1 - 2 - 3 - 4 - 5 - 6 - 7 - 8 - 9 - 10 - 11 - ...

感染ルート複雑に … 『新型コロナ』愛知で確認された感染者 41 人の関係性は "経路不明" も 5 人に

3 日、愛知県に住む 20 代から 80 代の男女合わせて 9 人が新型コロナウイルスに感染していたことがわかりました。 愛知県での感染確認はこれで 41 人となりました。 感染が確認されたのは、名古屋市に住む 60 代から 80 代の男女 5 人と、愛知県の三河地方に住む夫婦で 80 代の男性と 70 代の女性、それに尾張地方に住む 70 代男性と 20 代女性のあわせて 9 人です。 (東海テレビ = 3-4-20)

  • 名古屋市在住 80 代女性 2 月 23 日に発熱し、25 日に医療機関に入院。 3 月 3 日に陽性判定。 3 月 1 日に感染が公表された 80 代女性と市内の屋内施設で接触。
  • 名古屋市在住 80 代女性 2 月 27 日に発熱し、29 日に医療機関に入院。 3 月 3 日に陽性判定。 3 月 1 日に感染が公表された 80 代女性と市内の屋内施設で接触。
  • 名古屋市在住、80 代女性、3 月 2 日に発熱し、医療機関を受診。 3 月 3 日に陽性判定。 3 月 1 日に感染が公表された 80 代女性と市内の屋内施設で接触。
  • 名古屋市在住、60 代女性、3 月 2 日に医療機関を受診し、肺炎が判明。 3 日に陽性と判明。 感染者との接触は確認されておらず、経路は不明。
  • 名古屋市在住、60 代男性、3 月 2 日に発熱し、医療機関を受診。 3 日に陽性と判明。 感染者との接触は確認されておらず、経路は不明。
  • 三河地方在住、70 代女性、2 月 24 日に発熱。 28 日に医療機関を受診し、風邪と診断。 動くのが困難だったため、3 月 2 日に医療機関に入院し、3 日に陽性と判明。 2 月 25 日に感染が公表された 70 代女性と知人で、16 日に三河地方の屋内施設で接触。
  • 三河地方在住、80 代男性、2 月 28 日に発熱。 呼吸や動くのが困難だったため、3 月 2 日に医療機関に入院し、3 日に陽性と判定。 同日に感染が判明した妻の 70 代女 性から感染したとみられる。 容体が不安定。
  • 尾張地方在住、70 代男性、2 月 26 日に熱や咳、鼻水の症状。 27 日と 29 日に医療機関を受診したが肺炎の症状がなかったため、自宅で静養。 3 月 3 日になっても症状が改善しなかったため、29 日に受診した医療機関で再受診。 同日に陽性と判明。 感染者との接触は確認されておらず、経路は不明。
  • 尾張地方在住 20代女性、2月28日に38.5度の熱や咳、のどの痛みなどがあり、医療機関を受診。紹介を受けた別の病院で肺に影がみつかる。3月2日にはさらに別の病院を受診し、肺炎と診断。その病院から紹介を受けた別の病院に入院。3日になって陽性と判明。感染者との接触は確認されておらず、経路は不明。
    他に、経路不明の感染者は、
  • 名古屋市在住、70 代女性、2 月 23 日に緑区の南生協病院に入院し、29 日になって感染が判明。 感染経路は不明。 意識不明の重体。

名古屋地区の 1 月 26 日から 3 月 1 日までの全感染者の経過詳細


国内で確認の感染者は 999 人に(3 月 3 日午後 10 時半時点) ⇒


若者が感染拡大のもと? 「根拠はないが、説明つかない」

新型コロナウイルスの感染が国内で広がっていることを受け、政府の専門家会議(座長 = 脇田隆字・国立感染症研究所長)は 2 日、10 - 30 代の若者が感染を拡大させている可能性があるとして、ライブハウスやクラブなど人が集まる風通しが悪い場所を避けるよう求めた。 北海道での感染拡大や大阪市のライブハウスでの小規模な患者集団(クラスター)の発生をふまえた。 だが、若者やアーティストらは揺れている。 専門家会議は、若者は感染しても症状が軽い人が多く、感染に気づかないまま、重症化しやすい高齢者らに感染させている可能性があるとの見解を示した。

北海道を訪れた後に感染が確認された人の数から推計すると、道内の実際の感染者は報告されている 77 人の 10 倍ほどいる可能性があるという。 感染者の2割が 10 - 30 代だが、専門家会議の押谷仁・東北大学教授は記者会見で、「若年層で感染が大きく広がっているエビデンス(根拠)はないが、そうでないと説明がつかない」と話した。 都市部の感染リスクの高い場所に集まった若者の間で感染が広がり、症状の軽いまま道内の別の地域に移動して全域に感染が拡大したと分析する。

