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ロンドンでの感染、4 割超がオミクロン 「48 時間以内に主流に」

英国のジャビド保健相は 13 日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」が、ロンドンにおける新規感染の 44% 超を占めており、48 時間以内に主流になりそうだ、と議会で明らかにした。 イングランド全体では 2 割超を占めているという。 英国では同日までに、オミクロン株での初の死者 1 人が確認されている。 ジャビド氏は、オミクロン株ほど「速く感染拡大した新型コロナの変異種はない」と述べた。

また、ジャビド氏は、これまでにオミクロン株への感染で、イングランドで 10 人が入院したことも明らかにした。 その上で「入院や死亡が、感染から約 2 週間遅れて起きることを忘れてはならない。 今後数日から数週間の間に、これらの数字が劇的に増加することが予想される」と強調した。 入院患者 10 人について、保健当局は 13 日、年齢は 18 - 85 歳で、大半がワクチンを 2 回接種済み、と発表した。 既往症の有無などは明らかにされていない。

英国ではオミクロン株の感染者は、最初の 2 人が先月 27 日に発表されて以降、13 日時点で累計 4,713 人に達している。 新型コロナ全体の 1 日当たりの新規感染も 11 月以降に増えており、13 日には 5 万 4 千人超を記録した。 ジョンソン英首相は同日、オミクロン株について「(従来型より)症状が軽いという考えは、いったん脇に置いて、感染が加速していることを認識する必要がある」と述べ、ワクチンの追加接種(ブースター)を早期に受けるよう呼びかけた。 (ロンドン = 金成隆一、asahi = 12-14-21)

◇ ◇ ◇

英国、オミクロン株に 246 人感染 入国者への水際対策を強化へ

英国の保健当局は 5 日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染者が 1 日で 86 人増え、計 246 人に達した、とツイッターで明らかにした。 政府は、オミクロン株の感染拡大を遅らせるためとして、海外からの入国者への水際対策をさらに強化することも決めた。 英国で多く確認されている背景には、ウイルスの遺伝情報(ゲノム)の解析を大規模に実施していることや、感染者が判明した地域で重点的に検査していることなどがありそうだ。 新型コロナ全体の 1 日の新規感染者は 4 万 - 5 万人前後で高止まりしている。

保健当局によると、イングランドで 11 月 30 日までに判明した 22 人のうち、2 回目のワクチン接種から 14 日以上経過が 12 人、1 回目から 28 日以上経過が 2 人、未接種が 6 人、不明 2 人だった。 重症化や死亡に至ったという報告はないという。 政府は今月 7 日から、英国への 12 歳以上の全渡航者に対し、渡航前の 48 時間以内に受けた検査での陰性証明を義務づける。 これまでは 2 度のワクチン接種を終えている人は渡航前の検査が不要だった。 渡航後の PCR 検査で陰性が出るまでの自主隔離は、全渡航者を対象に既に導入されている。

さらに政府は、英国への渡航が厳しく制限されるリストに 6 日から、南アフリカなど 10 カ国に加え、新たにナイジェリアを追加する。 これら11カ国に過去1」0日間に滞在した外国人(居住権保持者は除く)は原則として入国を拒まれる。 政府は一連の規制強化を新たな変異株の増加に伴う「暫定的かつ予防的な措置(ジョンソン首相)と位置づけており、変異株の解析を急ぎ、クリスマス休暇前の今月 20 日に規制内容を再考する方針。 (ロンドン = 金成隆一、asahi = 12-6-21)


タイでオミクロン株を初確認 スペインから入国の米国人男性

タイ政府は 6 日、11 月 30 日にスペインから入国した米国人男性がオミクロン株に感染していたと発表した。 タイでのオミクロン株の感染確認は、これが初めて。 男性は 6 月下旬に米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンを 1 回接種済みで、今のところ症状はないという。 男性は 28 日にスペインで出発前の PCR 検査を受けて陰性を確認。 29 日に出発し、アラブ首長国連邦 (UAE) のドバイを経由して 30 日にバンコクに到着した。 到着時の PCR 検査で陽性が確認され、医療機関に移送されたという。

タイは 11 月、ワクチン接種済みで、到着時検査で陰性を確認できた旅客の入国を隔離なしで認める制度を導入。 60 を超える国と地域を対象としている。 現時点ではこの制度は維持する方針だが、すべての到着客について、オミクロン株を判別する PCR 検査を実施するという。 (バンコク = 西村宏治、asahi = 12-6-21)


ロシアでオミクロン株を初確認 南アからの帰国の 2 人感染

タス通信によると、ロシアの公衆衛生当局は 6 日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染者 2 人を確認したと発表した。 ロシア国内で同株の感染が確認されたのは初めて。 タス通信によると、2 人は南アフリカからの帰国時に行った PCR 検査で陽性で、当局が株の分析を行っていた。 現在、同様に南アから帰国し陽性だった 8 人の分析も行っているという。 ロシアでは、南アやその周辺国からの帰国者を特設の観察所に 14 日間待機させ、経過観察している。 (石橋亮介、asahi = 12-6-21)


