スバル、SUV 「クロストレック」を来年発売 衝突回避機能が進化

スバルは新型の SUV (スポーツ用多目的車)「クロストレック」を来年発売する。 現在「XV」の名称で販売中の SUV を約 5 年ぶりに全面刷新し、これを機に北米市場で用いている名称に統一する。

衝突などを回避するための運転支援システム「アイサイト」を進化させ、安全性を高めた。 前方の障害物などを検知するカメラを従来の二つから三つに増やし、交差点を行き来する人や自転車などをより広角に確認できるようにした。

2 リットルの直噴エンジンをモーターが補助するマイルドハイブリッド車。 四輪駆動と前輪駆動で計四つのグレードがあり、価格は税込み 266 万 2 千 - 328 万 9 千円。 まず国内で発売し、月 2,600 台の販売を計画する。 その後、米国など海外でも順に展開予定という。 (近藤郷平、asahi = 12-1-22)


鉄道の難所・板谷峠を延長 23 キロの「米沢トンネル」で抜ける JR 東と山形県

新しい夢 - 新幹線改良と延長

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スカイマーク、737MAX 最大 12 機導入 737-10 も

スカイマーク (SKY/BC) は 11 月 10 日、ボーイング 737MAX を 2025 年から最大 12 機導入すると発表した。 現在運航している 737-800 の後継機で、737-8 (737MAX 8) を 6 機リース導入し、737-8 と開発中の 737-10 を対象に購入契約の締結に向けて基本合意した。

スカイマークは、現在 737-800 (1 クラス 177 席)を 29 機保有。 2025 年 4 - 6 月期から 6 機の 737-8 を順次リース導入していく。 リース契約とは別に基本合意したのは、確定発注 4 機とオプション 2 機の最大 6 機で、737MAX の標準型である 737-8 と、超長胴型の 737-10 の 2 機種を対象に検討を進め、正式契約の締結に向けてボーイングと協議していく。 基本合意分の機体は、2026 年度から順次導入する。

メーカー標準の座席数は、737-8 が 1 クラス 189 席。 737MAX ファミリーの中で胴体長がもっとも長い「最大の 737MAX」となる 737-10 が同 230 席。 全長は737-8が 39.5m、737-10 は 4.3m 長い 43.8m で、航続距離は 737-8 が 6,570km、737-10 が 5,740km となる。 エンジンはいずれも CFM インターナショナルの新型エンジン「LEAP-1B」を採用している。 737-10 は現在開発中で、ボーイングは 737-10 の型式証明取得の期限を 12 月としている。 今年 7 月にロンドン近郊で開かれたファンボロー航空ショーでは、飛行試験機が飛行展示を披露した。 (AviationWire = 11-10-22)


「世界最大の LNG 燃料クルーズ船」が竣工 デカさ競争突入? でも「LNG = 答え」にならなさそう

長さは東京タワー並みでエコ 世界最大の LNG 燃料クルーズ船登場

超大型の豪華クルーズ船も、ついに「LNG (液化天然ガス)燃料」の時代です。 スイスの大手船社 MSC グループの MSC クルーズが初めて導入する LNG 燃料クルーズ船「MSC ワールドエウローパ(21 万 5,863 総トン)」が 2022 年 10 月 25 日、建造ヤードの仏アトランティーク造船所で引き渡されました。

全長は 333m と東京タワーの高さに匹敵。 幅は約 47m、高さは約 68m で、客室数 2,622 室、乗客定員 6762 人となっています。 船内にはバーやコーヒーショップ、ティーハウスなどに加えてクラフトビールの醸造所も置かれており、MSC クルーズでは同船を「洋上の近代都市」としてクルーズ業界の新しいスタンダードを確立することを目指しています。

「MSC ワールドエウローパ」は世界最大の LNG 燃料クルーズ船であるとともに、MSC クルーズの新ブランド「MSC ワールドクラス」の 1 番船として大きな期待がかけられています。 また、2 番船でアメリカ市場向けとなる「MSC ワールドアメリカ」もすでに起工しています。

「MSC ワールドエウローパ」は、主機に LNG と MGO (マリンガスオイル)の両方を燃料として使用できる 2 元燃料 (DF) 機関「バルチラ 46DF エンジン」を採用しました。 LNG 使用時は国際海事機関 (IMO) の規制基準を全てクリアできるものの、MGO で航行する場合を考慮してNOx (窒素酸化物)排出を 90% 削減する選択的触媒還元 (SCR) システムを搭載しています。

