離陸前のインドネシア機から乗客脱出 荷物室にドリアン 2 トン

LCC の旅客機事故があったインドネシアで、今度は機内から乗客が「耐えきれない」と脱出する「事故」が発生 - -。

インドネシア・スマトラ島ブンクル州の州都ブンクルにある空港から首都ジャカルタに向かう予定だったスリウィジャヤ航空機で、機内に搭乗した乗客の大半が機外に降機してしまい離陸が遅延する「事件」があった。 原因は機体下部の荷物室に積み込まれた大量の「ドリアン」から、機体上部の客室にまでその臭いが漏れてきたためで、改めてドリアンの臭いの凄さを裏付ける出来事となった。

客室乗務員 (CA) は臭いの原因が荷物室のドリアンであると説明したうえで「離陸して上空に上がれば臭いはなくなる」、「臭い消しとして消臭効果のあるコーヒーの粉末やパンダンの葉を置いてあるので心配ない」と乗客に説明したという。 しかし乗客たちは臭いに耐えきれないため、善処を CA に求めたものの解決策が示されないことから、多くの乗客がタラップを降りて機外に出てしまった。

スリウィジャヤ航空ではとりあえず乗客の要望と運航を優先させるために荷物室に積み込まれていたドリアン 2,025kg を急きょ下ろすことを決定。 ドリアンを機外に運び出した後、乗客を再度機内に案内し、出発予定時刻を 1 時間遅れて離陸したという。 積みこまれた約 2 トンものドリアンが、乗客の荷物なのか空輸する貨物なのか、所有者は誰なのかなどの「騒動の元凶」であるドリアンの詳細については伝えられていない。

乗客が FB で顛末を伝える

この「ドリアン事件」の一部始終は乗客の一人が映像をインターネット上のソーシャルネットワーク facebook に投稿したため、その様子が広く伝わった。

BBC などが伝えた投稿者のコメントによると「機内に入ったらドリアンの臭いがした。 CA に不満を言ったものの、聞き置くだけで具体的な対応をしてくれなかった。」ということで、「周りの乗客にこの機体で飛行したいか聞くと大半が否定的だったので機外に出た」としている。 乗客の中には CA に詰め寄る人もいたというが、最終的にはドリアンを荷物室から下ろして問題は解決、全ての乗客が機上の人となったという。

悪臭だが「果物の王様」ドリアン

ドリアンは東南アジア全域にある果物で、トゲ状の外観からは想像もできないほど果実は甘くとろける様な触感で「果物の王様」と称されている。 ただその臭いは強烈で「生ごみの臭い」、「食べ物が腐敗した臭い」など酷評を得ており、ドリアン好きには応えられない臭いもドリアン嫌いには耐えがたい悪臭でしかない。 その強烈な臭いゆえに、インドネシア、シンガポールなどでは航空機は当然のことながら列車や地下鉄、バスやタクシー、ホテルへの持ち込みが厳しく制限されている。

ドリアン好きに言わせると「最初に口にしたドリアンで好き嫌いが完全に分かれる」ということで、ドリアンの「ファーストコンタクト」ならぬ「最初のひと口」が、その後の人生でのドリアンとの関係を決定づけることが多いという。 つまりドリアンでも味に幅があるということでマレーシアに多い品種「モントン」がドリアン好きの間では最高とされている。 インドネシアでは「メダン」、「ぺトラック」などの品種があり、5 - 10 月の最盛期には各地にドリアン専門の夜市がたつほか、道端にドリアンを満載したトラックが停まり即席販売で売られている。 臭いが強いため自家用車で来て購入するか、販売しているその場で食べるのが通常だ。

安いもので 1 個が 10 万ルピア(約 800 円)、大きく甘い品種などになると 20 - 40 万ルピア(約 1,600 - 3,200 円)になる。 ビールなどのアルコール類やコーヒーなどとの「食べ合わせ」がよくないと言われているが科学的に証明された訳ではないという。 ドリアン味のキャンディー、ドリアンアイスクリーム、ドリアン羊羹、ドリアンのドライフルーツ、ドリアンジュースなど臭いをやわらげた加工商品も数多く製品化されている。

今後は別の方法検討、と航空会社

今回の「事故」についてスリウィジャヤ航空は「ドリアンは航空機の運航に支障をきたす物でもないし、積載禁止の危険物にも指定されていないので積み込んだだけである」としながらも「ドリアンの積載に関しては今後、乗客への迷惑、という観点からどういう方法があるのか検討することとした」として今後、同様の事案の発生を防止するとともに、ドリアン輸送に関する新たな方法を模索するとしている。 ドリアンのシーズンは間もなく終わろうとしているが、冷凍などで保存されたドリアンは一年中出回っており、今後もドリアン好きとドリアン嫌いの人による「臭い」を巡る攻防は続きそうだ。 (大塚智彦、NewsWeek = 11-8-18)


操縦士の飲酒検査、各社任せ 臭いがしたら検査する社も

多くの乗客の命を預かる操縦士が飲酒問題で逮捕される事件が起きた。 先月末にも全日空系の機長が飲酒がもとで乗務できなくなる事態が発覚したばかり。 チェック体制はどうなっているのか。 今回、日航の副操縦士は自社の検査を何らかの方法ですり抜けたが、飛行機に移動中のバスの運転手に酒のにおいで気づかれ、逮捕された。 実際に飛行機に乗る前だったが、現地では航空機に乗務する前の勤務段階でのアルコール基準があるといい、それに違反したという容疑だ。

