三井住友銀の ATM、関西など 50 カ所で利用できず システム障害

三井住友銀行は 29 日、未明に発生したシステム障害の影響で、兵庫県や大阪府、奈良県など関西地方を中心に、支店や出張所計約 50 カ所で ATM での取引やサービスが利用できなくなっている、と発表した。 午後 6 時現在で復旧の見通しは立っていないという。 同行によると、システム障害は午前 1 時 20 分ごろに発生。 兵庫県の西宮支店や大阪府の阿倍野支店、奈良県の大和王寺支店のほか、愛知県の刈谷支店、スマホアプリで口座開設した顧客のデジタル上の「オリーブ ASH 支店」なども対象に含まれる。 ATM 取引に加え、各支店の口座を持つ顧客はインターネットバンキングなどすべてのサービスが利用できない状況という。

ATM やサービスを利用できない拠点の口座を持つ顧客については、大阪本店営業部や神戸営業部、阿倍野支店などで、臨時の現金の払い戻しの対応を行った。 同行は大型連休中の 5 月 4 - 5 日にシステム更改を予定しているが、今回のシステム障害は関係がないという。 (asahi = 4-29-25)


旅客機内でモバイルバッテリー発火か 羽田に緊急着陸 けが人はなし

国土交通省などによると、28 日午後 6 時 40 分ごろ、東京都大田区の羽田空港にハワイ・ホノルル発羽田行きのハワイアン航空 HAL457 便が緊急着陸した。 機内で発火もしくは発煙があったためという。 東京消防庁によると、モバイルバッテリーが燃えていたといい、けが人は確認されていない。 (asahi = 4-28-25)


山陽新幹線、新大阪 - 博多間で運転再開

JR 西日本は 28 日午後 5 時 50 分から、山陽新幹線で運転を見合わせていると発表した。 新大阪 - 博多間で運転を見合わせていたが、午後 7 時 50 分に運転を再開した。 同社によると、広島県の福山 - 新尾道駅間で、列車と人が接触したという。 (箱谷真司、asahi = 2-28-25)


埼玉・八潮の陥没事故、全面的な対策完了に「5 - 7 年」 県が見通し

下水道管破裂

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蛍光灯 → LED 「ランプだけ交換」に潜む危険 発煙や発火事故の恐れ

私たちの暮らしで広く使われている蛍光灯は、2027 年末までに製造が終了することが決まっています。 環境省の調査によると、LED 照明のみを使っている世帯は 26%。 多くの家庭では、これから LED 照明への移行が進むとみられますが、取り換える方法を誤ると、発煙や発火などの事故につながる可能性があり、注意が必要です。

蛍光灯を LED 照明に変更するには、照明器具ごと交換する方法と、照明器具は変えずにランプだけLEDにする方法の二つがある。 ところが、ランプだけを交換する際に不適切な方法で行ったことによる事故の情報が、昨年までの 10 年間で、製品評価技術基盤機構 (NITE) に 12 件報告されている。

21 年 6 月に滋賀県で起きた事故では、蛍光灯器具の付近から異臭がして調べたところ、取り付けていた LED ランプの一部が溶け落ちていた。事故発生の約 5 年前、本来取り外すべきだった蛍光灯の点灯管をそのままにして LED ランプに交換したため、点灯時に想定以上の電流が流れる「過電流」の状態となって、異常発熱していたことが原因とみられる。

手順の誤り、器具とランプの NG 組み合わせ …

NITE による事故情報の分析では、取り付け手順の誤り、器具とランプの組み合わせの間違い、必要な工事をしなかった - - が、原因の大多数を占めた。 器具やランプ内の部品が異常加熱して、発煙や発火につながる。 「ランプだけの交換には注意点が多い」とNITE。 まず、蛍光灯には、電極を加熱させる仕組みなどの違いにより、グロースターター式、ラピッドスタート式、インバーター式という 3 種類の点灯方式があり、それぞれに対応したLEDランプを選ぶ必要がある。 LED ランプの商品パッケージに対応方式が表示されている。

また取り付け手順など、LED ランプのパッケージや取扱説明書に記載された注意事項を守って作業することも重要だ。 器具と LED ランプの組み合わせによっては工事が必要な場合もある。 NITE は「工事が必要だったり、不明点があったりしたら、自分で作業せずに販売店などへ相談を」と呼びかける。

