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財新の中国製造業 PMI、1 月は 51.0 に低下 50 超は 7 カ月連続

[北京] 財新/マークイットが発表した 1 月の中国製造業購買担当者景気指数 (PMI) は 51.0 となり、前月の 51.9 から低下した。 アナリスト予想 (51.8) も下回った。 景気拡大と縮小の分かれ目となる 50 は 7 カ月連続で上回っており、工業部門が好調さを維持していることが示された。 中国経済は昨年第 4・四半期の成長率が予想を上回るなど、このところ改善している。 ただ、PMI 統計によると、1 月にかけて減速した兆しもある。

サブ指数では生産が 51.3 と、12 月の 53.7 から低下し、4 カ月ぶりの低水準を付けた。 新規受注指数も 4 カ月ぶり低水準。 一方、新規輸出受注は 2014 年 9 月以来の高水準となった。 雇用は人員削減が続いていることが示された。 価格指数は投入、算出ともに引き続き 50 を大幅に上回ったが、12 月からは低下した。 CERB グループのマクロ経済分析部門アナリストは顧客向けノートで、「中国経済は 1 月に安定的な成長を維持したが、サブ指数では現在の勢いを維持することが難しい可能性が示された」と分析。 「今年の景気への下押し圧力に引き続き注意が必要」とした。 (Reuters = 2-3-17)


中国国家統計局の1月製造業 PMI は 51.3 に低下、非製造業は改善

[北京] 中国国家統計局が発表した 1 月の製造業購買担当者景気指数 (PMI) は 51.3 と、前月の 51.4 から低下した。 ただ、ロイターがまとめた市場予想の 51.2 を上回ったうえ、景気拡大・悪化の境目となる 50 を 6 カ月連続で上回った。 生産指数は前月の 53.3 から 53.1 に低下したが堅調さは維持した。 新規受注の上昇傾向は一服したが、輸出受注はわずかに改善した。 政府による活発なインフラ投資や住宅ブームが、製造セクターを押し上げた。

ただ、アナリストは景気刺激策の効果が徐々に減退し、不動産市場が冷え込み始めた場合、成長が持続可能かどうかを懸念している。 非製造業 PMI は 54.6 と、前月の 54.5 から小幅に上昇した。 賃金が上昇したことで消費者の旅行や外食が増えており、昨年の中国経済の成長の大半をサービスセクターが占めた。 当局は、サービスセクターの成長が軟調な輸出を相殺すると期待している。 (Reuters = 2-1-17)


中国の製造業とサービス業、堅調さ維持−昨年 12 月の PMI が示す

中国の製造業とサービス業は、比較的堅調なトーンで 2016 年を終えた。 政策当局者が 17 年も経済改革を推し進めることができるほど成長は十分に強いことが示唆された。 国家統計局が 1 日発表した 12 月の製造業購買担当者指数 (PMI) は 51.4。 11 月の 51.7 から低下したものの、12 年以来の高水準付近を維持した。 同時に発表された 12 月の非製造業 PMI は 54.5 で、2 年ぶり高水準だった 11 月の 54.7 を下回った。 PMI は 50 を上回ると活動の拡大を表す。 製造業の投入価格指数は 69.6 と、5 年ぶりの高水準となった。

UBS ウェルス・マネジメントの英投資オフィス責任者、ジェフリー・ユー氏 (ロンドン在勤)は「活動レベルが年末にかけて強含んだことは明白だ。 現在、流動性や規制、為替レートなどミクロレベルの問題ほど、安定性は大きな課題とはなっていない。」と指摘した。 財新伝媒とマークイット・エコノミクスが 3 日に別途発表した 12 月の中国製造業 PMI は 51.9 に上昇し、13 年 1 月以来の高水準となった。 ブルームバーグが集計したエコノミスト予想の 50.9 を上回った。 (Bloomberg = 1-3-17)


11 月の中国サービス部門 PMI は 53.1、1 年4カ月ぶり高水準 = 財新

[北京] 財新/マークイットが発表した 11 月の中国サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) は 53.1 で、前月の 52.4 から上昇し、1 年 4 カ月ぶりの高水準となった。 (Reuters = 12-5-16)


11 月の中国景況感、2 年 4 カ月ぶり高水準

【北京 = 原田逸策】 中国国家統計局と中国物流購入連合会が 1 日発表した 11 月の製造業購買担当者景気指数 (PMI) は 51.7 となり、景気判断の節目となる 50 を 4 カ月連続で上回った。 前月より 0.5 ポイント上昇し、2014 年 7 月以来 2 年 4 カ月ぶりの高水準。 自動車や食品などの生産が好調だった。 PMI は製造業 3 千社へのアンケート調査から算出し、受注や生産などが 50 を上回れば拡大、下回れば縮小を示す。

業種別 PMI では食品や自動車はいずれも 50 を大きく上回った。 生産指数は前月より 0.6 ポイント上昇して 53.9、受注指数は同 0.4 ポイント高い 53.2 といずれも 50 を上回った。 前月は 50 を割り込んだ輸出に限った受注指数も同 1.1 ポイント高い50.3 と 50 を上回った。

