ソフトバンクグループ、9,125 億円の赤字 5 兆 68 億円の投資損失

ソフトバンクグループの去年 4 月から 12 月まで 9 か月間の決算は、最終的な損益が 9,125 億円の赤字となりました。 収益の柱としてきた傘下の投資ファンドの事業で巨額の損失が続いています。 ソフトバンクグループは、去年 4 月から 12 月まで 9 か月間の決算を 7 日発表しました。 業績への影響が大きい傘下の投資ファンドの事業では、この 3 か月間で 6,532 億円の投資損失を新たに計上し、9 か月間の累計の投資損失は 5 兆 68 億円にのぼっています。 積極的に投資を拡大してきた AI = 人工知能関連の新興企業などへの投資が、株式市況の低迷を受けて損失の拡大につながりました。

さらに円安の影響として 7,280 億円の損失を計上しました。 ただ、その一方で、去年 9 月には保有する中国のアリババグループの株式の一部を手放すなどして、5 兆 3,700 億円余りの利益を計上していることから、9 か月間の最終的な損益は、9,125 億円の赤字となりました。 収益の柱となっていた傘下の投資ファンドの事業で巨額の損失が続くなか、会社では新規と追加を合わせた投資額を昨年度の同じ時期と比べて 1 割以下に抑えるなど事業の縮小を続けています。

後藤 CFO、"まだ楽観視できず 今後の状況見極め"

会見で後藤芳光 CFO は「市場の環境は、非常に不安定な状況が続いていて、少しずつ改善しつつあるが、まだまだ楽観視はできない」と述べました。 そのうえで「守りは盤石で、いささかの問題もないが、積極的な攻めの投資ステージに入るまでの間は、しっかりと軍資金を確保しておく必要があり、引き締めた管理体制を維持しながら、今後の状況を見極めていく」と述べました。 (NHK = 2-7-23)


ソフトバンク社長「賃上げ 5.4% で最終調整」 ベアは 15 年度以来

携帯電話大手ソフトバンクの宮川潤一社長は 3 日、従業員の賃上げをめぐり、賃金体系を底上げするベースアップ(ベア)と定期昇給分を合わせて「5.4% の昇給で最終調整に入っている」と明らかにした。 同社がベアを行うのは 2015 年度以来だという。 同日の決算説明会で述べた。 宮川氏は賃上げについて、「企業は株主さんのためでもあるが従業員のためでもある。 従業員に無理をさせるつもりはない。」などと説明。 あわせて中途採用の抑制などでコスト削減を進めているとも語った。

一方、同社の実質子会社の Z ホールディングスが、傘下のヤフーと LINE と 3 社で合併する方針を 2 日に発表したことについて、宮川氏は「我々は親会社の立場で、意思決定をスピードアップしてほしいとか、ID 連携などのシナジーを早く出してくれとか、再三色んなことを申し上げてきた。 (合併は)方向性としては非常に正しいと感じている」と話した。 (中島嘉克、asahi = 2-3-23)


ソフトバンク G、370 億円申告漏れ M & A 関連取引めぐり国税指摘

ソフトバンクグループ (SBG、東京都港区)が、2021 年 3 月期までの 2 年間の税務申告をめぐって東京国税局から約 370 億円の申告漏れを指摘されていたことがわかった。 M & A (合併・買収)に関連する取引での費用が過大に計上されていたという。 SBG は 24 日、ホームページで「法人所得で約 370 億円の修正申告を行いました。 経費計上タイミングなどの見解の相違によるもので、仮装・隠蔽に課せられる重加算税の対象となる修正はありません。」とコメントした。 調査対象の期間は赤字申告のため、追徴課税はなかった模様だ。

関係者によると、SBG は 20 年 4 月、傘下の米携帯電話企業と別の米携帯電話企業との合併が完了したと発表。 SBG は新会社の株式を取得するなどしたが、その際にかかった弁護士費用などを雑損失として費用計上していた。 これに対して東京国税局は、SBG が負担した弁護士費用などは新会社の株の取得に付随するもので、株式の取得価格として計上するべきだと判断した模様だ。 結果的に SBG が費用を過大計上していたことになり、これに伴って申告漏れが生じたとみられる。 (原田悠自、asahi = 1-24-23)



ソフトバンク、過去最悪 3 兆 1,627 億円の最終赤字 … 投資先の株価下落

ソフトバンクグループ (SBG) が 8 日発表した 2022 年 4 - 6 月期連結決算(国際会計基準)は、最終利益が 3 兆 1,627 億円の赤字(前年同期は 7,615 億円の黒字)だった。 四半期ベースで過去最悪の赤字となり、赤字は 2 四半期連続となった。 ロシアのウクライナ侵略などを背景とする世界的な株式市場の低迷で、投資先の株価が下落した。 投資事業は四半期ごとに投資先企業の株式価値を計算して損益に反映させるため、投資先企業の株価の動きが業績に直結する。 SBG は、世界各国の新興企業に投資しており、株価の変動が大きく、業績が乱高下しやすい。 (yomiuri = 8-8-22)


