早乙女さん 80 人、国境を越えて花田植え 島根

早乙女姿で田に入って苗を植える「花田植え」。 島根県雲南市掛合町入間では、2001 年から毎年の恒例行事になっている。 今年も、107 戸の地区で約 80 人が参加し、住民ら 200 人が見守った。 新緑の山並みを背景に、女性は色鮮やかな早乙女姿。 男性と子どもははやし子として笠をかぶり、一列で田んぼへ向かった。

早乙女 30 人の中には、地元で生活する外国人の姿も。 紡績工場の中国人研修生、吉巧云さん (30) は 2 回目の参加で、「人も多くて楽しい。 去年より上手にできたよ。」 中学校の外国語指導助手を務める米国人のジェーン・シェルトンさん (24) も、「田んぼが深くて、足袋がとれました」と歓声を上げていた。 (宮野拓也、asahi = 5-29-14)


変電所で作業員が感電死 5.3 万戸が停電に 島根

27 日午前 10 時 55 分ごろ、島根県雲南市や隣接する出雲市で停電が起きた。 中国電力によると、約 5 万 3,300 戸が停電。 まもなく送電は復旧するとしている。 出雲市斐川町の直江変電所で点検をしていた作業員が感電したのが原因とみられるという。 作業員は約 2 時間後に死亡が確認され、県警が当時の状況を調べている。 (asahi = 5-27-14)


RV パーク完成、車中泊にも便利 益田市美都町

車中泊の時やキャンピングカーで利用できる「RV パーク美都温泉」が、益田市美都町宇津川の同温泉「湯元館」駐車場にオープンした。 市が整備し、温泉の指定管理者が運営。 電源設備などが利用でき、快適な車の旅を手助けする。

RV パークは、▽ ゆったりした駐車スペース、▽ 電源施設、▽ 入浴やシャワー施設、▽ トイレ、などの条件を備えた施設を一般社団法人「日本 RV 協会」が認定する。 全国では 25 カ所目で、山陰では初の認定。 電源施設は、地域交流ボランティアに取り組んでいる益田翔陽高校の生徒らが実技研修を兼ねて整備した。 (伊藤周、asahi = 5-26-14)


松江で隠岐世界ジオパーク・フェスタ、25 日に

世界ジオパークに昨年認定された隠岐諸島の魅力を PR する「隠岐世界ジオパーク・フェスタ」が 25 日、松江市学園南 1 丁目のくにびきメッセである。 隠岐世界ジオパーク推進協議会が初めて企画した。

特産の岩ガキやサザエ、隠岐そばなどを販売。 親子で黒曜石の矢尻作りやヒオウギ貝などを使った貝細工ができる体験コーナーもある。 隠岐水産高校は「ご当地! 絶品うまいもん甲子園」で準優勝した「闘牛ブリバーガー(200 食限定)」を出店する。 旅行会社や、2010 年から世界認定されている山陰海岸ジオパークのブースも設ける。 午前 9 時半 - 午後 4 時半。 午後 1 時半からは登山家野口健さんの講演がある。 (asahi = 5-23-14)


JR 山口線が 8 月中に全線復旧 歓迎の津和野町

JR 山口線が 8 月中に全線復旧する見通しとなり、津和野町では喜びの声が上がっている。 秋の観光シーズンに十分間に合うことになり、「ぜひ大勢の人に訪れてほしい」と期待を寄せている。

町にとって、山口線は山口方面からの観光客や通学客らの足となる重要な交通手段。 津和野駅は 1979 年から運行する SL やまぐち号の終着駅でもあり、SL ファンや SL の写真を撮るアマチュアカメラマンでにぎわってきた。 SL やまぐち号は今年、3 月から 5 月の大型連休まで、週末を中心に新山口 - 地福間で限定運行。 町や町観光協会は運行日に地福までシャトルバスを出し、乗客に津和野まで足を伸ばしてもらう努力を続けていた。 (伊藤周、asahi = 5-22-14)


島根県立大就職率、浜田と出雲で低下

県立大は、昨年度の卒業生の就職率(今年 5 月 1 日現在)を発表した。 浜田キャンパス(総合政策学部)は 95.3% で前年度より 1.5 ポイント、出雲キャンパス(看護学科など)は 99.0% で 1 ポイント低下。 松江キャンパス(総合文化学科など)は 95.2% で 2.7 ポイント上回った。 来春卒業を予定する浜田キャンパスの学生の就職内定率は 19.1% (5 月 2 日現在)で、ほぼ前年並みだった。 短期大学部・松江キャンパスの 4 年制大学化の試案について、県民からの意見聴取結果も公表した。 ((鈴木芳美、asahi = 5-21-14)


島根・雲南のゼンキンメタル、工場増設 医療用機械部品伸びる

機械部品製造・加工のゼンキンメタル(島根県雲南市)は本社敷地に工場を増設する。 島根県および雲南市と立地計画覚書を取り交わした。 建物・機械の投資額は 2 億円で、3 年間で地元から 7 人を新規雇用する予定だ。

