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高速鉄道が 2 度にわたって故障・停電、鉄道部門「もやの影響」

陝西省西安市から鄭州市に向かう高速鉄道で 1 日、発車前に車両上部でスパークが発生し、車両の電源が切れる事故が発生した。 すぐに予備電源が作動したものの、車両を点検修理するために乗客は違う車両へ乗り換えることになり、40 分遅れで西安北駅を出発した。 鉄道部門によれば、事故の原因は視界が 200 メートル以下となる「もや」だという。 中国新聞社が報じた。

車両を交換して西安北駅を出発した高速鉄道が渭南(いなん)北駅の到着すると、再び車両上部でスパークが発生。 予備電源による照明以外は、暖房を含めすべて電源を喪失してしまった。 その後、乗客は30分間列車の中で待たされ、再度、別の車両に乗り換えることになった。

西安鉄道局はこの件に関して「もやの影響を受け、列車のパンタグラフで火花が生じ、ヒューズが飛んでしまった」と原因を説明。 安全のために後続列車も含めて遅れが生じたことを謝罪した。 専門家は「もやにはイオンや煤塵(ばいじん)粒子が多く含まれ、高圧の状況下では碍子(がいし)を破壊し、スパークが発生する」と説明。 「もや現象はたびたび電気車両の停止、工場や市民生活での停電を引き起こす」と述べた。 (サーチナ = 1-3-12)


中国政府、鉄道の安全第一を要求 事故調査結果受け

中国政府は、200 人以上が死傷した高速鉄道事故の調査結果が 28 日に出たことを受け、安全を最優先することを鉄道省に求めた。 毛沢東時代に非現実的な生産目標をたてて多数の餓死者を出した「大躍進」を思わせる開発ぶりに、批判が集まっている。

「高速鉄道の運転を、10 日間でマスターした。」 国営中国中央テレビがそんな内容の放送をしたのは、昨年 12 月。 先生役のドイツ人専門家は運転出来るレベルになるには最低 2 - 3 カ月かかるとしていたが、運転士が超短期間で学び終えたと英雄視する政治宣伝の番組だった。

主役は、高速鉄道の免許取得第 1 号の李東暁さん。 在来線の運転士を約 20 年務めた後に高速鉄道の運転士に転向。 英語交じりで 670 ページある教科書を 10 日間で学び終え、天津から北京まで運転したという。 番組は「ほかの国が 40 年かけた高速鉄道の発展を、わが国は 5 年で達成し、世界のリーダーになった」と結んだ。 (asahi = 12-29-11)


中国鉄道事故、安全軽視の「人災」認定 54 人処分へ

中国浙江省温州で 7 月に 200 人以上が死傷した高速鉄道事故で、国務院の事故調査チームは 28 日、調査結果を公表した。 鉄道省と関係の深い企業が開発した重大な欠陥のある列車制御システムを、現場テストもしないで採用するなど、安全を軽視した「人災」が重なったことが原因だったと認定した。 劉志軍・前鉄道相を含む 54 人が免職や降格などの処分を受ける。

調査チームは 9 月中旬に事故原因を公表するとしていたが、約 3 カ月遅れで同日、温家宝(ウェン・チアパオ)首相に調査結果が報告された。 それによると、高速鉄道に使われた同システムは国有企業の「通信信号集団」が設計した。 しかし、開発チームは正式に組織されず、担当者は口頭で開発を指示されただけで管理もいい加減だった。

また一部の設備は故障した場合の試験もせず、システムの現場テストもしないで導入を決めており、「重大な設計の欠陥と安全上のリスクがあった」と指摘。 鉄道省は工期を短縮して早く開通させるため、技術の確立していないシステムを導入するなどの違法行為を繰り返したとしている。 (asahi = 12-29-11)


劉志軍前鉄道相に「重大責任」 = 高速鉄道事故で調査報告 - 中国

【北京】 7 月に中国浙江省温州で発生し、40 人が死亡した高速鉄道の追突・転落事故について、国務院(中央政府)の事故調査チームは、劉志軍前鉄道相らに主要な指導責任があるとする調査結果をまとめ、28 日に温家宝首相が主宰した国務院常務会議に報告した。

事故直後、転落した先頭車両を地中に埋めるなど隠蔽体質が批判を浴びたが、調査報告は「鉄道省などの措置は不適切で、情報公開も遅く、社会の関心への対応も不十分だった」と批判した。

劉前鉄道相は、2 月に重大な規律違反で解任され、巨額収賄容疑が浮上している。 温首相は高速鉄道事故後、「『速ければ良い』ではなく、安全第一だ」と指示したが、高速鉄道で世界一のスピードに固執したのが劉氏とされ、事故当時は既に解任されていたが、安全を軽視した責任を負わされた形だ。 (jiji = 12-28-11)


