... - 93 - 94 - 95 - 96 - 97 - 98 - 99 - 100 - 101 - 102 - 103 - ...

ウクライナの越境攻撃、3 カ月目に入り「常態化」 次の拠点狙う動きも

ウクライナ軍によるロシア南西部クルスク州への越境攻撃が 3 カ月目に入った。 ウクライナ軍は依然として数十の集落を支配下に置いており、同州スジャ以外にも新たな拠点を構築しようとする動きも見せている。 ウクライナ軍による越境攻撃によって、ロシアは第 2 次世界大戦以降で初めて外国の軍隊に領土へ進軍される結果となった。 越境攻撃はロシアに恥をかかせたほか、ウクライナ政府の支援国や国際社会に対して、ウクライナが常に守勢に回るわけではないことを示した。

越境攻撃開始から約 9 週間が経過して、ウクライナ軍の前進は止まり、ウクライナとロシアはこの数日、いずれも大きな攻勢や反抗を仕掛けていない。 最終的な決着は不透明だ。 専門家は、ウクライナ政府が最初の勢いを利用して士気を高め、交渉の際の切り札にしようとしているとみている。 一方、ロシアのプーチン大統領は、越境攻撃全体を軽視する姿勢を示し、ロシアの戦時体制が越境攻撃に対抗するために投入する人的・物的資源に制限をかけようとしている。 米シンクタンク「戦争研究所 (ISW)」に直近の評価によれば、ウクライナ軍は依然としてクルスク州の約 786 平方キロを支配下に置いている。

クルスク州に駐留するウクライナ軍の大隊の司令官は CNN の取材に対し、「ロシアの進軍は主に我々の拠点の側面で起きている」と語った。 ウクライナ軍はクルスク州スジャの周辺に主に拠点を築いているが、別の集落に二つ目の拠点を築こうとしている。 英シンクタンク「王立防衛安全保障研究所 (RUSI)」の上級アソシエートフェロー、マーク・ガレオッティ氏によれば、ロシアはクルスク州での防衛と反攻のために推定 4 万人の兵士を配備しているが、初期の部隊は「見つけられるところから集めたものだ」と指摘した。

ロシア政府はその後、より経験が豊富な部隊を配備したものの、おそらくクルスク州の人々が望むほどではない。 クルスク州で戦闘が続くなか、ロシア当局によれば、10 万人以上の民間人が住むところを追われた。 ガレオッティ氏は、時間の経過とともに、クルスク州での軍事作戦が常態化しつつあるとしながらも、「ロシアの人々がそれを受け入れるようになったと考えるべきではない。 プーチン氏はなんとか判断を先延ばしにしたが、完全に免除されたわけではないだろう」と述べた。 ロシアは、本格侵攻を行っているウクライナの最前線からクルスク州での戦闘に人的・物的資源を転用するのを避けようとしている。

英シンクタンク「王立国際問題研究所(チャタムハウス)」のロシア・ユーラシア・プログラムのアソシエートフェロー、ジョン・ラフ氏によれば、越境攻撃は当初、ロシアの政府と民間人の双方に衝撃を与えたものの、ロシア政府はこれを重要視しない姿勢を示してきた。 ロシア政府の戦略として、当惑を引き起こす重大な出来事から国民の目をそらし、深刻なものではないとの印象を与えようとしているという。 (CNN = 10-14-24)


ウクライナ侵略「より多くの損害をもたらした」ロシア人の 47%、6 ポイント増 … 独立系世論調査機関

ロシアの独立系世論調査機関「レバダ・センター」が 9 日公表した調査結果で、ロシアによるウクライナへの侵略が「より多くの損害をもたらした」と答えたロシア人が全体の 47% に達し、昨年 5 月に比べて 6 ポイント増加した。 「より多くの利益をもたらした」との回答は同比 10 ポイント減の 28% にとどまり、侵略の長期化で批判的な意見が増えている。

侵略がもたらす損害としては「死、苦しみ、悲しみ (52%)」や「兵士の死亡 (21%)」のほか、「経済の悪化 (18%)」や「国際的孤立 (7%)」が挙がった。 ただ、和平合意のためロシアが一定の譲歩をする必要があるかとの問いには「全くない」、「どちらかといえばない」で計 71% を占めた。 大多数が譲歩に否定的な意見を持っている模様だ。 調査は 9 月 26 日から今月 2 日まで、18 歳以上の 1,606 人を対象に対面式で実施した。 同センターは、プーチン政権から「外国の代理人」に指定され、圧力を受けながら調査を行っている。 (yomiuri = 10-11-24)


ウクライナ軍、クリミアの石油貯蔵施設を攻撃 … 露軍はオデーサのトウモロコシ運搬船を破壊

ウクライナ軍参謀本部は 7 日、ロシアが一方的に併合した南部クリミア半島の東部フェオドシアにある露側の石油貯蔵施設を前夜に攻撃し、「成功」したと発表した。 発表によると、石油製品の積み替え量ではクリミアで最大の施設で、特に露軍の需要を満たすために使用されているという。 ロイター通信によると、施設内では複数の石油タンクで火災が発生し、住民約 300 人が避難している。 露国防省は 7 日、クリミアで 6 日にウクライナ軍の無人機 12 2機を撃墜したと主張した。