ゼンキンメタルは 3 次元処理の金属加工を得意とする。 島津製作所、ホシザキ電機などが主要取引先だ。 1995 年の創業当初は年間約 3 億円だった売上高が、14 年 3 月期には約 7 億円に増えた。 従業員数は約 60 人。 ここ数年、出荷が伸びているのは島津製作所から受注する医療用機械の部品だ。 エックス線撮影装置が医療・健康産業の成長の著しいインド、東南アジアで急伸している。 増設によりレーザー加工の新鋭機などを導入して生産効率を上げる。 (nikkei = 5-20-14)


松江市と島根県、商店街チャレンジショップ支援着実な伸び

松江市と島根県が、同市中心市街地の商店街にある空き店舗に入居する新規出店者を対象に設ける家賃補助制度「商店街チャレンジショップ支援事業」の利用が着実に伸びている。 2013 年度は 12 件を数え、09 年度からの 5 年間では計 60 件に上った。 空き店舗対策と地域活性化の両面で効果を発揮している。

同制度は 1997 年度にスタート。 松江京店商店街や天神町商店街など、市中心部の 12 商店街への新規出店が条件となっている。 補助額は月額 10 万円を上限に、適用期間が 2 年間の場合は家賃の 3 分の 2、3 年間の場合は 9 分の 4 を支援する。 (山陰中央新報 = 5-16-14)

〈編者評〉 発想を転換させて、商店 2 つ、3 つを 1 ブロックにし、レベルの高い住宅地に変身させては如何かと、常々考えています。 インフラには殆ど新規投資は必要ないでしょうし、交通の便もいいはずです。 又、老舗のお店であれば、既に郊外のショッピングセンターあたりに支店を構え、主力のお店になっていると考えます。 人の集まらない場所に新規出店しても継続できるわけがありません。


神々の国が島根、妖怪の国が鳥取

記事コピー (5-15-14)


島根県が観光 PR 9 ダムで無料配布 「ダムカード」ブーム活用

島根県は平成 26 年度から、県管理ダム 9 カ所について特徴などを記した「ダムカード」を作り、無料配布を始めた。 先行配布中の国など管理のダムでは、カードを集めるマニアが全国から訪れるブームとなっており、県は「ダムへの理解を深めてもらい、観光振興にも役立てたい」と話す。

▽ 布部(ふべ、安来市)、▽ 山佐(同)、▽ 三瓶(大田市)、▽ 八戸(やと、江津市)、▽ 浜田(浜田市)、▽ 大長見(同)、▽ 御部(同)、▽ 益田川(益田市)、▽ 銚子(隠岐の島町) - の各ダム。 各管理所で配布している。 カードは縦 6.3 センチ、横 8.8 センチ。 表にダムのカラー写真、裏に所在地や総貯水容量などを記している。

「ダムカード」は、平成 19 年度に国土交通省などが広報の一環で始め、今年 1 月現在で全国 361 ダムで配布。 県内では尾原(雲南市)、志津見(飯南町)両ダムで配っており、県管理ダムについても問い合わせが寄せられていた。 尾原ダムでは 24 年 5 月の配布開始以来、今年 3 月末までに 3,337 枚を配る人気になっているという。 (sankei = 5-13-14)


島根県独自開発、アジサイ「万華鏡」全国から注文殺到

母の日の 1 日を前に、島根県が独自開発したアジサイ「万華鏡」に、全国から注文が殺到している。 3 年目の今年は昨年の倍近い 2 万 7 千鉢を生産したが、予約分でほぼ完売となる人気ぶり。 消費者から今も問い合わせが相次ぐ、出雲市内の生花店の店員は「断らざるを得ない状態」と、うれしい悲鳴を上げている。

「花びらのグラデーションがきれいでかわいい。 島根で作られたと聞いて、より興味がわいた。」 万華鏡を初めて予約した同市姫原 2 丁目の団体職員宮本美恵さん (47) は、母親用と自分用の 2 鉢を受け取るのを心待ちにする。

万華鏡は花びらの中心が青かピンクで、縁へ向かって色が徐々に白く変化しているのが特徴。 県農業技術センター(出雲市芦渡町)が開発し、出雲市と島根県吉賀町の 6 戸でつくる「県アジサイ研究会(日野円蔵会長)」が生産する。 初出荷した 2012 年に、優れた花の新品種を選ぶ品評会で最優秀賞「フラワー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、人気が高まった。

12 年に 3 千鉢、13 年に 1 万 5 千鉢と出荷量を増やし、今年は島根県のほか、関東や関西など 10 以上の市場に出荷したところ、既に品切れ状態に。 関東の生花店と取引する卸売業の大田花き(東京)には、追加納品の問い合わせが相次ぎ、園芸チームの水野隆宏マネジャーは「今までにないヒット商品。 販売先への分配が大変。」と称賛する。

出雲市今市町南本町の生花店よもたフローリストの四方田芳治社長は「報道で知った人が、生産量が少ないということで欲しくなるのではないか」と推測。 同店では昨年購入できなかった客が、3 月に早々と予約を入れたケースもあった。 県アジサイ研究会の常松哲夫さん (40) は「鉢物の販売が低迷する中、県と協力して作り上げた。 全国からの注文が寄せられ、ありがたい。 来年以降は地元にも行き渡る数を生産したい。」と意気込んでいる。 (山陰中央新報 = 5-9-14)

