JR 東、鉄道営業収入が半減 昨年度、過去最大の減少

JR 東日本は 6 日、2020 年度の鉄道営業収入が過去最大の落ち込みだったと発表した。 新型コロナウイルスの感染拡大前の 18 年度と比べて 49.4% 減少した。 民営化後では通期で初の赤字を見込んでおり、深沢祐二社長は定例記者会見で「コロナとの戦いの先が見えないが、客の回復を含めて 21 年度は黒字化を描いていきたい」と語った。 鉄道営業収入の内訳では、旅行や買い物などの収入が 57.2% 減少。 なかでも、中長距離収入が 71.4% と大幅に落ち込んだ。 新幹線や在来線の定期収入は 27.7% 減った。 (asahi = 4-6-21)


春の食堂車、出発進行! 「食べるのに夢中で景色が …」

明知鉄道(岐阜県恵那市)は、恒例の「春の食堂車」の運行を始めた。 同市山岡町の特産の細寒天を使った弁当を楽しめる「寒天列車」(9 月 30 日まで)と、「おばあちゃんのお弁当列車(5 月 30 日まで)」の企画で、コロナ禍のため県や市の補助金が出ていて、参加料金は例年より安くなっている。

いずれも 1 日フリー乗車券付きで、寒天列車(予約は 5 日前まで)の料金はお土産付きで 4,500 円、おばあちゃんのお弁当列車(予約は 1 週間前まで)は 1,750 円(いずれも税込み)。 新型コロナウイルス感染対策で、1 両あたり 10 人減らし、定員 18 人にした。 3 月 31 日の試食会に参加した女性会社員 (44) は「行きは食べるのに夢中だった。 景色は帰りに楽しみます。」と話していた。

明知鉄道は国鉄明知線を引き継ぎ、第三セクターとして 1985 年に開業した。 人気の食堂車企画は、「寒天列車」が 1987 年 8 月、「おばあちゃんの弁当列車」は 2013 年 4 月に始めた。 問い合わせは同鉄道 (0573・54・4101) へ。 (asahi = 4-3-21)


米デルタ航空のモータウン便、「満席」で再開 中部空港

米デルタ航空は 3 日、新型コロナウイルスの影響で運休していた中部空港(愛知県常滑市)と米デトロイトを結ぶ便を、約 1 年ぶりに再開した。 中部の欧米向け定期便の再開は初めてだ。 日米の自動車産業の拠点を結ぶこの路線は「モータウン・エクスプレス」と呼ばれ、長年利用されてきた。 自動車産業の復調などを受け、ビジネス需要が見込めるとして復便が決まった。 午後 3 時半、デトロイトからの便が歓迎の放水アーチをくぐってゲートに着いた。 コロナ対策でシートの中央列を使わないため、定員 234 人を大幅に下回るものの「満席状態」で到着。 4 日の出発便も約 60 人の予約で「満席」で、まずは週 1 往復から始める。 換気フィルターを通常の半分の期間で交換する対応もとっている。

到着便で、2 年間の米国駐在から帰国した名古屋市の自動車関連会社員、辻子純央(まさひろ)さん (43) は「昨年 11 月ごろに帰国予定だったが、コロナもあり見送っていたので、ほっとしている。 直接、名古屋に帰ってこられるのは助かりますね。」と話していた。 デルタ航空日本地区の大隅ヴィクター社長は「自動車業界は好調を維持しており、早期運航を求める声が強かった。 この路線が日米の架け橋になればいい。」と語った。

中部の国際線は昨春に全便が運休した後、マニラ、台北、シンガポール、ソウル線が順次再開。 6 月には独ルフトハンザ航空のフランクフルト線が再開の予定だ。 ただ主力となるアジア各地を結ぶ便の大半が戻っていないため、便数はコロナ前の 1 割にも満たない。 国内線の復便の動きもこれからだ。 3 月末には日本航空グループの日本トランスオーシャン航空 (JTA) の沖縄・宮古島線と石垣島線の季節運航便が、コロナ後のリゾート客増を見据えて就航した。(今泉奏、asahi = 4-3-21)


スズキ、「スイフト」生産工場を 5 日に停止 … 半導体不足で生産調整

スズキは 3 日、小型車「スイフト」や「ソリオ」などを生産する相良工場(静岡県)で、5 日の操業を取りやめることを明らかにした。 軽自動車「スペーシア」や「ハスラー」などを生産している湖西工場(同)の一部ラインも、5 日と 12 日は操業を停止する。 いずれも世界的な半導体不足を受け、部品の納入が予定より遅れているためだ。 両工場は今後、休日に操業して遅れを取り戻す。 全体の生産台数への影響はないという。 自動車業界は半導体不足以外でも、2 月に米南部を襲った寒波の影響で部品の生産が停滞しており、工場の減産や一時停止による生産調整が広がっている。 (yomiuri = 4-3-21)


「4 時間の壁」に挑む北海道新幹線 飛行機に勝てる?

