春節歓迎、郊外も 都心は過密 … 周辺自治体、特需に期待

中国などから観光客が押し寄せる春節シーズンが始まった。 関西空港は例年より利用者が増えると見込み、受け入れ態勢を強化した。 観光客は大阪市周辺にもあふれ出しており、自治体は「特需」を呼び込もうと PR に懸命だ。 一方、中国経済が減速する中、業界は「爆買い後」を模索し始めている。

関空では 1 年で最も混雑する 10 日間が始まった。 「恭賀新春」の赤い垂れ幕が掲げられた第 1 ターミナル (T1)。 5 日朝、台湾から到着した銀行員の温芳銘さん (52) は「日本の文化、環境の良さ、食べ物が好き。 忍者の博物館を楽しみにしている。」と話した。 来日は 10 回以上。 今回は家族 4 人で三重県や和歌山県などを 5 日間で巡る。 (田渕紫織 中川竜児、asahi = 2-6-16)


「日本旅行には興味がなかった」反日の女性、初めての海外旅行で日本へ - 中国

1 月 14 日、中国のインターネット上に、初めての海外旅行で日本を訪れた女性がつづったブログが掲載された。 女性は昨年 11 月に日本を訪れた。 旅行は息子夫婦に誘われたといい、「人生で初めての海外旅行は、なんと日本だった」というタイトルが表す通り、自身にとっても意外な旅行先だったようだ。

女性は、「私たちの世代は日本鬼子(日本人の蔑称)を恨み尽くしている。 旅行好きな私も、日本旅行にはずっと興味がなかった。 日本製品をボイコットしたこともあるけど、生活の中では徹底することはできなかった。 初めて買った腕時計はオリエントという日本のブランド。 ただ、上品でデザインが良かったから。 その後、写真撮影を勉強したくなった時、友達が勧めてくれたのはどれも日本製だった。 そして私は、ニコンを選んだ。」と記している。

日本の最初の印象は、「とてもきれいで、本当にちりひとつなかった」ことだという。 ホテルについては、「部屋は広くはなかったけど、必要なものはすべてそろっていた」といい、「無料の Wi-Fi のほか、エアコン、冷蔵庫、テレビ、金庫、ベッド、羽毛布団、温水洗浄機能付きのトイレ、スリッパ、懐中電灯、ポット、ドライヤー、アメニティなど、ホテルではなく自宅にいるような快適さを感じさせてくれた」という。

初日に訪れた富士山が、最も行きたい場所の一つだったという女性は、その感想を「以前、テレビや映画で気に入っていた日本の最高峰をこの目で見られることになったのも、何かの運命かもしれない」とつづっている。 天気がよく、空気も澄んでいたものの、「唯一残念だった」のは、到着がちょうど昼ごろで、写真の撮影には理想的ではなかったことだという。

移動中、ツアーのほかの客が居眠りをしている間も、女性は限られた時間で日本の姿を目に焼きつけようと、風景を観察した。 「日本の農村の家は、基本的にみんな別荘のような 1 - 2 階建ての木造の建物だった。 野原は国内ほど広くはなかったが、独特の趣があった。 工場による汚染はなく、煙突から出る煙も雲と同じく真っ白だった。 そのため、晴れてさえいれば空は青々として、雲は綿のようにかわいらしかった。」とつづった。

日本の印象は総じて良いものだったようだが、日本で撮影した写真を送った友人から「すごくきれいだね! 移民しなよ。」と言われたところ、「祖国を愛しているから。 どんなにきれいでも他人の土地だもの。」と返信したといい、複雑な感情ものぞかせている。 (RecordChina = 1-23-16)


中国人観光客を満足させた日本のナンバーワン百貨店、選ばれたのは …? - 中国紙

1 月 20 日、新民晩報によると、中国上海市の市民を対象に実施された海外でのショッピングに関する満足度調査の結果がこの日発表された。 市消費者権益保護委員会などが昨年実施したもので、対象となった上海市民は 1,850 人。 総合的な満足度は比較的高く、買い物環境、店側のサービス、商品陳列や中国語での案内が大きなポイントとなった。 うち、日本・韓国ツアーに参加した人の買い物に対する満足度は 83.3%。 商業施設別では小田急が 92.5% で 1 位、三越が 90% で 2 位、西武が 87.1% で 3 位となった。 (RecordChina = 1-21-16)


中国人観光客の日本での爆買いはやはりすごかった! 1 人当たり 28 万円 - 中国紙

1 月 20 日、北京青年報によると、日本の官公庁がこのほど発表した 15 年の訪日観光客の消費動向で、中国人観光客の消費額が全体の 4 割を占め、1 兆 4,100 億円に達した。 1 人当たりの消費額は 28 万 3,800 円だった。

