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新型肺炎、武漢以外でも感染疑いか 上海と深センに計 3 人

中国中部の湖北省武漢市で集団発生している新型コロナウイルスによる肺炎で、香港紙サウスチャイナ・モーニングポストは 18 日、上海市と広東省深セン市で合わせて 3 人がウイルスに感染した疑いがあると報じた。 感染が確認されれば、中国国内では武漢市以外で初めての事例となる。 同紙によると、深セン市では 2 人が専門病院に隔離され、上海市では 1 人が診察を受けたとしている。 また、武漢市当局は 18 日夜、これまで 41 人だった同市内での感染者が 4 人増え、計 45 人になったと発表した。 (上海 = 宮嶋加菜子、asahi = 1-18-20)


中国の新型肺炎、発症者 4 人増 日本発の NHK 報道は中断

【北京 = 三塚聖平】 中国中部の湖北省武漢市当局は 18 日、発症が相次いでいる新型コロナウイルスによる肺炎で新たに 4 人の発症者を確認したと発表した。 これにより同市での発症者は計 45 人となった。 また、タイで 2 人目となる発症者が出たとの情報を確認したことも明らかにした。 中国当局は感染拡大の阻止とともに、情報管理についても神経をとがらせているもようだ。 17 日夜にNHK海外放送が新型肺炎に関するニュースを報じた際には、画面が突然真っ黒になり数分間にわたって放送が中断されている。

新たな発症者 4 人はいずれも男性で、今月 5 日から 8 日に発症した。 武漢市内の医療機関で治療を受け、病状が好転して安定した状態を保っているという。 市当局はこれまで、3 日以降は新たな発症者が出ていないと説明していた。 一方、中国国外での発症者は、これまでに日本で 1 人、タイで 2 人が確認されている。 18 日の発表では日本で確認された発症者について、家庭での濃厚接触者 4 人を特定して経過観察措置の対象にしていると明らかにした。

新型肺炎は、昨年 12 月から武漢市内で相次ぎ発症者が出ている。 発症者の多くは同市内の海鮮市場の関係者とされており、これまでに男性 2 人の死亡が確認されている。 当局は「限定的だが人から人へ感染する可能性は排除できない」と表明するとともに、人から人への感染リスクはやや低いとの見方を示している。 (sankei = 1-18-20)


中国の肺炎ウイルス、感染者は 1,700 人以上か 英大推計 米国は空港での検疫強化

中国で 2 人が死亡した重症急性呼吸器症候群 (SARS) に似た正体不明のウイルスの感染者は、公式発表より千数百人多い 1,700 人以上に上っている可能性があるという見方を、英国の研究者らが 17 日、明らかにした。 中国当局は、同国中部・武漢市にある鮮魚市場付近を中心に流行した肺炎の原因とされるウイルスに、中国国内で少なくとも 41 人が感染したと発表している。

しかし、国連の世界保健機関 (WHO) などにも助言を行っている英インペリアル・カレッジ・ロンドンの感染症に関する研究センターの研究者らは、17 日に発表した論文で、武漢市では1 月 12 日時点で「合計 1,723 人の患者」が感染しているとみていると明らかにした。 研究者らは、これまでに中国国外で報告された感染者数と、武漢の空港を出発した国際線データに基づいて、武漢市内での感染者数を推計した。 中国国外では現時点で、タイで 2 人、日本で 1 人の感染者が報告されている。

論文の著者の一人、インペリアル・カレッジ・ロンドンのニール・ファーガソン教授は、「1 週間前よりも一層懸念している」とする一方、「大騒ぎするには早すぎる」と述べた。 ファーガソン氏はまた、「これまで以上に、実質的なヒトからヒトへの感染の可能性を懸念すべきだ」とし、感染の主な原因が動物との接触によるものでは「ないとみられる」と指摘した。 米国は 17 日、武漢からの直行便が到着するカリフォルニア州のサンフランシスコ空港と、ニューヨークのケネディ空港のほか、乗り継ぎ便が多いロサンゼルス空港で、武漢からの到着便について検疫態勢を強化すると発表した。 (AFP = 時事、1-18-20)


新型肺炎、中国で 2 人目が死亡 タイでも感染確認 2 例目

中国中部の湖北省武漢市で集団発生している新型コロナウイルスによる肺炎で、同市当局は 16 日夜、新たに 69 歳の男性が死亡したと発表した。 新型肺炎による中国での死者は、61 歳の男性に続き 2 人目。 一方、タイでは 17 日、同国で 2 例目となる感染者が確認された。 武漢市当局によると、亡くなった 69 歳の男性は昨年 12 月 31 日に発熱。 今年 1 月 4 日に病院に入院したが、15 日未明に死亡した。 入院した時点で深刻な心筋炎を起こしていたほか、肺結核とみられる症状なども確認されていたという。

