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羽田空港で JAL 機が航空灯火に衝突 滑走路一時閉鎖、他の便に遅れ 国土交通省などによると、羽田空港で 7 日午後 7 時 15 分ごろ、離陸しようとした日本航空 (JAL) 377 便が滑走路に埋め込まれている航空灯火に衝突した。 国交省東京空港事務所によると、この影響で D 滑走路が午後 7 - 8 時ごろ閉鎖され、他の便に遅れが出た。 D 滑走路は空港内に 4 本あるうちの 1 本で、すでに復旧したという。 日本航空によると、377 便は北九州行きで、「離陸のために加速し始めて、途中でやめた」という。 原因は確認中としている。 乗員・乗客は赤ちゃん 1 人を含む 80 人で、けが人は確認されていない。 (asahi = 4-7-25) 医療搬送用ヘリが事故、海上で発見 6 人搭乗、3 人心肺停止 長崎 6 日午後 2 時 50 分ごろ、海上保安庁に「長崎県対馬空港を出発した民間ヘリが消息不明」と通報があった。 同庁によると、長崎県壱岐島沖の海上で、転覆したヘリコプターを捜索中の巡視船が発見。 6 人を救出したが、うち 3 人が心肺停止状態だという。 第 7 管区海上保安本部や長崎県危機管理部などによると、見つかったのは医療搬送用のヘリ。 同県対馬市から福岡市の福岡和白病院に女性患者 (86) を搬送するため、付き添いの男性 (68) や男性医師 (34) ら計 6 人が搭乗し、対馬空港を同日午後 1 時半に離陸した。 しかし、ヘリはレーダーから消え、巡視船が午後 5 時すぎに壱岐島の北東約 27 キロの海上で見つけた。 ヘリのそばには緊急時に膨らむ浮体(フロート)があり、フロートにしがみついていた男性機長 (66) と男性整備士(年齢不明)、女性看護師 (28) を救出した。 3 人は意識があるものの、低体温症などの疑いがあるという。 また、航空自衛隊の救難ヘリが、見つかったヘリの機内から患者と付き添いの男性、医師の 3 人を救出したが、いずれも心肺停止の状態だという。 (asahi = 4-6-25) 民間機墜落、佐賀の医師が操縦 4 人全員無事 長崎・新上五島 30 日午前 11 時 55 分ごろ、長崎県新上五島町友住郷の山林で、小型機のパイパー PA28 型機が墜落した。 県警や消防によると、乗っていた 50 - 70 代の男性 4 人にけがはなく、歩いて近くの上五島空港に避難し、救助されたという。 墜落したのは、佐賀空港を拠点に活動する飛行愛好家グループ「フライングクラブ佐賀」が所有するレシプロ単発機。 操縦士は佐賀県小城市三日月町の医師、江口有一郎さん (55) で、北九州市の無職男性 (73)、佐賀市の会社員男性 (69)、佐賀県神埼市の会社員男性 (61) が同乗していた。 上五島空港の管理事務所などによると、事故機は上五島空港から 50 メートルほど南の山肌に墜落した。 飛行計画によると、午前 11 時ごろに佐賀空港を出発し、休憩のため正午ごろに上五島空港に到着する予定だった。 事務所には、正午ごろに搭乗員から墜落の情報が入った。 消防がかけつけたが、4 人とも無事だったため、病院には運ばなかったという。 (三沢敦、小川崇、榧場勇太、asahi = 3-30-25) アメリカでまた旅客機事故 立ちのぼる黒い煙や真っ赤な炎が、機体の下から噴き出しています。 事故が起きたのは、アメリカ・コロラド州にあるデンバー国際空港。 現地時間 13 日午後 5 時過ぎのことでした。 テキサス州に向かっていた乗客 172 人・乗員 6 人を乗せたアメリカン航空の旅客機にエンジンの不具合が発生したため、コロラド州にあるデンバー国際空港に緊急着陸しました。 旅客機は着陸後、搭乗口まで移動していたところで突然エンジンから出火し、火災が発生しました。 機内から避難した乗客が撮影したとみられる映像には、エンジンから噴き出した白い煙が広がり、あたり一帯は真っ白になり、その中を乗客が避難する様子が映っていました。 エンジンの不具合で発生したとみられる今回の火災。 その後、火は消し止められ、乗客は緊急脱出用のスライドを使って避難したということですが、12 人がけがをして病院に搬送されたということです。 いずれも軽傷です。 アメリカ連邦航空局などは、事故原因をくわしく調べる方針です。 アメリカで、またしても起きた航空機事故。 2025 年 1 月には、アメリカの首都ワシントン近郊で乗客・乗員 64 人を乗せたアメリカン航空の旅客機と軍のヘリコプターが衝突し、墜落しました。 アメリカでは、2025 年に入って航空機をめぐる事故が相次いでいます。 (FNN = 3-14-25) 米フェデックス貨物機、バードストライクでエンジンから出火し緊急着陸 アメリカの物流大手フェデックスの貨物機が、鳥と衝突するバードストライクでエンジンから出火し、緊急着陸しました。 飛行中のフェデックスの貨物機をとらえた映像では、機体の右側のエンジンから火がでているのが確認できます。 AP 通信などによりますと、中西部のインディアナポリスに向かうためニュージャージー州のニューアーク空港を離陸したフェデックスの貨物機が 1 日、鳥と衝突するバードストライクによってエンジンから出火しました。 貨物機は、ニューアーク空港に急きょひきかえし、エンジンから火がでた状態のまま緊急着陸しました。 