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バフムトなどへの本格攻撃なし、ロシア軍の攻撃ペース落ちたか … ウクライナ軍発表 ウクライナ軍参謀本部は 30 日、東部ドネツク州の要衝バフムトやリマンでロシア軍による本格的な攻撃が同日には行われなかったと発表した。 露軍側がバフムトの「全域制圧」を宣言して以降、攻撃ペースが落ちているとみられる。 同本部や国防省高官によると、バフムトなどでは露軍側の空爆やミサイル攻撃が続くものの、制圧地域の拡大を狙った地上部隊による攻撃がなかった。 バフムトを巡っては、露軍は昨年 5 月頃から、露民間軍事会社「ワグネル」の戦闘員らを動員して攻略を図ってきたが、ワグネルは撤退し、露正規軍に引き継いでいる模様だ。 (yomiuri = 5-31-23) ロシアの製油所で火災、「ドローン落下原因か」 ロシア南部・クラスノダールの製油所で 31 日、火災があった。 コンドラチエフ地方知事は SNS 「テレグラム」で、ドローン(無人機)が落下したことが原因になった可能性があるとした。 コンドラチエフ地方知事によると、火災はすでに鎮火され、負傷者はいなかったという。 (asahi = 5-31-23) モスクワへのドローン攻撃「1 機はウクライナ製に見える」英紙指摘 英ガーディアンは 30 日、ロシアの首都モスクワであったドローン(無人機)攻撃について、少なくとも 1 機はウクライナ製の無人機 UJ22 のように見える、と伝えた。 ガーディアンは UJ22 の飛行距離は 800 キロとみられており、ウクライナ国境からモスクワまでの距離は約 450 キロとも指摘した。 最大積載量は 20 キロで飛行時間は最長 7 時間という。 (asahi = 5-31-23) 「第 2 次大戦以来の攻撃」モスクワにドローン ウクライナは関与否定 ロシアの首都モスクワで 30 日、ドローン(無人機)による攻撃があり、集合住宅など複数の建物が軽微な損傷を受けた。 プーチン大統領はロシア国営テレビの中継で「ウクライナは住宅を攻撃し、ロシア国民を脅かそうとしている。 明白なテロ行為だ。」と語ったが、ウクライナ側は関与を否定している。 モスクワへの攻撃は、ロシア大統領府があるクレムリンへの 3 日未明の攻撃以来となる。 モスクワでは国営テレビなどが、高層集合住宅の建物が焦げ、窓が割れた様子を伝えた。 国防省によると飛来したのは 8 機で、防空システムや妨害電波で撃墜したとしている。 モスクワ市のソビャーニン市長は、攻撃があったのは 30 日朝方で重傷者はいないと SNS に投稿した。 被害を受けた建物の住民は安全のため一時避難したが、既に帰宅を始めたという。 ロシアのペスコフ大統領報道官は、モスクワへのドローン攻撃について、ロシア軍の攻撃に対するウクライナの報復だとの見方を報道陣に示し、「特別軍事作戦(ロシアでの侵攻の名称)を完了させる必要性を再確認した」と述べた。 プーチン氏はドローンを撃墜したモスクワの防空システムについて、「(対応は)満足すべきものだった」としつつ、「改善の余地がある」とも述べた。 モスクワへのドローン攻撃に先立つ 30 日未明には、ウクライナの首都キーウへのロシア軍の集中的なドローン攻撃があり、撃墜された残骸による被害で少なくとも 1 人が死亡した。 ロシア軍はミサイルやドローンによる攻撃を強めており、キーウへの攻撃は今月 17 回目。 過去 24 4時間だけで 3 度目だった。 ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問はユーチューブの番組で「(ウクライナの)直接の関係はない」と、モスクワ攻撃への関与を否定。 一方で、「(ロシアに対する)攻撃回数は今後増加すると予測している」ともした。 ロシア下院国防委員会のアンドレイ・クラーソフ第 1 副委員長は独立系メディア SHOT の取材に、「ウクライナ政府によるテロ行為で、社会にパニックを引き起こすことが目的だ」と主張した。 