これまでの国内の感染者の分析によると、8 割は他の人にうつしていないという。 だが、ライブハウスやスポーツジム、雀荘(じゃんそう)、ビュッフェ形式の会食など屋内の閉鎖的な空間で一定時間を近い距離で過ごした場合にクラスターが発生する可能性があるとした。 感染経路についても、これまで言われてきた、感染者のせきやくしゃみのしぶきを吸い込む飛沫感染やウイルスがついた手で口や鼻を触る接触感染だけではないと説明した。 感染者が近くでせきやくしゃみをしなくても、風通しの悪い場所ではウイルスが漂って感染が起きている可能性があるとした。

愛知医科大の森島恒雄客員教授は「新型コロナウイルスはある程度空間に漂いやすく、飛沫感染よりも少し感染力が強いようだ。 閉鎖空間ではより感染しやすくなり、窓を開けるといった換気が大切になる。 ウイルスが少し離れたところまで漂うイメージを持った対策が必要だ」と指摘する。 専門家会議は、現時点で適切な行動をとれば、感染者数は減少が見込まれるとした。 全国の若者に対し、「皆さんが、人が集まる風通しの悪い場所を避けるだけで、多くの命を救えます」と協力を呼びかけた。

JR 札幌駅近くでマスク姿で買い物をしていた、札幌市の男子大学生 (21) は普段は週に 1 回ほどススキノのクラブで遊ぶ。 だが、道内での感染拡大を受け、ここ 2 週間は利用を控えている。 「若者は症状が出にくいと聞いているので、人にうつしてしまわないように気をつけている。」 一方、友人の中には変わらずにクラブを訪れている人もいる。 ある友人は「体調管理していれば大丈夫」、「こういうときこそ楽しいことがないと」という内容を写真とともに SNS に投稿していたという。

中止か、決行か。 劇場関係者の間では、葛藤が深まっています。 劇作家で演出家の野田秀樹さんは、十分な対策を前提に「『身勝手な芸術家たち』という風評が出回ることを危惧します。」 一方、観客との絆を切らないようにと模索する動きも。 専門家会議がクラスター対策を求めた施設の一つ「ライブハウス」。 大阪市都島区の「大阪京橋ライブハウス Arc (アーク)」で 2 月 15 日、クラスターが発生した可能性がある。

ライブには客と演奏者ら約 120 人が参加。 密閉された狭い空間で触れあうような状況で、大阪府内の 40 代男性 2 人や高知市の 30 代女性 1 人の感染が確認された。 男性 2 人はライブ関係者で、1 人は訪問先の札幌市で 25 日に感染が判明した。 大阪府の吉村洋文知事は 2 日、記者団に「ライブを機に感染が広がった可能性がある。 新たなクラスターを発生させてはいけない。」との危機感を示した。

窓口にライブ関係者からの相談も

府などの相談窓口には、ライブ関係者らから 36 件の相談が寄せられている。 府は、厚生労働省に専門家らでつくるクラスター対策班の派遣を要請。 参加者の健康状態を把握するなどの疫学的調査を始めた。 2 日には、ライブの客のうち新たに愛媛県の 40 代女性会社員の感 染が確認された。 この女性は「熱やせきなど症状は全くない、無症状の病原体保有者と考えられる。(愛媛県の中村時広知事)」 そのため、ライブ後は高速バスで地元に戻り、会社に出勤し、飛行機で関東地方へも旅行した。

専門家会議が懸念する「症状の軽い人も気付かないうちに感染拡大に重大な役割を果たす」可能性があり、県は同居家族 2 人と職場の同僚 23 人の検査を行った。 全員陰性で中村知事は「ご本人は花粉症の症状があり、高速バスや飛行機内ではマスクを着用していた」と説明した。

中止か決行か 深まる主催者の葛藤

中止か決行か。 閉鎖空間での感染とみられる事例が生じ始めた状況で、自粛要請を受けた日本中のアーティストや劇場、主催者の葛藤が深まっている。 劇作家で演出家の野田秀樹さんは 1 日、「対策を十全に施すことを前提とした上で」、「公演は実施されるべき」だとの意見を自身のホームページで示し、「この困難な状況でも懸命に上演を目指している演劇人に対して、『身勝手な芸術家たち』という風評が出回ることを危惧します」と劇場の営みを続けることへの理解を求めた。 椎名林檎さんら 5 人のバンド「東京事変」は、2 月29 日と 3 月 1 日、東京公演を予定通り行った。

東京のある劇団は、都内の 100 人規模の劇場で 2 月下旬から劇団公演を始めた。 制作担当者は「収入源の一つにしている文化庁の助成金は、公演を実施しないと受けられない。 中止したら劇団が倒産してしまう。」と切実な事情を打ち明ける。 公演中止を決めたロックバンド「ノンストップラビット」のギター担当、田口達也さんの「アーティストは本気でファンを守る決断をします」、「だから政府も本気で対応して」とするツイートは 4 万 6 千のリツイートを集め、9 万の「いいね」を得るなど反響を呼んだ。

