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ロシア、ウクライナ各地を大規模攻撃 爆撃機破壊された「報復」 ロシア軍は 6 日未明、ウクライナ各地の都市に対し、ミサイルなどを使った大規模な攻撃を行った。 首都キーウでは、少なくとも 3 人が死亡し、25 人が負傷した。 ロシアは、ウクライナによって爆撃機などが破壊されたことへの「報復」だと主張している。 ウクライナ軍によると、5 日夜から 6 日朝までにロシアは 407 機の無人機(ドローン)、弾道ミサイルや巡航ミサイルなど 45 発で攻撃したという。 ゼレンスキー大統領は 6 日、「ロシアの姿勢は変わらない。 また街や日常生活に対して大規模な攻撃を行った」とし、「いまこそ、米国、欧州、世界中の人々がともにロシアに圧力をかけてこの戦争を止める時だ」と訴えた。 これに対し、ロシア国防省は同日、「ウクライナのテロ攻撃への報復」として、同国内にある兵器の製造工場や武器庫などを、ミサイルやドローンなどで攻撃し、目標をすべて破壊したと発表した。 ウクライナは 1 日、ドローン 117 機を使ってロシア領内の空軍基地を攻撃し、爆撃機など 41 機に損傷を与えたとしていた。 ウクライナ情勢をめぐっては、トランプ米大統領が 5 日、子どものけんかに例え、「しばらく戦わせた方がいい」と発言。 トランプ氏はさらに、ロシアのプーチン大統領と電話協議した際、爆撃機がウクライナに攻撃されたことに対し、プーチン氏が「反撃するしかない」と述べたとしていた。 一方、ウクライナ軍は 6 日未明にもロシア領内のサラトフ州とリャザン州の空軍基地の攻撃に成功したと発表。燃料の貯蔵タンクの破壊が確認されているという。 (ブリュッセル・杉山正、asahi = 6-6-25) ドローン攻撃の現場に駆けつけたウクライナ消防士、妻・娘・孫 3 世代の死を目の当たりに ウクライナ中部プリルキを夜間に襲ったロシアの攻撃。 現場に出動した地元消防署長と消防士らが目にしたのは、ドローン(無人機)が住居ビルに直撃して 5 人が死亡、9 人が負傷した光景だった。 犠牲者の中には消防署長の妻と娘、生後まもない孫が含まれていた。 ウクライナ国家警察は 5 日の声明で「3 世代 … どんな言葉をもってしても、この痛みを和らげることはできない」と述べ、消防署長の娘で警察官だったダリナ・シギダさんの死亡を発表した。 警察は声明で「彼女は強く明るく、誠実だった。 職務宣誓を忠実に守り、公平で、深い義務感を備えていた。 この点は同僚や彼女を知るあらゆる人の記憶に残るだろう。」と言及。 シギダさんは 2020 年に 22 歳で警察に加入したと付け加えた。 声明ではさらに「警察官になるのは彼女の夢であり天職だった。 消防士の父は彼女が幼い頃から、人助けをするよう教えていた。 彼女と同じく巡回警察官の夫は常に支えとなり、勤務を助けていた。」とも述べた。 シギダさんの祖父母、バレンティン・ロティシュさんとリュドミラ・ロティシュさんは同じ住宅の別の区画に住んでいた。 攻撃が起きた時、シギダさんは母親、つまりロティシュさん夫妻の娘のもとを訪ねていたという。 バレンティン・ロティシュさんはウクライナ公共放送ススピリーネの取材に「(シギダさんの息子の)小さなミーシャが悲鳴を上げていた。 その後、すべてが静かになった。」と振り返った。 息子はまだ 1 歳だった。 氏名は公表されておらず、SNS で共有された写真には、カメラに背を向けた状態で母親に抱かれる姿が写っている。 体はジャケットにくるまれ、冬用の帽子を着用している。 ウクライナのゼレンスキー大統領によれば、全面侵攻開始以降にロシアの攻撃で死亡した子どもは 632 人目。 ゼレンスキー氏は 5 日、ロシアが夜間に複数の地域を狙ってドローン 103 機と弾道ミサイル 1 発を発射したと明らかにした。 一連の攻撃で少なくとも 8 人が死亡している。 (CNN = 6-6-25) ◇ ◇ ◇ ロシア軍が無人機攻撃、5 人死亡 米、ウクライナの自国民に注意 【キーウ】 ウクライナで 4 日夜から 5 日朝にかけて各地でロシア軍による攻撃があった。 地元メディアによると、北部チェルニヒウ州では無人機攻撃で住宅が被害を受け、1 歳の子どもを含む 5 人が死亡した。 東部ハルキウ州でも無人機攻撃で妊婦や高齢者を含む約 20 人が負傷。 集合住宅が損壊したという。 ウクライナ空軍はロシア軍が無人機 103 機やミサイルで攻撃したとしている。 