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【ウクライナ】 最も強力な部隊の一部、まだ投入せず - ゼレンスキー氏

ウクライナは現在進行中の反転攻勢で、一部の戦線で進軍を果たしているものの、新たな攻撃部隊をまだ投入してはいないとゼレンスキー大統領が明らかにした。 ゼレンスキー氏は 19 日夜に配信した動画で、最も強力な部隊の一部は戦闘に加わる「出番を待っている」と説明。 ロシアの攻撃が増している地域もあるが、ウクライナ軍は踏みとどまり、陣地を失ってはいないとも語った。 欧州連合 (EU) はウクライナを支援するため、約 500 億ユーロ(約 7 兆 7,300 億円)の資金援助パッケージを提案する準備を整えている。 EU の行政執行機関である欧州委員会によるこの提案は、ウクライナ政府の支出や、復興に向けた優先事項への支払いを手助けするものだと、計画に詳しい複数の関係者が述べた。 (Bloomberg = 6-20-23)


ロシア軍、爆薬搭載の戦車を遠隔で「爆破」 新しい戦術か

ロシア国防省は、大量の爆薬を搭載した戦車を遠隔操作して、ウクライナの拠点を破壊したと発表した。 ロシア軍による新たな戦術とみられる。 国防省は SNS への投稿で、約 3.5 トンの TNT 火薬と、通常は 100 キロの爆薬を搭載する爆弾 5 個を戦車に搭載したと説明した。 国防省の動画には、「ベルナウル」というコールサインの戦車の指揮官が登場し、戦車の準備と攻撃を実行する任務を与えられたと述べた。

指揮官によれば、ウクライナ軍から約 300 メートル離れた場所で、操縦士が戦車をマニュアルにしてウクライナ側へと向けた。 さらに、操縦士は戦車から飛び降り、後方へ移動。指揮官は残って様子を観察し、戦車がウクライナの陣地に近づいた後、無線で爆発させたという。 非常に大きな爆発が発生し、傍受したデータによれば、ウクライナ軍は多大な損失を被ったという。 ドローン(無人機)からの映像によれば、ウクライナの前線の近くで地雷に当たったような戦車が静止している。

その後、大きな爆発があるが、理由は不明。 戦車が爆発する直前にウクライナ軍の陣地から閃光が走ったように見えるが、これは戦車を破壊しようとした可能性がある。 著名なロシアの軍事ブロガーは 18 日、戦車が爆発した様子を捉えたドローンの映像を共有した。 ブロガーは、戦車は目標に到達する前に地雷に当たったとしている。 (CNN = 6-20-23)


政府、ウクライナダム決壊で緊急支援を正式決定 4 機関に 7 億円拠出

政府は 20 日、ウクライナ南部ヘルソン州のカホウカ・ダム決壊による洪水被害を受け、500 万ドル(約 7 億円)の緊急無償資金協力を実施することを決めた。 国際機関 4 機関を通じ、食料や水などの人道支援に充てられる。 外務省によると、国連世界食糧計画 (WFP) に 200 万ドル(約 2.8 億円)、国連児童基金(ユニセフ)に 130 万ドル(約 1.8 億円)、国際移住機関 (IOM) に 100 万ドル(約 1,4 億円)、国連難民高等弁務官事務所 (UNHCR) に 70 万ドル(約 1 億円)を拠出する。 食料、水、衛生、住宅修繕などの分野で支援が実施される。

緊急人道支援は岸田文雄首相が 9 日にウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談した際、500 万ドル規模で実施する方針を伝えている。 松野博一官房長官は 20 日午前の記者会見で、「我が国のウクライナ支援として重要な意義を有する。 引き続き G7 (主要 7 カ国)議長国としてリーダーシップを発揮しながら、ニーズを踏まえ、人々に寄り添った支援を実施していく。」と語った。 (笹川翔平、asahi = 6-20-23)

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岸田総理がゼレンスキー大統領と電話会談 ダム決壊で 500 万ドル規模の緊急人道支援を表明

ダムの決壊で被害を受けたウクライナに緊急人道支援を行います。 岸田総理大臣は、さきほどウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談を行い、500 万ドル規模の人道支援を行う考えを伝えました。 ゼレンスキー大統領は謝意を表明し、先月の G7 広島サミットに参加できたことにも感謝が示されたということです。 また、ロシア側から連日ミサイルなどで激しい攻撃が続く現在の戦況についても説明があったということです。 (ANN = 6-9-23)


ロシア軍、ドニプロ川東岸から移動開始か

英国防省は 19 日、ロシア軍が過去 10 日間で、ウクライナ中南部ザポリージャや東部ドネツク州のバフムート方面の戦線を増強するため、ドニプロ川東岸から部隊を移動させ始めたとする分析を公表した。 数千人規模の再配置になる可能性があるという。 ドニプロ川周辺をめぐっては、ウクライナ南部ヘルソン州のカホウカ・ダムが 6 日に決壊し、流域で大規模な浸水が起こった。 英国防省は今回の再配置について、ウクライナ軍による大規模な渡河攻撃の可能性が低い、とみるロシア軍側の認識を反映しているようだと指摘している。 (asahi = 6-19-23)


