ダイハツの 4 工場、9 日も稼働休止 マツダも

西日本での豪雨により、国内の自動車工場の操業に影響が広がっている。 ダイハツ工業は 8 日、本社工場(大阪府池田市)など関西と九州にある車両を生産する 4 工場について、9 日の朝から夕方までの稼働を休止すると発表した。 完成車各社は部品の供給網の点検を急いでいる。 ダイハツが稼働を取りやめるのは本社工場、京都工場(京都府大山崎町)、滋賀第二工場(滋賀県竜王町)、大分工場(大分県中津市)の 4 工場。

自社の工場の設備に被害は出ていないが、取引先が大雨の影響を受けており、部品供給が滞るとみている。 7 日には本社工場と京都工場で日中の稼働を休止していた。 8 日は 4 工場とも操業を予定していなかった。 9 日夜勤以降の稼働再開は同日に改めて判断する。

マツダは 8 日、9 - 10 日に本社工場(広島県府中町)と防府工場(山口県防府市)で生産を休止することを決めた。 広島本社では 9 日は生産部門だけでなく間接部門も含めて一斉休業とする。 自社の工場のほか、マツダが直接取引をする部品メーカーの生産拠点に大きな被害がないことを確認済み。 物流網の混乱を考慮して操業を止める。 マツダは当初から 8 日は休日で工場の操業はしていない。 7 日は休日稼働の予定だったが大雨のため操業を見送っていた。

三菱自動車も主力の水島工場(岡山県倉敷市)の操業を 7 日に停止。 8 日は当初から休みで、9 日は操業する。 地元の有力サプライヤー、ヒルタ工業(岡山県笠岡市)などで深刻な被害が出ており、部品供給網への影響の調査を急いでいる。 トヨタ自動車の国内工場では大きな被害が確認されておらず、9 日は通常通り稼働する予定だ。

西日本には自動車だけでなく、電機や素材の基幹工場が各地に立地している。 東芝メモリの四日市工場(三重県四日市市)などの半導体工場や鉄鋼大手の高炉で大きな被害は報告されていない。 造船大手のジャパンマリンユナイテッドの舞鶴事業所(京都府舞鶴市)では事務所に土砂が流入し、撤去作業に追われた。 三菱重工業は交通システム機器や紙工機械などを手掛ける三原製作所(広島県三原市)で断水が続いている。 (nikkei = 7-8-18)


ボーイングとエンブラエル、民間機の合弁会社設立へ MRJ さらなる苦戦も


MRJ とそっくり

ボーイングとエンブラエルは現地時間 7 月 5 日、航空宇宙分野での戦略的提携を確立するための覚書 (MoU) に署名したと発表した。 覚書には、エンブラエルの民間機事業を母体とする合弁会社の設立も含まれており、2019 年末までに発足させる。

ボーイングが 8 割出資

今回の暫定合意では、エンブラエルの民間機事業で時価総額 47 億 5,000 万ドル(約 5,257 億円)と評価。 合弁会社の持ち株比率はボーイングが 80%、エンブラエルが 20% で、今後数カ月で最終合意に達する見通し。 エンブラエルは、地域間路線を中心に投入する「リージョナルジェット機」の世界最大手。 合弁会社の本社は引き続きブラジルに置き、民間機の設計や製造、サポートをボーイングのサプライチェーンに組み込んで展開していく。

ボーイングとエンブラエルは、20 年以上にわたり提携関係にある。 合弁会社が発足すると、ボーイングはエンブラエルの次世代リージョナルジェット機「E2 シリーズ」など 70 席クラスの機体から 450 席クラスの 747-8 までの旅客機と、777F などの貨物機を加えた民間機市場全体をカバーできるようになる。 また、エンブラエルの空中給油・輸送機 KC-390 についても、合弁会社の設立を予定している。

エンブラエルは、次世代リージョナルジェット機「E2 シリーズ」を開発。 現行のエンブラエル 170 (E170) と E175、E190、E195 で構成する「E ジェット」の後継機で、E175-E2 と E190-E2、E195-E2 の 3 機種で構成する。 座席数は、今年 4 月から納入を始めた E190-E2 が 1 クラス 106 席、2 クラス 97 席。 2019 年前半から顧客への引き渡しを計画している E195-E2 が 1 クラス 146 席、2 クラス 120 席、2020 年に引き渡しを始める E175-E2 は 1 クラス 88 席、2 クラス 80 席となる。

E2 のエンジンは、三菱航空機が開発を進めているリージョナルジェット機「MRJ」と同じく、低燃費と低騒音を特徴とする米プラット・アンド・ホイットニー (P & W) 製 GTF エンジンを採用。 E175-E2 は、1 クラス 92 席の「MRJ90」と競合する。 一方、エンブラエルには 1 クラス 78 席の「MRJ70」にあたる次世代機が存在しない。 三菱航空機は 2011 年 6 月に、ボーイングとカスタマーサポートに関する支援契約を締結している。 しかし、今回の合弁会社設立で、エンブラエル機がボーイングのラインナップに取り込まれることから、販売面でこれまで以上に苦戦する可能性がある。

