バラ香る日本酒リキュール 島根・大田の一宮酒造 銘酒「石見銀山」を製造販売する一宮酒造(島根県大田市)はコーヒーやバラを使った日本酒ベースのリキュールを開発する。 日本酒離れが進む中、伝統の醸造技術に新しい素材をブレンドすることで若年層や女性など新市場を開拓する。 輸出による販売増加も視野に入れる。 一宮酒造は今秋収穫される新米で醸造する日本酒を使い、エスプレッソやバラ風味のアルコール飲料を製品化する。 来年春以降、広島や大阪、岡山の飲食店や卸業者に向けて出荷する計画だ。 日本酒をベースにした飲料は「和風リキュール」とも呼ばれ、ブレンドするそれぞれの素材に適した品質の日本酒を専用に製造する必要がある。 同社はリキュール開発で経済産業省の「ものづくり・商業・サービス革新補助金」に採択された。 約 1,200 万円で醸造設備を更新する。 今季の仕込みが始まる 11 月までに、洗米機、酒を搾る機械、炭酸注入機械などを入れ替える。 日本酒の甘み、香りやアルコール度数の調整をしやすくする狙いだ。 各工程の効率化で多品種少量生産も可能になる。 エスプレッソ・リキュールはイタリアのコーヒー・メーカー、カフェ・カリアーリ社と共同で開発する。 カリアーリ社は 2014 年に島根県大田市にある世界遺産・石見銀山地区に日本代理店を設置した。 酒麹(こうじ)の香りを抑えた日本酒を専用に醸造し、カリアーリの提供するエスプレッソをブレンドする。 中世に世界有数の産地だった石見銀山の国際的知名度を生かし、輸出にも乗り出す。 バラのリキュールは発泡タイプで、「奥出雲薔薇園(島根県大田市)」が開発した香りの強い食用のバラの花びらを漬け込む。 炭酸の清涼感で、若い世代や女性向けの市場を開拓する。 東京農業大で醸造学を学んだ浅野理可氏が開発を担当した。 浅野氏は同社の後継者で、女性杜氏(とうじ)を目指している。 一宮酒造は発泡しないタイプのバラのリキュール「薔薇姫」や低アルコール酒「天使の KISS」、発泡清酒「雪香」をすでに商品化している。 16 年度は 500 ミリリットル換算で 1 万本のリキュール製造を計画している。 年間 1,700 万円の売り上げ目標を掲げている。 (nikkei = 8-28-15) 三洋頼み 崩れたピラミッド 鳥取三洋電機・鳥取市 記事コピー (8-26-15) 出雲と大和、歴史たどる 東京で特別展企画 日本書紀 1,300 年記念 島根、奈良両県は、日本書紀編纂さん 1,300 年の節目にあたる 2020 年、日本のルーツや古代をテーマにした特別展「出雲と大和(仮称)」を東京国立博物館(東京都台東区)で開催すると発表した。 25 日は島根県庁で覚書の調印式があった。 両県はこれまで、他の自治体とともに、古墳時代の玉類や出土品などを共同で研究。 日本書紀には、出雲や大和に関する伝承が数多く描かれていることから、特別展を企画した。 同展の詳細は決まっていないが、古代国家成立の起源やその過程を追う内容とし、島根県側は、出雲大社境内で発掘された鎌倉時代の高層本殿の柱「心御柱(しんのみはしら、国重要文化財)」などを出展する予定。 調印式後の記者会見で、溝口知事は「2020 年は東京五輪・パラリンピックが開催され、日本の歴史や文化に国内外の関心が集まる。 国の成り立ちを考える機会になれば」と期待。 荒井正吾・奈良県知事も「日本の始まりを見つめ直す展示になればいい。 特別展に向けて研究を続けたい。」と話していた。 (yomiuri = 8-26-15) 天然の冷蔵庫「風穴」、保存・活用の輪が広がる 岩の隙間から冷風が吹き出し、天然の冷蔵庫と呼ばれる風穴(ふうけつ)の保存、活用の輪が広がっている。 かつて養蚕で卵の貯蔵庫にした産業遺産を今に生かそうと、第 2 回の全国サミットが 29 日、出雲市で開かれる。 昨年 8 月、最初の「全国風穴小屋サミット」を長野県大町市で開いた傘木宏夫さん (55) は、「一度実現できればいいかな」と考えていた。 市民団体代表理事として地元の風穴を復元し、活用してきた。 風穴が各地にあると知り、全国の取り組みを知りたいと、サミットを開いた。 参加者は研究者も含めて予想を超える 100 人以上に。 「遠く出雲から、あの 7 人も現れたんです。」 出雲市佐田町の「八雲風穴」を管理運営するグループ「風太郎」のことだ。 会長の勝部秀雄さん (75) に、長野の実行委から資料を求める手紙が届き、参加を決めた勝部さんらはレンタカーを夜通し運転して当日朝に到着。 各風穴の参加者では 2 番目に多かった。 感心した傘木さんが、次回の開催を託した。 勝部さんによると、八雲風穴は明治から昭和にかけて、低い気温を利用してカイコの卵の孵化(ふか)を管理し、養蚕業の生産調整の基地として脚光を浴びた。 今は地上 1 階、地下 3 階。 人が下りられる地下 1 階は気温約 10 度、地下 2 階は約 5 度。 地下水で冷やされていると伝わるが、仕組みははっきりとはわからないという。 風太郎のメンバーは八雲風穴の地元住民 42 人。 ゴールデンウィークと 6 - 9 月に毎日 3 - 6 人が交代で、軽食も出す管理棟や受付を担当。 入場者が増えれば手当も出るが、基本はボランティアだ。 入場料は中学生以上 200 円、小学生 100 円。 幼児は無料。 風太郎の結成は 1989 年。 一口 3 千円の出資を募り、「地元に残る遺産で今の地域を元気にしたいという思いからだった」と勝部さん。 サミットに関わる福山市立大の沢田結基准教授(自然地理学)は、風穴への注目について「地質遺産のジオパークが全国に広がったように、地域に埋もれる文化財や歴史を再評価し、まちづくりに生かす取り組みが増えている。 その流れではないか。」と話す。 (asahi = 8-25-15)