信号トラブルではなかった … 7.23 高速鉄道事故報告 = 中国

浙江省温州市内で 7 月 23 日発生し、死者 40 人を出した高速鉄道の追突・脱線事故で、事故調査専門家チームは 9 月末までに「事故調査報告」を提出していたことが分かった。 王夢恕副チーム長が、最終提出期限とされていた 11 月 20 日になり明らかにした。 事故原因について「人員と管理の問題だった」と説明した。 中国新聞社が報じた。

これまで、事故の最大の原因は信号システムの問題とされていた。 王副チーム長は、「信号技術や施設には問題なかったと言える。 最大の問題は人員と管理の問題だった」と述べ、原因についての見方を完全に覆した。

王副チーム長は「(信号などの)同じシステムは他の地方でも使われているが、故障は発生していない。 管理体制や管理概念の問題だ」、「事故当時、7 分間に 100 回以上の落雷があった。 これは事実だが、(問題が発生したのは)組織管理が主たる原因だ。 平時において設備がきちんと維持されておらず、落雷で故障した。」と説明した。

調査チームのメンバーのひとりによると、事故発生後、チームはただちに事故車両の残骸やデータなどを差し押さえ、事故前後の通信記録やデータなどすべての情報を調査した。 現場近くの路線上では、実際の車両を使って事故状況の再現実験も行った。 王副チーム長によると、同チームの報告はあくまでも技術面についての調査結果を記したもので、国務院(中国中央政府)が報告書を受け、責任問題についての判断や処罰を行うことになる。

規則では、「死者 30 人以上 / 負傷者 100 人以上 / 経済損失 1 億元(約 12 億日本円)以上」のいずれかに該当する特別重大事故が発生すれば、60 日以内に事故原因などについての「報告書」を作成せねばならない。 「特殊な状況」があればさらに 60 日の延長が認められる。 11 月 20 日は、報告書提出の最終期限である 120 日目だった。

王副チーム長は、9 月末には報告書を提出したと説明し、「われわれの責任である技術面における事故調査報告はずっと前に完成していた。 あとのことは、国務院の管轄だ」と述べた。

規則によると、特別重大事故について、政府は報告書の提出を受けてから 30 日後に、意見表明をおこなわねばならない。 「特殊な状況」の場合には 30 日の延長が認められている。 王副チーム長が説明した「報告書は 9 月末までに提出」を基準にすれば、政府は 11 月 29 日までに意見表明をせねばならない。 (サーチナ = 11-21-11)


中国の鉄道、悪質な手抜き工事発覚 責任者は素人

中国吉林省白山の一般鉄道の橋建設工事で、橋脚のセメントに大量の石やがれきを混ぜるなど悪質な手抜き工事が発覚し、工事が中断していることがわかった。 地元メディアによると、「元料理人」というまったくの素人が工事責任者を務める孫請け業者が受注していたという。 中国では 7 月に浙江省温州で死者 40 人を出す高速鉄道事故が起きたばかり。 今回の問題で、鉄道の安全性への不信感がさらに広がりそうだ。

問題の橋は、昨年着工した靖宇県と撫松県を結ぶ約 74 キロの区間にあり、総工費は 23 億元(約 280 億円)。 地元メディアによると、建設会社「中鉄九局グループ」が落札し、区間ごとに下請け業者に発注した。 このうち 1 社が橋の工事の一部を元料理人の孫請け業者に発注した。 (asahi = 10-24-11)


中国高速鉄道、開業前に不具合把握 追突防ぐ装置

中国鉄道省が、北京 - 上海間の高速鉄道の試運転で車両の深刻な不具合を把握し、開業前の 5 月末に内部会議で報告していたことが分かった。 6 月末の開業後も不具合やトラブルが多発しており、抜本的な対策を取らないまま開業に踏み切った可能性が高い。

中国では 7 月 23 日に浙江省温州で高速鉄道の追突事故が発生、40 人が死亡した。 運行主体は違うが、9 月 27 日に追突事故を起こした上海地下鉄でも事故前にトラブルが多発していたことが分かっており、鉄道業界全体に安全軽視の体質が広がっていたと見られる。

会議関係者の証言などによると、問題を指摘していたのは、鉄道省装備部の劉剛・副主任。 上海で開かれた会議で各地の鉄道局や車両メーカーの幹部らに安全上の問題点や対策について説明する中で、列車の追突を防ぐ自動列車保護装置 (ATP) など、安全の根幹にかかわる装置に不具合があったことを報告した。 (asahi = 10-2-11)


中国高速鉄道、世界最速譲る こだわり捨て安全へ減速

中国がこだわってきた高速鉄道「世界最速」の座を明け渡すことになった。 16 日から全線で、最高速度 350 キロを 300 キロに引き下げるため、320 キロで走る独仏が世界一となる。 浙江省温州市の高速鉄道追突・死亡事故を受け、中国政府が安全強化に取り組む姿勢を内外に示す狙いがある。

鉄道省は、6 月末に開業した北京 - 上海線の最高時速を、予定していた 350 キロから 300 キロに引き下げた。 これに合わせて、広州 - 武漢なども同様の措置をとったが、安全対策ではなく、環境や費用削減のため、と説明してきた。