貨物機には、3人が乗っていましたが、幸いケガ人などはいないということです。 (日テレ = 3-2-25) 米デルタ機着陸失敗、18 人負傷 「激しく衝突」、「座席で宙づり」 - 機体上下逆さまに・カナダ 【ニューヨーク】 カナダ東部トロントのピアソン国際空港で 17 日午後 2 時 15 分(日本時間 18 日午前 4 時 15 分)ごろ、米デルタ航空の旅客機が着陸に失敗し、乗客 18 人が負傷した。 デルタ航空が発表した。 機体は上下逆さまにひっくり返ったが、空港などによると、乗っていた 80 人全員が機外に脱出した。 現時点で重傷者は確認されていない。 「地面に激しくぶつかり、機体が横向きになった。」 乗客の一人は米 CNN テレビの取材に対し、当時の状況を語った。 着陸に失敗した後、乗客らが叫び始め、「(機内は)大混乱だった」と振り返った。 また、別の乗客は、着陸失敗後に「(座席で)コウモリのように逆さまに宙づりになった」ものの、自分でシートベルトを外し機外に出たと話した。 事故機はデルタ子会社が運航する米中西部ミネソタ州ミネアポリス発のボンバルディア CRJ900 型機。 カナダ、米国の運輸安全委員会が連携し、詳しい事故原因の解明を進める方針だ。 カナダメディアによると、空港の管制官はパイロットに対し、別の航空機の影響で気流が乱れる可能性を通知していたという。 事故当時、現場一帯は強風が吹き、滑走路には雪が積もっていた。 米 CBS テレビは気象学者の話として、事故当時の最大瞬間風速は 16 メートル以上だったと伝えた。 大きな爆発はなかったとみられるが、現地の映像によると、機体から煙のようなものが立ち上っていた。 記者会見したピアソン国際空港のフリント最高経営責任者 (CEO) は「救急隊が数分で現場に到着し、乗客を迅速に避難させた」と述べた。 (jiji = 2-18-25) ヘリ側に誤表示など不具合か 米旅客機との衝突事故、現場検証終わる 米ワシントン郊外で 1 月 29 日、計 67 人が死亡した旅客機と米軍ヘリコプターの空中衝突事故で、事故調査にあたる国家運輸安全委員会 (NTSB) は 14 日、ヘリ側に高度の誤表示や通信不良があった可能性があると明かした。 NTSB のホメンディ委員長はこの日開いた会見で、現場検証が終わったと報告した。 ヘリは実技試験中で操縦士と教官らが搭乗。 衝突時のヘリの高度は、この空域の制限高度 200 フィート(約 61 メートル)を上回る 278 フィート(約 85 メートル)だったと「確信している」と述べた。 衝突 17 秒前、管制塔がヘリに呼びかけ 原因の調査はまだ始まったばかりとした上で、考えられる可能性をいくつか示した。 音声記録などにより、不審な点が見つかったという。 一つはヘリ内の高度計が誤表示されていた可能性だ。ある場面では操縦士が 300 フィート、教官は 400 フィートと読み上げ、齟齬について話し合うことはなかったという。 その後、操縦士が 200 フィートまで降下すると発言した記録も残っており、機内で高度が正確に表示されていたかは分からないとした。 衝突の 17 秒前には管制塔がヘリに「旅客機の後方を通過するように」と呼びかけたが、言葉が届いていない可能性も指摘した。 ヘリ側の搭乗員が、管制官との通信で使うマイクを同じタイミングで使ったことで「その(ヘリの)後方を通過」という言葉が遮断されてしまった恐れがあるという。 また、実技試験では搭乗員は暗視ゴーグルを装着していた可能性が高く、視野にどう影響するかはこれから調べると説明。 ホメンディ氏は「事故からまだ 2 週間しか経っていない。 やるべきことはたくさんある。」と、調査には時間がかかることを強調していた。 米メディアによると、今回の事故は 2009 年にニューヨーク州バファローで 50 人が亡くなった墜落事故以来の米国での大規模な航空機事故だという。 搭乗していた 67 人の遺体は今月上旬に収容されている。 (ニューヨーク・遠田寛生、asahi = 2-15-25) ◇ ◇ ◇ 「管制官、2 人分の仕事を 1 人で」 米航空機とヘリ衝突、人手不足か 米ワシントン近郊のレーガン空港付近で旅客機と米軍ヘリコプターが空中衝突した事故を受け、米国家運輸安全委員会 (NTSB) は 30 日、記者会見を開き、原因究明のため徹底的な調査をし、30 日以内に暫定的な報告書を出す方針を明らかにした。 米メディアは、航空管制官が当夜、通常は 2 人分の仕事を 1 人でこなしていたと伝えている。 航空機事故などの調査にあたる NTSB のホーメンディ委員長は 30 日午後、レーガン空港で会見し、「この調査にあらゆる手段を尽くす」と述べ、現場だけでも約 50 人態勢で調査を本格化させていることを明らかにした。 早急な対応が必要な問題が見つかれば、すぐに公表するという。 NTSB は、航空機の「ブラックボックス」と呼ばれるフライトレコーダーとボイスレコーダーを回収したことも明らかにした。 米紙ニューヨーク・タイムズ (NYT) は 30 日、連邦航空局 (FAA) の今回の衝突に関する内部の暫定報告書を入手し、管制塔の人員配置が「時間帯と交通量としては通常ではなかった」と指摘されていると報じた。 29 日夜、空港付近でヘリを担当する管制官が、滑走路に離着陸する航空機への指示も出していて、通常は 2 人の管制官でこなす業務だったという。 