ウクライナ、新たな集落を奪還か

ウクライナ国防省のマリャル次官は 19 日、ウクライナ軍が進める反転攻勢によって現段階で 8 集落を奪還したと発表した。 SNS で伝えた。 すでに奪還を主張していた 7 集落に、ロシア軍が支配下に置く中南部ザポリージャ州のプヤティハトキを新たに加えたものだ。 ウクライナ南部で奪還した面積は計 113 平方キロに上る、としている。 プヤティハトキをめぐっては、18 日にザポリージャ州の親ロシア派幹部ロゴフ氏が SNS で、ウクライナ軍に占領されたと投稿した。 近くにあるロシア軍占拠下の町、ワシリウカへの攻勢につながる可能性があるとも記載していた。 だが、ロシア側はこの情報を否定する見解を示しており、情報が錯綜していた。

18 日夜、米シンクタンク「戦争研究所 (ISW)」は、ウクライナ軍がプヤティハトキ西部に入った可能性を指摘していた。 マリャル氏による発信は、一連の戦況についてウクライナが初めて公式見解を示すものだ。 マリャル氏は 12 日、ザポリージャ州と、隣接する東部ドネツク州の計 7 集落をロシア軍から奪還した、と SNS に投稿していた。 (asahi = 6-19-23)


ウクライナ軍、大規模反攻の初期段階 = 米シンクタンク分析

【ブリュッセル】 米シンクタンク戦争研究所は 15 日の報告で、ウクライナ軍による反転攻勢について、ウクライナ高官の発言を基に、現在の攻撃は大規模な反攻に向けた「初期の段階だ」と分析した。 攻撃は「少なくとも3方面で展開されている」と指摘している。 報告によると、3 方面とは、ウクライナ側が前進を主張する東部ドネツク州の 2 カ所と南部ザポロジエ州の 1 カ所とみられる。

ウクライナのマリャル国防次官も 15 日、通信アプリに「複数の方面で反攻は続いている」と投稿。 その上で「徐々にではあるが、確実に前進しており、敵に大きな損失を与えている」と反攻の成果を説明している。 一方、ウクライナのメディアによると、ポドリャク大統領府顧問は 15 日、ウクライナのテレビで、反攻は依然として始まっていないと強調した。 現在の攻撃の目的は「ロシア軍に心理的な圧力を加えることだ」などと主張した。 (jiji = 6-19-23)


「部隊は前進している」 ゼレンスキー大統領はロシア軍撃退指摘 英国防省「南部東部で双方に多くの死傷者」

反転攻勢を続けるウクライナ軍は、南部や東部でわずかに前進したと伝えられています。 ロシア軍との激しい戦闘で双方に多くの死傷者が出ているとの分析も発表されています。

「我々の部隊は前進している。一つの位置から別の位置へと、一歩一歩前に進んでいる。(ゼレンスキー大統領)」

ウクライナのゼレンスキー大統領は、18 日、このように話したうえで、東部ドネツク州の一部でロシア軍を効果的に撃退したと指摘。 また、ウクライナ空軍は南部へルソン州でロシア軍の弾薬庫を破壊したと発表しました。 一方、親ロシア派当局者は南部ザポリージャ州の集落が奪還されたと明らかにしました。 事実であれば、反転攻勢を開始して以降、ウクライナ軍は 8 つ目の集落を取り戻したことになりますが、親ロシア派当局者はおよそ 10 時間後、発表を打ち消していて、一進一退の攻防が続いていることをうかがわせています。

こうした中、イギリス国防省は、南部と東部で激しい戦いとなり、双方に多くの死傷者が出ていて、ロシア側については、3 月のバフムトでの戦闘以来、最も多くなっているとみられるとしています。 ロシア兵の戦死者をめぐっては、イギリス BBC などが 16 日、名前が確認できただけで 2 万 5,000 人以上にのぼるとする調査結果を発表。 高齢の兵士の死亡も確認されていて、71 歳の志願兵もいたとしています。 (TBS = 6-19-23)


ロシア占領地の穀物倉庫で大爆発 兵器庫に転用か

ニュースサイト「ウクライナ・プラウダ」は 18 日、ウクライナの地方当局幹部らが SNS に投稿したビデオを元に、ロシア軍の占領下にある南部ヘルソン州ヘニチェスク郊外の村で、穀物倉庫が大規模爆発を起こしたと伝えた。 住民らの情報では、ロシア軍の武器弾薬庫として使われていたという。 ヘニチェスクは同州南東部のアゾフ海沿いの都市。 昨年 11 月にウクライナ軍がロシア軍から州都ヘルソンを奪還して以来、同州内のロシア軍や親ロシア派勢力の拠点都市となっていた。 ザポリージャ州のロシア軍の拠点都市メリトポリとクリミア半島を結び、補給路として重要な幹線道路の近くにある。 (asahi = 6-18-23)


ロシア兵の死者、名前確認分だけで 2.5 万人 英BBCなど独自調査

英 BBC とロシアの独立系メディア「メディアゾナ」による独自調査で、昨年 2 月のウクライナ侵攻以降に死亡し、名前が確認できたロシア兵が 2 万 5 千人に達したことが分かった。 18 日、ウクライナの現地メディア「キーウ・インディペンデント」が報じた。

