1 - 2 - 3 - 4 - 5 - 6 - 7 - 8 - 9 - 10 - 11 - ...

新型肺炎 患者重篤続く 宿泊は 1 万件取り消し 熊本

新型コロナウイルスに感染した熊本市東区の 20 代の女性看護師は、重篤の状態が続いている。 市が 26 日の会見で明らかにした。 感染症指定医療機関での治療が続いている。 市によると、女性は 26 日午前 5 時 50 分ごろに 38.8 度の熱があり、呼吸器障害が悪化しており人工呼吸器を装着。 意識はあるが重篤の状態で「予断を許さない状況」という。 市内の他の 3 人は発熱などの症状はあるが軽症としている。

また県によると、御船保健所管内の 60 代の男性も重症の状態が続いており、酸素投与が続いているという。 食欲もないという。 県は 25 日までに、計 83 件の新型コロナウイルス検査を実施した。 これまでに県は 39 件の検査をし、1 人が陽性。 市は延べ 44 件の検査をし、4 人が陽性だった。

全国で感染者が相次いでいることを受け、熊本県内でも宿泊予約に約 1 万件のキャンセルが出るなど影響が広がっている。 県内のホテル・旅館の予約解約が急増。 県は 40 社に電話調査をし、回答した約半数の施設の解約総数が 2 月 22 日から 4 月末までに計 1 万人を超えた。 21 日に 1 人目の感染者が確認された後に急増。 国内客の解約が多く、3、4 月の予約も入っていないという。 地域によるばらつきは少なく、県全域で同じ状況とした。 収益の柱の一つとなる宴会も 5 千人以上の解約が出ているという。 (白石昌幸、矢鳴秀樹、神崎卓征)

卒業式、在校生ら呼ばず

県教委は、多くの人が集まる「卒業式」に在校生や来賓は呼ばないなどの対応を決めた。 在校生が先輩を見送るいつもの風景が様変わりしそうだ。 県教委によると県立高の卒業式は 3 月 1、2 日に行われる。 感染防止措置として式は卒業生、保護者、教職員のみで行うとした。 通常、在校生や多くの来賓が見守る中、在校生代表が送辞、卒業生代表が答辞を読み上げることから、在校生総代らの出席が必要な場合は必要最小限にとどめるよう求めた。 市町村教委、特別支援学校などにも通知、対応は幼稚園や小中学校なども含む。

一方、児童生徒や教職員らに感染者が出た場合の対応も決めた。 発症した児童生徒は出席停止とし、最後に登校した日から 2 週間、当該校を休校とする。 一方、国は、感染者がいない学校も含めた積極的な臨時休校も求めており、県教委は国からの通知を市町村教委などに送り、対応を求めるという。

台湾便 来月まで欠航

熊本県交通政策課は 26 日、熊本空港と台湾の高雄を結ぶチャイナエアラインから、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、25 日 - 3 月 22 日の便を欠航するとの連絡があったと発表した。 同便は火、金、日の週 3 便、熊本と高雄を往復している。 また、日韓関係の悪化などによる利用者の低迷で運航休止となり、3 月 16 日から運航を再開する予定だったエアソウルの熊本とソウルを往復する便についても、運航再開日を 3 月 16 日としていたが、同 29 日に延期するとの連絡がエアソウルからあったという。 同社の担当者は「新型コロナウイルス感染症の影響で、韓国内での日本への旅行需要が落ちており、需要が見込めないため」と説明したという。

同じく熊本 - ソウル便を再開する予定のティーウェイ航空からは、現時点では運航再開の延期などの連絡はないという。

八代へ入港断念 3 隻目

県港湾課は 26 日、八代港に 3 月 25 日に入港する予定だった国際クルーズ船「ウエステルダム(米・ホーランド・アメリカ・ライン社)」が、新型コロナウイルス感染症の影響でアジアの各港に入港が難しいことなどを理由に、入港をキャンセルしたと発表した。 新型コロナウイルスの影響で、3 月に八代港に入港する予定だったクルーズ船のキャンセルは 3 隻目。

