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ワグネル、市庁舎にロシア国旗掲げる映像 米国のシンクタンク「戦争研究所 (ISW)」は 3 日、市街戦が続くウクライナ東部バフムートの中心部をロシアの民間軍事会社「ワグネル」の部隊がおさえ、さらに前進しているとの見方を示した。 ワグネルは 3 日、事実上のオーナーである実業家のプリゴジン氏がバフムート市庁舎近くでロシア国旗やワグネルの旗を掲げる映像を SNS に投稿。 「法的な意味でバフムートを掌握した」と主張していた。 ISW はウクライナ軍について「市西部に残っている」とする一方、ワグネルが中心部の支配を強めながら、市の西端方向に向けて進もうとしているとした。 (asahi = 4-4-23) ロシア軍が約 70 回に及ぶ攻撃、ウクライナ軍参謀本部 ウクライナ軍参謀本部は 2 日夜の戦況報告で、ロシア軍による同日の攻撃が約 70 回に及んだことを明らかにした。 現地メディアは、同日朝に東部ドネツク州のコスチャンティニウカであった攻撃で、少なくとも民間人 6 人が死亡したと伝えている。 同参謀本部によると、ロシア軍は激戦が続くバフムートを始め、東部ドネツク州内の都市や集落に集中的に攻勢を仕掛けている。 2 日には 5 回のミサイル攻撃や 22 回の空襲、40 回を超えるロケット弾による攻撃がそれぞれあった。 ウクライナ軍はバフムートのほか、交通の要衝リマンやアウディイウカ、マリンカで 50 回以上にわたって襲撃してきたロシア軍を追い払ったという。 (asahi = 4-3-23) カフェで爆発、親政権のロシア人戦場記者が死亡 サンクトペテルブルク ロシア第 2 の都市サンクトペテルブルクのカフェで 2 日、爆発が起きた。 ウクライナ侵攻の取材をしていたロシア人の戦場記者、ウラドレン・タタルスキー氏が死亡した。 タス通信が伝えた。 カフェでは親政権派の催し物が開かれ、同氏も出席していた。 タタルスキー氏に贈られた像に爆発物が隠されていたという。 タタルスキー氏の本名はマクシム・フォーミン氏。 ウクライナ東部ドンバス地方などで活動し、戦場からのリポートを続けていた。 内務省によると、少なくとも 16 人が負傷した。 爆発物の規模は TNT 火薬に換算して 200 グラム以上だったという。 (asahi = 4-3-23) ロシア軍の戦力に深刻な打撃か 東部の戦闘、ウクライナには新兵器 ロシア軍が攻勢をかけるウクライナ東部バフムートの戦闘が膠着状態に陥った。 ロシア軍の本格攻撃でウクライナ軍は一時、撤退不可避とみられたが、徹底抗戦。 逆にロシア軍の戦力に深刻な打撃を与えたと主張する。 そのウクライナには欧米からの新兵器が順次到着。 新たな領土奪還作戦をちらつかせ、揺さぶりをかけている。 ロシア国営ノーボスチ通信は 3 月 26 日、バフムート北部の大規模な金属工場をロシア軍が完全に制圧したと伝えた。 この工場は昨年 12 月、ウクライナのゼレンスキー大統領が電撃訪問し、自軍の兵士を激励した象徴的な場所だ。 だが、英国防省は 29 日、「まだ競り合いが続いている」と制圧を否定した。 ロシアは昨秋にプーチン大統領が命じた「部分的動員」で 30 万人の予備兵を招集。 年末から東部で本格攻撃に入ったとみられている。 バフムートへの攻撃の中心は民間軍事会社「ワグネル」の部隊が担い、今年 3 月上旬には市東部を制圧。 戦力を集中投入するロシア軍の前に、ウクライナ軍の撤退は避けられないとみられていた。 昨夏からの戦闘で人口 7 万だったバフムートはほぼ廃虚になった。 だが、ゼレンスキー氏は徹底抗戦でロシア軍を消耗させる方針をとった。 米軍「反転攻勢の非常によいチャンス」 ウクライナ軍統合本部広報官は 3 月 15 日、バフムートを含む前線でロシア軍からの地上攻撃の回数が前週に比べ 3 分の 1 に激減したと発表した。 ロシア軍は今月に入って攻勢を強めたバフムート南 35 キロのアウディイウカでも足踏み状態だ。 原因は、死傷者の急増や兵器の消耗、弾薬不足とされる。 ロシアの独立系メディア「メディアゾナ」によると、今年 3 月 22 日までの 2 カ月のロシア軍の戦死者は、自治体の通知や SNS の投稿などの公開情報で名前が特定できた兵士だけで 3,433 人。 同じ手法で特定され、それまでピークだったとみられていた侵攻直後 2 カ月の 3,089 人を超えていた。 実際の死者数はこれをはるかに超えているとみられる。 詳細は明かされないが、ウクライナ軍もバフムート周辺での戦闘では相当な死傷者を出しているとみられる。 弾薬が不足するのもロシアと同じだ。 ウクライナ軍、主力戦車投入は「4 - 5月」 米国のオースティン国防長官は 3 月 28 日、米上院の公聴会でウクライナの戦況について「ウクライナ軍はこれまで想像できなかったほど(ロシア軍の)戦闘車両に打撃を与えた」と証言。 ウクライナ軍の反転攻勢について「非常によいチャンスに恵まれている」と話した。 