「N-BOX」 21 カ月連続トップ 5 月新車ランキング 5 月の車名別新車販売ランキングで、最も売れたのはホンダの軽自動車「N-BOX (エヌボックス)」で、21 カ月連続で首位だった。 軽が 1 - 3 位を占め、上位 10 車種のうち 6 車種が軽だった。 日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が 6 日発表した。 N-BOX は、2017 年 9 月に全面改良され、車内の広さや安全支援機能の充実ぶりが人気だ。 今年 3 月に 6 年ぶりに全面改良された日産の軽「デイズ」は、前年同月比 39.1% 増と大幅に伸び、4 月の 6 位から 3 位に順位を上げた。 高速道路での自動走行機能などを備える。 (asahi = 6-7-19)
タイヤの常識変わる? 米 GM が「空気なし」タイヤ発表 ![]() 米ゼネラル・モーターズ (GM) は 4 日、空気を入れる必要がなくパンクもしない「エアレスタイヤ」を、仏タイヤ大手ミシュランと共同開発したと発表した。 実地でのテスト走行を年内に始め、早ければ 2024 年にもGMの乗用車に装着させることをめざす。 通常のタイヤは内部の空洞を高圧の空気で膨らませる構造になっているが、エアレスタイヤは弾力性のあるゴムや樹脂でできた無数のスポークがホイールをぐるりと囲み、車両の重さを支えて衝撃を吸収する。 パンクの心配がなくなり安全性が高まるほか、空気圧調整などメンテナンスの手間も減る。 パンクに備えた予備タイヤも不要になり、車重を軽くしたり、資源を節約したりする利点もある。 乗り心地や強度、コストなどの課題があり、これまでは一部の産業向け車両にしか使われていなかった。 トーヨータイヤやブリヂストンなどほかのタイヤメーカーもエアレス技術の開発を進めている。 (ニューヨーク = 江渕崇、asahi = 6-5-19) 水素が動力源のハイブリッド鉄道車両、JR 東が開発へ ![]() JR 東日本は 4 日、水素をエネルギー源とする燃料電池 (FC) と蓄電池を用いるハイブリッド鉄道車両を開発すると発表した。 2021 年度の完成をめざし、その後は約 3 年間をかけて安全性や走行性能の実証実験に取り組む考えだ。 ハイブリッド車は 2 両編成で、最高時速は 100 キロ。 水素と空気中の酸素を化合して電力を生み出す FC と、2 次電池のリチウムイオン電池でモーターを回す。 水素タンクは自動車用のものを応用し、屋根の上に設置する。 JR 東は 06 年、世界で初めて FC を用いた鉄道車両「NE トレイン」を開発したが、1 度の水素補充で走れる距離は最長で 70 キロほどにとどまった。 今回は高圧水素を利用することで、約 140 キロ走行できる見込み。 実験はいずれも神奈川県内を走る鶴見線の鶴見 - 扇町や、南武線・同支線の武蔵中原 - 浜川崎で、営業列車に交じって行う計画だ。 JR 東は昨年 9 月、トヨタ自動車と水素活用の分野で包括的な業務連携を結んだ。 今回の車両開発にあたっては、安全やハイブリッドシステムについてアドバイスを受けていくという。 (細沢礼輝、asahi = 6-4-19) 日産、2020 年に新型 EV 投入へ 四輪駆動の SUV ![]() 日産自動車は、四輪駆動の電気自動車 (EV) を、2020 年に新たに投入する方針だ。 駆動用モーターを前後に搭載する四輪駆動で、車高が高めで人気の SUV (スポーツ用多目的車)とする。 日産は 10 年に世界初の量産 EV 「リーフ」を発売し、EV は世界トップクラスの販売規模だ。 環境規制の強化で世界の自動車大手が相次いで EV を拡充しており、先行メーカーとして日産も車種を増やし拡販する。 EV は電池の重さがネックだが、新型 EV は四輪駆動にすることでスムーズな加速を実現させる。 専用の車台を新たに開発し、航続距離も延ばす。 また、エンジンは発電だけに使い、車輪を動かす動力にはモーターを使う駆動技術「e パワー」を搭載したハイブリッド車にも、将来的に四輪駆動車を追加する方針。 日産は 23 年 3 月期までに世界で販売する車の電動化比率を 19 年 3 月期の 4% から 30% に引き上げる方針で、四駆の EV や e パワーの投入を電動化戦略の一環と位置づける。 西川(さいかわ)広人社長兼 CEO (最高経営責任者)は 5 月下旬の投資家向け説明会で、「従来のイメージの EV、e パワーとは違う日産らしい車が出てくる。 モータードライブの時代の日産を引っ張っていく車になる。」と語っていた。 