エアバスはボンバルディアと

一方、ボーイングと民間機市場を二分するエアバスは、カナダのボンバルディアと関係を深めている。 ボンバルディアが開発した小型旅客機「C シリーズ」の事業会社「CSALP」を、今年 7 月に買収。 エアバスのアラバマ工場でも、C シリーズを製造していく。 C シリーズは CS100 (108 - 135 席)と CS300 (130 - 160 席)の 2 機種で構成。 2 機種の部品は 99% 共通化しており、パイロットは同じライセンスで操縦できる。 C シリーズは、E2 シリーズと比べて機体サイズがやや大きいが、座席数で比較すると、3 機種の中でもっとも胴体が長い E195-E2 が同程度となる。

今回のボーイングとエンブラエルの提携で、民間機市場はボーイングとエアバスの 2 強体制がこれまで以上に強固なものになった。 (Tadayuki Yoshikawa、AviationWire = 7-6-18)


日産車、48 年ぶり首位 1 - 6 月の新車販売

自動車販売会社の業界団体が 5 日発表した軽自動車を除く、ことし 1 - 6 月の乗用車の新車販売台数で、日産自動車の「ノート」が 7 万 3,380 台で首位に立った。 1 - 6 月の販売台数で日産車がトップになるのは 1970 年の「サニー」以来、48 年ぶりとなる。 2 位はトヨタ自動車のハイブリッド車 (HV) 「アクア」で、同「プリウス」、日産「セレナ」、ホンダ「フィット」と続いた。

日産は 2016 年 11 月、エンジンは発電に特化しモーターだけで走る独自の HV 技術「e-POWER」搭載モデルをノートに追加。 価格はガソリン車より数十万円高いが、購入者の約 7 割が選ぶという。 日産の広報担当者は「新しい走りの感覚が受け入れられた」と話している。 軽自動車を合わせた 1 - 6 月の販売台数はホンダの軽「N-BOX」が 12 万 7,548 台でトップとなった。 2 位、3 位も軽が続きノートは 4 位だった。 (sankei = 7-5-18)


JR 東 羽田空港アクセス線 2028 年にも開業

JR 東日本は 3 日、東京都中心部と羽田空港を結ぶ新路線「羽田空港アクセス線」について、早ければ 2028 年にも開業する方針を公表した。 今年度中の環境アセスメント着手を目指す。 JR 東によると、同線は、浜松町駅(東京都港区) - 東京貨物ターミナル駅(品川区)間は休業中の貨物線を活用し、ターミナル駅から空港までは新規の線路設置が必要となる。 大部分が地下化される見通しで、総事業費は約 3,200 億円。 費用分担については、国などと協議中という。

浜松町方面からの路線に加え、新宿方面からの路線や、東京臨海高速鉄道と接続する計画。 JR 東の深沢祐二社長は記者会見で「3 路線とも同時に開業するかは未定。 環境アセスに 3 年、工事に 7 年を見込んでいる。」と話した。 (花牟礼紀仁、mainichi = 7-3-18)

前 報 (8-19-14)


JR バス関東の新型「ヨーロピアンスタイル 2 階建て車両」

バスタ新宿 - 東京ディズニーリゾートで運行開始

・ 2 階建てバス
・ バスボディはヨーロッパ各地のバス会社も憧れる「バンホール」
・ 2 階席からは街並みが眺望できる
・ 従来より 50mm 広くなったシートはゆったり空間

東京と大阪、京都をはじめ日本各地を結ぶ高速バスなどを運行する JR バス関東が、スカニア製新型バス「ヨーロピアンスタイル 2 階建て車両」の運行を開始します。 ヨーロッパ製で、同社の海外製バスの導入は 2003 年以来、そして新型の 2 階建て車両の導入は 2008 年以来のことなのだとか。 7 月 14 日(土)からバスタ新宿(初便 : 8 時 10 分発) - 東京ディズニーリゾート区間の運行が開始されます。 今回は運行開始に先駆け、7 月 2 日(火)に行なわれた内覧会に参加し、車両内の設備などをチェックしてきました!

スウェーデン「SCANIA」 x ベルギー「VanHool」で最高の乗り心地を実現!

