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ファーストリテイリング、売り上げ過去最高 冬物好調で

「ユニクロ」や「ジーユー」などを展開するファーストリテイリングが 11 日発表した 2013 年 2 月中間決算は、売上高が前年同期比 17.0% 増の 6,148 億円、純損益が同 13.2% 増の 654 億円の黒字だった。 ともに、中間期で過去最高になった。

全体の 6 割を占める国内ユニクロ事業の売上高は、前年同期比 6.2% 増の 3,872 億円。 冬物のヒートテックやウルトラライトダウンがよく売れた。 在庫処分の値引き販売も進めた結果、既存店で客 1 人あたりの購入額は同 2.5% 減ったが、客数が同 6.3% 増えた。 (asahi = 4-11-13)


ユニクロ肌着ブランド統一 「エアリズム」世界市場狙う

ユニクロは 19 日、男性用の機能性肌着「シルキードライ」と女性用の「サラファイン」を、「エアリズム」というブランド名に一本化し、この春から本格的に世界で売り出すと発表した。 年間売り上げ目標を前年比 56% 増の 5,300 万枚にした。 年 1 億枚以上を売る機能性肌着「ヒートテック」と並ぶ主力ブランドに育てるという。

エアリズムは繊維メーカーの東レ、旭化成との共同開発。 速乾性、防臭機能、なめらかな肌触りなどが持ち味で、年間を通して着てもらうことをねらう。 色柄は前年の 190 種から 320 種に増やす。 価格はいずれも税込みで男性用が 990 円、女性用が 790 - 2,990 円、子供用が 500 円。 柳井正・会長兼社長は 19 日の説明会で「日本の繊維メーカーとサービス業がもつ世界最高の技術の融合だ。 第 2 の肌だと思って着て欲しい。」と意気込みを語った。 (asahi = 3-20-13)


ファーストリテ、2 月国内ユニクロ既存店は前年比 +9.6%

[東京] ファーストリテイリングは 4 日、2 月の国内ユニクロ事業の既存店売上高が前年比 9.6% 増になったと発表した。 冬物商品の処分が順調だったことに加え、春のキャンペーン商品のボトムスが好調に推移したことから 2 カ月ぶりのプラスとなった。

既存店の客数は同 15.1% 増、客単価は 4.8% 減だった。 直営店計の売上高は同 12.6% 増、ダイレクト販売を含む売上高は 13.3% 増となった。 上半期(9 - 2 月)の既存店売上高は前年同期比 3.6% 増となり、前年比横ばいという会社計画に比べて上振れている。 2013 年 8 月期通期では前年比 0.9% 増を計画している。 (清水律子、ロイター = 3-4-13)


ユニクロ、インドネシア 1 号店 三菱商事と共同で

【ジャカルタ = 渡辺禎央】 ファーストリテイリングは 13 日、カジュアル衣料店「ユニクロ」のインドネシア 1 号店を今年半ばに首都ジャカルタで開店すると発表した。 三菱商事と新たに共同出資する事業会社が運営。 首都圏を中心に、早期に 10 店舗への拡大を目指す。 三菱商事の全額出資で 2012 年に設立したファーストリテイリング・インドネシアが近く実施する増資を、ファストリが引き受ける。 出資比率は同社が 75%、三菱商が 25%。 資本金は 10 億円。

1 号店を開くのは、新興開発エリアで建設中の大型ショッピングモール。 完成時期は流動的だが 5 - 6 月の開業を想定。 売り場面積は 2,680 平方メートルで、タイなど進出済みの東南アジア 4 カ国で最大級となる。 13 日ジャカルタで記者会見したファストリの大笘直樹・上席執行役員は「周辺国でも成功しており、当地での成功も確信している」と述べた。 ユニクロは東南アジアで 09 年以降、シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピンに進出。 計 23 店舗を展開している。 (nikkei = 2-13-13)


ユニクロ既存店、1 月は 5.5% 減収 3 カ月ぶりマイナス

ファーストリテイリングが 4 日発表した衣料品専門店「ユニクロ」の 1 月の国内既存店売上高は前年同月比 5.5% 減だった。 前年割れは 3 カ月ぶり。 気温の低かった昨年 11 - 12 月に防寒衣料の需要を先食いした反動で 1 月は売れ筋品の在庫が少なくなり、販売機会ロスにつながった。 2012 年 1 月より日曜日が 1 日少なく、客数(1.3% 減)が 6 カ月ぶりに前年割れしたことも響いた。

1 月は軽量ダウンジャケット「ウルトラライトダウン」など高単価の防寒衣料で品薄が目立ったという。 発熱保温肌着「ヒートテック」やレギンスパンツなど 2 千円以下の低価格品の売れ行きは引き続きよく、客単価は 4.3% 減だった。 ユニクロはヒートテックの売れ筋品を一部値下げし、週末の特売セールの日数を増やすなど低価格戦略を強めている。 その結果、客単価は昨年 8 月から下落傾向が続いている。 (nikkei = 2-4-13)