加えて、陸上から電力の供給を受けられる陸電機能も実装し、必要なインフラが整っている港では、接岸中にエンジンを停止し排ガスや騒音を低減できます。 さらに世界初の試みとして、LNG を燃料に使用する SOFC (固体酸化物形燃料電池)を搭載、電気化学反応によって電気と熱を生成し、船内に供給します。 MSC クルーズは同船を、現代のクルーズ船における燃料電池技術の開発を加速させるためのテストベッドと位置付けており、将来的にはハイブリッド推進ソリューションの開発へとつなげていく考えです。

「世界最大」は 1 年 3 か月ほどで更新 マジでデカい LNG 燃料船が出る

LNG は従来の舶用燃料と比較して、CO2 (二酸化炭素)を最大 25%、SOx (硫黄酸化物)や粒子状物質 (PM) などの大気汚染物質の排出をほぼゼロにし、NOx を大幅に削減できます。このため近年は、自動車船や原油タンカー、バルカーなどで LNG 燃料船が竣工しており、クルーズ船においては、MSC 以外にも建造が進められています。

アメリカを拠点とするロイヤル・カリビアン・インターナショナルが 2024 年 1 月の就航を予定している「アイコン・オブ・ザ・シーズ」も、燃料に LNG を採用します。 同船の規模は 25 万 800 総トンで、乗客定員は乗務員も合わせると、最大 9,950 人に上ります。 世界最大の LNG 燃料クルーズ船の称号は、「MSC World Europa」竣工から 1 年 3 か月ほどで「アイコン・オブ・ザ・シーズ」へと移る見込みです。

ほかにも、「飛鳥 II」を運航する日本郵船グループの郵船クルーズがドイツの造船所マイヤーベルフトに発注した新造船(5 万 1,950 総トン)、米プリンセス・クルーズが伊フィンカンティエリに発注した新造船「サン・プリンセス」(17 万 5,500 総トン)なども、LNG 燃料を使用するエンジンを搭載します。 日本の内航船に目を向ければ、商船三井グループのフェリーさんふらわあが、国内初の LNG 燃料フェリー「さんふらわあ くれない/むらさき(1 万 7,300 総トン)」を 2023 年から投入することが決まっています。

ただ、LNG が舶用燃料として主流になるのかは難しいところがあります。 MSC クルーズは LNG について「現在利用できる最もクリーンな舶用燃料」と評価し、大規模な利用が可能な脱炭素燃料が出てくるまでの "つなぎ" と位置付けています。

もう見えている「LNG の次」しかし課題も

LNG 燃料船が竣工していく一方で、さらなる低炭素燃料への転換を見越した動きも始まっており、各船社は、選択の余地を残しつつ新造船を発注しています。 2022 年 7 月に MSC クルーズがフィンカンティエリに発注したクルーズ船のうち 2 隻は、LNG 燃料エンジンと水素燃料電池の両方を搭載。 液体水素タンクなどが船内に置かれ、客室やパブリックスペースなどクルーズ船の運航に必要な電力を生産し、港内では純粋に水素燃料電池のみでゼロエミッション航行をするとしています。

商船では既存のインフラが使用できるメタノール燃料の導入が増えており、英船級協会ロイド・レジスターも「初期市場導入」へと移行したと評価しています。 2022 年に入ってから、デンマークの海運大手 AP モラー・マースクやシンガポール船社の X プレスフィーダーズ、AAL シッピングが合計 26 隻のメタノール燃料船を発注。 対応するエンジンやボイラーの改良なども行われており、サプライチェーンも広がりつつあります。

エンジンメーカーである独 MAN エナジー・ソリューションズも、現在は LNG 燃料 DF エンジンを最も多く受注しているものの、数年後にはメタノール焚き機関が DF エンジン受注量全体の約 30% を占めるようになると予想しています。 ただし、船舶の発注数に比べてグリーンメタノールやバイオメタノールの供給量が十分ではなく、こちらもまだまだ課題が残っています。 ノルウェーのケミカル船大手ストルト・ニールセンは、「海運業界は船種によって異なる燃料を選択することになる」という見解を示しており、次世代燃料は複数の燃料が並行して使われる可能性が高くなりそうです。 (深水千翔、乗りものニュース = 11-5-22)


東海道や山陽新幹線など、年末年始や GW の特急料金値上げ 来年 4 月

JR 東海、西日本、四国、九州は 26 日、混雑する時期の新幹線などの指定席特急料金を、来年 4 月から値上げすると発表した。 年末年始などに「最繁忙期」を新たに設け、通常期より 400 円高くする。 すでに導入済みの JR 東日本と足並みをそろえ、混雑の緩和につなげるねらいだ。