一方、ウクライナの英字ニュースサイト「キーウ・インディペンデント」によると、露軍は 6 日、ウクライナ南部オデーサの港湾にミサイル攻撃を行い、輸出用のトウモロコシを積んだ民間船を破壊した。 露軍は 7 日にもオデーサの港湾施設をミサイルで攻撃し、ウクライナ国籍の港湾職員 1 人が死亡した。 (yomiuri = 10-8-24)

◇ ◇ ◇

ロシア実効支配のクリミア石油ターミナルを攻撃 - ウクライナ軍

ウクライナ軍は、ロシアが実効支配する南部クリミア半島の石油ターミナルを夜間にミサイルで攻撃したと発表した。 ウクライナ軍参謀本部はテレグラムで、ロシア軍への燃料供給に使われているフェオドシヤの石油ターミナルが攻撃目標だったと説明。 ブルームバーグは独自にこの情報を確認できなかった。 (Kateryna Chursina、Bloomberg = 10-7-24)


「ロシアの無人機攻撃」 ウクライナとルーマニアの国境検問所が「火の海に」 NATO 加盟国が取るべき対応は?

<これまでにもロシアのミサイルや無人機の残骸が NATO 加盟国の領土に落下しており、その数は 20 件に及ぶ>

ロシアの無人機が、NATO 領土まで脅かしている。 10 月初め、ウクライナと NATO 加盟国のルーマニアの国境検問所で、ロシアによる無人機攻撃が行われた。 ウクライナのオデーサ州とルーマニアを結ぶ検問所への夜間の攻撃で、フェリーが一時運航停止。 オレフ・キペル州知事は「故意に検問所を攻撃し、一般の人々の国境通過を妨害した」と非難した。

ロシアの独立系メディア「ビョルストカ」の 9 月の報道によると、ロシアのミサイルや無人機の残骸が NATO 加盟国領土に落下したのは 20 件に及ぶ。 NATO 加盟の中東欧諸国の枠組み「ブカレスト 9」は 9 月、ロシア無人機の脅威に対し NATO に「集団的な対応」を呼びかけた。 スロバキアのシンクタンク GLOBSEC の研究員ロジャー・ヒルトンは、増加する NATO 領空の侵犯は「繊細な問題」で、NATO 加盟国はロシア無人機への断固とした対応と、緊張の高まりを避けることの間でバランスを取る必要があると指摘する。 (ブレンダン・コール、NewsWeek = 10-8-24)


ウクライナのロシア支配地で北朝鮮軍将校 6 人が死亡、ミサイル攻撃に巻き込まれたと報道

<ロシアの「軍事同盟」先として存在感を強める北朝鮮。 ウクライナの攻撃で、北朝鮮がロシアに武器・弾薬を売るだけでなく、訓練のために軍人をロシアに派遣する人的交流も始めている、という観測が裏付けられた>

ウクライナ東部ドネツク州のロシアが実効支配する地域で 10 月 3 日、北朝鮮の兵士 6 人が死亡したと、ウクライナの複数のメディアが 4 日、伝えた。  キーウ・ポストとインタファクス・ウクライナ通信は情報筋の話として、北朝鮮軍の将校 6 人を含む 20 人以上の軍関係者がミサイル攻撃で死亡したと伝えた。 メッセージアプリのテレグラムのロシア語チャンネル「クレムリンの嗅ぎタバコ入れ」によれば、さらに 3 人の北朝鮮軍の将校が攻撃でけがをし、治療のためにモスクワに移送されたという。

このチャンネルは匿名の軍関係者の話として、攻撃を受けた際に北朝鮮の将校たちは訓練場にいて、ロシア軍兵士から「攻撃や防御の訓練や、アメリカの武器への対処法」について説明を受けていたと伝えた。 本誌は 5 日、ウクライナ外務省には電子メールで、ロシア政府にはウェブサイトからコメントを求めたが、回答は得られていない。 ウクライナ国防省情報総局 (GURMO) は昨年、北朝鮮の軍関係者がドネツク周辺のロシア支配地域に到着したとの見方を示していた。

一方で、ウクライナ軍の関連組織である国民抵抗センターは昨年 9 月 23 日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が北朝鮮の金正恩総書記に対し、ドネツク州とルハンスク州のロシア支配地域に建設労働者を派遣するよう求めたと伝えた。

相互防衛義務を負う関係?

