シャープ、8K ワイドカメラを搭載した 5G スマホ「AQUOS R5G」など発表

シャープは 2 月 17 日、春より国内で開始予定の第 5 世代移動通信システム(5G 対応)のスマートフォン「AQUOS R5G」およびモバイルルーターを発表した。 春の 5G 商用サービスに合わせて発売予定だ。 スマートフォン AQUOS シリーズ初の 8K ワイドカメラを搭載。 フル HD の 16 倍となる 8K 解像度(7,680 x 4,320 ドット)の高精細で迫力のある静止画や動画を撮影できる。 表示部には約 6.5 インチの「Pro IGZO」液晶ディスプレイを搭載。 10 億色を表示できる。独自開発の AI が動画に映った人やペット(犬、猫)を自動で認識し、ズームして再生する「フォーカス再生」機能も搭載している。

CPU は「Qualcomm Snapdragon 865 5G mobile Platform」で、12GB RAM/256GB ROM を搭載し、CPU のパフォーマンスを従来比約 25% 向上させたという。 サイズは約 162mm x 約 75mm x 約 8.9mm で、重さは約 189g。 価格については販売元が決めることとしながらも、「今の一般的なハイエンドスマートフォンと大きく変わらない価格なのではないか(シャープ 通信事業本部 パーソナル通信事業部事業部長小林繁氏)」とコメントした。

シャープは 1 月に米ラスベガスで開催した CES 2020 において、新たなスマホとして、8K カメラを搭載した 5G スマートフォンの開発を進めていることを明らかにしていた。 なお、シャープは今度、低価格帯の商品も含めてスマートフォン AQUOS シリーズを 5G 対応でリリースするとしている。

5G モバイルルーターは、5G の電波帯である「Sub6 (6GHz 未満の周波数帯)」と「ミリ波(28GHz 帯などの高周波数帯)」の両方に対応。 指向性の強いミリ波の受信感度を高めるために方向の異なる 3 つのアンテナを搭載した。 受信時最大約 4Gbps、送信時最大約 0.8Gbps の超高速データ通信が可能だ。 また、新規格 Wi-Fi6 にも対応。 タブレット端末やノートパソコンなどを最大 16 台まで同時接続できる。 さらに、2.5GBASE-T の LAN ポートや USB3.0 を搭載するなど、有線接続機能も充実。 無線 (Wi-Fi6) と有線 (2.55GBASE-T LAN、USB3.0) の同時使用も可能だ。

5G の高速・大容量通信とモバイルルーターとしての機動力を活かし、外出先における大容量ファイルの送受信や動画視聴、Web 会議の通信などにも使用できるほか、イベント会場や仮設事務所など、固定回線の敷設が困難な場所や一時的に高速回線が必要となるシーンにおいても活用できる。 サイズは約 157mm x 84mm x 16.1mm、重さは約 280g。 バッテリー容量は約 4000mAh。 (坂本純子、Cnet = 2-17-20)


au が折りたたみスマホ「Galaxy Z Flip」を 2 月下旬に発売 予約は 2 月 18 日から

KDDI と沖縄セルラー電話 (au) は 2 月下旬、サムスン電子製の縦折りフォルダブルスマートフォン「Galaxy Z Flip SCV47」を全ての au 取扱店、au オンラインショップやサムスン電子の直営店「Galaxy Harajuku」で発売する。 事前販売予約は 2 月 18 日から受け付け、au オンラインショップや au 直営店での販売価格も同日をめどに公表される予定だ。

SCV47 は、2 月 11 日(米国太平洋時間)にグローバル発表された「Galaxy Z Flip」の日本版。 「Galaxy Fold SCV44」と同様に、国内での取り扱いは au のみとなる。 ボディーカラーは Mirror Purple と Mirror Black の 2 つを取りそろえる。 ヒンジ部分には「SAMSUNG」ロゴの代わりに「Galaxy」ロゴが入っている。 (井上翔、ITmedia = 2-12-20)


2019 年の世界スマホ出荷台数シェア、ファーウェイが Apple 抜いて 2 位に浮上 米 IDC 調べ

米 IDC が1月30日に発表した2019年の世界のスマートフォン(スマホ)出荷台数シェアによると、ファーウェイが Apple を抜いて 2 位に浮上した。 具体的には、トップがサムスンで 21.6%、2 位がファーウェイで 17.6%、3 位が Apple で 13.9%、4 位がシャオミで 9.2%、5 位が OPPO で 8.3% となった。