この時も、北京 - 天津、上海 - 杭州線は 350 キロを維持して「世界最速」を死守。 だが、10 日に開いた国務院(内閣に相当)常務会議で開業時の減速など安全対策の強化が打ち出されたのを受けて、既存の路線も減速することになった。 380 キロ仕様で作られた「CRH380BL」に故障が続出、回収に追い込まれたことも背景にあるとみられる。 減速する期間は明示していない。 (asahi = 8-13-11)


高速鉄道の車両、回収・修理へ 中国北車、故障相次ぎ

中国の大手車両メーカー「中国北車」は 11 日、北京 - 上海間を走る高速鉄道車両「CRH380BL」を回収して修理する、と発表した。 6 月末の開業以来、故障が相次いでおり、浙江省温州市の高速鉄道事故を受けて中国政府が打ち出した高速鉄道の安全強化策に対応するため。

対象となるのは 54 編成。 これを受けて、北京 - 上海線は大幅な減便となる。 運行前の 17 編成についてはすでに、同様の理由で出荷を一時、停止している。 この車両は、ドイツのシーメンスから購入した技術をもとに、中国北車が独自に開発した、としている。 (北京 = 吉岡桂子、asahi = 8-12-11)


中国高速鉄道、新線開業見送り ユニバに間に合わず

中国広東省の広州と深セン(センは土へんに川)を結ぶ中国の高速鉄道「広深高鉄」の開通が、当初見込まれていた深セン・ユニバーシアード開幕日の 12 日も見送られた。 7 月に浙江省温州で起きた高速鉄道事故を受け、メンツよりも安全確保を重視する姿勢を示す動きといえそうだ。

12 日夕になっても深セン北駅のターミナルは閉ざされたまま。 鉄道省関係者は「現場の安全検査チームは撤収したが、結果の分析を徹底している。 一つの不安も残さないという姿勢でチェックしている。」と述べ、開業までには一定の時間がかかるとの見方を示した。

広深高速鉄道は温州の事故後、初めて開通する高速鉄道になる予定で、事故から 3 日後の 7 月 26 日に試験運転を開始。 深セン市政府はユニバーシアード開幕直前に開業するとの見方を示していた。 (深セン = 林望、asahi = 8-12-11)


北京 - 上海の高速鉄道、大幅減便へ 鉄道省が安全を重視

中国浙江省温州市の高速鉄道事故を受け、中国鉄道省は安全確保のため、北京 - 上海間の高速鉄道の運行本数を大幅に減らすなどのダイヤ改定を、16 日から段階的に実施することを明らかにした。 国営新華社通信が 11 日伝えた。 中国政府は前日に国務院(内閣に相当)常務会議を開き、安全重視の姿勢を打ち出していた。

北京 - 上海線では、現在 88 往復を 66 往復に減らす。 大手車両メーカー「中国北車」が製造した「CRH380BL」で故障が相次いでいるため。 また、7 月のダイヤ改定では最高時速 350 キロを維持した北京 - 天津、上海 - 杭州線でも 300 キロに減速する。 これに伴い、運賃も 5% 前後値下げする。 (北京 = 吉岡桂子、asahi = 8-12-11)


中国高速鉄道、新路線建設を一時凍結 温首相が決定

中国浙江省温州市で起きた高速鉄道の追突事故を受け、温家宝(ウェン・チアパオ)首相は 10 日、副首相らを集めた国務院(内閣に相当)常務会議で、新路線建設の審査と承認の一時凍結を決め、開業時の運行速度を減速する方針も打ち出した。 また、鉄道省とは別に政府の検査チームを設け、開業済みや建設中の全線で安全検査を実施することも決めた。

40 人が死亡した事故と対応をめぐる内外の根深い不信と批判に対し、胡錦濤(フー・チンタオ)政権として安全を重視する姿勢を強調したものだ。 日本の新幹線の約 4 倍にあたる 1 万キロ近い路線網を持つ中国の高速鉄道は、2015 年には 1 万 6 千キロに延長する計画がある。 会議では新たな審査・承認の一時凍結とともに、承認したものの未着工の区間についても安全性を調べ直すことを決めた。 (asahi = 8-10-11)


中国の車両大手、高速鉄道の出荷を一時停止

中国の大手車両メーカー「中国北車」は 10 日、鉄道省の指示で高速鉄道車両の出荷を一時停止したことを明らかにした。 同社の公告によると、北京 - 上海線を走る同社の子会社「長春軌道客車」製の「CRH380B」型車両で、車間を一定の距離に保つ自動列車保護装置 (ATP) の誤作動が多いため、出荷予定の車両を検査、改善する。

中国北車によると、別の子会社が製造している同型車両よりトラブルの発生率が高く、鉄道省に自主的に届け出たという。 電子部品の問題ではあるが、初期不良に過ぎず、大事故につながる故障ではないと説明している。

