就活は「日本人とガチ戦い」 中国 "バリキャリ女子" の働き方

面積において世界第 4 位の大きさを誇る中国。 面積は日本の約 26 倍にのぼり、国の経済規模を表す国内総生産 (GDP) は、第 3 位の日本を抜いて世界第 2 位である。 まさに発展著しい大国だが、日本で働く中国人女性たちはどのような経緯で日本で就職したのだろうか。 SHELLY が MC を務める『W の悲喜劇〜日本一過激なオンナのニュース』では「中国バリキャリ女子」をテーマに、日本でバリバリ働く中国人キャリアウーマンが集合。 パワフルな生き様から人生観に迫った。

▲ 北京市出身の曲甜甜さん

北京市出身の曲甜甜さんは、外資系コンサルタントの会社で働き、今日本で人事の仕事をしている。 29 歳である曲甜甜さんの現在の職は 3 社目。 大学卒業後は就活をし、金融系の会社に勤めたが、「もっと幸せになれる働き方がある」と考え、人事に目覚めたという。

▲ 河南省出身の李怡然さん

また、河南省出身の李怡然さんは、日本の大手人材紹介会社に勤務。 企業の採用の手伝いや、ハイキャリア向け媒体の企画や渉外業務を行っているという。 副業としてインバウンドビジネスやイベントの通訳もしている李さんは、前述の曲甜甜さんと同様に転職経験があり、1 社目は IT 系コンサルの会社に勤めていた。

▲ 重慶市出身の曹小優さん

重慶市出身の曹小優さんは、中国では作家として活動し、日本では外資系の出版社に勤めている。 出版社ではデータ分析などの左脳を使う仕事をし、作家業では右脳を使い創作。 朝 5 時に起きて出社時間の 10 時前まで執筆をし、10 時から夜まで出版社で働きながら作家業と会社員を両立している。

外資系コンサル、大手人材紹介会社、そして外資系出版社。 いずれも 3 人は就活をして入社している。 中国内では受験戦争も激しく、国内の難関大学に行くよりも、語学も学べる海外の大学に進学を希望するケースも多い。 大学在学中に就活をした李怡然さんは「ちょうど、メーカーや小売は『外国人従業員を増やしたい』と思っている会社が多かった」としながらも「日本人(の就活生)とガチで戦っていました」と当時を振り返った。 (小林リズム、Abema = 4-12-19)


「令和」の典拠問題と「黄帝祭典」に対するネットの反応

「万葉集序文」は、やはり中国書のコピーだった。

記事コピー 遠藤誉さん (4-4-19 & 4-9-19)


和牛受精卵、中国に向けて「5 回販売」 流出容疑の農家

和牛の受精卵と精液が検査を受けずに中国に持ち出されそうになった事件で、受精卵などの流出元とされ、家畜伝染病予防法違反などの容疑で逮捕された畜産農家の松平哲幸容疑者 (70) = 徳島県吉野川市 = が、「中国に持ち出されると知りつつ 5 回販売した」と供述していることが大阪府警への取材でわかった。 一方で、依頼主が何者かは明かしていないという。

生活環境課によると、中国への運搬を指示した男 (51) = 同法違反罪などで起訴 = の供述や、男の携帯電話に残っていた松平容疑者との通話履歴、運搬役の男 (64) = 同 = の渡航歴などを踏まえ、松平容疑者の牧場で採取された受精卵などが 2014 年以降、中国側に断続的に持ち出された恐れがあるとみている。

5 回目に販売したとされる受精卵などは昨年 7 月に運搬役が中国に持ち込もうとしたが、輸出に必要な検査を受けていなかったため中国当局が認めなかった。 松平容疑者はこれについて「闇ルートの取引」とし、譲渡に必要な証明書なしに販売したと説明。 さらに「昨年 4 月か 5 月に 620 万円を知らない男から手渡しで受け取った」とも供述したという。 大阪地検は 8 日、松平容疑者を家畜伝染病予防法違反幇助罪などで起訴した。 一連の事件を手助けしたにとどまると判断したとみられる。 (asahi = 4-8-19)

◇ ◇ ◇

「中国で和牛育てたら大もうけ」厳選遺伝子に流出リスク

ブランド価値の高い「和牛」の受精卵が不正に中国に持ち出されそうになった事件で、大阪府警は 9 日、家畜伝染病予防法違反容疑などで男 2 人を逮捕し、解明を進めている。 海外でも高まる和牛人気が背景にあるとみられ、業界は「流出」への警戒を強めている。 「高い品質で世界に知られる日本産和牛が、もう少しで中国に入るところだった。」 昨年 11 月、中国の大手ネットメディアが今回の事件を日本メディアの報道などを引用して伝えると広く転載され、中国での関心の高さを示した。

中国での和牛人気は高い。 中国政府は BSE (牛海綿状脳症)騒動などもあって和牛の輸入を禁止したが、現在でも香港などを経由して持ち込まれているとみられている。 中国東北部の焼き肉店経営者によると、日本の焼き肉店風の内装やメニューを出す「日式焼き肉店」の出店が相次ぎ、オーストラリア産の「WAGYU」も含めて仕入れ価格が近年高騰している。 中国産牛肉は硬くて脂肪が少ないため、脂がのった霜降りの軟らかい肉が受けているという。 (平賀拓哉、荻原千明、asahi =3-9-19)

