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ベラルーシ大統領、数時間かけワグネル創設者を説得 反乱停止へ ベラルーシのルカシェンコ大統領は 27 日、週末にロシアで起きた民間軍事会社ワグネルの武装蜂起について、指揮を執ったワグネル創設者エフゲニー・プリゴジン氏に対しモスクワへの進軍をやめるよう電話で数時間かけ説得したと明らかにした。 ルカシェンコ大統領はベラルーシの当局者らに対し、24 日に自らが果たした役割について説明。 プリゴジン氏をウクライナで多くの部下を失ったことに揺れ動いた「英雄的な男」と称賛した上で、そうした状況に感化され、24 日にロシア南部ロストフ州の州都ロストフナドヌーに到着した時には「半狂乱の状態」だったと明らかにした。 プリゴジン氏はロシア軍指導部の腐敗と無能さに激怒し、同氏が主張する自身の部下が攻撃された事件の復讐をしたいと説明。 「われわれは正義を望む。 彼らはわれわれの首を絞めようとしている。 われわれはモスクワに行く。」と述べ、通常の会話よりもはるかに多い汚い罵り言葉を発していたという。 ルカシェンコ大統領はこれに対し、モスクワに向かう「道半ばで、虫けらのようにつぶされるだけだ」と述べ、説得に努めた。 さらにプリゴジン氏が要求していたショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長の引き渡しについては「誰も両者を引き渡すことはない」とし、モスクワは守られ、反乱が続けばロシアは混乱と悲しみに包まれると述べ、蜂起を停止するよう説得したという。 一方、プーチン大統領はプリゴジン氏が電話に応じないことにいら立ち、ルカシェンコ大統領に助けを求めた。 ルカシェンコ氏は反乱分子の鎮圧を「急がないよう」とプーチン大統領に提言したという。 (Reuters = 6-28-23) 14 年から占拠の地域奪還か = クリミア半島では線路爆破 - ウクライナ 【カイロ】 英国防省は 27 日、反転攻勢を続けるウクライナ軍が、2014 年からロシア側が占拠するウクライナ東部の一部を奪還した可能性が高いと発表した。 22 年 2 月に始まったロシアの侵攻以降、「初めてのケースの一つだ」と指摘した。 英国防省によると、ウクライナ軍は東部ドネツク州の中心都市ドネツクに近いクラスノホリフカから東に進軍。 奪還したのは 14 年に親ロシア派が勢力を拡大した地域との境界線上に位置する場所で、ウクライナ軍は 24 日に解放したと主張していた。 ウクライナのメディアによると、ウクライナ軍は 26 日にもドネツク州で別の集落を奪還した。 軍当局者は「占領地の四方八方が地雷原に囲まれていた」と説明。 この集落は完全に破壊され、民間人は誰もいなかったと語った。 一方、ロシア通信は 27 日、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島に創設した「クリミア共和国」トップ、アクショノフ首長の話として、同半島で鉄道の線路が損傷を受けたと報じた。 ロシアからの情報によると、線路が爆破され、貨物列車の先頭車両が脱線したが、負傷者はいないという。 また、AFP 通信によると、国連ウクライナ人権監視団は 27 日、ウクライナ侵攻でロシアが民間人の恣意的拘束を行い、77 人を処刑していたと発表した。 (jiji = 6-28-23) 「全方面で前進」 = ウクライナ大統領、東・南部の前線を訪問 ウクライナのゼレンスキー大統領は 27 日、国民向けのビデオ演説で、ロシア軍の侵攻に対する反転攻勢について「全ての方面で前進した。 幸せな日だ。」と述べ、戦果を誇示した。 26 日には戦闘が続く東・南部の前線を訪問。 兵士らを慰問する様子を映した動画を SNS に投稿した。 ゼレンスキー氏は具体的な戦果を明らかにしなかった。 ただ、マリャル国防次官はこれに先立ち、通信アプリ「テレグラム」で、ウクライナ軍が新たに東部ドネツク州の集落を奪還したと表明していた。 ゼレンスキー氏は 26 日、ドネツク州の前線を訪れて激戦地バフムトで戦った部隊と面会し、司令官から報告を受けたほか、兵士らに勲章を授与。 「われわれの国、主権、家族や子供たちを守ってくれて感謝する」と述べた。 ガソリンスタンドに立ち寄り、兵士らと記念撮影する様子も公開された。 南部の前線付近で撮られたとされる動画でも兵士らを表彰し、一人一人と握手。 SNS への投稿には「君たちが自分の命を守ったら、ウクライナを守ることになる。 体に気を付けて。」と書き添えた。 (jiji = 6-27-23) プーチン氏、反乱収拾後初のメッセージ発表 … 露軍とワグネル双方を評価 ロシアのプーチン大統領は 26 日、反乱収拾後、初めてメッセージを発表し、ロシア軍と民間軍事会社ワグネルの双方を評価した上で、ロシアの団結を呼びかけました。 プーチン大統領のメッセージは日本時間 27 日午前 4 時過ぎに国営放送で急きょ放送されました。 この中で、ロシア軍については「反乱軍に立ち向かった」とし、反乱を起こした民間軍事会社ワグネルについても「正しい判断をした」として、双方に「感謝する」と述べました。 その上で「決定的な役割を果たしたのは、愛国心と結束だった」として、改めて団結を求めました。 これに先立って、ワグネルの創設者プリゴジン氏が 2 日ぶりに音声メッセージを公開しました。
プリゴジン氏はこう述べ、ワグネル解体の動きとウクライナ侵攻で過ちを犯した人々への抗議が目的だったと語りました。 対立するショイグ国防相らを念頭においた発言とみられます。 一方で、撤収した理由については、仲介に入ったベラルーシのルカシェンコ大統領からワグネルが合法的に活動できる方策についての提案があったためだと述べました。 ただ、具体的な内容には触れていません。 プリゴジン氏はベラルーシに向かうとされていますが、現在の居場所については明らかにしていません。 (日テレ = 6-27-23) ウクライナ南部の戦況、この 1 週間でほとんど変化なし = 国防次官 [キーウ] ウクライナのマリャル国防次官は 26 日、同国南部の前線でロシア軍からさらに領土を奪還したが、戦況はこの 1 週間ほとんど変っていないと述べた。 反攻を開始してこれまでに南部で約 130 平方キロメートル(50 平方マイル)を解放したと述べた。 1 週間前には、2 週間で 113 平方キロを解放したとしていた。 マリャル国防次官は国営放送に対し「南部の状況はこの 1 週間、大きな変化はない」と述べた。 リマン、バフムト、アブデーフカ、マリンカを含む東部の前線では、この 1 週間に約 250 の戦闘が繰り広げられ、「まだ激しい戦闘が続いている」とした。 先週末に東部で反攻を開始し、バフムトなどの地域でそれぞれ 1 - 2 キロ奪還したという。 ロシア RIA 通信は 26 日、ロシア軍の情報として、ウクライナ軍がアルチョモフスク(ロシアが使用するソ連時代のバフムトの名称)で攻撃作戦を実施していないと報じた。 (Reuters = 6-26-23) ウクライナ軍、戦闘続くバフムートで「最大 1 キロ前進」 ロシア軍に対する反転攻勢を続けるウクライナ軍の報道官は 25 日、東部ドネツク州の激戦地バフムート近郊で、「ウクライナ軍が最大 1 キロ前進し、ロシア軍を押し戻している」と SNS への投稿で明らかにした。 インタファクス・ウクライナ通信が伝えた。 同報道官は、ウクライナ軍がバフムートの南側と北側で主導権を握り、約 600 メートル - 1 キロにわたって前進を続けたと指摘。 過去 24 時間でロシア側の死者数は 186 人に上り、ロシア軍の戦車 1 両、戦闘車両 1 両、ドローン 4 機などが破壊されたとした。 一方で、ロシア軍もバフムート方面に部隊を続々と送り込んでおり、報道官は「ロシア軍は 10 カ月をかけてもバフムートを完全に掌握できていない。 いま完全に失うことは彼らには恥の極みであり、何でもする覚悟なのだろう。」と語った。 (asahi = 6-26-23) ザポリージャ原発、「ロシアが爆破計画をすでに承認」 ウクライナ国防省情報総局トップ ウクライナの国防省情報総局トップのブダノフ氏は、英誌「ニュー・ステーツマン」とのインタビューで、ロシア軍が占拠する中南部ザポリージャ原発について「ロシアで爆破計画がすでに承認されている。 あとは実行命令だけだ。」と語った。 ウクライナの現地メディア「ウクライナ・プラウダ」が 25 日、インタビューを引用して伝えた。 ブダノフ氏は自国の情報機関の調査で、ロシア軍が爆発物を積んだ車両を原子炉 6 基のうち 4 基に移動させたことを確認したと指摘。 「状況はかつてないほど深刻だ」と語った。 ロシア軍の狙いについては、「ウクライナ軍の攻勢を食い止め、戦線を現状のまま凍結させる予防措置として、放射能漏れを伴う攻撃をするつもりだ」との見方を示した。 ザポリージャ原発をめぐっては、ゼレンスキー大統領が 22 日、ロシアが「テロ攻撃」を検討していると主張。 これに対し、ロシア側は「恒例のうそだ。」(ペスコフ大統領報道官)と反発している。 (asahi = 6-26-23) プリゴジン氏いまどこに 身の安全脅かされ「死が迫っている」指摘も ロシア軍への反乱を宣言し、モスクワに向けて部隊を進軍させたロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創始者、プリゴジン氏の行方に注目が集まっている。 進軍停止を宣言した後、ロシア政府は「ベラルーシに出国する」と発表したが、24 日夜以降、所在地はわかっていない。 プリゴジン氏は 24 日、ベラルーシのルカシェンコ大統領と協議した後で、モスクワへの進軍をやめると発表。 24 日夜、ロシア南部ロストフナドヌーにあるロシア軍の司令部を去る姿が確認されている。 ロシア政府は、プリゴジン氏を捜査対象から外したとしている。
