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中国 : 1 月の景況指数下落 2 年 4 カ月ぶり 50 割れ 中国国家統計局と中国物流購買連合会は 1 日、1 月の景況感を示す製造業購買担当者指数 (PMI) を 49.8 と発表した。 昨年 12 月の 50.1 と比べ下落。 景況判断の節目となる 50 を割り込んだのは 2012 年 9 月以来、2 年 4 カ月ぶりだ。 不動産市況の悪化の影響で、製造業の生産活動が振るわなくなっている。 内訳を見ると、生産や新規受注、雇用の動向を示す指数が下落。 企業の規模別では、中、小規模企業が 50 を下回り、大企業は 50 を上回ったものの、指数は下落した。 統計局は「国内外の市場の需要が引き続き弱い」と指摘した。 (kyodo = 2-1-15) 中国の製造業 PMI、49.8 1 月 HSBC 速報値 予想外に上昇 中国の製造業活動は 1 月に持ち直した。 景気刺激策が国内経済の安定につながったことを示唆する内容だ。 英 HSBC ホールディングスとマークイット・エコノミクスが 23 日発表した 1 月の製造業購買担当者指数 (PMI) 速報値は 49.8。 昨年 12 月改定値の 49.6 から上昇するともに、ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想中央値の 49.5 を上回った。 同指数は 50 を下回ると製造業活動の縮小を示す。 クレディ・アグリコル CIB のエコノミスト、ダリウス・コワルツィク氏(香港在勤)は「指数上昇が金融緩和のプラス効果を反映している公算が大きい。 工業生産が向こう数カ月、堅調なペースで拡大し続けることを示している」と述べた。 1 月の速報値では生産と新規受注の指数が改善した。 キャピタル・エコノミクスの中国担当エコノミスト、ジュリアン・エバンスプリチャード氏(シンガポール在勤)はリポートで、「中国経済は特に不動産分野で依然として逆風にさらされている」と指摘した。 人民銀は株式相場の過熱感が冷めるのを待ってから、預金準備率や政策金利の引き下げなどの「より意味のある」措置を講じる可能性が高いとの見方を示した。 (Xiaoqing Pi、Hamlin、Bloomberg = 1-24-15) 中国 12 月製造業 PMI は低下、根強い追加緩和観測 [北京] 中国国家統計局が発表した 12 月の中国製造業購買担当者景気指数 (PMI) は 50.1 と、前月の 50.3 から低下、2014 年で最低の水準となった。 ロイターがまとめた市場予想と一致した。 景気の拡大と縮小の分岐点となる 50 をかろうじて上回った。 市場では、急激な景気減速を防ぐため、追加の対策が講じられる可能性が高いとの見方が根強い。 国務院発展研究センターのエコノミスト、張立群氏は「依然として下向きのトレンドが続いているが、減速ペースは鈍っている」と指摘。 「現在は減速から安定に向かう過程にある」と述べた。 サービス業は力強さを維持している。 国家統計局がこの日発表した 12 月の非製造業購買担当者景気指数 (PMI) は 54.1 で、前月の 53.9 から小幅に改善した。 景況の改善と悪化の分岐点となる 50 を大幅に上回った。 米経済の回復に伴い、輸出が底打ちする可能性もある。 新規受注指数は 50.4 で、前月の 50.9 から低下したが、新規輸出受注指数は 49.1 と、前月の 48.4 から上昇している。 (Reuters = 1-2-15) 中国 11 月製造業 PMI は低下、追加緩和への期待高まる [北京] 中国国家統計局と HSBC が発表した 11 月の中国製造業購買担当者景気指数 (PMI) はともに低下し、経済の成長ペースが引き続き失速していることを示す内容となった。 当局は 11 月に予想外の利下げを実施したが、今回のデータを受け、さらなる刺激策を求める圧力が高まった。 アナリストは景気減速が続いた場合、数カ月以内に追加措置が取られると予想している。 ANZ はリサーチノートの中で「中国人民銀行(中央銀行)の利下げはセンチメントを押し上げるのに失敗したようだ。 11 月の指数にはほとんど改善は見られない。」と指摘。 「通年の成長ペースを(政府目標の) 7.5% 前後に維持するため、当局は 12 月に追加緩和策を講じるだろう。」との見方を示した。 国家統計局発表の製造業 PMI は 50.3 で、10 月の 50.8 から低下し市場予想の 50.6 も下回った。 8 カ月ぶりの低水準となった。 新規輸出受注が 50 を下回り、外需の弱さが示された。 統計局の PMI は、民間の PMI と比べ、調査対象が大手国有企業に偏っている。 国務院発展研究センターのエコノミスト、張立群氏は「11 月 PMI が引き続き低下したことは、経済成長が依然として下向きトレンドにあることを示した」との声明を発表した。 新規受注サブ指数は 50.9 となり、前月の 51.6 から低下。 ただ、節目となる 50 は上回った。 新規輸出受注サブ指数は 1.5 ポイント低下の 48.4。 受注が前月比で縮小したことを示唆している。 HSBC/マークイットが発表した製造業 PMI 改定値は速報値から変わらずの 50.0 だった。 前月改定値の 50.4 から低下し、6 カ月ぶりの低水準が確定した。 