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東京で新たに 2,539 人感染 12 日連続で前週下回る

東京都は 3 日、新型コロナウイルスの感染者を新たに 2,539 人確認したと発表した。 前週の金曜日(27 日)より 1,688 人減った。 前週の同じ曜日を下回るのは 12 日連続となる。 人工呼吸器か体外式膜型人工肺 (ECMO) を使用とする都基準の重症者数は、前日から 13 人減って 278 人だった。 都はまた、新たに 50 - 90 代の男女 10 人が死亡したと発表した。

都によると、3 日までの 1 週間平均の感染者数は 2,898.9 人で、前週の 69.3% となった。 1 週間平均が 3 千人を下回るのは 7 月 31 日 (2,920.0) 以来となる。 8 月 2 日までの 3 日間の平均検査件数は 1 万 3,250.3 件だった。 感染者 2,539 人を年代別にみると、20 代が 666 人で最多。 30 代が 474 人、40 代が 405 人、50 代が 282 人、10 代が 273 人と続いた。 65 歳以上の高齢者は 146 人だった。 都は 3 日、都内の医療機関を対象に行った改正感染症法に基づく病床確保の要請で、3 日時点で新たに 352 床を確保できる見通しになったと明らかにした。 都の確保病床数は 6,319 床となり、このうち重症病床は 492 床となる。 (asahi = 9-3-21)


大阪府、新たに 2,305 人感染 死者は 6 人

大阪府は 3 日、新型コロナウイルスの感染者が新たに 2,305 人確認されたと発表した。 死者は 6 人が確認された。 府内の感染者は延べ 17 万 6,599 人、死者は 2,815 人になった。 (asahi = 9-3-21)


抗体カクテル療法、8 割が快方 若者向け接種は LINE 予約に 東京

新型コロナウイルスの重症化を防ぐと期待される抗体カクテルを投与した感染者のうち、8 割の症状が快方に向かった - -。 東京都が 2 日に開いたモニタリング会議で、そんなデータを公表した。 都は基礎疾患がある人などを中心に、発症から早い時期に投与できる態勢作りを急いでいる。 都によると、都立・公社病院でコロナ患者 102 人に抗体カクテル療法を実施したところ、82 人が退院、もしくは熱が下がるなどして症状が回復した。 投与された患者は重症化リスクの高い糖尿病などの基礎疾患がある人がほとんどだったが、重症化や死亡したケースはなかったという。

都は、かかりつけ医や都の発熱相談センターに相談があった際、抗体カクテル療法の投与が可能な医療機関を紹介する態勢を整備。 基礎疾患があるコロナ患者には、同療法を受けられるように調整するという。 東京感染症対策センター(東京 iCDC)専門家ボードの賀来満夫座長は、会議後の会見で、抗体カクテル療法について「比較的いい結果がでているが、まだ症例が少ない。 抗体カクテル療法の効果の解析を進めていきたい。」と述べた。

都はまた、渋谷区に設けている若年層向けのワクチン接種会場について、現地での抽選券の配布をやめ、オンライン抽選に切り替えると発表した。 希望日前日の午前 7時 - 午後 5 時、東京都の公式 LINE アカウントから申し込む。 午後 7 時に結果が届き、必要な情報を登録するという。 4 日の接種分から始める。 会場は予約なしで接種ができることをアピールしていたが、会場ができた初日から接種を希望する若年層で混乱。 2 日目以降は抽選券を配る方式に変更したが、緊急事態宣言中に抽選券を取りに行かせることへの批判が高まっていた。 (軽部理人)


町田市に一時療養ステーション 酸素投与や点滴

東京都町田市は、新型コロナウイルスの自宅療養者に点滴や酸素投与をする「一時療養ステーション」を、市内の公共施設に 3 日から設けると発表した。 入院するほどではないが治療が必要な患者を診て、重症化を防ぎたいという。 市保健所が健康観察をする軽症から中等症の患者のうち、治療が必要と判断した患者を、保健所手配の車で運ぶ。 市医師会の医師がオンラインや往診で診察し、看護師が 24 時間態勢で治療にあたる。 定員は 11 人で、最大で 2 泊 3 日滞在できる。 市によると、市内の自宅療養者は約 800 人。 (軽部理人、asahi = 9-3-21)


東京で新たに 3,099 人感染 11 日連続で前週下回る

東京都は 2 日、新型コロナウイルスの感染者を新たに 3,099 人確認したと発表した。 前週の木曜日(26 日)より 1,605 人減った。 前週の同じ曜日を下回るのは 11 日連続となる。 人工呼吸器か体外式膜型人工肺 (ECMO) を使用とする都基準の重症者数は、前日から 5 人増えて 291 人だった。 都はまた、新たに 50 - 80 代の男女 10 人が死亡したと発表した。