一方、在ウクライナ米大使館は 4 日、ロシアによるミサイルや無人機攻撃が増加しているとして、自国民に対し、空襲警報が出た際に直ちに避難できるよう準備するなど注意を呼びかけた。 (kyodo = 6-5-25) プーチン氏、ゼレンスキー氏との会談拒否 … 鉄道脱線事故をウクライナの「テロ行為」と主張 ロシアのプーチン大統領は 4 日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が和平に向けた首脳会談を呼びかけていることに関して「テロに頼る者と誰が交渉するのか」と強調し、応じない考えを明らかにした。 露国営テレビが放送した政府閣僚との会合で述べた。 露捜査当局は、露西部ブリャンスク州で 5 月 31 日に列車が脱線して少なくとも 7 人が死亡した事故などについて、ウクライナが関与した「テロ行為」と一方的に主張している。 プーチン氏は、脱線事故がウクライナとの直接協議の直前に起きたことも踏まえ、ウクライナ側が「平和を必要としていない」と反発した。 一方、プーチン氏は 4 日、ローマ教皇レオ 14 世と初めて電話会談を行い、ウクライナとの直接協議の状況を説明した。 ここでもウクライナが「露領内の民間インフラ施設に破壊工作を行っている」と主張し、ウクライナの「テロ行為」だと非難した。 ローマ教皇庁によると、これに対し、レオ 14 世は紛争の解決策を見いだすために「対話の重要性」を訴え、「平和に資する措置」を講じるよう呼びかけたという。 (yomiuri = 6-5-25) ロシア兵死傷者、今夏までに累計 100 万人か 米シンクタンク推計 米シンクタンク、戦略国際問題研究所 (CSIS) は 3 日、ロシアとウクライナとの戦争で、ロシア軍の死傷者が今夏までに累計 100 万人に達する可能性が高いとの推計を発表した。 CSIS は 100 万人という大台は「ロシアのプーチン大統領が露骨に兵士を軽んじていることの表れ」だと指摘している。 発表によると、ロシアによるウクライナへの全面侵攻が始まった 2022 年 2 月からこれまでの間に、ロシア軍側では推計 95 万人が死傷し、うち最大 25 万人が死亡した。 旧ソ連時代も含めて、第 2 次世界大戦以降ロシアが経験した戦争でこれほど死亡率が高い例はないという。 一方、ウクライナ軍では 40 万人近くが死傷し、うち死者数は 6 万 - 10 万人とみている。 自軍の損失については、ウクライナは詳細を明らかにしておらず、ロシアは死傷者数を大幅に少なく見積もっていると考えられているが、CSIS が発表した数字は英米の情報機関の分析と一致している。 英国防省は 3 月に、ロシア軍の死傷者は約 90 万人にのぼるとの見方を示した。 ここ数カ月、毎日約 1,000 人の兵士が死亡または負傷していると判断しており、こうした傾向から数週間以内に死傷者が 100 万人を超えると見込みだという。 4年目に突入したロシアとウクライナの戦争は消耗戦となっている。 多くの損失を出しているロシアは戦力を維持するために囚人を戦線に投入したり、同盟国である北朝鮮の部隊を迎え入れたりしている。 また、北部や極東といった貧しい地域で兵士を勧誘している。 CSIS は「プーチン大統領はこうした兵士らは消耗品で、国内の支持基盤を揺るがす可能性は低いと考えているようだ」と指摘している。 (CNN = 6-5-25) 「誰が彼らと交渉できるのか」プーチン大統領 ロシア西部の列車脱線「ウクライナによるテロ」と非難 ロシアのプーチン大統領は、西部の 2 つの州で起きた橋の爆破による列車脱線はウクライナによる「テロ行為」だとし、「誰が彼らと交渉できるのか」と非難しました。
プーチン大統領は 4 日、政府関係者との会議で、西部ブリャンスク州とクルスク州で先週末に橋が爆破され崩落し列車が脱線するなどして、7 人が死亡したことに関し、「ウクライナのテロ行為であり、その決定は最高レベルで行われた」と主張しました。 そのうえでゼレンスキー政権について、「もともと非合法な政権がテロ組織へと変わりつつある」とし、ウクライナ側がロシアとの交渉をめぐり首脳会談を求めていることに関し、「こんな状況で一体どんな会談ができるのか。 誰が彼らと交渉できるのか。」と非難しました。 会議では、ウクライナとの直接交渉で代表団を率いるメジンスキー大統領補佐官とラブロフ外相から交渉について報告があり、プーチン氏はウクライナとの停戦について「西側から供与された武器で強化し、ブリャンスク州のようなテロ行為を準備するために利用されるだけだ」と述べ、否定的な考えを示しました。 (TBS = 6-5-25) ウクライナ攻撃機数は 41 機でなく 20 機、それでも「核 3 本柱」空中戦力に深刻打撃で戦争拡大リスク ウクライナがいわゆる「スパイダーウェブ作戦」で攻撃した戦略爆撃機などのロシア軍用機は 41 機ではなく、実際には約 20 機だったとロイターが米当局者の話として 4 日(現地時間)に報じた。 ロイターが接触した米当局者 2 人は、ウクライナのドローン攻撃がロシア軍用機最大 20 機を攻撃し、そのうち約 10 機が破壊されたとみられると評価した。 これはウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領が言及した数(41 機)の約半分に相当する。 しかし、2 人の当局者は被害規模に関わらず、ウクライナの今回の攻撃を極めて重要な成果と評価し、そのうちの 1 人はこの攻撃がロシアの交渉上の立場を大きく弱める可能性があると予測した。 今回の攻撃は、数か月間ロシアの攻勢にさらされてきたウクライナ軍の士気を大いに高めたとロイターは伝えた。 前線から最大 4,300km 離れた奥地で戦略資産を奇襲攻撃できる能力を証明したためだ。 ドローンをロシア領内に密かに侵入させて近接発射し、一部のドローンに人工知能 (AI) を活用し、低コストの非対称戦力の効果を示した。 米空軍のデイビッド・W・オルビン参謀総長は 2 日、ワシントンで開催された AI カンファレンスで関連質問に対し、「もはや敵の攻撃から安全な避難所という概念が消えつつあることを示している」と述べた。 2 日、ウクライナ国家保安庁 (SBU) は、「スパイダーウェブ」と名付けられたこの作戦を通じてロシア本土の 4 つの空軍基地を標的にドローン 117 機を使用し、ロシア軍に 70 億ドル(約 1 兆円)の被害を与えたと発表した。 マクサー・テクノロジーズやプラネット・ラボなどが提供した商業衛星写真の分析結果、損傷が確認されたロシアの戦闘機は Tu-95 中型爆撃機と Tu-22 バックファイア超音速長距離戦略爆撃機であることが判明した。 これらはロシアがウクライナにミサイル攻撃を行う際に使用した機種だ。 ベラヤ空軍基地とオレニャ空軍基地の衛星写真では、破壊された航空機とその残骸、焦げた跡などが観測された。 BBC は、オレニャで航空機 5 機、ベラヤで航空機 7 機が損傷または破壊されたと伝え、特にベラヤでは Tu-95 が 3 機、Tu-22 が 4機 損傷したと報じた。 Tu-95 と Tu-22 は 1990 年代初頭のソ連崩壊以降、生産が中止されており、修理や交換が困難だとされている。 このほか、A-50 早期警戒管制機も被害を受けた可能性が指摘されている。 ロシアでは今回の事態に対する責任論が浮上した。 影響力のあるロシアの軍事評論家たちは、核兵器搭載可能な爆撃機が標的となった点を挙げ、ロシア航空宇宙軍の怠慢と油断を非難した。 米国をはじめとする国際社会は報復攻撃に伴う戦争拡大の可能性を注視している。 米国のウクライナ特使、キース・ケロッグ氏はフォックスニュースのインタビューで「ウクライナがロシアの核 3 本柱(地上・空中・海上核戦力)のうち空中戦力を攻撃したため、戦争拡大のリスクが非常に高まった」と警告した。 ケロッグ氏は、国家安全保障の領域において相手国の生存システムの一部である核 3 本柱を攻撃すれば、相手の反応が予測不可能となるため、危険度が高まると説明した。 (有馬侑之介、江南タイムズ = 6-5-25) ウクライナ保安局、南部クリミアとロシア本土結ぶ「クリミア大橋」の一部爆破 … 攻撃は 3 回目 ウクライナの情報機関「保安局 (SBU)」は 3 日、南部クリミアと露本土を結ぶ「クリミア大橋」について、橋脚の一部を爆破したと発表した。 ウクライナによるクリミア大橋への攻撃は 3 回目。 インターファクス通信などによると、橋は一時通行止めになった。 クリミア大橋は、ロシアが 2014 年に一方的に併合したクリミア半島をロシア本土と結ぶために建設した。 ウクライナは 22 年 10 月、23 年 7 月にも橋を攻撃しており、露軍の補給に打撃を与える狙いがある。 SBU は 3 日の声明で、クリミアは「ウクライナの領土だ」とし、「いかなる占領行為にも厳しく対応する」と強調した。 TNT 火薬換算 1,100 キロ・グラムの爆薬で「著しく傷ついた」と説明した。 民間人の死傷者はいなかったという。 一方、ロイター通信は 3 日、露軍が占領するウクライナ南部ザポリージャ州とヘルソン州の一部地域で大規模な停電が起きていると報じた。 