グーグルも定額の音楽配信を開始 国内向けでは最多曲数

グーグルは 3 日、定額の音楽配信サービス「グーグルプレイミュージック (GPM)」を日本国内でも始めた。 多くの楽曲をそろえ、洋楽にも邦楽にも強い。 ただ、乱立する先行他社と機能が大きく変わるわけではない。 いまは多い楽曲数も並ばれるようになると、待っているのは価格競争かも知れない。 GPM の聴き放題サービスは、2013 年 5 月に米国などで始まり、日本が 60 カ国目。 来日したグーグルの担当ディレクター、サミ・ヴァルコネン氏は 3 日の記者会見で「世界の音楽ファンお気に入りの場所だ」と胸を張った。

最大の売りは、3,500 万超もの楽曲が聴き放題となることだ。 ソニーやビクターなど、アップルにはまだないレーベルが加わり、邦楽では AKB48 や木村カエラも聴ける。 洋楽も LINE や AWA などの日本勢を圧倒し、国内向けサービスでは最多曲数だ。 価格はアップルと同じ月額 980 円(税込み)。 無料期間は設けないが、10 月 18 日までに登録すれば、その先もずっと月 780 円で利用できるキャンペーンを打ち出した。 iPhone などアップル「iOS」の利用者も、GPM を使うことができる。 (藤崎麻里、藤田知也、asahi = 9-4-15)


ソニー、世界初「4K」画像再生対応スマホ 今秋発売へ

ソニーは 2 日、世界で初めて高精細な「4K」映像対応のディスプレーを搭載したスマートフォン「エクスペリア Z5」シリーズを発売すると発表した。 今秋から、日本を含む世界で随時売り出す。 4K に対応するのは 3 種類あるエクスペリア Z5 シリーズの最上位機種「プレミアム」。 これまでも 4K 動画を撮影することはできたが、今回、初めて対応のディスプレーを搭載し、スマホで 4K 画像を再生することができるようになる。 さらに、撮影機能では画質を維持したままの 5 倍ズームや、スマホカメラとしては世界最速のフォーカス速度も実現したという。

ソニーは、強みであるカメラ機能を強化した新機種を投入し、スマホ事業のテコ入れを狙う。 平井一夫社長は、ドイツで開かれる欧州最大の家電見本市「IFA」を前に、「(スマホなどは)依然として技術革新の大きな可能性があると確信している」と話した。 (asahi = 9-3-15)


アンドロイド腕時計、iPhone とどうぞ 米グーグル

米グーグルは 8 月 31 日、腕時計型端末用の基本ソフト (OS) 「アンドロイドウェア」を搭載したウェアラブル端末を、米アップルの iPhone でも連動して使えるようにしたと発表した。 ライバルのスマートフォン利用者にも自社系の腕時計型端末を使ってもらう狙いだ。 これまで iPhone ではアップルの腕時計型端末「アップルウォッチ」しか使えなかった。 アンドロイド系端末では、いまのところ LG 電子の 1 機種のみの対応だが、ASUS、モトローラ、ファーウェイの端末にも広げるという。

米調査会社 IDC によると、アップルウォッチの 2015 年 4 - 6 月期の世界出荷台数は約 360 万台。 スマホと連動し、様々なアプリを搭載して使う「スマートウォッチ」の市場で 3 分の 2 を占めた。 ただ、アップルウォッチは高価なため、グーグルは安価なアンドロイド系端末をアップル利用者にも広めようとしている。 (サンフランシスコ = 宮地ゆう、asahi = 9-1-15)


授業中のスマホ OK 意見発表や動画学習、奈良で導入へ

高校生が教室で自分のスマートフォンを使って意見を発表する。 空いた時間には予備校講師の動画をスマホで見て、苦手な分野を学習できる。 そんな取り組みを奈良市立一条高校が来春から始める。 動画は企業が無料で提供し、奈良教育大が効果を検証する。 学校内での使用が禁じられることの多いスマホを高校が活用するのは、珍しい試みだ。

奈良市、奈良教育大、オンラインの学習サービス「受験サプリ」を運営する「リクルートマーケティングパートナーズ」が 31 日に発表した。 奈良市教育委員会は当初、タブレット端末の導入を検討していた。 だが、生徒がふだんから使っているスマホを活用する案が出て、発想を変えたという。 スマホは同校の 9 割以上の生徒が持っている。 (氏岡真弓、asahi = 8-31-15)


モバイル端末でのニュース読者、スマホが増やす

PC からのネット利用が約 5 千万人とされるなか、ICT 総研によるとモバイル端末でニュースを見る人は増え続け、2016 年度に 7 千万人を突破する見通しだ。 誰でもニュースを発信できるインターネットの普及に、いつでもネットにつながるスマートフォン(スマホ)やタブレット(多機能携帯端末)が加わり、ニュースに触れる機会は格段に増えた。