ソフトバンク G 純利益 98% 減、孫会長「冬の嵐止まぬ」投資減速

[東京] ソフトバンクグループが 8 日に発表した 2021 年 10 - 12 月期決算は、純利益が 290 億 4,800 万円だった。 米国の利上げ観測が高まり、流動性相場が世界的に変調を来たす中、株安が直撃し前年同期の 1 兆 1,709 億 6,600 万円から 97% 減の大幅減となった。 会見した孫正義会長は「冬の嵐の真っただ中にいる」と語った。 同期間の傘下ビジョン・ファンド (VF) の投資利益は 1,114 億円。 前年同期の 1 兆 3,921 億円から 92% 減少した。 韓国ネット通販大手クーパンを筆頭に、投資先 15 社で計 2 兆 3,793 億円の評価損を計上した。

会見した孫正義会長は、冬の嵐は「まだ続いている」と投資環境の厳しさを表現。 今年に入り「(投資件数の)ペースと(1 件当たりの投資)金額を若干落としている」ことを明らかにした。 同時に、新規投資先の開拓は継続しているとして「入口が安くなるのは成績を上げるのに悪いことではない」と前向きな姿勢をアピール。 「必ず春は来る。 新たな種は植えている。 芽は着実に出始めている。」と強調した。

「しばらくバリバリの現役で」

4 - 12 月期累計の純利益も前年比 87% 減の 3,926 億円と大きく減少。 持ち株会社が 159 億円の利益を確保した一方、VF が 7,677 億円の損失を計上した。 損失額はクーパンで 1 兆 1,234 億円、中国配車サービスの滴滴出行(ディディ)で 6,302 億円。 孫会長によると、ビジョンファンドの投資先時価に占める中国の比率は 18% まで低下し「元本とほぼ同じ」水準に達したという。 IBES がまとめたアナリスト 10 人の通期純利益の予想平均値は 1 兆 2,240 億円。 同社は見通しを開示していない。

ソフトバンク G は副社長だったマルセロ・クラウレ氏が 1 月に退任。 自身の後継者問題について問われた孫会長は「経営が楽しくて仕方がない。 後継者は探すがしばらくはバリバリの現役で行きたい。」と語った。 (基太村真司、Reuters = 2-8-22)



ソフトバンク G、7 - 9 月期はビジョンファンドで損失も - 中国出資先の株安

→ 今回の四半期決算「厳しいものになる」とレッドエックス・リサーチ
→ アリババや滴滴グローバルの株価が下落、韓国クーパンも上場後下げ

ソフトバンクグループは 8 日、7 - 9 月期(第 2 四半期)決算を発表する。 これまで好調だったビジョン・ファンド事業が損失になった可能性があるとアナリストはみている。 政府が規制色を強めた中国を中心に、出資先企業の株価が軒並み大きく下げた。 投資調査会社レッドエックス・リサーチのアナリスト、カーク・ブードリー氏はリポートで、同ファンドが出資する上場企業ポートフォリオ全体の 7 - 9 月期の損失を 183 億ドル(約 2 兆円)と予想した。 ソフトバンク G 本体の損失については、14 億ドルとの見方を示した。

ブードリー氏は、今回のソフトバンク G の四半期決算は「厳しいものになるだろう」と分析。 「中国のエクスポージャーが主なドライバーだが、クーパンも 3 月の高値から下降スパイラルに入っている」とも指摘した。

中国企業では、ソフトバンク G が筆頭株主のアリババ・グループ・ホールディングの株価が同四半期に 35% 下落。 配車サービスの滴滴グローバルは 45%、オンライン不動産取引プラットフォーム運営の貝殻找房(KE ホールディングス)は 62% それぞれ下げた。 中国では 7 月以降、インターネット業界に対する半年間の集中取り締まりなど規制強化の動きが鮮明化している。 その他の出資先企業の値動きは、韓国電子商取引のクーパンが 33%、米保険レモネードが 39%、米学資ローンのソーファイ・テクノロジーズは 17% 下落した。

ビジョン・ファンド事業は 2020 年 1 - 3 月期に 1 兆円を超す赤字を計上したのを最後に、5 四半期にわたり黒字基調を継続してきた。 今年 1 - 3 月期の黒字額は、投資先の評価損益の増加などで 3 兆円以上に膨らんだ。 ソフトバンク G は午後 3 時に四半期決算を発表し、4 時半から孫正義社長が記者会見する。 孫社長は 3 日夜、「勝ちと負けはどちらもやって来る。 肝心な事は、致命傷を避ける事。 生きてれば次の勝利で飛躍出来る。」とツイッターに投稿した。 (日向貴彦、Pavel Alpeyev、Bloomberg = 11-8-21)


