コロナ禍での面会対応、悩む介護施設 島根

新型コロナウイルスの影響で制限される介護施設の入所者と家族の面会について、施設で対応が分かれている。 家族と触れ合う機会が減ることで認知症が悪化する懸念があり、時間の制限や全身消毒といった厳しい条件を付けて面会を許可する施設が出始めた。 一方、感染予防の観点から制限を続ける施設も多い。 厚生労働省は 10 月 15 日、面会の制限緩和を認める通知を出したが、判断は施設側に委ねられており、難しい対応が続いている。

「家族の顔を忘れてしまった入所者がいる。」 松江市宍道町伊志見の特別養護老人ホーム(特養)「宍道楽苑」の西山秀幸副施設長が実情を明かす。 施設では、入所者 29 人の平均年齢が 80 代後半で新型コロナの重篤化リスクを考慮し、通常の面会は認めていない。 オンラインの面会ができるよう設備を整えているが、入所者が家族を見ても首をかしげることがあるという。 10 月下旬から面会再開に向けて準備を進めていたが、同月 26 日に松江市内で感染者 1 人が確認されたことから再開は保留した。 西山副施設長は「緩和したい気持ちはあるが、入所者は持病もある人がいる」と複雑な心境を明かす。

厚労省は、時間を最小限にとどめ、感染防止策を徹底するといった条件付きで面会の制限を緩和できると通知。 地域での発生状況や自治体が示す対策の方針を踏まえ、施設側が判断するよう求めている。 特養だけで 115 施設、入所者が 2 千人を超え、老人保健施設やグループホームといった施設を加えると 400 カ所近くになる島根県内では、施設に重責がのし掛かる。 特養や老人ホームを運営する益田市高津 4 丁目の社会福祉法人「梅寿会」では全身消毒、マスク着用、うがいといったありとあらゆる予防策を徹底した上で、先月、県外からの面会にも対応を始めた。 大畑国男理事長は「職員が家族にはなれない。 面会すると利用者の顔色が変わる。」と効果を肌で感じている。

同県津和野町後田の特養「シルバーリーフつわの」では、みとりに関わる面会以外はできないが、今月に専門家を招いた研修を実施し、町内に住む家族から徐々に緩和する方針を打ち出した。 中沢康夫副施設長は医療体制が十分な地域ではない点を指摘し、「感染したら命に関わるため慎重にならざるを得ないが、いたずらに制限を続けるわけにもいかない。 正解は見えない」と打ち明けた。 (山陰中央新報 = 11-2-20)


犬 164 匹を 8 畳 2 間で 国内最大規模の多頭飼育崩壊か

島根県出雲市の住宅街にある民家で、164 匹の犬が 8 畳 2 間で飼われていることがわかった。 公益財団法人「どうぶつ基金(兵庫県芦屋市)」への取材で分かった。 繁殖が繰り返され、適切に飼育できない多頭飼育崩壊が起きているという。 基金によると、「一般家庭での多頭飼育崩壊としては国内最大規模」という。 基金は、管轄する県出雲保健所などと連携して、9 日にも全頭を民家から引き出し、10 日から不妊手術と狂犬病などのワクチン接種をするという。 基金が手術代やワクチン代を引き受けるという。

基金によると、犬は主に 8 畳 2 間の平屋で飼われており、飼い主の家族 3 人は平屋や隣の民家で暮らしているという。 基金の佐上邦久理事長は 10 月、飼い主の許可を受け飼育場所の平屋に立ち入ったという。 犬は中型犬程度の大きさで、餌が足りないためにやせていて、一部の犬は他の犬のふんを食べていたという。 「成犬のふんが出るのを子犬がお尻の後ろで待っている、悲しい状態だった」という。

基金によると、飼い主の家族は、40 年ほど前に野良犬 1 匹を飼い始めたところから、次々に増えてしまったと話し、不妊手術などには協力する態度を示しているという。 近隣住民によると、30 年ほど前から多頭飼育の状態だったといい、頻繁に犬の鳴き声が聞こえ、洗濯物が干せないほど臭いがするときもあるという。 近くの公園では、臭いがひどく住民が行くのを控えるようになってしまったという。

立ち入り検査で頭数把握できず

多頭飼育崩壊はなぜ見過ごされてきたのか。 複数の住民によると、県出雲保健所や出雲市にたびたび連絡したが状況は変わらなかったという。 同保健所によると、住民から連絡があると、飼い主の家を訪問し不妊手術をするよう指導してきたという。 しかし、家族からは犬の数は「十数匹」と説明され、玄関先での指導にとどまっていたとしている。 住民らが今年 7 月、保健所が立ち入り調査をするよう求める署名を県や出雲市などに提出。 保健所は同月、動物愛護法に基づいて立ち入り検査した。 ただ、汚物が適切に処理されていたなどとして、住民らには「虐待はなかった」と報告。 飼育頭数も正確に数えられていなかったという。

ただし、悪臭など周辺の住環境への影響が同法に抵触しているとして、県がどうぶつ基金に犬の不妊治療を要請。 要請を受けた基金の佐上理事長が 10 月に飼い主の家に立ち入って初めて多頭飼育崩壊の実態が分かったという。 こうした事態を受け、近隣住民の有志らは 11 月 2 日、保健所の対応の仕方をただしたり、問題を解決するための話し合いに住民らを加えたりするよう求める要望書を県に提出した。

