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全日空 95 便が欠航 エアバス「6 千機でシステムの緊急改修必要」 欧州航空機大手エアバスは 28 日、主力のジェット機 A320 系の機体について、「強い太陽放射が、飛行制御の操作に不可欠なデータを破損させる恐れがあることが判明した」と発表した。 同社の広報担当者は AFP 通信に対し、約 6 千機でシステムの緊急改修が必要だと説明したという。 全日空は 29 日、保有する計 37 機のエアバス 320 型機と 321 型機のうち、34 機が緊急改修の対象であることを明らかにした。 整備作業のため、午前 11 時時点で 95 便が欠航となり、影響旅客数は約 1 万 3,200 人としている。 全日空によると、これ以上欠航便数が増えることはないという。 AFP 通信によると、エアバスは運航事業者に対し、機体の運航前にシステムの改修作業をするよう通知した。 多くの機体では数時間で完了するが、約 1 千機は数週間かかる見込みだという。 この問題が発覚するきっかけとなったのは、10 月 30 日にメキシコから米国に向かっていたジェットブルー航空の A320 機。 ロイター通信によると、飛行中にシステムの誤作動が生じ、パイロットが操作していないにもかかわらず、突然急降下した。 機体は米フロリダ州タンパに緊急着陸し、米連邦航空局 (FAA) が調査を開始していた。 米国では今週末、感謝祭後の帰省ラッシュを控えており、影響が広がる可能性もある。 米 CNBC によると、世界で最も多くの A320 機を運用するアメリカン航空は、480 機中約 340 機で改修が必要になり、29 日までに大部分を終える予定だという。 このほか、独ルフトハンザや、インドのインディゴなどでも航空機の運航を一時停止する。 また、コロンビアのアビアンカ航空は、7 割を超える機体が影響を受けるとし、12 月 8 日までの航空券の販売を一時停止すると発表した。 エアバスは「運航上の混乱をもたらすことを認識している。 ご不便をおかけすることをおわびする。」としている。 (坂本進・パリ、川辺真改、asahi = 11-29-25) 20 人搭乗のトルコ軍輸送機がジョージアで墜落 乗員全員が死亡 トルコ政府は 11 日、同国の軍用輸送機が隣国ジョージアで墜落したと発表した。 搭乗した 20 人全員が死亡したとしている。 発表によると、輸送機はアゼルバイジャンを離陸してトルコに向かっていたところ、アゼルバイジャンとジョージアの国境付近で墜落したという。 トルコ当局が関係国と協力して捜索救難活動にあたった。 墜落原因は明らかになっていないが、トルコメディアは機体が回転して墜落していく映像を伝えている。 トルコのエルドアン大統領は墜落を受け、「被害が最小限にとどまることを願う」と述べ、犠牲者に哀悼の意を示した。 (イスタンブール・根本晃、asahi = 11-12-25) 米アラスカ航空、技術障害で全便の運航停止 米航空会社アラスカ航空は、特定できない技術障害の影響で、23 日夜に全ての空港で運航を停止したと発表した。 米連邦航空局 (FAA) の勧告によると、運航停止はアラスカ航空の子会社ホライゾン航空にも適用される。 運航停止は 2 時間以上要請された。 アラスカ航空は 7 月にも、技術障害により約 3 時間にわたって全便の運航を一時停止した。 同社はソーシャルメディアで、「アラスカ航空は IT (情報技術)障害により運航に影響が出ている。 一時的に運航を停止している。」と説明した。 同社のアプリやウェブサイトに関するユーザーの問い合わせには「システム上でエラーが発生しているが、IT チームが可能な限り早期に解決できるよう取り組んでいる」とした。 (Reuters = 10-24-25) 滑走路外れた貨物機が海に転落、空港職員 2 人死亡 香港国際空港 香港 : 香港国際空港で 20 日未明、貨物機が滑走路を外れて海上に落下する事故があり、空港職員 2 人が死亡した。 香港航空当局が明らかにした。 事故は現地時間の 20 日午前 3 時 50 分ごろ発生。 アラブ首長国連邦 (UAE) ドバイから到着したトルコの ACT 航空が運航するボーイング機が滑走路を外れ、機体が真っ二つに分裂した。 同機はその場にいた空港警備車両に衝突し、車両は海に投げ出されて、乗っていた 2 人が死亡した。 現場からの映像によると、機体は尾翼が折れた状態で一部が海に沈んでいる。 機体の前部は操縦室の下が激しく損傷していた。 貨物機に搭乗していた乗員 4 人は現地の病院に搬送された。 香港航空当局によると、貨物機は着陸直前まで異常はみられなかった。 操縦士からの支援要請もなかったとしている。 現場には消防車やボートなどが出動して対応を続けている。 