武漢市の患者の多くは海鮮市場に出入りしていたが、この男性が市場に出入りしていたかは明らかにしていない。 市当局によると、肺炎の発生はすべて昨年 12 月 8 日から今年 1 月 2 日の間で、3 日以降、新たな感染は確認されていない。 同市で新型肺炎への感染が確認されたのは 41 人で、死亡した 2 人のほか 5 人が重症という。

一方、タイでは武漢市から旅行で訪れた 74 歳の中国人女性の感染が新たに確認された。 タイ保健省によると、女性は 13 日にタイに到着した際、発熱が確認されたため、医療機関に運ばれ治療を受けていた。 女性は快方に向かっているという。 この女性よりも先に感染が確認された別の中国人女性 (61) も熱が下がり、退院に向けた検査を受けている。 (上海 = 宮嶋加菜子、バンコク = 乗京真知、asahi = 1-17-20)


新型肺炎、中国ピリピリ 春節で 30 億人移動、日本へも

中国・武漢市で集団発生している、新型コロナウイルスによる肺炎が日本でも初めて確認された。 厚生労働省が 16 日、発表した。 中国では 24 日から大型連休に入り、人の大移動が始まる。 武漢市は日本企業も多く、行き来も激しくなる。 感染は広がりを見せるのか。厚労省は現時点でヒトからヒトへと感染が拡大するリスクは低く、過度な心配は必要ないとしている。

厚労省や政府関係者によると、新型コロナウイルスの感染がわかったのは、神奈川県在住の 30 代の中国人男性。 男性は武漢市に滞在していた 3 日に発熱し、6 日に武漢市から帰国。 同日、神奈川県内の医療機関を受診した。 当初は軽症だったが熱が下がらず、10 日に県内の別の医療機関を受診。 X 線検査で肺炎の症状がわかり入院した。 その後、重症化のおそれが出てきたため、14 日に医療機関が最寄りの保健所に相談。 保健所から厚労省に報告があり、国立感染症研究所が男性の検体を調べたところ、15 日夜に新型コロナウイルスに感染していたことを確認した。 男性は症状が軽快し、同日に退院し、自宅で療養している。

コロナウイルスは動物や人に感染し、風邪や肺炎を引き起こす。 武漢市での患者の多くが海鮮市場に出入りしていたが、男性はこの市場には立ち寄っていないという。 ただ、今回の新型コロナウイルスとの関連はわかっていないが、肺炎の患者と現地で生活していた可能性があるという。 国内の空港では今回の問題が起こる前からサーモグラフィーによる入国者の発熱の確認をしている。 男性は帰国する際は解熱剤をのんでいて熱が下がっていた。 厚労省は、男性の家族など帰国後の接触者の経過観察をしているが、今のところ発熱などの症状は出ていないという。(土肥修一)

中国政府が厳しい報道規制

日本で初の感染者が見つかったことについて、中国外務省の耿爽副報道局長は 16 日の定例記者会見で「まだ状況を把握していない」としたうえで、「中国は世界保健機関 (WHO) )などの国際組織に、積極的に事態を報告し緊密な連携を取っている」と述べた。 武漢市当局のこれまでの説明によると、原因不明の肺炎患者が最初に見つかったのは昨年 12 月 8 日。その後、発熱や呼吸困難を訴える市民が相次ぎ、専門家グループは 1 月 9 日に新型コロナウイルスが検出されたことを発表した。 市内で感染が確認された患者は 16 日時点で 41 人で、うち 61 歳の男性 1 人が死亡、6 人が重症となっている。 13 日には、タイを訪れた 61 歳の女性が感染していたことも明らかになった。

中国政府には、2002〜03年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の苦い経験がある。 初動の遅れもあり、WHO の報告によると、29 の国・地域に感染が拡大し、少なくとも 774 人が死亡した。 1 月 25 日の春節(旧正月)と前後の連休で、中国政府は延べ 30 億人が移動すると予測。 感染拡大への懸念も強まるなか、市民がパニックに陥らないよう報道にも神経をとがらせる。 武漢のメディア関係者によると、今回の新型ウイルスについては当局がすでに厳しい報道規制をかけているという。

武漢は日本との関係も深い。 日本貿易振興機構 (JETRO) 武漢事務所によると、在住する日本人は約 460 人。 長期出張者や留学生を含めると 500 - 600 人が滞在するという。 日系企業はホンダや日産など自動車関連を中心に、約 160 社が進出している。 近年の訪日客の増加を受け武漢と日本各地を結ぶ直行便も増えており、東京、大阪、名古屋との間で週約 30 便が往復するほか、上海経由の福岡便もある。 (北京 = =冨名腰隆)

専門家「感染の広がり、重症化の可能性低い」

多くの専門家は新型肺炎の患者がさらに増えて感染が広がったり、重症化する人が増えたりする可能性は低いとみる。 新型コロナウイルスが継続的にヒトからヒトへ感染すると患者が爆発的に増える恐れがあるが、今のところそうした例は確認されていない。 新型コロナウイルスの感染の仕方はよくわかっていない。 ただ、武漢市の海鮮市場の関係者から多くの患者が出たことから、市場で扱われていた動物から感染した可能性が指摘されている。 東北大学の押谷仁教授は「同じくコロナウイルスによる中東呼吸器症候群 (MERS) や SARS のようにコウモリが自然宿主でなんらかの動物を介してヒトに感染したと考えられる。 ネコやネズミなどの可能性もある。」と話す。