PMI は 50 が景気の拡大・縮小の分岐点となる。 生産指数が 49.6 となり、6 カ月ぶりに 50 を下回った。 HSBC/マークイットによると、市場環境の軟化を受け、企業の生産活動が弱まった。 中国の政策に詳しい関係筋によると、同国指導部は追加利下げと預金準備率引き下げの用意があるという。 PMI では労働市場が引き続き圧迫されていることも示された。 統計局の PMI では雇用サブ指数が 48.2 となった。 HSBC のデータでも同様の指数が 13 カ月連続で 50 を下回った。 HSBC のチーフエコノミスト、Qu Hongbin 氏は「ディスインフレ圧力は依然として強く、労働市場は一段と弱まった」と指摘した上で、人民銀行が実施した利下げは不動産投資と製造業投資の促進につながるとの見方を示した。 また「成長の下振れリスクに対応するため、金融・財政政策の追加措置が取られると引き続き見込んでいる」と話した。 中国の第 3・四半期国内総生産 (GDP) 伸び率は 7.3% と世界的な金融危機以降で最も低いペースを記録。 政府の年間成長率目標の達成が厳しくなっている。 (Reuters = 12-1-14) 中国製造業景況、半年ぶり低水準に 11 月 50.0 前月比 0.4 ポイント低下 【NQN 香港 = 竹内冬美】 英調査会社マークイットは 20 日、11 月の HSBC 中国製造業購買担当者景気指数 (PMI) 速報値が前月比 0.4 ポイント低下の 50.0 になったと発表した。 景気判断の境目となる 50 を 6 カ月連続で上回ったが、水準は 5 月 (49.4) 以来、6 カ月ぶりの低さだった。 景気回復の足取りの鈍さが浮き彫りになった。 HSBC の製造業 PMI は 420 社強を対象に調査しており、50 を上回ると「拡大」、下回ると「縮小」を示す。 指数の構成要素をみると、輸出の先行指数となる「輸出向け新規受注」の伸びが減速。 「生産」は 5 月以降初めて 50 を下回り、「縮小」に転じた。 「雇用」は前月からさらに悪化した。 HSBC の屈宏斌チーフエコノミストは「今後数カ月間は不動産市場と輸出分野での不安が残り、成長の下押し圧力は続くため、金融緩和や政策面でのテコ入れが求められる」とコメントした。 (nikkei = 11-20-14) 中国 : 10 月の非製造業 PMI 低下 - HSBC 製造業指数は上昇 中国の非製造業活動を測る指標は 10 月に 9 カ月ぶりの低水準となった。 製造業活動と同様に非製造業の指標も低下したことで、中国の景気減速が広範囲に及んでいることが示唆された。 中国国家統計局と中国物流購買連合会が 3 日発表した 10 月の非製造業購買担当者指数 (PMI) は 53.8。 9 月は 54 だった。 統計局と連合会が 1 日発表した 10 月の製造業 PMI は 50.8 と、9 月の 51.1 から低下した。 両指数ともに 50 を上回ると活動拡大を示す。 サービス業と製造業の指標が共に低下したことで、刺激策拡充を見送っている当局の姿勢が試される。 中国の 7 - 9 月(第 3 四半期)の国内総生産 (GDP) は前年同期比 7.3% 増と、この 5 年余りで最も低い伸びにとどまり、2014 年通年の成長率はこのままいけば 1990 年以来の低水準となる見通しだ。 野村ホールディングスの中国担当エコノミスト、花長春氏(香港在勤)は「勢いが弱いようだ」とし、当局が講じている対象を絞った景気押し上げ策の効果が薄れているとの見方を示した。 英 HSBC ホールディングスとマークイット・エコノミクスが 3 日発表した 10 月の中国製造業 PMI 改定値は 50.4 で、速報値と変わらず。 9 月改定値の 50.2 から上昇した。 統計局が 1 日発表した 10 月の製造業 PMI は生産、新規受注、新規輸出受注、在庫、先行き見通しに関する指数がいずれも 9 月に比べて鈍化した。 みずほセキュリティーズアジアのアジア担当チーフエコノミスト、沈建光氏(香港在勤)は同日の製造業 PMI 発表後、「固定資産投資といった経済成長の最大のけん引役がなお減速している」と指摘した。 (Bloomberg = 11-3-14) 中国統計局の製造業 PMI、予想下回り 5 カ月ぶり低水準 [北京] 中国国家統計局が発表した 10 月の中国製造業購買担当者景気指数 (PMI) は 50.8 となり前月の 51.1 から低下、市場予想の 51.2 も下回り 5 カ月ぶりの低水準となった。 景気の拡大・縮小の節目となる 50 は上回ったが、企業は受注伸び悩みや借入コスト上昇に苦慮しており、中国経済の減速感を裏付けるものとなった。 内需と外需の動向を示す新規受注指数は 51.6 で、前月の 52.2 から低下した。 特に外需の動向を反映する新規輸出受注は 50 を割り込む 49.9 で、前月の 50.2 から低下した。 中国国際金融 (CICC) のエコノミストは顧客向けノートのなかで、「依然として景気の下押し圧力が続いている。 緩和的な金融政策が維持されるだろう。」との見方を示した。 また、工場が生産を抑制し原材料の在庫水準を引き下げているのに、売れ残り品の在庫は増えおり、中国経済は引き続き需要の弱さに直面していると指摘した。 企業規模別にみると、大企業は中小企業よりも銀行からの借り入れを得やすく、景気減速に何とか耐えられていることがうかがえる。 