15 年の訪日観光客の消費額は初めて 3 兆円を超え、前年比 7 割増の 3 兆 4,700 億円だった。 中国人観光客による消費が占める割合は 4 割の 1 兆 4,100 億円だった。 中国人 1 人当たりの消費額は 28 万 3,800 円で国別でトップ。 外国人観光客 1 人当たりの消費額を 10 万円以上も上回った。 観光庁は外国人客の消費動向調査を今年スタート。 家電量販店、大型免税店などでデータを分析。 今後の観光客誘致活動に役立てたいとしている。 (RecordChina = 1-20-16)


来日外国人が激増、中国人は倍増で世界第 1 位に

香港人は 4.7 人に 1 人、台湾人は 6.4 人に 1 人が日本旅行 = 2015 年

日本政府観光局は 19 日、2015 年における訪日外国人客についての統計を発表した。 来日外国人客は前年比 47.1% 増の 1,973 万 7,000 人で、1970 年以来 45 年ぶりに、訪日外国人が出国日本人を上回った。 中国人は前年比 107.3% 増の 499 万 3,800 人で、韓国人を除いて最も多くなった。 (SearChina = 1-19-16)


訪日中国人女性、自分で選んだ着物に後悔 = 「今度は絶対に …」 - 中国ネット

1 月 6 日、中国のインターネット上にこのほど、日本を訪れた広州出身の 20 代の中国人女性が日本の印象をつづったブログが掲載された。 京都・清水寺の音羽の滝は 3 つに分かれているが、それぞれ異なるご利益があるという。 それは、「学業」、「恋愛」、「長寿」だ。 言い伝えによると、このうちの 1 つを選んでその水を飲むと、願いがかなうのだそうだ。 ただ、飲んでいいのは 1 種類だけ。 欲張ってたくさん飲むと、ご利益がなくなるんだそうだ。

私は今回の旅行で着物体験をした。 しかし、根っからの優柔不断である私はどの着物を着るかでだいぶ迷った。 みんなは赤や紫といった色鮮やかな着物を選んでいたが、私は日ごろから控えめで目立たない服しか着ないので、いつもの調子で誰も選ばないだろう薄くシンプルな柄の着物を選んでしまった。 天気が味方したというのに、私はとんでもないミスをしてしまった。 一緒にいたおじさんは私の着物姿を見て、「ずいぶん老けたね」と冷やかした。

着物はやっぱり色鮮やかな方がいい。 それでこそ「老けて見えない」のだから。 もし今度また機会があれば、私は絶対にハデなのにする! これが「見た目中年女」の京都旅行である。 (RecordChina = 1-7-16)


夜の爆買い、名古屋活況 ドンキや量販店、訪日客に期待

小売業界が、「夜の買い物」を取り込もうと力を入れている。 急増中の訪日外国人客は、昼間の観光後にホテルにいったん荷物を置き、買い物に繰り出すことも多い。 東京や大阪にくらべ、「夜が早い」とされる名古屋でも、量販店を中心に百貨店の営業終了後の需要を取り込もうと、買いやすい店作りなどで知恵をしぼる。 香港から名古屋や飛?高山を初めて訪れたアンディ・フーさん (44) は、買ったばかりのタオルや菓子などを袋いっぱいに抱えていた。 「円安で日本旅行は今が狙い目。 買い物は楽しみの一つ。 夕飯後に行ける店がもっと増えたら最高だ。」 (asahi = 12-31-15)


日本旅行に行きたくなる 15 の理由 - 中国メディア

12 月 24 日、中国のポータルサイト・捜狐に、「日本旅行に行きたくなる 15 の理由」と題する記事が掲載された。 今年は年末年始から春節、夏休み、国慶節、年末と、年間を通じて中国人観光客が多い年だった。 日本の観光庁のデータによると、今年 1 - 10 月の訪日中国人観光客数は前年比で倍増の 400 万人を突破。 消費額は 750 億元(約 1 兆 4,000 億円)に達するとみられている。 また、今年の流行語大賞に「爆買い」が選ばれたことも記憶に新しい。 日本旅行がますます身近になる中、記事では日本旅行に行きたくなるポイントを 15 個挙げている。