BBC とメディアゾナによると、昨年 2 月からの 15 カ月間で死亡したロシア兵 2 万 5,528 人の名前を確認したという。 両者はロシア国内の地方当局が発表する訃報や SNS に投稿された情報をもとにウクライナでの戦死者の名前を調査し、定期的に人数を発表しており、実際の死者数はこれよりはるかに多いとしている。 メディアゾナは、戦死者数が明らかにならないよう、ロシア国防省が地元当局に訃報を公表しないように働きかけている可能性も指摘。 名前などのデータは、ボランティアがロシア各地の墓地を訪問して得たという。 (asahi = 6-18-23)


ロシアが爆発物仕掛ける、カホフカダム破壊で証拠発見 = NYT

米紙ニューヨーク・タイムズ (NYT) は、ウクライナのロシア支配地域にあるカホフカダムが今月破壊されたことを巡り、ロシアが仕掛けた爆発物によるものであることを示す証拠があると伝えた。 同紙は 16 日、複数のエンジニアと爆発物の専門家の話として、調査の結果、ダムのコンクリート基盤を通る通路の爆発物が爆発したことを示唆する証拠が見つかったと報道。 「この証拠はダムが、これを管理する側であるロシアが仕掛けた爆発物によって損傷したことを明確に示している」とした。 これとは別に、ウクライナの検察当局を支援する国際的な法律専門家チームは 16 日、初期段階の調査で、ダム決壊はロシア側が仕掛けた爆発物によって引き起こされた可能性が「非常に高い」と表明した。 (Reuters = 6-18-23)


ロシア軍が多重の防衛線、通信妨害や無人機投入 … ドイツ製戦車などを狙い撃ち

ウクライナ軍によるロシアへの大規模な反転攻勢に対し、露軍は攻撃ヘリの大量投入や通信妨害といった新しい手法で抵抗している。 南部では重層的な防衛線を敷き、ウクライナ軍を阻む狙いだ。 米欧はウクライナに防空システムの供与などの支援を表明したが、反転攻勢は長期化する可能性も指摘されている。

士気低下も

戦況を分析する米政策研究機関「戦争研究所」は 15 日、東部ドネツク州南西部から南部ザポリージャ州西部に延びる二つの戦線の情勢に関し、「露軍はドクトリンに沿った秩序だった防衛を維持している」との見方を示した。 露軍の防衛で注目されるのが、敵の通信を妨害する「電子戦装置」の積極運用だ。 ウクライナの大規模反攻は、工兵なども参加する「諸兵科連合」作戦で、通信が遮断されると部隊間の連携が困難になる。

露軍は通信を妨害しながら、これまで温存してきた対戦車ヘリや自国製の自爆型無人機「ランセット」を使って、ドイツ製戦車レオパルト 2 や米国のブラッドレー歩兵戦闘車を狙い撃ちした。 4 月に流出した米政府の機密文書で、ウクライナ軍は前線で使う主要防空システムの弾薬が不足していることが暴露されており、空からの攻撃は弱点を突かれた格好だ。 露軍はウクライナが反攻を仕掛ける地域で、塹壕を掘り、地雷原を敷くなど防衛線を築いている。 南部には精鋭部隊を配置しているとされ、目的地の奪還に 100km 程度の進軍が必要なウクライナ軍の行く手を阻む形になっている。

米戦略国際問題研究所 (CSIS) は、露軍の防衛線に関する分析で、露軍の約 1,000km に及ぶ防衛線のうち、南部ザポリージャ州が最も重層的で強固だと指摘した。 中間地点にあるトクマクには環状に防衛線が張り巡らされているという。 一方、英国防省は露軍の防御に関し、統率が乱れている部隊があると指摘する。 露軍はこれまでの戦闘で消耗し、士気が下がっているとの見方もあり、ウクライナ軍が付け入る隙になる可能性がある。

米欧長期支援

露軍の激しい抵抗に遭うウクライナに対し、欧米諸国の国防相は 15 - 16 日、ブリュッセルで軍事支援会合と北大西洋条約機構 (NATO) 国防相理事会を開催し、長期的にウクライナ軍を支援することを確認した。 15 日の支援会合には約 50 か国が参加し、米国、英国、デンマーク、オランダの 4 か国が共同で、数百発のミサイルを含む防空システムをウクライナに供与することを表明した。

国防相理事会では、ウクライナに供与する弾薬の増産や、反転攻勢で損傷したウクライナ軍の兵器や装備を迅速に修理する具体策が協議され、ウクライナの兵たんを支えていく方針を確認した。 16 日には、米国の核運用を情報共有する「核計画グループ (NPG)」が開催され、ベラルーシでロシア戦術核の運搬が始まったことへの対応を協議したとみられる。 米国のオースティン国防長官は「戦いは短距離走でなくマラソンだ」と述べ、ウクライナの反転攻勢が長期化するとの見通しを示した。 (yomiuri = 6-17-23)