大企業の PMI は 51.9 とほぼ横ばいで依然 50 を上回っている。 中企業は 49.1 で前月の 51.9 から低下、小企業は前月とほぼ変わらずの 48.5 だった。 PMI 統計をまとめた中国物流購入連合会の陳中涛氏は「安定的成長に向けた政策措置を、より早急に実施する必要がある」と述べた。 (Reuters = 11-3-14) 中国 : 10 月の HSBC 製造業 PMI 速報、50.4 - 予想外に上昇 中国の製造業活動を測る民間の指標は 10 月に上昇した。 堅調な労働市場と外需を支えに、中国経済が住宅市場落ち込みの影響を乗り切りつつあることが示された。 英 HSBC ホールディングスとマークイット・エコノミクスが 23 日発表した 10 月の中国製造業購買担当者指数 (PMI) 速報値は 50.4。 9 月改定値の 50.2 から上昇するとともに、ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想中央値 (50.2) を上回った。 同指数は 50 を上回ると製造業活動の拡大を示す。 中国の 7 - 9 月(第 3 四半期)の国内総生産 (GDP) は前年同期比 7.3% 増と、この 5 年余りで最も低い伸びにとどまった。 政策当局は景気の一段の減速を避けるため、住宅購入規制を緩和し、市中銀行に流動性を供給した。 9 月に輸出の伸びが持ち直したことも景気を下支えした。 マッコーリー・セキュリティーズの中国経済担当責任者、胡偉俊氏(香港在勤)は「9 月に見られた景気回復の勢いが 10 - 12 月(第 4 四半期)も継続している」と指摘。 今年の政府の「成長率目標は 7.5% 前後に据え置かれているため、対象を絞った緩和措置が引き続き講じられる」との見方を示した。 10 月の HSBC 製造業 PMI 速報値では生産と新規受注、新規輸出受注がいずれも鈍い伸びながら上昇。 投入・産出価格は低下ペースが加速し、ディスインフレ圧力の高まりが示唆された。 9 月の生産者物価指数 (PPI) は前年同月比 1.8% 低下し、2 年 7 カ月連続の前年割れと、過去最長の連続マイナス記録に並んだ。 シティグループの中国担当シニアエコノミスト丁爽氏(香港在勤)は、製造業活動は統計数値が示唆するほど良好ではないと指摘。 「下押し圧力が存在すると引き続き考えている」とし、改定値で下方修正される可能性があると述べた。 10 月の HSBC 製造業 PMI 改定値は、11 月 3 日に発表される。 中国国家統計局と中国物流購買連合会による 10 月の製造業 PMI の発表は 11 月 1 日の予定。 HSBC の中国担当チーフエコノミスト、屈宏斌氏(香港在勤)は「製造業部門は 10 月に安定した公算が大きいが、有効需要不足の兆候が引き続き示されている」と指摘。 「さらなる政策緩和実施が正当化される状況であり、当社は今後数カ月で金融、財政の双方で一段の緩和があると予想している」とコメントした。 (Bloomberg = 10-23-14) 中国の 9 月製造業民間 PMI は横ばい、速報から下方修正 [北京] HSBC/マークイットが発表した 9 月の中国製造業購買担当者景気指数 (PMI) 改定値は 50.2 となり、3 カ月ぶりの低水準だった 8 月と変わらなかった。 速報値の 50.5 からは下方修正された。 輸出受注が伸びた。 ハードランディングへの懸念は和らぎそうだが、依然としてさえない経済環境を示している。 PMI は 50 が景気の拡大と縮小の節目となる。 外需の動向を示す新規輸出受注サブ指数は 54.5 で、4 年半ぶりの高水準となった。 一方、雇用市場の動向を示すサブ指数は一段の軟化を示唆した。 (Reuters = 9-30-14) HSBC の中国製造業 PMI 速報値 50.5 に上昇、雇用は悪化 [北京] HSBC/マークイットが発表した 9 月の中国製造業購買担当者景気指数 (PMI) 速報値は受注増加を背景に、市場の予想に反して上昇した。 ただ、PMI 構成項目の雇用が世界金融危機時の水準に悪化。 社会の安定を重視する中国指導部に不安材料を与えた。 9 月速報値は 50.5 と、8 月改定値の 50.2 から上昇した。 ロイターが調査したエコノミストは、50 に低下すると予想していた。 PMI は、50 が景況拡大と縮小の節目。 PMI の構成項目である雇用指数は 46.9 に低下し 2009 年 2 月以来の低水準となった。 雇用に影響しなければ経済成長の鈍化を容認する姿勢の中国政府を懸念させる結果が出た。 他の構成項目は、純輸出受注が 4 年半ぶりの高水準となったほか、新規受注も節目の 50 を上回った。 総生産は前月から横ばい。 生産価格は 6 カ月ぶりの低水準となった。 HSBC の中国担当チーフエコノミスト、屈宏斌氏は「強弱入り混じる結果だ。 新規受注や純輸出受注は一定の改善をみせたが、雇用は一段と悪化し、ディスインフレ圧力が高まった。」と述べた。 (Reuters = 9-23-14) 中国 : 8 月の製造業 PMI、51.1 に低下 - 市場予想も下回る 中国の製造業活動を測る指数は 8 月に低下した。 今年の 7.5% の経済成長目標を達成するために、中央政府が一段の措置を講じる必要性が示された。 国家統計局と中国物流購買連合会が 1 日発表した 8 月の製造業購買担当者指数 (PMI) は 51.1。 