日産の「リーフ」の累計販売は 40 万台以上。 ただ、航続距離や価格面から EV の販売はまだ伸び悩んでいる。 日産は米国事業の不振が響き、19 年 3 月期の営業利益は前年比 44.6% 減の 3,182 億円に落ち込んだ。20 年 3 月期は 2,300 億円に落ち込み、営業利益率は 2.0% まで下がる見通しで、22 年度までの中期経営計画の目標値も下方修正した。 再建策の柱の一つに電動化を据える。 (箱谷真司、asahi = 6-2-19) アクセラ後継「マツダ 3」 新ブランド戦略第 1 弾、発売 ![]() マツダは 24 日、主力の小型車「アクセラ」の後継モデル「マツダ 3 (スリー)」を発売した。 これまで海外と国内で分けていた車名を統一した。 新しいブランド戦略の第 1 弾となる。 前身のアクセラは 2003 年に発売。 海外では「マツダ 3」の名前で売っており、累計販売が 600 万台を超す看板車種だ。 今回、13 年以来となるフルモデルチェンジを行ったのを機に、日本での車名も統一することにした。 ハッチバックとセダンの 2 タイプ。 デザインはアクセラよりも車体の線や凹凸を減らし、なめらかにした。 エンジンは、従来のものに改良を加え、燃費を向上させた。 マツダはこれまで海外と国内で車名を分けていたが、今後は順次統一することを検討する。 24 日に排気量 1.5 リットルのガソリン車(税込み 218 万 1 千円から)と 1.8 リットルのディーゼル車(274 万円から)から発売を始め、排気量 2 リットルのガソリン車(247 万円から)も予約受注を始めた。 最上位モデル(314 万円から)は、10 月発売の予定。 (近藤郷平、asahi = 5-25-19) ホンダの新型 EV 『ホンダe』、予約を欧州で開始 … 2020 年春から納車開始へ ![]() ホンダの欧州部門は 5 月 21 日、新型 EV 『ホンダe (Honda e)』の予約を開始した。 2020 年春から納車を開始する予定だ。 ホンダは 2019 年 3 月、スイスで開催されたジュネーブモーターショー 2019 において、ホンダ『e プロトタイプ』を初公開した。 2019 年後半から生産を開始する予定のホンダe は、同車の市販バージョンとなる。 e プロトタイプには、EV 専用プラットフォームを採用。 小型ボディながらロングホイールベースと短いオーバーハングを実現し、街中での取り回しの良さと優れた走行性能を追求する。 さらに、力強いモーターと後輪駆動による走りの楽しさを実現しながら、航続は 200km 以上を達成。 30 分でバッテリー容量の 80% まで充電が可能な急速充電にも対応する。 ホンダの欧州部門は 5 月 21 日、ホンダe の予約を開始した。 まずは、英国、ドイツ、フランス、ノルウェーの 4 か国において、専用サイトを通じて予約を開始しており、順次、欧州の他の国にも拡大する。 ホンダは、欧州全域で 2 万 5,000 人以上が購入に関心を寄せている、としている。 (森脇稔、Response = 5-21-19) 初 報 (1-26-19) 電動アシスト自転車を IoT 化 パナ、実証実験開始へ パナソニックは 16 日、2030 年度をめどに、販売するすべての電動アシスト自転車を IoT (モノのインターネット)化すると発表した。 ネットとつながることで、走行データや位置情報などを把握できる。 20 日から「IoT 自転車」を使った実証実験を始め、21 年度から順次売り出す方針だ。 電動アシスト自転車の後輪近くに専用機器を取り付けることで、スマートフォンなどを通じて情報をやりとりできるという。 実験は、IoT 自転車30台を対象に横浜市内で 3 年間進める。 シェアサイクルとして駅前など 4 カ所に置き、事前登録した地域住民らに使ってもらう。 同社は走行データなどを集めて今後の商品開発に生かしたり、シェアサイクルの利用状況を分析したりする。 シェアサイクル事業者との将来的な協業も視野に入れる。 パナソニックは電動アシスト自転車の国内市場で約 40% のシェアを持つ。 IoT 化で付加価値をつけて、シェアを 30 年度までに 50% に高めたいという。 (中島嘉克、asahi = 5-16-19) 新車両の名は「AZUMA」 日立が英国高速鉄道に納入 ![]() 日立製作所は 14 日、英国の高速鉄道で 15 日から運行する新車両「AZUMA (あずま)」をロンドンで公開した。 モーターとディーゼルエンジンを搭載した「バイモード」車両で、非電化区間にも対応する。 