JR 4 社では現在、繁忙期、通常期、閑散期の 3 段階で料金を設定している。 繁忙期は通常期より 200 円高く、逆に閑散期は 200 円安い。 新たにできる最繁忙期はゴールデンウィークとお盆、年末年始に適用する。 4 段階に増やすことで料金の差は最大 600 円に広がる。 一方、閑散期の日数を現行より年間 25 日増やし 108 日にする。 グリーン車の料金も来年 4 月から同様に変動させる。 JR 東日本も、来年 4 月からグリーン車への適用を始める。 (松岡大将、松本真弥、asahi = 10-26-22)


海上保安庁の無人航空機が運用開始 尖閣諸島などの海洋監視体制の強化で

海上警備に、日本も運用

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中国の新型旅客機、実用化へ大きな歩み 鍵の「型式証明」とは? いわば「中国版 A320/B737」

初飛行から約 5 年

COMAC (中国商用飛行機)が開発する新型ジェット旅客機「C919」が、中国の「型式証明」を 2022 年 9 月に取得しました。 このことで、中国国内において、同機の実用化が一歩実現に近づいたことになります。 C919 は、エアバス A320 シリーズやボーイング 737 シリーズと同クラスのジェット旅客機で、機内レイアウトは 158 席から 168 席、航続距離は 4,075km から 5,555km とのこと。 初号機は 2015 年 11 月 2 日に完成披露し、2017 年 5 月 5 日に初飛行に成功しています。 公式サイトによると、現在 28 社から累計 815 機の注文を受けているとしています。

型式証明は、その飛行機のモデルが一定の安全基準を満たしているかどうかを、国や地域ごとに当局が審査する制度。 これをクリアすることで、機体ごとにメーカーが(取得前より大幅に項目が省略された)所定の検査を実施するだけで航空会社に引き渡せるようになります。 型式証明は、そのモデルが実用化するうえで、不可欠なプロセスということができます。 ただし、先述のとおり型式証明は国や地域で取得する必要があるため、中国以外の航空会社で実用化する場合には、別途各国でこの証明の取得が不可欠になります。

新華社通信によると、9 月 30 日には、北京首都国際空港で型式証明書発行式が挙行。 中国共産党中央委員会政治局のメンバーと劉鶴副総理が出席しています。 (乗りものニュース = 10-14-22)


旅行需要回復にらむピーチ 足もと広めの機体で初の中距離国際線

関西空港を拠点にする格安航空会社のピーチ・アビエーションは 6 日、関空 - バンコク(スワンナプーム)線の運航を 12 月 27 日から始めると発表した。 中距離国際線は初めて。 新型コロナウイルスの影響による入国規制の緩和で、円安も追い風とする旅行需要の回復を見越して踏み切った。 週 6 日の運航で運賃は 1 万 1280円から。6日から販売を開始した。 航続距離が長くシートスペースにゆとりがあるエアバス A321LR を使用する。 昨年 12 月に導入後、コロナ禍のために国際線に投入できずに国内線で運航していた。

タイでも旅行先として日本の人気は高いといい、ピーチの森健明社長は「バンコク発は深夜発早朝着便のため、朝から目いっぱい関西周遊旅をお楽しみいただきたい」としている。 同社はコロナ禍で国際線全 17 路線を運休していたが、8 月下旬以降、韓国や台湾に向かう路線を復活させている。 (田中章博、asahi = 10-6-22)


駅員の話した言葉を字幕表示 JR 東、新宿駅で実証実験

JR 東日本は 3 日、駅員の話した言葉がリアルタイムで字幕表示されるスクリーンの実証実験を、新宿駅で 11 日から始めると発表した。 京セラが開発し、英語や韓国語などへの翻訳機能も備えている。 みどりの窓口や改札、駅事務室に設置し、耳の不自由な人や外国人へのサービス向上に活用する。 12 月 26 日まで。 スクリーンは縦 18 センチ、横 30 センチ。 JR 東によると、文字だけでなく、駅員が「構内図」などとキーワードをつぶやくことで、事前に登録した駅内の地図や写真を映し出すことができる。 動画で道案内することも検討している。 (kyodo = 10-3-22)

〈編者注〉 確かに耳の遠い人にはありがたい手法ですが、案内者や案内窓口で受ける質問は多岐にわたるはずです。 現在、どんな分野でも大半のセールスマンはパッドを常時持ち、お客様にできるだけわかり易く説明していることからも、駅窓口でも、図や写真の表示は必須ではないでしょうか。 少なくとも駅構内図や路線図を素早く表示でき、尚且つ、その上に多色の手書きペンで、大切な部分を表示できるようにする、ことでより親身な案内になるはずです。