7 月の 51.7 から低下し、ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想中央値 (51.2) も下回った。 同指数は 50 が製造業活動の拡大と縮小の境目。 みずほセキュリティーズアジアのアジア担当チーフエコノミスト、沈建光氏(香港在勤)は「経済への下押し圧力が 7 月以降、顕著になっている」と述べた。 (Bloomberg = 9-1-14) 中国 : 8 月の HSBC 製造業 PMI 改定値は 50.2 - 予想 50.3 英 HSBC ホールディングスとマークイット・エコノミクスが 1 日発表した 8 月の製造業購買担当者指数 (PMI) 改定値は 50.2 となった。 速報値は 50.3 だった。 ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場関係者の予想中央値は 50.3。 7 月の改定値は 51.7 だった。 同指数は 50 が製造業活動の拡大と縮小の境目。 (Bloomberg = 9-1-14) 中国、8 月の HSBC 製造業 PMI 速報値、予想超える大幅低下 中国の製造業活動を測る民間の指標は 8 月、市場予想よりも大きく低下した。 中国では既に与信の伸び鈍化や不動産市場の低迷を受けて、今年の成長率目標を達成できないリスクが高まっている。 英 HSBC ホールディングスとマークイット・エコノミクスが 21 日発表した 8 月の中国製造業購買担当者指数 (PMI) 速報値は 50.3。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト 22 人全員の予想を下回った。 予想中央値は 51.5。 7 月改定値 (51.7) から大きく低下し、9 月 1 日発表の改定値が速報値と同じなら、3 カ月ぶりの低水準となる。 同指数は 50 が製造業活動の拡大・縮小の境目。 中国では 7 月に与信拡大ペースが大幅に鈍化し、投資 の伸びも鈍った。 この日の PMI を受けて、当局は成長下支えに向けた取り組み強化をこれまで以上に強く迫られることになりそうだ。 クレディ・アグリコル CIB のシニアエコノミスト、ダリウス・コワルツィク氏(香港在勤)はリポートで「さらなる緩和措置を求める圧力が一層高まるだろう。 当社は対象を絞った刺激策が追加的に打ち出されると、引き続き予想している。」とコメントした。 8 月の HSBC 製造業 PMI に対する市場関係者 22 人の予想は 50.6 - 52.0 の範囲だった。 同 PMI のうち生産の指数は 51.3 と、7 月の 52.8 から低下して 3 カ月ぶりの低水準となった。 新規受注と輸出受注の指数の伸びも鈍化。 雇用の指数は低下幅が大きくなった。 再び減速 HSBC の中国担当チーフエコノミスト、屈宏斌氏(香港在勤)は発表資料でこの日の製造業 PMI について、「景気回復は依然続いているものの、その勢いが再び減速したことを示唆する」と分析。 「景気回復を確かなものにするには一段の政策支援が必要だと考える。 経済活動がより持続的な回復を示すまでは、金融・財政両面で緩和姿勢を維持するべきだ」と指摘した。 (Bloomberg = 8-21-14) 中国製造業民間 PMI、7 月改定値は 1 年半ぶり高水準 [北京] HSBC/マークイットが発表した 7 月の中国製造業購買担当者景気指数 (PMI) 改定値は 51.7 となり、2013 年 1 月以来 1 年半ぶりの高水準をつけた。 新規受注が堅調だった。 PMI は 50 0が景気の拡大と縮小の節目となる。 7 月改定値は前月の 50.7 から上昇したものの、速報値の 52 からは下方修正された。 生産およびトータルの新規受注がともに 2013 年 3 月以来の高水準となった。 (Reuters = 8-1-14) 中国 : 7 月の HSBC 製造業 PMI は 52.0 - 1 年半ぶり高水準 中国の製造業活動を測る 7 月の民間指標は 1 年半ぶりの高水準となった。 政府が定めた 2014 年の成長率目標である 7.5% 前後達成の可能性が高まった。 英 HSBC ホールディングスとマークイット・エコノミクスが 24 日発表した 7 月の中国製造業購買担当者指数 (PMI) 速報値は 52.0。 6 月改定値の 50.7 から上昇し、ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想中央値 (51.0) も上回った。 同指数は 50 を上回ると製造業活動の拡大を示す。 中国当局が今年に入って実施しているインフラ関連の支出ペース加速などの刺激策が経済成長を支えていることが示唆された。 中国経済 が 4 - 6 月(第 2 四半期)に前年同期比 7.5% 成長となったと先週発表された後、シティグループや JP モルガン・チェースなどは 14 年の年間成長率見通しを引き上げた。 JP モルガンの中国担当シニアエコノミスト、グレース・ヌン氏(香港在勤)はブルームバーグテレビジョンで、「海外セクター、国内セクター共にかなり堅調な回復傾向をたどっている」とし、4 - 6 月の回復基調が 7 - 12 月(下期)も続く公算が大きいとの見方を示した。 7 月の HSBC 製造業 PMI 速報値に対する市場関係者 21 人の予想は 50.5 - 51.5 の範囲だった。 