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「春節旅行はやっぱり日本」との投稿に中国ネットで共感続々 「完璧」、「いろいろ調べて結局日本」 中国の SNS・小紅書 (RED) に 11 日、「あれこれ長いこと調べた結果、やっぱり日本旅行が安心、安全、安価だった」との投稿があり、反響を呼んだ。 投稿者は来年の春節(旧正月)の連休中の旅行についてあれこれ調べていたところ上記の結論に行きついたといい、「シェンゲンビザ(欧州のシェンゲン協定加盟国に行くためのビザ)も取得したけど、欧州はとても面倒で、言葉も通じず、宿泊費も高い。 10 年の米国ビザもあるけど、米国は自動車がないと遊べるところがあまりないと感じる。 結局、東京に数日遊びに行くのがいい気がする。」とつづった。 この投稿には 300 件を超えるコメントが寄せられており、最も共感を集めたのは「日本みたいに近くて安くて遊べる国なんてどこにあるというの?」との内容だった。 また、「安心してトイレに入れる(清潔)という点だけでも、(日本は)他の多くの場所に圧勝してる」、「十数時間のフライトや時差を考えると、遠くへは行きたくない。 日本は私のすべての要求に合致している。」といったコメントにも多くの「いいね」が付いた。 さらに、 このほか、「食文化、マナー、為替。 この 3 点からして、どういうふうに並べても日本がトップ 3 から落ちるはずはない」、「不思議なのは、タイやカンボジアは戦闘が起きているのに、どうして『行かない方がいい』という話が出てこないのかということだ」などと指摘するコメントも寄せられている。 (北田、Record China = 12-12-25) 日本経済の落ち込みは予想以上、日中経済デカップリングは「自殺行為」に - 香港メディア
記事コピー (11-17-25〜12-10-25) 神戸の踏切で死亡、中国人観光客の遺族が 1 億 4,000 万円の賠償請求 = 中国ネットでは賛否が割れる 今年 1 月に兵庫県神戸市垂水区の踏切内で電車にはねられて死亡した中国人観光客 2 人の遺族が、鉄道会社などを相手取り、約 1 億 4,000 万円の損害賠償を求める訴えを起こした。 中国人観光客の 20 代の女性 2 人は今年 1 月 9 日、踏切の先にある信号機付きの横断歩道を渡ろうとしたところ遮断器が下り、踏切内にいることに気付かずに信号待ちをしていたところ、電車にはねられたとみられている。 現場では過去にも複数回事故が起きていた。 訴えを起こしたのは 2 人の両親で、「2009 年以降、4 件の事故が起きるなど、危険性が極めて高い踏切だったにもかかわらず放置した。 運転士は警笛を鳴らして退避を促すなどの注意義務を怠った」などとして、運行会社の山陽電鉄と運転士に対し、約 1 億 4,000 万円の損害賠償を求める訴えを起こした。 なお、現場には事故後、踏切内の地面に日本語と英語、中国語、韓国語で「立ち止まらないでください」との文字と、足跡に「×」印が付いたピクトグラムが設置された。 中国のネットユーザーからは「正直言ってこの請求額は決して多くはない」、「むしろ少ないんじゃないか」、「踏切の構造に問題があったのなら訴えるのは当然」、「よく理解している人ならみんな分かるが、この踏切は確かに問題があった。 現地住民ですら危険だと言っていた」、「まず国内ではこんな事故は起こり得ない。 そして日本は過去に何度も事故が起きていたのに改善しなかった。」、「亡くなった人が本当にかわいそう」といった声が上がった。 一方で、「賠償はあってもいいけど、(高額をふっかけて)ゆするのはいけない」、「日本の鉄道会社はこの 2 人の遺族に賠償請求しなかったの? 運行に影響が出たりしただろうに」、「日本には『社会秩序を乱した罪』というのはないのか」、「国内なら賠償金なんて払ってもらえない」、「日本で良かったな。 もし国内なら逆に賠償金を支払わないといけないところだったかも」、「踏切の設計に問題があったとしても、本人たちは気付かないものか」などの意見も寄せられている。 (北田、Record China = 12-9-25)
