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ダム決壊「国際刑事裁判所が捜査」 ゼレンスキー大統領

ロシアが占領するウクライナ南部で決壊したカホウカ・ダムについて、ウクライナのゼレンスキー大統領は 11 日夜のビデオ演説で、国際刑事裁判所 (ICC) の代表団がダムのあるヘルソン州を訪れたことを明らかにした。 ICC の検察局が捜査を始めたとしている。 ゼレンスキー氏は具体的な日時を明らかにしなかったが、ICC の代表団が最近、ヘルソン州を訪れたと報告。 ダムの決壊による洪水が起きてまもない時期に、ICC の検察局が災害について捜査を始めたと述べた。

その上で、「国際司法の代表者らが自分の目でロシアによるテロ行為の結果を見て、ロシアの恐怖が続いていることを聞くことはとても重要だ」と指摘した。 カホウカ・ダムの決壊をめぐっては、ウクライナとロシアの双方が意図的に破壊したとして相手を非難している。 (asahi = 6-12-23)

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洪水の死者 5 人に安否不明 13 人、水位低下 ウクライナ支配地

ロシアが占領するウクライナ南部ヘルソン州のカホウカ・ダムの決壊でウクライナ内務省は 9 日、死亡した被災者は同国の支配地内だけで計 5 人に増えたと明かした。 ヘルソン州では 4 人となっている。 同州で実際に洪水に襲われた集落は 48 で、うち 34 はウクライナ側が押さえている地域内にある。 残る 14 はロシアの占領地内とした。 避難した住民は 2,412 人で、11 人が退避中に砲撃を受けて負傷したと SNS 上で報告した。 安否が不明なのは 13 人となっている。

南部ミコライウ州では 1 人が死亡。 犠牲者は洪水からの退避を拒んだ 53 歳男性だという。 同州では 23 の集落が水没被害などを受け、住民 825 人が居住先を離れた。 一方、ヘルソン州のプロクジン知事は 9 日、冠水などした州内の被災地の水位は一夜明けて低下したと述べた。 ドニプロ川西岸の水位は平均 5.38m で、ヘルソン市は 5.35m メートルと説明。 一夜で約 20 センチ減ったと報告した。 その上で、被害を受けた住民に他の選択肢はないとして即座の退避を改めて呼びかけた。 知事によると、氾濫の被害を受けたのは州内の 32 村落の 3,624 戸。 避難した住民は 2,352 人で、動物は 550 とした。 (CNN = 6-10-23)

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ダム決壊時に爆発性の揺れ観測 ノルウェーの研究所

ノルウェーの地震観測研究所「NORSAR」は 9 日、ウクライナ南部ヘルソン州のカホウカ・ダムが決壊した頃に、複数の揺れを観測していたことを明らかにした。 ロイター通信が報じた。 NORSAR によると、ウクライナ時間 6 日午前 2 時 54 分に、ダム付近を震源とするマグニチュード 1 - 2 の爆発性の揺れを観測した。 620 キロ離れたルーマニアの観測地点で記録された。

観測時刻はメディアで伝えられているダムの決壊時刻と一致しているとしている。 NORSAR の研究担当部長は 9 日、ロイター通信に対し、直前の午前 2 時 35 分にも揺れを観測したと明らかにした。 2 時 54 分の揺れが最大規模で、「これまでの観測例と比べても、爆発タイプの特徴を持つ揺れだ」としている。 NORSAR は包括的核実験禁止条約 (CTBT) でモニタリングなどの協力をしているという。 (asahi = 6-9-23)

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米国のスパイ衛星がダムでの爆発を検知か

米紙ニューヨーク・タイムズは 9 日、米政府高官の話として、ロシアが占領するウクライナ南部で決壊したカホウカ・ダムについて、米国のスパイ衛星が爆発をとらえていたと伝えた。 同紙によると、赤外線センサーを備えた複数の米国の人工衛星が、大規模爆発と矛盾しない熱をダムの決壊直前に検知したことを高官が明らかにしたという。 米国の情報分析の専門家はダム破壊にロシアが関わっていると疑っているものの、どの国が破壊したかについて、明確な証拠は持ちあわせていないという。 同紙によると、この米政府高官は、ダムが損傷していた可能性や、水位が上がって圧力が高まっていた可能性を排除しなかったものの、爆発によって決壊した可能性が最も高いとみているという。 (asahi = 6-9-23)

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ロシアの破壊工作グループがダム爆破、証拠通話を傍受 = ウクライナ

[キーウ] ウクライナ保安局は 9 日、南部ヘルソン州のカホフカ水力発電所のダムをロシアの「破壊工作グループ」が爆破したことを証明する通話を傍受したと発表した。 同局はメッセージアプリ「テレグラム」のチャンネルに、証拠とする 1 分半の音声データを投稿。 2 人の男がダム破壊についてロシア語で話し合っているとみられる内容となっている。 この中で同局がロシア人兵士とする男の 1 人は「彼ら(ウクライナ人)は攻撃していない。 あれはわれわれの破壊工作グループだ。」と話している。