14 年にはネット上の膨大な情報をアルゴリズムなどでふるいにかけ、必要なニュースだけを抽出するキュレーションメディアが急増。 大手では「スマートニュース」がダウンロード数で 1,300 万、「グノシー」が同 1 千万を超える。 ネットメディアによっては購読料を取る企業もあるが、多くはページビュー (PV) などに応じた広告収入を主な収益源としている。 今冬に米ニュースサイトのバズフィードがヤフーと組んで日本に上陸するなど、ネットメディアの競争環境は厳しくなってきている。

読者の支持を受け、生き残るのはどこか。 キュレーションメディアの「アンテナ」は情報サイトのオールアバウトと提携し、読まれやすい記事体裁の広告の掲載を始めている。 ニュースを右から左に流すだけでは差異化や収益化は難しく、ネットメディアには一層の工夫が求められる。 (nikkei = 8-31-15)


低価格がウリ、スマホで管理できるパナのホームセキュリティ「スマ@ホーム システム」

パナソニックは、スマートフォンで屋内や屋外を確認できるホームネットワークシステム「スマ@ホーム システム」全 5 機種を第 1 弾として 10 月 15 日に発売する。 価格はオープンプライス。

ラインナップと市場想定価格は、ホームユニット「KX-HJB1000(1 万 2,000 円前後)」、屋外カメラ「KX-HJC100(1 万 8,000 円前後)」、屋内カメラ「KX-HJC200」(1 万 7,000 円前後)、開閉センサー「KX-HJS100-W(4,500 円前後)」、人感センサー「KX-HJS200-W(4,000 円前後)」。 パッケージ販売も予定しており、ホームユニットと屋外カメラのセットが 2 万 7,000 円前後、屋内カメラのセットが 2 万 6,000 円前後となる。

同社は、ホームネットワークシステムの設置しない理由がコスト・設置の難しさにあるとしながらも、留守中の「家の中を見守る」需要が高まっていることを挙げ、低価格で簡単に設置できるセキュリティーシステムの発売を決めたという。  スマ@ホーム システムは、ホームユニットを軸にしたホームネットワークシステム。 専用アプリ「ホームネットワーク」をインストールしたスマートフォンと連携して、窓の開閉や人を通ったことを知らせてくれる。 アプリは製品発売と同じタイミングで iOS 版と Android 版がそれぞれのストアにて無料でリリースされる予定。

スマホは最大 8 台までホームユニットに登録できる

ホームユニットには屋内外カメラを合わせて 4 台まで、開閉・人感センサーは合わせて最大 50 台まで接続することができる。 スマートフォンとホームユニットとの通信には 2.4GHz 帯の Wi-Fi で、機器間の通信には 1.9GHz の DECT 準拠方式を採用している。

屋外カメラには、動作検知と人感(熱)センサーが、屋内カメラには動作検知と温度センサ、音センサーを搭載する。 センサーに検知があった場合、スマホに通知されカメラに映った映像を確認できる。 屋内外のカメラには赤外線ライトによる暗視機能も搭載している。 映像は同時に 2 画面で表示できる。 動画の録画については、ホームユニットに搭載できる microSD カードにて保存が可能だ。 動画の保存形式は MPEG4 (H.264、AAC)。 WPA/WPA2/WEP のセキュリティーに対応する。 (オオタ、ASCII = 8-26-15)


「1、1、0 で通信制限解除」 = ツイッターに虚偽情報 - 誤通報全国で相次ぐ・警察庁

「『1』を 2 回押した後、『0』を押して通話すると通信制限が解除される。」 ツイッターの書き込みを見た人がその通りにスマートフォンを操作し、誤って 110 番へ通報する事案が全国で相次いでいることが 26 日、警察庁への取材で分かった。 同庁は「いたずらとみられるが、本来の緊急対応に支障が出る恐れがある」と注意喚起。 一部の県警は、業務妨害事件としての捜査も検討しているという。

警察庁によると、書き込みは「iPhone (アイフォーン)の人だけの裏技」として「1」、「1」、「0」の後に通話ボタンを押すよう誘導。 データ通信を使いすぎた利用者の制限が 1 カ月間解除されるとの虚偽情報が記されている。 110 番につながったことに気付いて電話を切る人が多いが、警察が緊急事態を懸念してかけ直したところ、この書き込みの存在が判明。 24 日に沖縄県警で確認されたのを皮切りに、26 日夕時点で 23 府県警から警察庁に報告があった。 把握されている最初の書き込みの日付は「エイプリルフール」の 4 月 1 日だった。 最近になって何らかの方法で拡散され、誤通報が多発しているとみられる。 (jiji = 8-26-15)


赤ちゃん泣いたらスマホに通知 カメラセンサー発売

オムロンは 25 日、映像をスマートフォンなどに送れるカメラセンサー「家族目線」を 9 月 11 日に売り出すと発表した。 表情や体の動き、声を認識する独自技術を生かして、赤ちゃんが泣いたら通知するなどの「見守り機能」をもたせた。 スマホやタブレット端末に専用アプリを入れると、カメラの映像をインターネットを通じて見ることができる。 赤ちゃん用アプリなら、笑顔や泣き声を自動認識して撮影したり、スマホに知らせたりできる。 ほかにペット用もあり、高齢者や子どもを見守るアプリも準備している。