ファストリ、業績予想を上方修正 「反日影響少ない」

【志村亮】 「ユニクロ」などを展開するファーストリテイリングは 10 日、2013 年 8 月期の通期の業績予想を上方修正した。 尖閣諸島や竹島の領土問題が、中国や韓国でのユニクロ事業にあたえる悪影響を心配していたが、「思ったほどでなかった(岡崎健・最高財務責任者)」ためという。 売上高は昨年 10 月時点で予想した 1 兆 560 億円から 1 兆 690 億円に、純利益は 845 億円から 870 億円に、それぞれ引き上げた。

昨年 9 月中旬に中国で起きた反日デモの影響などを織り込み、前回 10 月の予想では海外事業の売り上げを低く見ていた。 だが、12 年 9 - 11 月期の海外ユニクロ事業の売上高は 645 億円で、前年同期の約 1.5 倍と好調を維持。 この間に中国で 30 店、韓国でも 11 店の新規出店が計画通りに進み、足元の売れ行きも悪くないことから、今後の見方を変えたという。 (asahi = 1-10-13)


ヒートテック 10 万着、ハリケーン被災者に ユニクロ

【ニューヨーク = 畑中徹】 「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは、米国の東海岸を 10 月下旬に襲ったハリケーン「サンディ」の被災者に、日本でも人気のある保温性の高い肌着「ヒートテック」約 10 万着を寄贈する。 軽量ダウンジャケット「ウルトラライトダウン」約 1 万着も贈る予定で、支援総額は 2 億円近くにのぼるという。 ユニクロの従業員と一般公募の現地ボランティアが、被災したニューヨーク州とニュージャージー州の教会などを訪れ、商品を住民らに直接手渡す。 配布は 12 - 2 月に実施する。 (asahi = 12-24-12)


ファストリ、米高級ジーンズブランド買収 250 億円

カジュアル衣料店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは 30 日、米高級ジーンズの J ブランドホールディングス(ロサンゼルス市)を買収すると発表した。 買収額は約 250 億円。 ファストリの M & A (合併・買収)は 6 年ぶり。 ユニクロの主力商品となっているジーンズの商品開発などで相乗効果を引き出し、グループの競争力を高める。

2005 年設立の J ブランド HD は自社開発したデニム素材や洗練されたデザインを強みに急成長。 「J ブランド」の名称で約 20 カ国の百貨店などに商品を販売する。 11 年 12 月期の売上高は約 100 億円に達し、米高級ジーンズ市場では 10% のシェアを占めるという。

ファストリは 12 月末までに J ブランド HD の株式の 8 割を取得し、子会社にする。 買収費用は手元資金で賄う方針。 創業者のジェフ・ルーズ最高経営責任者 (CEO) は留任する。 J ブランド HD のノウハウを生かし、ユニクロなどグループ企業と共同で商品開発に取り組む。

ファストリは 04 年以降に国内外で相次いで M & A を実施。 現在は仏肌着「プリンセス タム・タム」など 4 社を傘下に持つ。 ただ、カジュアル衣料「キャビン」など撤退した事業も多く、連結売上高に占める 4 社の比率は 10% 程度。 ユニクロに続く基幹ブランド育成が急務となっている。 ユニクロは世界最大のアパレル市場である米国での店舗数が 5 店にとどまり、赤字が続く。 「米国では一定のステータスがある(ジーンズメーカー首脳)」 J ブランドを傘下に取り込むことで伸び悩む米国市場攻略に弾みをつける狙いもある。 (nikkei = 11-30-12)


ユニクロ、スザンヌと共同企画したルームウェアを発売

ユニクロ(本社・山口県山口市)は 12 月 14 日、タレントのスザンヌさんと共同企画したルームウェアを発売する。 コンセプトは女の子の気分が「あがる」こと。 スザンヌさんが考えたデザインを採用し、スザンヌさん自身が着たいルームウェアに仕上げた。 女子会やパジャマパーティーなどお部屋で盛り上がることもふえる年末の需要取り込みを狙う。

スザンヌさんらしい、ゆったりワンピースと、お姫様みたいなマキシワンピースの、2 タイプをそろえた。 着心地のよさや、部屋でリラックスしながらもかわいく過ごせるよう仕上げた。 どちらも素材には、優しい肌触りのマイクロフリースを使用した。

「マイクロフリースワンピース」では、襟元のデコルテがきれいに見えるラインにこだわったという。 丈はフロントとバックの長さにこだわり、ひざがちょっと覗く女の子らしいデザインに仕上げた。 ボーダー柄に切り替えたポケットがアクセントだ。 価格は税込みで 1990 円。 「マイクロフリースマキシワンピース」は、胸下の切り替え部分にこだわり、ゆったりしているが足長ですっきりした印象のシルエットに仕上げた。 ポケットもついている。 価格は税込みで 1,990 円。 (サーチナ = 11-28-12)