都によると、2 日までの 1 週間平均の感染者数は 3,140.0 人で、前週の 72.1% となった。 1 日までの 3 日間の平均検査件数は 1 万 5,839.0 件だった。 感染者 3,099 人を年代別にみると、20 代が 790 人で最多。 30 代が 629 人、40 代が 488 人、50 代が 386 人、10 代が 331 人と続いた。 65 歳以上の高齢者は 146 人だった。 (asahi = 9-2-21)


東京のコロナ死者、若年化の傾向進む 直近 4 週間では 50 代が 2 割

新型コロナウイルスの第 5 波が本格化して以降、東京都内で亡くなる患者が増加している。 8 月 30 日までの直近 4 週間で発表された死者数は 185 人で、前の 4 週間と比べて 132 人増えた。 50 代が全体の 2 割に上るなど 30 - 50 代の占める割合が急増しており、死者が若年化する傾向が続いている。 都が毎週月曜日に発表している年代別の死者数をもとに、4 週間ごとの死者数を集計した。

都内では 7 月下旬から感染が急拡大。 死者は遅れて増える傾向にあり、8 月に入って増加している。 8 月 2 日までの 4 週間の死者は 53 人だったのに対し、同 30 日までの 4 週間では 185 人に急増。 年明け以降で最多となった第 3 波の 452 人(3 月 15 日までの 4 週間)は大きく下回るが、第 4 波の 6 月 7 日までの 4 週間の 191 人と同水準となった。

年代別でみると、これまでの波と比べて、第 5 波では死者数が若年化する傾向が強まっている。 3 月 15 日までの 4 週間では 30 代は 0%、40 代 0.2%、50 代 2.9% だったのに対し、8 月 2 日までの 4 週間は 30 代 1,9%、40 代 3.8%、50 代 11.3% に上昇。 8 月 30 日までの 4 週間ではさらに上がり、30 代 4.3%、40 代 4.9%、50 代 20.0% となった。 コロナ患者は高齢者以外の年代でも、糖尿病や高血圧といった基礎疾患があると重症化しやすいとされる。 かつてない感染爆発が起きた都内では自宅療養中の 50 代以下の患者の体調が急変して死亡するケースも続出。 8 月に入って自宅療養中に亡くなった人は累計で 26 人に上る。

8 月 6 日に死亡した基礎疾患のない 40 代女性は 5 日に陽性が判明した際、発熱とせきの症状がみられたが、発熱は 37 度台にとどまり、家族と暮らす自宅での療養を始めたが、翌 6 日夜に体調不良を訴えて救急搬送されたという。 ワクチンの 2 回接種を済ませた患者の死亡例も出始めている。 都によると、死者の大半は接種していない人が占めるが、集計を始めた 7 月 19 日以降、2 回接種済みの死者は計 14 人に上る。 8 月 31 日には、2 回接種済みの 60 代男性と、90 代女性の死亡が発表された。 (関口佳代子、岡戸佑樹、asahi = 9-2-21)


東京都のコロナ病床、新たに 150 床確保へ 重症病床も上積み見通し

改正感染症法に基づく新型コロナウイルス病床の確保要請をめぐり、東京都は 2 日、新たに約 150 床を確保できる見通しを明らかにした。 都が確保するコロナ入院患者用の病床は、現在の 5,967 床から 6,117 床に増えることになる。 要請の目安としていた 7 千床には届かないが、まだ回答が届いていない医療機関もあり、都はさらに協力を呼びかける。 1 日時点での速報値として、都が 2 日にあったコロナ対応のモニタリング会議で明らかにした。 392 床確保している重症病床については、465 床まで上積みできる見通しという。

改正感染症法 16 条に基づく要請は厚生労働省と都が 8 月 23 日付で、都内約 650 の病院、約 1 万 3,500 の診療所、医師や看護師らの養成機関約 100 施設を対象に出した。 すでにコロナ患者の入院を受け入れている場合はさらなる病床確保を求め、それ以外の病院や診療所などには、宿泊療養施設や酸素ステーションといった施設への医師や看護師の人材派遣を要請していた。

都は要請を受け入れるか否かの回答期限を 8 月 31 日までとしており、1 日時点でコロナ入院患者を受け入れている医療機関の 9 割から、それ以外の医療機関や医師や看護師の養成所の 8 割から回答が集まったという。 人材派遣の要請については、宿泊療養施設や酸素ステーションといった施設の運営を担えると回答したのが 15 施設、医師や看護師を派遣できると回答したのが 117 施設あった。 区市町村のワクチン接種に協力できると答えた養成機関は 44 施設あったという。 (池上桃子、asahi = 9-2-21)