ソフトバンク G、純利益国内最高 4.9 兆円、株高恩恵

ソフトバンクグループ (SBG) が 12 日発表した 2021 年 3 月期の連結純利益は 4 兆 9,879 億円となり、日本企業の歴代最高を更新した。 従来の最高はトヨタ自動車が 18 年 3 月期に記録した 2 兆 4,939 億円。 世界的な株高を追い風に投資事業が好調で、米グーグルの持ち株会社アルファベットが 20 年 12 月期に稼いだ 402 億 6,900 万ドル(約 4 兆 3 千億円)を上回るなど、米巨大 IT 企業の「GAFA」に匹敵する利益水準となった。 SBG は投資会社の性格を強める。 9,615 億円の巨額赤字を計上した前期から一転し、保有する IT 関連企業の株式の評価益が膨らんだことなどが最高益に寄与した。 (kyodo = 5-12-21)



ソフトバンク、傘下のアーム売却でエヌビディアと合意か

米ウォールストリート・ジャーナル紙は 12 日、ソフトバンクグループ (SBG) が、傘下の英半導体設計大手アームについて、米半導体大手エヌビディアへの売却で合意に近づいていると報じた。 売却額は 400 億ドル(約 4 兆 2,400 億円)超にのぼる可能性があるという。 同紙によると、現金と株式交換を組み合わせる方向で交渉が進んでおり、週明けにも合意する可能性がある。

エヌビディアは画像処理に優れた半導体生産に強みがあり、世界のスマートフォン向けの半導体設計で大きなシェアを持つアームを傘下に収めれば、半導体の世界大手としてさらに強力な存在になる。 SBG は財務改善などのため、3 月に 4.5 兆円分の資産を売る方針を決定。 すでに中国 IT 大手アリババや国内携帯電話のソフトバンク、米携帯大手 T モバイル US などの株式を売却。 アーム株の売却については、エヌビディアとの交渉を進めていた。 SBG は 2016 年、アームを約 3.3 兆円で買収していた。 (サンフランシスコ = 尾形聡彦、asahi = 9-13-20)


ソフトバンク G、1.2 兆円黒字 株売却、急回復 4 - 6 月期決算

ソフトバンクグループ (SBG) が 11 日発表した 2020 年 4 - 6 月期決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比 11.9% 増の 1 兆 2,557 億円だった。 保有する米携帯電話大手の株式売却による約 4,200 億円の利益に加え、株式市況の回復を受けた投資事業の復調で、四半期ベースで過去最高となった。 20 年 3 月期に純損益が 9,615 億円の赤字に転落したが、急回復を見せた。

成長の道筋、不透明

売上高は 2.0% 減の 1 兆 4,500 億円。 営業損益については、投資が中心の企業の業績を見るのにそぐわないとの理由で、今回から公表をやめた。 SBG は昨夏以降、米シェアオフィス「ウィーワーク」をめぐる投資の失敗に世界的なコロナ危機も重なり、投資事業の業績が悪化。 株価が低迷していた今年 3 月には、有利子負債の圧縮と株主還元のため、保有資産全体の 2 割弱にあたる 4.5 兆円分の売却と 2.5 兆円の自社株買いを発表し、進めてきた。

資産売却については、この日、米携帯電話大手 T モバイル US 株の大半、子会社ソフトバンク株の一部、中国 IT 大手のアリババ株を使った調達により、95% 分のめどをつけたことを明らかにした。 オンラインで記者会見した孫正義会長兼社長は「平常時にはやんちゃに投資して危なっかしい攻めばかりというイメージがあると思うが、守りに徹する」と強調した。

ただ、今回の業績回復は、株式売却に伴う一時的な要素が大きい。 コロナ禍で世界的に景気が落ち込むなか、成長軌道に乗せる道筋は描きにくい状況だ。 グループの事業では、16 年に過去最大の約 3.3 兆円で買収した英半導体設計大手アームの売却も取りざたされる。 孫氏は「興味があるという会社が現れたので、(アーム株の)一部や全部を売却することを選択肢の一つとして検討している」と説明した。 仮に完全に手放せば、傘下に残る実業は、日本の携帯電話事業ぐらいとなる。

中核と位置づける投資事業も、新設したファンドに外部の資金が集まらず、自己資金での運営を余儀なくされている。 11 日には、上場企業に投資する子会社の立ち上げも発表したが、投資資金は 600 億円と、過去の「10 兆円ファンド」に比べると、微々たるものだ。 孫氏は「守りを固めながら、攻めの準備は着々と進めていく」と強調するが、本格的な反転攻勢はしばらく先になりそうだ。 (井上亮、asahi = 8-12-20)