2020 年半ばまでに 497 両を納入する計画で、日立は今回の実績を次の大型受注につなげたい考えだ。 ロンドンと西部を結ぶ路線をすでに走っている車両と同型で、最高速度は時速約 200 キロ。 新車両の名前は日本語の「東」の訓読み。 今回の納入車両が英国の東海岸寄りの路線を走ることからつけられた。 ロンドンと約 320 キロ北のリーズ駅までを往復し、将来はスコットランド北端までの約 930 キロを走る計画。 高速鉄道の運行会社「LNER」のロビン・ギズビー会長は 14 日の試乗会で、「最高品質の車両で運行時間も短縮でき、飛行機に対する競争力が上がる」と語った。 あずまは、日立が 12 - 13 年にかけて受注した、総事業費 57 億ポンド(約 8 千億円)の大型プロジェクトの一環。 日立は 14 年に鉄道事業の本部を日本から英国に移し、海外展開に力を入れている。 15 年にイタリアの鉄道会社を買収し、英北部に新工場もつくった。 英国経済は、EU (欧州連合)からの離脱決定で先行きが不透明な面はあるが、鉄道事業の重要性は増している。 英国内では、次世代の高速鉄道「HS2」の導入が計画され、地方路線での車両入れ替えも見込まれる。 あずまの実績は、これらの受注を引き寄せる「試金石」となる。 (ロンドン = 和気真也、asahi = 5-15-19) 羽田空港が 2 位、世界空港ランキング 「9 時間楽しんだ」など海外客に好まれる理由とは? 日本の玄関口の一つ、東京国際空港(以下、羽田空港)が海外の旅行者から高い評価を得ている。 オンタイムの運航と清潔さで快適な旅をサポートするのはもちろんのこと、江戸の街並みをテーマにした魅惑のショッピングエリア「江戸小路」が家族連れなどに好評だ。 基本機能を満たした快適な空港 羽田といえば、世界屈指の利用者数を誇る空港として有名だ。 2018 年の利用者数は約 8,700 万人で、全世界で第 5 位となった。 日本固有の効率性と都心へのアクセスの良さが利用者数を引き上げている、と米 CNN は見ている。 数多くの旅客機がせわしなく離発着するなかで、出発便の合計座席数が年間 3,000 万席を超える「メガ空港」としては、世界 1 位の定時就航率を誇る。 空港内の非常にクリーンな環境も、海外客に好まれる一因となっているようだ。 ヨーロピアン・クリーニング・ジャーナル誌は、羽田空港を「世界で最も清潔な空港」と表現する。 羽田空港については以前、航空会社スタッフが旅客の預け荷物を丁寧に拭いてから返却している様子が写真に収められ、ネットを通じて世界中で大きな話題となった。 これはほんの一例であり、日本の清潔さに関する精神は西欧のものとは一線を画す、と同誌は論じている。 高いクリンネス意識と定時通りの運航が、快適な旅行体験を支える秘密となっているようだ。 伝統の風情に触れる「江戸小路」 このように空港としての基本機能を満足した上で、日本らしさを最大限に押し出した施設が旅行者のムードをさらに盛り上げる。 国際線ターミナルの中二階に設けられた「江戸小路」は、多くの海外旅行客が欠かさず訪れるスポットの一つだ。 空港内に江戸の街並みが再現されており、寿司などの日本食とショッピングを楽しむことができる。 伝統的な工法を取り入れて往時の景観を再現したという凝ったエリアだ。 豪トラベラー誌に寄稿する旅行ライターのベン・グラウンドウォーター氏は、江戸小路に並ぶレストランの数々を高く評価している。 有名ラーメン店の「せたが屋」や「六厘舎」なども支店を構えており、出発前の時間に舌鼓を打つには最適だ。 空港内ではあるが、市内とそれほど変わらない価格で楽しめるのが嬉しい。 何食分も一度に胃袋に詰め込むことは不可能なのに、沢山の魅力的なレストランが揃ってしまっている、と同氏は羽田空港の「問題点」を冗談交じりに指摘している。 豊富な食とショッピングの選択肢をはじめ、羽田の快適な環境は世界の利用者に好評だ。 定時就航率、サービスの良さ、そして店舗の豊富さによって複合的に判断される世界の空港ランキングにおいて、羽田空港は 2019 年の世界第 2 位の空港に選出された。 ちなみに 1 位はカタールのハマッド国際空港、3 位はギリシャのアテネ国際空港となっている。 このランキングは、航空便の欠航時の保証申請などを代行するエアヘルプ社が毎年発表しているものだ。 昨年 3 位だった羽田空港は、今年 1 ランク上昇となった。 クールな東京のイメージに応える 日本古来の情緒を伝える「江戸小路」に加え、クールな日本のカルチャーが集まる「TOKYO POP TOWN」も人気のスポットだ。 