ただ、午後 9 時半以降は交通量が減るため、これらの業務は 1 人でこなすようになる。 事故は午後 9 時前に起きていて、その日は上司の判断で規定の時間よりも早くもう 1 人は職場を離れた。 これは上司の裁量の範囲内だという。 生存者はゼロか NYT によると、レーガン空港を含む米国の航空管制施設は、従業員の入れ替わりや予算の制約により、長年にわたって人員不足の状況で、多くの管制官が週 6 日、1 日 10 時間勤務をせざるを得ないという。 CNN によると、同空港の管制塔は定員 28 人の部門だが、24 人で業務を回していた。 トランプ氏、前政権批判 この報道について、NTSB の担当者は「具体的な報告書は確認していない。 人事記録や(管制官が)どこにいたか、疲れていたかなど、すべての情報を集め続けている。 現時点では臆測で話せない。」と述べた。 アメリカン航空の旅客機には 64 人、米陸軍のヘリコプター UH60 ブラックホークには 3 人が搭乗していて、両機とも衝突後、空港の東側を流れるポトマック川に墜落した。 捜索にあたっている地元当局は「生存者がいる見通しはない」との認識を示している。 NTSB の担当者は、搭乗者の家族の多くはワシントンに向かって移動中だとし、「家族が現地を見たいと望めば手配する」と語った。 トランプ大統領は 30 日、事故原因はまだ分からないとしながらも、バイデン前政権の政策に問題があったとの主張を繰り返した。 国防長官「高度の問題」 トランプ氏は、バイデン前政権で進められた「DEI(多様性・公平性・包摂性)」の推進が、管制官らの人材レベルや安全性の低下につながったと批判を展開。 こうした従来の政策を取り消すよう命じる覚書に署名し、航空当局の職員には「人種ではなく、能力が最も高い人材を求める。」と述べた。 またトランプ氏は事故原因について、「ヘリコプターが旅客機と同じ高度を飛んでいたという事実が気に入らない」と指摘。 「まだ分からないが、管制官に責任があるのか、(ヘリコプターの)パイロットに責任があるのかもしれない」と述べ、通常ルートで着陸しようとしていた旅客機の存在をヘリが避けるべきだったとの考えを示した。 一方、ヘグセス国防長官は 30 日、トランプ氏とともに臨んだホワイトハウスでの記者会見で、「悲劇的なことにミスが起きた。 高度の問題があった」と述べ、国防総省や陸軍による調査を進めるとした。 ヘグセス氏によると事故当時、ヘリは毎年定例の夜間訓練を行っており、乗組員は暗視ゴーグルも装備していた。 NYT は、「暗視ゴーグルを使用していた場合、周囲の明るさで旅客機が見えなかったかもしれない」とする元陸軍パイロットの話を伝えた。 乗組員は「かなり経験豊富だった(ヘグセス氏)」という。 ロイター通信などによると、ヘリの機長には 1 千時間、もう 1 人のパイロットには 500 時間の飛行経験があったと陸軍幹部が語った。 今回事故が起きたポトマック川上空は、ヘリが定期的に飛行するルートで、現場での最高高度は約 60 メートルとされている。 NYT は、ヘリが事前に承認されていたルートをたどらずに約 90 メートル以上を飛行し、衝突した時点で予定のルートから約 800 メートル離れていたとする関係者の話を伝えた。 またトランプ氏に陸軍長官に指名されたドリスコル氏は 30 日、上院軍事委員会での公聴会で、「防ぐことが出来た事故のようだ」と述べた。 陸軍の飛行訓練の安全性を検討するとし、今後の訓練場所について「レーガン空港のような空港の近くではないかもしれない」と見直しに言及した。 (ワシントン・合田禄、清宮涼、高野遼、asahi = 1-31-25) ◇ ◇ ◇ 航空機と米軍ヘリ衝突、30 人の遺体確認 ワシントン近郊、川に墜落 米国の首都ワシントン近郊のレーガン空港付近で 29 日夜、アメリカン航空の旅客機と米陸軍のヘリコプターが上空で衝突し、川に墜落した。 連邦航空局 (FAA) などが発表した。 旅客機には乗客 60 人と乗員 4 人、ヘリには 3 人が乗っていた。 地元当局は約 300 人態勢で捜索。 米 CBS によると、少なくとも 30 人の遺体が確認されたという。 現場はワシントン中心部のホワイトハウスから南に約 5 キロ。 地元消防などによると、29 日午後 8 時 48 分に警報が鳴り、空港へ近づいていた旅客機とヘリがポトマック川上空で衝突した。 米メディアが報じた映像では、着陸しようと低空飛行していた旅客機のライトとみられる光と、それに近づくもう一つの小さな光が映っている。 二つが重なると同時に爆発したように大きく光り、複数の光に分かれるように落下していく様子が見て取れる。 捜索現場は冷え込みが厳しく、地元消防の担当者は「風があり、氷片も浮いていて照明も十分ではない。 作業は危険で困難だ。 水は暗く濁っており、捜索しているダイバーにとっても非常に厳しい状況だ」と語った。 アメリカン航空によると、衝突したのは子会社の PSA が運航するカンザス州ウィチタ発ワシントン行きの 5342 便。 機体はボンバルディアの CRJ700 型機だった。 ウィチタでは 26 日までフィギュアスケートの全米選手権が開かれていて、米 CNN などによると、旅客機には選手権にあわせた合宿に参加していた選手やコーチ、家族らが乗っていた。 ロシアの選手も搭乗していたという。 