JR 東が新夜行列車 首都圏 - 北東北 ![]() JR 東日本は、首都圏と北東北エリアなどを結ぶ新たな夜行列車を導入する。 常磐線の特急「ひたち」として走る「E657 系」を 1 編成改造し、2027 年春にデビューさせる。 外観はかつての寝台特急「ブルートレイン」をイメージした明るい青色を用いて、「夜行列車の旅の楽しさ」を受け継ぐという。 10 両編成で定員約 120 人の車内は、全席グリーン車指定席の個室タイプとする。 先頭車となる 1 号車と 10 号車は広めの「プレミアムグリーン個室」で、1 人用と 2 人用を設定。通常のグリーン個室のうち 4 人用は常時フルフラットで、その他の個室も座面の配置換えでフルフラットにすることができる。 5 号車はラウンジで、飲み物や軽食の自動販売機が置かれる。 首都圏を午後 9 時過ぎに出発すれば、翌朝に北東北エリアに到着する運行スタイルを想定し、個室でゆったり夜の旅を楽しんでもらいたいという。 料金は未定だが、プレミアムとグリーンの個室料金は、それぞれ東北新幹線のグランクラス、グリーン車料金に対応するイメージという。 (細沢礼輝、asahi = 6-14-25) ヤマ発の新型電動車両、バッテリーはホンダが開発 来年リースへ
記事コピー (8-13-17〜6-13-25) 日野自と三菱ふそう、経営統合に最終合意 26 年 4 月に新会社上場 トラック大手の日野自動車と三菱ふそうトラック・バスは 10 日、経営統合に最終合意したと発表した。 2026 年 4 月までに日野の親会社であるトヨタ自動車と、三菱ふそうの親会社の独ダイムラートラックが新たな持ち株会社を設立し、統合する 2 社を傘下に置く。 新設する持ち株会社は、東京証券取引所プライム市場への上場を目指す。 社名や本社所在地は今後決める。 最高経営責任者 (CEO) には、三菱ふそうのカール・デッペン社長が就く。 出資比率はトヨタ、ダイムラーともに 25% とするが、議決権ベースではトヨタが 19.9% となる。 統合後、国内の商用車メーカーは日野と三菱ふそうの両社のほか、いすゞとその子会社の UD トラックスによる陣営の二つに再編される。 電動化、自動化で多額の開発費がかさむ中、経営規模を拡大し、世界市場での生き残りを図る。 日野と三菱ふそうの統合は、23 年 5 月に基本合意した。 だが、日野で22年に発覚したエンジンを巡る認証不正の影響や、高い市場シェアを背景にした競争当局の許認可の取得に時間がかかることなどから、統合は先送りされていた。 その後解決に一定のめどが立ち、合意に向けて話し合いが続いていた。 (松岡大将、asahi =6-10-25) ◇ ◇ ◇ 日野自、三菱ふそうとの経営統合へ再始動 認証不正で米国当局と和解 トラック大手の日野自動車は 16 日、認証不正に関する訴訟で米国当局などと和解したと発表した。 同社は不正を巡って米国以外でも訴訟を起こされていたが、いずれも和解の方向となっており、一連の係争が終結する見通しとなった。 同社は 2023 年に三菱ふそうトラック・バスとの間で経営統合に合意した。 しかし、日野の不正への対応などのため、統合の手続きを延期していた。 今回の米国での和解を受けて、再び動き出すことになった。 排ガスや燃費性能の偽装が 22 年に発覚した日野は、米国とカリフォルニア州の当局からエンジンの性能についての調査を受け、カナダと豪州でも集団訴訟を起こされた。 カナダでは 5,500 万カナダドル(発表当時の為替レートで約 60 億円)で和解し、豪州では 8,700 万豪ドル(同約 85 億円)で和解する見通しが立ったが、米国では解決していなかった。 和解を受けて米国では制裁金など計 12 億0,076万ドル(約 1,800 億円)を支払う予定だ。 同社は和解費用などとして特別損失を既に計上しているが、改めて精査する。 資金を確保するため、本社に隣接する日野工場(東京都日野市)の一部敷地の売却を決めていた。 (松岡大将、asahi = 1-16-25) 西武池袋線、JR 武蔵野線への直通運転を検討 2028 年度めど 西武鉄道は 9 日、2028 年度をめどに西武池袋線とJR 武蔵野線の直通運転を検討していることを明らかにした。 西武所沢駅(埼玉県所沢市)と JR 新秋津駅(東京都東村山市)間にある連絡線を利用する見込み。 実現すれば、西武線と JR 線の直通運転は初めてとなる。 西武池袋線は、池袋駅(東京都豊島区)から飯能駅(埼玉県飯能市)を経て西武秩父線につながる。 JR 武蔵野線は府中本町駅(東京都府中市)から南浦和駅(さいたま市)や西船橋駅(千葉県船橋市)をつなぐ環状路線で、JR 京葉線に乗り入れる。 連絡線は現在、機関車の牽引で鉄道車両を移動させるのに使われ、昨年には小田急電鉄の中古車両を西武線内に運び込むルートとなった。 この連絡線を使えば、新たな用地を取得せずに西武池袋線とJR武蔵野線を直通させることが可能になるという。 西武鉄道は「28 年度をめどに臨時列車を直通させる方向で検討している。 お客様の利便性向上や新たな流動の創出など、両社の沿線価値向上を含めたバリューアップを進める」とコメント。 JR 東も「直通運転を検討していることは事実」としている。 (細沢礼輝、asahi = 6-9-25) "トンネルの上にトンネル" って、ヘンだよな …?」 全国ここだけ「三つ目トンネル」の珍景 なぜこんな構造に? 「二階建てトンネル」 … あまり聞かない構造ですが、とある高規格道路にはもっと大規模な、「三つ目トンネル」が存在します。 実は全国的にもかなり珍しい構造でした。 「二階建て」どころじゃない! 「三つ目トンネル」って何だ!? ![]() 千葉の房総半島では、「二階建てトンネル」なるスポットが映えスポットとして話題になっていたりします。 都市の地下はいざ知らず、地上でトンネルが上下 2 本並ぶような光景は珍しいのでしょう。 ところが、石川県の金沢市には、最初から「二階建て」どころか、「三つ目トンネル」と呼ばれる構造で作られた、しかも高規格道路のトンネルが存在します。 それは金沢市の山側を結ぶ、金沢外環状道路の通称「山側環状」に設けられたトンネルです。 4 車線道路の上下線別に設けられた "めがねトンネル" の直上に、もう一つトンネルがあることから、"三つ目トンネル" というわけです。 しかも、その上のトンネルには、本線から分岐・合流するランプ橋 2 本が吸い込まれるように接続しています。 本線を走っていると、頭上に延びていくランプ橋の上にトンネルが見えてすぐ、その下で自身もトンネルに吸い込まれていきます。 「これ、ヘンだよね? 珍しいよね …?」と同乗者も思わず漏らしましたが、調べてみると、やはり全国でも例のない構造でした。 トンネルの名称は、上のトンネルが「涌波(わくなみ)トンネル」、下のめがねトンネルが「崎浦涌波トンネル」といいます。 上の涌波トンネルは側道にアクセスする「涌波 IC」の一部を構成するものです。 "側道" といっても、その場所は本線である崎浦涌波トンネルの "上" を走っています。そして、663m ある崎浦涌波トンネルを西に抜けたところで、先ほどと同じように頭上から 2 本のランプ橋が本線へ合流してきます。 こちらもセットで、涌波ICはフルインターを構成しているのですが、この崎浦涌波トンネル西側の坑口上には、トンネルはありません。 なぜこのような構造なのでしょうか。 地形は「山 on 山」 この涌波 IC は金沢の 2 大河川、浅野川と犀川を越えています。 そのあいだは涌波台地と呼ばれる小高い丘になっており、その下を崎浦涌波トンネルが貫いているのです。 台地の上には住宅街が広がり、下に自動車道のトンネルがあるとは思えない光景です。 ところが、この涌波台地の東側(浅野川側)にはさらに、南北方向に小立野(こだつの)台地が横たわっています。 台地の東の縁にもう一つ山があるようなイメージです。 