2022 年 2 月にロシアがウクライナに侵攻して以降、北朝鮮はロシアの同盟国としての存在感を強めている。 アメリカは北朝鮮がロシアにミサイルなどの兵器を送っていると非難しているが、ロシアと北朝鮮は否定している。 6 月、プーチンは 24 年ぶりに北朝鮮を訪問。 その際にプーチンと金はいわゆる「包括的戦略パートナーシップ条約」に調印した。 この条約には、NATO の集団防衛体制の根幹である北大西洋条約第 5 条(1 つの締約国が武力攻撃を受けたら、全締約国に対する攻撃とみなす)と類似の条項が含まれている。

北朝鮮の国営メディアが報じた条約の条文によれば、一方の国が「武力侵攻を受けたことにより戦争状態になった場合」、もう一方の国は「行使しうるすべての手段でただちに軍事的およびその他の援助を提供する」とされている。 いわば「相互防衛義務」だ。 米国防総省のパット・ライダー報道官は 6 月、北朝鮮がドネツク州のロシア軍に人員を送る件について記者会見で尋ねられ、「間違いなく目を離すことのできない問題だ」と述べた。 「もし自分が北朝鮮軍の兵員管理の担当官だったら、ウクライナに対する不法な戦争で、砲火の餌食になることが分かっていながら自軍の兵士を送り込むという自らの選択に疑問を持つだろう」とライダーは述べた。 (レイチェル・ドブキン、NewsWWeek = 10-7-24)


ウクライナで「ドイツ製新防空システム」が火を噴く 対ドローン用に効力発揮 ミサイルよりはるかに経済的

短距離、極短距離対応タイプが供与されている

ウクライナ空軍は 2024 年 9 月 25 日、「スカイネック」防空システムを運用している様子を公式 X で公開しました。 「スカイネック」は、ドイツのラインメタルが開発した防空システムです。 エリコン製の戦術捕捉レーダーやマルチセンサーユニット、35mm リボルバーカノンを搭載した無人砲塔「Gun Mk3」、同じく無人化した エリコン35mm ツインガン、対空ミサイルランチャーを組み合わせたもので、半径 50km 以内に侵入する航空機、ロケット弾、滑空爆弾、ドローン、巡航ミサイルなどの脅威に対応します。

このシステムのうち、ウクライナ軍には 2023 年末頃から Gun Mk3 と捕捉レーダーを組み合わせた短距離・極短距離対応タイプが供与されており、主にドローン撃墜に使用されているようです。 Gun Mk3 から発射される 35mm 砲弾は、複数の小さい目標の迎撃に適しており、ドローンを迎撃する場合はミサイルを使用するよりも経済的といわれています。 さらに、追跡レーダーと連動することで、ターゲット指定をシンプルかつ高速に行い、自律システムが追尾と攻撃を人の手を介さずに自動で行います。 なお、ウクライナ空軍が公式 X に公開した動画では、機関砲が射撃を行い、ドローンが撃墜されるまでの様子が収められています。 (乗りものニュース = 10-6-24)


ウクライナ軍、ロシア南部飛行場を夜間ドローン攻撃 = 治安筋

[キーウ(キエフ)] ウクライナ治安筋は 3 日、同国軍がロシア南部ボロネジ州にある「ボリソグレブスク」軍用飛行場や、燃料・誘導爆弾の倉庫に夜間ドローン(無人機)攻撃を行ったと明らかにした。 同筋は、ウクライナ保安局 (SBU) 治安部隊が、ロシア軍の誘導爆弾を搭載した戦闘機による攻撃能力を低下させる行動を継続しており、軍用飛行場への攻撃は今後も継続されるとの見方を示した。

ドローンはボリソグレブスク飛行場の倉庫や、スホイ Su-35 および Su-34 戦闘機の駐機場、航空燃料貯蔵施設を攻撃したという。 ボロネジ州のグセフ知事は対話アプリ「テレグラム」への投稿で、ロシア防空軍が同州上空でドローン 10 機を撃墜したと述べた。 同州知事からこの攻撃による被害の報告はない。 (Reuters = 10-4-24)


ウクライナ軍総司令官、ドネツク州で防衛強化指示 要衝陥落受け

ウクライナ軍のシルスキー総司令官は 3 日、東部ドネツク州の部隊に防衛態勢を強化するよう指示したと明らかにした。 ウクライナ軍は前日、同州の要衝ウグレダルから撤退したと発表していた。 ゼレンスキー大統領はウグレダルの陥落を認め、軍を撤退させて人命を守ることが重要だと述べた。 シルスキー氏は交流サイト (SNS) で「最も激しい前線地帯の一つ」で「第 25 シチェスラフ空挺団」に加わり、「われわれの防衛の安定性と効果を強化するために多くの決定を下した」と投稿した。

詳しい場所には触れなかったが、同空挺団は激戦地であるドネツク州ポクロフスクに配置されている。 ロシア軍はドネツク州の約 150 キロに及ぶ前線の主要地点から西方向に部隊を進め、物資輸送拠点であるポクロフスクを標的にしてきた。 ウクライナ軍参謀本部はこの日、ポクロフスク一帯が引き続き激戦地になっていると報告した。 (Reuters = 10-4-24)


ロシア軍、ウクライナに大規模な夜間ドローン攻撃 建物など被害

[キーウ] ロシア軍がウクライナの 15 地域に大規模な夜間ドローン(無人機)攻撃を行い、商業ビルや居住用建物が被害を受けたと、ウクライナ当局が 3 日に発表した。 死傷者は今のところ確認されていない。 ウクライナ空軍は、ドローン 105 機のうち 78 機を撃墜したと発表。 さらに 23 機については電波妨害の影響を受けたとみられるという。 首都キーウ市当局によると、空軍は同市とその周辺上空で約 15 機のドローンを撃墜。 破片がデスニャンスキー地区に落下したが、火災は発生しなかった。