空港の北滑走路は、機体を海から引き揚げるまで運航を中止した。 残る二つの滑走路は運用を続けており、同空港を利用する 1,000 便あまりに支障は出ない見通しだとしている。 事故を起こした貨物機は ACT 航空がエミレーツ航空からリースして運航していた。 エミレーツ航空によると、乗員は無事が確認された。 同機に貨物は搭載されていなかった。 (CNN = 10-20-25) 羽田で ANA 機が 30m ずれて滑走離陸か 航空灯火 18 カ所が破損 羽田空港を離陸し、山口県の岩国空港に向かっていた全日空 (ANA) 639 便が 13 日午後 10 時ごろ、離陸時に前輪が滑走路の照明に接触した可能性があるとして、羽田空港に引き返した。 国土交通省によると、滑走路の脇などに設置された「航空灯火」が 18 カ所破損していたことから、機体が滑走路の中心から約 30 メートル外れて滑走した可能性もあり、経緯を調べている。 ANA や国交省によると、ANA 機は 13 日午後 8 時 35 分ごろ、羽田空港の D 滑走路から離陸。 引き返して着陸した後は誘導路上で自走が出来なくなり、点検の結果、前輪が破損していたという。 乗客乗員 174 人にけがはなかった。 飛行機が安全に走行できるように、誘導路は中心に緑色、両端に青色、滑走路はいずれも白色の灯火が設置されている。 国交省が確認したところ、幅 60 メートルの D 滑走路の両脇に設置した白色の航空灯火のうち左側の灯火が 16 カ所、滑走路に接する誘導路脇の灯火が 2 カ所、壊れていたという。 同省によると、D 滑走路の一部区間では路面の舗装工事のため、3 月から順次、中心線となる白色の灯火を取り除いている。 13 日夜時点で、ANA 機が滑走を始めた地点を含む端から約 790 メートルが工事対象で、壊れた灯火の大半がこの区間に設置されていた。 工事の情報は空港関係者には周知済みだが、D 滑走路では 4 月にも、日本航空 (JAL) 機が離陸しようとした際に、進行方向左側に設置された誘導路上のライトと接触する事案が起きている。 今回の ANA 機を運航していたのはグループ会社の ANA ウイングスで、同社は昨年 4 月以降、深刻な事故につながる恐れのある「重大インシデント」や、安全上のトラブルが相次いだとして、8 月に国交省から厳重注意を受け、再発防止策を提出していた。 (増山祐史、asahi = 10-14-25) 車輪を出し忘れて胴体着陸か 新潟空港の自衛隊機逸脱事故、空自発表 新潟空港(新潟市)で 9 月 19 日、航空自衛隊機が着陸した際に滑走路を逸脱した事故で、空自は 14 日、車輪を出さずに「胴体着陸」したことが原因との推定結果を発表した。 操縦士への聞き取りやボイスレコーダーの解析から判明したという。 事故機は空自新潟分屯基地所属の救難捜索機 U125A。 空自によると、操縦席に機長と副操縦士の 2 人が並んでいたが、車輪を出すレバーを操作したり、指示をしたりした記録がなく、実際に車輪は下りていなかった。 操縦士のミスの可能性が高いという。 この事故の影響で新潟空港の滑走路が最大 4 時間近く閉鎖され、民間の十数便に影響が出た。 事故後、空自は同型の 25 機の訓練飛行を見合わせていたが、機体の安全性に問題はないとして 14 日から飛行を再開した。 空自では今年 5 月以降、T4 練習機や F2 戦闘機が相次ぎ墜落事故を起こしている。 空自トップの森田雄博航空幕僚長は 14 日の臨時会見で「危機的状況」との認識を示し、「安全確保に万全を期すとともに、事故の連鎖を断ち切る強い決意のもと全力で取り組む」と述べた。 (矢島大輔、asahi = 10-14-25) ◇ ◇ ◇ 自衛隊機が着陸時に滑走路から逸脱 滑走路を閉鎖 新潟空港 19 日昼前、新潟空港で航空自衛隊の救難捜索機が着陸時に滑走路を逸脱しました。 乗員にけがはありません。 午前 11 時 50 分ごろ、新潟空港の B 滑走路に着陸しようとしていた航空自衛隊の救難捜索機が滑走路から大きく逸脱して止まりました。 この機体は新潟分屯基地所属の U-125A で、訓練飛行を終えて新潟空港に戻るところでした。 航空自衛隊によりますと、着陸直前にパイロットから何らかの緊急事態が発生したとの連絡があったということです。 乗員の数は確認中ですが、けが人はいないということです。 新潟空港の B 滑走路は現在も閉鎖されています。 (テレ朝 = 9-19-25) 旅客機 2 機が接触、翼が操縦席の窓に激突 米ラガーディア空港 米ニューヨークのラガーディア空港で 1 日夜、米デルタ航空の地方路線用の旅客機 2 機が誘導路上で接触し、片方の翼がもう一方の機体の操縦席の窓を直撃した。 デルタ航空の発表によると、衝突したのはいずれも地域航空会社エンデバー・エアが運航する CRJ-900 型機で、低速で接触した。 