ロシア将校 2,000 人超死亡か 英報道、兵士高年齢化も

【ロンドン】 英 BBC 放送は 16 日、自社とロシアの独立報道機関などによる調査の結果、ウクライナ侵攻で死亡したロシア将校が 2,100 人以上に上ることが判明したと報じた。 中佐以上では少なくとも 242 人。 ロシア兵の死者数が増える中、高年齢化や訓練の未熟さが徐々に目立つようになっていると指摘した。 侵攻開始当初の戦死者は 20 歳前後の職業軍人が多かったが、最近 3 カ月は動員兵や民間軍事会社ワグネルの戦闘員が増加。 刑務所から動員された 30 代半ばの男性といったケースも顕著になっている。

戦闘機のパイロットは少なくとも 159 人が死亡した。 兵力を失う中、電力会社を退職した 71 歳の男性が前線で死亡した例もあった。 路上やショッピングモールなどで徴兵された一般市民らが、ウクライナ軍を消耗させるため前線で使い捨てにされているとも分析した。 調査は BBC とロシアの独立報道機関「メディアゾナ」のほか、ロシアの一般市民も関わった。 公式発表や報道、ソーシャルメディアをはじめ、墓なども調べたという。 (kyodo = 6-17-23)


ウクライナの反転攻勢、少なくとも 3 方面で展開か 米シンクタンク

ウクライナの戦況をめぐり、米シンクタンク戦争研究所 (ISW) は 15 日、ウクライナ軍による反転攻勢が少なくとも 3 方面で展開しており、各方面で前進が伝えられているとする分析を発表した。 ウクライナ側は東部ドネツク州バフムート方面で攻撃作戦に成功したと主張しているほか、同州ベリカノボシルカ方面で 7 キロ、中南部ザポリージャ州マラトクマチカ方面で 3 キロ進軍したとしている。 ISW は「目下のウクライナの攻撃作戦は、より大規模な反攻に向けた初期段階のものとみられる」と分析している。 (asahi = 6-16-23)


ロシア、ウクライナとの国境地帯で大規模火災 ドローン攻撃か

ロシアの非常事態省は 16 日、ウクライナとの国境地帯にあるロシアのクルスク州の倉庫で大規模な火災が発生したと発表した。 スタロボイト州知事は SNS に、ドローン攻撃の可能性があると記した。 非常事態省によると、約 2 千平方メートルが焼け、40 人以上が消火活動にあたった。 火災は鎮火しており、犠牲者は報告されていない。 ドローンについては触れなかった。

SNS メディア「Baza」は、近くの建物を攻撃しようとしたドローンが衝突して火災が起きたと報じた。 現地付近の防犯カメラのものとみられる、爆発の瞬間とする映像も投稿。 それをもとに、午前 2 時 14 分に爆発が発生したと伝えた。 ロシアのウクライナとの国境地域では石油施設が爆発するなどしており、ロシア側はウクライナの攻撃によるものと主張している。 (asahi = 6-16-23)


ウクライナの反転攻勢「非常に困難な戦い」 米軍高官が指摘

米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は 15 日、ブリュッセルの北大西洋条約機構 (NATO) 本部で記者会見し、ウクライナが本格化させたロシアへの反転攻勢について「着実に前進しているが、非常に困難な戦いだ。 (最終的にウクライナが優位に立つためには)相当の時間と犠牲が強いられるだろう。」と指摘した。 米欧が中心となってこれまでウクライナ兵 6 万人を訓練してきたとし、「ロシアが侵攻をやめるまで、ウクライナが戦う手段を提供し続ける」と強調した。

ミリー氏は、ウクライナ防衛について各国の国防幹部が協議する関係国会合の終了後に会見した。 ロシア軍について「数十万人の兵士が前線に沿ってざんごうに身を隠し、ウクライナの攻撃を待ち構えている」と説明。 反転攻勢について「大規模な作戦で、その行方を見定めるのは時期尚早だ」と語った。 米国だけでこれまでにウクライナ兵 1 万 1,000 人を訓練し、現在も戦車の操縦や戦闘の訓練を実施しているとした。

ウクライナ軍は反転攻勢で少しずつ領土を奪還しながらも、各地でロシア軍の激しい反撃に遭っている。 米 CNN テレビは、公開情報分析サイト「Oryx」の評価として、米国が今年に入って提供を始めたブラッドレー歩兵戦闘車 16 両が破壊や損傷により放棄されるなどしたと報じている。 供与された全 109 両の約 15% が数日間で失われた計算になるという。 会見に同席したオースティン米国防長官は「戦闘による被害は把握している。 ウクライナ軍は損傷した装備を回収して修理し、戦場に戻す能力がある。 激しい戦いが続くが、最終的には持続性で優位に立つことが重要だ。」と強調した。

 この日、NATO 国防相会合も 2 日間の日程で始まった。 弾薬の備蓄・生産強化や加盟国からの戦闘機供与の進め方など、ウクライナへの支援体制をどう維持していくかが主な議題となる。 NATO のストルテンベルグ事務総長は 15 日、記者団に対し「ウクライナは成果を上げている。 NATO 同盟国の支援が戦場に違いをもたらしている。」と語った。 (ワシントン鈴木一生、ブリュッセル岩佐淳士、mainichi = 6-16-23)