今回披露されたバスは、2 階建て。 国内のバスメーカーが 2 階建て車両を製造していないため、海外のバスメーカーを導入することを約 1 年以上前から検討していたそう。 この車両のエンジンとシャーシは、スウェーデンで 100 年以上の歴史を誇る「SCANIA (スカニア)」社製。 12 段変速のオートマチック・トランスミッションで制御する走行を実現し、無駄なアクセルをなくしているため、燃費もよく環境に優しいエンジンに仕上がっています。

そしてボディはベルギーの「VanHool (バンホール)」社製です。 バンホールは手の込んだボディが有名な会社で、ヨーロッパのバス事業者の憧れのブランドでもあります。 そんなバンホール社のボディとスカニア社のエンジン、シャーシが組み合わさり、極上の乗り心地が実現しました。 また、この車両は海外のバスメーカーで唯一国内の保安基準を満たしたものです。 海外製でも安心して乗車できますね。

地上高約 3 メートルから街並みを眺望できる 2 階席

普段のバスで味わうことのできないのが、2 階席からの絶景。地上高約 3 メートルからの眺めは一味違います。 窓も広々としているため、思わず風景を写真に収めたくなります。

清潔感溢れるトイレやゆったりシート空間など! 快適な車内設備

黒を基調としたシートは、ヨーロッパのバス専業メーカーで企画・開発されました。 やわらかすぎないシートは、長時間座っていても体を疲れさせません。 席数は合計 58 席あります(車椅子、乗務員席除く)。 またシート空間は従来より 50mm 広く設計されているため、4 列シートにも関わらず、ゆったりとした空間を体感できます。 アームレストは自由に動かせる上げ下げ式を採用。 シートの足元には USB ポートが備えてあるため、スマートフォンや PC を接続して利用できます。 また、座席の上部には照明や空調の調節ができるコントロールパネルが設置されています。 まさに、快適空間。

ここで気になるトイレ設備をご紹介。 トイレは 1 階に設けられ、清潔感あふれる白を基調としています。 トイレの中には鏡や便座クリーナーなども備えてあります。 また扉を開けると、2階につながる階段が隠れるため、一目を気にせずに使用することが可能です。 2 階席の座席の上には、荷物置き場を完備。 トランクに預けたくない荷物などがあるときは嬉しいですね。

衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報装置、横滑り防止装置、車間距離保持機能付きオートクルーズといった機能も備えられています。 2 階席には緊急時に乗務員に連絡できる電話、非常脱出口もあるので安心。 また、2 階建てだからこそのバリアフリーも実現し、車椅子スペースが 1 階にあります。 車椅子の方でも安心して乗車できるのも同バスのおすすめポイントです。

2003 年以来、初めての海外製バスの導入。 現在は 2 台ですが、今後も数台導入予定だそうです。 あなたも乗り心地を体感してみてはいがでしょう。 (バスとりっぷ = 7-2-18)


ANA、国内の空港にパスポート読み取り可能な自動チェックイン機を導入

日本の航空会社初、国際線乗継の時間を削減

ANA (全日空)は 2018 年 6 月 29 日(金)、パスポートの読み取り機能が加わった自動チェックイン機を 10 月末までに国内の 50 空港に順次導入すると発表しました。 同機能を持つ自動チェックイン機によって、国内線から国際線へ乗り継ぐ場合、旅客自身の操作で国内線の空港で国際線のフライトへのスルーチェックインが可能となります。 日本の航空会社で初めてとのことで、国内線から国際線への乗継ぎにかかる時間を削減し、乗り継ぎがよりスムーズになるといいます。 各地の空港への導入予定は以下となります。 なお、最初に導入されるのは広島空港で、7月上旬を予定しているとのことです。 (乗りものニュース = 6-29-18)


鉄道博物館、新館の目玉は? 新幹線 E5 系の運転体験も

鉄道博物館(さいたま市大宮区)の新館が 7 月 5 日にオープンするのを前に、メディア向けの内覧会が 26 日開かれた。 本館と合わせた総展示面積は約 1.3 倍の 1 万 3,500 平方メートル。 新館入り口では、最高時速 320 キロで営業運転する新幹線「E5 系」の実物大模型と、初代ミニ新幹線「400 系」が出迎えた。

新館の展示ゾーンは「仕事」、「歴史」、「未来」の三つに分かれる。 仕事は乗務員や指令、メンテナンスなどの仕事を体験できるゾーンで、運転士や車掌用のシミュレーターを計 5 台導入。 歴史では大正期の開業当時の東京駅の改札が再現され、未来ではアニメーションを通じて未来の鉄道を疑似体験できる。 新館オープンに合わせ、本館も新たに 3D シアターが設けられるなどリニューアルされた。 入館料も見直され、300 - 100 円値上げされる。 (細沢礼輝、asahi = 6-26-18)


三陸復興の期待のせて出港 宮古と室蘭結ぶ新航路

東日本大震災で被害を受けた三陸沿岸、岩手県宮古市と北海道室蘭市を結ぶ「宮蘭(みやらん)フェリー」が 22 日、就航した。 国内の新航路は 19 年ぶり。 地域振興や観光客増加への期待が高まる。

