北極海、安全航行へ政府支援 … 無人潜水機開発へ ![]() 政府は、ロシアからの液化天然ガス (LNG) などの効率的な物流ルートとして注目を集めている北極海航路について、本格的な活用に向けた支援に乗り出す。 氷に覆われた北極海で物資を運ぶ商船が安全に航行できるように、海中から氷の分布状況などを観測できる新しい無人潜水探査機の開発に着手する。 文部科学省が、2015 年度予算の概算要求に関連予算を盛り込み、10 年代後半の実現を目指す。 北極海航路は将来的に、ロシア・シベリアで開発が進む石油や欧州有数の港があるオランダ・ロッテルダムを利用した自動車関連部品の輸出入など、幅広い物流に利用できる可能性がある。 ただ、北極海は大量の氷で覆われており、安全で効率的な航行のためには、風や海流、水温などの影響で移動したり増減したりする氷の分布状況を詳細に把握することが重要だ。現在、研究船や氷上にブイを置く方法でも観測しているが、氷の下の海流や水温などはわからず、詳細な観測はできていない。 (yomiuri = 7-11-14) ANA 国際線、JAL 追い抜く 旅客数 x 飛行距離で逆転 全日本空輸が 5 月、国際線で客を運んだ実績で初めて日本航空を抜いたことがわかった。 4 月に座席数と飛行距離をかけて表す事業規模で日航を上回ったのに続いて、運んだ旅客数と飛行距離を掛け合わせた「旅客キロ」の数値でもトップに立った。 3 月から増えた羽田空港の国際線が数値を押し上げた。 「旅客キロ」は航空会社の売上高に直結する数字だ。 全日空は 5 月、ゴールデンウイークの利用が好調で、前月比 11.4% 増の約 29 億 5 千万旅客キロになった。 日航も前月比 7% 多い約 29 億 1 千万旅客キロと数字を伸ばしたが、わずかにおよばなかった。 国交省は 3 月末から増えた羽田の国際線の枠を、全日空に 1 日 11 便、日航に同 5 便と傾斜配分した。 羽田発着の国際線は搭乗率が 7 割を超える人気で、今回の逆転にも影響したとみられる。 ただ、実際に運んだ旅客数は日航が約 62 万人、全日空が約 58 万人で、5 月も日航が首位だった。 国際便の増便で全体の飛行距離が伸びたことが貢献した。 (土居新平、asahi = 7-8-14) ◇ ◇ ◇ 全日空、国際線で日航を初逆転 国の傾斜配分が影響 全日本空輸が 4 月、国際線の事業規模で初めて日本航空を上回ったことが 2 日わかった。 経営破綻で路線を大きく減らしている日航に対し、3 月末に拡大した羽田空港の国際線が全日空に大きく傾斜配分されたためだ。 国を代表する航空会社を指す「ナショナルフラッグ・キャリアー」が交代した。 航空業界では、運航した座席数と飛行距離(キロメートル)をかけた「座席キロ」という数値で事業規模を表すことが多い。 いわば「お客を運ぶ力」ともいえる数値だ。 4 月の国際線は日航が前月比 3.0% 減の約 38 億座席キロだったのに対し、全日空が同 10.6% 増の約 41 億座席キロで、初めて首位が入れ替わった。 国土交通省が、3 月末から増えた羽田の国際線を全日空に 1 日 11 便、日航に 5 便と傾斜配分したことが響いた。 路線数でも、日航 51 に対し全日空が 54 だった。 (土居新平、上栗崇、asahi = 6-2-14) バーなし ETC 導入へ 高速の渋滞対策、罰則強化も検討 高速道路の渋滞緩和策として国土交通省は 2 日、料金所の自動料金収受システム (ETC) を新設する際、ゲートバーのないタイプを導入する方針を明らかにした。 時速 20 キロ以下の制限も緩め、一定速度で走りながら通過可能にする。 来年度末以降の開通区間から始め、既存のものは改修時などに更新する。 車載器はそのまま使えるという。 この日あった有識者会議で報告した。 ゲートバーは料金所を強行突破する不正通行の抑止効果も込めて設置している。 国交省は導入を機に法律の罰則を強化できないか検討している。 渋滞の「名所」対策も提示。 中央自動車道小仏トンネル(東京都、神奈川県)では上り線でトンネルを増設、同調布インターチェンジ(東京都)付近では路肩の改修で車線を増やす考えを明らかにした。 (asahi = 7-2-14) きかんしゃトーマス、大井川を走る 鉄道会社の起爆剤に ![]() この夏、静岡県の大井川鉄道大井川線の新金谷 - 千頭間を走る SL 「きかんしゃトーマス号」の試乗会が 2 日あった。 報道、旅行、行政関係者や、招待された地元の五和(ごか)保育園(島田市牛尾)の園児 72 人らを乗せ、大井川の河原や茶畑が広がるのどかな風景の中を走り抜けた。 トーマスは、英国で作られた子供向けアニメの主人公の機関車。 乗車した五和保育園児は「トーマス大好き」、「川の景色がきれい」などと大喜びしていた。 