日本の場合、法令は乗務前 8 時間以内の飲酒を禁止しているが、呼気検査での基準値はなく、航空各社任せとなっている。 日航は、乗務前の対面検査が義務で、不正を防ぐため、国内ではストローで息を吹き込まないと作動しない新型の検知器を配備していたが、海外では息を機器に吹きかける旧型を使ったままだった。 今回の事件を受け、今月中に海外にも新型を配備する方針だ。

全日空は、日航と手法や基準はほぼ同じだが、ほとんどの空港で検査に操縦士以外の第三者を立ち会わせている。 乗務前日に飲めるアルコール量の目安も示す。 今回の日航副操縦士の酒量はワイン 2 本とビールを缶と瓶で計 5 本とされるが、全日空の指標はビールなら中瓶 2 本、焼酎なら 200 ミリリットルまでだ。

スカイマークも検査を義務づけ、基準値は 1 リットルあたり 0.15 ミリグラム未満が条件。 操縦士の検査には地上職の職員が立ち会う。 一方、エア・ドゥは、地上職の職員が臭いなどから乗務員に飲酒の影響があると疑った場合のみ、地上職の職員が立ち会いのもと検知器で調べる。 1 リットルあたり 0.01 ミリグラム未満でないと乗務を認めないという。

他の交通機関はどうか。 鉄道事業者は、法令で酒気帯びでの乗務が禁止されているが基準値や罰則などはない。 バスやタクシーでは乗務前の呼気検査が義務なうえ、少しでもアルコールが検出された場合は運転できないという。 (北見英城、田中美保、贄川俊、asahi = 11-3-18)


機長が一時的に居眠りか 長野のヘリ墜落、国が報告書

長野県防災ヘリコプター「アルプス」が昨年 3 月、同県松本市の山中に墜落して機長や整備士ら 9 人全員が死亡した事故で、国の運輸安全委員会は 25 日、報告書を公表した。 機長が一時的な居眠りに陥るなど意識状態が低下したために危険を回避できず、墜落した可能性があると指摘した。 事故は昨年 3 月 5 日午後 1 時 40 分すぎに起きた。 9 人は救助訓練を行うためにヘリに搭乗していた。

報告書によると、搭乗者が撮影したビデオから、ヘリは約 1,740 メートルまで高度を上げた後で右旋回し、水平飛行を約 1 分 30 秒間続けたことが判明。 その後樹木にぶつかりながら直進し、山の斜面に墜落した。 この間、機長が衝突や墜落を回避しようとする様子も、意図的に衝突しようとした様子も確認されなかった。 機体の異常を示す警告音なども録音されておらず、墜落後に回収されたエンジンにも異常は見つからなかったという。

一方、機長は事故の 6 日前まで時差が 7 時間あるフィンランドへ 10 日間の海外旅行に行っていた。 また、事故当日の午前中は救助でヘリを緊急運航していた。 報告書はこれらの経緯などをふまえ、水平飛行中に疲労や時差の影響で一時的な居眠り状態に陥るなど機長の意識状態が低下し、衝突や墜落を回避できなかった可能性があると指摘した。 ただ、「実際にそのような状態に陥っていたかどうかは明らかにすることができなかった」とも述べた。 (贄川俊、asahi = 10-25-18)

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防災ヘリ墜落、山の気象見誤ったか 低空飛行も危険誘発

群馬・長野の県境近くで 10 日、9 人が乗った群馬県の防災ヘリコプターが墜落した。 いったい何が起きたのか。 国土交通省によると、墜落した米ベル社製の 412EP は国内で 47 機が登録されている。 警察や海上保安庁などの官公庁でも使われ、同型機を所有する航空会社の関係者によると「世界的に長く使われている操縦しやすい機体」という。

前橋地方気象台によると、午前 10 時ごろの現場付近は曇りで風はほぼなかったが、雷注意報が出ていた。 山では気流や局地的な天候変化も多い。 17 年 3 月に長野県の防災ヘリが墜落して 9 人が亡くなった事故でも、険しい山岳地帯特有の気象変化などの操縦の難しさが関係した可能性が指摘されている。

今回の飛行は、管制官の指示ではなく操縦士が目視で操縦する「有視界飛行」だった。 楠原利行・第一工業大教授(航空工学)は「山の気象を見誤ったのではないか」と指摘する。 「台風 13 号が接近したばかりで不安定な気象のなか、雷雲や積乱雲の中に突っ込んだのかもしれない。 局地的に発生した雷雲などにより生じたダウンバースト(下降噴流)が、墜落を引きおこした可能性もある。」と話す。

航空評論家の青木謙知氏は「機体が風で水平に 50 メートル流されただけで斜面の木にぶつかる危険がある」と山あいでの飛行の難しさを強調。 「山岳地のヘリ事故の多くが高度の下げすぎで起きる。 今回の飛行は登山道のチェックが目的だったため、ルートの中に危険な岩などを発見して、確認のために低く飛んで木にひっかかった可能性もある。」と話した。 (asahi = 8-11-18)