保健所を管轄する県薬事衛生課の田原研司課長は、住環境が改善されていないことについて「申し訳なかった」と陳謝。 話し合いの場にも住民らが参加する方針を示した。 佐上理事長は「数年前から苦情があったのに、虐待を認めず、深く関わらなかった行政の対応の結果、この数になったのでは」と話す。 多頭飼育崩壊は社会問題化しており、6 月 1 日施行の改正動物愛護法で、劣悪な飼育をする飼い主に自治体が立ち入り検査できるようになった。

不妊手術などを終えた犬は、今後引き取り手を探すという。 どうぶつ基金は、不妊手術や餌代などにかかる費用や物資の寄付を募集している。詳しくは ウェブサイト へ。 (榊原織和、asahi = 11-2-20)


戦後米作製の航空図、竹島を日本領に 米公文書館で発見

竹島を日本領と記載した、1953 - 54 年の米国政府作製の航空図 2 点が見つかった。 外交・安全保障に関するシンクタンク、公益財団法人「日本国際問題研究所(東京都)」が 23 日発表した。 調査を担当した島根大の舩杉力修(ふなすぎりきのぶ)・准教授 (50) は「戦後の日本領土を規定したサンフランシスコ講和条約の起草国・米国の当時の地理的認識を示す重要な資料だ」と語る。 研究所は 2018 年から、舩杉准教授に依頼して竹島関係の古地図の調査を進めてきた。 19 年度に民間調査会社に依頼し、米国国立公文書館で地図の調査を開始。 今年、計約 100 点の地図を舩杉准教授が分析し、竹島を日本領として記載した航空図 2 点を発見したという。

航空図はいずれも、米国空軍作製で米国国立公文書館が所蔵。 1953 年作製の 50 万分の 1 と、54 年作製の 200 万分の 1 の 2 点で、いずれも竹島(西洋名は Liancourt Rock)と鬱陵島(ウルルンド)の間に日韓の国境線を引いている。 一方、2 点とも竹島と隠岐諸島の間に日韓の「防空識別圏」(表記は ADIZ)を示す線を引いているが、舩杉准教授は「防空識別圏は一般に、各国が防空上の観点から国内措置で設定しているもので、領空・領土の限界や範囲を定めるものではない」という。

舩杉准教授によると、戦後の日本領土を規定したサンフランシスコ講和条約(51 年調印、52 年発効)では、平和条約で一般に作製される「付属地図」が作られていないという。 そうした中、「国際法上、領土問題では第三国の地図は原則領有権の根拠にはならない」としながらも、「米国は講和条約の起草国なので、53、54 年の航空図は講和条約の内容を反映していると考えられる。 講和条約で竹島が日本領であると捉えられていたことを示す重要な資料になる」と指摘する。 航空図2点の複製は、「竹島資料室」(松江市殿町)で展示されている。 (浪間新太、asahi = 10-27-20)


島根の特殊繊維「神ノ糸」を配合した独自の綿生地を開発したきもの屋が、
あえて「洗える布製マスク」を製造

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JR 西「銀河」 学生の "痛烈な一言" が開発の引き金
古い 117 系のスタイルを維持しつつも大変身

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全国の大学生と街おこし 島根県雲南市 山下実里さん

島根県東部の中山間地に広がる雲南市は全国の大学生の力を借り、人口減が進む街の活性化を図る「雲南コミュニティキャンパス」を推進している。 事務局を務める一般社団法人コミュニティキャリアズの代表が山下実里 (26) だ。 「街全体が学びの場。 様々な挑戦ができる。」 市と共同で企画する学生向けプログラムの魅力を語る。 2016 年に始まった事業は、地区住民との交流や企業へのインターンシップなどを通じて、地域課題の解決策を一緒に探ろうという取り組みだ。 これまでの 4 年余りで島根大だけでなく東大、同志社大など全国の 67 大学、約 420 人の学生が参加した。 山下は 2 年目の 17 年から携わる。

きっかけは「大学 4 年生のときに、市がこの事業を担う地域おこし協力隊を募集していることを知ったから。」 京都産業大で地域課題について学んでいた。 就職活動したものの、なんとなく違和感があったという。 「これなら学んだことを生かせる」と応募。 奈良県出身で縁もない土地ながら「不安より、『一般企業に就職するより楽しいはず』というワクワク感の方が大きかった」と振り返る。

大学卒業と同時に雲南市に移住した。 「地域資源から生まれる新しいもの作りに挑戦」、「最高に使えるフリー冊子を作ろう」など様々なテーマのインターンシップを企画。 SNS (交流サイト)などで募集し、全国から学生を呼び込んできた。 順風満帆だったわけではない。 募集した 5 テーマのうち 2 つしか応募がないこともあった。 「協力してくれた人々に素直に謝り、代案を持っていった。」 転んでもただでは起きない前向きさが身上だ。