業界団体「器具ごと交換」のススメ

一方、照明機器のメーカーなどでつくる日本照明工業会では、照明器具ごと交換する方法を推奨している。 「蛍光灯用の照明器具は蛍光ランプと組み合わせる前提で製造販売しており、LED ランプは想定外。 器具ごと LED に交換する方が安全で心配がない」と同会の森川直紀・企画部長は説明する。 また、照明器具も経年劣化する。 同協会によると使用年数が 10 年を過ぎると故障率が上がり始め、15 年が耐用の限度だという。 「ランプを交換すれば、照明器具はずっと使えるというわけではない。 器具の交換目安は約 10 年。 使い続けていれば照明器具も劣化し、発煙、発火のリスクも増えていく。」

照明器具を交換する際に、天井に配線器具が取り付けられていれば、基本的に工事は不要で、器具を購入し自分で取り換えればよい。 配線器具がない場合や別の形式で取り付けされている場合は、電器店や家電量販店に依頼する必要がある。 日本照明工業会の調査では、家庭には平均 17 台の照明器具がある。 同会の森川さんは「家庭内にある蛍光灯を調べて数と形式を把握し、どのように更新していくか計画的に考えていく必要があると思います」と話す。

「水俣条約」で蛍光灯は製造禁止に

蛍光灯は微量の水銀を含む。 毒性が強く、水俣病の原因になった水銀を包括的に規制する国際ルール「水俣条約」の第 5 回締約国会議が2023 年に開催された結果、すべての種類の蛍光灯(一般照明用蛍光ランプ)の製造と輸出入を 27 年末で禁止することが決まった。 28 年以降も在庫の販売や、今あるものを引き続き使うことはできる。 ただ、店頭やメーカーの在庫がなくなれば、入手は難しくなる。 日本照明工業会が今年 2 月に行った調査によると、蛍光灯の製造終了の認知度は 34% と、半数に届いていない。 年齢が高くなるほど上がる傾向で、60 歳以上では 46.8% だった。 (大村美香、asahi = 4-20-25)


1964 年以降で最大 大船渡山林火災、延焼面積 3,370 ヘクタール

厄介な山火事

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リンナイが浴室暖房乾燥機 37 万台をリコール 発火が 7 件、けが人も

ガス機器大手リンナイは 15 日、浴室暖房乾燥機約 37 万台をリコール(無償点検・部品交換)すると発表した。 製品内部で経年劣化による発火リスクがあるという。 住宅火災につながり、けが人が出た事例があった。 リンナイは点検が済むまで、換気以外運転をやめるよう呼びかけている。 対象は 2003 年 8 月 - 20 年 8 月に製造した 3 機種。 温風を浴室内に循環させるファンモーターの内部で、リード線が腐食することで発火するおそれがあるという。

発火事故は 19 年から 25 年にかけて 7 件あり、今年 1 月には兵庫県で一戸建てが全焼して 1 人が軽傷を負ったという。 それまでの 6 件の事故では、器具や天井が焼損したが、原因が推定できなかったため、リコールに至らなかったという。 対象製品の中には、東邦ガスと東京ガス、大阪ガスが自社ブランドで販売する製品もある。 リンナイの浴室暖房乾燥機を巡っては、18 年にも 3 万 3 千台をリコールする事案があった。 対象の製品は同社ホームページで知らせており、一部製品の品番はリモコンの下部でも確認できる。 問い合わせはフリーダイヤル (0120・113・531)。 (高橋豪、asahi = 4-15-25)


マイナカード、またシステム障害 電子証明書更新できず

地方公共団体情報システム機構は 15 日、システム障害により、複数の自治体でマイナンバーカードの電子証明書の更新ができないトラブルが一時発生したと明らかにした。 今月 4 日にも同様のトラブルが起きており、関連や原因を調べる。 機構によると、システム障害は 15 日午前 8 時ごろから発生。 午前 11 時半ごろに解消を確認した。 機構は「影響のあった自治体の範囲は確認中」としている。 (kyodo = 4-15-25)