ウエステルダムは、新型コロナウイルスの感染の恐れがあるとして日本政府が乗客の外国人の入国を拒否したため、カンボジアに入港。 その後、乗客から感染者が確認された。 14 日 - 28 日の予定で韓国や横浜を周遊する予定だったという。 八代港には 3 月、台湾を出港するコスタ・ネオロマンチカが 20 日に入港する予定となっているが、キャンセルなどの連絡はないという。 (asahi = 2-27-20)

◇ ◇ ◇

熊本県で 4 人目の感染確認 20代女性看護師は重症

熊本市は 24 日、同市東区在住の 50 代男性が、新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されたと発表した。 熊本県内の感染確認は 4 人になった。 また市は、県内で初めてとなる 21 日に感染が確認された 20 代の女性看護師が重症だとも明らかにした。 38 度台の熱と肺炎の症状があり、酸素投与を受けている。 23 日は病室内で歩ける状態だったが、その後歩けなくなった。 意識はあり、会話はできるという。 同居する 50 代の父親も感染が確認されたが軽症。

市によると、新たに感染が確認された男性は、女性看護師の父親と同じ県内の土木作業現場で勤務し、同じ車に乗ることもあった。 22 日から仕事を休み、24 日に発熱を訴え保健所に相談した。 今のところ軽症という。 熊本市教育委員会は 24 日までに、市立学校で児童生徒や教職員、その同居家族らが感染した場合、児童らの学校を 14 日間の臨時休校とすることを決めた。 卒業式も卒業生と保護者、教職員のみで行い、在校生や来賓の参加は認めない方針。 (kyodo = 2-25-20)


集団感染「クラスター」、早期の発見を 対策班を結成

新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大を防ごうと、政府は 25 日、一部の地域で起きている小規模な集団感染「クラスター」の発生をいち早く見つけて専門家チームを派遣する対策班をつくった。 データ収集や分析には大学の研究者も加わり、自治体との連携も強める。 クラスターとは一定の感染経路でつながりのある患者集団のことだ。 クラスターの感染者が別の場所で感染を広げ、新たなクラスターを作り、感染が急拡大することが危惧されている。

新型コロナウイルスの感染は、患者のせきやくしゃみのしぶきを吸い込む飛沫感染や、ウイルスが手に付いて口や鼻を触る接触感染で起きる。 ただ、厚生労働省によると、多くの感染者は周囲の人にほとんど感染させていないという。 一部の特定の患者が多くの人に感染させたと疑われる事例がある。 こうした人によってクラスターが生じているとみられる。

東京都で起きた屋形船での集団感染もその一つと考えられている。 武漢からの旅行客を接客した従業員がまず感染し、その後この従業員が乗船した船内であった新年会で、参加したタクシー運転手の間に感染が広がった可能性がある。 このため、政府が 25 日にまとめた基本方針では、クラスターをできるだけ早く抑え込み、別のクラスターが次々に生じないよう対策に力を入れることにした。

感染の中心になっている人を早く見つけるには専門的な知見がいる。 このため、国立感染症研究所や北海道大、東北大などの研究者が協力する対策班を省内に設け、集団発生した自治体に専門家を派遣して支援する。 感染を広げるおそれのある人には外出を控えてもらい、関係施設の休業やイベントの自粛も要請していく。 世界保健機関 (WHO) によると、新型コロナに感染した患者は平均で 2 人程度に感染させているとされる。 患者の発症とその患者から感染した人の発症までは推定 4.4 - 7.5 日間。 政府の専門家会議も「これから 1 - 2 週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際」とし、大勢で集まる機会を避けるなど対策を呼びかけている。 (三上元、asahi = 2-25-20)


神奈川で新たに 1 人感染 50 代男性、発熱や倦怠感

神奈川県は 24 日、鎌倉保健福祉事務所管内(鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町)に住む 50 代の男性会社員が、新型コロナウイルスに感染していたと発表した。 男性に渡航歴はなく、これまでに判明している感染経路との関わりも確認できていないという。 県によると、男性は 14 日に発熱の症状があり、県内の二つの医療機関を受診したが、23 日に発熱と全身の倦怠感が強くなり、さらに別の医療機関に入院。 24 日に検査で陽性と判明した。 男性と同居している家族は 2 人で、県は 2 人の感染の有無も調べる。 (asahi = 2-24-20)


