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ロシア軍が短距離弾道弾イスカンデル使用か、ドネツク州で 80 人超死傷 … 時間差で 2 発

ウクライナメディアによると、ロシア軍は 7 日、ウクライナ東部ドネツク州ポクロウシクをミサイル 2 発で攻撃し、少なくとも 7 人が死亡、80 人以上が負傷した。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領はビデオ演説で、短距離弾道ミサイル「イスカンデル」が使われたとの見方を示した。 クリメンコ内相らによると、1 発目のミサイルで複数の住民が死亡。 約 40 分後に撃ち込まれた 2 発目で、現場で救助にあたっていた要員や警察官らが負傷し、非常事態への対応にあたる州高官が死亡した。 新たな攻撃の可能性があるとして、救助活動は一時中断した。 住宅やホテル、飲食店などが損壊したという。

ゼレンスキー氏は、上層階が損壊して黒煙が立ち上る住宅や負傷者が救急車に運び込まれる様子を映した動画を SNS 上で公開した。 「ロシアのテロを止めねばならない」と非難した。 ポクロウシクはロシアが占領するドネツク市の近郊に位置する。 露軍は被害を拡大させるため、時間差をつけて複数回にわたり同一地点を攻撃した可能性がある。 ウクライナの反転攻勢を受ける中、後方をかく乱し、前線の戦いを有利に進める狙いもありそうだ。 露軍は 7 日、東部ハルキウ州東端クピャンスク近郊の集落に対しても、誘導爆弾 4 発で攻撃し、3 人が死亡し、9 人が負傷した。 ウクライナメディアが伝えた。この現場でも、初動対応を担う当局者が現場に到着した際、露軍が再び攻撃したという。 (yomiuri = 8-8-23)

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ウクライナ東部にミサイル攻撃 集合住宅などが被害 8 人死亡

ウクライナ政府は、ロシアによるミサイル攻撃で東部ドネツク州の集合住宅などが被害を受け、これまでに 8 人が死亡したとして非難を強めています。 こうした中、アメリカはウクライナへの主力戦車の輸送の準備が整ったと明らかにし、秋までに供与できると強調しました。

ウクライナの東部ドネツク州のキリレンコ知事は 7 日、SNS にポクロウシクで集合住宅などがロシアのミサイル攻撃を受けて、これまでに 8 人が死亡したと明らかにしました。 多くのけが人も出ているとみられます。 ゼレンスキー大統領が、SNS に投稿した現場の映像では攻撃を受けた集合住宅の上層階が激しく壊れて辺りにはがれきが散乱し、救助活動が行われている様子が映っています。 ゼレンスキー大統領は、「われわれはロシアのテロを止めなければならない」と述べ、ロシアへの非難を強めています。

こうした中、アメリカ陸軍の高官は 7 日、記者団に対し、ウクライナへの軍事支援として、供与が決まっている主力戦車「エイブラムス」について、「輸送の準備が整った」と明らかにしました。 その上で、砲弾や予備の部品などとあわせて、ことし秋までに、ウクライナに供与できる見通しだと強調しました。 アメリカのバイデン政権はことし 1 月、ウクライナに対し、31 両の「エイブラムス」を供与すると発表していました。 ウクライナの反転攻勢が当初の想定よりも遅れているという指摘もある中、各国の軍事支援が、いつウクライナに届くかに関心が集まっています。 (NHK = 8-8-23)


ゼレンスキー氏暗殺未遂か 女拘束 訪問情報などロシア側に

ウクライナ保安庁は、ゼレンスキー大統領暗殺のため、移動ルートなどの情報をロシア側に渡そうとした女を拘束したと発表した。 ウクライナ保安庁によると、女はゼレンスキー大統領を空爆で殺害するため、7 月に予定されていたゼレンスキー氏のミコライウ州への訪問についての情報を事前に集めていたという。 女はまた、ウクライナの軍事施設に関する情報も集めていたが、これらの情報をロシア側に渡そうとしていたところを拘束されたという。 拘束された女の名前などは明らかにされていないが、ミコライウ州の住人だという。 (FNN = 8-8-23)


反攻 2 カ月、ロシア生命線に照準 ウクライナ進軍わずか、損失甚大

【キーウ】 ロシアに侵攻されるウクライナが反転攻勢を始めて 2 カ月が過ぎた。 ウクライナはロシアの生命線と言える補給路遮断を狙い南部で作戦を本格化、米国供与のクラスター弾も投入した。 だが強固な防衛線に阻まれ前進はわずか 16 キロ。 損失は甚大で、長射程砲や無人兵器で後方の兵たん拠点や軍中枢をたたく作戦に切り替え、局面打開を狙う。 ロシア南部ロストフ州からアゾフ海沿岸のロシア占領地を経由してクリミア半島に通じる幹線道路と鉄道は、ロシア軍の主要補給路だ。 ウクライナ軍は 6 月以降、東西に延びるこのルートの寸断を狙い、南部ザポロジエ州西部の二つの戦線で南下を進めた。

しかしロシアはこの動きを予測し、拠点都市のメリトポリや交通の要衝トクマクの防衛のため、近年で最も広い範囲に防衛拠点を築いた。 トクマク周辺では、550 メートルの距離に、(1) 対戦車壕、(2) 「竜の歯」と呼ばれる戦車阻止用の障害物、(3) 広大な地雷原を重層的に並べた。 ウクライナ軍は最近、クラスター弾を前線で使い始めたが、形勢逆転に至っていない。 (kyodo = 8-8-23)