市場はすでに閉鎖されており、市場関係者からは 3 日以降、感染者は見つかっていない。 だが、武漢市当局は 14 4日、「ヒトからヒトへの感染の可能性を排除できない」との見解を示した。 肺炎を発症した夫妻のうち、夫は海鮮市場で働いていたが、妻は市場への接触を否定しているからだ。 川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は感染リスクが特に高い医療関係者への感染が報告されていないことから、仮にヒトからヒトへの感染があっても限定的とみる。 岡部さんは「感染があったとしても、インフルエンザやはしかなどと比べて確率はとても低い」と話す。

肺炎が重症化するかについて、国立国際医療研究センター国際感染症対策室の忽那(くつな)賢志医長は「現時点では SARS や MERS と比べて重症度は低い」と話す。 武漢市当局によると、唯一亡くなった 61 歳男性は慢性肝疾患と悪性腫瘍があったという。 忽那さんは「むやみに恐れる必要はない」という。 手洗いを徹底し、海外に行く際には動物などに近寄らないようにし、帰国後に症状が出て医療機関を受診する際は医師に渡航歴を告げてほしいとしている。 (三上元、小川裕介、asahi = 1-16-20)


中国の肺炎「ヒトからヒト感染可能性排除できず」地元当局

中国内陸部の湖北省武漢で確認されている原因不明の肺炎の患者について、地元当局は患者の中に夫婦で発症しているケースがあることを明らかにし「限定的だが、ヒトからヒトに感染する可能性は排除できない」と指摘しています。 中国内陸部の湖北省武漢では、先月以降、原因不明の肺炎の患者が相次ぎ、これまでに 41 人の患者から新型のコロナウイルスが検出されこのうち 61 歳の男性 1 人が死亡しています。

これについて武漢の保健当局は、15 日、41 人の患者の中に夫婦で発症しているケースがあることを明らかにしました。 当局によりますと、夫が先に発症し、その後、妻が発症したということで、夫は患者のほとんどが関係している地元の海鮮卸売市場の従業員でしたが、妻はこの市場に行ったことがなかったということです。 このため地元当局は「限定的だが、ヒトからヒトに感染する可能性は排除できない」と指摘しています。 ただ、今のところ感染は地域で広がっておらずヒトからヒトに感染するリスクは比較的低いとも指摘していて、引き続き、調査を進めるとしています。

「むやみに恐れることはない」

中国内陸部の湖北省武漢で確認された肺炎について、地元の保健当局が「限定的だがヒトからヒトに感染する可能性は排除できない」と指摘したことについて、感染症に詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は「長時間一緒に過ごす夫婦という極めて限定的な状況下での報告であり、現時点でヒトからヒトに次々に感染して拡大するとは考えにくい」と話しています。 日本国内では、通常の対応を特に変える必要はなく「むやみに恐れることはない」としています。

その一方で、肺炎の患者から検出されている新型のコロナウイルスの性質は、まだ十分に分かっていないとして「今後、同様の事例や別の地域で患者が出ないかなど最新の情報に常に注意する必要はある」と指摘しています。 また、仕事や観光で武漢を訪れる際には「生きた動物と接触する可能性のある場所や、人混みを極力避けるほか、手洗いを徹底してほしい。 帰国後に、万が一発熱やせきなど体調に異常を感じたら、速やかに医療機関を受診して武漢にいたことを伝えたうえで治療を受けてほしい」と呼びかけています。 (NHK = 1-15-20)


中国・武漢、新型ウイルス感染の男性死亡 初の死者

【大連 = 渡辺伸】 中国の湖北省武漢市で発生した新型のコロナウイルスについて、同市の衛生健康委員会は 11 日、初めて死者が出たと発表した。 1 月 10 日時点で 41 人が肺炎を発症し、うち重症は 7 人で、2 人が退院した。 そのほかの患者の症状は安定しているという。 3 日以降、新たな発症者は確認されていない。 当局によると、死亡した男性 (61) は発症者が多い市中心部の海鮮市場でいつも商品を購入していた。 9 日の夜、呼吸不全で心臓が停止した。

中国メディアは 9 日時点で新型コロナウイルスの検出を報じていたが、武漢市当局も 11 日、同ウイルスを確認したと発表した。 呼吸不全や発熱、せきなどの症状が出る。 すべての発症者は 2019 年 12 月 8 日から 20 年 1 月 2 日までの間に発症している。 医療従事者への感染や、人から人への感染は確認されていない。 中国メディアによると、新型コロナウイルスでは特効薬やワクチンの開発に数年間かかる可能性があるという。 香港などの周辺地域やアジア諸国では武漢を訪れた旅行客の体調を検査しており、警戒態勢を敷いている。