「CRH380B」はドイツのシーメンスの技術をベースに独自開発したとされる新型車両で、浙江省温州市で事故を起こした車両とは異なる。 列車が突然停止するなどの故障が続出しているが、鉄道省は「初期不良」として原因を詳しく説明していない。 (北京 = 吉岡桂子、asahi = 8-10-11)


中国の事故路線、ダイヤ大混乱 「信号つかず」現地報道

中国浙江省温州の高速鉄道脱線事故があった同じ路線で 1 日、多数の列車が停止し、ダイヤが大幅に乱れていたことが 2 日わかった。 中国メディアは、線路上の信号がともらなかったと報じており、事故原因だった信号のトラブルが解決していない可能性もある。

温州都市報によると、脱線事故の現場から数キロの温州南駅で 1 日、列車の到着や出発時刻が大幅に遅れているという案内が出た。 ダイヤが乱れたのは寧波 - 温州間の路線で、一部の列車は事故現場がある永嘉 - 温州南間で停止した。 発生は、午後から夜にかけてとみられ、乗客の話として 1 - 2 時間、停止したと伝えた。

上海の新聞晨報など複数のメディアは、事故現場に近い永嘉駅に約 2 時間停止した列車の乗客の話として、「車掌から『前方の信号がともっていない』と説明があった」と伝えた。 別の列車の乗客は「車内では何の説明もなく、謝罪もなかった」などと憤っている人もいたという。 同日午後から夜にかけ、少なくとも十数本の高速鉄道に大幅な遅れが出たとみられる。 (asahi = 8-2-11)


中国「プログラムに重大欠陥」 高速鉄道 ATP 作動せず

中国浙江省温州市での高速鉄道の追突脱線事故で、鉄道省の責任者は 29 日、列車運行センターのデータ収集装置のプログラムソフト設計に重大な欠陥があり、後ろから来た列車に走行可能の信号を伝えたため、その列車の自動停止システムが働かなかったと語った。

国営新華社通信(電子版)が 30 日、伝えた。 高速鉄道車両に必ず備わる、車間を一定の距離に保つ自動列車保護装置 (ATP) の作動状況について、当局が説明したのは初めて。

前にいた列車については、落雷による温州南駅の信号設備の故障で、受け取るデータが不安定になったため、停止した後、ゆっくりと走っていた、と説明している。 一方で、先行すべき列車がダイヤの乱れで後ろを走っていたため、信号の混乱を招いたとして、未熟な管理を認めた。 (asahi = 7-30-11)


遺族への賠償、倍額を提示 中国鉄道事故、死者 40 人に

中国浙江省温州市の高速鉄道事故で、中国鉄道省は 29 日、犠牲者の遺族に、これまでに示した数字の倍近い 91 万 5 千元(1 元は約 12 円)の賠償額を示した。 遺族の不満の大きい賠償問題を早く決着させ、事件の影響の拡大を避ける狙いがあるとみられる。 また国営新華社通信は同日、死者は 40 人になったと伝えた。

新華社通信は賠償の増額について、現地事故対策本部の話として、「遺族の意見に真剣に耳を傾け、法的な論拠を検討した」結果だと伝えた。 ある遺族によると、29 日午前、上海鉄路局温州管区幹部が遺族の宿泊先を訪れて条件を提示。 浙江省の平均年収(2.7 万元)の 20 年分、慰謝料 5 万元、子の養育費など 30 万元を足し上げた数字だとし、「すべての遺族に同じ条件を再提示する」との説明があった。 (asahi = 7-30-11)


信号欠陥伏せたまま点検指示 中国鉄道省、事故数時間後

中国浙江省温州市で 23 日夜に発生した高速鉄道事故で、鉄道省は追突の原因とされる信号の欠陥を事故の直後に把握しながら、公表しないまま、数時間後の 24 日未明に全国の駅に点検を指示していたことがわかった。 中国政府の事故調査チームが同市で 28 日午前に開いた 1 回目の会議で、鉄道省次官が説明した。

事故車両を現場に埋めたことと同様に、都合の悪い情報を伏せたまま身内で処理しようとする同省の隠蔽体質が改めて露呈した。 信号の欠陥についても、上海鉄路局長が同じ会議で報告するまで伏せられていた。 現地で 28 日に記者会見した温家宝(ウェン・チアパオ)首相が事故原因の究明について「全過程を公開する」と語ったのを受け、同日深夜になって会議の場にいた国営新華社通信が、昼間の報道よりも詳しい内容を伝えた。 (asahi = 7-29-11)


温首相、事故現場で異例の会見 「調査すべて公開」

中国の温家宝(ウェン・チアパオ)首相は 28 日、浙江省温州市の高速鉄道事故の現場で記者会見し、事故原因や対応などで「民衆が疑問を呈している」と認め、「調査のすべてを公開、透明を原則とし、社会の監督のもとで進めなければならない」と述べた。 中国の国家指導者が自然災害ではない現場に入り、会見に応じるのは異例。 内外で高まる不信に政権内で危機感が高まっている表れといえる。 温首相は同日午前に現地入りし、遺族らを慰問した。