◇ ◇ ◇ 中国女性 2 人死亡の踏切事故で遺族が 1 億 4 千万円求め提訴 「安全性欠いた状態を放置」 今年 1 月、神戸市垂水区の山陽電鉄の踏切で中国籍の 20 代女性 2 人が電車にはねられて死亡した事故を巡り、2 人の両親が山陽電鉄などを相手取り、計約 1 億 4 千万円の損害賠償を求める訴えを神戸地裁に起こした。 原告の代理人が 5 日明らかにした。 提訴は 4 日付。 事故は 1 月 9 日夕、山陽電鉄西舞子駅近くの踏切で発生。 観光で訪れていた女性 2 人が阪急神戸三宮発山陽姫路行き山陽電鉄普通電車にはねられ死亡した。 現場は JR 山陽線、山陽電鉄が並走し、さらに南側の線路沿いに交通量の多い国道 2 号が走る。 周辺の防犯カメラには、2 人が国道 2 号の横断歩道の方を向いて踏切内に立っている姿が写っており、2 人が踏切内と気づかずに信号待ちをしていたとみられる。 訴状で原告側は、踏切の南側にある黄色い車止めポールが遮断棒の内側にあるため「通行者が横断歩道が赤信号のときの待機場所と誤認しやすい」と、事故現場の特殊な構造に言及。 過去にも死亡事故が発生した踏切であると認識しながら、「踏切設備が通常備えているべき安全性を欠いた状態を放置していた」とし、運転士に事故回避を促す検知システムの設置など事故防止策を怠ったと指摘した。 事故を受け、国土交通省は今年 10 月、踏切付近の待機スペースを確保するため、横断歩道を移設してスロープを設置する工事に着手すると発表。 現在、工事が進められており、通行止めになっている。 山陽電鉄は産経新聞の取材に対し「訴状を受け取っていないため、回答いたしかねる」とコメントした。(sankei = 12-5-25) 前 報 (8-22-25) 「日本に住み続けたかった」 クルーズ船で入国の中国籍男性逮捕 福岡 上陸許可期間を超えて日本に滞在したとして福岡県警臨港署は 5 日、住所、職業いずれも不詳で中国籍の男性 (21) を入管法違反(不法残留)容疑で現行犯逮捕した。 男性はクルーズ船で入国しており「日本に住み続けたかった」と容疑を認めているという。 臨港署は詳しい経緯を調べている。 逮捕容疑は 3 日、上陸許可期限を同日までとする上陸許可証の交付を受けて博多港(福岡市)から入国したが、そのまま在留期間を超えて残留したとしている。 臨港署によると、男性が乗ってきたクルーズ船の代理店から 3 日、「(男性が)船に戻って来ない」と 110 番があった。 クルーズ船はそのまま出港したが、県警が防犯カメラで男性の顔や服装を確認して捜査していたところ、5 日に博多港のクルーズ船乗り場に男性が現れたため、身柄を確保した。 クルーズ船は中国発着で韓国・済州島を経由して博多港に入港。出港後は中国・上海に向かう航路となっていた。 (平川昌範、mainichi = 12-6-25) 日本を 1 週間旅行した中国人女性の体験談に、中国ネット「経験すれば分かる」、「また行きたい」 中国の SNS・小紅書 (RED) に 4 日、「日本に 1 週間いたけど、普通の人はみんなとてもとても良い人だった」との投稿があった。 投稿者の女性は「日本旅行」のハッシュタグを付け、「出会った人はみんな質問すればとても親切に答えてくれて、道に迷えばずいぶん遠くまで案内してくれた。 一昨日ガチャを回していた時、機械が詰まってしまったけど、日本人のお兄さんが『手伝いましょうか』と声をかけてくれ、店員さんを呼んでくれた。 それから、私が好きな物を引き当てられると、親指を立てておめでとうの気持ちを表してくれた」と振り返った。 また、「今日、渋谷のショップで服を試着した時、アップルウオッチを忘れてしまった。 銀座に移動して4 時間後にようやく気付いて取りに戻ったら、店員さんが『え? そうでしたか。 こちらです。』とうれしそうに案内してくれて、時計を渡してくれた。 一緒になって手をたたいて『よかったですね』って喜んでくれた。」とし、「感情的な価値という点では、桜の国(日本)は本当に文句なし」とつづった。 この投稿に中国のネットユーザーからは「確かにそう」、「(色々あるが)全体の雰囲気としてはとても友好的で、こちらが中国人だと分かっても変な目で見られることはない」、「極端な人は少数だよ」、「これは本当にそう。 自分で経験すれば分かる。」、「落ち着いたらまた何度も行きたい」といった声が上がった。 