常磐道の 2 区間、新たに開通 福島北部と仙台圏を直結

常磐自動車道の浪江(福島県浪江町) - 南相馬(南相馬市)、相馬(相馬市) - 山元(宮城県山元町)の 2 区間計 41.7 キロが 6 日、開通した。 福島県沿岸北部と仙台圏が 1 時間台でつながる。 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で、工事が一時中断していた。

南相馬 - 相馬は 2012 年 4 月に開通済み。 放射線量が依然高い常磐富岡(福島県富岡町) - 浪江 14.3 キロも来年 3 月 1 日に開通し、首都圏と仙台が太平洋沿岸を走る高速道路で直結される。 6 日は山元インターチェンジ (IC) で開通式があり、車約 150 台が相馬野馬追の馬を先頭にパレードした。 南端の浪江 IC は立ち入りが制限される帰還困難区域内にある。 馬場有・浪江町長は「町民は今も全国に避難している。 運用開始が町再興の起爆剤となることを期待する。」と語った。 (asahi = 12-6-14)

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常磐道全通、3 月に前倒し 震災被害から 4 年

安倍晋三首相は 2 日午前、東日本大震災で被害を受けた常磐自動車道が来年 3 月 1 日に全面開通すると表明した。 政府は来年 4 月から 5 月にかけての大型連休前の開通を目指すとしていた。 福島県相馬市での街頭演説で「2 カ月思い切って前倒しする。 東北の復興の起爆剤に活用させよう。」と語った。 (nikkei = 12-2-14)

前 報 (9-17-14)


最後のブルートレイン「北斗星」廃止へ 車体が老朽化

上野 - 札幌を結ぶ寝台特急「北斗星」が、来年 3 月のダイヤ改定に合わせて廃止される見通しになった。 JR 関係者への取材でわかった。 青い客車が特徴の寝台列車ブルートレインで定期運行されているのは北斗星だけだった。 北斗星は 1988 年に誕生。 JR 東日本と JR 北海道が共同運行してきた。 シャワー付きの豪華な個室や、懐石やフランス料理も味わえる食堂車などで人気を集めてきた。 しかし、車体が老朽化。 さらに青函トンネルなどの走行区間が、2016 年春に開業する北海道新幹線の試験走行と重なり、ダイヤ調整も困難になったのが理由という。

ただ、廃止後も大型連休や夏休みなどの観光シーズンに、臨時列車として走らせることを検討する。 ブルトレ以外で運行されている寝台列車は複数あるが、JR 西日本はトワイライトエクスプレス(大阪 - 札幌)を老朽化を理由に来春で廃止する方針だ。 (asahi = 12-5-14)


ジェットスター、関空 - 香港線運航へ 初の国際線

格安航空会社 (LCC) のジェットスター・ジャパン(千葉県成田市)は 3 日、関西 - 香港線の運航を来年 2 月 28 日に始めると発表した。 3 月からは 1 往復を週 3 日運航し、利用状況をみて増便も検討する。 運賃は片道 5,990 - 3 万 3,490 円。 エアバス A320-200 (180 席)を使う。 運航日は 2 月 28 日、3 月 3 日と、3 月 6 - 28 日の金、土、日曜日。 3 月 29 日 - 7 月 17 日は水、金、日曜日とする。

同社が国際線を運航するのは、一昨年 7 月の開業以来初めて。 同社は、6 月から関空を成田に次ぐ第 2 の拠点として使っている。 24 時間運営の関空では、LCC の深夜到着便が増えている。 この路線も 3 月 29 日以降は関空着が午前 2 時 5 分と、もっとも遅い便になる。 LCC は飛行機を切れ目なく使ってコストを抑えるため、深夜 - 未明の発着便は今後も増える可能性がある。 新関西国際空港会社は「アクセス改善に向けて関係各社と調整していきたい(航空営業部)」としている。 (asahi = 12-3-14)


軽自動車の国内販売、2 年連続過去最高へ 初の 4 割超

軽自動車の国内販売が年初から 11 月までで 200 万台を超え、暦年の販売台数が 2 年連続で過去最高になるのが確実となった。 自動車の販売が伸び悩む中、軽の割合が高まっていて、今年は初めて 4 割を超える見通しだ。 「軽シフト」に拍車がかかっている。 日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が 1 日、11 月の新車販売台数を発表した。

1 月から 11 月までの軽自動車の販売は 207 万 2,817 台で、前年を 6.6% 上回った。 一方で軽以外は 305 万 8,138 台で 1.7% 増で、軽が全市場の 40.4% を占めた。 11 月の軽の販売は、すでに消費増税前の駆け込みが始まっていた前年より 2.2% 減った。 ただ、軽以外が 13.5% 減っていたのに比べると落ち込みが小さい。 軽市場を引っ張るのがスズキだ。 増税前に発売した SUV (多目的スポーツ車)「ハスラー」の人気が続き、11 月も前年より 13.5% 増えた。 1 - 11 月累計の軽市場でのシェア(占有率)は 30.7% で、ライバルのダイハツ工業をわずかに上回る。 このままの勢いだと、2006 年以来 8 年ぶりの首位もみえる。