外国メディアを含む 200 人近い記者が集まった会見で、温首相は「安全を失えば、信頼も失う」とし、「(発展が)早ければいいのではなく、質や効率などを考慮し、何より安全を最優先させる」と強調。 急ピッチで進めてきた高速鉄道網の整備を見直す可能性を示唆した。

「人災なのか」との問いには「調査の結果が出てから」とかわしたが、「歴史の検証に堪えうる結論を出す。 腐敗問題があれば、法に基づいて対処し、手加減はしない。」と厳しい姿勢をみせた。 元鉄道相などの汚職が相次ぐ鉄道省を強く批判し、政府全体への不信の拡大を防ぐ狙いもある。 賠償についても「家族の心情にあう形が必要」とし、犠牲者に配慮を示した。 (asahi = 7-29-11)


中国鉄道事故、信号に欠陥 当局、人災の可能性認める

中国浙江省温州市の高速鉄道事故の原因について、安路生・上海鉄路局長は 28 日午前、現時点の調査結果として、温州南駅の信号設備の設計に重大な欠陥があったとの見方を明らかにした。 落雷により信号に故障が発生、前を走る列車に「赤」信号を送り、後ろの列車には停止の信号が届かなかったうえ、運行指令担当も衝突防止の警告を発信しなかった、と追突した原因を説明した。

落雷という「天災」を強調してきた当局が「人災」の可能性を認めたのは初めて。 中国中央テレビが、温州市で同日午前 8 時から開かれた事故調査チームに有識者を加えた最初の全体会議での発言として伝えた。 中国メディアによると、追突された列車の運転士は「指示を受けて停止した」と話しており、信号の誤作動で前の列車が止まっているにもかかわらず、後ろの列車が突っ込んだ可能性がある。

この信号を設計した北京の企業「北京全路通信信号研究設計院有限公司」は 27 日付で「心からおわびしたい」と謝罪し、「調査に協力し、受けるべき処罰は受ける」とする声明を出していた。 中国メディアによると、同社の信号は北京 - 上海など全国の高速鉄道網に採用されている。 (asahi = 7-28-11)


中国鉄道事故、温家宝首相現地入り 批判高まりに危機感

中国の温家宝(ウェン・チアパオ)首相が 28 日午前、高速鉄道の脱線事故で 200 人以上が死傷した浙江省温州入りした。 事故原因の公表が遅れるなど事故後の対応に遺族や世論の批判が高まっており、国家指導者が現地入りし、直接遺族に原因究明などを約束するとみられる。

今回の脱線事故で国家指導者が現地入りしたのは初めて。 事故発生から 5 日後に突然、温首相が現地入りしたことは、中国政府内でも危機感が高まっている表れといえる。 温州市政府幹部によると、温首相は事故現場を視察し、その後、遺族と対面するという。 温首相はこれまで四川大地震などの重大災害や事件の際にも現地入りし、時には遺族の前で涙を流して政府批判が高まるのを抑えてきた。 (asahi = 7-28-11)


追突された運転士「停止を指示された」 中国鉄道事故

中国高速鉄道事故で、追突された列車の運転士が乗客に対して、停止は運行指令担当者からの指示との認識を示していたと、中国誌「南都週刊(電子版)」が 27 日、報じた。

同誌によると、運転士は「走るべきだったが、止まれと言われた」と語ったという。 鉄道省は事故直後から「落雷による設備故障」を理由にしてきたが、運転士の話から、指示系統に乱れが出ていた可能性がある。 何らかの理由で列車を自動に停止させる装置が作動していなかっただけでなく、人為的なミスを裏付ける証言として、被害者たちも注目している。

「無人運転が可能なほど自動化している(日本の技術者)」とされる高速鉄道車両の運行が、自動ではなく、ある時点から運行指令担当者による人為的な指示に切り替わっていたこともうかがえる。 (asahi = 7-27-11)


中国高速鉄道事故「人災だ」 遺族ら 100 人、駅で抗議

中国浙江省温州の高速鉄道事故の遺族ら約 100 人が 27 日午前、高速鉄道専用の温州南駅に向けてデモ行進した。 「事故は天災ではない。 真相を明らかにせよ。」と訴え、駅のホールで座り込んで抗議をした。

兄を亡くした男性 (34) は「政府は高速鉄道を外国に売って商売しようとしている。 だから事故原因を天災にしようとしている。」と批判。 夫を亡くした女性 (31) は「雷が落ちただけでこんな重大事故になるのか。 絶対に信じない。 人災だ。」と泣き崩れ、真相究明を訴えた。

一方、中国最高人民検察院(最高検)の責任者は 27 日、国務院(政府)が設けた事故調査チームに担当者を派遣したことを明らかにした。 国営新華社通信が同日、伝えた。 派遣したのは運輸・鉄道部門に加えて汚職の担当者。 事故車両を埋めるなど事故後の対応をめぐり批判が高まるなか、胡錦濤(フー・チンタオ)政権が調査の「客観性」に腐心している様子がうかがえる。 (asahi = 7-27-11)