また、「私も鎌倉で電車の中に持ち物を忘れた時、見知らぬ日本人が駅員さんに伝えてくれたよ(涙)」、「梅田で迷って、親子連れに道を聞いた。 方向を教えてくれるだけかと思ったけど、十数分の距離をわざわざ歩いて案内してくれた」、「スシローで食事中にみそ汁のお椀をひっくり返してテーブルも服も濡れてしまった時、近くの日本人の女の子が店員を呼んでくれて、ウエットティッシュまでくれた。 本当にありがたかった。」 「亀岡でおまかせ料理を食べた。 その店は 2 時に閉まる予定で私たちは到着が 1 時過ぎになったけど、温かく歓迎してくれた。 私たちが中国から来たことを知ると、料理を紹介する時につたない中国語で一生懸命伝えようとしてくれた。」といった体験談も少なくなかった。 このほか、「私は初めて新幹線に乗る時に遅れそうになった。 その時は、改札機に入れた切符が穴を開けられて戻ってくるということを知らなくて、そのままホームに向かって走っていった。 そうしたら、駅員さんが後ろから『お客様!! お客様!!』って大声で呼びながら追いかけてきて、切符を返してくれた。 危うく(行き先の)駅から出られなくなるところだった。」、「日本に 1 週間滞在したけど、九州と関西で出会った人たちはみんな親切だった。 特に驚いたのはバスの運転手さんで、(ターミナルで停車中)私たちが後ろの方の座席で他のお客さんに質問しているのに気付いて、運転席からこちらにやってきて手伝ってくれた。 バス停で困っていた時には通りかかった女性が親切に調べてくれ、(目的地まで行くことができる)交差点まで案内してくれた。 心温まる出来事がたくさんあった。」など、日本で良い体験をしたというコメントが多く寄せられている。 (北田、Eocord China = 12-5-25) 訪日消費は年 1.7 兆円 日中対立の影響、政府が恐れるシナリオとは 中国政府が日本への渡航自粛を呼びかけたことで、まず影響が懸念されるのは、存在感を増す訪日客消費の落ち込みだ。 中国、繰り返してきた「経済圧力」 過去にはノルウェーや韓国にも 観光庁によると、2024 年の外国人訪日客の旅行消費額は 8.1 兆円。 うち中国人客による消費額は全体の 21% にあたる 1.7 兆円を占め、国・地域別ではトップだ。 中国政府と歩調を合わせるように日本への渡航に警戒を呼びかけた香港からの訪日客の消費額(6,606 億円)を含めると 2.3 兆円を超す。 GDP (国内総生産)の統計で「サービスの輸出」として扱われる訪日客の消費は、主要な輸出品目と比べると自動車(24 年、17.9 円)に次ぐ規模だ。 そのため、ホテルや百貨店など幅広い企業からは不安の声が上がる。 「リッチモンドホテル」を展開しているロイヤルホールディングスでは、今のところ目立ったキャンセルは出ていないという。 ただ、阿部正孝社長は 17 日の決算会見で「当社の訪日客のおよそ半数が中国からの旅行者。 今のような状態が 12 月まで続くと、来年 2 月の春節の(日本への)旅行を控えられる可能性がある」と話した。 25 年 2 月期の免税売上高の約 6 割を中国人客が占める高島屋は「インバウンドへの期待はあるが、中国との問題がどうなるかは見通せない(広報)」、大丸松坂屋百貨店の広報担当者も「まだ目立った動きはないが、推移を見守っていく」と気をもむ。 日本政府が神経をとがらせるのは、中国の対抗措置がエスカレートし、自動車のモーターや半導体をつくるのに必要なレアアース(希土類)の輸出規制の強化に発展する事態だ。 中国は 10 年に尖閣諸島沖で中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突した事件をめぐり、日本向けのレアアースを禁輸したことがある。 中国はいまもレアアースの精錬で世界の 9 割以上を握るとされる。 経済産業省幹部は「いつ何が起きてもおかしくない」と警戒感を高める。 赤沢亮正経済産業相は 18 日の会見で「現時点で特段の変化はない」としつつ、「以前から続く中国による輸出管理措置は、グローバルなサプライチェーンに深刻な影響が及んでいる。 状況を注視しつつ、関係国との連携の上、必要に応じて申し入れを行う。」と語った。 (山口博敬、多鹿ちなみ、asahi = 11-18-25) 台湾総統、中国は「大国にふさわしい行動を」 日本との対立巡り [北京] 台湾の頼清徳総統は 17 日、台湾を巡る日中間の対立がエスカレートしていることについて、中国は日本に対して「多面的な攻撃」を行っていると記者団に述べた。 「引き続き注視するよう国際社会に求めるとともに、中国が地域の平和と安定のトラブルメーカーになるのではなく、自制心を発揮し、大国にふさわしい行動を示すよう求める」と語った。 一方、中国国営メディアは 17 日も高市早苗首相を標的に。 人民日報は論説で「高市の危険な発言は全当事者の神経を逆なでし、戦略的な無謀さを示しているだけでなく、意図的な挑発でもある」と指摘した。 (Tim Kelly、Liz Lee、Reuters = 11-17-25) 日中世論調査、結果発表を延期 中国側が「日中関係を踏まえて」通告 NPO 法人「言論 NPO」は 16 日、日中共同世論調査の結果発表を延期すると発表した。 17 日に発表する予定だったが、中国側の主催者から「現状の日中関係の情勢を踏まえて延期する」と通告があった。 延期後の日程は未定という。 同調査は 2005 年から実施され、昨年は日中双方で 9 割近い人が相手国に良くない印象を持っているという結果が出た。 中国側の数字がここまで悪化するのは日本政府が尖閣諸島を国有化した翌年の 2013 年以来で、今年の結果が注目されていた。 当初は 4 日に発表予定だったが、中国側の要請で 17 日に延期。 高市早苗首相が 1 日に台湾の外交部長との会談を SNS に発信したことに中国が抗議しており、関連が指摘されていた。 1 度目の延期の際、中国側は理由を明らかにしていなかった。 (北京・小早川遥平、asahi = 11-16-25) ホタテが中国に届いても 水産物の輸出再開、現地日本料理店の本音は 2 年余り停止していた日本産水産物の中国向け輸出が動き出した。 日本政府などによると冷凍ホタテ約 6 トンが 5 日に発送され、早ければ今月中旬にも中国側に引き渡される見込みだ。 一方、台湾有事をめぐる高市早苗首相の答弁をめぐり、日中間で抗議の応酬が続き、貿易や人的交流などへの影響も懸念されている。 これまでも外交問題に翻弄されてきた現地の日本料理店からは、複雑な思いが漏れる。 「中国では貝が好きな人が多く、ホタテの需要は高い。」 中国東北部・遼寧省の大連や瀋陽で日本料理店「千秀」を経営する千葉真さん (46) はそう語る。 ただ、現在は仕入れ値が 1 粒約 15 元(約 300 円)と高く店では扱えない。 北海道産ホタテの輸出が本格化すれば供給量が増え、「価格が少しでも下がれば」と期待する。 中国産の味は 一方、水産物全体の輸出再開への期待はまちまちだ。 和歌山県に本店を構える日本料理店「銀平」を上海で 2 店舗営む湯川靖也さん (53) は、「もちろん早く入ってほしいと思っているが …」と言葉を濁した。 東京電力福島第一原発の処理水放出を受け、中国政府が日本産水産物の全面禁輸措置を取ったのは 2023 年 8 月。 銀平では、煮付けや焼き魚用に長崎県から空輸していたキンキやキンメダイが途絶えた。 メニューには今も写真付きで大きく掲載しているが、欠品が続く。 たしかに空輸が再開されれば、サンマやクエなど季節の魚も提供できる。 しかし、多くの食材はすでに中国産などに切り替えている。 人気のウニやイクラは遼寧省大連市から「それなりの質」のものを確保。 看板メニュー「鯛めし」に使うタイも、もともと仕入れていた長崎県と漁場が比較的近い浙江省舟山市産を使う。 漁獲後などの保存状態は「日本の方が丁寧で質がいいのは確か」だが、中国産でもしのげているのが現状だ。 価格も大半は 1 - 2 割ほど安いという。 中国での経営は 15 年以上となり、反日感情の高まりやコロナ禍など多くの危機を乗り越えてきた。 「『(企業が日中関係などに左右される)チャイナリスク』には柔軟に対応し、日本産がなくても成り立ってはいる。 輸出再開はないよりあった方がいい程度だ」と話す。 同じく上海に 2 店舗ある日本料理店「真木乃」は、日本産水産物の欠品に中国社会の消費低迷などが重なり、ここ数年は客足が遠のいた。 