同乗した大井川鉄道の伊藤秀生社長は「車内でもっと楽しんでもらえる工夫をしたい。 経営改善の起爆剤になれば。」と話した。 トーマス号は今月 12 日 - 10 月 12 日に、貸し切りの 2 往復を含めて計 52 往復運転される。 一般向けの座席は既に予約で一杯だが、キャンセルがあれば乗車できる可能性があるという。 問い合わせは大井川鉄道 (0547・45・4112) へ。 (asahi = 7-2-14) 山手線、ベビーカー・車いすに優しく 来秋に新型車両 JR 東日本は 2 日、山手線に投入する新型通勤電車(11 両)を発表した。 高齢化社会を踏まえ、優先席を計 28 席増設。 ベビーカーや車いす利用者ら向けの「フリースペース」を全車両に設ける。 省力化と動画化などのため中づり広告を廃止。 車両ごとに 20 余の液晶画面に映し出す。 来年秋から、新造した新型電車 1 編成の営業運転を開始。 乗客の反応をみて、量産する。 1 人あたりの座席幅は 46 センチで現在より 1 センチ広いが、座席数は全体で 36 席減る。 車両の角の強度を高め、衝突に強い構造にするという。 故障の予兆に素早く対処するため、走行しながら線路や架線の異常などを検知する新機能も備える予定。 (上沢博之、asahi = 7-2-14) 大島優子「二輪免許取ります」 ヤマハ発動機、三輪スクーター発表会 大島優子、ライダーになる?! 元 AKB48 の大島優子さんが 1 日、ヤマハ発動機が 9 月に新発売する新型三輪スクーター「TRICITY (トリシティ) 125」の発表会に登場し、「私、大島優子、二輪免許を取ります!」と宣言した。 トリシティは、前輪が二つ、後輪が一つの三輪スクーター。 軽快でスポーティーなハンドリングと安定感が特徴だ。 ![]() トリシティは、低速走行時や石畳などの荒れた路面でも安定感のある快適な乗り心地を実現。 コーナーでは、二つの前輪が車体と同調して傾斜し、スムーズに走行できる独自の機構を採用したという。 二輪バイクに乗ったことがない人でも運転しやすいよう工夫を施し、スタイリッシュなデザインで若者層の獲得を狙う。 排気量は 125cc。 運転には小型限定普通二輪免許以上が必要。 9 月 10 日発売予定。 35 万 6,400 円(税込み)。 (asahi = 7-1-14) 将来は国際線進出も 楽天・エアアジアの新会社 マレーシアの格安航空会社 (LCC) エアアジアと、ネット通販大手の楽天は 1 日、新しい LCC 「エアアジア・ジャパン」を設立し、来年夏から国内線を運航すると正式に発表した。 2 機でスタートし、2016 年からは毎年 5 機ずつ増やす計画で、将来は国際線にも進出する。 「日本の航空業界を変えていく素晴らしいパートナーを紹介する。」 この日都内であった記者会見。 真っ赤なシャツに身を包んだエアアジアのトニー・フェルナンデス最高経営責任者と、笑顔で登場した楽天の三木谷浩史会長兼社長はステージで抱き合った。 2 人は 3 年前からしばしば夜の街に繰り出す友人同士だ。 新会社にはエアアジアが議決権ベースで 33%、楽天が 18% を出資。 三木谷氏が役員に就く。 ほかに投資ファンドのオクターヴ(東京)が 28.2%、化粧品のノエビアホールディングス(HD、神戸市)が 13.4%、スポーツ用品のアルペン(名古屋市)が 7.4% を出資する。 (土居新平、篠健一郎、asahi = 7-1-14) 景色見ながら車内で足湯 山形新幹線「とれいゆ」公開 ![]() JR 東日本は 30 日、足湯が楽しめる山形新幹線「とれいゆ つばさ」を報道陣に公開した。 6 両編成のうち 1 両が足湯用の車両で、長さ 2.4 メートル、奥行き 50 センチの湯船が二つ設けられており、一度に 8 人が足を湯に浸しながら車窓の風景を楽しむことができる。 7 月 19 日に運転を開始し、9 月まで週末を中心に福島 - 新庄間を 1 日 1 往復する。 秋田新幹線「こまち」として使っていた車両を約 5 億円かけて改造した。 足湯車両に隣接する車両はバーカウンターがある「湯上がりラウンジ」に、続く 3 両は畳座席の「お座敷指定席」となっている。 緑や白を基調にした外観は山形県出身の工業デザイナー奥山清行氏がデザインした。 開発にあたった同社運輸車両部の照井英之次長は「揺れてもお湯があふれないようにするため、湯船の内側に緩衝材を張るなどの工夫を重ねた。 自然や温泉、食といった山形の魅力を新幹線の中で感じてもらいたい。」と話した。(戸松康雄、asahi = 6-30-14) LCC ピーチ、9・10 月も 740 便を運休 パイロット不足 関西空港が拠点の格安航空会社 (LCC) ピーチ・アビエーションは 30 日、9 - 10 月のパイロット不足による運休が、関空 - 札幌線など 9 路線の 740 便になると発表した。 