JR 宗谷線で脱線事故、稚内 - 音威子府が不通に 復旧には 1 週間超

8 日午前 6 時 40 分ごろ、北海道中川町の JR 宗谷線天塩(てしお)中川 - 問寒別(といかんべつ)間で、音威子府(おといねっぷ)発稚内行きの普通列車(1 両編成)の運転士が走行中に縦揺れを感じ、非常停止させた。 点検したところ、列車後部の車輪二つが脱線していた。 乗客はおらず、運転士ら乗員 2 人にもけがはなかった。 JR 北海道によると、直前に通過した線路の下の盛り土が約 46 メートルにわたって崩れ、線路が宙に浮いているところもあった。 7 日午後 10 時 20 分過ぎに別の列車が通過した際には異常はなかったという。

JR 北は、雪解けで地盤が緩んで崩れた可能性があるとみて、詳しい原因を調べている。 国の運輸安全委員会は事故調査官 2 人を派遣した。 影響で宗谷線は音威子府 - 稚内間で運休していて、復旧には 1 週間以上かかるという。 現場は天塩山地と天塩川に挟まれた山あいで、ヒグマが出る可能性があり、復旧工事の時間が限られるという。 JR 北は代行バスの手配を進めている。

JR 北は昨秋以降だけでも、貨物列車の脱線や保線作業での虚偽報告といった運行に関わるトラブルが相次いでいて、国土交通省北海道運輸局から 3 月末に行政指導にあたる「改善指示」を出されたばかりだ。 島村昭志(しょうし)常務(鉄道事業本部長)は 8 日に開いた記者会見で「安全の再生に向けて取り組んでいるさなかに事故を起こしてしまい申し訳ない」と謝罪した。 (上地兼太郎、asahi = 4-8-25)


ETC 障害、応急復旧作業を終え運用再開 … 中日本高速発表

中日本高速道路(名古屋市)が管轄する東名高速道路や中央道などの一部の料金所で ETC (自動料金収受システム)が使えなくなった問題で、同社は 7 日午後 2 時頃、システムの応急復旧作業を終え、ETC の運用を再開した。 障害は 6 日午前 0 時半頃に発生し、7 日午前の時点で 1 都 7 県(東京、神奈川、静岡、山梨、長野、愛知、岐阜、三重)の 17 路線、計 106 の料金所に広がった。

同社によると、同日午後 2 時頃にシステムの応急復旧を終え、全料金所で ETC レーンを通行できるようになった。 本復旧作業を続けているという。 同社は 5 日に行った ETC システムの改造作業が関係しているとみている。 (yomiuri = 4-7-25)

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「ETC システム障害」新たに長野県内でも確認 8 都県に広がる … 東名高速や新東名高速で発生

東名高速や新東名高速などで発生している ETC のシステム障害は 7 日、新たに長野県内の料金所でも確認され、影響は 8 都県に広がっています。 ネクスコ中日本によりますと、6 日午前 0 時半ごろから関東や東海の高速道路の料金所などでシステム障害が発生し ETC が利用できなくなっていて、7 日新たに長野道の松本 IC などでも障害が確認されました。 7 日午前 11 時半現在、17 路線 106 カ所で ETC が利用できない状態が続いています。

ネクスコ中日本は「おととい行った深夜割引の改定に向けた ETC システムの改造作業が原因とみられる」としていて、システムを改造前の状態に戻す作業を進めていますが、復旧のめどは立っていません。 不具合が発生しているインターでは、通行券を発行するなどした上で出口を開けた状態にし、料金を後払いとする対応が行われています。 (FNN = 4-7-25)

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ETC 障害、システム改造作業が関係か ネクスコ中日本が謝罪

中央道や東名高速など 1 都 6 県の料金所にある ETC 専用レーンが、6 日午前 0 時半ごろに起きたシステム障害の影響で利用できなくなった。 中日本高速道路(ネクスコ中日本)は 6 日夜に会見し、ETC システムの改造作業を 5 日にしたことが関係しているとの見方を示した。 復旧までの期間は「申し上げる段階にない」と明言しなかった。

ETC 障害「復旧まで長引きやすい」 関係者、システムの複雑さ指摘

ネクスコ中日本によると、7 月に予定している深夜割引の見直しに向けたシステム改造作業を 5 日に終え、その後に障害が発生。 詳しい原因は分からないとし、改造前の状態にシステムをいったん戻すという。 サイバー攻撃の痕跡は「今のところない」としている。 ETC が使えなくなった料金所は、中央道や東名高速など東京・神奈川・山梨・岐阜・静岡・愛知・三重の 7 都県のネクスコ中日本管内 16 路線にある 94 カ所(6 日午後 5 時時点)。