相模原で感染の家族、1 人は JR 駅員 利用客と接触なし

相模原市は 24 日、新型コロナウイルスの感染者と判明した市内の家族 4 人のうち、50 代の男性はJR東日本のグループ会社員で、相模原駅(同市中央区)の駅員だと発表した。 この男性は主に駅事務室内で働いていて、利用客との接触は基本的になかったという。 男性が発熱した 16 日に同駅など同じ事務室内にいた 9 人は、25 日以降に感染の有無を検査するという。

市は 22 日、50 代男性と妻の 50 代女性、20 代の娘 2 人の計 4 人の感染が新たに判明したと発表。 これで市内の感染者は、13 日に死亡した 80 代女性を含めて 11 人となった。 50 代男性は、感染者が集中する市内の相模原中央病院への入院歴がなく、家族 4 人とも他の感染者 7 人との接触はなかったという。 (asahi = 2-24-20)

◇ ◇ ◇

家族 4 人が新型肺炎に感染、経路は調査中 相模原

相模原市は 22 日、新たに 50 代の男性と妻、夫婦の子どもで 20 代の女性 2 人の計 4 人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。 これまで感染者が集中していた相模原中央病院(同市中央区)とは別の感染経路とみられ、市が調査を続けている。 市によると、50 代男性は 16 日に発熱し、17 日に市内の医療機関を受診。 熱は一度引いたが再び出たため、21 日に市内の別の医療機関を受診し、入院。 22 日に検査で陽性の結果が出た。 (asahi = 2-22-20)


北海道で感染者 26 人に 千葉の感染者は新幹線を利用

北海道は 23 日、新型コロナウイルスの感染者が新たに 8 人確認されたと発表した。 20 - 80 代の男女で、いずれも日本国籍。 これで北海道内で確認された感染者は計 26 人となった。 また、江別市は、22 日に感染が確認された同市の 50 代女性が、市内の小学校の給食配膳員だったと発表した。 児童との接触はなかったという。

千葉の感染者、新幹線利用

千葉県は 23 日、県西部在住で東京都内に勤務する 40 代の男性会社員が肺炎と診断され、新型コロナウイルスへの感染を確認したと発表した。 発症後に広島、岐阜両県を出張で訪れており、県は 3 都県の保健所と連携し、濃厚接触者の有無などを調べている。 千葉県内の患者は 11 人目、患者を含む感染者は 13 人になる。 県によると、男性は 12 日に電車で都内に出勤。 レンタカーで移動して仕事を終えた後、東京駅から新幹線で広島へ。 13 日に広島から岐阜へ新幹線で移動し、14 日に岐阜から新幹線などを利用して帰宅した。

12 日に関節痛や筋肉痛、14 日からせきなどが出て、15、16 両日は体調が悪く自宅で過ごした。 17、18 日に出勤し、18 日に 38.2 度の熱が出て県内の診療所を受診。 翌日に肺炎と診断され、21 日に県内の感染症指定医療機関を受診して入院、22 日に新型ウイルス陽性と確認された。 男性は一人暮らしで、熱とせきの症状があるが重篤な状態ではない。 発症前の 2 週間、海外への渡航歴はなく、感染者との明確な接触も確認されていないという。 (寺崎省子)

愛知県内では計 17 人に

名古屋市は 23 日、市内在住の 70 代の男女 2 人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。 市によると、2 人は、米ハワイから帰国後の 15 日に感染が確認された 60 代女性と同じ屋内施設を利用していたが、濃厚接触はしていないという。 2 人の容体は安定しているが、県内の医療機関に入院する予定。 これにより愛知県内の感染者は計 17 人となった。 (asahi = 2-23-20)


東京都の 50 代女性感染確認 札幌で雪まつり観光

千葉県は22 日、東京都内に住む 50 代の女性会社員の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。 女性は 16 日に発熱し、21 日に実家のある千葉県内の医療機関で肺炎と診断され入院した。 女性は 11 日に「さっぽろ雪まつり」を観光していたといい、県は感染ルートや接触者を調べている。 千葉県では 22 日、千葉市立中学校の 60 代の女性教諭と、同県内に住む 30 代の女性会社員の感染も明らかになっている。 県によると、都内の 50 代女性は、発熱後の 18 日に千葉県内の実家に帰省。 19 日に同県内の医療機関を受診し、さらに 21 日に別の医療機関を受診して肺炎と診断された。 (sankei = 2-22-20)

