ラスベガス - LA を結ぶ高速鉄道、2028 年に開通予定

ラスベガスとロサンゼルス郊外を結ぶ高速鉄道プロジェクト「Brightline West (ブライトライン・ウェスト)」が、バイデン政権から 30 億ドル(約 4,400 億円)の助成金を獲得したようだ。 この高速鉄道は、ラスベガスのダウンタウンとカリフォルニア州南部の都市ランチョクカモンガ間を時速 200 マイル(時速 320km)以上で走行するとのこと。 2028 年に開催予定の「ロサンゼルスオリンピック」までに完成させるのが目標だという。

「Brightline West」は、「もっとも環境にやさしい高速鉄道」を目指している。 なんでも、走行に必要な電力はロサンゼルスとラスベガスの間の砂漠にある太陽光発電所から入手するそうだ。 ちなみに、「Brightline」はフロリダ州で既に高速鉄道を運行しているとのこと。 また、「Brightline West」とは別のプロジェクトだが、カリフォルニア州では 1,000 億ドル規模の高速鉄道計画が進められているんだそう。 車社会と言われるアメリカで、高速鉄道整備の動きが活発化しているようだ。 (Tabi Labo = 1-8-24)


JR 西日本、毎日運転の臨時「はるか」を定期列車化、9 両編成も継続

特急「はるか」はコロナ禍の影響で利用者が著しく減少し、2020 年 9 月から一部列車の運転を取りやめた。 JR 西日本は特急「はるか」の増結用として 3 両編成の 271 系を導入し、2020 年 3 月から「はるか」を 9 両編成(281 系 6 両編成 + 281 系・271 系 3 両編成)としたが、利用者減少にともない 6 両編成(281 系)に減車しての運転となったため、271 系は一部を除き運用されない時期が続いた。

その後、水際対策の緩和等で関西国際空港の利用者増加が見込まれるとして、2022 年 11 月から「はるか」の全列車で運転再開。 ただし、現在も日中時間帯の列車等は毎日運転の臨時列車となっている。 列車編成に関して、「JR おでかけネット」では下り「はるか 1・15 号」と上り「はるか 2・4 号」のみ 9 両編成、他の定期列車は 6 両編成とされているが、実際には日中時間帯の列車も含め、9 両編成での運転となっている。 JR 西日本は 3 月に実施するダイヤ改正で、毎日運転の臨時列車も含めた全列車を定期列車とすることを決定。 9 両編成での運転も継続することとした。

なお、今年度の年末年始期間(2023 年 12 月 28 日から 2024 年 1 月 4 日まで)、特急「はるか」の利用者数は 8 万人とされ、前年度比 176%・2018 年度比 107% とのこと。 前年度の利用を大きく上回っただけでなく、コロナ禍前の 2018 年度も上回る利用状況となっている。 (MN 鉄道ニュース = 1-6-24)


交通事故死者数、8 年ぶりに増加 2 年連続で大阪が最多、最少は佐賀

全国で昨年 1 年間に交通事故で亡くなったのは 2,678 人で、前年を 68 人上回った。 前年より増えたのは 8 年ぶり。 警察庁が 4 日、発表した。  警察庁は、新型コロナによる行動制限が緩和され、社会活動が活発化したのが一因とみている。 都道府県別では、大阪が 148 人(前年比 7 人増)で 2 年連続で最多となり、愛知 145 人(8 人増)、東京 136 人(4人増)と続いた。 最少は佐賀の 13 人(10 人減)で、次いで鳥取 14 人(増減なし)、福井 20 人(7 人減)だった。

前年から最も増加したのは 28 人増の福岡(103 人)で、一番減ったのは 25 人減の岐阜(50 人)、岡山(49 人)だった。 松村祥史国家公安委員長は「8 年ぶりに増加に転じたことを重く受け止めている。 歩行者の安全確保や、飲酒運転などの悪質・危険な交通違反の取り締まりを、これまで以上に効果的かつ強力に推進する」とのコメントを発表した。 政府は 2025 年までに死者を 2千人以下にする目標を掲げている。 (板倉大地、asahi = 1-4-24)

昨年の都道府県ごとの
交通事故死者数
( ) 内は昨年比
東京136人(+4人)
大阪148人(+7人)
鳥取14人(+/-0人)
島根22人(+6人)
全国2,678人(+68人)

来るぞ「E8 系」山形新幹線の新型まもなくデビュー! 秋田新幹線の E6 系ベース でも全然違う!?