ロシア領土攻撃の国産兵器を保有 ウクライナ高官

【キーウ】 ウクライナのダニロフ国家安全保障・国防会議書記は 8 日、地元メディアに「われわれはロシア領土を攻撃できる国産兵器を保有している」とした上で「占領地解放のための武器供与は支援国に求める」と述べた。 欧米諸国は供与した兵器をロシア国内には使用しないよう強く求めており、ダニロフ氏の発言にはこうした懸念を払拭し、武器支援の継続を促す狙いがありそうだ。 7 月以降、モスクワなどへの無人機攻撃が多発。 8 月にはロシア軍の大型揚陸艦が水上ドローンで攻撃された。 (kyodo = 8-8-23)


クリミア半島の橋 2 本を攻撃 = 南部戦線のロシア軍混乱も - ウクライナ

ウクライナ軍は 6 日、ロシア占領下の南部ヘルソン州とクリミア半島を結ぶ 2 本の橋を攻撃したと SNS で発表した。 「重要な通行ルート 2 本」に打撃を加えたと戦果を誇っている。 親ロシア派高官は、橋を通るルートの検問所が封鎖されたと明らかにした。 破壊されたのはチョンガル橋とヘニチェスク橋で、ウクライナ軍の反転攻勢の一環とみられる。 ロシアが軍事拠点を築くクリミア半島から前線のあるヘルソン州までは、二つの橋以外に陸路でつながっているものの、ロシア軍の後方の動きに混乱が生じそうだ。 (jiji = 8-7-23)


ロシア、JP モルガンが穀物輸出の決済停止と主張 米に行動要求

[国連] ロシアは 4 日、米 JP モルガンが今月初めにロシア農業銀行向けの決済処理を停止したとし、ロシア産穀物・肥料の輸出を促すため約束ではなく行動するよう米国に求めた。 JP モルガンは過去数カ月、米政府の保証を受けてロシア産穀物輸出の一部決済処理を行ってきた。 だがロシアメディアによると、外務省のザハロワ報道官は「ロシア農業銀行と JP モルガンの間の直接ルートが 8 月 2 日に閉鎖された」と述べ、決済処理が止まったとした。 国連、米国務省、JP モルガンはコメントを控えた。

ロシアは国連などが仲介した合意の下、黒海経由のウクライナ産穀物輸出を 1 年ほど認めていたが、7 月 17 日に合意の履行を停止した。 ロシア大統領府のペスコフ報道官は 4 日、ロシア産の農産物・肥料輸出を促す措置が取られ次第、合意を再開すると記者団に述べた。 同国は国際送金・決済システムの SWIFT (国際銀行間通信協会)にロシア農業銀行を再接続することなどを要求している。 ザハロワ氏は西側諸国と国連が JP モルガンによる決済処理を「SWIFT の代替手段として提示しようとした」と述べた。 (Reuters = 8-7-23)


非ロシア化が加速? キーウの「祖国像」、掲げる国章が旧ソ連からウクライナに変更完了

ウクライナの首都キーウで 6 日、「母なる祖国」像が掲げる盾の旧ソ連国章を、三つまたの矛のウクライナ国章に付け替える作業が完了した。 現地メディアなどが伝えた。 ロシアによる侵攻が続く中、ウクライナで進む「非ロシア化」の動きを象徴する出来事といえそうだ。 像の左手の盾にある「鎌とつち」の旧ソ連国章は、7 月末に取り外しが始まり、今月 24 日の独立記念日を前に取り換え作業が急ピッチで進められていた。

像はキーウ中心部のドニエプル川を望む丘にあり、旧ソ連ブレジネフ政権時代の 1981 年に完成。 高さ 62 メートル(台座込み 102 メートル)でニューヨークの「自由の女神像」より大きく、世界で最も高い像とされる。 ロシアによる 2014 年のウクライナ南部クリミア半島の併合後、ウクライナではソ連時代の地名などを改称する「非共産化」政策を進めてきた。 22 年 2 月のウクライナ侵攻以降は、言語や文化も含めロシア化の過去を克服する動きが加速している。 現地メディアによれば、像の名称も「母なるウクライナ」像に近く変更される見込みという。 (常盤伸、東京新聞 = 8-6-23)


サウジでウクライナ和平会合 40 カ国超、露は招待されず

サウジアラビア西部ジッダで 5 日、ロシアの侵略を受けるウクライナの和平を目指す国際会合が開かれ、米国や中国、インドなど 40 カ国以上が参加した。 同様の会合は 6 月にデンマークでも行われたが、参加国は倍以上に増えた。 今秋の和平サミット開催を目指すウクライナのゼレンスキー大統領は会合を通じて、国際社会からの幅広い支持獲得を目指している。 6 日に閉幕予定の会合はウクライナとサウジが主催。 報道によると、会合には米中印のほか、欧州各国や日本、韓国、インドネシア、トルコ、南アフリカなど 40 カ国以上の安全保障担当の高官らが出席した。 ロシアは招待されなかった。 デンマーク・コペンハーゲンの会合に参加したのは約 15 カ国・機関だった。