その小立野台地を涌波トンネルが貫き、涌波台地と山側環状の本線をランプでつないでいます。 涌波 IC の開通は 2006 年のこと。 これによって、浅野川と犀川で隔てられた地域どうしがつながりました。 そこを通過する本線だけでなく、側道でのアクセスも容易にしたのは、地域の地理概念を一変させたことでしょう。 (乗りものニュース = 6-8-25) 停止も再開も、列車が判断 省人化へ、実用化 40 年頃 列車自らが線路上の障害物を見つけて緊急停止したり、取り除いた後に安全を確認して運転再開したりできる「自律型列車運行制御システム」を、鉄道総合技術研究所(鉄道総研)が開発した。 鉄道各社が実現を急ぐ「自動運転」を見据え、運行管理や踏切、信号設備も列車側が自動制御することで、ローカル線などの省人化をめざす。 2040 年ごろの実用化を見込んでいるという。 鉄道総研によると、自律型システムは、カメラやセンサーによって線路内の障害物を検知する技術や、線路内や沿線、車両の情報を集約して車上で運行判断する技術、無線通信で踏切やポイントを直接制御する技術など五つの要素技術で構成される。 各要素を採り入れた試験車両の走行実験が 5 月中旬、東京都国分寺市内にある鉄道総研の実験線で報道公開された。 試験車両は先頭部にカメラと 9 個のセンサーからなる前方監視装置を搭載。 車上から踏切の遮断機や線路のポイントを制御しながら自動走行し、線路内に置かれたマネキン人形を「障害物」として検知すると、緊急停止した。 マネキンが取り除かれると、運転再開できるかどうかを自動判断し、再び動き出した。 通常の鉄道運行は、列車は運転士が動かし、運行管理は指令室、ポイントや踏切といった地上設備は駅機器室などがそれぞれ管理している。 自律型システムが実現すれば、無人運転に加え、指令室の省人化や機器室の削減につながる。 鉄道総研の担当者は「自律運転による省力化は、運転本数の少ない地域鉄道でより大きな効果を発揮するはず」と話している。 (細沢礼輝、asahi = 6-7-25) 国内線が苦境、ANA は 6 割が赤字路線で「維持困難」 国が対応議論 コロナ禍後も苦境が続く国内の航空路線の維持に向け、国土交通省は 30 日、新たに立ち上げた有識者会議(座長・竹内健蔵東京女子大教授)で議論を始めた。 国内線は出張需要が戻らない一方で、燃料などのコストは上昇している。 航空各社の協業や、訪日客をどう取り込んでいくかが、議論の焦点になる。 国交省によると、国内線の日帰り旅客のうち「出張・業務」を目的とした人の数は、2019 年の約 317 万人から 24 年には約 103 万人にまで減少。 一方、全日本空輸 (ANA) と日本航空 (JAL) の営業費用は、18 年度から 24 年度にかけて 16% 増えた。 国による空港使用料の減免などの効果を除けば、国内主要 6 社の国内線事業は昨年度の営業損益が赤字に転落した。 全日本空輸では、国内線全体に占める赤字路線の割合が、2018 年度の 39% から 23 年度には 58% にまで急速に悪化した。 有識者会議に参考人として呼ばれた同社の松下正上席執行役員は「国内線の収益性は著しく悪化し、ネットワーク(路線網)の維持が困難な状況だ」と窮状を訴えた。 会議では「(航空各社で)もっと踏み込んだ協調が必要ではないか。 大胆なコードシェア(共同運航)があってもいいのでは。(加藤一誠・慶応大教授)」とする意見や、「最初から協業・協調と考えるのは一足飛び。 路線や市場ごとに議論したうえで、慎重に考えるべきだ。(花岡伸也・東京科学大教授)」との声が出た。 また、訪日旅行客のうち国内線を利用する人が数 % にとどまっていることから、さらに需要を喚起する必要性も訴えられた。 有識者会議は約 1 年をかけて国内線の長期的なあり方を議論し、今後の方向性を示す予定だ。 (中村建太、asahi = 5-30-25) JR 北に異例の「強化型保安監査」 2 年にわたり継続的・集中的に 安全管理上の問題が相次ぐ JR 北海道に対し、北海道運輸局は 27 日、国土交通省鉄道局と合同で、同社の安全対策を 2 年程度、監視し続ける「強化型保安監査」を始めた。 JR 北が 4 月末に運輸局に改善報告を出した後も、事故などが頻発していることに危機感を募らせ、全国初の異例の体制をとる。 27 日午前 10 時、運輸局などの監査員が JR 北の本社に入った。 30 日までの 4 日間、最初の監査立ち入りを実施する。 その後も、必要に応じて監査に入り、約 2 年にわたって継続的・集中的に監査を続ける。 四半期ごとの確認もする方針だ。 異例の監査に乗り出した背景には、昨年以降、安全の根幹にかかわるトラブルの続発がある。 昨年 11 月には、函館線砂川駅で、保線作業員が見張り員を置かずに線路内で作業し、接近する貨物列車から警笛を鳴らされた。 そのうえ、管理者は保安体制をとっていたと社内で虚偽の報告をしていた。 こうしたことを受け、運輸局は 3 月末に JR 北に改善を指示。 同社は 4 月末、保安ルールの見直しや社員への安全教育の徹底などを掲げた改善報告を出した。 しかし、3 週間もたたない 5 月 15 日、札幌駅構内で、運転士が必要な操作を誤り、列車が急停止し、乗客 4 人がけがを申告する事故が起きた。 その直前には、函館線長万部 - 国縫間でグループ会社の社員が見張り業務を怠って保線作業に加わり、貨物列車の接近に気付かない事象もあった。 運輸局が監査体制の強化を決めたのは、改善報告後もこういった問題が頻発しているためだ。 運輸局技術・防災課の担当者は「改善報告後に負傷者が出る事態は極めて異例。 JR 北が改善対策を確実に実行するには、監査で立ち入って指導していくことが必要だと判断した」としている。 JR 北の綿貫泰之社長は 5 月 14 日の定例記者会見で、改善報告後もトラブルがなくならないことについて、陳謝したうえで、「社員同士で議論しながら、一人ひとりが腹落ちする形で安全意識の徹底を図っていく」と力を込めた。 ただ、こうした意識の徹底には時間がかかり、その間に利用客の安全をおびやかす事態が発生するおそれがある。 運輸局は異例の監査体制下で JR 北に確実な具体策の実施を求める。 「利用者目線に立ち返る必要」 北海道教育大札幌校・武田泉准教授(地域交通政策)の話 : 人員不足や効率優先のゆがみが、現在の事態につながっているのではないか。 安全な鉄道の再構築に向けて、JR 北は、いま一度、利用者目線に立ち返る必要がある。 具体的には、鉄道利用者の利便性向上につながるような施設開発やスペースの有効活用は可能で、こうした関連事業の収益を安全対策に振り向ける余地はある。 また、2011 年の石勝線の脱線事故などを受けて複雑化した保安ルールを、少ない人員に合わせて、メリハリのきいたものに見直すことにも取り組むべきだ。 ただ、東京などの大都市圏とは異なり、北海道では収益源となる鉄道路線は限られている。 少ない経営資源のなかで、万全の安全対策を講じるのは限界にきている。 国の抜本的な費用負担による下支えがないと、根本的な解決は難しいと考える。 (佐藤亜季、asahi = 5-27-25) 無人自動運転ロボタクシー、先進地米国から見えた日本が出遅れた理由
記事コピー (4-7-11〜5-25-25) 日産本社ビルの売却検討、リストラ費用捻出 今年度 600 億円上積み
記事コピー (4-24-19〜5-23-25) ホンダ、EV 投資 3 割減らし当面は HV 注力 トランプ政権で環境変化