米紙ウォールストリート・ジャーナルは 25 日夜、そんな見出しの記事を配信。 欧州の複数の当局者の話として「プリゴジン氏はベラルーシに行っても、(ロシア大統領府がある)クレムリンからの報復を恐れて長くはいないだろう。」との見方を伝えた。 また、ワグネルはロシア南部の軍用飛行場の管理を担っているといい、プリゴジン氏はここを利用して、自らに忠実なワグネル幹部らをアフリカの比較的安全な活動拠点に向かわせる可能性があるという。 プリゴジン氏の身の安全が脅かされていることを指摘する報道も目立つ。 米 CNN は 24 日、「プーチン氏は裏切り者を許さない。 ベラルーシで殺害される可能性がある。」との専門家の見方を伝えていた。 米ニュースサイト「インターセプト」も 25日、プリゴジン氏について「デッドマン・ウォーキング(死が迫っているひと)」と表現。 「プーチン氏が政敵を殺害する可能性は高い。 プーチン氏の手先であるルカシェンコ氏が、ベラルーシでプリゴジンを守ると考えるのは狂気の沙汰だ。」と伝えた。 同サイトは、反乱によって威厳が傷つけられたプーチン氏もまた、「デッドマン・ウォーキング」だと指摘。 その上で「プーチン氏が権力を保つ唯一の手段は、プリゴジン氏がベラルーシに亡命した後に、彼を殺害させることかもしれない。」と伝えた。 ブリンケン米国務長官は 25 日、米 CBS のインタビューでプリゴジン氏の行方について問われ、「諜報活動によってわかっていること、わかっていないことについては言及できない」と回答を避けた。 ただ、「我々は注視、追跡している」とも語り、関心を持っていることをうかがわせた。 ウクライナの現地メディア「ウクライナ・プラウダ」は 25 日、複数の当局者の話として、「ワグネルメンバーらが実際にベラルーシに行くのか、疑問だ」とする話を伝えた。 (岩田恵実、asahi = 6-26-23) ◇ ◇ ◇ プリゴジン氏「大丈夫だ。 さようなら。」 ロシア人記者が見た去り際 24 日にかけてあったロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者プリゴジン氏による反乱は約 24 時間で収束した。 だが、ワグネル戦闘員に中心部を占拠されたロシア南部の 100 万人都市ロストフナドヌーは混乱に包まれた。 その一部始終を目撃したロシア人記者が一夜明けた 25 日、朝日新聞のオンライン取材に応じた。 記者が目にしたのは、故郷の街角で武器を構えて並ぶ戦闘員に向けて、住民たちが拍手を送る異様な姿だった。 取材に応じたのはロシアの最有力ネットメディアの一つ「Lenta.ru」の記者で、ロストフナドヌー出身のイロナ・パレイさん (24)。 昨年秋まで地元紙記者として働き、その後モスクワに移ってLenta.ru で働くようになった。 普段は事件記者として活躍している。 23 日は休みをとって、モスクワから丸一日かけて列車で帰郷した。 列車がロストフに近づいた午後 9 時ごろ、プリゴジン氏が反乱を宣言したというネット記事を読み、「深刻なことが起きている」と気づいた。 午後 11 時ごろ、自分の目で何が起きているのかを確認したいと、実家から車で中心部に向かった。 日付が変わった 24 日午前 0 時。 中心部に位置し、後にワグネルに占拠されることになるロシア軍の重要拠点、南部軍管区司令部の近くにたどり着いた。 金曜日の夜ということもあり、街は多くの人たちでにぎわっていた。 「私も、そしておそらく多くの人々も、まさかこの街にワグネルが現れるとは思っていませんでした。」 帰宅して 4 時間ほど就寝したパレイさんの電話が鳴ったのが午前 8 時だった。 編集部の同僚から、プリゴジン氏が SNS に動画を投稿し、司令部を占拠したと宣言したと聞かされた。 「状況は深刻だ。 ネットでは情報が錯綜している。 何が起きているのか、自分で見てきてほしい。」 パレイさんはうなずき、1 時間後に車で出発。 実家の犬も朝の散歩のついでに連れていった。 戦闘員 80 人弱 様子見守る住民 街の中心部にある司令部に向かうと、昨夜とは様変わりした街の風景が広がっていた。 