南部オデーサ州では電線が損傷し、キペル知事によると、一部で停電が続いている。 中部ポルタワ州はドローン数十機による攻撃を受け、プロニン知事は通信アプリ「テレグラム」を通じ、6 棟の商業ビルが損傷を受け、居住用建物と幼稚園の窓ガラスが割れたと明らかにした。 また、中部ではキロボフラード州も攻撃され、レイコビッチ知事によると、集合住宅と隣接するガレージの窓ガラスが破損した。 チェルカースィ州では空軍がドローン 16 機を撃墜。 破片が森林火災を引き起こしたが、鎮火したという。 (Reuters = 10-3-24)


ウクライナ東部要衝ウグレダル中心部にロシア軍の国旗翻る、維持困難か

ロシアが攻勢を強めるウクライナ東部ドネツク州で、要衝ウグレダルの中心部にロシア軍が到達した。 ドネツク州のフィラシキン知事が 10 月 1 日、明らかにした。 同知事は国内テレビに対し「ロシア軍はすでに町の中心部にほぼ到達している」と述べ、状況は極めて困難との見方を示した。 (Reuters = 10-1-24)


ウクライナ南部にロシア軍の攻撃、6 人死亡 中央市場やバス停付近

ウクライナ南部ヘルソン中心部で 1 日午前 9 時(日本時間午後 3 時)ごろ、ロシア軍による攻撃があり、当局によると、6 人の死亡が確認された。 他に 6 人が負傷し、そのうち 1 人が重体という。 全面侵攻開始後、ヘルソンは一時ロシア軍の占領下にあり、2022 年 11 月に解放された。 だが、ロシア軍から継続的に攻撃を受けている。 今回被害にあったのは、中央市場やバス停の近く。 検察によると、大砲が使われたとみられるという。

ウクライナのゼレンスキー大統領は SNS で、リンゴを入れるカゴの前で亡くなったとみられる遺体の写真を投稿。 「ロシアによる日々のテロ、命を破壊しようとする試みは止めることができる」と指摘し、支援国の「決断」を求めた。 長い射程の兵器をロシア領内で使う許可を念頭に置いているとみられる。 (藤原学思、asahi = 10-1-24)


プーチン氏、ウクライナで「全ての設定目標達成」誓う 4 州併合から 2 年

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は 30 日、ウクライナ東・南部 4 州を併合した「再統一の日」の 2 年目を記念して公開されたビデオメッセージで、ウクライナ侵攻で設定したすべての目標を達成すると誓った。 ロシアは 2022 年 2 月のウクライナ侵攻開始後、ウクライナのルガンスク、ドネツク、ザポリージャ、ヘルソンの 44州を併合した。 ただし、これらの州の全域を完全に掌握しているわけではない。

プーチン氏はビデオメッセージで「真実はわれわれの側にある。 設定されたすべての目標は達成される」と明言。 ウクライナ侵攻について、ロシア語話者を「彼らの歴史的な祖国であるロシアから永遠に切り離そうとするネオナチ独裁政権」から守るためとし、軍隊派遣を正当化する理由を繰り返した。 さらに「西側のエリートたち」は「ウクライナを自分たちの植民地、そしてロシアを狙うための軍事基地へと変えた」とし、また「憎悪や過激なナショナリズム、ロシアに関するあらゆるものへの敵意」をあおっていると非難した。 (AFP/時事 = 9-30-24)


ウクライナ北東部の医療施設に攻撃 9 人死亡
 ゼレンスキー大統領「ロシアに平和を強いることができるのは力だけだ」

ウクライナ北東部で医療施設がロシア軍による攻撃を受け、9 人が死亡しました。 ウクライナの内相などによりますと 28 日、スーミ州にある医療施設にロシア軍の攻撃がありました。 1 回目の攻撃の後、患者やスタッフが避難を始めたところ、再び攻撃があったということです。 州当局はこの攻撃により 9 人が死亡、12 人が負傷したとしています。 ゼレンスキー大統領は「ロシアは病院や民間施設、人々の命に対し攻撃を行っている」と非難したうえで、「ロシアに平和を強いることができるのは力だけだ」と主張しています。 (TBS = 9-28-24)


「ウクライナが勝利する」 アメリカが 1 兆円超える巨額支援発表
 バイデン大統領とゼレンスキー大統領が会談 長射程ミサイルの供与も

アメリカを訪問中のウクライナのゼレンスキー大統領は 26 日、ホワイトハウスでバイデン大統領、ハリス副大統領と相次いで会談し、アメリカ政府は 1 兆円を超える巨額支援を発表しました。

アメリカ・バイデン大統領 : ロシアは勝利できない。 勝つのはウクライナだ。 われわれはあらゆる段階で、あなた方を支援し続ける。

ウクライナ・ゼレンスキー大統領 : 共に勝利しなければならない。 勝つのはわれわれだ。

会談でバイデン大統領は、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援強化の重要性を強調し、ゼレンスキー氏も謝意を示しました。 ゼレンスキー氏はこの後、ハリス副大統領とも会談しました。 バイデン大統領は声明で、ウクライナに対して新たに長射程ミサイルの供与を含む約 80 億ドル、日本円で 1 兆 1,500 億円以上の大規模な追加の軍事支援も発表しています。 (FNN = 9-27-24)