国内感染者 150 万人に 第 5 波の 26 日間で 50 万人増

新型コロナウイルスの感染者が 1 日、国内で 150 万人を超えた。 去年 1 月に国内で最初の感染が確認されてから 50 万人に達するまで約 1 年 3 カ月、そこから 100 万人まで約 4 カ月だったが、「第 5 波」で急増し、さらに 50 万人が感染するのに 26 日しかかからなかった。 国民の 100 人に 1 人以上が感染したことになる。 「第 5 波」は、東京都の 1 日あたりの感染者が初めて 3 千人を超えた 7 月 28 日から顕著になってきた。 この日以降の感染者数は約 63 万人に上り、これまでの約 4 割を占める。 感染者の総数には、ダイヤモンド・プリンセス乗船者を含む。

東京の感染急増後、首都圏や都市圏へと広がり、8 月 3 日以降は全国の感染者数(1 週間平均)が連日 1 万人を超え、19 日以降は 2 万人を超える日が続く。

8 月下旬にピークアウトも人出は増加

8 月 25 日の約 2 万 3 千人をピークに下がり始めているが、東京の繁華街などの人出が再び増加傾向にあり、感染者が増える恐れもある。 都医学総合研究所によると、繁華街の人出はお盆前までは減少傾向が続いていたが、明けて 2 週連続で増加している。 感染者の増加とともに増えているのが重症者だ。 7 月 28 日時点で 539 人だったが、8 月 5 日に 1 千人、26 日に 2 千人に達し、30 日時点まで 19 日連続で過去最多を更新した。 8 月の死者数は 875 人で、月別で最多だった 5 月の 2,816 人の約 3 割。 重症化しやすい高齢者のワクチン接種が進んだ効果が大きいが、8 月下旬からは増加傾向にある。 (石塚広志、asahi = 9-1-21)


東京 新型コロナ 3,168 人感染 10 日連続前週同曜日下回る

東京都内では、新たに 10 歳未満から 90 代までの男女あわせて 3,168 人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、1 週間前の水曜日より 1,060 人減り 10 日連続で前の週の同じ曜日を下回りました。

1 日までの 7 日間平均は 3,369.3 人で、前の週の 75.4% です。 7 日間平均が前の週を下回るのは 8 日連続です。 この日の 3,168 人の年代別は、10 歳未満が 256 人、10 代が 315 人、20 代が 835 人、30 代が 668 人、40 代が 506 人、50 代が 349 人、60 代が 103 人、70 代が 77 人、80 代が 44 人、90 代が 15 人です。 これで都内で感染が確認されたのは 34 万 6,742 人になりました。 一方、都の基準で集計した 1 日時点の重症の患者は前日より 1 人減って 286 人でした。 また、都は、感染が確認された 40 代と、 60 代から 90 代の男女あわせて 7 人が死亡したことを明らかにしました。 これで都内で感染して死亡した人は 2,500 人になりました。 (NHK = 9-1-21)


東京でもアストラ製接種開始

東京都はきょうから都庁北展望室の大規模接種会場で、アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンの接種を始めました。 対象者は都内に住んでいる人で、40 歳以上の希望者のほか、海外で 1 回目を接種した人、アレルギーなどで、ファイザーや、モデルナのワクチンが打てない 18 歳以上の人で、1 日当たりおよそ 200 人の接種を見込んでいます。 今月 14 日までの接種枠は既に埋まっており、今後は 15 日以降の予約を受け付けるとしています。 国内では既に神奈川県や大阪市などで接種が始まっています。 (テレ東 = 9-1-21)


大阪感染者、過去最多の 3,004 人 初の 3,000 人超

大阪府は 1 日、府内で新たに 3,004 人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。 1 日あたりの新規感染者が 3 千人を超えるのは初めてで、過去最多となった。 1 週間前(8 月 25 日)よりも 197 人増加した。 新たに 30 - 90 代の男女 12 人の死亡も確認された。 府内の感染者は延べ 17 万 1,793 人、死者計 2,801 人。

入院中の軽症・中等症患者は前日より 16 人減の 2,031 人。 府が確保する 2,665 床の使用率は 76.2% となった。 入院中の重症患者は前日より 14 人増の 230 人で、一般医療との両立可能な 320 床の使用率は 71.9% に上る。 宿泊療養者は前日より 32 人増の 3,377 人で、施設(6,131 室)の使用率は 55.1% となった。 自宅療養者数は 1 万 8,061 人、入院・療養等調整中は 3,888 人となった。 府によると、これまでに障害者施設や児童施設、区役所など 10 カ所で 84 人の感染を確認した。 府は、クラスター(感染者集団)が発生したとみている。 (asahi = 9-1-21)