ネクスコ中日本は、ETC 専用レーンを閉鎖して一般レーンで係員が対応したが、渋滞が解消しないため、6 日午後から通行料金を後払いにして料金所出口を通過させた。 この対応は明日以降も続けるという。 中井俊雄常務執行役員は会見で、「多大なるご迷惑をおかけし、心よりおわびを申し上げます」と陳謝した。 (辻健治、武田遼、asahi = 4-6-25)


小林製薬の紅麹問題でオアシスが株主代表訴訟 135 億円の賠償請求

紅麹サプリ - 小林製薬

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羽田空港で JAL 機が航空灯火に衝突 滑走路一時閉鎖、他の便に遅れ

航空機トラブル

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ホンダ車 220 万台調査 エンジン不具合巡り 米当局

【ニューヨーク】 米運輸省道路交通安全局 (NHTSA) は 28 日、ホンダが米国で販売した約 220 万台を対象に、エンジンの不具合に関する本格的な調査を始めたと発表した。 リコール(回収・無償修理)につながる可能性がある。

調査対象は 2016 - 25 年型の「パイロット」、18 - 25 年型の「オデッセイ」など 6 車種。 NHTSA は、該当車種が信号待ちなどで停車後にエンジンが自動で再始動しないとの苦情が寄せられたことを受け、22 年に予備調査を開始。ホンダは対策を講じたが、NHTSA には引き続き同様の苦情が寄せられているという。 NHTSA によると、不具合に関連したとみられる衝突や火災の事故が 4 件、負傷事故が 2 件報告されている。 (jiji = 3-29-25)


東北新幹線、約 7 時間半ぶりに運転再開
 仙台駅 - 白石蔵王間を中心とした強風の影響により一時運転見合わせ JR 東日本

東北新幹線は、強風の影響で東京駅と盛岡駅の間の上下線で運転を見合わせていましたが、午後 6 時 10 分に全線で運転を再開しました。 JR 東日本によりますと、東北新幹線は、午前 10 時半ごろから仙台駅から白石蔵王駅間を中心に強風が吹いていたため、東京駅から盛岡駅の上下線で、運転を見合わせていました。

その後、JR 東日本は風が弱まり、複数の架線に付着をしていたビニールなどの飛来物の撤去も終了したとして、午後 6 時 10 分、およそ 7 時間半ぶりに上下線で運転を再開させました。 ただ、今後の気象状況によっては、強風により速度を落として運行する可能性もあるとしていて、大幅な遅れが生じる可能性があるとしています。 (TBS = 3-26-25)


ドコモ「d 払い」で通信障害、スマホ決済使えず 設備故障が原因

NTT ドコモは 26 日、スマートフォンの決済サービス「d 払い」で通信障害が発生したと発表した。 同日午後 5 時半ごろから、スマホを使った店舗での支払いができなくなっているという。 設備の故障が原因で、復旧の見通しは未定という。 (村井七緒子、asahi = 3-26-25)


英ヒースロー空港閉鎖 日本の航空会社にも欠航など影響

イギリス・ロンドンのヒースロー空港が近くの変電所で発生した火災の影響で停電し、21 日いっぱい閉鎖されることを受け、日本の航空会社にも欠航などの影響が出ています。 日本航空はロンドンに向けて午前 1 時すぎに羽田空港から出発した便の目的地をフィンランドのヘルシンキに変更したほか、午前 10 時ごろに出発した便は羽田空港に引き返しています。  このため、21 日にロンドンを出発予定の 2 便は欠航するということです。 全日空も午前 10 時すぎに羽田空港から出発した便が引き返しています。  この便は 22 日、再出発できるように調整しています。 (テレ朝 = 3-21-25)


テスラが EV「サイバートラック」をリコール 米販売のほぼ全車両

米電気自動車 (EV) 大手のテスラは、走行中に外装のパネルの一部がはずれて事故が起きる可能性があるとして、「サイバートラック」約 4 万 6 千台をリコール(回収・無償修理)する。 事故は確認されていないという。 米運輸省高速道路交通安全局 (NHTSA) が明らかにした。 対象は、2023 年 11 月から今年 2 月までに製造された車両。 この車種では、米国でこれまでに販売された、ほぼすべての車両が対象となるとみられる。 主力モデルに比べると販売台数は少なく、経営への直接の影響は小さいとの見方がある。