シティ・メトリック誌に寄稿するエディー・ロビンソン氏は、人気海外ドラマ『ドクター・フー』の脚本を手がけた経験を持つ小説家だ。 家族で羽田空港を訪れたロビンソン氏は、4,000 万個の星々が演出する非日常の空間を「TOKYO POP TOWN」内のプラネタリウム兼カフェで満喫したという。 子供たちはハローキティのショップやポケモンの自販機などに夢中になったようだ。 親子で熱中できる本格的なコースのミニカーレースも備わり、同エリアには空港としては異色の娯楽施設が備わる。 江戸小路と合わせて 9 時間を過ごしたロビンソン氏だがまだ満足できず、後ろ髪を引かれる思いで帰国便の出発ゲートへ向かったという。 ほかに旅行者を満足させている施設としては、空港ビルの屋上に設けられた展望デッキがある。 屋外で新鮮な空気を吸いながら、飛び交う飛行機をぼんやりと見つめることのできる無料スペースだ。 このような場所を備えた空港は意外にも珍しいようで、世界のほかの空港でもこのような場所を設ければいいのに、とトラベラー誌のグラウンドウォーター氏は提言している。 江戸の風情、アニメグッズ、ユニークな無料展望台と揃う羽田空港は、日本旅行の最後の思い出作りの場として海外旅行客に愛されているようだ。 (NewSphere = 5-14-19) ◇ ◇ ◇ 世界最良の空港はチャンギ、2 位羽田 中部 6 位に成田 9 位 ロンドン : 航空業界のサービス調査などを手掛ける英国企業「スカイトラックス」は 28 日までに、2019 年版の世界の主要空港の格付け調査結果を発表し、最良の空港部門ではシンガポールのチャンギ国際空港が 7 年連続で首位に選ばれた。 調査は空港利用客の満足度などを基に実施した。 最良の地域空港や空港職員、預託荷物の返還サービス、最も清潔な空港などの部門もある。 チャンギ空港では 4 月に世界で最も高い屋内の滝などの趣向をこらした新たなターミナルが開業する予定。 同空港は空港ホテル部門でも 1 位となった。 最良の空港部門の 2 位には日本の羽田空港が入った。 昨年から順位を 1 つ上げ、世界最高の国内線空港と最も清潔な空港にも輝いた。 今回の調査の上位 10 空港には日本の成田空港が初めて入り、9 位に位置付けられた。 また、中部国際空港も 6 位に食い込んだ。 3 位は韓国の仁川空港で、昨年からは 1 ランク下げた。 乗り換えサービスが充実している空港として首位に選ばれた。 4 位は、カタール・ドーハのハマド空港で施設内放送などがない静かな空港として知られる。 この他では、5 位が香港空港、7 位ミュンヘン空港、8 位がロンドンのヒースロー空港、10 位がスイスのチューリヒ空港。 最良の空港ターミナルに選ばれたのはヒースロー空港。 迅速な搭乗手続きではチューリヒ空港の評価が高く、食事面では香港空港が首位となった。 スカイトラック社の最高経営責任者 (CEO) は CNN トラベルの取材に、空港利用客は今やソーシャルメディア上などで素早く批判するため、空港当局者は評判への悪影響を自覚し顧客の苦情にはるかに心得た対応を示すと指摘した。 (CNN = 3-28-19) スバル国内販売、18 カ月ぶりにプラス ![]() 検査不正などの影響で低迷していたスバルの国内新車販売が、4 月は 18 カ月ぶりに前年同月を上回った。 昨夏に全面改良した SUV (スポーツ用多目的車)「フォレスター」が好調だった。 日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会の 7 日の発表によると、スバルは前年同月より 10.5% 多い 9,957 台だった。 スバルでは 2017 年秋に無資格検査が明らかになって以降、前年割れが続いていた。 今年 1 月には部品の不具合で主力工場の稼働を止め、納車の遅れも出ていた。 一方、全メーカーの 4 月の国内販売は同 3.4% 増の 37 万 8,687 台だった。 検査不正による 202 万台のリコール(回収、無償修理)を 4 月半ばに届け出たスズキは同 4.2% 増の 5 万 8,392 台だった。 (友田雄大、asahi = 5-8-19) 上越新幹線、スピードアップ 時速 275 キロ復活へ JR 東日本は 8 日、上越新幹線の最高速度について、2023 年春までに現行の時速 240 キロから 275 キロにアップさせると発表した。 東京 - 新潟間の最短所要時間は約 8 分縮まり、1 時間 30 分を切る見込み。 全車両を最新型「E7 系」に置き換えていき、今月中旬にも沿線の騒音対策工事を始める。 