こんにちはアレグラ号 箱根登山鉄道の新型出発 ![]() 箱根登山鉄道に 1 日、新型車両 3000 形「アレグラ号」がデビューした。 同鉄道の新型車両は 25 年ぶり。 強羅駅で出発式があり、多くの関係者や観光客に見守られながら、真新しい赤い車両の「一番電車」が出発した。 式では、箱根登山鉄道の府川光夫社長が「箱根全山の魅力度アップに貢献する車両と自負している。 安全最優先で運転していきたい。」とあいさつした。 「一番電車」には、約 2,400 人の応募者から抽選で選ばれた 30 組 60 人などが乗車。 カウベルの音色が響く中、運転を開始した。 小学 3 年の裕真(ゆうま)君 (8) と一緒に乗車した千葉県松戸市の増田香織さん (36) は「窓が大きくてすてき。 一番に乗車できてうれしい。」と話した。 「アレグラ」は、同鉄道が姉妹提携しているスイスのレーティッシュ鉄道が走る地域のあいさつ言葉で、「こんにちは」の意味だという。 2 両編成で計 150 人が乗れる。 総製作費は約 8 億円。座席窓台やテーブルに木目調の化粧板を用いるなど、車内は落ち着いた雰囲気になっている。 紅葉やアジサイ、雪景色など、四季折々の美しい風景を楽しめるように、展望窓は足元までガラス面があり、鉄橋を渡る際は迫力満点だ。 (岩尾真宏、asahi = 11-2-14) 北海道新幹線のレール締結 東京から 823 キロ、1 本に 2016 年 3 月に開業予定の北海道新幹線のレール締結式が 1 日、北海道木古内(きこない)町であり、東京駅と開業時の終点・新函館北斗駅(北海道北斗市)を結ぶ約 823 キロのレールが津軽海峡を越えて 1 本につながった。 東海道新幹線の開業から 50 年となる今年、北海道から鹿児島まで新幹線のレールで結ばれた。 北海道新幹線は新青森 - 新函館北斗間の約 149 キロで開業、東京までは東北新幹線のレールを走行する。 35 年度に札幌駅まで延伸される予定だ。 レール締結式は北海道に入って最初の駅、木古内駅で行われた。 ![]() 式典では、高橋はるみ・北海道知事や島田修・JR 北海道社長ら 50 人が特製レンチでレールを固定するボルトを締めた。 日本酒でレールを清めた後、作業用車両が通り初めをした。 この日は、北海道七飯町の函館総合車両基地で車両の機能を確認する試験も開始。 1 編成 10 両を連結した姿がお披露目され、モーターカーに引っ張られて時速約 10 キロで基地内の約 300 メートルのレールを往復した。(日比野容子、磯崎こず恵、asahi = 11-1-14) ◇ ◇ ◇ 新幹線車両、北海道に初の到着 東海道の開業から半世紀 2016 年 3 月に開業する北海道新幹線(開業時は新青森―新函館北斗間)の車両 H5 系の 2 両が 13 日、北海道函館市に到着した。 東海道新幹線開業から半世紀を経て、新幹線の営業車両が北海道に初上陸した。 H5 系は、相互乗り入れする東北新幹線の車両と色や形は同じで、アクセントとなる車体のラインはラベンダー色。内装には雪と流氷のデザインをあしらった。 函館港でこの日、記念式典があり、市民や観光客らが歓迎した。 12 月 1 日には走行試験が始まる。 (asahi = 10-13-14) 日産、近距離の業務向け EV 欧州で先行、日本に逆輸入 日産自動車は 30 日、荷物の配達やリゾート地での送迎など、近距離の業務向けの電気自動車 (EV) を発売した。 日産の EV では、小型乗用車「リーフ」以来となる第 2 弾だ。 走行距離が短い欠点から乗用車の販売は伸び悩むが、EV の使い道を広げたいという。 スペインのバルセロナ工場で生産し、環境意識が高い欧州で先行販売しているが、日本にも逆輸入する。 価格は消費税込みで約 388 万円から。 1 回の充電で走行できる距離は 185 - 190 キロだ。 車から電源が取れるため、「台風や停電など災害時の支援(鹿児島県薩摩川内市)」用に期待する自治体もある。 片桐隆夫副社長は「普及の環境も整いつつあり、EV 市場に勢いがついてきた」と自信をみせた。(湯地正裕、asahi = 10-31-14) 車の信頼度、レクサスが V2 米誌調査、日系が上位独占 米国の有力な消費者団体が編集している専門誌「コンシューマー・リポート」は 27 日、自動車の信頼度順位をブランド別に公表した。 トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」と大衆車ブランド「トヨタ」が昨年に続いて 1、2 位になるなど、日本勢が上位を占めた。 日本メーカーでは、「マツダ」が昨年の 5 位から 3 位に、「ホンダ」が昨年の 8 位から 4 位に浮上した。 