18 年は、2 位の Apple の 14.9% に対して、3 位のファーウェイが 14.7% のわずか 0.2 ポイント差で肉薄していた。 19 年は、米中の貿易問題の影響を受けたファーウェイだったが、中国での販売を増やすなどして Apple を抜いた。 19 年の世界出荷台数は、13 億 7,100 万台で前年比 2.3% 減と前年を下回った。 IDC では「貿易戦争はまだ解決されてなく、武漢のコロナウイルスに関する新たな不確実性が浮上。 ファーウェイだけでなく、すべてのスマホプレーヤーの中国におけるサプライチェーンで困難な状況が続くだろう」としている。 (BCN+R = 1-31-20)


マクドナルド、『スマホ注文』全国導入 もうレジに並ぶ必要なし

モバイルオーダーにて店舗外からスマホアプリを使って商品を注文できるようになる。 日本マクドナルドは、明日(1 月 28 日)よりモバイルオーダーを全国導入。 店舗外からスマホアプリを使って商品を注文・決済できるようになります。 なお、専用アプリの対応はすでに始まっており、都内でも本日(1 月 27 日)時点で利用できます。

「モバイルオーダー」は、専用のスマホアプリ (iOS/Android) を通じて、商品の注文から支払いまでを行えるサービスです。 店舗に到着したら商品を受取るだけで OK。 レジに並ぶ必要がないため、来店客の待ち時間を減らせます。 店舗側としてもレジ要員を削減できるため、人手不足の解消にも効果があります。 米国など海外のマクドナルドでは「モバイルオーダー」を数年前から導入済み。 日本でも 2019 年 4 月より一部地域で試験導入していましたが、ようやくの全国展開となりました。 なお、日本ではスターバックスなども「モバイルオーダー」を本格導入しています。

「行列をスルーして購入」に感動

筆者も実際に「モバイルオーダー」アプリを使って注文してみました。
▲ まず、購入店舗を選択。 そして「朝マック」か「レギュラーメニュー」かを選びます。
▲ メニューを選択します。 単品やセットなど細かく選択可能。 クーポンも適用できます。
▲ セットの場合、ドリンクの種類、サイドメニューなどもサイズ含め細かく選択できます。
▲ 移動中に注文を確定。 店舗に到着したら「店舗に到着ボタン」を押します(この時点ではキャンセル可能)。
▲ イートインかテイクアウトを選択します。
▲ 決済画面が表示されます。 各種クレジットカードが利用可能。 LINE Pay カードは使えませんでした。
▲ 受け取り番号が表示される。
▲ 決済が完了すると、即番号が店舗の受付画面に反映。 レジ行列をスルーして商品が手に入った。

マクドナルドを頻繁に利用する筆者ですが、混雑の時のレジ行列にうんざりさせられることがありました。 この「モバイルオーダー」を使えば、決済が完了した時点で、レジに並んでいる他の客に割り込んで商品が準備されるため快適でした。 店舗側としても、レジ要員をキッチンに回せるなどのメリットがあるため、モバイルオーダーの利用を促進していくものと思われます。 (Huffpost = 1-28-20)


国民生活センターが「格安スマホ」に注意喚起
そもそもシニアに格安スマホを勧めるべきなのか

1 月 16 日、国民生活センターが格安スマホに対する相談が増えていると発表。 業界団体に対して、高齢者のユーザーに丁寧な説明をするようにと注意喚起したという。 実際、2015 年以降、60 歳以上の高齢者ユーザーのクレームが増加傾向にあるとのことだ。 「無料通話には専用のアプリを使う必要があることを知らなかったため、高額な請求を受けた」、「使い方を問い合わせたいのに店舗でサポートが受けられない」などの苦情が国民生活センターに寄せられているというのだ。

そもそも、「なぜ、格安スマホは安いのか」という点を理解しないまま、安易に格安スマホを契約しようとしている状況がどうかしている。 確かに、業界的にも、いまだにガラケーを使っているユーザーが多いため、シニア層の開拓というのは急務だ。 さらに「3G が停波する」という脅迫めいたメッセージが発せられ、「ケータイが使えなくなる」という誤解のもとに、ケータイからスマホへの乗り換えを促そうとしている業界も悪い。

しかし、だからといって、シニアを格安スマホに導くのも無責任であるし、まともなサポートができないのであれば、シニアをターゲットにするのは間違っている。 もちろん、シニア側もサポートを必要としているのであれば、格安スマホを選ぶべきではない。 まずは、3 キャリアが提供しているシニア向けのスマホデビュープログラムからはじめて、スマホになれ、料金に不満を感じるようであれば、格安スマホに移行するのが現実的ではないか。