経営する王剛さん (55) は輸出再開で「多少なりとも回復すればいい」と願うが、胸中は晴れない。 23 年夏以降、日本産の供給が途絶えるとネットなどで調べて大連や福建省などから仕入れるようになったが、処理水放出への中国社会の反発から、直後の売り上げは半減した。 処理水の問題が落ち着いても、消費低迷で外食産業全体が下火となったことが追い打ちをかける。 なにより「日本料理店なのに日本産がない状態が客に申し訳ない」と感じる。 例えば、マアジやシマアジの代わりに福建産の「巴浪魚」でしのぐものの、品種は異なり味も劣るという。 多くの品種が入ってくるようになれば宣伝もしやすくなるが、それでもかつての客足が戻るかどうかはわからない。 動き出した輸出再開だが、高市首相の台湾有事をめぐる国会答弁が両国間の抗議の応酬に発展している。 「輸出再開がスムーズに行くかは日中関係による。 我々事業者の意向だけではどうしようもない」と王さん。 早期の本格的な輸出再開を期待するものの、長引けば 2 号店をたたむことも考えている。 ある在中国日本大使館関係者は、「まずは第 1 陣の冷凍ホタテやナマコが予定通りに入荷するかが鍵だ。 今後中国への輸出がどの程度増えるかは、本格的に始まってみないとわからない。」と指摘する。 (上海・里見稔、瀋陽・岩田恵実、asahi = 11-16-25) 中国拠点の特殊詐欺に関与か 男女 3 人を詐欺未遂容疑で逮捕 愛知 中国を拠点とした特殊詐欺に関与したとして、愛知県警は 10 日、詐欺未遂の疑いで男女 3 人を逮捕し、発表した。 3 人の認否は明らかにしていない。 逮捕されたのは、中国籍の無職呂明峰 (35) = 岐阜市菅生 6 丁目 =、会社員坂口篤子 (63) = 同市柳津町丸野 5 丁目 =、アルバイト青木真樹 (37) = 愛知県稲沢市祖父江町祖父江高熊 = の 3 容疑者。 県警は呂、坂口容疑者がリクルーター役で、青木容疑者が中国からかけ子をしていたとみている。 県警によると、3 人の逮捕容疑は、仲間と共謀し、8 月 25 日、中国から埼玉県川越市の会社員男性 (39) に、北海道警の警察官などを装い「口座が犯罪に使われ、詐欺グループに加担している疑いがあり資金調査が必要」などと電話をかけ、現金をだまし取ろうとしたというもの。 男性が警察に相談し、未遂に終わった。 青木容疑者は、坂口容疑者から「座って電話をするだけで月に 50 万 - 60 万円稼げる。 警察に捕まらないから大丈夫」と勧誘され、呂容疑者を紹介された。 呂、坂口の両容疑者の手配で現地に渡航。 6 月上旬に行方不明者届が出されていた。 青木容疑者の県警への説明では、現地では高層マンションの一室や一軒家に、世話役の中国人やかけ子の日本人が複数で寝泊まりしていた。 詐欺の電話をかける「かけ場」に中国人の運転する車で通い、現地時間の午前 9 時から午後 5 時の間、日本に電話をかけていた。 拠点は一定期間ごとに移転していたという。 県警は複数の日本人がかけ子として関与していたとみて捜査している。 (石垣明真、asahi = 11-10-25) ◇ ◇ ◇ 中国籍の男女 2 人逮捕 日本人を管理か カンボジア「かけ子」 29 人逮捕 カンボジアを拠点とした特殊詐欺事件を巡り、日本人の「かけ子」を管理していたとみられる中国籍の男女 2 人が逮捕されました。 組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕されたのは、いずれも中国籍の王少凡容疑者 (33) とスン・ジアシュエン容疑者 (22) です。 警察によりますと、2 人は 5 月、他の人物と共謀して愛知県知多市の男性 (48) に警察官などをかたる電話をかけ、現金合わせて 500 万円をだまし取った疑いが持たれています。 警察は 2 人の認否を明らかにしていません。 この事件を巡っては、カンボジアの拠点から「かけ子」をしていたとらみれる日本人 29 人が逮捕されています。 警察は、2 人が拠点を管理する中国系犯罪組織のメンバーで、指示を日本語に通訳する役割を担っていたとみて調べを進めています。 (テレ朝 = 10-10-25) 動画の「弾幕」、日中の違いに着目 日本語作文コン最優秀賞に朱さん 第 21 回「中国人の日本語作文コンクール(主催・日本僑報社、メディアパートナー・朝日新聞社)」の表彰式が 7 日、北京であった。 