ユニクロ、米西海岸に初進出 競合店多く知名度向上が鍵

ユニクロが 5 日、米サンフランシスコに西海岸初の店を出した。 海外で稼ぐライバルに比べて圧倒的に本国・日本に頼っているが、3 年後には海外売上高を国内より多くする目標だ。 「米国は世界最大のマーケット。 将来は日本の倍ぐらい出店したい。」 ユニクロを運営するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は現地で会見し、意欲をみせた。

サンフランシスコ店は米国で 5 店目。 繁華街の一等地で、前を名物のケーブルカーが走る「最高の立地(関係者)」だ。 ただ、近くには同業他社も多い。 向かいは「H & M」、隣のブロックには「GAP」、「フォーエバー 21」がある。

ユニクロは米国進出で一度つまずいた。 2005 年にニュージャージー州で出した 3 店が、いずれも翌年閉鎖に追い込まれた。 06 年 11 月の再出発では知名度向上を狙い、高級ブランド店が軒を連ねるニューヨークに売り場面積 3,300 平方メートルの大型店を構えた。 話題を呼び、客足は安定した。 サンフランシスコでの知名度はまだまだ。 開店準備中の店員に「どの国の店?」と聞く通行人もいた。 このためビル壁面の巨大広告や、ラッピングバスで大々的に宣伝中だ。(サンフランシスコ = 畑中徹)

海外売上高 5 割目標

ユニクロの 11 年 8 月期の売上高は、国内 6,001 億円に対して海外は 937 億円。 海外比率は 1 割強にとどまる。 目標では、海外売上高を 13 年 8 月期に 2 千億円超にし、さらに 1 年ごとに「倍々」で増やして、15 年 8 月期には海外比率を 5 割以上にする。 強気の目標を達成するには大量出店が欠かせない。 毎年、世界で最大 300 店を出店する。 アジアが中国を中心に 9 割、欧米が 1 割というイメージだ。 欧米で成功してブランド価値を高めることで、アジアでの出店を有利に進める戦略をとる。

店舗は基本的に賃貸。 ファーストリテイリングの自己資本比率は約 6 割で、「財務的には大量出店は達成可能(ユニクロ広報)」という。 だが、出店攻勢をかけるのはライバルも同じだ。 同業他社の首脳は「世界にユニクロしかなければ達成可能かもしれないが、我々も同じことを考えている」と話す。 「ZARA」のインディテックスは世界で年 300 - 500 店規模で店を出している。 ユニクロを上回るペースだ。 「GAP」も、北米以外の売り上げを着実に伸ばしている。

ユニクロが得意な「ヒートテック」などの機能性商品は「季節ごとに低価格衣料を使い捨てる海外の消費者にどこまで受けいれられるかは分からない(証券会社アナリスト)」との見方がある。 ユニクロの生産の 7 割強は中国。 日中関係の行方も懸念材料になっている。 (竹下隆一郎、asahi = 10-6-12)


ユニクロ、反日デモ後初の出店 さらに中国で 10 店予定

「ユニクロ」が 28 日、北京と遼寧省瀋陽に新しい店をオープンさせた。 大規模な反日デモが中国各地に広がった今月中旬以降、最初の開店。 中国の建国記念日「国慶節」の大型連休を控え、10 月 1 日までに予定通り、さらに 10 店を出す。 反日機運のなかでも、巨大市場、中国への攻勢を続ける方針だ。

「カラージーンズ 99 元(約 1,200 円)」、「ヒートテックキャミソール 59 元(約 730 円)」 - -。 店内には「開業特価」の札が並ぶ。 北京の店を訪れた 40 代の女性会社員は「私の買い物は中日関係に左右されない。 日本をこらしめたい人は日本より安くて良い品をつくることね。」と笑った。 (asahi = 9-28-12)


ヒートテック、ホットに 10 年 海外への攻勢かける

ユニクロが、あったか肌着で人気の「ヒートテック」を発売して今年で 10 年。 抗菌や消臭など、いろいろな機能を加え、売り上げを伸ばしてきた。 今年の秋冬シーズンの販売目標は世界で 1 億 3 千万枚。 中国などに出店攻勢をかけ、海外への浸透をはかる。

「『iPhone (アイフォーン) 5』は何千万台も売れるだろうが、ヒートテックも年 1 億枚以上売れている。 日本が元気になるには優れた商品が必要だ。」 26 日、東京・新宿で開いた新作発表会。 ユニクロを運営するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長はこう強調した。 ヒートテックを共同開発する東レの日覚(にっかく)昭広社長も「新しい生産拠点作りなど、総力をあげて取り組む」と話した。

今年のヒートテックは色柄を昨年の 343 種から 827 種に増やした。 襟元がレース状の製品などデザイン性も重視し、「下着」からの脱却をめざす。 赤ちゃん用も初めて売り出す。 2003 年の発売当初の機能は、保温や発熱しかなかった。 その後、さまざまな機能を追加し、11 年に 1 億枚の販売を達成した。 だが、国内での成長には陰りもみえている。 ファーストリテイリングは 7 月初め、12 年 8 月期のユニクロの国内売上高の予想を、当初の 6,335 億円から 6,215 億円に引き下げた。 思ったより夏物が売れなかったためだ。