ソフトバンク、20 年 3 月期は増収増益 スマホ向け通信の "3 ブランド体制" が堅調 解約率は過去最低に

ソフトバンクが 5 月 11 日に発表した 2020 年 3 月期通期(19 年 4 月 - 20 年 3 月)の連結決算は、売上高が前年同期比 4.4% 増の 4 兆 8,612 億円、営業利益が同 11.4% 増の 9,117 億円、最終利益が同 2.3% 増の 4,731 億円と増収増益だった。 主力の通信事業(個人・法人)をはじめ、子会社 Z ホールディングス (HD) が手掛けるヤフー事業など全セグメントで増収を達成した。

個人向けスマホは契約増、解約率が過去最低に

セグメント別では、個人向け通信サービスを指す「コンシューマ事業」の売上高は前年同期比 0.6% 増の 2 兆 6,967 億円、営業利益が同 3.2% 増の 6,473 億円。 「ソフトバンク」ブランドを中心に通信料金と端末代金を分離したプランを展開した他、格安 SIM の「Y!mobile」、「LINE モバイル」ブランドの契約者数が増えた影響で平均単価は減少したが、契約数の増加によって増収増益となった。

3 月末時点でのスマートフォンの累計契約数は、前年同期比 9.3% 増の 2,413 万件。スマホ解約率は、年単位では過去最低となる 0.7% (同 0.1 ポイント減)だった。 同社の宮内謙社長は「ヤフーや PayPay など、自社グループの中枢サービスとうまく連携させながら、マルチブランド戦略を進めた結果だ」と自信を見せた。 法人向け通信サービスや IT ソリューションを指す「法人事業」の売上高は前年同期比 3.0% 増の 6,389 億円、営業利益は同 9.5% 増の 836 億円。 企業でのスマホ契約数が伸びた他、代理販売を担っているクラウドサービス「G Suite」、「Office 365」、「Microsoft Azure」、「Alibaba Cloud」などの売上が好調だった。

4 月 30 日の発表の通り、ヤフー事業を手掛ける Z HD の売上高は前年同期比 10.3% 増の 1 兆 529 億円、営業利益は 8.4% 増の 1,523 億円、最終利益は 3.8% 増の 817 億円。 19 年 11 月に連結子会社化した ZOZO の業績が好調で、増収増益に貢献した。 「Yahoo! JAPAN」に掲出する広告などの新規出稿を、ヤフー側がソフトバンクの顧客に提案する施策も奏功した。

今期は 5G に注力、増収増益見込む

21 年 3 月期の通期連結業績予想は、売上高が 4 兆 9,000 億円(前年同期比 0.8% 増)、営業利益が 9,200 億円(同 0.9% 増)、最終利益が 4,850 億円(同 2.5% 増)と増収増益を見込む。 達成に向けては、3月に始めた商用5Gサービスの展開に注力する他、「SDGs(持続可能な開発目標)の課題解決」をテーマに掲げ、通信やスマートデバイスを駆使して新規事業創出や地方創生を目指す施策に注力する方針だ。

5G 基地局の早期整備においては、KDDI と 4 月に立ち上げた合弁会社「5G JAPAN」の活動などによって、年度末までに全国に約 1 万局を配備し、22 年 3 月期末には人口カバー率 90% となる 5 万局まで拡大する計画だ。 (濱口翔太郎,ITmedia = 5-11-20)


2 か月前の強気から一転、巨額赤字に ソフトバンク G

ソフトバンクグループ (SBG) が 2020 年 3 月期決算で 1 兆円超と巨額の営業赤字を計上する見通しになった。 つい 2 カ月前の記者会見で孫正義会長兼社長はまだ強気だった。 新型コロナウイルスの感染拡大による衝撃の大きさは想定できていなかった。

「厳しい冬のあとには春が来る。今回は潮目が変わった決算だ」。孫氏は 2 月 12 日の記者会見で、何度もそう繰り返していた。 同日公表の 19 年 4 - 12 月期決算は、営業損益が 129 億円の赤字。 投資ファンド事業の不調が響き、15 年ぶりの赤字だったが、純損益では黒字をキープ。 直前に傘下の米携帯電話スプリントと T モバイル US の合併をめぐる訴訟で勝訴したほか、株価が上がり調子だったことも追い風に、孫氏は「積極的な経営を継続できる」と強気だった。

コロナ・ショック、市場直撃

昨年はファンドの投資先である米シェアオフィス大手ウィーワークや米配車大手ウーバー・テクノロジーズなどで経営不振や株価下落が相次いだ。 グループ経営はそれらの立てなおしに追われ、資金繰りや再建計画の策定に奔走。 ようやく道筋がついたとアピールした矢先に、コロナ・ショックが市場を直撃した。 SBG の投資ファンドは投資先の価値変動が業績を大きく左右する。 新型コロナの影響で金融市場は大荒れとなり、株価が急落。 投資先に多い宿泊や不動産の市場でも需要が激減している。 こうした影響が投資先の価値を急落させ、巨額の赤字計上につながった模様だ。