◇ ◇ ◇

鮮やか 島根生まれのアジサイ 3 万鉢出荷始まる

島根県が独自開発したアジサイの品種で、市場で高評価を受ける「万華鏡」と「美雲(みくも)」の出荷が本格化している。 3 年目となる今年は昨年の 2 倍の 3 万鉢を栽培。 出荷ピークを迎える 5 月 11 日の母の日に向け、栽培農家が作業に追われている。 両品種は県農業技術センター(出雲市芦渡町)が開発。 出雲市と島根県吉賀町の栽培農家でつくる県アジサイ研究会(日野円蔵会長、6 人)が栽培し、初年の 2012 年は万華鏡 3 千鉢、昨年は美雲を加えた計 1 万 5 千鉢を出荷した。

今年 2 万 7 千鉢を出荷する万華鏡は、花弁の中心が青かピンクで、縁が白く高い人気を集める。 美雲は全体に淡い色をしているのが特徴。 両品種とも、島根県や関東、九州の生花店や百貨店で販売される。 出雲市斐川町上庄原の常松園芸では、ビニールハウス 4 棟で両品種を約 6 千鉢栽培。 園主の常松哲夫さん (40) は「生育は順調。 島根で生まれたアジサイを楽しんでもらいたい。」と話した。 (山陰中央新報 = 4-18-14)

初 報 (4-22-12)


島根の皆さんと最高の映画を 「たたら侍」 PR イベント

出雲市出身の錦織良成監督 (52) の新作で、今秋から島根県内で撮影が始まる映画「たたら侍(仮称)」の PR イベントが 7 日、松江市殿町の島根県民会館で開かれた。 錦織監督と人気グループ EXILE (エグザイル)の HIRO さんらが、詰めかけた 2,300 人の熱気に包まれる中、「日本の素晴らしさを島根から一緒に発信しよう」と呼び掛け、華々しく製作ののろしを上げた。

新作のエグゼクティブプロデューサーに就いた HIRO さんが、前作「渾身(こんしん)」に続いて主役を務める青柳翔さんや、EXILE の AKIRA さん、NAOKI さんらと出演。 青柳さんらが石見神楽や掛合太鼓の社中・保存会との共演を披露するなど、島根の良さを伝えるパフォーマンスで、女性で埋まった会場を盛り上げた。

錦織監督との対談もあり、HIRO さんは錦織監督の魅力について「映画と音楽でジャンルは違うが、リアリティー(本物)を追求するところが共感できる」と強調。 「映画制作にかかわるのは初めて。 監督や島根の皆さんと一緒に最高の映画を作りたい。」と抱負を語った。 錦織監督は「強力なタッグを組めた。 映画には島根の皆さんの力が欠かせない。」と応援を求めた。

観賞した出雲市斐川町黒目の杉谷理絵さん (26) は「すべてのパフォーマンスに圧倒された。 HIRO さんがプロデューサーと聞き、どんな映画になるか、ますます楽しみになった。」と期待を膨らませた。 (山陰中央新報 = 5-8-14)

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「たたら侍」支援連絡会設立 島根の関係自治体

島根県出雲市出身の映画監督、錦織良成さん (52) の次回作「たたら侍(仮題)」の制作を支援する自治体連絡会の設立総会が 18 日、島根県庁であった。 島根県や関係する 5 市 2 町が参加し、制作費助成のほか情報発信などで盛り上げる。 連絡会は、島根県、松江、出雲、大田、安来、雲南の 5 市と奥出雲、飯南両町で構成。 会長に長岡秀人出雲市長が就任した。 事業費計 1 億 2,800 万円(制作費助成 1 億 800 万円、情報発信費 1,950 万円)を各自治体の負担金でまかなう。

長岡市長は「島根のすばらしさを伝え、表現いただきたい」と期待。 錦織監督は「絶大な応援でうれしい。 島根の深みのある本物を映していきたい。」と意気込みを語った。 同映画は、錦織監督の島根舞台の 5 作目。 監督初の時代劇で、前作に続き青柳翔さん(劇団 EXILE)が主演し、エグゼクティブプロデューサーを HIRO さん (EXILE) が務める。 連絡会の各自治体でロケを行い、来年 12 月に完成予定。 5 月 7 日には島根県民会館でキックオフイベントを開く。 (日本海新聞 = 4-19-14)


光の輪と水平な虹、同時に … 島根県内で

太陽の周りに大きな虹色の光の輪ができる「日暈ひがさ」と、地上近くにほぼ水平な虹が現れる「環水平アーク」の二つの自然現象が 4 日、松江、浜田市など島根県内各地で観測された。 気象庁などによると、ともに太陽光が上空の薄い雲を通過する際、氷の結晶に反射、屈折して生じる。 同時に見られるのは珍しいという。(矢沢慎一、yomiuri = 5-5-14)