ノースカロライナ州シャーロットから到着した 5047 便の機首に、バージニア州ロアノークへの出発の準備をしていた 5155 便の翼が衝突した。 航空管制交信を傍受するサイト「LiveATC.net」によると、5047 便の操縦士は管制官に無線で「M 誘導路で CRJ 2 機が衝突した」と伝えた。 操縦士は、相手の右翼が機首と操縦席の窓に当たったと報告していた。 航空管制の音声によれば、5155 便の操縦士は、衝突により客室乗務員 1 人がひざを負傷したと報告した。 ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社によると 1 人が病院に搬送された。 これ以外に負傷者はいなかった。 デルタ航空は声明で「乗客と従業員の安全が何よりも優先されるため、関係当局と協力して発生した事象を調査する」と述べ、乗客に謝罪した。 5047 便には乗客 57 人、5155 便には 28 人が搭乗していた。 乗客は空港側が手配したバスでターミナルに移動し、ホテルと食事が提供された。 港湾公社によると、この事故で空港の運航に影響は出なかった。 (CNN = 10-2-25) JAL 機内から煙 乗客全員避難 鹿児島空港 鹿児島空港で出発前の日本航空の機内から煙が出たとして、乗客全員が避難しました。 日本航空によりますと、23 日午前、鹿児島空港で 10 時 55 分発羽田空港行きの日本航空 644 便が出発前に機内から煙が出たとして、乗客 236 人全員が避難しました。 けが人はいないということです。 日本航空は原因を調べています。 鹿児島空港によりますと、当該機は機体整備による欠航となりました。 (テレ朝 = 9-23-25) 出火アラートでた貨物室に「火災痕跡なし」 関西空港への緊急着陸 成田空港発フィリピン・セブ行きのユナイテッド航空機が 12 日夜、関西空港に緊急着陸し、乗客らが脱出用のシューターで避難した事故について、警報の表示が出た貨物室には、火災の痕跡がなかったことが消防の調査でわかった。 13 日には、国の運輸安全委員会の航空事故調査官 2 人が関西空港に入り、現地調査を始めた。 国土交通省大阪航空局によると、同機は、飛行中に貨物室の出火を示す警告が表示されたため、目的地を関西空港に変更。 着陸後、約 140 人が脱出用のシューターで機外に逃れた。 泉州南広域消防本部が貨物室を調べたところ、何かが燃えた形跡は確認されなかったという。 脱出の際、2 人が搬送されるなど計 5 人が打撲や擦り傷などのけがをした。 国交省は、深刻な事故につながる恐れがある「重大インシデント」に認定した。 運輸安全委員会の調査は 15 日までの予定で、操縦士、客室乗務員らに話を聞き、機体の損傷の確認などをするという。 取材に応じた高橋充・航空事故調査官は「特定のポイントに絞らず、すべての点を調査する」と話した。 ユナイテッド航空は、朝日新聞の取材に対し、「日本の航空当局と調査に取り組む」としている。 (西江拓矢、asahi = 9-13-25) ◇ ◇ ◇ 関西空港に緊急着陸、142 人機外へ 2 人けが「機内がパニックに」 12 日午後 7 時 10 分ごろ、成田空港発フィリピン・セブ行きのユナイテッド航空機が関西空港に緊急着陸した。 消防などによると、乗客と乗員の計 142 人が脱出用のシューターで機外に逃れた。 その際、女性 2 人が腰を打つなどしてけがを負い、病院に搬送されたという。 国土交通省は 12 日、深刻な事故につながる恐れがある「重大インシデント」に認定したと発表した。 航空機はフィリピンに向かっていたが、飛行中に貨物室で出火したとのアラートが表示され、目的地を変更して関空に着陸したという。 国交省によると、2 本ある滑走路が閉鎖され、うち 1 本はその後に復旧したという。 取材に応じた複数の乗客によると、上空では機体の揺れや音などの異常は感じなかったという。 大学生の女性 (21) は「『大阪に向かう』と英語でアナウンスがあり、着陸した。 強い口調で『ゲット・アウト(外に出ろ)』と言われ、機内が騒がしくなった。 急にシューターで脱出することになって怖かった」と話した。 男性 (30) は「着陸後に機内がパニックのようになり、隣に座っていた子どもが泣いていた。 何があったのか説明はなかった。」と話した。 (光墨祥吾、asahi = 9-12-25) JAL 機 飛行中に "緊急事態宣言" エンジントラブルで引き返す 北海道・新千歳空港から羽田空港へ向かっていた JAL 機がエンジントラブルのため緊急事態を宣言し、引き返しました。 国土交通省新千歳空港事務所によりますと、JAL 機は青森県上空を飛行していた 4 日午前 8 時半すぎ、左側のエンジンにトラブルが発生し、パイロットが緊急事態を宣言して新千歳空港に引き返しました。 