新幹線の高速化

記事コピー (10-11-18 〜 3-28-21)


F4 戦闘機「ファントム」ラスト飛行 お神酒でねぎらい

「ファントム」の愛称で親しまれてきた F4 戦闘機が、航空自衛隊岐阜基地(岐阜県各務原市)で最後の飛行をした。 1970 年代に導入され、主力戦闘機として半世紀にわたって日本の空を守り続けてきたが、後継機への代替が進み、全機が退役した。

17 日にラスト飛行をしたのは、71 年に最初の実用戦闘機として導入された 301 号機を含む 3 機。 空自は 2020 年 3 月末の時点で 26 機を保有。 緊急発進の任務を担当してきた F4 は昨年末までに現役を退き、空自の装備品の試験を担当する岐阜基地の飛行開発実験団に配備されている 3 機だけとなっていた。 3 機は午前 8 時 55 分ごろ、「ゴォー」というエンジン音とともに離陸。 基地周辺の上空で編隊飛行などをしながら旋回し、約 40 分間のラスト飛行を終えた。

着陸後は水のアーチをくぐり、隊員らに拍手で迎えられた。 最後の操縦を終えた隊員らは機体にお神酒をかけて「お疲れさまでした」とねぎらった。 一部の機体は展示され、今後も見ることができるという。 この日は記念式典も開かれ、飛行開発実験団司令の増田友晴空将補が「日本の空を守るだけでなく、操縦士や整備士の技術向上にも大きな役割を果たしてくれた。 50 年間の活躍に心から感謝したい。」とあいさつした。 (松永佳伸、asahi = 3-23-21)

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ディーゼル機関車 DD51 引退 凸型車体が特徴 かつて高山線でも足跡

3 月は例年、JR 各社のダイヤ改正の時期。 新しい車両の登場や古い車両の引退もダイヤの変更に合わせ行われることが多い。 今年、岐阜県内で大きな変更はなかったが、愛知県と三重県では貨物列車を引くディーゼル機関車 DD51 が引退した。 国鉄時代は四国を除く日本中で見られ、飛騨地域でも高山線を走った機関車だが、定期列車を引くのは愛知と三重が最後になった。

DD51 は、旧国鉄が 1962 年から製造した機関車。 凸型の車体が特徴だ。 蒸気機関車に代わり貨車や客車を引っ張った。 高山線でも貨物列車があった頃はその先頭に立ち、定期列車としての客車がなくなった後も、欧風客車「ユーロライナー」など臨時列車を引いた。 しかし、貨物列車はコンテナ輸送などを除いて縮小傾向。 客車も JR 東海管内では全て引退し、他地域もイベント用のみとなり、活躍の場は狭まる一方。 西日本、東日本では臨時用に残るが、定期列車からは退くことになった。 愛知、三重の貨物列車の後継には、電気式ディーゼル機関車 DF200 が北海道から移ってきた。

10 年前、DD51 が引く貨物列車が注目を集めた。 東日本大震災による緊急石油輸送だ。 全国から機関車が集められ、内陸部を経由して福島県郡山市へ燃料を運んだ。 18 年の西日本豪雨では、寸断された山陽線を迂回する経路の貨物列車も引っ張った。 これらの迂回輸送だが、全国に足跡を残した国鉄型だからこそできたとも言える。 もう同じ形ではできないだろう。 平時から、災害時への備えを考える必要があるのではないかと、震災から 10 年の 3 月に思う。 (岐阜新聞 = 3-22-21)


流れ星新幹線、出発進行! 777 の願い乗せ … 窓からは光

新幹線に願いを - -。 JR 九州は 14 日夜、九州新幹線の全線開通 10 年を記念した「流れ星新幹線」を特別運行した。 車内に LED 照明を積み込み、窓から光を放つ仕掛けを施したほか、公募で外装や車内のポスターに採用された 777 点の願いごとを乗せて走った。 6 両編成の流れ星新幹線は午後 6 時 35 分、乗客を乗せずに鹿児島中央を出発した。 進行方向の左側の全ての窓から 7 色の光を放った。 河川敷など見晴らしの良い区間では一時減速しながら博多へ向かった。

福岡県筑後市の筑後広域公園では、ビューイングイベントが開かれた。公園前で一時停車した新幹線の車窓からは、音楽に合わせてサーチライトが放たれ、夜空には花火も打ち上げられた。 会場には大型のスクリーンが設置され、住民が飛ばしたランタンや願いごとが書かれた灯籠(とうろう)など、沿線の映像も映し出された。 願いごとは LINE で公募。 全国から計 8,350 点が集まった。 「次の 10 年、今よりずっと強い心で走り抜けたい」、「みんなのこころがつながりますように」、「九州の新郎新婦みーんなみんな最高に幸せになって!」といった願いごとが採用された。

九州新幹線は 2011 年 3 月 12 日、全線開通した。 前日には東日本大震災が発生し、JR 九州は各地で予定していた式典を中止。 16 年の熊本地震では列車が脱線した。 現在はコロナ禍で乗客が激減するなど、幾多の試練に直面してきた。 JR 九州の青柳俊彦社長は記者会見で「10 年、九州のみなさんに利用いただき、うれしく思う。 いろんな経験を重ね、安定した運行ができるようになった。」と振り返った。 流れ星新幹線は 15 日から 5 月 28 日までは光はともさずに、ラッピング列車として走行する。 (松本真弥、asahi = 3-14-21)

