貿易赤字が円安要因に、「アベノミクス相場」初期と類似 [東京] 足元の円安トレンドはドル主導だが、円側の材料もある。 にわかに拡大する貿易赤字だ。 円安が進む中でも輸出が伸び悩む一方、エネルギー価格の上昇で輸入は増加。 2012 年末からの「アベノミクス相場」初期に似た構図となっている。 <数量減・金額増のエネルギー輸入> 10 月の貿易収支は 685 億円の赤字。 8 月の 6,354 億円、9 月の 6,228 億円からは赤字額は縮小したが、3 カ月連続の輸入超過となった。 10 月は輸出が前年比で 9.4% 増加したものの、輸入が同 26.7% と大きく増えた。 赤字の要因は原油や液化天然ガス (LNG) など約 2 割を占める鉱物性燃料の価格上昇だ。 数量は原油および粗油が前年比 0.6%、LNG が 22.1% と減少したが、価格高騰で金額はそれぞれ 81.0%、67.6% と大きく伸びた。 一方、輸出は電気機器が 10.5% 増、一般機械が 22.9% 増と伸びたものの、自動車など輸送用機器は 28.7% 減となった。 アジア、中国向けの輸出額は 10 月としては 1979 年 1 月以降で最大となったが、46.4% 減となった北米向けの自動車などが足を引っ張った。 みずほ銀行のチーフマーケット・エコノミスト、唐鎌大輔氏は、輸入額を増加させているのは石油や石炭であり、高騰している価格が落ち着けば赤字幅は小さくなると予測する。 しかし「日本からの輸出が伸びない理由は半導体を中心とした部品不足なので、輸出と輸入の問題は別で考えなければならない」と指摘する。 <表れにくい「J カーブ効果」> こうした構図は、2012 年末以降の「アベノミクス相場」初期の動きに似ている。 当時は日銀の超金融緩和もあり円安が進んだが、輸出は伸び悩んだ。 日本企業が現地生産を拡大させる中、為替の影響度が低下したとの見方が一般的だ。 一方、輸入側では、当時もエネルギー価格の増加が大きな要因となった。 特に LNG 価格の高騰で、2011 年に 4 兆 7,872 億円だった LNG 輸入が 2014 年には 7 兆 8,509 億円と、3 年で 63% 増加した。 経済理論的には、円安が進めば輸出価格が低下し、輸出数量が増加することで貿易収支が黒字化し、為替も円安要因から円高要因に変わる。 貿易黒字になれば、獲得した外貨を円に換えることになるためだ。 しかし、いわゆる「J カーブ効果」はなかなか発揮されず、年次データでみると貿易収支は 14 年まで赤字拡大を続け、16 年になってようやく黒字化した。 その間ドル/円は上昇を続け、12 年 11 月 14 日の 80.24 円から、15 年 6 月 5 日には 125.86 円を付けた。 <貿易収支は短期トレンドに影響も> 足元、対ドルで進む円安はドルが牽引している。 インフレ高進が止まらない中、米連邦準備理事会 (FRB) のテーパリング(量的緩和の縮小)加速などの警戒感が強まり、米金利が上昇、ドル指数が 1 年 4 カ月ぶりの水準に上昇するなどドルを押し上げている。 SMBC 信託銀行のマーケットアナリスト、合澤史登氏は「為替市場は貿易収支のほか、各国の金利差や景気の強さ・弱さなど含めて、総合的な材料で決まるもの」だと指摘する。 日本は所得収支で大きな黒字を稼ぐ経常黒字国でもある。 過去のドル/円相場と貿易収支の推移をみても、貿易収支が主因となる長期的な関係は見出しにくい。 しかし「貿易収支はフローが一方通行なので、短期的なトレンドに影響を与えやすい(ニッセイ基礎研究所・経済研究部上席エコノミスト、上野剛志氏)」との見方も聞かれる。 現在は、原油高と円安による影響に注目が強まりやすい状況だ。 「アベノミクス相場」初期のように、貿易赤字が円側の円安材料として材料視されれば、円安を加速させる要因になるとみられている。 (浜田寛子、Reuters = 11-29-21) 円安進み、一時 1 ドル = 115 円台に パウエル FRB 議長の再任影響 23 日のアジアの外国為替市場で対ドル円相場が一時、1 ドル = 115 円台前半と 2017 年 3 月以来、約 4 年 8 カ月ぶりの円安水準をつけた。 米国の金利が上昇し、ドルを買い円を売る動きが強まった。 前日にバイデン米大統領が米国の中央銀行、米連邦準備制度理事会 (FRB) のパウエル議長を再任する方針を表明した。 次期議長の候補者として名前が挙がっていた金融緩和に積極的なブレイナード理事よりも利上げ時期が早まるとの見方から、米国の金利が上昇。 金利の高いドルを買い、円を売る動きが加速して円安ドル高が進んだ。 為替市場では 9 月以降、日米の金融政策の違いなどから円安傾向が強まっている。 FRB は、コロナ下で始めた金融緩和を縮小させる方向にかじを切ったが、日本は経済回復が遅れ、物価も低迷。 このため、日本銀行は大規模な金融緩和を続ける方針で、今後も日米の金利差を背景とした円安傾向が続く可能性がある。 