本体は高さ 7 センチ、幅 7 センチ、奥行き 4.2 センチの箱形で、重さは 100 グラム。 電源はコンセントにつなぐ。 通販サイトのアマゾンで販売し、近く楽天でも売り出す。 価格は税込み 2 万 9,800 円。 オムロンは、画像認識の技術に強みを持ち、カメラメーカーなどに提供してきた。 新ビジネス開拓の一環で、初めて消費者向けの商品をつくった。 (山村哲史、asahi = 8-25-15)


黒船ネットフリックス、日本料金発表 有料動画広がるか

米動画配信大手ネットフリックスが 24 日、日本で 9 月 2 日に始めるサービスの価格を公表した。 低画質の割安プランや、この日同時発表したソフトバンクとの業務提携で、スマホ利用者の取り込みに力を入れる。 携帯各社は動画視聴で膨らむ通信費で稼ぐ狙いがあるが、利用者にどこまで受け入れられるかは不透明だ。

「ようやく日本の皆さんに新しい体験を届けられることを楽しみにしている。」 24 日の記者会見で、ネットフリックス日本法人のグレッグ・ピーターズ社長が切り出した。 日本での動画配信サービスは、最安プランを税込み月額 702 円にした。 高画質で 2 台の端末から同時視聴できるプランは 1,026 円、4K テレビ対応で 4 台が同時視聴できるプランは 1,566 円。 申し込みはサービス開始日から。 最安プランは、スマホ利用者に狙いを定めたものだ。 (藤田知也、真海喬生、asahi = 8-24-15)


車いす、スマホで段差のない道順 五輪へ電子地図づくり

東京五輪・パラリンピック開催時に、車いすを使う人が空港や競技会場を行き来するのに最適なルートはどれか。 そんな情報をスマートフォンなどで検索できるシステムを目指した実験を国土交通省などが始める。 車いすごと乗り込めるリフト付きバスの普及なども進め、障害者や高齢者も会場で楽しめる大会を目指す。

2006 年施行のバリアフリー法にもとづき、エレベーターなどの設置は進んでいるものの、店舗の入り口や、地下でつながるビルとビルとの間にある微妙な段差をすべてなくすのは難しい。 こうした段差で、車いす利用者が自由に動きにくくなっている。 こうした細かな段差情報も含めた電子情報を集めるのが、今回の取り組みの狙いだ。 まずは今年度中に JR 東京駅周辺で詳細な電子地図づくりを始める。 実験には、JR 東日本や東京メトロ、三菱地所、NTT などが参加。 GPS (全地球測位システム)や公衆無線 LAN などで、利用者の位置情報を細かく把握する技術も試す。 (asahi = 8-23-15)


楽天がアプリストア アンドロイド端末向け、まず 390 タイトル

楽天は 19 日、スマートフォン(スマホ)アプリのストア「楽天アプリ市場」を始めた。 ゲームや教育分野などでアンドロイド端末向けアプリをダウンロード販売する。 まず約 390 タイトルを扱い、順次増やす。 利用者はアプリの購入や課金の際に楽天のポイントをためたり、使ったりできる。 アプリ配信は米アップルやグーグルが圧倒的だが、楽天は独自サービスで成長市場を取り込む。

当初はタカラトミーの「人生ゲーム」、カプコンの人気ゲームなどを配信する。 利用者はストアで購入額の 10% 分をポイントで受け取れる。 格安スマホ「楽天モバイル」の全端末でも購入時から使えるようにする。 アプリ配信大手はアプリ開発者から収益の 30% を手数料として受け取る。 楽天は手数料率を 15% に抑え、10% 分をポイント還元にあてる。 アプリは事前にトレンドマイクロが安全性を確認する。 (nikkei = 8-19-15)


スマホで経費精算可能に - 領収書電子化で規制緩和

スマートフォンのカメラで撮影した領収書の画像データで、企業の経費精算ができるようにする規制緩和を政府が検討していることが 15 日分かった。 領収書の電子化が進めば、外回りの営業担当者が会社に戻って経費請求する必要がなくなる。 企業側も領収書の管理や保管の負担が軽くなる。 経済産業省が制度設計し、2016 年度中の実現を目指している。

経団連は、領収書を含めた税務書類の保管に、倉庫代や本社に送る郵送代、管理する人件費などで、経済界全体で年 3 千億円がかかっていると試算。 スマホを用いた経費精算が普及すれば「経理業務の負担が大幅に軽くなる」と期待する。 (kyodo = 8-15-15)