このほか「彼らはあのダムで(人々を)怖がらせたかった」、「計画通りにはいかず、(彼らは)計画以上のことをした」とも語っている。 同局は会話やその発言者について、これ以上の詳細を明らかにしなかった。 声明で「侵略者はダムを爆破することでウクライナを脅迫しようとし、わが国南部で人災を演出した」と非難した。 (Reuters = 6-9-23)

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ダム決壊、ロシア軍の防御陣地を破壊 米シンクタンク 戦況に影響か

ロシア軍の占領下にあるウクライナ南部ヘルソン州のカホウカ・ダムが決壊した問題をめぐり、米シンクタンク戦争研究所 (ISW) は 7 日、両軍がにらみ合う前線地帯の地形が洪水によって大きく変化したとする分析を公表した。 今後の戦況に影響を与える可能性がある。 ロシア軍は同州を流れるドニプロ川の東岸を支配している。 ISW が 7 日に撮影された近赤外線画像を分析したところ、ロシア軍が東岸一帯に築いた防御陣地が大きく破壊されているのが確認された。 特に、オレシュキやホラ・プリスタニなど主要な陣地に配備されていたロシア軍が撤退を余儀なくされたとみられる。 ロシア軍は以前、これらの陣地からヘルソン市を含むドニプロ川西岸を砲撃していたという。 ISW は今後 72 時間で洪水が広がり、同州の地形がさらに変化するとみている。 (asahi = 6-8-23)

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ダム決壊で最大 4 万人が被災か 親ロシア派トップ発言

ウクライナ南部ヘルソン州の親ロシア派トップのウラジーミル・サリド氏は 7 日、同州のカホウカ水力発電所のダム決壊により、最大 4 万人が被災者となる可能性があると述べた。 テレビ番組での発言をタス通信が伝えた。 サリド氏は被災地域の住民の数を、「速報値で 2 万 2 千 - 4 万(人)」と話した。 当初、行方不明とされた人の多くが見つかっているとし、現在不明の 7 人については、「島にいる可能性がある。すぐに島に行けるので、もしいれば救出する」と述べた。 ロシアはダム決壊を、ウクライナのミサイル攻撃によるものと主張している。 (asahi = 6-7-23)

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ダム決壊、ウクライナ軍の反撃を困難にするためか 米分析

米シンクタンク「戦争研究所 (ISW)」は 6 日の戦況分析で、ウクライナ南部ヘルソン州にあるカホウカ水力発電所のダムの決壊について、「明確な証拠はまだない」としつつ、ロシア側が洪水を利用して、ウクライナ軍の反撃を困難にしようとした可能性があるとの見方を発表した。 ISW は昨年 10 月時点の分析をもとに、ダムを破壊すればドニプロ川周辺の居住地域に被害が及ぶことなどから、ウクライナ側にはダム破壊の大きな動機がないと指摘。 一方で、ロシア側はウクライナ軍がドニプロ川を渡り、ロシア軍が占拠するドニプロ川東岸地域に反撃することを警戒していたことなどを挙げた。

実際に、今回の洪水で、ドニプロ川沿岸に展開していたウクライナ軍がロシア軍の砲撃を受けながら避難したとみられるという。 また、洪水が発生した地域は、激戦が続くウクライナ東部地域から離れており、激戦地への影響はほぼないとの考えを示した。 (asahi = 6-7-23)

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ロシア軍、原発取水ダム爆破か ウクライナ南部

【キーウ】 ウクライナ軍の南部作戦司令部は 6 日、ロシア軍がドニエプル川のカホフカ水力発電所のダムを爆破したとフェイスブックで主張した。 被害程度を調べているという。 欧州最大のザポロジエ原発はダムの貯水池から冷却水を取水している。 一方、ロシア軍に大規模攻撃を仕掛けたウクライナのゼレンスキー大統領は 5 日の国民向け動画声明で「ウクライナが勝利すると敵は知っている」と主張。 自国の将兵らに対し、特に東部ドネツク州の激戦地バフムト付近で進軍したとし「この日期待していた通りの知らせをもたらしてくれた」と戦果をたたえた。 (kyodo = 6-6-23)


ロシア防衛線を一部で突破か ウクライナ軍、戦況が新局面に

【キーウ】 英国防省は 10 日、ロシアの侵攻を受けるウクライナ軍が過去 48 時間に、同国の東部と南部で大規模な作戦を実施したとの分析を公表した。 「いくつかの地域では前進し、ロシアの第 1 防衛線を突破した可能性が高い」とした。 ゼレンスキー大統領はロシアに対する反転攻勢が始まっていることを認めており、戦況は新たな局面を迎えている。 ウクライナメディアによると、ウクライナ軍東部方面部隊の報道官は 10 日、東部ドネツク州の激戦地バフムト周辺で「1 日に最大 1,400 メートル前進できた」と述べた。 英国防省の分析によると、ロシア側は自軍が設置した地雷原を通って撤退し、犠牲者を出している部隊もある。 (kyodo = 6-11-23)


