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兵舎攻撃で 87 人死亡 = 自軍犠牲に異例の言及 - ウクライナ大統領 【イスタンブール】 ウクライナのゼレンスキー大統領は 23 日、ロシア軍が 17 日に実行した北部チェルニヒウ州の村デスナの兵舎への攻撃で 87 人が死亡したことを明らかにした。 自軍の大きな犠牲について具体的に言及するのは異例だ。 ゼレンスキー氏は、スイスで開催されている世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)のオンライン演説で「きょうになって、デスナでの遺体が 87 体に上ることが分かった」と述べた。 (jiji = 5-24-22) ◇ ◇ ◇ ウクライナ大統領が演説へ ダボス会議 2 年ぶり開幕 ロシア排除鮮明 世界各国の政府高官や企業トップが地球規模の課題を話し合う世界経済フォーラム (WEF) の年次総会(ダボス会議)が 22 日夜(日本時間 23 日未明)、スイス東部ダボスで開幕する。 ロシアがウクライナ侵攻を続けるさなかでの開催となり、23 日にウクライナのゼレンスキー大統領がビデオ演説する予定。 ロシアの参加を排除するなど、政治色の濃い会合になりそうだ。 ダボス会議はコロナ禍を理由に延期され、リアル開催は 2020 年 1 月以来 2 年ぶり。 約 50 カ国の首脳と国際機関の代表を含む約 100 カ国計約 2,500 人が集まり、ウクライナ情勢やコロナ対策、気候変動、エネルギー供給問題について議論する。 日本からは経済人ら約 70 人が参加。 26 日まで。 ウクライナからは副首相、外相ら閣僚級を含む 10 人が参加する予定。 ショルツ独首相、北大西洋条約機構 (NATO) のストルテンベルグ事務総長、欧州連合 (EU) 行政トップのフォンデアライエン欧州委員長らも加わり、ウクライナの復興支援などを協議する。 WEF は今回、ロシアのウクライナ侵攻を国連憲章と国際法への明白な違反だとして、ロシア政府とプーチン政権を支える新興財閥オリガルヒらの参加を排除した。 「第 2 次大戦、さらには冷戦後の歴史の転換点になる(創設者のクラウス・シュワブ会長)」として、ロシア抜きの国際秩序を話し合う場になる。 一方、対ロシア経済制裁の実効性でカギを握る中国については「気候変動問題などで中国との協力は重要(総裁のボルゲ・ブレンデ元ノルウェー外相)」とみて関与を続ける方針。 コロナ禍やウクライナ危機で食糧やエネルギー供給が不安定化するなか、自国中心の保護主義をどう克服するかも主要テーマとなる。 国際通貨基金 (IMF) のゲオルギエバ専務理事、欧州中央銀行 (ECB) のラガルド総裁や約 20 カ国の財務相が議論する。 日本政府関係者は、日米首脳会談などの日程と重なるため、参加を見送る見込みだ。 岸田文雄首相は、1 月のオンライン会議「ダボス・アジェンダ」で「新しい資本主義」について講演した。 大半のセッションはネットで同時配信される。 ダボス会議は、経済学者のシュワブ氏が 1971 年に創設。 企業利益のみならず、人々、自然、環境に配慮した「ステークホルダー資本主義」を提唱している。 会場周辺では例年、パワーエリート主導の議論や経済のグローバル化に反発するデモも起きている。 (編集委員・石合力、asahi = 5-22-22) ウクライナ、東部州要衝で攻防 ロシア軍、渡河できず 【キーウ】 ロシア軍が全面制圧を目指すウクライナ東部ルガンスク州のガイダイ知事は 23 日、通信アプリで、ロシア軍が州の要衝セベロドネツク攻略に向け、周辺 3 カ所に攻撃を仕掛けたがウクライナ軍に撃退されたと明らかにした。 ウクライナ側が同市近くのドネツ川を渡ろうとしたロシア軍を阻むなど攻防が続いている。 セベロドネツクはロシアが 9 割超を制圧したとするルガンスク州で、ウクライナ側が管理下に置く重要都市。 米シンクタンク「戦争研究所」は 22 日、ロシア軍が同市の包囲完了を目指し進軍を試みているが、「迅速に実現できるかは分からない」と分析した。 (kyodo = 5-23-22) ロシア軍の死者、侵攻 3 カ月でアフガン侵攻 9 年間に相当か 英国防省 英国防省は 23 日、ウクライナの戦況をめぐり、ロシアが 2 月 24 日のウクライナ侵攻開始以降、3 カ月の間に出した自国兵士の死者数が、旧ソ連が 9 年間のアフガニスタン侵攻で出した死者数に相当する可能性が高いと、SNS に発表した。 英国防省はウクライナ侵攻におけるロシア軍の軍事行動について、「貧弱で低レベルな戦術と限られた空中援護態勢、柔軟性の欠如」などが死傷率の高さにつながっていると指摘。 