機体は午前 9 時すぎに右側のエンジンのみで新千歳空港に緊急着陸しました。 日本航空によりますと、この便には乗客乗員 285 人が乗っていましたが、けが人はいないということです。 (テレ朝 = 9-4-25) JAL 機長がハワイで飲酒、最大 18 時間遅れ 再発防止取り組み中 日本航空 (JAL) の機長が滞在先のハワイで社内規定に違反して飲酒し、体調不良となったため搭乗予定だった便など計 3 便に最大 18 時間以上の遅れが出ていたことが、JAL への取材で分かった。 同社は昨年も機長の飲酒問題が発覚し、国土交通省から業務改善勧告を受けており、「再発防止に取り組むなか、こういった事象を発生させたことを重く受け止めている」とコメントしている。 JAL によると、機長は 8 月 28 日(現地時間)のホノルル発中部空港行きの便に乗る前日、ホテルで飲酒。 搭乗当日、機長が本社に体調不良を訴え、発覚した。 代わりのパイロットを手配したが、計 3 便が遅れ、乗客約 630 人に影響が出たという。 同社は昨年、国際線の機長らが社内規定値を超えるアルコールを摂取し、隠蔽しようとした事案が発覚。 緊急対策として、パイロットの滞在先での飲酒を禁止していた。 (増山祐史、asahi = 9-3-25) ANA ウイングスに厳重注意、国交省 重大インシデント相次ぐ 全日本空輸 (ANA) のグループ会社「ANA ウイングス」で昨年 4 月以降、深刻な事故につながる恐れのある「重大インシデント」や、安全上のトラブルが相次ぎ、国土交通省は 29 日、同社に対して航空法に基づき厳重注意をした。 9 月 19 日までに再発防止策を同省に報告するよう求めている。 同社が運航する航空機では昨年 4 月以降、重大インシデントが 3 件発生。 昨年 4 月は米子空港に着陸する途中、地表への異常接近を知らせる対地接近警報装置が作動し、緊急の回避操作を行い、同年 6 月には中部空港へ降下中の機内の気圧が低下した。 今年 8 月には稚内空港で作業車両が退避中の滑走路に着陸し、同社の機長は、航空法で定める着陸前の空港の運航情報官との通信を怠っていた。 また、5 月には広島空港で、工事のため閉鎖されていた誘導路に地上走行していた機体が停止する事案も起きた。 同社は昨年の 2 件の重大インシデントを受け、パイロットの技量などを確認するなど緊急対策を行っていた。 しかし、その後も事案が発生していることから、国交省は「安全管理システムが現場を含めた社内全体に対して有効に機能しているとは言えない」と指摘し、行政指導にあたる厳重注意をした。 同社は同日、「厳重注意を受け、再発防止に徹底的に取り組むことで信頼回復に努めてまいります」とコメントした。 (増山祐史、asahi = 8-29-25) 訓練中の海保機、能登空港滑走路にプロペラ接触 … 重大インシデントに認定 海上保安庁の中型飛行機が能登空港(石川県輪島市)での訓練中にプロペラを滑走路に接触させたとして、国土交通省は 14 日、航空法に基づき、事故につながりかねない重大インシデントに認定したと発表した。 乗組員にけがはなかった。 運輸安全委員会が原因を調査する。 国交省と海保によると、新潟航空基地所属「MA863 (とき 1 号、乗組員 6 人、ビーチクラフト式 B300 型機)」は 13 日午後 1 時 49 分、能登空港を離陸し、「タッチ・アンド・ゴー」と呼ばれる連続離着陸訓練を約 20 分間実施。 この間に左主翼のプロペラの先端が滑走路に接触したとみられる。 同機は午後 3 時 49 分に新潟空港に着陸し、飛行後の点検中にプロペラ 4 枚の先端に損傷が判明した。 (yomiuri = 8-14-25) 日航機墜落 40 年で灯籠流し 宝塚の同期生亡くした黒木瞳さんも参加 乗客・乗員 520 人が犠牲となった日本航空 (JAL) のジャンボ機墜落事故から 12 日で 40 年となる。 墜落現場となった「御巣鷹の尾根」がある群馬県上野村で 11 日夕、灯籠流しが行われた。 雨が降る中、遺族らはふもとを流れる神流(かんな)川に「事故はもう嫌だ」、「これからも温かく見守ってください」などと書かれた灯籠を流し、犠牲者の冥福と空の安全を祈った。 事故で亡くなった宝塚歌劇団の北原遥子さん(本名・吉田由美子さん)と同期で、俳優の黒木瞳さんが初めて参加した。 これまでは事故を認められなくて「来る勇気がなかった。」 それでも、40 年を前に「風化させてはいけない。 由美子が 24 年間生きて輝いていたと伝えたい。」と足を運んだ。 黒木さんや「最高の人」と語る北原さんは宝塚音楽学校第 67 期生。 楽しさもつらさも共にしてきた。 初舞台での北原さんのソロ演技の成功をみんなで願ったこと。 寂しがり屋の北原さんが寮から見える飛行機に向かって「お母さん」って叫んでいたこと - -。 色んな姿が思い出されて、現場で涙を流した。 