一方でダイハツは、増税影響に加えて、得意とするやや高めの車種が、本格参入したホンダや日産自動車などと競合し、シェアを落とした。 ただ、11 月には新型車「ウェイク」を投入。 「トップにこだわりたい(営業担当役員)」という。 軽市場は激しい競争に加え、新たな「駆け込み」が販売を盛り上げているとの見方もある。 来年 4 月以降に買うと、毎年払う「軽自動車税」が、7,200 円から 1 万 800 円に値上がりするためだ。 (湯地正裕、asahi = 12-2-14)


ホンダがハイブリッド車「グレイス」発売、リコール問題で投入半年遅れ

[東京] ホンダは 1 日、小型セダンタイプのハイブリッド車 (HV) 「グレイス」を発売した。 主力の小型車「フィット」 HV などでリコール(無償の回収・修理)が相次ぎ、品質検査に時間を割いたため、投入時期が 6 月の予定から半年遅れた。 同社にとって、今年初の新車発売となる。

グレイスは、フィット HV と同じハイブリッドシステムを搭載しているため、同日会見した峯川尚専務執行役員は「社内の品質体制を刷新し、新体制で技術的な部分も見直してきた」と説明、グレイスもハイブリッドシステム (i-DCD) として「完成した車と認識している」と語った。 燃費性能は 1 リットル当たり 34.4 キロメートルで、セダンタイプの HV としては最高水準の燃費を実現したという。 11 月末時点の事前受注は 3,600 台で、国内で月間 3,000 台の販売を目指す。 価格は 195 万円から 240 万 9,800 円(税込み)。

「プリウス」に対抗

グレイスは 5 ナンバーサイズのコンパクトセダン。 同車種は 2008 年 7 月に販売を終了した「フィット アリア」以来、約 6 年ぶりの復活となる。 ターゲット顧客は 50 - 60 代を想定。 本田技術研究所の広瀬敏和・開発責任者によると「われわれが考えていた以上に、国内には HV でトランクがついた 5 ナンバーのセダンが欲しいという需要がすごくあった」という。 HV の主力車種、トヨタ自動車の「プリウス」に対抗したい考えだ。

峯川専務執行役員は、足元の市場環境は「想定以上に回復が遅れているが、目標をしっかり追いかけていきたい」と述べ、2015 年 3 月期の国内販売計画(登録ベース) 93 万台を変更しない考えを示した。 一方、ホンダ車の約 5 割が搭載しているタカタ製エアバッグのリコール問題に関して、同専務執行役員は「タカタとしっかり連携して、速やかにリコールを推進していくことに尽きる」と語った。 グレイスも運転席・助手席用エアバッグなど一部はタカタ製だが、不具合の部位となっているエアバッグを膨らませる基幹部品のインフレ―ター(ガス発生装置)は、ダイセル製とみられる。 (白木真紀、Reuters = 12-1-14)

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揺らぐホンダ リコールや報告漏れ、規模追い品質後手

ホンダが揺れている。相次ぐリコール(回収・無償修理)に加え、米国で 2003 年から 10 年以上、タカタ製の欠陥エアバッグによる死傷事故を含めた 1,729 件の報告も怠っていた。 報告漏れは 12 年に米当局から指摘されていたが、本格的に行動を起こしたのは今年 9 月。 対応が後手との批判が止まらない。 稼ぎ頭の米国での失態は経営問題にもつながりかねない。 一体、ホンダに何が起きたのか。

「16 年度に世界で(現在の 1.5 倍にあたる) 600 万台以上の販売台数を目指す。」 12 年 9 月、ホンダの伊東孝紳社長は高らかに宣言した。 異例の発表だった。 歴代のホンダのトップは中長期の目標販売台数を対外的に公表してこなかったからだ。

車種拡大が影響

この宣言はかつてホンダがこだわった技術力やキャラクターの強い車への追求から、「価格」や「量」を追う戦略転換だった。 ある中堅社員は一連のリコール騒ぎの遠因に「経営ビジョンから "品質" という視点が抜け落ちてしまったことがあるのではないか」と話す。 08 年のリーマン・ショック後に就任した伊東社長は北米依存の収益体質を変えるべく、東南アジアやインドなど新興国開拓にも乗り出した。 さらに国内ではスズキなどに押されていた軽自動車をてこ入れした。

ただ、ホンダの開発の範囲はハイブリッド車 (HV) や 15 年度末にも発売する燃料電池車、ディーゼルエンジンなどに広がっていた。 「開発車種数に対して人数がまったく追いついていなかった。(ホンダの元技術者)」 規模追求を急ぐその間に品質は置き去りにされた、というのが多くの社員の共通する認識だ。