東京で新たに 2,909 人感染 9 日連続で前週を下回る

東京都は 31 日、新型コロナウイルスの感染者を新たに 2,909 人確認したと発表した。 前週の火曜日(24 日)より 1,311 人減った。 前週の同じ曜日を下回るのは 9 日連続となる。 人工呼吸器か体外式膜型人工肺 (ECMO) を使用とする都基準の重症者数は、前日と同じ 287 人だった。 都はまた、新たに 40 - 90 代の男女 15 人が死亡したと発表した。

そのうち 40 代男性を含む 3 人が自宅療養中だった。 男性は熱やせきの症状があったものの、軽症と診断された。 保健所が健康観察を連日行っていたが、陽性確認から 7 日後に自宅で亡くなっているのが見つかった。 死亡した 15 人のうち、ワクチンを 2 回接種した人は 2 人いた。 都によると、31 日までの 1 週間平均の感染者数は 3,520.7 人で、前週の 75.9% となった。 30 日までの 3 日間の平均検査件数は 1 万 193.3件 だった。 感染者 2,909 人を年代別にみると、20 代が 791 人で最多。 30 代が 588 人、40 代が 497 人、50 代が 332 人、10 代が 273 人と続いた。 65 歳以上の高齢者は 142 人だった。 (asahi = 8-31-21)


東京で新たに 1,915 人感染 1 カ月ぶりに 2 千人下回る

東京都は 30 日、新型コロナウイルスの感染者を新たに 1,915 人確認したと発表した。 前週の月曜日(23 日)より 532 人減り、感染者が 2 千人を下回るのは 7 月 26 日(1,429 人)以来、約 1 カ月ぶりとなる。 人工呼吸器か体外式膜型人工肺 (ECMO) を使用とする都基準の重症者数は、前日より 9 人減って 287 人だった。 また、新たに 30 - 90 代の男女 12 人が死亡した。

都によると、30 日までの 1 週間平均の感染者数は 3,708.0 人で、前週の 79.6% となった。 29 日までの 3 日間の平均検査件数は 9,433.7 件だった。 感染者 1,915 人を年代別にみると、20 代が 545 人で最多。 30 代が 369 人、40 代が 318 人、50 代が 220 人、10 代が 202 人と続いた。 65 歳以上の高齢者は 97 人だった。 (asahi = 8-30-21)


大阪府、新たに 1,605 人感染 2 人の死亡確認

大阪府は 30 日、新たに新型コロナウイルスの感染者が 1,605 人確認されたと発表した。 月曜日としては最多。 死者は 2 人確認された。 府内の感染者は 16 万 6,444 人、死者は 2,786 人になった。 入院中の軽症中等症患者は前日より 151 人増えて 2,326 人に。 府が確保する対象病床(2,585 床)の使用率は 90.0% となった。 一方、入院中の重症患者は前日より 1 人増えて 218 人。 確保している重症病床(588 床)の使用率は 37.1% になった。 (asahi = 8-30-21)


接種したいのに … ワクチンの予約は「あの時と同じ」

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、40 代の女性が、予約すら取りにくいワクチン接種の状況をめぐって「あの時と同じ構図だ」と SNS で訴えた。 自身を「ハザマ世代」と言う女性の「あの時」と「今」を聞いた。(中井なつみ)

重なる「苦い経験」 SNS で共有

「ワクチン問題、なんだか既視感がありませんか?」 8 月初旬、新型コロナウイルスのワクチン接種について、SNS でこう発信したのは、「みらい子育て全国ネットワーク」代表の天野妙さん (46)。 都内在住だが、ようやく 1 回目の接種ができるようになったのは、自治体の案内に従って予約の電話をしてから 1 カ月半以上が経った 8 月中旬。 予約すら取れない状況に、待機児童問題の解決などを訴え、「#保育園に入りたい!」キャンペーンの発起人となった、かつての「保活」の苦い経験が重なった。 「本当に、日の当たらない世代だね」、「人をなんだと思っているのか …」。 天野さんの投稿には、同世代の友人や知人から多くのコメントがついた。

頑張ってもたどり着けない

「40 - 50 代が危ない、重症化もしやすい、そんな報道が増えて不安なのに、ワクチンが打てない。 なるべく早くにと言われても、たどりつけないんです。」と天野さん。 6 月中旬までには自治体から接種券が届いていたという。 高齢者や基礎疾患のある人が優先になるとの表記があり、「基礎疾患のない 40 代」である天野さんの予約は、「7 月以降に」と案内されていた。