GW の旅行先に島根が躍進 東京発寝台特急が「女子会列車」に

ゴールデンウィークに国内旅行を予定している人に旅行先を聞いたところ、もっとも人気が高いのは北海道で 2 位が沖縄県と東京都だった(フォートラベル調べ)。 トップ 3 の顔ぶれは前年と変わらないが、33 位だった島根県が今年は 6 位へと大きく順位を上げたのが目をひく。 昨年、60 年ぶりに社殿を新しくつくる (?) 大遷宮が話題となった出雲大社がある島根県に、今年も引き続き多くの人が訪れているのだ。

「1 - 3 月を前年同期と比べると玉造で 20%、松江で 40% も旅行者が増加しています。 出雲大社では大遷宮が行われていますが、なかでも昨年 5 月に行われた、大国主大神が修造の終わった御本殿にお還りになる本殿遷座祭をきっかけに関東地方からいらっしゃる方、特に女性グループが増えています。 東京と出雲を結ぶ寝台特急『サンライズ出雲』は "女子会列車" と呼ばれるほど女性の利用者が多く、週末は予約しづらいほどです。(島根県観光振興課・安田洋介さん)」

出雲大社や宍道湖がある島根県という場所は知っていても、交通の便が悪く遠いイメージが強い島根は、多くの関東に住む人にとって行ったことがない場所だった。 昨年 6 月、島根県が関東地方在住者を対象に調査したところ、島根へ旅行実績があるのは全体の 3 割、特に若年層ほど認知度が低く、旅行したことがないと答える人が多かった。 ところが昨年、出雲大社の大遷宮が多くのメディアで取り上げられると、少数派だった関東からの旅行客が急増した。

「これまで島根県へは距離が近い中国・四国地方、近畿地方、九州地方から訪れる方が中心でした。 ところが、最近では関東地方が九州を上回り、中国・四国、近畿に続いて 3 番目に多くなっています。 羽田と出雲空港を結ぶ国内線も満席続きで増便されました。 きっかけは、テレビで出雲大社など島根県について紹介されているのを見て、という方がとても多いです。(前出・安田さん)」

さらに島根を実際に訪れている女性観光客を調査したところ、カップル (4.0%) や夫婦 (17.6%) よりも、女性の友人とともに旅行している人が 37.4% ともっとも多かった。 縁結びの神様として名高い出雲大社を中心とした島根県は、やはり女性の旅行客が目立つ。 ところが、昨年、期間限定で観光振興課の県職員が観光案内を実施したところ、予想外の反応が続いて驚かされた。

「実際にパンフレットや案内を求める旅行客の皆さんと多く接してみると、キャリーバッグを持った若い女性が多かったですね。 女性グループが多い一方、調査ではっきりした数字がでていることではありませんが、若い男性が明らかに多かったのにも驚きました。(前出・安田さん)」

出雲大社の本殿遷宮祭は昨年 5 月に終わったが、摂社・末社は引き続き平成 28 年まで続いており、大遷宮はまだ終わっていない。 縁結びの最強スポットと呼ばれることもある出雲大社を中心に、世界遺産に指定された石見銀山や玉造温泉、松江城など島根県への関心はまだしばらく続きそうだ。 (News Post/Seven = 5-2-14)


島根県人口が初の 70 万人割れ

県は、4 月 1 日現在の県推計人口が 69 万 7,489 人になったと発表した。 1920 年の国勢調査開始以来、70 万人を割り込むのは初めてという。 推計人口は、5 年ごとの国勢調査をもとに、出生から死亡を引いた自然増減、転入から転出を引いた社会増減を反映させ、県統計調査課が毎月発表している。

国勢調査によると、20 年初回の県人口は 71 万 4,712 人。 ピークは 55 年の 92 万 9,066 人で、約 60 年間に 23 万 2 千人減った。 55 年から出雲圏域の人口が 7% 減にとどまっているのに対し、石見圏域と隠岐圏域はほぼ半減した。 (斉藤智子、asahi = 5-2-14)

◇ ◇ ◇

島根県の推計人口 70 万人割れ確実

島根県は 28 日、3 月 1 日現在の推計人口を発表した。 前年同期比 5,336 人減の 70 万 125 人で、調査を始めた 1973 年以降、最少だった。 例年、3 月は進学や転勤などで社会減が多いため、4 月 1 日時点の推計人口での 70 万人割れは確実とみられる。 男女別では、男性が 0.7% 減の 33 万 5,128 人、女性が 0.8% 減の 36 万 4,997 人。 (山陰中央新報 = 3-29-14)


ベタ踏み坂 : 付近に駐車場 GW 対策で 島根

ダイハツ工業のテレビ CM で「ベタ踏み坂」の愛称が有名になった江島大橋(鳥取県境港市 - 松江市八束町)の見学者が増加したため、橋を管理する境港管理組合(境港市)がゴールデンウイーク対策として橋の近くに見学者用無料臨時駐車場を設置した。 28 日に両側の橋詰めに案内看板も設け、すっかり観光名所の扱いになっている。