品質への問題意識の薄さは、消費者や当局への対応のまずさにも表れた。 ホンダによると、11 年の時点で報告漏れの可能性に気づいていた。 さらに 12 年には米運輸省高速道路交通安全局 (NHTSA) から指摘されていたにもかかわらず、「調査したが行動につなげなかった。 緊急性の認識が欠けていた。(ホンダ)」という。 本腰を入れたのは今年 9 月。 ホンダに対して、タカタ製エアバッグの欠陥に伴う死傷事故の報告件数が少ないのではないかとの指摘が強まった時期だった。

不信感拭えるか

ホンダが報告を怠っている可能性を早くから指摘していた米民間消費者団体の自動車安全センター代表のクラレンス・ディトロー氏は「隠蔽が意図的かを確かめるため、NHTSA は司法省に刑事訴追するよう申請すべきだ」と強調する。 「ホンダのような洗練された企業がデータ入力や法解釈のミスを犯すとはとうてい信じがたい。(ディトロー氏)」 後手にまわった対応は現地で不誠実と受け止められた。

もう一つの問題としてタカタ製の欠陥エアバッグのリコール対応が遅いという批判もあがっていた。 ホンダは 04 年にエアバッグの異常破裂を把握していたが、「拡大性がないと判断していた。(伊東社長)」 07 年に複数の異常破裂が起こった時点で本格的に調査を開始し、初めてリコールを出したのは 08 年だった。 ホンダはすでに米国でタカタ製の欠陥エアバッグを巡り、累計 685 万台のリコールを実施しているが、事態の収束は遠い。 目下、NHTSA はタカタに対して全米規模でのリコールを要求しており、タカタがこれに応じれば、ホンダのリコール台数はさらに数百万台増える可能性がある。

ホンダの全世界の四輪車事業の売上高のうち、北米が占める割合は 5 割にのぼる。 最重要市場だが、1 - 10 月のホンダの米新車販売台数は前年同期比 0.6% 増とわずかな伸びにとどまった。 市場全体は 5.5% 伸びており、シェアは 9.3% と 0.5 ポイント低下した。 来月 3 日には米下院で欠陥エアバッグを巡る公聴会が開かれる。 そこでこれまでのホンダに向けられた「不信感」を払拭できるか。 大きな試練を迎えている。 (nikkei = 11-30-14)


ヤマト沖田艦長「イクスカ発進!」 仙台 IC 乗車券 PR

来月 6 日から利用が始まる仙台市の IC 乗車券「イクスカ」が、映画「宇宙戦艦ヤマト 2199 星巡る方舟」とタッグを組んで PR に乗り出している。 市営地下鉄の駅を巡るスタンプラリー企画のほか、ヤマトの主要キャラクターが登場する無料動画も配信し、利用を呼びかけている。 スタンプラリーでは、泉中央や長町など地下鉄南北線の 6 駅にあるスタンプを集めた先着 500 人に、松島湾上空を飛ぶヤマトが描かれたクリアファイルと、劇中に登場する「国連宇宙軍」のエンブレムがあしらわれた IC カードケースがプレゼントされる。

ヤマトの沖田十三艦長がイクスカの「発進!」を宣言するオリジナル動画は、惑星イスカンダルから技術提供を受けた仙台市がイクスカを開発したというストーリー。 動画投稿サイト「ユーチューブ」でも公開され、再生回数はすでに 1 万 7 千回を超えている。 タイアップは、イクスカの利用開始日と映画の公開日が同じだったことから決まった。 企画は来月 19 日までで、イクスカは同 1 日に先行発売される。 市は最初の 1 年で 7 万 - 8 万枚の発行を見込む。 (長嶋晶子、asahi = 11-30-14)

〈イクスカ(icsca)〉 「行く」と仙台弁の「〜すか」を組み合わせた名称で、仙台市営地下鉄南北線で使える IC 乗車券。 チャージ(入金)すれば繰り返し使える。 電子マネー機能はないが、乗車回数や金額に応じてポイントがたまる。 来年 12 月からは地下鉄東西線と市バスでも使えるようになり、再来年春からは JR の「スイカ」と相互利用が始まる。


ベンツ初の PHV 発売 まず S クラスから、1,590 万円

独メルセデス・ベンツ日本法人は、最上位の車種「S クラス」で外部から充電もできるプラグインハイブリッド車 (PHV) を発売した。 ベンツで初の PHV になる。 排気量 3 リットルのエンジンと電気モーターを併用するが、電気モーターだけでも 1 回の充電で 33 キロ走行できる。販売価格は消費税込み 1,50 万円。 2017 年までに量販車種「C クラス」など 10 モデルで PHV を展開する計画だ。 (asahi = 11-29-14)


非電化区間は蓄電池で走行 JR 九州が新型電車運転へ

JR 九州は 27 日、蓄電池を積んで非電化区間も走れる新型電車を、2016 年秋から福岡県の筑豊線で走らせると発表した。 筑豊線の一部(折尾 - 若松)は電化されておらず、この区間を中心に走り、電化区間と非電化区間を行き来する。