ウクライナ軍による砲撃や無人機攻撃で、変電所などの電力関連施設が損傷したという。 ロシア当局者らの話として、ザポリージャ州では 60 万人以上、ヘルソン州では 10 万人以上が、停電の影響を受けたと伝えた。 (yomiuri = 6-4-25) ウクライナの大胆なドローン攻撃、ロシアと西側に重要メッセージ キーウ : ウクライナが 1 日に発表したロシア全土への一斉ドローン(無人機)攻撃が、どれだけ大胆不敵で、かつどれだけ見事な発想によるものか、強調しすぎてもしすぎるということはない。 ウクライナはドローンを使い、ロシア空軍をロシア国内でたたきに行ったのだ。 自分たちの攻撃でロシア側に 70 億ドル相当の損害を与えたというウクライナの主張を検証するのはとうてい無理だが、ウクライナの「クモの巣」作戦は、どれだけ少なく見積もっても、プロパガンダ作戦という意味では明らかに素晴らしい大成功だった。 ウクライナの人たちは早くも、ロシアの全面侵攻が始まって以降のさまざまな軍事上の成功に比較して、今回のドローン作戦を語っている。 比較の対象としてあげられるのはたとえば、2022 年 4 月の黒海艦隊旗艦モスクワ沈没や、同年 10 月のケルチ橋爆発、2023 年 9 月のセヴァストポリ湾ミサイル攻撃などだ。 ウクライナ保安庁 (SBU) が報道機関にリークした詳細から判断すると、今回の作戦はこれまでで最も手の込んだものだった。 準備に 1 年半かかったと言われるこの作戦では、多数の小型ドローンがロシアに運び込まれ、特別な箱に収納された状態で貨物トラック内に保管され、それぞれ数千キロ離れた少なくとも 4 カ所の場所まで運ばれ、そこから近くの空軍基地に向け、遠隔操作で発射された。 「こんなことをやってのけた情報作戦は、かつて世界のどこでも、まったくなかった」と、アナリストのセルヒイ・クザン氏はウクライナのテレビに話した。 「(ドローンが破壊したロシアの)戦略爆撃機は、長距離攻撃で我々を襲うことができる。 (中略)わずか 120 機しかないうちの 40 機を攻撃した。 これは、とんでもない数字だ。」 被害の実態を把握するのは難しい。 しかし、ウクライナの軍事ブロガー、オレクサンドル・コヴァレンコ氏は、仮に爆撃機や指揮統制機が破壊されなかったとしても、今回の攻撃による影響は甚大だと話す。 「現在のロシア軍産複合体が、近々にそれを復旧できる可能性は低い、それほどの被害だ」と、コヴァレンコ氏は自分のテレグラム・チャンネルに書いた。 コヴァレンコ氏はその理由として、標的になった戦略ミサイル搭載爆撃機、Tu-95、Tu-22、Tu-160 は既に生産が終了しており、修理は困難で、代替機の調達は不可能だからと語る。 特に、超音速戦略爆撃機 Tu-160 の喪失は、影響が大きいはずだという。 「ロシア航空宇宙軍は今日、最も希少な航空機 2 機を失っただけでない。 まさに、希少なユニコーンを 2 頭失ったようなものだ。」 こうした軍事アナリストが言うほど、実際の被害はもしかすると大きくないのかもしれないし、あるいは本当にそれほどの大被害なのかもしれない。 いずれにしても、「クモの巣」作戦はロシアにだけでなく、ウクライナを支援する西側同盟諸国にも、重大なメッセージを発信した。 私の同僚で、BBC ウクライナ語サイトで記事を書いているスヴャトスラフ・ホメンコ記者は、ウクライナの首都キーウで最近、政府関係者と会った際のことを振り返る。 この役人はイライラしていたのだそうだ。 「アメリカは、こちらがすでに戦争に負けたと思い込んでいる。 それが最大の問題だ。」と、この政府関係者はホメンコ記者に話した。 「そしてその思い込みから、ほかのあらゆることが続く」のだと。 ウクライナの防衛ジャーナリスト、イリア・ポノマレンコ氏はソーシャルメディア「X」に、「攻撃されている誇り高い国が、『ああウクライナはもう 6 カ月しかもたない』とか、『君は切り札を持ってない』とか、『ロシアは絶対に負けないから、平和のために降伏しろ』とかやたら言われても、耳を傾けないでいると、こういうことが起きる」と書いた。 ウォロディミル・ゼレンスキー大統領とドナルド・トランプ米大統領が 2 月末にホワイトハウスの大統領執務室で繰り広げた、悪名高い口論を踏まえての内容だというのは、はっきりしている。 季刊誌「ビジネス・ウクライナ」はさらに簡潔に、かつ誇らしげに、イラスト付きで投稿した。 「実はウクライナには切り札があった。 ゼレンスキーは今日、ドローンのキングを切ったのだ。(編注 : 「ドローンのキング札」は英語では「キング・オブ・ドローンズ」。 