南ア「第 4 波入った」 オミクロン株で新規感染急増、前週の 5 倍超に

南アフリカのパーツァ保健相は 3 日に開いたオンライン会見で、新型コロナウイルスのオミクロン株によって感染者が急増している状況を「第 4 波に入った」と説明した。 南ア国立伝染病研究所 (NICD) は同日の新規感染者数を 1 万 6,055 人(陽性率 24.3%)と発表しており、1 週間前の 2,828 人から 5 倍超に増えた。 パーツァ氏は会見で、現在の状況について「過去 3 回の波よりもはるかに急激に上昇している」と指摘した。 一方で「病院の収容力が脅かされる段階には至っていない」と強調し、「(屋内集会を避けるなど)安全対策をすれば、多くの犠牲者を出すことなく制御できる」と主張した。 新規感染者数の 7 - 8 割を首都プレトリアなどがあるハウテン州が占めているという。

会見に参加したンツァキシ・マルレケ博士によると、ハウテン州では 2 日時点で計 1,351 人が入院しており、うち私立病院の病床の占有率は 2 割に達していないという。 入院患者のうち 74% についてはワクチンの接種の有無が明らかになっていないものの、23% はワクチン未接種者で、2% がワクチンを接種していた。 マルレケ氏は「病気の重症度を下げ、入院の必要性を減らすために、ワクチンを接種してほしい」と呼びかけた。 (ヨハネスブルク = 遠藤雄司、asahi = 12-4-21)


オミクロンはコロナ終焉シグナルか - JP モルガンが押し目買い勧める

→ 債券利回り上昇と再開銘柄の上昇に向けたポジションを
→ 初期の報告によればオミクロンの致死性は低い可能性

新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」の出現による最近の市場の波乱は、経済再開と商品取引におけるトレンド反転に向けたポジションを組む好機かもしれないと、JP モルガン・チェースが指摘した。 オミクロンは感染力がこれまでの変異株よりも強い可能性がある一方、初期の報告によれば致死性は低いともみられる。 これは歴史的に観察されたウイルスの進化パターンに合致していると、ストラテジストのマルコ・コラノビッチ、ブラム・カプラン両氏が 1 日のリポートで指摘。 オミクロン株は新型コロナパンデミックの終焉が近いことを示唆している可能性があり、リスク資産にとって最終的にプラスとなるかもしれないと分析した。

両ストラテジストは「オミクロンはイールドカーブのフラット化ではなくスティープ化、成長株からバリュー株へのローテーション、コロナ禍とロックダウンの恩恵を受ける銘柄の売り、経済再開テーマ銘柄の値上がりのきっかけとなる可能性がある」とし、「こうしたセグメントの最近の売りは、シクリカル銘柄や商品、再開テーマの押し目買いと債券利回り上昇およびイールドカーブスティープ化を見込むポジション構築の好機だとみている」と説明した。 新変異種の出現がここ数日の市場を揺さぶっているが、オーストラリア政府のケリー首席医務官はオミクロン株が他の株と比べて致死性が高いことを示す証拠はないと述べている。

JP モルガンのストラテジストによると、これは重症度が低く感染力の強い株がより重症度の高い株を急速に駆逐するというウイルスの過去のパターンに適合している。 従って、オミクロンは新型コロナパンデミックを季節性のインフルエンザに近いものに変容させる可能性がある。 「このシナリオが実現するならば、世界保健機関 (WHO) はこれを、2 文字を飛ばしたオミクロンではなく、ギリシャ文字の最後であるオメガと命名してもよかった」と両ストラテジストはコメントしている。 (Joanna Ossinger、Bloomberg = 12-2-21)


オミクロン株、欧州で相次ぐ確認 英国では市中感染疑わせる事例も

新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」は、欧州などで新たな感染が相次いで確認されている。 英国では海外渡航歴のない感染者もおり、市中感染の可能性も指摘されている。 英国では、現地時間 11 月 30 日午前 9 時時点で計 14 人の感染が確認された。 うち 9 人が確認された英スコットランド自治政府のスタージョン首席大臣(首相に相当)は 29 日の会見で、感染者に海外渡航歴のない人が含まれているとして、「変異株の市中感染が既に起きているのではないかと示唆している」と認めた。 ただ、市中感染が現在も続いているという証拠はないとして、冷静になるよう呼びかけた。

スウェーデンの公衆衛生当局は 29 日、国内初となるオミクロン株の感染者 1 人が確認されたと発表。 ロイター通信によると、南アフリカからの渡航者が 1 週間ほど前に受けた検査で判明したという。 スペインでも同日、首都マドリードの病院が初の感染例を報告。 AFP 通信によると、28 日に南アフリカから入国した 51 歳の男性という。 フランスでは 30 日、マダガスカル沖合の海外領レユニオン島で男性 1 人の感染を初めて確認。 仏紙ルモンドによると、モザンビークから南アフリカ経由で同島に入ったという。