「ロシア国民は自国民の犠牲に敏感だ」とし、「犠牲者が増え続ければ、戦争への国民の不満を声にする意思が高まる可能性がある」とも主張した。 ロシア軍の死者数について、ウクライナ軍は 22 日時点で 2 万 9 千人と主張。 英国防省は 4 月 25 日時点で 1 万 5 千人と推定している。 ロシア国防省は 3 月 25 日に 1,351 人と発表して以降、新たな数字は発表していない。 旧ソ連は 1979 年末、アフガニスタンの親ソ派政権に反対する勢力を抑え込むため、同国に軍事介入したが、88 年から 89 年にかけて撤退した。 旧ソ連軍の死者数は 1 万 5 千人程度とされる。 (asahi = 5-23-22) ロシア軍がウクライナ東部で橋を破壊、攻勢強める … ゼレンスキー氏「対話の席で話を」 ロシア軍とウクライナ軍は 21 日、東部ルハンスク州の要衝セベロドネツクを巡り、激しい攻防を展開した。 間もなく 4 か月目に入るロシアのウクライナ侵攻は、双方譲らない構えで、停戦協議が停止したままの対決局面となっている。 終結の糸口が見えない中、東部ドンバス地方(ドネツク州、ルハンスク州)を中心に交戦が続いている。 ルハンスク州の知事は 21 日夜、露軍がセベロドネツクで隣接都市と結ぶ橋を破壊したと SNS で明らかにした。 ウクライナ軍の援軍を阻止する目的とみられる。 南東部マリウポリ全域を事実上制圧したロシアはドンバス地方制圧に向け、さらに攻撃を強めるとみられる。 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は 21 日、地元テレビとのインタビューで、侵攻開始前の位置までロシア軍を押し戻せば、「我々の国にとっての勝利だと考える」と述べた。 その上で「次のパートに移り、対話の席で話をしたい」とも述べ、その後は交渉によって解決の道を探る意思を示した。 一方で、米欧が提供する兵器を迅速に前線に運ぶとし、「我々には 70 万人(の戦力)がいる」と抗戦の構えを鮮明にした。 ミハイロ・ポドリャク大統領府顧問も 21 日、ロイター通信に「戦闘を停止すれば、その後、露軍はより激しく攻撃する」との見方を示した。 プーチン露大統領は今月中旬、停戦協議について「ウクライナ側が真剣で建設的な対話に興味を持たずに止まっている」との立場を示した。 9 日の演説でも、侵攻を停止する条件に言及しておらず、長期化は不可避な情勢となっている。 (yomiuri = 5-22-22) ウクライナ当局、南部のロシア支配地で武装抵抗拡大と報告 ウクライナ政府当局者は 22 日までに、同国南部に侵攻したロシア軍の占領地内で住民らによる武装抵抗が増えていると報告した。 ウクライナのアレストビッチ大統領顧問は、南部メリトポリでは抵抗運動組織による妨害工作でロシア軍の装甲列車が脱線を起こしたと説明。 メリトポリは今年 3 月初旬以降、ロシア軍が制圧し続けている。 同顧問によると、人員や弾薬を積んだ列車が転覆し、爆発も起きた。 爆発は列車ではなく、線路上で発生したとし、「爆発で 1 人の占領者も死ななかったのは不運」とも評した。 ただ、重要なのはウクライナ南部で「同国のゲリラたちの活動は活発で効果的であるということだ」と強調した。 顧問は占領地内のいたる場所でちらしなどがまかれているとも指摘した。 メリトポリが位置するザポリージャ州や南部ヘルソン州のロシア軍の支配地内でも最近、ウクライナのゲリラ兵がロシア軍兵士を殺害する画像などを盛り込んだポスターが散布され始めていた。 メリトポリのフェドロフ市長も、顧問と同様の説明を 19 日に示した。 脱線した列車は 10 両編成で、線路が破損し、装甲列車の進行が止まったとの非公式情報も流れている。 この装甲列車を追走していた、燃料タンクを積んだ 10 両を連結していた機関車も停止したという。 メリトポリが位置するザポリージャ州政府当局は 19 日、ロシア軍はウクライナの鉄道関係者が線路の維持管理作業に従事することを許可しなかったと指摘。 ただ、ロシア軍による鉄道網の頻繁な利用は続いていたという。 アレストビッチ顧問は今回の装甲列車の脱線について、単発的な抵抗活動の結果だったわけではないとも主張。 入手した情報に基づきながら、ロシア軍の高位の将校 2 人が抹殺されたことにも触れた。 同州政府は 18 日、占領側はこの将校 2 名が死亡した事態の隠蔽を図っているものの、遺体を運ぶ民間の輸送手段の確保に懸命となっていたとも述べた。 CNN は装甲列車への襲撃やロシア軍将校 2 名の死亡の事実確認は独自に出来ていない。 (CNN = 5-22-22) 日本支援の音楽学校にロシアが砲撃 ウクライナ東部ドネツク州 NATO (= 北大西洋条約機構)への加盟を申請したフィンランドとスウェーデンの首脳が、加盟に難色を示すトルコのエルドアン大統領と電話で会談し、NATO 加盟に理解を求めました。 