SBG は 13 日の発表で、「現在の市場環境の悪化を踏まえ、投資家に対し情報提供を速やかに行う」として、業績予想の開示に踏み切った。

「投資ビジネス」の正念場

コロナ問題による市場環境の悪化を受け、孫氏はすでに手は打ってきた。 3 月中旬には株価下支えのため、5 千億円を上限とする自社株買いを発表。 だが市場に安心感を与えることはできず、SBG の株価は 3 年 8 カ月ぶりの安値に落ち込んだ。 3 月下旬には 4.5 兆円の保有株式売却と、2 兆円の自社株買いに乗り出さざるを得なくなった。 それでも格付け会社のムーディーズが 3 月 25 日に SBG の格付けを 2 段階引き下げ、市場の不安は払拭できていない。 SBG は格下げに反発し、格付け依頼を取り下げる異例の対応を取った。 一時は孫氏が株式の非公開化も検討したとも報じられた。

孫氏は、最近、利益よりも保有株式の価値で SBG を評価すべきだと強調してきた。 だが、20 年 3 月期の巨額赤字見通しは、投資先の価値の急落が要因だ。 20 年 2 月に 31 兆円だった保有株の価値は、3 月までの 1 カ月間だけで 4 兆円も目減りした。 今後も株価が回復しなければ悪化が続きかねない。 新興企業を「青田買い」して成長後の上場益で「刈り取る」という孫氏の投資ビジネスは正念場を迎え、グループの経営も揺るがしている。 (井上亮、藤田知也、asahi = 4-14-20)


孫氏「15 社は破産する」 10 兆円ファンド出資先 - ソフトバンク G

【ニューヨーク】 米経済誌フォーブスは 7 日までに、ソフトバンクグループ (SBG) の孫正義会長兼社長とのインタビュー記事を電子版に掲載した。 孫氏は、SBG が運営する 10 兆円規模のファンドの出資先企業について「(全 88 社のうち) 15 社は破産するだろう」と述べる一方、ファンドの運営には問題がないと強調した。

SBG 傘下の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」をめぐっては、出資先の米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズや、共用オフィス「ウィーワーク」を運営する米ウィーカンパニーなどの評価額が大幅に落ち込んでいる。 先月 27 日には、SBG を筆頭株主とする英衛星通信企業ワンウェブが米連邦破産法 11 条(日本の民事再生法に相当)を申請した。 (jiji = 4-8-20)


ソフトバンク G も出資の英 OneWeb が新型コロナで破産申請 74 の衛星を残して

衛星通信を手掛ける英新興企業 OneWeb は 3 月 27 日(現地時間)、ニューヨーク州南部地区連邦破産裁判所に破産法第 11 章(チャプター 11)に基づく破産保護を申請したと発表した。 世界中のすべての人々にネット接続を提供することをミッションとし、衛星打ち上げや地上局の開設を進めてきたが、新型コロナウイルス感染症のパンデミックに関連する経済的影響と市場の混乱のため、新たな資金調達ができなかったとしている。 同社にはソフトバンクグループ(以下「ソフトバンク G」)がこれまで約 20 億ドル投資し、同社の株式の約 5 割を保有しているが、新たな支援はしない判断とみられる。

OneWeb は 2012 年創業のロンドンに拠点を置く非公開企業(LinkedIn では米バージニア州が本社となっているが、プレスリリースはロンドン発)。 ソフトバンク G の孫正義社長は 2017 年、「1 兆の回線がリアルタイムでつながる世界を作りたい」として OpenWeb の低軌道衛星通信サービスの取り組みを紹介した。 OneWeb がこれまでに打ち上げた衛星は 74 基で、今も軌道上を周回している。 ソフトバンクの 2019 年のプレスリリースによると、約 650 基の衛星で構成するコンステレーションを構築し、2021 年には商用サービスを開始する計画だった。

同社はチャプター 11 のプロセスの下、「会社の価値を最大化するために事業の売却を追求する予定」としている。 低軌道衛星通信サービスは、イーロン・マスク氏率いるSpaceX の「Starlink」や米 Amazon.com の「Project Kuiper」なども開発を進めており、競争の激しい市場になりつつある。 (ITmedia = 3-28-20)


ソフトバンク G、129 億円赤字 孫氏「潮目変わった」

ソフトバンクグループ (SBG) が 12 日発表した 2019 年 4 - 12 月期決算(国際会計基準)は、売上高が前年同期比 1.1% 減の 7 兆 898 億円、本業のもうけを示す営業損益が 129 億円の赤字だった。 9 月中間期(4 - 9 月)には米シェアオフィス「ウィーワーク」の企業価値の急落で 155 億円の営業損失を計上し、15 年ぶりの赤字となったが、その後もファンド事業は苦戦が続き、赤字から抜け出せていない。 ソフトバンクの携帯電話事業は好調だが、新興企業など約 90 社に投資する「ソフトバンク・ビジョン・ファンド (SVF)」の投資先企業の価値が低迷。 ファンド事業の赤字が携帯電話などの黒字を食いつぶしている。