  1. 治安が良い … 財布をズボンのポケットに入れていても、カバンの口を開けていてもスリに遭わないことが、中国人にとって驚きのようだ。
  2. どこも清潔 … やや神格化している部分もあるが、「街にはゴミ一つ落ちておらず、建物や窓は光り輝いている」というのが中国人の一般的な認識だ。
  3. 四季折々の風景 … 春は桜、夏は浴衣に花火、秋は紅葉、冬は雪と見どころ満載だ。
  4. ティッシュ携帯は不要 … 中国ではトイレや飲食店にトイレットペーパーや紙ナプキンがないことがよくある。
  5. 公衆トイレがすごい … 清潔なだけでなく、温水洗浄機能や排泄音を消してくれる「音姫」も中国人には驚き。
  6. 便利すぎるコンビニ … 中国語でコンビニは「便利店」と書くが、日本のコンビニは文字通り非常に便利。 食品のほかに生活用品から化粧品まで販売され、ATM まである。
  7. 信頼できる商品の品質 … 中国と異なり、偽物を買わされるリスクが非常に少ない。 「日本企業は、わずかな利益のためにそれまで築いてきた信用を壊すことは絶対にしないので、安心して買い物できる。」と高く評価されている。
  8. 死亡事故ゼロの新幹線 … 日本の新幹線は 1964 年の開業以来、その安定した運行と快適さで世界的に有名。 運行間隔は短いときには 5 分だが、死亡事故はゼロ。
  9. ハイレベルなサービス … 日本のサービスも世界的に有名。 商品を購入しなくても笑顔で応対してくれ、「またお越しください」と言う。 購入すれば、商品を手に店の入り口まで送ってくれ、深くお辞儀をして「ありがとうございました。」と言う。
  10. 伝統とモダンが融合した都市 … 銀座などの繁華街がありながら、脇道に入ると昔ながらの日本の姿が垣間見える。 これが東京の魅力。
  11. あらゆる場所に通じる公共交通 … 東京だけでも数えきれない地下鉄や電車、バスの路線がある。 行きたいところには必ず通じている。
  12. 本当に「安くて良い品」がそろう 100 円ショップ … 中国では粗悪品も多い 100 円ショップだが、日本では品質は保証されている。 品ぞろえも豊富で、思いつくものなら何でもある。
  13. 分単位で正確な電車の時刻表 … 天気や事故の影響以外では遅れることはまずない。
  14. ブランド品の普及率が高い … 年齢にかかわらず、女性はだいたいブランド品を所持している。 おしゃれに気を使っていることの表れと言えるかもしれない。
  15. 永遠に変わらない行列文化 … 日本人は何をするにも必ず列に並び、割り込む人はいない。 たとえ大地震が起きてもこの秩序は保たれる。

中国人観光客にとって魅力的な国である日本。その魅力を今後も維持、発展させていきたいものだ。 (RecordChina = 12-27-15)


「爆買い、ピークは過ぎた」 象印マホービンの市川社長

「中国人による爆買いのピークは過ぎた」と話すのは象印マホービンの市川典男社長 (57) だ。 外国人観光客ら向けの炊飯器の売り上げは昨秋から今春にかけてがピークだったという。 今秋からは前年割れするようになっていて、11 月は推計で前年同期の 3 割減の売れ行きだった。 中国政府は銀聯(ぎんれん)カードの使用について制限を発表しており、「外貨流出をとめようという政策の影響もあるのではないか」という。 (asahi = 12-25-15)


日本に行ったら必ずやるべき 10 のこと - 中国メディア

12 月 15 日、中国のポータルサイト・網易に、「日本に行ったら必ずやるべき 10 のこと」と題する記事が掲載された。 今年は、年間を通してオフシーズンがないと言われるほど多くの中国人観光客が日本を訪れ、流行語大賞に「爆買い」が選ばれたことも大きな話題となった。 そうしたなかで、記事では日本を訪れた際に行うべきことを 10 個挙げている。 (RecordChina = 12-19-15)

  1. 桜の木の下でピクニック : 中国にも花見の文化はあるが、桜の木の下にビニールシートを広げて食べたり飲んだりする習慣はない。 記事は「日本のドラマで見る光景をぜひ体験してみよう」としている。
  2. 東京探検 : 日本風の平屋は中国人の興味をそそる建築物のようだ。 歴史と現代が融合し、「世界で最も安全な繁華街」である東京は中国人にとって魅力的。 おいしい和食も堪能できる。
  3. 北海道でスキー : 北海道も中国人に人気の観光地。 記事は「ここでスキーをするのは、生きているうちに必ずすべき大イベントだ」と表現。 北海道は空気が良く、四季が自然と密接に関わっている素晴らしい場所という評価だ。
  4. 大阪で食い倒れ : 「天下の台所」と呼ばれた大阪は、中国人にとって日本の庶民グルメの宝庫。 たこ焼き、お好み焼き、焼きそばなど、ミシュランの星はなくても食欲をそそられる店が街じゅうにある。
  5. 相撲を見る : 日本の国技である相撲観戦も、中国人には興味深い。 記事は、年に 6 場所あることを紹介し、「毎場所ほぼ満席になるので、必ず予約しよう」と呼びかけている。
  6. 姫路城を見学 : 日本のお城も、実は中国人に人気の観光地の一つだ。 姫路城は世界遺産に登録されており、保存状態も非常に良い。 記事は、「江戸時代の城の様式を体現している。 四季折々の魅力があり、その美しさに息をのむ。」と紹介している。
  7. 温泉 : 「日本と言えば温泉」という考えは中国人に根強い。 記事は、「温泉は日本各地にあり、場所によって成分は異なるが、どの温泉も肌に良い」と紹介。 日本旅行では外せない場所だとしている。
  8. 伝統文化を体験 : 日本は中国とは異なり、伝統文化の継承に力を入れている。 茶道や剣道、生け花、書道、日本画、太鼓など、各地で伝統文化を体験できる場所がある。 旅行のついでに "授業を受ける" のもまた良い思い出になるだろう。
  9. お遍路 : 四国八十八箇所をめぐるお遍路は、歴史に興味のある中国人にはぴったりかもしれない。 周囲を古代建築に囲まれ、まるで時空を遡ったような感覚を味わえる。
  10. 京都のお寺巡り : 古い寺や神社が数多く存在する日本の古都・京都は、中国人が訪れる観光地の定番。 記事は、「日本の神社は仏教と唐代、日本文化が融合して生まれた。 歴史に興味がある人はくたくたになるほど楽しめることは間違いない。」と紹介している。

