北九州 - 山陰 航路開設目指す 鳥取、島根両県が実証実験 北九州市若松区のひびきコンテナターミナル (HCT) と鳥取、島根両県にまたがる境港を結ぶ新たな海上輸送路の就航を目指す実証実験が行われた。 現在、両地域を結ぶ定期の海上輸送路はないが、北九州市は、利用が低迷する HCT の活用を促し、物流拠点化を推進したい考えだ。 実験は鳥取、島根両県が、北九州市と協力して 8 - 10 日に行った。 州 - 山陰間の物流は主にトラックや鉄道が利用されている。 しかし、トラックは運転手不足、鉄道は時間がかかるなどの課題があるという。 このため、両県は、物流コストが安い海上輸送に着目。 貨物列車のターミナルなどがあり、貨物を集積できる北九州市に実施を呼びかけた。 同市にとっても、2005 年の開港以来、利用が低迷している HCT の活用や、自動車産業の輸送コスト削減につながるなどのメリットがあるという。 実験では、8 日に HCT から自動車などコンテナ 35 個分を貨物船(499 トン)に積んで出港。 9 日に境港に到着した後、農機具や飲料水などコンテナ 39 個分に貨物を積み替え、10 日に HCT に輸送。 その後、鉄道などで九州各地に配送した。 今後、コストや輸送時間などを検証し、20 年度までに両港の就航を目指すという。 (yomiuri = 12-11-15) 鳥取砂丘カフェ、やっと許可 再三デザイン変更求められ 豪州のコーヒーチェーン「Muzz Buzz (マズバズ)」の鳥取砂丘(鳥取市)への出店計画。 同社が特徴にしている店の形から環境省が「待った」をかけていたが、デザインを変えることを条件に建設を許可した。 マズバズ・ジャパンはブランドイメージに関わるとして豪州の本社と協議し、出店するかどうか判断する。 同社への取材でわかった。 同社によると出店場所は観光スポット・特別保護地区の近くにある土産物店の駐車場。 湾曲した長円形のドライブスルー型店舗(約 100 平方メートル)を建てる計画だった。 鳥取市では 5 月、鳥取が最後の「空白県」だったスターバックスコーヒージャパンが出店し、話題を呼んだ。 マズバズ側は 5 月、西日本初の店舗として環境省に建設の許可を申請。 環境省は「半球形、城郭の形等奇抜な意匠」を避けるよう定めた砂丘の管理計画にそぐわないとして改善するよう指導していた。 マズバズ側によると、環境省から許可が出たのは 11 月上旬。 店のデザインの修正案を 10 回以上提出し、三角形の屋根を設けるなどの変更を余儀なくされたという。 遠田兼人専務 (31) は「ブランドイメージを変えるのは苦渋の選択だった」と話す。 許可を受けたデザインで出店するかどうか、本社と協議中という。 環境省近畿地方環境事務所(大阪市)は「個別の申請については答えられない」としている。 (阿部健祐、asahi = 12-11-15) 前 報 (10-24-15) 島根・鳥取、通訳ガイド養成特区に 独自に研修や試験
山陰の文化や歴史の知識を持つ通訳案内士を島根、鳥取両県が独自に育成する「山陰地域限定特例通訳案内士養成特区」が、国の構造改革特区の一つに認定された。 両県には国家資格の「通訳案内士」が少なく、増加しているアジアからの観光客に対応しきれないため、両県が国に申請していた。 21 日以降、両県で英語や韓国語、中国語に堪能な計 120 人を募り、山陰独自の研修や試験を経て、来年 5 月上旬の活動開始を目指す。 通常、外国語を使って外国人に旅行案内をして報酬を得る場合は、通訳案内士法により、日本政府観光局が行う通訳案内士試験に合格し、都道府県知事の登録を受けなければならない。 同試験は、語学力だけでなく、日本の歴史や文化など幅広い知識が必要なため難易度が高く、2014 年度の合格率は英語 26.6%、中国語 8.9%、韓国語 10.3% だった。 今年 4 月現在、島根県内には延べ 39 人の通訳案内士がいるが、26 人が英語の通訳者。 需要増が見込まれる中国語は 7 人、韓国語は 2 人のみだ。 資格はあるが活動をしていない人も少なくないため、県には関西地方の旅行会社などから、「関西から通訳案内士を同行させると費用が高くなる。 県内で調達できないか。」との問い合わせが多かったという。 鳥取県は、米子空港にソウル直行便が週 3 往復運航しているほか、境港へのクルーズ客船の入港が増えており、2014 年の外国人延べ宿泊者数は 5 年前の 3.4 倍の 4 万 8,470 人に上る。 うち韓国人は 5 年前の 3.2 倍の 2 万 620 人、中国語圏の中国、台湾、香港からは 5.3 倍の 1 万 7,370 人と大きく伸びている。 境港管理組合によると、来年のクルーズ客船の寄港は、今年より 14 回多い 37 回の予約が入っている。 乗客も今年より約 3 万人多い約 5 万人を見込んでいるという。 