◇ ◇ ◇

千葉市立中の 60 代女性教員が感染

千葉市は 22 日、千葉県に住む千葉市立中学校の 60 代の女性教員が新型コロナウイルスに感染したと発表した。 海外渡航歴や患者との接触は確認されていない。 市は、授業の状況など生徒との接触について調べている。 (kyodo = 2-22-20)

◇ ◇ ◇

千葉の 70 代女性、新型肺炎に感染 発熱後にバスツアー

千葉県は 20 日、県内の一人暮らしの 70 代女性が、新型コロナウイルスに感染し、肺炎と診断されたと発表した。 女性は発熱後に約 40 人が参加する県外の観光バスツアーで旅行していた。 県はツアー会社や他県の保健所と連携し、女性と接触した人の健康状態を調べている。 県内の患者は 7 人目。 県によると、女性は 14 日夜に発熱し、翌日、県内の医療機関を受診したが、肺炎の症状はなかった。 16 日、羽田空港に移動し、県外の複数県を回るバスツアーに妹と参加。 18 日、熱が下がらないため、旅行先の医療機関を受診し、気管支炎と診断を受けた。

同日、羽田空港から電車を使って帰宅。 症状は治まらず、19 日に県内の別の医療機関を受診したところ、肺炎と診断された。 症状が軽いため帰宅したが、20 日夕、新型コロナウイルスへの感染が確認され、県内の感染症指定医療機関に入院している。 現在も発熱があるが、症状は軽いという。 女性は発症前の 2 週間、発生元の中国・武漢市を含む海外への渡航歴はなく、ウイルス感染者との明確な接触も確認されていないという。 (古賀大己、asahi = 2-21-20)


東京都内の老人保健施設職員が感染 新型肺炎、症状重く

東京都は 22 日、新たに 60 代の男性 1 人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。 都によると、男性は都内の介護老人保健施設に勤めているが、介護に関わる職種ではないという。 発熱や呼吸困難などの症状は重く、集中治療室に入っているという。 感染経路は不明だという。 都は、男性が勤める施設の入所者を含めて濃厚接触者がいないかどうか調べている。 (asahi = 2-22-20)


東京で新たに女性 3 人感染 2 人は感染の医師と濃厚接触

東京都は 21 日、新たに女性 3 人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。 都によると、このうち、70 代の自営業女性と 50 代の無職女性は、すでに感染が確認されている牧田総合病院(東京都大田区)の 60 代の男性医師、50 代の女性看護師とともに、1 月下旬に一緒に食事をしていたという。 このほか、50 代のパート女性の感染が確認された。 この女性は症状が重く、発症前 14 日以内に中国・湖北省や浙江省に滞在したことはなく、感染経路は不明だという。 (asahi = 2-21-20)


小学生兄弟の感染確認 1 人は 10 歳未満、経路不明・北海道 - 埼玉では未就学児も

北海道は 21 日、中富良野町の小学校に通う男子児童 2 人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。 2 人は兄弟で、弟は 10 歳未満。 町によると、小学校は同日午後の授業を中止。 今後保護者への説明会を実施するほか、校舎内の消毒を行い、校内での感染拡大防止を図る。 町は 21 日に対策本部を設置。 25 日以降の授業再開は道などと協議し、他の児童に体調の変化があった場合学校に連絡させるなどの措置を取った。 鈴木直道知事は「学校に通う子どもが患者となった。 さらに危機感を持って対応しないといけない。」と強調。 中富良野町の中島光明副町長は「迅速に対応したい。 町全体として福祉施設の訪問制限など対策を強化したい。」と話した。

また道は 21 日、千歳市に住む 40 代女性が新たに感染したことも明らかにした。 女性は新千歳空港で勤務する検疫官。 16 日に微熱の症状が出て、18 日医療機関を受診した。 容体は良好。 直近の海外渡航歴はなく、道は濃厚接触者や行動歴について調査している。