国民生活センターも、無責任に業界団体に「丁寧な説明を」と注意喚起するよりも、「初心者は格安スマホに手を出さない」というアピールをしてユーザーを守るほうが賢明ではないか。 ただでさえ、経営的に苦しい格安スマホに対して、これ以上、サポート体制を強化させるというのはあまりに無理があると思う。 格安スマホに対しては、ネットワーク品質もサポートも割り切って使うからこそ、安価で満足できるものだといえる。

ネットワーク品質も最高でサポートも申し分のない体制を選ぶのであれば、そこには出費も伴う。 素直にキャリアを契約したほうが無難だろう。 一方、キャリア側も、高い通信料金であっても、満足して使ってもらうには、きちんとしたサポート体制が不可欠だろう。 航空業界においても、多少、不便であっても節約したい人向けの LCC がある一方、快適な空の旅をしたいとフルキャリア・サービスの ANA や JAL を選ぶ人もいる。

自主的にサポート体制を強化する格安スマホが出てくることは歓迎だが、国民生活センターが頭ごなしに業界団体に対して、すべての格安スマホがサポート体制を強化しろと注意喚起するのは無理がある。 もっと「格安スマホがなぜ安いのか」をユーザーに理解させることが重要だろう。 (石川温、ITmedia = 1-24-20)


Android スマホ、今年上半期に超広帯域無線に対応開始か

Apple の iPhone11 や iPhone11 Pro のように、UWB (超広帯域無線)に対応した Android スマートフォンが 2020 年上半期にリリースされ始める、と Barclays のアナリストは推測しています。

「U1 チップ」は紛失防止タグなどに活用か

iPhone11 シリーズには、超広帯域テクノロジーを使った空間認識のためのチップ「U1 チップ」が埋め込まれており、今年の発売が期待されている Apple の紛失防止タグ「AirTag」に使用されるといわれています。 UWB に関して、Apple は「リビングルームほどの空間で機能する GPS のよう」と謳っており、iPhone11 シリーズのデバイスで AirDrop を使ってファイル共有を行うとき、自分の iPhone を相手の iPhone に向けるだけで、ユーザーがリストの最初に表示されるようになっています。

Samsung デバイスが最初に対応する可能性

米メディア MacRumors が入手した Barclays の研究メモによれば、今年上半期に UWB、NFC (近距離無線通信)、セキュアエレメントを統合した NXP Semiconductors のチップが Android 端末に搭載され始めるとのことです。 どの Android デバイスが UWB に最初に対応するかは定かでありませんが、韓国 Samsung が技術開発のため昨年 NXP のコンソーシアムに参加しています。

「SR100T (NXP の UWB チップ)を搭載したモバイルデバイスで、ドア、入場システム、自動車を近づくだけで開けられるようになる」と NXP はプレスリリースの中で述べています。 UBW に対応する照明、音声スピーカー、その他のデバイスがユーザーを部屋ごとに追いかけ、スマートテクノロジーが直感的に人々の生活に組み込まれる。」 (iPhoneMania = 1-12-20)


ついに完全ベゼルレス!? Apple が新しい iPhone の画面デザイン特許を日本で申請

"Apple" の戦略

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5G 通信が気象衛星に干渉し、天気予報の精度を 40 年前に逆戻りさせると問題に

<第 5 世代移動通信方式 5G が使用する周波数帯域が、気象衛星に干渉し、気象予報の精度を低下させる恐れがあると問題になっている。>

第 5 世代移動通信方式 5G が使用する周波数帯域の一部が米国の気象衛星の使用する帯域と干渉し、ハリケーン観測など気象予報の精度が最大で 30% 低下する恐れがある。 2019 年春ごろに顕在化した懸念は、世界気象機関 (WMO) が懸念する声明を発表するまでに発展した。

気象予報が 1980 年当時の精度になってしまう

NOAA (アメリカ海洋大気庁)と NASA は、共同で「JPSS」という気象衛星を運用している。 2011 年から 2031 年までにかけて 5 機の衛星網を完成させる計画だ。 地球を南北に周回する軌道を通り、大気の温度、湿度、高度別のオゾン量や雲の分布、海面温度などを観測することができる。 日本の気象庁も JPSS 衛星のデータを受信しており、欧州との協調観測も行っている世界の気象観測の要だ。