◇ ◇ ◇

中国に和牛受精卵、流出元を捜索 徳島の農家「数百万円で売った」

和牛の受精卵と精液が不正に中国に持ち出された事件で、大阪府警が受精卵の流出元として徳島県の畜産農家を家宅捜索していたことが 3 日、捜査関係者への取材で分かった。 府警に対し、畜産農家の男性は「面識のない人に、数百万円で販売した」と話しているという。 府警は購入した人物の特定を進めている。

農林水産省などによると、昨年 7 月、大阪府の男性が中国に和牛の受精卵と精液を持ち出したが、中国当局が持ち込みを認めず、日本に持ち帰り発覚した。 受精卵と精液は、専用の輸送容器の中に入れたストロー状の容器に入っていた。 農水省は 1 月、家畜伝染病予防法違反容疑で大阪府警に刑事告発。 (kyodo = 3-3-19)


大学キャンパスで騒動! 「和服」を着てお花見しちゃダメって、どういうこと? = 中国メディア

各地で桜が本格的に咲き始めた今週、おとなり中国からは、さっそくお花見にまつわる騒動のニュースが入ってきた。 中国メディアの紅網が 25 日に報じたところによると、24 日午後、湖北省の名門・武漢大学へ「和服のような服装」で桜の花を見に行った若い男性が、大学側の警備員に制止され、「体の衝突(つかみ合いや殴り合いのケンカ)」に発展したというのだ。 これはいったいどういうことだろうか?

その場に居合わせた人が撮影した騒動の動画がネット上に公開されている。 それを見ると、「和服のような服装」をした青年と、友人とおぼしきジャージ姿の青年が、4 人の警備員に囲まれているようすが映っている。 「和服のような服装」の青年は、「なんの根拠があって殴るんだ?」とくり返し怒鳴り、「おれが着ているのは唐装(唐王朝の衣服)だ」と主張。 その横では、ジャージ姿の青年が警備員に首をしめ落とされ、ぐったりと動かなくなる姿が …。

中国メディアの上海熱線が 25 日、この騒動に関して報じた記事によると、武漢市公安局は今回の件について調査中であり、「調査の 2 つの重点は、いったい唐装なのか和服なのかということ、そして衝突の全過程だ」とコメントしたそうだ。 騒動が起こった経緯を調べるのは当然として、「唐装」か「和服」かの違いがそれほど重要なポイントになるのだろうか。

紅網の記事は、「専門外の人にとっては、唐服と和服をどこで区別するかは、はっきりと言えないことだろう。 そのため、唐装を和服と見なしてしまうのは充分に起こり得ることだ」としつつも、「しかしそのような理由で、和服のような服装をした若者が武漢大学へ桜を見に行くのを制止することは、まったく道理にかなっていない」と述べた。

さらに記事は、中国で近年「日本軍の軍服を着ての写真撮影」事件が相次いで起こり、歴史的な経緯から人々の非難を集めたことを指摘。 その上で、「しかし "日本軍の軍服を着ての写真撮影" に反対することは、すべての日本人に反対することを意味するわけではなく、日本のすべての服装に反対することでもない」として、思慮に欠けたむやみな「過剰反応」は控えるべき旨を主張した。 どんな服装をするにせよ、桜は心穏やかに楽しみたいものである。 (SearChina = 3-26-19)


WeChat Pay と AliPay にチャージができない! 中国の銀行口座なしで使っていたユーザーはピンチ

復帰の目処は …?

いやー、困りました。 中国滞在時の必須アイテムである WeChat Pay (微信支付)と AliPay (支付宝)が使えなくなりました。 正確に書くと、WeChat Pay と AliPay による支払いはできるけれど、チャージができない状態です。 本来、WeChat Pay は中国に銀行口座を持っていないと使えませんが、日本で発行されたクレジットカードを登録することで、WeChat Pay の機能を使うことができていました。

▲ 先方から送金されてきたお金は、「領収書を確認」ボタンを押すと自分のアカウントにチャージされます
ただし、この方法だと自分で自分の WeChat Pay アカウントにお金をチャージすることはできません。 チャージをするためには、WeChat Pay のアカウントを持っている人からの送金に頼っていました。 それがこれまでの方法です。

▲ 「領収書を確認」ボタンを押すと、アラートが表示されるようになった
ここから先、操作するには中国のルールに従って、中国の銀行カードを登録しろというものですが、今回この手法が塞がれてしまいました。 中国に銀行口座を持っていないと送金の受け取りができなくなったのです。 原資がなければ使えないのと同じです。 まだ周囲からの報告は少ないですが、自分の場合は AliPay もほぼ同じ時期に使えなくなったので大ショックです。