今年は約 7 割が外国人で、その大半が中国語圏からだったことから、来年も引き続き中国語圏からの増加を見込んでいる。 鳥取より少ないとはいえ、2014 年、島根県内で宿泊した外国人の延べ人数は 5 年前の 1.3 倍の 2 万 9,617 人。 中国語圏からは 1.3 倍の 1 万 2,388 人、韓国からは 2.4 倍の 4,693 人と増加している。 鳥取県に到着後、松江城や由志園、出雲大社など、島根県内の観光施設に立ち寄る外国人も多いことから、両県は昨年度から通訳者確保の対策を協議していた。 今年 9 月、構造改革特区法の一部が改正され、地方公共団体が行う研修を修了すると、「地域限定特例通訳案内士」として報酬を得られるようになったことから、両県は同月に特区を申請。 11 月下旬、京都府など 3 府県とともに認められた。 今後、鳥取、島根両県で各言語 20 人ずつ、希望者を募る。 1 月下旬の面接を経て研修生に選ばれると、5 月までの週末を中心に語学、旅行日程管理、観光情報や救急救命など、1 日 6 時間程度の講義を 13 回、計 75 時間受講。 修了後、面接による口述試験を経て資格を取得する。 県観光振興課は「人数ではなく、質を確保して外国人観光客が求める情報を与えられる人材を養成したい」と話している。 (坂根薫、yomiuri = 12-8-15) (島根)県内でオープン 初滑り満喫 飯南町・邑南町 県内各地で 5 日、スキー場がオープンした。 家族連れらが早速訪れ、今季の初滑りを満喫。 スキーシーズンが幕を開けた。 標高 1,000 メートルを超す琴引山の中腹にある飯南町佐見の「琴引フォレストパークスキー場」。 初心者から上級者まで楽しめる計 7 コースがありスノーボードもできる。 今季は、昨季より 2000 人多い約 3 万 5,000 人の来場を見込む。 この日は県内外のスキー愛好者ら約 150 人が来場した。 オープンまでに雪が積もらず、人工降雪機で整備した全長 390 メートルの 1 コースのみの開放だったが、来場者たちは久しぶりのゲレンデの感触を確かめていた。 スキーは 2 回目という同町頓原の小学 1 年生、渡辺桃子さん (6) は、「初めてうまく滑ることができた。 もっと上手になりたい。」と話した。 今月中旬以降、残る 6 コースも順次滑走可能になる予定。 同日は邑南町市木の瑞穂ハイランドもオープンした。 滑走期間は琴引フォレストパークが 3 月 6 日まで。 瑞穂ハイランドは 4 月 10 日まで。 (長宗拓弥、mainichi = 12-6-15) 鳥商デパートでアパレル販売 109 サイトと連携 鳥取 生徒が仕入れから販売までする県立鳥取商業高校の「鳥商デパート」が 5、6 日に同校(鳥取市湖山町北 2 丁目)で催される。 22 回目の今年は、東京のファッションビル「SHIBUYA 109」の通販サイト運営会社と連携した、初のアパレル販売もある。 なかなか届かない来客 1 万人を達成したい。 これまで少なかった若い女性に来てもらえるようにしよう - -。 今春、鳥商デパートの経営委員 22 人が校内で話し合い、中村紗也さん、鹿田百合奈さん、大薮夏美さんの 3 年生 3 人が中心になって準備を始めた。 目を付けたのが、若い女性に人気の SHIBUYA 109 だった。 ネットの通販サイト「SHIBUYA 109 NET SHOP」の運営会社・東急モールズデベロップメント(東京)に協力を依頼。 電話とメールで扱うブランドの選び方、仕入れや販売の方法などについて助言を受けた。 (波絵理子、asahi = 12-5-15) 女性美肌 1 位の島根県 魚をまるごと食べる食文化が好影響か 冷たい風が吹きつけて、肌のうるおいを奪っていく。 気づいたら、頬はカサカサ、ファンデーションは割れてバリバリ、唇がささくれだっていた … そんな "恐怖の季節" の本格的な訪れを前に、気になるランキングが発表された。 いい皮膚の日(11 月 12 日)に大手化粧品メーカー・ポーラが発表した「ニッポン美肌県グランプリ 2015」。 これは昨年 9 月から今年 8 月までの間に、ポーラのスキンチェックを受けた平均年齢 40.6 才、全国約 73 万人の女性のデータに基づき、都道府県別に美肌偏差値をランキングしたもの。 「肌のうるおい」、「ニキビ」、「シミ」、「くすみ」、「毛穴」、「キメ」の 6 項目を調査し、その結果として、ナンバーワン美肌県を選び出している。 栄えある 1 位に輝いたのは、出雲大社や宍道湖で知られる島根県だ。 なんと島根県は、調査が始まってから 4 年連続でトップの座に着く、驚くべき "美肌力"。 いったい何が島根女性の肌を美しくしているのだろう。 