人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」と、かけていると思われる)」。 つまり、クレムリン(ロシア大統領府)の代表団と新しい停戦交渉のためにイスタンブールに到着したウクライナ代表団は、「ウクライナはまだまだやるぞ」というメッセージを携えていたのだ。 私の同僚のホメンコ記者に話をしたウクライナ政府関係者は、「(アメリカは)まるで一番ゆるい降伏条件に同意するよう、我々を説得することこそ自分たちの交渉上の役割だとでも言うように、ふるまい始めている」と話したそうだ。 「それでいて(アメリカは)、こちらが感謝しないと怒り出す。 しかし、もちろんこちらは感謝などしない。 自分たちが負けたとは信じていないからだ。」 ロシアはドンバスの戦場でゆっくりと、しかし容赦なく着実に進撃している。 それでもウクライナはロシアと、そしてトランプ政権に告げている。 ウクライナの今後の展望をそうそう簡単に否定しないようにと。 (ポール・アダムズ・外交担当編集委員、BBC = 6-3-25) ロシア、ウクライナに事実上の「降伏」を要求 領土割譲や軍制限 ウクライナ侵攻を続けるロシアが、2 日に開かれた両国の直接協議で、領土割譲や軍備制限など高い要求をしていることが明らかになった。 ロシアの国営タス通信が、同日、提出された和平条件などを記した覚書案の内容を伝えた。 事実上の降伏を求めており、ウクライナにとって受け入れられないものになっている。 直接協議はトルコのイスタンブールで行われ、双方の覚書案を交換した。 ウクライナが求める停戦に、ロシアは応じなかった。 タス通信によると、ロシアは覚書案で、最終解決の条件として、一方的に併合を宣言したウクライナの東部・南部 4 州から同国軍が完全に撤退するよう要求。 この 4 州や、ロシアが占領するクリミア半島がロシアに帰属することの国際的な承認も求めた。 ロシアがウクライナに求める和平条件案の内容が初めて明らかになりました。 記事の後半では、両国の要求を比較できるよう一覧表にまとめています。 ウクライナが求める停戦には「まず撤退」 そのほか、ウクライナが北大西洋条約機構 (NATO) などの軍事同盟に参加したり、他国軍を自国領で活動させたりすることも禁じている。 ウクライナ軍の軍備も制限するとしている。 ウクライナが求めてきた 30 日間の停戦の条件も盛り込んでいるが、それにはウクライナ軍の 4 州からの完全撤退などが必要だとしている。 ロイター通信が報じたウクライナの覚書案では、クリミア半島や 4 州のロシアによる領有が国際的に認められないことや、ウクライナが中立的な立場を強制されないことなどを明記している。 一方、ロシア代表団を率いるメジンスキー大統領補佐官は 2 日の協議後、記者団に対し、重傷や重病、25 歳以下の捕虜を新たに 1 千人以上ずつ交換することでウクライナ側と合意したと語った。 また、ロシアがウクライナ兵 6 千人の遺体を来週ウクライナ側に引き渡すことも明らかにした。 ウクライナのゼレンスキー大統領は 3 日、X (旧ツイッター)への投稿で、停戦への道筋について「国際社会として彼ら(ロシア)を止めるため、できる限りのことをしなければならない。 米国の強い措置を期待している。」と強調。 米国に対し、「(対ロ)制裁を支持し、プーチン(ロシア大統領)に戦争をやめさせることを望む」と訴えた。 ウクライナ側は、次回の協議を今月 20 日から 30 日の間に開催することをロシアに提案している。 だが、ロシアには全く譲歩する姿勢はなく、和平に至る道筋は極めて不透明なままとなっている。 (ロンドン・藤原学思、asahi = 6-3-25)
ロシアとウクライナの直接協議、1 時間で終了 停戦交渉は合意至らず ロシアによるウクライナへの全面侵攻をめぐり、両国の代表団は 2 日、トルコ・イスタンブールで半月ぶりの直接協議を行った。 協議は約 1 時間で終了。 停戦に関する立場を記した文書を交換したが、合意には至らなかった。 ロシア代表団を率いるメジンスキー大統領補佐官は協議後、記者団に対し、重傷や重病、25 歳以下の捕虜を「全員対全員」で交換することでウクライナ側と合意したと語った。 1 千人から 1,200人ずつを交換する見通しだとしている。 メジンスキー氏はまた、ロシアがウクライナに対し、冷凍保存しているウクライナ兵 6 千人の遺体を引き渡すことも明らかにした。 ウクライナ側が戦死した兵士の遺体を収容できるよう、特定の区域で 2 - 3 日間、戦闘を停止することも提案したという。 