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住みたい街ランキング 1 位は 14 年連続で吉祥寺、イメチェンで上位進出の街も

長谷工コーポレーショングループの長谷工アーベスト(東京都港区)は、「住みたい街(駅)ランキング 2018」の結果を発表した。 上位には高級住宅街をはじめ知名度の高い街がずらりと並ぶ中、数年前までは 20 位圏外にあった街も上位進出を果たす動きが顕在化している。

「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」 記者は 2 年前に放映された、漫画を原作とする深夜ドラマにはまっていた。 ドラマの主人公は、吉祥寺の不動産屋さんを営む双子。 森三中の大島美幸さんとメイプル超合金の安藤なつさんが演じた。 吉祥寺(東京都武蔵野市)に住む夢を抱いた人が店舗を訪れ生活スタイルや事情などを説明した上で、双子が「吉祥寺でない方がいい」と判断した場合、「都内には吉祥寺以外にあなたにふさわしい街がある」と客を伴ってその場所を訪問。 楽しみながら魅力を紹介するストーリーだ。

長谷工のランキングもドラマのタイトル通り。 2 位の横浜の 1.7 倍という圧倒的な得票数で、吉祥寺がトップだった。 このランキング調査は 14 回目だが、第 1 回から王座に君臨し続けている。 「井の頭公園に近く住環境がよい」、「買い物が便利」 - -。 吉祥寺が好かれる理由だが、マンション開発に適した土地は極めて少ない。 新築の分譲物件に住みたくても難しいというのが実情のようだ。

16 年調査では 20 位圏外だったが台頭が著しい街がある。 そのひとつが北千住(東京都足立区)。 17 年は 8 位で、18 年は 7 位に上昇した。 長谷工アーベストの林祐美子・市場調査部部長によると「平成 23 年の東日本大震災で帰宅難民が深刻化した結果、複数路線が走る駅の人気が高まった」そうだ。 北千住駅は常磐線、千代田線、日比谷線、伊勢崎線、つくばエクスプレスという 5 路線が乗り入れる充実した鉄道インフラに加え、大学の誘致によって若い人が増えた点が人気の要因だといえる。

東京都の北の玄関口である赤羽(同北区)は昨年から 8 つも順位を上げた。上野東京ラインの開通で利便性が大幅に向上しながら、割安な価格で住むことができるのが要因だ。 親しみやすい街である点も人気の理由。 「安い飲み屋が軒を連ねていることが魅力」と地元在住の 60 代男性が指摘するように、1,000 円程度で酔える "せんべろ" 店が多いことでも知られている。 11 月からは地元出身の人気バンド、エレファントカシマシの楽曲が JR 赤羽駅の発車メロディーで流れており、さらなるブランド向上に弾みをつける。

池袋(同豊島区)も 16 年の 16 位から 17 年の 10 位、18 年の 4 位と着実に上昇。 再開発の進展や商業施設のリニューアルなどがイメージアップに貢献した。 中目黒(同目黒区)は 17 年にいったん順位を下げたが、再浮上を果たした。 駅高架下の再開発によって多くの飲食店などが集まったのが原動力となった。

一方、順位を大きく下げた街のひとつが武蔵小杉(川崎市中原区)だ。 タワーマンションや大型商業施設の開発に加え、「ムサコマダム」といった造語を通じイメージが大幅に向上。 17 年は吉祥寺に次ぐ 2 位に躍進したが、18 年は 7 位に下がった。 人口の急激な増加によって「朝のラッシュ時にホームが大混雑している」、「保育施設が不足している」といった負の情報が拡散し、マイナスイメージにつながったようだ。

今後、さらなる上昇が見込まれるのが品川(東京都港区)。 リニア新幹線の開通と新駅の開設に伴い再開発が進むからだ。 複々線化によって混雑が緩和した小田急沿線も、人気が高まる可能性が高い。 記者が住んでいる街は同調査が始まった初期、ベスト 10 に入っていた。 しかし現在は遠く及ばない順位。 近隣エリアではホテルの開発・稼働が相次いでいるが、街のたたずまいがあまり変わらないというのが理由のひとつだとみている。 長谷工アーベストの林部長も「東京ディズニーランドと同じように、街は変化し続けることが重要。 結果として外部から人を呼び込めるようになれば、街としての評価と将来性が高まる。」と指摘している。 (伊藤俊祐、sankei = 12-3-18)