米国、ウクライナへの 540 億円支援パッケージを発表

米国は 25 日、ウクライナへの 3 億 7,500 万ドル(約 540 億円)の支援パッケージを発表した。 バイデン政権はウクライナへの「揺るぎない支援」を約束している。  この支援パッケージには火砲弾薬、防空ミサイル、対戦車ミサイルなどの重要な武器や装備が含まれ、最近輸送した支援物資のほぼ 2 倍の規模となる。 バイデン大統領と世界の指導者らは 25 日、ウクライナの復興・再建支援の共同宣言に署名し、「将来、戦時、平時」の支援を約束した。 この宣言はウクライナのゼレンスキー大統領が国連総会に出席するため米国を訪問する中で行われた。

ゼレンスキー氏は国連演説で、同氏がロシアの「植民地戦争」と称するものに立ち向かうよう世界に呼びかけた。 ゼレンスキー氏は 26 日にワシントンを訪問し、バイデン大統領とハリス副大統領と会談する予定。 会談でゼレンスキー氏はロシアに対する「勝利計画」を発表すると約束している。 この計画には、ウクライナが以前から表明している、ロシア領の奥地を攻撃するための米国製長距離ミサイルの使用許可をめぐる要請が含まれているが、バイデン政権はこの要請を繰り返し否定している。

バイデン氏は 25 日、ウクライナ軍を支援する一連の措置を発表すると約束した。 また、事情に詳しい関係者によると、26 日にはウクライナに対する「重要な」安全保障支援パッケージも発表される見通し。 これには武器やその他の能力も含まれる。 バイデン政権には今月末に期限が切れる在庫引き出し権限が約 60 億ドル分残っている。 この大統領権限により、米国は自国の備蓄から直接軍事兵器や装備を引き出してウクライナに送ることができる。 CNN が報じたように、政権は残りの権限を使って今後数カ月にわたりウクライナに支援物資を送るとみられる。

ウクライナに送ろうとしていた武器の備蓄が不足したことから、バイデン政権は過去数カ月にわたり、約 2 億ドルの小規模な軍事支援パッケージの発表を余儀なくされていた。 (CNN = 9-26-24)


ロシア弾薬庫で相次ぐ「巨大爆発」を間近でとらえた映像が話題に
 夜空を支配する炎と「音」が伝えるその威力

<ロシア国内の弾薬庫が相次いでウクライナのドローン攻撃の標的となっている。 18 日にトベリ州トロペツの武器庫で大爆発が起きたばかりだったが。>

ウクライナによるものとみられるドローン攻撃により、ロシア国内の弾薬庫 2 カ所で爆発が相次いだ。 ロシア軍の軍備を支える施設が、この戦争で最大規模の攻撃を受けた数日後のことだった。 ウクライナは直接の関与を明らかにしないまま、国境からかなり離れた所にあるロシアの軍事施設を標的としたドローン攻撃を増やしてきた。 本誌は最新の事案に関して、ウクライナ国防省のコメントを求めている。

テレグラムチャンネル「アストラ」に共有された動画は、ウクライナと国境を接するクラスノダール地方南部のチホレツク地区カメンニにある弾薬庫が、20 日夜から 21 日にかけて爆発・炎上し続ける様子をとらえたものとされている。 クラスノダール地方のベニアミン・コンドラチェフ知事はテレグラム上で、ウクライナが「テロ攻撃」を実施したと述べ、防空および電子戦によってドローン 2 機を「制圧」したものの、落下した 1 機の残骸により火災が生じ、爆発物に延焼して爆発したと述べた。 現場付近の住民は避難しており、速報によれば犠牲者はいない、とコンドラチェフは補足した。

コンドラチェフは爆発が発生した場所について具体的に言及しなかったが、アストラによれば、攻撃されたのはチホレツクの弾薬庫だという。 この弾薬庫には北朝鮮から運ばれてきた弾薬が保管されている、とワシントン・ポスト紙が 2023 年に報じていた。 ロシア国内のさらに北方では、トベリ州オクチャブリスキーにある別の弾薬庫が同じく 20 日夜に攻撃を受けた。 NASA の火災マップには、この地域で大規模な火災が発生していることが示された。

この場所はトロペツの武器庫の近くに位置する。 ロシア最大級とされるトロペツの武器庫は 18 日にウクライナのドローンによるとみられる攻撃を受け、小規模な地震と報告されたほどの大爆発を起こした。 この場所が標的になったのは、そこに残っているものが何であれ綺麗に片付けるためだったからだと、ロシアの複数のテレグラムユーザーは述べている。