ソフトバンク、傘下のスプリント株を約 108 億円で買い増し

ソフトバンクグループは傘下の米携帯電話大手のスプリントの株式を買い増した。 同グループがスプリントの再建計画に信頼を寄せていることを示している。 ソフトバンクは 12 日、スプリントの発行済み株式 2,290 万株を 1 株 3.80 ドル、総額約 8,690 万ドル(約 108 億円)で取得したと発表した。 さらに買い増す意向は示していないが、追加取得する場合、スプリントの出資比率を 85% 未満にとどめる構えだ。 85% を超えると公開買い付けとなり上場廃止となる。 これは 2013 年にスプリントの株式約 80% を 220 億ドルで取得した際に合意した条件だ。

このスプリント株の追加取得は、先週ソフトバンクが発表した自社株買い 10 億ドルに加えてのもの。 ソフトバンクはスプリント株への懸念で自社の株価が過小評価されていると指摘していた。 スプリントの株価はこの 1 年で 32% 下落している。 12 日終値は前日比 0.03 ドル (0.78%) 高の 3.88 ドル。 ソフトバンクの最高経営責任者 (CEO) でスプリント会長の孫正義氏はスプリントの再建計画への信頼を新たにし、最近の取材では「とてもワクワクしている」と述べた。 (Ryan Knutson、The Wall Street Journal = 8-13-15)

前 報 (5-11-15)


スマホから消えた「サムスン」の文字

韓国のスマホ

記事コピー (asahi = 5-30-15 〜 8-11-15)


売上はシャオミの 5 倍 中国の新興スマホメーカー「OnePlus」社の野望

「来年には、他社が我々のことを模倣するようになっているだろう」と語る Carl Pei は、シャオミに続いて今最もホットと評される中国のスマホメーカーの共同創業者だ。 20 代の若手経営者は誇大な夢を語りがちだが、彼にはその資格があると考える者が少なくない。 昨年、 Pei は Cyanogen OS 搭載のエレガントでパワフルなスマホ「OnePlus One」を大ヒットさせて世界を驚かせた。 OnePlus One は世界の Android スマホ市場で最も高い評価を得た機種の一つだ。人気のポイントは、その低価格にある。Samsung、Apple、HTC の同スペック機種よりも数百ドル安い 300 ドルだ。

OnePlus の創業者たちは、初期の販売量を数万台と見積もっていたが、実際には世界中で 150 万台売れた。 「我々は販売予測を立てるのが下手なんだ」と Pei は笑いながら話す。 OnePlus は、低価格戦略をはじめ、機種アップデートの頻度の高さや宣伝手法の面で、同じ中国のシャオミと比較されることが多い。 シャオミは、OnePlus を遥かに上回る、何千万台もの端末を販売しているが、それ以外にも両社には大きな違いがある。 それは、シャオミが売上のほとんどを中国国内に依存しているのに対し、OnePlusが世界中で売れているという点だ。

OnePlus の出荷量の地域別構成比は、ヨーロッパ、アメリカ、インド、中国がそれぞれ約 25% ずつ。 販売は自社サイトの他、Amazon のようなオンラインモールを通して行っている。 中国の深セン市を拠点とする OnePlus は、一号モデルの OnePlus One のローンチから約 1 年を経て、後継モデルの OnePlus 2 を発表した。 ローンチに先立って、様々な噂や「コントロールされたリーク情報」が飛び交ったが、こうした話題性を高める宣伝手法は、OnePlus が得意とするところだ。 新モデルの OnePlus 2 は 16G バイトのアンロック版が 329 ドル、64G バイトモデルが 389 ドルと、OnePlus One とほとんど変わらない価格設定になっている。

OnePlus 2 の主なスペックは以下の通り。

  • 指紋センサーを搭載。
  • RAM は、16G バイトモデルが 3GB、64G バイトモデルが 4GB を搭載。
  • カメラの画素数は 1,300 万画素。 センサーサイズは 1.3μm で、暗所での撮影能力に優れている。 また、光学式手ぶれ補正機能を搭載している。
  • 充電用ポートには USB Type C を採用し、端子がどちら向きでも接続することができる。
  • デュアル SIM に対応。 通信会社や電話番号を切り替えて使用することができる。
  • OS は、OnePlus が独自に開発した OxygenOS を採用。

デビュー機で大成功を収めたPeiは、新モデルの販売予測を口にすることはしない。 しかし、Pei によると、先代モデルの OnePlus One は、既にシャオミのフラッグシップ機種である Mi 4 の 4 倍から 5 倍売れているという。 OnePlus 2 の販売台数が 150 万台を超えるようなことがあれば、Xiaomi のみならず、Samsung や Apple にとっても脅威となるかもしれない。 「今年は、去年よりも自信がある。 我々は市場をリードしているんだ。」と Pei は躊躇なく話した。 (パーミー・オルソン、Forbes = 8-2-15)


訪問者の顔写真をスマホ送信 家庭用の防犯カメラ登場

玄関や居間に置くだけで、帰宅した家族や部屋に入った不審者などの顔を見分けて、映像をスマートフォンに送ってくれるカメラをフランスのベンチャー企業「ネタトモ」が日本で売り出した。 動いている人や斜め向きの人も独自技術で検知する。 共働きや、お年寄りと離れて暮らす家族の需要を見込む。