一方、埼玉県は同日、未就学の男児 1 人が感染したことを明らかにした。 男児は父親とともに 1 月 30 日にチャーター機で中国武漢市から帰国。 父親は今月 10 日に感染が確認された。 道によると、弟は 15 日に発熱し、同日から学校を休んでいた。 兄は 18 日に発熱し、学校を早退。 いずれも 19 日に入院し、21 日陽性と判明したが、回復傾向にある。 現時点で感染経路は分かっていない。 (jiji= 2-21-20)


福岡市のコロナウイルス感染男性 海外渡航歴なし、濃厚接触者を調査

福岡市の高島宗一郎市長は 20 日、市内の 60 代の日本人男性が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。 九州在住者の感染が確認されたのは初めて。 入院して治療を受けており、重症ではない。 無職で、最近の海外渡航歴はなく、感染源は特定できていないという。

高島市長によると、2 月 13 日から 37.5 度の発熱があり、福岡市内の医療機関を受診。 せきやくしゃみの症状はなく、自宅療養を指示されたという。 同 19 日、発熱が続いたため、再度、医療機関を受診。 レントゲンで肺に影が認められたため、医療機関が保健所に通報し、感染症指定医療機関に入院した。 20 日未明、PCR 検査で陽性と確認された。 同居の家族については検査中で、そのほかの濃厚接触者についても調査を進めているという。 (西日本新聞 = 2-20-20)


国内で確認の感染者は 615 人に(2 月 18 日午後 8 時時点) ⇒


政府のチャーター機第 5 便、羽田に到着 65 人が搭乗

中国・武漢市(湖北省)で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、帰国を希望する湖北省在留の日本人と中国籍の配偶者ら計 65 人を乗せた日本政府のチャーター機第 5 便が 17 日午前 6 時 50 分、羽田空港に到着した。 第 5 便を含め、チャーター機での帰国者は計 828 人になった。 第 4 便までと同様に、機内では政府が派遣した医師や検疫官が検疫を実施し、当面は政府が用意した都内の宿泊施設などに滞在する予定。 政府は今回の派遣で、帰国支援を一区切りとする方針だ。 第 5 便で帰国した人の内訳は日本 36 人、中国 29 人。 (asahi = 2-17-20)

◇ ◇ ◇

チャーター機第 3 便での帰国者 1 人感染確認

先月、中国の湖北省・武漢からチャーター機の第 3 便で帰国し、宿泊施設に滞在していた日本人 145 人のウイルス検査の結果が判明し、このうち 60 代の女性 1 人の感染が確認されたことがわかりました。 厚生労働省によりますと、先月 31 日に中国の湖北省・武漢から政府が用意したチャーター機の第 3 便で帰国した人のうち、ウイルス検査で感染が確認されず、発熱などの症状もみられなかった日本人 145 人は埼玉県和光市にある国の宿泊施設などに滞在してきました。

そしてウイルスの潜伏期間とされる 12.5 日が過ぎた 13 日から改めてウイルス検査を受けた結果、このうち 60 代の女性 1 人の感染が確認されたことがわかりました。 今後、医療機関に入院するということです。 感染が確認されなかった 144 人は 14 日夜以降、施設を出て、帰宅できる見通しです。 第 1 便と第 2 便で帰国して宿泊施設に滞在していた人については全員が陰性だったという結果が判明しています。 また第 4 便で帰国し、宿泊施設に滞在している人たちについても順次、同じ検査が行われる予定です。 (NHK = 2-14-20)

◇ ◇ ◇

三日月の 140 人帰途へ 「お疲れさま」市民ら見送り

「また来てください。」 新型コロナウイルスによる肺炎が発生した中国・武漢市から帰国し、千葉県勝浦市の勝浦ホテル三日月に滞在していた約 140 人が 13 日朝、政府が用意したバス 4 台などで帰途についた。 居室で過ごす生活を続けて 2 週間余り。 ホテル前では住民ら約 150 人が「お疲れさまでした」などと叫び、大きく手を振って温かく送り出した。 すでに36人が12日夜に出発、ホテルに滞在していた人たちは全員が勝浦市を離れた。 いずれもウイルスの再検査で陰性だった人だ。