益田でも暮らし体験を 島根県内 6 か所目施設 ふるさと島根定住財団は 20 日、U ターンや I ターンを希望する都市部の人向けに、期限を付けて空き家を貸し出す「しまね暮らしお試し体験施設」を、島根県益田市中島町に開設した。 田舎暮らしを体験できる市町村の施設は中山間地域に多いが、「(地方の)市街地での暮らしを体験してみたい」というニーズも根強く、同財団は 2012 年度から整備を進めている。 松江市や大田市などに次いで県内 6 か所目となり、今回は空き家となっていた木造 2 階建ての一部 (3DK) を所有者から借り受けた。 利用期間は原則 1 週間から 3 か月以内。 1 施設の利用料金は最初の 1 週間が 1 万 5,000 円(光熱水費含む)で、以後 1 泊 1,000 - 2,000 円が加算される。 3 か月利用すると 11 万 2,000 円になる。 冷蔵庫や電子レンジなど備え付けの家電もある。 同財団によると、12 - 14 年度で計 79 組が利用し、32 組 50 人が県内に移住した。 UI ターン推進課の担当者は「施設を使いながら仕事や住まいを探し、生活環境を確認してもらいたい」としている。 問い合わせは同財団 0852・28・0690 へ。 (yomiuri = 8-21-15) 【無謀再び】 島根の離島で豪華な音楽イベント開催!
皆さんは覚えているだろうか? 多分覚えてないと思うのだが、島根県の隠岐の島で 2013 年 4 月に超無謀な音楽イベントが開催された。 そのイベント「音つなぎ 隠岐島前アコースティックフェスティバル」は、かなり豪華な出演者を迎えて 10 日間開催だったにもかかわらず、チケット代はわずか 1 万円。 素人が考えても採算が取れないというのに、無謀にも開催してしまったのである。 それから 2 年を経て、再びイベントが開催されることとなった! しかし今回は前回の反省を踏まえたらしく、事前にクラウドファンディングで出資者を募集しているぞ。 今回もやっぱりチケット代が安くて 3 日間で 5,000 円。 だが、出演者はかなり豪華! 今回も大丈夫なのかーーッ!? ・見応え十分 2013 年の時には、日本を代表するミュージシャン近藤房之助さんや「ORIGINAL LOVE」の田島貴男さん。 「ホフデュラン」のワタナナベイビーさんなど、信じられないラインナップでイベントが開催された。 今回は開催日数が短くなったとはいえ、『愛は勝つ』で一世を風靡した KAN さんや、2 回連続出演の「FLYING KIDS」浜崎貴司さんなど、見ごたえ十分。 それが 3 日間で 5,000 円なんて …。 ・サザエ、地魚食べ放題! さらに島の強みを生かした特典も付いている。 開催日 2 日目の 9 月 21 日夜にはサザエや地魚の食べ放題も実施! もしかしたらこれだけで 5,000 円の価値があるかも。 提供できるものは何でも出そうという、離島ならではの心意気が見える。 ・なぜ開催を決定した!? ちなみに 7 月から始まったクラウドファンディングは間もなく終了で、現在は目標額にあと少し足りない状況だ。 そんなにまでしてなぜイベントを開催する? とはいえ、島の魅力を存分に味わえるイベントになるに違いないだろう。 どうか赤字にならないことを祈る …。 (佐藤英典、Rocket News 24 = 8-18-15) ・イベント概要 名称 隠岐島前アコースティックフェスティバル「音つなぎ 2015」 規模でライバル島根超え! 「日本最後のスタバ出店地」鳥取に 2 号店オープンへ 山陰最大、書籍売り場と融合 米系大手コーヒーチェーン、スターバックスコーヒージャパンは 12 月初旬、鳥取県米子市に同県 2 店目となる「米子 TSUTAYA 角盤町店」を出店する。 TSUTAYA 角盤町店の増床部に出店。 計画では、店舗面積約 264 平方メートル、席数 97 席で、山陰最大のスタバ店になる。 店内は、伝統工芸の淀江傘とコーヒーを表した壁面装飾を施し、鳥取らしさを演出。 TSUTAYA の書籍売り場と融合させ、ブック & カフェスタイルの店となる。 鳥取県では 5 月 23 日、JR 鳥取駅(鳥取市)南側に 1 号店が開店。 島根県は、松江、出雲両市に店舗がある。 (sankei = 8-16-15) 前 報 (6-23-15) 出雲・商店街に無料の貸しスペース、開設 1 年 記事コピー (8-14-15) 国内生産の成功モデルとして "ショールーム" 化する島根富士通 記事コピー (8-12-15) 「わざわざ旅行する価値あり」島根・足立美術館 堂々の "3 冠" 世界の旅行サイト、ガイドで 足立美術館(島根県安来市)は、世界最大級の旅行サイト「トリップアドバイザー」で観光名所として「殿堂入り」を果たしたと発表した。 フランスの旅行ガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」では最高評価の「3 つ星」を獲得、同じく「ブルーガイド・ジャポン」でも「3 つ星」で掲載されており、「観光名所の格付けで "3 冠" を達成した」としている。 「トリップアドバイザー」は、旅行者が投稿した口コミ情報などをもとに、優れたサービスを提供する世界の観光名所や宿泊施設などに対し「エクセレンス認証」を授与。 同館によると、同制度が 5 年目を迎え、5 年連続認証の同館などが「殿堂入り」した。 また、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」はフランスで 6 月に改訂版が発売され、同館は「3 つ星(わざわざ旅行する価値がある)」を獲得。 さらに、2 月に改訂版が発売された「ブルーガイド・ジャポン」でも「3 つ星(並外れた)」の評価を受けた。 (sankei = 8-9-15) 前 報 (6-8-14) 島根・出雲の貝援隊、フィリピンでウニ養殖・加工 東南ア向け 貝類など水産物養殖の貝援隊(島根県出雲市)はフィリピンでウニの養殖・加工に乗り出す。 9 月にマニラ北西部のパンガシナン州で調査を始める。 国際的な日本食ブームで東南アジアを中心にウニの需要拡大が見込まれると判断。 国内の食品加工企業と共同開発した高温処理技術を使い、アジアと日本で販路を開拓する。 貝援隊は 7 月、ウニの養殖で国際協力機構 (JICA) の中小企業海外展開支援事業に採択された。 9 月にフィリピンで、ウニの陸上養殖事業に必要な気候条件や水質、海洋環境などの調査に着手する。 現地のウニから採卵し、水槽で育てる。 ホルモンの一種「チロキシン」をウニの幼生に投与して変態を促進する同社保有の特許技術を使い、通常 50% 程度の生産歩留まりを 95% に向上。 飼料の削減や省力化を図る。 餌のプランクトン栽培も同社独自の効率培養の技術を生かす。 ウニの直径が 1 センチに育った時点で外洋に放流する。 2 年あまり飼育したあと沿岸の養殖施設に移送し、3 - 4 センチに育ったものを収穫する。 ウニは活動量が低く、餌さえあれば外洋でも逃げない。 フィリピンは食用となるシラヒゲウニの世界有数の生息地だが、商業利用はほとんどない。 アジアや欧米で、すしネタとしてウニの需要が期待できる。 塩ウニやソースに加工すれば洋食や多国籍料理にも使える。 ウニはもともと鮮度が落ちやすい。 東南アジアは高温多湿だ。 品質を長時間保つために、中浦食品(松江市)と共同で開発した「超高温スチーム加工法」を使う。 超高温の蒸気で瞬間的に表面を固め、その後冷蔵する。 ウニ特有のうまみやジューシーさを維持したまま輸送できる。 従来のボイル加工やミョウバン加工より食味維持で優位だ。 本格的にウニの収穫を始める 2018 年度は 300 トンの水揚げを想定。 1 キロ当たり 2.000 円の販売価格で 6 億円の売上高を目指す。 大手回転ずしチェーンのウニ年間購入量は 1 社で年間 300 - 400 トンとされる。 海外の販路開拓も進め、25 年には水揚げ 600 トン、売上高で 13 億 2,000 万円に高める計画だ。 初年度の調査費用の 2,600 万円は JICA の助成を受ける。 飼育水槽と飼料用板が主の種苗生産設備と、スチーマーや洗浄ラインなど加工設備で 3 年間で約 2 億円の投資が必要となる。 貝援隊は天然カキやサルボウガイの畜養や島根特産のシジミの陸上養殖を手掛けている。 貝類の養殖で研究した変態促進やプランクトン栽培の技術をウニ養殖に応用した。 (nikkei = 8-8-15) ギャートルズとゲゲゲが集合 松江と境港で同時展 ![]() 山陰が生んだ有名漫画家 2 人の名作に光を当てる「ギャートルズとゲゲゲ展」が、古里の松江市と鳥取県境港市で開かれている。 松江出身の園山俊二さん (1935-93) と境港出身の水木しげるさん (93) の初のコラボ展だ。 園山さんは「がんばれゴンベ」、原始人が主人公の「ギャートルズ」、朝日新聞に連載した「ペエスケ」などが代表作。 57 歳で亡くなった。 水木さんは 1922 年生まれ。 代表作は妖怪漫画の「ゲゲゲの鬼太郎」、「河童の三平」、「悪魔くん」など。 少年時代、島根半島で過ごした体験が漫画家人生に影響を与えたとされる。 (小西良昭、asahi = 8-6-15) 古民家を IT サロンに 移住の技術者ら取り組み 松江 古民家を IT 関係の若者が集うサロンに - -。 