中国各地の 201 校、2,391 人の中から大連外国語大学の朱恒宇さん (22) が最優秀賞(日本大使賞)に輝いた。 今年のテーマは「『推し活』と日中交流」。 朱さんはネット動画につくコメント「弾幕」に着目し、日中の違いと共通の感性についてつづった。 この日のスピーチでは、「言葉の違いを壁ではなく窓としてとらえる大切さを知った」と話した。 金杉憲治・駐中国大使は「言葉を使うことが相手の国の文化や習慣を理解することにつながる」と受賞者を激励した。 受賞 61 作品を集めた作文集「『推し活』で生まれた新しい日中交流」が日本僑報社から出版される。 詳しくは 同社のサイト まで。 (北京・小早川遥平、asahi = 11-8-25) 日本に 5 日間滞在して気付いたが、ここは非常におかしな場所 - 中国人ブロガー 中国の SNS・微博(ウェイボー)に 1 日、「日本に 5 日間滞在して気付いたが、日本は非常におかしな場所だ」との投稿があり、大きな反響を呼んだ。 投稿者はフォロワー 130 万超の時事ブロガーで、冒頭で日本のおかしさについて「まるで東洋人が自分自身を切り離し、体の一部を捨てて、そこに西洋人の一部を縫い付けたかのようで、言葉では言い表せない不思議な感覚がある」と総評した。 そして、「日本に来たばかりの頃、飛行機の客室乗務員からホテルのスタッフ、普通の店の店員まで、みんな非常に丁寧で、満面の笑みを浮かべ、明るい口調で話しかけてくることに気付いた。 しかし時間が経つと、その明るい日本語は問題を解決しようとしているのではなく、ただ延々と意味なく明るく話し続けているだけであることに気付く。 それは、壊れたロボットのようで、礼儀や丁寧さではなく、単なるプログラム的反応である」とした。 また、「日本は非常にルールを守る社会に見える。 誰もが自分のやるべきことに従い、境界線を越えず、赤信号を無視したり、ごみをポイ捨てしたりする人はほとんどいない。 働く人々は礼儀正しく、会うと互いに深くお辞儀し、意味のない敬語を延々と話す。 写真を撮る際も決まったポーズをとる。 まるでそれぞれがあらかじめ書かれたプログラムを持っていて、ボタンを押すと自動的に決められたルーティーンを実行するかのようだ。 一見すると全てが整っているようだが、長く見ていると少し息苦しく感じ、まるで『トゥルーマン・ショー』の世界に生きているかのような気分になる」と表現した。 一方で、「職場の上下関係は非常に厳格で圧迫感が感じられるが、日本人の内面には狂気じみた自由奔放さもある」と言及。 「夜になると社畜たちは仮面を脱ぎ、豪快に酒に酔い、叫び声をあげる。 街を歩いていると背後から鋭い叫び声が聞こえ、それに続いて大笑いが起こる。 深夜の街では、肩を組み、大声で騒ぐ酔っ払いがあちこちに見られる。 これを見た人の中には『日本人は礼儀正しく、教養があるのでは?』と疑問に思う人もいるかもしれない」とした。 さらに、「ホテルで目覚めた初日の朝6時過ぎに、白髪の老人が背を曲げ、上半身がほぼ地面と平行になるほど折りたたんで、道の清掃をしているのを見た。これはレアケースだと思ったが、後に他の清掃員や警備員、駐車場の管理員などもほとんどが高齢者であることに気付いた。 ジャパンモビリティショーでも地面にはいつくばって車を研究する技術者、企業のビジネスマン、巨大なカメラを抱えてあくせく働くメディアのカメラマン、いずれも白髪の高齢者が多い」とし、「もし国内で、背中が地面と平行になるほど曲がった高齢者に重労働をさせれば、家庭や子ども、社会や政府も含め、叱責されるのが普通だろう。 しかし日本では、これがごく普通の光景なのである。」と説明した。 また、日本の街がきれいなのはごみ箱が設置されておらず、人々がごみを持ち帰るからだとする一方、「中国の大都市も同じように清潔で、ごみの分別も行われている。 中国には成熟した選別・リサイクルシステムがあるが、日本はこの産業化・科学技術によるごみ処理の工程を省き、あえて市民に負担を押し付けている」と主張。 「観光客が集中する場所では、一晩でごみがあふれかえる。 彼らの組織動員能力では、到底処理しきれない。 