第 1 便は午前 8 時、大漁旗が振られる中、多くの市民に見送られて宮古港を出港した。 国内の港を結ぶフェリーは 1999 年 7 月に「敦賀 - 新潟 - 秋田 - 苫小牧」で就航して以来。 川崎近海汽船(東京)が運航し、室蘭からは農産物や畜産品を、宮古からは首都圏からの宅配物の輸送を想定する。 当面の年間目標は大型車 2 万台、乗用車 1 万台、旅客は 2 万人だ。

三陸沿岸では 2020 年度をめどに、仙台市と青森県八戸市を結ぶ三陸沿岸道路(復興道路)の整備が進む。 フェリーとの連結で、新たな物流ルートとして注目されている。 また、訪日外国人が多い北海道と結ばれることで、観光面でも好影響が見込まれる。 宮古市の山本正徳市長は出発前のセレモニーで、「新しい海の道がここに誕生した。 岩手県、東北に大きな恩恵をもたらすものと期待している。」と話した。 (大久保泰、asahi = 6-22-18)


トヨタ、ルマン初 V! 中嶋一貴 & 小林可夢偉がワンツーフィニッシュの快挙

第 86 回ルマン 24 時間決勝(17 日、ルマン・サルテ・サーキット = 1 周 13.626 キロ)伝統の自動車耐久レースが行われ、最高峰の LMP1 クラスの予選でポールポジション (PP) を獲得したトヨタは、F1 シリーズで総合王者に輝いたフェルナンド・アロンソ (36) = スペイン、中嶋一貴 (33) らの 8 号車が 387 周で初優勝を飾り、日本メーカーとして 1991 年のマツダ以来、2 度目の頂点に立った。 公道部分と常設サーキットを組み合わせた 1 周約 13.6 キロの特設コースを、ドライバーが交代しながら 24 時間走り周回数を競う耐久レースで日本のチームが日本車、日本人ドライバーを含む態勢で勝つことは初の快挙。

小林可夢偉 (31) らの 7 号車が 2 周遅れの 2 位に入り、ワンツーフィニッシュを果たした。 1995 年に英国を拠点とするマクラーレンから出場した関谷正徳が、日本人トライバーとして初優勝。 2004 年には郷和道監督が率いたチーム郷でドライバーに荒聖治を起用して制した。 ただこのときのマシンはドイツのアウディでこれまで日本チーム、日本車、日本人ドライバーでの戴冠はなかった。 (サンスポ = 6-17-18)


新旧「トワイライトエクスプレス」初並び! 「瑞風」 1 周年記念 京都鉄道博物館で

JR 西日本が「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の運行 1 周年を記念し、新旧「トワイライトエクスプレス」車両を並べて展示するイベントを京都鉄道博物館で開催。 多くのファンが、車両搬入の様子を見守りました。

扉が開かれ、新「トワイライト」が入線

JR 西日本は、豪華寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(トワイライトエクスプレスみずかぜ)」が運行開始から 1 周年を迎えるのを記念して、2018 年 6 月 16 日(土)、京都鉄道博物館(京都市下京区)で「瑞風」と、同館に収蔵されているかつての寝台特急「トワイライトエクスプレス」の車両を、並べて展示しました。 旧「トワイライトエクスプレス」は 2016 年 3 月まで運行された、大阪と札幌を結ぶ寝台特急。 その伝統を受け継ぐ列車として 2017 年 6 月 17 日、「瑞風」が新たに山陽・山陰方面で運行を開始しています。

展示に先立ち、午前 10 時 30 分より京都鉄道博物館で記念セレモニーが開催されました。 同館の「車両工場エリア」に 2 線ある展示線のうち 1 線には、ふだんここで展示されている旧「トワイライトエクスプレス」のロビーカー・オハ 25 形客車 551 号車と、この日のために JR 西日本敦賀運転センター車両管理室から回送されてきた「トワイライト」塗装の EF81 形電気機関車 113 号機が配置済み(機関車は京都鉄道博物館の収蔵車両ではない)。 そして司会者の合図にあわせて外部との扉が開かれると、展示線のもう 1 線に、外で待機していた「瑞風」がゆっくりと入線。 新旧「トワイライト」が並びました。

うかがえた高い「トワイライト」人気 顔を逆にする作業も

「瑞風」が展示線の所定位置に停車すると、その展望デッキに乗っていた JR 西日本の室博(むろひろし)執行役員営業本部長と、「瑞風」アンバサダーでヴァイオリニストの葉加瀬太郎(はかせたろう)さんが、クルーと共に下車。 室本部長は「昨年 6 月 17 日に運行を開始して以来、約 2,500 人のお客さまに瑞風の旅を楽しんでいただくことができました。 また、ふだんは駅などでの停車時間が短く、ゆっくり記念撮影などをしていただくことができませんが、この機会にぜひ『瑞風』をゆっくりとご覧いただきたいです」と挨拶しました。