フィンランドのニーニスト大統領とスウェーデンのアンデション首相が 21 日、トルコのエルドアン大統領と相次いで電話会談しました。 両国の首脳は NATO 加盟に理解を求めましたが、エルドアン大統領は、トルコがテロ組織に指定するクルド人組織をスウェーデンとフィンランドが支援していると批判したということです。 エルドアン大統領はその後、NATO のストルテンベルグ事務総長に、両国がテロとの闘争でトルコとの連帯を示さない限り加盟を支持しないと伝えていて、首脳会談での大きな進展はありませんでした。 一方、ロシア軍はウクライナ東部での攻勢を強め、東部ドネツク州の知事は 21 日、SNS でロシアの攻撃により 7 人の市民が死亡したと明らかにしました。 また、日本政府の支援で 2016 年に改修された音楽学校も破壊されたということです。 ゼレンスキー大統領は 21 日に公開した動画で、東部の戦況は極めて困難だとしています。 こうした中、アメリカでは 21 日、ウクライナ支援強化のための追加予算案がバイデン大統領の署名を経て成立しました。 予算規模は 4.00 億ドル(= 日本円でおよそ 5 兆 1,000 億円)規模で、これによりバイデン政権は、ウクライナへのさらなる軍事支援が可能になります。 一方、ロシア外務省は 21 日、バイデン大統領ら、アメリカ人 963 人の入国を無期限に禁止する措置を発表しました。 経済制裁への報復で、「敵対的な行動には必ず対抗措置を取る」としています。 (日テレ = 5-22-22) 侵攻前の領土回復で「勝利」 = ウクライナ大統領が表明 【イスタンブール】 ウクライナのゼレンスキー大統領は 21 日に報じられたテレビインタビューで、ロシア軍がウクライナへの本格侵攻を開始した 2 月 24 日以前の領土を取り戻すことができれば「ウクライナにとっての勝利とみなす」と表明した。 現地メディアが伝えた。 ゼレンスキー氏は一方で、「戦争は外交を通じて終結することになる」とも語った。 ロシアが 2014 年に一方的に併合した南部クリミア半島などをめぐっては、必ずしも軍事奪還を目指さないことを示唆した形だ。(jiji = 5-22-22) ウクライナ兵の退避数、ロシア側が「水増し」か 米の研究所が指摘 ウクライナ兵が抵抗を続けてきたウクライナ南東部マリウポリの製鉄所「アゾフスターリ」について、ロシア国防省が完全制圧を発表した。 製鉄所から出たウクライナ兵はロシア側支配地域に移送されており、今後、どのように処遇されるかは不透明な状況だ。 ロシア国防省によると、今月 16 日以降、製鉄所を出たウクライナ兵は計 2,439 人に上るとしている。 こうしたウクライナ兵について、ウクライナ側はロシア兵の捕虜と交換する意向を示していた。 だが、ロシアの連邦捜査委員会は 17 日、「民間人に対する犯罪への関与について確認する」などと主張し、尋問する予定だと SNS で発表。 ロシア議会では、「ナチスの犯罪者」とみなした兵士について捕虜交換を禁じる法案を準備する動きもある。 ロシアメディアは製鉄所を拠点としてきたウクライナ内務省軍の部隊「アゾフ連隊」を「ネオナチ」と批判しており、法案は同連隊を念頭に置いているとみられる。 ロシア下院のボロジン議長は 17 日、「ナチスの犯罪者は(捕虜と)交換してはならない。戦争犯罪人の彼らを裁くため、全力を尽くさねばならない」とSNSに書き込んだ。 ロシアは死刑の執行を停止してきたが、「重大な戦争犯罪には例外として死刑を適用できるようにすべきだ」と主張するロシア議員もいる。 一方、米シンクタンクの戦争研究所は 20 日、「ロシアは(製鉄所から出た)ウクライナ兵の人数を実際より多く発表している可能性がある」との見方を示した。 国際赤十字委員会に捕虜として登録されたウクライナ兵が、20 日時点で数百人しかいないという。 「捕虜交換でより多くのロシア兵を連れ戻すため」とみている。 また、数百の兵士の制圧に 1 カ月以上かかったことへの批判をかわす狙いもあるとみている。 製鉄所の地下シェルターに 2 カ月間滞在し、5 月 6 日に退避したアナスタシア・ミヒロフさん (26) は、夫が国境警備隊員として製鉄所内に残っていた。 19 日にロシアのニュース映像に夫の姿が映っていることを確認したといい、「生きていて、本当に安心した。 捕虜交換が一日でも早く実現することを願っている。」と語った。(ウクライナ西部ブコベル = 坂本進、asahi = 5-21-22) ロシア軍、偵察用無人機不足か 英国防省分析 【ロンドン】 英国防省は 21 日、ロシア軍の装備を巡り、戦闘機や迫撃砲などでの攻撃目標を特定するために使用する偵察用無人機が不足している可能性があるとの戦況分析を発表した。 