そうなれば、輸入に頼る原油などの資源高に拍車がかかり、家計や企業の負担増が日本経済の足を引っ張る懸念も強まりそうだ。 (真海喬生 = ニューヨーク、津阪直樹、asahi = 11-23-21) 貿易赤字、3 カ月連続 = 674 億円、原油高で輸入増 - 10 月 |財務省が 17 日発表した 10 月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は 674 億円の赤字となった。 赤字は 3 カ月連続。 自動車の輸出が大幅に減少したほか、原油価格の高騰や円安進行により、原油輸入額が前年同月に比べて 8 割増えたことなどが響いた。 輸出額は 9.4% 増の 7 兆 1,840 億円。 鉄鋼の好調などを背景に、アジア向けの輸出額は比較可能な 1979 年以来で最高となった。 一方、自動車は新型コロナウイルスの影響で東南アジアからの部品調達が滞ったことなどによる減産の影響で米国、中国向けをはじめ全体的に落ち込み、36.7% 減と振るわなかった。 輸出全体では 8 カ月連続のプラスを確保したが、伸び率は鈍化した。 輸入額は 26.7% 増の 7 兆 2,514 億円で 9 カ月連続のプラスだった。 原油は輸入量が 3 カ月ぶりに減ったものの、価格高騰で金額は 7 カ月連続の増加。 石炭は 2.3 倍、液化天然ガス (LNG) が 67.6% 増と、資源関連が大きく押し上げた。 肉類など食料品も 10.9% 増えた。 (jiji = 11-17-21) 8 月の輸出額 前年同月比 26% 増 6 か月連続で増加も貿易収支赤字 8 月の日本の輸出額は、去年の同じ月より 26% 増え、6 か月連続で増加しました。 ただ、原油価格の上昇で輸入額も大きく伸び、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は 3 か月ぶりに赤字となりました。 財務省が 16 日に発表した貿易統計によりますと、8 月の日本の輸出額は 6 兆 6,058 億円で去年の同じ月より 26.2% 増えて、6 か月連続の増加となりました。 去年のこの時期は、新型コロナウイルスの影響で輸出が大きく減っていたため、その反動で増加した形ですが、ヨーロッパ向けの鉄鋼やアメリカ向けの自動車部品などが伸び、新型コロナの影響がなかったおととしの同じ時期と比べても 7.6% 増えました。 一方、8 月の輸入額は 7 兆 2,411 億円で、去年の同じ月より 44.7% 増えて、7 か月連続の増加となりました。 原油の輸入価格が国際相場を反映して大幅に上昇したことが要因です。 この結果、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は 6,354 億円の赤字で、3 か月ぶりの貿易赤字となりました。 一方、東南アジアの感染拡大によって大幅な減産が続いている自動車は、8 月、アメリカ向けの輸出が半年ぶりに減少していて、今後、影響の広がりが懸念されます。 (NHK = 9-16-21) 6 月の貿易収支、3,832 億円の黒字 2 カ月ぶり 財務省 財務省が 21 日発表した 6 月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は 3,832 億円の黒字だった。 黒字は 2 カ月ぶり。 QUICK がまとめた民間予測の中央値は 4,599 億円の黒字だった。 輸出額は前年同月比 48.6% 増の 7 兆 2,208 億円、輸入額は 32.7% 増の 6 兆 8,376 億円だった。 中国向け輸出額は 27.7% 増、輸入額は 17.6% 増だった。 (nikkei = 7-21-21) 4 月の国際収支、経常黒字 6.4 倍 前年の反動などで 財務省が 8 日公表した 4 月の国際収支(速報)で、貿易や投資によるお金の出入りを示す経常収支の黒字額は前年同月比 6.4 倍の 1 兆 3,218 億円だった。 上げ幅は2015 年 8 月以来の大きさとなった。 米国向けの自動車や中国向けの半導体製造装置の輸出が回復したことに加え、20 年 4 月のコロナ禍の急激な落ち込みの反動が出た。 輸出入の差し引きである「貿易収支」が前年同月の赤字から黒字に変わったのは 20 年 11 月以来。 訪日外国人の消費額から日本人が海外で使った金額を引いた「旅行収支」は 20 年 4 月より 28.4% 少ない 160 億円。 黒字は維持したが、引き続き低調となっている。 (吉田貴司、asahi = 6-8-21) 4 月の貿易収支 2,553 億円の黒字 輸出大幅増 4 月の貿易統計が発表され、貿易収支は 3 か月連続の黒字となりました。 財務省が発表した 4 月の貿易統計によりますと、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は 2,553 億円の黒字でした。 黒字は 3 か月連続です。 輸出額は前の年の同じ月と比べて 38.0% 増加し、7 兆 1,811 億円となりました。 