反転攻勢すでに開始とゼレンスキー大統領、「将官の士気高い」

[キーウ] ウクライナのゼレンスキー大統領は 10 日、ロシアへの反転攻勢をすでに開始したことを明らかにした。 詳細は明かさなかったものの、「ウクライナ軍将官の士気は高い。 プーチン大統領にそう伝えてほしい。」と記者団に語った。 キーウを訪問したカナダのトルドー首相と並んで会見したゼレンスキー大統領は、ウクライナ軍が 10 日に反転攻勢を開始したものの前進できていないと語ったプーチン氏の発言について聞かれると、肩をすくめた。 「ウクライナでは反撃の行為と防衛の行為が起きているが、いまどの段階にあるのか詳しくは話せない」と述べた。

ウクライナ軍参謀本部は、激しい衝突が起きている東部のバフムトとマリンカ周辺で敵の攻撃を撃退したと発表した。 「(ロシア軍は)大きな損失を出し続け、それを隠そうとしている」とした。 ウクライナはここ数カ月、ロシアが占領する南部と東部を奪還するため、大規模な反攻を計画していると言い続けてきた。 しかし、これまで沈黙を守り、作戦を開始したかどうか明らかにしてこなかった。

ロシア側は、ウクライナが今週に入って大規模な反攻を開始したと主張。 ロシアの防衛線を突破できず、多数の死傷者が出ているとしていた。 前線について中立的な立場の情報が少ないため、実際の戦況を確認するのは難しい状況にある。 英国防省は、ウクライナが過去 48 時間に東部と南部の複数の場所で「重要な」作戦を展開したとしている。 ウクライナ側については「最初の防衛線を突破したとみられる地域もあれば、前進が遅い地域もある。」 ロシア側については「防衛できている部隊もあれば、混乱して撤退している部隊もある。 撤退の際に自分たちが敷設した地雷原を通ることから、犠牲者の報告が増えている。」とした。 (Reuters = 6-11-23)


ウクライナの反転攻勢 プーチン氏が初めて認める

ロシアのプーチン大統領は9日、ウクライナの反転攻勢について報道陣に問われ、「始まったのは確かだと言える。 ウクライナの戦略的な予備軍の使用が物語っている」と話した。プーチン氏が反転攻勢について発言するのは初めて。 「どこの戦闘でもウクライナ軍は目的を達成していない。これは絶対的に明らかだ」と強調する一方、「ウクライナ軍の反攻の可能性はまだ残っている」と述べ、慎重な姿勢も示した。 (asahi = 6-10-23)


ウクライナが反攻に投入した「レオパルト 2」初損失、露軍の攻撃で 3 両失う … 調査団体分析

ロシアのウクライナ侵略に伴う両軍の兵器損失を調査している団体「Oryz」は 9 日、ウクライナ軍が大規模な反転攻勢で投入したドイツ製主力戦車「レオパルト 2」 3 両を露軍の攻撃で失ったとの分析を明らかにした。 欧州諸国が大規模反攻のために供与したレオパルト 2 の損失が確認されたのは初めて。 レオパルト 2 は米欧が供与した兵器の象徴的存在で、反攻序盤での損失はウクライナ軍にとって痛手となる。 Oryx は、フランスが供与した「軽戦車」と呼ばれる装甲車「AMX-10RC」 2 台や米国が供与したブラッドレー歩兵戦闘車 11 台も失ったと指摘した。

プーチン露大統領は 9 日、露南部ソチで記者団に対し、ウクライナ軍の反攻が「始まった」との認識を示した。 その上で、「ウクライナ軍は与えられた任務を何一つ達成していない」と露軍の防衛に自信を示した。 (yomiuri = 6-10-23)


ウクライナ軍、南東部で露占領地域へ進軍 米紙報道 「本格反攻開始」の観測

ウクライナ侵略を続けるロシアのショイグ国防相は 8 日、同日未明にウクライナ軍が南部ザポロジエ州で最大 1,500 人の人員と 150 台の装甲車両を投入して露軍の防衛線の突破を試みたものの、露軍に撃退されたと主張した。 ショイグ氏は、約 2 時間に及んだ戦闘でウクライナ軍が 350 人の人員と戦車 30 両などを失ったとも主張した。 これに関連し、米紙ワシントン・ポスト(電子版)は 8 日、ウクライナ軍当局者 4 人の話として、「米欧側の兵器と戦術に習熟した特殊部隊を含むウクライナ軍部隊が 7 日から同国南東部で攻勢を強め、露占領地域への進軍を始めた」と報道。 「予想されてきた反攻の開始だ」と指摘した。

ロシアの複数の軍事ブロガーは 8 日、ザポロジエ州の小都市オレホフ周辺で戦闘が激化していると報告。 ウクライナのマリャル国防次官も 8 日、「オレホフ周辺で露軍が積極的な防御態勢をとっている」と発表した。 オレホフは、ウクライナ側が保持する同州の州都ザポロジエと、ロシアの占領下にある要衝メリトポリの中間に位置している。 ウクライナ軍の反攻を巡っては従来、メリトポリを含むザポロジエ州の奪還が主目標になるとの観測が出てきた。 ウクライナが同州の奪還に成功した場合、ロシアの実効支配下にある南部クリミア半島と露本土を結ぶ陸路の「回廊」を寸断できる上、隣接するヘルソン州で露軍の占領下にあるドニエプル川東岸地域の奪還も現実味を帯びる。 (sankei = 6-9-23)