落語の天満天神繁昌亭(大阪)は、3 日から 15 日まで主催公演の昼席を中止した。 恩田雅和支配人は「他はやってないのにまだやってるのか、といった電話が続いた」、「(上方落語家の約 3 分の 1 が所属する)吉本興業が主催公演をやめたことも大きい」と、「中止やむなし」の空気が生じた背景を語る。

アーティストと観客の絆を切るまいと、国内最大手のクラシック音楽マネジメント「KAJIMOTO(東京・銀座)」は 1 日夜、公演が中止・延期になったアーティストを中心に十数人が語り、演奏するインターネット番組を 6 時間にわたって配信した。 損害への救済措置を求める動きも。 クラシック事業者たちでつくる一般社団法人「日本クラシック音楽事業協会」は、「国が法人税の軽減などの措置を考えるべき」だとして 4 日に臨時理事会を開き、国への意見書を取りまとめる方針だ。 (asahi = 3-3-20)

〈編者注〉 「若者」という言葉を前面に出すのには少々無理があるような気がします。 日本が最初に抱え込んだ、クルーズ船「ダイアモンド プリンセス」の場合、最初の感染者であり、他に感染させたのは 80 代の香港の人だったはずです。 その後、日本で感染クラスター源と思われる方は 40・50 代だったのではないでしょうか。 ただ 2 次的にウィルスのキャリアーになりやすいのは若者であることを否定するわけではありません。


大分でも新型コロナ感染者 ラウンジ勤務の 30 代女性

大分市は 3 日、市内の接客業の 30 代女性が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。 大分県内で感染が確認されたのは初めて。 市によると、発熱や頭痛などの症状があり、県立病院に入院した。 重症化はしていない。 2 月 23 日に症状が出始め、24 日に市内の医療機関を受診。 症状が改善しないため 25 日、3 月 2 日にも医療機関を訪問後、帰国者・接触者外来を受診した。 3 日に県衛生環境研究センターで PCR 検査を受け、感染が判明した。

女性は大分市都町 2 丁目のラウンジ「サザンクロス大分」に勤務。 症状が出る前日の 22 日まで出勤しており、市は店に消毒や営業の自粛を要請した。勤務先の同僚約 30 人を濃厚接触者として調べている。 また、23 日には市内のスポーツジムを利用。 店や客やジム利用者らで接触した人数についても調査中だ。 女性は発症前の 2 週間に県外に旅行に行ってはいないという。 (小林圭、asahi = 3-3-20)


神戸市で初、40 代男性が感染 … 兵庫県内 2 人目

神戸市は 3 日、市内の 40 歳代男性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。 同市内で感染が確認されたのは初めてで、兵庫県内では 2 人目。 発表によると、男性は 2 月 27 日以降、発熱が続き、3 月 2 日に受診した市内の医療機関で肺炎と診断されて入院。 3 日、陽性と判明した。 現在も入院中で状態は安定しているという。 県内では 1 日、西宮市在住の 40 歳代男性の感染が確認されている。 (yomiuri = 3-3-20)


北海道で 70 代男性が死亡 新型コロナ、道内 3 人目

北海道は 1 日、新型コロナウイルスに感染していた釧路総合振興局管内の 70 代男性が死亡したと発表した。 道内での感染者は 2 月 29 日時点で計 70 人で、死亡は 3 例目。 男性は 2 月 25 日、ウイルス検査で陽性と判明。 次第に容体が悪化し、29 日に亡くなったという。 (asahi = 3-1-20)


愛知で新型コロナ重篤患者 接触の医師ら 39 人自宅待機

名古屋市は 2 月 29 日、市内の 70 代女性が新型コロナウイルスに感染し、意思疎通ができない重篤な状態となっていると発表した。 同市緑区の南生協病院で治療を受けており、病院は救急と外来患者の受け入れを停止した。 愛知県内で 29 人目の感染者となるが、これまでに他の感染者との接触は確認されておらず、感染経路は不明という。

同病院の長江浩幸院長らは 29 日深夜から翌 3 月 1 日未明にかけて会見した。 女性患者は 2 月 23 日午前 10 時ごろ、発熱や嘔吐、食欲低下の症状で救急搬送された。 肺炎球菌性肺炎と診断され、一般病棟の 4 人部屋に入院。 27 日深夜から容体が悪化し、28 日午後に重症患者用個室に移った。 病院は 29 日午前 1 時ごろに名古屋市の保健センター(保健所)に連絡し、午後 4 時過ぎに新型コロナウイルスの陽性結果が判明したという。 病院側は「おそらく肺炎球菌と新型コロナウイルスの双方に感染していた。 今後の対応は市と協議しながら考えたい。」と説明した。