日本の厚生労働省は、武漢からの帰国者や入国者に対し、せきや発熱の症状があればマスクを着けて医療機関に行き、武漢に滞在していたことを告げ、受診するよう呼び掛けている。 コロナウイルスは主に呼吸器や腸に影響を及ぼす。 過去に世界で拡大した重症急性呼吸器症候群 (SARS) や中東呼吸器症候群 (MERS) もコロナウイルスの一種だが、今回は異なる種類だという。 (nikkei = 1-11-20)


中国で新型コロナウイルス「ワクチン開発に数年か」

中国中部の湖北省武漢市でウイルス性肺炎の患者が増えている問題で、病原体を調査している専門家グループが患者から新型コロナウイルスを検出したことを明らかにした。 9 日、国営新華社通信が伝えた。 どの程度の症状を引き起こすかなど病原性の判定にはさらに数週間を要するという。 中国工程院の徐建国院士によると、7 日までに患者 15 人から新型コロナウイルスの陽性反応が出たという。 過去に中国や韓国で感染が拡大した重症急性呼吸器症候群 (SARS) や中東呼吸器症候群 (MERS) もコロナウイルスの一種だが、今回は異なる種類という。

武漢市当局はこれまでに 59 人の患者を確認。 死者はなく、ヒトからヒトへの感染も報告されていないという。 徐氏は「ワクチン開発には数年かかる可能性がある」との見通しを示した。 コロナウイルスは、くしゃみなどのしぶきや便などからうつり、発熱やせきなどの症状が出て、症状が悪化して肺炎などを引き起こすこともある。 ヒトに感染するコロナウイルスは 6 種類が知られている。 SARS はコウモリやハクビシン、MERS はラクダが感染源とされる。 武漢市では海鮮市場の関係者を中心に患者が出た。厚生労働省の担当者は「蛇とか野生動物を販売している区画もあると聞いている」と話す。

東京医科大の濱田篤郎教授は「何らかの動物のコロナウイルスがヒトに感染した可能性もある」と話す。 現時点で渡航は問題ないが、ウイルスが変異して感染力や毒性が高まる可能性もあるという。 現地では生きた動物が飼われている場所に近づかないことが望ましいという。 川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は、現地に行く場合は手洗いなど衛生に気をつけるとともに「帰国後にせきや発熱などの症状が出て医療機関を受診する場合は、必ず渡航歴を申告してほしい」と話す。

今年は 1 月下旬に旧正月(春節)を迎え、間もなく帰省ラッシュが本格化する。 中国政府は期間中に延べ 30 億人が移動すると予測しており、9 日に会見した交通当局の幹部らは「消毒など万全の対策を講じるが、個人も予防に努めてほしい」と強調した。 香港や台湾では武漢からの航空便や高速鉄道の乗客に対する検疫を強化。 日本政府も武漢訪問者に注意を呼びかけている。 (冨名腰隆 = 北京、三上元、asahi = 1-9-20)


中国の原因不明肺炎 韓国でも患者 1 人発生

【ソウル】 韓国の疾病管理本部は 8 日、中国の湖北省武漢市で原因不明のウイルス性肺炎の発症者が増えている問題と関連し、韓国でも同様の症状の患者 1 人が発生したと明らかにした。 この患者は中国国籍の 30 代女性で、昨年 12 月 13 - 17 日に武漢市を訪れた後に肺炎を発症した。 現在ソウル近郊の病院で隔離治療と検査を受けており、容体は安定しているという。 調査の結果、感染経路として疑われている海鮮市場の訪問や野生動物との接触はなかったことが分かっている。 (聯合ニュース = 1-8-20)

〈編者注〉 人から人への感染が確認されたことを意味している。


中国・武漢で原因不明の肺炎 海鮮市場の店主ら多数発症

中国湖北省武漢市で原因不明のウイルス性肺炎の発症が相次いでいる。 同市当局の 12 月 31 日の発表によると、これまでに 27 人の症例が確認され、うち 7 人が重体という。 中国政府が専門チームを現地に派遣し、感染経路などを調べている。 同市によると、患者の多くは市内中心部の海鮮市場の店主らで、発熱や呼吸困難などの症状を訴えているという。

対象の患者は隔離され、海鮮市場も消毒処理を進めているが、中国メディアによると、31 日も多くの店が通常営業していたという。 中国のインターネット上では、2003 年ごろに中国で流行した重症急性呼吸器症候群 (SARS) との見方も広がっているが、共産党機関紙・人民日報の SNS サイトは「現在、原因は明確ではないが、仮に SARS だとしても、治療システムは確立しており、パニックに陥る必要はない」との現地医師の話を伝えている。 (北京 = 冨名腰隆、asahi = 12-31-19)

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2003 年 SARS 関連記事

http://ricky4968.web.fc2.com/susanoh/news0/n_asahi_06-10-03s.html (6/10/03, 5/30/03 & 5/27/03)
http://ricky4968.web.fc2.com/susanoh/news0/n_asahi_04-30-03.html (4/30/03)
http://ricky4968.web.fc2.com/susanoh/news0/n_asahi_04-28-03.html (4/28/03)
http://ricky4968.web.fc2.com/susanoh/news0/n_asahi_04-03-03.html (4/9/03 & 4/3/03)