早く賠償受け入れれば奨励金 中国列車事故、遺族反発

中国浙江省温州の高速鉄道事故で、鉄道省などは 26 日、犠牲者の遺族に賠償することを決め、一部が 50 万元(約 625 万円)で合意したと公表した。 早期に賠償を受け入れた場合の「奨励金」を含んだ額だという。 奨励金に反発の声も上がっており、ほかの遺族が受け入れるかは不透明だ。

23 日夜の脱線事故で親族が犠牲になった遺族の男性が、火葬場で顔を真っ赤にして声をあららげた。 「人が死んで、奨励金とは何事だ。 商売の話をしているんじゃない。」 遺族の一人が 50 万元の賠償金を受け取ると報じられたが、短期間のうちに政府の賠償案にサインすれば金額が加算されるとの記述があった。

政府の賠償案に合意した林エン(エンは品の口がそれぞれ火)さんの遺族によると、政府側に「通常の鉄道事故だと賠償は 15 万元だが、今回は一律に 20 万元を上乗せする」と説明された。 さらに列車事故保険の 2 万元や埋葬費を加え、50 万元との差額を奨励金として支給すると言われたという。 遺族は「政府は時間と人員を節約し、遺族の問題を早期に解決しようとしているのだと思った」と話す。 (asahi = 7-26-11)


埋めた運転席掘り返し 脱線車両、一転調査 隠滅批判で

中国浙江省温州の高速鉄道事故で、中国政府の事故調査チームは、現場に残されていた事故車両を詳しく調べることを決め、26 日朝までに搬出を始めた。 また、現場近くの穴に投棄した運転席部分のがれきも掘り出した。 事故処理を巡る批判を受け、当局が方針を転換した可能性がある。

当局は 23 日夜の脱線事故の翌朝、高速で前の列車に激突した「和諧号」 CRH2 型車両の運転席を現場そばの野菜畑に掘った穴に捨て、重機のアームで破壊。 脱線したほかの 5 両の一部も25日に破壊するなどして、現場に放置していた。

運転席を埋めたことについて、鉄道省はこれまでに「作業現場の場所を確保するため」と説明。 しかし、事故の原因となったとみられる列車の運転席を埋めたことから、インターネット上では「証拠隠滅だ」などと批判が噴出していた。 (asahi = 7-26-11)


高速鉄道また止まる 北京 - 上海間、電力設備が故障

北京と上海を結ぶ高速鉄道の安徽省定遠駅付近で 25 日午後 5 時半ごろ、列車に電力を供給する設備が突然故障し、緊急停止した。 20 本余りの列車に 3 時間余りの遅れが出た。 乗客にけがはない。 上海鉄路局によると、現場付近は当時、暴風雨で、電力供給設備の部品の一部が外れ、停電してしまったという。

中国各紙が 26 日、伝えた。 浙江省温州市での大事故の直後だけに、高速鉄道の安全性を問う声が高まっている。 鉄道省は 9 月末まで特別に安全検査を実施する。 冷房が切れた車内に閉じこめられた乗客の不満が爆発。 上海駅などでは地下鉄の夜間運行やバスやタクシーを手配して対応したという。 (北京 = 吉岡桂子、asahi = 7-26-11)


中国鉄道事故、死者 39 人に 1 日半で再開、不安の声も

中国高速鉄道の追突・脱線事故は、不通になっていた浙江省温州南 - 永嘉区間で 25 日午前、運転が再開した。 事故から 1 日半、詳細な事故原因がわからない段階での再開に、中には不安の声も聞かれた。 国営新華社通信によると、死者は 39 人となった。 高架上の壁に車両が衝突した場所は、コンクリートが崩れたまま。 高架下には、脱線したうち 5 両の残骸が放置されている。

25 日午前 7 時ごろ、事故後初めて、現場を高速鉄道「和諧号」が通過した。 地元の男性住民によると、「人が歩くような速度だった」という。 午前 9 時半には国営新華社通信も「ほぼ平常通りに戻った」と回復宣言をした。 温州南駅から高速鉄道でアモイに行く男性は「脱線事故の原因は落雷。 ニュースで見た。」 浙江省杭州へ行く女性は「運行再開は政府が安全と判断したということ。」 多くは政府発表を信用しているようだった。 (asahi = 7-25-11)


居眠り? ATC 切る? 中国鉄道事故、人災疑う声

なぜ、停車中の列車に後続列車が突っ込んだのか - -。 中国高速鉄道の脱線落下事故で、中国当局は落雷による「天災」を強調しているが、管理や運行のミスによる「人災」を疑う声も高まっている。 最大の謎は、ATC (自動列車制御装置)がなぜ作動しなかったのか。 前方列車との間隔などの異常を察知し、自動的に車両を減速、停止させる仕組みだ。