改定値は 8 月 1 日に発表される。 同日には中国国家統計局と中国物流購買連合会が 7 月の製造業 PMI を発表する。 統計局の 6 月の製造業 PMI は 51.0 と、5 月の 50.8 から上昇し、今年最も高い水準となった。 ミニ刺激策 みずほセキュリティーズアジアのアジア担当チーフエコノミスト、沈建光氏(香港在勤)は 7 月の HSBC 製造業 PMI は「本当に力強く」、4 月以降の金融・財政の緩和効果を反映していると分析した上で、政策当局はなお満足してはいないと述べた。 HSBC の中国担当チーフエコノミスト、屈宏斌氏(香港在勤)は「当局がこれまでに導入したミニ刺激策の累積効果が引き続き浸透しつつある」と発表資料で指摘。 「政策当局は回復を確かなものにするため、向こう数カ月、緩和姿勢を維持するだろう」と予想した。 (Bloomberg = 7-24-14) 6 月中国サービス部門 PMI は 1 年 3 カ月ぶり高水準 [北京] HSBC/マークイットが発表した 6 月の中国サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) は 53.1 となり、前月の 50.7 から上昇。 1 年 3 カ月ぶりの高水準となった。 景況の改善と悪化の節目である 50 も上回り、中国経済全般が安定化しているとの見方につながっている。 新規事業サブ指数は 53.8 に大幅上昇し、2013 年 1 月以来の伸びとなった。 HSBC の中国担当チーフエコノミスト、屈宏斌氏は「サービス業の拡大が製造業の拡大を支えている。 前月比で幅広い改善が見られた。」と指摘。 「中国経済はゆっくりと改善している。 景気配慮型の財政・金融政策で今後数カ月、回復が続くだろう。」と述べた。 中国国家統計局がこの日発表した 6 月の非製造業 PMI も 55.0 と高水準だった。 ただ、6 カ月ぶり高水準だった 5 月の 55.5 からは小幅低下した。 中国ではこのところ良好な指標が相次いでいる。 今週発表となった 6 月の製造業 PMI も力強い内容だった。 中国物流購買連合会 (CFLP) の蔡進・副会長は「製造業とつながりの強いサービス業に明確な回復が見られる」と指摘。 「量産品の小売業者からの新規受注が大きく回復しており、製造業の拡大ペース安定がサービス業にも波及していることがうかがえる」と述べた。 HSBC のサービス部門 PMI 指数の内訳では、企業の先行きに対する楽観度を示すサブ指数は、11 カ月ぶり低水準だった 5 月から小幅に上昇。 雇用サブ指数も 3 カ月ぶりの高水準となった。 国家統計局の非製造業 PMI の内訳では、新規受注指数が 50.7 で、前月の 52.7 から低下。 少なくとも過去 1 年間で最大の低下となった。 ただ、企業の期待指数は 60.4 で、前月の 60.7 から小幅な低下にとどまった。 2012 年の国内総生産 (GDP) にサービス業が占める比率は 45%。 国内の雇用の約半分はサービス業の雇用となっている。 (Reuters = 7-3-14) 中国の 6 月製造業 PMI は良好、景気減速に歯止め [北京] 中国国家統計局と HSBC/マークイットが発表した 6 月の中国製造業購買担当者景気指数 (PMI) は、ともに良好な内容となり、政府の対策で国内経済が安定を取り戻しつつあることがあらためて浮き彫りとなった。 アナリストは、政府の小出しの対策が効果を上げ始めており、中国経済の最悪期は過ぎたと指摘。 ただ、不動産市場の冷え込みの影響を相殺するため、追加の対策を迫られる可能性があると見方も出ている。 国家統計局が発表した 6 月の中国製造業 PMI は 51.0 と、5 月の 50.8 から上昇し、6 カ月ぶりの高水準となった。 エコノミスト予想と一致した。 HSBC/マークイットが発表した 6 月の中国製造業 PMI 改定値は 50.7 となった。 新規受注が急増し、半年ぶりに景気の拡大と縮小の節目である 50 を上回った。 5 月は 49.4 4だった。 HSBC のエコノミスト、ジュリア・R・ワン氏は「中国経済は最悪期を脱した。 ただ、景気回復のすそ野が広がるには時間がかかるだろう。 需要を押し上げるには、今後数カ月でインフラ投資をさらに増やす必要がある。」と指摘。 「一方で、不動産市場の低迷は続いており、これが下半期の経済成長の下振れリスクとなる。 持続可能な回復が実現するまで、景気配慮型の財政・金融政策が続くだろう。」と述べた。 <追加の政策必要との見方も> 中国は、一部の銀行の預金準備率引き下げなど、小出しの景気対策を講じてきた。 銀行業監督管理委員会(銀監会)は前日、融資促進のため、銀行の預貸率の算出ルールを緩和する方針を示している。 国家統計局と HSBC の PMI 統計では、製造業で雇用の削減が続いていることが明らかになっており、追加の対策が必要となる可能性もある。 国家統計局の PMI は大手国有企業が主な調査対象。 HSBC の PMI の調査対象には、相対的に規模の小さい民間企業が多い。 先のロイターのアナリスト調査では、第 2・四半期の国内総生産 (GDP) 伸び率は前年比 7.3% に鈍化する見通し。 第 1・四半期の実績は 7.4% だった。 ANZ は第 2・四半期の GDP 伸び率が 7.5% に回復する可能性があると予測。 