住民らは SNS 上での呼びかけなどで駆けつけ、「心はひとつ」、「また会おう」と書いたボール紙や、「がんばろう お元気で!!」と印字した紙を掲げた。 中には、市内の書家金子良恵さんが「次回は磯の香を楽しみに」などと筆で書いた長さ 140 センチ、幅数メートルの大きな横断幕も。 「勝浦に、ぜひまた観光で来てもらいたい」との思いを込めたという。

見送りに来た男性 (70) は「なんのかんの言っても、勝浦の観光客はこの 2 週間、減ってしまった」と話し、「帰国したみなさんも、家に帰って風評被害にあわなければいいなと願います」と気遣った。 近くで記者会見した内閣官房の担当者によると、帰国者の世話などをしたホテル従業員、政府、千葉県、勝浦市の職員ら計約 100 人も、ウイルス検査の結果、全員が陰性だった。 ホテルは今月は休業し、15 日から政府の費用で約 1 週間かけて消毒をした後、来月 1 日に営業を再開する。 (稲田博一、福冨旅史、asahi = 2-13-20)

◇ ◇ ◇

新型コロナ、帰国邦人 2 人が感染 直後は陰性、その後発症

厚生労働省は 11 日、中国湖北省武漢市から政府のチャーター機で帰国した邦人男性 2 人が、新型コロナウイルスに感染しているのを新たに確認したと発表した。 2 人は帰国直後の検査では陰性だったが、その後発症し、再検査で陽性と判定された。 このうち 40 代の男性は子どもと一緒だったため、1 日から埼玉県の自宅で待機していたという。 国内で感染が確認されたのは、クルーズ船の 135 人を含め、計 163 人となった。 同省は家族などの濃厚接触者に症状がある人が出ていないか追跡調査する方針。 (kyodo = 2-11-20)

◇ ◇ ◇

チャーター機の帰国者、新たに 1 人陽性 国内計 90 人に

厚生労働省は 8 日、武漢市からのチャーター機で帰国した日本人 1 人に新たな感染が確認されたと発表した。 大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗客乗員で感染が確認された 64 人などとあわせ、国内で感染が確認されたのは計 90 人になった。 同省によると、感染が確認されたのは武漢市在住の 20 代の男性で、7 日に第 4 便で帰国。 機内では症状が出ていなかったが、国立国際医療研究センターで診察した際、発熱があり検査をすると、陽性だった。 軽い肺炎と診断されているという。 ほかに検査を受けた 197 人は陰性だった。 (asahi = 2-8-20)

◇ ◇ ◇

チャーター便第 4 便、羽田に到着 日本国籍以外の人も

中国・武漢市(湖北省)で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、帰国を希望する湖北省在留の日本人と中国籍の配偶者ら計 198 人を乗せた日本政府のチャーター機第 4 便が 7 日午前、羽田空港に到着した。 日本国籍以外の人が搭乗するのは今回が初めて。 第 4 便を含め、チャーター機での帰国者は計 763 人になった。 菅義偉官房長官は 7 日午前の記者会見で「湖北省内に在留する邦人のうち、帰国を希望する大部分の方の帰国が実現した」と述べた。 現時点の帰国希望者は数人で、帰国を希望していない人も数十人ほどいると説明。 菅氏は「帰国を希望される邦人については、全て帰国できるように対応していきたい」と語った。

政府側の説明によると、第 4 便で帰国した 198 人の国・地域別の内訳は日本 119 人、中国 77 人、台湾 2 人。 年代別では 6 歳以下が 51 人、60 歳以上が 9 人という。 主に武漢市外の湖北省の在留邦人が中心で、武漢市内 80 人、武漢市以外の湖北省は 118 人だった。 帰国者のうち、検査後、症状がない人は埼玉県和光市の税務大学校和光校舎に経過観察のため、滞在する。

菅氏は会見で、第 4 便のチャーター機に搭乗した外国籍保持者の運賃について、「日本国籍保持者と親族関係を有しており、差異を設けることは避けるべきだろう」などと述べ、政府が負担する考えを示した。 一方、安倍晋三首相は 7 日、自民党から対策に関する提言を受け、「政府としても来週にも緊急対応策をとりまとめて、速やかに予備費も活用して順次実行していきたい」と述べた。 「観光など地域経済の現状についても、十分に目配りをしながら政府として万全の対応をとっていきたい」とも語った。 (asahi = 2-7-20)