学生と接する際、できるだけ「問い」を投げかける。 「あの時はどうだった」、「なんでそう思ったの」。 尋ねることで、学生が自身を見つめ直すきっかけにしてもらう。 「いまの自分を心の鏡に映す。 良い点や悪かった点を改めて考えることが自分磨きにつながる。」 学生が来ることで、地域住民にも気づきがある。 「この豆腐はおいしいね。」 学生の何気ない一言で、地域の人が地元の豆腐店の魅力を改めて発見し、店主のやる気にもつながった。 「学生と地域住民の間で学び合いの連鎖が生まれている。 そうした状況を見るとうれしい。」とほほ笑む。

地域おこし協力隊の任期の 3 年を終えた今春、知人女性と 2 人でコミュニティキャリアズを立ち上げた。 いきなりコロナウイルスの試練に直面したが、テレビ会議を利用したインターンシップに切り替えるなどくじけない。 「(経営もしなければならず)毎日がサバイバル。 でも、みんなが満足してくれると、やりがいがある。」 地域と学生の橋渡し役として、これからも奔走する。 = 敬称略 (鉄村和之、nikkei = 10-23-20)


信号機無い横断歩道 車の一時停止率 島根全国 5 位、鳥取 22 位

一時停止してますか? 信号機のない横断歩道で一時停止する車の割合が、島根は全国 5 位の 43.2%、鳥取は 22 位の 22.0% だったことが JAF (一般社団法人日本自動車連盟)の調べで分かった。 横断歩道を渡ろうとする歩行者がいるのに車が一時停止しないのは「横断歩行者妨害」で道路交通法違反になるが、全国的に浸透していないのが現状だ。

ただ、事故を防ぐには歩行者側も手を挙げて渡る意思を示すなど安全意識が必要で、運転手と歩行者双方のマナー意識が改めて求められている。 調査は 8 月 12 - 26 日のうち、平日の午前 10 時 - 午後 4 時、全国 94 カ所の信号機が設置されていない横断歩道で実施した。 島根、鳥取は 2 カ所づつ、JAF 職員が 1 カ所当たり 50 回横断しようと試み、一時停止した車の数を調べた。 (山陰中央新報 = 10-20-20)


旧大社駅をライトアップ、島根 移植医療を象徴するグリーンに

国の重要文化財となっている島根県出雲市の旧大社駅が 17 日、移植医療を象徴する緑色にライトアップされた。 アイバンクや骨髄バンクのドナー登録普及啓発に取り組む県内の団体などが、命や移植医療について考えてもらおうと、今月末から始まる駅舎の保存修理事業を前に計画した。 午後 6 時前、築 100 年近い瓦屋根の木造駅舎が鮮やかなグリーンに染まり、和太鼓の演奏が続いた。 旧大社駅は 1912 年に開業し、現在の駅舎は 24 年に完成した。 出雲大社の表玄関口として来訪者を迎えていたが、90 年に JR 大社線が廃止され閉業。 2004 年に重要文化財に指定された。 (kyodo = 10-17-20)


江津市が国の地域雇用活性化推進事業の採択地に

国が地域の雇用創出を支援する「地域雇用活性化推進事業」に、江津市が採択された。 12 日に市内に「江津地域雇用創造協議会」の事務所が開設され、各種セミナーなど事業への取り組みが始まった。 市は、10 月 1 日から 2022 年度までの事業期間に 95 人の雇用創出を目標とする。 国から毎年 4 千万円を上限に事業費の全額の支援を受けることができ、市は人件費なども含めて計約 7,400 万円の支援を受けるという。

市が申請した事業構想によると、企業や求職者に向けて「従業員目線に立った職場環境作り」や ICT (情報通信技術)、「ビジネススキル」のアップにつながるセミナーなどを開催。 地元企業の紹介やセミナーの案内などをする情報チャンネルホームページを開設し、東京、大阪、広島などで開かれる地域企業博覧会に市のブースを出展する。 市や商工会議所など 8 団体は 12 日に市地場産業振興センター(同市嘉久志町)に協議会の事務所を開設。 当面は市職員 OB ら 2 人が運営にあたる。

市によると、市の人口は約 2 万 3,600 人(19 年 1 月 1 日時点)。 5 年前からの人口減少率は全国平均 0.77% を大きく上回る 6.28%。 医療・福祉やサービス業などで人手不足が顕著になっているという。 民間企業出身で協議会事業推進リーダーの横田学さん (70) は「地元企業には、人に優しく、離職者が少ない会社づくりを求めていきたい」と話した。 (水田道雄、asahi = 10-15-20)


もうひとつの銀山 国史跡めざし 久喜・大林銀山、邑南町

世界遺産・石見銀山(大田市)から南南東に約 35 キロ。 広島との県境に久喜(くき)・大林銀山遺跡(邑南町)はある。 広さは東西 3 キロ、南北 2 キロ。 「間歩(まぶ)」と呼ばれる坑道や露頭掘りなど約 1,500 カ所以上もの採掘跡が点在し、多数の炉跡や煙道からなる製錬所跡、製錬後のかす(スラグ)を捨てた「からみ原」も残る。 主に戦国期から明治時代まで稼働し、方鉛鉱から銀や鉛を取り出した。