松江市にある築 140 年の家を、住居兼オフィスにしている東京の IT 企業の技術者が、そんな取り組みをしている。 6 月には夜通しの技術交流イベントを開き、大学生や技術者らが IT 談議で盛り上がった。 市中心部から車で約 10 分。 水田が広がる中、約 1,320 平方メートルの敷地に木造一部 2 階建ての 6 棟が立つ。 システム開発企業「ガリレオスコープ」の島根ラボ「風神坊(薦津町)」だ。 6 月中旬の夜、「Fab Night」と題した技術交流会に、島根大の学生や IT 技術者が集まった。 「風神坊」の住人で、システムエンジニアの小嵜英治さん (38) らの企画だ。 黒ずんだ太い木が組まれた天井に広い畳敷きの古民家。 そこに、IT 最先端の「もの」が持ち込まれた。 革や金属製品に刻印できるレーザーカッター、3D プリンター製のドローン。 夜明けまで、物作りをしながら感想を言い合い、技術やアイデアを共有した。 「全然知らない人同士が集まって、おもろいもんができる。 そういう空間をつくりたい。」と小嵜さん。 「ガリレオスコープ」はインターネット上のアンケートシステムを作る企業で、本社は東京。 「田舎で生活したい」と言う技術者の要望に加え、地方での人材獲得を理由に、松江での拠点づくりを進めてきた。 藤堂五紀社長 (50) は「歴史があり、山や海、空港など、いろんなものが凝縮しているのが島根の魅力」と話す。 4 月には「風神坊」の従業員が 3 人になり、県と松江市から正式に立地企業の認定を受けた。 小嵜さんは開設準備のため、昨年 3 月から古民家に住み始めた。 名古屋市出身で福岡の大学に進み、東京の企業に就職。 インド人やタイ人、中国人と共同生活した。 その経験から、「つながりや多様性が大事。 U・I ターンの人のネットワークをつくりたい。」 「風神坊」は、藤堂社長の依頼を受けた、ふるさと島根定住財団の藤原義光理事長 (67) が名付けた。 「若者が地方に住むように風を起こしてほしい」、「風来坊のように、ふらっと誰でも立ち寄れる場所に」という思いを込めた。 藤原理事長は「IT が地方に進出するモデルケースになって欲しい」と話す。 秋にも第 2 回の「Fab Night」を予定。 3D プリンターなどが目玉になる見込みという。 (一色涼、asahi = 8-5-15) 島根でヘルスケア産業創出 温泉や IT 生かす 島根県は官学に経済・医療・金融などの民間団体と共同で地域資源を活用したヘルスケア産業の創出に乗り出す。 このほど 24 団体で「島根県ヘルスケア産業推進協議会」を設立した。 温泉や食材など自然の恵みと IT (情報技術)を結ぶといった新発想のビジネスを発掘する。 ビジネス化支援の第 1 弾として、島根県は 2015 年度にモデル事業 6 件の助成を決めた。 奥出雲地方で温泉や自然環境と自然食を生かすヘルスツーリズムや、引きこもり防止や認知症予防を狙った高齢者向け外出プログラムなどが対象となった。 協議会は多くの分野の技術や資源を融合させた技術革新を後押しする。 IT 振興政策の核である島根ゆかりのコンピューター言語「Ruby (ルビー)」と、地域の食や温泉、観光資源活用を組み合わせるアイデアが一例だ。 島根大学医学部や島根県立大学看護学部などが参画し医学的な効果を検証する。 IT 活用には、効果の数値化や情報の分かりやすい発信といった利点がある。 今後はヘルスツーリズムなど 3 分野の分科会で具体的な支援策を検討。 20 年度までに 10 件の新ビジネスの事業化を目指す。 (nikkei = 8-1-15) 山口県・島根県沖合において基礎試錐事業の事前調査を開始します 経済産業省は、山口県・島根県沖において石油・天然ガスの賦存状況を確認する基礎試錐調査に向けての事前調査を平成 27 年 8 月に実施します。 基礎試錐事業は、平成 20 年 2 月に資源エネルギー庁が導入した三次元物理探査船「資源」による探査の結果、有望と判断された海域において試掘を実施するものです。 今後、事前調査の結果を踏まえ、試掘に向け、地元関係者との調整を引き続き行ってまいります。 (経済産業省 = 7-30-15)
中央の発想、明治と同じ 「鳥取・島根合区」きょう成立 参院選挙制度改革で鳥取・島根の合区を含む公選法改正案が 28 日に衆院本会議で可決、成立する見通しだ。 過去をさかのぼると、鳥取県は明治時代、政府によって島根県に併合された歴史がある。 選挙区の統合と自治体の併合は次元の違う話だが、"お上" によって一方的に決められたという点では相通ずる部分もある。 士族の運動で鳥取県の再置が実ったが、広大な面積に民俗、風土の違いなど両県を併合した弊害は大きかったようだ。 ■ 東西 320 キロ 1871 (明治 4)年の廃藩置県で誕生した鳥取県は、76 (同 9)年に島根県へ併合される。 理由は定かではないが、鳥取県の財政上の課題に加え、当時の政府には江戸時代に影響力のあった藩を弱小化し、中央集権体制を整える狙いもあったとみられる。 