価し製品開発につなげる車のテストコースさながらに、課題を見つけながら実用化をめざしていく構想だ。

移動を軸とする最新技術をトヨタや多業種の参加企業、研究者や発明家などが製品やサービスに落とし込む。 人が暮らす空間で試しながら、居住者や訪れた人がモニターのように互いに意見を伝え合うことをイメージする。 ただ、域内に入るにはゲートを通る必要があり、一般の人は許可がないと立ち入れない。 企業ではダイキン工業、ダイドードリンコ、日清食品、UCC ジャパン、増進会ホールディングスの参加が決まっている。 信号の長さや明るさといったインフラの望ましい姿も、検証課題の一つになる。

ウーブンは英語で「織り込まれた」意味があり、トヨタ祖業の織機などからとった名という。 この敷地は、2020 年までトヨタ自動車東日本の東富士工場が稼働し、53 年間の累計でセンチュリーなど約7 50 万台を生産した。 将来的に跡地のうち 30 万平方メートル弱をまず「まち」に開発していく計画で、第 2 期の造成工事が進んでいる。 まちの住民の一人になるというウーブン・バイ・トヨタの隈部肇 CEO (最高経営責任者)は 22 日、「未来の便利をつくるまちに育てたい」と話した。 (伊藤裕香子、asahi = 2-22-25)


トヨタが「凄いシステム」を初披露へ 「新型燃料電池システム」開発!
 耐久 & 燃費向上 「H2 & FC EXPO」に登場

トヨタが「第 3 世代 FC システム」を開発

2025 年 2 月 14 日にトヨタは、水素社会の実現に向けては「新型燃料電池システム(以下、第 3 世代 FC システム)」を開発したことを発表しました。 従来の FC システムとはどのような違いがあるのでしょうか。 トヨタは 2014 年に燃料電池車 (FCEV) 「MIRAI」を発売。 2020 年には 2 代目となる「MIRAI」も登場してます。 また 2019 年からはトヨタの FC システム供給を開始し、バスや鉄道、定置式発電機などにおいて、グローバルに 100 社以上 2,700 基を超える FC システムを供給してきたと言います。

とくに日本では、東京都や福島県、福岡県などで多くのパートナーとともに商用分野の社会実装に向けた取り組みを進めており、一例として九州ではごみ収集 (FCEV) などを展開してきました。 こうした実証で得られた知見、長年蓄積した技術をもとに新たな第 3 世代 FC システムが開発されました。 その特徴は、当社比 2 倍となる耐久性能の向上により、ディーゼルエンジン同等に。 さらにはメンテナンスフリーを実現しています。 また当社比で 1.2 倍となる燃費性能の向上により、航続距離を約 20% 向上。

開発・生産面では、セル設計、製造プロセスの革新によるコストの大幅削減を実現しました。 また第 3 世代 FC システムではラインアップを拡大しています。 これまでの乗用車向け、汎用向け(定置式発電機、鉄道、船舶等)に加え、大型商用車にも搭載できるようになりました。 乗用車向けでは、燃費性能の改善により航続距離が向上することで、長距離も安心して運転出来るように。 大型商用車向けでは、ディーゼルエンジン並みの耐久性や高出力を実現し、小型化することで、様々な商用車に搭載可能です。

今回の第 3 世代 FC システムは、今後、水素社会の実現に向けた動きを加速させるためには、燃料電池のさらなる進化が必要であるとの考えのもと、特に水素社会をけん引する商用分野のニーズに応えられるようにという点がポイント。 またトヨタは「新たに開発した第 3 世代 FC システムに加えて、各地域の行政や意志あるパートナーと連携し、水素社会の実現に向けて、引き続き、貢献してまいります」と説明しています。

今後は 2026 年以降に日本や欧州、北米、中国などの市場に投入する予定だと言います。 また 2025 年 2 月 19 日から始まる「H2 & FC EXPO (水素・燃料電池展)」で第 3 世代 FC システムが初披露される予定です。 (くるまのニュース = 2-14-25)


トヨタ、純利益 4 兆円超で過去最高を更新 通期の業績予想も上方修正

トヨタ自動車が 5 日発表した 2024 年 4 - 12 月期決算(国際会計基準)は、認証不正問題への対応などが響き、本業のもうけを示す営業利益は前年同期比 13.2% 減の 3 兆 6,794 億円だった。 一方、売上高は 4.9% 増の 35 兆 6,735 億円、最終的なもうけを示す純利益が 3.9% 増の 4 兆 1,003 億円となり、この期間としては、ともに過去最高だった。

北米や欧州などでハイブリッド車 (HV) の販売が伸びており、円安も業績を押し上げた。 25 年 3 月期の業績予想を上方修正し、売上高は従来の想定から 1 兆円多い 47 兆円(前年比 4.2% 増)、営業利益は 4 千億円多い 4 兆 7 千億円(同 12.2% 減)、純利益は 9,500 億円多い 4 兆 5,200 億円(同 8.6% 減)を見込む。 営業利益の改善は、北米や日本で値上げしたことに加え、値引きの原資のために販売店に支払う「販売奨励金」が抑えられているためだ。 想定為替レートを期初の 1 ドル = 145 円から 152 円に見直した効果も出るという。