上位 4 位までを日本勢が占め、米国での日本車への信頼度の高さを示した。 5 位は昨年 4 位のドイツの「アウディ」だった。 6 位には米国の最大手ゼネラル・モーターズ (GM) の「ビュイック」が昨年の 12 位から順位を大きく上げた。 米国勢では唯一のトップ 10 入りだった。 (ニューヨーク = 畑中徹、asahi = 10-28-14) 痛車ズラリ、週末の横浜・大黒埠頭 外国人観光客も注目 ![]() アニメやゲームの人気キャラクターが車体に大きく描かれた「痛車(いたしゃ)」ブームが盛り上がりを見せている。 日本のポップカルチャーが海外で人気を集める「クールジャパン」の追い風も受け、外国人観光客も注目。 自動車の販売戦略に活用する企業も出てきた。 県内の愛好家たちが集う横浜・大黒埠頭(ふとう)で、「痛車の世界」をのぞいてみた。 18 日夕の首都高湾岸線大黒パーキングエリア。 派手なイラストで覆われた痛車約 30 台が続々とやってきた。 パーキングにいる人の注目が一斉に集まり、外国人観光客が歓声をあげて車の横で記念撮影を始めた。 「おっす、はんそで。」 「おーい、マギさん。」 笑顔であいさつを交わす運転手たちは、痛車のイベント会場やソーシャル・ネットワーキング・サービス (SNS) で知り合った「痛車乗り」仲間だ。 お互いを「ハンドルネーム」で呼び合うのがルールという。 長年の付き合いでも本名を互いに知らない者もいる。 メンバーは 20 - 40 代、ほとんどが社会人だという。 ほぼ毎週末に開かれる全国各地の痛車関連のイベントに可能な限り駆けつけている。 (奥田薫子、asahi = 10-27-14) 川越鉄道 120 周年、11 月 1・2 日に臨時列車運行 西武国分寺線・新宿線の前身である川越鉄道の開業 120 周年を記念し、国分寺―本川越駅間で臨時列車が 11 月 1、2 日に走る。 車内はライトアップされ、川越の名産品プレゼントや、武蔵野音大と東京音大の学生による生演奏もある。 両日とも各 1 本。 国分寺駅を午後 1 時 17 分発車。 東村山発 1 時 31 分、所沢発 1 時 37 分、本川越に 1 時 55 分に着く。 その他の途中駅からは乗車できない。 料金は通常と同じ。 (asahi= 10-27-14)
鉄道少年、ついに電車を作る 「どこでも行けるレベル」 埼玉県立川越工業高校(川越市)電気科の 3 年生 13 人が、実際の在来線と同じ軌道幅で、架線からパンタグラフで電気をとって走る本格的な電車を完成させた。 装置の細部まで凝った手作りで、鉄道少年らのこだわりと夢が詰まった「川工電鉄」。 25 - 26 日の同高文化祭「工業祭」で来場者を乗せて走る。 歴代の 3 年生が取り組み、5 年がかりで完成させた。 運転台がありモーター 2 個で走る 2 両と、モーターなし 1 両の計 3 両編成。 生徒の運転手と車掌、客 20 人を乗せることができ、学校内に敷いた長さ約 60 メートルの線路上を、カタンコトンと軽快な音をたてて走る。 台車や車体など部品のほとんどは、鉄板や鉄骨を切ったり、削ったりして、溶接やねじ留めで作った。 シートは西武鉄道から贈られた特急レッドアローの中古品、運転台の制動操作器はオートバイの部品の流用と手作り感いっぱいだ。 (西堀岳路、asahi = 10-24-14) 電車内の足投げ出し、新型座席で解決 苦情なくなる ![]() 混み合う電車で、足を投げ出して座るのはマナー違反だ。 車内放送でも注意を呼びかけているが、なかなかなくならない。 そこで電車の車両をつくるメーカーが、座席の工夫で解決しようと取り組み始めた。 東京の新橋と豊洲の間を結ぶ新交通システム「ゆりかもめ」。 1 月から順次置き換えている新型車両の座席は、座る面をひざ側に 9 度上向くようにした。 こうすると、座った人は自然にかかとを引く姿勢になるという。 狭い車内でも乗客がスムーズに乗り降りできるように、車両をつくる三菱重工業が工夫した。 ゆりかもめの運営会社は、足の投げ出しや、足を座席に乗せるなどの「座り方」に対する乗客からの苦情に頭を悩ませていた。 だが、新型車両の乗客からは、一切寄せられていないという。 担当者は「座席の機能の工夫でマナーの改善につながり、ありがたい」と話す。 (南日慶子、asahi = 10-23-14) 西鉄、個室付き高速バス導入 広めの座席で LCC に対抗 西日本鉄道は 21 日、福岡・天神と東京・新宿を 1 日 1 往復する夜行高速バス「はかた号」に、12 月 18 日から新型車両を導入すると発表した。 座席を 35 席から 24 席に減らしてゆったり座れるようにするほか、同社の高速バスで初の個室席も 4 席設置する。 ![]() 運賃は大部分を 1 - 4 割値上げして、片道 1 万 1 千 - 2 万円にする。 