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1 億人運んだ九州新幹線、いまは鮮魚を … 全通 10 周年

九州新幹線は 12 日、博多 - 鹿児島中央間の全線で開業して 10 年を迎えた。 全通以来これまでに 1 億 2 千万人を運んだが、いまは新型コロナウイルスの影響で乗客は激減。 この日は新たな収益源と見込む貨客混載事業の一環で、鹿児島から鮮魚を運んだ。 午前 9 時 25 分、博多駅のホームに鹿児島中央発のつばめが入線した。 乗客とともに到着したのは、鹿児島で朝取れたブリやカンパチ、タイなどが入った段ボール約 30 箱。 車内から下ろされると、そのまま駅ビル 10 階の飲食店に届けられた。

新幹線の利用は前年より 6 割減っており、JR 九州は 5 月から佐川急便と連携し、本格的に輸送事業に取り組む考えだ。 13、14 の両日は博多駅前広場で 10 周年の記念イベントが開かれる。 新幹線で運ばれた魚や、鹿児島と熊本の駅弁が販売される予定。 (松本真弥、asahi = 3-12-21)


JR 北の18 駅が廃駅に あの CM の「ピップ」駅の隣も

人々の出会いや旅立ちの場となってきた JR 北海道の 18 駅が 12 日、最後の客を迎え、それぞれの歴史に幕を下ろした。 13 日からのダイヤ改定にともない、利用客の少ない宗谷線 12 駅、石北線 4 駅、函館線 1 駅、釧網線 1 駅が 12 日を最後に廃駅となった。 名寄市の宗谷線北星駅。 1959 (昭和 34)年に開業した。 大正から戦後にかけ、近隣には入植が続き、一時は 70 世帯が暮らしていた。 離農が進み、今は駅前に高木その子さん (78) が一人暮らすだけになった。

高木さんは 2015 年までの 30 年あまり、冬には駅のホームや、ホームまでの道を雪かきしてきた。 吹きだまりには一晩で 1 メートルもの雪が積もることもあった。 木製のホームは、スコップを雪に入れると、頭を出した釘にひっかかることもあった。 そのたびに金づちで打ち直していた。 この間、21 人の高校生が駅から学校へ通った。 「子どもたちや運転士が『おはよう』、『ありがとう』と言ってくれるのが、うれしかった。」

腰を悪くし、今では列車をほとんど利用しなくなった。 「利用する人が少ないから、廃駅はしかたがない。でも、家にいても列車が止まって、また走り出す音が聞こえる。 それがなくなるんだね。 寂しい。」 この日は市民有志によって「ありがとう北星駅」と印刷された「北星駅では最初で最後の駅弁」が売られた。 別れを惜しんで訪れた人たちは、思い思いの時を過ごしていた。 午後 7 時 45 分、最終列車の音威子府(おといねっぷ)行きが北星駅を発った。 ホームに立った高木さんは乗客たちへ懸命に手を振っていた。

比布(ぴっぷ)町の宗谷線の南比布駅と北比布駅は 1955 (昭和 30)年、仮乗降場として歩みを始めた。 通勤通学や農産物の輸送に使われた。 南比布駅では「ありがとう南比布駅」の横断幕を持った町民ら約 10 人が、午後 2 時 22 分発名寄行きの列車を出迎え、見送った。 駅のそばに住む桐一郎さん (81) は「ホームの土台作りのため、若い頃に砂利を運んだんだ」と懐かしんだ。

80 年に放送され、人気となった磁気治療器ピップエレキバンのテレビ CM。 比布駅のホームに立った俳優の故・樹木希林さんと製造会社のピップフジモト(現ピップ)の会長が、最後に「僕、北比布」「じゃあ、あたし南比布だ」と南北に歩き出す。 ピップは「CM 舞台の隣駅。 『ピップ』同士、ご縁もありましたので、廃駅とは寂しい限りです。」とコメントした。 (本田大次郎、asahi = 3-13-21)


沿岸 163 キロ、春まだ遠く コロナで苦境の三陸鉄道

10 年前の津波で破壊され、橋脚だけが残った岩手県宮古市の閉伊(へい)川にかかる橋で 1 分間、三陸鉄道の「感謝のリレー列車」が止まった。 11 日の午後 2 時 46 分。 ポワーン、と警笛が 4 秒ほど響く。 立ち上がった 30 人弱の乗客は海側に向かって、頭を下げた。 あの日から 8 年を経てつながった岩手県沿岸 163 キロのリアス線を、4 時間半かけて走る特別列車。 「大切な人に想いを寄せて」と書かれた列車内では、駅長ら 5 人の社員が交代で当時を語った。 堤防や防潮堤に遮られながら、車窓の向こうには濃い青い海と雲一つない水色の空が広がる。