「遅くなってごめんね。 でも、一時も忘れることはなかったよ。」 同期の早乙女幸さん、文月玲さんも参加し、12 日は御巣鷹の尾根に登る。 「明日は久しぶりに同期会だね。」 3 人は笑いあった。 事故で父の昭司さん(当時 50)を亡くした神奈川県大和市の若本千穂さん (60) は、父に見て欲しかったと真っ赤なワンピース姿で訪れた。 「どんなに月日が経っても、父が息絶えた上野村で慰霊する 8 月 12 日は 1 年の区切りであり、始まり。 節目の 40 年となる今年はいろいろな思いがこみ上げています。」と話した。 優しくほほえむ父の顔。 遺体と対面した時の父の顔。 どちらの顔も脳裏に焼きついて離れない。 今もなお、悲しくやりきれない気持ちもあるが、月日の経過とともに支えてくれる周囲への感謝の気持ちの方が強くなってきたという。 20 歳で父を亡くし、すでに父の年齢を超え、7 歳と 3 歳の孫もいる。 「父は孫を抱くことができなかった。 天国から『がんばったね』と言われるような生き方をしていきたい。」と語った。 父の河口博次さん(当時 52)を亡くした東京都の大学特任教授・河口真理子さん (64) は、40 年目の節目の今回、10 年ぶりに上野村を訪れた。 10 日に御巣鷹の尾根に登り、11 日は灯籠流しに参加した。 10 年前は父の墓標に手を合わせ、慰霊することに意識が向いていた。 だが、今回は上野村の住民らへの感謝の気持ちを強めたという。 「村の住人や JAL の社員ら多くの方が真心込めて整備してきてくれたおかげでいまの尾根がある。 努力されてきた方に感謝しなければと思い、尾根の状況を見に来ました。」と話した。 「御巣鷹は、みんなで作り上げた安全の聖地になった。 事故の教訓を生かし、航空会社は今後も油断することなく安全を守る努力をしてほしい。」 事故は 1985 年 8 月 12 日に発生。 羽田発大阪行きの日航 123 便が群馬県・御巣鷹の尾根に墜落し、乗客・乗員計 520 人が死亡、4 人が重傷を負った。 事故調査委員会の報告書によると、7 年前のしりもち事故の修理ミスが墜落の原因とされる。 (増山祐史、小幡淳一、asahi = 8-11-25) ロシア極東で旅客機墜落、40 人以上死亡か 機体製造から 50 年近く ロシア極東アムール州で 24 日、乗員乗客 40 人以上を乗せたロシアの小型旅客機「アントノフ 24」が墜落した。 タス通信は当局の情報として、全員死亡したとみられると伝えた。 当局は、機体の不具合と、パイロットの操縦ミスの両面で事故原因の究明を進めるとしている。 旅客機は、地元の航空会社「アンガラ」が所有。 アムール州のブラゴベシチェンスクを出発後、目的地のティンダ近くで消息を絶った。 空港から約 16 キロ離れた山に墜落して炎上しているのが見つかったが、ヘリが着陸できず、上空からは生存者が確認できていないという。 旅客機は 1 回目の着陸に失敗し、2 回目を試みていたとされ、視界不良で山に激突した可能性も指摘されている。 インタファクス通信によると、機体はソ連時代の 1976 年製で、すでに 50 年近く使用。 2018 年には事故により翼を損傷していたという。 ロシアメディアによると、当局は、子ども 2 人を含む乗客 40 人と乗員 6 人が搭乗と発表。 地元知事は SNS で、計 49 人としている。 ロシアの独立系メディア「ショット」によると、アンガラ社の同型機は 5 月 26 日にも、シベリア東部イルクーツク州の空港で、着陸時に前輪の部品が壊れて滑走路外に出たという。 ロシアではウクライナ侵攻後、部品不足から航空機の生産や整備が問題になっており、老朽化や整備不良などによる事故や欠航が相次いでいる。 (asahi = 7-24-25) バングラデシュで戦闘機が学校に墜落 19 人死亡、100 人以上負傷 バングラデシュの首都ダッカで 21 日、訓練中の戦闘機が学校敷地内に墜落し、地元メディアによると少なくとも 19 人が死亡、100 人以上が負傷した。 軍などが原因を調べている。 地元紙デイリースターによると、戦闘機は同日午後 1 時すぎに離陸し、同 1 時 18 分ごろに学校に墜落した。 軍や消防が負傷者の救出にあたり、病院に搬送したという。 学校の男子学生は同紙に「授業が行われていた 2 階建ての校舎に墜落した」と語ったという。 同紙は地元消防の話として、19 人の死亡が確認されたと伝えた。 その中に戦闘機のパイロットも含まれるといい、他の死傷者の多くは学生とみられる。 AP 通信が在学生に聞いた話によると、この学校には小学校から高校生までの約2千人が在学しているという。 (ヤンゴン・笠原真、asahi = 7-21-25) 墜落したインド機、燃料スイッチ遮断 「なぜ」とパイロットの音声も インド西部アーメダバードで 6 月にエア・インディア 171 便(ボーイング 787 型機)が墜落し、乗客・乗員ら 260 人が死亡した事故で、原因を調べているインド政府の航空事故調査局は 12 日、暫定報告書を発表した。 機体の燃料をコントロールするスイッチが墜落直前に切られていたとし、さらに調査を続けるとしている。 この日は事故の発生からちょうど 1 カ月に当たる。 報告書が伝えた、墜落現場から見つかったフライトレコーダーの内容によると、事故機は 6 月 12 日午後 1 時半過ぎに離陸。 その直後、エンジンを止めるために使われる燃料コントロールスイッチがほぼ同時に 2 基のエンジンとも「稼働」から「遮断」に切り替わった。 残されていたコックピットの音声記録では、パイロットの 1 人が「なぜ遮断したのか」と尋ね、もう 1 人が「そんなことはしていない」と答えていた。 パイロットは 56 歳男性と32 歳男性の 2 人だったが、報告書は発言者を特定していない。 スイッチ切ると「エンジンほぼ即座に停止」 英 BBC によると、このスイッチは、飛行機が目的地に到着してエンジンを切る際に使われる。 遮断に切り替えると、燃料が枯渇してエンジンがほぼ即座に止まるという。 米紙ニューヨーク・タイムズが伝えた専門家の話によると、スイッチには誤操作を防ぐための安全装置がついている。 人間が操作することなしに、スイッチが切り替わる可能性は低いという。 一方、パイロットは 56 歳男性が約 1 万 5 千時間、32 歳男性が約 3,400 時間の飛行経験を積んでいた。 報告書によると、スイッチが遮断に切り替わった後、機体は高度を下げ始めた。 その後、スイッチは二つとも「稼働」に切り替わり、エンジンの 11基は速度を回復させ始めたが、もう 1 基が減速を止められなかった。 パイロットの 1 人が救難信号を送った後、墜落したという。 報告書は、鳥が機体に衝突するバードストライクの可能性について、現場周辺で目立った鳥の活動は確認されなかったとしている。 また、機体やエンジンの製造業者に対し何らかの対応を推奨することも、現段階ではないとした。 エア・インディアは 12 日、X (旧ツイッター)への投稿で、暫定報告書を受領したことを認めた。 関係当局の調査に引き続き全面的に協力するとした上で、「調査が進行中であることから、具体的な(事故原因などの)詳細についてはコメントできない」と記している。 (佐藤達弥、asahi = 7-12-25) ◇ ◇ ◇ インド機が離陸後に墜落 242 人乗りのボーイング機、市街地で炎上 インドの航空当局は 12 日午後、西部グジャラート州アーメダバード近郊の空港を離陸したエア・インディア 171 便(ボーイング 787 型機)が墜落したと発表した。 乗員・乗客は 242 人で、当局による救助作業が進められている。 エア・インディアは、同機の乗客は 230 人で、内訳はインド人 169 人、イギリス人 53 人、ポルトガル人 7 人、カナダ人 1 人だと発表した。 地元メディアによると、墜落現場の近くには、医師や医学生らが寝泊まりする建物があるという。 在インド日本大使館は「邦人被害の有無について情報を集めている」としている。 機体はアーメダバードを午後 1 時 40 分ごろに離陸し、英国の首都ロンドン近郊のガトウィック空港に向かう予定だった。 アーメダバード空港は事故を受けて、運航を停止している。 X (旧ツイッター)に投稿された現地メディアの写真や動画によると、飛行機は離陸直後にアーメダバード空港付近の市街地に墜落した模様だ。 墜落時に大規模な爆発が起きたとみられ、炎が機体を包む様子や、墜落現場付近の上空に巨大な黒煙が立ち上る様子も投稿された。 投稿された一部の写真では、機体が家屋を押しつぶす様子もあった。 航空機の飛行状況を提供する民間のウェブサイト「フライトレーダー 24」によると、事故を起こした機体は「離陸から数秒後」に交信を断った。 英 BBC は、SNS 上に投稿された映像を引用し、エア・インディア機が緩やかに高度を下げながら飛行し、爆発、炎上する様子を報じた。 ANI 通信によると、インドの民間航空局は、墜落機が航空管制に対して救難信号を発したものの、その後応答がなくなったと明かした。 関係者によると、モディ首相は同日、ラムモハン・ナイドゥ民間航空相とアミット・シャー内相に対して、現地入りを指示。 事故で影響を受けた人びとへの支援策を講じるよう求めた。 ナイドゥ氏は「衝撃を受け、打ちのめされている」と同通信に話し、救命活動に全力を注ぐとした。 (ニューデリー・石原孝、asahi = 6-12-25) 全日空機が米で緊急着陸 「飛行中に乗客が出口ドア開けようと」 東京から米南部テキサス州に向かっていた全日空の旅客機が、機体の出口ドアを乗客が開けようとしたため、西部ワシントン州シアトルに緊急着陸した。 