◇ ◇ ◇

「日本に帰りたい」武漢帰省の母子、チャーター便断られ

新型コロナウイルス対策で政府がチャーターした第 4 便が 6 日夜、中国に向けて羽田空港を飛び立った。 だが武漢市に滞在する 30 代の女性は、生まれたばかりの子どもを抱えたまま、今回も日本に帰れない。 日本で暮らして 18 年がたち、永住権も持つ。 自分も家族も中国籍であることが壁となっている。 中国・武漢市。 女性は高層マンションの一室で、もう 12 日間過ごしている。 同じ棟からも感染者が出て、怖くて一歩も外に出ていない。 近所の住民らも閉じこもっているためか、窓から見下ろす夜の家々は普段より輝いており、それがかえって不気味だという。

大学進学のために初めて来日したのは、2002 年だった。 そのままメーカーに就職し、両親の紹介で知り合った中国の男性と結婚。 関西地方にマンションを買って一人暮らしをしていた。 月に 1 度、夫が来日してくれた。 待ち望んでいた子どもが昨秋に生まれた。 両親に見せようと、武漢の実家に 1 月に向かった。 事態が急変したのは 1 月 22 日。 新型コロナウイルスの流行で帰国便がキャンセルになった、と航空会社から知らせが来た。 翌日には武漢市が「封鎖」を発表。 まだ、なんとかなるだろうと思っていた。 しかし 26 日、自家用車の利用も禁じられた。 「これはまずい。」 春節で集まっていた親戚は慌てて帰宅した。

日本政府によるチャーター便の話を聞き、在北京の日本大使館に何度もかけあった。 しかし、そのたびに搭乗者に該当しないと断られた。 日本人の配偶者ならば中国籍でも搭乗が認められるようになったとも聞き、何とかならないか尋ねた。 めどはたたない。 一方で、春節を祝うために武漢に来ていた日本人のおじはチャーター第 2 便で戻った。 いまは経過観察のため、埼玉県和光市の施設で過ごしている。 「私は日本が大好きです。 好きだからこそ日本で就職し、子どもも育てている。 ただ帰りたいだけなのに、なぜかなわないのでしょう。」

自宅に食べ物の蓄えはあるが、底をついてきた。 一部のスーパーマーケットを除き、個人商店などはシャッターを下ろしている。 ネットで食事を注文しようにも、配送業者そのものが営業していない。 何より心配なのは、生まれたばかりの長男だ。 1,800 グラム余りの未熟児だったので、貧血の薬が毎日必要だ。 だが残り 10 日分ほどしかない。 免疫力が弱く、月に 1 度の診察も必要だ。 街の不気味な静けさを知るはずもなく、長男は元気に母乳を飲む。 武漢に来てから、1 日 7 回ほどに増えた。 「人生の半分を日本で過ごしてきました。 私を育ててくれたのは日本。 その国に帰りたいんです。」 (鶴信吾、asahi = 2-7-20)

◇ ◇ ◇

新型肺炎 チャーター便帰国者 1 人の感染確認 国内では 22 人目

厚生労働省によりますと、先月中国・湖北省武漢からチャーター機で帰国した千葉県に住む 50 代の日本人女性が 4 日、新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。 女性は帰国時に受けたウイルス検査では感染は確認されませんでしたが、今月 1 日に肺炎の兆候がみられたため、4 日、再検査を行った結果、感染が明らかになりました。 国内で感染が確認されたのは 22 人目となります。 (NHK = 2-4-20)

◇ ◇ ◇

チャーター機帰国、3 人が新たに陽性判定 国内計 20 人

新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている問題で、厚生労働省は 1 日、武漢市からのチャーター機で帰国した日本人の 3 人に、新たな感染が確認されたと発表した。 うち 2 人は第 3 便の帰国者で、1 人は第 1 便で帰国し陰性と判定されたが、追加検査で陽性となった。 国内の感染者は計 20 人となった。