セレモニー終了後は、いったん「瑞風」と旧「トワイライト」の車両を引き出して、来館者が撮影しやすいように入れ換え作業を実施。 DE10 形ディーゼル機関車による作業が手際よく行われ、その様子を来館者が見守りました。 そして入れ換えが完了し、正午過ぎから一般開放が行われると、たちまち車両の周りには人だかりが。 その人気の高さがうかがえました。

「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」と旧「トワイライトエクスプレス」が並べて展示されるのは初めてのことで、京都鉄道博物館のスタッフは「当館には、旧『トワイライトエクスプレス』で使用されていたスイート車両や食堂車も展示されているので、ぜひご覧ください」と話していました。 なお、並べての展示は 6 月 17 日(日)までの 2 日間、実施されます。 (伊原薫、乗りものニュース = 6-16-18)

前 報 (6-17-17)


JAL とハワイアン航空、共同事業へ ATI 申請

日本航空とハワイアン航空は 6 月 15 日、日本 - ハワイ線での独占禁止法適用除外 (ATI) を、国土交通省と米国運輸省 (DOT) に申請したと発表した。 認可されると、共同事業 (JV) を展開できるようになる。 両社は 2017 年 9 月 26 日、包括的業務提携契約を締結。 今年夏ダイヤ初日の 3 月 25 日から、コードシェア(共同運航)とラウンジの相互利用を始めた。

JAL は、ハワイアンが運航する日本 - ハワイ間の全便のほか、ホノルルとコナを発着するハワイ州内路線の多くの便でコードシェアを実施。 一方、ハワイアンは JAL が運航する日本 - ハワイ間の全便のほか、羽田と成田、関空、新千歳を発着する国内線と、シンガポールやホーチミンシティなどの東南アジア路線でコードシェアを行っている。 (Yusuke Kohase、AviationWire = 6-15-18)


デルタ航空、関西 - シアトル 19 年就航へ

デルタ航空 (DL) は現地時間 6 月 14 日、シアトル - 関西線を 2019 年に開設すると発表した。 同社の関空路線は、ホノルル線に続き 2 路線目となる。 運航機材はボーイング 767-300ER 型機で、3 クラス 225 席(ビジネス 25 席、コンフォートプラス 29 席、エコノミー 171 席)。 詳細は今後発表する。

一方で、自社便で運航しているシアトル - 香港線を運休する。 現地時間 10 月 4 日の香港発が最終便となる。 同路線は、太平洋路線で共同事業 (JV) を展開する大韓航空 (KE) が、ソウル(仁川)乗り継ぎで引き続き運航する。 デルタ航空は、ホノルル - 関西線を 1 日 1 往復運航。 シアトルからの日本路線は 2 路線目で、現在は成田へ 1 日 1 往復運航している。 (Yusuke Kohase、AviationWire = 6-15-18)


2018 年、世界で最も優れた航空会社ベスト 13

世界のベスト & ワーストエアラインをエアヘルプが発表した。 エアヘルプは、フライトが遅延や欠航した際に補償の受け取りを支援する企業。 ランキングには、意外なものもあった。 6 回目となるエアヘルプスコアでは、サービスのクオリティ、定時運航率、クレーム対応をもとに総合スコアを算出している。 ランキングの上位に選ばれた航空会社を見ると、カスタマーサービスが重要であることが分かる。 ラグジュアリーなサービスを提供する必要はない。