反転攻勢で「きわめて激しい戦闘」 = ウクライナ国防次官

ウクライナのハンナ・マリャル国防次官は 14 日、東部で展開している反転攻勢において「きわめて激しい戦闘」が続いていると明らかにした。 ウクライナによると、反転攻勢を開始して以来、7 つの集落と少なくとも 90 平方キロを奪還したという。 マリャル次官はメッセージアプリ「テレグラム」で、ウクライナ軍が東部バフムートの近くと南部ザポリッジャの近くで前進したと書いた。 ウクライナ軍はバフムートへ向かった 200 - 500 メートル前進。 ザポリッジャでは 300 - 500 メートル前進したという。 BBC はこの内容を独自に検証できていない。

次官の投稿に先立ち、ロシアはまたしてもウクライナ各地の都市を夜通しミサイルやドローンで攻撃し続けた。 ウクライナ軍幹部によると、ロシア軍は夜間にミサイル 10 発とドローン 10 発を発射。 そのほとんどはウクライナ側が迎撃したという。 ロシアが発射した中には、黒海洋上からの KH-22 ミサイル 4 発が含まれる。 そのうち 3 発は迎撃したものの、1 発が黒海に面する南西部の要衝オデーサに着弾したという。 ウクライナ当局によると、オデーサでは 14 日夜、少なくとも 3 人が死亡。 同日朝には倉庫や店舗を標的にした砲撃で 13 人が負傷した。

オデーサにはウクライナが小麦などを黒海経由で輸出するために欠かせない港があり、昨年 2 月の開戦以来、度重なるロシアの砲撃を受けている。 オデーサ州のオレグ・キペル知事は、砲撃で死亡した 3 人は、食糧庫として使われていた倉庫の作業員だと明らかにした。 「がれきの下には複数人がいるかもしれない」と知事は述べた。 知事はテレグラムで、マクドナルドなどの飲食店や小売店、住宅地が砲撃と「空からの戦闘」で破壊され、大勢の民間人が負傷したと書いた。

ウクライナ当局によると、ほかに東部クラマトルスクとコスティアンティニウカで、砲撃のため 3 人が死亡し、10 数棟の民家が破壊された。 さらに、ロシア国境に近い北東部セレヂナ・ブダ村近くへの砲撃で、トラックに乗っていた森林作業員 4 人を含む 6 人が死亡したという。

IAEA 事務局長、ザポリッジャ視察を延期

国際原子力機関 (IAEA) のラファエル・グロッシ事務局長は、ウクライナ南東部にあるザポリッジャ原発の視察を予定していたが、戦闘の激化を受けて、延期した。 ウクライナ当局が明らかにした。 グロッシ事務局長は 15 日、ウクライナの反撃による戦闘に原発が巻き込まれる危険を懸念していた。 IAEA は、南部ヘルソン州カホフカのダム決壊の影響で、ザポリッジャ原発が冷却水を取水している貯水池の水位低下を懸念し、現地で確認する必要を強調している。

ロシア議会、犯罪者の軍登用を可決

ロシアの国会は同日、ウクライナでの戦闘のため、刑事事件の被告や有罪判決を受けた犯人と軍が契約することを認める新法を可決した。 新法では、捜査中の刑事事件の容疑者や、事件が裁判所で審理中の被告人、あるいは有罪判決を受けたもののまだ刑が執行されていない犯人について、従軍することを認めた。 ただし、性犯罪や反逆罪、テロ罪や過激主義で有罪となった者は、対象から除外される。 これは、戦死者数が増え続けるロシア軍が人員を補充しつつ、全面的な徴兵制に移行するのを避けるための措置と広く見られている。

西側の警告

西側政府幹部の間には、ウクライナの反転攻勢を受けてロシア軍が「雲散霧消」するなどと期待するのは危険だと警告する声が出ている。 ウクライナ軍のこれまでの前進や集落の奪還は、「代償」が伴うものだという指摘もある。 「ロシア軍は防衛拠点の守りをしっかり固めており、確実に防衛している。 後退しているのは戦術的な戦線からだ。」と、消息筋は BBC に話した。 「この『機動的防衛作戦』はウクライナ軍を苦しめており、攻撃する側に大きな被害をもたらしている。 このため、ウクライナ側のこれまでの前進はゆっくりしたものになっている。」と消息筋は述べた。

ウクライナの反攻がこれまでどれだけの効果を出しているか判定するのは時期尚早だと、この西側消息筋は指摘。 そのうえで、ロシアは何カ月もかけて守りを固めていたので、ウクライナ側に甚大な損失が出ることは予想されていたとも話した。 「(ウクライナの反撃に)大きなリスクが伴うのは、分かっていたことだ」とこの消息筋は BBC に言い、「いま起きていることは予想外でもなんでもない。 厳しいし、ウクライナにとって大変なことだ。 ただしこれまでのところ、ウクライナ軍は損失を受けてもその同じ場所を突破し、前進を続けている。 なので全般的には、(ウクライナにとって)良い方向で動いている。」 ウクライナとロシアの双方とも、相手側に多大な被害が出ているとしているが、第三者による客観的な検証はできていない。 (BBC = 6-15-23)