JPSS 衛星 3 機に搭載される ATMS (クロストラック走査マイクロ波放射計)は大気の温度と湿度を計測するセンサーで、23 - 184GHz のマイクロ波を使用する。 毎日の天気予報の基礎データとして欠かせないだけでなく、長期間に渡って大気の水分量を観測することで気候変動のモデル作成にも使用される。 懸念されているのはこの ATMS の観測への影響だ。 NOAA 長官は、「気象予報の精度が 30% 低下し 1980 年当時の精度になってしまうだけでなく、ハリケーンの事前予測期間が 2 日から 3 日ほど短くなる」としている。 米海軍からも電波干渉によって降雨や降雪、海水面、熱帯のサイクロン地域での気象予測などが影響されるとのメモが明らかになっている。

国際電気通信連合の調整が行われたが …

気象衛星危機の発端は、2019 年 3 月に FCC (アメリカ連邦通信委員会)が米国で 5G の帯域として使われる 24GHz 帯の周波数オークションを開始したことにある。 この帯域は気象衛星が大気水分量を観測するために使用する 23.8GHz の帯域と近接しており、5G 通信機器が 24GHz 帯の電波を発信した際のノイズを気象衛星が誤って観測してしまう恐れがある。

気象衛星を運用する NOAA と NASA は、「帯域外発射(使用する周波数帯に近接する周波数の電波を発射してしまう一種のノイズ)」の規制値が低すぎるとして、FCC に対しオークション延期など調整を求めていた。 しかし FCC 側は「5G の電波には高い指向性があり、また 5G が使用する周波数帯と衛星の周波数帯の間には十分な緩衝領域がある」として強硬な姿勢を崩さなかった。

欧州は帯域外発射の規制値として、米国よりもはるかに厳しいマイナス 42dBW という値を求めていた。 調整はエジプトで 10 月 28 日から 11 月 22 日まで開催された国際電気通信連合 (ITU) 無線通信部門の会議である世界無線通信会議 (WRC-19) といった国際会議で行われることになった。 ところが WRC-19 では、米国よりは厳しいものの、欧州の規制案よりも緩やかな「2027 年後半から段階的に帯域外発射を厳しく規制する」という案を承認した。 具体的には、2027 年 9 月 1 日までは 5G 基地局の帯域外発射規制値を -33dbW に、以降は -39dBW にする、というものだ。

厳しい規制が 5G 普及を早め、気象観測へより早く影響することに

科学誌ネイチャーの報道によれば、5G 通信の普及が進むにつれて、より厳しい規制を導入することになったのだという。 WMO は、この決定のために、5G の導入が早く進むリスクがあると警告した。 5G 事業者は規制が厳しくなる前に 5G 基地局などの機器の導入を進め、結果として帯域外発射が増え、「気象衛星が使用する 24GHz の帯域で干渉が無秩序に増加する可能性がある」としている。 段階的な規制にしたことで、かえってリスクが増えるというのだ。 WMO は、会議前から -55dBW という最も厳しい規制値を求めていた。

5G 普及が早まり、気象観測へより早く影響するというありがたくないリスクが示された中で、帯域外発射のモニタリングや、衛星の観測データから 5G の影響を取り除く技術の開発などを進めなくてはならない。 気象観測を守る対策は時間との競争になってきている。 (秋山文野、NewsWeek = 12-4-19)


瞳に映る景色、狙われたアイドル SNS 画像で住所特定

男は SNS に投稿された写真のある部分に気づいた。 アイドル活動をする 20 代女性が襲われた事件で、「ファン」という被告の男は女性宅を割り出した経緯をこう供述したという。 「顔写真の瞳に映り込んでいた景色を手がかりにした - -。」 誰でも手軽に情報発信ができる時代。 どんなことに気をつければいいのか。

車のボンネットやサングラスにも注意

男は東京都江戸川区のマンションに侵入し、部屋の玄関先で女性を背後から引き倒して体を触るなどしたとされ、9 月に警視庁に逮捕された。 女性は活動の一環で、ツイッターに自身の写真などを頻繁に投稿していた。 男が調べに対して供述したところでは、その中から、女性が最寄り駅で撮ったとする顔写真を拡大。 瞳に映り込んだ景色を確認した。 それまでに投稿されていた情報で推測していた女性の利用路線の沿線の景色を、街の風景を画像で見られる米グーグル社の地図サイト「ストリートビュー」で探し、照合したという。