愛称は松江市側から見た景観。 勾配 6.1% で、遠くから見ると急に見える。 見物客が周辺に車を駐車して記念撮影する姿が増え、安全対策が必要と判断したという。 駐車場は橋の西約 200 メートルにある 3,000 平方メートルの民有地を借り上げて 25 日に設置。 130 台収容で 5 月 20 日まで利用でき、同 6 日まで誘導員も置く。 案内看板は縦 75 センチ、横 1.5 メートル。 「ベタ踏み坂 江島大橋」と表示し、橋の構造も図入りで紹介している。

橋は長さ 1,446 メートル、中央の海面からの高さは 44.7 メートルで、2004 年 10 月に完成。 同管理組合は「人気が出たのは予想外でうれしい」と話している。 (小松原弘人、mainichi 4-29-14)

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「ベタ踏み坂」効果、コンビニ売り上げも急上昇

車のテレビ CM で「ベタ踏み坂」として紹介され、人気を呼んでいる松江市八束町と鳥取県境港市を結ぶ江島大橋。 「ベタ踏み坂店」を名乗るコンビニにも客足が絶えない。 橋に近いファミリーマート松江江島大橋店は、客足が 3 割増。 週末の駐車場は県外ナンバーで満杯で、トイレにも行列。 同チェーンのコーヒー売上本数で、3 カ月連続中国地方 1 位となった。

店内に置く橋周辺の案内チラシは、1 週間で 2 千枚がなくなる人気。 今月中旬からは、境港市観光協会が撮った橋の写真や、橋をあしらったラベルを貼った地元しょうゆ店の塩ポン酢(各 500 円)などの新商品も販売している。 売り上げも坂のごとく、まだ急上昇となるか。 (宮野拓也、asahi = 3-31-14)

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「ベタ踏みだろ?」 CM 話題の江島大橋の坂、実際は …

「ベタ踏み坂」をご存じですか? 俳優の豊川悦司さんらが出演する軽自動車の CM に登場。 空高く伸びる姿に「CG では」との説も飛び交いますが、この坂は実在します。 鳥取、島根両県境をまたぐ江島(えしま)大橋で、CM をきっかけに写真撮影の名所になりました。 江島大橋は、汽水湖の中海(なかうみ)に浮かぶ松江市の江島と鳥取県境港市を結ぶ。 昨年末に放映が始まったダイハツ工業の軽自動車「タントカスタム」の CM 「坂」編で採り上げられた。

急勾配の坂を上る軽自動車。 豊川さん演じる車雑誌のチーフエディターがアクセルを「ベタ踏みだろ」と問うと、若手エディター役の綾野剛さんが「いいえ」と答え、車の力強さを表現する。 同社の担当者によると、長崎市のオランダ坂、北海道函館市の八幡坂などの候補地から「相当なインパクトがあった」ため、江島大橋に即決したという。

中国地方整備局の境港湾・空港整備事務所によると、橋は全長約 1.4 キロ、最高地点の高さは 44.7 メートルになる。 橋の下を 5 千トン級の船が航行できるように高さを設定しており、CM に映っている松江市側の坂は 100 メートル進むと 6.1 メートル上がる 6.1% の勾配。 角度にしたら約 3.5 度だ。 (asahi = 1-30-14)


鳥取・岡山、アンテナ店の愛称募集

鳥取県と岡山県は、JR 新橋駅前で今年度中にオープン予定の共同アンテナショップの愛称を 5 月 12 日まで公募している。 最優秀賞(1 点)は店の看板やショッピングバッグなどに表示され、賞品として両県の特産品 5 万円相当をプレゼント。 優秀賞(3 点)にも同 1 万円相当が贈られる。 応募は専用応募フォーム (http://www.pref.tottori.lg.jp/228633.htm) か、はがきやファクスで。 問い合わせは事務局 (03・5212・9077)。 (asahi = 4-25-14)


離島の図書館、ネット募金で蔵書充実 … 島根・海士町

教育環境整備のため蔵書を充実させようと、隠岐諸島・中ノ島の島根県海士町中央図書館が「クラウドファンディング」と呼ばれる手法を活用してインターネット上で資金を募ったところ、多くの共感を呼び、約 3 か月で 93 人から計 124 万円が寄せられた。 協力を申し出た多くが県外在住者。 関係者は感謝するとともに「過疎や財政難に直面する地域の活性化モデルになるのでは」と自信を深めている。

同町は人口 2,339 人(3 月末現在)。 以前は図書館がなく、町は 2007 年に「島まるごと図書館構想」を掲げ、フェリー待合所など 12 か所に本棚を置くなど、町民の読書機会増に取り組んできた。 10 年 10 月、町中央図書館がようやく完成、蔵書を少しずつ増やしてきたが、財政が厳しいこともあって 1 万 8,000 冊にとどまっていた。

そうした中、昨年 5 月に島を訪れた観光客からクラウドファンディングという手法があると教えられ、同館も挑戦することに。 まず、目標額を 100 万円に設定し、寄付額(3,000 円 - 10 万円)に応じて特産ハーブティーや感謝のメッセージ入り海士町ガイド本、特産魚介類、名誉副館長の称号などを贈ることにした。