中国鉄道省は「落雷が故障を引き起こした(王勇平報道官)」と強調するが、国内外の専門家は「鉄道には避雷装置があり、雷を逃がす仕組みになっている(香港理工大学の盧覚強教官)」と首をひねる。 避雷装置が機能しなければ「中国は平原を走る路線が多く、落雷の危険は常にある。 システムを改善しなければ同様の事故が起こる。(盧教官)」という。

日本では、ATC が故障すれば一帯の列車はすべて止まる。 日本政府の高官からは「ATC を切って手動で走っていたのではないか」との見方すら出る。

当日のダイヤの乱れが注目されている。 時刻表だと、追突した D301 号が温州南駅に到着するのは午後 7 時 42 分。 追突された D3115 号より 15 分早い予定だ。 D301 号は本来、D3115 号の前を走るはずだったとみられる。 遅れを取り戻すため、通常と異なる運行を迫られていた可能性がある。

乗客の証言で、D301 号は減速しないまま突っ込んだ疑いが強まっている。 信号が故障していたにしても、異常を察知できなかったのか。 香港メディアからは「運転手は居眠りをしていたのではないか(明報)」との声さえ出始めた。 (asahi = 7-25-11)


中国高速鉄道が再開 鉄道省「技術には自信」

中国浙江省温州市の高速鉄道の追突・脱線事故を受け、鉄道省の王勇平報道官は 24 日深夜、現地で初めて会見。 中国の高速鉄道は「開業から日が浅く、安全面を含む多くの新たな試練に直面している」と認めながらも「技術には依然として自信がある。 先進的だ。」と強気な姿勢を示した。

王氏は「事故は特殊な原因がもたらした」と述べたが、詳細については「(政府が設けた)事故調査グループが後日発表する」と言及を避けた。 中国共産党機関紙人民日報のネット版などが 25 日、伝えた。 事故から 26 時間余り過ぎての会見に地元メディアから批判が出ている。

事故現場に事故車両を埋めようとしていたことに「証拠隠滅」の疑いがかけられているが、王氏は「鉄道省が決めたことではない。 私も現地で知った。」とし、「地面が泥沼だったので作業をやりやすくするための応急措置だった、と聞いている」と釈明した。

また、死者は 35 人、けが人は 192 人に上ると発表。 国営新華社通信による「新たに 8 人の遺体が発見され、死者は計 43 人」とする報道を修正した。 けが人の数も減らした。 また脱線車両は 8 両で、このうち追突した列車の 4 両が高架から転落したことも明らかにした。 国営新華社通信によると、25 日午前、事故の処理で停止していた区間の運行が基本的に正常に戻ったという。 (北京 = 吉岡桂子、asahi = 7-25-11)


事故車両の運転席、当局が現場の穴に埋める 中国脱線

中国浙江省で 23 日夜に起きた高速鉄道の追突・脱線事故から一夜明けた 24 日早朝、中国当局は、追突したとみられる車両の運転席部分を、現場に掘った穴に埋めてしまった。 事故から約半日後の 24 日午前 4 時半過ぎ、現場に入った記者が一部始終を目撃した。

夜明け前。 現場では、落下した 1 両の車体が、一部は地面に突き刺さり、高架に寄りかかるように立っていた。 わきの地面の上では、追突した後続列車とみられる先頭車両が、真っ二つになっていた。 切断部分は鉄板や部品がめくれ、後ろ半分は原形をとどめていなかった。

空が明るくなり始めた午前 6 時ごろ、7 台のショベルカーがすぐ横の野菜畑に穴を掘り始めた。 深さ 4 - 5 メートル、幅も約 20 メートルと大きい。 午前 7 時半過ぎ、ショベルカーがアームを振り下ろし、大破した先頭車両を砕き始めた。 計器が詰まっている運転席も壊した。 そして残骸を、廃棄物のように穴の中に押しやってしまった。 (温州 = 奥寺淳、asahi = 7-25-11)


中国の高速列車車両事故 … 現場近く、別列車も故障で停車していた

浙江省温州市内で 23 日午後 8 時 27 分、高速鉄道車両 2 列車が追突事故を起こし、一部車両が橋から落下した事故で、現場近くで別の列車が落雷による故障で運転できなくなっていたことが分かった。 同列車の乗客約 1,000 人は全員無事で、徒歩で温州南駅に到着した。 中国新聞社が報じた。

落雷による故障で運行できなくなったのは、アモイ(福建省)発・杭州(浙江省)行きの D3212 列車。 同じく高速鉄道車両で 16 両編成。 乗客約 1,000 人が乗っていた。 午後 8 時ごろに車両に落雷し、電気系統が故障して速度を落とし、動けなくなった。 追突事故を起こした 2 列車とは反対方向に向う列車で、事故現場から約 5 キロメートルの場所で止まった。

当初は予備電源により保たれていた照明も午後 10 時ごろには消え、車内は真っ暗になった。 ほとんどの乗客が「下車させろ」と求めはじめ、乗務員は、駆けつけた警察官と乗客を保護しながら線路上を歩いて温州南駅に向うことを決めた。 乗客の 1 人によると、午後 11 時半ごろに、事故現場を歩いて通り過ぎたという。 D3212 列車は遅い時間帯の便で、後続列車はなかった。 (サーチナ = 7-24-11)