最高速度を E3 系の 275km/h から 300km/h へ引き上げ

相鉄・東急直通線や宇都宮ライトレールの開業など、多くの動きがあった 2023 年の鉄道。 新型車両では、山形新幹線の E8 系が姿を現しました。 いよいよ 2024 年春に営業運転を開始する予定です。  E8 系は、山形新幹線としては 400 系、E3 系につづく 3 世代目となります。 川崎車両と日立製作所で計 15 編成を製造し、同数が存在する E3 系を置き換える見込み。 最高速度が E3 系の 275km/h から 300km/h へ引き上げられたことが特徴です。

デザインは、フェラーリのデザイナーとして知られる奥山清行さんが代表を務める KEN OKUYAMA DESIGN が監修。 なお、KEN OKUYAMA DESIGN は秋田新幹線 E6 系や北陸新幹線 E7 系・W7 系なども手がけています。 外観は E6 系に似ているものの、「鼻先部分」は 13m から 9m に短くなりました。 E8 系の最高速度は 300km/h で、E6 系の 320km/h より低く、この速度域ならそこまでのロングノーズである必要はないといいます。 また、E6 系の定員は 330 人でしたが、E8 系では 355 人に増加しており、速達性と輸送力を両立させています。 (乗りものニュース = 1-3-24)


首都圏「特大直通ネットワーク」が誕生! 影響は西日本まで!?
 相鉄・東急直通線は何を変え、どう進化するのか

総延長約 250km、7 社局 14 路線の巨大鉄道ネットワークが誕生

2023 年、鉄道業界では、相鉄・東急直通線(相鉄新横浜線と東急新横浜線)が開業するなど、大きな動きがありました。 2024 年はそれがさらに進化しそうです。 2023 年 3 月 18 日、東急新横浜線と相鉄新横浜線の日吉 - 新横浜 - 羽沢横浜国大間が開業。 相鉄線方面から新横浜や東京都心への利便性が向上したほか、東急線からも新横浜に行きやすくなりました。

東急・相鉄新横浜線は、首都圏の各線と直通運転を行うことで、神奈川県から東京都、埼玉県に至る総延長約 250km の広大な鉄道ネットワークが形成されました。 整備主体となった鉄道・運輸機構によると、関係する鉄道路線は 7 社局 14 路線、運行される車両は 17 種類もあります。 相鉄線から土休日の早朝に 1 本だけ運転される「海老名発小川町行き」は 4 会社・6 路線を経由し、走行距離は 116.4km にもおよびます。 また、1 文字違いでルートが全く異なる「川越行き」と「川越市行き」の表示が駅の電光掲示板に並ぶことなども話題を集めました。

上記のように、前例のない複雑な直通運転に対応するため、多様な車両の点検・故障対応や車両運用の準備が進められてきました。 また、乗り入れ各社と協力し、運輸指令所や乗務現場でシミュレーションを行うなど、綿密な調整も行われたといいます。 工事や運行面での取り組みが評価され、相鉄・東急直通線は 2023 年 10 月、第 22 回日本鉄道賞「大賞」を受賞しています。

影響や利用状況は? 2024 年春にダイヤ改正へ

新線の開業は新幹線にも影響を及ぼし、東海道新幹線では 2023 年 3 月のダイヤ改正から新横浜始発・新大阪行きの臨時「のぞみ」の運行が開始されました。 それに先駆けて「東急線から新幹線へ。」と題したプロモーションも始まり、JR 東海や JR 西日本、阪急電鉄も参加。 地域を越えた鉄道会社の連携が見られました。 東武東上線から新横浜駅までの直通列車を運行する東武鉄道も、ダイヤ改正の特設サイトを開設し、「新横浜駅まで乗り換えなし」をアピールするなど、新横浜駅の重要性が高まっています。

ただ、開業から半年以上が経った東急電鉄は 2023 年 11 月、東急新横浜線の輸送人員が当初計画の約 7 割にとどまっていることを明らかにしました。 定期外旅客については、新幹線利用者が転移したことや新横浜駅周辺のイベント需要で堅調なものの、定期旅客が当初の想定に及んでいないそう。 利用が定着するまでには約 3 年を見込んでいるといいます。 東急電鉄では今後、新駅として開業した新綱島駅周辺の再開発により、新横浜線の利用者が増加することを期待しています。 新綱島駅周辺では、駅直結の複合施設「新綱島スクエア」が 2023 年 12 月から順次開業しています。

相模鉄道は、2023 年度上期における相鉄新横浜線の 1 日あたりの輸送人員が約 7.9 万人だったと公表しました。 計画値の約 8.4 万人には及びませんでしたが、需要が定着する 2026 年度以降は約 13.5 万人に増加すると予測しています。 相鉄・東急直通線では 2024 年 3 月に輸送状況を踏まえたダイヤ改正が予定されており、近く概要が発表されるとみられます。 東急電鉄によると「これまで足りなかった部分を補う」ような改正になるそう。 どのような変化が生じるのか注目されます。 (乗りものニュース = 1-1-23)