現在のペースで無人機を失い続ければロシア軍の偵察能力は一段と弱まり、作戦の効果に悪影響を及ぼすとの見方を示した。 分析では、一般的に無人機は敵軍に撃墜されるリスクが高く、電波妨害の影響も受けやすいため、損耗が激しいと指摘。 その上で、ロシアは欧米から科された制裁によって国内での製造能力が打撃を受け、無人機の不足に拍車がかかっているとの見方を示した。 (kyodo = 5-21-22) ウクライナ諜報部門トップ 「ロシア軍をすべての領土から追い出す」 ウクライナ国防省の諜報部門である情報総局トップのキリロ・ブダノフ少将が米紙ウォールストリート・ジャーナルの取材に応じ、2014 年にロシアに一方的に併合されたクリミア半島を含む「すべての領土」からロシア軍を追い出すまで戦い続けると語った。 同紙が 20 日に報じた。 ブダノフ氏は「(ウクライナが旧ソ連から独立した) 1991 年の国境以外は知らない」と述べ、「世界の誰かが、ウクライナに自衛できる条件やできない条件を指図できると考えているなら、それは大きな間違いだ」と語った。 ブダノフ氏によると、ウクライナ軍は今後数カ月の間に、ロシアが支配するウクライナ東部や南部からロシア軍を追い出すことに重点を移すという。 そのためには、中長距離のミサイルシステムや戦闘機などが必要だとして、「これらの兵器なしに大規模な攻勢をかけることは非常に困難だ」と欧米側に協力を求めた。 ブダノフ氏はロシア軍の戦力について、ドンバス地方の親ロ派勢力も含め、14 万 1,500 人の兵士がいると分析。 ロシアには、少なくとも年末まで戦い続けるだけの力があるとの見方を示した。 ブダノフ氏は「プーチン大統領は完全に行き詰まっている。 戦争を止めることも、勝つこともできない。 戦争を止めるには、ロシアが強くて偉大な国家ではないことを認めなければならない。」とも指摘した。 ロシア軍の無力さが露呈すれば、「現在のロシア国家の破滅に向けた一歩となる」とも語った。 (ワシントン = 高野遼、asahi = 5-21-22) ウクライナから日本への避難者、1 千人に 異例の積極支援続く ロシアの侵攻を受けてウクライナから日本に逃れてきた避難者が 1 千人に達したことが 21 日にわかった。 現地情勢が改善しない中、受け入れ先とのマッチング第 1 号も成立。 政府は異例の積極支援を続けている。 岸田文雄首相が避難者の受け入れを表明したのは 3 月 2 日。 4 月以降は、ポーランドを訪問した林芳正外相が政府専用機に避難者を乗せて一緒に帰国したほか、ポーランド航空の直行便の座席の一部を政府が毎週末、借り上げている。 自力で来日した人たちも含め、避難者は 18 日時点で計 995 人に上り、21 日の直行便で 5 人が到着した。 1 千人の内訳は、女性が 758 人、男性が 242 人。 ■ 受け入れ先とのマッチングも成立 政府は生活支援も 5 月から本格化させた。 企業などが提供する物資やサービスを紹介する専用サイトを立ち上げ、避難者が欲しい服や家具、通訳などを手軽に探せるようにした。 日本に身寄りがいない人らには一時滞在先のホテルを用意し、受け入れを表明した自治体などとのマッチングを進めてきた。 ホテルには 18 日時点で 61 人が滞在し、12 日には第 1 号として 3 世帯 7 人の受け入れ先が決定。 7 人は東京都内と京都府内の自治体、愛知県内の団体が用意した住居に移動する。 19 日にも 3 世帯 4 人の受け入れ先が決まった。 政府は 1 人に最大で、ホテルを出る際に一時金 16 万円、その後は 1 日 2,400 円の生活費を支給する。 (田内康介、asahi = 5-21-22) ウクライナの「アゾフ大隊」、製鉄所で抗戦継続か … 東部で反撃・ロシアから 23 集落を奪還 【キーウ(キエフ) = 笹子美奈子、ワシントン = 蒔田一彦】 ウクライナ兵の退避が続く南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所で、ロシア軍への抗戦を続けてきたウクライナの武装組織「アゾフ大隊」の副司令官は 19 日夜、SNS でビデオ声明を配信し、「自身や他の司令官は製鉄所内にいる。 作戦は継続中だが、詳細は明らかにしない。」と述べた。 籠城を続ける考えを示したとみられる。 また、ウクライナ軍参謀本部は 19 日、東部ハルキウ(ハリコフ)州で、反撃を表明した今月 5 日以降に奪還した集落は 23 か所に上ると説明した。 英国防省は 19 日、ハルキウ州で作戦を指揮していた露軍戦車部隊の司令官が、職務停止処分を受けたとする分析を発表した。 露海軍黒海艦隊の司令官も、今年 4 月の艦隊旗艦「モスクワ」の沈没を受け、同様に処分された可能性があるという。 一方、米軍制服組トップのマーク・ミリー統合参謀本部議長と露軍のワレリー・ゲラシモフ参謀総長が 19 日、電話で会談した。 両氏の会談は 2 月のウクライナ侵攻開始後初めて。 米統合参謀本部は「両氏は意思疎通の手段を維持することで一致した」としている。 (yomiuri = 5-20-22) ついにロシア国営 TV が「わが軍は苦戦」、プロパガンダ信じた国民が受けた衝撃