秋、真っ盛り通り抜け 皇居・乾通りの一般公開始まる

皇居内を南北に走る「乾(いぬい)通り」の一般公開が 1 日始まった。朝から大勢の人が訪れ、色づいたイロハモミジやトウカエデを写真に収めるなど、思い思いに紅葉を楽しんだ。 公開は 9 日まで。 乾通りの一般公開は、天皇陛下の傘寿を記念して 2014 年に実施し、その後春と秋に定例化した。 今秋は前年より入場を 1 時間早め、最終入場を 30 分遅らせた。 入場時間は午前 9 時 - 午後 3 時(公開は午後 3 時半まで)で、東京駅側の坂下門から入る。 期間中は東御苑や三の丸尚蔵館も入場できる。 詳しくは宮内庁のテレホンサービス (03・3284・6780)。 (多田晃子、緒方雄大、asahi = 12-1-18)


東京 23 区の「都心 3 区」年収ランキング

東洋経済オンラインでは、東洋経済データベースを使い、東京都 23 区内を 3 つの区分に分けて最新の平均年収ランキングを配信している。 先日配信した、東京 23 区「イーストサイド」年収ランキング、東京 23 区「ウエストサイド」年収ランキングに続き、最後に、中央区、千代田区、港区の都心 3 区に本社がある企業ランキングの TOP500 を紹介する。

都心 3 区は東京都の中でも最も本社が集中している地域で、やはり平均年収も高い。 東京都 23 区内に本社を置く企業のうち、平均年収で上位 10 社に入る企業は、いずれも都心 3 区にある。 年収が 1,000 万円を超える企業も 54 社あった。 ランキングには、2016 年度総務省「市町村税課税状況等の調」による納税者の 1 人当たり所得と各社の平均年収の比較額を、区民平均比として併載した。

これを参考にすれば本社所在地の足元に住む住民との差額が明らかにできる。 このほか、対象の従業員の平均年齢もランキングに加えている。 平均年収と年齢は、2017 年 8 月期から 2018 年 7 月期の有価証券報告書に記載された単体の数字を用いている。 単体の従業員数が 20 人に満たない場合や、直近の平均年収が有価証券報告書に開示されていない会社は対象外としている。 調査時点を合わせるため、本社所在地は、『会社四季報』 2018 年 4 集調査時点のものとした。

M & A コンサルの高給が鮮明

1 位の M & A キャピタルパートナーズは M & A の助言を行う企業。 平均年齢は 31.5 歳と若く、従業員数も 59 人と少ないものの、平均年収は 2,994 万円だ。 好調な業績を受け、昨年に比べて 1,089 万円増加させた。 事業承継目的の M & A のニーズは高く、高給体制は揺るがない。 足元の千代田区の納税者 1 人当たりの平均所得は 944 万円と高額だが、その区民平均を 2,000 万円以上突き放す高額ぶりだ。

2 位は投資ファンドのマーキュリアインベストメント。 平均年収を昨年に比べて 718 万円増加させ、1,822 万円となった。 3 位のストライクは会計士や税理士が主体の M & A の仲介会社で年収は 1,777 万円とこちらも高額だ。 上位に入った3社はいずれも従業員数が少なく、好調な業績を背景にして採用数を増やしている。 平均年収の高さは優秀な人材を引き付ける意味でも魅力なのだろう。 新しい従業員が多いこともあり、勤続年数はいずれも 5 年以下という点も共通している。 (上位 3 社の平均年数は、M & A キャピタルパートナーズ 3.29 年、マーキュリアインベストメント 2.9 年、ストライク 3.1 年)

ランキングの区民平均比の列に注目してみていくと、ランキング 37 位の鹿島は平均年収 1,102 万円にもかかわらず、マイナスに転じているのが目立つ。 実は、港区の納税者 1 人当たり所得(2016 年度)は、全国で最も高い 1,115 万円となっている。 年収ランキング上位企業に勤めていても、この平均所得に到達しないというハイレベルぶりだ。 都心 3 区には高所得者が多く住んでいることを示している。 (田中久貴、東洋経済 = 11-30-18)


高さ 230m の「屋外」展望台も! 渋谷の新名所、愛称は「渋谷スカイ」 2019 年秋開業

渋谷駅の直上に設けられる超高層ビル「渋谷スクランブルスクエア第 1 期(東棟)」が 2019 年秋に開業することが決まりました。 渋谷を一望できる展望施設も名称も記者会見で明らかにされました。 東急グループは 2018 年 11 月 15 日(木)、渋谷駅とその周辺で進めている再開発プロジェクトのうち、渋谷駅直上のビル「渋谷スクランブルスクエア第 1 期(東棟)」の展望施設の名称を「SHIBUYA SKY (渋谷スカイ)」に決めたと発表しました。