オランダの保健当局は 30 日、新たに 2 例の感染を確認し、感染者は計 16 人になったと発表した。 同月 26 日に南アフリカから到着した航空便からの感染は 14 人に上るが、これとは別に、19 日と 23 日に採取された検体だという。 感染した人がアフリカ南部への渡航歴があるかなどは明らかになっておらず、当局は感染の経緯の調査を始めた。 26 日の便で到着した人のオミクロン感染は、株の詳しい分析から、異なる場所、複数のルートでの感染だとみられるとしている。

オーストラリア最大都市シドニーがあるニューサウスウェールズ州の保健当局は 30 日、新たに 1 人の感染者が確認されたと発表した。 同国のオミクロン株感染者は計 5 人になった。 ロイター通信によると、欧州連合 (EU) の公衆衛生当局は 30 日、EU 内でのオミクロン株感染者が 10 カ国で計 42 例確認されたと明らかにした。 (asahi = 11-30-21)


オミクロン株、オーストリアとチェコでも確認 南アから帰国

オーストリア西部チロル州の保健当局は 29 日、新型コロナウイルスの「オミクロン株」の感染者が確認されたと発表した。 感染者は南アフリカから 27 日に帰国し、その後の検査で陽性と判明した。 同保健当局によると、過去 14 日間に南アフリカやレソト、ボツワナなどから帰国した人たちに PCR 検査を実施した。 20 人が陰性で、11 人が結果を待っているという。 隣国チェコでも 29 日、同株への感染者が確認された。 チェコメディアによると、ナミビアへの旅行から南アフリカを経由して帰国した女性がオミクロン株に感染していることが確認された。 一緒に旅行していた 8 人とともに隔離されており、検査結果を待っているという。 (ベルリン = 野島淳、asahi = 11-29-21)


オミクロン株、英スコットランドで 6 人感染 渡航歴ない人も

英スコットランド自治政府は 29 日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染者 6 人が確認された、と発表した。 地元の保健当局がそれぞれの行動確認と濃厚接触者の追跡調査を急いでいる。 自治政府のスタージョン首席大臣(首相に相当)は同日の記者会見で、この 6 人に海外渡航歴のない人が含まれていることを明らかにし、「これは、この変異株の市中感染が既に起きているのではないかと示唆している」と述べた。 ただしスタージョン氏は市中感染が「いま現在も続いているという証拠も、拡大しているという証拠も現時点ではない」とも強調した。 (ロンドン = 金成隆一、asahi = 11-29-21)


オミクロン感染、9 人でキックオフ ポルトガルのプロサッカーチーム

ポルトガル政府は 29 日、自国でオミクロン株に 13 人が感染したと明らかにした。 ロイター通信が報じた。 同通信などによると、感染者は同国のサッカーチーム「ベレネンセス」の選手やスタッフ。 ベレネンセスでは 27 日にリーグ戦で試合をした。 選手やスタッフのうち 17 人が新型コロナウイルスに感染していたという。 27 日の試合は選手が足りず、先発メンバーは 2 人足りない 9 人で開始。 後半はさらに少ない 7 人で臨んだところ、開始後すぐ、審判が試合終了を宣言した。 試合は 0 - 7 で大敗した。

同チームの南ア出身のディフェンダーが先週南アから帰国。 オミクロン株との因果関係は不明だが、この選手が新型コロナウイルスに感染していたという。 27 日の試合が延期されなかったことに批判が出ている。 (パリ = 疋田多揚、asahi = 11-29-21)


香港でオミクロン株に 3 人感染 南アなど 8 カ国から外国人の入国禁止

香港では 29 日までに変異株「オミクロン株」の感染が 3 人確認された。 アジアで初めて発見されてから 26 日に入国規制を強化することを発表。 南アやボツワナなど 8 カ国からの外国人の入国を禁止した。 香港人は入境できるが、最初の 7 日間は政府の専用施設で隔離、さらに 14 日間を隔離ホテルで過ごさなければならない。 香港政府や地元メディアによると、南アから 11 日に入国し、隔離ホテルに滞在していたインド籍の男性 (36) がオミクロン株に感染していることが判明。 さらに向かいの部屋で隔離していた男性も感染していることが分かった。 部屋のドアを開閉する際に、マスクをしていなかったか、通気口のあるマスクをしていた疑いがあるという。 2 人ともワクチン接種を受けていた。