新型コロナの影響で去年 4 月の輸出が落ち込んだ反動によるものですが、輸出額は 4 月としては 1979 年以降、過去最大です。 アメリカ向けの自動車や中国向けの半導体等製造装置の輸出が伸びたことが主な理由です。 一方、輸入額は 12.8% 増加し、6 兆 9,258 億円となりました。 原油や石油製品などの輸入が増加しました。 (TBS = 5-20-21) 1 月の経常黒字、前年比 2.3% 減 5 カ月ぶりに悪化 財務省が 8 日発表した 1 月の国際収支(速報)で、貿易や投資によるお金の出入りを示す経常収支は、6,468 億円の黒字だった。 黒字幅は、前年同月に比べて 2.3% 縮小。 海外への投資のもうけが減ったことが響き、5 カ月ぶりに前年を下回った。 海外への投資のもうけを示す「第 1 次所得収支」の黒字は、前年同月比 22.1% 減の 1 兆 4,666 億円だった。 欧米で金利が低下して、債券の利子の受け取りが減ったことなどが影響した。 一方、輸出入の差し引きである「貿易収支」は 1,301 億円の赤字で、赤字幅は前年同月より 86.9% 縮小した。 輸出は、韓国向けの半導体製造装置や中国向けのプラスチックなどが好調で、2 カ月連続で増加。 輸入は輸出額を上回ったが、エネルギー価格が下落したため前年同月よりは減少した。 (永田大、asahi = 3-8-21) 1 月の貿易統計、輸出額は 2 か月連続プラス … 中国向けが 37.5% と大幅増 財務省が 17 日発表した 1 月の貿易統計(速報)によると、輸出額は前年同月比 6.4% 増の 5 兆 7,798 億円だった。 新型コロナウイルス感染拡大の影響から抜けつつある中国向けがけん引役となり、2 か月連続で増加した。 最大の輸出相手となっている対中国は、37.5% 増の 1 兆 2,326 億円と大幅に増えた。 半導体等製造装置や非鉄金属が 1.5 - 2 倍に伸びるなど好調だった。 現地の工場が休みに入る春節(旧正月)が昨年は 1 月だったが、今年は 2 月となったこともプラスに働いた。 米国向けは 4.8% 減の 1 兆 15 億円だった。 航空機類が 64.5% 減と振るわなかった。 欧州連合 (EU) 向けは 1.6% 減の 5,322 億円だった。 一方、輸入額は 9.5% 減の 6 兆 1,037 億円だった。 原粗油や衣類などの減少が響いた。 1 月は休暇の影響で、生産が減るため輸出額も少なくなりやすい。 輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は 3,239 億円と、7 か月ぶりの赤字となった。 (yomiuri = 2-17-21) 去年 12 月の経常収支 1 兆 1,656 億円の黒字 日本が海外との貿易や投資などでどれだけ稼いだかを示す去年 12 月の経常収支は 1 兆 1,656 億円の黒字となりました。 中国向けの輸出増加などにより、経常収支の黒字額は前の年の同じ月の 2 倍以上になりました。 財務省が 8 日に発表した国際収支統計によりますと、去年 12 月の経常収支は 1 兆 1,656 億円の黒字で、前の年の同じ月の 2 倍余りとなりました。 黒字額の増加は 4 か月連続となります。 これは、原油価格の下落で輸入が減少した一方、中国向けの輸出が増えたことなどから「貿易収支」が 9,651 億円と、黒字額が大幅に増えたことが要因です。 一方「旅行収支」は、新型コロナウイルスの影響で外国人旅行者の数が大きく落ち込んでいることから前の年の同じ月より 87% 少ない 287 億円の黒字にとどまりました。 このほか、日本企業が海外の子会社から受け取った配当や利子などを含む「第一次所得収支」は 6,492 億円の黒字となりました。 また去年 1 年間の経常収支は 17 兆 6,976 億円の黒字でしたが、外国人旅行者の大幅減少などを背景に、黒字額は 2 年ぶりに前の年を下回りました。 (NHK = 2-8-21) 20 年の貿易収支、3 年ぶり黒字確保 コロナで停滞も対中輸出増 財務省が 21 日発表した 2020 年の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は 6,747 億円の黒字を確保した。 年間での貿易黒字は 3 年ぶり。世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響から貿易は停滞。 欧米向け自動車などが低迷し、輸出額は前年比 11.1% 減の 68 兆 4,067 億円と 2 年連続で減少した。 輸出額の減少幅は、09 年(33.1% 減)以来の大きさだった。 地域別に見ると、米国が 17.3% 減、欧州連合 (EU) が 14.6% 減と大幅なマイナス。 コロナ禍からいち早く経済が持ち直した中国向けは 2.7 % 増の 15 兆 829 億円と 2 年ぶりにプラスに転じ、比較可能な 1979 年以降で 2 番目の高水準だった。 