もともと両月に計画していた運航数の 18% にあたる。 ピーチはこれまで、5 月に始まった運休が 10 月まで続くとしながら、便名や便数は 8 月末までの分しか特定していなかった。 この日の発表で、運休が全 2,080 便に達することが固まった。 (asahi = 6-30-14) ◇ ◇ ◇ ピーチの欠航、さらに 56 便 訓練中の操縦士 2 人退職 格安航空会社 (LCC) のピーチ・アビエーション(大阪府)は 20 日、パイロット不足のため 8 月に 56 便を追加で欠航する、と発表した。 同社はすでに 5 - 10 月に 2 千便超を欠航すると発表。 その後、他社から移籍した訓練中の機長 2 人が、今月退職すると判明したという。 新たな欠航は那覇 - 台北便の 1 日 1 往復で、座席は発売前だった。 5 - 10 月の欠航便数は、国内・国際線の総便数の 17% に当たる 2,128 便となった。 退職した 2 人は機長の資格を持ち、他社から今年転職して、ピーチ社で 7 月末から機長として乗務するために訓練中だった。 退職理由や国籍は「個別の事情」で明らかにされていない。 (工藤隆治、asahi = 5-20-14) ◇ ◇ ◇ バニラ・エア、操縦士不足で 154 便欠航へ 6 月運航分 格安航空会社 (LCC) のバニラ・エア(千葉県)は、6 月に運航予定だった便数の 2 割に当たる国内線 154 便を欠航する。 パイロットが確保できないためで、16 日午後に発表した。 同社には約 60 人のパイロットがいるが、退職などで一時的に人手が足りなくなったという。 7 月以降はパイロットを確保し、通常運航できる見通し。 国土交通省にも同日、減便の予定を報告した。 バニラ・エアは ANA ホールディングスの子会社。 昨年 11 月、エアアジア・ジャパンから社名を変更した。 パイロット不足については、同じ LCC のピーチ・アビエーション(大阪府)も、10 月までの約 2 千便の欠航を決めている。 (asahi = 5-16-14) ◇ ◇ ◇ LCC ピーチ、最大 2,088 便欠航へ 機長確保できず 格安航空会社 (LCC) のピーチアビエーションは 24 日、5 月 - 10 月に最大 2,088 便の欠航を検討していると発表した。 パイロットの採用が計画通りにいかなったほか、病気で欠勤する人が増えて、62 人の機長が必要だったのに 50 人程度しか確保できなかった。 欠航するのは、関西空港などを発着する国内線 8 路線、国際線 2 路線。 24 日までに 5 月 19 日 - 6 月末の 448 便の欠航を決定。 残る便については、4 月末に欠航するかどうか決める。 売上高は最大 30 億円目減りする見込み。 チケットを購入済みの人には料金を払い戻したり、他の便に振り替えたりする。 航空業界では国内外で LCC の設立が相次いでおり、パイロット不足が深刻だ。 記者会見で陳謝した井上慎一・最高経営責任者は「このような事態が二度と起こらないよう、今後は余裕を持った採用と運航の計画を立てたい」と話した。 (asahi = 4-24-14) 「名電 1 号形」1世紀ぶり里帰り 28 日から愛知で公開 ![]() 明治時代に名古屋市内を走った木製の路面電車「名電 1 号形」の修理が終わり、27 日、博物館明治村(愛知県犬山市)で報道陣に公開された。 札幌市の交通資料館で展示されていたもので、約 1 世紀ぶりの「里帰り」。 化粧直しを済ませた車両は、28 日から一般公開される。 車両は 1901 (明治 34)年製。 名古屋鉄道(名鉄)の前身の名古屋電気鉄道が 1898 (明治 31)年に名古屋市内で運行を始めた路面電車の車両と同型という。 名古屋市民の生活を支えた後、1918 年に札幌市に渡り、同市で初めて走った路面電車になった。 引退後は同市で保管され、昨年 12 月から大阪市の工場で修理されていた。 車体は製造当時の色が正確に分からず、札幌市に渡した時の色と考えられるチョコレート色になった。 明治村が来年 3 月に 50 周年を迎えるため、札幌市から借り受けた。 新設された「名電 1 号形展示館」で 2020 年 3 月まで展示される。 また、富岡製糸場(群馬県)の世界文化遺産登録を受け、同製糸場で 1872 年の開業当初から使われていた蒸気による「ブリュナ・エンジン」を 28、29 両日と 7 月 19 - 21 日に動かす。 繭から生糸をひく機械を動かしていたものという。 (古沢孝樹、asahi = 6-28-14) 東名・中央・関越道が直結 圏央道、きょう部分開通 首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の相模原愛川インターチェンジ(IC、神奈川県厚木市)と高尾山 IC (東京都八王子市)間の 14.8 キロが、28 日午後 3 時に開通する。 これで、海老名ジャンクション(JCT、神奈川県海老名市)と桶川北本 IC (埼玉県桶川市)間の約 80 キロがつながり、東名高速と中央道、関越道が環状に直結する。 国土交通省によると、例えば、東名高速、首都高速、外環道、関越道と乗り継いでいた海老名 JCT と鶴ケ島 JCT (埼玉県鶴ケ島市)間の所要時間は 50 分短縮の約 48 分に。 通過車が多い都心で、一般道も含めた渋滞緩和を期待する。 今回の開通区間は 2001 年度着工。 山間部と閑静な住宅街を通るため、区間内のトンネルは上下線で 8 本に及び、高架橋が 19 本かかる。 国と中日本高速道路の事業費は約 3 千億円。 同時開業予定だった相模原 IC (相模原市緑区)は、谷間の工事用道路の整備が難航し、今年度末に延びた。 (asahi = 6-28-14) 三菱自がクライスラーへ小型車 OEM 供給、メキシコで販売 = 関係筋 [東京] 三菱自動車がフィアット・クライスラー・オートモービルズに小型車を OEM (相手先ブランドによる生産)供給することが 28 日、分かった。 関係筋によると、クライスラーがメキシコで販売する。 クライスラーは、メキシコではミニバンや多目的スポーツ車 (SUV) など大型車が中心のため、小型セダンをラインアップ(品揃え)に加えることで販売拡大を狙う。 三菱自は、タイの工場で生産した小型セダン「アトラージュ」を年内に OEM 供給する。 生産台数などは決まっていないが、長引く政情不安からタイ工場の稼働率が低下しているため、OEM 供給で稼働率を少しでも高めて収益向上を図る。 (白木真紀、久保田洋子、Reuters = 6-28-14) 政府専用機 : 後継機種はボーイング「777-300ER」 皇室や首相の外国訪問などに利用している政府専用機の後継機種が米大手航空機メーカー・ボーイングの「777-300ER」になることが 25 日確実となった。 事前説明会に参加していた欧州の航空機大手エアバスは辞退した。 政府関係者が明らかにした。 機体整備は従来請け負ってきた日本航空に加え、全日空も受注希望を出し、受注競争を展開している。 政府は 8 月中に最終決定する。 防衛省は 24 日、後継機の納入と機体整備業務の受注を希望する企業からの提案を締め切った。 日本航空、全日空ともふさわしい後継機種として「777-300ER」を提案した。 後継機は 2019 年度に導入される。 (kyodo = 6-25-14) 車も「着せ替え」しませんか ダイハツ、コペン発売 ![]() ダイハツ工業は 19 日、車体を好みの色や柄に「着せ替え」できる軽自動車の新型オープンスポーツカー「コペン」を発売した。 着せ替え用外板の販売を通じて、クルマにも個性を求める人にアピールするとともに、「売っておしまい」になりがちだった新車営業の形を変えることも狙う。 新型コペンは金属製のドアを除き、バンパーやボンネットなど外側の 11 パーツが着脱できる。 年末以降に発売する予定の着せ替えパーツの価格は未定だが、数十万円で見た目の雰囲気を大きく変えられるようにする考え。 屋根は 20 秒で開く電動式。 車両価格は税込み 179 万 8,200 - 181 万 9,800 円。 月 700 台の販売を見込み、すでに 2 千台以上の予約があるという。 この秋には、ドアの形が違うモデルを売り出す。 (福山亜希、西村宏治、asahi = 6-20-14) ルマン 3 位のトヨタ、こだわりのガソリン HV に磨き 自動車の世界 3 大レースの一つ、「ルマン 24 時間」で、トヨタ自動車が 3 位に入った。 2 年連続で表彰台に上がったが、念願の優勝には届かなかった。 モータースポーツの人気が高い欧州で、得意のガソリンハイブリッド車 (HV) の走りをアピールする挑戦は今後も続く。 14、15 日に開かれたレースでは、トヨタ勢 2 台のうち 1 台がポールポジションからスタート。 序盤から首位争いを繰り広げたが、電気系統のトラブルで突然動かなくなり、13 時間 53 分でリタイアした。 残り 1 台は序盤は出遅れたが、徐々に追い上げて 3 位に食い込んだ。 木下美明・チーム代表は「3 位は喜ぶべき名誉だが、勝てるスピードを持っていただけに複雑な気持ちだ」とのコメントを出した。 トヨタは 2012 年にルマンに復帰し、2 年目の 13 年は 2 位に入った。 今年は、HV システムの改良とガソリンエンジンの排気量アップで 1 千馬力を実現した新型車を投入。 