中村一郎社長も「全国の皆さんの支援、つながりでここまで復興することができました。 改めて多くの皆さんとのつながりをこれからも大事にしながら、この鉄道、三陸地域に少しでも貢献できるように頑張ってまいりたい。」とあいさつした。 客の半数以上は県外から。 毎年 5 月の大型連休に足を運び、東北のまちの変化をみてきたという大阪府八尾市の男性 (47) は「防潮堤で海が見えないところが多いですね」とやや残念そうだった。 大船渡市など地元からの人は「ふだんは乗らないから」と話していた。

「感謝」は、地域を超えた応援の数々に向けられている。 被災から半年後、津波で流されたレールを加工した記念品は、3 万円と 5 万円の計 200 個がすぐに売れた。 2 年後のドラマ「あまちゃん」では、国内外から多くの客が足を運んだ。 リアス線は震災前、三つの路線に分かれていた。 南北の 2 路線は、100 億円ほどの復旧費を国が負担して、14 年に全線で運転を再開。 間を結んでいた JR の路線は、バス転換が検討されたこともある。 ここも JR が鉄道として復旧し、三鉄が経営を引き受けて、レールはつながった。

震災前から 20 年以上も赤字経営が続き、自虐的な「赤字せんべい」などの商品も手がけてきた三鉄にとって、乗客の約 1 割を占めてきた団体の観光客は頼みの綱だ。 でも、「あまちゃん」の放映が終わった後の客数は右肩下がりで、ガイドが震災時の話をする学習列車や JR と連携した周遊ツアーも、起爆剤とまではならなかった。 コロナ禍が襲った昨年の師走。 特別仕立ての「洋風こたつ列車」で約 40 分の車内アナウンスを担当したのは、フライト歴 15 年の日本航空 (JAL) の客室乗務員、高瀬雅子さんだった。 小ぶりの牛乳瓶に、イクラやホタテなどの色とりどりの海産物を詰めたご当地グルメ「瓶ドン」など、食事のサービスも担った。

空の仕事が減った客室乗務員が地域を盛り上げる JAL の事業の一つで、「優雅な気分になる」と客からは好評だったという。 しかし、年が明けて首都圏を中心に再びの緊急事態宣言が出て、次のおもてなしは実現していない。 外出の自粛が続き、三鉄の経営はさらに追い込まれている。 昨年 4 - 10 月の乗客数は前年の同じ時期より 4 割減り、団体予約は 2 千件近くもキャンセルになった。 9 - 11 月は県内の修学旅行生が増えて、震災学習列車の利用者数は一時的に伸びたが、12 月に国の観光支援策「Go To トラベル」が止まると、再びキャンセルが相次いだ。 春が近づいても、団体客はほぼ途絶えている。 (藤谷和広、編集委員・伊藤裕香子、asahi = 3-11-21)


30 分で完売「三三三乗車券」、第 2 弾発売へ 三岐鉄道

【三重】 令和 3 年 3 月 3 日に、三岐鉄道・三岐線・三里駅が、333 枚を発行した「三三三乗車券」が、発売開始の同日午前 8 時半から、わずか 30 分足らずで完売した。 予想外の売れ行きに、同社はデザインを変えた第 2 弾乗車券を 10 日から発売することを決めた。 乗車券は、三岐鉄道の開業 90 周年記念事業の一環として発行。 第 1 弾として、三岐線を走る旅客電車をデザインした三里駅 - 近鉄富田駅の往復乗車券を 980 円で売り出したところ、買い求める人が殺到した。

同社鉄道部運輸課は「発行日だけでなく、発行主体、発行枚数まで 3 のぞろ目の乗車券は珍しく、話題を呼んだのではないか」と分析している。 第 2 弾乗車券は発行日を 3 日付にしたまま、デザインを貨物車両を引く機関車に変えた。 より多くの人に求めてもらうよう発行枚数は 999 枚に増やした。 担当者は「売り出し開始の令和 3 年 3 月 10 日は『三里』とも読めます」と話し、さらなる話題づくりに余念がない。 三里駅のほか、近鉄富田駅西口と三岐鉄道本社で発売し、通信販売もある。 980 円。 問い合わせは同社 (059・364・2143)。 (黄K、asahi = 3-5-21)


高速道路の PA にドライブスルー、中日本高速が全国初

中日本高速道路は 26 日、新名神高速道路の鈴鹿パーキングエリア(上り、三重県鈴鹿市)にドライブスルー形式の店舗を設けると発表した。 高速道路にドライブスルー店ができるのは全国初という。 新型コロナウイルスの感染拡大防止の一環として、「密」を回避する要望が強くなっていることを受けて判断した。 店舗名は「ピットストップ SUZUKA」で、3 月 20 日から 5 月 30 日までの土日祝日に営業する。 鈴鹿サーキットにちなんでタイヤの刻印をつけた大判焼きなど軽食や飲み物を販売するという。 店員との接触を減らすため、クレジットカードや電子マネーが使えるほか、ETC で購入できるシステムも準備が整い次第導入する。 (初見翔、asahi = 2-26-21)