過去の主なヘリコプター事故
1991 年8 月兵庫県村岡町(現香美町)の山中に阪急航空のヘリが墜落 8 人死亡
94 年12 月北海道熊石町(現八雲町)の山中で航空自衛隊のヘリが墜落 5 人死亡
96 年4 月長野市で取材中のテレビ信州のチャーターヘリと長野放送のヘリが衝突 6 人死亡
97 年1 月愛知県岡崎市の山中でトヨタ自動車のヘリが墜落 社員ら 8 人死亡
2010 年7 月埼玉県秩父市の山中で、救助活動中だった県の防災ヘリが墜落 5 人死亡
8 月香川県多度津町の瀬戸内海に、第 6 管区海上保安本部のヘリが墜落 5 人死亡
17 年3 月長野県松本市の山中に県防災ヘリが墜落 9 人死亡
11 月群馬県上野村の路上に東邦航空のヘリが墜落 4 人死亡
18 年2 月佐賀県神埼市の住宅に陸上自衛隊ヘリが墜落 乗員 2 人死亡、小学生女児がけがをし住宅が炎上

米軍、F35 戦闘機の運用停止 = 墜落受け、全世界で点検

【ワシントン】 米国防総省は 11 日、先月下旬に米南部サウスカロライナ州で起きた最新鋭ステルス戦闘機 F35 の墜落事故を受け、国内外に展開する全ての F35 の運用を一時停止すると発表した。 初期調査の結果、エンジンの燃料管に不具合がある可能性が見つかったため、全機体の検査を実施する。

声明によると、検査は今後 24 - 48 時間以内に行われ、問題が見つかった機体については燃料管を交換するなどの措置を取る。 「問題がない機体はこれまで通り運用する」という。 F35 は米国など 9 カ国が共同開発した「第 5 世代機」で、高いステルス機能を持つ。 先月 28 日に墜落した F35B は海兵隊仕様の機体で、短距離離陸と垂直着陸が可能。 F35B は米軍岩国基地(山口県)にも配備されたほか、佐世保基地(長崎県)を拠点とする米海軍の強襲揚陸艦「ワスプ」でも運用されている。 (jiji = 10-12-18)


ロールスロイスの不具合航空機エンジン、IHI が中核部品供給へ

設計変更の中圧タービンブレードを量産

IHI は 2019 年初頭にも相馬第一工場(福島県相馬市)で英ロールスロイス (RR) 製航空機用エンジン「トレント 1000」向け中圧タービンブレードの量産に乗り出す。 同エンジンは米ボーイングの中大型機「787」型機に搭載されており、度重なる不具合が発生している。 今回、IHI は設計変更を反映した改修型の中圧タービンブレードの製造を RR から約 3 割請け負う予定だ。

IHI が今後、量産を本格化するのは「トレント 1000」と「トレント XWB」向けの中圧タービンブレード。 トレント XWB は欧エアバスの新鋭旅客機「A350XWB」に搭載されるエンジンで、IHI は 5 月頃から出荷を始めている。 これらの中圧タービンブレードは従来、RR が内製していたが、製造請負契約に基づき IHI が参画する。 IHI はこれまでにも RR が中心となって開発した大型エンジン「トレント」シリーズにシャフトや低圧・中圧タービンの部品を供給している。 技術力が評価され、RR 向けの部品供給が拡大する格好だ。 (NewSwitch = 8-4-18)

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ANA、国際線も欠航 9 月から 212 便、787 エンジン問題余波

全日本空輸 (ANA) は 8 月 2 日、ボーイング 787 型機が使用するエンジンの整備作業の影響により、国際線の一部も欠航すると発表した。 成田 - ロサンゼルスと香港線、中部 - 香港線の 3 路線が対象で、9 月 1 日から 10 月 27 日の一部期間を欠航する。 57 日間で 212 便を欠航し、約 1 万 6,500 人に影響が出る見通し。

787 路線で機材繰り

1 日 2 往復運航の成田 - ロサンゼルス線のうち、欠航の対象となるのは、成田を午後 4 時台に出発する NH176 便と、午後 3 時台に到着する NH175 便。 9 月 7 日と 10 日、14 日、18 日、19 日、21 日から 30 日、10 月 2 日、4 日、6 日、8 日から 27 日まで、計 76 便の運航を取り止める。

成田 - 香港線は 1 日 2 往復のうち、ANA と同じく ANA ホールディングス傘下のエアージャパン が運航する、NH809 便と NH810 便を欠航。 9 月 1 日から 27 日まで、計 54 便の運航を取り止める。 1 日 1 往復の中部 - 香港線は、9 月 1 日から 27 日と、10 月 14 日から 27 日まで、計 82 便を欠航する。

今回の欠航の対象となる、成田 - ロサンゼルス線には 777-300ER を、成田 - 香港線には 767-300ER を、中部 - 香港線には 737-800 を投入している。 これらの機材を 787 などで運航する国際線に代替投入し、機材繰りが発生することで、3 路線の一部を欠航する。