年末に減税期限を迎える自動車の駆け込み需要が好調なほか、11 月は「独身の日」と呼ばれるインターネット上の大規模セールも盛り上がり、幅広い製造業に恩恵が及んだとみられる。 過熱する不動産販売も内需拡大につながっている。 国務院発展研究センターの張立群研究員は「企業が在庫を積み増している。 今後も安定成長を保つ可能性が高い。」とみている。 懸念材料は大企業や中堅企業に比べ、中小企業の景況感が悪化した点。 PMI は前月より 0.9 ポイント低い 47.4 と 50 を下回った。 原材料の購入価格が高騰しているのも懸念される。 (nikkei = 12-1-16)


中国統計局の 10 月 PMI、製造業は 2 年ぶり高水準 非製造業も上昇

[北京] 中国国家統計局が発表した 10 月の製造業購買担当者景気指数 (PMI) は 51.2 と、2014 年 7 月以来となる高水準を示し、建設ブームを受けた中国経済の安定化を示す内容となった。 10 月の製造業 PMI は 9 月の 50.4 から上昇、ロイターがまとめたアナリスト予想 (50.4) も上回った。 PMI は 50 を上回れば景況拡大を、下回れば悪化を示す。

PMI の内訳では、生産指数が 53.3 と、9 月の 52.8 から上昇。 新規受注も 52.8 に上昇し、堅調だった。 一方、新規輸出受注は 49.2 となり、世界的な需要低迷が続いている状況が示された。 内需の明らかな急増にもかかわらず、製造業による人員削減は続き、雇用指数は 48.8 と、9 月とほぼ同水準にとどまった。 コスト削減と建設資材の高騰は一部企業の利益見通しを明るくしているが、政府があらゆる産業を通じた大幅な設備投資削減を表明する中、人員削減はさらに進む可能性がある。

10 月は中小企業の景況に関する指数が改善する一方、大企業の指数が低下した。 これは、政府が大規模な国有企業に成長けん引を依存してきた構図が緩やかに変化している可能性の兆しといえる。 国家統計局が同日発表した 10 月の非製造業 PMI は 54.0 と前月の 53.7 から上昇。 節目の 50 を超え、非製造業の景況が引き続き良好であることが示された。

建設業の指数は 61.8 と 9 月の 61.9 からやや低下したものの、政府が成長支援に向けて大規模なインフラ投資を続ける中で、建設業界が引き続き堅調に拡大を続けている状況が示された。 金融サービスと不動産業の指数は低下。 10 月初めに不動産市場の沈静化策が導入されたことを受けている。 非製造業の雇用指数は 9 月から変わらず。 企業が人員削減を見合わせたことが示された。 (Reuters = 11-1-16)


中国統計局の製造業 PMI、7 月は 49.9 で予想外の低下

[北京] 中国国家統計局が 1 日発表した 7 月の製造業購買担当者景気指数 (PMI) は 49.9 で前月の 50.0 から低下した。 市場予想は 50.0 だった。 中小規模企業の弱さが目立ち、経済が再び失速しつつある可能性が浮き彫りになった。 PMI は 50 を上回れば景況拡大を、下回れば悪化を示す。

サブ指数の生産指数は 52.1 で、6 月の 52.5 から低下。 新規受注指数は 50.5 から 50.4 に低下した。 新規輸出受注指数は、海外需要の弱さと英国の欧州連合 (EU) 離脱決定による影響で 50 を下回った。 雇用指数は 48.2。 6 月は 47.9 だった。 中国政府はさまざまな産業で生産能力を削減する方針を示しており、雇用指数はさらに低下する可能性もある。

7 月はまた、小規模企業の状況を示すサブ指数が低下。 一方、大手企業のサブ指数は上昇し、大手国有企業の成長に依存する経済状況が変化していないことが示された。 中国国家統計局が同日発表した 7 月の非製造業 PMI は 53.9 で、前月の 53.7 から上昇した。 建設指数は 61.1 で、6 月の 62.0 から低下したものの、政府のインフラ支出を背景に依然として好調だ。 金融サービスセクターも伸びを示したが、不動産セクターはさえなかった。 また雇用指数も低下した。 (Reuters = 8-1-16)


財新の中国製造業 PMI、7 月は 17 カ月ぶりに 50 超え 内需が堅調

[北京] 財新/マークイットが発表した 7 月の中国製造業購買担当者景気指数 (PMI) は 50.6 で、前月の 48.6 から上昇した。 予想は 48.7 だった。 景況改善と悪化の分かれ目となる 50 を上回るのは 2015 年 2 月以来のこと。 構成指数では内需が堅調で、生産は 2 年ぶり、新規受注は 17 カ月ぶりの高水準となった。 雇用も小幅上昇したが依然として大幅な雇用喪失を示している。

新規輸出受注も引き続き弱いが、減少の度合いは 8 カ月ぶりの小幅なものとなった。 ただ、アナリストからは世界的な貿易への逆風は引き続き強いとの声が出ている。 OEBM グループのマクロ経済分析担当ディレクターは、「段階的な積極財政政策により中国経済は安定の兆候を示し始めた。 しかし、成長への圧力は残っており、財政・金融政策による支援を続ける必要がある。」との見方を示した。 6 月に低下していた投入コストは大幅に上昇し、4 月以来の高水準となった。 しかし、企業は消費者にコストを転嫁できる状態にある。 (Reuters = 8-1-16)


中国の製造業 景況感の指数 3 か月連続で悪化

中国の製造業の景況感を示す先月の指数は、前の月より大きく落ち込んで 3 か月連続で悪化し、中国経済が内需・外需ともに弱さが続いていることを示しています。 イギリスの調査会社と中国のメディアは毎月、中国国内のメーカーを対象に景況感の調査を行い、製造業の PMI = 購買担当者景気指数として発表しています。