ロシア軍は兵器の消耗から旧式の T54/55 戦車を利用せざるを得なくなっているという。 ウクライナのレズニコウ国防相は 3 月末、ドイツから届いた戦闘車両「マルダー」や英国の主力戦車「チャレンジャー 2」がウクライナの訓練所を走る映像を SNS に投稿。 ドイツは 3 月、主力戦車「レオパルト 2」 18 両をすでに引き渡したことも明らかにした。 レオパルト 2 はポーランド、カナダ、ノルウェーからも引き渡された。 レズニコウ氏はエストニア公共放送のインタビューで、気温が上がって地面が固まる 4 - 5 月には新兵器の投入が可能になると断言。 「我々はロシアの攻撃能力を減じ、前線を安定化させた。 反転攻勢の準備が可能になった。」と述べた。 ウクライナの次の領土奪還作戦をめぐってはさまざまな臆測が飛び交う。 東部での反撃のほか欧米から供給された兵器を駆使してロシア軍が支配下に置く中南部ザポリージャ州南部を攻撃し、クリミア半島やヘルソン州のドニプロ川東岸地域など、ロシア軍占領地を孤立させる作戦なども有力視される。 ザポリージャ州の親ロシア派幹部ロゴフ氏は 3 月末、ロシア国営ノーボスチ通信に対し、ゼレンスキー氏が同州北部を訪問したことを指摘。 「地上戦のほか、ザポリージャ原発の対岸からドニプロ川を越える渡河作戦もあり得る」と警戒心をあらわにした。 3 月になって同州のロシア軍の拠点都市メリトポリでウクライナ側の抵抗勢力によるとみられる爆破事件が相次ぎ、クリミア半島のロシア軍基地にもドローン(無人航空機)の攻撃があったこともロシア側の不安をかき立てた。 国際 NGO 「クライシス・グループ」のオレグ・イグナトフ上級研究員は米ニューズウィーク誌に「彼ら(ロシア)が不安に駆られるのは、ウクライナがどれほどの(攻撃)手段を持っているか把握できていないからだ」と語った。 (喜田尚、asahi = 4-2-23)
ロシアの作戦「失敗は明白」 英国防省分析、統括司令官任命後 【キーウ】 英国防省は 1 日、ロシアのウクライナ侵攻で、ロシア軍制服組トップのゲラシモフ参謀総長が 1 月に軍事作戦の統括司令官に任命された後、東部ドンバス地域(ドネツク、ルガンスク両州)の完全制圧を目指した作戦は「失敗したことが明白になった」との分析を発表した。 ゲラシモフ氏の統括司令官任命は異例の人事で、ロシア軍が大規模攻勢に出るとの見方が強まっていた。 英国防省は、ロシアがドンバス地域の戦線で数万人の死傷者を出しながら、制圧した地域はわずかだと指摘。 昨年 9 月の部分動員令で多数の予備役を投入し、人員を増強したが「ほぼ無駄に終わった」とした。 (kyodo = 4-2-23) バフムート中心部にワグネルの旗か 米分析 米シンクタンク「戦争研究所 (ISW)」は 3 月 31 日の戦況分析で、激しい戦闘が続くウクライナ東部ドネツク州のバフムートについて、ロシア軍が市内で前進しているとの見方を示した。 画像の分析などから、市中心部にある行政の建物から約 400 メートルほどの間にロシアの民間軍事会社「ワグネル」の旗が見られるという。 一方、ウクライナ軍もバフムートの約 7 キロ南西で反撃し、失っていた陣地を取り戻したといい、消耗戦が続いているとみられるという。 (asahi = 4-1-23) ◇ ◇ ◇ バフムト包囲「危機なくなった」 ロシア軍は減速とウクライナ 【キーウ】 ロシアが侵攻したウクライナ東部ドネツク州の激戦地バフムトの状況について、ウクライナ軍の部隊司令官は、ロシア軍の進軍ペースが明らかに減速しており、差し迫った包囲の危機はなくなったとの認識を示した。 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が 30 日報じた。 部隊司令官は「以前は 40 人以上で同時に攻撃を仕掛けてくることもあったが、徐々に減っていった」と指摘。 ウクライナ軍が勢いを維持できれば、2 月のバフムトでの攻防がウクライナにとって防衛のターニングポイントになり、ロシア軍を後退させるための準備を整えられると強調した。 (kyodo = 3-31-23)
ウクライナ、ロシア占領継続を容認する停戦行わず = 大統領府顧問 [キーウ] ウクライナのポドリャク大統領府顧問は 31 日、ロシア軍がウクライナの占領地に留まることを容認するいかなる停戦も行わない姿勢を示した。 ベラルーシのルカシェンコ大統領はこの日、ロシアとウクライナに対し即時停戦を呼びかけた。 ポドリャク氏はこれに対し「停戦はロシアが占領地に留まる権利を意味する。 これは全く容認できない。」とツイッターに投稿した。 (Reuters = 3-31-23) ロシアのミサイル 6 発、ウクライナ東部ハリコフに着弾 = 知事 ウクライナ東部ハリコフのオレグ・シネグボウ知事は 30 日、同地域に少なくとも 6 発のロシア製ミサイルが着弾したと明らかにした。 当局が被害状況などを調査している。 これまで得られた情報によると、着弾したのは長距離地対空ミサイル「S-300」である可能性が高く、ハリコフに近いロシア南部ベルゴロド地方から発射されたとみられる。 (Reuters = 3-31-23) フィンランド、NATO 加盟決定 トルコ批准、ロシア反発必至 【イスタンブール】 トルコ議会は 30 日、北欧フィンランドとスウェーデンの北大西洋条約機構 (NATO) 加盟申請のうち、フィンランド加盟議定書を承認する法案を可決した。 全 30 加盟国の中で最後の批准となり、フィンランドの加盟が決まった。 フィンランドはロシアの隣国で、ウクライナ侵攻を受けて昨年 5 月に加盟申請していた。 ロシアの反発は必至だ。 フィンランドのニーニスト大統領は 31 日、NATO 全加盟国に謝意を示し「強力で有能な加盟国になる」と表明。 NATO のストルテンベルグ事務総長も「NATO 全体がより強く安全になる」と歓迎した。 フィンランドは加盟への事務手続きに入り、手続きは数週間かかる見通し。 フィンランドはロシアと約 1,300 キロの国境を接し、これまでの軍事的中立政策を転換した。 ハービスト外相は昨年 12 月、共同通信の取材に、ロシアのウクライナへの核威嚇が「(加盟申請の)引き金になった」と述べた。 トルコは自国の非合法組織クルド労働者党 (PKK) をフィンランドとスウェーデンが支援していると主張していた。 (kyodo = 3-31-23) トヨタのサンクトペテルブルク工場、ロシアに譲渡 = 産業貿易省 [モスクワ] ロシア産業貿易省は 31 日、トヨタ自動車のサンクトペテルブルク工場が国営の自動車・エンジン中央科学研究所 (NAMI) に譲渡されたと表明した。 複数の国内通信社が伝えた。 同省は「トヨタのサンクトペテルブルクの生産拠点はこの段階で国に移管された」とし「今回の合意は、工場の建物・設備・土地の所有権の完全な譲渡を意味する」と表明した。 NAMI はすでに仏ルノーと日産自動車の工場を取得している。 (Reuters = 3-31-23) ウクライナ国防相、大規模な反転攻勢は「複数地域で 4 月か 5 月」 … レオパルト 2 投入へ ウクライナのオレクシー・レズニコフ国防相はエストニア公共テレビとのインタビューで、大規模な反転攻勢に関して「軍参謀本部が複数の地域での作戦を計画している」と述べ、「4 月か 5 月」にロシアからの領土奪還に着手する見通しを示した。 レズニコフ氏は、反転攻勢の開始時期は天候に左右される面があるとも述べた。 欧州諸国から到着し始めているドイツの主力戦車「レオパルト 2」を投入すると語った。 一方、英スカイニュースなどによると、英国のベン・ウォレス国防相は 29 日、露軍側の死傷者数について、米国のデータの引用として「22 万人を超えた」と述べた。 ロシアの侵略開始から 30 日で 400 日となったが、英紙ガーディアンは 28 日、「非常に長期化する」との露大統領報道官の発言を伝えており、終息の兆しは見えない。 露軍側が制圧を狙う東部ドネツク州の要衝バフムトの情勢について、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が 29 日のビデオ演説で、「我が兵士に感謝を伝える」と述べ、反撃が一定の成果を上げた可能性を示唆した。 (yomiuri = 3-30-23) 米 WSJ 記者をスパイ容疑で拘束 ロシア当局「軍事企業の情報収集」 ロシア連邦保安局 (FSB) は 30 日、米紙ウォールストリート・ジャーナル (WSJ) のエバン・ゲルシュコビッチ記者をスパイ容疑で拘束したと発表した。 戦車工場のある地域を訪れていたとの報道がある。 ロシアのウクライナ侵攻後、外国メディアの記者がスパイ容疑で拘束されるのは初めてとみられる。 ゲルシュコビッチ氏が拘束されたのは、ウラル地方の中核都市エカテリンブルク。 発表によると、「米国側からの指示で、ロシアの軍産複合体の企業の一つの情報を収集していた」としており、スパイ行為の疑いがあるとしている。 インタファクス通信によると、最長で禁錮 20 年になる可能性があるという。 同紙によると、ゲルシュコビッチ氏は米国籍で、モスクワ支局に所属。 同紙は「安否を憂慮している」との声明を発表した。 同氏については、国外を拠点とするロシア語の独立系メディア「メドゥーザ」が米欧メディアの情報として、エカテリンブルクに近い、戦車工場がある地域を訪れていたと報じた。 やはり国外が拠点の独立系メディア「ノーバヤ・ガゼータ・ヨーロッパ」も、地元メディアなどの話として、同氏が数週間前からエカテリンブルクに滞在し、民間軍事会社ワグネル関連の取材をしていたが、29 日以降、連絡が取れていないと伝えていた。 市中心部で当局がセーターを頭にかぶせて拘束したとも報じられている。 ロシアでは昨年 2 月のウクライナ侵攻後、反政権活動や戦争批判への締め付けを強化。 多くのロシア人ジャーナリストや活動家が拘束されるなどしている。 (asahi = 3-30-23) ワグネルがバフムート中心部へ前進 勢力広げる可能性 米シンクタンク「戦争研究所 (ISW)」は 28 日の戦況分析で、激戦が続くウクライナ東部ドネツク州バフムートについて、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」が町の北部にある産業施設を占拠した模様だと発表した。 ISW によると、画像やロシアメディアの報道などから、ワグネルはさらに町の中心部へと前進し、ウクライナ軍の排除を進めているとみられ、今後は町中心部から西方向へと勢力を広げる可能性があるという。 ISW の評価では、ロシア軍は過去 7 日間で、支配地域をバフムート全域の 5% 広げ、ロシア軍の支配地域は町全体の約 65% に上っているという。 (asahi = 3-29-23) 東部バフムトとアブデーフカ、ロシア軍前進せず = ウクライナ軍 ウクライナ軍当局者は東部の要衝バフムトとアブデーフカの戦況について、ロシア軍が完全掌握に向け激しい攻撃を続けているが、ほとんど前進していないと述べた。 一方、親ロシア派当局者は当地での前進を主張した。 ウクライナ軍参謀本部は 28 日夜の声明で、この 2 つの町とドネツク地方の近隣地域がロシアによる攻撃の矢面に立たされ続けていると発表した。 ウクライナ軍のチェレバティ報道官は 28 日夜に国営テレビに対し、バフムトだけで 70 件の砲撃があったとし、「彼らは単に攻撃を続けてウクライナの部隊を疲弊させようとしている」と述べた。 ウクライナ軍によると、同国の戦闘員はロシア軍の攻撃を回避し続け、ロシア側に多数の犠牲者が出ているという。 ロイターは実際の戦況を確認できていない。 (Reuters = 3-29-23) ウクライナ軍が反転攻勢か 東部戦線「バフムートの戦い」 撮影したのは、「ホロドニー・ヤール」の愛称で知られる同国陸軍第 93 独立機械化旅団だが、撮影日時は明らかにされていない。 ウクライナ軍参謀総長は 25 日、バフムートの支配を巡る戦いは長く厳しかったが、ウクライナ軍がロシア軍を押し戻していると述べ、英軍事情報筋もロシア軍が防衛的戦略に移行しているようだと指摘している。 ロシアが正規軍と民間軍事会社「ワグネル・グループ」の傭兵を投入して、三方からウクライナ軍に迫っていた 7 カ月にわたる「バフムートの戦い」は、ロシアのウクライナ侵攻における最も長期間の戦いとなっている。 (AP = 3-28-23) 反攻の切り札か? ドイツ戦車「レオパルト 2A6」大量にウクライナへ到着 独国防省 ドイツ連邦国防省は 2023 年 3 月 28 日、ウクライナに対して「レオパルト 2A6」戦車 18 両をウクライナに引き渡したと発表しました。 発表によると、すでにウクライナに到着しているとのことで、車両単体だけでなく弾薬や整備に必要なスペアパーツも一定数供給したといいます。 「レオパルト 2」戦車はドイツが開発した主力戦車 (MBT) で、120mm 滑腔砲を備え、複合装甲を装備し、1,500 馬力の高出力ディーゼルエンジンを搭載した、攻・防・走の三要素に秀でた高性能戦車です。 なかでも「レオパルト 2A6」は、砲塔前面形状を一新し、防御力を強化するとともに、主砲を従来の 44 口径のものよりも長い 55 口径の新型へ換装、攻撃力も高めた改良型です。 ほかにも車体上部に車長用の大型視察装置を設置したり、火器管制システムを新型に更新したりして、防御力や攻撃力以外の部分も性能がアップしています。 ポーランドやノルウェーなどが引き渡している「レオパルト 2A4」と比べ、大幅に性能向上が図られていることから、ウクライナ軍にとっては切り札的存在になるかもしれません。 なお、ポルトガルも自国で保管していた「レオパルト 2A6」を 3 両、ウクライナに供与することを明言しており、計画では 3 月中に引き渡すことになっています。 (乗りものニュース = 3-28-23) 英国防省、ウクライナ兵への戦車訓練終了 英国防省は 27 日、ウクライナ兵への主力戦車「チャレンジャー 2」の訓練が終了したと発表した。 兵士らは既にウクライナに帰国したといい、戦車も近く、ウクライナ側に引き渡されるという。 英政府は 1 月、14 両のチャレンジャー 2 をウクライナに提供すると発表。 その後、実戦で使いこなせるようにするため、ウクライナ兵を英国に招き、訓練を実施してきた。 戦車の操縦方法や効果的な標的の特定方法などが含まれるという。 ウォレス英国防相は談話で、「訓練を終えたウクライナ兵の決意を目の当たりにし感銘を受けた。 我々はウクライナ支援でできることを全て、必要な限りしていくつもりだ。」と述べた。 (asahi = 3-27-23) ロシア国防省「ウクライナ軍がドローン攻撃」 ロシア国防省は 26 日、モスクワから南に約 200 キロ離れた西部トゥーラ州で、攻撃してきたドローン(無人機)を墜落させたと発表した。 ウクライナ軍による攻撃だとしており、ロシア国営メディアによると、3 人が負傷したという。 同省は発表で、ウクライナ軍が旧ソ連製のドローン「Tu141」による攻撃を試みたが、ロシア軍が電子戦システム「ポーレ 21」でドローンの誘導装置を無効化し、同州キレエフスクに墜落させたとしている。 