▲ これまで有効だったクレジットカードを登録する手法でデータを入力するも弾かれてしまいます

▲ WeChat Pay の設定を確認すると、実名認証は「確認済み」となっていて、本来は使える状態です
振り返ると先月の 2 月 19 日の夜までは何の問題もなくチャージができていました。 ところが、21 日になると、送金されたお金の受け取り時に、中国の銀行口座を登録するように促すウインドウが表示されるように ...。 これまでは、ユーザー自国のクレジットカードを登録すればクリアできたのですが、今回は弾かれてしまいます。

▲ 2 月 19 日は何も問題無く送金からチャージまでできていました
今月も中国に入り、早速滞在費を入金しようとすると、先月と同じ様に弾かれてしまいました。 今回はやむを得なく銀聯カードと現金で過ごしています。 小銭を入れる財布が邪魔でイライラします。

▲ 滞在 1 日目から荷物が増えて不便に。 今までは銀聯カード以外はこれらを持つ必要がありませんでした
実はこの手のトラブルは過去に何度もありました。 大半は予告なく実施されます。 しばらくすると、何事も無かったかの如く、使えるように戻っていました。 ですが、今回はちょっとその期間も長く、周囲からの情報では政府が昨年末からマネーロンダリング対策に本腰を入れたようで、そのための対処と言われています。 しかし、このまま WeChatPay が使えないとなるとキャッシュレスに馴れてしまった身としてはかなり面倒です。

▲ 仮想通貨の購入に WeChat Pay や Alipay を使うことで、マネーロンダリングやテロ資金への供与ができる危険性という危険性が書かれた記事、 最近たびたび見られる内容です

というわけで現時点で解っていることをまとめると、
・ 既にチャージされているお金は通常通り使用できる。
・ アカウント間の入金は金額の大小関係無くできない。
・ ただし、日本の空港などに設置されている PocketChange で発行された QR コードからの入金はできる。
・ これまで登録していたクレジットカードの情報はそのまま。 新たに登録しても登録はされるが、中国国内の銀行口座でないと有効にならない。

今までは面倒だったので、中国に銀行口座を持っていなかったのですが、今回の一件で口座を作ろうかと考えています。 本件、引き続き追跡していきます。 (ShimoKen、Engadget= 3-11-19)


子連れで日本旅行、中国との違いを痛感できて「良かった!」 = 中国メディア

今年の旧正月にも、多くの中国人旅行客が訪日した。 子ども連れの中国人客も多かったようだが、子連れで日本に来たいと思うのはなぜだろうか。 中国メディアの今日頭条の 4 日に、ある中国人の母親の手記として「子どもを連れて日本旅行に行った理由」と題する記事を掲載した。 筆者の中国人女性は最近、息子を連れて日本を旅行で訪れたという。 日本人は礼儀正しく親切だと聞いてはいたが、「それは大げさではなかった」と感動を伝えている。 今回筆者は地図がなく日本で何度も道に迷ったが、親切な日本人に毎回助けてもらったおかげで、7 日間の滞在中は一度も困らなかったそうだ。

例えば、道を尋ねると、目的地まで連れて行ってくれた人や、急いでいるのに足を止めて、わざわざタブレットで地図アプリを開き、正確な位置を教えてくれた人もいたと伝えている。 ある夫婦は道が分からなかったため「悪いことをしたかのように」謝り、別の人に聞いてくれたうえで、また謝りながら去っていった、と中国ではありえない対応に驚いた様子だ。

また、日本人は子どもにも優しかったと振り返っている。 ディズニーランドでは、列の前にいた女性に子どもがぶつかってしまうと、笑ってポップコーンをたくさんくれたそうだ。 「子どもの目が輝いた」と嬉しそうに伝えている。 別の時には、道を尋ねたおじいさんが、子どもにおもちゃをくれて、その時も子どもの顔が明るくなった、と日本人の親切が素直にうれしく感じたことを伝えている。

日本人は、見知らぬ人にとても親切だと言えるだろう。 外国人が地図を持たずに旅行しても困らないというのは素晴らしいことだ。 筆者は、短い滞在期間中に中国との違いを痛感したようで、日本の風土を体験して子どもの視野を広くさせることができ、大満足の旅になったようだ。 将来を担う中国の子どもたちが、実際の日本を見聞きするというのは良い経験だ。 中国国内では子どものころから反日的な宣伝にさらされるとはいえ、日本を経験した子どもたちが大人になれば、より知日的な人が増えて両国間の関係も理性的になっていくに違いない。 (村山健二、SearChina = 3-8-19)


経済規模で日本を超えても、中国人が「日本こそアジアで最も発展した国」と認識する理由 = 中国メディア

経済成長を遂げた中国社会はこの数年でも大きく様変わりしている。 都市部では高層ビル群やマンションの建設が続き、地下鉄が整備され、また、都市同士を結ぶ高速鉄道や道路の拡張が続いている。 こうした変化の渦中においても、中国人の多くは「日本はアジアの先進国として中国よりも先を進んでいる」という感覚があるという。

中国メディアの今日頭条は 23 日、「アジアで最も発展した国家である日本と中国との距離はどれくらいあるだろうか」と疑問を投げかける記事を掲載した。 今や中国の経済規模は日本を大きく上回っており、人口や資源で比較しても中国は日本よりも優位な点が多くあるが、それでも日本は敗戦国から目覚ましい復興を遂げた国であり、中国人の認識の中では「教育・貿易・経済などの点でアジアで最も発展した国としての地位を保っている」と主張した。