反転攻勢のウクライナ国防次官 "前進続く"  プーチン大統領は「敵に大きな損失」

反転攻勢を続けるウクライナは東部の要衝バフムト方面などで前進を続けていると発表しました。 一方、ロシアのプーチン大統領は「敵に大きな損失が出ている」と主張しています。 ウクライナの国防次官は 13 日、戦況について東部ドネツク州の要衝バフムト方面で進軍したとしたほか、南部ザポリージャ州のベルジャンシク方面で最大 1 キロ前進したと明らかにしました。 ゼレンスキー大統領も戦果を強調しています。

「バフムト方面では空挺襲撃旅団が複数地域で進軍した。(ウクライナ・ゼレンスキー大統領)」

一方、この反転攻勢についてプーチン大統領は…、

「反撃はどこでも成功しておらず、敵に大きな損失が出ている。(ロシア・プーチン大統領)」

さらにウクライナ側は欧米から供与された軍用車両の 25% から 30% を失っていて、人的損失はロシアの 10 倍にのぼるとし、ロシア側が撃退を続けていると主張しました。 ベラルーシのルカシェンコ大統領は 13 日、自国領へのロシアの戦術核兵器の配備について、「すでに準備はできている、数日経てば手に入ると思う」と述べました。 そのうえで「もしベラルーシに対する侵略があれば、ためらわずに使用する」と主張しています。 (TBS = 6-14-23)


南部オデーサにロシア軍のミサイル攻撃、3 人死亡

黒海沿岸のウクライナ南部オデーサでは、13 日夜から 14 日未明にかけてロシア軍によるミサイル攻撃があり、3 人が死亡、10 人以上がけがをした。  地元メディア「ウクライナ・プラウダ」が伝えた。 報道によると、小売りチェーン店の倉庫にミサイルが命中して火災が発生。 従業員 3 人が死亡し、7 人がけがを負うなどした。 がれきの下にさらに人が閉じ込められている可能性があり、撤去作業が行われているという。 (asahi = 6-14-23)


ロシア軍がウクライナ北東部・スーミ州を攻撃、7 人死亡

ウクライナ北東部のスーミ州で 13 日、ロシア軍による攻撃があり、7 人が死亡した。 ロシアと国境を接する同州では、毎日のようにロシア軍による砲撃などが続いているという。 現地メディア「キーウ・インディペンデント」が伝えた。 報道によると、この日は 21 回以上の砲撃があったほか、101 回を超える爆発が確認され、林業に従事していた 7 人が亡くなった。 135 人の子どもがいる州内の孤児院も被害を受け、子どもたちが安全な場所に避難したという。 (asahi = 6-14-23)


ロシア軍、高精度弾薬や無人機が不足 プーチン氏

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は 13 日、ウクライナを侵攻中のロシア軍には高精度弾薬や無人機などの軍装備品が不足していると認めた。 プーチン氏は大統領府(クレムリン)で行われた軍事ジャーナリストとの懇談で、「特別軍事作戦の過程で多くの物資が不足していることが明らかになった」、「高精度弾薬や通信機器、無人機などだ。 わが軍はいずれも保有しているが、残念ながら数が十分ではない。」と述べた。 (AFP/時事 = 6-14-23)


ウクライナ反攻でロシア軍幹部死亡 = ザポロジエのロシア当局者

ロシアが占拠したウクライナ南部ザポロジエのロシア側幹部、ウラジーミル・ロゴフ氏は 13 日、反転攻勢を開始したウクライナによるミサイル攻撃で、ロシア第 35 軍参謀長のセルゲイ・ゴリャチョフ少将 (52) が死亡したと明らかにした。 メッセージアプリ「テレグラム 」への投稿によると、ウクライナ軍が一部を奪還しているザポロジエの前線で 12 日に死亡したという。 ロシア国防省は現時点でこれを確認していない。 ゴリャチョフ氏は多くの勲章を持つ軍人。 (Reuters = 6-14-23)


ウクライナ南東部モクリヤリ川に沿って激しい戦闘

ロシア軍とウクライナ軍の双方がウクライナの東部ドネツク州と南東部ザポリージャ州の州境で激しい戦闘を報告した。 この地域では、ウクライナ軍が反攻を進めるなかで、集落の一部を奪還している。 戦闘の大部分はベリカノボシルカの南と南西で起きている。 この地域ではウクライナ軍がモクリヤリ川に沿って前進を試みているという。 「ジオロケーション」と呼ばれる手法で場所を特定した動画によれば、ウクライナ軍は 10 日にモクリヤリ川に沿って、いくつかの集落を奪還していた。

ロシアの著名な軍事ブロガーのアレクサンドル・コッツ氏によれば、ウクライナ軍は川に沿って前進していた。 コッツ氏は SNS への投稿で、ウクライナ軍が両岸に沿って移動し、いくつかの地点では川よりも高い場所に足場を築くことができたと指摘。 ウクライナ側がより多くの戦力で圧力をかけてくるため、ロシア側は別の場所から予備の部隊を移さざるを得なくなるとの見通しを示した。 コッツ氏によれば、霧や雨といった天候が作戦に影響を与えている。 兵站にとって援護となる一方で、航空機やドローン(無人機)の飛行を妨げているという。