ノムラは先に、第 2・四半期の GDP 伸び率予想を 7.1% から 7.4% に上方修正している。 国家統計局は 16 日に第 2・四半期の GDP 統計を発表する。 (Reuters = 7-1-14) 中国 : 6 月 HSBC 製造業 PMI、予想上回る - 持ち直し示唆 中国の製造業活動を反映する 6 月の民間指標は、7 カ月ぶりの高水準となった。 中国経済はハードランディングを回避するとの李克強首相の認識を裏付けた形だ。 当局は成長促進に向けた取り組みを強化している。 英 HSBC ホールディングスとマークイット・エコノミクスが 23 日発表した 6 月の中国製造業購買担当者指数 (PMI) 速報値は 50.8。 5 月改定値の 49.4 から上昇し、ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場関係者の予想中央値 (49.7) も上回った。 同指数は 50 を上回ると製造業活動の拡大を表す。 中国では固定資産投資の伸びが鈍化し、不動産市場も低迷している。 しかしこの日の指標を受けて、7.5% 前後という今年の成長率 目標の達成が政策によって確保されるとの観測が広がり、アジア株式相場やオーストラリア・ドルは上昇した。 クレディ・スイス・グループで日本を除くアジア地域担当チーフエコノミストを務める陶冬氏(香港在勤)は、「極めて良い数字だ。 ほとんどの人はインフラ投資と不動産市場に注目しているところだったので、驚きでもある。」と述べた。 李首相は 18 日に訪問先のロンドンで、「強力な」刺激策を講じることなく景気拡大を支援する調整を政府として行っていると言明。 「ハードランディングはないことをあらゆる人に率直かつ真面目に約束できる」と述べた。 6 月の指数のサブインデックスでは生産と新規受注が改善し、製品在庫は縮小ペースが加速、雇用の減少ペースは鈍化した。 新規輸出受注は伸びが鈍り、投入価格は上昇した。 HSBC の中国担当チーフエコノミスト、屈宏斌氏(香港在勤)は発表資料で、「政策担当者は持続的な景気回復が実現するまで現在の緩和的な政策スタンスを続けるだろう」との見方を示し、いわゆるミニ刺激策の効果が「実体経済に浸透しつつある」と指摘した。 (Bloomberg = 6-23-14) 5 月の中国サービス部門 PMI 指数は 50.7、4 カ月ぶり低水準 = HSBC [北京] マークイット/HSBC が発表した 5 月の中国サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) は 50.7 となり、前月の 51.4 から低下。 4 カ月ぶり低水準となった。 景況の改善と悪化の節目である 50 は上回った。 3 日に発表された製造業と非製造業の PMI が強い数字となり、同国経済が安定に向かっているのではないかとの期待が広がっていたが、これとは相反する結果となった。 政府の一段の景気刺激策が必要ではないかとの見方も出ている。 事業見通しサブ指数は 58.1 と、1 年ぶりの低水準。 2005 年 11 月の調査開始以来、2 番目の低さとなった。 HSBC の中国担当チーフエコノミスト、屈宏斌氏は今回の指数について「やや失望的だった」と述べ、「経済成長の勢いは依然鈍く、民間セクターのセンチメントも弱い」と指摘。 「政府は金融・財政緩和をさらに進め、成長を支援すべきだ」と話した。 3 日に発表された中国国家統計局の調査による 5 月の非製造業 PMI は 55.5 と、半年ぶりの高水準に上昇。 同日発表の HSBC/マークイット調査による 5 月の製造業 PMI 改定値は 49.4 と、引き続き 50 は割り込んだものの、4 カ月ぶりの高水準だった。 (Reuters = 6-5-14) 中国製造業の景況感、3 カ月連続で改善 【北京 = 大越匡洋】中国国家統計局と中国物流購入連合会が 1 日発表した 5 月の製造業購買担当者景気指数 (PMI) は前月比 0.4 ポイント上昇し、50.8 となった。 3 カ月連続で前月よりも改善し、景気判断の節目となる 50 を上回る水準を維持した。 中国政府がインフラ整備の加速など景気を下支えするための施策を相次いで打ち出し、企業心理の好転につながった。 PMI は製造業 3 千社へのアンケート調査をもとに算出。 受注や生産などについて 50 を上回れば拡大、下回れば縮小を示す。 景気の先行きを強く反映する新規受注指数は 52.3 と、前月の水準を 1.1 ポイント上回った。 ただ輸出に限った新規受注指数は 49.3 と、なお節目の 50 を下回っている。 外需に不安が残る半面、政府が打ち出した景気下支え策に伴う内需の持ち直しへの期待が広がり、生産全体の指数は 52.8 と、前月から 0.3 ポイント改善した。 中国国務院発展研究センターの張立群研究員は「企業は依然として今後の市場の動向を慎重にみている。 景気が今後、明らかに上向くための条件が整ったとはいえない。」と分析した。 (nikkei = 6-1-14) HSBC 中国製造業 PMI、5 月は 5 カ月ぶり高水準 [北京] マークイット/HSBC が発表した 5 月の中国製造業購買担当者景気指数 (PMI) 速報値は 49.7 で、4 月の改定値 48.1 から上昇した。 5 カ月ぶりの高水準となる。 ただ依然として、拡大と縮小の節目である 50 を割り込んでいる。 