日本の農民は豪邸に住んでいる わが国の農村との違いに仰天 = 中国メディア

国メディアの人民網は 16 日、「どうして日本の農民の住居は一見して豪邸なのか」と題する記事を発表した。 日本の農村部は中国とは比較にならないほど環境もインフラも充実しており、共通点と言えば「高齢化が進んでいることぐらい」と論じた。

記事はまず、日本の農村部の状況について「中国の農村と比べて、案の定ではあったが驚いてしまった」と紹介。 住居だけを見ても、建物の風格だけでなく設備なども「中国を完爆!」と改めて驚き、農村部の住宅について「日本の都市部住宅をも超越」と表現。 どうしてこんなに「豪宅」なのかと疑問を示した。 続けて、「日本の農村は早い時期に現代化を実現」と紹介。 農村部と都市部の生活に大差はなくなり、農村部の生活は都市部より快適な部分があると論評した。

農村部・都市部の差の小ささについては、農村部でも道路、水道、電気などが完備と紹介。 さらに農村部では住宅の周辺もきれいに清掃されており、小川の流れる農村では「空気が非常にきれいだ」と感嘆した。 さらに「住居は大部分が日本の伝統的な作り。 ほとんどの家が自動車を持っている。 農作業も機械化している。」と紹介した。

ただし「農村部には人が少ない。 多くが高齢者で、労働の主力も高齢者。 若者の多くは前途を切り開くために都会に行ってしまうからで、この 1 点だけは中国の農村に似ている。」と論じた。 ただし、子育てをしている若い夫婦もいると論評。 1 つの過程を取り上げ、近代的なキッチンや広々として開放的な間取りなどを紹介。 冬になれば洋風の暖炉の前で一家がくつろぐなど、理想的な子育ての様子を強調した。 (SearChina = 12-17-15)

解説 ◆ 日本人読者なら大抵の場合、日本の農村、ひいては農業にも大きな問題があると指摘するだろう。 例えば、環太平洋戦略的経済連携協定 (TPP) が発効した場合、日本の農業はどうなるだろうかなど、不安の種は尽きない。 ただし、中国の農村部に比べれば、日本の農村部が遥かに「充実」していることも間違いはない。 もちろん、中国の農村部と言っても千差万別だが、機械化が遅れた上に工場などが排出する汚染物質が土にも地下水にも浸透している。

さらに、最近では都市部の拡大という問題が出ている。 中国では土地が公有制なので、地元政府に「立ち退き」を要求されれば抵抗はほぼ絶望的だ。 現金による補償では、関係者が不当かつ違法に「中間マージン」を搾取する例が相次いだ。 代替地を貰えたとしても「都市周辺はもともと農業に適した土地だった。 農業に適していたからこそ、長年にわたり農業を営んできた。 代替地が一般に生産性に劣る。」との指摘がある。

つまり中国の農村部とそこに住む農民は、これまでなかなか適切なケアをしてもらえなかった上に、現在は「都市」に痛めつけられていることになる。 中国には現在も、農村部を中心に約 7,000 万人の「絶対的貧困層」がある。 「絶対的貧困」とは、「労働その他にもとづく合法的な収入だけでは基本的な生存も困難」な状態を指す。

編者注〉 多くの中国人観光客が日本の農村部を訪れ、何も飾らない自然な雰囲気を楽しんでいる、とのニュースを耳にするにつけ、1970 年代初頭、筆者が訪れた広州郊外の農村部に、筆者の原風景である日本の素朴な環境と親しみのある人情を見出し、戦後僅か 25 年程度で、日本は大きく変わったことを実感しました。 あれから 45 年、おそらく今、日本を訪れる中国人が日本の田舎を見て、同じように感じているのではないかと思えてなりません。


京都のマンション無許可民泊、3 社を書類送検

京都市のマンションが中国人観光客らの宿泊施設として無許可で使われていた事件で、京都府警は 16 日、旅行会社「新浪旅行(東京都)」や旅館業「煌ファンコーポレーション(山形市)」、マンション管理会社「長栄(京都市)」の 3 社と、各社の担当者 3 人を旅館業法違反(無許可営業)容疑で書類送検した。

3 人は、新浪旅行の顧問 (52)、煌社の役員 (48)、長栄の統括エリア長 (43)。 発表では、顧問と役員は 7 - 10 月、京都市から旅館業の営業許可を受けずに同市右京区のマンション(全 44 室) 36 室に延べ 353 人の中国人を 1 泊約 6,500 円 - 8,000 円で宿泊させ、統括エリア長は 5 月、同じマンションの 1 室に宿泊料を取り 6 人を泊めた疑い。 (yomiuri = 12-16-15)