協議を終えたウクライナ代表団トップのウメロウ国防相は記者団に対し、次回協議を今月 20 - 30 日の間に開くことをロシア側に提案したと述べた。 ウメロウ氏は「重要な点は首脳レベルでなければ解決できない」とも述べ、両国の首脳会談も重ねて求めた。 また、同国のイエルマーク大統領府長官によると、ウクライナ側は協議で、ロシア側に連れ去られた数百人の子どものリストをロシアに手渡し、帰還を求めたという。 今回の協議はロシアが提案し、ウクライナも 1 日になって参加を決めた。 協議は午後 1 時(日本時間午後 7 時)からの予定だったが、実際は 2 時間近く遅れて始まった。 同じくイスタンブールで行われた前回の協議では、1 千人ずつ拘束者を交換することで合意し、実際に 25 日に完了した。 停戦条件を記した「覚書」を双方が示すことでも合意し、ウクライナはすでに渡したが、ロシアは 2 日の直接協議の場で示すと発表していた。 ウクライナは 3 月以降、「即時全面停戦」を受け入れると繰り返している。 ロイター通信が入手したウクライナ側の「覚書」でも、「空、陸、海において、少なくとも 30 日間に及ぶ無条件の全面停戦は、和平交渉の前提条件だ」と訴えている。 一方のロシアは 3 カ月近く停戦に応じておらず、北大西洋条約機構 (NATO) の拡大阻止のほか、ウクライナ軍のウクライナ領からの撤退といった停戦条件を取り下げる見通しは立たない。 そうした間も、前線や市街地では被害が増え続けている。 ウクライナ軍のシルスキー司令官によると、ロシアは東部ドネツク州のほかに、ロシアと国境を接する北東部スーミ州で攻撃を集中させているという。 ロシアのプーチン大統領はウクライナとの国境沿いに「安全保障のための緩衝地帯」を設ける方針を明らかにしている。 スーミ州に対する攻撃の強化は、その方針に沿ったものだ。 ウクライナは同州周辺のロシア側の兵力を 5 万人と見積もる。 同州のフリホロウ知事は 5 月 31 日、国境沿いの 11 集落の住人に対して新たに避難命令を出した。 これで避難命令対象の集落は計 213 になった。 また、31 日には同州内の村の農場がロシア軍のドローン(無人機)攻撃を受けた。 家畜数百匹が死亡し、穀物数十トンが燃えたという。 停戦協議が滞るなかで懸念されるのは、トランプ米大統領がウクライナ情勢への関心を失って、仲介役から撤退したり、さらにはウクライナへの支援をやめたりすることだ。 ロシアが米国からの圧力を感じなくなれば、ウクライナにとっては極めて不利な状況に追い込まれることになる。 英紙テレグラフによると、英国とフランスの当局者は、トランプ氏がウクライナを見捨てるというシナリオについて真剣に考え始めた。 議論の焦点もウクライナへの兵士派遣から、米国抜きでウクライナの防衛をいかに長期的に維持するかに移っているという。 ブリュッセルの NATO 本部では 4 日、ウクライナへの支援を議論する国際会議が開かれる予定となっている。 今回は英国とドイツが主催する。 (ロンドン・藤原学思、asahi = 6-2-25) ゼレンスキー大統領、ロシアとの直接協議に代表団派遣方針 … 和平合意への条件を双方提示へ ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は 1 日、和平を巡ってロシアが 2 日にトルコのイスタンブールでの開催を提案した 2 回目の直接協議に関し、代表団を派遣すると SNS で発表した。 ゼレンスキー氏は露側の交渉姿勢を批判し、提案に応じるか明言していなかったが、直接協議が実現する見通しとなった。 ゼレンスキー氏は SNS への投稿で「イスタンブールでの協議前に、我々の立場を整理した」と指摘した。 ウクライナ側は全面的な即時停戦の実施、捕虜の解放、連れ去られた子どもの帰還などを求めるとみられる。 5 月 16 日の前回協議に引き続き、ルステム・ウメロフ国防相が代表団を率いる。 協議では、和平合意に向けた条件を双方が提示する。 ウクライナは条件をまとめた文書を既に露側に示したが、露側は事前の開示を拒み続け、ウクライナが反発していた。 (yomiuri = 6-1-25) モスクワ "空の封鎖" 相次ぐ … ウクライナ軍の狙いは ロシアの航空関係者や飛行機の乗客にとって、悪夢のような状況が続いている。 5 月にはウクライナ軍の無人機攻撃で、モスクワの主要空港が連日のように一時閉鎖するなど、大混乱に陥っているからだ。 この相次ぐ "空の封鎖" からは、ウクライナ軍の新たな狙いも透けて見える。 ■ 華々しい戦勝記念日の裏で … モスクワの空港は麻痺 5 月 9 日、ロシアは第 2 次世界大戦での戦勝 80 年の記念日を大々的に祝った。 モスクワの軍事パレードには中国の習近平国家主席らも駆けつけ、プーチン大統領は国際社会での存在感をアピールした形だ。 しかしその直前、モスクワにある複数の主要空港は、未曽有の大混乱に陥っていた。 ウクライナ軍の無人機攻撃が連日続き、空港の一時閉鎖が相次いだのだ。 ロシア旅行業者協会によると、5 月 6 日から 7 日にかけ少なくとも 350 の便、6 万人以上が影響を受けたという。 攻撃は連日続き、飛行機に数時間、閉じ込められたり、空港泊を余儀なくされたりする乗客が続出した。 ■ ウクライナ軍の "空の攻勢" は続く ウクライナ軍の無人機攻撃は、戦勝記念日という節目のタイミングを狙ったものとみられた。 しかし、5 月下旬から再びロシア領空での無人機による攻勢を強めている。 ロシア軍も過去最大規模の空襲をウクライナに対して仕掛けていて、攻撃の応酬が続いている。 ロシアの独立系メディアによると、5 月 27 日から 28 日にかけ、ロシア領空では 296 機のウクライナ軍の無人機が迎撃された。 モスクワの主要空港は一時閉鎖し、100 便以上が遅延したという。 5 月 20 日から 27 日までの 1 週間で 1,400 機以上が迎撃されていて、ロシア国防省は無人機攻撃の激化に警戒感を強めている。 こうした中、モスクワの空港の一時閉鎖は、もはや日常茶飯事といった状況になりつつある。 ■ ウクライナ軍の狙いは … 戦争が "自分事" に 独立系メディアは、最近のウクライナ軍の無人機攻撃は、主に軍事関連の生産施設を狙ったものだと伝えている。 ロシア側の無人機生産工場への攻撃も試みている。 またロシアの防空システムを常に警戒態勢に追い込むことで負荷をかけ、攻撃の有効性を高める狙いもある。 一方で、空港の麻痺で混乱を引き起こし、普段は戦争を意識しないロシア国民に "心理的圧力" を加える狙いもあるとみられる。 効果は限定的かもしれないが、少なくともこの 5 月の空港の混乱ぶりは、大勢のロシア国民に戦争を "自分事" と感じさせたはずだ。 ウクライナメディアは、次のような軍の関係者の話を伝えている。 「ロシアの国土は広く、航空路線は必要不可欠だ。 空港の混乱は、社会不安につながる。」 「ロシア国民は戦争の代償を払う必要がある。」 (日テレ = 6-1-25) ロシア 2 州で列車事故相次ぐ、7 人死亡 当局が刑事事件として捜査 ロシアのタス通信などによると、南西部ブリャンスク州で 5 月 31 日深夜、走行中の列車(乗客 388 人)が脱線して 7 人が死亡、71 人が負傷した。 列車の真上にあった橋が崩壊し、列車に直撃したという。 さらに現場から南東約 120 キロのクルスク州では翌 6 月 1 日未明、貨物列車が渡っていた橋が崩壊し、一部の車両が橋の下の道路に落下。 運転士ら 3 人がけがをした。 ロシアの連邦捜査委員会は 1 日、両方の事案で橋が爆破されたと発表。 その後、発表内容を修正し、両方の橋が何らかの原因で損壊したとし、いずれも刑事事件として捜査していることを明らかにした。 ブリャンスク州とクルスク州は互いに隣接し、いずれもウクライナとの国境に接している。 ロシアの国会議員からはウクライナの関与を疑う声も出ているが、真相は明らかになっていない。 (asahi =6-1-25) ロシア国境の目前で NATO 軍事演習を実施 「ヘルファイア」ミサイルが戦車を粉砕する映像公開
イギリスの陸軍航空隊はフィンランドで、米国製の攻撃ヘリコプター AH-64E (通称「アパッチ」) から米国製の空対地ミサイル「ヘルファイア」を発射し、その時の様子を撮影した映像を公開した。 これは北大西洋条約機構 (NATO) の軍事演習の一環で、NATO とロシアが北部で接する境界からわずか 60 マイル(約 97 キロメートル)の地点で行われた。 ミサイルのうち 2 発は、最近受領したばかりのアパッチの 1 機に 5 月 29 日に装填された。 このアパッチは、フィンランドのラップランド地方にある北極線(北極圏の南限、となる北緯 66 度 33 分線)の北に位置するソダンキュラ軍事基地に駐機していた。 今回の演習でアパッチの乗員は、合計 15 発のヘルファイアを発射した。 そのうち、29 日に発射されたのは 8 発だ。 この演習は、改良された最新型アパッチと、短距離ミサイルならびにチェーンガン(機関砲)がどう連動するか感触をつかむために行われたもので、標的は基地内にある滑走路のすぐ南に設定された。 