ロイター調査の予想は 48.1 だった。 海外需要を示す新規輸出受注指数は 3.4 ポイントと最も大幅な上昇を見せ、約 3 年半ぶり高水準の 52.7 となった。 11 のサブ指数のうち、雇用と完成品在庫以外は 4 月から上昇した。 発表を受け、アジア市場の株と為替は上値を伸ばしている。 豪ドルは小幅高。 サブ指数の中で、生産や国内外の需要など注目されている指数は軒並み大幅上昇となり、50 を上回った。 HSBC の中国担当チーフエコノミスト、屈宏斌氏は「新規受注と輸出受注の両方が 50 を上回り、幅広い改善が見られた。 ディスインフレ圧力が和らぎ、生産価格は昨年 11 月以来の上昇となった。」と指摘。 さらに「最近打ち出されたミニ刺激措置や借り入れコスト低下の効果もあり、安定化の兆候が見られる。 ただ、成長への下押しリスクは残っており、特に不動産市場の低迷は続いている。 景気の下支えには数カ月以内に追加の支援措置が必要だろう。」と述べた。 また同氏は、雇用指数が 1 ポイント以上低下し 47.3 となった点に注目。 センチメントの改善がまだ雇用に広がっていないことを意味すると指摘した。 政府は社会の安定の観点から雇用を最優先課題としており、労働市場の大幅な悪化は警報となる可能性がある。 李克強首相は 3 月、労働市場が持ちこたえれば成長率が政府目標の 7.5% を若干下回ってもかまわないと発言した。 ロイターのエコノミスト調査では、今年の中国の成長率は 24 年ぶり低水準の 7.3% に減速すると予想されている。 李首相はこれまで、十分な雇用を創出するには 7.2% の成長が必要との見方を示している。 (Reuters = 5-22-14) 中国景況を下方修正 英金融王手の HSBC 英金融大手 HSBC は 5 日、4 月の中国の景況感を示す製造業購買担当者指数 (PMI) の確定値を 48.1 と発表した。 4 月 23 日に公表した速報値の 48.3 を下方修正した。 3 月の 48.0 は上回ったものの、景況判断の節目となる 50 を 4 カ月連続で下回っており、中国の製造業の活動が弱いことがうかがわれる。 PMI は中国経済の先行きを示す指標として注目されている。 50 を上回ると生産や受注の拡大、下回ると縮小を意味する。 (kyodo = 5-5-14) HSBC 中国製造業 PMI、4 月速報値は 48.3 に上昇 [北京] マークイット/HSBC が発表した 4 月の中国製造業購買担当者景気指数 (PMI) 速報値は 48.3 で、3 月の改定値 48.0 から上昇した。 政府の支援措置で若干の持ち直しがみられたものの、第 2・四半期も低迷が続く兆候が示された。 拡大と縮小の節目である 50 を割り込むのは 4 カ月連続。 アナリストは、構造改革が経済活動にさらに圧迫するとみており、さらなる支援策の必要性を指摘している。 ANZ (上海)の中国担当エコノミスト、周浩氏は「(予想と)ほぼ一致した。 経済が安定化しつつあることが示された。」と指摘。 第 2・四半期の中国の国内総生産 (GDP) 伸び率は前年同期比 7.5% と、第 1・四半期の同 7.4% から若干加速する、との見方を示した。 <新規輸出受注に弱さ> 新規受注と生産には持ち直しの動きが見られたが、新規輸出受注指数は再び 50 を割り込んだ。 外部環境の厳しさが浮き彫りになった。 HSBC の中国担当チーフエコノミスト、屈宏斌氏は「内需は緩やかに改善し、デフレ圧力も和らいだが、新規輸出受注と雇用が弱いなか、成長の下振れリスクはなお存在する」と指摘した。 その上で、政府は向こう数カ月間に一段の景気支援策を発表するとの見方を示した。 4 月 PMI の改定値は 5 月 5 日に発表される。 <一段の景気対策必要との声> 中国の経済指標は弱い内容のものが続いているが、アナリストらは、今回の PMI が若干とは言え改善傾向を示したことについて、政府の支援策の効果が出始めている兆候とみている。 ただ、構造改革が一定の圧迫要因になるなか、一段の支援策が必要との声も上がっている。 中国政府はこれまで、農村部の商業銀行の預金準備率引き下げや、鉄道や低所得者向け住宅の建設加速、小規模企業向け減税などの対策を相次いで発表した。 ただ、大規模な景気刺激策は打ち出していない。 中国人民銀行は 22 日、地方銀行の預金準備率を 0.5 - 2% ポイント引き下げると発表した。 これによって増す流動性について、CICC は 1,100 億元(176 億 4,000 万ドル)、野村は 800 億 - 900 億元とみているが、中国経済の規模から考えると規模が小さい印象は否めない。 ただ、景気低迷を背景とした資金流出を受け、人民銀行は今年全銀行を対象とした預金準備率引き下げを余儀なくされるとみられている。 野村は顧客向けリサーチノートで「HSBC の製造業 PMI の上昇は経済の転機を示唆するものではなく、引き続き成長のモメンタムは下向き」と指摘。 全銀行を対象とした預金準備率の引き下げは 5 月か 6 月、第 2・四半期の成長率は 7.1% に減速すると予想している。 (Reuters = 4-23-14) 中国の 3 月製造業 PMI、景気鈍化懸念を裏付け [北京] 中国国家統計局と HSBC/マークイットが 1 日にそれぞれ発表した中国の 3 月の製造業購買担当者指数 (PMI) は、2014 年初頭に中国の景気が予想以上に鈍化したとの懸念を裏付ける内容となった。 