迷彩服を着た男性たちが交差点ごとに銃を構えて立ち、周辺の道路を封鎖していたのだ。 パレイさんの車も迷彩服姿の男性に止められた。 ワグネルの戦闘員だと思ったが、恐怖は感じなかった。 記者の使命として、聞かねばならないと感じた。 「あなたは誰ですか? ここで何をしているのですか?」 ワグネルはウクライナの戦線に大量の受刑者を送り込んだことで知られる。 乱暴な扱いを受けるか、無視されるかと思った。 だが、予想外に丁寧な物腰で答えが返ってきた。 「私たちはワグネルです。 訓練のために来ました。」 目測で 77 人のワグネルの戦闘員がいた。 地元住民も集まり始め、その様子を見守っていた。 迷彩服姿の男性たちは通行人に検問を実施していたが、身分証明書の提示までは求めなかった。 自身が民間人で、その近辺に住んでいるか働いていると主張すれば、通行させているようだった。 集まった住民たちは、戦闘員にウクライナの状況を尋ねたり、戦闘員や軍用車両とともに記念撮影を楽しんだりしていた。 戦車によじ登る人さえいた。 午前 10 時、プーチン大統領がテレビ演説で反乱を「裏切り」として非難したというニュースがあった。 それから 30 分ほどして戦闘員が通行人を排除し始めたが、住民たちは何度追い払われても、現場に戻っていった。 午後 3 時、犬が人ごみに疲れてきたので、一緒にいた友人に頼んで実家に連れて帰ってもらった。 パレイさんは司令部周辺で取材を続けた。 記者として最後まで見届けるという覚悟があった。 夜までに何度か銃声が聞こえた。 住民はその都度逃げ出したが、しばらくするとまた司令部の前に戻ってきた。 ワグネルの戦闘員が司令部周辺で建物のドアに向けて発砲したが、負傷者は出なかった。 部隊撤収の発表時、歓声や拍手 司令部の周りに集まった住民から歓声が上がったのは午後 8 時半。 プリゴジン氏がテレグラムで部隊の撤収を発表した時だった。 「住民たちは戦闘が起こらないことを喜んでいました。 安堵のため息をついたり、拍手を送ったりしていました。」とパレイさんは振り返る。 撤収命令が届いたのか、司令部の前にいた戦闘員たちが、プリゴジン氏の発表から 1 時間もたたないうちに装備と武器を片付け始めた。 その 1 時間後には車に乗り込み、次々と司令部周辺を後にした。 パレイさんは戦闘員の 1 人が「野郎ども、帰るぞ」と言ったのを聞いた。 パレイさんが驚いたのは、ワグネルを見送る住民たちの姿だった。 「ロストフナドヌーは大都市です。 一概には言えませんが、その場にいた住民たちの 8 - 9 割は戦闘員を好意的にみていたようでした。 『ワグネル!』と叫んだり、拍手をしたり、応援の歌を歌ったりしていました。」 住民はなぜ歓迎ムードだったのか。 パレイさんはこう考察する。 プリゴジン氏、車の窓開けて握手 「おそらく、ワグネルが予想に反して丁寧に振る舞ったからでしょう。 最初、住民たちは彼らが街を破壊するのではないかと恐れていました。 でも、ふたをあけてみればワグネルの戦闘員は住民が自分に近づいて、自撮りすることも許すほどでした。」 午後 11 時ごろ、パレイさんはプリゴジン氏が司令部から出るところを目撃した。 ロシアのペスコフ大統領報道官がプリゴジン氏の反乱を不問に処し、プリゴジン氏がベラルーシに出国すると発表してからだった。 プリゴジン氏が車に乗り込むと、住民たちは駆け寄って握手を求めた。 プリゴジン氏は窓を開け、応じていた。 「私はプリゴジン氏がどんな気持ちなのか、読み取れませんでした。 集中しているようで、明るいとも悲しいとも言えないような表情でした。」 プリゴジン氏の車が出発しようとすると、住民たちから「(プリゴジン氏を)通してくれ、道を空けてくれ」と叫び声が上がった。 そして、プリゴジン氏は去り際に、住民たちにこう呼びかけた。 「大丈夫だ。 みんな、さようなら。」 その日、パレイさんは 1 日で 200 以上の写真と動画を撮影し、10 本以上の記事で反乱について伝えた。 (根本晃、asahi = 6-26-23) ◇ ◇ ◇ プーチン氏、ルカシェンコ氏と再び電話協議 プリゴジン氏の処遇を議論か ベラルーシのルカシェンコ大統領は 25 日朝、ロシアのプーチン大統領と電話協議した。 ベラルーシ国営ベルタ通信が、ベラルーシ大統領府の話として伝えた。 議題は明らかにしていないが、民間軍事会社「ワグネル」創設者エフゲニー・プリゴジン氏の処遇を議論した可能性がある。 ルカシェンコ氏は 24 日もプーチン氏と電話協議を重ねたばかり。 プーチン氏と、ロシア軍に対して反乱を起こしたプリゴジン氏を仲介し、反乱を中止させた。 ロシア大統領府はプリゴジン氏がベラルーシに向かうとしている。 