米陸軍などによると、ヘリはバージニア州フォートベルボアの陸軍施設を拠点とする UH60 ブラックホークで、当時は訓練飛行中だったという。 ワシントンのバウザー市長によると、ヘリコプターには 3 人が乗っていた。 ヘグセス国防長官は、陸軍と国防総省が事故の調査を始めたと明らかにした。 一方、トランプ大統領は自身の SNS への投稿で、「旅客機は通常の進入路を飛行していた」とした上で、「なぜヘリコプターは回避行動をとらなかったのか。 なぜ管制塔はヘリコプターにどうすべきかを指示しなかったのか」などと主張。 「回避することができたはずの悪い状況だった」とした。 林芳正官房長官は 30 日の会見で、「現時点までに邦人の生命身体に被害が及んでいるという情報には接していない」と述べ、今後も情報収集を続けていくとした。 日常的にヘリコプター飛行の上空 29 日夜、米首都ワシントン近郊のレーガン空港付近で 64 人を乗せた航空機と衝突したのは、訓練飛行中の米陸軍のヘリコプターだった。 事故の経緯には不明な点も多いが、トランプ大統領は、ヘリコプターの対応に問題があったとの批判も始めている。 航空機が向かっていたレーガン空港は、国防総省からもほど近い。 空港が位置するバージニア州や、今回 2 機が墜落したポトマック川を挟んだ対岸のメリーランド州の近郊には複数の軍施設もある。 そのため付近では、大統領専用機「マリーンワン」などの軍のヘリコプターが、要人の移動などのために日常的に飛行している。 だが民間機と軍のヘリコプターの衝突事故は異例で、衝撃が広がっている。 今回、衝突した UH60 ブラックホークは陸軍の主力機で、輸送や捜索など広い用途で使われる。 軍高官の移動に使われることも多いが、米メディアによると、乗っていた 3 人の兵士のなかに軍高官はいなかったという。 米紙ウォールストリート・ジャーナルは、ヘリコプターに機械的な故障の兆候はなかったとする国防総省当局者の話も伝えた。 ヘグセス国防長官は 30 日未明、X (旧ツイッター)への投稿で、「本当に痛ましい。 陸軍と国防総省による調査をただちに開始した。」と強調した。 一方、トランプ氏はその直後、ソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、「旅客機は通常の進入路を飛行していた」と指摘。 「なぜヘリコプターは上昇も下降も、旋回もしなかったのか。 なぜ管制官はヘリコプターにどうすべきかを指示しなかったのか。 回避することができたはずの悪い状況だった。 良くない!!!」と、ヘリコプターや管制官に責任があるかのような主張を繰り広げた。 陸軍広報は 29 日夜、「地元当局と協力しており、追加の情報が入れば提供する」とする短いコメントを出した。陸軍などは今後、事故をめぐる調査を急ぐ考えだ。 (ワシントン・合田禄、清宮涼、asahi = 1-30-25) JAL 機またシアトルの空港でトラブル、主翼がデルタ機の尾翼に食い込む … 一部が運航停止 【ロサンゼルス = 後藤香代】 米連邦航空局 (FAA) などによると、米シアトルのタコマ国際空港で 5 日午前(日本時間 6 日未明)、日本航空 68 便とデルタ航空 1921 便が接触する事故があった。 日航などによると、けが人はいなかった。 FAA が原因を調べている。 FAA や両社によると、着陸後に地上を走行していた日航機の右主翼が、駐機していたデルタ機の垂直尾翼に接触した。 ロイター通信は、日航機の右主翼がデルタ機の尾翼に食い込んだ写真を配信している。 日航などによると、日航機は成田発で、乗客乗員 185 人。 デルタ機は乗客乗員 148 人で、メキシコのプエルトバヤルタに向けて離陸前に機体についた氷を取り除く作業が行われていたという。 地元紙シアトル・タイムズは、両機の乗客は誘導されてターミナルに避難したと報じている。 接触事故を受け、同空港で一部の便の運航が停止された。 FAA によると、接触は航空管制の区域外で起きた。 日航は「原因など詳しい状況は調査中」としながらも、「ご不安とご迷惑をおかけしたことを心よりおわび申し上げる」とのコメントを出した。 タコマ国際空港では 2023 年 11 月、成田から到着した日航機のパイロットが管制官の指示を取り違えて滑走路に誤進入した。 日航は当時、パイロットに対する訓練内容の見直しなどの再発防止策をまとめていた。 (yomiuri = 2-6-25) デルタ航空機、「前輪タイヤの空気圧低下」で羽田に緊急着陸 … 乗客乗員 166 人にけがなし 3 日午後 2 時 35 分頃、米デトロイト発羽田行きのデルタ航空 275 便(エアバス A350-900 型機)が、前脚(前輪) 2 本のうち左タイヤの空気圧が低下したことを示す計器表示が出ているとして、緊急事態を宣言した。 同便は約 3 時間後、羽田空港に無事に着陸。 乗客乗員 166 人にけがはなかった。 国土交通省によると、この影響で羽田空港の C 滑走路は一時閉鎖され、発着便の計 7 便に最大 12 分の遅延が出た。 (yomiuri = 2-3-25) 全日空機の翼がボーディングブリッジに接触、けが人なし 福島空港 2 日午前 9 時ごろ、福島空港(福島県須賀川市・玉川村)に到着した全日空 (ANA) 旅客機の左翼が、乗客乗降用のボーディングブリッジに接触した。 機内には乗客 24 人と乗務員 4 人がいたが、けが人はいなかった。 同社などが原因を調べている。 