只見線 11 年ぶり全線再開 ローカル線、廃線回避の条件は

JR 只見線は再開

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東北中央道、10 月 29 日全線開通

東北中央自動車道の山形県内の区間のうち、東根市の東根北インターチェンジ (IC) から村山市の村山本飯田 IC までの 8.9 キロが 10 月 29 日に開通することが決まった。 これにより、新庄市から首都圏まで高速道でつながることになる。 東北地方整備局山形河川国道事務所が 29 日発表した。 東北中央道は、福島県相馬市から秋田県横手市に至る総延長約 268 キロの高速道。 開通により、新庄市中心部から山形市中心部までの所要時間が約 10 分短縮される。 また、新庄 - 米沢の区間がすべて開通することで、新庄 IC から福島ジャンクションまでの区間が 1 時間 50 分ほどで結ばれる。

10 月 29 日午後 3 時半から通行できる。 通行は無料。 吉村美栄子知事は「産業、観光振興による地域経済の活性化や交流人口の拡大に大きく寄与するものと期待している」などとするコメントを出した。 (高橋昌宏、asahi = 9-30-22)


西九州新幹線、全駅で乗客が退避 「午後3時34分に爆破」と予告

西九州新幹線、部分開通

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マジで飛ぶの!? "翼の生えた魚" のような異形の飛行機、初飛行迫る
スゴいのは見た目だけじゃない! 次回は初飛行の予定

アメリカ・シアトル地区をベースとするスタートアップ企業 Eviation 社が手掛ける完全電気飛行機「アリス」が 2022 年 9 月、高速で滑走路を走行する「高速タクシー」テストを実施しました。 同社の公式 SNS アカウントによると、次回の試験では、いよいよ初飛行を実施する予定とのことです。 Eviation 社は「アリス」を「史上初の完全電気飛行機」と称しています。 推進装置は、胴体後部に装備された 2 発の電動プロペラ。 このことで二酸化炭素排出をゼロにできるほか、従来のエンジンより騒音を抑えられるとのことです。

機体の全長 17.4m、全幅 19.2m。 胴体は翼の生えた魚やクジラのような、独特な形状をしています。 旅客機としては 9 席を設置することができるとのことで、1 席あたりの占有面積も、広く確保されているとアピールしています。 最大航続距離は 815km (440 海里)としています。 なお「アリス」は、旅客機タイプのほか、貨物仕様機、ビジネスジェット仕様機もラインナップされています。 貨物機では 1,200kg (2,500 ポンド)を搭載でき、ビジネスジェットでは 6 席を設置できるそう。 なお、「アリス」はすでに飛行機などを用いた貨物輸送を手掛ける会社 DHL Express から貨物仕様機の発注を受けており、納入は、2024 年を予定しています。 (乗りものニュース = 9-22-22)


北米自動車ショー開幕 空飛ぶクルマ、配達ロボ … 未来の乗り物は?

世界有数の自動車ショーとして知られる北米国際自動車ショーが 14 日、米ミシガン州デトロイトで開幕した。 新型コロナウイルスの影響などで、開催は 2019 年 1 月以来、約 3 年ぶり。 会場にはバイデン米大統領が訪れ、電気自動車 (EV) 支援策などをアピールした。 空飛ぶクルマや自動運転など未来の乗り物の展示も目立った。

デトロイトは自動車産業で栄えた都市として知られる。 11 月に中間選挙を控えるバイデン氏は会場内で、全米自動車労組 (UAW) など支持者を前に演説した。 「米国製の EV や燃料電池車に対して税額控除する法律に署名した」、「全土に EV の充電ステーションを建設するため 75 億ドルを投資する」などこれまでの政策を強調。 「製造業の未来は、私たちのものだと信じている。 米国の製造業は復活した。」と述べた。

展示の中心は RV が占めた。 米ゼネラル・モーターズ (GM) 系のシボレーは、最近公表した SUV のエクイノックスとブレイザーの EV 型を披露した。 充電器メーカーなど、EV関連部品の展示も目立った。 また、ドローンを大型にしたような空飛ぶクルマや、数メートル浮いて移動するホバーバイク、配達を担う自動運転のロボットなど、未来のクルマに関連する技術を披露する会社もあった。 (asahi = 9-15-22)


ワシントンメトロ、日本製車両を大幅増備 160 両へ 64 両から倍以上に
最先端技術を詰め込んだ 7000 系電車

アメリカの首都ワシントンを中心に地下鉄などを運行するワシントン首都圏交通局は、現地時間 2022 年 9 月 12 日より、7000 系電車を 8 編成(64 両)から 20 編成(160 両)に増やして運行しています。 このワシントンメトロ 7000 系は同局唯一の日本製車両で、川崎重工業が手掛けたものです。 ワシントン首都圏交通局は利用客の需要に応えるべく、ワシントンメトロ安全委員会の承認を受け運行計画を見直し、このたび最新かつ信頼性が高い 7000 系を増備したとのことです。