1 日、発表された先月の PMI は 48.6 で、前の月より 0.6 ポイントの大幅な落ち込みとなって、3 か月連続で悪化し、市場の予想も下回りました。 具体的には、足元の生産が減少し、新規の受注も落ち込んだほか、コスト削減のため従業員のリストラも続いているとしています。 調査した会社では、「先月までの 3 か月は、前の 3 か月と比べて経済情勢が明らかに悪化している」と分析しています。 一方、中国の国家統計局が 1 日発表した先月の製造業の PMI は 50 で、新規の受注が振るわず、こちらも前の月より 0.1 ポイント悪化しました。

中国では、鉄鋼などの過剰な生産能力の削減を進めるなかで、雇用や所得の先行きに対する慎重な見方が広がり、イギリスの EU = ヨーロッパ連合からの離脱に伴うヨーロッパ経済の不安定化が、輸出に与える影響も懸念されています。 今回の結果は中国経済が内需・外需ともに弱さが続いていることを示したもので、中国政府は今後、景気の安定に向けて財政出動を一段と強化するとみられます。 (NHK = 7-1-16)


財新の中国サービス部門 PMI、4 月は 51.8 に低下 雇用は好転

[北京] 財新/マークイットが発表した 4 月の中国サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) は 51.8 と前月の 52.2 から低下した。 PMI は 50 が景況改善と悪化の節目となる。 雇用指数は 50.9 に上昇。 3 月は 48.9 で、2013 年 8 月以来初めて 50 を下回っていた。 新規事業指数は 50 を上回り、1 月以来の高水準となった。 事業期待指数は横ばいだった。 堅調な新規事業指数は、顧客の需要が高まったことなどが背景。 企業は投入価格の上昇も転嫁できたという。

財新のチーフエコノミスト、何帆氏はノートで「サービス部門の拡大は製造業不振の影響をある程度打ち消した。 ただ全体としてみると、経済は依然として比較的強固な下振れ圧力に直面している」と指摘。 「政府は経済のハードランディングを回避するため、緩やかな刺激策を維持する必要がある」とした。 製造業とサービス業を合わせた総合財新 PMI は 50.8 となり、3 月の 51.3 から低下。 ただ、昨年 5 月以降で 2 番目に高い水準となった。 総合雇用指数は 3 月の 47.6 から 48.3 に上昇。 ただ、11 カ月連続で 50 を下回っている。 (Reuters = 5-5-16)


中国製造業、力強さ欠く 4 月の景況感、2 カ月ぶり悪化

中国の製造業の景況感を示す 4 月の製造業購買担当者指数 (PMI) は前月から 0.3 ポイント悪化し、49.4 となった。 中国の経済メディアグループ「財新」が 3 日発表した。 悪化は 2 カ月ぶりで、政府の経済対策にもかかわらず、製造業の回復は力強さを欠いている。

景気判断の分かれ目となる「50」を下回るのは 14 カ月連続。 市場は前月から 0.1 ポイント程度の改善を予想していたが、悪化に転じた。 4 月は国外からの新規発注が弱く、全体の注文が伸び悩んだ。 雇用を削減して生産の低迷に対応する動きも示されたという。 中国の経済指標は 3 月に投資などが上向き、政府は「景気は予想を上回って推移している(国家統計局)」としていた。 だが、公共事業などの経済対策の効果が一段落すると、景気が再び息切れする懸念もくすぶっている。 (北京 = 斎藤徳彦、asahi = 5-3-16)


中国統計局 4 月製造業 PMI、50.1 で予想外の低下 雇用削減に拍車

[北京] 中国国家統計局が 1 日発表した 4 月の製造業購買担当者景気指数 (PMI) は 50.1 で、景況拡大と悪化の分かれ目となる 50 を辛うじて上回った。 それでも、3 月の 50.2 から市場の上昇予想に反して低下したことで、中国経済が安定化しているとの見方に疑問を投げかける結果となった。 苦境が続く中国製造業は、3 月の統計局 PMI が節目の 50 を上回り、鉱工業生産や工業部門企業利益も改善したことで、ようやく底打ちしたとの期待が強まっていた。 ロイターがまとめたアナリスト予想では 50.4 への改善が見込まれていた。

コメルツ銀行(シンガポール)の新興国市場担当シニアエコノミスト、周浩氏は 4 月の PMI について「やや期待外れだった」として、「最近の中国をめぐる熱狂がやや行き過ぎで、3 月の指標改善が長続きしなかったことを示唆している」と指摘した。 PMI の内訳をみると、生産指数は 52.2 と 3 月とほぼ変わらかった一方、国内外の受注指数は節目の 50 を上回ったものの、若干低下した。 また、先行きへの警戒感から、完成品在庫の縮小が続いた。 原材料在庫も縮小傾向が見られた。 雇用指数は悪化し、人員削減のペースが前月から加速したことが示された。 製造業の雇用は過去 3 年半にわたって減少が続いている。

国家統計局が同時に発表した 4 月の非製造業 PMI は 53.8 から 53.5 に低下した。 (Reuters = 5-2-16)