韓国で 3 年ぶりに MERS 感染者 中東から戻った男性

韓国政府は 8 日、クウェートからアラブ首長国連邦のドバイを経由して 7 日に韓国に戻った男性 (61) が、中東呼吸器症候群 (MERS) に感染したと発表した。 韓国での MERS 患者の発生は 2015 年以来。 15 年当時は、感染者が 186 人、死者が 38 人にのぼった。 韓国政府は、中央防疫対策本部を中心に対応を急いでいる。 (ソウル = 牧野愛博、asahi = 9-10-18)



MERS 感染、15 分で判定 横浜市立大など検出法開発

中東で患者の発生が続く中東呼吸器症候群 (MERS) のウイルスを簡単に短時間で検出できる方法を開発した、と横浜市立大と試薬メーカー関東化学(東京)が 26 日、発表した。 現在の方法では 2 - 3 時間かかるが、15 分程度で判定できるという。 感染が疑われる人のたんや鼻汁を溶かした検体をキットの判定部分に 2 - 3 滴垂らすだけで判別が可能。 妊娠検査薬のように、ウイルスが検出された場合は赤い線が出る。

キット作成に先立ち、横浜市立大医学研究科の梁(りょう)明秀教授らは、MERS コロナウイルス特有のたんぱく質を大量に高品質で作る方法を開発。 このたんぱく質を抗原にして高性能の抗体を作り、ウイルスを正確に認識できるキットを作った。 梁教授は「迅速で簡便なキットは水際での感染拡大防止に役立つと期待され、早期の実用化を目指したい。 今後も、デング熱やジカ熱など、さまざまな感染症を検出できるキットを開発したい。」と話している。 (竹石涼子、asahi = 4-26-16)


MERS で 38 人死亡、韓国が感染終息発表へ

【ソウル = 宮崎健雄】 韓国保健福祉省は 23 日、世界保健機関 (WHO) の基準に基づき、24 日午前 0 時時点で、韓国内での中東呼吸器症候群 (MERS) コロナウイルス感染が終息すると発表した。 今年 5 月に感染が広がって以降、韓国では 186 人が感染し、このうち 38 人が死亡した。 先月 25 日に最後の隔離者が死亡したことを受けたもの。 WHO は最後の陽性患者の体内からウイルスがなくなってから 28 日後を宣言の基準としている。 (yomiuri = 12-23-15)


MERS ワクチン効果確認 感染源とされるラクダに有効

2012 年以降、中東などで約 600 人が死亡した中東呼吸器症候群 (MERS) について、感染源とされるヒトコブラクダに有効なワクチンが初めて確認された。 欧州の研究チームが、米科学誌サイエンスに発表した。 チームは 8 頭のヒトコブラクダのうち 4 頭にワクチンを接種した後、8 頭全てを MERS コロナウイルスに感染させた。 ワクチンを接種したラクダの体内ではウイルスが増えなかったが、接種しなかったラクダの体内ではウイルスが増えていた。

MERS に詳しい国立感染症研究所の松山州徳室長は「ワクチン接種で、(感染源とみられる)ヒトコブラクダの MERS コロナウイルスを抑えられれば、人間への感染リスクを大幅に下げられる」と話す。 MERS コロナウイルスは 12 年に初めてサウジアラビアで患者が確認された。 世界保健機関 (WHO) によると、今月 4 日までに中東や韓国などで 1,621 人が感染し、584 人が死亡。 アラブ首長国連邦などでは現在も 1 カ月あたり数人程度、患者が報告されている。 (南宏美、asahi = 12-21-15)


MERS 最後の患者が死亡 韓国、12 月下旬終息宣言へ

韓国保健福祉省は 25 日、韓国で 5 月以降に感染拡大した中東呼吸器症候群 (MERS) に感染し、現段階で唯一陽性反応を示していた男性 (35) が 25 日未明、ソウル大病院で死亡したと発表した。 男性は悪性リンパ腫を患っていた。 韓国での死者は計 38 人となった。 世界保健機関 (WHO) の基準に基づけば、患者がいなくなった後、ウイルスの最長潜伏期間の 2 倍に当たる 4 週間が経過した 12 月下旬に終息宣言が行われる見通し。韓国政府は 7 月下旬、隔離対象者がゼロとなったことを理由に「事実上の終息」を宣言していた。 (kyodo = 11-25-15)


韓国 MERS 終息宣言遠のく 108 日ぶりに死亡 ウイルス再拡散か?