「日本購物攻略」中華圏からの訪日客向け情報サイト開設

朝日新聞社は、中華圏からの訪日客向けの中国語ショッピング・レジャー情報サイト「日本購物攻略」を 24 日、開設した。 日本を訪れる中華圏からの旅行客に全国の祭りや季節のイベント、観光スポットのほか、電気製品や化粧品、食べ物、衣料、医薬品などの人気商品について最新のオリジナル情報を掲載する。 スマートフォンとパソコンに簡体字と繁体字の両方で配信する。 また、店舗で使えるクーポンを配信するほか、国内の宿泊やツアーの検索ができるコーナーもある。 フェイスブックや「微信」などの SNS でも最新情報を配信する。 (asahi = 11-24-15)


中国人、日本で何する? 買い物よりも風景 留学生調査

過去最多の更新が続く訪日外国人旅行者数を、中国人観光客が押し上げている。 中国で連休だった今月上旬も各地をにぎわせたが、日本の何に憧れるのか。 名古屋学院大大学院の中国人留学生、王銀(ワンイン)さん (34) の研究からは課題も見えてきた。 王さんは上海や東京で旅行会社に 10 年ほど務め、ガイドの経験もある。 日本語能力試験の最上級「N1」にも合格。 「中国の旺盛な旅行需要を日本がどう取り込むか。 双方を知る立場から研究したい。」と昨年春、大学院に入った。

中国版 LINE 「微信(ウィーチャット)」で昨年 12 月からアンケートをし、沿岸部の上海や東北部のハルビン、内陸で最も西の新疆まで 20 のエリアに住む 106 人が回答した。 ほぼ半分が 30 代で、訪日経験者は 3 割だった。 さらに王さんは今年、調査の一環で中国人のバスツアーにも添乗した。 そうした経験もふまえ、結果を分析した。

訪れたい理由の 1 位で、3 割は「田園風景を見たい」だった。 「中国で放映された『おしん』や『北の国から』などの影響が大きい」とみる。 2 位は「伝統文化や芸術の鑑賞」で、「買い物」は 3 位だった。 興味を詳しく問うと、大半が「日本人の暮らし体験」や祭りなどの体験型観光を挙げた。 着付けに関心があるという 30 代の女性からは「成人の日を体験したい」という答えもあった。

王さんによると、沿岸部など大都市からの観光客には、まず団体で東京 - 富士山 - 大阪の「ゴールデンルート」を回り、再来日して家族で 1 カ所に滞在し、日本文化を楽しむケースも多い。 日本ブームがテレビなどで広がり、最近は内陸部からの団体が訪日客数を押し上げているという。 21 日に観光庁が発表した 1 - 9 月の外国人旅行者数は 1,448 万人で、過去最多だった昨年 1 年間の実績(1,341 万人)をすでに上回った。 国・地域別で中国(383 万人)がトップで、4 月以降は前年同月比で倍増の状態だ。 日本で使ったお金の額でみても、7 - 9 月の中国は全体の 46% を占めた。

リピーターを増やす上で、参考になる点がアンケートで浮かんだ。 飲食店に中国語メニューがなく、コンビニエンスストアでパンを買ったという人がいた。 内陸部の人からは、ホテルに固形のせっけんを求める声も。 自分でハンカチなどを洗うのに液体では難しいようだ。 一方、王さんが案じるのはツアーバス運転手の過労だ。 中部空港へ最終日に送り、翌朝は別団体を迎えに行く。 それが 1 カ月間続いた、とある運転手から聞いた。 「ゴールデンルートで渋滞がひどいと乗務が 1 日 12 時間を超える。 事故が起きる前に対策をすべきです。」

日本の医療を生かした健康診断や美容エステなど「医療観光」も有望で、中国語での案内充実が欠かせない。 修士論文でそんなことも提言したいと話す。 指導する秋元浩一教授(流通論)は、「中国人観光客といえば『爆買い』だが、日本人の生活に興味があることはあまり知られていない。 研究が今後の旅行業に示唆するものは多い」と期待する。(志村英司、asahi = 10-22-15)

■ 中国人の旅行ことわざ(王銀さんによる)

「スズメは小さくても五臓六腑が備わる(小規模でも機能は完全)」 → 必需品があればビジネスホテルでも快適
「唐と宋は日本に、明と清は韓国に、(中華)民国は台湾にある(過去の建築様式が各地に)」 → 奈良や京都が人気


中国人旅行客が「当たり屋」!? 事実を確認せず報道、中国人記者に非難集中

香港メディアの鳳凰網は 5 日、中国人旅行客がこのほど京都の祇園で故意に自動車にぶつかり、金銭をせしめる事件が起きたと伝えた。 ところが誤報と判明。 地元団体の「誤解」を、事実を確認せずに報じたためだった。 中国版ツイッターの「微博(ウェイボー)」では、中国人女性を事実上「当たり屋」と決めつけた日本人側よりも、記者を非難する声が強い。