プーチン政権に近い政治学者のセルゲイ・マルコフ氏は「大祖国戦争(第 2 次世界大戦)以来初のモスクワへの大規模攻撃だ」と SNS で指摘。 「モスクワは新世界に突入した」と述べた。 (asahi = 5-30-23) ロシアが 24 時間で 3 回空襲、キーウで 1 人死亡 反転攻勢を牽制か ウクライナの首都キーウに対して 30 日未明、ドローン(無人航空機)によるロシア軍の攻撃があった。 ウクライナ当局によると撃墜された残骸が高層住宅に激突し、少なくとも 1 人が死亡した。 キーウへの空襲はわずか 24 時間で 3 度目となる。 キーウ市当局によると、30 日の攻撃対象は、キーウ市内を流れるドニプロ川の両岸の広範な地域に広がった。 被害を受けた高層住宅では上層階が燃えあがり、1 人が死亡したほか、4 人が病院に運ばれた。 他地域でも撃墜されたドローンの残骸が住宅や車に激突し、火災が起きたという。 ロシア軍は 28 日未明にもウクライナ各地に記録的とされる 54 機のドローンを使って攻撃を実施。 キーウで少なくとも住民 1 人が死亡している。 29 日未明にはドローンに巡航、弾道ミサイルを加えた攻撃でキーウ市内で 1 人が負傷していた。 キーウへの攻撃に続いて、同日昼前にも弾道ミサイルと巡航ミサイルを交えた攻撃があり、ウクライナ軍は全 11 発を撃墜したと発表した。 日中の空襲は久々で、ゼレンスキー大統領は空襲警報で悲鳴をあげて逃げる大勢の子供らの動画を SNS に投稿した。 前線以外への集中攻撃、そのねらいは? キーウへのドローン、ミサイル攻撃は約 50 日の中断を経て、4 月末に再開。 30 日未明の攻撃は 5 月に入って 17 度目だった。 ロシア軍は広範囲な標的を狙ったり、複数の種類のミサイルを同時に発射したりしながら攻撃の頻度を増している。 集中的な攻撃はウクライナの防空システムを疲弊させ、着手が近いとみられるウクライナの反転攻勢を牽制する狙いがあるとみられる。 前線では激戦の末、ロシア軍が制圧を宣言した東部バフムートの主力部隊がロシアの民間軍事会社「ワグネル」から正規軍に代わるなど、再編成中となっている。 ロシア軍には、キーウや中部地域など前線以外への集中的な空襲で、前線から注意をそらす狙いもあるとみられる。 ゼレンスキー氏は 29 日、軍や安全保障関連機関トップらの会議を招集。 夜のビデオ演説でロシア軍の占領から領土奪還を目指す反転攻勢について「我々がいかに動くか、その時期について決定が行われた」と述べた。 国家安全保障防衛会議のダニロウ書記が 27 日放送の英 BBC で「明日か明後日か、1 週間後かもしれない」と話すなど、ウクライナ側ではこのところ、作戦の着手が近いことをほのめかす発言が相次いでいる。 一方で、ロシア国防省によると、ロシア国内では 30 日モスクワに 8 機のドローンによる攻撃があり、すべて撃墜されたという。 ただ、南部ベルゴロド州などウクライナ国境沿いの地域で石油貯蔵施設などへのドローン攻撃が相次ぐ。 同州では今月、ウクライナ側から越境攻撃があり、同国で戦うロシア人の反政権軍事組織が攻撃を認めた。 プーチン大統領が 28 日の「国境警備隊の日」の演説で、ウクライナ国内の占領地への軍事物資輸送を確実にするため、国境警備を固める必要を強調するなど、ロシアは多方面の対応に追われている。 (asahi = 5-30-23) ウクライナ、ロシアのドローン 58 機を撃墜 イランに制裁科す動きも ウクライナ軍参謀本部は 28 日夜、首都キーウなどで前日深夜から攻撃を始めたロシア軍の無人航空機(ドローン)について、59 機のうち 58 機を撃墜したと発表した。 いずれもイラン製とされ、ウクライナではイランに経済制裁を科す動きが出ている。 同本部によると、ロシア軍は 27 日深夜から 28 日にかけて、キーウを含む広範囲に計 91 回の空爆を加えたほか、ウクライナ軍の陣地や人口密集地を多連装ロケットで 25 回攻撃した。 ゼレンスキー大統領によると、今回のドローン攻撃は過去最大規模で、ウクライナ軍はキーウ州と首都キーウでは 36 機のドローンを撃墜した。 