「鳥取・島根」と一緒に合区対象となった「高知・徳島」も同時期に併合されている。 だが、鳥取県を併合した島根県はあまりにも広大。 鉄道も敷設されておらず当時の交通事情は最悪で、議会出席のため松江市の県庁へ馬に乗って向かっていた鳥取県東部選出の県議が、落馬して死亡したこともあったという。 県公文書館の伊藤康統括専門員は「移動も命懸け。 東西は沿岸部だけで320キロもの距離があり、因幡、伯耆、出雲、石見、隠岐と五つもの国を統合するのは、そもそも無理があった。 江戸時代の石高を基準に統合しており、結局は政府による机上の数合わせだった」と解説する。 (日本海新聞 = 7-28-15) ◇ ◇ ◇ 参院選合区、自民と 4 野党合意 鳥取と島根、徳島と高知 参院選の「一票の格差」を是正する選挙制度改革で、自民党と維新の党など野党 4 党は 9 日、隣り合う人口の少ない県を統合して新たな選挙区をつくる「合区(ごうく)」を含む「10 増 10 減」案で合意した。 合区は憲政史上初めてで、鳥取と島根、徳島と高知が対象。 5 党は参院の過半数となるため、今国会で公職選挙法改正案を成立させる方針だ。 早ければ、来夏の参院選からの適用をめざす。 合意案は宮城、新潟、長野を 2 ずつ減らす一方、北海道、東京、兵庫を 2 ずつ増やす「6 増 6 減」を実施。 そのうえで鳥取と島根、徳島と高知の合区で 2 ずつ減らし、愛知と福岡を 2 ずつ増やして 10 増 10 減とする。 最大格差は、昨年末に最高裁から「違憲状態」と指摘された 2013 年参院選の 4.77 倍から 2.974 倍に縮まる。 10 増 10 減案は、もともと維新の党、次世代の党、日本を元気にする会、新党改革の野党 4 党が提案。 自民内では合区対象の県選出の議員の反発が強かったが、9 日の参院議員総会で選挙制度改革案への対応を溝手顕正議員会長に一任。 その後、溝手氏が 4 党と会談して合意した。 一方、連立を組む公明党は、民主党とともに 10 合区によって一票の格差を 1.953 倍にする案を掲げている。 公明の魚住裕一郎参院会長は 9 日、10 増 10 減について「一票の格差が 3 倍(近く)だと違憲だ」と明言。 「合憲の案を出さないとまずい」と述べ、民主と 10 合区案を共同提出する意向を示した。 自民は人口の少ない県に強固な支持基盤を持つため、合区を避ける方策を探ってきたが、野党各党が合区そのものには賛成したため、合区ができるだけ少なくて済む案で妥協した。 自民は今後、公明との調整に入るが、自公で採決の際の投票が割れる異例の事態も予想される。 (高橋福子、asahi = 7-9-15) 島根の知名度を上げるプロジェクト「しまねのうた」制作がスタート 「島根県」と聞いてパッと思い浮かぶのは縁結びの「出雲大社」であったり、夕日が美しい「宍道湖」、そして世界遺産の「石見銀山遺跡」などいろいろあるにもかかわらず、どこか影の薄い存在でもある同県。 それは今年のマイナビステューデント調べによる「名前は知ってるけど ・・・。 正直、「何があるかよくわからない」都道府県ランキング!」でも 1 位を獲得したことで明らかとなってしまいました。 ところがそんな残念な結果を逆手にとって新プロジェクトを立ち上げたのが当の島根県公認の島根応援サイト「リメンバーしまね」。 その名も「リメンバーしまね的『しまねのうた』を作ろう! プロジェクト」。 概要は、島根の魅力を一般募集してそれをもとにオリジナル曲「しまねのうた」を作ろうというもの。 曲作りと歌を担当するのは日高慎二さんと澁谷健史さんからなるユニット「X+ (エクスト)」。 現在は関西を中心に活動中ですが、メンバーの日高さんが島根県出身で、彼が遣島使(島根のふるさと親善大使)を務めているのです。 一定の応募が集まったところで彼らエクストがいよいよ「しまねのうた」の制作に入ります。 その様子は随時ブログなどで紹介される予定で、曲は今年 11 月中に完成予定。 その後は歌を通じて島根の魅力を全国に向けて PR していく段取りです。 都道府県をテーマにした曲では、はなわさんの「佐賀県」というのもありましたよね。 佐賀の文化や風習、芸能人などを盛り込んだユニークな歌詞で大ヒットしました。 同様に「しまねのうた」でも県内の場所や雰囲気、歴史、人物、言語など独特の魅力を曲に反映させる意向だそうです。 応募期間は 8 月 12 日までで、「リメンバーしまね」サイト内の応募フォームから「あなたが全国に伝えたい島根の魅力」、「選んだ理由」などを書いて応募することができます。 さらに抽選で 5 名に島根県浜田市のポークレストラン・ケンボロー工房特製の「ソーセージ・ベーコンセット(5,000 円相当)」のプレゼントもあります。 この企画はもともと島根の事を好きな人やよく知っているという人にとっても新たな魅力を発見する素晴らしい機会だと思いますし、そんな貴重なメッセージが制作される「しまねのうた」の一部になるかもと思うと、とても価値ある事ですよね。 