2007 年、石見銀山が世界遺産になると、ここにも観光客が訪れるようになったが、遺構はほぼ未整備のまま。 そこで地域住民らが「久喜・大林銀山保全委員会」を結成。 間歩入り口の補強や樹木の伐採、草刈り、案内板整備に取り組んだ。 集会所の一室を資料館とし、古地図や文書、鉱石サンプルなどを展示。無料のガイドも務める。 「世界遺産の石見銀山に負けちゃおられんのですが …。」 約 20 人のメンバーを率いる森脇政晴会長 (77) の顔はどこか寂しげでもある。 多い年は年間 500 人ほどを案内したが、今年は新型コロナウイルスの影響でわずか 20 人ほどにとどまっている。

鉱脈発見は 12 世紀の鎌倉時代と伝わるが、戦国期の毛利氏が本格的に採掘を行った。 毛利氏の拠点、吉田郡山城(広島県安芸高田市)とはわずか 20 キロほどの距離。 町教育委員会の佐々木義彦・文化財係長は「ここの銀が豊臣秀吉への上納に使われた可能性もあります。」 毛利氏の鉄砲に鉛が使われた可能性もあるとされる。 江戸期は石見銀山とともに幕府の直轄領になり、大久保長安の支配下に。 17 世紀初めの文書には「たばこや」、「かみゆい」の屋号が記され、様々な職業の人たちが集住していたらしい。 「○○千軒」の地名や多数の寺院跡からは往時の繁栄がうかがえる。

全国各地で鉱山開発が進んだ明治に入ると、「銅山王」で知られる津和野の堀家が経営。 全国の銀山で第 9 位の産出量を誇ったことも。 森脇さんは「採掘から精錬までの工程や、かすの形状までよくわかる銀山です」と話す。 石見銀山では、酸化鉛が灰に染みこむ性質を利用した銀の精錬法「灰吹法」が国内で初めて導入されたが、その鉛が久喜から供給された可能性も近年、指摘されている。

邑南町は 2010 年から、一部のエリアを調査。 現在、国史跡の指定を求めて文化庁と協議中だ。 コロナの影響で作業が滞ったというが、佐々木さんは「国史跡になれば町で初めて。 久喜銀山をもっと知ってもらいたい。」と期待する。 さらに本格的に調査すれば、採掘跡は 2 千カ所を超すとみられるという。 自治体と住民が連携し、もうひとつの銀山の歴史はさらに深掘りされていくようだ。 ガイドの問い合わせは森脇さん (090・4651・1415) へ。 (小西孝司、asahi = 10-14-20)


SL やまぐち号、山中で立ち往生 150 人一時車内待機

10 日午後 4 時すぎ、島根県津和野町の JR 山口線津和野 - 船平山間で、津和野発新山口行きの観光列車「SL やまぐち号」の乗務員が異音に気づき、緊急停車した。 点検をして運転を再開したところ、再び異音がしたため、立ち往生した。 JR 西日本によると、現場は津和野駅から 4 キロほどの山中。 客車 5 両を牽引していた1937 (昭和 12)年製造の蒸気機関車 C57 から異音がしたという。 JR は新山口駅から現場に救援のディーゼル機関車を向かわせた。乗客 150 人は車内で待機していたが、現場から列車を 1 キロほど後退させ、踏切で列車を降りて代行バスに乗り換え、午後 8 時半すぎに山口方面へ向かったという。 (伊藤宏樹、asahi = 10-10-20)


島根の「ばたでん」一筋 50 年、応援団長から駅に贈り物

島根県松江、出雲両市を走る一畑電車公認の応援団長、玉井謙治さん (61) = 出雲市 = が 8 日、無人駅、秋鹿町駅(松江市秋鹿町)の駅名標を寄贈し、ホームの柱に取り付けられた。 玉井さんが業者に制作を依頼し、古い駅の風合いに合うよう、レトロな感じも表現した。 玉井さんの 50 年来の「ばたでん愛」とは - -。 この日、秋鹿町駅であった駅名標の寄贈式で、玉井さんから、●(= くさかんむりの下に列)田(かりた)満夫社長に手渡された。

玉井さんは「一畑電車への思いを込めた。 設置されて感動です。 駅名標を通して応援できればうれしい。」 ●田社長は「大変ありがたい。 これをきっかけに全国の人に秋鹿町駅、一畑電車の魅力を知ってもらい、実際に訪れてほしい。」と話した。 寄贈した駅名標は計 5 枚。 縦 75 センチ、横 13 センチのアルミニウム製。 ひらがなで「あいかまち」と記されている。 今年 7 月、広島県尾道市の業者に制作を依頼。 味のあるさびの風合いを着色で表現した。 制作料は 1 枚 5 千円という。 (浪間新太、asahi = 10-9-20)


駅から歩いて、鳴き砂の浜と世界遺産の港へ 島根県・馬路駅

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島根・松江に絶対はずせない絶景カフェ! 珈琲館湖北店の幸せ時間
宍道湖と一畑電車をみながらテラスで朝食・ケーキ