ウクライナのマリャル国防次官は 11 日、ウクライナ軍が同地域で 5 キロから 10 キロ前進したと述べていた。 ザポリージャ州の軍当局者によれば、ロシア軍は過去 24 時間で、前線の後方にあるいくつかの集落に対して計 74 発の砲撃を行った。 親ロシア派の当局者によれば、ザポリージャ州のロシア軍の占領下にある地域で 11 日、ウクライナの破壊工作のグループがロシアの防衛線に接近しようとして阻止された。 (CNN = 6-13-23)


大統領の故郷にミサイル攻撃 民間アパート直撃で 3 人死亡

クリビー・リフ、ウクライナ : ウクライナ南部ドニプロペトロウシク州クリビー・リフにある民間の建物に対するロシア軍の夜間ミサイル攻撃で、少なくとも 3 人が死亡、25 人が負傷した。 州当局が 6 月 13 日、明らかにした。 ミサイルは 13 日未明、5 階建ての集合住宅を直撃、周辺一帯が火の海となった。 ゼレンスキー大統領の故郷での惨状は、現在 16 カ月目に入ったロシアのウクライナ戦争における最新の流血事件であり、ウクライナ軍は全領土からロシア軍を駆逐する目的で、欧米から供与された火力を使って、反攻作戦を展開している。 (AP = 6-13-23)


ウクライナ軍、7 集落を奪還 ゼレンスキー氏「戦闘激しいが、前進」

ウクライナ国防省のマリャル次官は 12 日、反転攻勢を始めて以降、ウクライナ軍が東部ドネツク州などで計 7 集落をロシア軍から奪還したと SNS への投稿で明らかにした。 現地メディアの「ウクライナ・プラウダ」が報じた。 マリャル氏が奪還したと明らかにした 7 カ所は、ドネツク州のほか、同州に隣接するザポリージャ州にある集落とみられる。 ウクライナ軍が制圧した地域は計 90 平方キロメートルに及ぶという。 ウクライナ軍や国防当局は 11 日にドネツク州で少なくとも 4 集落を奪還したとしており、新たに 3 集落を奪還した可能性がある。 ゼレンスキー大統領は 12 日のビデオ演説で「戦闘は激しいが、我々は前進している。 それがとても重要だ。」と戦果を強調した。

一方、フランスのマクロン大統領とドイツのショルツ首相、ポーランドのドゥダ大統領が 12 日、パリで会談した。 反転攻勢を進めるウクライナへの支援やウクライナ側が北大西洋条約機構 (NATO) に求める「安全」の保証について話し合った。 マクロン氏は首脳会談後の共同記者会見で、「ウクライナの反転攻勢は数日前に始まった」と明らかにした。 「反転攻勢は数週間、あるいは数カ月にわたって展開される性質のものだ」とし、「好条件で交渉を始めるために、可能な限りのウクライナの勝利を望んでいる」と述べた。 (パリ = 宋光祐、ベルリン = 寺西和男、asahi = 6-13-23)


ウクライナ軍、米国製装甲車両 16 両失う 諜報分析

ウクライナ軍はここ数日で、米国から供与された装甲車両 16 両を失った。 オープンソースの諜報分析が明らかにした。 一方ウクライナ軍は、自軍の部隊が東部ドネツク州で 3 つの村落をロシアから奪取したと発表している。 米国製の歩兵戦闘車「ブラッドレー」 16 両が、直近の数日間で破壊、損傷、放棄されたという。 これは米国政府がウクライナ政府に供与した 109 両の 15% 近くに相当する。 オープンソースのインテリジェンスサイト「オリックス」のヤクブ・ヤノフスキ氏が述べた。 同サイトはロシアによる侵攻が始まった昨年 2 月 24 日以降、ウクライナでの軍装備損失の視覚的証拠を収集している。

車輪ではなく無限軌道で走行するブラッドレーは、乗員数が 10 人程度。 兵員の戦地への輸送や支援射撃に使用される。 供与の第 1 弾として、60 両以上のブラッドレーが 1 月下旬にウクライナへ引き渡されていた。 米陸軍第 841 輸送大隊の司令官を務めるレベッカ・ダンジェロ中佐は、同車両がウクライナ軍の攻勢にとって重要になるとの見方を示した。 しかし退役将校で CNN の軍事アナリストのジェームズ・スパイダー・マークス氏は当時、ブラッドレーについて、他の戦力との適切な組み合わせが必要になるだろうと指摘。 具体的には航空支援、長距離砲撃、鋭敏な諜報に言及した。 航空支援はウクライナ軍に欠如している領域だが、今後は F16 戦闘機が西側の同盟国から供与されることが見込まれる。

ブラッドレーの損失については、必ずしもウクライナにとっての問題の前兆になるとは限らないと専門家らはみている。 防衛産業アナリストのニコラス・ドラモンド氏は、「前線の大きさ、戦闘の激しさを考慮すれば、そのような損失は想定できた」と分析。 ウクライナ軍は主要な戦線の 4 カ所で攻勢をかけ、ロシア軍に予備戦力を投じさせようとしていると述べた。 これは必要な手法だが、犠牲も大きいという。 ドラモンド氏は元英陸軍将校で、地上戦の専門家。