今後期待するのは海外での販売増。 ヒートテックの 11 年の海外販売比率は 10% だったが、今年は 15% に引き上げる。 中国などアジアを中心に年間 200 - 300 店ペースで出店する計画を立てている。 だが、尖閣諸島問題などで日中関係が悪化するなか、思惑通りに進むかどうか、心配する声もある。 (竹下隆一郎、asahi = 9-27-12)


東南アジア、消費沸騰 中間層増え「高級」ユニクロに列

今年 6 月、マニラ首都圏パサイ市のショッピングモールに「ユニクロ」のフィリピン 1 号店がオープンした。 最初の 3 日間で 1 万人が訪れ、470 坪の店内に入りきらず、行列は 1 時間半待ち。 特別価格 590 ペソ(約 1,100 円)のジーンズ、T シャツ、ポロシャツが飛ぶように売れた。

ユニクロの出店は、東南アジアではシンガポール、マレーシア、タイに続く 4 カ国目だが、2 千ドル台の 1 人当たり国内総生産 (GDP) は先行国と比べて格段に低い。 日本とほぼ同じ値段で売られるユニクロの商品は、フィリピンでは「高級」の部類に入る。 それでもフィリピンの店は日本・海外の計 1,200 店舗の中でもトップクラスの売り上げを記録している。

ファーストリテイリング・フィリピンの久保田勝美・最高執行責任者 (COO) は「ずばり、中間層の『手が届くあこがれ』にハマった」と説明する。 フィリピンでも近年、中間層は確実に増えている。 家や自動車は無理だけれど、上向いてきた生活を実感したい。 ちょっといいものを着たい。 そんな強い欲求をすくい上げた。 ユニクロの出店目標は 3 年で 50 店舗。 久保田さんは「日本との一番の違いは、パイの奪い合いになっていないこと。 パイ自体がどんどん増えている。」と話す。

フィリピンとともに東南アジア諸国連合 (ASEAN) の中で大きく出遅れていたインドネシア。 午前 4 時半、日の出前のイスラム礼拝を呼びかけるアザーンが流れるなか、荷台に「サリ・ロティ」のパンを積んだ 15 台の自転車が首都ジャカルタの狭い路地裏に飛び出した。 各家庭を回り、午前 8 時までに 1 台で 100 点ほどを売る。 食パン 1 斤の値段約 80 円はコメなら十数食分に相当する。 「昔は『朝食に高価なパンなんて』と言われたものだ。 3 食米飯を食べるのが普通だったから。」と、売り子を始めて 15 年のトゥギマンさん (43)。

サリ・ロティは日本の敷島製パンと双日、インドネシアの財閥サリムグループなどが出資する国内最大のパンブランド。 売り上げの 7 割を占めるコンビニエンスストアやスーパーとともに、全国 2 千台の自転車売りは販売の両輪となっている。 売り上げは 2006 年から毎年 2 割以上伸び、今は毎月、食パン 1 千万斤など 2,500 万点を売る。 6 工場での製造が追いつかず、年内に新たに 2 工場がオープンする。 双日インドネシアの岡部卓夫・食料部長は「路地裏でも中間層は増えている。 消費が本格的に爆発するのはこれからだ。」と意気込む。

1 人当たりの GDP が 3 千ドルを超えるとモータリゼーション(自動車社会)の時代に突入するとされる。 70 年代の日本、80 年代の韓国がそうだった。 インドネシアが 3 千ドルに乗ったのは一昨年。 昨年の国内新車販売台数は 89 万 4 千台余りで、タイを抜き、ASEAN でトップに躍り出た。

航空業界も活況に沸く。 11 年の国内線利用客は 6 千万人。 前年から 1 千万人も増えた。 海外旅行客は推定で 1,300 万 - 1,400 万人。 行き先はシンガポールやマレーシアなどの周辺国が多く、日本や中国、韓国も人気だ。 インドネシア運輸省のジョコ・ムルヤトモジョ航空交通部長は「ものすごい勢いで伸びている。 新興国の証しだ。」と胸を張る。 旅行者の年 15% の伸びを見込んで、ジャカルタやバリ島のデンパサルを始め、各地の主要空港で拡張や建て替え工事が進んでいる。

さらなる成長、外資カギ

成長の歯車が回り出した背景には、政治の安定がある。 フィリピンは 01 年の政変後に発足したアロヨ政権以降、インドネシアは 04 年のユドヨノ政権の登場で政治が落ち着き始めた。 ビジネス環境が改善する中、「人口大国」ともてはやされるようになり、海外から資金が流入。 株価は史上最高値を塗り替え、旺盛な消費が成長を押し上げる。