記事コピー (10-5-19 〜 5-20-25) JR 九州、コロナ前超える過去最高の売上高 不動産・ホテルなど好調 JR 九州が 9 日発表した 2025 年 3 月期決算は、売上高が前年比 8.1% 増の 4,543 億円とコロナ禍前の 19 年 3 月期を上回って過去最高となった。 営業利益は同 25.2% 増の 589 億円、純利益は同 13.6% 増の 436 億円だった。 増収増益はコロナ禍からの回復で 4 年連続となる。 事業別では、訪日客が増えた恩恵などを受けたホテル業や、不動産賃貸業の伸びが目立った。 鉄道旅客運輸収入も 1,512 億円と、1,514 億円だった 19 年 3 月期とほぼ並んだ。 また、日韓航路の高速船で浸水を隠蔽して運航していた問題は、発覚後に運航停止が続いたことなどから利益を 10 億円強押し下げる要因となったという。 古宮洋二社長は記者会見で、売上高が過去最高になったことについて「景気も少しずつ良くなってきているということと、社員の頑張りを含めて、こういう結果が出た」と強調。 一方で、鉄道事業については「心配していることがある」とし、九州新幹線の福岡 - 鹿児島中央間など、長距離の利用が十分に回復していない点を課題に挙げた。 26 年 3 月期の業績見通しは、今年 4 月の運賃引き上げに伴う増収などで、売上高は同 6.4% 増の 4,833 億円、営業利益は同 14.6% の 676 億円、純利益は同 17.0% 増の 511 億円を見込んでいる。 (江口悟、asahi = 5-9-25) トヨタ、25 年度の純利益 35% 減 2 年連続減益へ 関税など打撃
記事コピー (11-18-15〜5-8-25) 三菱自、鴻海傘下開発の EV 投入へ覚書 26 年後半に豪州などで発売 三菱自動車は 7 日、台湾の受託生産大手、鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下企業が開発する電気自動車 (EV) を、2026 年後半にオーストラリアとニュージーランドで発売すると発表した。 供給に関する覚書を締結した。 生産委託した車を三菱自が自社ブランドで販売する「OEM」方式を想定している。 現地の厳しい環境規制に対応するため、自前で開発するより供給を受けてラインアップを強化するのが最適と判断した。 生産は台湾で行う方針だ。 北米では、三菱自の筆頭株主の日産自動車が開発する新型EV「リーフ」を土台にした車を 26 年後半に発売する。 鴻海は、iPhone (アイフォーン)やゲーム機などの受託生産で成長した。 16 年には電機大手のシャープを買収し、近年は新たな成長分野として EV に注力している。 責任者で元日産首脳の関潤氏は 4 月に都内で講演し、27 年までに乗用車やバスなど複数の EV を日本で展開する方針を示した。 (松岡大将、asahi = 5-7-25) フォルクスワーゲン、1 - 3 月期純利益は 4 割減 中国での苦戦響く ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン (VW) が 30 日発表した 2025 年 1 - 3 月期決算は、純利益が前年同期比 43.4% 減の 18 億 3,100 万ユーロ(約 2,970 億円)だった。 中国で苦戦し、収益への貢献が大きいポルシェの販売が前年同期を大きく下回ったことなどが響いた。 売上高は同 2.8% 増の 775 億 5,800 万ユーロ。 グループ世界販売は同 1.4% 増の 213 万台。 主力の欧州や北米で販売が伸びた一方、販売の約 3 割を占める中国は減少した。 本業のもうけを示す営業利益は同 36.9% 減の 28 億 7,300 万ユーロ。 欧州連合 (EU) 酸化炭素 (CO2) 排出規制への対応に伴う引当金や構造改革費用などの計上が響いた。 トランプ米政権が 3 月下旬に発表した輸入車への追加関税を受けて在庫評価を見直した。 ただ、関税の本格的な影響は業績に反映されていない。 関税の影響次第では減益幅が広がる恐れがある。 売上高に対する営業利益の割合は前年同期の 6.0% から 3.7% に低下。 VW は収益力の向上を目指してドイツ国内で人員削減などのコスト削減策を進めている。 (ハンブルク・寺西和男、asahi = 4-30-25) 料金所出た直後に高速道に再入場し、逆走か 東北道の 3 人死亡事故 栃木県那須塩原市の東北自動車道上り線で 4 月 26 日夜、逆走車が他の車に正面衝突するなどで 3 人が死亡した事故で、逆走車は下り線から黒磯板室インターチェンジ (IC) の料金所を出た後、すぐに入り直し、上り線を逆走した可能性が高いことが栃木県警への取材でわかった。 同料金所を逆走車と特徴のよく似た乗用車が出入りする様子が監視カメラに映っていたという。 同料金所に入ると、下り線と上り線の分岐がある。 この車は上り線側の道を進み、信号機のある Y 字交差点で右に向かうべきところを、何らかの理由で左に進んで逆走したとみて調べている。 県警によると、車は約 500 メートル逆走した地点で別の乗用車に接触。 そのまま走り続け、さらに約 2.7 キロ先で乗用車と正面衝突し、それぞれの車の運転手が死亡した。 接触事故は走行車線で、衝突事故は追い越し車線で起きたという。 今回の事故を受け、県警と県、NEXCO 東日本は、「平面 Y 型」と呼ばれるこうした交差点での誤進入を防ぐための対策を協議している。 (高橋淳、asahi = 4-30-25) ◇ ◇ ◇ 栃木の東北道で車が逆走、正面衝突など計 3 人死亡 約 3 キロ走行か 栃木県那須塩原市の東北自動車道上り線で 26 日午後 10 時ごろ、逆走した乗用車が別の乗用車と正面衝突する事故があった。 栃木県警によると、それぞれを運転していた宇都宮市の前原勇太さん (42) と、岩手県北上市の会社員、平岡勝利さん (56) が死亡した。 前原さんの車が逆走したという。 さらに約 20 分後、この事故の影響で起きた渋滞の最後尾の乗用車に大型トラックが追突する事故も発生。 乗用車に乗っていた埼玉県川越市の長嶋弓子さん (60) が亡くなった。 発表によると、追突事故は計 6 台が関係し、計 10 人が負傷。 そのうち男性 2 人が骨盤骨折などの重傷を負った。 県警はトラックを運転していた岩手県陸前高田市のトラック運転手炭釜秀一容疑者 (54) を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で逮捕した。 正面衝突事故は、ほぼ直線の 2 車線のうちの追い越し車線で起きた。 逆走車は衝突事故現場の 1 - 2 キロほど手前で、別の車と接触事故も起こしていたという。 県警には衝突事故の直前に、事故現場から約 3 キロ離れた黒磯板室インターチェンジ (IC) 付近で「車が逆走している」という通報が相次いでいたという。 逆走車は同ICか、併設の黒磯パーキングエリアから上り線に進入したとみられる。県警が逆走の原因など詳しい状況を調べている。 一連の事故の影響で、東北道上り線は那須 IC - 黒磯板室 IC 間が 26 日午後 10 時過ぎから 27 日午前 6 時半まで通行止めになった。 「相当な衝撃だったと思う。」 埼玉県の 40 代の男性会社員は 27 日午前、朝日新聞の取材にそう話した。 26 日午後 10 時過ぎ、宮城県から自宅に向かう途中、東北道上り線の那須高原サービスエリア(栃木県)を出た所で渋滞に巻き込まれた。 通行止めとなり、約 3 時間動けなかったという。 その後、事故現場を通ると、パトカーや救急車を含む複数の車両が 10 台以上集まっていた。 事故に遭ったとみられる車両はドアがへこみ、道路を遮るように止まっていたという。 別の男性会社員 (32) は、事故現場手前の白河インターチェンジ(福島県)付近で「逆走車あり」の警告表示を見た。 まもなく渋滞に巻き込まれたという。 栃木県内の東北道では昨年も逆走による死亡事故があった。 取材に、「いつ自分が巻き込まれるかという怖さでいっぱい。 悲惨な事故の加害者にも被害者にもならないよう気をつけなければ」と答えた。 (岡本智、玉那覇長輝、久保田一道、高橋淳、asahi = 4-27-25) |