加藤光久副社長は今年 1 月の記者会見で「今年こそ勝利を目指す」と強調していたが、突然のトラブルに泣いた。 (南日慶子、asahi = 6-16-14) 東京駅に旧型客車が入線 よこすか YY のりものフェスタ ![]() 神奈川県横須賀市で 14 日と 15 日、「よこすか YY のりものフェスタ 2014」が開催された。 鉄道や自動車、海上自衛隊の艦船など、さまざまな「のりもの」が横須賀に集まり、来場した家族連れらを喜ばせた。 15 日には、横須賀と東京とを結ぶ団体臨時列車が運行し、昭和時代に製造された旧型客車が、東京駅の東海道線ホームに乗り入れた。 (asahi = 6-15-14) ボーイング「777X」、胴体と翼は日本企業 米ボーイングは 12 日、開発中の主力大型旅客機「777X」で、日本企業 5 社が担当する主要部品の割合が21%になると発表した。 富士重工業と日本飛行機が翼、三菱重工業と川崎重工業が胴体、新明和工業が胴体と翼の接合部と、いずれも機体の中枢部分を担う。 日本勢によると、割合は現行機の「777」と同水準だが、担当部分が大型化・高度化し、生産規模では上回るという。 777X は 2017 年に製造を始め、20 年に納入を開始する計画だ。 ANA ホールディングスなど各国の航空会社から既に 259 機を受注している。 ただ、11 年に就航した最新鋭中型機「787」は日本勢が 35% を担当。 炭素繊維を増やすなど大規模に新技術を導入したためだ。 燃費などを改良した 777X は、従来型の技術を中心に設計されており、787 と比べて日本企業の割合は低くなった。 (yomiuri = 6-12-14) 成田エクスプレス、河口湖まで直通運行 7 月 26 日から JR 東日本と富士急行は 7 月 26 日 - 9 月 28 日の土日祝日、成田空港発着の特急「成田エクスプレス」を、富士急行の河口湖駅まで延長し、1 日 1 往復運行する。 通常は中央線高尾駅までの運行で、富士急行の路線に直通運転するのは初めて。 世界遺産入りした富士山周辺に、海外や首都圏の観光客を呼び込む狙いだ。 成田空港駅発は午前 9 時 15 分。 空港第 2 ビル、東京、新宿、八王子、大月などの各駅に停車。 富士急行線に乗り入れ、富士山、富士急ハイランド、河口湖の各駅に止まる。 河口湖駅発は午後 2 時 13 分。 成田空港 - 河口湖間は往路が 3 時間 28 分、復路が 3 時間 16 分。 富士山、河口湖の両駅には富士急山梨バスの「富士登山バス」が発着。 富士山 5 合目との間を往復している。 (上沢博之、asahi = 6-10-14) リニア、秋着工へ前進 石原環境相は大幅変更求めず 2027 年開業を目指すリニア中央新幹線の環境影響評価(アセスメント)で、石原伸晃環境相は 5 日、JR 東海の提出した評価書について「相当な環境負荷が生じ、環境保全に十全な取り組みを行うことが前提」とする意見を太田昭宏国土交通相に出した。 工事残土などで対策を列挙したが、計画に大きな変更を迫る内容ではなく、10 月着工に向け、大きく前進した。 アセス評価書への環境相意見は環境影響評価法で決められた手続き。 今後国交相が工事実施計画を認可するときの審査で考慮される。 2 人の専門家の助言もふまえて A4 判で 12 枚にまとめた。 沿線の自治体から最も懸念が出ていた問題の一つが、トンネルを掘って出る 5,680 万立方メートルもの残土。 東京ドーム 46 杯分に相当するが、JR 東海の評価書では、山梨県内で自社の変電所などに約 300 万立方メートルを再利用するとしたほかは、静岡県内で 7 カ所の置き場を示しただけで、ほとんど具体的な処分見通しが挙げられていなかった。 (香取啓介、工藤隆治、asahi = 6-6-14) 前 報 (3-14-11) 最大年 7.9 万回の増加可能 = 羽田・成田発着回数 - 五輪開催 20 年までに・国交省案 首都圏の羽田・成田両空港の発着回数増加策を検討してきた国土交通省の専門家委員会は 6 日、現在年約 71.7 万回の両空港の発着容量を、2020 年までに年間 7.6 万 - 7.9 万回増やすことが可能とする案をまとめ、公表した。 実現すれば羽田空港の国際線発着枠が倍増。 20 年の東京五輪・パラリンピックの開催に伴う国際線の需要増大に対応できる見込みだ。 具体的な発着容量拡大策としては、羽田について滑走路の利用頻度の引き上げと、東京都心部を飛ぶ飛行経路の導入を提案。 成田については管制機能の高度化と、滑走路とターミナルを結ぶ誘導路の増設を挙げた。 羽田の発着容量は現在年 44.7 万回、成田は今年度内に 30 万回となる見通し。 