乗車時間は約 14 時間で、これまでは若い男性の利用が多かった。 広めの座席にして「年配の人にも利用してもらえるようにしたい(西鉄)」という。 福岡 - 東京間は安価な航空便との競争が激しく、車両を一新して新たな顧客確保を図る。 (asahi = 10-21-14) ゆふいんの森、客車新造へ JR 九州、外国客取り込み JR 九州は 20 日、大分の観光地・由布院や別府と博多を結ぶ観光列車「ゆふいんの森」の客車を 16 年ぶりに新造し、早ければ来年中に座席数を増やす方針を明らかにした。 外国人観光客の人気が高い看板列車の輸送力を高め、アジアからの観光客をさらに取り込むのがねらい。 ゆふいんの森は 4 両ずつの 2 編成。 新しい方の編成を、来年にも 1 両増やして 5 両編成にする。 客車の新造は、この車両が運転を始めた 1999 年以来 16 年ぶり。 座席数は 2 編成全体で計 1 割強増える見込みだ。 人気の観光地・由布院に向かう「ゆふいんの森」は JR 九州の観光列車の先駆けで、89 年に運行を始めた。 いまは博多と由布院を 1 日 2 往復、博多と別府を 1 日 1 往復している。 (土屋亮、asahi = 10-21-14) FGT、直通走行試験開始 実用化へ最終段階 JR 九州は 19 日、2022 年度開業予定の九州新幹線長崎ルートで導入を目指しているフリーゲージトレイン (FGT) の車輪間隔を変えて新幹線と在来線のレールを直通運行する走行試験を始めた。新八代駅(熊本県)の近くに設置した車輪幅を変える特殊なレールを繰り返し走らせ、営業運転に耐えられるか調べる。実用化に向けたテストは最終段階に入る。 鉄道・運輸機構は 5 月中旬、新幹線の線路幅から在来線の幅へと変化する全長 60 メートルの特殊なレール「軌間変換装置」を設置した。 FGT がここを時速 10 キロでゆっくり通過することで直通運転を可能にする。 九州新幹線のレールと、軌間変換装置、在来線レールの 3 カ所を行き来し、2 年半かけて延べ 60 万キロを走る「3 モード走行」で、耐久性とランニングコストを検証する。 今後は走行距離が 40 万キロに達した時点で、国土交通省の技術評価委員会が中間評価し、その結果を受けて営業車の設計に入る。 最終評価は 2017 年 3 月ごろの予定。 走るのは 3 代目となる試験車両の最終型。 4 月下旬から新幹線と在来線区間をそれぞれ走行し、目標最高速度に達するか性能確認してきた。 機構は「無事にクリアできた」としている。 (佐賀新聞 = 10-20-14) 前 報 (4-20-14) 「日本の SL 保存拠点」京都に JR 西、来秋新設へ JR 西日本は 17 日、京都市下京区の梅小路蒸気機関車館の隣に、蒸気機関車 (SL) の解体検査などを行う専用の施設(検修庫)を新設すると発表した。 2 階建ての建物内に SL をつり下げる天井クレーンを備え、大規模な検査や修理が可能。 「日本の SL 保存の拠点」として来秋にも完成予定で、将来は作業風景の見学もできる。 梅小路には日本最多となる 20 両の SL があり、うち 8 両が線路上を走る「動態保存」。 ただ、車庫が老朽化し、大規模検査はできなかった。 滋賀県の「北びわこ号」を始め SL は観光や地域活性化で人気も高く、今後も安定的に SL を保存する体制が必要だと判断したという。 SL 整備の技術を若手整備士に継承する場としても活用する。 事業費は約 11 億円で延べ床面積は約 1 千平方メートル。 2016 年春には新設の「京都鉄道博物館」とデッキでつなげ、作業を見学できるようになる。 JR 西の真鍋精志社長は 17 日の会見で「SL を後世に継承するのは当社の社会的使命。 日本の SL 保存の拠点としたい。」と話した。 (asahi = 10-19-14) 国産機の夢が現実に、100 席クラスも検討 = MRJ 初公開で三菱重会長 [愛知県豊山町] 三菱重工業 と傘下の三菱航空機(名古屋市)は 18 日、開発と製造を手がけるジェット旅客機「MRJ (三菱リージョナルジェット)」の飛行試験用機体を完成させ、初めて公開した。 プロペラ機「YS-11」以来、約 50 年ぶりの国産機で、来年 4 - 6 月には試験飛行を実施する予定。 開発費は 1,800 億円。 これまで再三にわたり開発計画が延期されたが、ようやく機体開発に一定のめどが立ち、節目とされる完成機の披露(ロールアウト)式典にこぎつけた。 飛行試験も当初の予定から約 4 年遅れとなる。 式典は、機体の最終組み立て工場である三菱重の小牧南工場(愛知県豊山町)で開かれた。 2017 年に MRJ を初納入する ANA ホールディングス の伊東信一郎社長などの顧客企業や官民の関係者ら約 500 人が出席した。 