9 月以降 1 日 600 人に

ANA は 787 のエンジン整備の影響により、7 月 6 日から国内線の一部を欠航。 現在公表している 8 月 31 日まで、累計で 989 便が欠航し、約 15 万 9,000 人に影響が出る見通し。 今回のエンジン整備が、国際線に影響するのは初めて。 8 月までの欠航便数は、1 日あたり 17.5 便で、2,800 人程度に影響が出ている。 9 月以降は国内線・国際線合わせて、1 日あたり 15 便程度が欠航となるものの、影響人数は 600 人程度となる見込み。

ANA によると、8 月までは提携他社便や新幹線など、代替手段の確保を最優先としたと説明。 9 月以降は、影響する旅客数を最小限とするため、欠航便を選定したとしている。 国内線 9 月分の欠航については、8 月 9 日に公表する。 10 月 28 日から始まる冬ダイヤでは、運航スケジュールを見直すことで、欠航便の発生を抑える。

年内に改良エンジン

整備対象となるのは、ANA の 787 が使用しているロールス・ロイス (RR) 製エンジン「トレント 1000」。 今年 4 月に、FAA (米国連邦航空局)と EASA (欧州航空安全局)が RR に対し、航空機の安全性を確保するための整備や改修を指示する「耐空性改善命令 (AD)」を出した。日本の国土交通省航空局 (JCAB) もこれに基づき、耐空性改善通報 (TCD) を発行。 ANA も、対象となるエンジンの整備を進めてきた。

ANA によると、4 月の段階では、主に国際線を飛ぶ 787-9 が搭載している「パッケージ C」と呼ばれるエンジン 66 基が対象だったが、EASA が 6 月 12 日に AD を追加発行。 改修対象のエンジンが、主に 787-8 が使用している「パッケージ B」にも広がり 136 基に増えたことで、機材繰りに影響が及んでいる。

これに対し、RR は 7 月 17 日に声明を発表。 現在は点検と、エンジン内部の耐久性回復に向けたメンテナンスを進めており、検証試験が最終段階にあるとした。 対策を講じたエンジン部品は、年内をめどに ANA を含めた航空各社に提供できる見込みだという。 (Yusuke Kohase、Aviation = 8-2-18)

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ANA、新たに 330 便欠航 … 5 万 8 千人に影響

全日本空輸 (ANA) は 12 日、ボーイング 787 型機のエンジン点検・交換作業が長期化し、新たに 23 - 31 日の国内線計 330 便を欠航すると発表した。 搭乗予定だった約 5 万 8,000 人に影響が出るため、全日空は振り替え便の案内を進めている。

8 月も羽田 - 大阪(伊丹)便などを中心に 1 日 10 - 20 便程度の欠航が発生する見込みという。 全日空は影響の拡大を抑えるため、お盆期間の 8 月 9 - 19 日に羽田空港を発着する伊丹、岡山、広島、福岡の 4 路線で予約の受け付けを停止した。 エンジンは英ロールス・ロイス社製で設計上の問題が見つかったことで点検・交換を進めており、全日空はこれまでに 6 - 22 日の国内線計 289 便が欠航すると発表していた。 (yomiuri = 7-12-18)

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全日空 113 便を欠航へ RR 製エンジン部品交換

全日空は 6 日から 113 便を欠航すると発表した。 全日空は 4 日、ボーイング 787 に搭載されているロールスロイス社製エンジンで部品交換が必要になったため、6 日からの 1 週間、羽田を発着する国内線 113 便を欠航すると発表した。 エンジンの内部部品に亀裂が入るといった恐れがあり、今年 4 月から主に国際線で実施していた点検を国内線にも拡大したためで、振り替え便などで対応するという。 (日テレ = 7-4-18)


エア・カナダ機、成田空港で立ち往生 滑走路一時閉鎖

30 日午後 3 時 45 分ごろ、成田空港に着陸したカナダ・モントリオール発成田行きのエア・カナダ 5 便(ボーイング 787-8 型機)が、駐機場に向かう途中で誤って工事中の誘導路に進入し、停止した。 舗装された場所だが、行き止まりのため戻れなくなったという。 この影響で、2 本の滑走路のうち B 滑走路が閉鎖され、機体を牽引車で移動した後、午後 10 時すぎに再開した。 国土交通省成田空港事務所によると、乗客 201 人と乗員 11 人にけがはなかった。 滑走路も点検の結果、異常はないという。 (asahi = 7-30-18)


一昨年の大韓航空機出火、エンジン部品の製造ミスが影響

羽田空港で 2016 年 5 月、離陸しようとした大韓航空機のエンジンから出火した事故で、国の運輸安全委員会は 26 日、調査報告書を公表した。 エンジン内の部品が製造ミスの影響で破断し、衝撃で傷ついた箇所から燃料が漏れて引火したと指摘した。 事故は 16 年 5 月 27 日正午すぎに発生。 韓国・金浦行き 2708 便(ボーイング 777-300 型、乗員乗客 319 人)の左エンジンが離陸滑走中に壊れて出火、スライドで緊急脱出する際に乗客 40 人がかすり傷などの軽傷を負った。

報告書によると、エンジンは 04 年製造で米プラット・アンド・ホイットニー (P & W) 製。 飛行時間は 4 万 1,594 時間だった。 今回の調査で内部の「タービン・ディスク」という円盤状の部品に製造ミスが発覚。 別の部品を取り付けるための溝に、本来あってはならない段差があった。 ディスクが回転する際に段差に力が集中して金属疲労が進み、亀裂が入り破断したとみられる。 衝撃でエンジンカバーなど別の部品も壊れ、燃料や潤滑油が漏れて引火したという。