ウクライナ側はサウジ会合で、昨年 11 月にウクライナ自らが提案した和平案「平和フォーミュラ(公式)」を改めて提示。 報道によると、領土の回復、露軍の撤退、戦争犯罪の訴追など 10 項目からなる同和平案について、「コペンハーゲンの会合より多数の支持を得た」という。 ゼレンスキー氏はサウジ会合の開催前、「食料の安全保障など、アフリカやアジアで暮らす人々の命運は、平和フォーミュラをどれだけ早く履行するかにかかっている」と述べ、支持を呼び掛けていた。 ウクライナとともに会合を主催したサウジの実力者、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は今年 5 月、ゼレンスキー氏のサウジ電撃訪問を実現させるなど、ウクライナとロシアの間を仲介する意思を示している。

中国はコペンハーゲンの会合に参加しなかったが、石油取引などを通じて親密な関係にあるサウジの会合には出席。 中国同様、ロシアに融和的なインドや南アも今回の会合に参加した。 ウクライナは、グローバルサウス(南半球を中心とする新興・途上国)への支持拡大を目指している。 (中東支局・佐藤貴生、sankei = 8-6-23)


ウクライナへロシアがミサイル攻撃 - タンカー損傷で報復か

ロシアがウクライナへのミサイル攻撃を開始した。 ロシア外務省は先に黒海での石油タンカーへの攻撃を無視できないと表明していた。 ロシアの極超音速ミサイル「キンジャール」と巡航ミサイル「カリブル」はウクライナ南東部ザポリージャ州にあるヘリコプターエンジン製造会社と西部フメルニツキー州を狙ったと、ウクライナのゼレンスキー大統領が演説で述べた。 ミサイルの一部は撃墜されたという。

同大統領によれば、ロシアは 5 日遅く、ウクライナ北部ハルキウ(ハリコフ)州クピャンスクにある輸血センターにも爆弾を投下した。 ロシア連邦海洋河川運輸庁は、クリミア半島近海のケルチ海峡を航行していたロシアのタンカー「シグ」への無人艇による攻撃で死傷者はいなかったと発表。 同タンカーは沈没せず、6 日に修理の予定だとしている。 ウクライナによると、このタンカーはロシア軍向けの燃料を積んでいた。 無人艇攻撃はウクライナ保安局の作戦だったと事情に詳しいウクライナ当局者の 1 人が明らかにした。 (Bloomberg = 8-6-23)


「黒海艦隊に大打撃」 = ロシア艦、深刻な損傷 - 英国防省分析

【ベルリン】 英国防省は 5 日の戦況分析で、ウクライナによる水上ドローンの攻撃を受けたロシア海軍の大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」について「深刻な損傷を受けたことはほぼ確実だ」と指摘した。 主要な海軍力が集まるロシア南部の港湾都市ノボロシスク付近への攻撃を阻止できなかったことも含め「黒海艦隊に大打撃だ」と分析した。 英国防省によると、同揚陸艦は全長 113 メートル、重さ 3,600 トンで、ロシア海軍最大級の軍艦。 損傷後の映像では 30 - 40 度傾いており「制御不能」な状態を示していると解説した。

黒海艦隊はロシアが占領しているウクライナ南部クリミア半島の軍港都市セバストポリを拠点としている。 しかし、侵攻初期のウクライナ軍の反撃を受けて、ノボロシスクに潜水艦などを退避させていた。 元ウクライナ海軍高官はロイター通信に対し、揚陸艦に到達した水上ドローンは 740 キロ航続したと推定、海軍による攻撃の射程が大きく広がっていると主張した。 ロシア海軍は戦力配置の見直しを余儀なくされる可能性もある。 (jiji = 8-6-23)

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水上ドローン攻撃は「巡洋艦モスクワ撃沈以来の痛手」英国防省

ロシアの黒海沿岸ノボロシスク沖で同国の大型揚陸艦に被害をもたらしたとされる 4 日の水上ドローン(無人艇)による攻撃について、英国防省は 5 日、ロシアの黒海艦隊にとっては昨年 4 月に巡洋艦「モスクワ」が撃沈されて以来の打撃だとする見方を示した。 揚陸艦は全長 113 メートル、3,600 トン。 同省は攻撃後 30 - 40 度傾く映像から「いくつかの水密区画が破壊されたか、乗組員の対応が失敗した可能性がある」としている。

揚陸艦は北方艦隊に所属したが、ロシアのウクライナ侵攻が始まって以来黒海艦隊に回されていた。 ロシア本土とロシアが占領するクリミアを結ぶ橋が攻撃されると、軍、民間の両面で本土と半島を結ぶ役割をしてきたという。 同省は、黒海艦隊はクリミア半島セバストポリの基地が脅威にさらされているため、多くの艦船を本土側のノボロシスクの基地に移していたとしている。 (asahi = 8-5-23)


「ウクライナ保安局がロシアのタンカー攻撃」報道

インタファクス・ウクライナ通信は 5 日、ウクライナ保安局 (SBU) 筋の話として、同日未明にウクライナ南部クリミア半島とロシアとの間のケルチ海峡で起きたロシアのタンカー爆発は、SBU とウクライナ海軍による水上ドローン(無人艇)を使った攻撃だった、と伝えた。 SBU 筋はタンカーはロシア軍のための燃料を運んでいたとした。 ロシアは 2014 年にクリミア半島を一方的に併合。 タンカーに対する攻撃は、ウクライナ領海内で行われたという。