三菱重の大宮英明会長は式典で、「世界中にメード・イン・ジャパンの製品があふれている時代となったが、メード・イン・ジャパンの旅客機は YS-11 の生産終了後、残念ながら途絶えていた」と述べた。 大宮会長は、MRJ は「日本のものづくりの英知の結晶」であり、「世界に誇れるメード・イン・ジャパンの製品がようやく夢から現実になった」とあいさつした。 MRJ は米プラット・アンド・ホイットニー製の低燃費エンジンを搭載。 機体の一部には軽量な複合材を使用し、最先端の空力技術を駆使して優れた経済性や低騒音を実現した。 天井も高く、広くて快適な客室も特徴となっている。 初号機の座席数は 90 席クラスだが、北米市場で需要の高い 70 席クラスの機体設計にも着手している。 大宮会長は「欧州などで 100 席クラスも欲しいという要望がある」といい、機種のバリエーションとして 100 席クラスも検討していく考えを示した。 ANA が 25 機(確定受注は 15 機)、米スカイウエストは 200 機(同 100 機)などから受注を得ているほか、直近では 8 月に日本航空 (JAL) が 32 機すべての購入を決めた。 現在の MRJ の受注総数は計 407 機(オプション 184 機含む)となっている。 小型ジェット機市場は今後 20 年間で 5,000 機超が見込まれる中、三菱航空機はその半分のシェア、2,500 機の販売を目指している。 同市場では、ブラジルのエンブラエル 、カナダのボンバルディア の 2 強がほぼ独占しているが、MRJ は新技術で差別化を図り、さらなる受注獲得を目指す。 (白木真紀、Reuters = 10-18-14) ◇ ◇ ◇ MRJ : 国産初の小型ジェット旅客機 美しさの秘密 ![]() 最終組み立て工程のある三菱重工業名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場(愛知県豊山町)で 18 日、機体が初めて公開された国産初の小型ジェット旅客機「MRJ (三菱リージョナルジェット)」。 設計変更などによる 3 回の開発遅延を経て、飛行試験用初号機がようやく完成した。 関係者に披露された鶴のような流線型の機体は、最新の航空力学がもたらしたという。 航空機をけん引するトーイングカーの先導で、式典会場の格納庫に MRJ 初号機はゆっくりと入ってきた。 白色の細身の機体側面には赤、黒、金色の筋。 三菱重工の関係者らが「歌舞伎のくま取り」と呼び習わしているイメージカラーだ。 空気抵抗を減少させる翼端の「ウイングレット」に向かい、きゅっとせり上がった主翼。 「きれいだよ、絶対、きれいだよ。 ノーズから、コックピットに入るラインがいい。 そう思わないかい。」 式典後のインタビューで、三菱重工の大宮英明会長は顔をほころばせた。 「空力的な美しさが、機体の美しさにつながっている。」 関係者によると、この「美しさ」は大宮会長が説明するように、機体性能を追求した結果がもたらしたという。 MRJ のアピールポイントは米プラット・アンド・ホイットニー (P & W) 社製の最新型エンジン「PW1200G」を採用したこと。 ライバル機に比べて 2 割低いという燃費性能をもたらしたが、従来の同じクラスのエンジンに比べ、直径が大きいという "難点" も持つ。 そのまま主翼につり下げると、地面と接触しないように機体の脚を長めにしなければならない。 地上高が高くなるため、整備や貨物の積み込みが難しくなってくる。 そのため、三菱重工の設計陣は主翼の先端をせり上げることで、地上高を抑制した。 こうして、鶴が翼を広げたような独特の形状が生まれたという。 貨物室を座席の下側ではなく、機体後部に設けたことで胴体はほっそりしたものになった。 機首も空気抵抗を最小限に抑えるため、新幹線のような流線型となった。 「機体表面のアルミの滑らかさも美しさの秘密。」 MRJ のチーフエンジニアである岸信夫・三菱航空機技術本部長は語る。 リベット(鋲 = びょう)などによるでこぼこさがなく「日本の製造業の持つ、作り込みのすごさのおかげです」と解説する。 式典に出席した航空評論家の青木謙知さんは「旅客機としてはオーソドックスだが、細部に丁寧さがみられる」とコメントした。 コックピットの外形、主翼の付け根などに空力上の特徴があり「ライバルのブラジル・エンブラエル社、カナダ・ボンバルディア社の機体などに比べ、10 年は空力的に進歩しているのではないか」と評価する。 かつては零式艦上戦闘機などの数々の名機を生み出した三菱重工業。 「美しい飛行機を作りたい」と語っていた先人の航空技術者、堀越二郎のスピリットが今に受け継がれているという。 