段差は設計上の許容範囲の 5 倍もあったが見逃され、14 年 11 月に大韓航空が行った検査時には亀裂も生じていたとみられるが、発見できなかった。 再発防止のため、P & W はディスクの製造工程を自動化して人的ミスが起きないようにした。 また、破断した箇所を新たに重点検査の対象に指定した。 大韓航空は P & W の指示にしたがいエンジン検査を強化した。 各国の航空機で使われている P & W 製の同型エンジンには、同様の製造ミスはなかった。

脱出にも不手際があった。 報告書は、非常脱出前に乗務員が確認すべき項目のリストを副操縦士がすぐには見つけられず、対応に手間取ったと指摘。 定位置に置かず、出発前の書類確認も不十分だったという。 また、ドアを開いた時点でエンジンがまだ動いており、人が外に出れば風圧で飛ばされる恐れがあった。 脱出用のスライドの一つは風圧で折れ曲がり使えなかった。 大韓航空は脱出はエンジン停止後に行うよう訓練を通じ徹底したという。 (伊藤嘉孝、asahi = 7-26-18)

初 報 (5-27-16)


大韓航空機の車軸折れ、以前からひび割れか 運輸安全委

成田空港で 6 月 29 日に着陸した大韓航空機(ボーイング 777-300 型)の車軸が折れて動けなくなったトラブルで、国の運輸安全委員会は 24 日、車軸に以前からひび割れが生じていた可能性があると発表した。 原因は調査中だが、国内では全日空の 28 機、日本航空の 27 機が、同じ車軸を使用している。 国土交通省航空局は同日、両社に車軸の点検を指示した。

安全委によると、折れたのは大韓航空機の右側の主脚のタイヤをつなぐ車軸。 破断面を調べたところ、一部が黒く変色していた。 ひび割れが生じた箇所で、腐食や金属疲労が進み、異物がしみ込み、強度が低下していた可能性があるという。 車軸は 2009 年 7 月に交換されたもので、10 年間の耐用年数はすぎていなかった。 安全委は、このトラブルを深刻な事故につながりかねない重大インシデントとして調査している。 (伊藤嘉孝、asahi = 7-24-18)

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重大インシデント認定 大韓航空機トラブル

29 日昼ごろ、成田空港に着陸した大韓航空機が、誘導路で動けなくなり、立ち往生するトラブルがあった。 国土交通省は重大インシデントに認定している。 29 日午後 0 時半すぎ、韓国・仁川発成田行きの大韓航空 703 便が、成田空港の誘導路を走行中に立ち往生した。 国土交通省によると、703 便の右側の脚が損傷していて、動けなくなったという。 滑走路上にはタイヤの破片や金属片も見つかっている。

乗客と乗員あわせて 335 人にケガはなく、機体のけん引に時間がかかることから、乗客はその場で航空機を降りてバスでターミナルへ移動した。 国交省は、事故につながりかねない「重大インシデント」に認定し、国の運輸安全委員会は事故調査官を派遣し、事故の原因などを調べている。 (日テレ = 6-29-18)


中華航空機が悪天候で目的地変更、燃料減 重大事態認定

8 日午後 0 時 40 分ごろ、台北発富山行きの中華航空 170 便(ボーイング 737-800 型、乗客乗員 155 人)が悪天候で富山空港に着陸できず、目的地を中部空港に変更するトラブルがあった。 中部へ向かう途中に燃料が少なくなったため操縦士が緊急事態を宣言、優先的に同空港へ着陸した。 けが人はなかった。 国土交通省によると、同機は富山空港への着陸を 3 回試みた後、目的地を変更した。 国交省は深刻な事故につながりかねない重大インシデントに認定、運輸安全委員会が調査することを決めた。 (asahi = 7-8-18)


全日空機内の気圧低下、ダクトつなぎ目ずれていた

先月 27 日、羽田発鹿児島行きの全日空 629 便が飛行中に機内の気圧が下がり、関西空港に緊急着陸したトラブル。 全日空の調査で機内に空気を送るダクトのつなぎ目がずれていたことがわかりました。 機内の温度や気圧を調整をするエアコンシステムのうち、ダクトのつなぎ目から少しずつ空気が漏れ、機内の気圧が下がったと見られています。 乗客の安全に影響するほどの急激な気圧の低下はなく、機長の判断で高度を下げ酸素マスクを出したため、乗客乗員 113 人に体調不良を訴えた人はいませんでした。 (TBS = 7-2-18)

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羽田発 ANA 機 関空に緊急着陸

羽田発鹿児島行きの全日空の 629 便が飛行中に機体にトラブルがあり、午後 9 時すぎ、関西国際空港に緊急着陸しました。 国土交通省などによりますと、羽田発鹿児島行きの全日空 629 便、ボーイング 767 型機が飛行中、機内の気圧が下がった可能性があるとして、機長の判断で高度を下げ、目的地を変更して午後 9 時 14 分に関西国際空港に緊急着陸しました。