宍道湖に中海、大橋川、天神川、そして松江城のお堀を流れる京橋川 …。 街のなかに水面がとけこむ水の都 - - 島根県 松江市。 そんな松江の旅に、おいしい朝食の時間を。 鉄道チャンネルが自信をもっておすすめするのが、珈琲館 湖北店。 松江駅からクルマを走らせて 10 分。 国道 431 号沿いに、その絶景カフェはある。 この珈琲館・湖北店! 宍道湖に面したカフェということで、地元の人たちでいつもにぎわってる隠れた人気スポット。

そして宍道湖を望むテラスが最高なのは、もうひとつの絶景がある。 なんと! テラスのすぐ脇を、一畑電車が通り抜ける! テラス席に座れば、目の前の宍道湖のキラキラ、すぐ脇を行く一畑電車の足音、そして宍道湖の湖南側を走る山陰線の列車の姿も遠くに …。 この日は、グラタンセット(700 円)と、朝食セット(680 円)を。 グラタンセットは、分厚いトーストに熱々のグラタンがインストールされてる絶品。 ゆで卵とハムもグラタンにドボンとつけて … 最高。 朝食セットは、ポーチドエッグを使ったイングリッシュマフィン(自家製)のオープンサンドがこれまたおいしい。

そして共通でつく、コーヒーゼリーもほろ苦くて後味よろしく。 いっしょに頼んだ珈琲館オリジナルブレンドも、酸味をおさえた深煎でいい。 ぱしゃ、ぱしゃ、という宍道湖のやさしい波打つ音を聴きながら絶景朝食を楽しんでると、かんかんかんと踏切の音! きたきたきた! 一畑電車 5000系。 この珈琲館湖北店の先で急カーブがあるらしく、レールと車輪がきしむ音が聞こえてきて、宍道湖のキラキラといっしょに、非日常のひととき!

午後はケーキセットもおすすめ!

珈琲館湖北店は、ケーキも自慢。 こんどは松江方面へと行く一畑電鉄 1000 系に手を振りながら、バナーヌトルテとモンブランを …。 秋を感じる大人のスイーツに浸ってたら、こんどは遠くに、宍道湖の向こう側の岸を行く山陰線の 115 系やキハ 40 系がみえる! 宍道湖の水面のきらきら、一畑電車の豪快な足音、遠くにみえる山陰線の列車。 宍道湖の風にあたりながらの朝食 & ケーキは、めっちゃ最高! 水の都松江に行ったら、絶対はずせないカフェ。 珈琲館湖北店。 しまね旅の途中に、ぜひ立ち寄ってみて。 (鉄道チャンネル = 10-5-20)


I-PEX 島根 5G 向け電子部品生産へ設備増強

I-PEX 島根(松江市)は 30 日、世界で整備が進む高速通信システム「5G」向け電子部品などを生産するため、約 7 億 7,000 万円を投資して工場設備を増強すると発表した。 2 月から一部機械の導入を進めていて、2022 年までの 3 年間に 17 台程度を新たに整備する。 生産するのは電線と機器などを結ぶ際に使用する電子部品のコネクター。 5G 用の通信機器に対応できるように、高周波帯の電波もカバーできる高性能品を生産する。 5G は日本でも NTT ドコモや KDDI、ソフトバンクが、今春から東京など一部地域でサービスを開始。 整備が進むと、より速く、より多くの端末に同時に接続できるなどのメリットがある。

I-PEX 島根は新型コロナウイルスの影響による「巣ごもり需要」でパソコン向けなどの電子部品が好調だったが、「今後汎用品は頭打ちになることが見込まれ、高付加価値品にシフトを図る(原昭彦社長)」としている。 設備増強に伴い、操業後 3 年間で 12 人の新規雇用を計画。 島根県は約 8,800 万円、松江市は約 1,700 万円を助成する。 I-PEX 島根は 8 月に第一精工から社名変更した I-PEX の子会社で、11 年から島根県で操業を始めている。 (nikkei = 9-30-20)


インフルエンサーマーケティングの FISM、島根県と連携し「しまねの地酒」プロモーションを展開

島根県内 28 酒造の製品をブランディング

FISM 株式会社

FISM 株式会社(本社 : 東京都渋谷区、代表取締役 CEO : 銭本紀洋 代表取締役 COO : 白枝悠太、以下「FISM」)は、2020 年 9 月 29 日より島根県および島根県酒造組合と連携し、同県の地酒のプロモーション展開を開始します。

取り組みの背景

これまで FISM では、インフルエンサーの SNS を活用し、食品や化粧品のブランディング・プロモーションを多数実施してまいりました。 今回の取り組みでは、新型コロナウイルス感染症の拡大により、消費が減少している日本酒の販売を促進することを目的として、FISM の持つインフルエンサーネットワーク、プロモーションにおける知見を活かし、展開してまいります。

プロモーション概要

  1. インフルエンサーによる個別銘柄の特徴等の紹介
    インフルエンサーが、島根県内蔵元(28 社)のお勧めする銘柄の特徴や飲み方等を、インスタグラムへ投稿します。
    * 投稿期間 9 月 29 日(月) - 10 月末までを予定
  2. インフルエンサー参加の試飲会による情報発信
    日比谷しまね館で、インフルエンサーを招聘した試飲会を開催し、各銘柄の特徴を、日本酒に関わる島根県の文化やお酒のお供となる県産品を交えてインスタグラムへ投稿し、各蔵元を PR するとともに、日比谷しまね館での販売促進に繋げます。
    ※試飲会開催日時 10月13日(火)14:20〜19:15までを予定 (PR Times = 9-28-20)