ANA などによると、旅客機は午前 7 時 55 分に大阪・伊丹空港を出発し、同 8 時 57 分に福島空港に到着。 駐機場に入り停止する直前、左翼前部とブリッジの先端部が接触した。 機体、ブリッジに大きな損傷は見られないという。 乗客全員が機体に備え付けられたタラップから降りたが、体調不良を訴える人はいなかったという。 この機体を使う予定だった新千歳空港行きなど 3 便が欠航し、約 100 人に影響が出た。 ANA は国土交通省に事案を報告し、原因を調べている。 (斎藤徹、asahi = 2-2-25) 旅客機と米軍ヘリの衝突事故が起きたばかりで … アメリカ東部のペンシルベニア州フィラデルフィアで 1 月 31 日、6 人が乗る小型の飛行機が墜落した。 現地当局などによると 31 日午後 6 時半ごろ、フィラデルフィア北東部にあるショッピングモールの近くに医療用の小型飛行機が墜落した。 現場は住宅が立ち並ぶ地域で、墜落直後には火災も発生し消火活動が行われた。 飛行機には 6 人が乗っていたが、運行会社によると、今のところ生存者は確認できていないということだ。 アメリカでは、1 月 29 日に首都ワシントン近郊で旅客機と軍用ヘリコプターが衝突する事故が起きたばかりだった。 (FNN = 2-1-25) 韓国・釜山空港、離陸前の旅客機で火災 176 人全員脱出 韓国・釜山の空港で離陸前の旅客機が燃える火災がありました。 乗客乗員 176 人は全員が緊急脱出しました。 消防によりますと、29 日午後 10 時半ごろ、釜山の金海(キメ)空港で、香港へ向け離陸前だったエアプサン機から火が出ました。 乗客 169 人、乗務員 7 人の合わせて 176 人は全員、スライドを使って緊急脱出したということです。 韓国メディアは数人がけがをしたものの、命に別状はないと伝えています。 尾翼付近から出火した後、火は機体全体に燃え広がったとみられ、現地当局が原因を調べています。 (テレ朝 = 1-29-25) ANA 客室乗務員 5 人が飛行中に重軽傷、機体が乱気流に巻き込まれたか … 羽田発ロサンゼルス行き 国土交通省と全日本空輸は 28 日、羽田発米国ロサンゼルス行きの全日空 106 便(乗客乗員 196 人、ボーイング 787-9 型機)が飛行中に揺れ、客室乗務員 1 人(30 歳代女性)が尾骨骨折の重傷、同 4 人(20 - 30 歳代女性)が擦過傷などの軽傷を負う事故があったと発表した。 乱気流に巻き込まれた可能性があり、米の国家運輸安全委員会が詳しい原因を調べる。 発表によると、106 便は 8 日午前 10 時 40 分頃(日本時間)、ロサンゼルス空港の北西 100 キロ、高度 4,300 メートルを降下中に大きく揺れた。 客室乗務員らは当時、乗客のシートベルト着用を確認していたという。 乗客にけがはなかった。 106 便は 15 分後に無事着陸した。 機材に不具合や損傷はなかった。 重傷を負った客室乗務員は、現地の医療機関で仙骨挫傷との診断を受けたが、帰国後にさらに精密な検査を受けた結果、27 日に尾骨骨折で重傷との診断が確定し、28 日に航空事故として認定された。 (yomiuri = 1-28-25) 衝突 4 分前からのデータ保存停止 ブラックボックス解析 韓国機事故 韓国南西部・全羅南道の務安(ムアン)国際空港で旅客機が着陸に失敗し、179 人が死亡した事故で、韓国の国土交通省は 11 日、機体が滑走路外の構造物に衝突する約 4 分前から、事故機の飛行記録などを収めたブラックボックスのデータの保存が停止していたと発表した。 事故は昨年 12 月 29 日に起き、バンコク発の済州(チェジュ)航空の旅客機が務安空港に胴体着陸し、滑走路を越えてコンクリートの構造物や壁にぶつかって炎上した。 回収したフライトレコーダーとボイスレコーダーを米国家運輸安全委員会 (NTSB) に依頼して解析した結果、構造物に衝突する直前の約 4 分間のデータが保存されていなかったという。 国土交通省の事故調査委員会は、データが保存されていない原因を調べるとともに、「正確な事故原因を究明するために最善を尽くす」としている。 (ソウル・貝瀬秋彦、asahi = 1-11-25) ◇ ◇ ◇ チェジュ航空機事故を受け、長崎 - 務安が全便運休に … 事故機は前日に長崎空港でも離着陸 韓国の 務安(ムアン) 国際空港で発生したチェジュ航空の航空機事故で、長崎県は 6 日、長崎 - 務安間で 3 月 29 日まで運航される予定だった同社のチャーター便が全便運休になったと発表した。 事故は昨年 12 月 29 日に発生。 バンコク発務安行きの旅客機が着陸に失敗して大破し、多数の死者が出た。 県が誘致したチャーター便は、同 10 日から週 3 往復の計画で運航が始まり、事故機は事故前日に長崎空港でも離着陸していた。 県によると、6 日までに同社から運休の方針が伝えられた。 滑走路の閉鎖や、原因究明に時間がかかることなどが理由とみられる。 この路線は主に韓国からのツアー客が利用していた。 大石知事は報道陣の取材に「多くの尊い命が失われたことに対し、哀悼の意を表したい。 国際航空路線の定期便やチャーター便の誘致については、引き続き推進していく」と述べた。 (yomiuri = 1-7-25) ◇ ◇ ◇ 「なぜ私たちには導入されていなかったのか」韓国旅客機事故で浮き彫りに 台湾の首都台北の第 2 空港である松山(ソンシャン)空港をはじめ、滑走路の短い海外の空港では、航空機が滑走路を逸脱する「オーバーラン」に備えて、緩衝装置の EMAS (Engineered Materials Arresting Systems) を導入していることが明らかになった。 29 日、韓国の務安(ムアン)国際空港のチェジュ航空機事故の翌日に開かれた台湾の立法院での公聴会で、台湾交通安全委員会は 2004 年のオーバーラン事故を機に EMAS が設置されたと発表した。 松山空港の滑走路の長さは 2.6km で、務安空港の 2.8km より短い。 軽量で容易に砕ける特殊コンクリートブロックなどで作られた EMAS は、滑走路が短い空港で航空機と衝突すると即座に破壊され、機体の速度を急激に減速させる。 松山空港では 20 年前、トランスアジア航空の旅客機が滑走路を逸脱し、排水溝に前輪が落ち込む事故が発生した。 その後 EMAS が設置され、2009年の完成以降は小型機だけでなく、大型機の着陸も可能になった。 台湾交通安全委員会は、チェジュ航空の事故機であるボーイング 737-800 が、台湾の国営航空会社である中華航空でも 10 機運航されていることを踏まえ、定期点検の強化を航空会社に要請した。 EMAS は松山空港のように建築年が古く、市街地と近い空港に多く追加される設備だ。 日本の東京・羽田空港の A 滑走路にも、2020 年にスウェーデン企業の「Green EMAS」を導入した。 A 滑走路の長さは 3km で、3.36 - 3.5km の C・D 滑走路と比べて短い。 Green EMAS はコンクリートブロックの代わりに、発泡ガラスフォームなどのエネルギー吸収材を使用している。 羽田空港では、1999 年に滑走路安全区域の確保距離が 40m から 90 - 240m に拡大されたため、1988 年に建設され延長が困難だった A 滑走路に EMAS が導入された。 米国では連邦航空局 (FAA) が 1990 年代に、滑走路安全区域を十分に確保できない空港の安全性向上のため、EMAS 技術を開発した。 ニューヨークの JFK 国際空港のような大規模空港はもちろん、バージニア州ロアノーク空港など小規模の地方空港まで、米国内 71 空港に計 121 の EMAS が設置されている。 FAA は「標準の安全区域を確保できない場合でも、EMAS を設置すれば滑走路をオーバーランする航空機を減速または停止させることができる」と説明している。これまで EMAS のおかげで滑走路を逸脱した 22 機の航空機が安全に着陸し、合計 432 名の乗客の命が救われた。 今年 7 月には、コロラド州テルライド地方空港で個人用ジェット機が離陸中に十分な速度を出さず、急遽着陸を試みた際に滑走路を逸脱する事故が発生した。 この事故で航空機は下部に大きな損傷を受けたが、機長と副操縦士は EMAS のおかげで無傷だった。 米国家運輸安全委員会 (NTSB) のロバート・サムウォルト元会委員長 (68) は 29 日、韓国メディアとのインタビューで「滑走路の端と(衝突した)構造物の間に EMAS があれば、航空機の速度を減速させられたのではないか」と述べた。 (佐藤美穂、江南タイムズ = 1-2-25) ◇ ◇ ◇ 韓国機事故、179 人全員身元確認 フライトレコーダーは米で分析へ 韓国南西部・全羅南道の務安(ムアン)国際空港で昨年 12 月 29 日に旅客機が着陸に失敗した事故で、韓国の国土交通省は 1 月 1 日、死亡した 179 人全員の身元が確認されたと発表した。 一部が破損したフライトレコーダーについては、国内でのデータの取り出しが「不可能」と判断し、米国家運輸安全委員会 (NTSB) での分析を目指す。 事故機から回収したフライトレコーダーは、データ保存と電源供給のユニットをつなぐコネクターがなくなっている。 同省は、国内でデータ取り出しの検討を続けるより、米国に送って分析する方が効率的だと判断した。 一方、ボイスレコーダーの記録は抽出が完了し、音声ファイルに置き換える作業を進めている。 作業には 2 日ほどを見込んでいるという。 犠牲になった 179 人は指紋や DNA で身元が確認された。 一方で、生存した 2 人の乗員について、聯合ニュースは後方非常口の付近で救助されており、後方の補助席に座っていたと推定されると報じている。 (ソウル・太田成美 = 1-1-25)
◇ ◇ ◇ 167人死亡、2人救助 韓国で旅客機が胴体着陸後に炎上 韓国南西部・全羅南道の務安(ムアン)国際空港で 29 日午前 9 時すぎ、済州航空の旅客機が着陸に失敗して炎上した。 消防当局はこれまでに乗客・乗員 181 人のうち 167 人が死亡、2 人を救助したと明らかにした。 死傷者の数は増える可能性がある。 旅客機はバンコクから務安空港に向かっていたという。 済州航空によると、乗客は 175 人で、そのうち韓国人が 173 人、タイ人が 2 人だという。 在韓国日本大使館は、日本人が搭乗していたという情報はないとしている。 聯合ニュースによると、旅客機は滑走路に胴体着陸をした後、滑走路の外壁に衝突して火災が発生した。 同機はその前にいったん着陸を試みたものの、正常な着陸ができず、再び上昇して 2 度目の着陸を試みた際に事故が起きたという。 消防当局は原因として鳥が衝突する「バードストライクなどが推定される」としているが、詳しい原因は今後の調査によるとした。 (ソウル・貝瀬秋彦、asahi = 12-29-24)