地方検察当局はこの攻撃により、キーウ市内で少なくとも 1 人が死亡したとしている。 また、ウクライナメディアは、中西部ジトーミルで集合住宅や教育施設、医療施設など 26 棟が被害を受けたと伝えた。 同本部は戦況報告で、ロシア軍がウクライナ東部ルハンスク州とドネツク州の完全な占領を目指して両州に戦力を集中させていると指摘。 ウクライナ軍が 28 日に両地域で 18 回にわたって、ロシア側の攻撃を撃退したと明らかにした。 今後もウクライナ全土でミサイル攻撃や空爆が実施される可能性が高いとしている。 ウクライナ側は、ロシアがイラン製ドローン「シャヘド」を攻撃に使っていると主張している。 ロイター通信などによると、ゼレンスキー氏は28日までにウクライナ国会に、イランに関係する団体や個人による貿易や投資のほか、ウクライナを経由した物流や技術移転などを 50 年間にわたって全面的に禁じる法案の可決を求めているという。 AFP 通信によると、イランは「(ウクライナが)西側諸国から軍事と財政の支援を得るために偽の主張を繰り返している」としてウクライナ側からの指摘を否定している。 (パリ = 宋光祐、asahi = 5-29-23) 「取り戻す時が来た」反転攻勢開始か "大けが" ウクライナ軍総司令官 ウクライナ軍の総司令官が SNS に「我々のものを取り戻す時が来た」と投稿しました。 反転攻勢の開始を宣言した可能性もあります。 ウクライナ軍のザルジニー総司令官は 27 日、ロシア軍との戦闘に臨む兵士の動画とともに「我々のものを取り戻す時が来た」と SNS に投稿しました。 ザルジニー氏については、ロシアメディアがロシア軍によるミサイル攻撃を受け負傷し、職務の継続が困難になったと伝えていました。 反転攻勢を巡っては、ポドリャク大統領府顧問が 25 日、「特定の日時に始まる "ひとつの出来事" ではない」と述べています。 ウクライナメディアによりますと、ロシアが併合を宣言したウクライナ南部ザポリージャ州のベルジャンシクで 27 日、複数回爆発があったということです。 ウクライナ軍による攻撃の可能性があります。 (テレ朝 = 5-28-23) ロシア軍が原発を自ら砲撃、放射能漏れ引き起こす計画 … 反転攻勢阻止狙いか ウクライナ国防省は 26 日、ロシア軍が占拠を続ける南部ザポリージャ原子力発電所で重大な事故を故意に起こそうとしていると発表した。 占拠する原発を自ら砲撃し、放射能漏れを引き起こす計画だという。 ウクライナ軍による大規模な反転攻勢を阻止するのが狙いとみられる。 ウクライナ国防省は、情報の根拠は示していない。 実際に砲撃すれば、国際原子力機関 (IAEA) などによる調査が実施され、ウクライナの反攻も停止を余儀なくされる可能性がある。 同省によると、ウクライナ東部ドニプロでは 26 日、ロシア軍のミサイルが病院に直撃し、2 人が死亡、30 人が負傷した。 米 CNN などによると、負傷者には 3 歳と 6 歳の子どもや、8 人の医師も含まれているという。 周辺の学校や幼稚園、動物病院なども被害に遭った。 この攻撃に対し、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「残虐行為だ」と述べ、フランス外務省も「戦争犯罪だ」と非難した。 世界保健機関 (WHO) によると、露軍の侵略開始後、ウクライナは 900 件以上の医療施設がロシアの攻撃による被害を受け、少なくとも 97 人が死亡している。 一方、タス通信によると、メドベージェフ露前大統領は 26 日、訪問先のベトナムで「何事も必ず交渉で終わるものだ。 ただ、ウクライナで現政権が権力を握っている限り会談は不可能だ」と主張し、ウクライナとの戦闘は何十年も続く可能性があるとの見方を示した。 (yomiuri = 5-27-23) ◇ ◇ ◇ ウクライナの病院にミサイル攻撃 32 人以上死傷「戦争犯罪だ」 ウクライナのゼレンスキー大統領は 26 日夜のビデオ演説で、中部ドニプロペトロウスク州の州都ドニプロの病院などがロシア軍による激しいミサイル攻撃を受け、民間人 2 人が死亡、子ども 2 人を含む 30 人以上が負傷したと明らかにした。 