自動車を運転していたのは地元の女性だった。 地元団体は、中国人側が「けがをしていないのに 10 万円の支払いを強要した」などとして、「当たり屋行為」と読み取れる文章を作成し、注意を呼び掛ける貼り紙にした。 鳳凰網は地元関係者への取材により事実を確認したとして、「貼り紙」の内容を紹介。 "事件" 発生は 8 月 21 日で、日本人女性がゆっくりと運転していたところ、中国人旅行客が「車のミラーに向かって倒れてきた」、「痛い! 痛い! 足が痛いと大声をあげた」などと伝えた。

さらに、救急車を呼んで病院に搬送したが「ケガはないとの診断結果だった」と紹介。 中国人側は「金を出せ」と要求し、日本人女性は 10 万円を支払わされたと伝えた。 記事が「当たり屋行為」に相当する中国語を直接用いたこともあり、同件は中国人に大きな衝撃を与えた。

記事は、祇園の地元関係者に取材したとして、中国人旅行客が「当たり屋」として金品を要求する事件は今回以外にもあったと伝え、「中国人旅行客が携帯電話を車に向かって投げつけ、壊れた携帯電話の弁償を要求した」、「中国人旅行客が自撮り棒を振り回し、日本人の高齢者がけがをした」などの事例などを紹介し、中国人旅行客を批判した。

中国では、同記事に対する「疑問」や「批判」も出た。 中国共産党機関紙・人民日報系の環球網は「当たり屋」と決めつけられた中国人女性を取材し、同事故で足の靭帯を損傷し、骨にもヒビが入っていたと報じ、腫れあがった足の写真も掲載。 鳳凰網を批判した。 さらに祇園の地元団体も 6 日になり、貼り紙には事実と異なる内容があったと謝罪。 改めて調べたところ、中国人女性は病院で打撲と診断され湿布薬を処方されており、運転していた女性が契約していた保険会社と中国人側で示談交渉が進んでいるなどと紹介した。 貼り紙作成の責任者の処分も検討するという。

中国で、祇園の団体の「お詫び」が紹介されると、インターネットユーザーの批判は日本側よりもむしろ鳳凰網の記者に向けられた。 微博(ウェイボー、中国版ツイッター)で最も多くの「いいね」が集まった投稿は「メディアは毎日、確認もしない情報をニュースとしてどんどん発表している(中略)、信用性は全くない。 ドラマの様相は毎日逆転する。 ゴミだ!」だ。

次に「いいね」が多いのは「主人である日本人が謝ったのに、犬は謝らないのか?」との書き込みだ。 日本在住の記者が「日本側の言い分だけを一方的に聞いた」として、日本人を「主人」にたとえた。 「謝った日本人」への怒りはあまり感じられず、記者への批判を強く感じる書き込みだ。 「デマを流した記者は辞めてしまえ」、「今の時代のニュースには、道徳がともなわないのさ」といった、書き込みも、多くの「いいね」を集めている。

鳳凰網は上記記事を李記者の署名記事として配信した。 李記者は吉林省出身で、日本で国際関係論を学び、博士号を取得したという。 2011 年の東日本大震災の際には、日本の状況をツイッターで次々に発表して評価された。

2015 年 4 月には、記者会見に臨んだ麻生太郎財務相が質問した李記者に対して「日本は自由に発言でき、追放されたりしないよい国」と言って大笑いしたことに対し、微博で「嘲笑された」と反発。 大笑いした麻生財務相を「教養がない」と批判する声と、「言っていることは正しい」と論じる、異なる意見が大量に寄せられるなどで、李記者への注目度が再び高まった。 (SearChina = 10-14-15)


「爆買い」に潜む「3 つの異常」 = 中国メディア

中国メディア・人民網は 4 日、国慶節の連休を迎えた中国で再び中国人観光客による日本での「爆買い」がクローズアップされていることについて、中国社会が考えるべきことを示す評論記事を掲載した。 記事はまず、中国人による日本での「爆買い」が成立する背景として「中国人客が買いたがっている」と同時に「日本の商人も売りたがっている」ことを挙げ、「このような売買は市場経済において普通のことである」と説明。

さらに、中国経済が下向きの圧力を受け、経済構造改革の難題を抱え、なおも収入格差が存在するという状況であると断ったうえで、「中国社会全体の平均収入が長年増加し続けているのも争いがたい事実」とし、日本で何を買おうが「お金を出して消費を行うというのは、財布の中のお金が以前より増えたこと、中国人の消費や生活に対する考え方が進歩していることの表れなのだ」と説いた。

また、中国人による「爆買い」はなにも日本だけの話ではなく、英国やフランスなどに比べれば日本でのショッピング量やその増加ペースは大したことがないとも論じた。 そして、「爆買い」自体は異常なことではないが、「中国のマクロ経済政策決定者たちは、この『正常』から『異常』を見出さなければならない」とし、3 つの「異常」な点を挙げた。