だが、いざ 7 月になり、早速予約を取ろうと試みると、どの医療機関も「話し中」で電話すらつながらない。 居住する自治体から提示された 20 件ほどの医療機関のリストを見ながら電話をかけ続けるが、せっかくつながった電話も「枠はいっぱいです」と断られた。 数時間後、ようやくつながっても、「キャンセル待ちなら大丈夫です。」 聞けば、自分の前に 70 人ものキャンセル待ち予約が入っていると知り、ワクチンにたどり着くまでの道のりの遠さにがくぜんとした。

さらに 8 月。 午前 8 時から開始されるというインターネット予約のチャンスも、数分の間に枠はすべていっぱいになり、こちらも「惨敗」。 自衛隊の大規模接種センターの予約も、アクセスできないままに時間だけが過ぎ、つながったときにはすでに「予約満了」となっていた。 「頑張っても接種にたどりつけない。 社会からは『早くワクチンを』と言われても、どうすることもできない。」 そんなもどかしい気持ちでいっぱいになっているときだった。 「あのときと一緒だ!」

見放された「ハザマ」の世代

天野さんは、第 1 子を出産後、保育園探しに奔走した。 その後生まれた 2 人の子どもでも「保活」に悩まされてきた。 現在、中学 1 年生になる長女の保活をしたときは、自治体に入園を申し込むもすべて落選。 認可外の保育園を探して近隣の園に電話をかけ続けた。 社会からは「出産後も働き続ける」ことを期待されるのに、肝心の保育園の席が保証されず、働きたければ自分の努力でなんとかするしかない状況。 強く疑問を感じ、2016 年に話題になった「保育園落ちた日本死ね!」のブログをきっかけに、当事者として声を上げ始め、同じ世代が「保活」に苦しむ姿を間近でたくさん見てきた。

そのときに心に残ったのが、国や社会から「見放されている」と感じた気持ち。 それが、ワクチンの予約が取りにくい状況を放置されている現状と重なったという。 「高齢者や基礎疾患のある方の接種が優先されることはもちろん理解できる。 でも、私たちの世代はいつまでたっても『ハザマ世代』。 何をするにも政府からは応援してもらえず、『命の優先度』が低いのかな、って気持ちになってしまいます。」

自治体によって接種がスムーズに進んでいたり、そうでなかったりする状況も、待機児童問題で投げかけられた「住む場所が悪い」などの声と重なった。 さらに、大手企業を中心に進んだ「職域接種」も、対象となる人とならない人の間にある大きな「壁」を感じ、もやもやが募る。 「また、優先順位からもれてしまった。」 天野さんは言う。 「本来なら、希望する人が希望するタイミングでスムーズに接種できることが望ましいはず。 保育園に入れないのを我慢するのも、ワクチンを我慢するのも、いつもこの世代は恵まれないなと思います。」 (中井なつみ、asahi = 8-30-21)


全国の重症者、17 日連続で最多 感染は 1 万 9,309 人

新型コロナウイルスの国内感染者は 29 日、午後 8 時現在で新たに 1 万 9,309 人が確認された。 重症者数(28 日時点)は 2,070 人で、17 日連続で過去最多を更新している。 この日の新規感染者が最多だったのは東京都の 3,081 人。 人工呼吸器か体外式膜型人工肺 (ECMO) を使用とする都基準の重症者数は 296人で、高い水準が続いている。 2 番目に多かったのは 2,389 人の大阪府で、日曜日として過去最多。 入院中の重症者は前日から 7 人増えて 217 人だった。 580 人が確認された沖縄県は、直近 1 週間の人口 10 万人あたりの感染者が 305.17 人と全国最多で、重症者の病床使用率も 82.9% と高止まりしている。 (asahi = 8-29-21)


東京で新たに 3,081 人感染 重症者は依然、高い水準

東京都は 29 日、新型コロナウイルスの感染者を新たに 3,081 人確認したと発表した。 人工呼吸器か体外式膜型人工肺 (ECMO) を使用とする都基準の重症者数は 296 人で、過去最多だった前日より 1 人減ったものの依然高い水準が続いている。 死者は 40 代 - 100 歳以上の 14 人だった。 都によると、29 日の新規感染者を年代別にみると、20 代の 817 人が最多で、30 代の 595 人、40 代の 531 人、10 代の 367 人、50 代の 340 人が続いた。 65 歳以上の高齢者は 150 人だった。 直近 1 週間の 1 日あたりの平均は 784 人となり、前週の 80% だった。 (asahi = 8-29-21)


大阪府、新たに 2,389 人感染 日曜日としては過去最多

大阪府は 29 日、府内で新たに 2,389 人が新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表した。 日曜日としては過去最多となった。 また、50 代と 70 代の男性が死亡していたことが確認された。 これまでの府内の感染者は延べ 16 万 4,839 人、死者は計 2,784 人になった。 入院中の重症患者は前日から 7 人増の 217 人で、府が確保している重症病床(588 床)の使用率は 36.9%。 軽症・中等症患者は 187 人増の 2,175 人で、軽症・中等症病床(2,579 床)の使用率は 84.3% となった。 (asahi = 8-29-21)