「空力性能を追求した設計の結果、この形状になりました」と岸本部長は振り返りつつ、付け加えた。 「美しい飛行機は性能がいいものです。」 (高橋昌紀・デジタル報道センター、mainichi = 10-18-14) ◇ ◇ ◇ JAL が国産ジェット 32 機発注 海外受注にはずみ期待 日本航空は 28 日、三菱航空機が開発している国産初のジェット旅客機「MRJ (ミツビシ・リージョナル・ジェット)」を 32 機発注することを決めた。 2021 年に就航する見通しで、100 人乗り未満のジェット機をすべて MRJ に替える。 MRJ は 70 - 90 人乗りの小型機で燃費がよく、騒音が小さいのが売り。 MRJ の導入で運航コストが下がれば、経営破綻(はたん)をきっかけに撤退した地方路線の一部を再開できる可能性もある。 発注額は 32 機合計で定価だと約 1,500 億円。 地方路線を運航する子会社ジェイエアが持つカナダ・ボンバルディア製とブラジル・エンブラエル製の小型ジェット機計 24 機をすべて MRJ にし、プロペラ機の一部も置き換える。 (上栗崇、大隈悠、asahi = 8-28-14) 前 報 (8-3-14) ななつ星、1周年おめでとう 博多駅で記念式典 33.4 倍 九州を巡る JR 九州の豪華寝台列車「ななつ星」が 15 日で運行開始 1 周年を迎えるのを前に、博多駅で 14 日午前、記念式典が開かれた。 会場には JR 関係者や鉄道ファンらが集まり、豪華列車の誕生日を祝った。 午前 11 時 18 分、博多駅ホームから 3 泊 4 日の旅に出発する列車を、JR 九州の唐池恒二会長らが手を振りながら見送った。 出発に先立つ式典で唐池会長は「沿線で手を振ってもらうなど、1 年間九州の皆さんに温かく迎えて頂き、感謝している」と語った。 ななつ星は、3 泊 4 日の 2 人利用で最高 150 万円の豪華列車。 乗車には高倍率の抽選を通る必要があるほどの人気が続いており、今年 12 月 - 来年 2 月の乗車分では 33.4 倍だった。 ななつ星の人気を受けて JR 東日本と西日本も、2017 年春にそれぞれ同様の列車を走らせる計画を進めており、国内各地に豪華列車による周遊旅行が広がりそうだ。 (土屋亮、asahi = 10-14-14) ◇ ◇ ◇ ななつ星、引き続き人気 乗車の平均倍率は 33 倍 九州を一周する豪華寝台列車「ななつ星」の人気が引き続き高い。 12 月から来年 2 月に出発する 11 便、計 154 部屋への乗車申し込みは 5,138 件あり、平均倍率は 33.4 倍となった。 JR 九州が 20 日発表した。 これまでの最高は、8 - 11 月分の 36.9 倍だった。 列車の最後尾にあり、天井まで届く大きな車窓が人気の最高級客室デラックススイート A (3 泊 4 日コースを 2 人利用で計 140 万円)は、12 月 9 日出発分が 268 倍となり、過去最高の倍率を更新した。 昨年 10 月から今年 7 月末までに乗った 2,029 人のうち、17% にあたる 342 人が再び応募したという。 7 月末まで受け付け、今月 18 日に抽選した。 (角田要、asahi = 8-21-14) 前 報 (4-15-14) 大人気のトーマス号終着 今年最後の一般向け運転 SL 列車「きかんしゃトーマス号」が 12 日、大井川鉄道大井川線の新金谷 - 千頭駅間を 1 往復した。 13 日は旅行会社による貸し切りで、一般客向けの運転はこの日が年内最後となった。 今年の運転は 7 月からだったが、来年は 6 月に開始を早め、予約方法などの改善も検討するという。 「来たっ。」 「トーマス!」 午後 3 時 27 分。 時刻表通りにトーマス号が新金谷駅に到着すると、ホームや線路脇で待ち受けた親子連れから歓声が上がった。 11 日に続き、駅周辺では、SL との綱引きや鉄道写真家の中井精也さんらが出演するトークショーなどが行われる「SL フェスタ」が開かれ、鉄道ファンでにぎわった。 トーマス号から親子で降りてきた増田陽向ちゃん (3) = 愛知県碧南市 = は「楽しかった。 来年も乗りたいな。」と話したが、手をつないでいた父親の芳和さん (33) は「今度はトーマス号が走るところを、乗らずに見てみたい。」 (三宅範和、asahi = 10-13-14) 前 報 (7-2-14) 「車離れ」歯止めへ、アイデア多彩 東京モーターフェス ![]() 自動車メーカーなどが業界をあげて開くイベント「東京モーターフェス」が 11 日から 13 日まで、東京都江東区などの臨海部で開かれる。 来場した人が参加できる体験型の企画が多いのが特徴。 「車離れ」が進む若者らに、車への関心を高めてもらうねらいだ。 