ロシア国営タス通信は、ドローンが爆発して 3 人が軽傷を負ったほか、住宅 16 棟の損傷が確認されたと報じている。 ウクライナ側から攻撃への関与を認める声明は出ていない。 ロシア国防省は昨年 12 月にも、モスクワ南東のジャギレボ空軍基地と南部エンゲリスの空軍基地でウクライナ軍によるドローン攻撃を受けたと発表している。 この際にも「Tu141」が使われたとの見方があった。 (asahi = 3-27-23) ロシア、ベラルーシに戦術核配備合意 ウクライナ支援の米欧を牽制か ウクライナ侵攻を進めるロシアのプーチン大統領は 25 日に放映されたロシア国営テレビの番組で、ベラルーシに戦術核を配備することで合意したと明らかにした。 同国のルカシェンコ大統領の要請を受けたとしているが、ウクライナを軍事支援する米欧を牽制する狙いがあるとみられる。 プーチン氏は「米国が戦術核を北大西洋条約機構 (NATO) の同盟国に配備してきた」と指摘。 「我々も同様の合意をした。 核不拡散の国際的な義務に違反するものではない。」と主張した。 すでに同盟国のベラルーシの軍用機 10 機が準備態勢を整えたほか、核兵器を搭載可能な短距離弾道ミサイル「イスカンデル」をベラルーシに引き渡したと述べた。 「4 月 3 日から乗員の訓練を始め、7 月 1 日にはベラルーシ領内に戦術核の特別貯蔵設備の建設が完了する」と述べた。 また、英国によるウクライナへの劣化ウラン弾の供給が、合意のきっかけとなったとの見方を示した。 プーチン氏は「戦術核を引き渡すことはない」としながらも、「我々は彼ら(米国)が何十年間も続けてきたことと同じことをしている。 (戦術核を)彼らは特定の国で保有し、搭載手段を準備し、乗員を訓練してきた。」と述べた。 一方、劣化ウラン弾について、プーチン氏は「ロシアも数十万発を保有しているが、まだ使用していない」と主張。 「もちろん大量破壊兵器ではないが、放射性粉じんが発生し、農地を汚染する。 このような兵器は人類にとってもっとも危険で有害だ。」と批判した。 ロシア軍が 24 時間で 8 州を攻撃 5 人死亡 25 人けが ウクライナ軍は 26 日、過去 24 時間で、ロシア軍がウクライナのチェルニヒウ州やスーミ州、ハルキウ州など 8 州を攻撃し、5 人の民間人が死亡、25 人が負傷したと発表した。 地元メディア「キーウ・インディペンデント」などが報じた。 ウクライナ軍によると、ロシア軍は迫撃砲や対空ミサイル「S300」、無人航空機(ドローン)などを使って、計 132 の集落を攻撃し、63 のインフラ施設が被害を受けたという。 (asahi = 3-26-23) ロシア、イラン設計ドローンの再供給を受け始めたか 英国防省分析 英国防省は 26 日、「ロシアがイラン設計の攻撃型無人航空機(ドローン)『シャヘド』シリーズの再供給を受け始めたようだ」と分析した。 2 月下旬から 2 週間の休止期間を経て 3 月に入って以降、ロシアは再びウクライナ全土を標的に、少なくともシャヘド 71 機を発射したと指摘した。 英国防省は、ロシアは東はクラスノダール地方から、北東はブリャンスク州からと、この 2 点を軸にドローンを発射しているようだと分析。 これによってウクライナの広範囲を柔軟に狙えるようになり、ウクライナ北部の目標までの飛行時間が短縮されると指摘した。 (asahi = 3-26-23) 「クリミアでは 5 月の BBQ はない」とウクライナメディア ロシアが実効支配するウクライナ南部クリミア半島で、ロシアの経営者や投資家らが不動産を安値で売ったり、事業を一時的に停止したりしている。 24 日、ウクライナのメディア「ウクライナ・プラウダ」がクリミア・タタール国民議会のアフテム・チイゴズ副議長の見方として伝えた。 温暖なクリミアはロシアの人々にとって人気の旅行先となっている。 一方で昨夏以降、クリミアでは毎日のように爆発が発生しているといい、チイゴズ氏は「クリミアでは間違いなく 5 月のバーベキューはなくなるだろう」、「ロシアの人々は危険と思われる場所に行くことは嫌がる」と指摘した。 ウクライナ国防省情報総局も 24 日、クリミアのロシア占領当局が家族をクリミアから退避させていると発表している。 (asahi = 3-25-23) ウクライナ、中国に首脳協議を働きかけ ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は 23 日、ゼレンスキー大統領と中国の習近平(シーチンピン)国家主席との協議について「計画中だ」と地元テレビに明かし、「正しくない戦争の終わり方をした結果何が起きるかを説明できるのはゼレンスキー大統領を置いてほかにない」と語った。 ポドリャク氏は首脳協議はウクライナ側から働きかけているとし、「難しさはある。 中国が自分の立場をまだ決めていないからだ」と述べた。 「ロシアとウクライナの仲介役を果たすのか、これまで通り慎重に傍観するのか、中国はまだはっきりさせていない」とも話した。 