7000 系は万一の衝突事故の際も、最新技術により安全を保てるとしています。 故障にも強いほか、セキュリティ強化のため車内にはカメラが設置されています。 今後は、線路上に設けたセンサで車両の情報をリアルタイムで読み取る技術も開発するとしています。 ワシントン首都圏交通局のゼネラルマネージャーであるランディ・クラーク氏は「7000 系は、利用客が望むレベルのサービスを提供するための鍵となる車両だ」と話します。 (乗りものニュース = 9-13-22)


函館線を貨物線として維持、国が協議へ 北海道や JR と 旅客と分離

JR 在来線、北海道では流通の根幹

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中国大型ドローンの飛行高度が低すぎる 民間機と衝突の可能性

ドローンの飛行管理は?

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JR 東日本、鉄道人員 4,000 人縮小へ 不動産などに再配置

JR 東日本も守りに

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超音速旅客機、アメリカン航空が 20 機購入 東京 - サンフランシスコ 6 時間

アメリカン航空は、Boom Supersonic が開発中の超音速旅客機「Overture (オーバーチュア)」 20 機の購入を発表。 追加で 40 機も購入予定で、合計 60 機を保有し、世界最大数の超音速旅客機を運用する航空会社になる見込み。 2021 年 6 月に 15 機を購入する契約を結んだユナイテッド航空に続くもの。 Boom Supersonic は、超音速旅客機を開発する米国の企業で、JAL も 2017 年に資本業務提携を締結。 2020 年代半ば以降に 20 機の購入を計画している。

Overture は、65 - 80 人乗りの超音速旅客機。 海上での巡航速度はマッハ 1.7 で、これは現在最速の民間航空機の約 2 倍の速度。 陸上を飛行する場合は、超音速による衝撃波や騒音を低減するため超音速飛行は行なわず、従来の民間航空機より 20% 高速になる。 4 発のエンジンを搭載し、巡航速度にはアフターバーナー無しで到達可能なため低燃費としている。

飛行時間は、マイアミ - ロンドンまで 5 時間、ロサンゼルス - ホノルルが 3 時間。2021 年発表時はサンフランシスコ - 成田間(約 8,269km)は 6 時間で到達可能とされていたが、現在発表されている Overture の航続距離は 4,250 海里(約 7,871km)のため、現在計画されている機体では到達できない可能性がある。 全長約 61m、幅約 32m。巡航高度は約 18,000m。 2025 年にロールアウト、2026 年初飛行、2029 年に旅客運用を開始予定。 (清宮信志、ImpressWatch = 8-17-22)


路線バス、2 年で赤字 3,700 億円 コロナ前の 10 年分相当

全国の路線バスの 2020 - 21 年度の営業収支は推定 3,759 億円の赤字で、新型コロナウイルス感染拡大前の 10 年分の損失に相当することが分かった。 国土交通省の統計や日本バス協会の試算をもとにまとめた。 人口減にともない路線バスの収支は厳しく、新型コロナ下の行動制限が拍車をかけた。 JR など鉄道各社は不採算の地方路線のバス転換を見据えるが、公共交通全体の厳しい経営環境が浮き彫りになった。

国交省が公表している全国の路線バスの収支は 20 年度が 1,992 億円の赤字。 日本バス協会の試算によると、21 年度は 1,767 億円の赤字になる見通しだ。 人口減による利用者の減少で路線バスの収支はかねて厳しく、19 年度も 562 億円の赤字だった。 全国に緊急事態宣言が発令された 20 年 4 月以降、たび重なる行動制限にともなう移動自粛の広がりに燃料高が重なり赤字幅が拡大した。 20 - 21 年度に計上した路線バスの赤字の合計はコロナ前 10 年分の損失額に相当する。

関東バス(東京・中野)は 9 月 30 日付で資本金を 3 億 7,500 万円から 1 億円に減らす予定だ。 テレワークやリモート授業の定着で足元の収入はコロナ前比で約 2 割減の水準が続く。 「今後もコロナ前の水準には戻らない。 減資によって税負担を少しでも軽くしたい。(同社)」という。

全国の貸し切りバスも苦しい。 19 年度に 2 5億円の黒字だったが、20 年度は 236 億円の赤字に転落。 21 年度も同程度の損失になったもようだ。 東京商工リサーチによると、21 年の貸し切りバス業の倒産(負債 1,000 万円以上)は 14 件と 20 年比で 27% 増加。 1992 年以降の 30 年間で最多の倒産件数だった。 コロナ下で訪日客が減り、団体旅行需要が減ったことが大きい。