これは見栄ばかり気にして、実際の問題を解決していない例である」と指摘した。 日本に多い戸建て住宅にも言及し、「これを称賛する声も多いが、私の目には交通を極めて悪化させる原因の一つに見える。 東京都市圏には人口が集中しているにもかかわらず、積み木のような戸建てを放置しているため、都市計画は混乱し、小さな建物が密集し、道路は極端に狭くなり、あちこちに2車線や一方通行の狭い道しかない。 車の運転は苦痛の連続となる。 東京の多くの一般市民は車を購入しない。 駐車場が高額で予約も必要だからだ。 戸建てに住む日本の中産階級や富裕層も、生活はかなり苦しく、多くは軽自動車しか購入できない。」などと紹介した。 そして、「日本の若者たちはみんな生気がなく、車も家も欲しがらず、生活は死んでいるように見える。 夜に大っぴらに酒を飲む以外にほとんどやりたいことがないのだ」、「中国の若者は貧富にかかわらず、あるいは過当競争に疲れていても新疆ウイグル自治区やチベットに行きたいと思う。 しかし、日本の若者が向かうのは居酒屋や歌舞伎町だけだ。」と主張。 「東京はあまりに小さく、狭く、息苦しい。 浅草寺は古風な商店街を模した観光地に過ぎず、南京の夫子廟、西安の回民街、重慶の磁器口などには遠く及ばない。 東京湾も死んだように暗く沈んだ港であり、武漢の漢口、天津の海河、上海の外灘、重慶の洪崖洞とは比べようもない。 東京ゲートブリッジも見た目は平凡で、青島の膠州湾大橋には到底及ばない」などと論じた。 その上で、「30 年前の東京は確かに素晴らしく壮観だったが、今は特に驚くべきものは何もない。 食事も量は足りず、味は単調。 見た目は華やかだが豪快に肉や炭水化物を頬張ることはできない。 味や香りに豊かさや力強さがなく、小皿に冷たい料理が少しずつ出てくるだけ。 日本酒も冷水にアルコールを数滴垂らしたようなもの。 これがどうして楽しみや深夜の羽目を外した騒ぎを生むのか、疑問に思う」と酷評し、「人は一度、広大で雄大な風景に慣れると、このような小さな文明には圧迫感を覚える。この感覚を言葉で説明するのは難しい。要するに、東京には陽の気が少なく、陰鬱で死んだような空気が多い。文化の中にも、ポジティブで明るく前向きな要素はほとんどない」と主張した。 同ブロガーは「日本はまさに小さな『ショーケース国家』で、着物を着た操り人形やマリオネットが、まるでレゴの城の中で『現代文明』という人形劇を演じているかのよう。食事から礼儀作法、生活習慣に至るまで、彼らのすべては『展示』のために存在し、プログラムされたように繰り返している」とし、「(日本は)国土が狭く、資源が乏しく、文化的にも貧弱。精緻さや奇抜さなどは自らの不足や窮屈さを隠すための手段にすぎない。口では自由を叫ぶが、実際には上下の階級が厳格に分離され、至る所に封建的な名残が残る。自由市場を尊重すると言うが、実際は極めて閉鎖的で保守的なのである」と論じた。 そして、「彼らは科学技術が進んだ先進国だと自称するが、実際には欧米の支援や国際市場に依存し、長年にわたって吸い取られる立場にある。 ここでの窮屈な生活や抑圧的な雰囲気は、人々を異化させる。 数十年にわたり、イノベーションや活気あふれる発展を見ることはできていない」とし、「この場所は、観光や珍しい体験には向いているが、生活や発展には適していない」と結んだ。 この投稿に中国のネットユーザーからは 2,000 超えるコメントが寄せられており、「素晴らしい文章だ。 日本社会全体がよく理解できた。」,、「これは真実。 特に東京に関する描写は。」、「東京五輪の開会式の演出も、陰鬱としてたからね」、「仮面をかぶる日本」、「そういう抑圧的な環境だから変人が多く生まれる。 日本はまさにそう。」、「日本は『中身』より『形式』に重きを置く国」、「日本人は重要じゃない些細なことに必要以上にこだわり、それに自己満足する傾向がある」、「20 年くらい前に初めて日本に行った時は、この国には多くの長所があると感じた。 でも今年また東京に行ったら …。 日本が変わったんじゃなく、われわれが強くなったんだ」、「仕事で何度も日本に行ってるけど、投稿主に完全に同意。 日本は将来性のない死にゆく国。 何も変化がない。」といったコメントに共感が寄せられている。 (北田、Record China = 11-4-25)