ドアを開けようとした乗客の男性は、他の乗客や客室乗務員らに取り押さえられ、シアトルの空港で警察当局に引き渡された。 米メディアが報じた。 CNN テレビなどによると、旅客機は全日空 114 便。 24 日午前 10 時半すぎに羽田空港を出発し、テキサス州ヒューストンのジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港に向かっていた。 ところが、飛行中に「不審な乗客」のため、約 10 時間後にワシントン州のシアトル・タコマ国際空港に着陸を余儀なくされた。 シアトルの警察当局は「飛行中に乗客が出口ドアを開けようとした」という報告を受けて出動。 米連邦航空局 (FAA) の広報担当者は CNN の取材に対して「乗客の騒動のため便が着陸を回避した」と答えたという。 また、NBCテレビによると、ドアを開けようとした男性は警察当局に身柄を引き渡された後、「医療上の緊急事態」と診断され、病院に搬送されたという。 また、この旅客機がシアトルの空港の駐機場にとどまっている間に、機内で騒ぎを起こしたとして、別の乗客 1 人が機体から降ろされた。 病院に搬送された乗客とは無関係。 旅客機はその後離陸し、目的地のヒューストンに到着したという。 (ワシントン・西田進一郎、mainichi = 5-26-25) 空自練習機が墜落か、2 人搭乗 池から機体の一部発見 愛知・犬山市 防衛省は 14 日、航空自衛隊小牧基地(愛知県)を離陸した T4 練習機が飛行中、レーダーから消失したと発表した。 北東約 13 キロにある入鹿池(同県犬山市)付近で機体の一部が見つかり、墜落した可能性が高い。 搭乗していた自衛隊員 2 人が行方不明となっており、自衛隊や警察、消防が捜索している。 防衛省によると、T4 練習機は新田原(にゅうたばる)基地(宮崎県)所属で、午後 3 時 6 分に小牧基地を離陸、直後にレーダーから消えたという。 機体は 1989 年製で、離陸前の検査では異常はなかったとしている。 中谷元・防衛相は 14 日夜の会見で「墜落したと考えている」と述べ、「原因は不明。 大変な迷惑をかけたことを心からお詫びする」と謝罪した。 空自に事故調査委員会を立ち上げたことを明らかにした。 防衛省関係者によると、行方不明となっている搭乗者は F15 戦闘機の修理のために小牧基地に来ており、T4 練習機に乗り換えて所属する新田原基地に向かう途中だったという。 空自は所有する 200 機近い T4 練習機の一斉点検を検討している。 入鹿池は、全国最大規模の農業用ため池。 名鉄犬山駅から南東約 6 キロにあり、近くには博物館明治村や犬山市立池野小学校などがある。 ☆ 航空自衛隊の練習機が愛知県の小牧基地を離陸後、レーダーから消失した事案で、機体の一部とみられるものと、人の体の一部が見つかったと、関係者が明らかにした。 関係者によると、14 日午後 6 時 4 分ごろ、機体の一部とみられるものが同市の入鹿池から見つかった。 また、午後 7 時ごろまでに、体の一部が発見された。 搭乗員の可能性があるとみて確認を進めている。 付近の明治村「低空飛行して向かってきた」大きな音 明治村によると、14 日午後 3 時 10 分ごろ、爆発音がし、客から「飛行機のようなものが落ちた」という情報があったという。 現時点で来園者にけが人はいないという。 明治村に家族と観光で訪れていた同県一宮市の美容師の男性 (20) は、飛行機のエンジン音がして空を見上げると、「自衛隊機が低空飛行して自分たちに向かってきた」という。 機体からは煙などは出ておらず、通り過ぎた後に進行方向を変えた。 機体が見えなくなった後に大きな音がし、池の方に向かうとガソリンのような臭いがしたという。 男性は「こんなことが起きるなんて」と絶句した。 「機体の破片が飛んできた。 危なかった。」 貸しボート店を営む 50 代男性は、墜落事故後に池から戻ってきた釣り客からそう聞いたという。 貸し出していた 5 艇のうち 3 艇がすぐに戻らず、携帯電話で無事を確認した。 男性は「お客さんの多い土日ではなかったのが幸いだった。 けががなくてほっとしました。」と語った。 池野小学校の教頭によると、墜落したと思われる時間は授業中で、「『ボーン』という音を聞いた児童もいたようだ。」 パトカーなどのサイレンが聞こえたため、児童の安全を確認したうえで、教職員が付き添って全員を下校させたという。 現場近くの事務所で勤務していた女性 (59) は「雷が落ちたような大きな音がした。 何だろうと思っていたら、サイレンを鳴らしてパトカーや消防車、救急車が次々に来て、物々しい状況になった。」と話した。 入鹿池の水を田植えなどに利用している「入鹿用水土地改良区事務所」の関係者も「ドーン」という音を聞いた。 池の周辺の農家からは、機体から流出した油が下流に流れ込まないか心配する問い合わせが相次いでいるという。 