関空によりますと、乗客、乗員 113 人にけが人はいないということです。 客室の気圧に何らかの異常があったため緊急着陸したということです。 警戒のため消防車 1 台が出動しましたが、救急搬送の要請もなかったということです。 (TBS = 6-27-18)


函館発 ANA 機が羽田空港に緊急着陸

30 日、函館発・羽田行きの全日空 558 便が、左エンジンに不具合があるとして、緊急事態を宣言しました。 全日空によると、排気ガスの温度が高くなり、左エンジンを止めて羽田空港に緊急着陸したということです。 その後、右のエンジンも止め、機体は牽引されてゲートに向かいました。 乗客乗員あわせて 287 人にけがはありませんでしたが、全日空は原因を調べています。 (TBS = 6-30-18)


JAL、客室乗務員けが 仙台上空で機体ゆれ

6 月 24 日午後 3 時 57 分ごろ、日本航空の札幌発羽田行き JL514 便(ボーイング 777-300 型機)が仙台市の北約 60 キロ上空を飛行中、機体が突然揺れ、客室乗務員 1 人がけがをした。 乗客 503 人(幼児 3 人含む)にけがはなかった。

JAL によると、札幌を午後 3 時 6 分に出発した JL514 便が、仙台市の北約 60キロの上空 3 万フィート(約 9,100 メートル)を飛行中、シートベルトサインが消えていた時に機体が突然揺れたという。 同便には乗員 12 人(パイロット 2 人、客室乗務員 10 人)が乗務していたが、このうち客室乗務員 1 人が羽田空港到着後、病院で左足の外くるぶしを骨折しており、全治 2 カ月と診断された。 国土交通省航空局は 24 日、けが人が出たことから「航空事故」と認定した。 JAL によると、けがをした客室乗務員は、乗客に提供した飲み物の紙コップなどを回収していたという。 (Tadayuki Yoshikawa、AviationWire = 6-25-18)


F15 の操縦士「民間機視認し、遠いと …」 滑走路進入

沖縄県の那覇空港で 14 日夜、航空自衛隊の F15 戦闘機 2 機が管制官の指示に反して滑走路に進入し、着陸態勢に入っていた民間機を妨害するトラブルがあった。 関係者によると、戦闘機の操縦士は「民間機を視認し、遠い(ので先に入れる)と思った」と説明しているという。 国土交通省は深刻な事故につながりかねない重大インシデントに認定。 運輸安全委員会が 16 日、調査を始めた。

国交省や防衛省によると、戦闘機 2 機は 14 日夜、領空侵犯の恐れのある航空機への対処のため、緊急発進(スクランブル)の指示を受けて滑走路に向かった。 管制官は 2 機に対し、滑走路手前の誘導路上で待機するよう指示したが、2 機は午後 8 時 25 分ごろ、相次いで停止位置を越えて滑走路内に進入した。 当時、滑走路の約 5 キロ手前では民間機の琉球エアーコミューター 8004 便(ボンバルディア DHC8-402 型、乗客乗員 35 人)が着陸態勢に入っていた。 管制官は危険を回避するため、戦闘機に滑走路離脱を指示するとともに、民間機の着陸許可を取り消した。

関係者によると、1 機目の戦闘機の操縦士は防衛省の調査に「管制官の指示を明確に認識していなかった」と説明。 民間機を自ら視認し、先に離陸できると判断したとみられるという。 後続機の操縦士は停止指示を認識していたが、1 機目が進入したため自身が進入指示を聞き逃したと思い、続いたという。 管制官は離脱を確認後、民間機に改めて着陸を許可。 同機は午後 8 時 27 分に着陸した。 けが人はなかった。 (伊藤嘉孝、編集委員・土居貴輝、asahi = 6-17-18)


日本貨物航空、全機の運航中止 整備記録、事実と異なる

国際貨物専門の日本貨物航空(千葉県成田市)は 16 日、所有機の整備記録に事実と異なる記載が見つかったと発表した。 同社は国土交通省が認可した整備規定への違反にあたるとし、過去に同様の事例がないか、所有する全 11 機の運航を取りやめ、調査することにした。 確認には少なくとも 1 週間はかかる見通し。 国交省は行政処分を検討している。

日本貨物航空では今年 4 月、過去の機体の修理や点検に問題があったことが発覚。 国交省の立ち入り検査を受け、過去の整備記録の確認を進めていた。 その結果、成田空港で 4 月 3 日に実施した貨物機(ボーイング 747-8F 型)の整備で、翼のフラップと呼ばれる可動部分に潤滑油を補給した際、補給量が実際よりも少なく記録されていたことが新たにわかった。 なぜ間違いが生じたのかは調査中という。 同社は 15 日までに取引先に事情を伝えて謝罪。 16 日にホームページで「多大な迷惑をかけている。 安全の確認に全力を尽くす。」との告知文を掲載した。 (伊藤嘉孝、asahi = 6-16-18)


ピーチのパイロット、証明書不携帯で乗務 後続便に遅れ

関西空港を拠点とする格安航空会社のピーチ・アビエーションは、11 日の関空発成田行きの MM311 便の 60 代男性パイロットが、航空機の操縦が可能な健健康な状態であることを示す航空身体検査証明書を携帯せずに乗務していたと発表した。 同社によると、このパイロットの証明書は今月 7 日に更新されていたが、社内の担当者とパイロットの両方が乗務前に受け渡しと受け取りを失念していたという。 パイロットは証明書更新後、航空機に乗務するのはこの日が初めてだった。