クラウドファンディングの運営会社の助言も得て、司書の磯谷奈緒子さん (39) らが中心となって協力を呼びかけるサイトを開設。 「文化活動拠点として、子どもからお年寄りまでが憩うことのできる場にしたい」との思いや、町民が文化芸術に触れる機会が少ない離島特有の事情を、写真を添えて訴えた。

昨年 10 月末に募集を始めると、「へき地での取り組みを応援したい」、「地方の文化を充実させたい」などの声とともに次々と募金の申し出があり、1 月 23 日の締め切り時点で、93 人(うち 78 人は県外在住)から 124 万円が集まった。 支援の広がりは資金提供にとどまらず、取り組みを知った約 15 人から 100 冊以上の寄贈があり、日本図書館協会(東京都)からは「図書館活性化の成功事例として、ぜひ紹介したい」との連絡もあった。

当初、資金が集まるか不安だったという磯谷さんも「これほど多方面に反響が及ぶとは」と驚きを隠せない。 「自分たちの理念が遠方の人に直接届く、素晴らしい手法。 ぜひ参考にして。」と話している。 (大槻浩之、yomiuri = 4-24-14)

クラウドファンディング : 英語で群衆を表す「クラウド」と、資金調達を意味する「ファンディング」を合わせた言葉。 取り組みをインターネットで提案し、不特定多数の個人から活動資金を集める仕組み。 2000 年代後半から欧米で普及、国内では東日本大震災の復興支援資金集めの手法として注目され始めた。


島根・出雲の一畑電車、車両更新や優待 大遷宮の反動抑制

一畑電車(島根県出雲市)は通勤・通学客を増やすためのサービスを強化する。 老朽化した車両を更新して乗り心地を改善するほか、定期券保有者への優待制度も始める。 2014 年 3 月期は出雲大社の大遷宮効果で大幅な増収増益だったが、今期は施設の老朽化対策などで赤字を見込む。 経営を安定させるため、毎日の乗客の使い勝手も重視する。

14 年度中に購入する車両は、2 両編成 3 つと 1 両編成 3 つの計 9 両。 このうち 2 両編成については現在東京急行電鉄が「1000 系」として運行している車両を同社から購入する。 現在使っている車両は 1990 年代に京王電鉄や南海電鉄から導入したが、一部の車両は老朽化が進んでいる。 購入費は 14 億円を見込んでおり、全額を地元自治体が負担する。 一方、廃車にするのは 2 両編成 4 つの予定だ。

通勤・通学客の利用促進では、一畑電車の提携飲食店や映画館で定期券を提示すると料金を割り引く優遇サービスを提供する。 映画館での 1 割程度の入場料割引や、飲食店でのワンドリンクサービスを検討している。 一畑電車は松江市と出雲大社を結ぶローカル鉄道。 大遷宮があった 13 年度の旅客数は前年度比 14% 増の 161 万 1,552 人だった。 同社の大谷厚郎会長によると、14 年 3 月期の売上高は 5 億 5 千万円と前の期比 31% 増えたもよう。 経常利益は 20 倍の 5 千万円になったようだ。

一方、遷宮効果が薄れる今期の売上高は前期比 18% 減の 4 億 5 千万円を見込む。 老朽化した駅施設の改良費などがかさみ、最終損益は 3 千万円の赤字を予想する。 利用者の低迷で経営不振が続いてきた一畑電車は、出雲市、松江市、島根県でつくる沿線地域対策協議会から財政支援を受けている。 線路や車両など基盤部分の維持整備費の助成や、定期券購入への助成が主な内容だ。

13 年度は遷宮効果で観光客主体の定期外利用者が大きく伸びたが、通勤・通学客が中心の定期利用者は横ばいだった。 松江市の松浦正敬市長は 4 月 10 日の記者会見で、一畑電車について「通勤通学の乗客を増やすための自助努力が求められる」と指摘していた。

「バタデン」の愛称で親しまれる一畑電車は映画「RAILWAYS」の舞台になるなど、全国で存在を知られている。 都市部で引退したレトロな車両が現役で使われているため、鉄道ファンの人気も高い。 車両の更新によって新たなファン獲得も見込む。 (nikkei = 4-24-14)


利用客増へ宿泊費など助成、萩・石見空港協議会

羽田便が 2 往復に増えた萩・石見空港(益田市)の利用客を増やそうと、空港の利用拡大促進協議会(会長 = 山本浩章・益田市長)の総会が益田市内で開かれ、今年度のキャンペーン事業などが提案された。

総会には空港周辺の市町や全日空などの会員らが参加。 今年度上半期の主な新規事業は、▽ 21 歳までの利用客への助成、▽ 夕方の萩・石見発利用往復客の宿泊料金 5 千円助成(26 日 - 6 月 30 日)、▽ 割引が適用されない急な利用に対し、片道 1 万円などの助成(5 月 7 日 - 7 月 17 日)。 空港周辺の自治体などに定住・就職する目的がある利用客への助成なども提案され、承認された。 いずれも周辺 6 市町居住者か出身者対象。

協議会の予算は県や市町からの負担金で、今年度は約 1 億 3 千万円を計上。 前年度は当初予算が約 1 億 2,300 万円だったが、決算見込みは 1 億 3,200 万円となっている。 (伊藤周、asahi = 4-15-14)