品目別では自動車が 20.0% 減ったほか、自動車部品、軽油なども不振だった。 20 年は輸入額も原油をはじめエネルギー関連の減少に伴い 13.8% 減の 67兆 7,320 億円にとどまった。 同時に発表した 20 年 12 月の貿易収支は 7,510 億円の黒字。 輸出は前年同月比 2.0% 増と 25 カ月ぶりに増加し、プラスチックや非鉄金属が堅調だった中国向けが 10.2% 伸びた。 輸入は 11.6% 減だった。 (jiji = 1-21-21) 9 月の輸出額、4.9% 減 米国向けは 14 カ月ぶり改善 財務省が 19 日発表した 9 月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額は前年同月から 4.9% 減の 6 兆 551 億円だった。 米国向けが前年同期比で 14 カ月ぶりに増加に転じ、中国向けも好調だったことなどから、全体の輸出額の減少幅は 4 カ月連続で改善した。 米国への輸出は前年同月比 0.7% 増。 品目別では自動車が 14 カ月ぶりに増加に転じ、同 19.1% 増だった。 中国向けは同 14.0% 増で 2018 年 1 月以来の伸びとなった。 一方、EU (欧州連合)向けは同 10.6% 減と低水準が続いている。 輸入額は同 17.2% 減の 5 兆 3,801 億円。 減少幅は 8 月より縮小したが、原粗油や液化天然ガスなどエネルギー関係が引き続き大きく減った。 輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は 6,750 億円の黒字。 同時に公表された 20 年度上半期の輸出額は、前年同期比 19.2% 減の 30 兆 9,114 億円で、上半期ベースの減少幅としては 09 年度以来の落ち込み。 輸入額は 18.1% 減の 32 兆 262 億円。 貿易収支は、1 兆 1,148 億円の赤字だった。 (永田大、asahi = 10-19-20) 9 月上中旬の貿易収支、6807億円の黒字 財務省が 7 日発表した 9 月上中旬(1 - 20 日)の貿易統計速報によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は 6,807 億円の黒字(前年同期は 3,433 億円の赤字)だった。 上中旬ベースの黒字は 7 カ月ぶり。 輸出額は前年同期比 1.9% 減の 4 兆 1,453 億円、輸入額は 24.2% 減の 3 兆 4,646 億円だった。 (nikkei = 10-7-20) 8 月の輸出額 14.8% 減、欧米向け低水準 貿易統計 財務省が 16 日発表した 8 月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額は前年同月比 14.8% 減の 5 兆 2,326 億円だった。 減少幅は 7 月(19.2% 減)から縮小し、5 月を底に徐々に輸出が回復してきているが、欧米向けは低水準の状況が続いている。 輸出額の品目別では、自動車の減少が大きく、前年同月比 19,4% 減の 7,006 億円だった。 地域別では米国向けが前年同月比 21.3% 減、EU (欧州連合)向けが 19.2% 減。 7 月に 7 カ月ぶりに増加に転じていた中国向けは 5.1% 増で、2 カ月連続の増加となった。 半導体製造装置や非鉄金属が伸びた。 輸入額は 20.8% 減の 4 兆 9,843 億円。 減少幅は 7 月より縮小したが、原粗油や液化天然ガスなどエネルギー関係が引き続き大きく減った。 輸出から輸入を差し引いた貿易収支は 2,482 億円の黒字で、2 カ月連続の黒字となった。 (新田哲史、asahi = 9-16-20) 中国向け輸出、7 カ月ぶり増加 7 月 8.2% 増 財務省が 19 日発表した貿易統計速報によると、7 月の輸出は前年同月比 19.2% 減の 5 兆 3,689 億円だった。 輸入額は同 22.3% 減の 5 兆3,572 億円となり、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は 116 億円の黒字となった。 貿易黒字は 4 カ月ぶり。 輸出は全体では 20 カ月連続の減少となったが、経済の持ち直しが進む中国向けは 8.2% 増と 7 カ月ぶりに増加した。 (nikkei = 8-19-20) 6 月の輸出入額 減少続く 貿易収支 3 か月連続の赤字 先月 6 月の日本の貿易額は、輸出と輸入がともに大幅な減少が続きました。 中国向けの輸出はほぼ去年並みに回復しましたが、新型コロナウイルスの影響で依然として欧米向けの輸出は低迷が続いています。 財務省が発表した貿易統計によりますと、先月の日本からの輸出額は 4 兆 8,620 億円で、去年の同じ月を 26.2% 下回り、19 か月連続の減少となりました。 