今回の案が実現すれば、両空港の合計発着回数が最大 1 割増加し、新たに 1 日当たり 100 便程度の増便が可能になる。 (jiji = 6-6-14) ダイハツ「タント」首位守る 新車販売、軽が上位独占 5 月に国内で最も売れた新車は、2 カ月続けてダイハツ工業の軽自動車「タント」だった。 2 位はスズキの軽「ワゴン R」で、上位 10 車種のうち軽が 6 車種を占めた。 「ワゴン R」や 8 位の「ミラ(ダイハツ)」は増税前の駆け込み受注があった 4 月より販売が伸びるなど、消費増税後も「軽人気」が続いている。 日本自動車販売協会連合会と、全国軽自動車協会連合会が 5 日、まとめた。 昨年 9 月に全面改良したホンダの小型車「フィット」は前月比 17% 減で、2 位から 3 位に落ちた。 前月は 5 年ぶりに上位 10 位からもれたトヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」は高い燃費性能への人気から、7 位に返り咲いた。 (asahi = 6-5-14) 全室金色スイートルーム JR 東、豪華列車デザイン発表 ![]() JR 東日本は 3 日、新たに造る豪華寝台列車のデザインを発表した。 全室スイートルームで 2017 年春に運行開始。 当初は東日本、やがては全国を周遊させ、JR 九州の「ななつ星」に負けない人気者に育てる考えだ。 料金は未定。 金色(シャンパンゴールド)が基調の 10 両編成で、定員 34 人。 高級ホテルばりの豪華な内装を施し、両端の先頭車両にはガラス張りの展望エリアを設ける。 (上沢博之、asahi = 6-3-14) こだま、復権の山陽路ひた走る 乗客 5 年で 7 割増のわけ 山陽新幹線の各駅停車「こだま」が熱い。 思い切った割引切符やゆったりした幅広の座席が人気で、乗客は 5 年で 7 割増。 高速化の波に埋もれていたが、マイカーや高速バス、LCC (格安航空会社)と戦う武器に生まれ変わりつつある。 5 月中旬の朝、JR 新大阪駅に博多行きこだまが入ってきた。 自由席には空席が目立つのに、乗客は続々と指定席に乗り込んだ。 大阪市の会社員女性 (25) は「こだま指定席往復きっぷ」を手に、友人と広島への日帰り旅行。 のぞみだと片道約 1 万円かかるが、この切符は往復 1 万 2,860 円で、3 割以上安い。 「浮いた分は夏の旅行に回します」と笑った。 (柳谷政人、asahi = 5 -30-14) JR 西日本 : トワイライトエクスプレス 来春で運行終了 JR 西日本は 28 日、大阪 - 札幌間(約 1,500 キロ)を結ぶ国内最長の寝台特急「トワイライトエクスプレス」の運行を来春で終えると発表した。 豪華な客室や料理が楽しめる寝台特急として根強い人気を誇ってきたが、列車の老朽化が激しく、1989 年 7 月の運行開始から約 26 年で幕を閉じることになった。 トワイライトエクスプレスは大阪駅を正午前に出発し、約 22 時間かけて日本海側を回り、翌日午前 10 時ごろに札幌駅に着く臨時列車。 スイートルームやサロンカーを用意し、フランス料理や和食の夕食も味わえる。 2013 年度末までに延べ約 110 万人が利用。 国鉄時代から使用している客車が製造から 36 - 43 年が過ぎており、運行を続けるのは困難と判断した。 (木村健二、mainichi = 5-28-14) ホンダの「スーパーカブ」、立体商標登録 ホンダは 26 日、同社の原動機付きバイク「スーパーカブ」が、立体商標として特許庁に登録されることになったと発表した。 バイク・オートバイが登録されるのは初めて。 立体商標は、独創的なデザインの立体物を商標登録する制度で、無断使用などに対して損害賠償や使用差し止めなどを求めることができる。 1997 年から導入され、不二家の「ペコちゃん人形」など約 2,400 件が登録されている。 スーパーカブは、ホンダ創業者の本田宗一郎氏が開発の指揮を執り、58 年に初代モデルが登場した。 世界 160 か国以上で販売され、累計販売台数は 8,700 万台に上る。 (yomiuri = 5-27-14) スカイラインにベンツのエンジン 6 月に新型発売へ ![]() 日産自動車は 26 日、独メルセデス・ベンツで使っているターボエンジンを搭載した高級スポーツセダン「スカイライン」を 6 月 5 日に発売すると発表した。 エンジンは資本提携先の独ダイムラーから調達する。 開発コスト削減を図る日本メーカーが、欧州メーカーからエンジンを調達する動きが広がってきた。 欧州勢は空気を圧縮してエンジンに送り込み、大きな出力を得るターボエンジンに強みがある。 今回のターボエンジンの排気量は 2 リットル。 日産は自前の開発ではなく、既存のエンジンを使うことでコストを浮かせる。 