世界で最も優れた航空会社ベスト 13 を紹介しよう。

  • 13 位 ウィズエアー (Wizz Air) 7.95 - 定時運航率 88% でスコアを稼いだが、サービスは 6 に留まり、この順位となった。
  • 12 位 ノルウェー・エアシャトル (Norwegian) 8.00 - サービス 8、クレーム対応 8.61。 ロンドン - シンガポール間という長距離路線も運航する LCC は、快適な顧客体験を実現して 12 位にランクイン。
  • 11 位 KLM オランダ航空 (KLM) 8.01 - 定時運航率 85% と良好、クレーム対応は 7.54、サービスは 8。
  • 10 位 ヴァージン・アトランティック航空 (Virgin Atlantic) 8.04 - すべての項目で高スコアを獲得。 サービス 8、クレーム対応 7.95、定時運航率は 82%。
  • 9 位 マルタ航空 (Air Malta) 8.09 - あまり知られていない航空会社だが、クレーム対応 9.13 と素晴らしいスコアを獲得。 定時運航率も 86% だったが、サービスが 7 のため 9 位に留まった。
  • 8 位 カンタス航空 (Qantas) 8.12 - オーストラリアのパースからロンドンまで直行便で飛ぶときも遅れることはない。 定時運航率 89%、サービス 8。
  • 7 位 エーゲ航空 (Aegean Airlines) 8.19 - 定時運航率 90%、サービスも 8 と良好。
  • 6 位 オーストリア航空 (Austrian Airlines) 8.25 - クレーム対応で素晴らしいスコアをあげた。 サービスは 8。
  • 5 位 南アフリカ航空 (South African Airways) 8.31 - クレーム対応 8.69、サービス 8、定時運航率 85%。
  • 4 位 シンガポール航空 (Singapore Airlines) 8.33 - サービスが 10 点満点で、定時運航率は 85%。 だがクレーム対応が 6.77 となり、ランキングを 4 位に下げた。
  • 3 位 エティハド航空 (Etihad Airways) 8.43 - UAE (アラブ首長国連邦)のエティハド航空は、ランキング上位の常連。 サービス 9、定時運航率 86%、クレーム対応 7.47。
  • 2 位 ルフトハンザドイツ航空 (Lufthansa) 8.57 - サービス 10、クレーム対応 8.63 の高いスコアで 2 位にランクイン。 定時運航率が 76% で 2 位となった。
  • 1 位 カタール航空 (Qatar Airways) 9.07 - サービス 10、クレーム対応 8.86、定時運航率 89% で、カタール航空がエアヘルプが選んだ世界で最も優れた航空会社の 1 位に輝いた。 (Alison Millington、Business Insider = 6-13-18)

東京都交通局,5500 形を報道陣に公開

東京都交通局は、2018 (平成 30)年 6 月 11 日(月)、浅草線向けの新形車両 5500 形を報道陣に公開した。 5500 形は「日本らしさとスピード感が伝わる車両」をコンセプトとし、外観は,国際的にも日本のイメージとして一般的で、かつ浅草線沿線とゆかりのある歌舞伎の隈取りを現代風にアレンジし、凛々しく躍動感あるデザインとなっている。

内装は,和紙や寄せ小紋のほか、東京の伝統工芸品である江戸切子などの柄とともに、沿線由来のイラストを使用し、落ち着きのある和の雰囲気の中にも遊び心がある空間デザインとなっている。 車椅子やベビーカー、大きな手荷物を持つ利用客も使用しやすいよう、全車両に車椅子スペースまたはフリースペースが設置されているほか、ラッシュ時にスムーズな乗降ができるように、乗降口脇のスペースを広くとられている。

車体はステンレス製で、制御装置は,SiC を使用した VVVF インバータ採用、6M2T の 8 両編成で、最高運転速度は 120km/h となっている。 5500 形は,2018 (平成 30)年 6 月 30 日(土)から営業運転を開始する予定。 (Railf.jp = 6-11-18)


JAC、ATR72 日本初導入 18 年内受領へ

日本航空グループの日本エアコミューター (JAC/JC) は 6 月 5 日、仏 ATR 製ターボプロップ機の ATR72-600 型機を日本で初導入すると発表した。 9 機発注済みの ATR42-600 のうち、1 機を ATR72-600 に発注変更した。 年末までに引き渡される見通し。 鹿児島空港を拠点とする JAC は、2015 年 6 月に ATR42-600 を発注。 初号機は 2017 年 1 月に受領し、これまでに 4 機が引き渡された。 座席数は 1 クラス 48 席で、JAC の特注仕様として、ストレッチャーを設置できるスペースを設けている。

ATR72-600 は、70 席を予定。 ATR42-600 と比べて座席数が 22 席増えることから、観光やビジネス需要が見込める路線で、1 座席あたりの運航コストを下げることができる。 ATR はエアバスと伊アレニア・アエルマッキの共同事業体として、1981 年に設立されたリージョナル機メーカー。 日本の航空会社では当初、2013 年 12 月に自己破産した地域航空会社リンク(福岡県福岡市)が、日本初の ATR 機として ATR72-600 (68 席から 74 席)を 3 機リースで導入予定だった。

国内で ATR 機を運航しているのは JAC のほか、初導入した天草エアライン (AHX/MZ) を合わせて 2 社。 天草エアは 1 機の ATR42-600 のみで運航しているため、重整備による運休を回避できるよう、JAC と協力体制を構築している。 (Tadayuki YOSHIKAWA、AviationWire = 6-5-18)

関 連 (1-8-16)


新幹線の指定席・自由席、「Suica」で乗車 JR 3 社、19 年度末から

JR 東日本、JR 北海道、JR 西日本は 6 月 5 日、ネット上で各新幹線の指定席か自由席を予約し、交通系 IC カードを自動改札機にタッチして乗車できるサービスを、2019 年度末をめどに導入すると発表した。 東北・北海道、上越、北陸、山形、秋田の各新幹線全区間の停車駅で利用できる。 駅の窓口や券売機に立ち寄ることなく、チケットレスで乗れるのが特徴だ。