女性患者が最初に入った 4 人部屋は、それぞれのベッドがカーテンで区切られていた。 同じ部屋にいた 3 人の容体は今のところ安定している。 女性患者は寝たきりの状態で、トイレや廊下には出ていなかったという。 「濃厚接触者」は同病院の医師 5 人と看護師・助手 34 人の計 39 人で、自宅待機となった。 このほかにも同じ病棟に入院していた 40 人を健康観察対象とするが、薬剤師らこの病棟に出入りした人はもほかにもいるとみられる。 (高原敦、堀川勝元、asahi = 3-1-20)


神奈川で 50 代女性が感染 … 頭痛など発症後にヨガのレッスン

神奈川県は 1 日、県鎌倉保健福祉事務所管内(鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町)で、50 歳代の無職女性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。 女性は 2 月 27 日に感染が確認された 70 歳代女性の娘だという。 発表によると、女性は頭痛などの症状で同 14 日に県内の医療機関を受診。 同 27 日に感染が確認されていた 70 歳代女性の濃厚接触者として検査したところ、同 28 日に感染が確認された。軽症という。

女性は 2 月 13 日と 22 日に鎌倉市内の「HOT YOGA STUDIO LAVA 鎌倉店」でヨガのレッスンを受けたといい、県は両日の利用者の健康観察を行う。 同店は 3 月 1 日 - 7 日を臨時休業とし、店内の消毒作業を実施している。 女性は 2 月 19、20 日に千葉県船橋市の 20 歳代の息子宅を訪問しており、息子も同市の検査で 3 月 1 日に陽性が確認された。 (yomiuri = 3-1-20)


院内感染? 20 代の女性看護師が新型コロナ 東京

東京都は 29 日、新たに都内在住の 20 代の看護師女性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。 女性は軽症で、26 日に亡くなった 80 代男性が入院していた病院で働いていたという。 都は院内感染の可能性があるとみている。 都内の感染者は計 37 人となった。 都によると、20 代女性は 24 日夜に発熱やせきの症状が出たため自宅待機を続けていたが、29 日に陽性と確認された。 女性は看護業務で、13 日には、亡くなった男性の妻で入院して感染が確認された 70 代女性に接触。 さらに 14、15 日には男性に接触していた。 海外渡航歴はないという。 (asahi = 2-29-20)


感染 3 人、100 人規模のライブ参加 2 週間前、大阪で

新型コロナウイルスへの感染が確認された男女 3 人が、大阪市内で 2 月 15 日に開かれたライブに参加していたことがわかった。 大阪府や高知県などが 29 日、発表した。 ライブには約 100 人が参加しており、大阪府の吉村洋文知事は会見で、小規模な感染者の集団「クラスター」が発生している可能性がある、との見方を示した。 府によると、会場は大阪市都島区の「大阪京橋ライブハウス Arc (アーク)」。 高知県と高知市が 29 日、市内の整形外科医院に勤務する 30 代の女性看護師の感染を確認したと発表し、この女性が大阪市のライブに参加していたことを明らかにした。 15 日午後 5 時半から午後 10 時ごろまで会場に滞在し、マスクはつけていなかったという。

ライブには、札幌市が 25 日に感染を確認した 40 代男性と、大阪府が 27 日に確認した 40 代男性もライブ関係者として参加していた。 2 人は大阪府在住で、翌 16 日にも同じ会場で別のライブに参加したという。 吉村知事は 29 日夕に開いた会見で、ライブハウスの名前を公表したことなどについて「15 日のライブでコロナの感染が広がったとみるべきだ。 密閉された空間で多くの人が身近にふれあう。 さらに感染クラスターが広がらないように発表する。」と説明。 「(ライブに参加した心当たりがある人は)症状が出たら速やかに連絡を頂きたい。 不要不急の外出も控えてほしい。」と、府内の保健所などへの連絡を呼びかけた。

ライブ参加者で感染が確認された 3 人のうち、大阪府が感染を確認した 40 代男性の妻の 40 代女性と、未就学児の娘も感染が判明している。 府は 29 日、この 40 代女性の勤務先が大阪府東大阪市の医療法人清和会ながはら病院と発表した。 同病院は同日から外来の診察と託児所を閉鎖、通所介護サービスを休業した。 府と病院によると、女性は非常勤の看護助手として患者の入浴介助やおむつの交換を担当。 19 日にのどの痛みやせきの症状で府内の別の病院を受診した。 症状が出てから、ながはら病院で勤務したのは 21 日で、勤務時はマスクを着用し、手指を消毒していた。

女性は娘を院内の託児室に預けていた。 市保健所は同じ時間帯に預けられていた子どもや職員計 16 人の健康状態を調べている。 娘は大阪市内の認可外保育施設にも通っており、大阪市の松井一郎市長は施設に通う子どもと職員計約 60 人に連絡したことも明らかにした。 現時点で体調不良を訴えている人はいないという。 大阪市は、市内の保健所への相談が増加していることを受け、1 日から 24 の行政区すべてに相談窓口を設ける。 (加藤秀彬、森下裕介、笹川翔平)