中国統計局 3 月製造業 PMI、50.2 で予想以上に改善 人員減は続く

[上海] 中国国家統計局が発表した 3 月の製造業購買担当者景気指数 (PMI) は 50.2 で、2 月の 49.0 から予想以上に改善し、景況拡大と悪化の分かれ目となる 50 を 9 カ月ぶりに上回った。 市場の予想は 49.3 で、2 月から幾分改善するものの、節目の 50 には届かないとみていた。 2 月の製造業 PMI は 2011 年以来の低水準だったが、一部エコノミストは春節(旧正月)休暇の時期の影響で指数にゆがみが生じた可能性があると指摘していた。

また、このほど発表された 1 - 2 月の工業部門企業利益が前年同期比で 4.8% 増加し、昨年 12 月まで 7 カ月連続で続いていた減少からプラス転換。 製造業の苦境が底打ちしたのではないかとの期待が強まっていた。 一部アナリストは、不動産市場の回復が加速し、建設活動が活発化したことでセメントやガラス、鉄鋼といった建材の需要が強まったことも今回の改善の背景にあるのではないかと指摘している。 ただ、生産指数が上昇し、国内外ともに新規受注指数が 50 を上回ったものの、雇用指数は依然として 50 を大きく下回り、工場の人員削減が進んでいることを示している。

中国ウオッチャーらは経済は引き続き低迷が見込まれるとして、中国政府や中銀による財政出動拡大や利下げの支援が必要だと指摘する。 実際、統計局の PMI よりも小さい規模の企業に焦点を当てた財新/マークイットの 3 月中国製造業 PMI は 49.7 で、13 カ月連続で 50 を下回っている。 とはいえ、悪化の度合いは 13 カ月中で最も軽微となった。 雇用指数は前月とほぼ変わらない水準となっており、29 カ月連続で 50 を下回った。 国家統計局が同時に発表した 3 月の非製造業 PMI は 52.7 から 53.8 に上昇した。 (Reuters = 4-1-16)


財新の 2 月中国製造業 PMI は 48.0、12 カ月連続の 50 割れ

[上海] 財新/マークイットが発表した 2 月の中国製造業購買担当者景気指数 (PMI) は 48.0 で、前月の 48.4 から市場の予想 (48.3) 以上に低下し、景況改善と悪化の分かれ目となる 50 を 12 カ月連続で下回った。 PMI 構成項目で、雇用の状況を示す指数が 47.0 から 46.0 に低下し、2009 年 1 月以来の低水準となった。 新規受注指数は前月の 48.5 から 48.3 に低下し、8 カ月連続で 50 を下回った。 輸出受注も 3 カ月連続の低下となった。 ただ、低下幅は若干緩やかだった。

中国の尹蔚民・人事社会保障相は 20 日、過剰生産能力の削減の一環として、石炭・鉄鋼セクターで 180 万人をレイオフすると表明した。 ただ、具体的な時期は明らかになっていない。 PMI データは季節調整済みだが、毎年異なる中国の旧正月日程の影響で 1 月と 2 月の数字を正確に把握するのは難しい。 旧正月前後は経済活動が通常ほど活発にはならない。 財新/マークイットが集計する PMI の対象は中小企業が多い。 一方、国家統計局の PMI は大規模の国有企業に焦点を当てている。 (Reuters = 3-1-16)


中国の製造業 PMI 2 月はさらに低下して「49.0」に

中国政府・国家統計局は 1 日、2 月における製造業の購買担当者景気指数 (PMI) を発表した。 1 月の 49.4% から 0.4 ポイント低下して 49.0% だった。 企業規模別では、大企業は 0.4 ポイント下落して 49.9 だった。 中規模企業は 1 月と同じ 49.0、小企業は 1.7 ポイント下落して 44.4 だった。 中国の製造業 PMI は、2015 年 3 - 6 月には 50 を上回ったが、7 月は 50.0 だった。 その後は 50 に達しない状態が続いている。 同年 12 月は 49.7、2016 年 1 月は 49.4、2 月は 40.0 と、過去 3 カ月は下落傾向が顕著になった。 (SearChina = 3-1-16)


中国の製造業、鈍い改善 11 カ月連続「長い停滞」

中国の製造業の景況感を示す 1 月の製造業購買担当者指数 (PMI) は前月より 0.2 ポイント改善して 48.4 となった。 中国の経済メディアグループ・財新が 1 日、発表した。 改善は 2 カ月ぶりだが、景況判断の分かれ目となる「50」は 11 カ月連続で下回った。

1 月の調査では、対象企業は輸出の新規注文がさらに細ったことで、全体の生産量を絞るよう迫られていることが示されたという。 ユーロ危機の影響を受けた 2011 年 11 月から 12 カ月連続で「50」を下回って以来の長い停滞となる。 中国政府は今年、長年の課題とされてきた製造業の過剰生産能力を解決することを経済の重要課題としている。 幅広い産業でリストラを含んだ減産に向けての取り組みが指示されるとみられる。 政府の方針通りに施策が進めば、製造業を取り巻く環境はより一層、厳しさを増すことになる。 (北京 = 斎藤徳彦、asahi = 2-1-16)


中国の製造業景況感横ばい 10 月指数、3 カ月連続 50 割れ

【北京 = 大越匡洋】 中国国家統計局と中国物流購入連合会が 1 日発表した 10 月の製造業購買担当者景気指数 (PMI) は 49.8 と、前月から横ばいだった。 景気判断の節目となる 50 を 3 カ月連続で下回った。 景況感の一段の悪化には歯止めがかかったものの、製造業を中心とする中国景気の下振れ圧力はなお強い。