全国で 2 万 2,754 人感染 重症者 2,060 人で過去最多

新型コロナウイルスの国内感染者は 28 日、午後 8 時現在で新たに 2 万 2,754 人確認された。 厚生労働省によると、重症者数(27 日時点)は 2,060 人となり、前日から 60 人増えて過去最多を更新した。 都市部を中心に病床の逼迫が深刻さを増している。

3,581 人の感染が確認された東京都では、都基準の重症者が 297 人、入院患者が 4,258 人に上り、それぞれ最多を更新。 新たに発表された死者 19 人のうち、70 - 90 代の男女 3 人がワクチンを 2 回接種済みだったという。 大阪府では 2,641 人の感染が確認され、土曜日として最多。 重症病床(588 床)の使用率は 35.7%、軽症・中等症病床(2,579 床)の使用率は 77.1% となった。 群馬県は、367 人の感染を確認。 26 日の 337 人を上回り、1 日あたりの感染者数として過去最多となった。 (asahi = 8-28-21)


東京の感染者、ようやく減少へ? そうは言えない特殊事情

急増を続けてきた東京都内での新型コロナウイルスの感染者数が、今週に入って減少傾向を見せている。 週明けからの 6 日間はすべて前週の同じ曜日を下回り、1 週間平均の新規感染者数も約 2 カ月ぶりに前週を下回った。 だが、お盆明け以降は繁華街での人出が増加しているとの調査結果もあり、再び感染拡大に転じる懸念がある。 23 日 → 2,447 人(前週の同じ曜日から 515 人減)、24 日 → 4,220 人(同 157 人減)、25 日 → 4,228 人(同 1,158 人減)、26 日 → 4,704 人(同 830 人減)、27 日 → 4,227 人(同 1,178 人減)、28 日 → 3,581 人(同 1,493 人減)。

月曜日からの 6 日間の新規感染者数をみると、減少傾向は明らかだ。 特に水曜日の 25 日以降、前週からの減少幅は大きくなっている。 1 週間平均の新規感染者数の前週比も、25 日には 95% まで減少。 6 月 19 日以来、約 2 カ月ぶりに増加を表す 100% を下回った。 だが、このまま感染者数が減少傾向に転じるかは、「不透明」と都庁関係者は口をそろえる。 理由として都の担当者はある「特殊事情」を挙げる。 コロナは、潜伏期間や検査に至るまでの日数を踏まえ、感染してから新規陽性者としてカウントされるまで、長くて約 2 週間かかるとされる。 先週はお盆期間にあたり、今週の感染者数は、多くの企業が休みだった際の人出が大きく影響しているとみられる。

「来週以降に一気に減るという話ではない。 減少傾向とは見ていない」と担当者は言う。 懸念されるデータも明らかになった。 都医学総合研究所はお盆明けに繁華街での人出が増えたとの調査結果を公表した。 新宿・歌舞伎町や渋谷など 7 つの繁華街をレジャー目的で訪れた人出を調べたところ、8 月中旬には緊急事態宣言が出る前の 1 週間と比べて 29.1% 減まで下がったが、25 日までの 1 週間では 16.5% 減と下げ幅は鈍り、緩みがみられた。 特に感染リスクが高いとされる深夜帯(午後 10 時 - 午前 0 時)での緩みが目立ち、中高年層(40 - 64歳)が出歩く割合が高いという。

調査を担当した同研究所の西田淳志センター長は、26 日にあった都のモニタリング会議でこう危機感をあらわにした。 「繁華街の夜間人口は、宣言発出前の高い水準に向かって急激に増加し続けている。 このような状況が続くと、数週後にはさらに感染状況が悪化する恐れがある。」 (岡戸佑樹、asahi = 8-28-21)


東京で 3,581 人感染確認 死者 19 人に 20 代の若者も

東京都は 28 日、新型コロナウイルスの感染者を新たに 3,581 人確認したと発表した。 前週の土曜日(21 日)より 1,493 人減った。 一方、人工呼吸器か体外式膜型人工肺 (ECMO) を使用とする都基準の重症者数は前日より 3 人増えて 297 人と過去最多を更新した。 新たに発表された死者は 20 代男性を含む 19 人だった。 都によると、28 日までの 1 週間平均の感染者数は 3,971.3 人で、前週の 84.2% となった。 28 日の感染者 3,581 人を年代別にみると、20 代が 988 人で最多。 30 代が 701 人、40 代が 574 人、50 代が 433 人、10 代が 371 人と続いた。 65 歳以上の高齢者は 156 人だった。 27 日までの 3 日間の平均検査件数は 1 万 3,965 件だった。 (asahi = 8-28-21)