ただ、トランプ米政権の中枢に入ったイーロン・マスク最高経営責任者 (CEO) が政府職員の人員削減の旗振り役となっていることやその政治的な発言などへの反発から、全米で不買運動や抗議が続いている。 今回のリコールが、テスラにとってさらなる打撃となる可能性もある。 サイバートラックは角張ったデザインが特徴で、発売当初から話題を呼んでいた。 今年 1 月には、米ラスベガスの「トランプ・インターナショナル・ホテル」の前で爆発を起こして 1 人が死亡、7 人が負傷した自爆テロ事件があった。 (サンフランシスコ・奈良部健、asahi = 3-21-25)


機内でモバイルバッテリー禁止に 相次ぐ安全対策 火災事故の影響か

アジア各国・地域の航空会社で、携帯電話などを充電するモバイルバッテリーの利用を機内で禁止・制限する動きが相次いでいる。 韓国で起きた旅客機の火災事故の影響が指摘されており、各社が対応に追われている。 日本人の乗客も多いタイ国際航空は今月に入り、「パワーバンク(モバイルバッテリー)との関連が疑われる機内火災を受け、新たな安全対策を導入した」として、15 日から機内での利用を禁止すると発表。 「乗客および乗務員の最高レベルの安全を確保するため」と説明する。

シンガポール航空も 4 月 1 日から飛行中のモバイルバッテリーの利用を禁止すると発表。 台湾の中華航空やエバー航空などは同様の措置をすでにとっている。 航空各社はこれまでも、モバイルバッテリーを預け入れ荷物の中に保管するのを禁じてきたが、安全対策をさらに強化した形だ。 こうした動きは、韓国南部・釜山の国際空港で 1 月に格安航空会社 (LCC) の旅客機から出火した事故後に相次いでいる。

出火原因は調査中だが、韓国メディアは機体後方の荷物棚から煙と火が出たという目撃者の情報を伝えており、モバイルバッテリーや電子機器から火が出た可能性がある。 事故後、韓国の航空会社はモバイルバッテリーを機体の荷物棚に保管することを禁じ、手元に置くよう求めている。 (ニューデリー・石原孝、asahi = 3-14-25)


トヨタが稼働を再開へ ダイハツ・スズキは停止継続 取引先事故で

トヨタ自動車は 12 日、仕入れ先の爆発事故の影響で止めていた完成車工場について、部品調達のめどが立ったとして 13 日夕方から稼働を再開すると明らかにした。 同じく生産を止めているダイハツ工業とスズキは稼働停止を継続するという。 再開するのは、10 日から止めていた高岡工場(愛知県豊田市)の1ラインと、豊田自動織機長草工場(同県大府市)の 2 ライン。 「RAV4」と「ハリアー」を生産していた。

一方、ダイハツは滋賀第 2 工場(滋賀県竜王町)と、トヨタ車の生産を受託する京都工場(京都府大山崎町)の稼働を 15 日まで止める。 スズキは湖西第 2 工場(静岡県湖西市)の 1 ラインを 13 日まで止める。 いずれも 10 日から稼働を停止しており、再開は今後の状況をみて決める。

事故は 6 日朝、トヨタの系列部品メーカー「中央発条」の藤岡工場(愛知県豊田市)の第 3 工場で発生。 従業員 1 人が死亡し、2 人がけがを負った。 同社が手がけるばね部品は製造する部品メーカーが限られており、影響が広がっている。 中央発条は 12 日、事故が起きた生産ライン以外は第 3 工場の安全を確認し、11 日午後から生産を再開したと発表。 部品供給が滞る中、代替生産も進めているという。 (稲垣千駿、asahi = 3-12-25)

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トヨタ系部品メーカーの工場で爆発、1 人死亡 2 人けが 愛知県豊田市