いったいなぜ、島根は 4 連覇に輝くことができたのか? ポーラでは、肌の美しさを左右する 5 大要因として「水蒸気密度」、「日照時間」、「生活習慣」、「肌荒風」、「毛穴熱風」を挙げているが、これらの条件が整っているのが、島根なのだという。 「島根の日照時間は全国で 7 番目に短く、その分、紫外線の影響を受けにくい。 『水蒸気密度』は、お肌のうるおいに影響します。 空気中の水分量と思っていただければいいのですが、これも全国で 11 位と高い位置にいます。 『肌荒風』は山から吹きおろしたり、狭い平野を通り抜けたりする肌を乾燥させる風ですが、島根はこの影響をほとんど受けない、など条件が整っているのです。(ポーラ宣伝部)」 「毛穴熱風」は毛穴を開かせる夏の熱風のことで、島根にはこれもない。 確かに、空っ風など『肌荒風』が強い北関東は、下位に低迷(群馬・44 位、栃木・46 位、茨城・47 位)していることからも、環境がお肌にいい影響を与えているのは間違いない。 でも島根の右隣の鳥取は 12 位だし、左隣の山口は 26 位。 環境が美肌のヒミツだとしたら、このランキングの差はなんなのか? 実は、島根の美肌のヒミツは環境だけでなく、食べ物にあることが今回の調査で明らかになった。 「ランキングを見ると、1 位島根、2 位山形、3 位愛媛、その下は石川、富山、秋田と続きます。 過去のランキングを見ても、上位は中国・四国、東北・北陸地方に集中する傾向がある。 地理以外の要因について、今回、東京家政大学栄養学科の先生や学生さんたちと研究をした結果、食文化についてある特徴が見つかりました。 それが、魚を丸ごと、みそやしょうゆ、みりんといった発酵調味料を使い、加熱調理して食べるというものです。(ポーラ宣伝部)」 日本海側や瀬戸内海は魚が豊富で、食卓には頻繁に魚料理が登場する。 多くの魚には、肌を健康的に保つドコサヘキサエン酸 (DHA) やエイコサペンタエン酸 (EPA) が含まれており、さらに、普段は捨てることの多い皮にはコラーゲンが、そして内臓には豊富な DHA や EPA が含まれている。 その DHA や EPA は、発酵調味料を使うことで酸化が抑えられ、効率的に摂取できると考えられている。 実際に、島根にはその食文化が根づいていた。 「大田市の郷土料理に『へかやき』というものがあります。 これは、地元の新鮮な魚を甘辛いしょうゆで味つけた鍋料理で、魚のすき焼きというイメージです。 下処理した魚をぶつ切りにして、野菜と一緒に煮込む、まさに魚を丸ごと食べる料理です。 近くに漁港があり、新鮮な魚が手に入るので、お刺身や煮つけなど、旬の魚料理が食卓に並びます。(公社・島根県観光連盟)」 (New Post/Seven = 12-2-15) ◇ ◇ ◇ "美肌県" ご当地カレーでアピール 島根県立短大生ら考案 島根県の特産食材を生かしたご当地カレー「美肌の国キーマカレー」が発売され、松江市の観光施設「松江フォーゲルパーク」ではレストランの新メニューとして登場した。 4 年連続で日本一の "美肌県" に輝いた同県を「食」の面からアピールする。 県立短大健康栄養学科の学生らが昨年 11 月にレシピを考案し、市内の食品会社がレトルトカレーとして商品化した。 学生らは、同市で生産が盛んな西条柿や秋鹿ゴボウに着目。 西条柿のピューレを下味の一つとし、秋鹿ゴボウを具材に加えた。 柿に含まれるビタミンやゴボウの食物繊維は「美肌成分」の代表格とされており、美肌効果に関心の高い女性たちの興味を引くねらいだ。 フォーゲルパークでは、売店で同商品の販売を始めたのに加え、レストランでは新メニューにラインアップした。 カレーとわさびドレッシングのサラダ、スープのセットで提供。 「わさびも美肌効果が高いとされており、さらに人気が高まれば」と期待している。 「美肌の国キーマカレー」は 1 個 702 円。 フォーゲルパークのセットメニューは 1 人前 880 円。 (sankei = 11-27-15) ◇ ◇ ◇ 美肌 1 位、島根が 4 年連続 化粧品会社が全国順位公表 化粧品会社のポーラ(東京)は 12 日、女性の肌の美しさを 47 都道府県で順位付けした「ニッポン美肌県グランプリ 2015」を発表した。 上位 3 県は、1 位が 4 年連続で島根、2 位は山形、3 位は愛媛だった。 ポーラは島根のトップについて「日照時間が短く、紫外線の影響を受けにくいほか、大気中の水分量も多く、肌の潤いを保ちやすい」と分析している。 ポーラが独自に算出した「美肌偏差値」は、島根が 72.4 で、山形 (65.3) や愛媛 (63.8) を引き離した。 4 位は石川、5 位は富山だった。 発表は今年で 4 回目。 上位は中国・四国と東北・北陸に集中する傾向が分かってきたという。 これらの地域では、日照時間や大気中の水分量など「気象面の影響で美肌を保ちやすい」と指摘している。 