ウクライナ・メディアや SNS で、水上ドローンに取り付けられたカメラで撮影されたとみられる、タンカーに衝突する瞬間までの動画が掲載された。 インタファクス・ウクライナによると、水上ドローンには、4 日にロシア南部ノボロシスクの海軍基地で起きた大型揚陸艦に対する攻撃と同様、450 キロの TNT 火薬が積まれていたという。 (asahi = 8-5-23)

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クリミアの海峡で爆発音、ロシアのタンカー航行不能に

ロシア国営タス通信などによると、ロシアが実効支配するウクライナ南部クリミア半島とロシア本土の間のケルチ海峡で 5 日未明、大きな爆発音が響き、ロシアの石油タンカーが航行不能になった。 タンカーは水上ドローン(無人艇)の攻撃を受けたとみられ、機械室付近が損傷を受けたという。

死傷者はいないという。 ロシア軍が占拠するウクライナ中南部ザポリージャ州南部の親ロシア幹部ロゴフ氏の SNS によると、タンカーはシリアに駐留するロシア軍基地に石油を運び、戻る途中だった。 ロゴフ氏は「攻撃は偶然起きたものではあり得ない」とし、ウクライナ軍がタンカーを意図的に狙ったものだとの見方を示した。 ケルチ海峡はアゾフ海と黒海をつなぎ、ロシアがクリミア半島併合後に国際的な批判を無視して本土と半島を結ぶクリミア橋建設を強行した。 (asahi = 8-5-23)


「最初の防衛ラインは突破」ウクライナ国防省

ウクライナ国防省のハンナ・マリャル次官は 4 日、ザポリージャ州やドネツク州南西部の前線を意味する「南方」の複数の地点で、ウクライナ軍がロシア軍の最初の防衛ラインを突破したと述べた。 これらの地域で兵士らは「中間地域に入った」とし、さらに堅固な次の防衛ラインの突破を目指し困難に直面しているとも語った。 ウクライナのテレビ各局が合同で制作するニュース番組「テレマラソン」での発言を、ニュースサイト「ウクライナ・プラウダ」が伝えた。

ザポリージャ州など南部の戦線では、ロシア軍は陣地内に地雷原や障害物、塹壕などによって何重にも防衛ラインを築き、領土奪還を目指すウクライナ軍の反転攻勢を迎え撃っている。 マリャル氏はウクライナ軍が成果を上げていないとする批判に対し、部隊が少しずつでも前進している状況を説明しようとしたとみられる。 (asahi = 8-5-23)


ウクライナ軍が旧式車両を多数損失 南部戦線で「賭け」に出る

ウクライナ南部ザポリージャ州の前線のすぐ南に位置し、ロシアが占領しているロボティネの町は、約 20km 南のトクマクと道路でつながっている。 トクマクからは、約 64km 南のメリトポリへと道路がのびている。 メリトポリは黒海沿岸のすぐそばにあり、ロシア占領下にあるクリミアへの陸路の主要供給線も通っている。 これらの事実は、ウクライナ軍がトクマクに向けた攻勢に注力していることを説明できる。 米紙ニューヨーク・タイムズによると、ウクライナ当局者は米国側に、南部で進める反転攻勢の主要目標としてトクマクへの進軍を目指していると説明した。

6 月 4 日に始まった反攻ではこれまでに、ウクライナ軍がいくつかの前線で数 km 前進。 最も大きな成果は、激戦により荒廃した東部ドンバス地方バフムートの周辺で得られた。 だがロボティネでは、ロシア軍の 3 つの自動車化狙撃連隊、2 つの特殊部隊旅団、いくつかの予備大隊が有利な場所を押さえている。 そのためウクライナ軍の 3 つの機械化旅団(第 47、65、118 旅団)は、わずかな前進のためにも損失を被る状態となっている。

7 月下旬、ロボティネ近郊で行われた攻勢は多くの損失を生み、この方面での戦闘が非常に厳しいことを浮き彫りにした。 第 118 旅団は、ロボティネの北東数 km にある交差点を突破しようとした際、BMP 歩兵戦闘車を少なくとも 4 両、戦車を 2 両、その他の車両を少なくとも 1 両失った。 第 118 旅団に何が起こったのか、正確なところははっきりしない。 だが、同じ前線でのこれまでの戦闘、特に第 47 旅団が 6 月初旬にロボティネ北方で実施し大きな損失を生んだ複数の攻撃から察するに、ロシア軍の地雷と砲撃により前進を阻まれ、生き残った乗員たちは車両を捨てて、死傷者と共に撤退することを強いられたのだろう。

この日、ウクライナ軍が戦闘に投入した車両は、反攻が 3 カ月目に突入する中、ウクライナ軍の指揮官が直面している大きなジレンマを浮き彫りにしている。 6 月初旬の最初の攻勢は、米製の M2 ブラッドレー歩兵戦闘車を擁する第 47 旅団など、最新かつ最高の装備を備えた一部旅団が主導した。 これらの旅団は損失を被った。 第 47 旅団だけでも数十両の M2 が失われたり、修理のために後方に送られたりした。 このため、ウクライナ軍は旧ソ連製の T-72 戦車や BMP 戦闘車両を擁する第 65、118 旅団など、装備の劣る旅団を投入した。