これまでプーチン政権を擁護し続け、プロパガンダ的な情報を流してきたロシア国営テレビ「ロシア 1」。 そんなテレビ局の番組で、軍事アナリストがロシアによるウクライナ侵攻を厳しく批判する一幕があった。 同局などによるプロパガンダを信じ、ロシア軍の強さと正しさを疑わなかったロシア語圏の視聴者たちからは、驚きの声が上がっている。 ソーシャルメディア上で話題になっているのは、軍事アナリストのミハイル・キョーダリョノクによる発言だ。 「ロシア 1」は通常、ウラジーミル・プーチン大統領によるウクライナ侵攻について愛国的なトーンで報道を行っているが、キョーダリョノクは同チャンネルの番組「60 ミニッツ」の中で、ロシア軍の部隊がウクライナで直面している状況について、「愛国的」とは程遠い、厳しい指摘を行った。 防空司令官から軍事評論家に転身し、2020 年には「祖国貢献勲章」を受賞したキョーダリョノクは、「事実上、全世界が我々に反対している」と、ロシアが国際社会で孤立していると主張。 さらに、ロシア軍は士気の高いウクライナ軍を相手に、厳しい戦いに直面することになるだろうと述べた。 キョーダリョノクは、ウクライナ軍の士気が低下しつつあるという「誤った」報道を信じてはならないと主張。 ウクライナ政府は、100 万人を動員して、西側諸国から供与を受けた武器で武装させることができると述べ、ロシア軍にとっての状況は「率直に言って悪化するだろう」と指摘した。 ■ 司会者のプロパガンダ的主張を一蹴 番組司会者のオリガ・スカベエワ - ロシア政府の「最高プロパガンダ責任者」と呼ばれている人物 - がこの指摘を受けて、「ウクライナ軍の部隊はプロではなく、さほど大きな脅威ではない」と反論したものの、キョーダリョノクはその主張を一蹴。 ウクライナ軍が徴兵によって集められた兵士の集まりかどうかは大した問題ではないと述べ、重要なのは彼らが「最後の一人になるまで戦う」意思を持っていることだと述べた。 また彼は、フィンランドが NATO への加盟申請を決定したことを受けて、ロシア政府が核の「脅しをちらつかせている」ことについても批判した。ロシアの科学者で政治アナリストのアンドレイ・ピオントコフスキーは、キョーダリョノクの発言を受けて次のようにツイートした。 「キョーダリョノクが、ロシア軍からの最初の降伏文書を運んできた。」 「あの部屋の中で彼が最もまともだった」 キョーダリョノクとスカベエワのやり取りの動画は、ロシアのソーシャルメディアサイト「フコンタクテ」上で拡散され、5 月 17 日朝の時点で 380 万回以上視聴されている。 戦争反対を掲げるユーザー「History of the War」は、「ロシア国営テレビのトーク番組で、ウクライナについて驚くべき意見のやり取りが行われた」とコメントし、さらにこう続けた。 「ロシアにとって唯一の脅威は、オリガ・スカベエワのような妄想にとらわれた人物だ。」 オルガ・レベデワは「ミハイル・キョーダリョノク大佐はおそらく、この『変人集団』の中で最も分別のある専門家の一人なのだろう」とコメントし、こうつけ加えた。 「彼がもう(番組に)呼ばれないのではないかと心配だ。」 ナターシャ・ティモフェーバは、「この発言を軸に、ロシアの状況を変えることができる政治勢力が形成される可能性がある」と書き込み、別のあるユーザーは、国営テレビで「常識のある意見」が放送されたと書き込んだ。 また別のユーザーは、「国営テレビで、現在起きていることについての客観的な見解が放送された」とコメントし、「近代では滅多にない」ことだったと述べた。 ロシアの国営テレビで、ウクライナでの戦闘について今回のような否定的な意見が放送されたことに、ツイッター上でも多くのユーザーが反応した。 ロシア国営テレビはこれまで、ウクライナでの軍事作戦の成功を大々的に吹聴し、西側諸国に対して脅しをかけてきたからだ。 コラムニストのノア・スミスは、「勇気ある発言だった。 現実が広まりつつあるのは嬉しい」とツイートした。 この書き込みをさらに、ウッドロー・ウィルソン国際研究センターの研究員であるカミル・ガレエフがリツイートした。 ガレエフは「あの部屋にいた全ての人の中で、彼が最もまともだった。 それはおそらく、軍での十分な経験を持っている唯一の人物だったからだろう。」と書き込み、さらにこう続けた。 