「渋谷スクランブルスクエア第 1 期(東棟)」は高さ約 230m、地上 47 階、地下 7 階の超高層ビル。 これまでは 2019 年度の開業予定とされてきましたが、11 月 15 日の記者会見で 2019 年秋の開業が発表されました。 「SHIBUYA SKY」と名付けられる展望施設は 14 階と 45 階、46 階、屋上に設置されます。 屋上の展望施設は渋谷で最も高い場所になり、東急グループは「360 度一望できるパノラマビューを実現し、空と一体となる圧倒的解放感・浮遊感」を提供するとしています。 15 階に設けられる産業交流施設の名称は「SHIBUYA QWS (渋谷キューズ)」に。「QWS」は「問いの感性 (Question with Sensibility)」にちなんでいます。

このほか、道玄坂一丁目駅前地区の再開発事業で工事が進むビルも 2019 年秋の開業を予定。 名称は「渋谷フクラス (SHIBUYA FUKURAS)」に決まりました。 「『膨らす(膨らます)』という日本語から、渋谷および本ビルを訪れるすべての人々の幸福を大きく膨らませていきたい」という思いを込めたといいます。 (草町義和、乗りものニュース = 11-15-18)

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渋谷駅東口歩道橋に「最後の橋桁」 一般も見守る中、深夜の大工事

最後の橋桁は、明治通りをまたぎ渋谷ヒカリエなどがある渋谷 2 丁目方面と JR 渋谷駅方面を結ぶ部分。 工事は 24 日 0 時 - 5 時、渋谷駅東口交差点 - 宮益坂下交差点間を通行止めにして行われた。 0 時 43 分ごろ、六本木通り・渋谷クロスタワー前に置かれていた橋桁が大型多軸台車に載せられ、交通規制を伴いながら 100 メートルほど離れた現場にゆっくりと移動。 多軸台車は何度かハンドルを切り返しながら位置を調整する一方、既存の両端の橋に仮止めするためのセッティングビーム 4 本が取り付けられた。

すでに完成し通行できる歩道橋通路から多くの関係者や一般が見守る中、4 本のワイヤが取り付けられた橋桁はオールテレーンクレーンで少し持ち上げられ、これまで橋桁を支えてきた多軸台車のみが滑り出すかのように現場を離れ、橋桁は宙づりの状態に。 さらに、ワイヤの長さを微調整して水平になっているかどうかの確認作業が続く。

2 時 25 分、クレーンのエンジン音が大きくなり橋桁の引き上げが始まる。 いったん、両端の既存の橋より高い高さまで持ち上げられ、その後、わずかに回転させて降下。 両端の既存の橋にはめこまれた。 その間、15 分ほど。 2 時 40 分前には既存の橋とほぼ水平に連結され、その後も微調整作業が続き、歩道橋にあらかじめ取り付けられていた信号機も点灯した。 今回取り付けられた橋桁を含め、現在通行できない歩道橋通路と渋谷 2 丁目方面につながる階段とエレベーター(既設のものをリニューアル中)は 10 月 23 日に供用開始の予定。 (シブヤ経済新聞 = 9-24-18)

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渋谷駅埼京線ホーム移動へ 山手線からの乗り換え便利に

JR 東日本は 26 日、渋谷駅の改良工事現場で、埼京線の線路切り替え作業を報道公開した。 工事に伴い、埼京線と湘南新宿ラインの新宿 - 大崎駅間は同日始発から運休。 運転再開は 27 日午後 10 時ごろの見込みで、並走する山手線は通常運転を続ける。

工事は埼京線ホームを北へ約 350 メートル移動させて山手線ホームと並べ、乗り換えを便利にするのが目的。 26 日は宮益坂下とスクランブル交差点間の道路を閉鎖し、高架橋上の線路や橋桁を約 30 メートルにわたってクレーンで撤去した。 ホームを並べる工事は 2020 年春に完成する予定だ。 6 月 2、3 日も工事のために同じ区間を運休する。 また、同 17 日には品川駅の線路切り替え工事のため、京浜東北線品川 - 上野間と上野東京ライン品川 - 東京間が始発から最長で午前 10 時 40 分ごろまで運休する。 (細沢礼輝、asahi = 5-26-18)


環状 2 号線豊洲 - 築地間が暫定開通 五輪の輸送ルートに

東京の臨海部と都心部をつなぐ都道環状 2 号線(環 2)の豊洲 - 築地間(約 2.8 キロ)が 4 日午後、暫定開通した。 江東区有明からJR秋葉原駅周辺(千代田区)までの全約 14 キロが通行できるようになったが、旧築地市場周辺は本来の計画と異なる迂回路で、片側 1 車線。 片側 2 車線の本来のルートの開通は、2022 年度の予定だ。 環 2 の築地市場跡地と虎ノ門を結ぶ区間は、地下トンネルで 20 年東京五輪・パラリンピックまでに開通する予定だった。