カザフスタンで旅客機墜落、67 人搭乗 28 人生存 [アスタナ] アゼルバイジャンからロシアへ向かっていたアゼルバイジャン航空のエンブラエル 190 型機が 25 日、カザフスタン西部のアクタウ近郊に墜落した。 カザフスタン当局によると乗客 62 人・乗員 5 人の計 67 人のうち子ども 2 人を含む 28 人の生存を確認した。 未確認の映像は、旅客機が地面に激突して炎上し、その後濃い黒煙が上がる様子が映っている。 カザフスタン非常事態省によると、火災は消火され、生存者は近くの病院で手当てを受けているという。 航空会社によると旅客機はアゼルバイジャンの首都バクーからロシア南部チェチェン共和国のグロズヌイに向かう予定だったが、アクタウから約 3 キロメートルの地点で緊急着陸を強いられたとしている。 カザフスタン当局は、調査チームが設置されたとしている。 ロシア航空規制当局は、初期の情報から、鳥の衝突(バードストライク)を受け、操縦士が緊急着陸を決断したと考えられると述べた。 アゼルバイジャンのアリエフ大統領は、墜落の報を受け、訪問先のロシアから帰国すると RIA 通信が伝えた。 (Reuters = 12-25-24) 鹿児島空港で日航機パンク、滑走路一時閉鎖 乗員乗客けがなし 30 日午後 1 時 45 分ごろ、鹿児島空港に着陸した日本航空 647 便(羽田発、ボーイング 737)にパンクが見つかった。 機体はそのまま駐機場まで移動し、滑走路は安全確認のため同 59 分まで閉鎖した。 乗員・乗客 150 人にけがはなかった。 鹿児島空港事務所と日航によると、機体右側のタイヤが着陸時に破裂したとみられる。 滑走路閉鎖の影響で到着便 3 便が遅れた。 (太田悠斗、asahi = 11-30-24) 国交省が ANA に厳重注意「意図的に違反」 タイヤ圧低下も交換せず 国土交通省は 25 日、航空機のタイヤ圧が低下していたにもかかわらずタイヤを交換せず出発させたとして、全日本空輸 (ANA) を航空法違反で厳重注意したと発表した。 厳重注意は行政指導の一つ。 同社に対し、11 月 8 日までに再発防止策を報告するよう指示した。 国交省によると、福島空港で 9 月 7 日、大阪行き ANA1698 便(ボンバルディア式 DHC-8-400 型機)の右主脚のタイヤの空気が抜け、作業基準に定める規定値を下回っていることを整備担当者が把握。 タイヤを交換する必要があったにもかかわらず加圧しただけで出発させた。 国交省は、福島空港に予備のタイヤがなかったことから「整備担当者が意図的に違反行為をした」とした。 さらに約 1 カ月間、社内で報告がされなかった点も問題視し、「安全管理システムが十分に機能していない」と指摘した。 ANA は 25 日、航空機メーカーに問い合わせ「航空機の設計上、タイヤの空気圧が低い状態でも、ただちに飛行の安全に影響をおよぼすことはない」との見解を確認していると発表。「厳重注意を受けるに至ったことを真摯(しんし)に受け止め、このような事象を引き起こさないよう再発防止を徹底してまいります」とのコメントを出した。 (中野浩至、中村建太、asahi - 10-25-25) 羽田発 ANA 機、離陸滑走中に発動機トラブルで停止 … 滑走路に金属片が散乱し 3 時間半閉鎖 9 日午後 11 時 20 分頃、東京・羽田空港の C 滑走路で、米サンフランシスコ行きの全日本空輸 108 便(ボーイング 777-300ER 型機、乗客乗員 148 人)が離陸滑走中、発動機の不具合を示す表示が点灯したため離陸を中断して停止した。 金属片が散乱した C 滑走路は、回収作業などのため約 3 時間 30 分にわたって閉鎖された。 国土交通省によると、第 2 (右側)エンジンのタービンブレードに損傷が見つかったといい、108 便は別の機材で 10 日未明に再び出発した。 国交省などが詳しい状況を調べている。 (yomiuri = 10-10-24) 米ボーイング機運航 40 社以上で機体部品に懸念、米運輸安全委が警鐘 [ワシントン] 米運輸安全委員会 (NTSB) は 30 日、外国航空会社 40 社以上で安全性に懸念のある部品を搭載したボーイング 737 型機を運航している可能性があると発表した。 NTSB は、2 月にユナイテッド航空の 737MAX8 型機がニューアーク空港に着陸した際、ラダー(方向舵)ペダルがニュートラルの位置でスタックした問題を調査。 一部の 737 型機のラダー制御システムに故障する可能性がある判断し、26 日にボーイングと連邦航空局 (FAA) に「緊急安全勧告」を行っていた。 また NTSB は 30 日、外国の航空 2 社が 2019 年にラダー制御部品の 1 つであるロールアウト・ガイダンス・アクチュエーターに関連してラダーペダルで同様の問題が発生していたことを突き止めたと明らかにした。 その上で「低空飛行中や着陸中にロールアウト・ガイダンス・アクチュエーターが機能しなくなると、乗務員は何を予期するべきか分からないかもしれない」と警鐘を鳴らし、故障は「受け入れられない」と厳しい姿勢を示した。 