衛生当局は、2 人の部屋の両隣 3 部屋の計 12 人を政府の専用隔離施設に移管した。 現時点ではそのほかの感染は確認されていない。 また同当局は 29 日、ナイジェリアからタイ経由で 24 日に入国した男性が、オミクロン株に感染していたことがわかったと発表した。 隔離ホテルで確認されたという。 衛生当局や政府の顧問を務める専門家は、現時点でオミクロン株は空港と隔離ホテルの水際で発見され、市中には流入していないとしている。 (香港 = 奥寺淳、asahi = 11-29-21)


オミクロン株、オランダでも確認か 南ア便の乗客 61 人がコロナ陽性

オランダの保健当局は 27 日、南アフリカから 26 日に到着した航空便の乗客 624 人のうち 61 人が新型コロナウイルス感染の検査で陽性となり、新たな変異株「オミクロン株」かどうか分析を進めていると発表した。 オミクロン株への感染が見つかる可能性が高いという。 オランダ政府は、欧州連合 (EU) の市民らを除いて南アフリカなど 8 カ国からの航空便での入国を禁じているが、規制がかかる前に到着した 2 便からコロナ感染の陽性者が出ており、保健当局は、一定数がオミクロン株だとの見方を示している。 これらの乗客は隔離されている。 オミクロン株かどうかの分析結果は 28 日に出る見通しだという。 (ブリュッセル = 青田秀樹、asahi = 11-28-21)


イタリアでもオミクロン株の感染者を確認 モザンビークからの帰国者

モザンビークからイタリアに帰国した男性が、新型コロナウイルスの新しい変異株「オミクロン株」に感染していたと、イタリア国立衛生研究所が 27 日発表した。 地元メディアなどによると、男性は今月、モザンビークからイタリア北部ミラノ近郊の空港に到着。 男性はワクチンを 2 度接種していたといい、症状は軽いという。

南アフリカなどでのオミクロン株の感染確認を受けて、イタリア保健省は 26 日から、南アをはじめモザンビーク、ナミビア、ボツワナ、ジンバブエといった周辺国からの入国を禁止していた。 新型コロナの新規感染者数が増えるなかで「オミクロン株」感染者が出たことをうけて、スペランツァ保健相は、同株の感染が確認された国からの帰国者らの追跡調査を強化するよう指示した。

イタリアでの新規感染者数は今月 17 日には 5 月以来の 1 万人超となった。 27 日は 1 万 2,877 人だった。 イタリアで必要な回数のワクチンを打った人の割合は約 84% と高いが、接種は頭打ち状態が続いている。 政府は接種者を増やして感染拡大を抑えようと、12 月 6 日から、飲食店の屋内席や映画館、スポーツイベントなどの利用や参加を接種者とコロナ感染後に回復した人に限定する方針を示している。 (ローマ = 大室一也、asahi = 11-28-21)


「オミクロン株」 オーストラリアで初の感染者を 2 人確認

オーストラリアで初めて、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染者が 2 人確認されたことがわかった。 ニューサウスウェールズ州の保健当局によると、27 日アフリカ南部からカタール便を使ってシドニーに到着した 14 人のうち、2 人から新型コロナの陽性反応が確認され、その後の遺伝子検査で「オミクロン株」が検出された。 この 2 人は無症状で、ワクチンを接種済みだった。 2 人を含む 14 人が、2 週間隔離されるほか、同じ便に乗っていた乗客と乗務員合わせて約 260 人にも隔離が指示されている。 オーストラリアで「オミクロン株」の感染者が見つかったのは初めて。 (ANN = 11-28-21)


ブースター接種「全成人に急ぐべき」 EU が見解 欧州の感染拡大で

欧州連合 (EU) の専門機関、欧州疾病予防管理センター (ECDC) は 24 日、必要な回数の新型コロナウイルスのワクチンを打ち終えた全成人に追加接種(ブースター)を急ぐべきだとの見解を発表した。 人が集まることが多い年末年始を控えて感染が再拡大しており、ブースターを含むワクチン接種の重要性を改めて強調した。

ブースターについては、欧州医薬品庁が有効性を認めているが、ECDC は「接種を検討すべきだ」と踏み込んだ。 まず、接種が早かった 40 歳以上のワクチン効果の低減を防ぎ、その後、全成人に広げるよう提言している。 9 月時点では「ブースターを急ぐ必要はない」としていた。 欧州では人口の 65% がワクチン接種を終えているものの伸びは鈍っている。 接種が 2 割台にとどまる国もある。 ECDC は、感染力が強い変異株が広がるなかで、感染や入院を抑えるのに「現状では不十分だ」と指摘し、ワクチン接種を重ねて呼びかけ、マスクの着用や社会的距離の確保などを続けるよう訴えた。 (ブリュッセル = 青田秀樹、asahi = 11-25-21)


米国で今年の新型コロナの死者が昨年を超える デルタ株の影響大きく

米メディアによると、今年の米国での新型コロナウイルスによる死者数が昨年の 38 万 5,300 人を超えた。 大統領首席医療顧問を務めるファウチ氏は要因として、感染力の強いデルタ株の影響を挙げている。