独戦車を撃破 → 実はトラクターか ロシア発表にプリゴジン氏ら批判

ロシアのショイグ国防相が 6 日、ドイツが提供したウクライナ軍の戦車「レオパルト」などを撃破したと発表した後、映像を見たロシアの軍事ブロガーや民間軍事会社ワグネル創設者のエフゲニー・プリゴジン氏が「農業用トラクターだ」などと批判。 昨年撮影の映像との見方まで出る事態となっている。 これまでもロシア国防省の発表には疑問の声が出ていたが、さらに不信感を強める事態になりそうだ。

ショイグ国防相は 6 日、ウクライナ軍の 4 日からの大規模攻勢を阻止したと表明。 その中でレオパルト 8 両やフランス製軽戦車「AMX-10」 3 両に損害を与えたとしていた。 国防省もレオパルトを含む外国製の装甲車両を破壊したとする映像を公開した。 ドイツは 3 月、ウクライナに主力戦車の「レオパルト 2」を引き渡したと明らかにしていた。

昨年の映像使用との見方も

ところが映像には大きな車輪らしきものが映っており、それを見た軍事ブロガーは米国メーカーのトラクターやコンバインだと結論づけ、ロシア国防省に対しては「言葉がない」と批判した。 別の軍事ブロガーは、公開された映像は、ロシア軍のヘリコプターから昨年撮影されたものだとし、「なんのためにレオパルトに見せかけたのか」と驚きをあらわにした。

ロシア国防省と対立するワグネル創設者のプリゴジン氏も SNS で映像について、「奇妙な戦術により、(ウクライナ軍の)戦車がお互いの方向に向かって移動しているのが明らかだ。 コンバインに偽装されたが、砲身が下に曲がっている」と皮肉った。 ウクライナ侵攻を進めるロシアに対抗するため、ドイツや米国、英国は今年に入り、主力戦車のウクライナへの供給を決定。 ドイツは旧式の「レオパルト 1」についても供与する方針を決めている。 (asahi = 6-8-23)

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ロシア国防相「攻勢を撃退」と主張 「ウクライナ軍、3 日間で 3,700 人喪失」

ウクライナ侵略を続けるロシアのショイグ国防相は 6 日、過去 3 日間にウクライナ軍が多方面の戦線で「約束していた攻勢」を実施したものの、露軍により多大な損失を受けて撃退されたと主張した。 露国防省が同氏の声明を発表した。 ショイグ氏は、3 日間の攻勢でウクライナ軍は 3,715 人の人的損失を出し、戦車 52 両と 207 台の装甲車両、戦闘機 5 機などを喪失したと主張。 「ウクライナ軍は目標を達成できず、多大な損失を出して停止した」と述べた。 また、露軍側も 71 人の戦死者と 210 人の負傷者を出し、戦車 15 両などを喪失したとした。

これに対し、ウクライナは「ロシアはウクライナ軍が反攻に失敗したとの虚偽情報を流し、国民の戦意をくじこうとしている」と指摘。 反攻への着手を否定し、ロシアの主張を信じないよう国民に呼び掛けている。 米シンクタンク「戦争研究所」は 5 日、「複数方面で戦闘の激化が観察されている」とした一方、それがウクライナ軍の反攻作戦の一部かどうかを判断するには時期尚早だと指摘した。

一方、露西部ベルゴロド州のグラトコフ知事は 6 日、ウクライナ軍と共闘しているロシア人義勇兵組織「ロシア義勇軍団」が 5 日に支配下に置いたと表明した同州の集落ノーバヤタボルジャンカを含め、「州内に敵はいない」と交流サイト (SNS) で主張した。 ただ、ロシア義勇軍団は同集落をなお支配下に置いていると表明。 双方の主張が食い違っている。 (sankei = 6-7-23)


ウクライナ軍司令官「戦車がバフムト方面への攻撃でロシア軍を断ち切った 前進を続けている」

ウクライナ軍司令官は 5 日、東部のバフムト方面に向けて「前進している」と SNS に投稿しました。 バフムトは先月、ロシアが「制圧」を発表した場所です。 ウクライナ陸軍のシルスキー司令官は 5 日、「戦車がバフムト方面への攻撃でロシア軍を断ち切った。 我々は前進を続けている。」と SNS に投稿しました。 その 3 時間後、ロシアの民間軍事会社ワグネルのプリゴジン氏も「バフムト周辺地区の一部が失われ、ロシア軍は少しずつ逃走している。 恥だ。」などと投稿しました。

バフムトをめぐっては先月 21 日、ロシア国防省が「制圧」を発表し、地上戦を担っていたワグネルは「軍に引き継ぐ」として撤退していました。 ロシア国防省は 5 日、「ウクライナ軍のドネツク州南部への大規模攻勢を撃退した」との声明を出しましたが、バフムトについては触れていません。 (日テレ = 6-6-23)