成田に到着後、社内の担当者が航空法で携帯を定められた証明書を渡していないことに気付き、同社はこのパイロットに後の便に乗務しないよう指示。 代わりのパイロットを手配するため、同じ機体で同日運航した成田 - 福岡、福岡 - 新千歳、新千歳 - 関空の 3 便の出発が最大約 3 時間半遅れ、計約 480 人に影響が出た。 (asahi = 6-11-18)


全日空機急ブレーキ、5 人負傷 … ベトナムの空港

6 日午前 9 時 10 分頃(日本時間)、ベトナム・ホーチミン発成田行き全日空 834 便(ボーイング 767-300 型機、乗客乗員計 208 人)がホーチミンの空港で滑走路に向かう途中に急ブレーキをかけ、客室乗務員 5 人が転倒するなどして負傷した。 うち 1 人は腰椎を骨折する重傷で、国土交通省は航空事故と認定した。 ベトナムの当局が原因などを調べる。 国交省によると、機長は急ブレーキ後、乗務に支障がないとして離陸。 成田空港に到着後に乗務員 5 人が診察を受けたところ、1 人の骨折が判明したという。 (yomiuri = 6-6-18)


日航機、翼不具合の表示出て羽田空港に引き返し

3 日午前 11 時 15 分頃、羽田発那覇行き日本航空 909 便(ボーイング 767-300 型機)が東京湾の上空を飛行中、操縦室の計器に翼の不具合を示す表示が出たため、午後 1 時頃に羽田空港に引き返した。 乗客、乗員 179 人にけがはなかった。 日本航空が確認したところ、翼の不具合はなかった。 この影響で滑走路が 6 分間、閉鎖された。 (yomiuri = 6-3-18)


日航機、離陸後にトラブル 部品落下? 病院の窓割れる

24 日午後 3 時 55 分ごろ、熊本空港(熊本県益城町)を離陸した日本航空 632 便(ボーイング 767-300 型機)でエンジンの不具合が発生し、離陸から 25 分後に空港に引き返した。 国土交通省熊本空港事務所などによると、左エンジンのタービンブレードに損傷があり、益城町内で窓ガラスの破損が確認された。 日航機は羽田行きで、乗員乗客 217 人にけがはなかった。 国交省は、航空法に基づく航空事故や重大インシデントの可能性があるとみている。

熊本県警御船署によると、午後 4 時すぎ、空港から南西約 7 キロの益城町安永の医院から「ガラスが割れている」と通報があった。 半径 50 メートルの範囲で 5 センチ程度の金属製とみられる落下物が少なくとも約 10 カ所で見つかった。 医院の院長は「診療中にバシッと大きな音がして、1 階の窓ガラスが割れた。 5 センチほどのネズミ色の金属片が 2 階ベランダと屋上でも見つかった。」と話した。

日航機に乗っていた東京都立川市の自営業男性 (69) は「20 分くらい飛んだ後、ガガガガという大きな音と少しの振動があり、機内アナウンスで『エンジントラブルです。 慌てないでください。』と放送があった。 客は落ち着いた様子だった。」と話した。 (asahi = 5-24-18)


成田空港の全日空機で煙発生、運航取りやめ 乗客ら避難

21 日午前 9 時 50 分ごろ、成田空港で、香港行きの全日空 809 便(ボーイング 767-300 型)の機内に煙のようなものが発生し、同機は運航を取りやめた。 国土交通省や全日空によると、同機は動き出した直後で乗員乗客 137 人はターミナルに避難、少なくとも 6 人が体調不良を訴えたが病院に行った人はいない。

機体後部の補助動力装置からもやが発生し、エアコンのダクトを通じて客室に入り込んだとみられる。 この影響で滑走路は 4 分間閉鎖された。乗客は別の機体で香港に向かう予定という。 乗っていた千葉県浦安市の男性会社員 (54) は朝日新聞の取材に「徐々に白い煙がひどくなってきた。 せき込む人もいた。」と話した。 (asahi = 5-21-18)


タイ国際航空、羽田空港で着陸やり直し 国が調査へ

バンコク発のタイ国際航空 660 便(ボーイング 747-400 型)が今月 11 日、羽田空港に着陸しようとした際に、高度が下がりすぎていることを知らせる警報が作動したため着陸をやり直すトラブルがあった。 国土交通省が 17 日、深刻な事故につながりかねない重大インシデントに認定し、発表した。 国の運輸安全委員会が原因を調査する。 国交省によると、同機は 11 日午後 11 時 50 分ごろ、羽田空港の北東約 8 キロ、高度約 170 メートルを飛行中、地面や海面に近づきすぎていることを操縦士に知らせる「対地接近警報装置」が作動した。 このため同機はいったん上昇し、着陸をやり直したという。 乗客乗員 384 人にけがはなかった。 (伊藤嘉孝、asahi = 4-17-18)