安来市で初の新型コロナ感染者 鳥取、大阪、関東への行動履歴

安来市で初の新型コロナ感染者が確認されたことを受けて、島根県は 25 日午後 1 時から記者会見を開き、陽性が確認された 20 代男性の行動履歴などを明らかにした。 男性は安来市在住の会社員で日立金属に勤務している。 今月 12 日から 13 日にかけて米子市から高速バスで大阪府を経由して東京都内に移動。 その後レンタカーで神奈川県に向かい 14 日まで滞在、その後は都内に戻り滞在し、18 日に飛行機で帰県した。 また 19 日と 20 日は日帰りで鳥取県に出かけたという。 いずれも出張などの勤務ではないとしている。

男性は 22 日に倦怠感を覚え、23 日と 24 日は 37 度の発熱、咳、嗅覚異常の症状が出たことから保健所に相談し、検査を受けたところ陽性と確認された。 22 日と 23 日は勤務していて窓口業務などにあたっていたということで、不特定多数の人と幅広く接触していないと見られている。 社内で接触があった人など関係者は 25 日中に PCR 検査を受けている。 県は、発症 2 日前の 20 日以降の濃厚接触者や接触者の調査を積極的にすすめるなどして感染拡大防止に務めるとしている。 (山陰中央テレビ = 9-25-20)

◇ ◇ ◇

島根県浜田市で 50 代男性が新型コロナ感染 県内では約 1 カ月ぶり

島根県は 24 日、新たに浜田市在住で 50 代の団体職員男性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。 県内での感染確認は、8 月 25 日以降、約 1 カ月ぶりとなる。 現在、この男性以外に感染者はいない。 県によると、男性は軽症という。 19 日にのどに違和感があり、20 日にせきと 38.4 度の熱が出た。 発熱が続いたため、23 日に保健所に相談し、抗原検査で陽性が判明。 より精度の高い PCR 検査も受け、夜に陽性が確認された。

男性は発症 2 日前の 17、18 日は市内で勤務しており、県は複数の接触者がいるとして幅広く PCR 検査を実施する。 男性は不特定多数の人と接触する仕事ではないという。 また、男性は 20、21 日に出雲空港(出雲市)から飛行機で千葉県に出張。 浜田市内に戻った後は、自宅で過ごしていた。 県は、出張は発症後だったとして千葉県内での感染の可能性は低いとみており、感染経路の調査を進める。 飛行機の同乗者には個別に伝えるとしている。

島根県内での確認は 138 人目。 県西部での確認は、8 月 9 日に益田市の 40 代男性が確認されて以降、2 人目となる。 丸山達也知事は県庁で開いた記者会見で「感染自体は、県内どこでも起こり得る状況。 特段、感染が広がっている認識ではないが、浜田市で初めての感染確認に、市民は緊張感を持って受け止めていると思う。 感染拡大防止に、市と連携して全力で取り組む。」と話した。 (中国新聞 = 9-24-20)


島根のビールメーカー コロナで工場移転し、販路拡大成功

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島根大留学生が動画で感謝 コロナ禍の食糧支援に

「パンデミックで経済的に困っている中、支援をして頂き本当に感謝しています。」 新型コロナウイルス感染拡大で、県内各地から食糧支援を受けた島根大学の留学生が、感謝の思いをユーチューブで発信している。 日本との交流をさらに深めようと、贈られた米を使って母国の米料理も紹介している。

島根大の留学生は 9 月 1 日現在で 225 人。 同大国際交流センターによると、コロナ禍の 4、5 月、経済的に困窮した留学生を応援しようと、邑南町の有志から米 300 キロが届けられたほか、JA しまねなどからも米やサツマイモ、レトルト食品の支援があったという。 それを受けて、留学生らは 7 月、感謝の思いを伝える動画の制作を提案。 教職員が撮影、編集して、8 月から、ユーチューブで動画の配信を開始したという。

「留学生からのありがとう」と題した約 2 分の動画では中国、韓国、バングラデシュ、ベナンなどから来た計 16 人が、食糧支援に対する感謝のメッセージを伝えている。 また、「教えて! 世界のコメ料理」と題した計 4 本の動画では、東南アジア出身の 4 人が、支援を受けた米を用いてバングラデシュ、インドネシア、タイ、ベトナムの米料理を実際につくって、レシピや魅力を紹介している。

同センターの青晴海教授(国際協力)は「留学生にとって、地域との交流を深める中で学ぶことは多く、とても重要。 コロナ禍の苦しい時期を支えてくれた地域の人々への感謝を様々な形で伝えることで、今後さらに交流を深めるきっかけになれば。」と話している。 動画はユーチューブチャンネル「島根大学 国際交流センター CIESU」で見ることができる。 (浪間新太、asahi = 9-22-20)


市街地を駆け抜けたカート 島根で日本初の公道レース

公道を使った日本初のカートレースと銘打った「A1 市街地グランプリ GOTSU2020」が 20 日、島根県西部にある江津市で開かれた。 商店や住宅が立ち並ぶ JR 江津駅前の道路を 11 台のカートが疾走。 沿道で大きな歓声が沸いた。