急きょ中止に「びっくり」

新型コロナウイルスへの感染が確認された 3 人が参加したライブの会場「大阪京橋ライブハウス Arc (アーク)」は、JR や京阪電鉄などが乗り入れるターミナル・京橋駅の近くにあり、周辺には飲食店や雑居ビルが立ち並ぶ。 感染確認を受け、ライブハウスで 29 日午後 5 時半から開演予定だったイベントは急きょ中止になった。 ビル 1 階にある会場入り口では、この日のイベントの運営担当者が来場客への対応にあたっていた。 担当者によると、夕方にツイッターなどで開催取りやめを発表。 「お客さんの安全面などを考慮して中止にした」という。 会場に来て中止を知った兵庫県の会社員男性 (37) は「ライブを楽しみにして来たけど、びっくりしました」と話していた。 (米田優人、asahi = 2-29-20)

◇ ◇ ◇

仙台でクルーズ船客が陽性 高知・新潟でも初の感染確認

仙台市は 29 日、大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号から下船した市内在住の 70 代男性が新型コロナウイルスの検査で陽性だったと発表した。 船内で検査を受けた際には陰性だった。 28 日に微熱やのどの痛みを訴えて検査入院したが、重篤な状況ではないという。 東北地方での感染確認は初めて。

市によると、男性は 20 日に下船し、横浜港から在来線と新幹線を使って自宅に戻った。 市が 1 日 1 回、電話で健康状態を確認しており、28 日に本人が症状を訴えたという。 市内の感染症指定医療機関に検査入院し、29 日に陽性が判明した。 この間、食材の買い出しのために外出した程度で、その際もマスクを着用していたという。 家族 1 人が濃厚接触者だが、検査では陰性だった。

高知でも 30 代女性が感染

高知市は 29 日、同市内の 30 代の女性看護師が新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表した。 高知県での感染者は初めて。 市によると、女性は 2 月 13 日にのどの痛みを感じ、翌 14 日に医療機関を受診。 いったん体調は回復したが、その後も微熱やせき、体のだるさなどが続いた。 28 日の受診の際に肺炎が認められ、県の衛生環境研究所の検査で陽性が確認された。 女性は 2 月に入ってからは、15、16 日に大阪府に旅行に出かけた以外は高知県外に出ておらず、海外への渡航歴もないという。

新潟でも 60 代男性が帰省中に陽性確認

新潟市は 29 日、東京都内在住の 60 代男性が帰省中に新型コロナウイルスの検査で陽性だったと発表した。 母親の介護のため新潟市の実家に帰省中だった。 海外渡航歴はなく、症状が出るまでの行動歴などは調査中という。 新潟県内での感染確認は初めて。 市によると、男性は 15 日に帰省し、25 日に発熱やせきなどの症状が出たため医療機関を受診。 29 日に陽性と判明した。 重症ではないという。 (asahi = 2-29-20)


北海道で新たに 12 人感染確認で 66 人に 新型ウイルス

北海道と札幌市は、新型コロナウイルスの感染者が 28 日、新たに 12 人確認されたと発表しました。 北海道内で新型コロナウイルスの感染が確認されたのはこれで 66 人となりました。 札幌市によりますと、市内で感染が確認されたのは 60 代の女性と 60 代の男性 2 人の合わせて 3 人です。 女性は命に別状はないということですが、人工呼吸器をつけているため、詳しい聞き取りができず、職業や海外渡航歴はわからないということです。

道によりますと、札幌市以外では、
▽ せたな町の 80 代の無職の女性、
▽ 千歳市の 10 歳未満の男の子、
▽ 深川市の 80 代の無職の男性、
▽ 上川地方の 60 代の無職の女性、
▽ 中富良野町の 60 代の無職の男性、
▽ 北見市の 60 代の会社員の男性と 60 代の無職の女性、
▽ 釧路地方の 40 代の無職の男性と 70 代の無職の男性の合わせて 9 人の感染が確認されたということです。

道は、いずれも程度は軽く、濃厚接触者については調査中だとしています。 (NHK = 2-28-20)

◇ ◇ ◇

北海道・知内の 80 代男性が死亡 新型感染、道内 2 例目

北海道は 27 日、新型コロナウイルスに感染していた知内町在住の 80 代の男性が死亡したと発表した。 北海道での感染者の死亡は 2 例目。 道によると、男性は 3 日に呼吸が苦しくなり、医療機関に入院した。 22 日にウイルス検査で陽性が分かった。 容体は安定したが、その後、徐々に悪化。 27 日未明に死亡が確認された。 男性は心臓や肺に持病があったという。 町によると、濃厚接触者とされる家族らの体調は問題ないという。 (asahi = 2-27-20)