PMI は製造業 3 千社へのアンケート調査から算出し、受注や生産などについて 50 を上回れば拡大、下回れば縮小を示す。 10 月は景気の先行きを示す新規受注指数が 50.3 と、節目の 50 を上回った。 一方、輸出に限った新規受注指数は 47.4 と水面下に沈んでおり、外需の弱さが目立つ。 生産指数は 52.2 と、前月から 0.1 ポイント低下した。 統計局は「輸出入ともに下押し圧力が大きく、製造業の状況は依然として厳しい」と指摘した。 中国国務院発展研究センターの張立群研究員は「景況感は前月から横ばいとなり、景気は安定に向かいつつある」との見方を示した。

中国経済は 7 - 9 月期の実質国内総生産 (GDP) 成長率が前年同期比 6.9% と、6 年半ぶりの低水準に落ち込んだ。 中国政府は昨秋からの相次ぐ利下げやインフラ整備の加速で景気を下支えしているが、過剰設備を抱える製造業は製品価格の下落に直面している。 (nikkei = 11-1-15)


財新の 9 月中国サービス部門 PMI 指数は 50.5、14 年 7 月以来の低水準

[北京] 財新/マークイットが発表した 9 月の中国サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) は 50.5 で、2014 年 7 月以来の低水準となり、景況改善と悪化の分かれ目となる 50 に迫った。 8 月は 51.5 だった。 サービス部門はここ数年、比較的堅調だったが、消費者の間に慎重姿勢が広がる中、ここ数カ月では勢いが弱まっている。

PMI を構成する新規事業サブ指数は過去約 1 年間で最も低水準だった。 9 月初めの大規模な軍事パレードで一部企業が操業を停止したことも背景。 一方で、新規雇用は 8 月から増加した。 財新智庫のチーフエコノミスト、何帆氏は「雇用は著しく改善した。 サービス部門の雇用創出が引き続き堅調なことが示された。」と指摘した。 (Reuters = 10-1-15)


中国の 9 月製造業 PMI 速報値は 47.0、6 年半ぶり低水準 = 財新

[北京] 財新/マークイットが発表した 9 月の中国製造業購買担当者景気指数 (PMI) 速報値は 47.0 で、2009 年 3 月以来 6 年半ぶりの低水準となった。 ロイターがまとめたエコノミスト予想の 47.5 を下回り、8 月改定値の 47.3 からも低下した。 内需や輸出需要が引き続き悪化し、指数は好不況の分かれ目である 50 を 7 カ月連続で下回った。 注目度の高い製造業 PMI 指数が予想に届かなかったことで、中国経済が想定より急速に悪化し、ただでさえ脆弱な世界経済の回復がリスクにさらされるのではないか、との投資家の不安心理が強まりそうだ。

PMI 指数を構成するサブ指数は、生産から受注、雇用まで、ほぼすべてで悪化を示した。 生産指数は世界金融危機以来の低水準に落ち込み、新規受注は 8 月の 46.6 から 9 月は 46.0 に低下し、ほぼ 4 年ぶりの水準となった。 輸出受注は 2013 年半ば以来の低水準だった。 中国経済の鈍化はこの数年にわたり続いている問題だが、中国の景気悪化はここに来て、一段と注目されている。 米連邦準備理事会 (FRB) が今月、利上げ見送りを決めた際、中国経済の鈍化などグローバルな要因が米経済の回復にどう影響するのか不透明、と指摘したためだ。

製造業 PMI がさえない内容に終わったことで、第 3・四半期の中国の国内総生産 (GDP) 伸び率が世界金融危機以降で初めて、7% を割り込む可能性が高まった。 一方で、中国当局が向こう数カ月で、追加利下げなどさらなる支援策を打ち出すとの期待感が強まると見られる。 エコノミストは 9 月の製造業 PMI について、不調ながらも若干上昇すると予想していた。 昨年以来の一連の景気刺激策が徐々に効き始めているほか、8 月に閉鎖された工場の多くが再開し始めているためだ。

財新智庫のチーフエコノミスト、何帆氏は「安定化を目的とした政策が効果を上げるまでには、辛抱強さが必要だ」と指摘。 「8 月には財政支出が急増しており、政府の一段の努力がうかがえる」としている。 (Reuters = 9-23-15)


中国製造業景況感指数、3 年ぶり低水準 8 月は 50 割れ

【北京 = 大越匡洋】 中国国家統計局と中国物流購入連合会が 1 日発表した 8 月の製造業購買担当者景気指数 (PMI) は 49.7 と、前月より 0.3 ポイント低下した。 景気判断の節目となる 50 を下回るのは 6 カ月ぶり。 2012 年 8 月 (49.2) 以来 3 年ぶりの低水準となり、景況感の悪化が鮮明になった。 株価の乱高下に加え、主要な貿易港である天津での爆発事故の影響も響いている。 中国景気の先行きは不透明感が増した。

PMI は製造業 3 千社へのアンケート調査から算出し、受注や生産などについて 50 を上回れば拡大、下回れば縮小を示す。 景気の先行きを示す新規受注指数は 49.7 と、前月より 0.2 ポイント低下し、節目の 50 を割り込む状態が続いている。