だが小池百合子都知事が市場移転を延期した影響で、築地で工事ができなくなり、トンネルの開通は延びた。 今回暫定で開通した築地の迂回路は、片側 1 車線。 20 年東京大会で、選手村と各競技会場を結ぶ主要な輸送ルートになる。 期間中、臨海部の選手村などへの行き来で交通量が増える見通しだが、都によると 1 日に通過できる車は計画の 3 分の 1 にとどまる。 この日の暫定開通により、都心から臨海部の高層ビル群、豊洲市場へのアクセスが向上する。 (西村奈緒美、asahi = 11-4-18)


ハロウィンに渋谷区が苦肉の策 モラルとマナー順守を強く呼びかけ

・ ハロウィン前後の数日間、仮装した若者らが集まり大混雑となる東京都渋谷区
・ 終電までに帰宅するなど、モラルとマナーを守って楽しむことを呼びかけた
・ 区の担当者は規制は「苦肉の策」とし、なるべく規制はしたくないと葛藤する

メイク室提供、トイレ設置、ゴミ拾い … "渋谷の夜" を裏方で支える人たち

10 月 31 日はハロウィーンです。 東京・渋谷は今年も、思い思いの仮装を身に付けた若者たちでにぎわうことが予想されています。 しかし、多くの人がハロウィーンを楽しむ一方で、それを裏方から支える人たちの存在は、あまり知られていないかもしれません。 ハロウィーンを楽しむための準備や後片付けをする人たちです。

秋の一大イベントを支える人たちを取材しました。

モラルとマナー順守を強く呼びかけ

年中行事の一つとして定着した感のあるハロウィーンですが、特に渋谷では、仮装した人たちが大挙して渋谷駅前のスクランブル交差点に集まるのが恒例行事になっています。 人が増えるに連れて、ごみや騒音などさまざまな問題も発生。 こうした問題を何とかしようと 2015 年、渋谷区の商店街店主らが「ハロウィンごみゼロ大作戦 in 渋谷 実行委員会」を作りました。

実行委から運営を委託されているソーシャルイベント・プロデュース会社「グリーンアップル(東京都渋谷区)」の担当者によると、渋谷駅周辺の路上で、仮装が終わった後の衣装や飲食物のごみの放置が目立つようになったほか、仮装に着替える人が駅や近隣の商業施設のトイレを使ったり、血のりなどのメイクの汚れが道端などで目立つようになったり、夜通し大音量で音楽を流す人がいたりするなど、地域の店舗や住民が困るような事態が発生しています。

実行委は今回、仮装を楽しむ人のための着替え場所やメイクルーム、ごみの集積や分別を行うエコステーション、仮設トイレを設置し、『モラルとマナーを守ること』などを強く訴えかけています。 ごみのポイ捨てをしないことに加え、駅や商業施設のトイレで着替えやメイクをすることはマナー違反とし、家で着替えてから渋谷に来るよう呼びかけています。

企業も参加者を支えます。 「カラオケパセラ」を運営するニュートン(同新宿区)はカラオケパセラ渋谷店で、仮装衣装を入れるスーツケースなどの荷物を 1 つ 1,000 円で最長 24 時間預かるサービスを提供します。 カラオケ利用者以外も利用可能です。 カラオケ利用者は、カラオケルームを着替え場所として利用できます。

背景には、渋谷駅周辺にコインロッカーが約 1,400 個しかなく、数万人が訪れる渋谷のハロウィーンで荷物置き場が不足していることがあります。 「駅周辺で荷物預かりサービスを行っている場所も、基本的に午後 8 時ごろで終了します。 毎年、深夜に大きな荷物を持って動く人が多いため、深夜営業している私たちの店で力になれることがあればと考えました。」と広報担当者は話します。

荷物一時預かりサービスを運営する ecbo (東京都渋谷区)も、空きスペースの貸し借りプラットフォームを提供するスペースマーケット(新宿区)と共同で、荷物預かりと着替えやメイクも行えるスペースを提供します。 「ハロウィンごみゼロ大作戦 in 渋谷 実行委員会」も着替えやメイクの場所を用意していますが、数に限りがあるため、不足分をサポートします。