◇ ◇ ◇

北海道で新たに 13 人感染 … あわせて 54 人に

北海道は 27 日、新たに道内の 10 歳未満 - 80 歳代の 13 人が、新たに新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。 道内の感染者は 54 人となった。 (yomiuri = 2-27-20)

◇ ◇ ◇

保育士の女性、新型コロナに感染 北海道旭川市で勤務

北海道旭川市は 26 日、市内の保育園に勤務する 20 代の保育士の女性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。 女性は 19 日にのどの痛みを訴え、21 日に発熱し、25 日に感染が分かった。 保育園には 22 日まで、マスクを着用して勤務していたという。 市は保育園の園児や職員らの体調を調べている。 (asahi = 2-26-20)

◇ ◇ ◇

北海道で新たに4人感染 新型肺炎、道内で計 30 人に

北海道で 24 日、新たに 4 人が新型コロナウイルスに感染していたことが分かった。 道や札幌市などが発表した。 札幌市の 70 代女性と 50 代男性、北見市の 20 代女性、石狩振興局管内の 50 代男性の4人という。 このうち 50 代男性は江別市の公立学校の教員だった。 これで道内で確認された感染者は30人となった。 江別市内の小学校では給食配膳員の感染が判明したが、道によると男性はこの小学校とは別の学校に勤務しているという。 江別市は男性が勤務する学校を、3 月 6 日まで休校にすると発表した。 また、道によると 23 日に感染が判明し、人工呼吸器を付けて重篤な状況だった石狩振興局管内の 20 代女性は、筆談が出来る程度にまで回復したという。 (asahi = 2-24-20)

◇ ◇ ◇

新型コロナ 北海道で新たに 9 人感染 20 代女性「かなり重篤な状態」

北海道では 23 日だけで、新たに 9 人の新型コロナウイルスの感染が確認された。 北海道などによると、23 日、新たに感染が確認されたのはいずれも日本国籍で、旭川市の 30 代と 60 代の男女 2 人。 釧路市の 30 代の女性と苫小牧市の 40 代と 80 代の男女 2 人。 美瑛町の 20 代の男性と上川地方の 70 代の男性、石狩地方の 20 代の女性のあわせて 8 人。 さらに、札幌市で 70 代の男性の感染が確認されている。 このうち石狩地方の女性は学生で、かなり重篤な状態で、苫小牧市の 2人は、これまでの感染者の濃厚接触者だという。 いずれも最近の海外渡航歴はなく、北海道では、感染者の行動歴などの確認を急いでいる。 (FNN = 2-24-20)

◇ ◇ ◇

北海道で新たに 9 人確認 感染した町議と接触の看護師も

北海道は 22 日、道内に住む 10 代 - 80 代の男女 9 人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。 いずれも日本国籍で、重症者はいないという。 道内の感染者は計 17 人になった。 9 人の内訳は、男性 4 人、女性 5 人。 このうち 50 代の女性看護師は、すでに感染が明らかになっている七飯(ななえ)町の 60 代町議と接触していた。 居住地は函館市や、旭川市、根室市、苫小牧市など幅広い地域に広がっている。

鈴木直道知事は会見で、1 日で感染例が倍増したことについて「状況が変わった。 重く受け止めないといけない。」と述べ、市中感染が広がっているとの認識を示した。 感染拡大を食い止めるため、道や札幌市は今後 3 週間、多くの人が集まる主催イベントを原則として中止する方針を打ち出した。 (asahi = 2-22-20)

◇ ◇ ◇

さっぽろ雪まつり会場で感染か "新型コロナ" 新たな感染者確認 … 道内 3 例目の 40 代男性感染者と濃厚接触

札幌市は 2 月 20 日午後 4 時から会見を開き、道内で 5 人目となる新型コロナウイルスの感染者を確認したと発表しました。 感染が確認されたのは札幌市に住む日本人の 40 代の男性会社員です。 男性は 2 月 15 日に悪寒などが出て、18 日に発熱、19 日に医療機関を受診のうえ、新型コロナウイルスの検査を行い、陽性と判明しました。 現在は市立札幌病院の感染症病棟に入院しています。 現在、咳や背中の筋肉痛、倦怠感などの症状はあるものの、重篤ではないという事です。

男性は 19 日に感染が確認された道内 3 例目となる 40 代男性とともに、2 月 1 日から 12 日まで、さっぽろ雪まつりの大通西 2 丁目会場のプレハブ小屋スべースで事務作業をしていたということです。 札幌市は 2 人と濃厚接触した人は感染のリスクが高いと判断、濃厚接触者らの検査を急ぐことにしています。 札幌市では 2 月 14 日に道内 2 人目となる 50 代男性が、2 月 19 日には 3 人目の 40 代男性の感染が確認されていて、これで市内在住者の感染は 3 例目となります。 (北海道ニュース UHB = 2-20-20)