輸出に限った新規受注指数も 47.7 と、50 を下回った。 中国は相次ぐ金融緩和や地方のインフラ投資の加速で景気を下支えしているが、国内外ともに需要は弱含んでいる。 生産指数は 51.7 と、前月から 0.7 ポイント低下した。 統計局は「一部の伝統的な製造業で構造調整が続いている」として、設備過剰が際立つ鉄鋼などの生産が縮小しているとの見方を示した。

中国国務院発展研究センターの張立群研究員は「中国景気にはなお下振れ圧力がある。 新規受注指数などの低下は市場の需要不足を反映している。」と指摘した。 金融緩和などの政策効果により「今後、景気は持ち直しに向かう」とみている。 (nikkei = 9-1-15)


中国 7 月製造業 PMI 改定値は 47.8 に下方修正、2 年ぶり低水準

[北京] 財新/マークイットが 3 日発表した 7 月の中国製造業購買担当者景気指数 (PMI) 改定値は 47.8 で、速報値 (48.2) から下方修正され、2013 年 7 月以来、2 年ぶりの低水準となった。 6 月 (49.4) から低下し、景況改善と悪化の分かれ目となる 50 を 5 カ月連続で下回った。 新規受注指数が低下した。

国家統計局が 1 日発表した 7 月の製造業 PMI も横ばい予想に反して 6 月 (50.2) から 50.0 に低下しており、今回の下方修正を受けて、さらなる景気刺激策が早急に必要との見方が強まっている。 財新発表の 7 月製造業 PMI は、構成項目である新規受注指数が 50 を割り込んだ。 生産指数は 47.1 と 3 カ月連続で 50 を下回ったほか、ここ 3 年半余りで最悪の水準となった。 雇用指数も 21 カ月連続で 50 を下回り、販売価格指数は 6 カ月ぶり低水準に落ち込んだ。

ING のエコノミスト、ティム・コンドン氏は財新 PMI 発表前、7 月初めの中国株式市場の混乱が経済活動を冷え込ませたと指摘する一方、異例の株価支援策が奏功して数週間以内に株価急落に歯止めが掛かる場合には製造業の停滞は一時的で済む可能性があるとも述べていた。 (Reuters = 8-3-15)


中国製造業 PMI 速報値、7 月は予想下回る 15 カ月ぶり低水準

[北京] 財新/マークイットが発表した 7 月の中国製造業購買担当者景気指数 (PMI) 速報値は 48.2 で、昨年 4 月以来の低水準だった。 5 カ月連続で景況改善と悪化の分かれ目となる 50 を下回った。 ロイターがまとめたエコノミスト予想は 49.7、6 月改定値は 49.4 だった。 7 月の生産指数は 47.3 と、昨年 3 月以来の低水準。 6 月に上昇していた新規受注指数と新規輸出受注指数は、7 月は低下した。 製造業の低迷を受け、中国当局がさらなる緩和に踏み切るとの観測が広がる可能性が高い。

今月のロイター調査によると、エコノミストは 12 月までに 25 ベーシスポイント (bp) の追加利下げが行われると予想。 また預金準備率の引き下げも実施されると予想している。 JP モルガン(北京)のエコノミスト、Zhu Haibin 氏は 22 日、「中央銀行(中国人民銀行)は下期も金融緩和政策を維持し、流動性をコントロールするため異なる措置を実施するだろう」と述べた。 金融情報誌を発行する中国の財新伝媒は、英 HSBC からスポンサーを引き継ぎ、今回初めて PMI を公表した。 (Reuters = 7-24-15)


中国製造業 PMI、5 月は小幅上昇 輸出需要の低迷響く

[北京] 中国国家統計局が 1 日発表した 5 月の中国製造業購買担当者景気指数 (PMI) は 50.2 と、6 カ月ぶりの高水準となった。 前月の 50.1 から小幅に上昇し、エコノミスト予想と一致した。 ただ、輸出需要の低迷が続き、雇用が悪化。 中国経済の減速があらためて浮き彫りとなった。

PMI は 50 が景況拡大と悪化の分かれ目となる。 新規受注指数は 50.6 で、前月の 50.2 から上昇。 新規輸出受注指数は 48.9 で、前月は 48.1 だった。 5 月の非製造業 PMI は 53.2 で、前月の 53.4 から低下。 2008 年 12 月以来の低水準を記録した。 データは今後数カ月以内に追加緩和策が必要になるとの見方を支持する内容となった。

オーストラリア・ニュージーランド銀行 (ANZ) は、顧客向けノートの中で「中国経済は依然として強い逆風に直面している」と指摘。 「第 1・四半期のペースで資本の流出が続いた場合、中国人民銀行(中央銀行)は少なくとも 25 ベーシスポイント (bp) の追加利下げに加え、銀行の預金準備率をさらに 100bp 引き下げると予想する」としている。

統計局のデータと比べて多くの中小規模企業が対象に含まれる HSBC/マークイットの 5 月中国製造業 PMI 改定値は 49.2 と、節目の 50 を 3 カ月連続で割り込んだ。 輸出受注が約 2 年ぶりの水準に減少した。 PMI は 4 月の 48.9 からはわずかに上昇した。 速報値は 49.1 だった。 新規輸出を示す指数が 46.7 と 4 月の 50.3 から低下し 2013 年 6 月以来の低水準を記録した。 生産指数も今年初めて 50 を割り込んだ。 外需の低下を背景に、雇用指数も 18 カ月連続で 50 を下回った。 投入価格指数と算出価格指数も 50 を大幅に下回り、デフレ圧力が根強いことを示した。