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ウクライナ “東部戦線で攻撃的な作戦展開” と主張

攻勢に向けたウクライナ軍の動向が焦点となる中、ウクライナ側はロシア側が反転攻勢について偽情報を広めてくるとする一方で東部の戦線では攻撃に転じていると主張しています。 ロシア国防省は 5 日、ウクライナ軍が東部のロシア側の支配地域で大規模な攻撃を仕掛けたものの撃退したと発表しました。 これに対してウクライナ国防省は SNS で「ロシア軍は情報戦や心理戦を強化している。 人々の士気をくじき、惑わせるために、反撃作戦やウクライナ軍の損失についての偽情報を広めてくる」と指摘しました。

さらに、マリャル国防次官は 5 日、SNS で「ロシアが積極的に反転攻勢の情報を流すのは、バフムト方面での敗北から注意をそらすためだ」という見方を示し、ウクライナ軍が東部ドネツク州の拠点バフムトの周辺で攻撃に転じていると主張しました。 その上で「敵は守勢にまわっている」と書き込み、ウクライナ軍が東部の戦線で攻撃的な作戦を展開し、いくつかの地域では前進もあったとしています。

一方、ウクライナと国境を接するロシア西部のベルゴロド州で続いている戦闘をめぐってはプーチン政権に反対するロシア人などの義勇兵を名乗る 2 つの組織が関与を主張し、4 日には SNS に複数のロシア兵を捕虜にしたとする動画を投稿しました。 こうした中、ロシアの国営通信社は 5 日、国境地域でラジオ放送がハッキングされ、プーチン大統領の緊急演説だとする放送が流れたと伝えました。

ベルゴロド州の当局は、ウクライナ軍が越境して地域に戒厳令が導入されたといった情報が拡散したと SNS で明らかにした上で、偽情報だとして平静を保つよう住民に求めています。 ロシア大統領府の報道官までもがロシア通信に「完全なフェイクだ」と否定する事態になり、地域の住民の間で動揺が広がっていることもうかがえます。 (NHK= 6-6-23)


ロシア、ウクライナの大規模攻撃再び阻止と発表 プリゴジン氏は一蹴

ロシア国防省は 6 日未明、ウクライナのドネツク州で再びウクライナ軍の大規模な攻撃を阻止し、多数の人的損失をもたらし、同軍の主力戦車「レオパルト」を 8 両破壊したと発表した。 ただ、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏はこの主張を一蹴した。

国防省は通信アプリ「テレグラム」への投稿で、ロシアの陸軍、急襲、作戦戦術航空、ミサイルの各部隊のほか、砲撃、火炎放射器によってウクライナ軍を打ち負かしたとした。 同省は 5 日にドネツク州の南部でウクライナ軍が大規模攻勢を開始したと指摘し、攻撃を阻止したと発表していた。 ウクライナ政府当局者らは新たな大規模作戦には言及しておらず、かねてから予告していた反転攻勢を開始したかは不明。 ロシア国防省はレオパルトを含め計 28 両の戦車と装甲車 109 両を破壊したと主張した。 ウクライナ兵士の死者は 1,500 人に上ったとした。

ロシアの発表について、ウクライナ側からコメントは出ていない。 プリゴジン氏はテレグラムへの投稿で、それほどの人数を殺害するには 1 日に 150 キロ前進する必要があると指摘。 「(国防省の発表は)ばかげたサイエンスフィクション (SF) にすぎない」として懐疑的な見方を示した。 (Reuters = 6-6-23)


侵攻への反転攻勢、開始の可能性 米当局者が分析と報道

【ロンドン】 米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は 5 日、米当局者の分析として、ロシアの侵攻を受けるウクライナが反転攻勢を始めた可能性があると報じた。 ウクライナ側のミサイル発射や砲撃を米軍衛星で監視しており、軍事行動が活発になっていることを覚知したという。 ワシントン・ポスト電子版も同日、複数の米当局者が反転攻勢は進行中との見方を示したと伝えた。 ロシア国防省はウクライナ東部ドネツク州付近の戦線で 4 日にウクライナ軍が 5 カ所から大規模攻撃を仕掛けたと発表。 軍事専門家はニューヨーク・タイムズに対し、こうした軍事行動は反転攻勢の初期段階の可能性があり、ロシア軍部隊の位置や戦力を探る目的があると指摘した。

ウクライナ国防省は反転攻勢の開始を公表しない方針で、情報管理を徹底している。 ニューヨーク・タイムズはウクライナが陽動作戦を実施する可能性もあり、本格的な反転攻勢が始まったかどうかを判断することは困難だと伝えた。 英 BBC 放送は 5 日、ウクライナ軍関係者の話として、小規模な地上作戦が進行中だと報じた。 (kyodo = 6-6-23)


「期待の一報をもたらした兵士に感謝」ゼレンスキー氏

ウクライナのゼレンスキー大統領は 5 日夜のビデオ演説で、ウクライナ東部ドネツク州の激戦地バフムートについて、「私たちが期待する一報をもたらしてくれた兵士たちに感謝する。 バフムート方面、よくやった」と述べた。 ゼレンスキー氏は、ウクライナ軍の戦闘部隊について「巧みに、断固として、効率的に我々の陣地を守り、占領者(ロシア軍)を撃破し、最も重要なこととして前進している」とたたえた。 「(前進する)我々の一歩一歩にロシアが取り乱していることを目の当たりにしている」とも述べた。 (asahi = 6-6-23)