ポーラは昨年 9 月から今年 8 月までの間に、ポーラの店舗で集めた顧客らの肌のデータ約 73 万件を分析。 肌の潤いに加え、ニキビやシミのできにくさなど 6 項目を評価した合計値を基に、美肌偏差値を算出した。 (sankei = 11-12-15) 前 報 (11-11-14) 水木しげるさん死去 93 歳 「ゲゲゲの鬼太郎」 「ゲゲゲの鬼太郎」などの作品で知られる漫画家の水木しげる(本名・武良茂 = むら・しげる)さんが、30 日午前 7 時、心不全のため、東京都内の病院で死去した。 93 歳だった。 1922 年生まれ。 鳥取県境港市出身。 43 年、召集され現パプアニューギニアのラバウルへ。 米軍の空襲で左腕を失う。 46 年、復員。 紙芝居作家を経て 58 年「ロケットマン」で漫画家デビューした。 幼い頃から妖怪に興味を持ち、「河童の三平」、「墓場鬼太郎」など、一貫して妖怪を描き続けた。 代表作「鬼太郎」は、68 年から 2009 年にかけ 6 作もテレビアニメシリーズが作られた。 戦争体験に基づいた「総員玉砕せよ!」、「コミック昭和史」、「水木しげるのラバウル戦記」など、戦争を告発する作品でも名作を残した。 93 年、境港市に鬼太郎や妖怪のブロンズ像を並べた「水木しげるロード」ができ、水木さんと妻武良布枝さんをモデルとした NHK 朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」が放送された 10 年には過去最高の 372 万人が訪れた。 同年、文化功労者に選ばれた。 (asahi = 11-30-15) 甘〜い鉄道の旅を満喫!! 島根の一畑電車が「和スイーツ電車」運行 電車内で和菓子と抹茶を味わう一畑電車の「和スイーツ電車」が 28 日、島根県の松江 - 出雲市間を走った。 乗客らは宍道湖など車窓の風景を楽しみながら、1 時間余りの "甘〜い" 鉄道の旅を満喫した。 和菓子の町・松江を PR して観光振興に結びつけようと、同社が企画。 松江市立女子高校の生徒たちが出したアイデアを基に、市内の和菓子店 5 店舗がそれぞれ車内限定のスイーツとして製品化した。 今回提供されたのは「福田屋(同市矢田町)」の創作和菓子。こしあんを紅白の練り切りあんで包み、ハート形の寒天をトッピングしてひも状の練り切りあんで結んだ。 車両は、沿線風景が楽しめるよう 1 両分の全座席を宍道湖側に向けて固定している「楯縫(たてぬい)号」が使用された。 車両内は、各座席のテーブルに緋色の布が敷かれ、茶席ムード満点。 3 人の女性乗務員が、着物姿で乗客をもてなした。 このうち 1 人が観光ガイドを務め、「宍道湖は日本で 7 番目に広く、真水と塩水の入り交じった汽水湖です」、「両側に広がるビニールハウスで作られているのは、大社町特産のデラウエアです」などと説明。 旅に彩りを添えた。 家族 3 人で参加した松江市の主婦 (61) は「車内が揺れるのを心配していたが、問題なかった。 高校生らしい発想の和菓子も楽しめた」と満足そう。 同社では来年 7、10 月にも運行を予定し、団体予約があれば随時対応する。 「若い女性を中心に、島根の魅力をアピールできればうれしいし、外国人客を呼び込む観光ツールにもしたい」と期待している。 (sankei = 11-29-15) 島根県飯南町、自転車活用のインバウンドに意欲 … 町の魅力を再発見 島根県飯南町で海外からの観光客に来てもらうためのインバウンドモニターツアーが開催。 イギリス人とアメリカ人の 3 人が訪れ、グルメ、散策サイクリング、異文化交流と飯南町に潜む魅力を再発見し双方に交流が生まれた。 出雲空港から車で約 1 時間。 路線バス・コミュニティバスがアクセスの主体となる飯南町はこれまで観光に力を入れていなかったが、観光資源は満載だ。 出雲大社など全国に納めている「大しめ縄」は飯南町をはじめとした周辺住民が協力して制作している。 大しめなわ創作館では、ミニしめ縄制作体験もでき、バックヤードでは職人たちが丁寧にしめ縄制作に励んでいる。 外国人の 3 人もしめ縄作りを体験。 稲束を固定してふたつに分けたものをねじっていく作業は、日本人よりも上手に作り上げた。 飾り付けをセレクトでき、オリジナルのしめ縄に大満足の様子だ。 飯南町は奥出雲和牛、豚串の肉料理、飯南米コシヒカリ、赤来観光リンゴ農園とグルメも充実。 舞たけ、おろち大根と、一つひとつの食材の美味しさやその個性的な味に探究心を大いにくすぐられていた。 中でも美しい水源と 100% 飯南町産米を使用した赤名酒造の「絹乃峰」酒造見学は印象的。 手間暇をかけて作られた純米酒は、深い甘みと香り、すっきりさが特徴。 3 人は「作っているところも見学したかった!」と興味津々だった。 温泉や出雲そば、地元の居酒屋めぐりと様々なプログラムをこなしていく中、楽しみだったのがサイクリングだ。 