ただ、危うさも垣間見える。 インドネシアではクレジットカードのローンが社会問題化している。 同国の中央銀行によると、カードの発行枚数は約 1,600 万枚で、この 5 年間で約 680 万枚増えた。 身の丈以上に出費する人が少なくなく、一時は貸出金のうち不良債権が 13% 近くに達した。 中銀は、来年からクレジットカード保有数を 1 人 2 枚までなどとする規制強化に乗り出した。

一方、銀行口座を持っているのは人口のわずか 3 割にとどまる。 貯蓄が増えず、息の長い成長に必要な投資に回す資金を準備できなくなる可能性がある。 もう一段上の成長のステージに乗るには、海外からの投資がかぎを握る。 外資をどんどん取り入れて急速に豊かになったタイが手本になる。 インドネシアはしっかりとタイの軌跡を歩むことができるか。 そしてフィリピンはインドネシアに続くことができるか。 ASEAN の「期待の星」は成長の難路に差しかかっている。 (ジャカルタ = 郷富佐子、asahi = 9-26-12)


ビック + ユニクロ = ビックロ 新宿に 27 日オープン

ビックカメラとユニクロは 11 日、両社の社名をあわせた新型店「ビックロ」を東京・新宿で 27 日にオープンさせると発表した。 日本の家電と、海外でも知名度のあるユニクロの衣料が買える「新名所」にして、外国人観光客らを呼び込む。 ビックカメラが 7 月に三越新宿店跡に開いた「新宿東口新店」の地下 3 階地上8階建ての地上 1 - 3 階をユニクロに貸す。 店舗総面積は約 2 万 2 千平方メートル。 ビックの家電とユニクロの衣料をあわせ、年 600 億円前後の売り上げを目標にする。 (asahi = 9-11-12)


難民に衣類を 「ユニクロ」、古着 300 万着募る

20 日の「世界難民の日」を前に「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが、世界中の難民に衣類を届けようと 300 万着の古着を全国の店舗で回収するキャンペーンを始める。 15 日ごろから 8 月末まで取り組み、国連難民高等弁務官事務所 (UNHCR) を通じて現地で渡す。

同社は 2006 年からユニクロ全商品の古着を各店舗で回収。 翌 07 年からは UNHCR と協力し、まだ使える衣類を難民に届けてきた。 姉妹ブランド「ジーユー」で 10 年に始まった店頭回収も含めて、今年 4 月までに 23 カ国のキャンプに 520 万着を送ってきた。

UNHCR によると、世界中には支援が必要な難民や国内避難民が約 3,390 万人(10 年末時点)いて、キャンプでは衣類が足りない状況が恒常的になっている。 アフリカでも冬や朝夕は冷え込み、フリースやセーターなどの冬服が必要だ。 キャンプには子どもが多く、子ども服も足りていない。 (asahi = 6-16-12)


中国、人件費増大 … ファストリ、ミャンマー進出へ 来年にも衣料品生産拠点

カジュアル衣料チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが、民主化が進むミャンマーで衣料品の生産を検討していることが 11 日、分かった。 来年にも縫製工場を設ける。 同社の衣料品生産の 7 割以上が集中する中国は、経済成長に伴って人件費が増大しており、賃金が比較的安いミャンマーに生産を分散することにした。 同社の柳井正会長兼社長が同日、産経新聞の取材に対し、明らかにした。

人権問題を背景に、ミャンマー製品はこれまで、欧米の消費者に受け入れられにくかった。 ただ、欧米各国の経済制裁停止の動きが出ており、柳井氏は「今後は販売が見込めることから、(工場の地域選定などを)具体的に検討している」とした。

ファーストリテイリングは、中国に代わる生産拠点としてバングラデシュを有望視してきた。 しかし、「道路、電気、ガスなどのインフラが整っておらず、大規模生産は難しい(柳井氏)」と判断。 人口が約 6 千万人と東南アジア諸国の中でも多く、将来の消費地としても期待できるミャンマーを中心拠点に選んだ。

日本貿易振興機構(ジェトロ)の調査によると、2011 年のミャンマーの人件費は、月平均約 95 米ドル(約 7,600 円)で中国の 5 分の 1 程度。 同社は、ミャンマー進出を足がかりに、中国以外の東南アジア諸国での衣料品の生産比率について、現在の約 4 分の 1 から 3 分の 1 に引き上げる計画だ。 (sankei = 6-12-12)


ユニクロ、5 月の売上高 10.3% 減 夏物衣料が低調

ファーストリテイリングは 4 日、衣料品専門店ユニクロの 5 月の国内既存店売上高が前年同月比 10.3% 減少したと発表した。 中旬から気温の低い日が続き、ポロシャツなど夏物衣料の動きが鈍かったことが響いた。 既存店売上高の前年実績割れは 2 カ月連続。 マイナス幅が 10% を超えるのは、秋冬商品が振るわなかった昨年 9 月以来となる。

5 月は土日祝日の数が前年より 2 日少なかったこともあり、来店客数は前年同月比 11.9% と大きく減った。 ゴールデンウイーク商戦や下旬に実施した全国一斉セール「誕生感謝祭」の販売は好調だったが、来店客数全体の落ちこみを補えなかった。 一方で客単価は同 1.8% 増と堅調だった。 3,990 円のチノパンなど比較的価格が高めの商品のほか、有名デザイナーらを起用した 1,500 円の T シャツも売れ行きが堅調だったという。 (nikkei = 6-4-12)