新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の停滞を背景に、アメリカへの輸出は自動車や自動車部品などを中心に 46.6% 減少し、EU への輸出も 28.4% 減少しました。 一方、中国への輸出は非鉄金属や自動車が伸び、0.2% の減少と、ほぼ去年並みにまで回復しました。 また、先月の日本の輸入額は 5 兆 1,309 億円で、去年の同じ月を 14.4% 下回り、14 か月連続の減少となりました。 ただし、中国からのマスクを含む「織物用糸・繊維製品」や、アメリカからの医薬品の輸入は 60% 以上増えています。 この結果、輸出から輸入を差し引いた先月の貿易収支は 2,688 億円の赤字となり、3 か月連続の赤字となりました。 一方、合わせて発表されたことし 1 月から 6 月までの日本の貿易収支は、2 兆 2,395 億円の赤字で、半期として 4 期連続の赤字となりました。(NHK = 7-20-20) 5 月の経常黒字、前年比 27.9% 減 減り幅は縮小 財務省が 8 日発表した 5 月の国際収支(速報)で、モノやサービスの取引、投資による国内外のお金の出入りを示す経常収支の黒字額が、前年同期比 27.9% 減の 1 兆 1,768 億円になった。 黒字額の減り幅は 4 月の 84.2% 減から小さくなったが、新型コロナウイルスによる世界的な経済停滞の影響が続いている。 海外の子会社から受け取る配当などを示す「第 1 次所得収支」の黒字が、前年同期比で 10.9% 減となったことなどが響いた。 貿易収支は 5,568 億円の赤字だったが、前年同期と比べて赤字幅は縮小した。 訪日外国人の消費から日本人旅行者の海外での消費を引いた「旅行収支」の黒字額は、前年同期比 91.7% 減の 224 億円。 訪日外国人の急減で、低水準が続いている。 旅行収支の急減を受け、外国と日本のサービスに関するお金の出入りを示す「サービス収支」は 925 億円の赤字だった。 (永田大、asahi = 7-8-20) 5 月の貿易収支、8,334 億円の赤字 財務省が 17 日発表した 5 月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は 8,334 億円の赤字だった。 赤字は 2 カ月連続。 QUICK がまとめた民間予測の中央値は 1 兆 717 億円の赤字だった。 輸出額は前年同月比 28.3% 減の 4 兆 1,848 億円、輸入額は 26.2% 減の 5 兆 182 億円だった。 中国向け輸出額は 1.9% 減、輸入額は 2.0% 減だった。 (nikkei = 6-17-20) 経常黒字 2,627 億円、4 月 84% 減 貿易赤字響く ![]() 財務省が 8 日発表した 4 月の国際収支統計(速報)によると、海外とのモノやサービスなどの取引状況を表す経常収支の黒字は 2,627 億円と前年同月と比べ 84.2% 減となった。 4月としては比較可能な 1985 年以降で最低だった。 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、米国向け自動車輸出が激減するなど貿易赤字が響いた。 経常収支は輸出から輸入を差し引いた貿易収支や外国との投資のやりとりを示す第 1 次所得収支、旅行収支を含むサービス収支などで構成する。 貿易収支は 9,665 億円の赤字だった。 赤字額は前年同月の約 8 倍となった。 新型コロナの感染拡大で経済活動が停滞し、自動車など工業製品を中心に米国やアジアのほぼすべての地域向けで輸出が減った。 輸出は 4 兆 9,090 億円と 23.0% 減少した。 輸入は 5 兆 8,756 億円と 9.5% 減だった。 中東からの石油を中心に減った。 第 1 次所得収支の黒字は 1 兆 9,835 億円で 7.7% 減少した。 このうち、海外企業の日本法人が親会社に支払う配当金など証券投資収益の黒字が 9,891 億円と 12.5% 減少した。 利回りの低下が響いた。 訪日外国人の消費から日本人の海外旅行での消費を差し引いた旅行収支の黒字は 225 億円で 91.8% 減少した。 日本政府観光局によると、4 月の訪日外国人旅行客数は 2,900 人と前年同月比 99.9% 減っている。 統計を取り始めた 1964 年以降で最少だった。 旅行収支は訪日客の増加で月平均 2,000 億円程度の黒字を維持してきた。 人口減で縮む内需を補い、経常収支全体の黒字も支えてきた。旅行収支の激減は、観光で稼げなくなっていることを映し出している。 SMBC 日興証券の宮前耕也シニアエコノミストは「今後、経常収支は一時的に赤字になる可能性もある」と指摘する。 米国でのデモ拡大や新興国での感染拡大で海外経済の回復ペースが不透明なうえ、原油価格の回復で日本への輸入価格が上昇するためだ。 財務省は 5 月以降について「貿易や旅行の収支は厳しい状況が続くのではないか」との見通しを示した。 (nikkei = 6-8-20) 3 月の貿易収支、黒字幅 85% 減 自動車輸出が落ち込む 財務省が 13 日発表した 3 月の国際収支(速報)は、輸出入のモノの出入りを示す「貿易収支」が 1,031 億円の黒字で、黒字幅は前年同月より 85.2% 減った。 サービスに関するお金の出入りを示す「サービス収支」も黒字幅が縮小するなど、新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に経済活動が停滞した影響がみられた。 3 月の輸出は 6 兆 1,974 億円で前年同月に比べて 12.2% 減、輸入は 6 兆 943 億円で同 4.2% 減。 輸出では米国向けを牽引してきた自動車(13.1% 減)や中国向けの自動車部品(17.9% 減)などで落ち込みが目立った。 投資収益などの収支も含めた経常収支は 1 兆 9,710 億円の黒字。 貿易収支の黒字幅が減った影響で黒字幅は同 32.1% 減となった。 外国と日本のサービスに関するお金の出入りを示す「サービス収支」は 720 億円の黒字。 新型コロナウイルスの影響で日本へ来る外国人旅行客が大幅に減ったことから黒字幅は同 77.5% 縮小した。 同日に公表した 2019 年度の国際収支では、新型コロナウイルスの影響が出る前の訪日客増加を受けて、サービス収支のうち旅行中の宿泊や飲食費などの出入りを示す「旅行収支」が過去最高の 2 兆 4,518 億円の黒字となった。 同年度の経常収支は 19 兆 7,615 億円の黒字だった。 (永田大、asahi = 5-13-20) 3 月の輸出、前年比 11% 減 コロナ影響で輸入も 5% 減 財務省が 20 日発表した 3 月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額は前年同月に比べて 11.7% 減の 6 兆 3,579 億円だった。 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い消費が落ち込む米国や、欧州連合 (EU) 向けの輸出が大きく減った。 米国への輸出額は 16.5% 減の 1 兆 1,821 億円で、2011 年 4 月以来の大きな下げ幅となった。 米国向けを牽引してきた自動車(23.7% 減)や、建設用などの機械(34.7% 減)など、主要品目の落ち込みが目立った。 EU への輸出も 11.1% 減の 6,337 億円となった。 輸入額も新型コロナウイルスの影響による経済停滞で、5.0% 減の 6 兆 3,529 億円。 2 月に前年同月比で 47.1% 減と大幅に減少した中国からの輸入額は、4.5% 減とやや持ち直した。 一部で中国での生産が再開したことなどが要因とみられる。 2019 年度の貿易統計も公表され、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は 1 兆 2,912 億円と 2 年連続の赤字だった。 感染拡大で世界的に経済活動が停滞し、輸出入はいずれも 3 年ぶりに前年度割れした。 (永田大、asahi = 4-20-20) 2 月貿易統計 中国からの輸入大幅減 新型コロナウイルス影響 先月、2 月の日本の輸入額は去年の同じ月に比べて 14% 減り、とりわけ中国からの輸入額が 47% 余りの大幅な減少となりました。 新型コロナウイルスの感染拡大が、中国の生産活動や物流に影響を及ぼしていることが鮮明になりました。 財務省が発表した貿易統計によりますと、先月の日本の輸入額は 5 兆 2,117 億円で、去年の同じ月を 14% 下回りました。 中でも、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、中国からの輸入額は 6,734 億円と、去年の同じ月を 47.1% 下回り、ほぼ半減となりました。 減少幅としては、1986 年 8 月以来、33 年半ぶりの大きさとなりました。 品目を見ると 一方、先月の日本の輸出額は 6 兆 3,216 億円で、去年の同じ月を 1% 下回りました。 この結果、輸出から輸入を差し引いた先月の貿易収支は 1 兆 1,098 億円の黒字で、4 か月ぶりに貿易黒字となりました。 財務省は「新型コロナウイルスの感染拡大の影響が輸入に顕著に出ていて、特に中国では生産活動の停止やサプライチェーンの影響などが統計にあらわれている」としています。 食料品も減少 財務省の貿易統計によりますと、中国は日本の輸入全体の 23% を占める最大の輸入相手国で、去年 1 年間の輸入額は 18 兆 4,000 億円余りに上ります。 中国からの輸入額は、去年の 8 月以降、減少が続いていましたが、2月の貿易統計では、去年の同じ月を47%余り下回り、ほぼ半減しました。 減少の寄与度が高い上位 3 品目を見ると このほかにも 食料品も減少していて 新型コロナウイルスの感染拡大が、中国の幅広い業種の生産活動や物流などに大きな影響を及ぼしていることが浮き彫りになっています。 (NHK= 3-18-20) 令和元年 輸出・輸入ともに 3 年ぶり減少 貿易赤字 1.6 兆円に拡大 財務省が 23 日発表した令和元年分の貿易統計(速報値)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は 1 兆 6,438 億円の赤字だった。 貿易収支が赤字になるのは 2 年連続。 赤字額は前年(平成 30 年)の 1 兆 2,246 億円から約 4 千億円拡大した。 米中貿易戦争の打撃で中国経済が減速し、中国向けの自動車部品などの輸出が減ったことが響いた。 輸出は前年比 5.6% 減の 76 兆 9,278 億円で、3 年ぶりの減少。 中国向けの自動車部品やタイ向けの鉄鋼、米国向けの自動車などが減った。 輸入は 5.0% 減の 78 兆 5,716 億円で、こちらも 3 年ぶりの前年比マイナス。 サウジアラビアからの原粗油などが減少した。 国・地域別の収支は、対中国が 3 兆 7,614 億円の赤字。 前年比 14,1% 増で、4 年ぶりに赤字が拡大した。 自動車部品や半導体などの製造装置を中心に、輸出が 7.6% 減の 14 兆 6,823 億円と、3 年ぶりに減少したことが響いた。 対米国は 6 兆 6,259 億円の黒字で、前年比 2.6% 増と、2 年ぶりに黒字が拡大した。 同時に発表した元年 12 月単月の貿易収支は 1,525 億円の赤字で、2 カ月連続で赤字だった。 (sankei = 1-23-20) 経常黒字 75% 増の 1.4 兆円 19 年 11 月、貿易赤字が縮小 財務省が 14 日発表した 2019 年 11 月の国際収支状況(速報)によると、海外との総合的な取引状況を示す経常収支は 1 兆 4,368 億円の黒字だった。 黒字は 65 カ月連続。 黒字幅は 18 年 11 月に比べ 75% 拡大した。 貿易収支の赤字幅縮小や、第1 次所得収支の黒字幅拡大が寄与した。 19 年 11 月の輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は 25 億円の赤字(18 年 11 月は 5,396 億円の赤字)だった。 輸出額は 10.2% 減、輸入額は 16.6% 減だった。 原油価格の下落などを背景に中東からの原粗油などの輸入が減った。 輸入額の大幅減少を受け、差し引きの貿易赤字幅が縮小した。 海外企業から受け取る配当金や投資収益を示す第 1 次所得収支は 1 兆 4,575 億円の黒字だった。 黒字幅は 0.1% の拡大。海外の親会社に支払う配当金が減ったため。 サービス収支は 18 年 11 月に比べ約 4 倍となる 1,630 億円の黒字だった。 研究開発費やコンサル費用などの赤字幅が縮小したことが大きい。 (nikkei = 1-14-20) 輸出ふるわず、12 カ月連続前年割れ 11 月の貿易統計 財務省が 18 日発表した 11 月の貿易統計(速報、通関ベース)は、輸出が前年同月比 7.9% 減の 6 兆 3,822 億円となり、12 カ月連続して前年を下回った。 中国や米国などの主要輸出先向けが軒並み振るわなかった。 輸出から輸入を差し引いた貿易収支は 821 億円の赤字で、2 カ月ぶりに赤字に転じた。 中国向け輸出は 5.4% 減の 1 兆 3,101 億円で 9 カ月連続で減った。 有機化合物や自動車部品などの輸出が縮んだ。 中国を含むアジア全体でも 5.7% 減の 3 兆 6,015 億円。 タイ向けの鉄鋼製品などが減ったのが響いた。 米国向けは 12.9% 減の 1 兆 2,116 億円。 自動車や建設用機械などが減った。 欧州連合 (EU) 向けは 7.5% 減の 6,892 億円だった。 日韓関係の悪化が影響している韓国向けは 17.0% 減の 3,896 億円。 日本製品の「不買運動」が大きく影響しているとみられ、食料品や自動車の不振が目立った。 ただ、下落の幅は 10 月の 23.1% よりは縮まった。 一方、11 月の輸入の全体額は、原油価格の下落などの影響で 15.7% 少ない 6 兆 4,642 億円だった。 (岩沢志気、asahi = 12-18-19) 10 月貿易収支は 4 カ月ぶり黒字、予想下回る - 輸出は 11 カ月連続減