1 つ目は国民が強い購買力を持ちながら、それが海外市場において発揮されている点。 そこには中国国内産業を「中 - 高級」路線へと高めて国民の購買ニーズに適合すること、公平な競争が行われる貿易環境を作るとともに高すぎる関税を引き下げて、消費者の目を国内にとどまらせることといった課題が浮き彫りになっているとした。 2 つ目は一部世論が「抗戦勝利の記念」を「日本製品不買」に置き換えるという狭隘な政治的観点を持っていること、そして 3 つ目は「中国人観光客が日本を攻略、陥落させる」など客観性を欠くような情報がネット上に氾濫していることを挙げた。 (SearChina = 10-5-15)


日本人の訪中旅行客が「引き潮のごとく」減少 = 中国メディア

中国メディアの澎湃新聞は 1 日、日本を訪れる中国人旅行客が過去最高を更新する見通しである一方で、「中国を訪れる日本人旅行客の数が日増しに減少している」ことを案じる記事を掲載した。 日本政府観光局 (JNTO) の統計によれば、2015 年 8 月に日本を訪れた中国人外客数は 59 万 1,500 人に達し、前年同月比 133.1% 増と大きな伸びを示した。 さらに、15 年 1 - 8 月の中国人外客数は前年同期比 117% 増の計 334 万 7,000 人に達した。

日本を訪れる外国人観光客のうち、国・地域別に見ると韓国や台湾、香港も大きく伸びているものの、それでも 40 - 60% 台の伸び幅にとどまっており、中国人外客数の 117% の伸びがいかに大きいかがよく分かる。 また、中国人旅行客による日本での消費は「爆買い」とも形容され、もはや説明も要らないほど認知を獲得した言葉となった。 日中関係は決して良好ではないものの、日本を訪れる中国人旅行客に対しては日中関係による政治的な影響は「訪日客の数」、「日本滞在中における消費」の両面において現時点でほとんどないと言えよう。

一方、中国メディアの澎湃新聞は「観光目的の渡航先として、日本人から見た中国の魅力が薄れている」と指摘し、日本で開催された旅行博覧会に参加した黒龍江省の旅行関係者の話として「日本人は古代中国の歴史などは好むようだが、現代の中国と中国人はあまり好きではないようだ」と分析。 中国を訪れる日本人旅行客の「数」においては日中関係の政治的な影響も出ているとの見方を示した。

さらに、日本の旅行関係者が「日本は近ごろ、中国および韓国と政治的に緊張した関係にあり、こうしたなかで日本人に中韓への旅行を売り込むのは非常に困難」と述べていることを指摘。 また、政治的な緊張だけでなく、中国の深刻な大気汚染や食の安全問題は日本でも大きくクローズアップされたことで、日本人旅行客が中国を訪れることを避けている可能性があると伝えた。

日本国外では「日本人はサイレントクレーマーだ」と言われることがある。 日本人は中国で起きた反日デモのような行動はなかなか起こさないが、日本人消費者は政治面や中国の環境問題などに対し、「何も言わずに中国を敬遠し、離れて行ってしまった」ということなのかも知れない。 (SearChina = 10-3-15)


中国客 2,000 人、クルーズ船が清水港に初入港

中国の国慶節(建国記念日)の大型連休に合わせた中国発着のクルーズ船が 2 日、静岡市の清水港に初めて入港した。 約 2,000 人の中国人観光客は、富士山などの景色を楽しみ、松坂屋静岡店(静岡市葵区)では日本製の日用品などを買い求めた。 午前 8 時に清水港へ入港したのは、大型客船「サファイア・プリンセス」。 中国人観光客は、バス約 50 台に乗り込み、富士山本宮浅間大社や三保松原、箱根への各ツアーへ出発した。

松坂屋には、バス 11 台で 450 人が訪れた。 通常よりも 30 分ほど早い午前 9 時 25 分に開店。 保温力のあるスープカップなどの日用品や宝石、子供服の売り場に人が集まった。 スマートフォンで商品の写真を見せ、お目当ての商品を探す姿が目立った。 子供服を 8 万円ほど購入したという 30 歳代の夫婦は、「日本のものはデザインが好き。 予算はなく、欲しいものがあれば購入する。」と話していた。

松坂屋によると、2 時間の滞在で、約 600 万円の売り上げがあったという。 同店は、通訳 24 人を配置したほか、免税カウンターや中国人向け決済サービス「銀聯(ぎんれん)カード」対応のレジを増設して準備した。 (yomiuri = 10-3-15)


中国人「爆来」でバス足りない 学校行事に影響も

中国で国慶節(建国記念日)の大型連休を迎えた 1 日、多くの中国人観光客が来日した。 博多港に下り立った人は商業施設へ。 「爆買い」への期待は高まるばかりだ。 だが、あまりの急増に迎える態勢が追いつかず、思わぬ余波も生まれている。 1 日朝、歓迎の和太鼓の演奏が福岡市の博多港に響いた。 中国・上海発のクルーズ船「コスタセレナ(約 3,100 人乗船)」が到着。 下り立った観光客は、ずらりと並ぶ 70 台以上のバスに足早に乗り込んだ。 別のふ頭には約 2 千人が乗った船が着いた。