ファンド事業は 9 月中間期では約 5,700 億円の営業赤字。 この 4 - 12 月期は営業赤字が 7,977 億円で、赤字幅がさらに拡大した。 ウィーワークの巨額損失や米配車大手ウーバー・テクノロジーズの株価下落が依然として響いている。 ウィーワークの立て直しについて孫正義会長兼社長は決算説明会で「いままでの経営にずさんな問題があったが新たな経営陣が新規 5 カ年計画を策定した」と説明した。 ファンド事業の赤字は、かつて投資した中国 IT 大手アリババが補った。 アリババの香港市場上場に伴う新株発行などで、純利益は 4,765 億円の黒字を確保できた。 それでも前年同期より約 7 割も減った。

減収減益という結果だが、孫氏は「保有株式の価値は増えている。 SBG は事業会社ではなく投資会社なので、営業利益や売り上げは忘れていい数字だ」などと持論を述べた。 また、傘下の米携帯電話 4 位のスプリントと、同 3 位の T モバイル US の合併差し止め訴訟で勝訴したことを報告。 「大きく前進し、合併の最終段階に入った」と話し、「(業績も)潮目が変わった」と強調した。

ファンド事業苦戦、株主から批判も

「いろんな反省も含めて今回は少し規模を縮小してやるべきだと思っている。 実績を出しながら大きなものにまた挑戦したい。」 孫氏はこう述べ、昨夏に発表した第 2 弾ファンドの見直しを検討していることを明かした。 ウィーワークの問題が表面化した後、投資家が懸念を示しているためだという。 第 1 弾の 10 兆円を超える 1,080 億ドル(11 兆 8 千億円)規模とする予定だったが、いったん保留し、規模を大幅に縮小した別のファンドを立ち上げる可能性があるという。 かつてのヤフー、アリババを成長前から見いだして投資し、巨額の利益につなげてきた孫氏。 しかしウィーワークの投資失敗で、その目利き力には厳しい視線が注がれている。

SBG のファンド事業の資金は、投資家からファンドへ直接投じてもらう分だけでなく、SBG が上場企業として株式市場や社債などで個人から集めたものもある。 巨額赤字で業績が悪化し、株主へのファンド事業の情報開示が不十分との批判も出ている。 ウィーワークへの出資では、上場手続きの過程で資金繰りの問題や創業者の利益相反などが判明し、SBG は巨額損失の計上を迫られた。

今月 6 日には、「物言う株主」として知られる米ファンドのエリオット・マネジメントが SBG 株を 3% ほど取得したことが明らかになった。社外取締役の増員や投資判断の透明化などを求め、幹部が孫氏と面会したという。 孫氏は「ガバナンスはよりしっかりと行って、透明性についてもさらに深めていきたい」と話した。 企業統治に詳しい八田進二・青山学院大名誉教授は「社会性、公共性が高い上場会社は、創業者であっても一歩引いて説明責任が果たせる経営がなされていないと危ういと思わないといけない」と指摘する。 (井上亮、asahi = 2-12-20)


ソフトバンク、営業益予想を 9,000 億円に上方修正 スマホ契約が堅調

[東京] 通信会社のソフトバンクは 7 日、2020 年 3 月期の通期連結営業利益(国際会計基準)見通しを前年比 10.0% 増の 9,000 億円に上方修正した。 個人向け携帯電話などのコンシューマー事業と法人事業でのスマートフォン契約数の堅調な増加や、法人事業でのソリューションなどの売上高増加を見込む。 売上高予想は、同 3.5% 増の 4 兆 8,200 億円に上方修正した。 一方、当期利益予想は、子会社 Z ホールディングス)と LINE の経営統合に関する最終契約締結による法人所得税の増加を背景に、同 3.8% 増の 4,800 億円で据え置いた。

2019 年 4 - 12 月期の連結営業利益は、前年同期比 9.0% 増の 7,951 億円だった。 営業利益は全セグメントで増益だった。 宮内謙社長兼 CEO (最高経営責任者)は、この期間に消費増税や総務省の新ルールなどがあったと振り返りながら「我々の力がだんだん強くなってきていることを証明している」と述べた。 主に個人向けのコンシューマー事業では、スマートフォンや大容量プランの契約数の増加が増収に寄与。 法人事業でもスマホ契約数が増加したほか、クラウドサービスや物販などソリューションの売り上げも増加した。 Z ホールディングスによる ZOZO の買収効果もあった。

新型肺炎の影響については、宮川潤一副社長執行役員兼 CTO が「いまのところ端末・基地局は在庫の中で対応できる。 3 - 4 カ月も続くようなら少し影響が出てくるかもしれない」と述べた。 ( 平田紀之、Reuters = 2-7-20)