市街地で行われるレースは F1 のモナコグランプリなどが有名だが、今回、江津市街地を駆けたのは最高時速 60 キロほどのカート。「A1」には「Anyone = 誰もが」の意味を込め、競技参加者や観客、支える人すべてが新しいことにチャレンジすることを目的にしている。 駅周辺の 783 メートルの周回コースは市道や県道、国道がまじり、2 車線もあれば中央車線のない狭い道も。 コース両側にはイタリアから取り寄せた高さ約 50 センチの安全防護帯を設置した。

プロレーサーらが乗る 11 台による予選と決勝があり、12 時 40 分からの決勝ではコースを 20 周し順位を競った。 コーナーでは複数台が連なってなめらかなカーブを描いて回り、沿道で声援を送る観客の前をエンジン音をたてて通り過ぎた。

こだわった「日本初」 SNS で話題に

市の人口は、山陰地方の市で最少の約 2 万 3 千人。 JR 江津駅が終着駅の三江(さんこう)線は 2018 年に廃線になった。 安倍晋三前首相は今年 1 月の施政方針演説で「東京から一番遠いまち」と取り上げつつ地方創生の取り組みを紹介した。 街を盛り上げようと、地元企業の経営者らが企画。 提案した建設会社社長の森下幸生さん (49) は「全国の人に江津市を知ってもらおうと、『日本初』にこだわった」と話す。 主催側によると、日本では公道でのデモ走行や 1 台ずつ走ってタイムを競うものはあったが、複数で順位を競うレースは初という。

実現へのハードルは高かった。 企画が持ち上がったのは 13 年 9 月。 行政や警察、自治会へ説明に行くたびに騒音や危険性・公益性の有無など次々と課題が挙がり、それぞれ対応した。 昨年 9 月にはようやくデモ走行も実施。 県や市からの後援を得て、今月 1 日に江津署から道路使用許可も出た。 提案から丸 7 年がかかった。 新型コロナウイルスの影響で、コースも当初の 1.7 キロから縮小。 観客も「密」にならないよう事前に招待した 400 人のみ。 それでも「日本初の公道レース」はインターネットや SNS で話題になった。

森下さんは「全国の人が江津市を知った。 この縁でいつか江津に人々が来てくれるかもしれないし、企業の仕事につながるかもしれない。」と話した。 優勝した大井偉史(たけし)さん (23) はインタビューで「沿道の皆さんが手を振ってくれて、とても雰囲気がよかった。 楽しい 20 周だった。」と語った。 (榊原織和、asahi = 9-20-20)

前 報 (10-1-19)


鳥取はマヨラー、松江はドレッシング好き? 総務省調査

総務省統計局の家計調査で、鳥取市が 1 世帯あたりのマヨネーズ年間購入量が全国 1 位となった。 同じ山陰でも松江市はマヨネーズでは 40 位と低いが、ドレッシングは全国 1 位だった。 家計調査は、総務省統計局が全国 9 千世帯を対象に毎月行っている。 2 人以上の世帯を対象に、1 世帯当たりの品目別年間支出金額と購入数量も調べており、都道府県庁所在市及び政令指定都市 52 市について、2017 年 - 19 年の平均値のランキングが今年 3 月に発表された。

鳥取市は「マヨネーズ・マヨネーズ風調味料」の購入数量が 3,252 グラムで 1 位となった。 2 位に宮崎市、3 位に山形市と続く。 松江市は、鳥取市の 4 分の 3 弱の 2,375 グラムで、40 位にとどまった。 調味料においては、「カレールウ」も鳥取市が 1,821 グラムで 1 位で松江市は 18 位だった。 一方、「ドレッシング」をみると松江市(2,964 ミリリットル)が 1 位で、鳥取市(2,431 ミリリットル)は 21 位という結果に。

鳥取の食に詳しい植田英樹・鳥取情報文化研究所長 (50) は、鳥取市でマヨネーズ年間購入量が 1 位であることについて、カレールウをはじめ、ソース(13 位)やケチャップ(18 位)も過去に全国上位だったことがあることから、「鳥取市の人は、これ一つで味が劇的に変わるものを好むようだ」と話す。 他の品目購入などの傾向なども踏まえると「鳥取市民は、昭和的でスタンダードな味を好む一方、松江市民は新しいもの好きのようです」と話した。 (長崎緑子、asahi = 9-17-20)


「牛乳入れないで」 白バラ牛乳のパックをバッグで再現

鳥取県民にとってはおなじみの「白バラ牛乳」を作る大山乳業農業協同組合(鳥取県琴浦町)と、ハンドバッグメーカー「バルコス(同県倉吉市)」が、牛乳パックのデザインを再現したコラボレーションバッグを制作した。16 日から販売する。 大きさは、縦 23 センチ、横 11 センチ、奥行き 9 センチ。500 ミリリットル入りの「白バラ牛乳」と「白バラコーヒー」のデザインをそのままバッグに落とし込んだ。 外側のデザインだけでなくバッグの内側も、それぞれ、牛乳の白色と、カフェオレ色をあしらうなど、細部にまでこだわったという。