一方、親ウクライナの X (旧ツイッター)ユーザーは 20 日夜の爆発の動画を投稿している。 ウクライナ・バトル・マップ(@ukraine_map)は、「ウクライナ軍は今晩、国境から 300 キロ離れたロシアのクラスノダール地方チホレツク地区にある大規模な弾薬庫を攻撃し、大きな爆発を引き起こした」と述べた。 「ウクライナは複数のドローン/ミサイルにより、ロシア国境から 460 キロのトベリ州にある別の弾薬庫も攻撃した」と投稿は続く。 親ウクライナの X アカウント@Tendar は、「ロシア・クラスノダール地方チホレツクにある弾薬庫のすさまじい爆発」と投稿している。 「弾薬庫は完全に炎に包まれている。 ロシアは兵站の主要ハブを一つずつ失っているようだ。」

ロシア国防省は最新情報でこの破壊に言及していない一方、国境地域 7 カ所の上空でウクライナの無人機 101 機を撃墜したことを発表した。 ロシア側もウクライナのインフラを標的にしたドローンやミサイルによる攻撃を続けている。 20 日夜には、ドニプロペトロウシク州クリビーリフがミサイル攻撃を受け、3 人が死亡、さらに 3 人が負傷したと地元当局は伝えている。 セルヒイ・リサク知事によると、死亡したのは 12 歳の少年 1 人と、75 歳と 79 歳の女性 2 人だという。  また、ドネツク州とヘルソン州でもロシアの攻撃により2 人が死亡し、24 人が負傷したと地元当局は伝えている。 (ブレンダン・コール、CNN = 9-26-24)


ウクライナ東部の要塞都市ブフレダル、ロシア軍が攻撃開始

[モスクワ] ロシア軍はウクライナ東部ドネツク州の要塞都市ブフレダルへの攻撃を開始した。 ロシアの軍事ブロガーや国営メディアが明らかにした。 ブフレダルは 2022 年の開戦以降、ロシア軍の攻撃に抵抗してきた。 複数のオープンソースの地図によると、ロシア軍は 8 月にウクライナ東部で過去 2 年で最速のペースで進軍した。 ウクライナ出身で親ロシアの著名軍事ブロガー、ユーリ・ポドリャカ氏は「ロシアの部隊がブフレダルに入った。 猛攻撃が始まった。」と指摘。

ロシア国防省は、同国軍がブフレダルを含む一連の集落でウクライナ軍を撃破したと表明した。 国営メディアはブフレダルが激しい砲撃と空爆に見舞われているとする映像を流した。 ウクライナは、ロシア軍が優勢かどうかには言及していないが、この地域で戦闘があったことを認めている。 ロシア軍は今月 17 日、重要な目標と位置付けるドネツク州の要衝ポクロウシクに近いウクラインスクを制圧。 ブフレダルはポクロウシクの南 80 キロの地点にある。 (Reuters = 9-25-24)


ゼレンスキー氏「ロシアの標的は普通の人々の生活だ」 … 露軍攻撃で高層住宅一部破壊

ウクライナの英字ニュースサイト「キーウ・インディペンデント」などによると、ロシア軍は 24 日、ウクライナ北東部ハルキウ州の州都ハルキウの集合住宅などを誘導爆弾で攻撃し、少なくとも 3 人が死亡、30 人以上が負傷した。 現場からの映像では、9 階建ての集合住宅の一部が破壊された様子が分かる。 パン店なども被害を受けた。 市長によると、住宅は 2022 年のウクライナ侵略開始時にも攻撃を受けた。 修理が行われ、冬場に備えて断熱材などを入れていたという。 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は SNS で「ロシアの標的は普通の人々の生活だ」と非難した。

一方、ロシアの軍事ブロガーなどは、露軍が 24 日、ウクライナ東部ドネツク州の州都ドネツクの南西約 30km にあるウフレダルへの攻撃を開始したとの情報を伝えている。 ウフレダルは砲撃や戦況の把握に有利な高台に位置し、戦略的に重要だとされている。(yomiuri = 9-25-24)


ロシアとの戦い「終わりに近づいていると思う」 ゼレンスキー大統領 "ウクライナ強化" の重要性訴え

ウクライナのゼレンスキー大統領がアメリカメディアの取材に対し、ロシアとの戦闘について「終わりに近づいていると思う」と述べるとともに、早急な支援強化の重要性を訴えました。 国連総会に出席するためアメリカを訪問中のゼレンスキー大統領は ABC テレビの単独インタビューに応じ、「我々が思うよりも和平に近づいていると思う」、「我々は戦争の終わりに近づいていると思う」と述べたということです。

また、アメリカのバイデン大統領に説明する、いわゆる「勝利計画」について、詳細は明らかにしなかったものの、「ウクライナを強化するものだ」、「プーチンに戦争を止めさせることができるのは、強い立場に立つことだけだ」と述べたということです。 ゼレンスキー大統領は、ロシア領内を攻撃するために射程の長い兵器の使用を認めるようアメリカなどに訴えていて、ロシアとの和平交渉を有利に進めるためにも、こうした支援の重要性を指摘したものとみられます。 (TBS = 9-24-24)