東京メトロ 17000 系、運行開始 床面は 6 センチ低く

東京メトロ有楽町線・副都心線で 21 日、新型車両「17000 系」が運行開始した。 同日朝、有楽町線新木場駅(東京都江東区)から最初の10両編成の列車が出発した。 17000 系は、有楽町線の路線カラーであるゴールドと、副都心線のブラウンの 2 色のラインが前面と側面に入る。 ヘッドライトは、現在運行する「7000 系」などと同様に丸いデザインだ。

座席幅は 7000 系よりも 3 センチ広い 46 センチ。 床面の高さを 7000 系から 6 センチ低くし、乗車ドアの床の部分をわずかにホーム側に傾斜させるなど、車いすやベビーカーが乗り降りしやすい構造となっている。 各車両に、車いすの人や大きな手荷物を持った人向けのフリースペースもある。 東京メトロは 2022 年度までに、17000 系を 21 編成 180 両導入し、1974 年から運行している 7000 系と置き換える予定。 (一條優太、asahi = 2-21-21)


東北新幹線、24 日に全線再開 当面は一部区間で減速

JR 東日本は 19 日、福島県沖を震源とする地震の影響で一部の区間が不通となっている東北新幹線について、24 日に全線で運転再開すると発表した。 JR 東によると、13 日深夜の地震で東北新幹線は電柱が折れるなど大きな被害を受け、那須塩原 - 一ノ関間で運転見合わせが続く。 JR 東は復旧作業を進めており、仙台 - 一ノ関間は 22 日始発から、残りの那須塩原 - 仙台間は 24 日始発から運転を再開する。 全線の運転再開後も当面は一部区間で速度を落として運転するため、東北新幹線の列車本数は通常の 3 分の 2 程度になり、所要時間も長くかかる。 1 カ月程度で通常ダイヤに戻すため、復旧作業を進めるという。 (asahi = 2-19-21)

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仙台への高速バス利用者急増 地震による新幹線運休受け

地震の影響で盛岡より先の新幹線が運休しているのを受け、JR 秋田駅東口にある秋田中央交通バス案内所には 15 日、秋田 - 仙台の高速バスの空き状況を確認したり、席を予約したりする利用客が次々に訪れた。 秋田中央交通によると、地震発生翌日の 14 日は秋田発着計 14 便でほぼ満席の状態だった。 15 日は、全体で約 5 - 6 割の席が予約で埋まっている。 新型コロナウイルスの感染拡大により、各日計 20 便あったバスは 14 便に減便しており、地震発生前の利用客は各日 10 人未満だった。

バス乗り場には出発時刻が近づくと長い列ができた。 仕事のため新幹線で仙台へ行く予定だった秋田市外旭川の会社員男性 (38) は「新幹線が動かなくて、バスが混むかもしれないと思って急いで予約した」と話した。 秋田空港リムジンバスは、秋田 - 羽田発着の臨時便の運航に合わせた運行もしている。 秋田 - 東京間の高速バスは新型コロナの影響で昨年 8 月から運休している。 (秋田魁新報 = 2-15-21)

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JAL、ANA が臨時便 東北新幹線の運休を受け

東北地方で 13 日夜に起きた地震で東北新幹線の那須塩原 - 盛岡間が 14、15 の両日、終日運休となったことなどを受け、日本航空と全日空は 14、15 の両日、東北の空港を発着する航空機の臨時便を運航すると発表した。

発表によると、日本航空は 14 日に青森 - 羽田間と仙台 - 大阪(伊丹)間の各 1 往復、15 日は青森 - 羽田間の2往復、山形 - 羽田間の 2 往復、秋田 - 羽田間の 1 往復、仙台 - 大阪(伊丹)間の 1 往復、仙台 - 羽田間の 3 往復、花巻 - 羽田の 2 往復を臨時に運航する。 全日空は 14 日に秋田 - 羽田間と仙台 - 羽田間の各 1 往復、15 日に秋田 - 羽田間で 1 往復、仙台 - 羽田間の 2 往復の臨時便を出す。 このほか、一部の便を座席数の多い航空機に変更する。 (asahi = 2-14-21)

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東北新幹線・那須塩原 - 盛岡と秋田新幹線 15 日も運休

13 日深夜に起きた福島県沖を震源とする地震の影響で、JR 東日本は 14 日、東北新幹線那須塩原 - 盛岡間と秋田新幹線東京 - 秋田間、山形新幹線東京 - 新庄間の上下線で、終日運転を見合わせると発表した。 設備点検や被害状況の確認のためとしている。 東北新幹線の区間で電柱が傾くなどの被害が確認された影響で、東北新幹線那須塩原 - 盛岡間と秋田新幹線東京 - 秋田間は 15 日も終日運転を見合わせる。

14、15 の両日、東北新幹線東京 - 那須塩原間は 1 時間 1 本程度に列車本数を減らし、東北・北海道新幹線の盛岡 - 新函館北斗間も一部列車を運休する。 13 日に一時運転を見合わせた上越、北陸、東海道の各新幹線は平常通りに運転している。 在来線も 14 日午前の時点で、岩手、宮城、福島の 3 県などで東北線や常磐線などの多くが運休している。 (asahi = 2-14-21)