韓国で 25 日、中東呼吸器症候群 (MERS) による死者が 7 月 10 日以来、108 日ぶりに報告された。 これで韓国内で発生した感染患者 186 人のうち、死者数は 37 人に達し、終息宣言が再び遠のいた。 韓国保健福祉部は 25 日、66 歳の男性患者が死亡したと発表した。 この男性患者は、今年 5 月に、患者である妻と一緒にソウル市内の病院を訪れて、ウイルスに感染。 当初は自宅隔離の対象に含まれていなかったが、6 月に発熱症状が現れ、最初に病院に行ってから 20 日近く過ぎてからウイルス陽性患者として認定されたという、遅れて発見されたケースだった。

男性は治療後、ウイルス検査で陰性判定を受けたのちも後遺症が残り、肺移植の手術まで受けたが、容体が好転することなく、25 日未明に死亡したという。 韓国保健福祉部はこれを受けて、「死亡した患者以外に、感染後に退院できずにいる患者が 3 人と、11 日に再入院した最後の患者の計 4 人が現在も治療を受けている」と公表した。

韓国内では、11 日に再入院した最後の患者が、今月 3 日に退院してから再入院するまでに再びウイルスを拡散しているおそれがあるのではないかと懸念が広がっている。 これにともなって、世界保健機関 (WHO) の基準に従って、今月末に発表する予定だった MERS 終息宣言も先延ばしになった。 (HazardLab = 10-26-15)


韓国で MERS 「完治」の男性が再発熱 … 陽性に

【ソウル = 宮崎健雄】 韓国保健福祉省は 12 日、中東呼吸器症候群 (MERS) コロナウイルスの感染者の中で最後に陰性判定を受けた男性が、再び発熱して陽性判定を受け、再入院したと発表した。 男性と接触した家族や医療関係者など 61 人も隔離措置をとった。

6 月に感染が確認され、治療を受けていた男性は今月 1 日、2 回に渡る遺伝子検査で陰性となり、完治したとして退院した。 だが、11 日に発熱や嘔吐(おうと)の症状を訴えて病院を受診し、12 日に再び陽性判定を受けた。 同省は「体内に潜んでいた微量のウイルス遺伝子が検出されたと考えられ、感染力は非常に低いと判断される」としている。 男性の陰性判定で、世界保健機関 (WHO) の基準により、29 日には終息宣言が出る見通しだった。 (yomiuri = 10-12-15)


英中部で MERS 感染か 疑い例 2 人を隔離

【ジュネーブ = 内藤泰朗】英 BBC 放送は 27 日、中部マンチェスターの病院で、中東呼吸器症候群 (MERS) コロナウイルスへの感染を疑われる症状が出た 2 人を隔離し、治療を始めたと伝えた。 病院は院内感染を防止するため、緊急外来棟を一時閉鎖した。 病院の広報担当者は BBC に対し、2 人を隔離して調べていると明らかにしたが、外部感染の危険は小さいと説明している。 MERS はこれまでに、26 カ国で感染が確認され、英国では 2013 年、4 人の感染が確認され、うち 3 人が死亡した。 (sankei = 7-28-15)


フィリピン 2 例目の MERS 感染確認、ドバイから入国の外国人

[マニラ] フィリピン保健省は 6 日、ドバイから入国した外国人男性 (36) が中東呼吸器症候群 (MERS) に感染していることが判明したと明らかにした。 同国での感染確認は 1 月に続き 2 例目。 同省によると、この男性はサウジアラビアにも渡航歴がある。容体は改善しているという。 (Reuters = 7-6-15)


韓国 MERS 感染 看護師感染し 182 人に 半数が退院、13 人は依然不安定

韓国保健福祉省は 27 日、中東呼吸器症候群 (MERS) の感染被害で、新たに看護師の女性 (27) の感染を 26 日に確認したと発表した。 感染者は全体で 182 人になった。 死者は増えておらず 31 人。 これまでに感染者の約半数の 90 人が退院したが、治療中の 13 人が不安定な状態という。 女性はソウル東部の江東慶煕大病院に勤務。 同病院では今月上旬に治療を受けた女性 (75) = 10 日に死亡 = から入院中の男性 (79) に感染したとみられる。 この男性は 18 日に感染が判明するまで病院の透析室を度々利用しており、当局は院内感染が広がっている可能性があると警戒している。 (kyodo = 6-27-15)


韓国 MERS、死者 27 人に 感染者は 172 人

[ソウル] 韓国保健福祉省は 22 日、中東呼吸器症候群 (MERS) に感染していた 80 歳代の患者 2 人が死亡したと明らかにした。 これで死者は計 27 人となった。 また同省は、新たに3 人の感染が確認され、感染者が計 172 人になったと発表した。 (Reuters = 6-22-15)


MERS 拡大、感染力や致死率は 中東発、死者 458 人

日本でも中東呼吸器症候群 (MERS) への警戒が強まっている。 2012 年に中東で初めて見つかり、今年 5 月以降、韓国で感染拡大が続いている。 原因となるウイルスの性質や韓国で感染者が増え続ける事情を探った。 MERS のウイルスは、2003 年に世界で流行した重症急性呼吸器症候群 (SARS) と同じコロナウイルスの仲間の新種で、12 年にサウジアラビアで患者が確認された。 世界保健機関 (WHO) によると、16 日現在、中東や韓国を中心に世界 25 カ国で 1,293 人の感染が確認され、458 人が死亡した。