2017 年には 7.8 トンのごみを収集

ハロウィーン直前の週末やハロウィーン翌日の 11 月 1 日には、渋谷の街の各所に、踏みつぶされた空き缶や割れて砕け散った瓶などのごみが散乱します。 区の担当者によると、2017 年は約 7.8 トンのごみを収集。 実行委員会は毎年、ごみを片付けるために早朝清掃ボランティアを募り、渋谷の街をきれいにしています。 ほうきやちりとり、トングやごみ袋などは実行委が用意。 2017 年は、企業や大学の有志、サークル、町会など 23 団体約 1,800 人が参加しました。

渋谷駅周辺の商店街の店主たちも、自主的に清掃活動をしています。 店主らで作る「渋谷地区美化推進委員会」の担当者は「渋谷にあるお店の店員が、自分たちの店の前だけでなく、周囲半径 50 メートル程度、横のビル 3 - 4 つ程度は自主的に掃除しています」と話します。 最近では、朝まで過ごした参加者で、他の参加者が散らかしたごみの掃除を行う人も増えているそうです。

実行委は、ごみを減らす新たな取り組みとして、再利用(リユース)を積極的に行う予定です。 毎年、使わなくなったハロウィーングッズが大量のごみとして捨てられることから、初めて「リユースボックス」をエコステーションに設置。 リユース可能なグッズは、フリマアプリ「ラクマ」を通じて販売し、その売り上げを渋谷の美化活動に使う予定です。

コンビニ各社が瓶入り酒の販売を自粛

自治体も、ハロウィーンを楽しく過ごしてもらうために独自の取り組みを行います。 渋谷区は、終電までには帰宅して、夜通し騒ぐのを控え、深夜は飲食店やクラブに移動すること、モラルとマナーを守って楽しむことを、SNS の公式アカウントで呼びかけています。 渋谷駅周辺のコンビニなどの小売店には、10 月 31 日午後 6 時 - 11 月 1 日午前 6 時、瓶に入った酒類の販売を自粛することをハロウィーンでは初めて呼びかけました。 瓶は酔って割る人がいるほか、ごみ拾いの際に危ないとの声が上がったためです。

要請を受け、MEGA ドン・キホーテ渋谷本店では 10 月 31 日午前 0 時 - 11 月 1 日午前 6 時、ビールやワイン、日本酒など数十種類の酒の販売を自粛します。 ファミリーマートも渋谷センター街や道玄坂周辺の 6 店で自粛。 ローソンは、渋谷駅周辺の 6 店で日本酒を除く一部酒類の販売を自粛します。 セブン-イレブンは 10 月 25 日現在、「自粛は検討中。 渋谷駅周辺のフランチャイズ加盟店舗と話し合って決定する。(広報担当者)」としています。

ただ、区の担当者は「ハロウィーンの集まりへの規制は難しく、今回は苦肉の策」とした上で、「なるべく規制はしたくない」と葛藤を明かします。 参加者一人一人がモラルやマナーを強く意識して守り、楽しむことが求められているようです。 (オトナンサー = 10-27-18)


JR 東日本、新大久保駅に「食」の交流拠点開設へ 2020 年夏開業予定

JR 東日本は、2020 年夏に、新大久保駅に「食」に関する交流拠点を開設すると発表した。 新大久保駅に隣接するビル内にて、シェアダイニングとコワーキングスペースを備えた「食」に関わる交流拠点を開設し、食を通じた新しいライフスタイルを提案する。

シェアダイニングは、可変性のあるスペースとし、アットホームなプライベートダイニングから、中規模なイベントまで開催可能とする(約 180m。 コワーキングスペースでは、多様な食のプロプレイヤー(シェフなど)が集うことを想定し、デスクワークやミーティングをはじめ、テストキッチンで即興的に調理や実験ができる環境を整備する、としている(約 300m2)。

JR 東日本では、山手線を「東京感動線 / TOKYO MOVING ROUND」と位置づけ、山手線を起点に、まちの個性を引き出し、まちや人が有機的につながる心豊かな都市生活空間を継続的に創り上げていくプロジェクトを実施しており、山手線沿線でも特に「国際的」、「豊かな食」という個性を有する新大久保駅に、「食」に関わる交流拠点を開設する。 (柴田勇吾、Traicy = 10-21-18)


世田谷から練馬の外環道、地下での建設が本格化

外環道のうち東名高速と関越道を結ぶ、東京都世田谷区と練馬区の区間(16.2 キロ)で建設工事が本格化している。 この区間が開通すれば都心部の渋滞が緩和され、物流や観光などに大きな効果が見込まれる。

東日本高速道路が 12 日、トンネル工事の現場を読売新聞に公開した。 住宅地を通過するため、ほとんどが地下 40 メートルよりも深い位置を通る。 世田谷区内の地下 50 メートルの工事現場では、直径 16 メートルのシールドマシンがゆっくりと地盤を掘削していた。