ぜひあなたも気軽に応募してみてください。 (Japaaan = 7-27-15) 鳥取の港に中国豪華客船、観光客殺到で混乱も 今年 1 月から 6 月に日本を訪れた外国人観光客の数は 914 万人で、去年のおよそ 5 割増しということです。 その多くを占めるのが中国人ですが、22 日、鳥取県の港に中国からの豪華客船が到着。 3,400 人もの観光客がやってきました。 「今回この船には 3,400 人あまりの中国人観光客が乗っているということで、およそ 90 台の観光バスが用意されています。(記者)」 「日本の文化を感じたいし、いろいろ観光をしてみたい。(中国人観光客)」 「ラーメンを食べることと、ショッピングすることが楽しみ。(同)」 港で待ち構える 90 台の観光バスに次々と乗り込む中国人たち。 一体、どこへ向かうのでしょうか。 到着したのは、お隣、島根県松江市にある観光牡丹園。 まずは昼食ですが、およそ 700 人の中国人が一度に殺到したため、配膳係はてんてこ舞いです。 そして、こんな場面も ・・・。 「置いてある水を自分が持ってきたペットボトルに詰め替えていますね。(記者)」 鳥取県はクルーズ客船の誘致に力を入れていて、境港への寄港は今年既に 17 回。 延べ乗客数は過去最高の 2 万人目前です。 ところで、今回の目的は観光でしたが、土産物売り場をのぞくと、見慣れたあの光景が ・・・。 「地元の特産品などを扱っているこちらの売店なのですが、既に行列ができています。(記者)」 土産物屋でミニ爆買い。 特に、「焼かにせんべい」は、ほとんどの買い物客が購入する人気商品でした。 そして一行が次に向かったのが今月、国宝に指定されたばかりの松江城です。 「松江城の周り、たくさんの人々が訪れているのですが、ほぼ中国人観光客の皆さんです。 中国語が飛び交っていて、まるで日本じゃないみたいです。(記者)」 しかし、天守に上ってみると、中国人の姿はまばら。 一体、彼らはどこに行ったのでしょうか。 いました、隣の物産館でまた買い物です。 「打って、打って、打っていたらレジがフリーズしてしまって。」 なんとレジが壊れるほどのパワー。 境港には、来週も 2,000 人を超える中国人観光客を乗せた客船が寄港する予定です。 (TBS = 7-22-15) 島根県の IT 企業と出会える エンジニアとの交流イベント開催へ 島根県の産業振興課情報産業振興室は 8 月 29 日、"島根で働きたい" というエンジニアと、県内 IT 企業との交流イベント『首都「圏」から島根「県」へ。 エンジニア・ワークシフト 2015』を東京・浅草橋ヒューリックホールで開催する。 島根県では、都市部から IT 企業の進出が増加し、地元のユニークな企業に注目が集まっている。 近年高まる若年層の「地方志向」の流れも受け、"島根で働きたい" というエンジニアと、県内 IT 企業との交流が狙いだ。 参加資格は首都圏在住で、島根県への UI ターンを検討している IT 技術者。 参加企業は、島根県に事業所をもつ、もしくは進出を予定している IT 企業合計 28 社。 プログラム第一部は「Kaizen Platform, Inc.」。 技術顧問を務める伊藤直也氏をゲストスピーカーに迎え、「エンジニアにとっての東京と地方でのキャリア形成」について語ってもらう。 プログラム第二部は「エンジニア x 島根県 IT 企業」交流会。 島根県に立地する IT 企業の採用担当者や開発責任者などが、業務概要の説明や面接などを行う。 島根県が主催する本イベントの開催は6回目となる。申し込みはネットから。 (高木啓、RBB TODAY = 7-21-15) しまねっこ柄の浴衣でハイポーズ 島根の 16 宿泊施設で子供向けに用意 ![]() 島根県観光キャラクター「しまねっこ」の柄の入った子供用浴衣が完成し、松江市の旅館「なにわ一水」でお披露目会が開かれた。 "モデル" のしまねっこも駆けつけ、自身がデザインされたかわいい浴衣に大喜び。 県内 16 の施設で宿泊する家族らの子供向けとして用意し、楽しんでもらうという。 県内の宿泊業者らでつくる県旅館ホテル生活衛生同業組合青年部が 2 年ほど前から計画。 「(宿泊する)お客さんになじみの深い浴衣で何かできないか」との意見から、人気のしまねっことのコラボとなった。 浴衣は黄緑を基調に、さまざまな笑顔のしまねっこがネコの足跡や雲の絵とともに描かれる。 幼稚園児から小学校高学年向けの 3 サイズで、一部の施設では販売もしている。 同青年部顧問で江津市の有福温泉の旅館「樋口」の樋口忠成社長 (43) は「かわいいし、子供が喜ぶ。 (島根の)旅行の楽しみの一つにしてほしい。 (要望があれば)大人用を作ることも検討する。」と話している。 (sankei = 7-18-15) 島根の製造業など、トマト生産に参入相次ぐ 「植物工場」で 事業を多角化する島根県内の製造業や建設業などが相次ぎトマトの生産に参入している。 