参院選で「合区」を検討 鳥取や島根など対象、格差是正案

参院の「1 票の格差」是正を各党で議論する「選挙制度協議会」が、隣接する選挙区同士を合わせて 1 選挙区にする「合区」案を検討することが分かった。 座長の脇雅史自民党参院幹事長が 25 日に座長案として提示する。 議員 1 人当たりの有権者が少ない鳥取や島根、高知などが合区の対象となる見通しで、格差を 2 倍以内に抑える方向だ。 与党関係者が 13 日、明らかにした。

脇氏は 2016 年参院選からの新定数実施も視野に、今国会中の各党合意と秋の臨時国会への公職選挙法改正案提出を目指す。 しかし合区対象の選出議員らの反発は必至で調整は難航しそうだ。 (kyodo = 4-13-14)


大学生ら設計、住民とのふれあいハウス … 島根大

学生と近隣住民が気軽にふれあえる場にしようと、島根大松江キャンパス内に「学生市民交流ハウス」が完成した。 国立大学法人化 10 周年を記念して計画、デザインは学生らからアイデアを募った。 間伐材を活用しており、学生以外でもイベントなどに使うことができる。 大学側は今後、有効に活用されるよう期待している。

同ハウスは木造平屋 75 平方メートル。 正門を入ってすぐの場所にあり、壁はガラス張りで開放的な雰囲気が漂う。 車いすの利用者に配慮し、入り口にはスロープも設けている。 昨年 10 月に大学側がデザインを募集。 総合理工学研究科 2 年の岩田雄利(ゆうき)さん (23) ら同大大学院などに在籍する学生 5 人が応募し、デザインを考案、松江市の小草建築設計事務所の協力も得て設計した。

徹夜することもしばしばだったが、細かな部分にいたるまで、5 人全員が納得するまで話し合った。 ようやく完成を迎え、岩田さんは「設計したものがそのまま形になり、大きな経験になった」と振り返る。 柱と梁(はり)には、杉の間伐材を加工した LVL (単板積層材)と呼ばれる木材を使用した。 同ハウスは間伐材利用の好事例でもあることから、同事務所の前田淳・1 級建築士は「これを機に、県内でもさらに LVL の活用が広がれば」と話している。 (大槻浩之、yomiuri = 4-12-14)


永遠の愛運ぶ、初のブライダル列車 出雲大社前まで

松江と縁結びの地、出雲を走る一畑電車で 8 日、初めてブライダルトレインが運行した。 交際 2 年の記念日を迎えた新郎新婦が結婚式を挙げ、親族ら約 20 人が祝福に駆けつけた。

結婚したのは、松江市邑生町の難波瞬さん (27) と由貴子さん (26)。 由貴子さんが雑誌で一畑電車のサービスを知り、「思い出に残る式にしたい」と瞬さんに提案。 瞬さんの父親が一畑バスに勤めていた縁もあり、挙式を決めた。 電車は松江しんじ湖温泉駅を出発し、宍道湖や沿線の桜を望みながら出雲大社前駅へ。 雲州平田駅に到着する前に式が開かれた。 (一色涼、asahi = 4-9-14)


島根の 100 キロマラソン人気 観光振興に

島根県内で開催されている 100 キロマラソンが全国のランナーから注目されている。 島根半島を東西に走る「えびす・だいこく 100 キロマラソン」や隠岐の島町を舞台にした「隠岐の島ウルトラマラソン」は住民とのふれあいが人気で、リピーターや、評判を聞きつけた新規参加者が年々増加。 観光振興などにもつながり、今年は奥出雲町も試験開催する。

「えびす・だいこく 100 キロマラソン」は、島根県トライアスロン協会が 1994 年に練習会として始めた。 毎年 5 月下旬に松江市美保関町の美保神社から出雲市大社町の出雲大社までの約 100 キロを走破する。 今年は 12 日間で定員 1,600 人に到達。 その後も問い合わせが相次ぐ。 同協会の藤間博之事務局長は「定員枠がなければ 2,500 人にはなったはず」と話す。

県外参加者の宿泊で観光振興にも貢献。 美保神社周辺の旅館・福間館の福間昌子さん (59) は「5 月連休後の客足が減る中、毎年全国からランナーが来てくれてうれしい」と喜ぶ。 コースの各給水所にはシジミ汁やサザエご飯など住民心尽くしのごちそうが並び、13 回完走した自営業白井進さん (62) = 大阪市 = は「島根半島の絶景と、沿道でのおもてなしが最高」と評価する。

05 年から開催する「隠岐の島ウルトラマラソン」は、宿泊施設の収容人員が限られ、島外参加に定員を設けているが、6 月に開催する今年の大会への応募は 5 日間で 600 人を超えた。 地元小中学生がゴール前でランナーの名前を書いた手作りプレートを持って声援を送るなど、住民とのふれあいが魅力。 中には島を気に入り定住につながった例もあるほどだ。