常磐道、4 日ぶり通行再開 震度 6 強で崩落、相馬 - 新地 IC 間

福島、宮城両県で最大震度 6 強を観測した地震で、上下線とも通行止めとなっていた常磐自動車道の福島県内の一部区間は 17 日午後 6 時、4 日ぶりに再開した。 東日本高速道路が発表した。 東日本高速によると、通行止めを解除したのは相馬 - 新地インターチェンジ (IC) 間の約 8 キロ。震度 6 強だった福島県相馬市内で道路脇の斜面が崩落したが、人や車両は巻き込まれなかった。 土砂の撤去や落石防護柵の設置などの復旧対策工事を終え、安全を確認した。 路肩が狭い場所があるため、当面は速度規制を実施する。 (河北新報 = 2-18-21)

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東北道・常磐道など通行止め

栃木県警高速道路交通警察隊と NEXCO 栃木情報センターによりますと、午後 11 時 50 分現在、県内の東北自動車道は、西那須野塩原インターチェンジから岩手県の平泉前沢インターチェンジまで上下線ともに通行止めになっているということです。 また、宇都宮市と日光市を結ぶ、自動車専用道路の日光宇都宮道路は、全線で通行止めになっています。 茨城県警察本部高速道路交通警察隊によりますと、午後 11 時 30 分現在、茨城県内では常磐自動車道の水戸インターチェンジから北の区間で上下線が通行止めとなっています。 県内のそのほかの区間では最高速度を 50 キロに制限しているということです。 (NHK = 2-14-21 未明)


トヨタ工場停止、日立系サスペンション工場被災が主因

福島沖地震でトヨタは国内 9 工場 14 ラインでの生産を 17 日から最長 4 日間停止することを決めていた。

トヨタ自動車が国内にある 14 の製造ラインを止めると決めた主な原因は、日立製作所系のサスペンション工場の停止であると 17 日、わかった。 13 日発生した最大震度 6 強の福島沖地震の影響で、取引先である日立子会社「日立 Astemo (アステモ、東京・千代田)の福島工場(福島県桑折町)」にある生産ラインに電力が通らず、サスペンション部品の生産が停止。 トヨタの調達に支障が出ている。 福島沖地震でトヨタは国内 9 工場 14 ラインでの生産を 17 日から最長 4 日間停止することを 16 日、決めていた。 原因は明らかにしていなかった。

日立アステモは、日立とホンダ傘下の車部品メーカーの統合で 1 月に発足した。 地震の影響で「15 日から生産と出荷が止まっており、17 日午前時点でも状況は変わっていない。 復旧の見通しは確認中。(日立広報)」という。 福島工場からトヨタ向け出荷があるかについては「コメントできない(同)」としているが、複数の関係者によるとトヨタは同工場から部品を調達している。 日立アステモの福島工場は、日立系の旧日立オートモティブシステムズの工場だった。 ホンダは日立アステモの福島工場との取引があるかについては「(過去の実績も含めて)明らかにしない(同社広報)」と話す。 (nikkei = 2-17-21)

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秩父鉄道「SL パレオエクスプレス」、運行再開へ試運転

秩父鉄道(本社・埼玉県熊谷市)は 4 日、蒸気機関車「SL パレオエクスプレス」の運行再開に向けた試運転を行った。 整備のため、運行を休止していた。

運行再開は今月 13 日で、1 年 2 カ月ぶりの定期運行となる。 前日に続き試運転が行われた 4 日、列車は「試運転」と記されたヘッドマークを掲げ、実際の運転区間である熊谷駅 - 三峰口駅間を走行した。 実際に停車する駅にも止まり、定刻通りに運行。 定期運行に向けて各種点検も行われた。ファンらは沿線でカメラを向けて撮影に熱中していた。 (原裕司、asahi = 2-5-21)


日米航空大手、資金流出続く JAL は赤字拡大

航空大手の業績が低迷している。 日米 5 社の 2021 年 1 - 3 月期の最終損益は 7,225 億円の赤字(前年同期は 5,698 億円の赤字)の見通しだ。 10 - 12 月期よりも赤字幅が拡大する。 新型コロナウイルスの感染拡大で需要が落ち込み、コスト削減で補えずにいる。 資金の外部流出が続いており、長引けば資金繰りに影響が出かねない。 「北海道の感染再拡大や政府の需要喚起策『Go To』の一時停止で急ブレーキがかかった。」 日本航空 (JAL) の菊山英樹最高財務責任者は 1 日、こう語った。

同日、21 年 3 月期の連結最終損益が 3,000 億円の赤字になりそうだと発表。 従来予想(2,400 億 - 2,700 億円の赤字)から下方修正した。 従来は 3 月の国内線需要がコロナ前に比べ 1 - 3 割減程度に回復すると見ていたが 7 割減にとどまる。 年間配当は 12 年の再上場後初の無配となる。 航空大手の業績不振が続いている。 ANA ホールディングス、アメリカン航空、ユナイテッド航空、デルタ航空を合わせた日米 5 社の 1 - 3 月期の最終赤字は 10 - 12 月期(6,772 億円の赤字)より拡大する。 赤字は 5 四半期連続だ。 ANAHD は 5 社で最も多い 2,004 億円の最終赤字(前年同期は 587 億円の赤字)を見込む。 5 社の赤字は 5 四半期累計で 4 兆 3 千億円を超える。