急な坂を上るプロのドライバーの車に同乗したり、親子でバイクに乗ったりするコーナーがある。 主催する日本自動車工業会の池史彦会長(ホンダ会長)は「車に関心の薄い人にも、車やバイクの楽しさを直接訴えたい」と話した。 10 日の報道向けのイベントでは、各社の社長らが、自社の車を運転して登場した。 トヨタ自動車の豊田章男社長は、車輪を滑らせるドリフト走行など、自慢の運転技術を披露した。 (大畑滋生、asahi = 10-11-14) 北陸の新特急「能登かがり火」、「ダイナスター」 JR 西 来年 3 月 14 日の北陸新幹線金沢開業に合わせ、JR 西日本が新たに走らせる特急列車の名前が決まった。 金沢 - 和倉温泉(石川県七尾市)間の特急は「能登かがり火」、福井 - 金沢間の特急は「ダイナスター」となった。 同社金沢支社が 7 日、発表した。 「能登かがり火(1 日 5 往復)」は、能登のキリコ祭りに代表される火の燃えさかる勢いをイメージした。 「ダイナスター(1 日 3 往復)」は、福井の観光資源でもある恐竜の英語「ダイナソー」と、地元の期待を表す「スター」を組み合わせた。 いずれも大阪と北陸方面を結ぶ現在の特急「サンダーバード」の車両を使用する。 車両編成やダイヤは未定。 (asahi = 10-8-14) ◇ ◇ ◇ 東京 - 金沢、1 万 4,120 円・2 時間 28 分 北陸新幹線 JR 東日本と西日本は 3 日、来年 3 月 14 日に長野 - 金沢間が開業する北陸新幹線の料金を発表した。 東京 - 金沢は 1 万 4,120 円(普通車指定席)で、上越新幹線と在来線特急を乗り継ぐ現行ルートより 1,070 円高くなるが、最短の所要時間は 1 時間 23 分縮まり、2 時間 28 分となる。 両社が同日、国土交通省に認可申請した。 主な区間は東京 - 富山が 1 万 2,730 円、長野 - 金沢が 8,960 円、富山 - 金沢が 3,330 円。 開業済みの東京 - 長野間は料金を据え置く。 東京からの料金はほかに、▽ 飯山 8,630 円、▽上越妙高 9,280 円、▽ 糸魚川 1 万 1 千円、▽ 黒部宇奈月温泉 1 万 1,860 円、▽ 新高岡 1 万 3,580 円。 ![]() 1 列 3 席でアテンダントの接客サービスがある最上級席「グランクラス」は、東京 - 金沢を 2 万 6,970 円、東京 - 富山を 2 万 5,580 円とする。 東京 - 小松の航空運賃がプレミアム席で 2 万 5 千 - 3 万円程度のため、両社は「飛行機の料金も考慮した」という。 (工藤隆治、asahi = 10-3-14) 前 報 (5-24-14) アシモの技術応用、1 人乗り電動車 東京で試乗ツアー 日本科学未来館(東京都江東区)で、ホンダが開発した 1 人乗り電動車「UNI-CUB β(ユニカブ ベータ)」に試乗できるツアーが開催中。 運転方法の講習を含め 30 分間、館内で走行体験できる。 二足歩行ロボット「アシモ」の技術を応用し、体を傾けた方向に曲がる簡単な操作性が特徴。 来年 3 月 31 日まで。 料金は 1 回 700 円。 問い合わせは同館 (03・3570・9151) まで。 (asahi = 10-8-14) 三菱重工、鉄道の大規模試験施設を建設 海外大手に対抗 三菱重工業は、開発した鉄道車両や制御システムの試験を行う国内では最大規模の施設を、広島県三原市につくった。 国内のライバルメーカーにも使ってもらい、開発力を高め合う。 新興国などで成長が見込める鉄道ビジネスで、海外の大手に対抗するねらいだ。 2 日午前にあった施設の完成式には、川崎重工業や東芝など、ライバルメーカーの名札を付けた関係者も含め、約 130 人が出席した。 三菱重工の大宮英明会長は「ここからたくさんの車両が世界に出る。 日本の力を結集して、新興国などに供給したい。」と語った。 新たにつくられた試験用の線路は、1 周が 3.2 キロ。 直線、カーブ、急な坂道などがある。 直線では最高時速 100 キロでの走行性能を、カーブでは騒音や振動を調べることができる。 国内の在来線で使われている車輪の幅が 1,067 ミリの車両でも、欧州に多い幅 1,435 ミリの車両でも対応できるように、レールは 3 本ずつ。 車体だけでなく、日本製、フランス製の信号も用意し、海外の実際の線路に近い条件での試験ができる。 これまでより開発のスピードを上げられるという。 (南日慶子、asahi = 10-5-14) 市電とバス、「新幹線カラー」で開業 PR 北海道・函館 ![]() 北海道新幹線の開業の機運をもっと高めようと、函館市電と函館バスの車両各 1 両が新幹線カラーにデザインされ、1 日から同市内を走り始めた。 