ジェットスター、労組ストなどで 17 便欠航 帰省ラッシュに影響拡大

格安航空会社 (LCC) のジェットスター・ジャパンは 29 日、労働組合のストライキで人員が確保できなかったなどとして国内線 17 便の欠航を発表した。 この日は 113 便が運航を予定しており、影響を受ける利用客は約 2,600 人になるという。 年末の帰省ラッシュが本格化するなか、ストの影響が拡大した。 同社の労組は、未払い賃金の支払いなどを求めて、22 日から組合員を指定して行う「指名スト」に入り、28 日までに計 6 便が欠航していた。

29 日はスト開始以降で最多の 36 人が参加し、欠航便も急増した。 欠航便の利用客については、他の便への振り替えや、払い戻しなどの対応をとるという。 会社側は「労組と真摯に協議し、最良の着地点を見いだすことに全力を尽くす」としている。 労組は 30 日に 24 人、31 日に 23 人がストに入ることを会社側に通告している。 (三浦惇平、asahi = 12-29-23)


「宮崎に新幹線」調査費を県が計上方針、新八代 - 宮崎ルート「有力な選択肢の一つ」と位置づけ

宮崎県の河野俊嗣知事が 25 日、読売新聞のインタビュー に応じ、九州新幹線の新八代駅(熊本県八代市)と宮崎市をつなぐ新たな新幹線の整備構想を具体化させるため、県の新年度予算案に調査費を計上する方針を明らかにした。 ルート案や概算の事業費、需要予測などを示す考えで、河野知事は「(整備に向けた)議論の材料を提供したい」と述べた。

宮崎県を通る新幹線の整備事業を巡っては、福岡市から大分県を通過し、鹿児島県を結ぶ「東九州新幹線」構想がある。 全国新幹線鉄道整備法に基づき、1973 年に基本計画路線に決まったものの、整備計画路線への格上げには至っていない状態が続いている。 河野知事は東九州新幹線の整備を国に求めていく姿勢は維持すると強調。 新八代 - 宮崎ルートを「有力な選択肢の一つ」と位置づけた上で、「新幹線に対する機運を高める取り組みにしたい」と述べ、「世論を喚起し、県民と一緒に考えるきっかけづくりとして一石を投じたい」と説明した。 (yomiuri = 12-26-23)


分断国道「八十里越」ついに開通時期が具体に!
 歴史の酷道に "天空のバイパス" 初年度は "暫定" 2 段階の開通へ

国土交通省長岡国道事務所は 2023 年 12 月 15 日、新潟・福島県境で整備中の国道 289 号「八十里越」について、具体的な開通見込みを発表しました。 八十里越は、国道 289 号(新潟市 - 福島県いわき市)のうち、地図上で途切れた車両通行不能区間を解消する約 20.8km の事業。 14 のトンネル、16 の橋からなる約 20km の新道を建設し、日本有数の豪雪地帯にあって冬季に通行が確保されるルートを形成する目的です。

開通見込みについては 2021 年 4 月、「今後 5 か年程度で全線開通」と発表されていましたが、今回、より具体的に示されました。 工事が難航していることから、「令和 8 (2026) 年秋 - 令和 9 (2027) 年夏」と、やや後ろ倒しになる見込みです。 国交省の施工区間で 2023 年夏の豪雨による斜面崩壊箇所などの追加工事、想定外の強固な岩盤による工程遅れ、福島県施工区間の用地確保に時間を要していることや、追加の雪崩対策といった課題が発生しているといいます。

さらに、「令和 8 (2026) 年秋 - 令和 9 (2027) 年夏開通の際には、一部現道を活用した暫定開通となり、冬期間は通行止めとなります」とのことです。 暫定開通後、福島県施工区間の工事が完了次第、冬期間も含めた通年の全線開通となる予定で、その時期は改めて発表するとしています。

「八里の道のりが、あまりの険しさに八十里にも感じられる」とも言われた八十里越の車両通行不能区間として残る現道(実際にはけもの道の様相)は、幕末の戊辰戦争で長岡藩の河井継之助が、ここを通って会津に逃れるなど、歴史の舞台にもなりました。 そんな急峻な山地を縫うバイパスは、1986 (昭和 61)年の事業化から約 40 年越しの開通となる見込みです。 (乗りものニュース = 12-19-23)