「ロシアの多くの有識者は、政府のプロパガンダを基にロシア軍の能力を評価した。 キョーダリョノクは、自らの実体験に基づいて評価した。 ウクライナでの戦闘について、彼がほかの面々よりもずっと悲観的な意見を述べたのも当然だろう。」 だがプーチン体制に害を及ぼすものではない キョーダリョノクがウクライナでの戦闘について批判的な意見を述べたのは、今回が初めてではない。 ロシアがウクライナに侵攻する 3 週間前、彼はネザビシマヤ・ガゼタ紙への寄稿の中で、ロシア軍がウクライナ軍を迅速に打ち負かすことができる可能性を否定し、「今、ウクライナとの武装紛争を起こすことは、ロシアのためにはならない」と書いていた。 また彼は 5 月に入って「ロシア 1」に出演した際に、ロシア国民を総動員しても、大した戦果は挙げられないと述べ、その理由として、ロシアが保有する時代遅れの兵器では、NATO が(ウクライナに)供与した兵器には太刀打ちできないからだと指摘していた。 ロシアメディア・ウォッチャーのジュリア・デイビスは、キョーダリョノクの今回の発言を受けて、次のようにツイートした。 「(政府に)異論を唱えることが許されないロシアのテレビに、なぜキョーダリョノクが出演を許され続けているのか。 多くの人が疑問に思っているが、その理由は、彼の言葉がプーチン体制に害を及ぼすものではないから。 ほかの有識者たちが迅速で簡単な勝利を約束するなか、彼の意見は国民の期待値を引き下げるのに役立つからだ。」 (ブレンダン・コール、NewsWeek = 5-19-22) プーチン大統領の最側近で軍参謀総長「行方不明」報道の不気味 … 粛清かケガ療養か ウクライナ侵攻を続けるロシア軍にまた異変だ。 ショイグ国防相に続き、ゲラシモフ参謀総長が行方不明に …。 プーチン大統領の周囲で何が起きているのか。 プーチン体制のツートップとして、常に大統領の両脇を固め、“助さん・格さん”のように寄り添ってきたのがショイグ氏とゲラシモフ氏だ。 3 月にはショイグ氏が数週間にわたって表舞台から消え、一時は暗殺未遂説も流れた。 ショイグ氏は今月 9 日の対独戦勝記念日に姿を現し、プーチン大統領と語り合う場面もあったが、今度は片割れのゲラシモフ氏が姿を消したと複数の海外メディアが報じている。 英 BBC 放送電子版によれば、9 日にモスクワで行われた軍事パレードで「ゲラシモフ参謀総長は影も形もなかった」という。 ■ 粛清か、ケガ療養か 「ゲラシモフは 4 月下旬にドンバス地域の最前線を視察した際に砲撃を受け負傷したという情報があり、療養しているのかもしれませんが、戦勝記念日のパレードに軍服組トップが姿を見せないのはやはり不自然です。 戦況が思うようにいかず、プーチン氏の怒りを買って失脚した可能性は否めません。(高千穂大教授の五野井郁夫氏 = 国際政治学)」 ウクライナ侵攻に際し、楽観的な情報ばかりを上申したせいで短期決戦に失敗したとして、プーチン大統領は牙城の FSB (連邦保安局)の情報員約 150 人を粛清した。 ゲラシモフ氏も責任を負わされたのか。 プーチン大統領自ら戦線指揮で現場混乱 BBC は、西側軍事筋の話として、プーチン大統領がドンバス地域でのロシア軍の移動などについて直接関与しているようだと伝えた。 前線での攻撃や移動などの軍事作戦は、普通は大佐クラスが決定するものだ。 国の最高指導者が口を出すことではない。 「そもそもプーチン氏は軍事のプロではない。 自ら指揮を執っているとすれば、現場の司令官もモスクワの側近も信じられなくなっているのでしょう。 そのためロシア軍は指揮系統が乱れ、統率が取れていないように見えます。 おそらく現場はかなり混乱している。 西側から最新鋭の武器が次々と投入されていることもあり、マリウポリが陥落する一方で、東部ハルキウ州の北部ではロシア軍を国境近くまで押し戻すなど、ウクライナ軍が優勢になりつつあるようです。 今月末から 6 月初旬には戦況が大きく動くかもしれない。 プーチン大統領から遠ざけられた側近は面従腹背の可能性もある。 心配なのは、国際社会でも国内でも孤立化したプーチン大統領が自暴自棄になって核のボタンに手をかける懸念が消えないことです。(国際ジャーナリスト・春名幹男氏)」 ロシアの核ミサイルはプーチン大統領、ショイグ氏、ゲラシモフ氏の 3 人のうち、2 人がスイッチを押せば起動する仕組みだとされる。 その一角が姿を消しているのは不気味だ。 (日刊ゲンダイ = 5-19-22)