渋谷の若者向け接種、きょうも大行列 運営は抽選に変更

東京都は 28 日、渋谷区の若者向けワクチン接種会場で、300 人を抽選で選ぶ方式での運営を始めた。 先着順とした初日の 27 日は早朝から約 300 人が列をなして混乱したことから、急きょ改めた。 ただ、この日も会場で配られる抽選券をもらうために多くの人が訪れ、午前 9 時ごろには約 350 メートルの列ができていた。

午前 10 時ごろには抽選券の番号が 1 千番台に。 その後も絶え間なく人が訪れ、列に加わった。 小金井市の高校に通う品川区の高校 3 年の女子生徒 (18) は「接種券がなくならないか」と心配で午前 8 時にきた。「自分の周りもこんな状況でみんな打ちたいと言っているが、打てない。 この列を見てわかるように、若者だってみんな打ちたいんです。」と話していた。 会場は渋谷区立勤労福祉会館で米ファイザー製を使う。 接種対象は 16 - 39 歳の都内在住か在勤在学者。 (山口啓太、asahi = 8-28-21)


国内で新たに 2 万 4,200 人感染 重症者は最多の 2 千人

新型コロナウイルスの国内感染者は 27 日午後 8 時現在で、新たに 2 万 4,200 人が確認された。 重症者数(26 日時点)は前日から 26 人増え、過去最多の 2 千人となった。 全国の死者は 57 人で、東京、埼玉、静岡では自宅療養中の死亡も確認された。

27 日から緊急事態宣言の対象地域となった愛知県では 2,347 人の感染が確認され、4 日連続で過去最多に。うち名古屋市では初めて 1 千人を超える 1,139 人だった。 大村秀章知事は会見で「まだまだ増えていく可能性は高いという厳しい状況にある」と危機感を示した。 大阪府は過去 2 番目に多い 2,814 人。 東京都は 4,227 人で 1 週間前より 1,178 人少なかったが、都基準の重症者は前日から 18 人増え、過去最多の 294 人だった。 厚生労働省は 27 日、自宅療養者が全国で 10 万人を超えたと発表した。 25 日時点で 11 万 8,229 人で、1 週間前の 9 万 6,857 人から 2 万 1,372 人増えたという。 (asahi = 8-27-21)


東京で新たに 4,227 人感染 重症者 294 人で最多更新

東京都は 27 日、新型コロナウイルスの感染者を新たに 4,227 人確認したと発表した。 前週の金曜日(20 日)より 1,178 人減った。 一方、人工呼吸器か体外式膜型人工肺 (ECMO) を使用とする都基準の重症者数は前日より 18 人増えて 294 人と過去最多を更新した。 都によると、27 日までの 1 週間平均の感染者数は 4,184.6 人で、前週の 88.6% となった。 27 日の感染者 4,227 人を年代別にみると、20 代が 1,208 人で最多。 30 代が 785 人、40 代が 691 人、50 代が 482 人、10 代が 427 人と続いた。 65 歳以上の高齢者は 204 人だった。 26 日までの 3 日間の平均検査件数は 1 万 5,436.3 件だった。

都はまた、新たに 30 - 90 代の男女 18 人が死亡したと明らかにした。 このうち 90 代の女性は、自宅療養中に死亡した。 元々在宅医療を受けており、コロナに感染した後も家族が入院を希望しなかったという。 都内での自宅療養中の死亡は、8 月に入ってから 17 例目となる。 また、ワクチンを 2 回接種していた 80 代と 40 代の男性 2 人も死亡した。 (asahi = 8-27-21)


予約不要の若者向け接種会場に大行列 整理券配り対応

東京都は 27 日、渋谷区に若者を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種会場を開設した。 正午に接種開始予定だったが、初日のこの日は会場周辺で早朝から大勢の人が訪れて行列ができ、整理券を配って対応する事態に。 都は午前 7 時半に受け付け終了をツイッターで告知した。 都によると、ワクチンは米ファイザー社製で 1 日 200 人程度を見込む。 対象は 16 - 39 歳の都内在住もしくは在勤・在学者で、接種券と身分証は必要だが、事前予約なしで受けられる。

千葉県柏市に住み、千代田区の会社に勤務する男性 (28) は始発に乗って午前 7 時すぎに到着。 すでに行列ができていて心配したが、整理券はもらえたという。 「ワクチンを打って安心したい気持ちを同世代の多くの人が持っていると実感した。 自分より後ろに並んだ人は帰らされていて、かわいそうだった。 もう少し枠が増えるといいと思う。」と話した。 都は午前 7 時半にツイッターで「ワクチン接種枠の上限に達しました。 これからご来場予定だった方々には大変申し訳ございませんでした」と受け付け終了を伝えた。 会場の区立勤労福祉会館が休館日の毎週月曜日と 9 月 12 日、10 月 3 日を除き、10 月 8 日まで毎日、開設される予定。 (山口啓太、asahi = 8-27-21)