JR 北海道、無人駅 5 駅廃止 ワンマン運転拡大も 来春のダイヤ改定

JR 北海道は 15 日、来年 3 月 16 日に実施するダイヤ改定で、利用者の少ない 5 駅を廃止すると発表した。 経費を削減し、経営改善につなげる。 運転士 1 人による「ワンマン運転」の区間も拡大する。 廃止するのは石勝線の滝ノ上駅(夕張市)、宗谷線の初野駅(美深町)、恩根内駅(同)、石北線の愛山駅(愛別町)、函館線の中ノ沢駅(長万部町)。 いずれも無人駅で、過去 5 年の平均乗客数が 1 日 3 人以下だった。 恩根内駅は 2021 年 4 月から地元の美深町が維持管理費を負担して存続していたが、今回、町が廃止に同意した。

JR 北は、乗客が 1 日平均 3 人以下の駅を廃止の検討対象としている。 無人駅でも、設備の修繕や除雪などで 1 駅年間 100 万円ほどの維持管理費がかかるといい、今回の 5 駅廃止で年間約 500 万円の費用削減効果があるという。 5 駅の廃止で道内は計 329 駅になる。 うち、無人駅が 233 駅。 自治体の管理駅は 17 駅になる。 このほか、函館線の岩見沢 - 滝川間の普通列車で新たにワンマン運転を導入し、岩見沢 - 旭川間はほぼ全てワンマン運転とする。 千歳 - 苫小牧間の一部普通列車もワンマン化する。

札幌と新千歳空港を結ぶ快速エアポートは、増加が見こまれる訪日客に対応するため、午前 9 時 - 午後 4 時は毎時 5 本から 6 本に増やし、1 日当たりの輸送力を 1 割増やす。 うち毎時 1 本は「特別快速」とし、停車駅を減らして時間を短縮する。 (新田哲史、asahi = 12-5-23)


国内航空初の中東直行便「JAL ドーハ線」全容明らかに!
移動時間「約 10 時間」短縮できる注目路線

乗り継ぎに効果絶大!

JAL (日本航空)が、日本の航空会社として初の中東への直行便である「羽田 - ドーハ(カタール)線」を、2024 年 3 月 31 日より運航開始します。 同社がその運航スケジュール、ならびに運賃などを 2023 年 12 月 7 日に発表しています。 JAL の羽田 - ドーハ線は毎日運航となり、ビジネス・エコノミーの 2 クラスを配するボーイング 787-9 を使用します。 運賃の目安としてはエコノミーが 17 万 4,000 円から、ビジネスが 34 万 4,000 円からとしています(燃油サーチャージ込)。

同路線の運航ダイヤは以下の通りです。

・JL059 便 : 羽田 22 時 50 分発 → ドーハ翌 4 時 40 分着
・JL050 便 : ドーハ 7 時 15 分発 → 羽田 23 時 55 分着

JAL によると、羽田 - ドーハ線の開設で、同社が加入する航空連合「ワンワールドアライアンスメンバー」であるカタール航空のドーハ発着の国際線ネットワークを通じ、ドーハから中東・アフリカ・南米方面にも接続が可能となるとのこと。 たとえば、羽田 - ヨハネスブルク(南アフリカ)の場合、従来のロンドン経由では 26 時間 50 分の移動時間を要していたのに対し、ドーハ経由になることで移動時間が 9 時間 40 分短縮され、17 時間 10 分でヨハネスブルグに到着できるといいます。 また同社は「乗り継ぎ時間を利用してドーハ市内を観光したり、ラウンジ施設でお好きな時間をお過ごしいただくなど、これからの旅の選択肢が広がります」としています。 (乗りものニュース = 12-7-23)


指宿枕崎線の赤字区間、将来の姿議論へ JR 九州が鹿児島県に提案

最南端枕崎線の場合

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北海道と本州むすぶ物流の大動脈 函館 - 長万部間の貨物線維持へ検討

在来線廃止でなく、貨物線として存続

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◇ ◇ ◇

JR 函館本線の長万部 - 小樽間、代替バス「運行困難」人材不足が深刻

在来線廃止でもバス便も無し

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赤字路線の存廃めぐり「もの言う株主」に 岡山・真庭が JR 株取得へ

中国地方のもう一つの路線

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伊予鉄道「7000 系」郊外電車に新型車両を導入 - 700 系は順次廃車に

伊予鉄道は 14 日、郊外電車(横河原線、高浜線、郡中線)に新型鉄道車両 7000 系を導入すると発表した。 2025 年 2 月(予定)に6 両(2 編成分)を導入した後、2027 年まで毎年 6 両(2 編成分)、3 年間で合計 18 両(6 編成分)を導入予定としている。 新型鉄道車両 7000 系は、人に優しいバリアフリー設計とし、脱炭素化に向けた省エネ性能向上を図りつつ、乗ってみたくなる未来型流線形のフォルムを採用。 オレンジ色のカラーリングにより、愛媛らしさを表現している。