ウクライナ側は「戦争犯罪だ」と強く非難している。 インタファクス・ウクライナ通信によると、ロシア軍の攻撃は 26 日朝に始まり、病院や動物病院にミサイルが命中し、アパート 9 棟や民家が破壊されて火災が発生した。 地元市長によると、この攻撃で男性 2 人が死亡し、負傷者 30 人以上のうち 2 人が重体。 がれきで埋まった現場では現在も救助作業が続いているという。 ウクライナ大統領府の高官は、病院への攻撃について「ロシア軍が意図的に民間人を標的としている明白な証拠だ」と非難した。 地元司法当局は、戦争犯罪として調査を始めたことを明らかにした。 一方、ウクライナ空軍は 26 日、ドニプロのほか首都キーウや東部地域でも前夜からロシアによる攻撃が続き、ミサイル 17 発と攻撃用ドローン(無人航空機) 31 機が使用されたのを確認したと発表した。 また、ウクライナ側が、ロシア軍の巡航ミサイル 10 発、イラン製ドローン「シャヘド」 23 機、無人偵察機「オルラン 10」など 2 機を撃墜したとしている。 (玉川透 = ブリュッセル、星井麻紀、asahi = 5-27-23) クリミア半島年内奪還に自信 ウクライナ南部の先住民指導者 【キーウ】 ロシアが 2014 年に併合したウクライナ南部クリミア半島の先住民クリミア・タタール人の指導者で、ゼレンスキー大統領による今月のサウジアラビア訪問に同行したムスタファ・ジェミレフ氏 (79) が 26 日、共同通信と単独会見した。 ウクライナ軍が目指す反転攻勢について「第 1 目標の一つは(ロシア本土と結ぶ)クリミア橋の破壊だと思う」と分析、「年内にクリミアを完全に解放する」と自信を見せた。 ジェミレフ氏は「近い将来、軍の攻撃が始まる」と予想。 橋の破壊後、南東部マリウポリと南部メリトポリの間の陸路を遮断すれば「クリミアのロシア軍は降伏するか破滅する」と主張した。 和平交渉は、ロシアがクリミアを自国領と主張し「議論の余地がない」と突っぱねたたため頓挫したと非難。 プーチン大統領との交渉を拒否し徹底抗戦するゼレンスキー氏を支持した。 ジェミレフ氏は 19 年にゼレンスキー氏が当選した際、「喜劇役者が大統領になってどうなるんだ」と落胆したが、ロシアの侵攻後は行動力に感嘆し「今では誇りに思う」と訴えた。 (kyodo = 5-27-23) ウクライナ空軍、ロシアの巡航ミサイルなど撃墜 ウクライナ空軍は 26 日、ロシア軍の巡航ミサイル 10 発、イラン製ドローン「シャヘド」 23 機、無人偵察機「オルラン 10」など 2 機を撃墜したと発表した。 ロシアによる攻撃は25 日午後 10 時から 26 日午前 5 時まで続き、ミサイル 17 発と攻撃用ドローン 31 機が使用されたのを確認したという。 (asahi = 5-26-23) ◇ ◇ ◇ ロシア軍が夜間に攻撃、ドネツク州の貯水池ダムが破壊 ウクライナ軍参謀本部は 26 日朝の戦況報告で、ロシア軍が夜間にミサイルやドローン(無人機)による攻撃を行ったと発表した。 被害状況は確認中という。 また、25 日には 4 回のミサイル攻撃があり、うち 1 回は地対空ミサイル「S300」によるものだったと報告。 ウクライナ東部ドネツク西方のカルリウカにある貯水池ダムが破壊され、周辺地域は氾濫の恐れがあるという。 戦闘の中心はウクライナ北東部ハルキウ州クピャンスク、東部ドネツク州リマン、バフムート、アウジーイウカ、マリンカ方面だという。 激戦地バフムート周辺では、西に約 10 - 25 キロにあるチャシウ・ヤールやコスチャンティニウカにも攻撃があったという。 (asahi = 5-26-23) ドイツ製ゲパルト自走対空砲 キーウ防空に目覚ましい戦果 キーウ、ウクライナ : ウクライナ軍は 5 月 25 日、首都キーウを狙ったロシア軍のイラン製自爆ドローン、シャヘド - 136/131 型 12 機を撃墜したと発表した。 ロシア軍は 5 月に入ってから、頻繁にドローン攻撃を繰り返している。 