続けて、中国人が日本に対してこのような意識を持つ理由について「民度が高い」ことが大きな要因であると主張。 それは「日本の街中で唾を吐いたり、ゴミが散乱しているような光景を見ない」ことからも明らかであるとしている。 また、教育の分野において「日本は子どもに総合的な教育を与え、学力以外にも子どもの想像力や感性を伸ばすことにも重きを置いている」と伝え、こうした分野でも中国は日本に遅れをとっていると指摘した。

また、「中国では住む地域によって人々の経済状況に大きな開きがあり、受けられる教育や福祉にも差がある」と伝え、「都市化が進んで、外観では諸外国と大差がなくなったとしても、国全体が経済発展を遂げたとは言えない」と論じた。 近年、中国人の多くが日本を含む海外へ旅行や留学をしているが、外の世界を知る中国人が増えたことで「教育や民度といった点に見られる諸外国との相違」に気付くようになっているようだ。 (村山健二、SearChina = 3-3-19)


日本人のエンジニアと接して感じた「差」、これが「製品の差」に = 中国メディア

匠の精神に代表されるように、日本人の仕事ぶりは中国でも称賛されている。 しかし、仕事にそこまで精緻さを求めるべきなのだろうか。 中国メディアの今日頭条は 15 日、日本人のエンジニアと知り合って「差」を感じたという記事を掲載した。 今日、中国のスマホメーカーが世界的にシェアを伸ばしていることから分かるように、中国の電子機器分野は急成長している。 記事の中国人筆者は、電子部品製造に関わる日本のエンジニアと知り合い、同業者として「中国との違い」を尋ねてみたそうだ。 その日本人は、中国人は「仕事を差不多(チャアブドー)で済ませる」、つまり、仕事ぶりが「適当」、「雑」だと指摘したという。

「差不多」は中国人が最も好んで使う言葉の 1 つだろう。 これは「大体」、「適当」という意味で、おおらかな国民性を体現した言葉とも言えそうだが、精密さが要求される電子部品まで「差不多」の基準で作ってしまうのが中国人だと指摘している。 例えば、サンプルを作る際にも、中国人はすぐにゴーサインを出すが、日本人は何度もダメ出しをして計算し直すと記事は紹介。 細かな表を作り、誤差の許容範囲も細かく定め、1 つでも数値が合わないとやり直すと、その細かさを伝えた。 「日本人に付き合っていると疲れる」と本音ものぞかせているが、妥協しない日本人に付き合うと、「結果はとても良い」ものだという。

筆者はさらに、日本人のエンジニアと一緒に働き、彼らの「良い習慣」にも気が付いたと紹介。 例えば、「自分の使った道具は自分で同じ場所に戻す」ことで、基本中の基本ではあるが、それができないので感心しているのだろう。 また、規格に合わなかった製品でさえ、注意深く回収し、しかも「回収用の箱を持ち歩いている」と驚いた様子で紹介した。

筆者は結論として、中国人自身は、「国内のエンジニアは勤勉で苦労を厭わない」と自賛しているが、気まぐれで長続きせず、速さだけを追及して新製品に群がり、市場も安さだけを武器にするため質を追及せず、ブームが過ぎるのが速いと問題点を指摘。 これらはすべて「仕事や製品に対する態度」に問題があると分析した。 日本の電子分野は、今でも中国で一目置かれている。 中国もより発展したいと思うなら、仕事に対する日本人のまじめさに倣い、「差不多」の精神を改めることが必要だろう。 (村山健二、SearChina = 2-19-19)


伊藤忠社員、中国旅行中に 1 年拘束 スパイ容疑か

中国広東省広州市の国家安全当局が、大手商社・伊藤忠商事の男性社員を約 1 年にわたり拘束していることが関係者の話で分かった。 男性は日本国内に勤務しており、中国を旅行中にスパイ容疑で拘束されたという。 日本の大手商社の社員が長期間、拘束されるのは異例だ。 関係者によると、男性は 40 歳代の日本人で、昨年 2 月に拘束された。 すでに広州市の裁判所に起訴され、裁判が始まっているが、判決はまだ出ていない。 具体的にどのような行為が罪に問われているのかは不明だという。 (益満雄一郎、asahi = 2-14-19)


中共中央「マリオ」パクリと即刻削除の怪を読み解く - - 中国政府高官を取材

中国・最高行政機関の自己矛盾

記事コピー (2-2-19 & 2-4-19)


明治時代の日本と清朝末期の中国、違いはその写真を見ればわかる = 中国メディア

30 年続いた平成の時代も間もなく終わりを迎え、新しい元号の時代に入ろうとしている。 明治維新後の元号も新しい元号で 5 つめとなり、日本の近代化の扉を開いた「明治」はさらに遠い存在となった。 中国メディア・東方網は 25 日、「明治時代の日本と、清朝末期の中国、何が違うか見てみよう」とし、明治時代に撮影された日本国内の写真を紹介する記事を掲載した。