車両製造は近畿車輛。 車体は軽量ステンレス製。 車両性能の向上により、既存の 700 系と比べて使用電力を約 50% 削減する。 VVVF 制御・回生プレーキ等で環境性能が向上するとともに、非化石電源由来の実質的に再生可能エネルギー 100% かつ CO2 フリーの電気を使用するという。 車内は車いすスペースやLCD 車内次駅案内表示器など導入したパリアフリー基準適合車両とされ、行先・次駅案内の英語表記と英語車内アナウンスで外国人観光客にも対応。 全扉上部にデジタルサイネージを導入し、中吊り広告のない広々とした車内となる。

7000 系は今後、2025 年 2 月に 6 両(3 両編成 x 2 編成)、2026 年 2 月に 6 両(3 両編成 x 2 編成)、2027 年 2 月に 6 両(3 両編成 x 2 編成)を導入予定。 投資額は 2025 年 - 2027 年の 3 年間で合計約 39 億円とされ、環境省の国庫補助金を活用する予定となっている。

新型車両の導入にともない、700 系は順次廃車に

なお、新型車両 7000 系の導入にともない、同社の郊外電車で活躍してきた 700 系は順次廃車に。 他社への譲渡等は予定していないとのこと。 700 系は京王帝都電鉄(現・京王電鉄)の 5000 系を譲り受けた車両で、現在は 19 両在籍している。 (木下健児、Mynavi = 11-14-23)


クロネコ親子、成田空港に初飛来 ヤマトグループの貨物 1 号機

宅配便サービス「クロネコヤマトの宅急便」を展開するヤマトグループの貨物専用 1 号機が 6 日、成田空港に初飛来した。 機体はグレーで、両側面の前方にクロネコの親猫が子猫を口にくわえた黒と黄色のシンボルマークを、尾翼に親子の猫の顔をデザインした。 2024 年 4 月に貨物輸送開始を予定。 運航や機体整備は日本航空グループが担う。

小型貨物機エアバス A321-200P2F 型機で、最大搭載重量は 28 トン。 改修していたシンガポールから台湾・台北経由でこの日、成田に到着した。 ヤマトグループは計 3 機を導入し、訓練飛行や整備の後、羽田・成田空港と新千歳・北九州・那覇空港間などで 1 日 21 便の運航を計画している。 同グループの貨物機の導入は、残業規制強化などに伴うトラック運転手の人手不足が懸念される「2024 年問題」などに対応するためで、安定的な輸送力確保やサービス品質の維持・向上、時間短縮につなげる。 日航にとっては貨物事業の強化となる。 運航はグループ会社「スプリング・ジャパン」が担当する。 (中村宰和、mainichi = 11-7-23)


新幹線延伸の駅で「はとバス」ならぬ「はぴバス」 背景に運転手不足

新幹線新駅でも/運転手不足を乗り越えて

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スバルが "空飛ぶモビリティ" を世界初披露

スバルは、東京ビッグサイトで開催中の「ジャパンモビリティショー 2023」で "空飛ぶ乗り物"「スバル エアモビリティ コンセプト」をワールドプレミアした。 このほかにも BEV コンセプトモデルの「スバル スポーツモビリティ コンセプト」なども初公開されている。 今回から、多様な乗り物を紹介する「モビリティショー」へと大きく舵を切った「ジャパンモビリティショー2023」。 スバルからは次世代モビリティとして、2 つのコンセプトモデルが世界初披露された。

なかでも注目すべきは"空飛ぶモビリティ"「スバル エアモビリティ コンセプト」だ。 電動化や自動化技術が進化するなか、スバルが目指す「より自由な移動」の未来を示したコンセプトモデルとして登場した。 「スバル エアモビリティ コンセプト」は現在、航空宇宙と自動車のエンジニアが協力し合い、飛行実証を進めているといい、実証化が楽しみな 1 台だ。

また「スバル スポーツモビリティ コンセプト」は、電動化時代にあっても日常から非日常まで意のままに運転し、どこでもどこへでも自由に走っていける愉しさを表現した BEV コンセプトモデル。 ドライバーを中心に四輪を意のままにコントロールするイメージを基本骨格とし、低く座りながらも視界と見切りの良さを確保することで、安心して走りを愉しめるパッケージにしたという。 エクステリアはボディパネルやキャラクターラインを極力なくし、張りのあるクリーンなデザインが生み出された。

このほかにも今後販売される「レヴォーグ レイバック『Limited EX』」やBEV「ソルテラ『ET-HS』」の改良モデル、「フォレスター」の特別仕様車「X エディション」など、最新の市販車モデルも初公開している。 「ジャパンモビリティショー 2023」は 11 月 5 日(日)まで東京ビッグサイトで開催中だ。 (早稲田康作、Openers = 10-30-23)


トヨタの燃料電池を使用したハイブリッド車両「HYBARI」、ジャパンモビリティショーで展示中!