無線 LAN でネットにつながったカメラが顔を分析する。 顔を登録しておけば「息子さんが通りました」などのメッセージとともに動画がスマホに送られてくる。 登録していない人が通った場合もすぐに動画で確認でき、録画しておくことも可能だ。 顔認証を使った家庭用の防犯カメラは世界初という。 希望小売価格は税込み 2 万 9,800 円。 ネット通販のアマゾンや、大手家電量販店などで販売する。 (高木真也、asahi = 7-27-15)


シャープ、秋にも都内にソーラー充電スタンドを設置 スマホを無料で充電可能に

シャープは 7 月 21 日、秋にも東京都内にスマートフォンを充電できるソーラー充電スタンド「シティチャージ」を設置することを明らかにした。 シャープによれば、太陽光パネルを活用した充電スタンドの設置は日本初という。 今回設置されるシティチャージは、95W の太陽光パネル、蓄電池、LED 照明、充電テーブルで構成される。 太陽光パネルで発電した電気を蓄電池に蓄電、その電気をスマートフォンなどの充電や夜間の LED 照明に使用する。 LED 照明は、1,000 ルーメンの明るさだという。

ソーラー充電スタンドは、太陽光パネルが発電する電気でスマートフォンなどを手軽に充電でき、無料で利用できる。 すでに米国・ニューヨークなどでは設置が広がっているという。 なお、スマートフォンの充電に関するスペックは検討中で「詰めているところ(シャープ広報部)」と話す。 旅行者が多い東京タワー付近とビジネスパーソンの多い虎ノ門ヒルズに設置し、順次設置を拡大していくとしている。

シャープは、公益財団法人東京都環境公社(東京都環境公社)が東京都と連携して実施している「シティチャージ」を設置する事業の設置事業者に選定された。 スタイリッシュなデザインや安全設計が評価されたという。 シティチャージは、東京都環境公社が東京都と連携し、太陽光発電の啓発、非常用電源としての活用、そして外国人旅行者へのおもてなしに資するものとして実施予定だ。 (坂本純子、Cnet = 7-21-15)


携帯「2 年縛り」見直しを 総務省、大手各社に要請へ

スマートフォンなどの通信契約が 2 年ごとに自動更新される大手携帯電話会社の料金プランについて、総務省は 16 日、見直しを要請する。 2 年ごとに訪れる更新期間に解約しないと違約金がかかるしくみが、利用者を不当に縛って選択肢を狭めていると判断した。

NTT ドコモ、KDDI、ソフトバンクの大手 3 社は現在、契約から 2 年間は解約しないことを条件に、月額料金を大きく割り引く「2 年縛り」のプランを採用している。 総務省が 6 月に都内で実施した調査では、利用者の約 9 割がこのプランを選んでいた。 契約 25 カ月目にあたる 1 カ月の契約更新期間に解約手続きをとらないと、契約は自動で更新される。 それ以外の時期に解約すると、9,500 円の違約金がかかる。 契約が更新されたことに気が付かない利用者も多く、不当に顧客を縛っているという批判が出ている。 (真海喬生、asahi = 7-16-15)


ドコモ、GE との共同展開発表 インフラ稼働を遠隔監視

NTT ドコモと米ゼネラル・エレクトリック (GE) 傘下の GE エナジー・ジャパン(東京・港)は 8 日、インフラ設備の稼働状況を遠隔監視できるサービスを共同展開すると発表した。 道路や橋梁、電気・ガスなどの設備の稼働状況をセンサーで検知し、ドコモの携帯回線を通じて遠隔地で管理できる。 収集したデータはドコモのシステムで解析し、顧客がスマートフォンやタブレット(多機能携帯端末)などで確認できる。 来年夏から本格展開し、2016 年度末までにインフラ企業や自治体など 10 以上の顧客獲得を目指す。 (nikkei = 7-8-15)


IP 電話乗っ取られる被害、強制遮断を要請へ 総務省

「IP 電話」を乗っ取られ、多額の国際電話代を請求される被害が多発していることから、総務省は 6 日、通信会社に対し、不審な通信に気づいたら強制的に回線を切ることを求める方針を決めた。 乗っ取りに気づいていない利用者の被害額が膨らむのを防ぐねらいだ。 総務省が、7 日にも通信業界に要請する。 被害は、不正アクセスで IP 電話の交換機が乗っ取られ、国際電話に使われることが多い。 2 日間で約 8 千回、アフリカのシエラレオネに発信され、通信会社から約 150 万円請求された被害者もいる。 昨年度の被害は、大手の NTT 東日本と西日本が把握しただけでも 100 件を超える。