列車は 2 両編成で、床下にリチウムイオン電池を積む。 電化区間は通常の電車として走り、非電化区間はパンタグラフをたたんで蓄電池にためた電気で走る。 電化区間を走行中にパンタグラフから電気を取り込んで充電し、蓄電池だけで 20 - 30 キロの区間を走れる。 製造コストは普通の列車より割高だが、ディーゼルエンジンで走る気動車に比べて二酸化炭素の排出量を減らせて、維持費も節約できる。 同様の蓄電池電車は、JR 東日本が今年 3 月から栃木県の烏山線で走らせている。 (asahi = 11-28-14)

前 報 (3-16-14)


タクシー、車内広々のミニバン型へ トヨタ・日産が開発

街中を走るタクシーが、セダン型から背高のミニバンへ一変するかもしれない。 タクシーの専用車を生産しているトヨタ自動車と日産自動車が相次いでセダン型から、車内が広いタクシー用車両の開発を進めている。 乗り降りしやすいなど、利点を PR する。 日産は、商用車「NV200」をベースにしたタクシー仕様のミニバンを 26 日発表した。 スライドドアで開口部は広く、ベビーカーも載せられる。 従来のセダンタイプの「セドリック」は、9 月に生産を終えた。 担当者は「利便性から、今後はワゴンが主流になる」と強気だ。

現在、国内で走る約 24 万台のタクシーのうち、個人タクシーを除くほとんどが日産とトヨタ製だ。 トヨタも昨年末、ミニバンタイプの試作車を公表。 「コンフォート」などの現行車セダンの生産は将来やめて、切り替えを促す方針だ。 ミニバンを 10 台運用している日の丸交通(東京)は、「空港までの送迎や観光などで、広さが好評」という。 2 台のミニバンを持つ日本交通(同)は「見慣れない車体に敬遠する客もいる。 利便性の認知度アップが課題。」とみている。 (湯地正裕、asahi = 11-28-14)

前 報 (11-23-13)


走るレストラン、人気の秘密 運行 1 年、指定席は即完売

JR 東日本が八戸線で運行しているレストラン列車「TOHOKU EMOTION (東北エモーション)」が人気だ。 昨年 10 月の運行開始から 1 年以上が経つのに定員 48 人の指定席は発売開始と同時に完売し、予約が困難となっている。 人気の理由を探った。

「走るレストラン」の呼び名に象徴される東北エモーションは様々な趣向が凝らされている。 まずその車両。 個室とキッチン、オープンダイニングの 3 両編成で、外観は白で統一、れんがを思わせる幾何学模様が施され、清潔感とおしゃれな雰囲気を醸し出している。 内装も凝っている。 車内は茶を基調としたシックな色合いでまとめ、床にこぎん刺し、壁面には刺し子織や南部鉄、照明には琥珀(こはく)といった東北の伝統工芸をモチーフにしたインテリアを採用している。 (志田修二、asahi = 11-25-14)


軽量化したアシスト自転車 電動ユニットを 2 割軽く

ブリヂストンサイクルは、電動アシスト自転車「アシスタ DX (デラックス)」の新型を 12 月上旬に発売する。 従来モデルよりもモーターなどの入った電動ユニットを 2 割ほど軽くした。 車体の重さは車輪サイズが 26 インチの場合、全体で 800g 軽くなって 25.3kg に。 24 インチと 26 インチの 2 種類。 スペシャル仕様もある。 希望小売価格は税抜きで 10 万 4,800 円 - 10 万 6,800 円。 (asahi = 11-25-14)


ピーチ、沖縄/那覇 - 香港線来年 2 月開設へ 日経伝える

ピーチ (Peach) は、沖縄/那覇 - 香港線を来年 2 月より週 4 便開設する計画と、日本経済新聞電子版が伝えた。 同社の第 2 拠点となっている沖縄/那覇からは、現在、国際線は台北/桃園線、国内線は福岡・大阪/関西線の計 3 路線を就航。 沖縄/那覇からは東南アジア各地に、使用するエアバス A320 型機で就航することが可能であることを活かす計画だった。

現在は、来年 2 月 19 日運航便まで国内・国際線ともに発売を行っているため、2 月 20 日以降に開設するものと見られる。 すでに特設ページは同社ホームページ上に非公開で用意されているため、発表は今週中の可能性が高い。 (Traicy = 11-24-14)

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仁川 - 那覇線で 4 社競合へ 韓国 LCC が来月就航

【ソウル】 韓国の格安航空会社 (LCC)、チェジュ航空は 24 日、来月 1 日から仁川 - 那覇線を毎日 1 往復運航すると発表した。 仁川発が午後 1 時半、那覇発が午後 4 時 35 分を予定する。 アシアナ航空が運航していた仁川 - 那覇線には 2012 年に LCC のジンエアーが参入。 今年末にはチェジュ航空に次いで LCC のティーウェイ航空も就航予定で、4 社が競合することになる。 今年の同路線の乗客は 9 月時点で 19 万 7,000 人を記録し、昨年全体(18 万 3,000 人)を上回るなど、利用客が急増している。 (韓国・聯合ニュース = 11-24-14)