外国人観光客に人気のキャナルシティ博多(同市博多区)。 同日昼ごろには、家電や衣料品が詰まった紙袋を持った客であふれた。 中国・大連から家族で訪れた会社員の女性 (34) は「旅の目的はショッピング。 もう子供服を買った。」と満足そうだ。 中国人観光客をターゲットにした商戦は熱い。 同市の 20 の商業施設は今年、国慶節に合わせたキャンペーンを初展開。 外国人向けの特典を用意したり、お勧め商品を中国語で紹介した冊子を配ったりしている。

各自治体によると、今年、博多港に入る予定の客船は 273 隻と前年(115 隻)の倍以上。 うち 250 隻が中国からだ。 長崎港でも今年は約 130 隻(前年は 75 5隻)と過去最高の予定。 下関港でも過去最高を見込む。 鹿児島港では昨年を上回る 51 隻が入る予定だ。

とりわけ活況なのがバス業界だ。 福岡県内に観光バス 28 台を保有する福岡市内の会社は、多い日で 1 日 20 台をクルーズ客にあてるという。 九州運輸局によると、同県に登録された貸し切りバス事業者 137 社(計 1,727 台)で対応できない日がある。 「他県からバスを回して埋め合わせている」と担当者。 国も昨年、他県の事業者が参入しやすいよう規制緩和している。

ただ、駐車スペースの問題がある。 キャナルシティ博多には、多い日で 100 台以上のバスが立ち寄るが、6 月末まで駐車場は大型バス 9 台分だけだった。 キャナルシティ博多を管理する福岡地所は 7 月、新たにバス 10 台分の駐車場を近くに確保し、福岡市も舞鶴公園(中央区)に 15 台分を確保した。 それでも、駐車場を待つバスの列がしばしば周辺にできる。 今後も市中心部に家電量販店や免税店の出店が予定され、さらなる駐車場不足や渋滞が懸念されている。

福岡県朝倉市の観光バス会社の 50 代の男性運転手は「(駐車場の空きを路上で待っているとき)いつ警察に駐車違反だと指摘されるか心配だ。 本音を言うと、クルーズ船の客を乗せたバスは運転したくない」と話す。 (田中翔人、柴田秀並、asahi = 10-2-15)


中国人はこの夏、日本で何を買ったのか インフォグラフィックで解説

訪日中国人の間で日本のお土産として定着しているもの、それは「炊飯器」、「温水洗浄便座」、「魔法瓶」、「セラミック包丁」の 4 つで、中国では「四宝」と呼ばれています。 しかし、昨今は医薬品、化粧品、食品など人気製品が多様化しており、ソーシャルメディアの書き込みでもその傾向を確認することができます。 今回は、実際に訪日して何を購入したか、ソーシャルメディアの書き込みから集計したランキングをご紹介するとともに、1 カ月後のランキングと比較してみたいと思います。

本格的な夏の到来を感じさせる、【7 月 15 - 21 日】の買ったランキング

まずは 7 月 15 - 21 日のランキングからご紹介します。

日焼け止めや虫よけ関連商品などがランクインしており、本格的な夏の到来を感じさせますね。 また、「龍角散ダイレクト」や「雪肌精」、「サンテ FX」は人気があるようですが、お土産の定番商品となりつつあるのでしょうか。

爆買いは、実際の暦よりも早めに季節の変化を反映する傾向が

気になる約 1 カ月後【8 月 12 - 18 日】の買ったランキングは、以下のようになりました。

まだ 8 月後半といえば暑い盛りのはずですが、7 月にランクインしていた日焼け止めや虫よけ関連商品などはトップ 10 から早々に姿を消しています。 かわりに、服飾や魔法瓶など、秋からも活用できそうな商品がランクインしていました。

このランキングを見ると、"爆買い" の動きには、実際の暦よりも早めに季節の変化が現れる傾向があるようです。 また 1 カ月前と比べると、「夜おそいご飯でも Diet」、「万田酵素」などのサプリメントがランクを上げています。 日本の健康食品、サプリメントは品質が良く、安全、効果があり、副作用がないと非常に評価が高いことが、ソーシャルメディアの書き込みにも見られます。

というのも、夏が終わり、秋から冬にかけて食欲が増し、運動量も減って太りやすくなることを気にする女性が増えるのは中国も同じです。 中国でも女性は常にダイエットに効果がある商品、方法を探し求めているようなのですが、最近そうした女性の間で日本の酵素の人気が拡大しているようで、季節性もあいまってその動きを反映したランキングとなりました。

さらに、龍角散ダイレクトや雪肌精、サンテ FX などは 8 月にもランクインしており、お土産の定番となりつつあるようです。 他に人気商品が出てくるのかどうかも、今後ウォッチしていきたいところですね。 (図解中国トレンド Express = 10-2-15)