業績悪化が続くのは、減収にコスト削減が追いつかないためだ。 ANAHD は 4 - 12 月期に 20 年 3 月期比で人件費など 4,730 億円削減。 JAL は当初想定に比べて 1,020 億円の固定費を削ったほか、減収額の 4 割分にあたる変動費を減らした。 それ以上に売上高の減少が大きい。 2 月の日本の国内線運航率は JAL が 52% から 39% に下方修正。 羽田 - 秋田などで完全運休を予定する。 米 3 社も 1 - 3 月の売上高を 19 年 1 - 3 月期比で 6 - 7 割減と見込む。 「先行きへの楽観が後退した。 できるだけ航空会社向けの貸出残高を減らそうとしている。」 米銀大手で融資を手掛ける関係者は明かす。

企業の在宅勤務の拡大により、単価の高い出張需要がコロナ前の水準に戻らない可能性も出てきた。 デルタのエド・バスティアン最高経営責任者 (CEO) は「中小企業の需要は戻ってきたが、法人全体では抑えられたままだ」と話す。 デルタの顧客調査では顧客の移動需要がコロナ前の水準に「22 年までに戻る」と答えたのは 4 割。 「23 年まで」が 1 割、「戻らない」は 1 割弱だ。

本業の収入が人件費など支出を下回ることで、資金の外部流出が続く。 10 - 12 月期の 1 日当たり営業キャッシュフロー(営業活動で生じる現金収支)を算出すると、5 社合計で 4 四半期連続で資金が外部に流出した。 ANAHD と JAL が公募増資したことなどでいずれも手元資金は厚いが、長引けば資金繰りに影響が出かねない。 各社はコスト削減を急いでおり、雇用に波及している。 JAL は自治体や企業などへの出向・一時派遣を 1 日あたり 600 人から 1,000 人に拡大。 出向先も 20 団体から 40 団体に増やした。 ANA は最長 2 年間取得できる無給の長期休暇を 21 年度から導入する。 休暇の目的は問わず、働き方の自由度を高めつつ人件費を抑える。

公的支援への依存度も増している。 国土交通省は 21 年度の国内線の着陸料や停留料などを計 9 割減額。 21 年度税制改革で航空機燃料税を 1 年間の特例措置として 1 キロリットルあたり 1 万 8,000 円から 9,000 円に軽減する。 これらにより 21 年度は国内航空会社の負担を 1,200 億円分軽減する。 米政府は航空会社の雇用維持のため、20 年 3 月と 12 月の経済対策で金融支援を決めた。 政府融資を含めると航空会社に総額 620 億ドルの公的資金を投じている。 公的支援に支えられているうちに需要がどこまで回復するかが焦点となる。 (nikkei = 2-2-21)

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ANA 赤字 3,000 億円強 コロナ禍で過去最悪 - 20 年 4 - 12 月期

ANA ホールディングス (HD) が 2020 年 4 - 12 月期連結決算で、3,000 億円強の経常損益の赤字(前年同期は 1,225 億円の黒字)を計上する方向で調整に入ったことが 19 日、分かった。 新型コロナウイルス禍で国際線旅客需要が落ち込み、4 - 12 月期として過去最悪の赤字になる。 足元の感染再拡大で国内線旅客も減少しており、今後も厳しい経営環境が続きそうだ。 同社は 29 日に 20 年 4 - 12 月期決算を発表する。 出入国制限が続く中、10 - 12 月期の国際線旅客は前年同期比 1 割未満の水準で推移。 国内線旅客は「Go To トラベル」事業効果で 11 月に 5 割程度まで回復したが、年末は感染拡大に伴う同事業停止で 4 割程度にまで減少した。

航空機維持費や人件費などが収益を圧迫する構造は変わらず、業績回復の見通しが立たない状況だ。 ANA HD が昨年 10 月に公表した 21 年 3 月期連結業績予想は、経常損益が 5,000 億円の赤字、純損益は 5,100 億円の赤字。 今月の緊急事態宣言の再発令で 21 年 1 - 3 月期の旅客需要は大幅に縮小する見込みだ。 ただ、貨物事業で高額の電子機器やスマートフォンなどの運送が想定を上回っていることから、現時点で通期予想の修正には慎重との見方がある。 同社は 21 年度末までに計 4,000 億円のコストを削減する計画。 社員の外部企業への一時出向や傘下の全日本空輸社員の平均年収 3 割削減、保有機数の削減など構造改革を進め、損失の抑制を目指す。 (jiji = 1-20-21)


米 GM、35 年までにエンジン車全廃へ 電動化が加速

GM も change

記事コピー (1-29-21)