2023 年 10 月 28 日(土)から 11 月 5 日(日)まで、東京ビッグサイトにて開催されるジャパンモビリティショー 2023(以下、JMS)。 そんな同イベントにおいて、トヨタの燃料電池を使用したハイブリッド鉄道車両「HYBARI (FV-E991 系)」が展示され、話題を呼んでいる。

鉄道事業者と自動車メーカーのタッグで開発された、未来の電車

「HYBARI」が展示されているのは JMS 会場内の西展示棟 1 階「Tokyo Future Tour」の出口付近。 同列車は FV-E991-1(1 号車)と FV-E990-1(2 号車)の 2 両編成となっているが、本イベントにおいては燃料電池が搭載された 2 号車のみが展示されている。 ちなみに「HYBARI (ひばり)」という車名は、「HYdrogen-HYBrid Advanced Rail vehicle for Innovation」の略で、「変革を起こす水素燃料電池と主回路用蓄電池ハイブリッドの先進鉄道車両」をイメージして決められたという。

トヨタの燃料電池技術と日立の電動技術を融合

ハイブリッド車両「HYBARI」は、JR 東日本、トヨタ自動車、日立製作所の 3 社協力のもと開発された試験車両。車両上部に設置された水素タンクに充填された圧縮水素を床下に搭載された燃料電池に供給し、空気中の酸素と化学反応させることにより電力を得る仕組みだ。 この燃料電池に「MIRAI」などの燃料電池車で培ったトヨタの技術が応用されている。

JR 東日本は「ゼロカーボン・チャレンジ 2050」をスローガンに、グループ全体で 2050 年度までに CO2 排出量を実質ゼロとすることを目標として掲げており、「HYBARI」の試験導入もそのチャレンジの一環と位置付けられている。 そんな同車の開発時のコンセプトとして「鉄道技術と自動車技術の融合」を謳っていた経緯もあり、本イベントでの展示に至ったようだ。 (モーターマガジン = 10-28-23)


「空飛ぶウミガメ」 3 号機が初就航 「待ちに待った」フライングホヌ

ウミガメが描かれた ANA のエアバス A380 型機「FLYING HONU(フライングホヌ = 空飛ぶウミガメ)」の 3 号機が 20 日夜、成田 - ホノルル線に初就航した。 2021 年 10 月に成田空港に到着して以来、コロナ禍で 2 年間かかり、多くのファンがお祝いに駆けつけ、搭乗した。 搭乗ゲート前でセレモニーが開かれ、乗客は窓越しに 3 号機を撮影したり、ホヌ 1 - 3 号機のマスコット「ラニ」、「カイ」、「ラー」の着ぐるみと記念撮影したりした。 3 号機と同じオレンジ色の服や、初就航を祝う手作り T シャツを着たファンもいた。

全日本空輸成田空港支店の岡功士支店長は「待ちに待っていました。 ぜひ初フライトをお楽しみいただきたい。 機内でワクワクを体験し、ハワイでの楽しい思い出づくりをしていただければ幸いです。」とあいさつした。 円安も影響して同線の 10、11 月の予約はコロナ禍前の 6 割ほどだが、年末年始は 9 割まで回復してきているという。 3 号機の初便は乗客 320 人を乗せて午後 9 時 24 分にゲートを出発。 ANA 社員ら約 70 人が、ペンライトや横断幕を手に見送った。

夫婦でハワイ旅行に発つ東京都江東区の会社員平居勲さん (51) は「かわいくて新しい機材なので、ハワイに行く楽しみが増えました」と話した。 ハワイで泊まらずに 3 号機で往復するという神奈川県海老名市の石井義明さん (58) は「ANA と、かわいいラーちゃん(3 号機)が大好きな仲間たちと、待ちに待っていました。」 オレンジ色の服装の山口県周南市の会社役員國田まゆみさんは「2 階建ての大きな機体にかわいい塗装というギャップが好き。 ハワイでも 3 号機の写真を撮りたい。」と楽しんでいた。(上沢博之、asahi = 10-22-23)

前 報 (10-17-21)


新型ホンダジェット、名称は「エシュロン」に 26 年の初飛行目指す

ホンダは 10 月 17 日、子会社の米 Honda Aircraft Company (HACI) が開発中の小型ビジネスジェット機を「HondaJet Echelon (ホンダジェット・エシュロン)」と命名したと発表した。 2026 年の初飛行を目指して開発を進める。 17 日(現地時間)から米国ラスベガスで開催される世界最大のビジネス航空機ショー「2023 NBAA-BACE」に合わせて発表した。 会場ではエシュロンのモックアップと現在販売している「HondaJet Elite II」を展示するという。