ウクライナ軍、ロシア南部の大規模弾薬庫を攻撃 「北朝鮮からの弾薬が運び込まれていた」

ウクライナ軍はロシア南部にある大規模な弾薬庫を攻撃したと発表しました。 ここには北朝鮮からの弾薬も運び込まれていたとしています。 ウクライナ軍参謀本部は 21 日、ロシア南部クラスノダール地方にあるロシア有数の規模だとする弾薬庫を攻撃したと発表しました。 この弾薬庫には北朝鮮から調達したものを含め 2,000 トン以上の弾薬が運び込まれていたとして、「ロシア軍の兵たんの重要施設の一つ」だとしています。

この攻撃をめぐり、クラスノダール地方の知事は非常事態を宣言し、周辺の住民ら 1,200 人が避難したと明らかにしました。 また、ウクライナ軍参謀本部は西部トベリ州にある弾薬庫も攻撃したとしています。 トベリ州では 18 日にも弾道ミサイルなどが保管されていた別の弾薬庫への攻撃があり、ウクライナ側はロシア軍の弾薬庫を標的にした攻撃を強化しています。 (TBS = 9-23-24)


EU が 5 兆 6 千億円の融資表明、ロシアの凍結資産活用でウクライナに

欧州連合 (EU) は 20 日、ロシアの全面侵攻を受けるウクライナへの支援のため、主要 7 カ国 (G7) が合意した枠組みに、最大 350 億ユーロ(約 5 兆 6 千億円)を融資すると発表した。 返済には、西側諸国が凍結したロシアの資産の運用で生じる利益があてられる。

ウクライナのゼレンスキー大統領はこの日、首都キーウでフォンデアライエン欧州委員長と会談。 記者会見で、この支援をシェルター建設や防空システムの購入にあてると説明した。 フォンデアライエン氏は欧州議会などの採決を経て、年末までに融資すると語った。 6 月の G7 首脳会議ではウクライナ支援のための基金創設が決まり、資金は各国が貸し付けたうえで、西側が凍結したロシアの資産の利益を返済にあてる仕組みとなっている。 (ブリュッセル・牛尾梓、asahi = 9-20-24)


ウクライナ支援国の一部、交渉による戦争終結の可能性を検討開始

一部のウクライナ支援国は、ロシアの侵攻に対する戦闘をどのように終わらせるか協議を始めつつある。 これに対し、その他の西側数カ国はこうした取り組みがウクライナに早まった停戦を強いかねないと懸念している。 非公開の協議内容だとして匿名を要請した関係者によると、来年の戦略を議論する一環として、交渉での戦争終結や出口がどのような形になり得るか、これまで以上に真剣にシミュレーションを重ねている。

いかなる交渉の決定もウクライナ政府が下すべきで、交渉に向かうようゼレンスキー大統領に圧力をかけている者はいないと、関係者は明言した。 この関係者によると、ゼレンスキー氏は公にも私的にも、ロシアへの領土割譲は公平ではないとの姿勢を貫いている。 ロシアが戦争目標を縮小した兆しはなく、交渉の現実的な見込みは依然薄いという。 だが、再び冬に向かう中で、戦況に打開の兆しもほぼ見られない。 一部の支援国当局者が外交による打開策を探り始めたのは、このためだ。

ロシア・クルスク州に対するウクライナの予想外の越境攻撃は、戦争がロシア有利の膠着状態に陥ったとの認識を覆したが、ウクライナが領内の全てからロシア軍を速やかに駆逐できる見通しもほとんどない。 一部の支援国は、ウクライナのクルスク州攻撃の長期的な戦略目的が依然不明だとの見方だ。 ロシア軍も地上で苦戦しているが、ミサイルでウクライナのエネルギーインフラの多くを破壊し、ウクライナが冬を乗り切れるのか不安も生じている。

ゼレンスキー氏は北大西洋条約機構 (NATO) と欧州連合 (EU) への加盟、経済と安全保障の協定締結、より先進的な兵器の供給継続を「勝利への計画」の一環として求める見通しだと、関係者の 2 人は説明。 同氏は今月下旬の国連総会にあわせてバイデン米大統領と会談する際にこの計画を提示する意向で、大統領選の候補であるハリス副大統領、トランプ前大統領とも計画を共有したい考えだという。

交渉を通じた戦争終結を目指す場合、大きな難問を解かなければならない。ロシアによる将来のウクライナ再侵攻を確実に防ぐ一方で、西側がロシアとの直接対決に引きずり込まれないようにすることだ。 後者の懸念が重くのしかかり、一部の支援国は提供した長距離兵器の使用許可やウクライナが求める NATO 加盟にこれまで慎重な姿勢を続けている。 (Natalia Drozdiak、Alex Wickham、Alberto Nardelli、Bloomberg = 9-18-24)


クルスク州の新たな侵攻先でウクライナ軍が進撃 ロ軍、徴集兵主体で苦戦か

ウクライナと国境を接するロシア西部クルスク州ノービプーチ村付近で 12 日、ウクライナ軍の戦闘工兵部隊がロシア側の防御線を突破した。 ノービプーチ村は、ウクライナ軍がクルスク州内で支配している約 1,000 平方km の突出部から西へ 30km ほど離れた場所にある。