新幹線開業前倒し、JR の利益 5.9 億円増 国交省試算

国土交通省は 19 日、北海道、北陸、九州の各整備新幹線の開業を前倒しした場合の経済効果の試算を明らかにした。 JR 各社の利益が年計 5 億 9 千万円増え、観光などへの経済波及効果が計 111 億円出る見通し。 国交省は「大きな効果だ」としている。

北海道を 5 年、北陸を 3 年、九州を 1 年前倒し開業する影響を調べた。 予定通り開業する場合に比べ、JR 各社の利益は北海道で年 5 億 3 千万円、北陸と九州はそれぞれ 3 千万円増える。 人口が減り続けると仮定しており、早く開業するほど有利になる計算という。 経済波及効果は観光産業への影響や、移動時間が短縮されることによる企業のコスト減などを計算した。 前倒しによる経済波及効果は北海道で年 21 億 5 千万円、北陸で年 1 億 1 千万円、九州で年 2 千万円だった。 (上栗崇、asahi = 11-20-14)


LA 自動車ショー、主役は高級車 復活マイバッハに注目

世界各国の自動車大手が最新の車を発表する米ロサンゼルス自動車ショーが 19 日、報道陣に公開された。 これまでは環境にやさしい「エコカー」の発表が多かったが、今年は米国の景気回復を背景に、30 を超える新しいモデルのうち 6 割以上を高級車が占めた。

トヨタ自動車は高級ブランド「レクサス」のオープンスポーツカーを公開した。 ドイツ大手のダイムラーは、いったん生産をやめていた超高級車「マイバッハ」の大型セダンを復活させ、注目を集めていた。 景気回復の追い風を受け、米新車市場は活況が続く。 各メーカーは利益が出やすい高価格帯の新型モデルに注力しており、エコカーは脇役になった。 20 日まで報道関係者向けの公開で、一般向けの公開は 21 - 30 日。 (ロサンゼルス = 畑中徹、asahi = 11-20-14)


川崎重工、純国産の水素液化プラント開発 国内初

燃料電池車や発電プラントで使いやすくするため、水素を気体から液体に変える純国産プラントを、川崎重工業が初めてつくった。 2020 年の東京五輪までに水素の大量製造と長距離輸送を可能にして、水素の利用を広げる狙いだ。 兵庫県播磨町の同社工場で 19 日、純国産プラントによる水素の液化試験を報道陣に公開した。 常温では気体の水素を、冷媒を使ってマイナス 253 度に冷やして液体にし、運びやすくする。 1 日で燃料電池車約 1 千台分にあたる 5 トンを液化できるという。 2 年後をめどに、操業時に副産物として水素が出る製鉄所などの工場に売り込む考えだ。 (笠井哲也、asahi = 11-19-14)

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ホンダ、燃料電池車の試作車 システム小型化で 5 人乗り

ホンダは 17 日、来年度に発売する予定の燃料電池車 (FCV) の試作車を発表した。 燃料電池のシステムを小さくすることで 5 人乗りセダンにした。 トヨタ自動車は FCV を来月発売する予定で、技術や価格の競争がいよいよ始まる。 水素を空気中の酸素と反応させて走る FCV は、走行時に水しか出さないため、「究極のエコカー」と呼ばれる。 電気自動車は 1 度の充電で走れる距離が短いが、FCV は長距離走行にも適している。 ただ、燃料電池のシステムが複雑で小型化が難しく、車内が狭くなるのが欠点だった。

ホンダが 2008 年に日本と米国でリース販売した FCV は 4 人乗りだった。 トヨタが来月発売する FCV も 4 人乗りだ。 ホンダはシステムを小型化し、システムの置き場所を従来の床下ではなくボンネット内に収めることで 5 人乗りを実現したという。

水素燃料を 1 回補充して走れる航続距離は約 700 キロになる。 価格は、トヨタが約 700 万円の予定なのに対し、「競争力のある価格を目指す(伊東孝紳社長)」と話すにとどめた。 ホンダはまた、水素を補給するための簡易な水素ステーションも、岩谷産業といっしょに開発を進めている。 トヨタは来月、世界に先駆けて FCV を販売し始める。 17 日には車の名前を「MIRAI (ミライ)」に決めたと発表した。 18 日には車の性能や正式な価格などの詳細を発表する。 (大畑滋生、asahi = 11-17-14)

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トヨタ、水素供給の新会社 移動式ステーション運営

トヨタ自動車は燃料電池車 (FCV) の燃料となる水素の供給事業を始める。 グループの豊田通商を通じて移動式の水素ステーションを運営する新会社を年内にも設立する。 トヨタも直接出資を検討する。 12 月に FCV の第 1 弾を発売するが、水素ステーションが不足気味なため、自らもインフラ整備を手掛けることにした。