M2 の装甲は厚く、被弾しても乗員が生き残る可能性は高い。 一方、1960 年代に生産された BMP-1 は、地雷を踏んだり砲弾を受けたりすると、乗員が大きな被害を受ける。 第 65、118 旅団は、車両に乗り込んだ兵士たちに大きなリスクを負わせながら、ロボティネ周辺での攻撃を主導している。 ウクライナ軍は、強力な旅団をいくつか温存している。 ストライカー装甲車やマルダー歩兵戦闘車、チャレンジャー 2 戦車を擁する重装備の第 82 空中強襲旅団などだ。

第 118 旅団のような軽装備の部隊に代わって、第 82 旅団などを投入すれば、ロボティネ周辺でわずかでも前進する際に兵士の命を守れるかもしれない。 だがウクライナ軍参謀本部は今のところ、最強部隊を全て投入する気はなさそうだ。 第 47、65、118 旅団がロボティネを奪還あるいは迂回してトクマクへの道を確保した後のために温存しているとみられる。 もしそうなら、ウクライナ軍の将官らは博打を打っている。 現在トクマク周辺の前線で戦っている旅団に、ロシア軍の防衛線を突破できる戦力があると賭けているということになる。 (David Axe、Forbes = 8-5-23)


ロシア海軍基地への無人艇攻撃「揚陸艦に被害」 ウクライナ報道

ロシア国防省が「被害なし」と発表した 4 日未明の同国南部ノボロシスクの海軍基地に対する水上ドローン(無人艇)の攻撃について、ウクライナのニュースサイト「ウクライナ・プラウダ」は同日、攻撃は停泊中のロシアの大型揚陸艦に「深刻な被害を与えた」とするウクライナ保安局 (SBU) 筋の話を伝えた。 同サイトは、無人艇が大型艦船に突入する様子とされる動画を掲載。 無人艇に取り付けられたとみられるカメラで、艦船に衝突する瞬間までの様子が撮影されていた。 被害の程度は不明。 SBU 筋は、水上ドローンには 450 キロ程度の TNT 火薬が積まれていたとしているという。 ロシア国防省はノボロシスクの海軍基地に対し 2 隻の水上ドローンの攻撃があったものの警備中の艦船が破壊したと発表していた。 (asahi = 8-4-23)

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黒海の海軍基地とクリミア半島にドローン攻撃、ロシアは撃退と主張

ロシア国防省は 4 日、クリミア半島とロシア南西部の海軍基地に対してウクライナのドローン攻撃があり、ロシア軍が攻撃を阻止したと発表した。 国防省の声明によれば、2 隻の無人艇がロシア南西部クラスノダール地方のノボロシスクにある海軍基地を狙って攻撃を仕掛けた。 2 隻は撃退時に視認され、ロシアの艦船によって破壊されたという。 この艦船は海軍基地の外側にある停泊地を守っていた。

国防省はまた、クリミア半島上空で無人機 10 機を撃墜したと発表した。 クリミア半島はロシアが 2014 年にウクライナから違法に併合した。 クリミア首長顧問のオレグ・クリュチコフ氏は「クリミアの複数の地方で防空システムが作動した。 すべての物体が撃墜された。」としている。 死傷者や被害は報告されていない。 SNS 上で出回っている動画には、ロシア海軍の艦船 1 隻がひどく傾き、黒海の海軍基地付近を曳航される様子が映っている。 これらの動画は曳航中の艦船を揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」と特定しているようだが、CNN は確認できていない。 (CNN = 8-4-23)


ウクライナ軍「優勢」とゼレンスキー氏、軍高官は前進報告

ウクライナのゼレンスキー大統領は 3 日、反転攻勢について、東部と南部の前線でウクライナ軍が困難に直面していものの、優勢になっているとの見解を示した。 ビデオ演説で述べた。 また、南部オデーサ(オデッサ)州の河川港イズマイルに対する攻撃などロシア軍のドローン(無人機)による今週の攻撃は対空防御を改善する必要性を浮き彫りにしていると指摘。 「テロリストはウクライナに対し、少なくとも 1,961 機の(イラン製)無人機シャヘドを展開しており、われわれはそのうちのかなりの数を撃墜できた」と述べる一方、全てではないとし、対空システム増強に向けて取り組んでいると語った。 ウクライナ軍高官らは東部の要衝バフムトの周辺で前進を報告した。

一方、ロシア国防省はバフムトとその周辺でウクライナによる 8 回の進軍の試みを阻止したと発表した。 激しい戦闘が繰り広げられている北部でもウクライナの攻撃を撃退したほか、南部でも前進の試みを阻止したとした。 (Reuters = 8-4-23)


ウクライナ、食料輸出協定でトルコと連携

ウクライナのクレバ外相は 3 日、ロシアが参加停止を表明した食料輸出協定をめぐって、ロシアの協定復帰を促すためにトルコと連携していることを明らかにした。 ニュースメディア「ウクライナ・プラウダ」が国営通信社「ウクルインフォルム」の報道をもとに伝えた。 ウクライナ・プラウダによると、クレバ氏はロシアのプーチン大統領を食料輸出協定に復帰するように説得できるのは、トルコのエルドアン大統領だけだとの考えを示した。 その上で「エルドアン氏は(ウクライナの)ゼレンスキー大統領と協力している。 食料輸出は共通の利益だ。」と説明したという。 (asahi = 8-4-23)