上越新幹線ではかつて、一部区間で最高 275 キロで走行していたが、2 階建て新幹線の投入が進み高速走行できる車両が少なくなり、99 年以降は最高 240 キロに抑えられていた。 現在、上越の主力車両は 2 階建ての「E4 系」で、最高速度は 240 キロ。 一方、今春から投入が始まった E7 系は 275 キロで走る性能がある。 JR 東は 22 年度末までに上越を走る全車両を E7 系に統一し、これに合わせて最高速度を 275 キロに引き上げる計画だ。 大宮 - 新潟間では今月中旬から地上設備の騒音対策工事を開始し、4 年間で約 50 億円をかけ、防音壁のかさ上げや吸音板の設置などを進めていく。 現在、東京 - 新潟間の最短所要時間は 1 時間 37 分だが、これらにより、着工済みの上野 - 大宮間と合わせて 8 分間短縮できる見込みだという。 JR 東の深沢祐二社長は「新幹線の競争力はスピードにある。 乗客の時間短縮にも大きな効果がある。」と話した。 東北新幹線は 2013 年からは世界最速の 320 キロ運転を続けている。 (細沢礼輝、asahi = 5-8-19) 最高速度 120 キロにしても … 事故減 引き上げ原因なし 東北自動車道の花巻南インターチェンジ (IC) - 盛岡南 IC 間の一部(約 27 キロ)で最高速度を 120 キロに引き上げる試行が 3 月 1 日に始まってから 1 カ月が経過したことを受け、岩手県警が、同区間での 3 月の事故発生状況などをまとめた。 事故は 5 件発生したが、前年同期から 6 件減っており、速度引き上げが原因と考えられる事故もなかったとしている。 交通規制課によると、5 件のうち人身事故は軽乗用車が前方不注意で乗用車に追突、乗用車の男性が胸椎骨折の重傷を負った 1 件のみで、残り 4 件は物損事故だった。 交通違反は 58 件(同 24 件減)。 速度超過が 18 件(同 9 件増)で全体の 3 割以上を占めたが、同課は「取り締まりを強化した」ことが要因とみている。 小松幹也次長は「実態をより詳しく分析し、安全性などを検証していきたい」としている。 (井上啓太、asahi = 5-7-19) 前 報 (3-10-19) 車のタイヤのパンク、なぜ増え続ける 東名で調べると … 車のタイヤのパンク件数が増えている。 日本自動車連盟 (JAF) が対応した件数は 10 年弱で 1.5 倍。 車の性能が向上し、エンストや事故などでの出動は減っているのに、なぜパンクだけ逆の流れなのか。 取材をすると、意外な原因が見えてきた。 JAF が今春まとめたデータなどによると、パンクによる救援件数は減少傾向だったが 2009 年度(26 万 8,123 件)に底を打って反転。 以降、9 年連続で増加し、18 年度は 09 年度より約 55% 多い 41 万 4,905 件となった。 車の性能が向上し、エンストや事故などの救援全体の件数はこの 10 年で 1 割強減っている。 なぜパンクだけが逆の流れなのか。 JAF の担当者は「原因は不明だが、GS のセルフ化で、専門家にタイヤを確認してもらう機会が減ったからかも」と指摘する。 日本エネルギー経済研究所の石油情報センターによると、1998 年度末に全国に 85 店だったセルフ GS が、17 年度末には 9,928 店に。 全体の 3 割を占めるようになった。 利用者の会社員男性 (44) = 千葉県船橋市 = は「従業員がいるスタンドでは空気圧をよく見てもらったが、セルフにしてからは見てもらっていない」と話す。 ただ、東京都内のセルフ GS 経営者は「業界ではガソリン以外の油外収入が重要。 セルフとはいえ給油以外の有人サービスに力を入れており、タイヤの確認がおろそかにはなっていないと思う」と反論する。 また、ハイブリッド車などが浸透して燃費がよくなったことで、給油で GS に立ち寄る回数自体が減り、タイヤ確認の機会も減ったという説もある。 ネット調査会社マイボイスコムの調査では、03 年は「週に 1 回以上」、「月に 2 - 3 回」と答えた人の合計が 53.8%。 それが 10 年には 37.8% まで減っている。 この傾向は近年も続いているとみられる。 業界団体「石油連盟」の担当者は、「GS の従業員が見れば空気圧などのタイヤの異常に気づくはず。 燃費が良くなったことで、チェックの回数自体が減っているのだろう。」とみる。 パンクで停車後に死亡事故も 日本自動車タイヤ協会が昨年 10 月、東名高速道のパーキングエリアで乗用車 98 台を点検したところ、42 台(約 43%)で空気圧不足が見つかった。 このうち、タイヤメーカー推奨の毎月の点検をしている人は 14 人だけだった。 