中国の脱線事故、死者 43 人に 共産党政権に衝撃

中国浙江省温州市で 23 日午後 8 時 38 分(日本時間午後 9 時 38 分)、停電で緊急停車していた同省杭州発福建省福州行き高速鉄道 D3115 号に北京南発・福州行きの D301 号が追突した。 各 16 両編成で、合計 6 両が脱線、うち追突した 4 両が高架橋から落下した。 合計千数百人とみられる乗客のうち、外国籍 2 人を含む 43 人が死亡、けが人は 210 人を超えた。

国営新華社通信などが 24 日、伝えた。 在上海日本総領事館によると、死傷者に日本人は含まれていない。 現地メディアによると、24 日夕方、4 歳の女児が事故車両から救出された。

国家の威信をかけて建設し、最高速度や営業距離で世界一を誇る高速鉄道で多数の死傷者を出す事故が起き、共産党政権に大きな衝撃を与えている。 胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席は 24 日、調査と被害者の慰問のため、張徳江副首相を現地に派遣した。 (asahi = 7-24-11)


中国高速鉄道が脱線、2 両が川に 浙江省

中国国営新華社通信によると、中国の高速鉄道車両が 23 日午後 8 時 34 分、浙江省温州付近で脱線し、2 両が橋から川に落ちた。 消防隊が救助を始めている。 死傷者の有無などは不明。

インターネット上に掲載された写真によると、川に落ちて横転し、車両が分断されたり、つぶれたりしている。 橋からぶら下がったままの車両もある。 この列車は、同省杭州を午後 4 時 36 分に出発し、740 キロ離れた福建省福州に向かっていた。 1 両の定員は約 100 人という。 中国の高速鉄道は日欧などから技術を購入して独自に開発した。 先月開業した北京 - 上海高速鉄道では緊急停止を迫られる故障が続いていた。 (北京 = 吉岡桂子、asahi = 7-23-11)


開業間もない北京上海高速鉄道が雷雨で故障 19 本遅れ

中国で全面開通したばかりの北京と上海を結ぶ高速鉄道で 10 日午後 6 時ごろ、山東省で発生した雷雨によって電力装置の故障が起き、北京発上海行き列車が緊急停車するなど、19 本に 2 時間近い遅れが出た。 国営新華社通信が伝えた。

停電で車内は蒸し風呂のようになり、怒った乗客が乗務員に激しく詰め寄る場面もあった、とも伝えている。 北京 - 上海間は、中国共産党創立 90 年の前日にあたる 6 月 30 日に開業した。 インターネット上には、「中国の特色ある面子工程」できちんと試運転をしなかったのではないか、などと批判する意見も出ている。 (北京 = 吉岡桂子、asahi = 7-11-11)


北京 - 上海間 4 時間 48 分 中国の高速鉄道、6 月末開業

北京と上海を結ぶ高速鉄道が 6 月末に開業する。 最高時速は 300 キロで、1,318 キロを最短 4 時間 48 分で結ぶ。 着工から 3 年で、日本の新幹線網の約半分の距離の営業にこぎつけた。 7 月 1 日の中国共産党創設 90 年の直前に首都から結成の地まで、胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席の政治スローガンを名に持つ「和諧(わかい=調和)」号を走らせ、国威発揚も狙う。

中国鉄道省が 13 日開いた胡亜東次官らの記者会見によると、時速は 300 キロと 250 キロの 2 種類あり、運賃は 410 - 1,750 元(約 5 千 - 2 万 2 千円)。 飛行機のほぼ倍の時間がかかるが、初めて導入されたビジネスクラス(一列 3 席)の場合、正規の航空料金(エコノミー)より 5 千円ほど高い。

胡次官は会見で、地震を感知し、列車を減速または停止させるシステムを導入するなど安全対策に力を入れていることを説明し、「世界最長路線」、「世界一流の技術」を強調した。 (asahi = 6-13-11)


中国高速鉄道スピードダウン 最高 300 キロ、安全重視

中国鉄道省は 7 月のダイヤ見直しに伴い、高速鉄道の最高速度を時速 350 キロから 300 キロに引き下げる方針を決めた。 盛光祖鉄道相が 16 日までに、中国共産党機関紙人民日報など中国メディアに明らかにした。 理由については「より安全に余裕ができる」などと説明している。 中国はこれまで、日欧などの技術を導入して開発した高速鉄道のスピードアップを急いでいた。 しかし、安全性への懸念や、運賃の高さへの批判が高まっていた。

6 月末に開通予定の北京 - 上海間の高速鉄道(約 1,318 キロ)では、営業運転での最高時速が 380 キロに設定されるとも言われていた。 この路線では最高 300 キロと 250 キロの列車を運行し、運賃も 2 通り設定するという。 (吉岡桂子、asahi = 4-16-11)

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