中国は 2 月、ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、ロシア軍の撤退にふれないまま対話を呼びかける文書を発表。 今月 20 日から訪ロした習氏がロシアのプーチン大統領との会談で中ロの協力拡大で一致した。 ポドリャク氏はこの中ロ首脳会談について「彼らが何かを決定したと示すものはない。 すべては経済問題に費やされていた。」との見方を示した。 (asahi = 3-24-23) 「ロ軍失速、ワグネル消耗」ウクライナ軍はバフムトで反転攻勢へ ウクライナ軍の司令官は激戦が続く東部の要衝バフムトについて、ロシア軍が失速しているという認識を示しウクライナ軍が近く反転攻勢に出る考えを示しました。 ウクライナ陸軍の司令官は 23 日、東部の要衝バフムトについて「ロシアの民間軍事会社ワグネルの部隊は戦力を消耗し勢いを失いつつある」と指摘しました。 そのうえで「我々は間もなくこの機会を利用する」と述べ、近く反転攻勢に出る考えを示しました。 一方、ロイター通信はワグネルの創設者プリゴジン氏がロシアのショイグ国防相に書簡を送り、ウクライナ軍の大規模な攻撃に備え、必要な策を講じるよう求めたと伝えています。 ロシア側がバフムトを巡る攻防で危機感を強めているとみられます。 (テレ朝 = 3-24-23) ゼレンスキー氏、ヘルソン州を訪問 ウクライナのゼレンスキー大統領は 23 日、昨年 11 月までロシア軍に占領された南部ヘルソン州のドニプロ川西岸地域を訪れ、破壊された電力、水道施設の復興作業を視察する映像を SNS に投稿した。 映像では、弾痕だらけの建物が残る村で住民らと話し合う様子も紹介。 「占領から解放された地域で、電力供給を完全に復活させなければならない。 この仕事に取り組み、住民らにあかりを取り戻す人々に感謝する」とコメントした。 同地域は昨年 11 月にウクライナ軍が奪還したが、今も川の対岸に撤退したロシア軍からの砲撃にさらされている。 ゼレンスキー氏は 22 日も、激戦が続く東部ドネツク州バフムートに近い前線地域を訪れた。 (asahi = 3-23-23) ウクライナ陸軍トップ、バフムートでの反撃予告 ウクライナの陸軍トップのシルスキー司令官は 23 日、激戦が続くウクライナ東部ドネツク州バフムートの戦況について SNS に投稿し、「侵略者たちはどんな犠牲を払ってでも制圧する望みを捨てていない」とする一方、ロシア軍の攻撃が勢いを失っているとの見方を示した。 「我々はごく近いうちにこの可能性を生かす」ともし、ウクライナ軍の反撃を予告した。 バフムートは昨年 2 月の侵攻開始後もウクライナ軍が掌握してきたが、3 月に入ってロシア軍が市内の東側に進軍。 南北に流れる川を挟んで西側へ退避したウクライナ軍の陣地への攻撃を続けてきた。 ただ、戦況分析を毎日公開している米国のシンクタンク「戦争研究所 (ISW)」や英国防省も、中旬以降はロシア軍の攻撃回数が減少したとの見方を示している。 (asahi = 3-23-23) プーチン氏、住民から大声のやじ受ける マリウポリ訪問時 ロシアのプーチン大統領が侵攻で占領したウクライナ東部ドネツク州マリウポリを最近、突然訪れて地元住民と会った際、「全て見せかけ」などとする抗議のやじを浴びていたことが 23 日までにわかった。 ロシア国営メディアも共有した、この場面を収めた動画では、1 人が発した大声のやじが確認された。 「真実ではない。 全て見せかけ。」などと主張していた。 大統領の随行団がやじを飛ばした人物を特定するため、素早い行動を起こす場面も収められていた。 地元住民との接触では男性がプーチン氏に「テレビでは何度もあなたを見ている」と告げる一幕もあった。 これに対しプーチン氏は「お互いにより良く知ることが必要」と応じてもいた。 ウクライナ侵攻を受けたマリウポリ市での攻防は熾烈を極め、同国の抵抗の決意を示す象徴的な戦いともなっていた。 (CNN = 3-23-23) ◇ ◇ ◇ プーチン氏、ウクライナ東部を初訪問 「併合」既成事実化 ロシア大統領府は 19 日、プーチン大統領が、昨年 9 月にロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ東部ドネツク州マリウポリを訪問したと発表した。 タス通信が伝えた。 タス通信によると、プーチン氏の東部ドンバス地域(ドネツク、ルガンスク両州)訪問は初めて。 昨年 2 月のウクライナ侵略の開始後に露軍が占領した地域へのプーチン氏の訪問も初とみられる。 プーチン氏は実効支配の強まりを誇示し、併合の既成事実化を図る思惑だ。 露大統領府やタス通信によると、プーチン氏はウクライナ南部クリミア半島の併合宣言から 9 年となった今月 18 日、露黒海艦隊の本部が所在するクリミア南部の軍港都市セバストポリを訪問し、文化施設などを視察。マリウポリにはヘリコプターで移動し、自身で乗用車を運転して建設現場などを視察した。 