予約サイト「えきねっと(JR 東日本、JR 北海道)」か「e5489(JR西日本)」で、新幹線の指定席、自由席を予約する際、「Suica」、「Kitaca」、「ICOCA」など手持ちの交通系 IC カードの情報を登録しておく。 同じ列車、同じ行程なら、1 回の予約で 6 人までサービスを利用できる。

新サービスの開始日や料金などは、決まり次第発表するとしている。 JR 東日本のチケットレスサービス「モバイル Suica 特急券」は、新サービスの開始に合わせて提供を終了する。 似たサービスは、JR 東日本が「タッチで Go! 新幹線」を提供している。 ただ、東北、上越、北陸新幹線の一部区間のみが対象で、自由席に限られていた。 (ITmedia = 6-5-18)


客室乗務員はソラダンだけ スターフライヤーが特別便

航空会社のスターフライヤーは 3 日、客室乗務員 (CA) が男性だけの特別フライトを北九州 - 羽田線で運航した。 男性 CA が主人公の漫画「空男ソラダン」とのコラボ企画。 男性 CA の認知度を高めようと実現した。 週刊「モーニング(講談社)」に連載中の漫画は、新米の男性 CA の奮闘を描いている。 女性のイメージが強い職業だが、男性も活躍できることを見せようと、スターフライヤー社内の男性 CA たちが今回の企画を提案した。

同社の CA のうち男性は 9 人で 6% ほど。 機内サービスで男性 3 人が飲み物を配る姿に、乗客の男性 (56) は「なかなか見ない光景だね。」 今回乗務した同社 CA の西山淳さん (37) は「男性 CA がいても当たり前な環境にしたい。 この職業に憧れる男性の後輩たちが増えれば。」と話した。 この日は、搭乗者から抽選で、作者の糸川一成さんのサイン入り単行本がプレゼントされるイベントもあった。 (女屋泰之、asahi = 6-3-18)


紙の車検証を廃止へ、23 年にも IC カードに 国交省

国土交通省は紙の車検証を廃止する方針だ。 IC カードなどに置き換えて電子化し、利用者の手間を省いて車検や故障といった履歴のデータも活用しやすくする。 必要なシステムや法改正などを議論し、2023 年ごろの実現をめざす。 車検証は車を購入した際や車検を受けた後、各地にある運輸支局などで受け取る。 自動車ディーラーや整備事業者が代行するケースが多いが、特に運輸支局の数が少ない地方などで手間がかかる。 (nikkei = 5-30-18)


ホンダ、新型「HondaJet エリート」発表

航続距離約 17% 延長してクラス最長約 2,661km を実現
新構造「ノイズ低減エンジンインレット」など採用

本田技研工業の航空機事業子会社 HACI (ホンダ エアクラフト カンパニー)は 5 月 27 日(現地時間)、小型ビジネスジェット機「HondaJet」の最新型「HondaJet エリート」を世界初公開した。

スイスのジュネーブで 5 月 28 日 - 31 日に開催される欧州最大のビジネス航空ショー「EBACE 2018 (2018 European Business Aviation Convention & Exhibition)」に先行して行なわれた発表会で公開された HondaJet エリートは、航続距離を約 17% (396km) 延長してクラス最長の約 2,661km (1,437 ノーティカルマイル)を実現するなどアップグレードを行なった。

HondaJet エリートの主な特徴は、航続距離はクラス最長の 1,437 ノーティカルマイル(約 2,661km)を実現するとともに、エンジンインレットに客室内のノイズを低減する新構造「ノイズ低減エンジンインレット(空気取り入れ口構造)」を採用。

また、すべての飛行フェーズにおいて速度や巡航高度、燃料消費率などを最適化する飛行計画を自動作成する「飛行マネジメント機能」、気温や標高、機体重量などに基づき必要滑走路長、V スピードおよび適正な上昇/進入角度などを自動計算する「離着陸距離マネジメント機能」を採用した。

オプション設定として、運用限界を超える領域での飛行を防ぐ機能「機体安定性及び安全性強化機能」、ゴーアラウンド時にも自動操縦機能を保持し、パイロットの負荷を軽減する「ゴーアラウンド時の自動操縦機能」、航空業界初のスピーカーレス室内音響システム「Bongiovi (ボンジョヴィ)オーディオシステム」を設定。 機体カラーに新しい特別色として「アイスブルー」、「ルビーレッド」、「マナークオレンジ」の3 色を追加した。 そのほか、オプションの機内装備として、「ベルト付き化粧室シート」、「新デザインギャレー(厨房)」、「ツートンカラーの皮革製エグゼクティブシート」を用意する。