和歌山で新型コロナ一時感染の男性死亡 … 検査で『陰性』となった後に死亡

和歌山県で、済生会有田病院に一時入院し、新型コロナウイルスに一時感染していた 70 代の男性が入院先の病院で死亡したことが分かりました。 和歌山県で、新型コロナウイルスの感染者が相次いだ湯浅町の済生会有田病院に一時入院し、新型コロナウイルスに感染し、その後陰性となっていた 70 代の男性が、入院先の病院で死亡したということです。

男性は 2 月 1 日から嘔吐などの症状があり、地元の医療機関を 2 度受診しましたが改善せず、5 日に発熱。 翌日の 6 日から有田病院に入院していましたが、13 日に別の医療機関に転院していました。 男性は 13 日に感染が確認されていて、人工呼吸器を付けて治療にあたっていましたが、22 日以降の 2 回の検査では陰性となっていました。 男性には持病がありましたが、28 日午後 4 時半から会見を開いた和歌山県が男性の死因は「新型コロナウイルス肺炎」だと発表しました。 (MBS = 2-28-20)

◇ ◇ ◇

和歌山で新たに 3 人感染確認 クルーズ船活動の看護師ら

和歌山県は 18 日、県内で新たに男性 3 人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。 うち 1 人は大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」で医療活動に従事した 30 代の男性看護師で、活動終了後に発熱した。 残りの 2 人は院内感染が疑われる済生会有田病院(和歌山県湯浅町)で感染確認された医師の息子と、入院患者と同室だった男性。県内の感染者は計 12 人となった。

30 代の看護師は 2 月 13 - 15 日、ダイヤモンド・プリンセス号に災害派遣医療チーム (DMAT) として派遣され、診療補助などに携わった。 新幹線などを使って和歌山に戻った後、16 日に発熱し、17 日に入院した。 症状は安定しているという。 10 代男性は、14 日に陽性だった済生会有田病院の医師の息子で学生。 濃厚接触者として検査し、18 日に陽性が判明したため入院したが、現在症状は出ていない。 50 代自営業男性は、13 日に感染確認された有田病院の入院患者と 4 人部屋で同室だった。 当初の検査で陰性だったが、16 日から発熱し 17 日に再度検査し陽性となったという。

これまでに感染が確認された 9 人は、▽ 済生会有田病院の男性外科医(50 代)、▽ 同僚の男性外科医(50 代)とその妻(50 代)、▽ 皮膚科を受診しその後同病院に一時入院した男性(70 代)、▽ 60 代の入院患者と同居の母親(80 代)、妻(50 代)、弟(同)、▽ 同病院に直近の通院歴のなかった男性(50 代)。全員に直近の海外への渡航歴はないという。 (白木琢歩、asahi = 2-18-20)


わずか 1 日で「方針変更」 ネット批判にいらだつ官邸

新型コロナウイルスの感染が拡大し、政府批判が日増しに高まる中、安倍晋三首相がイベントなどの自粛要請を打ち出した。 ただ、場当たり的に映る対応ぶりは、野党の格好の追及材料に。感染拡大のリスクについて、専門家はどう見ているのか。 26 日昼に首相官邸で開かれた新型コロナウイルス感染症対策本部会合。 安倍晋三首相は突如として、全国的なスポーツ・文化イベントなどについて 2 週間の自粛を要請することを表明し、こう述べた。 「感染拡大の防止に万全を期すため、引き続き今後の動向を注視しながら対応を行っていく。」

首相の念頭にあったのは、不特定多数の人が集まる大相撲春場所やプロ野球のオープン戦だ。 政府関係者は「首相は政府の専門家会議の『これから 1 - 2 週間が瀬戸際』という言葉を受け、イベント自粛を強く要請したいという思いを持っていた。 政治判断だった。」と述べ、首相主導で決めたと解説する。 首相の「思い」を込めたとされる新方針表明。 だが、その対応はちぐはぐさが否めない。

専門家会議の見解は …

専門家会議は 24 日に「これから 1 - 2 週間が(感染の)急速な拡大に進むか、終息できるかの瀬戸際」という見解を公表。 これを受けて政府が 25 日にまとめた感染拡大を防ぐための基本方針には、「現時点で全国一律の自粛要請を行うものではない」とする、今回の新方針と食い違う記述があるからだ。 菅義偉官房長官は記者会見で基本方針との食い違いを問われ、「2 週間が感染拡大防止に極めて重要であることを踏まえて判断した」と繰り返し、基本方針との整合性については言及しなかった。

わずか 1 日での事実上の「方針変更」。 場当たり的にも映る政府対応の背景には、新型コロナウイルスへの対応をめぐり、政権への批判が高まっていることも影響しているとみられる。 大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号への対応には海外メディアからの批判が集中。 一部の世論調査では内閣支持率が大幅に下落した。 地方自治体からも「国にはいま一歩踏み込んだ対応を(栃木県の福田富一知事)」といった不満の声が上がった。