この日の空爆は大規模で、7 波に分かれてキーウ上空に飛来したが、ウクライナ軍の防空システムがすべて探知、撃墜した。 ウクライナ軍統合軍司令官セルヒイ・ナエフ中将によると、空軍の対空ミサイル部隊と戦闘機などウクライナ軍のミニ諸兵科連合が、この攻撃の撃退に関与したという。 ウクライナ軍北部作戦管区には、ドイツ製のゲパルト自走対空砲が配備されており、同対空砲はこれまで目覚ましい戦果を挙げている。 (AP = 5-26-23) F-16 は、スペックで優るロシアのスホーイ Su-35 戦闘機に勝てるのか?
ロシアのスホーイ Su-35 戦闘機は、アメリカ製の戦闘機に優るとも劣らない高性能の戦闘機とみられている。 だが、ウクライナ空軍兵士が操縦することになるとみられるアメリカ製の F-16 戦闘機と対戦すれば、撃墜されるのは Su-35 のほうだろうと専門家は語った。 ウクライナ政府は以前から F-16 戦闘機などの欧米製戦闘機の供与を要請してきた。 それが実現しようとしている今、ウクライナ戦争における空の戦いの焦点が絞られつつある。 専門家によると、欧米製の戦闘機のなかでいちばんの注目を集めている F-16 は、ウクライナ空軍をアップグレードする最有力候補だ。 F-16 にはいくつかのバージョンがあり、ウクライナにどのモデルが送られるかは明らかではない。 ウクライナは現在、ロシア空軍と似た旧ソ連時代のジェット機を運用している。 ウクライナに F- 16 を供与することは、ウクライナ空軍が技術的に欧米の軍用機に大きく転換するだけでなく、軍事ドクトリンそのものも NATO 式に移行することを意味する。 スペックはロシア軍機が上 イギリス軍のフランク・レドウィッジによれば、ロシアの Su-35 がウクライナ戦争で、アメリカ製の F-16 と直接対決する可能性は低い。 だが、Su-35 はロシアで最も先進的な 4.5 世代戦闘機の一つと考えられており、F-16 のような第 4 世代の戦闘機を撃墜するために「特別に」設計されている、と彼は本誌に語った。 Su-35 は Su-27 戦闘機の近代化バージョンで、ロシア政府が大半を所有する航空宇宙・防衛企業、統一航空機製造会社 (UAC) によれば、「空、陸、海の目標に対する交戦効果を著しく高める」ように設計されている。 Su-35 の初飛行は 2008 年 2 月に行われた。 「書類の上では Su-35 は、ウクライナに供与される可能性のある F-16 よりも優れていると言えるが、それだけでは話は終わらない」と、英キングス・カレッジ・ロンドンのフリーマン航空宇宙研究所で共同ディレクターを務めるデービッド・ジョーダンは言う。 「Su-35 の仕様からすれば、多くの点で F-16 より優れた航空機といえるかもしれない」と、元英国空軍上級司令官グレッグ・バグウェルは本誌に語った。 だが実際には「仕様だけでは判断できない複雑な事情がある。」 たとえば、航空機がパイロットにどのような状況認識のデータを与えることができるか、という点も重要だと、専門家は強調する。 「敵機の位置を正確に把握している側がその分有利になる。 ロシア軍機がウクライナ軍機の位置をおおまかに把握しながら飛行している時に、ウクライナ軍機がロシア軍機の位置をほぼ正確に知っているとしたら、目視できる距離に近づく前からウクライナ軍機が優位になるだろう」と、ジョーダンは指摘した。 「ウクライナの F16 は、ロシアにとって手ごわい敵になる。」 「F-16 と Su-35 の対決の行方は、ウクライナ側が空中で使える兵器や機器の種類にかかっている。 空中戦となれば、F-16 は今でも世界最強クラスの戦闘機だ」と、アンドリュー・カーティス元英国空軍司令官は語る。 「しかし、ロシアのパイロットは中長距離ミサイルを使って、離れた位置からの戦いを挑む可能性がある。それがうまくいけば、戦いは Su-35 に有利に運ぶかもしれない。」 オランダの防衛分析情報サイト「オリックス」によると、昨年 2 月にウクライナ侵攻が始まって以降、22 日までにロシア軍は 3 機の Su-35 を失っている。 