NTSB のホメンディ委員長は連邦航空局 (FAA) のウィテカー長官に宛てた書簡で「他の航空会社が 737 型機にこうしたアクチュエーターが搭載されていることに気付いていない可能性を懸念している」と表明した。 NTSB と FAA は、どの航空会社がこうした部品を運行機に搭載している可能性があるかは名指ししなかった。 FAA は勧告を重く受け止め、10 月に追加のシミュレーターテストを行う予定だと明らかにした。 ボーイング機を巡っては、アラスカ航空の新型 MAX9 型機が飛行中に主要ボルト 4 本の欠落によって機体の一部が吹き飛ぶ事故が 1 月に発生。 以降、安全性に関する問題が相次いでおり、今回はラダー関連で懸念が新たに加わった形だ。 (Reuters = 10-1-24) 旅客機降下中に衝突回避行動、乗客 2 人が重軽傷 米ユナイテッド航空 米ユナイテッド航空の米国内便が、上空で衝突回避行動を取った際に乗客 2 人が負傷する事案があり、米連邦航空局 (FAA) が調査を開始した。 ユナイテッド航空によると、ハプニングは 19 日、ニュージャージー州ニューアーク発カリフォルニア州サンフランシスコ行きの 2428 便で発生。 サンフランシスコ国際空港に向けて降下する途中、下方に別の航空機がいたために減速した。 負傷した乗客は 2 人とも病院に搬送された。 FAA は、操縦士が空中衝突防止装置 (TCAS) の回避指示 (RA) に対応した際に、乗客 1 人が重傷、もう 1 人が軽傷を負ったと報告している。 TCAS の回避指示は別の航空機と衝突する恐れがある場合に出される警報で、操縦士は即刻行動する必要がある。 航空機の位置情報サービス「FlightRader24」によると、ハプニングはサンフランシスコ北部の上空 3 万 1,000 フィート(約 9,400 メートル)で発生。 ユナイテッド機の 3,000 フィート下をサウスウエスト航空機が、更に 1,000 フィート下をスカイウエスト機が飛行していた。 FAA は、安全な距離は保たれていたとしている。 LiveATC.net が傍受した音声では、操縦士が医療緊急事態を宣言し、オークランドの管制塔に「RA で誰かが足首を骨折した可能性がある。 負傷した乗客もいる」と伝えていた。 ユナイテッド航空によると、当時はシートベルト着用サインが点灯していたが、負傷した乗客の 1 人は座席を離れていた。 (CNN = 9-25-24) キャセイ A350 型機のエンジン不具合、「広範な」損傷を引き起こした可能性 香港 香港 : 香港の航空調査当局はこのほど、今月キャセイパシフィック航空のエアバス A350 型機の全機飛行停止を引き起こしたエンジン問題について、「広範な損傷」につながっていた可能性があるとの認識を示した。 キャセイパシフィック航空ではスイス・チューリッヒ行きの便が 2 日の離陸直後、エンジンの問題で香港へ引き返すことを余儀なくされた。 これを受け、キャセイは A350 型機の検査の必要性を理由に、数十便の運行を停止していた。 キャセイはこれに先立ち、同機のエンジン部品の不具合を特定していたが、問題を公表することは控えていた。 香港の航空事故調査当局 (AAIA) は 19 日、検査で燃料ホースに「識別可能な穴」や、「火災の兆候を示す」黒い煤(すす)が見つかったと明らかにした。 AAIA によれば、破裂したホースから燃料が漏れ、エンジンの周辺に火災が広がった可能性があるという。 「もし迅速に発見と対応が行われていなければ、この状況とさらなる不具合が相まってより深刻なエンジン火災に発展し、機体に広範なダメージを与えていた可能性がある」としている。 AAIA は欧州連合 (EU) 航空安全局に対し、A350 長距離ジェットを手掛けるロールスロイスに「継続的な耐空性の情報の策定」を義務づけるよう求めた。 不具合の発生を受け、キャセイパシフィック航空は A350 型機 48 機の徹底調査を実施し、うち 15 機について部品を交換した。 A350 シリーズには二つのモデルがあり、ロールスロイス製のトレント XWB エンジン 2 基を使用している。 CNN はキャセイとロールスロイスにコメントを求めている。 (CNN = 9-20-24) デルタ航空機に気圧異常、乗客の耳や鼻から出血 米ユタ州ソルトレークシティーからオレゴン州ポートランドに向かうデルタ航空 1203 便で 15 日、機内の気圧に問題が発生し、乗客に鼻血などの症状が出た。 デルタ航空と乗客の声明によると、乗客の一部は回復に向かっている。 デルタ航空の広報担当者は声明で謝罪。 乗員は手順に従ってソルトレークシティーに戻り、地上のチームが乗客の緊急対応にあたったと説明した。 同機の乗客は別の航空機に搭乗した。 デルタ航空によると、技術者が機内の与圧の問題を修正し、同機は翌日から運航を再開した。 乗客の一人は CNN の提携局 KSL に対し、乗客らが機内の異常に気づくのにそれほど時間はかからなかったと語った。 同乗していた夫は両手で耳をふさぎ、前かがみになっていた。 後ろの列には明らかにひどい鼻血を出した男性がいて、周囲の人々が助けようとしていたという。 別の乗客は、耳を刺されたように感じたといい、「耳をつかんで、手を離したら、そこに血がついていた」という。 重傷者は報告されなかったが、医療関係者は診察や治療が必要な人が 10 人いることを特定した。 連邦航空局は調査を行うとしている。 (CNN = 9-18-24) |