記事はまず、明治時代末期の日本の街並みを撮影した写真を紹介。 道の脇にはすでに電柱が立ち、空には電線が通っていることを指摘したうえで「日本は明治時代より脱亜入欧を始め、急速に発展した。 そして、戦火による阻害がなかったこともあり、近代におけるアジア最強国になったのだ。」と伝えている。

次に、横浜の街で果物を売る露天商と、その商品を選ぶ客が写った一枚を示し「道路は依然として土ではあるが、しっかりと平らにならしてあるうえ、大量のゴミが散らばっておらず、とても清潔感がある。 道路の両側は商店が立ち並んでいる。 横浜は開港以降外国商人の一時的な居留地になり、そこから近代経済が発展したのだ。」と紹介した。

さらに、多くの人で賑わう当時の海水浴場の写真を紹介。 海水浴場は男性と女性・子どもに分けられており、女性は薄い下着のようなものを身に着けて海に入っていたとし、その様子からは西洋諸国の影響を受けた、当時の日本社会や日本人の開放的な雰囲気が感じられると伝えている。

そして最後に、当時の農家の様子を紹介。 明治時代の日本社会は安定しており、本土での戦乱もなかったことから、当時の農民の生活条件も中国に比べれれば良好だったと説明した。 当時の日本の農村での生活も決して楽ではなかっただろうが、荒廃していたうえに欧米列強からの侵食を受けていた清朝末期の農村に比べると良く見える、ということのようだ。 (今関忠馬、SearChina = 1-27-19)


「パクリトイレ」中国ネットでも怒り爆発! 「1 週間で水が出なくなった」、「人生最低の買い物」

パクリトイレの情報が中国内のニュースサイトでも広がり、インチキ商品をつかまされた消費者から「人生で最低の買い物」、「1 週間で水が出なくなった」、「問い合わせても返事がない」、「買ったら後悔間違いなし」と怒りが爆発している。 ショッピングサイトに乱立するパクリ会社の一つ「東日菱」を広東省に訪ねた中国人ジャーナリストの周来友さんは、「座り心地が全然違うから、文句も出るわねえ」と話す。

東日菱はホームページで日本の TOTO や無関係の下村博文元文科相の映像を盗用していたが、慌てて削除した。 神宮前にあるという日本本社は架空の住所だ。 「ビビット」が中国の本社に電話すると、従業員という男性が「広告会社が作った画像だ」と言い張り、「詳しいことはわからない」と逃げた。 中国ではほかにも、炊飯器、魔法瓶、保温瓶などの日本とそっくりのパクリ商品が横行している。

扱うショッピングサイトも数十あり、消費者からは「ここまでひどいのに何の対応もしないのか」の怒りが噴出している。 ショッピングサイトの一つは「(パクリの)証拠を出せ」とすましたものだ。 周さんは「中国政府も今月(2019 年 1 月)からルール作りに乗り出しました」という。 (J-cast = 1-23-19)


30 年以上前に日本人が撮影した中国、「なんて幸せそうなんだろう」 = 中国メディア

近年の急激な経済発展により、中国は物質的に非常に豊かになってきている。 一方、仕事や生活から来るストレスは増加していて、裕福になっても大きなストレスにさらされながら生きている中国人も増えているようだ。 中国メディアの今日頭条は 9 日、36 年前に中国各地で撮影された写真を紹介する記事を掲載し、「当時の中国の子どもたちは見るからに幸せそうだ」と伝えている。

記事は、日本の写真家である秋山亮二氏の写真集「ニーハオ小朋友(中国の子供たち)」を紹介している。 写真集には 1980 年代に中国各所で撮影された中国の子供たちの様子が映し出されていて、当時の中国は経済的には豊かではなく、今のようにインターネットもスマートフォンもないが、無邪気に遊ぶ子どもたちの目が印象的で、「天真爛漫で、貧しそうだが確かに幸せそうだ」と伝えている。

そして、写真集が発売された当時、日本で「中国の子どもたちから忘れかけていたシンプルな笑顔やまっすぐな目を思い出す」と報道されていたと紹介しているが、当時を知る中国人にとっても非常に懐かしい、古き良き時代を感じさせてくれる貴重な一冊になっているようだ。 近年の中国は経済が発展し、都市部では子どもたちが無邪気に自然のなかを走り回る様子などは見ることはできなくなっている。 経済的に豊かになったことで衣食住に困ることもなくなったものの、子どもたちは幼少の頃から激しい競争のなかに身を置き、塾へ通ったり習い事に追われる毎日を過ごしている。

これに対して中国のネットユーザーからも「当時の日本の報道と同感だ」などと、中国の古き良き次代を懐かしむ声が寄せられていた。 経済の発展により物質的には豊かになっているが、その代わりに失ってしまったものも大きいと感じられるのかもしれない。 (村山健二、SearChina = 1-15-19)