6 日午前 8 時ごろ、愛知県豊田市深見町のトヨタ自動車の関連会社「中央発条」の藤岡工場で爆発があったと従業員から消防に 119 番通報があった。 豊田市消防本部によると、40 歳の男性が死亡し、40 代と 50 代の男性が軽傷を負った。 工場内にある集じん機が爆発したという。 中央発条は主にばね製品を手がける部品メーカー。 藤岡工場では 2023 年 10 月にも爆発事故があり、トヨタの完成車工場が約 10 日間にわたって稼働を停止。 トヨタグループの国内全 14 工場 28 ラインのうち、最大で 8 工場 13 ラインが止まる影響が出た。 (asahi = 3-6-25)


東北新幹線の連結運転中止、14 日まで延長 事故原因特定できず

東北新幹線上野 - 大宮駅間を走行中の「はやぶさ・こまち 21 号」の連結器が外れた事故で、JR 東日本は 8 日、東北新幹線と秋田、山形両新幹線との「連結運転」の中止を 14 日まで延長すると発表した。事故原因を特定できていないためで、15 日以降の運転計画は未定としている。 連結運転の中止により、秋田新幹線「こまち」は秋田 - 盛岡間、山形新幹線「つばさ」は新庄、山形 - 福島間での折り返し運転を続けている。 (細沢礼輝、asahi = 3-8-25)

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連結部分が外れて停車した東北新幹線 午後 2 時 34 分ごろに運転再開

6 日午前 11 時半ごろ、東北新幹線上野 - 大宮間を走行中の新青森・秋田行き「はやぶさ・こまち 21 号」の車両の連結部分が外れ、分離して停車した。 この影響で、東北、上越、北陸新幹線は全線で運転を見合わせていたが、午後 2 時 34 分ごろ運転を再開した。 JR 東日本によると、はやぶさ(10 両編成)には約 450 人、こまち(7 両編成)には約 200 人が乗車中。 けが人はいないという。 車内は空調は正常に作動している。 両列車はそれぞれ大宮駅まで運転し、同駅で運転を打ち切った。

連結の仕組みは

昨年 9 月には東北新幹線「はやぶさ・こまち 6 号」が宮城県内を時速約 315 キロで走行中、連結部分が外れ、両列車が分離した状態になった。 JR 東日本の当時の調査によると、こまち 6 号の運転台パネルの裏側から、最大約 2 センチの金属片が複数見つかった。 新車製造時にパネルをドリルで取り付けた際の削りくずとみられ、そのうちのひとつが強制分離スイッチの端子同士をつないでしまっていたという。

そもそも連結の仕組みはどうなっているのか。 2 本の列車を連結して走行させる「併合運転」は、主に東北新幹線と、ミニ新幹線の秋田、山形両新幹線との間で行われている。 連結には、それぞれの列車の先頭部に収納された「密着連結器」を使用。 密着連結器は、連結部分のすき間が少ないのが特徴だ。 連結作業が行われるのは、秋田新幹線「こまち」は盛岡駅、山形新幹線「つばさ」は福島駅。東北新幹線を走る列車と上り方面は連結し、下り方面は分離する。

連結や切り離し作業は運転台の操作で行われる。 連結作業では、後方の列車がゆっくり近づき、連結器同士を接触させると自動的にロックされ、電気的にもつながる仕組みだ。 これにより、先頭列車の運転士 1 人で 2 本の列車を運転できるようになる。 強制分離は列車同士をつなげる作業で異常が起きた際にやり直すためのもので、通常の分離は時速 5 キロ以下でないと作動しない仕組み。 強制分離に速度条件はないという。

併合運転は、1992 年に開業した山形新幹線と東北新幹線の間で始まり、同じくミニ新幹線の秋田新幹線でも続けられた。 東北、秋田、山形、上越、北陸各新幹線とも、大宮―東京駅間は 1 本の線路に集まってしまうことから、2 本を併合することで列車本数を少なくするための工夫だったという。 90 年代後半からは、東北、上越新幹線で高まる新幹線通勤の需要に応えるため、2 階建て新幹線「E4 系(8 両編成)」を 2 本連結し、高速列車では世界最大級の定員 1,634 人で運行することもあった。 (細沢礼輝、田渕紫織、asahi = 3-6-25)