ロシア国防省「ウクライナ兵 771 人が新たに投降」と発表 ウクライナ兵が抗戦を続けた後、退避を始めたウクライナ南東部マリウポリの製鉄所「アゾフスターリ」をめぐり、ロシア国防省は 19日、ウクライナ兵 771 人が新たに「投降」したと発表した。これにより、製鉄所から退避した人数は計 1,730 人になったという。 このうち 80 人が負傷しているという。 ロシアのインタファクス通信が伝えた。 ロシア国営メディアの記者は退避が始まった時点で製鉄所に約 2,500 人がいたと SNS で指摘しており、この日の国防省の発表によって、全体の半数以上が退避したことになるとみられる。 (asahi = 5-19-22) マリウポリ製鉄所、ウクライナ兵 1,000 人以上残留 親ロ派指導者 ウクライナ東部の一部を実効支配する親ロシア派武装勢力「ドネツク人民共和国」の指導者デニス・プシーリン氏は 18 日、ロシア軍が包囲するウクライナ南東部マリウポリのアゾフスターリ製鉄所には現在もウクライナ側の司令官ら 1,000 人以上の部隊が残っていると述べた。 ロシア国防省によると、製鉄所から 16 日以降に投降したウクライナ兵は計 959 人。 プシーリン氏は、ロシア軍主催のプレスツアーに参加した AFP に対し、製鉄所の広大な敷地内に当初いた戦闘員は約 2000 人で、そのうち「半数余り」が残っていると説明。 ウクライナ軍の精鋭部隊「アゾフ連隊」の司令官や階級が上の兵士は今も立てこもっていると述べた。 また、製鉄所内では物資が不足しており、降伏する以外の選択がほぼなかったとも説明。 降伏した「戦争犯罪者や民族主義者」のウクライナ兵が裁判にかけられる可能性を示唆した。 製鉄所はウクライナのロシア軍に対する抵抗の象徴となっている。 ウクライナ国防省は内部に残る兵士を救うため全力を尽くすとしているが、軍事的な手段での救出は不可能であることを認めている。 (AFP/時事 = 5-19-22) ウクライナからの穀物輸出容認をロシアに要請 国連事務総長 ロシアのウクライナ侵攻を受け、世界の食料安全保障をめぐる閣僚会合が 18 日、ニューヨークの国連本部で開かれた。 食料不足が深刻化しているとの危機感から、ブリンケン米国務長官が主催した。 国連のグテーレス事務総長は会合で、深刻な食料不足の状態にある人の数が世界で 2 億 7,600 万人に上り、ここ 2 年間で倍増したと指摘。 ロシアの侵攻でウクライナからの穀物輸出が制限されていることから、ロシアに対し、穀物の輸出を認めるよう求めた。 またロシア産の食料や肥料の輸出についても、「世界市場への完全で制限のないアクセスが必要だ」と述べた。 (asahi = 5-19-22) ロシア副首相、「ウクライナがザポリージャ原発の電力購入を」 ロシア軍が制圧しているウクライナ中南部のザポリージャ原発をめぐり、ロシアのフスヌリン副首相は 18 日、ウクライナが同原発の電力を購入すべきだと発言した。 「ウクライナがお金を払うなら、(原発は)彼らのために稼働する。 (購入を)受け入れないなら、(原発は)ロシアのために稼働することになる」と述べた。 ロシアのインタファクス通信が伝えた。 ザポリージャ原発は欧州最大級の出力で、ウクライナ国内の電力の 2 割をまかなっていた。 インタファクス通信などによると、ウクライナのロシア側制圧地域を訪れているフスヌリン氏は記者団に対し、「原発の電力は最も(コストが)安い電力の一つであり、絶対的な競争力がある。 電力をどこで売るかという質問はなくなるだろう。」と述べ、ウクライナ側が購入しなくても買い手がつくという見通しを述べた。 ロシア軍は 3 月、ザポリージャ原発に砲撃を加えたうえで制圧し、各国から強い非難を浴びた。 プーチン大統領は同月、フランスのマクロン大統領との電話協議で、同原発周辺で過激派が挑発行為を仕掛けてきたなどと主張し、制圧を正当化していた。 (asahi = 5-19-22) 東部戦線で攻撃、7 人死亡 部隊集中、北部にミサイル 【キーウ】 ウクライナ東部ドネツク州の知事は、17 日に州内の複数の町でロシア側による攻撃があり、民間人 7 人が死亡、6 人が負傷したと発表した。 ロシア軍は東部ドンバス地域のルガンスク州とドネツク州の完全制圧を狙って攻撃を継続、前線に部隊を集中させるとみられている。 ウクライナ当局によると、北部チェルニヒウ州と北東部スムイ州では 17 日、ロシア領内からミサイル攻撃があった。 チェルニヒウ州の村では少なくとも 8 人が死亡、12 人が負傷した。 スムイ州の知事はミサイル攻撃について「これまでにないほど激化している」と述べた。 (kyodo = 5-18-22) ウクライナ兵 "第 2 陣の避難" ロシア側「裁判にかけるべき」 |ロシア軍に包囲されていたウクライナ南東部マリウポリの製鉄所から、新たな兵士の避難が行われた。 ウクライナ側は、捕虜の交換を求めていく考えだが、実現するか不透明。 マリウポリのアゾフスターリ製鉄所から、17 日も前日に続き、兵士らがバスに乗せられ、親ロシア派勢力が支配する地域に移送された。 