東日本高速によると、1 日あたり約 10 メートルのペースで建設が進んでいるという。開通年は決まっていない。 (yomiuri = 10-13-18)

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「夜の新宿御苑」を観光資源に

普段は閉園している「夜の新宿御苑」を活用するイベントが行われました。 東京オリンピックとパラリンピックに向け、日本文化を世界に発信する新たな試みです。 うっそうとした森がさまざまな色のライトに照らされ、大勢の人たちが歩いていきます。 12 日夜、新宿御苑には光と音で演出した空間が作られ、およそ 1.7 キロのコースを 3,000 人を超える人たちが歩きました。

都会のオアシスとして多くの人に親しまれている新宿御苑ですが、普段は夜、閉鎖されていて、今回このイベントのため特別に開放されました。 「(アスリートが)競技をしているところを見るだけでなく、自分たちも運動する機会をつくれないかなと。行政としてもやりたがっている人は多いと思うんですけど、ただ前例が無いとなかなかできないじゃないですか。(イベントの総合ディレクター ライゾマティクス 齋藤精一代表)」

2 年後の東京五輪に向け、政府は日本文化を世界に発信しようと、各地の文化イベントに最大 3,000 万円の資金援助などを行っていて、今回のイベントでは施設側との調整役も担いました。 「新しい文化の発信のしかたを全国に広げていきたいと。 この芝生もしっかり管理していただくこととの兼ね合いとか調整をして、本日に至ったということです。(内閣官房オリパラ推進本部 藤澤秀昭参事官)」

2020 年は大会観戦のため多くの外国人が日本を訪れると見込まれ、「夜の観光」の活性化は消費の起爆剤としても期待されています。 「新宿は特にね、そういうところ無いですもんね。(参加者)」 「セントラルパークみたいに、楽しい感じでやれたらいい。(参加者)」 眠っている公共施設を活かした新たな「おもてなし」の準備が始まっています。 (TBS = 10-13-18)


新宿・歌舞伎町に劇場やホール 東急電鉄が建設計画

新宿・歌舞伎町で、劇場や映画館を備えた複合娯楽施設を建てる計画が進んでいる。 新宿東急文化会館の跡地で東京急行電鉄などが計画しており、2019 年夏に着工し、22 年度に完成する予定だ。 予定地は西武新宿駅近くで、地上 40 階、地下 5 階のビルを建てる。 下層部には商店や飲食店のほかに、劇場(約 850 席)、ライブホール(約 1,500 人収容)、映画館(約 8 スクリーン)を設ける予定。 上層部にはホテルが入る。

ビルの外にも、イベント開催のためのステージを設けられる空地や大型ビジョンを備える。 隣接する歌舞伎町シネシティ広場とあわせて、にぎわい空間を作り出そうと考えている。 ビル予定地にあった新宿東急文化会館は 1956 年に開館。 ダンスホールやスケートリンク、映画館などを備え、新宿東口エリアを代表する娯楽施設として多くの客を集めたが、2014 年に閉館した。 跡地の再開発に向けて、地元商店主らの意見も採り入れて計画を作ったという。

東急電鉄の担当者は「歌声喫茶やディスコなど、新たな大衆文化が花開いてきた場所でもある。 そうした歴史を引き継ぐ施設にしたい。」と話す。 (岡雄一郎、asahi = 10-9-18)


猛暑に負けず ディズニー入園者数過去最高に 4 - 9 月

オリエンタルランドは 1 日、東京ディズニーランド (TDL) と東京ディズニーシー (TDS) の今年 4 - 9 月の入園者数が計 1,551 万人と、年度上半期として過去最高だったと発表した。 猛暑に見舞われた 8 月は前年より少なかったものの、ほかの月がすべて前年を上回った。

TDL 開業 35 周年を記念したパレードなどが来園者の増加につながった。 人気アトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」が初の改装を終え、4 月にオープンしたことも好材料になった。 これまでの上半期の過去最高は、TDL 開業 30 周年の催しがあった 2013 年度(1,535 万人)だった。 通期の入園者数は、この年から 5 年連続で 3 千万人を超えている。 (筒井竜平、asahi = 10-1-18)

前 報 (6-14-18)


東京タワー、60 年のテレビ電波送信に幕 30 日で終了

約 60 年間続いてきた東京タワーからのテレビ放送の電波送信が 9 月 30 日で終わる。 東京スカイツリーの開業後も、東京タワーから電波を送ってきた放送大学が、地上波放送から衛星放送に移行するためだ。 ラジオ放送の電波発信は続ける。