"ウクライナ軍が大規模攻撃も撃退" ロシア国防省、未明に発表

ロシア国防省は、ウクライナ軍が、ロシアの支配地域に向かって大規模な攻撃を仕掛けたものの撃退したと主張しました。 ウクライナ側は、これに反応しておらず、今後の大規模な反転攻勢に向けたウクライナ軍の動向が引き続き焦点となっています。 ロシア国防省は 5 日未明、「敵は 4 日の朝、南ドネツク方面の戦線で大規模な攻撃を開始した。 その目的は前線の最もぜい弱な区域で、われわれの守りを突破することだったが成功しなかった」と発表しました。

未明の発表は異例で、国防省の報道官は、多くのウクライナ軍兵士を殺害し、戦闘車両を破壊したと主張したほか、軍事侵攻の指揮を執る総司令官を務めるゲラシモフ参謀総長が当時前線の司令部にいたとしています。 発表に対して、これまでのところ、ウクライナ側から反応は出ていません。 ウクライナのゼレンスキー大統領は、近く始めるとしている大規模な反転攻勢について、「準備はできている」と述べていますが、具体的な時期などは明言していません。

ロシアでは、ウクライナとの国境地域で砲撃などが相次ぎ、民間の軍事会社ワグネルの代表が、ゲラシモフ参謀総長への批判を繰り返すなど統制の乱れも指摘されています。 こうした中で、今後の大規模な反転攻勢に向けたウクライナ軍の動向が引き続き焦点となっています。 (NHK = 6-5-23)


反攻開始時期、明かさず 動画公表、クリミアで「放送」 - ウクライナ

ウクライナ国防省は 4 日、ロシアに対する大規模な反転攻勢の開始時期を明らかにしないと意思表示する動画を公開した。 動画では、ウクライナ兵が口元で人さし指を立てるしぐさをしている。 マリャル国防次官は通信アプリで「計画は沈黙を好む。 (反転攻勢の)始まりはアナウンスしない。」と強調した。 動画は 4 日、ロシアが一方的に「併合」しているウクライナ南部クリミア半島のケーブルテレビでも突如放送された。 反転攻勢でクリミア奪還も目指していることを示す狙いがあるとみられ、ウクライナの国境警備隊は「ハッキング」により放送されたと主張した。 現地の親ロシア派高官は 4 日、放送を遮断する作業に追われていると通信アプリで説明した。 (jiji = 6-5-23)


ゼレンスキー大統領、反転攻勢「準備整った」米メディアに

ウクライナのゼレンスキー大統領はアメリカメディアのインタビューで、ロシアが占領した地域の奪還に向けた反転攻勢について「準備が整った」と述べ、近く実行に移す考えを強調しました。 アメリカの「ウォール・ストリート・ジャーナル」が 3 日公開したインタビューで、ゼレンスキー大統領は大規模な反転攻勢について「準備ができている」と述べた上で「我々は成功すると強く信じている」と強調しました。

さらに、反転攻勢について「どのくらいの時間を要するかはわからない。 正直に言えば、あらゆる方向、全く異なる方向へ向かう可能性もある。」と述べました。 一方、ロシア軍の航空戦力からの防衛が十分でなければ「大勢の兵士が死ぬ」として、欧米へのさらなる軍事支援を求めながらも、「何か月も待つことはできない」と近く攻勢を実行に移す考えを重ねて強調しています。 (TBS = 6-4-23)


ロシア、激戦地バフムートで「大きな損失」 ウクライナ軍司令官

ウクライナ軍の司令官は 3 日、東部の激戦地バフムートでロシア軍が「大幅な損失」を強いられたと述べた。 ウクライナのシルスキー陸軍司令官は前線の部隊を訪れた後、SNS 「テレグラム」への投稿で、敵軍はバフムートで引き続き大幅な損失を被っていると述べ、「(ウクライナ)防衛軍は戦闘を続ける。 われわれは勝利する。」と宣言した。 シルスキー司令官の発言の前には、ロシアの民間軍事会社ワグネルのトップ、プリゴジン氏が兵力の 99% がバフムートを離れ、ロシア軍に陣地を引き渡したと明らかにしていた。 (CNN = 6-4-23)


ロシア兵 40 人、ルハンスク州で部隊から脱走か ウクライナ軍報告

ウクライナ軍参謀本部は 4 日朝の戦況報告で、ウクライナ東部ルハンスク州でロシア軍兵士約 40 人が戦闘位置を無断で離れたとした。  州のロシア軍部隊にヘリコプター 2 機と警備隊が、脱走兵捜索のために配備されたと伝えた。