米ウォールストリート・ジャーナル紙などが 20 日、米ジョンズ・ホプキンス大の集計や米疾病対策センター (CDC) のデータをもとに報じた。 新型コロナによる米国の死者はこれまでに 77 万 1 千人を超え、昨年の死者の 2 倍以上の数となっている。 21 日に米 ABC の番組に出演し、死者増加の要因を問われたファウチ氏は「(デルタ株は)従来のものとは大きく異なる。 感染力の強いウイルスだ。 感染者が増え、入院患者が増えれば、死者も増える。」と説明した。 (asahi = 11-22-21)


米国の 3 回目接種、18 歳以上の全員に拡大 ファイザーとモデルナ製

新型コロナウイルスのワクチンを追加接種する「ブースター」について、米食品医薬品局 (FDA) は 19 日、ファイザー製とモデルナ製の 3 回目接種の対象を 18 歳以上の全員に拡大するよう緊急使用許可を拡大した。 米疾病対策センター (CDC) も同日、FDA の緊急使用許可と同様に対象を広げることを推奨した。 これまで米国では、メッセンジャー RNA (mRNA) を使うタイプのワクチンであるファイザー製やモデルナ製を 2 回打った人の 3 回目接種については、接種を完了してから 6 カ月以上たった 65 歳以上や、重症化や感染のリスクが高い人などに対象が限られていた。

FDA は 19 日午前、対象を 2 回目の接種から 6 カ月以上たった 18 歳以上の全員にすることで「誰がブースター接種をするかについての混乱がなくなる」などとする声明を発表。 その後、CDC の諮問委員会も「18 歳以上の全員が接種できる」、「50 歳以上の全員が接種すべきだ」という二つの議題について、全会一致で賛成した。 さらに 19 日夜に CDC のワレンスキー所長が「説得力のある証拠に基づき、すべての 18 歳以上がブースター接種を公平に受けられるようにすべきだ」などとする声明を出した。

米国でのワクチンのブースター接種をめぐっては、1 回目にジョンソン・エンド・ジョンソン (J & J) のワクチンを打った人は接種完了から 2 カ月以上たった 18 歳以上の全員がすでに対象になっている。 また、最初に接種したワクチンの種類にかかわらず、追加接種の対象となる人ならば、追加接種するワクチンは 3 種類のどれでもよいことになっている。 (ワシントン = 合田禄、asahi = 11-20-21)


米メルク製のコロナ飲み薬、EU も「緊急使用可」 感染の再拡大うけ

欧州連合 (EU) の専門機関、欧州医薬品庁 (EMA) は 19 日、米製薬大手メルクが開発した新型コロナウイルスの飲み薬「モルヌピラビル」の緊急使用が可能だとの見解を示した。 欧州では感染が再拡大しており、EU としての正式承認を待たずに導入を迫られる加盟国が出てくる可能性があるとみている。 酸素吸入が必要になっていない成人向けの投与を想定し、症状が出てから 5 日以内に、1 日 2 回、5 日間の服用を始めるよう勧めている。 重症化を防ぐ効果があるというデータを踏まえて判断した。 妊婦への投与は望ましくないとした。

「モルヌピラビル」はメルクと米バイオベンチャー「リッジバック・バイオセラピューティクス」が共同開発した。 ウイルスの増殖を防ぐことを狙ったカプセル状の飲み薬で、病院への負荷を減らす効果も期待されている。 EMA はまだ審査中だが、英国がすでに承認したほか、日本も調達に動いている。 EMA はまた、米製薬大手ファイザーの飲み薬についても「できるだけ早く見解を示す」とした。 (ブリュッセル = 青田秀樹、asahi = 11-20-21)


オーストリアで 4 回目のロックダウン ワクチン接種、拒否すれば罰金

オーストリア政府は 19 日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全住民を対象とした外出制限などのロックダウン(都市封鎖)を 22 日から実施し、来年 2 月からはワクチン接種を義務づける方針を発表した。 すでにワクチン接種の未完了者に対して外出制限を導入していたが、一段と強い対策に踏み切った。 地元メディアによると、全国的なロックダウンはコロナ禍以降で 4 回目。 ワクチン接種を 2 回終えていても、通勤や生活必需品の買い物、運動を除いて外出が禁じられる。 10 日後に状況を評価し、続けるかどうか判断する。 学校や幼稚園のほか、スーパーなどの営業は認める。 正当な理由がなくワクチン接種を拒否する人には罰金が科せられる。

シャレンベルク首相は 19 日の記者会見で「このような措置を取らなければならないのは心苦しい」としつつ、「義務がなくても高いワクチン接種率を達成できると考えられていたが、現実を直視しなければならない」と語った。 オーストリアでワクチン接種を 2 回終えたのは人口の約 64% で、欧州連合 (EU) 平均をやや下回る。 一方で、人口当たりの新規感染者数は EU 平均の 3 倍以上になっている。 スロバキアやスロベニアでオーストリアを上回る感染爆発が起きるなど、欧州各地で新規感染者数が過去最高を更新し続けている。