エシュロンは 11 人乗りの小型ジェット機で、現在 HACI が生産している「HondaJet Elite II」より 1 クラス上の「ライトジェット機」に分類される。 主翼の上面に配置するエンジンや自然層流翼型ノーズ、コンポジット胴体といった独自技術を進化させ、競合のライトジェット機より約 20% 燃費を向上。 ノンストップでアメリカ大陸を横断できるとしている。 HACI は、ちょうど 2 年前の NBAA-BACE でエシュロンにつながる「HondaJet 2600 Concept」を参考展示し、今年 6 月に製品化を決定した。 24 年半ばまでに初号機の製造を始め、26 年中に初テスト飛行を実施。 28 年に型式証明を取得する計画となっている。 (ITmedia = 10-17-23)


伊予鉄道「鉄道・バス大減便」が示す、地方交通の未来 坊ちゃん列車も運休へ

乗客減少の次は運転手不足

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4.8km の長大トンネルで「岐阜 - 福井」最短無料直結 国道 417 号「冠山峠道路」ついに 11 月開通

国土交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所は 2023 年 9 月 29 日、建設を進めてきた国道 417 号「冠山峠道路」が、11 月 19 日 17 時に開通すると発表しました。 岐阜と福井を最短距離で結ぶ新たなルートです。 国道 417 号は岐阜県大垣市を起点とし、福井県南越前町に至る延長約 150 kmの道路です。 大垣市を出ると池田町を経て揖斐川沿いを北上。 上流の揖斐川町では日本一の貯水量を誇る徳山ダム(徳山湖)の横を通ります。 福井県側は池田町・越前市・鯖江市・越前町を経由します。 このうち岐阜・福井の両県にまたがる冠山峠付近は、国道が途切れています。

クルマで峠を越えるには、幅が狭く急勾配と急カーブが 20km 近く続く林道を走る必要がありますが、悪天候時は通れず、冬期通行止めも年間 200 日近くに上るといった課題があります。 冠山峠道路は、この区間をショートカットする延長 7.8km の新しい道です。 標高 1256.6m の冠山の直下を長さ 4,834m の冠山トンネルで一気に通過し、国道の断絶区間をつなぎます。 道路は幅員 7m、車道 2 車線、設計速度 50km/h で整備されます。 通行料は不要です。 また、道路の建設は国が担ってきましたが、開通後の管理は、福井県と岐阜県がそれぞれの県域を担います。

岐阜県から福井県へ向かう主な道路は、名神 + 北陸道と、東海北陸道 + 中部縦貫道(国道 158 号)の 2 ルートがありますが、今回 "第 3 のルート" としてこの冠山峠道路が加わります。 岐阜県揖斐川町から福井県池田町へは現在、名神・北陸道経由で約 150km・約 150 分、冠山峠の林道経由で約 80km・約 155 分かかりますが、冠山峠道路が開通すると約 65km・約 85 分まで短縮される見込みです。 この両町にまたがる国道 417 号には「クラウンロード」という愛称が付けられ、豊かな自然や観光を楽しめるドライブルートとして今後 PR されます。 (くるまのニュース = 10-8-23)


20 年ぶり、JAL の新たな国際線の「顔」 個室完備で年内就航へ

日本航空 (JAL) は 2 日、国際線に就航する欧州エアバス社の大型機「A350-1000」の内装と機内サービスを発表した。 ファーストクラスとビジネスクラスの計 60 席が初めて扉付きの個室タイプとなる。 年内に就航する予定。 全 239 席で、プレミアムエコノミー、エコノミーを含む四つのクラスでシートを一新した。 個室化でプライバシーを重視する需要に応える。  座席のモニターを大きくし、ワイヤレスのヘッドホン、イヤホンをつなげるようにした。

JAL では、欧米の大都市向けの路線に投入する国際線の「顔」として、約 20 年ぶりの新機材となる。 A350 はまず羽田 - ニューヨーク線で就航し、従来の米ボーイング「B777-300ER」を約 5 年かけて入れ替えていく計画だ。 燃費も従来と比べて最大 25% 改善する。 当初 11 月下旬としていた就航時期は、コロナ禍で部品の納期が遅れたことから「年内」となった。 (高橋豪、asahi = 10-2-22)


ようこそ北陸新幹線 新区間 6 駅で市民が歓迎 W7 系、一般に初公開

ようこそ、新幹線 - - 来年 3 月 16 日の金沢 - 敦賀間の開業を控え、同区間の各駅で 1 日、歓迎セレモニーがあった。 9 月末から同区間で試験走行を始めた JR 西日本の営業用車両「W7 系」が一般向けに公開されるのはこの日が初めてで、抽選で選ばれた参加者は喜びを見せていた。 新しく停車する石川県の 2 駅(小松、加賀温泉)と福井県の 4 駅(芦原温泉、福井、越前たけふ、敦賀)であった。 小松駅と加賀温泉駅では、約 4 倍の倍率から選ばれた各 500 人が参加。 まっさらの駅構内をうれしそうに歩いた。