路線バスや貸し切りバス事業者など約 2 千社が加盟する日本バス協会の清水一郎会長(伊予鉄グループ社長)は日本経済新聞の取材で、コロナ下で採算が悪化したバス業界への補助金の拡充を政府に求める考えを示した。 清水会長は「コロナ下で飲食業には営業時間短縮にともなう協力金が配られたが、地域の公共インフラを担うバス業界には十分な支援がなかった」と述べ、実効性のある補助金の確保を求めた。

清水会長は「県境をまたぐ貸し切りバスは外出自粛による打撃が大きい」と説明する。 行動制限で観光客が減る中、高速バスを利用した貨客混載で収益源の多角化を図ったり、経費削減を進めたりしている一方、安全運行の維持や需要再開にはまとまった運転手の確保が必要だ。 清水会長は「安全運行のための投資は経営が厳しくても決して緩められない」と話した。

公共交通を取り巻く事業環境は鉄道も厳しい。 JR 東日本は 7 月末、利用者が少ない地方 35 路線の 19 年度の営業赤字が 693 億円だったと発表した。 JR 西日本や北海道、九州などでも赤字が目立つ中、鉄道より運営コストが低いとされる路線バスや、線路跡などに敷設した専用道をバスが走る BRT (バス高速輸送システム)への転換を視野に入れる。

地域の公共交通全体が厳しい事業環境にある中、「路線バスは公共交通の最終手段だ。(清水会長)」 そのうえで燃油費の削減に向け、ランニングコストを抑えられる電気自動車 (EV) バスの普及を目指すが、車両の導入や充電インフラの整備が欠かせない。 清水会長は EV バス導入促進に向けた国による支援の必要性も改めて訴えた。 (nikkei = 8-15-22)


「これは電動バイクだったんだ。」 Zero Motorcycles「SR/S」が秘める完成度の高さ

バランスに優れた大型電動バイク

Zero Motorcycles はアメリカのカリフォルニア州にオフィスを置く電動バイクメーカーです。 2006 年に電動バイクの製造をスタートし、過去には PPIHC (パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム)にも電動バイク SR/F で参戦しています。 日本では、電動バイクの輸入・販売を行なう MS ソリューションズの電動バイクブランド、XEAM にラインアップされています。

今回試乗したのは、フルカウルタイプの電動バイク、SR/S。 一見するとかなり大きな車格です。 それもそのはず、この SR/S に搭載されているバッテリーは約 80kg (定格容量 14.4kWh)、車体重量は 229kg。 AT 大型二輪免許または大型二輪免許で乗ることができる電動バイクなのです。

身長 153cm の筆者(伊藤英里)にとって、この車格と重量はちょっとした緊張を強いるものでしたが、またがってみると不安が少し和らぎました。 タンクに向かってぎゅっとしぼり込まれたシート、そして足を下ろす場所に干渉するものが少ないため、両足を下ろした状態で踏ん張れるほど、足つきがいいのです。 これはかなりの好印象でした。

まずはエコモードで慎重にアクセルを開けていくと、その走りは「驚き」の一言でした。 SR/S の最大出力は 82kW/5,000rpm (約 110PS)、最高速度はカタログ値で 200km/h。 加速が抜群に素晴らしく、自分が弾丸にでもなったかのようなその感覚は電動バイクらしいものなのですが、にもかかわらず走っているとき「電動バイクに乗っている」ことが頭からすっぽりと抜けていたのです。 途中で「これは電動バイクなのだった」と思い出したほど。

バッテリーはタンクにあたる部分の下、そしてモーターはその横、シート下にあり、スイングアームピポットの出力軸と同軸に配置されています。 前述のようにバッテリーは約 80kg あり、モーターもその大きさから軽くはないでしょう。 重さのあるものが中央部下に配置され、また、ある程度の重量があることで、SR/S の大きなトルクをしっかりと受け止めるバランスになっていると感じました。

同時に、SR/S が持つ出力特性も秀逸の一言。 各走行モードでもちろん出力特性は変わりますが、一貫しているのは非常にスムーズな出力にコントロールされていながら、内燃機関のバイクとはまったく違う、圧倒的な加速感があるというところです。 大きなトルクを受け止める重量と、重量配分がしっかりと計算されているのだろう、そう思えました。

Zero Motorcycles「SR/S」に備えられたフルカラーの液晶メーター。 選択中の走行モードなどのほか、面白いのがサイドスタンドが出ていることを示すアイコンがあること。 今回は一般道路でしか走行できませんでしたが、高速道路で走らせたら、この素晴らしい加速を心ゆくまで味わえるんだろうな、と想像を膨らませてしまいます。 最大航続距離が 259km というのも、頼もしい数字です。