25 日午後にはカザフスタンのナザルバエフ前大統領とも電話協議し、「国際情勢や地域情勢などを話し合った」としている。 (asahi = 6-26-23) ◇ ◇ ◇ プリゴジン氏は「捜査取り下げられ、ベラルーシへ」 ロシア報道官 ロシアのペスコフ大統領報道官は24日、ロシア軍への反乱を起こした後に中止した民間軍事会社「ワグネル」創設者のエフゲニー・プリゴジン氏について、「捜査は取り下げられ、ベラルーシに行くだろう」と報道陣に話した。インタファクス通信が伝えた。どんな立場で迎えられるのかは分からないとしている。 プリゴジン氏は23日に反乱を宣言し、ワグネル部隊のモスクワへの進軍を開始した。だが、ベラルーシのルカシェンコ大統領の提案を受け入れ、進軍を停止。部隊は退却を始めた。 ペスコフ氏によると、ルカシェンコ氏とプリゴジン氏は 20 年以上の親交があるという。 ほかのワグネル戦闘員についても、反乱の罪は問われないとしている。 (asahi = 6-25-23) ◇ ◇ ◇ ワグネル部隊、北上してモスクワ狙う 英国防省分析 英国防省は 24 日、ロシア南部ロストフ州に入った露民間軍事会社ワグネルの部隊について、北上して南部ボロネジ州を経由し、首都モスクワに到達することを狙っているとの見方を明らかにした。 ツイッターで分析結果を発表した。 それによると、ワグネル創設者プリゴジン氏が名付けた「正義の行進」に加わったワグネル部隊は、展開していたウクライナから少なくとも 2 カ所でロシア領入り。 ロストフ州の州都ロストフナドヌーにある、ウクライナでの軍事作戦を指揮する露軍司令部をほぼ占拠したとみられる。 部隊はさらに北上しているが露側の抵抗は弱く、ワグネル部隊の行動を黙認している気配があるという。 英国防省は今回の事態に関し、「ロシア国家にとり、近年で最も重大な挑戦」であるとの見方を示した。 (sankei = 6-24-23) ◇ ◇ ◇ プーチン大統領が緊急演説 ワグネルの武装蜂起は「裏切りだ」 ロシアのプーチン大統領は 24 日、緊急のテレビ演説で、民間軍事会社「ワグネル」創設者のエフゲニー・プリゴジン氏がロシア軍への武装蜂起を宣言したことについて「裏切りだ」と話した。 「軍に向かって武器を取った者は罰せられる」などと述べた。 ロイター通信が報じた。 ロイターによると、プーチン氏は演説で、「我々は裏切りに直面している。 我々からの答えは厳しいものになるだろう。」と語った。 ロシアを守るためにあらゆることを行うとも宣言した。 (asahi = 6-24-23) ◇ ◇ ◇ 武装蜂起宣言のワグネル、すでにロシア南部に進軍か 通信社報道 ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏は 24 日未明、SNS への投稿で、ワグネルが進軍を続けていることを明かし、「我々を邪魔する者は、みんな倒す」などと述べた。 ロイター通信が伝えた。 ワグネルの軍隊はウクライナ国境を越えてロシア南部の都市ロストフナドヌーに入ったという。 プリゴジン氏は 23 日夜に投稿した動画で、ロシア軍の攻撃で多くのワグネル戦闘員が死亡したと主張。 「軍幹部の悪事を止めなければならない。 抵抗する者は壊滅させる。」として、ロシアへの武装蜂起を宣言していた。 (asahi = 6-24-23) ◇ ◇ ◇ ワグネルのプリゴジン氏「武装蜂起」を宣言 ロシア当局による逮捕も ロシアの民間軍事会社ワグネル創設者のエフゲニー・プリゴジン氏は 23 日、SNS に投稿した動画などで「軍幹部の悪事を止めなければならない。 抵抗する者はすぐに壊滅させる」と述べ、武装蜂起を宣言した。 これに対し、ロシア国防省は「情報による挑発だ」と反発。 ロシアメディアによると、ロシア連邦保安局 (FSB) はプリゴジン氏の行動をめぐって、刑事事件として捜査を始めたという。 プリゴジン氏は動画で、「ウクライナと NATO (北大西洋条約機構)はロシアを攻撃しようとしていなかった」、「ロシア国防省がプーチン大統領をだました」などと持論を展開。 ロシア軍がワグネルを攻撃し、多くの戦闘員が死亡したとも訴えた。 これらの発言について、ロシアのペスコフ大統領報道官は「プーチン氏はプリゴジン氏について、すべて報告を受けており、必要な措置は取られている」と報道陣に述べた。 ワグネルは「影の軍隊」、「プーチン氏の私兵」とも呼ばれ、主に中東やアフリカでロシア正規軍ができない任務をしていたとされる。 ウクライナ侵攻でも人命軽視の攻撃を強行することによって成果を上げ、プリゴジン氏は政権内での存在感を高めたとみられていた。 (asahi = 6-24-23) 【ウクライナ】 ロシアの巡航ミサイル 13 発撃墜、軍用飛行場狙う ロシアのウクライナ侵攻は 24 日で開始から 1 年 4 カ月となる。 ウクライナ軍による南部と東部での反転攻勢はロシア軍の強い抵抗に遭いながらも続いている。 ウクライナ防空当局は、キーウの南西約 350 キロメートルに位置するフメリニツキー州の軍用飛行場を狙ったロシアの巡航ミサイル 13 発と偵察用ドローン 1 機を 23 日朝までに撃墜したと発表した。 ウクライナ軍は、南部のメリトポリとベルジャンスクへの進軍を試みている。 ロシア連邦保安局 (FSB) は放射性物質を購入してウクライナに密輸し、偽装工作に利用しようとした男 5 人を拘束したと、ロシアのタス通信による報道を引用してロイター通信が報じた。 ウクライナのゼレンスキー大統領は 22 日、ロシア軍が占拠している南部ザポリージャ原子力発電所に放射能漏れを伴う「テロ攻撃」をロシア側が検討していると主張していた。 ロシア当局によると、クリミアとヘルソン州のロシア占領地域を結ぶ重要な橋が 22 日にウクライナのミサイルに攻撃されたが、部分的に通行できるという。 ロシアが任命したヘルソン州知事は、英国が提供したミサイル「ストームシャドー」が命中したと述べたが、ウクライナはこの主張に直接触れていない。 米シンクタンクの戦争研究所によると、この橋が標的となったことはウクライナ南部におけるロシアの地上連絡線 (GLOC) を攻撃する作戦にウクライナ軍が力を入れていることを示唆している。 欧州連合 (EU) の対ロシア制裁パッケージ第 11 弾が発効した。 ロシア産原油のタンカーによる海上輸送への対策が盛り込まれている。 EU の行政執行機関、欧州委員会は、制裁措置の効果はすぐに表れない可能性があるが、ロシアの軍事力を着実に低下させていると説明している。 (Bloomberg = 6-23-23) ウクライナ全土に空襲警報、リビウやヘルソンで爆発か ウクライナで 23 日未明、全土に空襲警報が発令された。 同国軍が明らかにした。 広範な地域でロシア軍によるミサイルやドローン(無人機)の攻撃について警告が発せられた。 通信アプリ「テレグラム」では、戦闘の前線から離れた西部リビウや南部ヘルソンを含む複数の地域で爆発が報告された。 (Reuters = 6-23-23) ウクライナ国防省次官「ロシア軍は 1 メートルも前進していない」 ウクライナ国防省のマリャル次官は 22 日、反転攻勢を続けるウクライナ軍が東部ドネツク州で善戦しており、「ロシア軍は 1 メートルも前進していない」と SNS への投稿で主張した。 インタファクス・ウクライナ通信が伝えた。 マリャル氏によると、ウクライナ軍はこの日、東部リマン、バフムート、アフディフカ、マリンカ方面でロシア軍の攻勢を効果的に阻止し、攻勢に転じているという。 また、南部でもウクライナ軍の攻勢が続いており、「部分的な勝利を収め、ロシア軍を押し戻して奪還した陣地を固めつつある」とした。 (asahi = 6-23-23) ウクライナ軍、ヘルソンとクリミア結ぶ橋攻撃 = ロシア任命当局者 ウクライナ軍がウクライナのヘルソン州とクリミアを結ぶ橋にミサイル攻撃を行ったと、ロシアが任命した両地域の当局者が 22 日に明らかにした。 ロシアが任命した同州のウラジミール・サルド知事によると、橋はミサイル「ストームシャドー」によって攻撃された可能性が高く、道路が損傷した。 死傷者は報告されていない。 (Reuters = 6-22-23) 東部ドネツク州で激戦続く、南部で前進と主張 ウクライナ軍 ウクライナ軍参謀本部は 22 日までに、ロシア軍が引き続きリマンやバフムート、アウジーイウカ、マリンカといった地域に重点を置く中、東部ドネツク州で激しい戦闘が続いているとの見解を示した。 参謀本部によれば、これらの地域では過去 1 日の間に 30 回を超える交戦が起きた。 ロシアが複数の攻勢を仕掛けたものの、不成功に終わったという。 ウクライナ軍参謀本部と南部の統合軍司令官を務めるオレクサンドル・タルナフスキー氏は、ザポリージャ方面やヘルソン方面ではロシア軍は守勢に回り、ウクライナ軍が前進していると述べた。 タルナフスキー氏は SNS テレグラムで南部の町タブリナに触れ、「我が軍は組織的に敵を陣地から駆逐しつつ前進している。 防衛軍の成功はすでに明白になっている。」と説明。 「(タブリナで過去 1 日の間に)死傷した敵の規模はほぼ 3 個中隊に相当する。 ウクライナは敵の装備品 68 個を破壊、損傷させた。」としている。 ウクライナ軍第 3 強襲旅団の指揮官はバフムートの戦況について、ロシア軍は失った陣地の一部を回復しようと試みたものの、不成功に終わったとの見解を示した。 (CNN = 6-22-23) 「夏の終わりまでにクリミア奪還も可能」 米軍元司令官