ヘルファイアは重量が 50 キログラムと小型だが、かなりの威力をもち、敵の戦車などを破壊することを目的としている。 フィンランド加盟で NATO とロシアの陸上境界は 2 倍に アパッチによるヘルファイア発射は、フィンランド最北端で行われた NATO 演習の一環だ。 演習を主導するのはフィンランド軍だが、スウェーデン部隊と英国部隊が支援している。 フィンランドとスウェーデンは、最も新しい NATO 加盟国だ(それぞれ 2023 年と 2024 年に正式加盟)。 今回の実弾演習は、演習場の厳格な条件の下で実施された。 ソダンキュラ勤務の兵士らによると、ロシアとの国境がすぐそばであることは意識しているが、演習中はあまり考えないようにしているという。 フィンランドが NATO に加盟したことで、ロシアと NATO との陸上境界は 2 倍に延びた。 これを受けてロシア政府は、すぐさま対応すると言明した。 ロシア政府は以前から、ロシア北西部での軍事的プレゼンス強化に力を入れていた。 最新の衛星画像では、ロシアがフィンランドとの国境付近で軍事施設を増強していることが確認されている。 ロシアと国境を接する NATO 加盟国の高官らはかねてより、ウクライナとの戦争が終われば、ロシア政府は NATO 領の近くに多数の軍隊を配備するとの見方を示してきた。 ドナルド・トランプ米大統領と同政権の高官たちは、ウクライナ政府とロシア政府に対して相当な圧力を加えつつ交渉を開始し、第 2 大戦以来で欧州最大となる領土紛争を終わらせるよう求めてきた。 ロシア軍は「10 年以内にソ連時代並みの規模に」と警戒 トランプは以前、2024 年 1 月に政権に返り咲いたら 24 時間以内にウクライナ戦争を終わらせてみせると豪語していた。 しかし停戦への動きは遅々として進まず、米政権は停戦合意を渋るロシア側の姿勢に不満を募らせている。 フィンランド北部の軍人たちは、ロシアは本物の脅威だが、ずっと以前からの脅威だと述べた。 「フィンランドは、何百年も前からロシアの隣国だ。」 フィンランド国防軍戦略部門のトップを務めるサミ・ヌルミ少将は 5 月最終週にそう語った。 「われわれは、その事実とともに生きることを学んできた。」 しかしエストニア対外情報機関は 2024 年 1 月、ロシアが軍の改革に成功すれば、NATO は「今後 10 年以内に、ソ連時代並みの大規模な軍隊に直面する可能性がある」と警鐘を鳴らした。 ロシアの元国防相セルゲイ・ショイグは 2023 年 1 月、ロシア軍の大改革を発表しており、改革は現在も進行中だ。 NATO が分裂しているとロシアがみなせば、ウクライナからの撤退後に NATO を攻撃する可能性が高くなると見る分析もある。 NATO に懐疑的なトランプは政権復帰前の 2024 年 2 月、軍事費負担に関する指針を満たさない加盟国があれば、その国を攻撃するようロシアを促すだろうと述べ、NATO の連帯に大きな傷を与えた。 フィンランド北部のソダンキュラで実施された今回の演習は、その逆、つまり NATO の新しい加盟国が円滑に仲間入りを果たしていることを強調するために計画されたようだ。 英陸軍司令官が語った今回の演習の目的 英国陸軍「第 1 航空旅団戦闘団」司令官を務めるニック・イングリッシュ准将は 5 月 28 日、本誌に対して、「今回の演習は、NATO の戦力がフィンランドでどう展開できるかをはっきりと見せつけるためのものだ」と語った。 とりわけ英国軍にとっては、過酷な環境に慣れることも重要だ。 「北極圏は、これ以上ないくらいに過酷な環境だ。 文句なしの素晴らしい天気かと思いきや、油断していると瞬時に殺されそうな状況に一変する。」 ソダンキュラに配備されている英国陸軍航空団第 4 連隊に所属するジェイミー・プライス上等兵はそう語った。 プライスが本誌に語ったところによると、アパッチは「攻撃プラットフォームとして常に非常に効果的」だという。 標的が複数でも同時にロックオンして発射することが可能で、行くべき地点に速やかに到達し、任務終了後はすぐに飛び去ることができる設計になっていると、航空部隊の通信担当として勤務する 19 歳の空挺兵モリー・マクレランドも付け加えた。 英国陸軍は 2025 年 3 月、改良された最新型 AH-64E の 50 機目(最後の 1 機)を受領した。 (エリー・クック、NewsWeek = 6-1-25) |
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