家畜のヒトコブラクダから患者と同じウイルスが見つかっており、鼻水やつばなどを通じて人間に感染するとみられている。 野生のコウモリからも同じウイルスが見つかったとの報告もある。 WHO は「はっきりしたことはわかっていないが、過去のある時期にコウモリからラクダに感染したと考えられている」としている。 人では感染から 2 - 14 日で発熱やせき、息切れなどの症状が出て、重い肺炎を起こす人もいる。 (南宏美、富田洸平、asahi = 6-18-15)


MERS 死者新たに 3 人 = 計 23 人に - 韓国

【ソウル】 韓国保健福祉省は 18 日、中東呼吸器症候群 (MERS) コロナウイルスの感染者が新たに 3 人死亡し、死者は計 23 人になったと発表した。 また、感染者は 3 人増え、計 165 人になった。 死亡したのは 69 歳、64 歳の男性と 82 歳の女性で、いずれも持病があった。 新たな感染者のうちの 2 人は 53 歳と 35 歳の医療関係者の女性だった。 (jiji = 6-18-15)


韓国 MERS、隔離対象が急増 死者 20 人に

韓国政府は 17 日、中東呼吸器症候群 (MERS) コロナウイルスに感染していた 50 代女性が死亡したと発表した。 韓国での感染者の死者は 20 人目。 感染者は前日より 8 人増え、計 162 人になった。 感染の可能性があるとして隔離された人は前日より 922 人も増えた。 感染はさらに拡大する可能性がある。 (ソウル = 東岡徹、asahi = 6-17-15)


サムスンソウル病院を一部「閉鎖」 MERS 最大感染源

韓国で広がる中東呼吸器症候群 (MERS) コロナウイルスへの感染で、韓国有数の大規模病院が最大の感染源になっている。 同病院では患者の移送を担当していた契約職員が、発熱などの症状がありながら、そのまま勤務していたことも判明。 対応に総力を挙げるため、外来診療を制限するなど部分的な「病院閉鎖」に追い込まれた。

ソウル市江南区にあるサムスンソウル病院の院長らが 14 日、記者会見し、国民に向けた謝罪文を読み上げた。 謝罪は、同病院が感染拡大の中心になっていることに加え、救急室での患者の移送を担当する契約職員に関してだった。 この職員は発熱などの症状が出た後も 9 日間にわたって勤務を続け、今月 12 日に感染が確認された。 その後、病院側はこの職員と接触した入院患者 37 人、間接的に接触した 127 人を 1 人部屋に、52 人の職員も自宅に隔離。 すでに退院した直接、間接接触者 215 人やその家族への対応にも追われている。 (ソウル = 貝瀬秋彦、asahi = 6-16-15)


MERS、死者 19 人・感染者 154 人に 韓国

韓国保健福祉省は 16 日、中東呼吸器症候群 (MERS) コロナウイルスに感染していた 3 人が死亡し、死者が計 19 人になったと発表した。 感染者も 4 人増え、計 154 人になった。 (ソウル = 東岡徹)


MERS、陽性患者 12 人増え 138 人に、4 次感染者の発生も

中東呼吸器症候群 (MERS) 患者 12 人が追加で発生し、患者数が 138 人に増えた。 陽性判定を受けた患者のうち 1 人が死亡し 13 日午前までの死亡者は 14 人となった。 また、MERS 患者を搬送した救急車の運転手が MERS に感染し病院外で初の 4 次感染者が発生した状況だ。

保健福祉部中央MERS管理対策本部は 13 日、MERS 検査の結果陽性と追加確認された事例は 12 人だと明らかにした。 12 日に陽性判定を受けた患者のうち 4 人は 16 人目の感染者と関連した事例だ。 彼らのうち 3 人は 5 月 22 - 28 日にテチョン病院で MERS と接触した。 もう 1 人は 5 月 28 日 - 30 日に建陽(コンヤン)大学病院で接触したと発表された。

他の 2 人は 14 人目の患者と接触した事例だ。 5 月 27 日 - 28 日にサムスンソウル病院の応急室で MERS 感染者と接触した。  また別の 1 人は 4 次感染者の救急車運転手で、5 日と 6 日に 76 人目の感染者を救急車で搬送した。  残り 5 人はサムスンソウル病院関連患者で疾病管理本部が疫学調査を進めている。

一方、対策本部はこの日 MERS 陽性判定を受けた患者のうち 14 人目となる死亡者が発生したことも発表した。 14 人目の死亡者は 118 番目に感染が確認された 67 歳の女性で、甲状腺機能低下症と高血圧を患っていた。 5 月 25 日 - 27 日に平沢(ピョンテク)グッドモーニング病院で 14 人目の感染者と接触した事実がある。 9 日から亜州(アジュ)大学病院の隔離病室に入院し 10 日に陽性判定を受けた。 その後症状が悪化し、13 日午前 3 時 30 分ごろに死亡した。 (韓国・中央日報 = 6-14-15)