危機管理での失策は政権運営に大打撃となりかねない。 官邸幹部は「ネットでもずいぶん批判されているが、批判するだけなら誰でもできる」といらだちを募らせていた。 一貫しない政府の対応は早速、野党から追及された。 この日の衆院予算委員会で国民民主党の玉木雄一郎代表は「基本方針を出したらあいまいだという批判があった。 最初から『2 週間』と基本方針に書けばいい。 後手後手になっていることが、みなさんの不安を払拭できない一番の理由になっている。」と批判した。 (岡村夏樹)

新型コロナウイルスの専門家会議が 24 日に示した見解が感染拡大のリスクが高いと強調していたのは、互いに手を伸ばしたら届くような近距離での一定時間以上の会話、しかもそこに多くの人がいる環境だ。 新型コロナウイルスの主な感染経路は、患者のせきやくしゃみなどのしぶきを吸い込むことなどによる飛沫感染や、ウイルスがついた手で鼻や口の粘膜を触ることなどによる接触感染とされる。 会見した副座長の尾身茂・地域医療機能推進機構理事長は、感染拡大のリスクが高い場所の例として「飲み会などになるべく行かないで欲しい」と呼びかけた。

一方、会見で岡部信彦・川崎市健康安全研究所長は同じ空間にいるだけで多数の人にうつることがある空気感染は「あったとしても極めてまれ」と分析。 至近距離のリスクを強調した一方で、「広いオープンスペースにウイルスが漂っていることはないので、そこまで気にする必要はない」とも話していた。 人が密集する場所としては通勤電車もある。 感染リスクを問われ、岡部さんは電車を止めることは現実的ではないとしたうえで、時差出勤で混雑を避けるほか、つり革につかまった後などは手を洗えば相当リスクを減らせるとしていた。

インフルエンザには予防のためのワクチンや治療薬、迅速に感染を診断できる検査キットがあるが、新型コロナウイルスに対しては現状、これらの治療薬や検査キットなどがない。 感染しても軽症で回復している例も多いが、インフルエンザと比べて重症化しやすいとみられ、特に高齢者や持病がある人は注意が必要だ。 重症になると呼吸管理などの高度な医療設備が必要な場合がある。 医療体制の崩壊を招かないためにも、感染拡大を防ぐことが大切だ。 (松浦祐子、asahi = 2-27-20)

◇ ◇ ◇

政府対応に批判収まらず = 基本方針にも疑問の声 - 新型コロナ

新型コロナウイルスをめぐる政府対応への批判が収まらない。 主要野党は、例年なら若手を質問に立てる衆院予算委員会の分科会に「論客」を送り込み、政府が決定したばかりの基本方針の問題点を追及。 政府は防戦を余儀なくされている。

「(国民から)一番出ているのはウイルス検査を受けたくても受けられないという声だ。 だが、基本方針には検査の拡大が入っていない。」 野党共同会派の山井和則元厚生労働政務官は 25 日、厚労省所管分野を扱う第 5 分科会で、基本方針は国民の期待に応えていないと指弾した。 野党が問題視したのは、基本方針が今後のウイルス検査の対象を「入院を要する肺炎患者」に限定していくことを示唆している点だ。

山井氏は今の基準に満たないとして検査を拒否された国民の声を紹介しながら、「大幅に検査を受けやすくすべきだ」と要求。 加藤勝信厚労相は「(現場の対応)能力を見極め、必要な方を優先せざるを得ない」と述べ、理解を求めた。 これまでのウイルス検査の実施件数を問われた加藤氏が「分からない」と答えると、山井氏が「ここ 1、2 週間がヤマ場だと指摘される中で、あまりに無責任だ」と語気を強める場面もあった。

主要野党が問題視するのは基本方針だけではない。 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から下船した栃木県在住の女性らの新型ウイルス感染が確認されたことを受け、政府が船内で講じた感染防止策や、下船客を公共交通機関で帰宅させた判断の妥当性を問う声も強まっている。 医師でもある国民民主党の岡本充功氏は「船内隔離は完璧ではなかった」と追及。 加藤氏は「下船後に陽性となった事実は重く受け止める」と苦しい答弁に追われた。 政府の専門家会議座長の国立感染症研究所の脇田隆字所長も「どんな問題があったかを含めて検証していきたい」と語った。

政府が後手に回っているとの批判は与党内からも漏れている。 25 日の記者会見で対応の遅れを問われた菅義偉官房長官は「これまで先手先手で対応してきた。 基本方針も今後、患者が増加する局面を想定しており、ある意味で先手先手だ。」と強調した。 (jiji = 2-26-20)

1 - 2 - 3 - 4 - 5 - 6 - 7 - 8 - 9 - 10 - 11 - ...