函館市が企画し、JR 北海道が色やデザインを監修。 車体が北海道新幹線の H5 系を模してグリーン、ラベンダー、白の 3 色の新幹線カラーで彩られ、窓も新幹線の窓をまねた四角にペイントされた。 いずれも市内の路線で運行される。 市の担当者は「1年半後に迫った新幹線開業の機運醸成に役立てば。」と話している。 (asahi = 10-2-14) パナソニック、電子ミラー開発へ 欧州部品大手と提携 ![]() パナソニックは 30 日、車のサイドミラーで世界 3 位のシェアを持つスペインの車部品大手、フィコサ・インターナショナルと資本業務提携すると発表した。 車の周りの様子を映して運転を助ける「電子ミラー」を共同開発し、衝突を避ける運転支援システムでの協業も視野に入れている。 来年 3 月末までにフィコサ株式の 49% を取得する。 金額は 200 億 - 300 億円とみられる。 将来は出資比率を引き上げることも検討する。 フィコサはルームミラーにも強く、昨年の売上高は 9 億 2,500 万ユーロ(約 1,280 億円)。 パナソニックが得意なカメラや映像処理技術と組み合わせ、駐車時の運転などを助ける電子ミラーを開発する。 フィコサが持つ欧州系の自動車メーカーの販路をパナソニックも活用する。 電子ミラーの先には、車の自動走行や自動でブレーキをかけて衝突を回避するといった ADAS (先進運転支援システム)の共同開発も視野に入れている。 パナソニックは、これらの車関連分野を成長の柱に据える。 今はカーナビや、ハイブリッド車 (HV) や電気自動車 (EV) 向けの電池が中心だが、電子ミラーや運転支援システムなどに広げる。 18 年度の売上高は、昨年度の 1.7 倍にあたる 2 兆円に伸ばす計画だ。 (山村哲史、近藤郷平、asahi = 10-1-14) 自動運転、ゼンリンが支援 高精度地図の事業化目指す 地図情報大手のゼンリン(北九州市)が、車の自動運転を支援する高精度の 3 次元地図データの開発を進めている。 自動運転車の本格普及をにらんで 2018 年の事業化をめざしており、自動車メーカーへの試験データの提供も始めた。 レーザーやカメラを搭載した測定車を走らせて路面表示や信号の位置などの情報を収集。 レーザーの反射で得た情報を点として描いた画像に、カメラの撮影画像を組み合わせ、道路状況を忠実に再現した地図をつくる。 右折・左折のレーンや横断歩道、ガードレールに至るまで記録した詳細なデータだ。 (長崎潤一郎、asahi = 9-29-14) ![]() ◇ ◇ ◇ 時速 110 キロで自動走行、トヨタが最新技術公開 自動運転車の開発競争が激しくなる中、トヨタ自動車は自動運転の速度を時速 110 キロまで高めた最新技術を公開しました。 トヨタがアメリカで公開した自動運転の実験車。 車載カメラやレーダーの性能を向上させ、白線や車間距離などをより正確に感知。 自動走行の可能速度を 60 キロから 110 キロに高めました。 加速や減速、カーブへの対応も車が判断して行いますが、自動とはいっても、ドライバーがハンドルから手を離すのが前提ではありません。 ドライバーが完全にハンドルから手を離すと、5 秒後に警告音がなります。 アメリカのグーグルはハンドルもブレーキもない完全な自動運転車の開発を進めていますが、トヨタは「運転に責任を持つのは人だ」という従来の形を堅く守っています。 「私たちは無人運転を目指してはいません。 車に乗る喜びを味わっていただきながら、車と人で安全を守る。(トヨタ自動車 安全技術企画 葛巻清吾主査)」 2010 年代半ばの商品化を目指すというトヨタ。 車と人の関係はいかにあるべきか、IT 企業を巻き込んだ開発競争が熾烈を極めています。 (TBS = 9-6-14) 「幻の鉄道」跡地走る路線バスの廃止惜しむ 奈良・五條 奈良県五條市と和歌山県新宮市をつなぐ計画だった「幻の五新鉄道」。 その跡地の専用道を走る路線バスが 30 日で廃止されるのを前に、さよならイベントが 27 日に五條市内であり、廃止を惜しむ人らが集った。 五新鉄道は、国鉄(現 JR)和歌山線五条駅と、紀勢線新宮駅を結ぶ路線として 1939 年 3 月に着工した。 太平洋戦争中の 44 年夏に中断、57 年夏に再開したものの、80 年の国鉄再建法成立を受けて中止となった。 国鉄は 65 年 7 月、完成区間のうち 9.2 キロを路線バス専用道とし、JR バスを経て 2002 年 10 月以降は奈良交通が運行してきた。 しかし、トンネルが劣化して危険として、運行を取りやめることになった。 (菱山出、asahi = 9-28-14) 羽田着の航空機、ルート変更 御嶽山の噴煙及ぶおそれ 御嶽山の噴火で関東地方に噴煙が及ぶおそれがあるため、羽田空港に到着する一部の便は 27 日夕方から飛行ルートを変更し、このため数十分の遅れが出ている。 航空各社によると、エンジンに火山灰を吸い込むと、最悪の場合停止する恐れがあるという。 ジェットスターは 27 日午後、成田空港に到着予定だったオーストラリア発の二つの便の行き先を関西空港に変更した。 機体のやりくりがつかず、28 日までの計 4 便を欠航するという。 (asahi = 9-27-14) リニア、あっさり時速 500 キロ 乗り心地を記者が体感 リニア中央新幹線を PR しようと、JR 東海は 22 日、山梨県内に建設したリニア実験線で、過去最大規模となる報道各社向けの試乗会を開いた。 時速 500 キロ超のスピードと乗り心地を、記者が体感した。 実験線は、山梨県上野原市から笛吹市間を走る 42.8 キロメートル。 そのまま、中央新幹線の実際の運行区間の一部となる予定だ。 駅は、その区間内に位置する山梨実験センター(都留市)内にある。 飛行機の搭乗口のようなゲートを抜け、実験用車両「L0 (ゼロ)系」へ。 7 両編成だ。 この日 3 回あった試乗機会の 1 回目に参加した。 時速 500 キロって、どんな感じなのか。 少し緊張する記者を乗せ、午前 10 時 40 分、実験用車両は発車した。 十数分後、笛吹市内の実験線の西端まで進み、いったん停車。 ここからストップウオッチを使ってみた。 始動後 26 秒で時速 100 キロに。 50 秒で、タイヤ走行によって加速していた車体が浮いた。 スムーズで揺れは少ない。 座席は左右に 2 列ずつ。 シートベルトはない。 天井付近のモニターが速度や車外の様子を映す。 1 分半が過ぎ、時速 350 キロにさしかかったあたりで、両耳が少しツンとした。 実験線の区間の標高は最高地点が約 700 メートルで、最低は 300 メートル。 JR 東海によると、この標高差も一因ではないかという。 全体の約 82% にあたる 35.1 キロがトンネル内。 小さめの窓の外に時折、緑の山や稲穂が揺れる金色の田園風景が広がる。 しかしまたすぐにトンネルへ。 暗い中を走り続けているからか、圧迫感がある。 実際の中央新幹線の品川 - 名古屋間も約 86% がトンネルだ。 時速 400 キロを超えると、飛行機のような「ゴゴゴ」という音がする。 持ち込んだコップに 7 割ほど入れた水は、こぼれるほどではないが、波を立て始めた。 2 分 50 秒で、時速 500 キロを記録。 音もいくぶん大きくなり、コップの水はチャプチャプ揺れる。 「少し振動はあるが、意外にあっさり到達するな。」 窓の外を、トンネル内のライトが飛ぶように流れ去った。 その後減速が始まると、身体が軽くシートから押し出される感じに。 走行は全体で 25 分間。 停止前、浮上していたタイヤが着地し、ズンと軽い衝撃を感じた。 うたた寝していれば、目が覚めただろう。 報道陣向け試乗会は過去 2 回あったが、今回は最多の計約 200 人が参加した。 JR 東海は 11 月と 12 月に計 8 日間、一般向けの有料試乗会を開く。 料金は 2 座席で 4,320 円。 詳しくは同社ウェブサイト (http://linear.jr-central.co.jp/) で。(中野寛) ■ 最高速度時の音量、飛行機内と同レベル この日 2 回目の試乗に参加した別の記者は、音量の測定器を 3 両目に持ち込んだ。 リオン社製の「NL-05」。 時速 500 キロに達した時の客室内は、飛行中の航空機内と同レベルだった。 出発前は、ざわめきなどもあって音量は 53 デシベル。 「全国環境研協議会」作成の「騒音の目安」によると、書店内の音量レベルだ。 出発後は時速約 175 キロで車体が浮き、ガタンと揺れた。 数値は 68 デシベル。 300 キロで 73 デシベルを超え、セミの鳴き声と同レベルになった。 約 3 分後に 500 キロに達した時は 81 デシベル。 飛行機内と同レベルだった。 一方、山梨県立リニア見学センター(都留市)の近くで、目の前を最高速度で通過する際の音量も測定した。 鉄道のレールに相当する「ガイドウェイ」から約 10 メートル離れた地点。 リニアが近づくと「ドドドドッ」という地鳴りのような低音が迫り、空気を切り裂く「キーン」という高音が混じると、一瞬でリニアは横切った。 空気が揺れているのが分かる。 測定値は 85 デシベルで、車内よりはやや高め。 パチンコ店内の騒音よりやや低い程度だった。 JR 東海は地上部分をかまぼこ形の防音フードで覆うなどし、「今後、車内、車外とも騒音をもっと減らす」としている。 (斎藤健一郎、斉藤太郎、asahi = 9-22-14) 前 報 (6-6-11) |