ピーチ機パンク、前輪部のピンが脱落 運輸安全委

福岡空港で 3 月 24 日、着陸直後のピーチ・アビエーション機(エアバス A320 型)の前輪がパンクしたトラブルで、同機のステアリングの部品からピンが抜け落ち、操縦士のステアリング操作が前輪に伝わらない状態になっていたことがわかった。 国の運輸安全委員会が 2 日に発表した。 機体が滑走路で止まった際、前輪は横向きの状態だった。 同委が調べたところ、車のハンドルに当たるステアリングの操作を車輪に伝える「トルクリンク」という部品からピン(長さ約 12 センチ、直径約 2 センチ)が外れ、操作が利かない状態になっていた。 ピンは福岡空港の滑走路に落ちていた。

ただ、ピンを固定するボルトやナットなどの六つの部品は、福岡空港や出発地の関西空港の滑走路からも見つからなかったという。 同委はピンが脱落した原因や経緯を調べる。 また、国土交通省は同委から 3 月 30 日に報告を受け、同型機を所有する国内の航空 6 社に対し、前輪のピンやボルトに不具合がないか確認するよう指示を出した。 (伊藤嘉孝、asahi = 4-3-18)

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ピーチ機、前脚損傷 国交省、インシデント認定 福岡

福岡空港(福岡市博多区)で関西空港発の格安航空会社 (LCC) ピーチ・アビエーション 151 便のタイヤがパンクしたトラブルで、国土交通省は 24 日、機体の前脚に損傷が確認されたことから、事故につながりかねない重大インシデントに当たると判断した。 運輸安全委員会は、航空事故調査官 3 人の現地派遣を決定。 25 日に関係者への聞き取りや機体の調査を実施する。 国交省福岡空港事務所は、滑走路閉鎖で発着予定だった国内線 81 便と国際線 1 便が欠航したと明らかにした。 他に計 22 便が目的地を変更した。 (kyodo = 3-24-18)


成田着の貨物機、エンジンパネル落下か 着陸後に気付く

16 日午前 6 時 50 分ごろ、成田空港に到着した伊ミラノ発の日本貨物航空 49 便(ボーイング 748 型)の機体から、エンジンのパネル 1 個(約 900 グラム)がなくなっていることが着陸後の点検でわかった。 国土交通省成田空港事務所によると、パネルは縦 38 センチ、横 25 センチで、飛行中に落下した可能性があるという。 滑走路を午前 8 時 54 分から 12 分間閉鎖して調べたが、見つかっていない。 (asahi = 3-16-18)


着陸した JAL 便から油漏れ 福岡空港、一時滑走路閉鎖

福岡空港(福岡市)で 4 日午後 2 時ごろ、着陸した羽田発福岡行きの JAL317 便の主脚部分から、油が滑走路や誘導路に漏れるトラブルがあった。 乗客と乗員約 250 人にけがはなかった。 国土交通省福岡空港事務所によると、清掃のため滑走路を約 40 分閉鎖した影響で発着便 3 便が欠航し、31 便に最大 66 分の遅れが出たほか、着陸予定だった 2 便が別の空港に目的地を変更した。 (asahi = 3-5-18)


羽田発エアアジア機、那覇に緊急着陸 エンジン不具合

26 日午前 3 時ごろ、羽田発クアラルンプール行きのエアアジア X 523 便(エアバス A330 型機、乗客乗員 379 人)が、右エンジンの不具合により、那覇空港に緊急着陸した。 けが人はなかった。 エアアジア X はマレーシアの格安航空会社 (LCC)。 国土交通省那覇空港事務所によると、同機は午前 2 時 15 分ごろ、沖永良部島(鹿児島県)の北約 18 キロの上空で、計器に右側エンジンの不具合を示す表示が出たため、緊急事態を宣言してこのエンジンを停止。 左側エンジンのみで飛行し、着陸した。 エアアジア X 社が原因を調べている。 (小山謙太郎、asahi = 2-26-18)


新千歳のオーバーラン、ブレーキ遅れが原因 運輸安全委

新千歳空港で昨年 1 月、着陸した全日空 1831 便(ボンバルディア DHC-8-402 型)が滑走路をはみ出したトラブルについて、国の運輸安全委員会は 22 日に調査報告書を公表した。 機長のブレーキ操作が遅れて止まりきれず、オーバーランしたと指摘した。

報告書によると、同機は管制官の指示により、着地点から約 3 千メートル先にある滑走路端に近い誘導路を使って滑走路から離脱する予定だった。 機長は着地後、速度を落とさず走行することで早く滑走路を離脱しようと、しばらくブレーキをかけなかった。 その後、ブレーキをかけ始めるタイミングを誤り、減速が十分にできず、滑走路から約 72 メートルはみ出して積雪に突っ込んで止まった。 乗客乗員 25 人にけがはなかった。 運航会社の「ANA ウイングス」は再発防止策として、着地後に直ちにブレーキ操作を行うよう運航規定を改めた。 (伊藤嘉孝、asahi = 2-22-18)

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新千歳で全日空機が滑走路外れる けが人の情報なし

【千歳】 19 日正午ごろ、千歳市の新千歳空港で、秋田発新千歳行きの全日空 1831 便ボンバルディア DHC8-Q400 (乗客 21 人)が着陸後、滑走路を外れて積雪に突っ込み、停止した。 千歳市消防本部によると、けが人は確認されていない。 (北海道新聞 = 1-19-17)