HSBC は「2015 年に入って 5 カ月経ったが、経済に上向く兆しはほとんど見られていない」と指摘。 「今後数週間以内の 50bp の預金準備率引き下げを含む、より積極的な追加緩和を予想する」としている。 (Reuters = 6-1-15)


中国 : 4 月 HSBC 製造業 PMI、予想に届かず - 月内利下げも

中国の製造業活動を測る 4 月の民間指標が市場予想を下回った。 新規受注の落ち込みが響いた。 景気下支えに向けて当局が刺激策を拡充するとの見方が強まった。 英 HSBC ホールディングスとマークイット・エコノミクスが 4 日発表した 4 月の製造業購買担当者指数 (PMI) 改定値は 48.9 と、速報値の 49.2 から下方修正された。 ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想中央値では 49.4 が見込まれていた。 同指数は 50 を下回ると製造業活動の縮小を示す。

USB グループの中国担当チーフエコノミスト、汪涛氏(香港在勤)は同日のリポートで、「中国当局は景気悪化をより懸念するようになっている」と指摘。 「今後数カ月の間に当局が政策銀行による支援を強化しながらインフラ投資を加速させ、利下げに踏み切ると予想している」と記した。

中国国家統計局と物流購買連合会が 1 日に発表した 4 月の製造業 PMI は景気の安定化を示唆する内容で、HSBC の指数悪化はそれとは異なる状況を示した。 マッコーリー・セキュリティーズの中国経済担当責任者、胡偉俊氏(香港在勤)は「中国経済はまだ底打ちしていない。 当局が景気刺激策を拡充するのは確実で、5 月中に次の利下げが行われる公算が非常に大きい。」と述べた。 (Bloomberg = 5-4-15)


HSBC 中国製造業 PMI 速報値、4 月は 49.2 で 1 年ぶり低水準

[上海] HSBC/マークイットが発表した 4 月の中国製造業購買担当者景気指数 (PMI) 速報値は 49.2 で、3 月の 49.6 から低下した。 1 年ぶりの低水準となる。 中国人民銀行の積極的な金融緩和にもかかわらず、経済状況が依然悪化していることが明らかになった。 景況改善と悪化の節目である 50 を 2 カ月連続で下回った。 ロイターがまとめたエコノミストの予想は 49.6 だった。

雇用状況はやや改善し、輸出の受注も 3 カ月ぶりに増加したが、その他はふるわなかった。 新規受注のサブ指数は 3 月の 49.8 から 1 年ぶり低水準の 49.2 に低下。 3 月に緩和傾向がみられた投入・生産価格の下落には、再び加速する兆候がみられた。 政府が懸念するデフレ圧力の強まりがうかがえた。 エコノミストは、3 月の低迷は旧正月休みが遅かったことの影響とみていたが、4 月も PMI が低下したことで景気減速が続く中国経済の現状が明らかになった。 (Reuters = 4-23-15)


中国の製造・非製造業 PMI、3 月は国内外の需要低迷が下押し

[北京] 1 日に発表された中国の 3 月の製造・非製造業購買担当者景気指数 (PMI) は、同国経済が引き続き弱いことを示し、急激な景気鈍化を防ぐため政府が一段の刺激策実施を迫られるとの見方が強まる結果となった。 中国国家統計局が発表した製造業 PMI は 50.1 で、前月 2 月の 49.9 から上昇した。 ロイターのまとめたアナリスト予想の 49.7 は上回ったものの、景況拡大と悪化の分かれ目となる 50 はかろうじて上回る水準で、生産活動はそれほど活発でないことを示した。

他方で、国家統計局調べによる非製造業 PMI は 53.7 で、2 月の 53.9 から低下。 1 年ぶり低水準だった 1 月の水準と同じだった。 統計局関連の上級アナリスト、Zhao Qinghe 氏は「国内外の需要は引き続き低迷しており、製造業は下方圧力にさらされている」と指摘する。 製造業が振るわず中国経済が鈍化するなか、サービスセクターは昨年は力強く成長し、雇用創出にも貢献してきた。 ただ、サービス関連の指標はここ数カ月まだら模様となっており、景気悪化の影響がサービス企業にも及び始めているのではないかとの警戒感が広がっている。

HSBC/マークイットが発表した 3 月の製造業 PMI 改定値は 49.6 と、3 カ月ぶりに低下。 速報値の 49.2 から小幅に上方修正されたものの、景況改善と悪化の節目である 50 を下回り、2 月 (50.7) からは大幅に悪化した。 統計局の PMI は、民間の PMI と比べ、調査対象が大手国有企業に偏っている。

中国政府は昨年 11 月後半以来 2 回の利下げを実施し、預金準備率 (RRR) も引き下げた。 にもかかわらず、今年発表された他の統計は、中国経済がモメンタムを失っていることを示している。 不動産市場の低迷や工業の過剰生産、地方政府の債務拡大などの影響で、中国の経済成長は前年の 7.4% から今年 7% 程度に低下するとみられている。 エコノミストの一部は、第 1・四半期の成長率が 7% を下回り、09 年第 1・四半期以来の低成長になると予想している。 (Reuters = 4-1-15)