ただし、この集計に含まれているのは目視で確認された損失だけなので、実際の数値は異なるかもしれない。 (エリー・クック、NewsWeek = 5-25-23) ◇ ◇ ◇ "F16 戦闘機はロシア敗北へのシグナルに" ゼレンスキー大統領 ウクライナのゼレンスキー大統領は 24 日、欧米各国が相次いで支援を表明している F16 戦闘機について、「ロシアが敗北するという強いシグナルになる」などと述べ、パイロットの訓練などの準備を進めていく姿勢を強調しました。 ウクライナのゼレンスキー大統領は、24 日に公開した動画で欧米各国が相次いで支援を表明している F16 戦闘機について触れ、「防衛力が向上することは明らかだ」と述べました。 そのうえで、「F16 戦闘機はロシアが敗北し、弱体化し孤立するという世界からの強いシグナルになる」と述べ、パイロットの訓練などの準備を進めていく姿勢を強調しました。 一方、アフリカを訪問しているウクライナのクレバ外相は、24 日に訪問先のエチオピアで、AU = アフリカ連合のアザリ・アスマニ議長らと会談しました。 クレバ外相は会見で「アフリカやアジアのパンの価格は、ウクライナから年にどれほど穀物が輸出できるかという単純な事実に左右される」と述べ、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が各国の食料事情に深刻な影響を及ぼしていると訴えました。 そのうえで、「互いの重要性を再認識するためにも、関係の強化が必要だ」と強調し、ウクライナとしても「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国や、途上国との結び付きを強めていく考えを強調しました。 (NHK = 5-25-23) ワグネル、バフムートから撤退開始 創設者「休んで次の任務に」 ロシアの民間軍事会社「ワグネル」創設者のプリゴジン氏は 25 日、ウクライナ東部ドネツク州の激戦地バフムートからワグネル部隊が撤退し始めたと明らかにした。 6 月 1 日までにロシアの正規軍に引き渡すとしているが、ロシア国防省はコメントしていない。 プリゴジン氏は戦闘員らに「休んで新しい任務に備えよう」と声をかけて回る動画をSNSに投稿。 その中で「軍が困難に陥る場合」に備えて戦闘員を 2 人現地に残すとした。 バフムートで 25 日早朝に撮影したという。 プリゴジン氏は 20 日、バフムートの「完全制圧」を宣言。 撤退の意向を表明していた。 ロシアの政治活動家が 23 日に SNS に投稿したインタビュー動画では、バフムートでの戦闘のために受刑者約 5 万人を戦闘員として採用し、うち約 2 割が戦闘で死亡したと語った。 ほかの形で契約した戦闘員もほぼ同じ比率で死亡したとした。 (asahi = 5-25-23) 自衛隊車両 2 台、ウクライナ駐日大使に引き渡し … 「歴史的な意味を十分に認識」と謝意 防衛省は 24 日、ロシアの侵略を受けるウクライナに自衛隊車両 2 台を引き渡した。 岸田首相が 21 日、広島市で、ウクライナのゼレンスキー大統領と会談した際、トラックなど 100 台規模の自衛隊車両の提供を表明しており、この日は先行して輸送用トラック 2 台が引き渡された。 防衛省で行われた式典で、ウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日大使は「歴史的な意味を十分に認識している。 日本は信頼できる非常に重要なパートナーだ。」と謝意を示した。 (yomiuri = 5-25-23) 依然戦闘が続くバフムート ウクライナ軍司令官が映像公開 バフムート、ウクライナ : ウクライナ陸軍のオレクサンドル・シルスキー司令官は 5 月 23 日、同国東部ドネツク州のバフムートの最前線で、ロシア軍と戦うウクライナ軍兵士の映像を公開した。 同司令官は、自身のソーシャル メディア アカウントに「バフムート方面。 戦闘行動中の SIGNUM。 戦闘は継続中。 