ただ、主力の北米市場は、トランプ米大統領がメキシコとカナダに追加関税を課す方針を示し、不透明感が漂う。 宮崎洋一副社長は「想定や臆測で我々が右や左にいくことは産業全体の柔軟性、俊敏性をそぐ。 色んなことが見えてから、いち早く動きたい。」と述べるにとどめた。 (稲垣千駿、asahi = 2-5-25)


トヨタ株が急伸、エヌビディアの半導体活用し次世代自動車開発

トヨタ自動車の株価が一時 3.9% 高と急伸した。 人工知能 (AI) 向け半導体大手、米エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者 (CEO) が、トヨタが自動運転向け AI 製品の顧客になると発表したことが材料視された。 フアン CEO はラスベガスで開催中のテクノロジー見本市「CES」で日本時間 7 日午前 11 時 30 分から講演した。 エヌビディアの発表によると、トヨタはエヌビディア製の半導体とソフトウエアを使用し、次世代自動車を開発する。

7 日の東京市場では東京エレクトロンや Kokusai Electric、イビデンなど半導体関連株も軒並み大幅高となっている。 フアン CEO の講演を前に 6 日のエヌビディア株が最高値を更新したことを受けた。 野村アセットマネジメントの石黒英之チーフ・ストラテジストは、2025 年はデータセンターなどインフラだけでなく、ソフトウエアやサービス分野などに人工知能 (AI) の裾野が広がる可能性があると話す。 (横山桃花、長谷川敏郎、Bloomberg = 1-7-25)


ガソリン 1L で「約 50km」走れる! トヨタの「超・低燃費」コンパクトカーに期待大!
 全長 4m で「4 人乗れる」めちゃ実用的な "快適マシン" が凄い!

「リッター 47.6km」!  驚異的な低燃費を実現

2010 年代には様々なハイブリッドカーが登場し、一般にも広く浸透しました。 その中でも燃費性能に優れていた 1 台が、2012 年にトヨタが発表した「FT-Bh」です。 同車の燃費は、10 年以上経った現在においても今なお一級品と言えるものでした。 FT-Bh は、トヨタが 2012 年の「ジュネーブ国際モーターショー」に出展した、ハイブリッドカーのコンセプトモデルです。 ハイブリッドカーがさらに普及すると考えられる "2010 年代後半" を想定しており、「ECOMOTION (Eco+Emotion)」をテーマとして開発。

そのため、求められるであろう環境性能と燃費性能を高水準で実現し、とくに 燃費については、欧州の測定方法 (NEDC) で1リッター当たり 47.6km と、非常に優秀な値を達成していました。 FT-Bh がこれほどの低燃費を実現した理由として、当時のトヨタは「軽量化」、「走行抵抗の低減」、「パワートレインの効率向上」、「熱マネージメント」、「節電」の 5 つを挙げています。 同車のボディサイズは全長 3,985mm x 全幅 1,695mm x 全高 1,400mm と、コンパクトな車体となっています。

さらに高張力鋼板や新開発の高発泡材料を用いることで、空車重量を 786kg まで軽くすることに成功。 この高発泡材料は室内の温度調節に要する熱容量の低減など、効果的な熱マネージメントにも貢献しました。 また丸みを帯びたボディは空力性能を重視したものになっており、大径かつ細幅のタイヤを採用することで走行抵抗も低減させています。 パワートレインには、新開発の 1 リッター 2 気筒エンジンを搭載。 トルクに優れたロングストローク特性へとセッティングすると同時に、ハイブリッドシステムの効率化にも注力し、燃費だけでなく環境性能も向上させていました。

燃費だけでなく、エクステリア・インテリアデザインも FT-Bh が注目を集めたポイントです。 とくにフェンダーと一体化した縦型ランプと大型のアンダーグリルを備えたフロントマスクは、新時代を感じさせるシャープなデザインでした。 ちなみに、この特徴的なフロントデザインは「キーンルック」と呼ばれるもの。 当時「次世代トヨタフェイス」と称され、市販モデルでは 2 代目「オーリス」で初めて採用。 後に「C-HR」や「86」など、多くのトヨタ車にも用いられることになります。

当時は「市販は確実」とも噂された FT-Bh でしたが、結果的に市販化されることはありませんでした。 とはいえ、非常に性能に優れたモデルだったため、同車の開発で培われた技術や知見は、トヨタの後のクルマに受け継がれていることでしょう。 (大西トタン、くるまのニュース = 12-15-24)

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トヨタが新型「コンパクト SUV 」世界初公開! 全長 4.3m の「超ワイド & スポーティ」な斬新ボディ採用!
 ツートンカラーも映える「新型アーバンクルーザー」欧州発表に反響あり!

トヨタ「新型アーバンクルーザー」初公開!