移動式ステーションはトレーラーに充填用の水素タンクを積み込んでいる。 小さなスペースにも置けるため、公共施設や商業施設の駐車場などに止めて燃料を供給する。 新会社は豊田通商、移動式ステーションを製造する岩谷産業と大陽日酸、三井住友ファイナンス & リースが共同出資で設立する。 資本金は数億円程度。 三井住友ファイナンス & リースが岩谷と大陽から買い上げて運営会社にリースする。 豊田通商はステーションの設置場所の確保などを手掛ける。

2014 年度中に事業を始める。 まず東京と名古屋近郊の複数の場所にステーションを配備する計画。 初年度は 3 台程度を稼働させ、順次台数を増やす。 移動式ステーションの価格は 1 台で 2 億 - 3 億円かかるが、場所を固定した「定置型」ステーションの半分で済む。 水素ステーションの整備は国の補助金の対象となっており、新会社も補助金を活用する。

水素ステーションは JX グループが 14 年度中に 11 カ所の定置型を設ける計画を決めるなど広がりを見せているが、これまでに補助金の対象となっている物件数は 40 程度。 「15 年度に 100 カ所」という政府の目標には到底とどかない状況だ。 12 月に FCV の「ミライ」を発売するトヨタにとって、燃料インフラの整備の遅れは販売の足を引っ張りかねない。 トヨタは米国では 14 年春に水素ステーションを運営するベンチャー企業に出資した。 FCV の主要市場に見込んでいる日米でインフラの整備に乗り出す形になる。 ホンダなど、FCV の発売を目指す他の自動車メーカーの動向も注目されそうだ。 (nikkei = 11-16-14)

前 報 (9-6-14)


ユーロスター 20 周年 … 新鋭車両お披露目

【ロンドン = 五十棲忠史】 ロンドンとパリ、ブリュッセルとを 2 時間前後で結ぶ欧州の高速鉄道「ユーロスター」が開業してから、14 日で 20 周年を迎えた。 13 日には、来年から投入する独シーメンス製の新鋭車両「e320」がお披露目された。 開業翌年の 1995 年に約 300 万人だった旅客数は、2013 年に 1,010 万人に達し、英国と欧州大陸とを結ぶ大動脈として定着している。 新車両は車内でインターネットが安定して利用できるほか、ニュースや観光情報などを見ることができる。 ロンドンとアムステルダムとを約 4 時間で結ぶ新ルートの 16 年開設も決まっている。 (yomiuri = 11-17-14)


ホンダ、小型機向けエンジン量産開始 米の工場

ホンダは米ノースカロライナ州の工場で 12 日、小型ジェット機向けのエンジンの量産をスタートさせた。 来年には、7 人乗りの小型機「ホンダジェット」本体も納入していく予定だ。 量産が始まったエンジン「HF120」は、航空関連事業が得意な米ゼネラル・エレクトリック (GE) と共同で開発。 競合他社の製品と比べ「10% 以上、燃費性能がよい(ホンダ)」ことが売りで、自動車開発で培った環境技術なども取り込んだ。 すでに 100 機以上を受注済みのホンダジェットに搭載されるが、他の航空メーカーがつくる小型機でも使ってもらえるよう、売り込む考えだ。

航空機事業への参入は、創業者の故本田宗一郎氏が語っていた夢でもあり、ホンダは 1986 年に研究を本格的に始めた。 航空業界では一般的に、機体とエンジンは別のメーカーがつくるが、ホンダは、機体とエンジンを両方とも製造、販売して、航空機事業を成長させていくという。 ホンダの米国子会社ホンダエアロの泉征彦(まさひこ)社長は、同州バーリントンで開かれた量産開始の記念式典で、「航空機事業を手がける長年の夢がいま実現した」と述べた。 (バーリントン〈米ノースカロライナ州〉 = 畑中徹、asahi = 11-14-14)


セブン、エヴァンゲリオンとオロチのコラボカー限定発売

人気アニメ「エヴァンゲリオン」の初号機カラーをまとった特注スーパーカー、光岡オロチの限定車をコンビニ最大手のセブン―イレブン・ジャパンが発売する。 1,600 万円、限定 1 台で、セブンの店頭で注文を受け付ける。 エヴァとのタイアップ企画「エヴァンゲリオンフェア」の今夏に続く第 2 弾として、くじ引き景品やカタログ宅配商品のキャラクターグッズを用意。 その目玉として、クラシカルデザインの特装車を得意とする光岡自動車とのコラボカーが生まれた。

11 日の発表会では、エヴァの熱心なファンで知られる加藤夏希さん (29) と DAIGO さん (36) が PR。 加藤さんは「年齢的に(14 歳の設定の)アスカやレイは厳しい」と苦笑しながらも、葛城ミサトのコスプレでミニスカ姿を披露した。 実車を物欲しげに眺めながら、加藤さんは「旦那さんと(第三新東京市として物語の舞台になった)箱根湯本に行って見せびらかしたい」、DAIGO さんは「勝負グルマにして結婚相手をゲットしたいっス」と、それぞれ皮算用を明かした。