ドイツは入院率に応じて規制を厳しくするほか、公共交通機関を使うには 24 時間以内に受けたコロナの検査での陰性証明が必要となる。 オランダは飲食店などを午後 8 時に閉めるといった部分的なロックダウンを再導入した。 (ベルリン = 野島淳、asahi = 11-20-21)


世界の新型コロナ感染者、2 億 5 千万人超す 英国やドイツで急増

新型コロナウイルスの世界の感染者が、米ジョンズ・ホプキンス大の集計で累計 2 億 5 千万人を超えた。 日本時間 9 日午前 11 時の時点で 2 億 5,031 万 4,842 人。 ワクチン接種が進んだ英国やドイツで感染者が急増するなど「ブレークスルー感染」が広がっている。 死者は累計 505 万人に達した。

感染者の累計は、今年 1 月下旬に 1 億人となり、8 月初めに 2 億人を超えた。 今回、約 3 カ月でさらに 5 千万人増えた。 世界保健機関 (WHO) によると、今年 8 月後半以降、1 週間当たりの感染者の数は減少傾向にあったが、10 月後半から再び上昇に転じている。 同大の集計で、日本の累計感染者は 172 万 3,782 人。 1 日当たりの感染者は 100 - 200 人台に抑えられているが、ワクチンの感染予防効果の低下を見据え、政府は 3 回目接種の準備を進めている。 (西本秀、asahi = 11-9-21)


欧州が再び感染の「震源地」に ペース加速のドイツ、他国との違いは

欧州で再び新型コロナウイルスの感染者数が急増している。 世界保健機関 (WHO) は、ロシアや中央アジアなど旧ソ連諸国を含む欧州管内 53 カ国で 10 月最終週の新規感染者数、死者数がともに世界の約 5 割を占め、再び感染の「震源地」になったと警戒を強める。 ワクチン接種が進んでも悪化に転じた国もあり、ドイツは希望者全員に 3 回目の「ブースター接種」をする方針を決めた。

WHO 欧州地域事務局によると、10 月最終週は管内の新規感染者数が約 180 万人、死者数が約 2 万 4 千人だった。 クルーゲ事務局長は「我々は再び(感染の)震源地にいる」と述べ、来年 2 月までにさらに 50 万人が死亡する可能性があると警告した。 WHO が懸念するのが接種率の伸び悩み。 管内で接種が完了した人は 47% で、バルト諸国や中東欧で接種率が低いという。 10 月に感染が急速に拡大したロシアも 1 回でも接種した人は 5 日現在で人口の 39.4% にとどまっている。

100 万人あたりの 1 日の新規感染者数はエストニアやスロベニアでは 1 千人を上回る。 日本の人口に換算すれば 12 万人を超える事態だ。 約 700 人のオーストリアでは、ウィーン市が来週末からワクチン未接種の人に飲食店への入店などを禁止すると決めた。 また、WHO は感染防止策を緩めた国も少なくないとして、マスク着用や屋内空間での換気といった対策の徹底も呼びかけている。

ドイツでも感染再拡大

ただ、接種完了が約 67% のドイツも感染拡大のペースが加速している。 5 日発表の 1 日の新規感染者数は 3 万 7,120 人と 2 日連続で過去最多となった。 首相府のザイベルト報道官は同日の定例会見で、「ワクチン未接種の人のリスクは非常に高く、接種者のリスクも上がっている」と危機感を示した。 寒くなり、換気の悪い室内での時間が増えたことも一因とみられるが、政府は接種率がまだ不十分だとして、未接種者に早急に接種するよう呼びかけている。

2 回接種後に「ブレークスルー感染」しても重症化を抑えられる可能性は高い。 集中治療の患者は 1 月のピークの約 4 割まで増えたが、その 90% 以上がワクチン未接種だという。 3 回目の追加接種についても、8 月末に始めた 60 歳以上の高齢者らに加え、2 回目から 6 カ月過ぎれば誰でもできるようにする。

「ワクチンパスポート」の活用状況は

一方、フランスやイタリアでは感染はそこまで広がっていない。 高い接種率に加えて理由に挙げられるのが、接種や陰性を証明する、いわゆる「ワクチンパスポート」の活用状況だ。 フランスでは「衛生パス」と呼ばれ、8 月に飲食店の利用などに提示が義務づけられた。 いまも入店時に提示を求められる。 政府の専門家諮問委員会も 10 月の報告書で、ワクチン接種を大いに促す効果があったと評価した。