中国製造業の景況感 11 カ月ぶり低水準

英金融大手 HSBC が 24 日発表した中国の製造業購買担当者指数 (PMI) の 3 月の速報値は、前月の確定値より 1.5 ポイント悪化して 49.2 だった。 11 カ月ぶりの低水準で、景況判断の分かれ目となる「50」も 2 カ月ぶりに下回った。 PMI は中国経済を支える製造業の景気先行きをはかる指数。 旧正月連休を終えたあとの 3 月の数字が注目されていたが、新規注文や輸出の注文、雇用など、主要な指標が軒並み、下落する傾向を示した。 50 以上を見込んでいた市場予測も下回った。

PMI が同程度まで下がった昨年 4 月には、中国政府が鉄道建設の加速などの景気対策を打ち出した。 政府は今年 3 月、今年の経済成長率目標を 3 年ぶりに引き下げたが、経済の失速に対して「対応するための道具は多い(李克強首相)」として、景気を下支えする姿勢も示している。 市場では、財政出動や金融緩和などの対策が打ち出されるとの観測が強まっている。(北京 = 斎藤徳彦、asahi = 3-25-15)

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中国 : 3 月の HSBC 製造業 PMI 速報値、11 カ月ぶり低水準

中国の 3 月の製造業活動を測る民間指標は低下し、11 カ月ぶりの低水準となった。 活動押し上げのために一段の刺激策が必要である状況が示唆された。 英 HSBC ホールディングスとマークイット・エコノミクスが 24 日発表した 3 月の中国製造業購買担当者指数 (PMI) 速報値は 49.2。 2 月改定値の 50.7 から低下するとともに、ブルームバーグがまとめた市場予想の中央値 (50.5) にも届かなかった。 同指数は 50 を下回ると製造業活動の縮小を示す。 (Bloomberg = 3-24-15)


HSBC 中国サービス部門 PMI、2 月は 52.0 に上昇

[北京] HSBC/マークイットが発表した 2 月の中国サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) は 52.0 と前月の 51.8 から上昇した。 新規受注が好調だった。 PMI は 50 を上回ると景況の改善、下回ると景況の悪化を示す。 新規受注指数は 52.2 と、1 月の 51.2 から上昇。 新規事業指数も上昇した。 中国国家統計局が 1 日発表した 2 月の非製造業部門 PMI は 53.9 で、1 月の 53.7 から上昇していた。 統計局は旧正月の支出が好調だったことが一因と指摘している。 (asahi = 3-4-15)


中国製造業の景況感厳しく 指数、2 カ月連続で 50 割れ

【北京 = 大越匡洋】 中国の製造業の景況感悪化が続いている。 中国国家統計局と中国物流購入連合会が 1 日発表した 2 月の製造業購買担当者景気指数 (PMI) は 49.9 となり、2 カ月連続で景気判断の節目となる 50 を下回った。 前月より 0.1 ポイント上昇したものの、国内外の需要はなお鈍い。 景気を下支えするため、中国人民銀行(中央銀行)は 1 日、昨年 11 月に続く利下げを実施した。

PMI は製造業 3 千社へのアンケート調査をもとに算出する。 受注や生産などについて 50 を上回れば拡大、下回れば縮小を示す。 景気の先行きを示す新規受注指数は 50.4 と、前月より 0.2 ポイント上昇した。 一方、輸出に限った新規受注は 48.5 にとどまった。 前月より 0.1 ポイント上昇したが、節目の 50 を下回っている。

生産指数は 51.4 と、前月に比べ 0.3 ポイント低下した。 中国国務院発展研究センターの張立群研究員は「2 月の PMI はわずかに上昇した。 (生産活動が鈍る)春節(旧正月)の影響も考慮すれば、景気減速は底打ちし、安定に向かう過程にある。」との見方を示した。 中国政府は 2 月末、零細企業向け減税の拡大など景気下支え策を決めた。 人民銀は 1 日から銀行の預金・貸し出しの基準金利を 0.25% 引き下げた。 追加金融緩和によって企業の資金調達負担を軽くし、景気の減速に歯止めをかけることをめざす。 (nikkei = 3-1-15)


中国の 1 月製造業 PMI 改定値は 49.7、速報値下回る = HSBC

[上海] HSBC/マークイットが発表した 1 月の中国製造業購買担当者景気指数 (PMI) 改定値は 49.7 だった。 景況拡大と縮小の分かれ目となる 50 を 2 カ月連続で下回った。 速報値は 49.8、前月改定値は 49.6 だった。 雇用は 15 カ月連続で縮小。 エコノミストは、投資促進のために利下げと流動性の供給拡大が必要との見方を示している。

HSBC の中国担当チーフエコノミスト、屈宏斌氏は「製造業の需要は引き続き低迷している。 急激な減速を避けるためには、より積極的な金融緩和、財政政策が必要になるだろう。」と述べた。

ING のティム・コンドン氏は「的を絞った対策が引き続き最初の選択肢になるだろう」と指摘。 「11 月の利下げの前には、李克強首相が企業への融資が不足しているとの不満を示していた。 バズーカ砲型の景気対策が導入される可能性について、同じような前触れがないか注目したい。」と述べた。 雇用指数は 49.5。 前月は 49.3 だった。 生産は昨年 10 月以来初めて回復に転じたが、回復ペースは小幅で、需要の低迷が引き続き重しとなっている。 (Reuters = 2-2-15)