ユニクロ 二つの新ライン 日本発「デザイン力で勝負」

記事コピー (asahi = 4-19-12)


ファーストリテイリング、海外好調で増収増益 中間決算

「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが 12 日発表した 2012 年 2 月中間連結決算は、売上高が前年同期比 14.9% 増の 5,255 億円、営業利益が 11.8% 増の 917 億円の増収増益だった。 純利益も 38.7% 増の 577 億円。

海外でのユニクロの事業の伸びが大きかった。 海外の店舗数は 53 店増え、売上高が 68.8% 増の 848 億円、営業利益が 45.1% 増の 114 億円。 2 店を出した米国は赤字だったが、中国・香港などアジアが好調だった。 国内のユニクロ事業でも、機能性肌着のヒートテックやダウンなどの看板商品が売れ、収益が伸びた。 (asahi = 4-12-12)


ユニクロ、3 月の売上高 5.1% 増 震災の反動で

ファーストリテイリングは 3 日、衣料品専門店ユニクロの 3 月の国内既存店売上高が前年同月比 5.1% 増えたと発表した。 東日本大震災の影響で落ち込んだ前年の反動増に加え、例年より多くのキャンペーン販売を仕掛けたことで客数を伸ばした。

既存店売上高は 4 カ月連続で前年を上回った。 価格が比較的高めの機能性肌着やチノパンの販売が好調で、客単価は前年同月比 2.7% 増だった。 震災直後に 1 週間以上営業できず、既存店から外している東北の 37 店を加えた直営店売上高は同 14.9% 増だった。

春夏向けに 8 色そろえた女性向けジーンズのキャンペーンを実施。 女性向け肌着「ブラトップ」などでもキャンペーン販売にも力を入れた結果、販売を後押しした。 スエットなど春物商品も例年より早く投入し、客数は同 2.4% 増と 3 カ月ぶりに前年を上回った。 (nikkei = 4-3-12)


ユニクロ、銀座に最大店舗 6 カ国語で流行発信

ユニクロは 16 日に東京・銀座にユニクロ最大の売り場面積を持つ新店舗をオープンする。 ファッション誌と協力して着こなし方を提案するなど最新の流行を発信していくという。

オープンを前に 14 日、報道陣などに公開した。 銀座店は「中央通り」に面した 12 階建てビルをすべて使う。 各階の売り場面積は約 400 平方メートルで、全体では約 5 千平方メートル。 品ぞろえは、洋服や下着など 500 品目。 銀座は中国など海外からの観光客も多いため、スタッフ 530 人のうち 100 人は外国人だ。 (asahi = 3-15-12)


柳井正氏「このままでは日本は没落する」

柳井正・ファーストリテイリング会長インタビュー

「東日本大震災という危機をきっかけとして、政府と企業が大きく変わると期待した。 しかし、1 年を過ぎても何も変わっていない。 政府は一体何をしているのか分からない。 このままでは日本は没落する。」

カジュアル衣料ブランド「ユニクロ」を世界的なブランドに育て上げたファーストリテイリングの柳井正会長 (63) は 8 日、東京都内で本紙の単独インタビューに応じ、「政治家に危機意識がない。 ばかみたいなことばかりしている。」と不満を漏らした。 経済誌フォーブスが今年の日本の富豪 1 位に選んだ柳井会長は、社内での英語共用化、国籍を問わない社員採用など、日本企業の革新をリードしている。

早大卒の柳井会長は、山口県の地方都市で父の衣料品店を経営した経験を基に、1984 年にユニクロ 1 号店を出店した。 ファーストリテイリングは現在、年商 8,200 億円、営業利益率 14% を超え、日本の代表的な優良企業に数えられる。 柳井会長は自分の人生を「1 勝 9 敗」と振り返るほど、失敗は多かったが、失敗をばねにチャレンジを繰り返したことが成功の秘訣だと話した。

以下はインタビューの一問一答。

- 日本政府の災害復興事業に関する評価は。

「信じられないほど遅くていらいらする。 政府が昨年 12 月に原発事故収束を宣言したが、現地住民も日本国民も信じなかった。 こんなばかみたいなことがあるだろうか。 原発事故は明らかな事故だ。 事故を起こした東京電力と経済産業省は誰も責任を取らない。 そんな彼らが審査を行い、安全だと言って、原発を再稼働しても誰が信じるか。 安全性を客観的に検証した後で稼働すべきだ。」

- 危機をきっかけに日本は飛躍できるのか。

「日本が危機をうまく克服し、一段階飛躍することができるという期待もした。 しかし、1 年が過ぎても、政府も企業も変わらない。 家電など代表的な企業が海外で稼げずにおり、地震の復興作業も遅れている。 資源がない日本が外で稼げなければ、没落するしかない。」