ロシア軍が強固な防衛線、前進はせず = ウクライナ当局

ウクライナ当局者によると、ロシア軍は前線を突破していないが、地雷原で防衛線を築いて守りを固めており、ウクライナ軍の東進や南進を困難にしている。 一方、ロシア側は、東部ドネツク地方の前線でウクライナ軍による 12 回にわたる攻撃を撃退したと発表した。 また、黒海で民間船舶を護衛するロシア軍艦を攻撃しようとしたウクライナ海軍の無人偵察機を破壊したとした。 ウクライナ軍は 6 月に反転攻勢を開始し、アゾフ海に向かって南下。 南部のロシア支配地域とクリミア半島を結ぶ橋を破壊した。 東部の要衝バフムトの周辺地域も奪還したとしている。

ウクライナのマリャル国防次官は、ロシア軍はバフムト地域でウクライナの前進をかなり執拗に止めようとしたが成功していないと述べた。 ウクライナ国家安全保障・国防会議のダニロフ書記は、敵が多くの地雷を埋めて防衛の準備を行ってきたと指摘した。 ロシアの国防相は、ウクライナ軍がドネツク州の南部と北部の複数地域で前進を試みたが失敗したと述べた。 (Reuters = 8-3-23)


一晩でイラン製ドローン 37 機使用、ウクライナへの攻撃で ゼレンスキー氏

ウクライナのゼレンスキー大統領は 2 日、同日未明のロシア軍のウクライナへの攻撃で、計 37 機のイラン製ドローン(無人機)「シャヘド」が使われたと明らかにした。 ゼレンスキー氏は「いくつかのドローンは撃墜されたが、一部にすぎない」などと述べた。 このドローン攻撃による死傷者はいなかったという。 ゼレンスキー氏はまた、軍装備や大砲、砲弾の生産など軍需企業の誘致はウクライナの外交官の新たな任務の一つとの考えを示した。 一方で、F16 戦闘機や長距離ミサイルの供給の確保とともに、「ウクライナ軍兵士のための訓練任務を拡大する」ことも重要だと指摘した。 (CNN = 8-3-23)


ルーマニア国境地帯を再攻撃 ロシア、穀物代替路狙いか

【キーウ】 ウクライナ国防省は 2 日、南部オデッサ州イズマイルで同日未明、ロシア軍の無人機攻撃があり、港の施設が損傷したと発表した。 イズマイルはドナウ川沿いにあり、対岸はルーマニア。 ロシアが黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意から離脱後、ドナウ川を通じた輸出が代替ルートとなっており、ウクライナはロシアが妨害したと批判を強めた。 イズマイルに近いドナウ川沿いのレニでも 7 月 24 日、ロシア軍の無人機が穀物倉庫や港を攻撃していた。 ゼレンスキー大統領は「ロシアが再び港や穀物、そして食料安全保障に対する攻撃を仕掛けた」と通信アプリに投稿した。 (kyodo = 8-2-23)


ウクライナ、最新国産無人機「ビーバー」でロシア攻撃か

ロシアで相次いでいる無人機攻撃は、「ビーバー」と呼ばれる最新鋭のウクライナ国産機が使われた可能性が指摘されている。 ウクライナ国防省が開発を主導し、資金は民間の寄付で賄われた。 ウクライナ政府は今年、無人機開発への投資を前年比で 10 倍に増やす計画で、開発を加速させている。

ビーバーは胴体後方に主翼、前方に小さい翼を付けた「先尾翼機」と言われる形状。 ロシアが侵攻で多用するイラン製無人機のシャヘドと共通点が多いとされる。 航続距離は 600 - 千キロと推定され、ウクライナ領内からモスクワまで届く。 低高度で飛び、探知が難しいという。 米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、ウクライナにおいて、交流サイト (SNS) で多数のフォロワーを持つ「インフルエンサー」のイホル・ラチェンコフ氏が昨年 12 月に国防省情報総局の要請で開発の資金集めに協力した。 2 千万フリブナ(約 7,700 万円)が集まったという。 (kyodo = 8-2-23)


ウクライナ南部、激戦続く ロシア、砲弾不足の分析も

【キーウ】 英国防省は 1 日、ウクライナ南部ザポロジエ州や隣接する東部ドネツク州側の境界に近い地域で、同国とロシアの激しい戦闘が続いているとの分析を発表した。 ロシアに砲弾不足などの問題が起きている可能性が高いとも指摘した。 ただドネツク州側ではウクライナが苦戦する様子も報じられた。 激戦が続くのはザポロジエ州オリヒウ南方とドネツク州スタロマイオルスケ村周辺。 英国防省はオリヒウ南方に展開するロシア軍は長期戦で消耗している可能性が高いとみている。 一方で米 CNN テレビは 1 日、7 月下旬にウクライナが奪還したと発表したスタロマイオルスケ村の周辺でロシア側が反撃を続けている様子を報じた。 (kyodo = 8-2-23)


ウクライナ軍、改造ミサイルでロシア軍基地狙うも標的外す?