価格は 383 万 4 千 - 456 万 8,400 円。 2 月に先行発売したハイブリッド車 (HV) モデルに比べ、70 万円近くも安い。 今後米国や欧州、中国でも売り出す。 西川広人代表取締役は「エンジン開発の投資と時間も節約出来た」と語った。 (湯地正裕、asahi = 5-26-14) 北陸新幹線、東京 - 金沢のレールつながる 454 キロ 来春開業する北陸新幹線・長野 - 金沢間のレール締結式が 24 日、富山市の JR 富山駅構内であり、東京 - 金沢間 454 キロがレールでつながった。 沿線の長野、新潟、富山、石川 4 県の首長ら約 60 人が、ボルトを締めて最後の仕上げをした。 開業後は、東京から富山が約 2 時間、金沢までは約 2 時間半で結ばれる。 式典では鉄道・運輸機構(横浜市)の石川裕己(ひろき)理事長が「沿線地域の今後ますますの発展を祈念したい」とあいさつ。 工事用車両が通り初めをして完成を祝った。 長野 - 金沢間 228 キロの総工事費は約 1 兆 7,800 億円。 レールの敷設は 2010 年 12 月に長野県飯山市の飯山トンネルで始まり、今年 3 月に富山駅構内でほぼ完了した。 (井潟克弘、asahi = 5-24-14) 最上級客室は 1 両 1 室 JR 西、豪華寝台列車の概要発表 ![]() JR 西日本は 21 日、2017 年春から走らせる豪華寝台列車の概要とデザインイメージを発表した。 世界でもまれな 1 両 1 室の最上級客室を含め、1 編成全体の定員は 30 人ほど。 運行ルートは未定だが、京阪神から日本海側や瀬戸内をめぐる構想だ。 JR 九州の「ななつ星」などと同様、ターゲットは時間にゆとりがある団塊世代。 西日本の景観や伝統芸能、食材をじっくり楽しめる旅行を提案する。 インテリアや外装はそれぞれデザイナーを置き、食堂車で提供する食事は料理雑誌「あまから手帖(てちょう)」編集顧問でフードコラムニストの門上武司氏がプロデュースする。 列車は 10 両編成。 客室車 6 両のほか、食堂車、ラウンジカーがあり、両端の車両は展望スペース付き。最後尾ではオープンデッキに出られる。 客室は 1 両 3 室が 5 両分あり、1 両まるごと 1 室にした最上級客室も設定する。 カラーは「海や空の青さ、沿線の緑とマッチするように」と緑色を選んだという。 真鍋精志社長はこの日の定例会見で「この列車を材料に地域観光を盛り上げる。 運賃はできるだけリーズナブルな設定にしたい。」と述べた。 (柳谷政人、asahi = 5-21-14) トヨタが HV 用 SiC パワー半導体開発、燃費 10% 改善へ ![]() [東京] トヨタ自動車は 20 日、デンソー、豊田中央研究所(愛知県長久手市)と共同でハイブリッド車 (HV) 向けの新素材を採用したパワー半導体を開発したと発表した。 2020 年にも実用化し、将来的には従来品に比べ 10% の燃費改善を目指す。 HV 車両全体の電力損失のうち約 20% がパワー半導体による損失で、燃費向上にはパワー半導体の高効率化が求められていた。 従来品の素材はシリコンだったが、シリコンと炭素の化合物である SiC (シリコン・カーバイド)を使うことで燃費を改善する。 SiC パワー半導体はシリコン製に比べて電力損失が 10 分の 1 で済む。 新製品は HV の重要部品であるパワーコントロールユニット (PCU) に採用する。 PCU は、走行時にバッテリーの電力をモーターに供給して車速を制御し、減速時は回生した電力をバッテリーに充電させるなど重要な役割を担っている。 SiC パワー半導体は、電流を流したり止めたりするオン・オフ時(スイッチング)の損失がシリコン製に比べて少なく、高周波化しても効率的に電流を流せるのが特徴。 この性能により PCU の体積の約 40% を占めるコイル、コンデンサを小型化できる。 将来的には PCU の体積を現行の 5 分の 1 に小型化したい考え。 SiC パワー半導体を採用した PCU を HV の試作車に搭載し、テストコースで実施した走行実験では、5% を超える燃費向上が確認されたといい、今後 1 年以内に公道での走行試験を開始する。 ただ SiC はシリコンに比べてコストが高く、低コスト化が課題。 20 年にはまだ目標の 10% 燃費改善、PCU の 5 分の 1 小型化も実現できていない可能性があるが、トヨタ第 3 電子開発部の濱田公守・担当部長は「技術の 7 - 8 合目、10 合目の手応えを感じる段階」で SiC パワー半導体を採用した HV を販売したい、と語った。 トヨタは現在、広瀬工場(愛知県豊田市)でシリコンによるパワー半導体を 8 インチのウエハーで自社生産している。 