- 日本の政治をどう評価するか。

「めちゃくちゃだ。 当面の課題が数多くあるが、やろうとしていない。 こんなばかみたいな政治をしていれば日本は滅ぶ。 政治家はまだ現実を知らず、『日本の富』がこのまま維持されると錯覚している。 選挙だけを考え、日本の未来を心配する政治家はいない。 政治がカネを稼がずに分配だけ考えたのでは、北朝鮮のようになってしまう。」

- 日本企業が赤字を出す理由は。

「日本企業はリスクにチャレンジしていない。 一国の経済がグローバル経済へと進化し、企業と個人に大きなチャンスが訪れた。 地方都市で衣料品を商っていたユニクロも世界を相手にしている。 しかし、多くの日本企業は過去のままだ。 日本企業が体質を変えれば、十分に競争力がある。 企業の最高経営責任者 (CEO) がサラリーマンに転落し、自分のポストだけ守ろうとし、チャレンジをしていない。 全てを変えようとしたサムスンは結局、世界的な企業になったではないか。」

- 社内で英語共用化を実施した理由は。

「売国だの、日本文化を抹殺しようとしているだのという批判もあった。 しかし、世界を相手にビジネスをするには英語は必須だ。 少子高齢化で日本の衣類産業は斜陽産業だ。 アジアなど世界を攻略すれば成長産業だ。 国籍に関係なく有能な人材を採用しなければ、ユニクロも成長し続けることはできない。」

- 障害者雇用率 (8%) が高い理由は。

「当初は店の業務に支障が生じるかもしれないと考えたこともあった。 しかし、従業員が障害者に配慮し、チームワークが高まり、障害者を雇用した店舗の業務成果が良かった。 1 店舗当たり 1 人を雇用している。 障害者の親から感謝の手紙が届くとやりがいを感じる。」

- 資本主義危機論についてどう思うか。

「社会主義は成功しただろうか。 資本主義にもさまざまな問題がある。 企業は懸命にカネを稼ぎ、税金を払い、雇用も社会貢献もしなければならない。 資源がない日本や韓国が輸出でカネを稼がなければ終わりだ。」

- 若者の働き口がないが。

「良い企業ばかりを探す若者にも問題がある。 会社を選ぶのではなく、一生やる仕事を探すべきだ。 日本国内に仕事がないというが、アジアに目を向ければいくらでもある。 日本の若者は韓国よりもハングリー精神が足りず、海外に目を向けないことが心配だ。」 - 東京 = 車学峯(チャ・ハクポン)特派員 (韓国・朝鮮日報 = 3-10-12)


錦織選手のウェア、発売へ 本人「ちょっと早い気も」

テニスの錦織圭が全豪オープンなどで着用したユニホームの同型モデルが 4 月 2 日から販売されることになり、13 日、東京都内で発表会があった。

錦織のほか、発売するユニクロの柳井正社長らが出席。 進境著しい 22 歳に対し、「まさかこんなに早く有名になるなんて。 後光が差している。」と柳井社長は終始にっこり。 錦織は「まだトップにいってないのにこうして売り出されるのはちょっと早い気も ・・・。 早くトップ 10 に入りたい。」と決意新たに語った。 (asahi = 2-13-12)


ユニクロ、新卒一括採用を見直しへ 大学 1 年で採用も

カジュアル衣料最大手のユニクロを展開するファーストリテイリングは、来年にも大学新卒の一括採用を見直す検討に入った。 従来の慣行にとらわれない採用方式が、企業に広がる可能性がある。 柳井正会長兼社長が朝日新聞のインタビューで明らかにした。

現在、同社は国内では年 1 回採用を行っている。 新しい方法では、採用時期を通年とし、選考する学年も問わない方式を検討している。 柳井氏は「一括採用だと、同じような人ばかりになる。 1 年生の時からどういう仕事をするか考えて、早く決められる方がいい。」と話す。 具体的には、1 年生の時点で採用を決め、在学中は店舗でアルバイトをしてもらい、卒業と同時に店長にするといったコースが想定されるという。 (asahi = 11-19-11)


ユニクロ、ソウルにアジア最大店 初日、千人超が行列

ソウル随一の繁華街・明洞(ミョンドン)に 11 日、カジュアル衣料のユニクロを展開するファーストリテイリングが韓国初の「グローバル旗艦店」をオープンした。 総床面積は約 4 千平方メートルとアジア最大級で、午前 11 時の開店時には千人を超す客が列を作り、韓国での人気ぶりを示した。 開店したのは、日本人ら外国人観光客も大勢訪れる明洞の中でも、地下鉄駅を出てすぐの一等地にある商業ビルの 1 - 4 階だ。

列に並んで開店を待った大学生の金亨洙(キム・ヒョンス)さん (23) は友人へのプレゼントもあわせて買った。 「価格に比べて質がいいのが魅力。 デザインが地味なので、どんな服ともコーディネートしやすい。」と話した。 郊外から来た主婦の李英美(イ・ヨンミ)さん (44) は機能性肌着「ヒートテック」を 5 人家族分まとめて買った。 「韓国では『安物は質が悪い』と言われますが、ユニクロは違う。 いつでも気軽に着られるのがいいです。」 (asahi = 11-11-11)