そして、各モードで異なる回生ブレーキもまた、走らせていて面白さを感じたところ。 日本仕様ではエコ、ストリート、スポーツ、レインの 4 つのモードを選ぶことができ、それぞれ回生ブレーキの利きが異なります。 エコモードでは最も回生ブレーキが強く、ストリートやスポーツモードでは回生ブレーキが弱くなっていきます。

走行モードの名称だけ見れば、スポーツライディングにはスポーツモードが向いているのか、と思えるのですが、実際に走ってみれば、エコモードを使っても面白いかも、と思えました。 というのも、エコモードは回生ブレーキが強めに利くので、回生ブレーキとブレーキでコントロールすることで、ある意味では内燃機関のバイクに近い走らせ方ができるからです。

こうした走行モードごとに異なる走り方を模索しつつ走る、面白さがありました。 スポーツライディングではなくとも、例えばツーリングで、先のルートを考えて走行モードを選びながら走る、そういう楽しみ方もできるでしょう。 これほどまでにパワフルなポテンシャルがありながら、同時に電動バイクらしい静かさがあり、駆け抜けながら風が木を揺らす音が聞こえてくるのは、新鮮な体験でした。

電動バイクらしく、そして同時に持つバイクとしての完成度の高さ。 SR/S はいわゆる内燃機関のバイクの電動版ではなく、電動バイクとして確立したバイクの一つではないでしょうか。 XEAMが取り扱う SR/S は、メーカー希望予定小売価格 294 万 9,800 円(消費税 10% 込み)となっています。 (伊藤英里、バイクのニュース = 8-14-22)


山手線も「客足戻った駅/さらに減少の駅」明暗 JR 東日本の 2021 年度「駅別乗車人員」出る

JR ローカル線の存続

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JAL 初の新造エアバス機 A350 は着陸減速時がスゴイ! 搭載された新機能とは? パイロットに聞く

多くの機種に「オートブレーキ」はあるが …

JAL (日本航空)が 2019 年に運航を開始した次世代主力機「エアバス A350-900」。 2022 年現在 16 機が国内線で運航しています。 この A350-900 は同社として初めて新造導入するエアバス機で、これまで使用されてきた旅客機とは、コックピットにもざまざまな違いや進化があるとか。 そのうちの代表的なものひとつが、「BTV (Brake to Vacate)」とよばれる自動ブレーキ機能です。

今回、その先進的な機能について、JAL で A350 の機長を務める仲本大介さんに話を聞くことができました。 仲本機長は、フランスから日本への A350 初号機のデリバリーフライト(納入のための回送便)を担当するなどの経歴を持っています。 A350 担当前は、ボーイング 737 の機長を務めていたそうです。 仲本機長によると、一般的な旅客機にもオートブレーキは備わっており、滑走路での減速に利用されていますが、その多くは、一定の減速率でブレーキをかけ続けてくれる、といった機能にとどまるそうです。

一方で、エアバス A350-900 に搭載されている「BTV」は、着陸後に滑走路から離脱する誘導路を選択すると、そのポイントで安全に離脱できる速度(約 20 km/h)になるように自動で減速してくれるのだそうです。 データがある空港ならば、滑走路と誘導路を選択するだけで、あとは自動で止まってくれるわけです。

「通常、着陸したあとに 200km/h 程度の高速で走りながら減速していきますが、その間に離脱する誘導路がどこかチェックしなければいけません。 BTV を用いると、誘導路へ機械的に向かっていってくれるので、離脱する誘導路の "勘違い" を防げます。 また、追い風のときや路面状態が悪いときなどは指定したところでは止まれないよ、といった情報も教えてくれるので、パイロットとしては計画していた誘導路から離脱できないときのプランを切り替えやすくなりますね。(仲本機長)」

この BTV、パイロットの負担を軽減するほかにも、メリットがあります。

「BTV」が効力を発揮するシチュエーションとは?