ウクライナ軍は、西側の十分な軍事支援さえあれば、夏の終わりまでにはロシアの前線を突破してクリミア半島に到達する可能性がある - - 米軍の元欧州軍司令官ベン・ホッジスは本誌にこう見通しを示した。 6 月前半にウクライナの南部と東部で始まった反転攻勢については、進展が遅く、ウクライナ側に多大な犠牲が出ていることが懸念されている。 ホッジスは、ジョー・バイデン米政権に対し、「MGM140 米陸軍戦術ミサイルシステム(一般に ATACMS として知られる)」のような長距離兵器を供与して、ウクライナの勝利を確実にするために尽力する姿勢を示すよう呼びかけた。 バイデン政権はこれまで、ロシアによる報復を誘発するおそれがあるとして、これらの兵器を供与しない方針を貫いてきた。 ホッジスはインタビューの中で、ウクライナ軍による反転攻勢の進捗と今後の見通しについて、「アメリカが必要な支援を提供すれば、ウクライナが夏の終わりまでにクリミアを奪還できる可能性はあるという考えは変わらない」と述べた。 反転攻勢はうまくいく ウクライナ政府は、6月に入って反転攻勢を開始して以降、複数の方面で重要な進展を達成したと報告している。最も激しい戦闘が展開されているのは東部ドネツク州の激戦地バフムト周辺と、南部ザポリージャ州の前線だ。ほかにも、ウクライナとロシアの約1280キロメートルに及ぶ「国境」沿いでいくつも戦闘が続いており、北東部ルハンスク州ではロシア軍が攻勢に出ていると報じられている。 ウクライナの当局者らは、敵や敵の武器の位置を知る威力偵察を目的とした初期の攻撃は困難を伴ったが成果もあり、ウクライナ軍はロシア軍が長期にわたって備えを進めてきた防衛線に食い込んでいると主張。 一方でロシア政府は、ウクライナ軍による反転攻勢を撃退し、ウクライナ軍の兵士と設備に多大な損失をもたらしていると主張し続けている。 ホッジスは、ウクライナの反転攻勢の成功や失敗について評価を下すのはまだ早いと述べ、ウクライナ軍の今後の見通しについて楽観的な見方を変えていないと強調した。 「これはビデオゲームのように単純なものではない。 いずれかの時点で突破口が開けるはずだ。」」と彼は述べ、その理由としてウクライナ軍の重装甲部隊の多くがまだ反転攻勢に参加していないことを挙げた。 「いつ、どこでかの確証がないが、ウクライナ軍はいずれロシア軍の防衛線を突破する。 そうなれば全体の勢いも戦いの性質も一変する。」 「だがそれには、ATACMS、大型軍事ドローン『グレイイーグル』など、今よりもっと遠くに到達できる兵器システムが必要だ」と言う。 「ウクライナ側がそれを手に入れれば、ロシアはクリミアを防御できなくなる。 そこがカギだ。 ウクライナがクリミア半島のセバストポリ港にATAMCSを配備すれば、射程内のロシア黒海艦隊は黒海から出ていかざるを得なくなる。ロシアの軍事施設すべてを破壊できる。 サキ軍事記事も同じだ。」 ATACMS は長距離の地対空ミサイルで、射程は 300 キロ超とハイマースの 4 倍ある。ウクライナ東・南部のロシアの占領地にもクリミア半島もキーウの射程内に収まってしまう。 ロシアはまた侵攻する
「もし西側の停戦圧力のせいでロシアがクリミア半島を占領し続ければ、2 年後にはまたロシアが侵攻を始めるだろう」とホッジスは言う。 「ロシアは、西側がウクライナへの関心を失うのを待つだろう。 その後は、クリミアからウクライナに攻撃ができるようになり、ウクライナの復興は永遠に不可能になる。 なぜなら、ロシア海軍がオデーサ、ミコライフなどアゾフ海への出口を封鎖してしまうからだ。」 「そうなればウクライナ経済は立ち行かず、ヨーロッパの誰にとっても最悪の結末になる。」 (NewsWeek = 6-22-23) 「戦争終了後、政治変える必要ある」 73% ウクライナ ウクライナの調査機関は 19 日に世論調査の結果を発表し、戦争終了後に政治改革を望むと回答した人が 73%、ゼレンスキー大統領の交代を求める人が 23% だったことが分かりました。 世論調査は 5 月 26 6日から 6 月 5 日にかけて、ロシアの占領地域をのぞく地域で 1,029 人に対して電話で行われました。 戦争終了後、政治を変える必要があると考える人が 73%、そのうち 69% が議会を変えるべきだと回答し、47% が政府を変えるべきだとしています。 また、ゼレンスキー大統領の交代を求める人は 23% だったということです。 調査を行った研究所は、「国民は勝利のために政府を支持しているが、政治家の悪行に目をつぶることを意味しない」として、政府高官らの汚職体質に国民が不満をもっていることが背景にあると分析しています。 (日テレ = 6-22-23) ゼレンスキー氏、ウクライナ軍反攻「期待より進展遅い」 [キーウ] ウクライナのゼレンスキー大統領は、ウクライナ軍のロシア軍に対する反転攻勢について、進展が「期待したより遅い」と述べた。 英国放送協会 (BBC) が 21 日に報じた。 ゼレンスキー大統領は BBC とのインタビューで「これがハリウッド映画だと信じている人や、今すぐ結果を期待している人がいるが、そんなものではない」と述べた。 ウクライナはこの 2 週間で南部の 8 集落を奪還したとしている。 ゼレンスキー大統領はインタビューで、20 万平方キロメートルのウクライナ領土にロシア軍が地雷を仕掛けており、進軍は容易でないとし、「圧力がかかるかもしれないが、われわれは戦場で最善と思われる方法で前進する」と語った。 ウクライナ国防当局の高官は 21 日、同国軍がこの 1 日で「部分的な成功」を収めたとし、東部でロシアの大規模な攻撃を抵抗しつつ、南部戦線で攻防を続けていると述べた。 (Reuters = 6-21-23) ロシア、クリミア死守へ防衛線 = ウクライナ攻勢に対抗 - 英分析 【パリ】 ウクライナによるロシア侵攻への反転攻勢で、ロシアは一方的に併合した南部クリミア半島とヘルソン州を結ぶ狭い陸地に大規模な防衛線を築き始めた。 英国防省が 21 日の戦況分析で明らかにした。 クリミア奪還に向けたウクライナの攻撃能力をロシアが認めた証拠と述べた上で、クリミアの死守はロシアにとって「政治的な最優先事項だ」と指摘した。 ウクライナの反攻は、クリミア半島からロシア本土までの補給路を分断するのが最大の狙いの一つとみられている。 米 CNN テレビは、クリミアが孤立化し、ロシア軍が撤退に追い込まれれば「象徴的な敗北」だと伝えている。 (jiji = 6-21-23) 攻撃ヘリ Ka-52 撃墜でも変わらないロシア軍の航空優位
この 1 週間、ウクライナ軍が破壊したロシア軍のヘリコプターの数が増加している。 ウクライナ軍は今、約 1,300 キロの前線に沿った複数の地点において、長く続いた防御から攻撃に移る困難でコストのかさむ転換を進めている。 ウクライナ軍は、ロシア軍に与えた人員と装備の損失を毎日集計しており、この 1 週間でロシア軍のヘリコプター 6 機を破壊したと報告している。 ウクライナ軍が破壊したヘリコプターの数の増加は、ウクライナ軍の反転攻勢でロシア軍の装備と人員の損失が急増したのと軌を一にしている。 ウクライナ軍は 6 月に入り、要衝バフムトを中心とするドネツク州南東部とザポリージャ州南東部への大規模な攻撃を始めたのだ。 落としたヘリコプターの一部は、戦場上空にいたロシアの攻撃ヘリコプター、なかでも Ka-52 「アリゲーター」だと考えられている。 西側にとっては歓迎すべきことだ。 反攻の初期には、西側がウクライナに供与されたドイツの主力戦車レオパルト 2 やアメリカの歩兵戦闘車ブラッドレーを失った。 こうした損失の少なくとも一部は、ロシアの攻撃ヘリコプター、特に Ka-52 によるものと考えられるからだ。 基地にはさらに 20 機のヘリが ロシア軍は侵攻開始後、多くの Ka-52 を失っている。 オランダに拠点を置くオープンソース情報防衛分析サイトのオリックスによれば、2022 年 2 月以降、35 機が破壊、放棄、鹵獲されたと報告している。 ロシアが開戦前に用意していた Ka-52 は約 100 機とされるので大きな損失だ。 だが、戦いを生き延びた Ka-52 は、ウクライナの反攻を食い止めるうえで重要な役割を果たしている。 ロシア占領下にあるウクライナ南東部のベルジャーンシク空港を撮影した衛星画像を見ると、ここ数週間でさらに 20 機の新しいヘリコプターが到着した。 その中には、5 機の Ka-52、攻撃ヘリコプター Mi-24 「ハインド」、海軍のヘリコプターが含まれている。 これらロシアの航空戦力は、ウクライナ侵攻後も全体として比較的ダメージが少なくて済んでおり、ウクライナ軍がロシアの 3 重の防衛線の深くに進むにつれて、大きな脅威になるだろう。 ウクライナ当局も、日々この問題を強調している。 ボロディミル・ゼレンスキー大統領は 6 月中旬、ロシアの「航空と砲撃における優位性」を認め、ハンナ・マリャル国防次官は、「敵の航空と砲撃における優位性」によって増幅された「極めて激しい戦闘」だ、と報告している。 (NewsWeek = 6-21-23) |
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