トヨタの欧州法人は 2024 年 12 月 12 日、コンパクト SUV タイプの新型 BEV (電気自動車)「アーバンクルーザー」を世界初公開しました。 同車は、2023 年 11 月に発表された「アーバン SUV コンセプト」の市販モデルにあたり、コンパクトながら広い室内空間と力強いデザインを実現しています。 ボディサイズは全長 4,285mm x 全幅 1,800mm x 全高 1,640mm、ホイールベース 2,700mm となっており、これは同社が日本で展開している「ヤリスクロス」よりやや大きめといったところ。

エクステリアは「アーバンテック」をテーマにデザインされ、2 トーンルーフにくわえてフロントにはトヨタの最新ファミリーフェイスである「ハンマーヘッド」を採用しています。 また車体後部には、力強い造形のバンパーや印象的な横一文字のリアライトが備わり存在感を強調。 インテリアは、低く水平なメーターパネルと高めの座席位置が組み合わさった、すっきりとした開放的なデザインとし、黒とダークグレーのトリムを組み合わせました。 室内装飾の特徴として、12 色から選択可能なアンビエントライトが備わり、ドライブの気分や時間帯に合わせてキャビンの雰囲気を演出します。

ラゲッジスペースはスライド式リアシートによって広さを任意に調整でき、より大きなボディを持つ D セグメントモデルと同等の荷室空間を確保できます。 パワートレインは、FF (前輪駆動) 2 タイプと 4WD (四輪駆動)の全 3 タイプを設定。 FF モデルの標準タイプは最高出力 106kW のモーターと 49kWh バッテリーを組み合わせ、ハイスペックタイプは最高出力 128kW のモーターと 61kWh バッテリーを組み合わせます。 一方、4WD モデルは最高出力 135kW のモーターと 61kWh バッテリーを組み合わせました。

初公開された新型アーバンクルーザーについて、さっそく SNS でも反響があり、「日本市場でも 400 - 500 万円くらいなら売れそう」、「市販されてる他社 EV と比較して性能と価格はどうなんだろ?」、「勝負になる中身になっていることを期待したいね」といったコメントが見られます。 また、「今は全幅 1,800mm でもコンパクトなのか …」、「最近の新型車はデカすくなりすぎ!」、「長さはいい感じなのに」など、ボディサイズに言及する声も。

そのほか「スズキがトヨタに供給を発表した e ビターラの OEM かな?」、「内装もスズキが先行発表した e ビターラと共通っぽい」と考察する人も少なくありませんでした。 この新型アーバンクルーザーは、2025 年にベルギーで開催される「ブリュッセルモーターショー」で一般公開される予定です。 (くるまのニュース = 12-14-24)

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全長3.4m! レクサスなのに「軽自動車」サイズで "4 人乗り"!
 めちゃ豪華な「小さな高級車」がスゴイ! "ド迫力顔 x 極小ボディ" の斬新「LF-SA」とは!

高級車ブランドとして知られるレクサスですが、超小型車を公開したこともあります。 この「LF-SA」とは一体どのような特徴を持つモデルなのでしょうか。

「軽自動車サイズ」のレクサスが凄い!

2025 年 1 月 10 日から 12 日までの 3 日間、世界最大級のカスタムカーイベント「東京オートサロン 2025」が開催されます。 このように世界的な自動車イベントでは、自動車メーカーやチューニングショップ各社から、ユニークなカスタムカーやコンセプトカーが発表され人々の期待感を高めます。

なかでも、現実味の高さから市販化が期待された 1 台である、レクサスの「LF-SA」について、どのようなモデルだったのかを紹介します。 LF-SAは、レクサスが提案するウルトラコンパクトクラスのコンセプトカーで、2015 年にスイス・ジュネーブで開催された「ジュネーブモーターショー 2015」にて初公開されました。

2 + 2 シーターの座席を持つ 4 人乗りモデルで、小さな車体の中に「究極のラグジュアリー」を実現すること目指して開発されています。 そのボディサイズは、全長 3,450mm x 全幅 1,700mm x 全高 1,430mm と、軽自動車とさほど変わらない短い全長となっており、レクサスがラインナップしたモデルと比べて最も小さい部類に入ります。 エクステリアは、深い彫りのあるボディ造形で、角度によって表情が変わるデザインが特徴。 フロントエンブレムを中心としたスピンドルグリルは、立体的にフロントフェンダーへ続き、車体の踏ん張り感を強調します。

さらに、リヤホイールアーチ上の大胆な削り出しがメリハリを強調し、ダイナミックで力強い印象を与える SUV らしいワイルドな仕上がりとなっています。 インテリアはコンパクトながらも広い室内空間を演出しており、大きく弧を描いたダッシュボードが特徴。 また、内装も先進的な印象を持つデザインで、助手席はスライド可動式となっており、後席への乗降性など実用性も考慮されています。

この LF-SA ですが、コンセプトモデルの公開から 8 年が経過しましたが、現時点では市販化に向けた動きは見られません。 しかし、レクサスのエントリーモデルとして 2023 年 12 月に導入された「LBX」が好評を得ていることや、日産「サクラ」のように 300 万円を超えるグレードもある高級志向の軽自動車の EV がヒットしていることを考えると、レクサスが手掛ける超小型車として LF-SA の市販化が実現した場合、注目の的になることは間違いなさそうです。 (くるまのニュース = 12-7-24)

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