また、参謀本部はロシア軍がルハンスク州や東部ドネツク州の完全な占領をめざして戦闘を続けているとし、過去 24 時間に 23 回の衝突があったと報告。 巡航ミサイル「イスカンデル K」が使われた攻撃で、中部ドニプロペトロウスク州ドニプロ近郊の 2 階建て住宅が損傷し、20 人以上が負傷したという。 一方ウクライナ軍は、ロシア軍の倉庫が集中する地域に 11 回の攻撃をしたほか、ロシア軍の対空ミサイル施設への 6 回の攻撃に加え、ドローン(無人機)計 8 機を破壊するなどしたという。 (asahi =6-4-23)


ロシア軍、戦略の幅狭まる ワグネル撤退で、英分析

【ロンドン】 英国防省は 3 日、ウクライナ東部ドネツク州の激戦地バフムトの前線からロシア民間軍事会社ワグネルの部隊が撤退したことを受け、ロシア軍が前線に正規部隊を配備していると指摘し、結果としてロシア軍が取り得る戦略の幅が狭まっているとの分析を明らかにした。

英国防省は、ロシア軍がバフムト方面に正規部隊の配備を続けており、空挺部隊も加わっていると説明した。 空挺部隊は侵攻前まで「精鋭」と見なされていたが、ウクライナでの戦闘で深刻な失敗に関わったとされる。 ウクライナ軍の報道官は 3 月、バフムトで攻勢をかけていたワグネルが多くの人員を失ったため、ロシア軍の空挺部隊が戦闘で果たす役割が増大しているとの認識を示していた。 (kyodo = 6-4-23)


ウクライナ国防相がアジア安全保障会議でロシア批判

ロシアの侵攻を受けているウクライナのレズニコウ国防相は 3 日、シンガポールで開かれているアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)で演説し、「この戦争と結末はウクライナだけでなく、アジア太平洋地域を含む世界全体にとって重要だ」と訴えた。 レズニコウ氏は「欧州大西洋とアジア太平洋の安全保障の管理」をテーマとした会合に出席した。 レズニコウ氏は「ロシアはエネルギー、食料、移民、メディアなどすべてを武器化し、核で脅している」と指摘。 「この戦争の問題は、世界が法の支配により統治されるのか、暴力により統治されるのかだ」と語った。 (asahi = 6-3-23)


車が爆発、地元実業家が死亡 親ロシア派が明らかに

ロシア軍の占領下にあるウクライナ中南部ザポリージャ州の親ロシア派幹部ロゴフ氏は 2 日、同州北部のミハイリウカ市で同日乗用車が爆破され、地元の実業家が死亡、同乗していた 3 人のうち 2 人が負傷したと明らかにした。 ロシア国営ノーボスチ通信が伝えた。 ロゴフ氏は、この実業家がプーチン・ロシア大統領の与党「統一ロシア」の活動に参加していたとしている。 一方、この爆発をめぐって、ロシア側がザポリージャ州の拠点都市とするメリトポリの市長で、ウクライナ側支配地に避難しているイワン・フェドロウ氏が SNS に焼け焦げた車の写真を投稿。 乗っていた 4 人全員が「ロシア側への協力者」だったとした。 (asahi = 6-3-23)


ロシア兵損失は侵略開始以降で 20 万 8,000 人、ウクライナ軍

ウクライナ軍東部作戦管区のチェレワチイ報道担当者は 3 日までに、ロシア軍兵士の死者数は昨年 2 月の侵略開始以降、約 20 万 8,000 人に達したと主張した。 侵攻当初に投入された兵員約 17 万人以上を上回る損失を被っているとした。 CNN はこれら数字の真偽を独自には確認出来ていない。 ロシア軍が侵攻で失った兵員の人数は情報源によってばらつきがあり、バイデン政権は先月、昨年 12 月以降に生じた死傷者は 10 万人以上と報告。 ロシア大統領府の報道担当者は当時、この数字を否定し、米国が「何らかの正しい数字を示し得る方途は絶対にない」とも反論していた。

ロシアのショイグ国防相は昨年 9 月、死亡したロシア兵は 6,000 人以下と明かしていた。 同国国防省はこれ以降、新たな数字を公表していない。 チェレワチイ氏は東部戦線の現状にも触れ、ロシア軍は 1 日に激戦地のドネツク州バフムートのウクライナ軍陣地へ少なくとも 476 回の砲撃を加えたと説明。 ウクライナ軍はロシア軍の後方支援網を消耗させるあらゆる手立てを講じており、隣接するルハンスク州での攻撃でも複数の戦車と他の装備品を破壊したと述べた。 (CNN = 6-3-23)


ウクライナ各地に空襲警報、キーウで 30 のミサイルとドローン撃墜 当局

ウクライナ各地で 2 日早朝、空襲警報が鳴り響き、首都キーウでは市長が市内での爆発の発生を報告した。 市の軍政当局トップは、市周辺で合計 30 のミサイルやドローン(無人機)がウクライナの防空機能で撃墜されたと伝えた。 キーウ市長は「新たな UAV (無人航空機)の一群がキーウに迫っている」、「防空は機能している」と述べた。 軍政トップのセルヒー・ポプコ氏は SNS のテレグラムに、過去 6 日間で 6 度目の連続攻撃を受けたと投稿した。