美しい景色が眺められる飯南町の里山を自転車で駈けめぐれる滅多にないチャンス。 「車が通らないから走りやすい。 景色もとてもきれいでとても楽しかった。」と話す表情はとにかく楽しそうだった。 飯南町では今後も町の魅力をより感じてもらうため、町並み散策サイクリングなどの企画にも力を入れていく予定だ。 (岡田由佳子、CYCLE = 11-25-15) 豪華寝台特急で山陰を熱く 4 大学がプラン競う 島根 2017 年春から豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」が中国地方を走るのにちなみ、JR 西日本は 23 日、山陰を盛り上げる提案を大学生に募る「山陰みらいドラフト会議」を松江市内で開いた。 島根、鳥取の 4 大学 6 チームが、現地調査を踏まえたプランを競った。 グランプリは、鳥取環境大経営学部の泉ゼミチーム。 ゼミの 8 人は「瑞風という風で山陰のゴミを吹き飛ばしてきれいにする」というユニークな着想から、ゴミを集めて重さを競うイベントをした。 これを山陰 4 大学の連携イベントに広げ、瑞風の沿線をきれいにしたり、駅で学生が穴場情報を提供したりすることにつなげると、提案した。 島根大の文・理系 3 学部の 7 人は、三方を山に囲まれ、海に開けている独特の「浦」という地域がある松江市島根町に着目。藩主の松平不昧公が奨励し、特産だった桐(きり)油づくりを復活させるプランを出した。 植栽を観光資源にして、瑞風の乗客をバスで誘導する立ち寄りツアーや、桐油を使ったオイルタイマーなどで瑞風の車両を演出するアイデアも出した。 JR 西の松岡俊宏米子支社長は表彰式で、グランプリのチームに「4 大学の連携という提案をぜひ具体的に進めてほしい。 JR もバックアップする。」と励ました。(木脇みのり、asahi = 11-24-15) アムロは鳥取出身? ガンダムファンらの議論で説が再燃 アニメ「機動戦士ガンダム」の主人公アムロ・レイは鳥取出身 - -。 そんな話題がインターネットをにぎわしている。 放送が始まってから 36 年、幅広いファンを持つ人気アニメだが、なぜ今、出身地が話題になっているのか探った。 きっかけは今年 2 月に発売された漫画「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」 24 巻(角川書店)。 アニメでキャラクターデザインと作画監督を務めた安彦良和さんが、漫画にリメイクした作品で「特別編」とした 24 巻(最終巻)の最終話は鳥取砂丘などが舞台になっている。 その理由として、同作の連載をしていた「月刊ガンダムエース」のインタビューで安彦さんが「テレビ版の設定ではアムロの故郷は山陰だったよなって思って」と話している。 このことが今月中旬、日本海新聞のコラムで取り上げられると、ガンダムファンたちが反応、フェイスブックなどでまたたく間に広がった。 実は「山陰出身」というのは放送当時からささやかれていた。 このコラムの筆者で、中学時代からのガンダムファンという鳥取市のデザイナー角田治さん (50) は、「アニメでは具体的に触れていないが、書籍などの設定集に書いてあり、同じ山陰出身なのかと誇りに思った」という。 2010 年にガンダムの原作者で総監督の富野由悠季さんのトークイベントを鳥取市内で聞く機会があり、長年の疑問をぶつけた。 山陰出身なのかという問いに富野さんは、「アムロがお母さんと別れるシーンの背景はほとんど鳥取砂丘のつもりでやっていました」と答えた。 出身地についての明言はなかったが、疑問を解消しようとその後、本や漫画を片っ端から調べた。 角田さんによると、「日本の山陰地方にあるアムロの実家」と家屋のイラストと共に書かれた書籍もあり、それから考えるとテレビの 13 話でアムロが母と別れた故郷は、山陰の可能性が高いという。 ただ、劇場版では北米出身説が浮上するという。 「上映時間が短い劇場版では、編集上の関係から山陰ではなくなったのでは」と角田さんは推測し、「出身地について関係者はうまくかわしている。 ファンを楽しませるのがうまい。」と話す。 制作したアニメ会社「サンライズ」は朝日新聞の取材に対して「ノーコメントです」と話した。 (阿部健祐、asahi = 11-23-15)
鰐淵寺が国史跡、カラコロ工房が有形文化財に 島根 国の文化審議会は 20 日、出雲市別所町の鰐淵寺(がくえんじ)境内を国史跡に指定し、松江市殿町のカラコロ工房(旧・日本銀行松江支店)を国登録有形文化財(建造物)に登録するよう、文部科学大臣に答申した。 鰐淵寺は智春上人が 594 (推古 2)年に創建したとされ、島根半島西部の北山山系にある中国地方を代表する山林寺院。 浮浪滝を中心に修行の場として発展。 12 世紀には比叡山延暦寺の末寺として、多数の僧坊が建設され、繁栄した。 2010 年から出雲市が 3 年かけ境内を発掘調査。 僧坊跡など 90 近くの建物跡が確認された。 繁栄した 12 - 16 世紀の遺構・遺物が残り、山林寺院の形成を知る上で貴重だと評価された。 指定されれば県内の国指定史跡は 52 件となる。 (井元茂、asahi = 11-21-15) 木材パネル「耐力壁」認証 産官学開発「ブランド品に