孫氏、急拡大の誤算 なおも強気「一気に V 字回復する」

携帯電話事業から海外企業への投資へ事業を急拡大させてきたソフトバンクグループ (SBG) が、2019 年 9 月中間決算で 15 年ぶりの営業赤字に転落した。 有望企業にいち早く投資し成長後に利益を得るはずが、見込み違いで巨額損失を計上し決算を直撃した。 孫正義会長兼社長はなおも投資を続けると意気盛んだが、その「眼力」への視線は厳しくなりつつある。

「今回の決算、ボロボロだ。 真っ赤っかの大赤字。 まさに大嵐という状況だ。」 「私自身の投資の判断、いろんな意味でまずかったのを大いに反省している。」

孫氏は 6 日の記者会見でそう切り出し、運営する投資ファンドで多額の損失を出したことについて「反省」の弁を繰り返した。 孫氏は SBG を携帯電話会社から投資会社に脱皮させ、投資先の評価益を大きく膨らませて今年 3 月期にはグループの営業利益を過去最高の 2.3 兆円に伸ばした。 しかしその事業モデルは暗転した。 失敗の象徴が米シェアオフィス「ウィーワーク」だ。 運営するウィーカンパニーの創業者、アダム・ニューマン氏に孫氏がほれ込み、SBG 全体ですでに約 1 兆円を投じていた。 しかしウィー社は乱脈経営が問題視され、上場計画が頓挫。 上場させて持ち株売却で利益を得る算段は狂い、SBG は追加で 9 千億円を投じる羽目になった。

孫氏は 8 月の記者会見で「まだ成長真っ盛り。 過大評価ではない。」とウィー社を絶賛していたが、6 日には「価値を高く見過ぎてしまった」と認め、「信じて追加投資もした。 投資家を欺こうとはしていない。」などと釈明した。 ウィー社の企業価値はこの 3 カ月の間に急落し、SBG の決算を投資先の評価損という形で直撃した。 同じく株価が低迷している米配車大手ウーバー・テクノロジーズなどへの投資の評価損もかさみ、直近の 7 - 9 月期でファンド事業の営業損失は実に 9,700 億円に達した。 同事業の中間期での営業損失は約 5,700 億円で、堅調な携帯電話事業など他事業の営業利益約 5,600 億円を吹き飛ばした。

経営の足を引っ張るウィー社には SBG 全体で多額の資金を注ぎ込んでおり、手を引くに引けなくなっている。 SBG は副社長をウィー社に送り込み、同社の再建を図る。 新規オフィスの拡大をやめて既存事業の黒字化を急ぎ、ここ数年で買収した新規事業はすべて手放す。 孫氏は「一気に V 字回復する。 結果をみて批判いただきたい。」と話した。

「株主価値の拡大が物差し」言い切る

ウィー社の問題は今回の決算公表前から報じられ、巨額損失の可能性や投資失敗への批判が出ていた。 孫氏は会見でそれを逆手に取るかのように、SBG を批判するマスコミの言葉を自ら紹介。 そのうえで「反省はするけど、萎縮はしていない」とし、会計上の利益は眼中になく、投資拡大による「株主価値の拡大が物差しだ」とまで言い切った。

携帯電話が本業の SBG は、13 年に米携帯電話スプリント、16 年に英半導体設計会社のアームと、携帯やインターネット関連で兆円単位の大型買収を続けてきた。 17 年には投資ファンド「ビジョン・ファンド (VF)」を立ち上げ、外部資金を含む約 10 兆円を AI (人工知能)などの新興企業 80 社超に出資。 交通、医療、金融などにも手を広げ、「投資会社」としての色彩を強めてきた。

ただ、グループ全体の純有利子負債は、スプリント買収前と比べて 6 倍超の 14 兆円にまで膨らんでいる。 アリババなどの保有株価値が約 28 兆円分あり、「返済能力に問題はない(大手銀幹部)」とはいうものの、年間数千億円に上る借金の利払い負担は「配当などの現金収入と比べて軽くない(証券アナリスト)」との指摘も出ている。

孫社長は、VF による約 10 兆円の投資は終了したとし、近く設立するとしていた 2 番目の大型ファンドについて「しっかりスタートさせていただく」と改めて明言。 投資姿勢が慎重化している投資家がいることは認めつつ、SBG の積極的な投資戦略については「(ベンチャー投資で) 10 勝ゼロ敗はあり得ない」、「(戦略に)変更なし。 粛々と前に進むのが孫正義の決意、方針だ。」と話した。 (井上亮、藤田知也、asahi = 11-6-19)

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もくろみ外れたウィーワーク投資 ソフトバンク先行きは

ソフトバンクグループ (SBG) が、シェアオフィス「ウィーワーク」を運営する米ウィーカンパニーへの巨額の金融支援を決めた。 その規模は実に 95 億ドル(約 1 兆円)。 すでに SBG はグループでウィー社に 1 兆円超も投資している。 同社の上場で巨額の利益を得るはずだったが、企業価値の急落で上場は頓挫。 もくろみは外れた。 投資会社の色彩を強める SBG の先行きに大きな影が差している。