政府系エコノミストの間では、最低限の成長率を維持するため、既に当局が支出を拡大し始めたとの見方もある。 HSBC/マークイットの中国製造業 PMI 改定値は 48.0 と、8 カ月ぶりの低水準となった。 中国国家統計局の製造業 PMI は 50.3 で、2 月の 50.2 から上昇。 だが、春節(旧正月)の連休後は通常、改善する傾向にあるため、今回の統計局のデータは景況感が弱含んでいることを示していると指摘するエコノミストもいる。 ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド (RBS) の中国担当首席エコノミスト、Louis Kuijs 氏は「中国経済は依然、低迷サイクルの中にある。 下方圧力はさほどではないが、政府が刺激策を検討し始めるには十分な大きさだ。」との見方を示した。 <目立たないように景気刺激策導入か> 中国の李首相は先週、必要な政策手段はそろっており、政府はインフラ投資を推進すると表明。 こうした発言は景気鈍化に対する当局者の懸念を示すシグナルだとアナリストらは指摘していた。 政府系の有力シンクタンクのエコノミストは、こうした投資が既に進められているとみている。 中国国際経済交流センター (CCIEE) のシニアエコノミスト、Wang Jun 氏は「安定成長が最優先課題。 政策措置は整っており、実施するかどうかの問題だけだ。」と指摘。 「投資や財政出動のペースは加速している」と述べた。 景気が鈍化する中、経営基盤が弱く、多額の負債を抱えた企業は厳しい状況に直面しつつある。 1 日には、国内債券市場でわずか 1 カ月未満の間に 2 件目のデフォルト(債務不履行)が発生したことが伝えられた。 景気低迷が長引いて深刻化し、金融市場の問題が拡大して金融システム全体への信頼感を損なうことを中国政府は懸念している。 今回の刺激策は、2008 - 09 年の世界的な金融危機時に導入された 4 兆元規模の刺激策と比べて的が絞られたものとなる見通しで、過剰な生産能力や債務の問題に対応しつつ、構造改革に重点を置く政府の方針は堅持されるとみられている。 光大証券(北京)のチーフエコノミスト、Xu Gao 氏は「静かに(措置導入を)進めている。 刺激策という言葉は後ろ向きな印象を与えるため、使えない。」と指摘した。 (Reuters = 4-1-14) 中国の景気指標、5 カ月連続の悪化 「需要の弱さ加速」 英金融大手 HSBC が 24 日発表した、中国の製造業の購買担当者指数 (PMI) の 3 月速報値は、前月より 0.4 ポイント低い 48.1 となった。 8 カ月ぶりの低水準だ。 悪化は 5 カ月連続で、中国の経済を引っ張る製造業で先行きの不安に歯止めがかからない。 PMI は中国経済の先行きを示す指標として注目され、50 を下回ると景気の悪化を示唆する。 3 月は 3 カ月連続で 50 を下回り、市場の予想よりも低かった。 HSBC は「国内の需要の弱さが加速している」と分析している。 今回と同様に PMI が落ち込んだ昨年 7 月には、中国政府が鉄道建設の加速などの経済対策を打ち出したことで景気が持ち直したが、既にその効果が息切れしている可能性が高い。 (北京 = 斎藤徳彦、asahi = 3-24-14) 中国 : 2 月の製造業 PMI、8 カ月ぶり低水準 中国の製造業活動の目安となる指数が 2 月に 8 カ月ぶり低水準となった。 李克強首相が今月の全国人民代表大会(全人代)で経済戦略を打ち出す準備を進める中、成長への逆風が強まっている。 中国国家統計局と中国物流購買連合会が 1 日発表した 2 月の製造業購買担当者指数 (PMI) は 50.2 となり、1 月の 50.5 から低下した。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は 50.1 だった。 同指数は 50 を超えると製造業活動の拡大を示す。 中国は融資の伸びや過剰生産能力を抑制する政策を導入する一方で、経済成長率を李首相が「最低水準」だとする 7% 以上に保とうとしている。 この日の統計はそれを実現する上での課題を浮き彫りにした。 2 月に人民元が対ドルで過去最大の下げとなったことで、金融リスクに関連した中国経済の脆弱性に対し、投資家がさらに懸念を強める可能性がある。 ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ (RBS) の中国担当チーフエコノミスト、ルイス・クイジス氏(香港在勤)は「製造業の伸びの鈍化は投資の減速が原因だ。 融資動向に敏感なインフラや不動産分野の減速が特に影響した。」と指摘。 「ただ、過度に懸念する必要はない。 政府には金融の安定を保ちながら、最低水準の成長を今年維持するための政策余地がある。」と述べた。 統計局と連合会の PMI は約 3,000 社の購買担当者の回答に基づく。 ブルームバーグが調査したエコノミスト 33 人の予想レンジは 49.5 - 51.5 だった。 2 月の PMI の生産指数は 52.6 となり、1 月の 53 から低下。 新規受注の指数は 50.9 から 50.5 に下がった。 新規輸出受注の指数は 3 カ月連続で拡大・縮小の分岐点である 50 を下回った。 (Bloomberg = 3-1-14) |