中国への新潟産米の輸出、8 年ぶりに再開 原発事故後初

福島第一原子力発電所事故後から続く中国による日本産食品の輸入規制のうち、新潟県産米については解除され、今月 9 日に出荷が再開される。 政府は再開をてこに「2019 年の農林水産物と食品の輸出額 1 兆円」の目標達成に拍車をかける。 中国政府は原発事故後、食品の安全を理由に日本産食品の輸入を規制。 今も新潟や福島、東京など 10 都県の食品の輸入規制が続くが、日本政府の要請を受けて昨年 11 月、新潟県産米の規制は解除された。

今回の出荷再開では、JA 全農の子会社がコシヒカリの精米 1 トンを出荷し、1 月末から中国・上海の提携先企業の店で販売する。 通関手続きの状況などをみて出荷を増やす。 8 日の横浜市での式典で JA 全農の神出元一理事長は、「今回の輸出再開は『はじめの一歩』だ」と話した。 原発事故による日本産食品の輸入規制は徐々に緩和されてきたが、今も中国や香港、マカオ、韓国、シンガポール、台湾、米国、フィリピンの 8 カ国・地域で規制が残る。 吉川貴盛農水相は、「引き続き規制緩和に向けて努力していく」と話した。 (大日向寛文、asahi = 1-8-19)


日本人に中国についてどう思っているか聞いてみた、インタビュー動画が中国で話題に

2019 年 1 月 1 日、中国版ツイッターのウェイボー(微博)で、「日本人に中国についてどう思っているか聞いてみた」動画を紹介する投稿があり、注目を集めている。

動画によると、「中国の印象」について、日本人からは「歴史があって人口も多く、文化も大事にしている国」、「マナーの違いとか文化の違いは時々感じる」、「兄弟と思っている。 すごくいい印象。 昔からすごく仲良かった。 でも兄弟でも兄弟げんかする。 仲の悪い時期もある。」、「小さい頃に家族で旅行に行ったことがあるが、中国の方たちがすごく優しくて、道も迷ってたら教えてくれるし。 テレビやマスメディアだけで見るとあまりいい印象は受けないけど、実際に中国に行って中国の方と触れ合ってみたらすごいいい人たちだなと、いい印象があった。」などの声が上がっていた。

「日本人と中国人の一番の違い」については、「育ってきた環境と文化が違う。 中国は社会主義国家であって、日本は資本主義国家の考え方というのが大きな要因だと考える。」、「中国人は我が強い感じがする。 日本人は控えめ。」、「お金の欲しさが日本人よりもすごく見えてくる」、「日本人は謙遜する。 ルールを守る。 でも中国人はルールを守らないイメージがある。」、「中国人は相手に対して言いたいことはすぐ言う。 日本人は自分の中でいったん考えてから言う。 言わない時は言わない。」などの声が上がっていた。

投稿主は「日本人は中国や中国人をどう見ているのか。 なぜ日本人の中国人に対するイメージはあまり良くないのか。 彼らの答えはとても現実的だ。 日本人の考え方を知る上でとても役に立つだろう。」とした。

この動画を見た中国のネットユーザーからは、歴史問題を持ち出して日本を批判する声も多く上がっていたが、一方で「いろいろ考えさせられる」、「日本人の回答はとても客観的だ」、「考え方の違いを知ることができて興味深い」、「互いを理解し正直にコミュニケーションすることが大事」、「前向きの姿勢が必要」、「もっと仲良くなりますように」などのコメントも寄せられていた。 (ReocrChina = 1-3-19)


禁輸措置が解除されていない和牛が中国で大量流通か

日本産の牛肉が、輸入を禁止している中国で大量に流通しているようだ。 不思議な現象のカギを握るのはカンボジア。 同国に輸出した日本産牛肉は 2009 年までゼロだったが、17 年には全体の 5 分の 1 を占める第 2 位の輸出先に急成長した。 日本産和牛の人気は中国でも高いが、中国政府が禁輸措置を解除していないため、カンボジア経由の「裏ルート」で持ち込んでいるとみられる。

01 年に日本で BSE (牛海綿状脳症)が発生して以来、中国は日本産牛肉の輸入を禁止したままだ。 しかし、中国では実際に流通しており、「高級焼き肉店などで『和牛』は人気のメニュー(日系企業で働く中国人)」とされる。 「日本を訪れた中国人が手荷物として大量の和牛を持ち帰るケースも多い(中国駐在歴の長い日本人会社員)」という。

カンボジアに駐在する日本の政府系機関の関係者によると、いったんカンボジアに輸出された日本産牛肉は「カンボジア産」の表示がある箱に入れ替えられ、ベトナムなどを経由し、中国の上海や深センに送られているという。 関係者は「カンボジアに輸出された和牛は全て中国に渡っている」と断言する。 かつて日本産牛肉の輸出先トップ 2 に入っていたベトナムは、10 年に宮崎県で口蹄疫が発生したため輸入を禁止した。 カンボジアはベトナムと入れ替わる形で上位に浮上。 日本の商社や政府関係者は「中国に運ぶ裏ルートの経由地がベトナムからカンボジアに切り替わった」と口をそろえる。

日本の農林水産省は 17 年に 192 億円だった牛肉の輸出を 19 年までに 250 億円に拡大する目標を掲げている。 中国が輸入を解禁し「表ルート」が開通すれば、一気に目標に近づくとみられる。 しかし、「外交カードに利用されるのは確実で、一筋縄ではいかない(農水省幹部)」見通し。 いびつな形の「輸出」が当面続きそうだ。 (jiji = 12-30-18)