大分の温泉旅館「由布院玉の湯」 宿泊客 10 人からノロウイルス検出

大分県は 7 日、食事をした宿泊客が食中毒になり、ノロウイルスが検出されたとして、同県由布市湯布院町の温泉旅館「由布院玉の湯」(桑野和泉社長)に対し、7 日から 3 日間は旅館の調理場でつくった食事を客に提供することを禁じる営業停止命令や、施設整備改善命令を出した。 県によると、2 月 28 日に同旅館で夕食を食べた宿泊客のうち 5 グループ 15 人が下痢や嘔吐などの症状を起こし、うち 10 人からノロウイルスを検出した。 調理をした従業員 3 人からも検出されていて、医療機関の連絡を受けた中部保健所は食事が原因の食中毒と断定した。

県食品・生活衛生課は「食中毒は調理した従業員由来」とみていて、調理場を間仕切りなどで区画するよう命じた。 体調不良の症状が出た 15 人は福岡、大分県内からの客で、19 - 74 歳の男女。 重症者はいないという。 県によると、ほかの日の宿泊客にも体調不良を訴えている人がいるという。 ホームページなどによると、玉の湯は雑木林の中に離れなど 16 室が点在する、由布院温泉を代表する高級旅館の一つ。 (徳山徹、asahi = 3-7-25)


2 メートルの落石に衝突、えちぜん鉄道が脱線 運転士軽傷

えちぜん鉄道勝山永平寺線の比島駅(福井県勝山市遅羽町比島)付近で 2 日午前 5 時半ごろ、走行中の電車が線路脇に落ちていた岩石と衝突し脱線した。 えちぜん鉄道によると、乗客 2 人にけがはなく、運転士が運転台にひざを打って軽傷という。 同鉄道によると、脱線したのは午前 5 時 20 分勝山発福井行きの電車(2 両編成)。 比島駅を出て約 400 メートル地点で、線路脇の直径 2 メートルほどの岩石と衝突した。 先頭車両は前部左側がへこみ、窓ガラスが割れるなどして、進路右側に脱線したという。

岩石は進路左側の斜面から崩れ落ちたとみられ、取り除く作業や車両の撤去、復旧に数日かかる可能性があるという。 この事故の影響で、勝山永平寺線は福井 - 山王(永平寺町)間で折り返し運転をしている。 国土交通省によると、国の運輸安全委員会が鉄道事故調査官 2 人を現地に派遣するという。 (鎌内勇樹、椎木慎太郎、asahi = 3-2-25)


スキー場のリフト停止、約 80 人が取り残される 体調不良で 3 人搬送

22 日午前 10 時ごろ、長野県山ノ内町平隠にある志賀高原の「焼額(やけびたい)山スキー場」で第 2 高速リフトが停止し、約 80 人の利用者が一時、取り残された。 県警中野署によると、午後 0 時 20 分までに全員が消防隊員らによって救助されたが、このうち 3 人が寒さによる体調不良を訴え、中野市内の病院に搬送された。 いずれも軽症という。 同署は、機械トラブルによってリフトが停止したとみている。 (遠藤和希、asahi = 2-22-25)


コストコで販売の生ガキ食べて体調不良相次ぐ 1 万パックを自主回収

米国系の会員制大型量販店「コストコ」(本社・千葉県木更津市)で販売された生ガキを食べた 37 人が体調不良を訴え、複数人からノロウイルスが検出されたと、宮城県が 22 日、発表した。 商品は、コストコの 11 都道県 19 店舗で 3 - 15 日に 1 万 1,205 パックが販売され、製造元の海幸(宮城県石巻市)が自主回収を進めている。

県によると 13 日、川崎市から「宮城県内で製造された生ガキを食べ、食中毒症状の患者が 2 人いる」と県に連絡があった。 その後も北海道や東京都、沖縄県など 9 都道県から同様の連絡が相次いだ。 体調不良を訴えた人は 37 人に上る。 複数の患者からノロウイルスが検出されたが、入院の必要がある患者はおらず、快方に向かっているという。 生ガキは北海道や東京都、神奈川県などの店舗で販売されていたという。 石巻保健所は 22 日、海幸に同日から 3 日間の営業停止命令を出した。 同社は手元に商品が残っている購入者に返品を求めている。 問い合わせ先はフリーダイヤル 0120・360035。