高齢化や少子化により本業の収益が安定しにくいことが背景だ。 いずれも農援隊(島根県出雲市)が農業技術を指導し、植物工場型の栽培方式を採用した。 トマトの収穫量が安定することも普及が進む一因だ。 アミューズメント事業の丸三(島根県出雲市)は 7 月、経営多角化の一環で特殊フィルムと肥料を含む養液を使う植物工場型のトマト栽培事業に参入した。 3,700 万円を投じて出雲市内に約 640 平方メートルの鉄骨造りの栽培用ハウスを建設。 2 日に高糖度の中玉品種「フルティカ」の苗約 2,300 本を初めて植え付けた。 10 月から 2016 年夏にかけて 6 - 7 トンを収穫する予定だ。 グループ企業のレストランなどに卸す計画で、初年度は 1 千万円の売り上げを見込む。 「高品質の商品を安定供給できるのが魅力」と同社の山崎啓一取締役は話す。 OA 機器の小林電機(島根県安来市)は 13 年 2 月に丸三と同じ栽培法の植物工場型のトマト栽培にした。 「温度・湿度などハウス内の環境管理や、作業効率の工夫による生産性向上など、ものづくりの発想が生かせる」と小林一夫社長は話す。 ハウス 1 棟で始めた初年度は、月産が平均 200 キログラムだった。 面積当たりの収量を増やすために苗の植え付け間隔を調整した。 夏季には高温対策として、ハウスの屋根に設置する水冷システムを導入した。 こうしたカイゼン活動で徐々に生産性が高まった。 ハウスを 3 棟に増やしたこともあり、収量が月平均で 1,500 キログラムに増えた。 コンクリート製造の江津コンクリート工業(島根県江津市)は 14 年 8 月にトマト栽培を始めた。 障害者雇用の拡大に合わせた働く場の確保が参入の狙いだ。 スタッフ全員で、現場で品質管理に取り組むことで職場のチームワークがまとまったという。 植物工場方式のトマト栽培法には様々な手法がある。 県内 3 社が導入したのは「アイメック農法」だ。 農援隊がノウハウを販売している。 アイメック農法では、特殊フィルムを植物と養液の間に挟む。 水耕栽培に比べウイルスや細菌への感染リスクが低い。 作物の根が養液を吸い取りにくいことから、高糖度のトマトが実る。 無農薬栽培もしやすいという。 農援隊はアイメック農法の特許を保有するベンチャー企業のメビオール(神奈川県平塚市)と業務提携している。 (nikkei = 7-17-15) 松江市が高齢者見守りネットワーク事業 15 事業者 高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できるよう、松江市が郵便や電力、ガス、バス会社など 15 事業者と協定を結び、高齢者の見守りネットワーク事業を始めた。 13 日、市役所で協定の調印式があった。 市によると 3 月末現在、65 歳以上の割合は 27.35%。 65 歳以上の 5 人に 1 人が要介護認定を受け、うち認知症の高齢者は 66.5% に上るという。 このため、地域での見守りや支え合いが不可欠で、日常生活に関わりの深い事業者の協力を得て、見守り体制を築くことにした。 今後、新聞やコンビニ、宅配業者などにも広げていくという。 (asahi = 7-14-15) 「浜山公園野球場の改築を」 15 日から署名活動 県立浜山公園野球場の改築整備の実施を願う署名活動が、15 日から始まる。 県高野連や県高校体育連盟など関係団体が球場改築整備促進期成同盟会を 2 月に発足、改築に向けた活動をすることになった。 球場は 1974 年に完成、「くにびき国体」のメイン会場にもなった。 建築後 41 年が経過、老朽化が目立ちはじめ、県高野連など各団体が個別に改築の要望を行ってきた。 球場のある出雲市体育協会が中心となり期成同盟会ができた。 要望するのはグラウンドの改良、両翼の広さ、スタンドの屋根の設置などだが、特に選手専用トイレの設置を要望する。 浜山公園野球場の場合、トイレは選手も観客らと共用。 選手らは試合中、外部の者と接触してはならず、岡崎豊年県高野連会長は「これまで見張り役をおいて対応してきた」という。 (井元茂、asahi = 7-12-15) 島根産メロンでスイーツを満喫 出雲で新作発表会 島根県オリジナルのメロン「ゴールデンパール」を使った新作スイーツ発表会が出雲市内で開かれ、関係者は甘さ、香りに自信を深めていた。 県や生産農家、市場関係者らでつくる「島根メロン元気再生コンソーシアム」が普及拡大を目指して企画。 県内の洋菓子店 6 店が協力、会場にはケーキやパフェ、クレープなど 16 品が並んだ。 JA しまねの職員ら 6 人が試食。 メロンをくり抜いた器に、果肉とクリーム、スポンジを詰めたケーキを味わった岩成由佳さん (37) は「メロンのおいしさが包み込んであり、暑い夏でもあっさり食べれそう。」 6 店では「島根メロンスイーツフェア」が 8 月 9 日まで開かれる。 県農産園芸課によると、県内でのメロン出荷額は平成 11 年には約 9 億円だったが、近年は半分以下になっており、ゴールデンパールの生産拡大を図るという。 (sankei = 7-11-15) 空港利用へ促進策、中国地方各県が知恵 島根は子供の運賃助成 中国地方の各県が空港の利用促進策を相次いで打ち出している。 2014 年度は利用者数の伸びた空港が多かったが、スカイマークの米子空港撤退や、4 月に広島空港で起きた韓国アシアナ航空の事故など 15 年度は逆風が吹く。 訪日外国人観光客の増加といったチャンスをうまくとらえるため、各県が知恵を絞っている。 広島空港ではアシアナ機の事故に加え、中東呼吸器症候群 (MERS) の影響で広島 - ソウル便の利用者が大きく減少している。 一方で、8 月 16 日から香港のキャセイパシフィック航空子会社の香港ドラゴン航空の広島 - 香港便が就航する。 広島県は週 2 便の新路線定着を狙って、ドラゴン航空に対して着陸料や航行援助施設利用料を助成する。 航空便利用の PR イベントの開催など促進策も広告代理店などから募集する。 9 月のシルバーウイークや年末年始の利用を PR するイベントの開催を想定している。 14 年度の広島空港の利用者数は 271 万 9 千人と 13 年度に比べ 3.0% 増えた。 ビジネス客の多い羽田便が好調だったことに加え、8 月に中国の格安航空会社 (LCC)、春秋航空が成田線を就航したことも寄与した。 15 年度もドラゴン航空の就航などをテコに 9.8% 増の 298 万 8 千人の利用を見込む。 鳥取空港と米子空港と県内に 2 空港を抱える鳥取県。 8 月いっぱいで米子空港のスカイマーク便の運休が決まっているが、「『鳥取砂丘コナン』、『米子鬼太郎』と 2 空港ともに漫画の愛称を持つ点を広く PR し利用客を増やしたい(交通政策課)」考えだ。 今年 3 月に愛称が付いた鳥取空港で 3 - 5 月の 3 カ月間の利用者が前年同期比 10% 増の約 9 万人となったことが背景。 利用者増に伴い、グッズ販売が好調で空港内売店の売上高が前年同期比 50% 増に。 アジアでのコナンの知名度の高さもあって、鉄道やバスで訪れた外国人観光客がわざわざ空港を訪ねるケースなども出てきているという。 島根県では 14 年 3 月末に増便した萩・石見空港の利用促進が大きな課題。 同空港の利用拡大促進協議会は 17 日から、15 歳未満の子どもを対象にした 1 往復 1 万円(羽田線)の運賃助成を始める。 地元周辺の島根県益田市、浜田市、山口県の萩市、阿武町など計 6 市町の在住者と出身者が対象だ。 14 年度の萩・石見空港の利用者は大幅に増えたものの目標の 12 万人に届かなかった。 全日本空輸に対し島根県などは計 1 億 2,090 万円を助成。 3 月に就航し利用率が好調に推移している出雲 - 県営名古屋線でも松江城の国宝化などで観光需要が高まるとみて利用促進イベントなどを開催する。 岡山県は旅行会社に対する新たな補助金を 7 月から始めた。 国内線には県内で 1 人 1 泊以上する旅行に最大 1 万円を補助する。 販売目標は 2 万人分。 国際線でも指定の宿泊施設に泊まった場合、宿泊料金の半額、最大 5 千円を補助する。宿泊施設内の表示やホームページの多言語化も進め外国人観光客を取り込む。 岩国商工会議所(山口県岩国市)などは岩国空港の利用促進を狙い 16 日、産官学の異業種交流会を展望デッキで開く。 今年で 3 回目で、商議所は「交流会を契機に空港を利用する人が増えれば」と話している。 (nikkei = 7-10-15) 鳥取砂丘でゴルフ? 日産の宣伝動画に県おかんむり インターネットに公開された日産自動車主催のゴルフイベントの宣伝動画で、鳥取砂丘でゴルフや車の走行ができるかのような誤解を与える映像があったとして、鳥取県が日産に動画の差し替えや経緯の説明を求める申し入れをした。 県砂丘事務所への取材でわかった。 動画は 27 日から 4 日間、日本各地の特別コースで開かれる「X-TREME GOLF CUP 2015」の宣伝用。 動画投稿サイト「ユーチューブ」で先月 15 日に公開され、30 万回以上再生された。 鳥取砂丘の空撮映像が流れた後、茨城県神栖市の日川浜で男女がゴルフをし、車が走行する映像が続いた。 撮影場所の説明はないが、砂丘事務所は「見る人が見れば鳥取砂丘とわかる。」 鳥取砂丘でのゴルフは県条例で、車の走行は自然公園法で禁止されている。 先月 26 日、映像を見た人から自然公園財団(東京)に指摘があった。 連絡を受けた県は 1 日、鳥取砂丘でゴルフや車の走行が可能と誤解されかねないとして日産に改善を申し入れた。 3 日、映像が差し替えられ、鳥取砂丘で撮影していない旨の説明が加わった。 日産広報部は「ゴルフや車の走行は許可された日川浜で撮影した。 鳥取砂丘の映像は他業者から購入した。 鳥取砂丘とは知らなかった。」と説明している。 県は「説明文が目立たず、動画を差し替えた経緯の説明も不十分」として、動画の冒頭などに説明文を明示するよう求めている。 (柳川迅、asahi = 7-8-15) |