奥出雲町は 15 年の開催を準備し、今年は 19 日に 36 人で試験開催。 高低差の激しい「おろちループ」の往復を含み、町内全域を巡る。 同町地域振興課の樋口政弘企画員 (36) は「大会前後に観光ツアーも展開したい」と意気込む。 マラソン大会の企画運営を手掛けるコー・ランナーズ(東京都)の木村雅弘社長 (54) は「全国の 100 キロマラソンはここ 5、6 年で 3 倍以上。 今後は景観やおもてなしなど独自性が呼び込みの鍵になる。」と話した。 (山陰中央新報 = 4-8-14)


自販機うどん、「うまい」と常連客 島根のドライブイン

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トロッコ列車が運行開始 JR 木次線、庄原まで

古事記神話ゆかりの地を走る JR 木次線のトロッコ列車「奥出雲おろち号」が 5 日、運行を始めた。 木次駅(島根県雲南市) - 備後落合駅(広島県庄原市)間を 1 往復する。 日曜を中心に、出雲市駅から木次駅まで片道延長運転もする。 初日は木次駅からの全 64 席が満席。 約 100 人が参加した出発式が出雲市駅ホームであり、出雲商業高校吹奏楽部が演奏し、島根県観光キャラクター「しまねっこ」が一日駅長を務めた。

兵庫県明石市の母親や妹家族と乗車した甲府市の高瀬早苗さん (40) は「木次線は好きな路線。 トロッコ列車は初めてで楽しみ。」と話した。 11 月 24 日までの行楽期に合わせて 154 日間運行。 ゴールデンウイークの予約はほぼ埋まっているという。 運行は 1998 年からで、利用客は一時2万人を超えたが、昨年は約 1 万 4 千人だった。(今林弘、asahi = 4-6-14)


ベニズワイ、エコ漁法で 境港、漁獲制限で資源量上向き

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「アートミックスジャパン」日本の伝統芸能が新潟に集結 島根の石見神楽も披露

日本各地の伝統芸能が一堂に会したイベント「アートミックスジャパン」が 5 日、新潟市で開幕し、和太鼓や三味線、島根県西部に伝わる石見神楽などが披露された。 石見神楽は日本神話に登場する女神の舞が起源とされる。 若い娘をさらう大蛇を退治しようと、須佐之男命が奮闘する様子を描いた「大蛇」を、島根県浜田市の民間団体「石見神楽大尾谷社中」が演じた。

勇壮な和楽器の演奏の中、長さ約 18 メートルの大蛇 8 匹が合わさってとぐろを巻いたり、火花が散ったりする演出に、約 400 人が歓声を上げた。 最前列で鑑賞した新潟県長岡市の女性会社員 (39) は「すごい迫力でびっくりした。 島根まではなかなか行けないので、新潟で見られて良かった。」と興奮気味に話した。 イベントは昨年に続き 2 回目で、5、6 両日に計 25 公演がある。 (sankei = 4-5-14)


天皇、皇后両陛下が宿泊 島根県の老舗旅館「島田家」、破産開始決定

東京商工リサーチは 3 日、島根県益田市の益田国際観光ホテル島田家が 2014 年 3 月 31 日、松江地裁益田支部に破産を申請し、4 月 1 日に破産開始決定を受けたと発表した。 負債総額は約 3 億 2,400 万円。 破産管財人には羽柴貴宏弁護士が選任された。

島田家は天保年間創業の老舗旅館。 野口雨情が歌に詠み、1994 年 11 月には天皇、皇后両陛下が宿泊されたこともあり、地域での知名度は高かったという。 観光客の宿泊や地元企業等の宴会利用などで、1998 年 7 月期までは 2 億円を超える年間売上高を計上していた。

近年は観光客数や景気低迷による宴会減少に伴い利用客数が減少し、設備の老朽化が進んでいた。 その後も有効な顧客獲得策を出せないまま売上高は年々減り続け、2013 年7月期の売上高は約 7,000 万円にまで低下。 金融機関からは経営指導や返済猶予の支援を得ていたが、業績低落は止まらず資金調達が限界に達し、2014 年 3 月 31 日の決済のめどが立たないことから今回の措置に至った。 (御木本千春、MyNavi = 4-3-14)


玉造温泉の新土産「神社クッキー」完成

松江商業高校の 1 年生 4 人が開発に取り組んでいた玉造温泉(松江市玉湯町)の新土産「姫神占い 神社(じんじゃー)クッキー」が完成し、玉造アートボックス (0852・67・5050) で販売されている。 クッキーは、勾玉(まがたま)、ハート、玉作湯神社の願い石をかたどった丸の 3 種類で、おみくじ式に出てきた形で運勢を占える。 松江市の花であるツバキをあしらった箱入り(税別 500 円〜)や、個包装(税込み 150 円)がある。

松江市役所でのお披露目会で、商業研究部部員の広江沙妃さん (16) は「占いを楽しみながら、家族や友達といい時間を過ごしてほしい。」 ショウガの「ジンジャー」と神社をかけた商品名を考えた松浦真依さん (16) も、「おみくじのドキドキ感を楽しんでもらえるよう、デザインにもこだわりました。」 (藤田絢子、asahi = 4-2-14)