厚労省によると、第 3 便の 1 人目は 40 代男性。 国立国際医療研究センター(東京都新宿区)を受診した際、せきと 38 度台の発熱があった。 2 人目は 30 代男性。 症状はなく、念のため検査をしたところ、ウイルスが検出された。 3 人目は、第 1 便で帰国した 40 代男性。 1 月 26 日からせきが出て、29 日の帰国時に 37 度台の発熱やせきの症状があり入院した。 1 回目の検査は陰性だったが、その後の追加検査で陽性だった。 症状は改善傾向という。

いずれも武漢市の海鮮市場には立ち寄っておらず、中国で新型肺炎患者との明確な接点は確認できていないという。 チャーター機の派遣は 3 日連続で、第 1 - 3 便のチャーター機の帰国者で感染が確認されたのは、計 8 人となった。 (asahi = 2-1-20)

◇ ◇ ◇

残る 140 人の帰国に向け第 4 便派遣へ … 第 3 便は 25 人が搬送

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中国・武漢からの政府のチャーター機第 3 便が 31 日、在留邦人 149 人を乗せて羽田空港に到着した。 チャーター機による帰国者は、29 日以降の全 3 便で計 565 人となった。 政府は残る約 140 人の帰国に向け、来週、第 4 便を派遣する方向で調整している。

茂木外相は 31 日の記者会見で、「早期に帰国を希望していた武漢市内の滞在者は、ほぼ全員が帰国できた」と述べた。 外務省は今後、武漢空港への移動が困難な武漢市外の邦人のために、移動手段の確保などを急ぐ考えだ。 31 日に帰国した第 3 便の 149 人のうち、25 人が医療機関に搬送された。 症状のない人はウイルス検査を受けた後、埼玉県和光市の「国立保健医療科学院」と千葉県柏市の「税関研修所」に滞在する。 (yomiuri = 1-31-20)

◇ ◇ ◇

チャーター機、第 2 便が羽田に到着 210 人が帰国

新型コロナウイルスによる肺炎が発生した中国・武漢市(湖北省)から、帰国を希望する日本人を乗せた日本政府の民間チャーター機の第 2 便が 30 日午前 8 時 50 分ごろ、羽田空港に到着した。 210 人が帰国した。 政府関係者によると、9 人に何らかの症状があり、受診のため医療機関に搬送される予定。 また、中国当局による検査で 2 人が出国を認められなかったという。

チャーターされた全日空機は 29 日午後 10 時すぎ、羽田空港を出発していた。 機内では、政府が派遣した医師や検疫官が検疫を実施。 発症が疑われる人や、発熱や呼吸器に症状のある人は感染症の医療機関を受診するために搬送される予定だ。 政府は症状が無い人についても、医療機関での診察を行う。 政府は帰国者に 1 週間は外出せず、その後 1 週間も不要な外出をしないよう求めている。 政府は 30 日以降も、中国政府との調整がつき次第、チャーター機などを派遣して、残りの帰国希望者を運ぶ方針だ。 (asahi = 1-30-20)

◇ ◇ ◇

29 日帰国の 3 人、新型肺炎感染を確認 2 人は症状なし

中国の湖北省武漢市を中心に新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている問題で、厚生労働省は 30 日、チャーター機の第 1 便で帰国した日本人のうち 3 人の感染を確認したと発表した。 うち 1 人は発熱の症状があり、ほかの 2 人は今のところ、症状は出ていないという。 症状があるのは 50 代男性で、29 日に日本に着いた後、鼻水やのどの痛みがあった。 医療機関に入院したあとに体温が 38.7 度に上がった。 同日午後 11 時ごろ、ウイルス検査で陽性の結果が出た。

あとの 2 人は 40 代の男性と 50 代の女性。 症状がないのに感染が確認されたのは今回の新型コロナウイルスをめぐり、国内で診断された人では初めて。 29 日のチャーター機の第 1 便では、206 人が帰国。 症状の有無を問わず 204 人がウイルス検査をしていた。 帰国時に症状のなかったうち 2 人は検査を断った。 (asahi = 1-30-20)

1 - 2 - 3 - 4 - 5 - 6 - 7 - 8 - 9 - 10 - 11 - ...