島根県内の企業や研究機関などが産官学連携で開発した県産木材パネルが、地震の揺れなどに強い「耐力壁」として国土交通省の認証を取得した。 ヒノキ材でスギ材を挟んだ 3 層構造で、ゆがみなどが少ないのが特徴。 関係者は「島根のブランド品として売り出す」と意気込んでいる。 県中山間地域研究センター(飯南町)が、欧州で普及している集成材のノウハウを応用して基本技術を開発。 ヒノキ材は縦方向に、スギ材は横方向にして木目が直交するように接着。 両表面がヒノキ材のため木肌や香りが良い。 中をスギ材にしたことで軽くなり、断熱効果も期待できる。 この技術を基に、出雲木材市場(出雲市)と日高林産(邑南町)が約 1 年をかけて製品化。 島根大や県が、強度試験や認証取得などで協力した。 材料となるヒノキやスギは、県産の間伐材を使用。 1 枚の大きさは長さ 3 メートル、幅 46 センチ、厚さ 3.6 センチ。 「ECO3PANEL」と名付け、価格は 2 万 1,600 円。 出雲木材市場の西本博光常務 (43) は「ヒノキとスギの両方の長所を生かし、自信を持って提供できる製品に仕上がった。 しっかり売り込んでいきたい。」と話している。 (sankei = 11-17-15) 「島根県を旅した人が選ぶ! 島根県・旅めしランキング」を発表
楽天株式会社(本社 : 東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長 : 三木谷 浩史)は、旅行予約サイト「楽天トラベル」 (http://travel.rakuten.co.jp/) にて、「島根県を旅した人が選ぶ! 島根県・旅めしランキング」を発表いたしました。 (sankei = 11-13-15)
角川ゲームス、島根を舞台にしたミステリーアドベンチャー「√Letter」など発表 角川ゲームスは発表会「KADOKAWA GAMES MEDIA BRIEFING 2015AUTUMN」を開催し、新作 3 タイトルを発表した。 同社は、2016 より 17 年のあいだに発売を予定しているタイトルを現在 7 タイトル開発中だと言う。 今回の発表会では、発売を間近に控えたキャラアニが制作中の「英雄伝説 空の軌跡 SC Evolution」を始め、2016 年の発売を予定している「√Letter ルートレター」、「GOD WARS 〜時をこえて〜」の計 3 タイトルを発表した。 冒頭壇上に立った KADOKAWA の松原眞樹代表取締役社長は「『艦これ改』につきましては度々の発売延期により、多方面にご迷惑お詫び申し上げます」と深々と頭を下げ、「現在 2016 年 2 月の発売に向け鋭意製作が進行中です」と開発が進んでいるとコメントした。 その上で、今後のラインナップとして、ゲームで地方を盛り上げられるタイトルを用意したと語り発表会はスタートした。 最初に発表されたのは、プレイステーション 4/PlayStation Vita 用ミステリーアドベンチャー「√Letter ルートレター」。 島根を舞台に繰り広げられる、15 年前に返信が途絶えたペンフレンド "文野亜弥" を探して謎を解く、ミステリーアドベンチャー。 日本の地方を舞台にしたミステリーシリーズとして同社が立ち上げる「角川ゲームミステリー」の第 1 弾「青春サスペンス編」となる。 島根出身の安田善巳代表取締役社長が島根県庁の知り合いから「ゲームのメディアを使って "島根" を世界に広げられないか」との提案を受け、製作を決意。 半年間の現地取材を行ない作り上げられたという。 取材に協力したという島根県商工労働部観光振興課しまねの魅力発信室長を務める木次 淳氏は、「地元の人に話を聞いて、多くの時間かけて取材されており、現場での取材を大切にされていると感じた。 観光でなく、日常の風景を把握してゲームを作ろうとしていると感じた。」と取材の様子を明かした。 観光客が集まる有名店だけでなく、高校生に常日頃行く店を尋ねるなど、地域に密着した作品になっているという。 今回主役の「文野亜弥」の声を務めるのが、日のり子さん。 スタッフ全員が日さんの大ファンで、承諾得る前から日さんの声をイメージして作っていたのだという。 安田氏は今回日さんに声を依頼するにあたり、「√Letter ルートレター」だけではなく、「角川ゲームミステリー」の主演女優「AYA」として依頼(今回は AYA が文野亜弥を演じる事になる)。 