ウクライナ軍部隊の侵入は当初、短時間の深度の浅い襲撃とみられたが、実際にはロシア側による一帯の支配にとってはるかに危険なものに発展した。 ウクライナ軍の装甲トラックなどはノービプーチ村からさらに北上し、数km 先のベショロエ村近くまで一気に進んだ。 ウクライナのシンクタンク、防衛戦略センター (CDS) は 15 日の作戦状況評価で、ウクライナ軍は「ベショロエの南郊に到達し、この村を実質的に支配下に置いた」と報告している。

14 日までにウクライナ軍の戦車がベショロエ村内に進撃した。 15 日にはウクライナ空軍の戦闘爆撃機が、ロシア軍の陣地とされる村中心部の建物を衛星誘導の滑空爆弾で爆撃し、破壊した。 使われたのは米国製の精密誘導爆弾とみられている。 その様子を上空からドローン(無人機)で監視していたウクライナ軍のドローン部隊「コーン・グループ」は、ロシア側に向けて「お前たちのことはひとり残さず見ているぞ」とソーシャルメディアに書き込んでいる。

ベショロエ方面のロシア軍守備隊には、練度の低い若い徴集兵が多数含まれるとされる。 1 年間の兵役で集められる徴集兵は、ロシア政府の方針では戦闘への参加は想定されていない。 8 月上旬に始まったウクライナ軍によるクルスク侵攻で、ロシア軍の北方軍集団が当初、防御を徴集兵に大きく依存していたことは、ウクライナ側が急速に前進できた理由のひとつだった。 ロシア軍がベショロエ方面の防御も、準備の整っていない 20 歳前後が中心とみられる若年兵に頼っているらしいというのは、ロシアにとって不吉な兆候だ。

ロシア側がベショロエ方面でも東方のウクライナ側突出部と同様の対応をとるとすれば、ウクライナ軍の進撃を鈍らせるべく、より練度の高い空挺部隊を投入することになるかもしれない。 コーン・グループは「徴集兵と空挺兵をもっと連れてこい」と挑発している。 コーン・グループ以外に、ウクライナ軍のどの部隊がベショロエ方面の侵攻作戦に参加しているのかは不明だ。 ただ、同グループの 12 日の動画には、ウクライナ軍の海兵隊でよく使われているトルコ製キルピ装甲輸送車らしき車両も映っている。 突出部での戦闘には海兵隊の第 36 独立海兵旅団が加わっており、ベショロエ方面の侵攻にも同旅団が関わっている可能性もある。

いずれにせよ、ロシア側は新たな侵攻に懸念を募らせているもようだ。 繰り返しになるが、現地のロシア軍守備隊には多数の若い徴集兵が含まれているとされる。 対するウクライナ軍侵攻部隊は、戦車やドローン、軍用機の支援を受ける戦闘慣れした志願兵たちだろう。 ロシアのある軍事ブロガーは、ウクライナ軍がベショロエ方面で陣地を固めようとしていると報告し、「関係筋は状況は深刻だと評価している」と伝えている。 (David Axe、Forbes = 9-17-24)


ハルキウで 1 人死亡、43 人負傷 大統領は「勝利計画」の項目明かす

ウクライナ北東部ハルキウ州の州都ハルキウで 15 日午後 3 時 20 分(日本時間同日午後 9 時 20 分)ごろ、ロシア軍による攻撃があった。 当局によると、91 歳とみられる女性が死亡し、他に 1 - 13 歳の子ども 4 人を含む 43 人が負傷した。 当局によると、ロシア軍の滑空誘導爆弾が、12 階建て集合住宅の 9 - 10 階部分に命中。 9 - 12 階に火災が広がり、車 20 台も損壊したという。 滑空誘導爆弾は爆弾に翼と誘導システムがつけられたもので、標的まで正確に飛ぶ。 今回の攻撃は、ウクライナと国境を接するロシア南西部ベルゴロド州から、戦闘機 Su34 を使って行われた。

ゼレンスキー氏「勝利計画は …」

ゼレンスキー大統領によると、15 日夜のビデオ演説までの 24 時間だけで 128 発の滑空誘導爆弾が発射された。 ウクライナ側はロシア軍の軍用拠点を攻撃できるよう、米欧から供与された長い射程のミサイルを使うための許可を求めており、15 日夜のビデオ演説でも「彼ら(米欧)の適切な決定を期待している。 彼らの決心により、命を救うことができるのだ。」と強調した。

一方、ゼレンスキー氏は 15 日放送の米 CNN のインタビューで、今月ニューヨークを訪問し、バイデン米大統領と会談すると明らかにした。 会談は、国連総会の一般討論演説に合わせて行われるとみられる。 インタビューでは、バイデン氏のほか、次期大統領候補のハリス副大統領、トランプ前大統領に提示する「勝利計画」についても言及。 計画は「基礎となるポイントが 4 点と、戦後必要なポイントが 1 点」で構成され、「安全保障や地政学的な立場、軍事支援、財政支援」に関係するものだという。 (ロンドン・藤原学思、asahi = 9-16-24)

... - 93 - 94 - 95 - 96 - 97 - 98 - 99 - 100 - 101 - 102 - 103 - ...