全国の自宅療養者が 10 万人超え 1 週間で 2 万人超増え

厚生労働省は 27 日、新型コロナウイルスに感染し、自宅で療養している人の数が、全国で 10 万人を超えたと発表した。 25 日時点で 11 万 8,229 人で、1 週間前の 9 万 6,857 人から 2 万 1,372 人増えた。 埼玉県については集計中という。 自宅療養者とは別に、療養先を調整中の人は 3 万 2,162 人に上る。 (asahi = 8-27-21)


自宅療養支援センターが「ボトルネックに」 対応に不備

新型コロナウイルスに感染して自宅療養中の人を健康観察する埼玉県の「宿泊・自宅療養者支援センター」で業務が滞っている事案が次々と明らかになった。 背景には感染者急増による業務過多があるようだ。(贄川俊、川野由起)

自宅療養していた男性死亡 対応不備認める

25 日夜、県は新型コロナに感染して自宅療養中だった 70 代男性の死亡を発表。 外部委託している支援センターの対応に不備があったことを認めた。 「(支援センターが)急激な変化に対応しづらかった側面があるのだろう。」 会見した県保健医療部の小松原誠副部長は、感染者急増により業務が滞った可能性があると説明。 県は今後、職員を増やすなどの対策をとり、新規の健康観察は保健所に任せることにした。

県によると、男性は 8 月中旬に陽性が判明。 軽症と判断され、自宅療養を続けていた。 ところが 23 日に容体が急変し、家族が 119 番通報。 同日、搬送先の病院で死亡が確認された。 基礎疾患があったという。 この間、男性の健康観察を担うのが、支援センターの役割だった。 支援センターは 1 日 4 回、自動音声による電話で状況を確認する。 丸 1 日応答がない場合、支援センターが翌日、本人に直接電話を入れる。 それでも連絡がとれない場合は保健所に連絡をする流れになっている。

しかし、男性の場合、17 日からずっと自動音声による電話に応じていなかったにもかかわらず、支援センターは男性に直接電話せず、保健所にも電話していなかった。 県の説明では、22 日までは同居家族が生存を確認しており、容体は悪化してなかったという。 男性からセンターへの電話があったかは「わからない」とする。 病院で死亡が確認されていることから、男性については「自宅療養死」としてみていない。

自宅療養者の数、数千人規模で過大計上も

支援センターは、感染急増時の保健所の負担を減らそうと、県が 7 月に設けた。 東京都の訪問看護会社に業務を委託し、看護師ら 40 - 50 人が対応した。 県などが想定した当初の計画は、年明けの感染「第 3 波」のピーク期にあたる 4,600 人規模の自宅療養者への対応。 かつ、無症状や基礎疾患のない人の健康観察だけを担う予定でいた。 ところが、自宅療養者は 8 月 1 日時点で想定を超える 4,824 人に。 基礎疾患のある人も担うようになり、県によると、このころから業務の一部が滞るようになったという。

県が初めて支援センターの業務が滞っていることを朝日新聞の取材に認めたのは、それから 2 週間以上たった 18 日。 基礎疾患のある人たちの健康観察を医師に依頼する業務だった。 大野元裕知事は 20 日に「支援センターがボトルネックになっているということは事実。 事務的な作業が若干滞ってしまっている。」とした。 24 日夜には、最大 2 万人超まで積み上がっていた、県公表の自宅療養者が数千人規模で過大計上されていたことが判明。 支援センターが自宅療養の終了を確認しきれていなかったためで、県は「(支援センターが)健康観察を優先し、解除(連絡)が後回しになっていた」と説明。 ただ、この時も健康観察には問題がないとの認識を示していた。

支援センターの相次ぐ不適切な対応について、大野元裕知事は 26 日、「過剰な負担で仕事ができなくなっている中でも、優先してほしいことが果たされなかったのは極めて遺憾。 命に関わることができていなかったことは、県としての監督責任がある。」と記者団に述べた。 また、訪問看護会社は 26 日、朝日新聞の取材に「感染者が 1 日 1 千人を超えた 7 月末ごろから業務が滞り始めたので、症状が重いなどリスクの高い人の健康観察を優先するように切り替えた。 こうした人に毎日直接の電話を続けており、県とも情報共有していた。」と説明。 当時の状況や事実関係を県と確認しているとした上で「業務が逼迫し、全ての方に十分対応できなかったことはおわびしたい。」としている。 (asahi = 8-27-21)

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