プーチン氏は現地の露占領当局幹部や地元住民らと面会し、「新しい住宅地の建設を拡大する」と表明した。 同行したフスヌリン露副首相はプーチン氏に「マリウポリや周辺では今年、50 キロ以上の道路や 5 本の橋が建設される」と説明。 「露軍が既にマリウポリの空港を使用している」とした上で、空港整備を進め、2025 年に民間機の利用も開始する予定だと報告した。 マリウポリはウクライナ侵略の開始から間もなく露軍が包囲し、砲撃などで廃虚化。 多数の市民が死傷したとされる。 2 カ月以上にわたって両国軍の激しい戦闘が続いた末、昨年 5 月に露軍が制圧した。 露大統領府によると、プーチン氏はまた、ウクライナ国境に近い露南部ロストフナドヌーも訪れ、ウクライナでの軍事作戦の指揮所を視察。 軍事作戦の露軍総司令官、ゲラシモフ参謀総長らから軍事作戦の進捗状況などの報告を受けたとしている。 (sankei = 3-19-23) ゼレンスキー氏、バフムート付近を訪問 ウクライナのゼレンスキー大統領は 22 日、東部ドネツク州の激戦地バフムート付近の前線地帯を訪問したと SNS で発表した。 ゼレンスキー氏が SNS に投稿した動画には、同氏が自国の兵士らを表彰し、握手を交わす様子が収められていた。 激戦が続くバフムート方面での兵士の士気を高め、徹底抗戦の姿勢を改めて強調する狙いがあるとみられる。 ゼレンスキー氏は昨年 12 月 20 日にもバフムートを電撃訪問し、兵士らを激励していた。 (asahi = 3-22-23) ウクライナへの米武器供与が次々前倒し - パトリオット、エイブラムスも
米軍当局は 3 月 21 日、米国防総省が 2022 年後半に供与を約束したパトリオットの到着スケジュールを早めると発表した。 パトリオットがウクライナに到着するまでには丸 1 年かかると予想されていたが、オクラホマ州フォートシルにある米陸軍基地の関係者は、ウクライナ兵 65 人に対する訓練はあと数日で終わると説明している。 ポリティコによれば、陸軍関係者は、訓練の見学に来た少数の記者に対し、訓練を受けたウクライナ兵士と、供与された 2 つのパトリオットシステムは、あと数週間で戦場に配置されると述べた。 さらに、ドイツとオランダから供与されたパトリオットの使い方を学んでいる兵士たちもいるという。 アメリカ欧州・アフリカ陸軍の元司令官で元米軍中将のマーク・ハートリングは 21 日、CNN 記者ナターシャ・バートランドとジェイク・タッパーに対し、スケジュールが早まったことについて述べ、ウクライナはどうすればパトリオットを最も有効活用できるかについて見解を示した。 「パトリオットは、ポイント防衛システムだ」とハートリングは言う。 「ウクライナの首都キーウや港湾都市オデッサなど、守るべき範囲が限定された場所に配置する必要がある。 パトリオットは、敵を追って移動できるような兵器ではない。 守りたい場所に置かなければ意味がない。」
米主力戦車エイブラムスも前倒しで ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は数カ月前から民間インフラを空爆の標的にしているため、ウクライナ全土で輪番停電が行われるようになった。 3 月に入ってからは、ロシアのミサイル攻撃によって、ザポリージャ原子力発電所が停電し、首都キーウでも空爆が報告されていると、BBC は伝えている。 パトリオットシステムは、春の反転攻勢に備えるウクライナに、長期的な計画を立てるための少しの余裕をもたらすだろう。 また米国防総省の報道官パット・ライダー空軍准将は 21 日、世界最強主力戦車 M1A1 エイブラムスを改修し、これもウクライナへの到着を早めると述べた。 ジョー・バイデン米大統領は 1 月、ウクライナに供与する防衛パッケージの一部として、31 台のエイブラムスを送ると発表していた。 当初は、到着までに最長 2 年かかると予想されていた。 ハートリングは CNN に対し、ウクライナの反転攻勢は欧州の同盟国から既に供与されている装甲車の一部を使って、数週間以内にも始まると予想する。 エイブラムスが秋頃に到着すれば、攻勢の突破口になる場所に配置される可能性が高いと述べた。 「(エイブラムスは、)ウクライナの司令官が『ロシアを攻撃するうえで最も効果的だ』と考える場所に配置されるだろう。」 (NewsWeek = 3-22-23) 岸田首相とゼレンスキー大統領、共同声明でロシアを厳しく非難 岸田文雄首相は 21 日、ウクライナの首都キーウでゼレンスキー大統領と会談し、ロシアによるウクライナ侵攻に対して厳しい言葉で非難する共同声明を発表した。 ロシアによる侵攻を「違法で不当でいわれのない侵略」と指摘。 「可能な限り最も強い言葉で非難した」と明記した。 共同声明はロシアの侵攻について「法の支配に基づく国際秩序の根幹を損ない、国連憲章にうたう基本原則、特に主権・領土一体性の原則に対する重大な違反だ」と記した。 欧州・大西洋地域だけでなくインド太平洋やそれ以外の地域の安全、平和・安定に対する直接的な脅威だとした。 