世界の高速鉄道で起きた事故を調べて驚き「新幹線はこれまで一度も …」 = 中国

中国高速鉄道、フランスの TGV、ドイツの ICE、韓国の KTX、そして、日本の新幹線など、世界には複数の高速鉄道システムが存在する。そのなかでも新幹線の安全性と運行時間における正確性は群を抜いていると言える。

中国メディアの今日頭条はこのほど、世界に存在する高速鉄道がこれまでに起こした事故について紹介する記事を掲載しつつ、「各国での事故を調べてみたら、新幹線は開業から 50 年以上も経過しているのに未だに事故を起こしていなかった」と驚きを示す記事を掲載した。

記事はまず、韓国で 8 日に高速鉄道・KTX が発車から 5 分後に脱線する事故を起こしたと紹介しつつ、高速鉄道はこれまで世界各国で様々な事故を起こしていると紹介。 韓国での事故は幸いにも死者はいなかったが、他国では悲惨な事故も起きていると紹介し、たとえばドイツで 1998 年 6 月 3 日に発生した高速鉄道の事故では 101 人が死亡したと伝えた。

さらに英国では 2001 年 2 月 28 日に 15 人が死亡する衝突事故が起きているとしたほか、フランスでは車両火災が発生し、12 人が死亡したと紹介。 そのほかにもスペインでは 13 年に 79 人が死亡する事故が起きたと伝え、世界的に見れば高速鉄道はこれまで様々な事故を起こしているのが現状だと紹介した。

続けて記事は、1964 年に開業した世界初の高速鉄道である新幹線はこれまで「50 年以上にわたって運行が行われてきたが、他国のように衝突などで乗客が死亡する事故は 1 度も起こしていない」と紹介。 これは日本人が勤勉で、仕事に真面目に取り組んでいるためではないかと伝え、こうした姿勢は中国人が学ぶべきものであると強調した。

ちなみに記事では一切触れられていないが、中国高速鉄道も 2011 年に衝突脱線事故を起こしており、多くの乗客が命を落としている。 事故車両を高架下に落とし、そのまま地中に埋めようとした当局の対応は日本でも衝撃と共に伝えられたため、今も覚えている人は少なくないだろう。 (村山健二、SearChina = 12-29-18)


工作機械、中国向け 7 割減 貿易摩擦で約 2 年ぶり低水準

国内の工作機械メーカーが 11 月に中国から受注した金額の合計は前年同月比 67.0% 減の 136 億円で、2016 年 10 月(101 億円)以来、2 年 1 カ月ぶりの低水準となった。 日本工作機械工業会が 20 日に発表した。 米中貿易摩擦による先行きの不透明感から、中国での設備投資が控えられたのが響いたとみられる。

前年割れは 9 カ月連続。 受注先の産業別では、電気・精密が 90.6% 減、自動車が 57.4% 減、一般機械が 51.8% 減。 スマートフォンなどの出荷が減速し、半導体の市況も悪化したことなどから工場への投資を先送りする傾向が出ているという。 中国からの受注は、ピークだった昨年 11 月(412 億円)からほぼ右肩下がりだ。 同工業会の飯村幸生会長は「レベル感が一つ下になった」と述べ、早期の回復は厳しいとの見方を示した。 国内外での 11 月の受注総額は 17.0% 減の 1,316 億円。 2 カ月連続で前年割れした。 (北川慧一、asahi = 12-20-18)


日本で制作された「日中戦争を題材にしたドラマ」、中国人は赤面せざるを得ない = 中国

日中戦争を題材にした「抗日ドラマ」は中国で人気のあるコンテンツの 1 つで、非常に多種多様な抗日ドラマが制作され、放送されている。 中国で放送されている抗日ドラマの内容は、概ね八路軍(中国共産党軍)が極悪非道な旧日本軍を叩きのめすというものだ。 しかし、最近では史実に基づかない現実離れしたストーリーや描写のドラマも多く、当の中国人たちも呆れ顔の様子だ。 中国メディアの快資訊は 9 日、「日本が作成し日中戦争を題材にしたドラマ」について紹介する記事を掲載し、「時代背景を忠実に再現して制作しているゆえ、荒唐無稽な抗日ドラマに慣れた中国人は日本のドラマを見ると赤面してしまう」と伝えている。

記事はまず、中国で制作され放送されている「抗日ドラマ」はまさに多種多様で、中国人視聴者を喜ばせるために歴史や史実を歪め、誇張された描写の作品も多いと紹介。 しかし、2015 年に TBS が日中戦争をテーマに作成した「レッドクロス〜女たちの赤紙〜」というドラマは中国の抗日ドラマとまったく違っていたと紹介した。 「レッドクロス」では、旧日本軍の横暴さに加え、従軍看護婦が博愛の精神で取った行動、さらに日本人をかくまう同情心にあふれた中国人などが描写されていると紹介。 正確な歴史を扱っていたとしたほか、八路軍についても歪んだ描写はなく、事実が歪められた中国の抗日ドラマとの違いに中国人としては「赤面してしまう」と伝えた。