13 年 12 月には SiC パワー半導体を開発するためのクリーンルームを設置し、4 インチのウエハーで試作を実施中。 量産時のウエハーサイズや生産拠点など詳細はまだ「白紙(濱田氏)」としている。 (白木真紀、Reuters = 5-20-14) 台湾走った SL、子どもら乗せ GO 千葉・成田ゆめ牧場 ![]() 千葉県成田市名木の成田ゆめ牧場で 17 日、炭鉱で実際に使われていた SL が、来場客を乗せて走った。 走ったのは昭和初期に台湾で使われていた SL。 場内の「まきば線」を、親子連れらを乗せ、黒煙をはきながら力強く走った。 客車の先頭に座り、運転席を間近に見た東京都江戸川区の近藤涼平くん (3) は「火や煙がすごかった」と話した。 SK は 18 日も走る予定。 乗車には 500 円が必要(牧場入場料とは別)。 問い合わせは同牧場 (0476・96・1001) へ。 (asahi = 5-18-14) 新たなご当地ナンバー 11 月に 世田谷・平泉・奄美など 地域ゆかりの地名を記した自動車の「ご当地ナンバー」について、国土交通省は 16 日、平泉(岩手県)や世田谷(東京都)、春日井(愛知県)、奄美(鹿児島県)など新たに全国 10 地域で、11 月 17 日から導入すると発表した。 対象市区町村の住民が、同日以降に車を買うか、運輸支局などで手続きすると付けられる。 同省によると、ほかは盛岡(岩手県)、郡山(福島県)、前橋(群馬県)、川口(埼玉県)、越谷(同)、杉並(東京都)。 ご当地ナンバーは 2006 年に始まり、すでに会津(福島県)、富士山(山梨、静岡県)、豊田(愛知県)、倉敷(岡山県)、下関(山口県)など 19 種類ある。 各地の要望を受け、同省が対象地域の自動車台数などに基づき、決めている。 (asahi = 5-17-14) 電気飛行機、夢への滑走 九州大チーム、実用化へ実験 小型電気飛行機の開発に取り組んでいる九州大(福岡市西区)の研究チームなどが 15 日、大分県豊後大野市の大分県央飛行場で公開実験を行う。 人が乗る電気飛行機は国内ではまだ本格的な開発例がない。 今回の実験は離陸するための加速性能などを調べる段階で、実用化への道のりはまだ遠そうだが、着実な第一歩を踏み出す。 電気飛行機は電気で飛ぶので環境にやさしくコストもかからないという利点がある。 今回の実験にあたっては、安川電機(北九州市八幡西区)が開発した電気自動車用モーターを提供。 そのモーターを適正に動かす制御装置を、電気機械器具の製造を手がける菱計装(長崎市)が開発した。 実験では、九大が持つ小型飛行機のガソリンエンジンを外して、このモーターやバッテリー、制御装置を積む。 パイロットが乗り込み、時速 100 キロ近くまでスピードを出し、離陸に必要な加速ができるかどうかや電気の消費量を調べる。 (宮崎健二、asahi = 5-13-14) JR 車両、1 色に塗り替え進む コスト減も狙い 山口 ![]() 山口県内を走る JR 西日本の電車が徐々に黄色一色の外観に生まれ変わっている。 「シンプルなデザインで地域色を強調し、親しみを持ってもらうため」と同社は説明するが、コスト削減も狙いの一つという。 だが、路線バスは複数の色を使った塗装が一般的。 二つはどこが違うのか。 公共交通機関の塗装事情を探った。 JR 西日本によると、新塗装は「濃黄色」と呼ばれる。 岡山から西の「地域色」とされ、「瀬戸内地方の豊かな海に反射する陽光をイメージした」という。 同社が鋼鉄製普通電車で進める塗装 1 色化の一環だ。 車両の塗り替えを始めたのは 2009 年。 県内を走る山陽、宇部、小野田各線などの電車を含む下関総合車両所所属の 126 編成のうち、今年 4 月末までに約 6 割にあたる 72 編成が新しい塗装になった。 塗り替えはおおむね 8 年間で終わる計画だという。 (大野博、asahi = 5-13-14) 最後の列車、大漁旗 100 本で見送り JR 江差線 北海道函館市と江差町を結ぶ JR 江差線の木古内駅 - 江差駅間 (42.1 キロ)が、11 日の運行を最後に廃止された。 江差駅などでお別れセレモニーがあり、沿線の住民や鉄道ファンらが詰めかけた。 渡島鶴岡駅(木古内町)では、住民らがホームの向かい側に並び、100 本の大漁旗を振って別れを惜しんだ。 ![]() 五稜郭駅(函館市)と江差駅間の全線(79.9 キロ)が開業したのは 1936 (昭和 11)年。 この 30 年ほどは、自動車の普及や過疎化で利用客の減少が続いていた。 JR 各社によると、JR 線の廃止は今年 3 月末の岩泉線(岩手県)以来。 北海道内では 95 年の深名線以来、19 年ぶり。 (泉賢司、磯崎こず恵、asahi = 5-11-14) |