男は駅を絞り込むと、待ち伏せて女性の後をつけ、マンションを特定。 エレベーターが止まった階数の表示を見たり、直後に点灯した部屋を外から確認したりして、部屋の位置を把握した。 そして事件当日。 マンション近くに潜み、機会をうかがっていたという。

瞳に限ったことではない。 時計や車のボンネット、サングラス …。 情報は思わぬ形で映り込む。 ネット上のトラブル相談に応じる「全国 ICT カウンセラー協会(東京)」には、「知らない人が押しかけてきた」などの相談が月 10 件ほど寄せられるという。 安川雅史代表理事は「何げなく投稿しているだけのつもりでも、学校の制服や風景はもちろん、行きつけの飲食店の器や特徴的な料理でも、学校や自宅、行動パターンは特定されてしまう」と注意を呼びかける。

投稿時、画質下げる工夫も

ネットセキュリティーに詳しい神戸大学大学院の森井昌克教授(情報通信工学)は、カメラの解像度が飛躍的に上がった点に着目する。 読み取れる情報量も格段に増え、スマートフォンの機種によっては、ピースサインの写真をもとに再現した指紋でロックを解除できることを実験で確認したという。 「投稿の際には画質を下げる工夫もあっていい」と指摘する。 写真や動画だけでなく、文章の内容にも注意を払う必要があるという。 「○○線で人身事故」、「地震があって△階からの避難は大変」、「雷がすごかった」…。 生活圏を絞り込まれる恐れのある情報はあちこちにある。

SNS のフォロワー数が計 150 万を超える HKT48 元メンバー、ゆうこす(本名・菅本裕子)さんに、投稿時にどんな点に注意しているか聞いてみると、「どう見られているかを常に意識している」と話した。 メイクやファッション情報を日々発信するなかで、「大勢が制作に関わるテレビなどと違い、フィルターは自分だけ」と難しさも感じる。 そこで、発信前に必ず「見る側の視点」で見直すようにしている。 不要な情報をさらさずに済むだけでなく、より充実した内容にすることにもつながるという。

「SNS は危険という極論になるなら、おかしいし、悲しい」と話す。 「たくさんの人の『わくわく』に誰もがリアルタイムで触れられるのが魅力。 上手に使って可能性を広げてもらえるよう、自分の経験を伝えていきたい。」 (高島曜介、滝口信之、asahi = 11-27-19)

SNS 利用時の注意点
・ 氏名や住所などを不用意に明らかにしない
・ 通学路や最寄り駅など生活圏が特定されかねない文章を書き込まない
・ 撮影の際は GPS 機能を切る
・ 電柱や特徴的な建物などの背景にはぼかし機能を利用する
・ サングラスや車のボンネット、窓ガラスなどへの映り込みに気をつける
・ 画質を下げる
 (安川雅史氏や森井昌克教授への取材から)

◇ ◇ ◇

ネットの安全利用周知、総務省が要請 連れ去り事件で

高市早苗総務相は 26 日の閣議後会見で、携帯電話やインターネットなどの業界 4 団体に対し、青少年によるネットの安全な利用方法の周知などを求める文書を出したと明らかにした。 大阪市で起きた小 6 女児連れ去り事件を受けた対応で、文書は 25 日付。 スマホで子どもが有害サイトなどを見られなくする「フィルタリングサービス」の加入率はまだ低く、総務省はその必要性を事業者などを通じて周知させたい考え。 小学生の SNS などのアプリ利用を制限するサービスもある。 高市氏は「安全な情報通信ツールの使い方を啓発していただけたらありがたい」と述べた。 (asahi = 11-26-19)


シニア世代がスマホを持つことによって生活に影響を与えたこと TOP10

スマホが手放せないのは、なにも、若年層に限ったことではない。 最近は、街中でスマホを操作するご年配の方も増えており、生活の一部になっていることをうかがわせる。 では、シニア世代はスマホによってどのような生活の便利さを享受しているのだろうか? そんな疑問を追究した NTT ドコモ モバイル社会研究所の調査結果が発表されたので、紹介していこう。

図 1 は、スマホを所有する全国の 60 - 79 歳を対象とした、スマホ所有による生活変化(11 項目)についての調査結果が「男女別」に示されたものである。 最も多い回答は、「疑問に思ったことをすぐに調べるようなった」であり、7 割強のシニアが該当している。 2 番目以降に「電車・車の渋滞情報によりストレスが減った」、「カメラ機能でメモ・板書を取る機会が増えた」、「地図アプリ等により道に迷わなくなった」と続く。 「商品を簡単に見つけてネットで購入するようになった」との回答も約半数あった。 また、男女での回答結果に大きな差異はなかった。