池袋で見つかった 1.6 億円と「中国公安警察」に協力した女の末路 今年 9 月、東京都内の警察署に 1 人の中国籍の女性がやってきた。 巨額の詐欺被害に遭ったと訴えたが、翌日、詐欺容疑で逮捕された。 なぜ女性は「被害者」から「容疑者」になったのか。 警視庁への取材をもとに経緯をたどる。 女性が「中国公安警察」をかたる見知らぬ人物から電話を受けたのは 5 月末。 この人物から「あなたの口座が不正に利用され、あなたにも逮捕状が出ている」と言われた。 続けて、財産を確認する必要があるとして、現金を振り込むよう迫られた。 女性は、3 カ月の間に数回にわたり計約 2,500 万円を指定された口座に振り込んだという。 典型的な特殊詐欺の手口だった。 9 月 15 日、女性は警視庁滝野川署(東京都北区)に被害を訴えた。 署は通訳を介し、「被害者」の女性から事情を聴くなどした。 池袋の雑居ビル、リュックに入った 1 億 6,300 万円 捜査員が女性のスマートフォンを調べると、通話履歴とメッセージに目がとまった。 女性が、兵庫県警の警察官をかたる別の特殊詐欺事件に関わっている疑いをうかがわせるものだったという。 この事件では、群馬県内の 70 代男性がうその電話をきっかけに 8 月、自宅を訪れた何者かにキャッシュカードと通帳を渡してしまい、計 500 万円を引き出されていた。 女性は、この事件のキャッシュカードの受け取り役と現金の引き出し役だったのではないか - -。 そんな疑いが浮上し、署が捜査を進めた結果、女性が特殊詐欺事件に関わった疑いが強いと判断。 相談翌日の 9 月 16 日に詐欺容疑で逮捕、10 月 7 日には窃盗容疑で再逮捕した。 女性は、キャッシュカードを受け取ったことと現金を下ろしたことは認めたが、犯罪にあたるという認識は薄かった、と説明したという。 特殊詐欺事件の被害者であると同時に、別の特殊詐欺事件の容疑者の立場にもなった女性。 調べに対して「ATM から引き出した現金は、池袋にある雑居ビルに持ち込み、中国人男性に手渡した」と供述したという。 滝野川署員らは警視庁本部の協力も得た。 10 月 24 日午前、群馬県から少なくとも数十キロ離れた東京・池袋の雑居ビルの一室に踏み込んだ。 裁判所から、関係先として家宅捜索する許可を得ていた。 1 DK の室内には、中国籍の住所、職業不詳の男 (38) がいた。室内のリュックの中からは現金 1 億 6,300 万円が見つかった。 捜査員からは「こんなにあると思わなかった」との声が漏れたという。 男は現金について「おれは知らない」と繰り返した。 捜索が終わると立ち去った。 雑居ビルの防犯カメラを調べると、女性が 8 月 10 日、この男に現金を渡している疑いが浮上した。 警視庁は、男が現金の回収・管理役とみて、10 月 24 日夜、立ち寄りそうな場所を張り込んだ。 そして同日午後 9 時 37 分、通常逮捕した。 詐欺容疑などの逮捕状が出て、数分後のことだった。 男は「おれは知らない。 やっていない。」と容疑を否認しているという。 相次ぐ「中国公安局」、「中国大使館」を名乗る特殊詐欺 同署幹部は「あと数分でも逮捕状が遅ければ、中国に逃げられていたかもしれない。 まるでドラマのような展開だった。」と振り返る。 なぜ、女性は事件に関わったのか。 女性の警視庁への説明によると、中国公安警察を名乗る人物の電話をきっかけに約 2,500 万円の特殊詐欺被害に遭ったあと、「君も協力しないとダメだ」と勧誘されていた。 女性は当初、「やりたくない」と拒否するも、「公安警察に協力することは名誉なことだ」とそそのかされ、「悪いことではないのだと思うようになった」と説明しているという。 捜査を受ける中で「犯罪に加担したかもしれない」と悔やみ、涙を流しながら事件について打ち明けたという。 警視庁によると、日本に住む中国人に対し中国の「公安警察」や「大使館」を名乗る特殊詐欺が複数起きている。 「払えなければ、強制送還される」、「金がないなら誘拐されたと偽って両親に身代金を払わせろ」などと金を要求してくるという。 不審な電話が来た場合は、最寄りの警察署か警察相談ダイヤル「#9110」に相談してほしいと呼びかけている。 (西岡矩毅、asahi = 11-2-25) |