憲法が定める「通信の秘密」を守る義務から、通信会社は無断で利用者の通話内容を監視したり、回線を切ったりすることができない。 だが、IP 電話の被害は、利用者が気づかないことが多い。 総務省は、通信会社が乗っ取られた可能性が高いと判断すれば、回線を止めても違法性は問われないと判断した。 (真海喬生、asahi = 7-6-15)

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IP 電話乗っ取り被害、ネット上の初期パスワード悪用か

インターネット回線を使う「IP 電話」が乗っ取られ、多額の電話代が請求された問題で、IP 電話の交換機の操作用パスワードが機器販売会社のホームページで一時的に公開されていたことが、情報セキュリティー会社の調査で分かった。 情報セキュリティー会社「ネットエージェント(東京)」が 24 日、公表した。 会見した杉浦隆幸会長は、このパスワードが被害につながった可能性があると指摘した。

同社によると、IP 電話の交換機は、事業所で内線電話などを使うためインターネットとつながっている。 機器販売会社のホームページでは、外部から IP 電話を操作するための交換機の初期パスワードと ID が一時、ネット上で誰でも見られる状態だった。 機器販売会社の担当者は、パスワードについて「マニュアルとして掲載していた」と述べた。 「現在はすべての顧客の ID とパスワードを変えた。 被害との因果関係については調査中でコメントは控える」としている。 IP 電話をめぐる被害は全国で少なくとも約 130 件起きている。 この機器販売会社には、顧客からの被害報告が約 80 件あるという。 (小寺陽一郎、asahi = 6-25-15)

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IP 電話乗っ取り被害多発 アフリカに電話、多額請求も

総務省は 12 日、インターネット回線を使う「IP 電話」が乗っ取られ、通信会社から多額の電話代を請求される被害が増えているとして、注意を呼びかけた。 通信会社が不審な通話に気づいたら強制的に遮断できるといった対策案を 7 月中旬ごろにまとめるという。 IP 電話は通話料の安さが魅力で、総務省によると 2014 年末の契約数は全国で約 3,510 万件にのぼる。

だが、NTT 東日本、西日本によると、回線と電話をつなぐ交換機を不正アクセスで乗っ取られ、アフリカのシエラレオネなどへの国際電話に使われるといった被害が多発。 14 年度に把握しただけでも被害は計 100 件を超え、請求額が約 500 万円に達した例もあるという。 被害の多くは法人顧客の交換機で起きている。 交換機の ID やパスワードが初期設定のままで見破られやすいなど、安全対策が不十分なケースが多いという。

NTT 東西では電話代が急に増えるなど不審点があったら、利用者に注意を呼びかけるようにしているという。 ただ、被害に遭っていたとしても利用者に電話代を請求するのが原則で「自社の設備に問題があったわけでなく、料金を請求せざるを得ない」という。(真海喬生、asahi = 6-13-15)


TOKYO MX がリクルート HD と共同で地上波同時配信の実証実験、全国で番組視聴可能に

東京メトロポリタンテレビジョン (TOKYO MX) は 2015 年 7 月 1 日、リクルートホールディングスと業務提携し、TOKYO MX の放送を同時配信する無料アプリである「エムキャス」の実証実験を同日に開始したと発表した。 1 年間の実施を予定する。

TOKYO MX の番組は、地上波では東京都および関東圏の一部(約 1,430 万世帯)で視聴できる。 一方、エムキャスでのインターネットによる同時配信では全国を対象にする。 これにより、全国のスマホ・タブレットユーザーが TOKYO MX の番組を視聴できるようになる。 エムキャスは、iOS 対応および Android 対応のスマートフォンやタブレットでダウンロード可能な無料アプリで、App Store や Google Play で入手できる。 実験開始当初の配信番組は限られているが、順次対象番組の拡大を予定する。 (長谷川博、ITpro = 7-1-15)


家計簿スマホアプリ、裏では「人力」 入力ミスをカバー

IT を駆使しているように見えて、裏は「人力」。 スマートフォン向けアプリでそんなサービスが増えている。 IT では足りないところを人が補い、サービスの質を上げる戦略だ。 スマホで家計簿がつけられるアプリ「Dr. Wallet (ドクターウォレット)」は、レシートをスマホのカメラで撮って送信するだけで、商品名や値段を読み込んでデータ化し、整理してくれる。 同様のアプリはあるが、多くは画像から文字を自動で読み取るコンピューター技術を使ったもの。 このアプリも同じように見えるが、実は裏では人が入力をしている。

機械だけではどうしても 2 割ほど間違いが残るため、人力に頼ることにした。 レシートのデータは機械が自動で読み取る傍ら、スタッフが画像を見て手入力する。 内容が機械と一致すれば、利用者のスマホに反映される。 約 2 千人の入力スタッフを抱え、レシート 1 枚に数円の人件費がかかる。 無料アプリだが広告収入が増えており、人件費はまかなえるという。 運営会社の黒崎賢一 CEO (最高経営責任者)は「IT の力だけで出来るサービスはあふれているが、質を保つには人の力も必要」と話す。 (鈴木友里子、asahi = 6-30-15)