守備隊は側面攻撃に成功。」と投稿。 ウクライナのハンナ・マリアー国防副大臣によると、ロシア軍と民間軍事会社「ワグネル」の双方が占領したと主張するバフムートでは、ウクライナ軍がロシア軍を攻撃。 ウクライナ軍は 5 月 23 日の時点で、依然として町の南西郊外で前線を維持、ロシア軍に側面攻撃を継続しているという。 勝利宣言はしたものの、ロシア軍は 5 月に入って同市の南北で数キロ、ウクライナ軍に奪回されたことで、ここにきて数千人規模の部隊をバフムートに増派した。 (AP = 5-24-23) ロシア、ウクライナから侵入の集団を撃退と アメリカは「ロシア領への攻撃奨励せず」 ロシア政府は 23 日、同国西部ベルゴロド州にウクライナから侵入した武装集団を打ち負かしたと発表した。 ウクライナに兵器を供与するアメリカは、ロシア領内に侵入する動きからは距離を置いている。 国境地帯にあるベルゴロド州の一部地域では 22 日、ウクライナから侵入した武装集団による攻撃があり、死傷者が出たとされる。 国境を越えた襲撃としては、昨年 2 月にロシアがウクライナの侵攻を開始して以来最大規模の襲撃の一つ。 ロシアはその後、損傷し、放棄された西側の軍用車両の画像を公開した。 その中には米国製のハンヴィー(高機動多用途装輪車)も確認できる。 アメリカは「ロシア国内での攻撃を奨励または可能にしていない」と主張している。 米国務省のマシュー・ミラー報道官は、アメリカが提供した兵器が使用されたとする報告が「ソーシャルメディアやそのほかの場所で広まっている」ことは認めつつ、アメリカは「これらの報告の信ぴょう性については、現時点では懐疑的」だとしている。 ミラー報道官は 23 日のブリーフィングで、「この戦争をどのように行うかはウクライナ次第だ」と付け加えた。 砲撃を受け、ベルゴロド州の複数の村から人々が避難した。 ロシアは攻撃してきた側の 70 人が死亡したと発表。 こうした戦闘員はウクライナ人だと主張した。 一方、ウクライナ政府は関与を否定。 攻撃の背後にいるのは、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と敵対する二つのロシア準軍事組織だとした。 ■ ロシア、対テロ作戦を発動 22 日の襲撃を受け、ロシア政府は対テロ作戦を発動し、当局に対し、通信や人々の動きを取り締まる特別な権限を与えた。 この措置は翌 23 日の午後にようやく解除されたが、準軍事組織の一つは、「小規模だが、われわれ自身の祖国の一部」をまだ支配しているとの主張を続けた。 ベルゴロド州のヴャチェスラフ・グラドコフ知事は、この襲撃で民間人 1 人が死亡し、複数の人が負傷したと述べた。 その後、無人機から爆発物が投下され、車 1 台が損傷する攻撃があったと、同知事は 23 日夜に述べた。 無人機は撃墜され、新たな死傷者は出ていないようだとした。 交戦中の両国の主張については、独立した検証は行われていない。 しかし BBC は、今回の襲撃で被害を受けたものの中に、ロシアの主要治安当局である連邦保安局 (FSB) が使用する建物が含まれていることを確認した。 被害の原因は分かっていない。 ベルゴロド州での敵対行為について、ロシア国防省は、「ウクライナ人の民族主義者の部隊」が攻撃を行うためにロシア領土に侵入したとした。 ロシアが公開した画像の一つには、車体側面に「バフムートのために」と書かれた、大破した車両が写っている。 ロシアが最近、制圧したと主張するウクライナ東部の街バフムートを指しているとみられる。 ウクライナ政府は、バフムート陥落を否定している。 砲撃と空爆で「ウクライナ人テロリスト」数十人を殺害し、残りの戦闘員をウクライナ国境まで押し戻したと、ロシア国防省は主張した。 ウクライナ当局は、攻撃を行ったのは二つの準軍事集団「自由ロシア軍団」と「ロシア義勇軍団 (RVC)」に属するロシア人だとしている。 この二つの準軍事集団のソーシャルメディアでは、関与を裏付けるようにみえる投稿が確認できる。 