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ユニクロ柳井会長「10 年後、アジアで売上高 3 兆円」

カジュアル衣料のユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正会長は 10 日、ソウルで記者会見し「アジアでの売上高を 10 年後に日本も含めて 3 兆円にしたい。 アジアにはそれだけの潜在力がある。」と、アジアでの出店を加速する考えを示した。

ソウル随一の繁華街・明洞(ミョンドン)に 11 日、韓国初の「グローバル旗艦店」が開店するのを前に訪韓。 柳井会長は「韓国、中国、日本で圧倒的な存在になりたい。 韓国を代表するブランドになりたい。」と語った。 同社は 2011 年 8 月期決算で売上高が過去最高の 8,203 億円を記録。 「3 兆円目標」は、これをアジアだけで 4 倍近くに引き上げようというものだ。 (asahi = 11-10-11)


ヒートテック直接お届け 郵便局・ユニクロが新サービス

ユニクロと郵便局は協力して、機能性肌着「ヒートテック」にメッセージを添えてそのまま郵送できるサービス「あたたかめーる」を 20 日から始めた。 12 月 25 日まで。 ユニクロの店舗で無料配布する専用の宛名シールと切手を商品パッケージに貼ってポストに入れれば、そのまま郵送できる。 切手代は 140 - 240 円。 全国 20 カ所の主要郵便局でもヒートテック 2 品目を販売する。

東日本大震災後、被災地への支援物資として「ヒートテックを届けたい」という声が多かったことがきっかけという。 郵便局側は低迷する郵便需要のてこ入れにつながると期待する。 また、ユニクロが自社の店以外で商品を売るのは初めて。 (asahi = 10-21-11)


ニューヨーク 5 番街にユニクロ 柳井氏「米で 1,600 店めざす」

カジュアル衣料のユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正会長は 13 日、ニューヨークで記者会見し、米国で将来的に日本の 2 倍にあたる 1,600 店以上を出店する考えを明らかにした。 米西海岸にも複数出店し、2014 年ごろにはブラジルなど南米への進出にも意欲をみせた。

同社は 14 日、ニューヨークの目抜き通り「5 番街」に、米国で 2 番目となる店舗を開く。 売り場面積約 4,600 平方メートルは、同社で世界最大だ。 柳井会長は、店内で「ニューヨークは世界のショーケース。 (5 番街は)賃料も世界一だが、ここで通用すれば世界どこでも通用する」と述べた。 柳井会長は「日本企業は海外に出ないと自滅する。 チャンスは日本以外のところにはたくさんある。」とも語った。 (ニューヨーク = 山川一基、asahi = 10-14-11)


ユニクロ 4 年ぶり減益 国内事業が不振、海外は順調

カジュアル衣料最大手、ユニクロを展開するファーストリテイリングが 12 日に発表した 2011 年 8 月期決算は、売上高が過去最高だったが、営業利益は国内事業が不振で 4 年ぶりの減益となった。 海外事業は順調だが、市場が縮む国内でさらに成長できるかの曲がり角に差しかかっている。 中国や欧州など海外事業が好調に推移し、売上高は前期比 0.7% 増の 8,203 億円と微増したが、営業利益は 12.1% 減の 1,163 億円、純利益も 11.9% 減の 543 億円と減った。

業績の足を引っ張ったのは、売り上げの 7 割超を占める国内事業だ。 売上高は 2.4% 減で 8 年ぶりに前年を下回り、営業利益も 16.8% 減。 特に、秋冬物を売った 10 年 9 月 - 11 年 2 月は既存店売上高が前年同期比 9.9% 減だった。 綿花を中心とした素材価格の高騰も利益を押し下げた。

今期に入っても 9 月が既存店売上高が 10.7% 減と苦戦が続くが、気温が下がった 9 月下旬以降は好調だといい、12 年 8 月期は売上高 9,650 億円(前期比 17.6% 増)、営業利益 1,355 億円(同 16.4% 増)と強気の見通しを立てる。 (asahi = 10-12-11)


ユニクロ売上高 9 月も苦戦 厳しい残暑、秋冬物伸び悩む

カジュアル衣料「ユニクロ」の国内の売り上げ不振が止まらない。 親会社のファーストリテイリングが 4 日発表した 9 月の既存店売上高は、前年比 10.7% 減となった。 厳しい残暑の影響で秋冬物の需要が伸び悩み、客数も前年比 12.7% 減った。

売上高は、同様に気温が高く推移し、冬物販売が伸び悩んだ昨年 12 月(15.5% 減)に次ぐ下げ幅だった。 同社広報によると「このところの気温の低下で、10 月以降はダウンジャケットなど秋冬物の販売が好調に推移している」という。 (asahi = 10-4-11)

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