携帯の電波「医療機器誤作動の恐れ低い」 初の指針案

総務省は 23 日、携帯電話の電波が心臓ペースメーカーなどに影響を及ぼす恐れは非常に低い、と初めて指摘する指針案を公表した。 「15 センチ以上離す」という距離基準は維持するが、基準が患者の不安を生んでいるとの指摘を受け、それを和らげる表現を盛り込んだ。 総務省の検討会が発表した。 意見公募を経て、8 月ごろにも決定する予定だ。

総務省は、これまでの調査で、ペースメーカーを携帯電話に近づけると誤作動などの影響があったため、現行の指針では 15 センチ以上離すべきだとしている。 今回はこれに加えて、人工心臓を動かす装置などの医療機器の影響を調査した。 一部の機器では、携帯が 3 センチまで近づくと誤作動などがあったとし、これまで同様、15 センチ以上離すことを促す指針案をまとめた。

だが、検討過程で、一部の識者から調査について、携帯の電波を断続的に最大出力で、医療機器の感度も最大にした条件で行われており「現実では起こりえない」との意見があった。 東京女子医科大の庄田守男教授は「日常生活で携帯電波が医療機器の不具合を起こした例は報告がない。 患者の不安を生むだけで弊害の方が大きい。」と指摘する。 指摘を受け、総務省も指針案に初めて「影響が発生するとは限らない」との文言を盛り込んだ。 (真海喬生、asahi = 6-24-15)


パナと NTT、東京五輪へ提携 スマホ新サービス展開へ

パナソニックと NTT は 17 日、2020 年の東京五輪・パラリンピックに向け業務提携すると発表した。 パナソニックが得意な映像と NTT の高速通信の技術を組み合わせて、新製品やサービスを開発する。 国内外から集まる人たちにアピールし、海外展開も視野に入れる。

実現をめざすのは、主にスマートフォンを使ったサービスだ。 例えば、スマホやタブレット端末の利用者が、五輪の競技場に設置された高性能カメラを自分で選び、好みの角度から競技の様子を見られるようにする。 また、駅や空港などにある電子看板の前でスマホをかざすと、光の信号を受信して、スマホの画面に周辺のおすすめ飲食店や交通状況などを表示する。 多くの人が同時にサービスを利用したときの通信状況の安定化などが課題だ。

パナソニックの津賀一宏社長は東京都内での記者会見で、「17 年をメドに協業の成果を形にする。 日本発のサービスを広く世界に発信していきたい。」と強調。 NTT の鵜浦(うのうら)博夫社長は「五輪以降も新しいサービスやビジネスモデルを生んでいくきっかけになれば」と話した。 両社はともに東京五輪・パラリンピックの有力スポンサーで、今回の提携に結びついたという。 (近藤郷平、asahi = 6-19-15)


スマホウイルス、キティちゃんが防ぐ トレンドマイクロ

トレンドマイクロは 10 日、スマートフォン向け安全対策ソフト「ウイルスバスターモバイル meets ハローキティ」の提供を始めたと発表した。 当面はアンドロイド版だけで、iOS 版の提供は未定だ。 人気キャラクターのハローキティが画面のあちこちに登場し、操作ボタンにはリボンやハートをあしらった。 機能は通常のウイルスバスターモバイルと同じ。不正サイトへの接続を防ぎ、不正アプリを検知するほか、電力消費を抑える機能もある。 電池の容量が少なくなると、ハローキティが困った表情に変わっていくという。 価格は 1 年間の利用で 3,065 円(税込み)。 (asahi = 6-12-15)


音楽聞き放題の新サービス = 日本でも提供 - 米アップル

【シリコンバレー】 米アップルは 8 日、ストリーミング(逐次再生)方式の定額制音楽配信サービス「アップルミュージック」を、世界 100 カ国以上で 30 日から開始すると発表した。 日本でも提供するとみられる。 定額制サービスで先行するスポティファイなどを追撃する。 新サービスは月額 9.99 ドル(約 1,250 円)で、300 万曲以上が 聞き放題となる。

スマートフォン「iPhone (アイフォーン)」などに保存して再生することも可能。 最初の 3 カ月は無料で試聴できる。 秋からは米グーグルの基本ソフト (OS) 「アンドロイド」搭載端末でも利用できるようにする。 新サービスでは、視聴履歴などに応じて利用者の好みに合った楽曲リストを表示。 アイフォーンなどの音声認識機能「Siri (シリ)」を使い、音声入力で曲を探すこともできる。 (jiji = 6-9-15)


しゃべってコンシェルの技術を応用したクラウド型おはなしロボット

NTT ドコモとタカラトミーは 4 日、次世代コミュニケーショントイ「OHaNAS (オハナス)」を発表した。 希望小売価格は税別 19,800 円で、10 月 1 日に発売する。