図 2 は、スマホ所有による生活変化についての調査結果が「年代別」で示されたものである。 60 代・70 代ともに最も多い回答は、「疑問に思ったことをすぐに調べるようなった」であり、7 割強のシニアが該当している。 70 代は、60 代と比較してスマホが苦手とのイメージがあるが、実際にスマホを所有した後の利活用に関して、現時点では 10 歳の年齢差はあまり大きな問題となっていないと思われる。 (@Dime = 11-20-19)

出典元 : 株式会社 NTT ドコモ モバイル社会研究所


ヤフーと LINE 「補完関係にある」 統合へ両首脳会見

日本の IT 企業は世界の巨大企業にどこまで迫られるのか?

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相次ぐアップル iOS 13 のアップデート

Apple は 9 月にリリースした iOS 13 のアップデートを急いでいる。 これまでのように、急速にユーザーの新バージョンへの移行が進んでいる一方で、「近年稀に見る出来の悪さ」と酷評されるほど、不具合が多いことへの指摘も多い。 その中でも日々の利用上問題が大きかったメモリと通信の問題は、今回の iOS 13.2.2 で修正されたとしている。

バックグラウンドアプリの予期せぬ終了の問題は、複数のアプリを切り替えながら使いこなす現在のスマートフォンライフにとって、大きな問題をもたらすことになる。 バックグラウンドで開いていたはずのアプリがすぐに閉じられてしまい、別のアプリに移ってから戻ると、再起動されてしまい、作業状態などが消えてしまっていた。 通信の問題はもっと深刻だ。 日本でも多数報告が上がっているが、iPhone 11 シリーズで急にデータ通信ができなくなり、再起動を余儀なくされる問題が頻発していた。 電波表示や「4G」表示などに変化がなくても、通信ができなくなり、アプリがエラーを起こす。

iOS 13.2.2 ではこれらの問題に対処したとされている。 スマートフォンの OS は新機能の追加よりも、熟成に舵が取られるようになり、より強固で堅牢なソフトウェアとして日常生活を支える存在であることが望まれる。 そのため、安定性はとても重要な要素だ。 Apple はデバイスとソフトウェアを一体的に開発できるメリットを持っており、ハードウェアとソフトウェアの相性などの問題をユーザーが気にしなくてよいプラットホームだ。 裏を返せば、多様性がない分、信頼性が重要となり、不具合が少ないソフトウェアの提供にユーザーの期待が集まっている。 (松村太郎、CNET = 11-16-19)


「アップル TV プラス」始動 月 600 円でネトフリ対抗

米アップルが 1 日、独自の動画などを配信するサービス「アップル TV プラス」を米国など世界 100 カ国以上でスタートさせた。 月額 4.99 ドル(約 540 円)と先行するライバルより抑えた価格で追いかける。 日本では月額 600 円で 2 日からサービスを始める。 人気女優のジェニファー・アニストンさんらが出演する「ザ・モーニングショー」など様々な独自作品をそろえた。 米国で人気の俳優陣や、スヌーピーなどの人気キャラクターを使った作品のほか、女性を主人公にした独自ドラマなどで、ファミリー層への浸透を狙っているのが特徴だ。

「月 4.99 ドルでこの品質のコンテンツを見られるのは、素晴らしいことだ。」 アップルのティム・クック最高経営責任者 (CEO) は先月 30 日、決算発表の際の会見で強調した。 アップルが動画配信に参入するのは、世界で 1 億 5,800 万人に上る有料会員を抱える米動画配信大手「ネットフリックス」や、米アマゾンの動画配信サービス「プライム・ビデオ」に対抗する意味合いが大きい。 若い世代を中心に動画配信サービスの独自コンテンツの視聴が広がっており、アップルは、ネットフリックスが米国で設定した最低月額 8.99 ドルの半額近い料金設定に踏み切った。

iPhone (アイフォーン)や iPad などの自社製品を購入すると、「アップル TV プラス」を 1 年間無料で視聴できる販促も始めた。 世界で 14 億台に上るアップル機器の利用者を囲い込む狙いだ。 米娯楽大手、ウォルト・ディズニーも 11 月、動画配信サービス「ディズニープラス」を立ち上げる。 子供向けコンテンツで高いブランド力を誇り、競争は激しさを増しそうだ。 (サンフランシスコ = 尾形聡彦、asahi = 11-1-19)