ホンダ エアクラフト カンパニー社長藤野道格氏は「EBACE で HondaJet Elite をご紹介することができ、嬉しく思います。 HondaJet Elite は、性能、移動の効率、および環境において、ビジネス航空業界に新たな価値の創造を追及し続けるという我々の決意を表すものです。 進化した技術を追加することで、性能、快適性、そしてデザイン性をさらに向上させた HondaJet Elite は、小型ビジネスジェット機の新たなスタンダードとなると期待しています。」とコメントしている。 (椿山和雄、CarWatch = 5-28-18)


カラフルな長距離列車、20 年デビュー 個室やベッドも

JR 西日本は 23 日、京阪神から山陰・山陽地方をつなぐ新たな長距離列車の車内デザインを発表した。 しま模様を多く使ったカラフルな内装で、車両ごとに異なる座席タイプを採用した。 2020 年春に運行を始める予定だ。

新列車は 6 両編成。 個室やベッドのように寝転べるスペースなど、車両ごとに特徴的な座席を採り入れる。 女性専用車両や乗客どうしが交流できるフリースペースも用意する。 来島達夫社長はこの日、「非日常の空間で、鉄道の旅の魅力を発見してほしい」と話した。 新列車は旧国鉄時代の 1979 年に製造された 117 系を 1 編成改造してつくる。 全席指定で、定員は 90 人程度。 どの路線に投入するかは未定だ。 (中島嘉克、asahi = 5-27-18)


全長 190m、迫力の大型運搬船、海へ 川重神戸工場

「アミス ネイチャー」命名・進水式 8 月完成

川崎重工業神戸工場(神戸市中央区)で 22 日、大型運搬船「アミス ネイチャー(約 3 万 1,700 トン)」の命名・進水式が行われた。 市民約 3,600 人が見守るなか、船台から海へ進んでいった。 今後、岸壁で内装・電装工事などを行い、8 月に完成する。

船は全長約 190 メートル、積載可能な積み荷は約 5 万 5 千トン。 最大 30 トンをつり上げるクレーン 4 基を備え、荷役設備のない港湾でも積み降ろしできる。

高効率のプロペラや水抵抗の少ない船首形状で、同型船に比べ燃費を約 5% 改善させた。 見学に訪れた南あわじ市の会社員、上田康子さん (66) は「間近で見る船の迫力に圧倒され、興奮した」と笑顔で話した。 (sankei = 5-23-18)


国交省、地方版図柄入りナンバープレートで全国 41 地域のデザイン決定

くまモンやカープ坊やも登場 2018 年 10 月ごろ交付開始

国土交通省は 5 月 22 日、2018 年 10 月ごろより全国 41 地域で交付を開始する地方版図柄入りナンバープレートの具体的デザインを決定して公開した。 広島東洋カープやくまモン、桜島など、地域の風景や観光資源を図柄にしたものが並んだ。

この取り組みは、"走る広告塔" としてのナンバープレートの機能に着目して、2017 年にラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピックの特別仕様ナンバープレートを交付したことに続くもの。 フルカラーの図柄入りナンバープレートについては寄付金(1,000 円以上)をユーザーに負担してもらい、導入地域における交通改善、観光振興などに資する取り組みを支援する。 (椿山和雄、CarWatch = 5-22-18)


米ウーバー、淡路島で今夏からタクシー配車実験

[東京] 米ライドシェア大手のウーバーテクノロジーズは 22 日、兵庫県淡路島で同社のアプリを使ってタクシーを配車する実証実験を行うと発表した。 公募した島内のタクシー会社に配車システムを提供し、今夏から来年 3 月末まで実験する。 外国人観光客や高齢者などが島内を簡単に移動する新たな交通手段になるよう、地元自治体は利用動向や実績を検証する。

ウーバーは現在、日本では京都府京丹後市と北海道中頓別町でボランティアが運転する自家用車を利用したライドシェアの実証実験を続けているが、今回のようにタクシー会社が参加する実験は国内で初めて。 淡路島での実験を機に全国での展開につなげたい考えで、同社の広報担当者によれば、都市部などのタクシー会社 20 社以上と交渉しているという。

乗客はスマートフォンにウーバーの配車アプリをダウンロードして利用する。 配車が確定したタクシーのドライバーや車の番号、想定配車料金、到着予定時刻が事前にアプリ上で分かり、運賃の支払いもアプリを通してクレジットカードで精算ができる。 日本語が話せない外国人観光客にとっては便利だ。 ウーバーは一般の人がドライバーとなり、自家用車を使って空き時間に客を運ぶ「ライドシェア」と呼ばれるサービスを米国で 2010 年に開始。 米国では主要な交通手段に成長しており、同社の配車アプリは世界 70 カ国 600 以上の都市でも利用されている。 (Reuters = 5-22-18)