冬タイヤの溝、事前確認を義務化 大雪立ち往生が相次ぎ

大雪の影響で相次いでいる大規模な立ち往生を受け、国土交通省は、冬タイヤの溝の摩耗基準を明確にしたうえで、トラックやバスの事業者に冬タイヤの状態を前もって確認することを義務づけた。 すり減ったタイヤで運行した場合は、行政指導や処分の対象になる。 道路運送法などに関係する通達を改正した。 この冬は大雪による立ち往生が相次いだ。 昨年 12 月 16 - 18 日に新潟県内の関越自動車道で約 2,100 台、今月 9 日 - 12 日に福井県の北陸自動車道で約 1,600 台が立ち往生した。 NEXCO によると、トラックなど大型車が相次いでスリップやスタックしたことが影響したという。

国交省は、冬タイヤの摩耗によってスリップやスタックが起き、大規模な立ち往生につながる可能性があると分析した。 冬タイヤの確認は、安全のために事業者がする措置としてこれまでも通達で書かれていたが、「使用状況に応じた点検・整備を行うこと」とあいまいな表現になっていた。 今回はこれを改め、「溝の深さがタイヤ製作者の推奨する使用限度を超えていないこと」として基準を明確にした。 多くの国内メーカーでは、溝の深さが新品のほぼ 50% になった時点を冬タイヤの使用限度としている。 タイヤがすり減り、底が一段高くなった「プラットホーム」と呼ばれる部分が表面に出たときがそれにあたる。 (贄川俊、asahi = 1-28-21)


列車の制御、携帯電話の通信網使って JR東が試験走行

携帯電話の無線通信網を使って列車を制御する新たなシステムによる試験走行が 27 日深夜から 28 日未明にかけ、埼玉県内で報道関係者に公開された。 JR 東日本によると、同様のシステムが実用化されれば世界初。 2024 年度にローカル線での導入を目指している。 JR 東によると、列車位置を GNSS (全球測位衛星システム)で検知。 携帯電話の通信網を通じ、列車に搭載した装置から踏切にある装置に列車が接近していることが伝わり、遮断機が下りる。 踏切で非常ボタンが押された際は、踏切側から列車側に情報が伝達される仕組みだ。

試験走行は昨年 9 月に始まり、この日は八高線小川町 - 寄居駅間で行われた。 非常ボタンを押すと列車内に警報音が鳴り、運転士がブレーキを掛けたり、自動ブレーキが作動したりして踏切の手前で停止した。 JR 東によると、運転士に踏切の危険を知らせる発光器やケーブルなどのメンテナンスには、多くの手間や費用がかかる。 新システムの導入によって設備の多くを撤去でき、コストカットができる。 踏切の異常時の自動ブレーキが可能になり、安全性も向上するという。 専用の無線通信網を使った列車制御システムは、列車本数の多い埼京線などで導入済みだが、一般の携帯電話の通信網を使うのは例がなかった。 よりコストが抑えられるという。 (一條優太、asahi = 1-28-21)


「ホンダジェット」ロシアで初の引き渡し 運用開始

ホンダの米子会社「ホンダ エアクラフト カンパニー」は 26 日、小型ビジネスジェット機「ホンダジェットエリート」のロシアでの初の引き渡しが完了し、今月から同国での運用が始まったと発表した。 昨年 9 月に機体の安全性を認証し、運用に必要な「型式証明」をロシアの航空当局から取得していた。 富裕層向けの需要が見込めるという。 ホンダジェットは広い室内や燃費の良さが売りで、昨年 9 月末時点で計約 160 機を企業や個人に納入している。 欧米や日本、中国などの国や地域で運用されており、ロシアは 13 番目。 藤野道格社長は「ホンダジェットはロシアの都市間や欧州との移動に適している。 今後もビジネスジェット市場を拡大したい」とコメントした。 (sankei = 1-26-21)

前 報 (12-11-19)


北海道新幹線、空席使って荷物運び 佐川急便などが実験

北海道新幹線の空席を使って荷物を運ぶ「貨客混載」の実証実験が 21 日夜、新函館北斗(北斗市) - 新青森(青森市)間であった。 実験は JR 北海道と佐川急便が実施した。 佐川の函館営業所から新函館北斗駅にトラックで模擬貨物を運び、新青森行き「はやて 100 号」の座席 4 席に模擬貨物の入った専用ボックスを固定。 新青森駅で降ろし、佐川の青森営業所へ運んだ。 実験では積み替えにかかる時間や安全性を検証。 駅構内での荷物移動、列車への積み下ろしがスムーズにできるかを確かめた。

佐川は道内と本州の間の輸送にフェリーを使っているが、冬季は荒天の影響を受ける。鉄道を使えば遅延リスクを避けられ、輸送時間も短縮できる。 JR 北も新幹線の利用率が新型コロナの影響で落ち込み、空席を活用したい考えで、今年度中の事業化を目指す。 新幹線での貨客混載は山陽・九州新幹線でも実験されている。 JR 北は宗谷線の稚内 - 幌延間で昨年 4 月から佐川の宅配便を輸送しており、1 日 50 - 60 個を扱っている。 (三木一哉、asahi = 1-23-21)