県内の魅力的なコンテンツをもっと発信したいと、バルコスの方からコラボ商品の企画を持ちかけた。 バルコスの山本敬社長は「県民みんなが知っている白バラの独創的なパッケージにうちのバッグ作りのノウハウを生かせないかとずっと考えてきた。 再現性も実用性もあって非常にうまくできたと思う。」 大山乳業の小前孝夫組合長は「多くの方に親しまれるパッケージをこれからも大事にしたい。 見た目は牛乳パックそのものだけど、合皮製だから、この中に牛乳は入れないで。」とほおを緩ませた。 税別 3,900 円。 倉吉市と東京のバルコス本店や大山乳業の直営店などで販売する。 バルコスのオンラインショップでも購入できる。各 500 個限定。 (矢田文、asahi = 9-16-20)


100 歳以上が 8 万人突破 急激な伸び、総人口の何 %?

国内の 100 歳以上の高齢者の数は、「老人の日」の 15 日時点で 8 万 450 人と、初めて 8 万人を超えた。 このうち女性は 7 万 975 人と、全体の約 88% を占めた。 厚生労働省が発表した。 前年同時期から 9,176 人増え、増加幅は 1971 年(339 人)以来、50 年連続で過去最多を更新した。 近年は 2 千 - 4 千人程度の幅で増えてきたが、今回は新たに 100 歳となる 1920 年生まれがほかの年に比べて多かったという。 総人口 1 億 2,593 万人(8 月 1 日現在の概算値)の約 0.06% が 100 歳以上という計算になる。

都道府県の人口 10 万人あたりの人数で比べると、島根が 127.6 人で 8 年連続で最も多かった。 高知が 119.77 人、鳥取が 109.89 人で続いた。 最も少ないのは 31 年連続で埼玉で 40.01 人、次いで愛知が 41.79 人、千葉 45.98 人。 国内の最高齢者は福岡市の女性、田中カ子(かね)さんで 117 歳。男性は奈良市の上田幹蔵(みきぞう)さんで 110 歳だった。 (山本恭介、asahi = 9-15-20)


関西と結ぶ「WEST EXPRESS 銀河」出雲に初到着

関西と山陰を結ぶ新しい長距離列車「ウエストエクスプレス銀河」が運行開始され、12 日、初便が JR 出雲市駅に到着した。 出雲市駅に到着したウエストエクスプレス銀河。 新型コロナの影響で 5 月の運行開始が延期となり、満を持しての登場。 長距離の旅を楽しむための趣向をこらした座席が魅力だが、あらたに車両にコロナ対策が施され、定員も 30 人ほど減らして 54 人制限で運行を始めた。 終点の出雲駅で降りた初乗り客は、島根県の丸山知事などから美肌セットの記念品を受けとった。

「最高でした!」 「素晴らしかったです! 全然退屈することなく寝る間を惜しんで」 「列車の中にあるライトの雰囲気がめっちゃよくて」(乗客)

ウエストエクスプレス銀河は 11 月まで関西と山陰を週 2 往復程度運行し、その後山陽ルートも展開する予定。 (TSK さんいん中央テレビ = 9-12-20)


ラニーニャ発生でまたまた豪雪か!? 鳥取、島根

気象庁は 10 日「ラニーニャ現象が発生したとみられる。 今後冬にかけ続く可能性が高い。」と発表した。 ラニーニャ現象とは南米沖から中部太平洋の赤道域にかけ海水温が平年より低くなる現象で、『ラニーニャ現象』が発生すると世界各地で高温や低温、大雨、干ばつなど異常気象が発生し、日本付近では冬に『低温』になる傾向がある。 最近 10 年でラニーニャ現象が発生したのは 2010 年夏 - 11 年春、2017 年秋 - 18 年春の 2 回。

この時、山陰両県(鳥取、島根)では記録的な豪雪や低温に見舞われた。 2010 年 - 11 年にかけては年越し豪雪が発生。 米子市では 1 月 1 日に観測史上最大 89cm の積雪を記録、琴浦町付近の国道 9 号では車 1,000 台が立ち往生。 積雪 72cm を観測した境港市では漁船の転覆が相次ぎ、大山のスキー場では雪崩が発生し 4 人が死亡した。 集落の孤立や送電線の鉄塔が倒壊、島根鳥取両県で 8,000 戸が停電した。

2017 年 - 18 年にかけては記録的低温と大雪が発生。 18 年 2 月 9 日、松江市では 37 年ぶりの最低気温氷点下 7.0℃ を記録。 宍道湖が凍り付いた。 津和野町では 100 戸以上の水道管が凍結、山陰道や松江道では車の立ち往生が約 100 台発生し交通機関がマヒした。 大雪災害で共通しているのは、急速に積雪が増加した時の交通機関のマヒ、立ち往生。 大雪が予想される際は不要不急の外出は避け、早めの帰宅が最善だ。 また、停電や断水のリスクもあるため、電気がなくても寒さを凌ぐ工夫や水の備えも大切。 (TSK さんいん中央テレビ = 9-10-20)


隠岐諸島の自然観光を満喫できる電動アシスト自転車周遊サービス
『E-BIKE ADVENTURE OKI』を始動

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