両氏は力による領土の取得や、国際的に認められた国境を力または威圧により変更しようとする一方的な試みは容認できない考えで一致。 「ロシアは、直ちに敵対行為を停止し、ウクライナ全土から全ての軍および装備を即時かつ無条件に撤退させなければならない」と強調した。 国際的に認められた国境内のウクライナの主権・領土一体性を完全に回復することが、世界の平和、安定・安全にとって不可欠だとの見解でも合意した。 両氏は、ロシアによるウクライナの民間人やエネルギー施設などの重要インフラに対しての無差別攻撃を「最も強い言葉で非難」するとした。 ロシアの戦争遂行を抑制するため、対ロシア制裁の維持・強化が不可欠とした。 戦争犯罪およびその他の残虐行為の不処罰はあってはならないとし、国際法に従って、「責任を有する全ての者の責任を追及すること」を強調した。 ロシアによる核兵器使用の威嚇について、「国際社会の平和・安全に対する深刻かつ容認できない脅威だ」と非難した。 「ロシアが核兵器を使用すれば、明白な国際的非難及び断固とした対応を受ける」とした。 「77 年間におよぶ核兵器の不使用の記録をロシアが破ることはあってはならない」とも訴えた。 両氏はウクライナ中南部のザポリージャ原発をロシア軍が占拠していることへの「最も重大な懸念」も表明。 同原発の敷地から「ロシアの部隊および装備を完全に撤退させることによってのみ解決することができる」と訴えた。 首相は G7 (主要 7 カ国)議長国として、ロシア制裁とウクライナ支援での G7 の結束の維持を表明。 日本がウクライナの戦後復旧・復興を支援すると改めて確認した。 日本とウクライナの二国間関係を「特別なグローバル・パートナーシップ」に格上げするとした。 ゼレンスキー氏は、戦争で損傷したウクライナの文化遺産の保護・保全に日本が支援を申し出ていることを歓迎した。 日本政府は 22 日、首相のウクライナ滞在中の首脳会談以外の行動の一部を明らかにした。 発表によると、首相は 21 日午後、キーウ郊外のブチャ市を訪れ、ロシア軍に殺された犠牲者に献花し、現地で悲惨な体験談や復旧状況について話を聞き、越冬支援として同市に贈った発電機を視察した。 その後、キーウ市内の戦死者慰霊記念碑で、約 10 分間、犠牲者らへの献花を行った。 (asahi = 3-22-23) ☆ 「中ロと対比で、より効果的に」、岸田首相のウクライナ訪問で外務省 岸田文雄首相のウクライナ訪問について、22 日午前に開かれた自民党外交部会では、評価する意見が大勢を占めた。 堀井巌部会長は会合後、記者団に「日本は G7 (主要 7 カ国)議長国として、法の支配の重要性を国際社会に広める責任を果たさなければならないなかで、非常に大きな意義があった」と語った。 首相がウクライナを訪問した 21 日は、モスクワでロシアのプーチン大統領と中国の習近平(シーチンピン)国家主席の会談も行われた。 堀井氏は「法の支配を貴ぶ国々と、覇権主義・全体主義の国々という(構図の)一つの表れではなかったか」とした。 外務省関係者も「欧米では中ロの動きと対比的に報道されていて、首相のウクライナ訪問がより効果的になった」と指摘する。 (上地一姫、asahi = 3-22-23) ◇ ◇ ◇ 岸田総理、キーウ到着 ゼレンスキー大統領との首脳会談へ ウクライナを訪問している岸田総理がさきほど、列車で首都キーウに到着しました。 岸田総理は日本時間のきょう午前、外遊先のインドからウクライナの隣国ポーランドに入りました。 その後、国境に近いプシェミシルの駅から午前 9 時すぎ列車で出発し、10 時間近くかけてキーウに向かっていました。 岸田総理はこのあと、ゼレンスキー大統領との首脳会談に臨みます。 会談では、G7 = 主要 7 か国の議長国としてウクライナへの連帯と揺るぎない支援を伝えることにしています。 また、ロシアのウクライナ侵攻と力による一方的な現状変更は断固として拒否するとしたうえで、法の支配による国際秩序を守り抜く考えを表明する見通しです。 (TBS = 3-21-23) クリミアに無人機攻撃か 「ロシアのミサイル数発破壊」 【キーウ】 ウクライナ国防省情報総局は 20 日、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島の北部ジャンコイで爆発があり、鉄道輸送中だったロシアの巡航ミサイル数発が破壊されたと発表した。 同情報総局は「ロシアの非武装化と、ウクライナのクリミア半島を占領から脱する準備の過程だ」と指摘し、ウクライナ側の攻撃であることを示唆した。 ジャンコイでは 20 日夜に爆発音が聞こえ、現地を実効支配するロシア側の地元当局者によると、無人機攻撃があり、1 人が負傷した。 ロイター通信によると、ジャンコイ近郊にはロシア軍の空軍基地があり、周辺はクリミア半島で最大の軍事拠点化しているという。 (kyodo = 3-21-23) |
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