輸出から輸入を差し引いた日本の貿易収支は 10 月速報で 173 億円の黒字だった。 黒字となるのは 4 カ月ぶり。 市場予想は下回った。 米中貿易摩擦が続く中、輸出は 11 カ月連続で減少した。 財務省が 20 日発表した。 エコノミストの見方 大和総研の鈴木雄大郎エコノミスト : 輸入金額が大幅に減少し、結果的に貿易収支が 4 カ月ぶりに改善。 あまりポジティブではない収支の改善。 輸入減少は特殊要因が重なっているので注意が必要。 消費増税の反動で内需が弱かったほか、昨年 9 月に北海道地震と台風 21 号による関西空港水没で大幅に輸出が減った反動で 10 月に増えた影響などもある。 輸出もコンセンサスを下回った。 世界経済減速の影響もあるが、台風で国内工場が稼働停止したので純粋に財を輸出できなかった可能性があり、何カ月か様子を見る必要がある。 半導体電子部品などはアジア向けや中国向けは持ち直しが見られる。 ウエートの大きい一般機械や輸送機械などは逆にこれから調整を始めるため、そこが徐々に重しとなり、輸出が持ち直すのはもう少し先、その調整が一巡してからという印象。 米中貿易摩擦で各国が設備投資を先送りする動きは下押し圧力になっている。 農林中金総合研究所の南武志主席研究員 : 今後数カ月は輸出の弱さが続く可能性が高い。 米国への輸出が大きく下落したことが特徴的。 米国経済のモメンタムが弱まっていることを示唆している。 半導体などには明るい兆しがあり、今日の統計をもって大きく悲観的になる必要はない。 台風の影響などもあり少し割り引いてみる必要がある。 輸出はどんどん悪化していくというより底を探っているような状況ではないか。 日本経済全体で見るとけん引力不在の状況。 10 - 12 月期は消費が増税の影響で反動減、輸出も弱いとなるとやはりマイナス成長。 2 四半期連続でマイナス成長が続く可能性もある。 今日の数字は引き続き外需が弱いこと示しており、日銀が景気への見方を変える材料にはならないだろう。 詳細 背景 米中摩擦が影響、8,888 億円の赤字 上半期の貿易収支 2019 年上半期(1 - 6 月)の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は 8,888 億円の赤字となった。 半期としての赤字は 2 期連続。 中国を中心にアジア向けの輸出が減少しており、米中貿易摩擦の影響とみられる。 財務省が 18 日発表した。 輸出額は、前年同期比 4.7% 減の 38 兆 2,404 億円で、5 半期ぶりに減った。 地域別ではアジア向けが同 7.3% 減だった。 中国や韓国が主な輸出先の半導体等製造装置や、中国向けの鉄鋼などが落ちこんだ。 米中貿易摩擦で需要が減ると懸念し、企業が設備投資を控えた可能性がある。 輸入額も 5 半期ぶりに減少し、同 1.1% 減の 39 兆 1,292 億円だった。 石油製品や非鉄金属鉱などが減少した。 6 月単月の貿易収支は、5,895 億円で 2 カ月ぶりの黒字。 輸出は前年同月比 6.7% 減の 6 兆 5,845 億円で、7 カ月続けて前年割れした。 中国向け輸出は同 1 割減り、4 カ月連続の減少となった。 (木村和規、asahi = 7-18-19) 経常黒字 16% 減 5 月、貿易赤字響く 財務省が 8 日発表した 5 月の国際収支統計(速報)によると、海外とのモノやサービスなどの取引を表す経常収支は 1 兆 5,948 億円の黒字だった。 59 カ月連続の黒字だが、前年同月比 16% 減と 3 カ月連続で前年水準より縮小した。 米中貿易摩擦の影響などで中国向けの輸出が減少。 貿易収支が 6,509 億円の赤字となったことが響いた。 輸出は 6 カ月連続で縮小し、5 月は前年同月比 6% 減の 5 兆 9,180 億円となった。 中国や韓国向けで半導体等製造装置の輸出が低迷した。 一方、海外との直接投資や証券投資による第 1 次所得収支は、黒字額が同 6% 減の 2 兆 2,574 億円となった。 前年同月は海外子会社から大口の配当金を受け取った会社があったが、この特殊要因はなくなった。 証券投資収益は同 6% 増の 1 兆 4,235 億円だった。 サービス収支は同 13 倍の 1,372 億円の黒字となった。 訪日外国人の消費額から日本人の海外旅行での消費額を差し引いた旅行収支は同 5% 増の 2,305 億円の黒字と、5 月として過去最大になった。 改元に伴う大型連休で日本人の海外旅行が増えた一方、訪日外国人も拡大した。 (nikkei = 7-8-19) 5 月の貿易収支 4 カ月ぶり赤字 輸出は前年比 7.8% 減 財務省が 19 日発表した 5 月の貿易統計(速報、通関ベース)は、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支が 9,671 億円の赤字だった。 赤字は 4 カ月ぶり。 5 月に米国と中国の貿易摩擦が激化したことを受けて、輸出が落ちこんだことが主な要因だ。 輸出額は前年同月比 7.8% 減の 5 兆 8,351 億円だった。 減少は 6 カ月連続だ。 品目別にみると、半導体等製造装置が 30.4% 減った。 韓国向けの落ち込みが大きかったという。 米中貿易摩擦などを背景にした世界的な景気の不安定化を受け、韓国の半導体メーカーが設備投資を控えたことが響いている可能性がある。 自動車部分品も 11.8% 減った。 中国向けのギアボックスが不振だったという。 輸入額は前年同月比 1.5% 減の 6 兆 8,022 億円だった。 3 カ月ぶりに減少に転じた。 液化天然ガスが 13.7% 減ったことなどが響いた。 (asahi = 6-19-19) |