近年では中国人からも、その内容が「デタラメ過ぎる」と批判の対象になっている抗日ドラマ。 日本で制作された「レッドクロス」に対する見方も様々で、批判の声もあるが、旧日本軍を極悪非道に描いている中国の抗日ドラマとは確かに一線を画している作品といえるだろう。 (村山健二、SearChina = 12-15-18)


中国に大国の自信、日本好き初の 4 割超 「巧虎」大人気

中国の対日感情が好転している。 10 月に安倍晋三首相が訪中するなど日中間の外交関係が改善傾向にあることの反映以上に、構造的な変化が起きているようだ。 日本に好印象を持つ中国人は 42.2%。 NPO 法人「言論 NPO」などによる今年の日中共同世論調査で注目されたのが、この数字だ。 尖閣諸島問題で日中関係が悪化した 2013 年は 5.2% だったのが大幅に改善。 4 割超えは 2005 年の調査開始以来初めてだ。 (高田正幸、上海 = 宮嶋加菜子、asahi = 12-13-18)

詳細記事コピー

〈編者注〉 中国人は、中華(世界の中心)思想をもって成長していると思います。 再び「大国の自信」を抱いているとしたら、ご同慶の至りと言うべきでしょう。 ただ、とりわけ中国の若者たちは、現在の日本を見て(知り)将来の中国とオーバーラップさせているのではないかと思えてなりません。 即ち、新しい民意が形成される端緒になるのでは、とも考えます。

また、記事には「ネット上、根強い反日感情」とのキャッチがありますが、親日の感情も、訪日旅行だけでなく、好意的な訪日記を流しているのもネットであることを考えれば、かように短期間に親日へ流れを変えたのもネットの力であることを無視することはできません。


トトロ、中国で初の正式上映「小さいころから見ていた」

宮崎駿監督のアニメ映画「となりのトトロ」が 14 日から、中国各地の映画館で上映が始まる。 スタジオジブリの作品が中国大陸で正式に上映されるのは初めて。 10 日、上海市では記念イベントが開かれた。 トトロの中国語の映画名は「龍猫(ロンマオ)」。 イベントには中国語吹き替え版で主人公の姉妹の母親役を担当した女優の秦嵐(チンラン)さんも登場。 「小さいころから見ていた映画に参加できて感動している」と話した。

中国でジブリ作品は人気が高いが、これまで映画館での上映はされておらず、DVD で鑑賞するケースがほとんど。 無断で複製した海賊版も広く出回っていた。 スタジオジブリの星野康二会長によると、8 年前から中国大陸での上映を目指し、準備を進めてきたという。 「日本の自然や家族の暖かさなど、トトロの世界を存分に味わってほしい」と話した。 (上海 = 宮嶋加菜子、asahi = 12-10-18)


今年中国で起きた「日本のスマホゲームブーム」 どうしてこんなに人気になった? = 中国メディア

中国ではネットゲーム産業の成長が著しく、「荒野行動」をはじめとする多くのゲームが日本にも上陸して多くのファンを獲得している。 一方で、今年中国では日本発のシンプルな「仏系ゲーム」である「旅かえる」が大流行した。 中国メディア・東方網は 6 日、「中国で人気を集めた日本のミニゲームから、われわれは何を学べるか」とする記事を掲載した。

記事は、「旅かえる」に代表される、日本のシンプルなスマホゲームが持つ魅力について、3 つの点から解説している。 1 つめは、注目を集めるような斬新かつおもしろいアイデアだ。 「日本のミニゲームをよく観察してみると、ゲームの核にあるのがおもしろいアイデアだということに気づく。 開発者が払う最大の努力は、このアイデアをゲームとして形にすることなのだ。」とした。

2 つめには、シンプルな操作を挙げている。 日々時間に追われている日本人は、ゲームに対して操作のシンプルさを厳しく求めており、スマホの縦長画面で、なおかつ片手で操作でき、指だけですべての操作が完了できるという点が重要なのだと説明。 電車に乗る時間にちょっと楽しめる手軽さが求められており、1 回のプレイ時間の短さも大きな要素になると解説している。

そして、3 つめは、繰り返し遊んでもおもしろいこと。 本格的なゲームがやり込み度、パラメーターの成長、システム、プレイヤーどうしの競争といった点を売りとしているのに対し、シンプルなスマホゲームには何度同じことをやっても飽きないような、おもしろさを感じさせるテクニックがふんだんに盛り込まれていると伝えた。

記事は、「われわれのゲーム業界はますますヘビーになっており、あらゆるゲーム製品がユーザーの貴重な時間を奪い取っている。 一方で『旅かえる』のようなミニゲームはこれに反し、ユーザーの貴重な時間を奪わないどころか、ユーザーをゲームから少し遠ざけて適度な距離を保たせる力を持っている。 本格的なゲームが娯楽のメインディッシュと言うならば、近い将来には調味料やスパイスとしてのミニゲームが不可欠な存在になるかもしれない。」と論じている。 (今関忠馬、SearChina = 12-7-18)