ドラモンド氏によれば、当該のブラッドレーは壊滅的な損傷を被っておらず、乗員も脱出したとみられる。 オリックスのヤノフスキ氏は、これらの車両は単に損傷して放棄されただけであり、ウクライナが戦域を奪えば回収・修理する可能性はあると述べた。 オリックスによると、ウクライナ軍が今回の戦争で失った装備は約 3,600 なのに対し、ロシア側の損失は 1 万 600 を超えている。 ブラッドレーは失ったものの、ウクライナは週末にかけての戦闘で少なくとも 3 つの村落をロシア軍から奪還したと報告した。 (CNN = 6-13-23)


ロシア・ベルゴロド州、住民 6,000 人超が避難

ウクライナと国境を接するロシア・ベルゴロド州のグラドコフ知事は 12 日、SNS への投稿で、同州に対する攻撃を受けて、シェベキノの住民 6,000 人余りが一時的な収容施設に滞在していると明らかにした。 グラドコフ氏は先週、ウクライナがシェベキノなどいくつかの地域に対して砲撃を行ったと述べていた。 グラドコフ氏は 7 日、シェベキノの市街地でさまざまな弾薬による砲撃が 460 回にわたって行われたほか、無人航空機 (UAV) からの爆発物の投下は 26 回記録されたと述べていた。 シェベキノ市での攻撃は主に住宅地に対して行われたという。 (CNN = 6-13-23)


ウクライナ軍、メリトポリをミサイルかドローンで攻撃か 親ロシア派投稿

ウクライナ中南部ザポリージャ州で活動する親ロシア派幹部のロゴフ氏は 12 日、ロシアが占領する州内の拠点都市メリトポリで爆発があったと SNS に投稿した。 「防空システムが作動した」としており、ミサイルかドローン(無人航空機)によるウクライナ軍の攻撃を受けた可能性がある。 ロゴフ氏はその直前の 11 日夜にも、メリトポリから北の方角にあるトクマクで、中心部の広場が多連装ロケット砲による攻撃を受けたと投稿している。 領土奪還のための反転攻勢に着手したウクライナ軍は 8 - 9 日、トクマク北方 20 数キロの前線で、ロシア軍の防衛ラインの突破を試みたとされる。 (asahi = 6-12-23)


ウクライナ軍、3 集落を解放か

ウクライナのマリャル国防次官は 11 日、ウクライナ軍が東部ドネツク州の集落マカリウカをロシア軍から解放したと SNS で明らかにした。 ウクライナ軍の部隊は同日、同州の別の集落の解放を動画で報告。 先に解放が伝えられたブラホダトネと合わせて、同日までに同州で 3 カ所の集落が解放された可能性がある。

マリャル氏は反転攻勢の状況について、激戦が続いてきたバフムート方面でウクライナ軍が攻撃を続けているとし、250 メートル前進したと報告。 南部では二つの方面で 300 メートルから 1,500 メートルの前進があるとした上で、すでにウクライナ軍が発表していたブラホダトネに加えて、ドネツク州のマカリウカが解放されたと明らかにした。 一方、ウクライナ軍の第 7 独立大隊は 11 日夜、壊れた建物の前で兵士らが部隊の旗を掲げてポーズを取る様子の動画を投稿。 東部ドネツク州の集落ネスクチネを「解放した」とした。 (asahi = 6-12-23)


ロシア支配下のクリミアで鉄道爆破

ロシアが占領するウクライナ南部クリミア半島を走る鉄道の線路で 11 日に爆発が起き、列車の運行が一時停止した。 ニュースメディア「ウクライナ・プラウダ」がロシア側の報道などをもとに伝えた。 ロシアのオンラインメディア「Baza」によると、11 日午後 4 時ごろ、貨物列車が通過しようとする際に線路上で爆発が起き、運転士が非常ブレーキを作動した。 窓ガラスが割れたが、けが人はいなかったという。 ロシア支配下の「クリミア共和国」のアクショノフ首長は同日午後、「線路の損傷で列車の運行が停止している」と SNS に投稿し、復旧までに 3 - 4 時間かかるとの見通しを説明。 その約 2 時間後には運行が再開したことを報告した。 (asahi = 6-12-23)


ロシアから複数の集落を奪還 = ウクライナ反転攻勢

【カイロ】ウクライナ軍は 11 日、東部ドネツク州で複数の集落をロシアから奪還したと発表した。 AFP 通信などが報じた。 ウクライナは 10 日までにロシア軍が占領する東・南部の奪還に向け、大規模な反転攻勢を開始。 反転攻勢が始まって以降、初めての成果という。 ウクライナのゼレンスキー大統領は 10 日、「反転攻勢と防衛行動が行われている」と明言していた。 報道によると、ウクライナ軍はドネツク州の集落を「解放した」と発表。 破壊された建物に兵士がウクライナ国旗を掲げる動画を公開した。 別の集落についてもロシアから奪い返したと公表した。

ウクライナのマリャル国防次官も 11 日、同州の集落が占領から解かれたと通信アプリ「テレグラム」に投稿。 「戦線では一つの陣地も失わなかった」と語った。 一方、ウクライナ・メディアは、ウクライナ軍報道官の話として、ロシア軍がドネツク州の川で小規模なダムを爆破したと伝えた。 両岸が浸水したが、作戦に影響はないという。 (jiji = 6-12-23)

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