両グループはまた、ウクライナの公共放送局 Suspilne に対し、自分たちは「ロシア連邦との国境に非武装地帯を作っており、そこからウクライナを砲撃することはできない」と述べた。 ■ ロシア領土への攻撃、西側諸国に不安 ロシア領土への攻撃は、西側諸国の軍事同盟である北大西洋条約機構 (NATO) の指導者たちを不安にさせている。 つまり、今回の動きはウクライナ政府にとって、ありがたいようなありがたくないような結果をもたらす可能性がある。 国境を越えてロシア領内に侵入されたことは、ロシア政府にとってはきまりが悪い出来事かもしれない。 そしてウクライナにとっては、数カ月にわたる激しい、血なまぐさい戦闘の末にバフムートの支配権を失ったとするネガティブな世論を相殺するのに、いくらか助けになるだろう。 ウクライナは反撃の準備を進めており、南部を攻撃すると予想されている。 今回のロシア領侵入は、こうした反攻に先立ち、南部からロシア軍を引き離すことを目的とした作戦の一環である可能性も高い。 ただ、西側諸国が歓迎するような展開ではなさそうだ。 ウクライナに供与された長距離兵器は、今回の攻撃では使用されていないが、ロシア国内の標的を攻撃するためには使用しないという条件付きで供与されている。 ウクライナは公式には否定しているが、ベルゴロド州への襲撃がウクライナ軍の情報部の支援なしに行われたとは考えにくい。 ロシアは、自国の主権的安全が、西側諸国の支援を受けた悪意ある勢力から攻撃を受けているとの主張を展開している。 今回の出来事は、そうしたロシア政府のシナリオに都合よく合致するものといえる。 襲撃に関与した人の中には、極右の過激派つながりのある人物も含まれるとの報告があり、ウクライナからネオナチを排除しようとしているとするロシア政府の主張が、さらに勢いづく可能性が高い。 (フランク・ガードナー、ジェイムズ・フィッツジェラルド、BBC = 5-24-23) ◇ ◇ ◇ ウクライナ国境隣接のロシア南西部で戦闘 反政権部隊が侵入か ウクライナと国境を接するロシア南西部のベルゴロド州に部隊が侵入し、ロシア軍との戦闘が発生している模様だ。 ロイター通信などが 22 日伝えた。 同州知事はウクライナの「破壊工作グループ」が領土内に侵入したと主張。 一方、ウクライナ側は、侵入した部隊はロシア国内の反プーチン政権勢力だとして関与を否定しており、情報は錯綜している。 ロイターによると、ベルゴロド州知事は通信アプリ「テレグラム」に、ロシア軍や国境警備隊などが応戦し、少なくとも 6 人が負傷、民家や行政機関の建物などが被害を受けていると投稿した。 「自由ロシア軍」と名乗るプーチン政権に抵抗する民兵組織は 22 日、ツイッターで同州の町コジンカを「完全に解放した」と投稿したが、事実かどうかは不明だ。 ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は「ウクライナはベルゴロドで起きていることを興味深く見守っているが、我々はこの件と何の関係もない」とツイートした。 (ブリュッセル・岩佐淳士、mainichi = 5-23-23) ロシアの守備、衛星画像で明らかに ウクライナによる反撃を前に 要塞が並ぶビーチリゾート、対戦車用の溝が掘られた幹線道路 - -。 BBC ヴェリファイ(検証チーム)による衛星写真の分析で、ウクライナの大規模な反撃に備えるロシアの守備の一端が明らかになった。 ウクライナでは数カ月にわたって膠着状態が続いている。 西側から供与された兵器があれば大きな戦果を上げられると証明したいウクライナにとって、近く始まるとされる反撃は重要な試練になるとみられる。 BBC は今回、数百枚の衛星画像を分析。 ロシアが昨年 10 月以降にウクライナ南部で大幅に増強している塹壕や要塞の重要地点をいくつか特定した。 以下の四つの地点からは、ロシアが反撃に関してどんな予測をしているのか、ウクライナ軍はどんな守備に遭遇する可能性があるのかがうかがえる。 (注) 画像はありません。
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