構想としては今後、各県を舞台に展開する予定の「角川ゲームミステリー」シリーズでも主演女優「AYA」が演じることになるようだ。 発表会に登壇した日さんは「光栄です。 ミステリーははじめてすごく面白いと思いました。」とコメント。 「思い入れのある県は?」と聞かれた日さんは静岡県、京都府、長野県を挙げ、「ミステリー作品に興味引かれてゲームをプレイしてもらった人に、ゲームを通して地域の魅力をお伝えしたい。 ゲームで島根県を知っていただき、聖地巡礼で訪れていただき、そこからまたゲームやって欲しい。」と語った。 「√Letter ルートレター」の製作はかなり進んでおり「もう数カ月で完成する(安田氏)」というところまで来ている。 発売は 2016 年春を予定。 (抜粋、GameWatch = 11-10-15) 匹見ワサビ、ブランド再興 島根・益田の農商工連携 高度成長期に日本で初めて「過疎」に直面した島根県益田市の旧匹見(ひきみ)町でワサビのブランド化が始まった。 ワサビペーストの商品化や地産の瓦を使ったワサビおろしの開発など、良質のワサビの風味を消費地に届ける工夫を凝らしている。 農商工連携で首都圏や関西での販路開拓に挑む。 関東周辺の地域生協でつくるパルシステム生活協同組合連合会(東京・新宿)は 12 月上旬に「匹見ワサビ」の取り扱いを始める。 ワサビの生産者グループ、葵屋(あおいや、島根県益田市)が開発したペースト状の「匹見ワサビ自然薯(じねんじょ)とろろ」をカタログに採用した。 ワサビの辛みと自然薯のとろみを味わえる食品で冷凍パックが 80 グラムで 540 円。 12 月 5 日から 5 日間に首都圏で約 5,000 パックを販売する計画だ。 江戸時代から続く匹見産ワサビは、ほのかな甘みと粘りが特徴。 昭和 30 年代には「東の静岡、西の匹見」と称され関西市場を席巻した。 現在は約 120 の生産者が主にチューブ入りワサビの原材料となる茎や葉を出荷している。 新鮮な風味を保つため葵屋はワサビペーストの真空・冷凍パックを開発した。 近隣の益田市真砂地区で生産した自然薯に練り込むことで、扱いやすく食感の優れた商品に仕上げた。 同グループは 2011 年から飲食店向けに冷凍パックの花ワサビや葉ワサビを出荷している。 フランスの「ミシュランガイド」で三つ星を獲得したスペイン料理の「フジヤ 1935 (大阪市)」など約 40 店の料亭やそば店と取引実績が生まれた。 冷凍葉ワサビやペーストに使う加工用ワサビは畑で栽培する。 比較的手間をかけずに収量は安定するが、消費者にブランドとして認知されるには生ワサビの方が強い印象を与える。 そこで加工品と並行して生ワサビの生産販売にも力を入れ始めた。 渓流と高冷地を生かした伝統的な「谷ワサビ」を復活させるため、12 年から担い手不足で荒れていた山奥のワサビ田の整備に着手した。 ワサビ田はこれまでに約 2,000 平方メートルに広げた。 生ワサビの付加価値は農工連携で高める。 瓦製造の亀谷窯業(島根県浜田市)と共同で地元の石州瓦が素材のワサビおろしを開発した。 独特のざらつきが辛みと粘りを引き出す点に着目した。 石州瓦特有の赤色がワサビの緑色と合う。 ワサビおろしは 1 枚 1,400 円。 生ワサビとセットで土産物店や通信販売で販売する計画だ。 (nikkei = 11-7-15) 島根大病院、3D カメラ導入 腹腔鏡手術の安全性向上 島根大病院(島根県出雲市)は、患部を立体的に観察できる 3D カメラを導入した。 胃や食道、大腸などの疾患で開腹せずに実施する腹腔鏡手術での活用が中心。 同病院は「安全で質の高い手術につながる」と期待している。 腹腔鏡手術は腹部に 5 - 10 ミリの小さな穴を開け、治療用の器具や腹腔鏡を患部に入れて画像を見ながら実施する。 消化器・総合外科の田島義証教授 (58) によると、開腹手術に比べて患者の体の負担が軽いため、同科では年間 450 件の手術例のうち、250 - 300 件が腹腔鏡手術。 従来の腹腔鏡は 2 次元の画像のため、全体像や距離感がつかみづらく、3D カメラの導入に踏み切った。 使用後の滅菌処理に時間を要することなどから、2 台を導入。 購入費用は 2 台合わせて約 4 千万円。 10 月 5 日以降、胃がん治療など約 30 件の手術をこなした。 今後、週 8 - 10 件のペースで使用していく。 平原典幸講師 (50) は「これまでに実施した約 30 例の手術経過は、いずれも合併症もなく順調。 安全で精度の高い手術を数多くこなせる。」と話している。 (sankei = 11-4-15) 「続・勘助物語」第 1 部完成 3 日に松江で上映会 松江市持田地区で幕末から大正末期までを生きた伝説の人物を描いた、地区住民らによる自主制作映画「続・勘助物語」の第 1 部が完成し、3 日、松江市寺町のスサノオカフェ (0852・61・2345) で上映される。 