MERS、韓国経済に打撃 死者 10 人目

中東呼吸器症候群 (MERS) 問題が韓国経済に打撃を与えている。 感染を避けるため、外出を控える人が増え、小売りやレジャーを中心に影響が出ている。 韓国銀行(中央銀行)は 11 日、てこ入れを図るため利下げを決めた。 韓国観光公社によると、5 月 29 日から 6 月 7 日まで韓国への旅行の予約取り消しは中国や香港、台湾などを中心に約 4 万 5,600 人にのぼった。

大手スーパーでは、6 月 1 - 8 日の売上高は前年同期と比べて 8.7% 減。 特に多数の感染者が発生した京畿道平沢(キョンギドピョンテク)市の店舗では 18.3% 減ったという。 ソウル郊外のテーマパーク「エバーランド」では、先週末の入場客は普段より 30 - 40% 少なかったという。 (ソウル = 東岡徹、asahi = 6-12-15)


MERS で 60 代女性死亡 韓国、死者 7 人に 感染者は 95 人

韓国政府は 9 日、中東呼吸器症候群 (MERS) コロナウイルスに感染していた 60 代女性が死亡したと発表した。 韓国で感染者の死亡は 7 人目。 感染者は 8 人増え、計 95 人になった。 崔ギョンファン副首相は 9 日朝、関係閣僚らによる MERS 問題の点検会議を開いた。 崔氏は感染の拡大が韓国の経済や社会に悪影響を及ぼし、国民の懸念が高まっていると指摘。 「MERS を今週中に終息させる覚悟」で総力を挙げて対応すると強調した。

また、世界保健機関 (WHO) と韓国の合同調査団が 9 日、活動を始めた。 調査団の共同団長を務める WHO のケイジ・フクダ事務局長補は韓国保健福祉省次官と会談し、「韓国政府はしっかり対処している」と述べた。 調査団は今後、関係する病院などを訪れ、感染の状況などを調査。 13 日に結果を公表する予定だ。 (ソウル = 東岡徹、asahi = 6-9-15)


MERS 死者 5 人に = 感染者は 64 人、病院名公表 - 韓国

【ソウル】 韓国保健福祉省は 7 日、中東呼吸器症候群 (MERS) の感染者 14 人が新たに確認され、うち 75 歳の男性が死亡したと発表した。 全員が病院内での感染だった。 感染者は計 64 人、死者は計 5 人となった。

崔※(※ 日の下に火)煥副首相兼企画財政相は 7 日、記者会見し、患者が発生または一時滞在した 24 の病院のリストを公表した。 政府は「病院や地域に混乱を招く」として病院名を公表してこなかった。 しかし、公表を求める世論が強い上、幅広い情報収集が必要と判断。 最初の患者から多数が感染した京畿道平沢市の「平沢聖母病院」を 5 日に公表したのに続き、感染者が出た 5 病院と一時滞在した 18 病院を公表した。

有名大型病院であるソウルの「サムスンソウル病院」では 7 日に 10 人の感染が確認され、感染者は計 17 人となった。平沢聖母病院で感染後、救急治療を受けた男性が感染源とみられ、首都ソウルでの三次感染拡大に不安が広がっている。 MERS への対応をめぐっては政府とソウル市など一部自治体が対立し、国民の反発を買っている。 文亨杓保健相は 7 日、朴元淳ソウル市長ら主要 4 首長と対策会議を開き、情報共有と協力を確認した。 (jiji = 6-7-15)


韓国、MERS で初の死者 2 人死亡、三次感染者も確認

韓国保健福祉省は 2 日、中東呼吸器症候群(MERS = マーズ)コロナウイルスに感染していた 2 人が死亡したと発表した。 韓国で MERS による死者が出たのは初めて。 また、三次感染者 2 人も初めて確認され、感染者は 25 人にのぼり、被害が広がっている。

韓国保健福祉省によると、死亡したのは 57 歳の女性と 71 歳の男性。 女性はぜんそくによる呼吸困難で入院中に中東から帰国した最初の感染者と接触し、体調が悪化。 急性呼吸器不全で死亡した。 女性は死亡後の検査で、感染が明らかになったという。 死亡した男性は発熱などで入院中に最初の感染者と接触し、感染が判明。 治療を受けていた。 (ソウル = 東岡徹、asahi = 6-2-15)


中国、男性 1 人の MERS 陽性を確認 = 国営 TV

[北京] 中国国営テレビは 29 日、中国国内で男性 1 人が中東呼吸器症候群 (MERS) 陽性と確認されたと報じた。 韓国当局はこれより先、感染が疑われていた男性が外出自粛要請を無視して中国に渡航したことを明らかにしていた。 MERS は、重症急性呼吸器症候群 (SARS) と同様、コロナウイルスによって引き起こされる病気で、2012 年に初めて人間への感染が確認された。 中東への居住・渡航歴がある人を中心に症例が報告されている。 治療法やワクチンは確立されていない。 (Reuters = 5-29-15)

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