同協会によると、乗用車のタイヤの空気圧は 1 カ月で 5 - 10% も下がるという。 パンクすると、ハンドルをとられ事故につながることも多い。 交通事故総合分析センターの統計によると、パンクが原因で起きた事故は 08 - 17 年の 10 年間で計 725 件。 うち死亡事故は計 27 件にのぼった。 パンクで停車して降りた際に事故に巻き込まれるケースもある。 18 年 7 月には、宇都宮市の国道で、パンクで停車した乗用車の近くにいた 70 代の男性が後続のトラックにはねられ死亡。 16 年 8 月にも、福島市の東北道で、パンクした車のそばにいたドライバーの男性が、後続車との追突事故に巻き込まれて死亡した。 空気圧などの点検を無料で実施している GS やカー用品店も多い。 連休に際し、国交省は公式ツイッターで「空気圧の過不足はバーストの原因になるので、こまめにチェックを」と注意を呼びかけた。 (伊藤嘉孝、贄川俊、asahi = 4-28-19)
プロペラを使わないので静か & 安全 「羽根なしドローン」を NTT ドコモが開発
![]() NTTドコモは、プロペラを使わずに超音波振動で飛行するドローンを開発したと発表しました。 ヘリウムガスが充填された飛行船型ドローンです。 空中を飛行しつつ人間の生活をサポートするデバイスの創出を目指して開発されたもの。 従来のドローンのようにプロペラが人や物に衝突する危険はなく、ケガや破損につながるリスクが少ないのが特長。 推進力を生み出す超音波振動モジュールは微小な振動により風を起こしますが、飛行時の音は静かで安全性も高いものとなっています。 今後はイベント会場などの屋内で広告や道案内のほか、空中からの監視や警備ソリューション、プロジェクションマッピングに活用することを想定しているそうです。 この「羽根なしドローン」は、4 月 27 日から幕張メッセで開催される「ニコニコ超会議 2019」にも出展予定。 会場内でこのドローンを操縦するデモも実施予定です。 (ねとらぼ = 4-21-19) 垂直尾翼にひるがえる「Z」! JAL の新 LCC 「ジップエア」機体 & 制服デザイン決定! JAL (日本航空)が新たに展開していく国際線の中長距離 LCC 「ZIPAIR (ジップエア)」。 その機体と制服のデザインが 11 日、発表されました。 垂直尾翼は、コーポレートカラーのグレーをベースに、ジップエアのシンボルマークを配置。 そして機体側面は、一筋の細いグリーンのラインを入れ、矢が「ビュッ (ZIP)」と飛ぶように、目的地へ向かって一直線に大空を飛びゆく姿をイメージしたとのこと。 使用する飛行機はボーイング 787-8 型機。 ちなみに「ZIP」は、英語で矢などが素早く飛ぶ様子を表す擬態語で、ジップエアの名称にはその意味も込められています。 また、「Harmony Gray (ハーモニー・グレー)」と名付けられているそのグレーは「コストと満足度の調和」、「Trust Green (トラスト・グリーン)」と名づけられているそのグリーンは「安全運航・定時運航などの高品質なオペレーション」を示しているそうです。 ![]() 運航乗務員(パイロット)、客室乗務員 (CA)、地上係員が着用する制服のデザインは、ファッションブランド「TARO HORIUCHI」や「th」を手がけ、世界的に注目を集めているというファッションデザイナー、堀内太郎さんによるもの。 「着回し」をコンセプトに、全体的な統一感を持ちつつ、その日の業務内容や天候、気分、体調などに合わせて、数あるアイテムのなかから自由に組み合わせられるのが大きな特徴。 靴はスニーカーです。 「日常服のように、制服も着る人の意思で自由に組み合わせることができれば、スタッフはもっと自分らしく生き生きとした働き方で、集中して業務に邁進できる」という考え方のもと、こうした「機能美」を追求した制服の導入によって社員のパフォーマンスを最大限に引き出し、サービス向上に繋げることを目指すといいます。 ジップエアは 2020 年のサマースケジュールより、東京(成田) - バンコク(スワンナプーム)線、東京(成田) - ソウル(仁川)線で運航を開始する予定です。 (恵知仁、乗りものニュース = 4-11-19) 自転車倒れても子ども守るシート 開発促した恐怖の動画 ![]() 自転車が倒れても、後ろにのせた子どもの頭はしっかりガード。 そんなチャイルドシートを大阪の中小企業の技術者が開発した。 娘を保育園に送迎する父親が、子どもの命にこだわる商品を作り上げた。 