山番だったが謎の多かった山本勘助の人生のうち、今回は少年期を描いた「風の先編」。 勘助役の市立持田小の児童ら 12 人の子役を含め地元住民約 40 人が出演し、8 月からほぼ 2 カ月で 35 分の作品に仕上げた。 上映会は 3 日午後 1 時から約 1 時間。 ワンドリンク付き 500 円。 (木脇みのり、asahi = 11-3-15) 年々増える島根移住、引っ越し料金 25% 割引 ヤマトと提携 島根県は 28 日、宅配大手のヤマト運輸(本社・東京)と引っ越し業務を行うヤマトホームコンビニエンス(同)との間で、U・I ターン者の引っ越し費用を割引するなどの定住促進を含む 10 項目の包括業務提携を結んだ。 県は高齢者の見守りなどの福祉や、観光、環境問題対策などで、すでに他社とも包括業務提携を結んでいるが、定住促進を含んだ内容は初めて。 提携により、U・I ターン者が県内へ移住する際、ヤマトホームコンビニエンスを利用すれば、規定の引っ越し料金の 25% 割引(春の繁忙期を除く)になる。 新生活に必要な家電製品レンタルなどの割引サービスもある。 いずれも、県の外郭団体「公益財団法人ふるさと島根定住財団」の求職や情報提供の登録者などが対象。 県によると、2014 年度は同財団の求職登録者の 11% にあたる 181 人が、県内に U・I ターンして就職した。 県全体で 14 年度、市町村や財団の支援で U・I ターンした人は 873 人。 年々増えていることから、県しまね暮らし推進課は「市町村の移住担当部門にも告知し、多くの移住者に利用してもらいたい」としている。 (Yomiuri = 10-29-15) 「白砂青松を次代に」 島根県が「薗の長浜」養浜事業地元説明会 「国引き神話」の舞台として知られる島根県出雲市の砂浜海岸「薗(その)の長浜」の浸食などを食い止めるため、県が策定した土砂管理計画の地元説明会が 27 日夜、同市の長浜コミュニティーセンターで開かれた。 県側は、関係機関と年度内に連絡協議会を設置し、来年度には計画に盛り込まれた養浜事業などに着手する考えを示した。 同県の調査では、この 40 年間で、大社湾に面する「薗の長浜」(全長 15.9 キロ)のうち、外園海岸(同 3.8 キロ)では最大 80 メートル浸食される一方、大社漁港海岸(同 2.1 キロ)では砂が堆積したため砂浜が最大 60 メートル延伸。 このまま放置すれば、今後 30 年間で、砂浜の浸食が 13 メートル、拡大が 38 メートル、それぞれ進むとした。 この結果をもとに、県出雲県土整備事務所が、現況の海岸線を維持するための土砂管理計画を作成した。 説明会は同事務所が開催し、住民約 50 人が出席。 県側が大型スクリーンを使い、昭和 15 年頃や 20 年前、現状の航空写真などで、大社湾の環境の推移を説明。 一連の海岸での土砂の動態を把握し、将来予測を踏まえて局所的に砂を補う「動的養浜」を行うとした。 住民からは、過去の養浜事業に対する疑問や計画のわかりにくさを指摘する声も上がった。 布野敏次・長浜自治協会長は「白砂青松の地域の宝を次代に継承するため、計画を早く実施してほしい」と話していた。 (sankei = 10-29-15) 島根ビール : 愛される町のビール屋に 地道な努力実を結ぶ 松江市にある 7 人の地ビール会社「島根ビール」が、売り上げを伸ばし好調だ。 1999 年の製造開始以降、一時低迷したが、中国地方の同業者でつくる協議会での活動などを通じて経営を見直し、苦境を脱した。 理想は多くの人に愛される、町のビール屋。 島根の魅力を発信できるビール造りに意欲を見せる。 「小ぶりだが質の良いものができた。」 社長の矢野学さん (47) は自家製ホップを収穫しながら満足げな表情を見せた。 年間約 100 キロリットルのビールを製造。 原料調達から販売までを矢野さん以下パート 3 人を含む 7 人で賄っている。 製造を始めた 99 年は順調だったが、翌年以降、売り上げが低迷。 地ビール人気に乗じて技術を伴わない会社が出たり、消費者の厳しい目が向けられるようになったりしたのが一因とみる。 転機は中国 5 県の地ビール会社でつくる協議会への参加。 テイスティングや醸造技術を学び、「同じ悩みを抱える人たちと情報交換できたのが良かった」と振り返る矢野さん。 全国各地でのイベントにも出店。 「味を覚えてもらうことが大事」と地道な努力を続けた。 2012 年ごろから、首都圏を中心に県内外で需要が増えつつある。 15 年の売り上げは過去最高となる見通しだ。 自家製ホップを 100% 使った「ゼウスビター」や、地元の酒蔵の米こうじを使った「おろち」など季節限定品も人気。 矢野さんは「島根の魅力を発信できるようなビールをどんどん造りたい」と話した。 (mainichi = 10-28-15) |