さらにイタリアでは長距離の列車やバスなどでの提示のほか、10 月、労働者の所持が義務化された。 ドイツでも飲食店の店内利用などに必要だが、確認されないことが多い。 シュパーン保健相は 3 日の会見で、「主要 20 カ国・地域 (G20) 会合で訪れたローマで接種証明を何度も確認された。 (ドイツでも)もっとすべきことがある。」と嘆いた。 もっとも、フランスやイタリアでも感染者は少しずつ増えている。 イタリアのスペランツァ保健相は 5 日、「WHO の警告は最大限、考慮されなければならない」と述べ、引き続きワクチン接種を進めるほか、屋内などでのマスクの着用義務も続けると強調した。 (ローマ = 大室一也、ベルリン = 野島淳、パリ = 疋田多揚)

感染症対策に詳しい関西福祉大学の勝田吉彰教授(渡航医学)は「感染再拡大はいずれ日本にも必ず来る。 マスクの着用や手洗い、ソーシャルディスタンスなど地道な感染防止対策を続けるしかない。」と指摘する。 日本でも寒くなれば、欧州と同じ傾向になる可能性があるという。 「気温が下がれば湿度も下がり、気管の粘膜が荒れてウイルスなどが入りやすくなる。」 勝田さんによると、WHO の発表では、日本を含むアジア東部でも今週から感染が増え始めたという。 (石塚広志、asahi = 11-6-21)


ノババックス製ワクチンに緊急使用許可 インドネシア政府が世界初

米バイオ企業ノババックス社は、インドネシア政府が同社が開発した新型コロナワクチンに対し、世界初の緊急使用許可を出したと発表した。 インドネシア保健省も 4 日、取材に対して緊急使用許可を出したことを認めた。 ノババックス社の 1 日の発表によると、同社の新型コロナワクチンに対し、規制当局による許可が下りるのは初めて。 発表では「インドネシアは世界 4 番目の人口の多さにもかかわらず、新型コロナワクチンの調達が十分にできていない」と指摘。 また、今回の使用許可を皮切りに「今後数週間から数カ月で世界中で増えると期待される承認の先駆けだ」と需要の拡大に期待を込めた。

インドネシアでは 6 月から感染が急拡大。 7 月には 1 日の新規感染者数が 5 万人、死者数が 2 千人を超えた日もあった。 次の感染拡大局面に備え、政府はワクチン接種を進めるが、2 回接種を終えたのは 3 日時点で全人口の約 3 割にとどまっている。 ノババックス社製のワクチンは日本ではまだ承認されていないが、接種が検討されている。 日本政府は 9 月、同社からワクチン 1 億 5 千万回分の供給を受けることで、国内での生産・流通を担う武田薬品工業と契約を結んだと発表している。 (半田尚子、asahi = 11-4-21)


世界のコロナ死者、500 万人超える 今年 1 月をピークに減少傾向

新型コロナウイルスによる世界の死者数が日本時間の 1 日、500 万人を超えた。 米ジョンズ・ホプキンス大の集計で明らかになった。 1 週あたりの死者数は今年 1 月にピークを迎え、5 月以降は減少傾向にあるが、今も平均で 1 日あたり 6 千人以上が亡くなる日が続いている。 2 日午前 10 時半現在、死者数は 500 万 5,344 人。 死者が 100 万人に達したのは、昨年 9 月だった。 今年 1 月に 200 万人に達してからは、約 90 日で 100 万人増えるペースが続いていた。 一方、400 万人から 500 万人には 117 日かかり、増加のペースが落ちている。

国別でみると、米国が最多で 74 万 6 千人。 その後はブラジル、インド、メキシコ、ロシアと新興国が続く。 特にロシアではワクチン接種率の低迷などから、今年の夏ごろから状況が悪化し、1 日の死者数が 1 千人を超える日が出ている。 日本では 1 日夜までに 1 万 8,275 人が亡くなった。 一方、世界の感染者数は 2 日午前 10 時半現在で、累計 2 億 4,712 万人。 世界の 100 人に 3 人が感染した計算になる。 (坂本進、asahi = 11-2-21)


ファイザー製ワクチン、米国で 5 - 11 歳も接種へ 11 月初旬にも

米食品|医薬品局 (FDA) は 29 日、ファイザー製の新型コロナウイルスのワクチンについて、5 - 11 歳にも緊急使用許可を出した。 米疾病対策センター (CDC) が接種を推奨すれば、11 月初旬にも全米で接種が始まる見込みだ。 ファイザー製のワクチンは、5 - 11 歳に対しては有効な成分が 12 歳以上に比べて 3 分の 1 の量で、3 週間あけて 2 回接種する。 臨床試験の結果、発症を防ぐ有効性は 90.7% で、接種した約 3,100 人のなかで深刻な副作用は報告されなかったという。