大阪府東大阪市に本社を置くオージーケー技研は、20 年ほど前に国内で初めて、自転車用チャイルドシートを発売した。 売上高約 30 億円、従業員数 120 人だが、この分野で国内シェア 7 割を誇る。 そんな業界のパイオニアが 3 月に発売した新商品「グランディア」は、転んでも頭を地面に打ち付けない工夫が特徴だ。 頭のまわりを 270 度囲むプラスチックと衝撃吸収材を組み合わせた部品が付いている。 開発者は製品のデザインを手がける坂口裕哉さん (31)。 2017 年末、ユーチューブで自転車事故の危険性を訴える動画を見てショックを受けたのがきっかけだった。 シートの子どもの人形が、転倒後に頭を地面に打ちつけていた。 坂口さんには、ふたりの娘がいる。 電動自転車で長女 (4) を保育園に送る際、ぬれたマンホールの上で車輪が滑った経験がよみがえり、背筋が凍った。 街では、子どもを乗せた電動自転車が他の自転車にぶつかったり停止時に倒れたりするのを、何度も目にしていた。 「今のままではダメだ。 子どもの命を守れる製品をつくろう。」 開発責任者に手をあげた坂口さんは、子どもを保護する性能を高めつつ、体を包み込むような丸みを帯びたデザインを考案。 数千万円かけて本社の屋上に衝突実験装置を新設し、検査を重ねた。 娘の送り迎えで得た気づきも、開発に生かした。 幼児を座らせる際に尻の下に隠れてしまいがちだったベルトのバックルは、倒れないよう座面から垂直方向に立てて固定。 安全性を高めるための細かい工夫も凝らした。 背もたれは折りたためるようにし、マンションなどで普及した 2 段式サイクルラックにも収容できるようにした。 価格は 2 万円(税別)で従来品より 5 千円ほど高い。 だが受注は好調。 広報担当者は「子どもの安全に対してお金を惜しまない流れが出来ている。」 同社には、自転車用シート市場を一からつくりあげた自負もある。 坂口さんは「私たちが『この程度でいい』と安全追求の手を緩めれば、消費者の意識もそこで止まってしまう」と話す。 同社はもともと、自転車のハンドル用グリップを生産していた。 社名の「OGK」は、創業当時の「大阪グリップ化工」の頭文字だ。 一時は国内シェア 6 割を握ったが、1990 年代以降は安価な中国製との競争に敗れ、売り上げが激減した。 そこでプラスチックの成形技術を生かしたチャイルドシートづくりに乗り出した。 昔、下請け仕事で使った自動車用シートの金型を倉庫から引っ張りだし、自社製品を製作。 自転車用は、その経験を生かして開発したものだ。 この 20 年間で累計 600 万台売った。 今後は海外での販売拡大も狙う。 ![]() 産業デザインが専門の坂口さんは、安全性に加え、快適な使い心地の向上も狙っている。 子どもの送り迎えを「作業」から「コミュニケーションの時間」に変えるためだ。 「子どもと一緒に自転車に乗る時間を、夏休みに旅行先まで列車で移動する時のような楽しい時間にできたら。」 (伊藤弘毅、asahi = 4-6-19) ホンダ・ヤマハなど 4 社、電動二輪で連携 海外勢に対抗 ホンダ、ヤマハ発動機、スズキ、川崎重工業の国内の二輪大手 4 社が電動バイクの普及に向けた協議会をつくる。 バッテリーや充電設備の規格を統一して国際的な競争力を高める狙いで、近く発表する。 世界的な排出ガスの規制強化が二輪にも広がり、各社とも電動化への対応が課題だ。 ただ、バッテリーや充電設備の開発や整備にはコストがかかるため、国内勢で連携することにした。 着脱式のバッテリーの形状などの規格を統一するほか、共同利用も視野に入れている。 電動バイクの連携では、ホンダとヤマハ発が 2017 年にさいたま市で実証実験を開始して先行しており、連携相手をスズキと川崎重工にも広げる。 海外では台湾のゴゴロなどが充電設備を市街地に置き、待ち時間なしでバッテリーを交換できる事業を展開するなど競争が激しくなっている。 (asahi = 4-2-19) ANA の A380、深緑の 2 号機お披露目 7 月就航 全日本空輸 (ANA/NH) とエアバスは 3 月 29 日、A380 型機の 2 号機の塗装が終わり、独ハンブルクでロールアウトしたと発表した。 5 月 24 日に成田 - ホノルル線に就航する初号機に続き、7 月 1 日に運航を開始する見通し。 ![]() ANA を傘下に持つ ANA ホールディングスは、A380 の新造機 3 機を発注したと 2016 年 1 月 29 日に発表。 すべて成田 - ホノルル線に投入する。 初号機が週 3 往復で 5 月に就航後、7 月 1 日から 2 号機を投入し、週 10 往復に拡大。 