オイルマットの設置など対策を取るため業者と協議しているが、「自衛隊に資材の対応を取ってもらえないかとお願いをしているところだ」と不安そうに話した。 (asahi = 5-14-25) 羽田空港で JAL 機が航空灯火に衝突 滑走路一時閉鎖、他の便に遅れ 国土交通省などによると、羽田空港で 7 日午後 7 時 15 分ごろ、離陸しようとした日本航空 (JAL) 377 便が滑走路に埋め込まれている航空灯火に衝突した。 国交省東京空港事務所によると、この影響で D 滑走路が午後 7 - 8 時ごろ閉鎖され、他の便に遅れが出た。 D 滑走路は空港内に 4 本あるうちの 1 本で、すでに復旧したという。 日本航空によると、377 便は北九州行きで、「離陸のために加速し始めて、途中でやめた」という。 原因は確認中としている。 乗員・乗客は赤ちゃん 1 人を含む 80 人で、けが人は確認されていない。 (asahi = 4-7-25) 医療搬送用ヘリが事故、海上で発見 6 人搭乗、3 人心肺停止 長崎 6 日午後 2 時 50 分ごろ、海上保安庁に「長崎県対馬空港を出発した民間ヘリが消息不明」と通報があった。 同庁によると、長崎県壱岐島沖の海上で、転覆したヘリコプターを捜索中の巡視船が発見。 6 人を救出したが、うち 3 人が心肺停止状態だという。 第 7 管区海上保安本部や長崎県危機管理部などによると、見つかったのは医療搬送用のヘリ。 同県対馬市から福岡市の福岡和白病院に女性患者 (86) を搬送するため、付き添いの男性 (68) や男性医師 (34) ら計 6 人が搭乗し、対馬空港を同日午後 1 時半に離陸した。 しかし、ヘリはレーダーから消え、巡視船が午後 5 時すぎに壱岐島の北東約 27 キロの海上で見つけた。 ヘリのそばには緊急時に膨らむ浮体(フロート)があり、フロートにしがみついていた男性機長 (66) と男性整備士(年齢不明)、女性看護師 (28) を救出した。 3 人は意識があるものの、低体温症などの疑いがあるという。 また、航空自衛隊の救難ヘリが、見つかったヘリの機内から患者と付き添いの男性、医師の 3 人を救出したが、いずれも心肺停止の状態だという。 (asahi = 4-6-25) 民間機墜落、佐賀の医師が操縦 4 人全員無事 長崎・新上五島 30 日午前 11 時 55 分ごろ、長崎県新上五島町友住郷の山林で、小型機のパイパー PA28 型機が墜落した。 県警や消防によると、乗っていた 50 - 70 代の男性 4 人にけがはなく、歩いて近くの上五島空港に避難し、救助されたという。 墜落したのは、佐賀空港を拠点に活動する飛行愛好家グループ「フライングクラブ佐賀」が所有するレシプロ単発機。 操縦士は佐賀県小城市三日月町の医師、江口有一郎さん (55) で、北九州市の無職男性 (73)、佐賀市の会社員男性 (69)、佐賀県神埼市の会社員男性 (61) が同乗していた。 上五島空港の管理事務所などによると、事故機は上五島空港から 50 メートルほど南の山肌に墜落した。 飛行計画によると、午前 11 時ごろに佐賀空港を出発し、休憩のため正午ごろに上五島空港に到着する予定だった。 事務所には、正午ごろに搭乗員から墜落の情報が入った。 消防がかけつけたが、4 人とも無事だったため、病院には運ばなかったという。 (三沢敦、小川崇、榧場勇太、asahi = 3-30-25) アメリカでまた旅客機事故 立ちのぼる黒い煙や真っ赤な炎が、機体の下から噴き出しています。 事故が起きたのは、アメリカ・コロラド州にあるデンバー国際空港。 現地時間 13 日午後 5 時過ぎのことでした。 テキサス州に向かっていた乗客 172 人・乗員 6 人を乗せたアメリカン航空の旅客機にエンジンの不具合が発生したため、コロラド州にあるデンバー国際空港に緊急着陸しました。 旅客機は着陸後、搭乗口まで移動していたところで突然エンジンから出火し、火災が発生しました。 機内から避難した乗客が撮影したとみられる映像には、エンジンから噴き出した白い煙が広がり、あたり一帯は真っ白になり、その中を乗客が避難する様子が映っていました。 エンジンの不具合で発生したとみられる今回の火災。 その後、火は消し止められ、乗客は緊急脱出用のスライドを使って避難したということですが、12 人がけがをして病院に搬送されたということです。 いずれも軽傷です。 アメリカ連邦航空局などは、事故原因をくわしく調べる方針です。 アメリカで、またしても起きた航空機事故。 2025 年 1 月には、アメリカの首都ワシントン近郊で乗客・乗員 64 人を乗せたアメリカン航空の旅客機と軍のヘリコプターが衝突し、墜落しました。 アメリカでは、2025 年に入って航空機をめぐる事故が相次いでいます。 (FNN = 3-14-25) |