ロシア側が公開した映像には、出てくるウクライナの兵士にロシア軍がボディーチェックする様子などが写っている。 ウクライナ側は今後、捕虜の交換を行いたい考えだが、ロシアの下院議長は、製鉄所の兵士について「戦争犯罪人であり、裁判にかけるべき」として、交換に否定的な考えを示したほか、ロシア捜査委員会は、刑事事件の一環として降伏兵士を尋問する予定だと表明した。 これに対して、ウクライナの副首相は、下院議長の発言はロシア国内向けのアピールだとして、引き続き捕虜の交換を求めていく考えを示したが、兵士らが無事帰還できるかは不明。 (FNN = 5-18-22) ウクライナとの停戦協議は "事実上打ち切り" ロシア外務省 ロシア外務省のルデンコ次官は、ウクライナとの停戦協議が事実上打ち切られたと発表した。 タス通信によると、停戦協議のメンバーでもあるロシア外務省のルデンコ次官は先ほど、ウクライナとの停戦協議について、「もはやいかなる形でも行われていない」とコメントした。 ウクライナ側が協議を事実上打ち切ったためだと主張している。 両国の停戦協議が対面式で最後に行われたのは 3 月末のトルコで、それ以降はオンラインでの交渉が続けられていた。 (ANN = 5-17-22) ウクライナ兵が製鉄所から退避を開始 ロシア軍、マリウポリ制圧か ウクライナに侵攻したロシア軍が包囲し、攻撃を続けてきたウクライナ南東部マリウポリの製鉄所「アゾフスターリ」で 16 日、製鉄所内からのウクライナ兵の退避が始まった。 包囲下で抵抗を続けてきたウクライナ内務省軍の部隊「アゾフ連隊」は同日、「任務を完了した」と SNS に投稿した。 2 カ月半に及ぶロシア軍による製鉄所の包囲が終わり、ロシア軍が要衝のマリウポリを制圧下に置く可能性がある。 ウクライナ国防省のマリャル次官が 17 日未明に投稿したフェイスブックによると、重傷者 53 人を含むウクライナ兵 264 人が 16 日、製鉄所から退避し、東部の親ロシア派支配地域へ移動した。 ウクライナ軍参謀本部も同じ内容を SNS で明らかにした。 今後、ロシア兵の捕虜と交換するという。 ロシア国防省は 16 日、製鉄所内で負傷した兵士を、親ロシア派支配地域にある病院に移送することでウクライナ側と合意したと明らかにしていた。 アゾフ連隊のプロコペンコ指揮官は 16 日夜、SNS で「多くの困難があったが、マリウポリの部隊は任務を完了した」と述べた。 同氏は「82 日にわたり、ロシア軍の激しい攻撃を受けてきた。 この間、ウクライナ軍の再編や兵士の訓練、海外からの武器の調達を可能にした」と成果を強調。 製鉄所内にいるウクライナ側の兵士や負傷兵の退避を実現するよう協力を求めた。 ウクライナ軍参謀本部も 17 日未明、フェイスブックに「マリウポリの守備隊はその任務を果たした。 最も重要なのは、彼らの命を守ることだ。」と投稿した。 ロイター通信は「ウクライナ戦争で最も長く血なまぐさい戦闘が、ウクライナにとって重要な敗北に終わる可能性がある」と伝えている。 ウクライナのゼレンスキー大統領は 16 日夜、SNS に投稿したビデオ演説で「英雄たちを生きて帰すための作業が続けられており、慎重さと時間が必要だ」と語った。 アゾフ連隊によると、製鉄所内には 12 日時点で、1 千人超のウクライナ側の兵士と、約 500 人の負傷兵が取り残されていた。 ロシア軍は 3 月初めからマリウポリの包囲を始め、4 月以降は製鉄所への攻撃を強めていた。水や食糧の不足など、製鉄所内の人道危機が懸念される中、4 月下旬から国連や赤十字国際委員会の関与によって、民間人の退避が続けられ、ゼレンスキー大統領は今月 7 日、「民間人の救出はほぼ完了した」と明らかにしていた。 (リビウ = 坂本進、asahi = 5-17-22) ウクライナ軍 "反転攻勢" で「ロシア国境に到達」 ウクライナカラーに塗られた柱を手に、周囲を警戒するウクライナ軍兵士。 草むらに出ると、一気に走り出します。 ■ ウクライナ軍反撃「ロシア国境に到達」
場所は、ロシア国境付近のハルキウ周辺とみられます。 ロシア軍を国境まで押し戻したとする兵士たちが、笑顔で記念撮影する姿がありました。 ゼレンスキー大統領は 16 日、兵士たちに対し、次のように話しました。
ハルキウでは、ウクライナ軍が「反転攻勢」を強めています。
ロシア兵が潜んでいないか、一軒一軒、中に入り、調べていきます。 ロシア軍が完全に撤退したとも伝えられるハルキウですが、楽観はできません。
ハルキウ市の北西 10 キロほどの場所では、人道支援の拠点になっている文化センターが攻撃され、3 階建ての建物が崩壊するなど、ロシア軍の反撃も続いています。 (テレ朝 = 5-17-22) |
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