FDA のウッドコック長官代行は「幼い子どもたちに接種することで、正常に戻るのに近づくことになる」とする声明を出した。 5 - 11 歳への接種をめぐっては、FDA の諮問委員会が 26 日、ワクチン接種の利益がリスクを上回るとし、緊急使用許可を出すよう勧告していた。

米国では FDA の緊急使用許可が出てもすぐに接種は始まらない。 CDC の諮問委員会が 11 月 2 日に接種を推奨するかを議論する会議を開く予定で、そこで推奨することが決まり、さらに CDC の所長が推奨すると決めれば、接種が始まる。 ホワイトハウスはすでに、接種が推奨された場合には小児科などを中心に子どもへの接種を進める計画を公表している。 (ワシントン = 合田禄、asahi = 10-30-21)


1 日 40 万人感染していたインド、首都では抗体保有率 97% に

|【ニューデリー = 小峰翔】 インドの首都ニューデリーで、新型コロナウイルスの抗体保有率が 97% に上ったことが地元当局の調査でわかった。 新規感染も激減しており、集団免疫に近い状態を獲得した可能性がある。 感染を防ぐのに必要な抗体量がいつまで維持できるのかや、新たな変異型に効果があるかは不明だ。 調査は 9 月、デリー首都圏政府が 2 万 8,000 人を対象に実施。 1 月の前回調査では約 56% だったが、8 か月で急上昇した。 首都圏政府のサティエンダラ・ジェーン保健相は、「大部分は感染で、残りはワクチン接種によるものだ」との見解を示した。 集団免疫を獲得したかどうかは、「専門家が判断する」とした。

インドは 4 - 5 月、感染拡大第 2 波に見舞われた。 ピーク時の 1 日の新規感染者数は全国で 40 万人、首都では 2 万 8,000 人に上り、首都圏政府はロックダウンを実施した。 ロックダウン解除後もワクチン接種率は伸びず、マスク着用などの感染予防策も不十分だったが、7 月以降は連日、首都の新規感染者が 100 人を下回っており、「集団免疫でしか説明がつかない」との見方も出ている。 インドでは 11 月に大祭「ディワリ」が開かれる。 再び感染拡大を招く恐れもあり、当局はマスク着用などを呼びかけている。 (yomiuri = 10-29-21)

前 報 (5-4-21)


米国、入国する外国人にワクチン接種義務付け - 11 月 8 日から

→ 18歳未満やワクチン供給少ない国の外国人の一部は接種証明免除
→ パンデミック本格化以来最も抜本的な渡航政策の変更に

バイデン米政権は 25 日、米国への渡航者に適用する新ルールを公表した。 11 月 8 日から直近の新型コロナウイルス検査での陰性証明に加え、ワクチン接種完了の証明を条件に外国人の入国を認める。 米政府高官は記者会見で、ワクチンの供給が少ない国から観光ビザ以外で入国する人と、18 歳未満の子供についてはワクチン接種完了証明は免除すると説明した。 ワクチン供給が少ないとされた国は約 50 カ国だという。 また外国から帰国する米国市民・居住者でワクチン未接種の場合は搭乗前 1 日以内の検査での陰性証明が必要になるとした。

新ルールは新型コロナのパンデミック(世界的大流行)本格化以来最も抜本的な米渡航政策の変更となる。 これまでは欧州やインド、ブラジル、中国などの主要国・地域からの外国人のほとんどについて一律に渡航を禁止していた。 新制度の下では搭乗前 72 時間以内の検査で陰性証明を得たワクチン接種完了者は、接触者追跡情報の共有を条件に米国便への搭乗が認められる。 ワクチン接種を完了していない人は原則、入国が許可されない。 (Jennifer Jacobs、Josh Wingrove、Bloomberg = 10-26-21)

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米国、入国する全外国人へのワクチン接種を義務化へ 11 月 8 日から

米ホワイトハウスの報道担当者は 15 日、米国に入国する全ての外国人に新型コロナウイルスのワクチン接種を義務づける措置を、11 月 8 日から始めるとツイッターで明らかにした。 日本からの入国はワクチン接種が必須になる一方、これまでワクチン接種を完了していても原則入国できなかった欧州などからの入国制限は緩和される。 この制限は飛行機による入国にも、カナダやメキシコからの陸路による入国にも適用される。 ホワイトハウスの説明では、外国人が米国に向かう飛行機に乗る前には、搭乗の 3 日前以内の陰性証明に加え、ワクチン接種を完了した証明の提示が必要になる。

米 CNN によると、どの種類のワクチンを接種完了していれば入国できるかについて、米疾病対策センター (CDC) は航空会社に対し、米食品医薬品局 (FDA) が承認したワクチンや、世界保健機関 (WHO) の緊急使用リストにあるワクチンが対象になると伝えているという。 新型コロナの感染拡大を受け、外国人の米国への入国制限は 2020 年 1 月に中国を対象に始まり、各国に拡大されていた。 (ワシントン = 合田禄、asahi = 10-16-21)

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