東京タワーは完成翌年の 1959 年から、関東地域にテレビ放送の電波を送信してきた。 だが都心部に高層ビルが増えたことなどから、より高い電波塔が必要となり、2012 年に東京スカイツリーが完成。 NHK や在京民放キー局は東京タワーからの電波送信を順次とりやめてスカイツリーに移行していた。 東京タワーを管理・運営する日本電波塔によると、今後も TOKYO FM と InterFM897 のラジオ電波の送信は続ける。 災害や事故でスカイツリーが使えなくなった場合に、NHK や民放のテレビ電波を送るための機能は維持するとしている。 (真野啓太、asahi = 9-28-18)


国道 246 号、一部通行止めへ 9 月 1 日「防災の日」に

警視庁は「防災の日」の 9 月 1 日午前、東京湾北部を震源とする最大震度 7 の首都直下地震を想定した交通対策訓練を実施する。 東京都と神奈川県を結ぶ国道 246 号の一部区間計約 6.5 キロを通行止めにし、同県警との合同訓練も行う。 同庁は迂回(うかい)路の利用などを呼びかけている。

国道 246 号は災害時に一般車両の通行が規制される「緊急自動車専用路」の一つ。 当日は午前 9 時 - 同 45 分に切通し交差点(川崎市高津区)から瀬田交差点(東京都世田谷区)の間、午前 9 時 45 分 - 同 10 時には瀬田交差点から上馬交差点(同)の間で、いずれも上下線を通行止めとする。 事故車両をレッカー移動させたり、パトカー先導で救急車やインフラ関係の緊急車両を走行させたりする。

このほか、午前 9 時から、都内の幹線道路 63 カ所が約 10 分間通行止めになり、環状 7 号線の主要交差点 34 カ所から都心方向への進入も約 15 分間禁止される。 詳細は警視庁ホームページで確認できる。 (asahi = 8-29-18)


東横線「新横浜直通」で新幹線アクセス激変か

東急エリア住民は品川乗り換えからシフトも

首都圏の大手私鉄で唯一都心に乗り入れていないのが神奈川県地盤の相模鉄道、通称「相鉄」だ。 その悲願である都心乗り入れに向け工事が着々と進行している。 目下、鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)が相鉄線・西谷と東京急行電鉄東横線・日吉を結ぶ新線を建設中。

そのうち、相鉄・JR 直通線(西谷 - 羽沢横浜国大間)は 2019 年度下期に完成し、相鉄と JR の直通が実現する。 JR 乗り入れ後は湘南新宿ラインと同じルートで武蔵小杉、大崎、渋谷、新宿へ向かう。 さらに池袋、大宮方面まで走る可能性もある。 また、横浜市は東海道線への乗り入れによる品川、東京方面への直通を要望している。

残る相鉄・東急直通線(羽沢横浜国大 - 日吉間)は 2022 年度下期完成の予定だ。 このルートでは、相鉄線は日吉で東急東横線と直通する。 日吉 - 田園調布間は東横線との複々線という形で目黒線も走っており、相鉄線は目黒線とならスムーズに直通できそうだ。

渋谷乗り入れは難しい?

では相鉄・東急直通線の列車は目黒方面ではなく、一部の列車だけでも渋谷方面に向かうのか。 さらに渋谷から東京メトロ副都心線経由で西武鉄道池袋線や東武鉄道東上線に乗り入れる可能性はあるのか。 相鉄側の計画では目黒と渋谷、両方面と直通することになっている。

一方の東急側は「両方につながる」と言いながらも、公式資料に記載された路線図を見るかぎり、相鉄線が渋谷に直通するようには思えない。 東急関係者の間でも「渋谷方面は難しいのではないか」とささやかれるなど、渋谷直通には消極的に見えた。

だが、実は東急側も相鉄線の渋谷直通の実現に大きな期待を持っている。 「相鉄・東急直通線が渋谷まで直通することは、当社にとってもメリットが大きい」と、東急の IR (投資家向け広報)担当者は明かす。 東急側のメリットとは何だろう。 直通線の完成によって利便性が高まった相鉄線沿線に移り住む人が増えれば、東横線経由で都心に出る人も増え、東急の利用者増につながるという点がまず考えられる。

しかし、東急が狙っているのはそんな他力本願ではなかった。 「直通線ができることによって、東急線と新横浜とが結ばれ、東急沿線の利便性が高まる。(東急 IR 担当者)」 東急沿線の利便性の拡大。 これは利便性向上で沿線の価値を高めるという、東急グループの創業者・五島慶太が行っていた伝統的な戦略であり、東急の発想の原点ともいえる。