ポプコ氏によると、攻撃には弾道ミサイルとドローンの両方が使われた。 ウクライナの防空システムが空対地ミサイルやイラン製ドローン「シャヘド」とみられるものを撃退したという。 ポプコ氏は、人的、物的被害の報告はまだないとも語った。 前日にはキーウへのミサイル攻撃で 9 歳の少女を含む 3 人が死亡した。 3 人は閉鎖された防空壕に入ろうと試みていたと伝えられている。 (CNN = 6-2-23)


ロシアで砲撃 14 人負傷 "反プーチン" 部隊が攻撃声明

ウクライナと国境を接する、ロシア西部のベルゴロド州で砲撃があり、反プーチン政権の武装集団が攻撃の声明を出した。 ベルゴロド州知事は 1 日、行政の庁舎や寮などが砲撃されたと発表した。 ロシアメディアによると、14 人が負傷、そのうち 4 人が重体だという。

ロシア国防省は、ウクライナ軍による砲撃だと主張しているが、ウクライナは関与を否定し、一方で、反プーチン派のロシア人部隊が攻撃を宣言する声明を出した。 ロシア人部隊「ロシア義勇軍」は 1 日、「再びロシアの領土で戦っている」とする声明を出し、別のロシア人部隊「ロシアの自由」は攻撃の様子をとらえた動画を公開した。 ベルゴロド州では、5 月 22 日もドローン攻撃で 1 人が死亡しており、この 2 つの武装集団が関与を表明している。 (FNN = 6-2-23)


ロシア侵攻で、ウクライナの子ども 484 人死亡 ウクライナ検察当局発表

ウクライナの検察当局は 1 日、昨年 2 月に始まったロシアによる侵攻で、少なくともウクライナの 484 人の子どもが死亡し、992 人がけがをしたと明らかにした。 6 月 1 日は「国際こどもの日」にあたる。 だが、1 日未明もロシアからの弾道ミサイルなどによる攻撃があり、キーウ州では子どもを含む 3 人が死亡した。 (asahi = 6-1-23)


キーウにミサイル 10 発、ウクライナ軍が全て迎撃

ウクライナ軍参謀本部は 1 日朝、ロシア軍が 5 月 31 日に、ミサイル 3 回、空爆 29 回、多連装ロケット 49 回にわたる攻撃を仕掛けてきたと明らかにした。 キーウ州に対しては 1 日未明に、短距離弾道ミサイル 7 発と巡航ミサイル 3 発による攻撃があったとするが、ウクライナ軍が 10 発全てを迎撃したという。 偵察用の無人航空機 5 機を迎撃した。 ミサイルは、ウクライナと接するロシア南部ブリャンスク州から発射されたとみられるという。

また参謀本部は、中南部ザポリージャ州の都市エネルホダルを、ロシア側が軍事・物流拠点に変えていると非難した。 工場が装備の修理地になり、住宅関連施設が武器や弾薬の倉庫になっているという。 エネルホダルにはロシア軍が占領するザポリージャ原発がある。 (asahi = 6-1-23)


「5 月に入り主導権失う」 = ロシア軍の現状分析 - 英国防省

英国防省は 31 日、ウクライナに関する戦況分析で「5 月に入ってロシアは次第に戦争の主導権を失うようになった」と指摘した。 ロシア各地やウクライナのロシア占領地域では、攻撃を受けたという報告が相次いでいる。 ロシアの治安当局は 31 日、ウクライナ東部ルガンスク州のロシア占領地域の村に夜間、ロケット弾 4 発が撃ち込まれ、少なくとも 5 人が死亡したと主張した。 米国がウクライナに供与した高機動ロケット砲システム (HIMARS) を使った攻撃だとしている。

ロシア国内でも、モスクワに 30 日、ドローン 8 機が飛来したほか、西部ベルゴロド州で砲撃があった。 グラトコフ知事はこれに関し、通信アプリ「テレグラム」に「治安部隊員 1 人が犠牲になった」と書き込んだ。 ベルゴロド州では、22 日にウクライナから武装勢力が侵入し、戦闘が起きている。 ロシア南部クラスノダール近郊のアフィプスキー製油所もドローンによるとみられる攻撃を受け、火災が発生した。 ロシア領内での攻撃に関し、ウクライナ政府は「直接的な関与」を否定している。 (jiji = 6-1-23)


米、パトリオット弾薬などウクライナ追加支援 420 億円

【ワシントン = 坂本一之】 米国防総省は 31 日、ロシアの侵略を受けるウクライナに対し、地対空ミサイルシステム「パトリオット」の追加弾薬など最大 3 億ドル(約 420 億円)の追加軍事支援を実施すると発表した。 追加支援では、機動性が高い移動式防空システム「アベンジャー」や携行式地対空ミサイル「スティンガー」などを供与し、ウクライナの防空態勢を支える。 また、高機動ロケット砲システム「ハイマース」用の砲弾や 155 ミリ榴弾砲の砲弾、地雷除去装備なども支援する。 昨年 2 月のウクライナ侵略開始後、米国の軍事支援は 376 億ドル超に達する。 国防総省はウクライナへの軍事支援で「同盟国やパートナーとの協力を続ける」とした。 (sankei = 6-1-23)

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