ウクライナ空軍が 1960 年代に生産された古い地対空ミサイルシステム S-200 の一部を地対地に改造したことは、既知の事実だ。 重量 8 トンの V-860/880 ミサイルに、GPS 装置を追加したとみられている。 ただ、この改造弾道ミサイルが何を標的にしているのかは、はっきりしない。 最初に確認された 7 月 9 日ごろの攻撃では、ウクライナ国境に近いロシア西部ブリャンスク州の工業地域が爆破された可能性がある。 7 月 28 日に確認された 2 度目の攻撃では、V-860/880 ミサイルがウクライナ国境から約 32km、前線から 160km 離れた黒海沿岸の都市タガンログの一角に落下した。

だがそこには、軍事的価値があるとみられるものは何もなかった。 ロシアによるウクライナの都市への攻撃がウクライナ市民を恐怖に陥れたのと同じように、ロシア市民を恐怖に陥れるためにウクライナ軍が貴重な長距離ミサイルをロシアの都市に無差別に撃ち込んでいるのでなければ、今回の攻撃は本来の標的を外した可能性がある。 そうだとすると、本来の標的が何だったのかを推測するのは難しくない。 この都市の北西部にはタガンログ空軍基地がある。 ロシア空軍はこの広大な基地から軍用無人機のオリオンやイリューシン Il-76 輸送機、ツポレフ Tu-95 爆撃機などを飛ばしている。

ロシアに占領されていないウクライナの主要都市の中で、同市に最も近いドニプロから発射すれば、タガンログ空軍基地は V-860/880 ミサイルの射程に十分入るはずだ。 ドニプロから発射された V-860/880 ミサイルが基地をかすめて 6 キロほど離れたところを通過したとすれば、28 日のミサイル着弾地点とほぼ同じ場所に行き着く。 なぜドニプロなのか。 冷戦時代、旧ソ連空軍はドニプロに S-200 の砲台を置いていた。  S-200 は移動式ではあるものの、サイズと重量が大きく動かしにくいため、固定使用に適している。 ウクライナ空軍がタガンログ空軍基地を攻撃しようと 60 年前の S-200 を復活させ、それを使って発射したミサイルが、目標からわずかにそれたのかもしれない。

大型の V-860/880 ミサイルは、整然と並ぶ燃料満タンの爆撃機や空輸機がひしめく空軍基地の駐機場を攻撃するのにうってつけだ。 これらのミサイルは重量約 226 キロの弾頭を搭載しているが、その破壊力は全体のほんの一部にすぎない。 着弾の瞬間にタンクに燃料が残っていれば、弾頭の爆発効果に焼夷効果が加わる。 大型の軍用機に当たれば、大火災を引き起こすことになる。 (David Axe、Forbes = 8-2-23)


衛星画像で浮かび上がったウクライナ前線を縁取る巨大な悲劇

<ロシア占領地とウクライナとの境界に、宇宙からも見える緑の傷と灰色の傷が。 これはいったい?>

ウクライナがロシア軍に夏の反攻を仕掛けるなか、最新の衛星地図で、ウクライナ南部の前線をなぞるように存在する「作物が収穫されていない畑」の帯が確認された。 悲劇の帯だ。 この画像の右に写る一筋の緑は、ウクライナ南西部に広がる未収穫の農地だ。 6 月にロシアの攻撃でカホフカ・ダムが決壊したときに土と一緒に流出した地雷が無数に埋まっており、危険過ぎて収穫ができない。 画像の左手に灰色の傷のように見えるのは、ダム決壊で干上がったカホフカ貯水池だ。

「宇宙から見ても、ウクライナの前線がこんなにくっきりと見えるなんて驚きだ」と、画像を投稿したベルリンのオープンソース・ジャーナリスト、マイケル・クルックシャンクはコメントしている。 ヨーロッパの穀倉地帯として知られるウクライナでの戦争は、世界的な食糧不足の懸念を引き起こしている。 ロシアが 7 月に穀物合意から離脱し、ウクライナの穀物を黒海経由で輸出できなくなったことで、状況はさらに悪化した。

それ以前から、6 月 6 日のカホフカ・ダム破壊のせいで、ヨーロッパ最大級の貯水量を誇ったカホフカ貯水池の水量は減っている。 ウクライナ南部の農業地帯の多くで、水の供給量が激減していることも衛星画像で確認されている。 周辺では、農業従事者たちが地雷だらけの農地との格闘を強いられている。 「ウクライナは現在、第 2 次世界大戦以降で最も深刻な地雷汚染に直面している」と、カホフカ・ダムの破壊で水没した地域の地雷撤去に取り組む英国の慈善団体ヘイロー・トラストの言葉だ。

国連食糧農業機関 (FAO) のピエール・ヴォーティエによれば、「前線周辺の家族経営や小規模農家の多くは、自分の農地が危険だとわかっているので作付けを控えている。 そうでなければ、命を危険にさらしながら作付けをしている。」 ウクライナ当局によれば、北東部のハルキウ州と南部のヘルソン州の農地 100 万ヘクタール超の土地にも地雷がまかれているという。 (NewsWeek = 8-2-23)