都心のターミナル駅への移動をいかに便利にするかに力を注ぐだけでなく、各路線の拠点駅同士を結ぶ路線の強化にも腐心してきた。 東急の蒲田駅と京浜急行電鉄の京急蒲田駅を鉄道でつなぐ「蒲蒲線」構想も、わざわざ都心に出なくても羽田空港に行けるようにするという、東急沿線の利便性拡大、価値向上が目的の 1 つである。

西谷 - 日吉間には羽沢横浜国大、新横浜、新綱島の 3 駅の新設が予定されている。 中でも利便性が高いのが新横浜駅だ。 新横浜は言わずと知れた東海道新幹線の停車駅である。 東京、品川、名古屋、京都、新大阪と同様にすべての新幹線が停車するため、利便性は高い。

新幹線乗車が品川から新横浜へ

新横浜に乗り入れる在来線は JR 横浜線と横浜市営地下鉄ブルーライン。 東横線の利用者が新横浜に向かう場合は菊名で横浜線に乗り換える必要があったが、相鉄・東急直通線が完成すれば新横浜まで乗り換えなしで結ぶこのルートを選ぶ人も出てくるだろう。 菊名乗り換えと比べて所要時間がどのくらい短縮されるかは明らかになっていないが、新横浜に 1 本で行ける便利さに引かれる人は少なくないはずだ。

また、これまであざみ野で市営地下鉄に乗り換えて新横浜へ向かっていた田園都市線利用者にとっては、二子玉川で大井町線に乗り換えて自由が丘に向かい、そこから東横線に乗るという選択肢も生まれる。 さらに、東横線沿線の比較的都心寄りに住んでいる人の中には、相鉄・東急直通線の開業を機に東海道新幹線の利用駅を品川から新横浜に変更する人が出てくるかもしれない。

朝の時間帯であれば満員電車で汗だくになりながら大混雑する都心のターミナル駅に出る必要がなくなるのもさることながら、品川 - 新横浜間の新幹線代が浮くというメリットもある。 品川 - 名古屋間は「のぞみ(通常期の指定席)」で 1 万 1,090 円かかるが、新横浜 - 名古屋間(同)なら 1 万 0,450 円。 その差は 640 円なので、在来線運賃を考慮しても新横浜経由のほうが安上がりになりそうだ。

問題は、東横線の過密ダイヤに相鉄・東急直通線がどこまで割り込めるかだ。 相鉄の東横線渋谷乗り入れが困難ではないかとされてきた根本的な原因がここで立ちはだかる。 鉄道・運輸機構の事業計画によれば、相鉄の東急線方面への直通は朝ラッシュ時毎時 10 - 14 本、そのほかの時間帯は毎時 4 - 6 本が予定されている。 このうちの何本が渋谷方面に直通できるだろう。

平日の午前 7 時台に日吉から渋谷に向かう東横線の上り列車は 22 本、午前 8 時台は 24 本。 ここに相鉄・東急直通線の列車を追加して走らせるのは簡単ではなさそうだ。 かといって、横浜方面からやってくる列車を減らして、その分だけ相鉄方面からやってくる列車を割り込ませると、横浜 - 日吉間の運行本数が減るため、利用者の反対は必至だ。 東急としては渋谷 - 新横浜間の直通運転をぜひとも実現させたいが、ダイヤ編成がネックになっているというのが実態だろう。

新横浜と品川の利用者数が逆転?

蒲蒲線構想はいきなり東急線と羽田空港との直通を目指すのではなく、最初の段階では京急蒲田で「いったん乗り換えていただく(東急の橋和夫社長)」という前提だ。 この例に倣えば、渋谷 - 新横浜間も大量の直通列車をいきなり走らせるのではなく、当初は日吉で乗り換えてもらうというのが妥当だろう。 同一ホームの対面乗り換えなら、菊名での横浜線と東横線との乗り換えよりも簡単だ。

なお、渋谷 - 新横浜の直通は平日の朝ラッシュ時には至難の業であっても、平日の日中や土休日であれば、ハードルが低そうだ。 毎時 4 - 6 本のうち半分の 2 - 3 本が渋谷 - 新横浜直通になるだけでも沿線住民にとっては便利さが増すだろう。 2016 年度における東海道新幹線の駅別 1 日乗車人員を見ると品川は 3 万 5,000 人、新横浜は 3 万 3,000 人。 新横浜は品川を若干下回るが、相鉄・東急直通線の登場で両者の力関係が逆転する可能性もある。 相鉄の都心直通はさまざまな形で沿線住民の鉄道利用に変化を与えそうだ。 (大坂 直樹、東洋経済 = 8-27-18)

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