仲本機長によると、着陸する空港によっては、はるか先の誘導路まで走ってから離脱するケースもあるそうです。 たとえば那覇空港の海側にある B 滑走路に南側から進入するケースでは、滑走路を走り続け、一番北側の誘導路で離脱し、橋を渡ってターミナルへ行かなければいけないのだとか。 BTV は、こういったときにも効力を発揮します。

「先述のケースでは、最初からブレーキを踏んでしまうと、途中からゆっくり走ることになりますので、滑走路を使う時間が長くなります。 BTV では、最初はブレーキをかけずにできるだけ早く離脱予定の誘導路付近まで進み、途中から計算された状態で、不快に感じないレベルのブレーキをかけ、離脱ポイントへ到達します。 そうすることで滑走路を占有する時間をできるだけ短くすることができます。 管制官など空港を運用する側にとっても、良い機能といえるかもしれません。(仲本機長)」

なお同氏によると、BTV には、着陸する滑走路の占有時間を秒単位で表示してくれる機能も備わっているとのことです。

JAL が導入したエアバス A350-900、操縦席から見た進化や、これまで同社が用いてきたボーイング機との差は、もちろんこれだけには留まりません。 「A350 は、現在国内線でしか運航していないので、まだまだお話ししきれていない機能もあるかもしれません。 長距離を飛ぶようになれば、もっと活用できる機能があるはずです。 2023 年から A350 は、胴体延長タイプの A350-1000 が長距離国際線も飛ぶことになりますので、それを楽しみにしていきたいです。(仲本機長)」 (松稔生、乗りものニュース = 7-23-22)

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ANA、ボーイング 737 MAX の最終購入契約を締結 既存の国内線機材を置き換え 2025 年度から

ANA は 7 月 11 日、ボーイング 737-8 型機(737 MAX シリーズ)について、30 機(確定 20 機、オプション 10 機)の最終購入契約を締結したことを明らかにした。 同社が導入する 737-8 型機は 2019 年 1 月 29 日に 30 機の発注を発表していたもので、国内線で運用している 737-800 型機を置き換えることを目的としている。

導入は 2025 年度から。 737 MAX シリーズは、2018 年 10 月 29 日にライオンエア、2019 年 3 月 10 日にエチオピア航空の 737-8 型機が墜落しており、FAA (米国連邦航空局)が737-8/9 型機の米国航空会社による運航と、米国領域内の運航を禁止する措置を執ったほか、日本国内でも国交省が日本への乗り入れを禁止した経緯がある。

ANA はこの点について、事故要因と判断されたシステムが改修されたこと、乗員の訓練見直しなどが要件化されたことなどを受けて、2020 年 11 月に FAA が運航再開を承認しており、目下世界 46 社のエアラインによって不具合なく運航実績が積み重ねられていることから、今回の最終契約に至ったと説明している。 737 MAX シリーズは、新型エンジンと最新鋭の翼端形状によって、既存の 737 シリーズから約 15% の燃費軽減が見込まれるほか、開放感があり静粛性の高い機内環境など快適さの面でも性能が向上しているという。 (松本俊哉、トラベル Watch = 7-11-22)

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中国、エアバス 292 機購入 航空大手 3 社 "爆買い"

【北京】 中国国有の航空大手 3 社は 1 日、欧州航空機大手エアバスの旅客機を計 292 機購入する契約を結んだ。 購入総額は計 372 億 5,700 万ドル(約 5 兆 360 億円)に上る見通し。 新型コロナウイルスの流行で落ち込んだ旅客需要の回復を見込み、強気の "爆買い" に踏み切った。 ロイター通信によると、エアバスと競合する米ボーイングは「地政学的な争いが米航空機の輸出を阻んでいるのは残念だ」とコメントした。 中国は航空機の大量購入を外交カードにすることがあり、関係が悪化している米国をけん制した可能性がある。 3 社が購入を決めたのは小型旅客機「A320neo」。 (kyodo = 7-2-22)

〈編者注〉 中国が、エアバスの A320neo を選択したのであれば、おそらく日本勢(JAL や ANA)は Boeing の 737MAX に落ち着くのでしょう。

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JAL が短距離路線の機材変更を検討、ボーイング 737 の後継 - 関係者

→ ボーイング 737MAX とエアバス A320 ネオが候補
→ 発注は 30 - 50 機の規模になる可能性があると関係者

日本航空 (JAL) は短距離路線で使用する機材について、現在のボーイング 737 から、より新型で燃料効率に優れたモデルに変更することを検討している。 事情に詳しい関係者が明らかにした。 JAL が運航しているボーイング 737 は計 45 機で、平均使用年数は約 12.5 年。 非公開情報であることを理由に匿名で語った関係者によると、新たな機材としてボーイング 737MAX と、競合機であるエアバスの A320 ネオが候補になっている。

発注は 30 - 50 機の規模になる可能性があるという。 検討は初期段階であり、最終決定は下されていないと関係者は語った。 JAL にコメントを求めたが返答は得られていない。 エアバスとボーイングの担当者はコメントを差し控えた。 (Siddharth Philip、Charlotte Ryan、Julie Johnsson、Danny Lee、Bloomberg = 6-30-22)