2 駅の間の移動中には、田畑に車を止めて撮影する住民の姿も至る所で見られた。 小松駅では午前 10 時 33 分、ヘッドライトをつけたW7 系が入ると、カメラを構える人垣ができた。 セレモニーでは馳浩知事が祝福の言葉を述べ、「これまで苦労された方々がいることを忘れず、南加賀の振興に一生懸命取り組んでいきたい」などとあいさつ。 出迎えた小松市立芦城小 6 年の明正いこいさんは「観光客にいっぱい来てもらって、加賀の良さを知ってほしい」と述べた。

政争の具にもなった北陸新幹線

駅の位置決定や予算取りなどをめぐって紆余曲折があり、半世紀を要した北陸新幹線の県内全線開業。加賀温泉駅のセレモニーでは、南加賀選出の森喜朗元首相の秘書を務めた宮元陸加賀市長が、「別名『政治新幹線(政治対立の具になったとの意)』と呼ばれてきたことを思うと本当に感無量」と語った。 森氏とは式典前に電話で話し、「これからが大事だ」と何度も言っていたという。

同駅の課題となった停車本数増に向け、「まずは集客できる駅を、自助努力で実現していく必要がある」と述べた。 また、あいさつでは JR の関係者を前に、敦賀より先の延伸について「あとは米原ルート、ぜひお願いします。 気合を入れて。」と語る場面もあった。 加賀温泉駅で自分のカメラを持参し、新幹線を動画に収めた、加賀市立作見小 6 年の永井琉翔さんは「住んでいる町に新幹線が来るなんてうれしすぎる。 動画は一生、大事にします。」と喜んでいた。

福井駅や敦賀駅でも歓迎

福井駅では午後 1 時 50 分ごろ、市消防局音楽隊の華やかな音色が響くなか、市民ら約 500 人がうちわをふって出迎えた。 東村新一・福井市長や近隣市町の首長らが子どもたちと一緒にお祝いのくす玉を割った。 東村市長は「整備計画決定から半世紀。 長年の願いである開業を迎えられるのは先人のご尽力のたまもの。 北陸新幹線は、新しい人の流れをつくり、福井の未来に向けて夢と希望を運んでくれる。」とあいさつした。

公募の一般参加枠は、定員 200 人に対して約 1,500 人が申し込み、倍率は 5 倍に。 会社員舟木景介さん (55) は「抽選に当たり『やった』と思った。 写真を SNS にアップしたい。」と話した。 福井市木田小 6 年の吉田大悟さん (11) は「他県と新幹線でつながると思ったらすごい。 W7 系は初めて見たけど、かっこいい。」 同 6 年の鶴田和花(のどか)さん (12) は「新幹線が通ったら、単身赴任中のパパと会いやすくなるのがうれしい」と話した。

開業後のターミナル駅となる敦賀駅では午後 4 時過ぎ、敦賀市など嶺南 6 市町から応募で選ばれた約 500 人が「銀河鉄道 999」の吹奏楽が演奏される中、手旗を振り出迎えた。 到着後、運転士にこの日が誕生日という上田ひかりさん (5) から花束が贈られた。 米沢光治市長は「新幹線延伸を生かし、2、3 年、10 年と継続してまちづくり、地域づくりに取り組みたい」と話した。 おおい町から夫婦で来た知見豊次さん (77) と由紀子さん (70) は「来年の 3 月が待ち遠しい。 早く敦賀から新幹線に乗って、長野とか全国を旅したい。」と話した。(土井良典、永井啓子、佐藤常敬)

開業に向けた CM 動画の撮影も

福井県が制作する北陸新幹線のプロモーション動画の撮影会も 1 日、芦原温泉、福井、越前たけふ、敦賀各駅のホームや、沿線の新幹線が見える場所で行われ、抽選で選ばれた県民約 1 千人が「情熱駅長」として「出演」した。 福井駅では約 40 人が、思い思いの格好をして、「情熱駅長」とかかれた旗を振り、W7 系車両を出迎えた。 カニのかぶりものをした人や、恐竜の着ぐるみ姿の子どももいた。 県では、この日撮影した動画を編集し、来年 3 月の開業日の前後に、首都圏を中心にテレビ CM として流し、福井の盛り上がりを全国にアピールする。 県のユーチューブチャンネルでも公開する。 (永井啓子、asahi = 10-1-23)


全線再開から 1 年の秘境路線は今 利用客は 1.6 倍になったけれど …

JR 東、只見線の場合

記事コピー (9-30-23) 初 報 (10-1-22)