オロチは、06 年に市販が発表された 2 人乗りのミッドシップスポーツカー。 トヨタ製エンジンを組み込んで、扱いやすさとハンドメイドならではの奇抜なデザインを両立させて話題を呼んだ。 新車販売は終了しているが、光岡が保有していたデモカーをベースに 1 台のみ制作。 エヴァのメカニカルデザイナー・山下いくと氏による、初号機をイメージした紫や緑、黄などのカラーリングを施した。

価格は税込み 1,600 万円。 セブンの史上最高価格商品という。 11 月 14 - 30 日に各店舗で注文を受け付け、複数の申し込みがあった場合は抽選で購入者が決まる。 カタログ宅配商品は、海洋堂による「暴走モード」初号機のフィギュアや貞本義行氏の複製原画などのほか、「特務機関ネルフ」のロゴが入ったキャリーバッグ、初号機カラーの 2 ウェイバッグ、「ロンギヌスの槍(やり)」をデザインモチーフにした有田焼のマグカップなどが用意される。 いずれも店頭で決済すると、15 年 3 月以降に配送されるという。 (asahi = 11-12-14)


中国の最新ステルス戦闘機、海外メディアに初公開

中国が開発した 2 代目のステルス戦闘機「殲(せん) 31」が 10 日、広東省珠海で 11 日から始まる航空ショーを前に訓練飛行する姿を見せた。 海外メディアに公開されたのは初めて。 レーダーに映りにくいステルス機は高い技術が必要とされ、後れをとっていた戦闘機開発の技術水準を世界にアピールする狙いがあるとみられる。

殲 31 は、中国航空工業集団が開発した双発機。 中国メディアによると、初代の「殲 20」より小さく、米軍の最新鋭ステルス機「F35」を意識して開発されたという。 機動性が高く、短距離で離着陸できるため、空母への搭載が見込まれているほか、海外への輸出も視野に入れられている。 航空ショーでは、近くで見られる実機の展示はないものの、期間中の訓練飛行が予定されている。(珠海=延与光貞、asahi = 11-10-14)

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米 F35 戦闘機エンジン出火問題が解決、発注を再開 - 国防総省

米国防総省は、6 月に起きた最新鋭ステルス戦闘機 F35 の火災の引き金となったエンジンの問題を特定した。 これを受け、新しい機体とエンジンの発注が再開された。 米国防総省は 14 日、米ユナイテッド・テクノロジーズ傘下のエンジンメーカー、プラット & ホイットニー (P & W) に F35 用の「F135」エンジンを 36 基発注する 5 億 9,200 万ドル(約 635 億円)相当の契約を結んだ。 これとは別に F135 エンジン 48 基の契約も完了間近だ。 この二つの契約は当初一括で結ばれる予定だった。

同省の F35 開発担当部局は、出火問題の原因が解明され、新機種や既存機種の修理を開始するまで、エンジンや戦闘機の次の発注を延期すると発表していた。 今回発注される F35 は米防衛大手ロッキード・マーチンが製造する。

担当幹部らは先週、調査結果と、新エンジンのテストや長期的解決を目指す改善策を承認するため会合を開いた。 P & W と F35 開発担当部局が共同プレスリリースで明らかにした。 P & W の幹部は 9 月、フロリダ州の空軍基地で離陸直前に出火する事故を起こしたエンジンについて、原因の特定と是正が 10 月末までに完了する見通しを示していた。 (Doug Cameron、The Wall Street Journal = 10-15-14)


「おすすめのローカル列車」 1 位に JR 五能線 楽天調査

楽天(東京)は、年間 5 回以上旅行に行く人を対象に「おすすめのローカル列車」を尋ねたところ、青森県と秋田県を結ぶ JR 五能線が全国 1 位に選ばれたと発表した。 世界自然遺産の白神山地の美しい山並みや日本海沿岸を走り抜ける景観が人気だという。

五能線は川部(田舎館村)と東能代(秋田県能代市)間を結び、全長 147.2 キロ。 JR 東日本秋田支社によると、停車する駅では、温泉入浴やご当地グルメなど様々な体験メニューが用意されている。 また、同線を走る観光列車「リゾートしらかみ(青森・弘前 - 秋田)」では、津軽三味線の生演奏や津軽弁の語り部など乗客を楽しませる催しがあるのも人気の一つだ。 (asahi = 11-7-14)


国内の車販売、不振深刻 増税と節約志向で買い控え

国内で自動車が売れていない。 国内自動車メーカー 8 社のうち、ホンダなど 4 社が 2014 年度の販売目標を引き下げた。 4 月の消費増税前の「駆け込み」でよく売れた反動だけではない。 消費者の「節約志向」の高まりが、新車の買い控えにつながっている。