モスクワ商業地区に再びドローン攻撃 隣接州含め 9 日間で 4 日飛来

ロシア国防省は 1 日、ウクライナ軍が操縦した 1 機の無人機(ドローン)が同日未明に首都モスクワの商業地区「モスクワシティー」の敷地に墜落したと発表した。 この地区にあるビル 2 棟は 7 月 30 日にもドローン攻撃に遭っており、そのうちの 1 棟が再び狙われて一部が損壊した。 ロシア国防省によると 3 機のドローンが飛来してきたが、防空システムが 2 機を撃墜し、妨害電波が残りの 1 機を操縦できなくさせた。

一方でモスクワのソビャニン市長は、1 機のドローンがモスクワシティーのビルに突っ込み、21 階部分の約 150 平方メートルを損壊させたと明かした。 けが人は出ていないという。 このビルは 2 日前のドローン攻撃でも低層階の一部が損壊していた。 モスクワと隣接するモスクワ州では、24 日以降の 9 日間のうち 4 日もドローン攻撃に見舞われている。 ただし大部分のドローンが未明に飛来している模様で、わずかなけが人しか伝えられていない。

モスクワシティーに 1 日午前に居合わせた 38 歳の男性は「ドローンは夜間ならば飛行しやすいからだろう」と指摘。 一連の攻撃について「怖がっている人は多いが、私はそんなことはない」と話す。 一方、30 代の別の男性は「こんなに短い期間に続けて起きていることは驚くべきだ。 尋常ではないと思う。」と気がかりそうな表情だった。 (モスクワ・大前仁、mainichi = 8-1-23)


南部に集中攻撃、4 人死亡 = 「露ロ工作員」越境阻止 - ウクライナ

【ロンドン】 ウクライナ南部ヘルソンで、7 月 31 日から 8 月 1 日にかけて人口密集地がロシア軍の集中攻撃を受け、4 人が死亡した。 地元当局者が 1 日明らかにした。 ロシア軍は住宅地などを標的に約 60 回にわたって砲撃を行った。 攻撃を受けた地域には行政施設や教育機関があり、子供らも負傷した。 病院も攻撃を受け、医師が犠牲になったとの情報がある。

このほか南部ザポロジエ州でも、過去 24 時間に 90 回近い砲撃があった。 ロシアは南部への攻撃を一層強化しているもようだ。 一方、ウクライナのクリメンコ内相は 1 日、北部チェルニヒウ州でロシアの工作員グループ 4 人が越境を試みたが、国境警備隊が阻止したと明らかにした。 4 人は武装しており、ロシア側から侵入しようとして警備隊が発砲し、追い返したという。 内相によると、警備強化のため軍と警備隊の予備役が増員され、国境地帯に配置された。 (jiji = 8-1-23)


死者 6 人、負傷者 75 人に = ウクライナ大統領出身地へのミサイル攻撃

ウクライナ東部ドニエプロペトロフスク州クリブイリフで 7 月 31 日、集合住宅などに着弾したロシア軍によるミサイル攻撃で、現地メディアによると、死者は 6 人、負傷者は 75 人に増えた。 がれきの撤去が進み、捜索活動は終了した。 クリブイリフ出身のゼレンスキー大統領は動画演説で「(民間人を狙った)テロであり、他の呼び方をする人は世界にいないだろう」とプーチン政権を非難した。 ゼレンスキー氏の説明では、弾道ミサイル2 発が地上発射型ミサイルシステム「イスカンデル」で撃ち込まれた。 ロシア軍が発射した地点は、2014 年から占領下にある南部クリミア半島ジャンコイという。 (jiji = 8-1-23)


ロシア、黒海で哨戒艇へのドローン攻撃を阻止

ロシア国防省は 1 日、SNS 「テレグラム」を通し、黒海でロシア軍の哨戒艇がウクライナ軍からの攻撃を阻止したと発表した。 発表によると、ウクライナ軍は 31 日夜から 1 日朝にかけ、ロシア黒海艦隊の哨戒艇「セルゲイ・コトフ」と「ワシリー・ビコフ」を水上ドローン(無人艇) 3 隻で攻撃しようとした。 哨戒艇は、ロシアが実効支配するウクライナ南部クリミア半島の港湾都市、セバストポリの南西約 340 キロの黒海上で、航行管理の任務にあたっていたという。 同省は、哨戒艇が通常兵器による攻撃で水上ドローンを 3 隻とも破壊し、任務を続行したと主張した。 CNN は、ロシア側の主張の真偽を確認できていない。 (CNN = 8-1-23)


ロシア国民にドローン攻撃警告 ウクライナ空軍報道官

【キーウ】 ウクライナ空軍のイグナット報道官は 30 日、ロシア国内への無人機(ドローン)攻撃について「モスクワを含むロシアでは常に何かが飛んでおり、これまで戦争と無関係だった人々に関わってきている」と述べ、ロシア国民に対し、さらなる無人機攻撃があると警告した。 米 CNN テレビによると、ウクライナで無人機調達を所管するフェドロフ副首相兼デジタル転換相は、ウクライナ軍の反転攻勢が続けば、無人機による攻撃も増えるとの見通しを示した。 モスクワでは7月に入り無人機攻撃が頻発しており、ロシア国防省はウクライナの攻撃と主張。 ウクライナメディアも一部は国防省情報総局の特別作戦だったと報じている。 (kyodo = 7-31-23)

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