米ウィーワーク運営会社、ソフトバンク G の実質支配下に

SBG は今回の金融支援で、ウィー社に 50 億ドルの新たな資金を融資し、既存株主から最大 30 億ドルの株式を買い付ける。 すでに公表していた 15 億ドル分の追加出資も時期を早めるという。 ウィー社は 2010 年の創業で、ベンチャー企業などに、共有のオフィススペースを提供するビジネスで急成長した。 10 年に 2 カ所しかなかったオフィススペースは、19 年には世界 528 カ所まで拡大。 急成長を支えたのがソフトバンク側からの巨額投資だった。

情熱的なプレゼンで知られカリスマ的な存在だった創業者のアダム・ニューマン氏が、新時代のオフィスを提供するというメッセージで、巨額の投資を集めてきた。 今年初めごろには、ウィーワークの潜在的な時価総額は 470 億ドルとも見込まれるまで期待は拡大した。 ところが、そのニューマン氏が、低利で会社から多額の資金を借り入れたり、自身が所有するビルを同社に貸したりする様々な「利益相反」を行っていたことが報道で明らかになった。

18 年の業績は売上高が前年の倍の 18 億ドルに上る一方で、純損失も前年の倍の 19 億ドルに達したことが明らかになり、ビジネスモデルにも疑問符がついた。 そもそも投資家の間には、おしゃれなオフィスを貸し出すのが主体で、特別なテクノロジーを持たない同社のビジネスへの疑問がかねてあり、市場の期待は失望に変わった。 今回の巨額支援で、ウィー社に対する SBG の持ち株比率は約 8 割に達するという。 会長職も、ニューマン氏に代わって、SBG のクラウレ最高執行責任者 (COO) が就く見通しで、実質支配といえる状況だ。 ただ、SBG によると「議決権の過半数は保有せず、子会社にはならない」という。

ある米投資銀行幹部は「ウィー社が巨額の赤字を出し続けているだけに、SBG は自社の損益に影響が出る連結対象とはしない仕組みにしたのではないか。 ただ今後、従来の投資分についての減損処理を行う必要が出てくる可能性がある。」と指摘する。 「今回のウィー社の件は、SBG の屋台骨を揺さぶることはないだろうが、ユニコーン企業に対する近年の投資の風向きを変える契機になるのではないか」ともいう。 利益が出なくても巨額の投資を続け、新規上場で投資コストを回収する - - というソフトバンクが得意としてきた投資手法への視線は厳しさを増している。

ソフトバンクグループの業績への影響は?

SBG と傘下のソフトバンク・ビジョン・ファンドはこれまでに計 100 億ドル(1 兆 800 億円)超出資しており、今回の合意で金融支援の規模は計 1 兆 9 千億円超となる。 SBG の最近の投資案件としては米携帯電話スプリントの買収(約 1 兆 8,500 億円)を超える水準だ。 ただ、ウィー社の評価が大きく目減りしたことで、SGB の今後の投資戦略には不透明感が漂う。 米報道によると、ウィー社の企業価値は今年 1 月時点の 6 分の 1 の約 80 億ドルまで落ちた。 米証券会社はウィー社が 240 億ドルより低い企業価値で上場すれば SBG が損失を抱えることになると分析している。

三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券は今月、SBG の 20 年 3 月期の営業利益予想を約 1 兆円とし、従来より約 6 千億円下方修正した。 投資事業の稼ぎが大きく減るとみるためだ。 昨年は営業利益の半分を稼いだが、利益は投資先の評価益のため、評価が下がれば SBG の業績に直接響く。

孫正義会長兼社長は 23 日の声明で「(ウィー社に対する)確信は変わらず、大規模な資本注入などを提供することでコミット(関与)を強化することにした」と強調した。 ただ、積極投資を繰り返してきた SBG の有利子負債は 6 月末時点で約 12 兆円と、純利益の約 8 倍に達している。 企業会計に詳しい八田進二・青山学院大名誉教授は SBG は自転車操業的に投資を拡大している印象だ。 今後投資先が大化けするかも知れないが、逆に SBG が大やけどする可能性もある」と指摘する。 (尾形聡彦、井上亮、asahi = 10-24-19)

ソフトバンクグループ (SBG) とウィーワークを巡る動き
10 年ウィーワークを運営するウィーカンパニーが設立
17 年SBG と傘下のソフトバンク・ビジョン・ファンドがウィー社に約 4,700 億円を出資
18 年SBG などが約 500 億円を追加出資
19 年1 月SBG が約 6,500 億円を追加出資
8 月ウィー社が新規株式公開 (IPO) の計画を発表
9 月ウィー社の共同創業者・ニューマン氏が CEO を辞任し、IPO 撤回
10 月ウィー社が SBG から約 9 千億円を資金調達することで両社が合意

前 報 (1-18-19)