クラウド型おはなしロボットOHaNAS は、ドコモの「しゃべってコンシェル」などを活用したロボット。 OHaNAS に話し掛けるとユーザーの疑問に答えたり、雑談するなどの自然な会話を交わせる。 例えば、「キャベツを使ったレシピを教えて?」と OHaNAS へ話し掛けると「情報サイトでお調べしました。 ロールキャベツなどいかがでしょう?」と返してくれ、スマートフォンにレシピを送信してくれる。 他にも、OHaNAS が「週末はどこに行くんですか?」と訪ね、ユーザーが「秋田だよ」と答えると、「秋田美人って、やっぱり肌が白いから美人にみえるのかな」とリアルタイムに返答してくれる。

OHaNAS と会話するためには、まず OHaNAS とスマートフォン・タブレットを Bluetooth で接続。 そのスマートフォン・タブレットから意図解釈機能を持ったクラウドサーバーにアクセスすることで会話が行える。 なお、ドコモ以外のデバイス・回線でも利用可能だ。

OHaNAS のバックエンド技術として、ドコモの「しゃべってコンシェル」の関連技術が応用されている。 さらに、同音異義語などの日本語の多様な表現でも、前後の文脈などから文章を読み取り、最適な会話ができる「文章正規化機能」、ニュース・天気といった情報を取得し、話しかけた時点のリアルタイムな情報を反映した会話ができる「外部コンテンツ連携機能」、自動的に特定のキャラクターらしい発話に変換する「キャラクター風発話変換機能」、会話から自動的にユーザーの趣味や嗜好などを抽出して、その情報を活用した対話ができる「ユーザー情報自動抽出機能」の 4 つの新たな機能が搭載されている。

本体サイズは W160 x H160 x D160mm。 電源は単 2 形アルカリ乾電池 x 3 本、またはタカラトミー専用アダプタ(タイプ 5U)が使用可能。 対応 OS は iOS 8.3 以降、Android 4.2 以降。 (MyNavi = 6-4-15)


Google、Android 次期バージョン「Android M」のプレビュー版を公開

Google は 28 日、米国サンフランシスコで開催したイベント「Google I/O 2015」で、Android OS の次期バージョン「Android M」についての発表を行い、開発者向けのデベロッパープレビュー版を公開した。 Android M のデベロッパープレビュー版は、現時点では Nexus 5、Nexus 6、Nexus 9、Nexus Player 向けのイメージが公開されている。

Android M では、アプリが位置情報やカメラなどにアクセスする権限をユーザーに求める方法を改善。 現在は、アプリのインストール時にこれらの許可をユーザーに求めるが、Android M ではアプリが実際に位置情報やカメラにアクセスしようとする際に、ユーザーに許可を求められるようになる。

新機能としては、「Now on tap」と呼ばれるアシスタント機能を搭載。 Android OS に搭載されている「Google Now」をアプリにも拡張するもので、アプリが動作している状態でホームボタンを長押しすると「Now on tap」が起動する。 例えば、メッセージングアプリから「Now on tap」を起動すると、届いているテキストメッセージの内容に応じた店の情報などが表示される。

2 月の Mobile World Congress で構想を発表していた、NFC を利用した決済サービス「Android Pay」に対応。 Android Pay に対応する店舗やアプリでの決済に利用できる。 OS による指紋認証のサポートも行い、決済時に指紋認証機能を利用することができる。 「Doze」と呼ぶ新たな省電力機能も搭載。 動きセンサーを利用して、端末がしばらく放置されている状態であると判断した際に、バックグラウンド動作を抑えることで、バッテリー動作時間を向上させる。

また、開発者向けには、アプリ開発ツール「Android Studio」の次期バージョンとなるバージョン 1.3 のプレビュー版を公開した。 (InternetWatch = 5-29-15)


不正な文字列で iPhone がクラッシュ、Apple が対応表明

米 Apple の iPhone で特定の文字列を含んだメッセージを受信すると、iPhone がクラッシュするバグがあることが分かった。 Apple もこの現象を確認し、対応を表明しているという。 この問題は Reddit に寄せられた投稿で発覚した。 アラビア語の文字や漢字を組み合わせた特定の文字列を受信したところ、iPhone の電源が落ち、同じメッセージを別の相手に送るとその相手の iPhone も落ちたと伝えている。

iMore や MacRumors などのメディア各社が伝えたところでは、iOS 8 を搭載した iPhone のほか iPad や Apple Watch でも、特定のユニコード文字列を含んだメッセージを受信すると問題が起きることが分かった。 特定の文字列が処理できないことが原因で、アプリがクラッシュしたり、システムが再起動したりするという。

不正なメッセージを受信してしまった場合は、誰かにメッセージを送ってもらうか、自分あてにメッセージを送信すれば、クラッシュを回避できると伝えられている。 iMore によれば、Apple もこの現象を確認し、「特定のユニコード文字列によって iMessage に問題が発生することは認識している。 ソフトウェアアップデートで修正する」と説明している。 (鈴木聖子、ITmedia = 5-28-15)