該当する商品が販売された店舗は、コストコホールセールの札幌倉庫店、石狩倉庫店、富谷倉庫店、かみのやま倉庫店、ひたちなか倉庫店、つくば倉庫店、壬生倉庫店、前橋倉庫店、明和倉庫店、三郷倉庫店、入間倉庫店、千葉ニュータウン倉庫店、幕張倉庫店、木更津倉庫店、多摩境倉庫店、川崎倉庫店、座間倉庫店、金沢シーサイド倉庫店と、コストコ沖縄南城倉庫店。 (滝口信之、asahi = 2-22-25)


入院患者約 100 人が一時避難、福岡大学病院 6 階で火災 けが人なし

21 日午後 5 時半過ぎ、福岡市城南区七隈 7 丁目の福岡大学病院から「6 階の入院棟で煙が充満している」と 119 番通報があった。 病院 6 階のおむつを洗浄する機械がある部屋から煙が出ていたという。 けが人はおらず、出火原因を調べている。 病院によると、発生当時、入院患者約 100 人が別フロアに避難したという。 (太田悠斗、asahi = 2-21-25)


富山地鉄・立山線で雪崩、上下線 6 本が運休 タクシーで代行輸送

16 日午後 2 時 10 分ごろ、富山地方鉄道立山線の本宮 - 立山駅間で雪崩が見つかり、有峰口 - 立山駅間で除雪のため一時運転を見合わせた。  富山地鉄稲荷町運転区によると、立山発電鉄富山行きの電車(2 両編成)の運転士が雪崩を発見したという。 上下線の計 6 本が運休し、見合わせた区間でタクシーの代替輸送を行った。 同線は午後 4 時 32 分立山発電鉄富山行きの電車から運転を再開した。 (椎木慎太郎、asahi = 2-16-25)


山手線内回り線、レールにひび 朝ラッシュに 2 時間半ストップ

10 日午前 7 時 24 分ごろ、東京都港区の JR 山手線浜松町 - 新橋駅間で、走行中の内回り電車の運転台に表示される信号が赤のまま切り替わらなくなった。 内回り線は午前 10 時過ぎに並行する京浜東北線の線路を使って運転再開したが、48 本が遅れ、約 5 万 6 千人に影響した。 JR 東日本首都圏本部によると、新橋駅の南側数百メートルの地点で、レールに 2 センチほどのひびが見つかった。 このひびが原因でレールに信号電流が正常に流れなかったとみられる。 現場の線路は 1 月 22 日に目視点検されたが、異常は無かったという。

現場のレールを応急修理し、午前 1 時 40 分ごろから山手線の線路で運転を再開した。 終電後にレール交換する予定という。 JR 東日本によると、10 日午前 7 時 25 分ごろから、山手線の内回り電車が運転を見合わせている。 浜松町 - 新橋間の信号が「赤から変わらなくなった」との情報があり、確認していたが、午前 10 時 1 分に運転を再開した。 (細沢礼輝、asahi = 2-10-24)


大分のホーバークラフト、クッション材に接触事故 訓練開始後 6 回目

大分空港と大分市をつなぐホーバークラフトの就航を目指す「大分第一ホーバードライブ(大分市)」は 8 日、大分市側の発着場で操縦訓練をしていた 3 番船の「Tanso (タンソウ)」が艇庫前のクッション材に接触する事故を起こしたと発表した。 乗客は乗っておらず、5 人の乗員も無事だったが、船体に亀裂やへこみが生じた。 ホーバーの事故は 2023 年 11 月の訓練開始以来 6 回目。

同社によると、8 日午前 11 時 40 分ごろ、海からスロープで艇庫前に上陸した船体が突風で流され、左舷前部が高さ約 3.8 メートルのゴム製クッション材に接触した。 船体には長さ約 30 センチにわたり、約 2 センチのへこみができ、その奥のアルミ材にも亀裂が生じた。 ホーバーは現在、大分市のターミナルを発着する約 30 分の別府湾周遊航路を土、日、祝日に運航中。 事故船は修理が必要で、他の 2 隻も現在定期点検中のため、8、9 日と 11 日の周遊航路は欠航するという。

同社は今後、訓練で上陸するときも誘導員が船体のコースを導くことを決めた。 高橋一美運航部長 (61) は「再発防止に努め、みなさんにご迷惑をおかけしないようにしたい」と話した。 (徳山徹、asahi = 2-9-25)