最後の 3 号機は、2020 年度に受領を計画している。 座席数は 4 クラス 520 席で、ANA のホノルル線では初のファーストクラスが 8 席、ビジネスクラスが 56 席、プレミアムエコノミーが 73 席、エコノミーが 383 席。 エンジンはロールス・ロイス製トレント 900 を採用した。 Wi-Fi を使った機内インターネット接続サービスや電源コンセントなども備える。 ファーストは日本初のドアを備えた個室型シートを採用し、ビジネスは家族やカップルが隣同士で座れるペアシートを設けるほか、エコノミー後方には日本の航空会社初となるカウチシート「ANA COUCHii」を導入する。 「空飛ぶウミガメ」の意味を持つ「FLYING HONU (フライング・ホヌ)」と名付け、全機にハワイの空と海、夕陽をイメージした特別塗装を施す。 初号機が青(ANA ブルー)、2 号機が深緑(エメラルドグリーン)、3 号機がオレンジ(サンセットオレンジ)と、1 機ごとに色が異なるデザインが採用された。 2 号機のエメラルドグリーンは、ハワイの海をイメージした。 (Tadayuki Yoshikawa、AviationWire = 3-30-19) ◇ ◇ ◇ ![]() A380 「空飛ぶウミガメ」到着 ハワイ線に ANA 投入 ANA が 5 月からハワイ線で新たに運航する世界最大の旅客機「エアバス A380」が 21 日、成田空港に到着した。 国内の航空会社として初の導入。 ハワイで神聖な生き物とされるウミガメ(現地の言葉で「HONU (ホヌ)」)を機体全体に描き、「FLYING HONU (空飛ぶウミガメ)」と名づけた。 5 月 24 日から成田 - ホノルル間を週に 3 往復する。 総 2 階建ての広い機内を生かし、520 席を設ける。 ANA は 2020 年度までに 3 機を投入し、ハワイ便のシェアでリードする日本航空を追い上げたい考えだ。 (福田祥史、asahi = 3-21-19) 前 報 (11-27-18) 「子鉄」つかめ 長良川鉄道がチャギントン列車 ![]() 子どもたちに人気がある英国のアニメ「チャギントン」のラッピング列車を長良川鉄道が 3 月から走らせる。 同社は、これまで大人向けの観光列車に注力していたが、今回は「子鉄」と呼ばれる子どもの鉄道マニアをターゲットにした。 チャギントンの列車運行は東海 3 県では初だという。 長良川鉄道によると、チャギントンは鉄道を擬人化したアニメで、有名な「きかんしゃトーマス」とともに子どもたちに人気があるという。 静岡県の大井川鉄道が本物の SL を使った「きかんしゃトーマス号」を走らせており「本物の SL にはとても太刀打ちできない(坂本桂二専務)」として、長良川鉄道ではチャギントンの起用を決めた。 キャラクター使用料も含めて 1 両を約 800 万円かけて改装。 天井や床にもキャラクターを配置した。 イベント列車として走る際には、車内でチャギントンダンスやチャギントンクイズ大会が楽しめる。 (山野拓郎、asahi = 3-24-19) あの瞬間、乗務した運転士「俺が行く」 8 年ぶりの線路 津波で途切れた線路が、8 年ぶりに結ばれた。 あの日の被災地で列車に乗務していた JR 東日本の運転士が昨年 12 月、「故郷の復興を見届けたい」と三陸鉄道に移った。 釜石市出身の山崎正和さん (59) は通学や普段の生活で、JR に就職してからは運転士として、沿岸で列車とともに過ごしてきた。 2011 年 3 月 11 日、山崎さんが運転する JR 山田線の列車が宮古駅に到着した。 釜石に戻る列車の点呼を受けた直後、大きな揺れに襲われた。 駅員や待合室にいた乗客と避難場所の小学校へ逃げ、一晩を過ごした。 2 日後、実家のある釜石に戻ると、海近くの自宅は流され、高校時代に通学に利用した線路もなくなっていた。 山田線の宮古 - 釜石間は約 8.5 キロの線路が流失し、13 駅のうち 7 駅が被災。 山崎さんは JR 東日本が鉄路を復活させると信じていたが、地元に提案されたのは、バス高速輸送システム (BRT) での復旧だった。 「一度鉄路をはがしたら復活はありえない。 バスは赤字になればすぐに切られてしまう。」 鉄路再開を求める地域の署名活動に参加した。 沿線自治体も鉄路復活を望み、15 年 2 月、山田線の被災区間は JR が復旧し、三鉄に経営移管することで正式合意した。 昨年になって、三鉄が山田線での運転経験がある運転士を募集していると知った。 「運転士が足りないなら、俺が行くべきだ。」 迷わず手を挙げた。 (大久保泰、asahi = 3-23-19) |