9 月中間決算発表にあわせ、6 日までに各社が公表した。 ホンダのほか、三菱自動車、富士重工業、マツダが、合計 17 万台超も目標を下げた。 8 社の目標は約 503 万台だったので、引き下げ率は 3% 超だ。 4 - 9 月に実際に売れたのは約 226 万台(前年比約 3% 減)。 今回目標を変えなかったメーカーからも、「底を打った確信は持てない(トヨタ自動車の小平信因副社長)」と厳しい見方が出ている。 (湯地正裕、asahi = 11-6-14)

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車 6 社生産、過去最高 4 - 9 月、国内生産は低迷続く

国内自動車メーカーが 4 - 9 月に世界でつくった乗用車は、大手 6 社が過去最高となり、8 社合計でも前年より 4.3% 増えた。 しかし国内での生産は、消費税の影響による販売不振から、7 月以降は 3 カ月連続でマイナスとなった。 円安でも輸出が増えない傾向も追い打ちをかけている。 各社が 27 日発表した。 国内での生産が減ったのは、トヨタ自動車、日産自動車、ダイハツ工業の 3 社。 特にトヨタは、4 月以降は 6 カ月連続で前年割れが続いている。 消費増税前に「駆けこみ」で車を買う人が多かったため、増税後の販売が落ち込んだ。 この影響が、長引いている。 (湯地正裕、asahi = 10-27-14)


トヨタの今期純利益予想は初の 2 兆円、円安で売上高も過去最高に

[東京] トヨタ自動車が 5 日発表した 2014 年 4 - 9 月期連結決算(米国会計基準)は、営業利益・純利益ともに同期として過去最高益を更新した。 円安効果や原価改善が寄与した。 2015 年 3 月期の連結業績予想も引き上げ、営業利益と純利益に加え、売上高も過去最高となる。 減益を想定していた純利益は一転増益となり、2 年連続過去最高で初の 2 兆円を目指す。

今期の純利益について、従来は前期比 2.4% 減の 1 兆 7,800 億円を見込んでいたが、同 9.7% 増の 2 兆円へ引き上げた。 トムソン・ロイターの調査によると、アナリスト 25 人の予測平均値は 2 兆 204 億円となっており、会社の修正値は市場予想をやや下回る。 今期の営業利益は同 9.1% 増の 2 兆 5,000 億円となる見通し。 従来予想の 2 兆 3,000 億円から 2,000 億円引き上げた。 円安効果が 1,350 億円押し上げるほか、原価改善努力も 500 億円プラスに働く。

今期の売上高予想は同 3.1% 増の 26 兆 5,000 億円に上方修正した。 過去最高(08 年 3 月期の 26 兆 2,892 億円)を 7 年ぶりに更新する。 従来の 25 兆 7,000 億円から 8,000 億円上積みした。 このうち、円安による増収効果は約 7,000 億円に上る。 今期の想定為替レートは 1 ドル = 104 円(同 101 円)、1 ユーロ = 137 円(同 136 円)にそれぞれ円安方向へ見直した。

小平信因副社長は決算会見で、自動車は「足の長い産業」と指摘し、為替市場が「長期的に安定することがビジネス環境として良い」と述べた。 また、円安が進んだとしても「生産体制の見直しはしない。 (販売の)増えているところで生産するのが基本。」との考えを示した。

今期販売計画は下方修正

2015 年 3 月期の世界販売計画については 905 万台(従来は 910 万台)に下方修正した。 地域別では、日本が 219 万台(従来は 221 万台)、海外は 686 万台(同 689 万台)にそれぞれ引き下げた。 アジアは 154 万台(同 158 万台)に減らした。 小平副社長は、消費税率 8% に引き上げられた国内市場について、「かなり低迷している。 だんだん回復していると思うが、底を打ったかはまだ確信が持てない。」と述べた。

一方、北米は 274 万台(同 271 万台)、欧州は 87 万台(同 86 万台)にそれぞれ上方修正した。 米国市場について、小平副社長は「状況が非常によく、暦年で 1,640 万台規模の市場になるのでは」と語り、「来年に向かって成長を続けていく」との見方を示した。 また、現時点では「市場全体、トヨタのビジネスとしても懸念材料は持っていない」とした。

4 - 9 月期は最高益、中間配当 10 円増配

2014 年 4 - 9 月期連結決算では、売上高が前年同期比 3.3% 増の 12 兆 9,456 億円、営業利益は同 7.7% 増の 1 兆 3,519 億円、純利益は同 12.6% 増の 1 兆 1,268 億円となった。 営業利益、純利益ともに同期として過去最高益を更新した。 米国や欧州での販売が好調だったほか、円安が営業利益を約 700 億円押し上げた。 好業績を受けて、未定としていた中間配当は前期比 10 円増配の 75 円にすることを決めた。 (白木真紀、Reuter = 11-5-14)