コレ推し! 加賀の潜戸 松江市 雄大な洞窟に神仏融合

日本海に面する島根半島北部の海岸に、雄大かつ神秘的な洞窟「加賀の潜戸(かかのくけど)」が広がっている。 国の名勝と天然記念物に指定され、大山隠岐国立公園の一部だ。 さらに昨年末、潜戸を含む「島根半島・宍道湖中海」が日本ジオパークに認定された。 ジオパークとは「大地の公園」の意味で、貴重な地形や地質、文化の遺産を保護しながら教育や観光に生かしている。

この潜戸を巡る遊覧船に乗ろうと、松江市中心部から車で約 20 分の「マリンプラザしまね(同市島根町加賀)」を訪ねた。 その 2 階ではジオパーク全体を紹介する新たな展示が 5 月 13 日に完成予定だ。 船乗り場の近くでは親子連れが釣りに興じている。 神話や地質の解説を聞きながら約 50 分の遊覧を楽しむ船は 3 月から 11 月にかけ、1 日 8 便ある。 チケットを買い、ライフジャケットを身につけて屋根の付いた白い「なぎさ号」に乗り込む。 窓はなく、晴れた日には海を渡る風と水しぶきが気持ちいい。

間もなく、加賀港の正面に見える洞穴「旧潜戸」の桟橋に着いた。 「ここは、幼くして命を落とした子どもの魂が集まる場になっています。」 上陸し、階段を上ってトンネルをくぐると小さな湾に出た。 「賽の磧(さいのかわら)」と呼ばれる場所で、子どもたちの霊が積んだとされる石の塔がある。 その奥には子どもたちの魂を供養する地蔵がいくつも並んでいた。 鳥取県境港市出身の漫画家、水木しげるもここを訪れたという。

次は「新潜戸」だ。 「出雲国風土記」に、神様が金色の矢を射ったとの伝承が残る。 船は幅の狭い入り口をそろそろと進む。 洞窟の天井から水滴が落ちてくる。 「これは中に入るための清めの水です。」 ひんやりとしている。 神社の名残を示す鳥居があった。 洞窟を出ると、数百メートル先の「的島」まで一直線に断崖に穴が空いている光景を目にする。 的島の穴は、神様が射った矢が開けたとの伝承がある。 地蔵の並ぶ旧潜戸は「仏潜戸」、神話の伝わる新潜戸は「神潜戸」とも呼ばれる。

「なぎさ号」を降りると、まるで異世界から戻ってきたような気持ちだ。 大地の運動のダイナミックさ、そして祈りと神話に満ちた静謐さ。 とても豊かな旅だった。 (根岸愛実、mainichi = 4-26-18)

メモ : 「マリンプラザしまね」までは、JR R松江駅からバスを乗り継ぎ約 40 分。 「加賀の潜戸」を巡る遊覧船は、大人 1,500 円(小学生 700 円)。 遊覧船には事前予約制の「多古の七つ穴コース」もあり、約 80 分かけ、加賀の潜戸に加えて東側の多古鼻も巡る。 1 組 6 人以上から運行し、前日まで予約可能。 大人 2,000 円(小学生 1,000 円)、15 人以上で 1 人 1,800 円。


ボタン、咲き誇る 10 万輪、見ごろに 松江・由志園

松江市八束町波入の由志園でボタンの花が見ごろを迎えている。 約 250 品種、10 万輪のボタンが栽培され、ピンクや紫、黄と色鮮やか。 今月下旬からゴールデンウイークが 1 年で最も美しく咲き誇る時期という。 佐賀市から夫と訪れた女性 (62) は「ホテルでパンフレットを見た。 想像以上にきれいな花で驚いた。」と話した。

由志園では 29 日から 5 月 6 日まで、池に約 3 万輪のボタンを浮かべるイベント「日本一の池泉牡丹(ちせんぼたん)」を開く。 午前 9 時から午後 5 時(ゴールデンウイーク期間は午後 6 時)まで。 年中無休。大人 800 円。 (鈴木周、mainichi = 4-24-18)


各地で真夏日、島根で 32.1 度 暑さ続く見込み

日本列島は 21 日、高気圧に覆われて各地で晴天が広がり、気温が 30 度以上の「真夏日」となった地点も続出した。 気象庁によると、最も気温が高かったのは島根県川本町の 32.1 度。 兵庫県豊岡市、宮城県丸森町ではそれぞれ 31.8 度を観測した。 東京都千代田区は 26.0 度、名古屋市は 26.9 度、大阪市は 25.9 度で、いずれも 25 度以上の「夏日」となった。

千葉県船橋市の「ふなばし三番瀬海浜公園」では、潮干狩りを楽しむ家族連れたちでにぎわった。 子どもたちは、熊手でアサリを掘り出しては、歓声を上げていた。 ふなばし三番瀬海浜公園の潮干狩りは 6 月 17 日まで。問い合わせは同園 (047・435・0828) まで。 22 日も晴れる地点が多く、気温は各地で平年より高くなる見込み。 首都圏でも 30 度を超える可能性があり、気象庁は熱中症に注意するよう呼びかけている。 (asahi = 4-21-18)


世界遺産、石見銀山の公開再開 島根・大田

島根県西部で 9 日発生した地震により、公開を中止していた世界遺産・石見銀山遺跡(同県大田市)の坑道跡が 20 日、公開を再開した。 石見銀山は神社の石垣など一部が損壊したが、主要観光スポットの坑道跡は異常ないと確認され、来場者は戦国時代から江戸時代に多くの銀を産出した歴史の現場を味わった。 二つの坑道跡のうち、毎日見学できる「龍源寺間歩(まぶ)」を家族で訪ねた宇都宮市の宇塚清司さん (75) は「足尾銅山は何回も入ったが、ここもぜひ見たかった」と話した。 もう一方の「大久保間歩」は従来通り金、土、日曜などのツアー限定公開となる。

最大震度 5 強に見舞われた大田市は 1,753 件の建物被害が報告され、一部損壊が多数を占めるとみられる。 県と市の被災者生活再建支援制度は全壊か大規模半壊のみが対象だが、市は一部損壊の世帯なども支援するため、1 億 7,655 万円を盛り込んだ補正予算案を 19 日可決した。 (mainichi = 4-20-18)

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千棟被害、観光地に打撃 島根県の地震から 1 週間

島根県西部で最大震度 5 強を観測した地震から 16 日で 1 週間。 県によると、大田市や出雲市など県内 4 町で計 9 人がけがをし、大田市では 15 日時点で 998 棟の建物被害が報告された。 観光地の宿泊施設も打撃を受け、休業を余儀なくされたりキャンセルが出たりしている。

被害が大きかった大田市は世界遺産・石見銀山遺跡や温泉地があり、多くの観光客が訪れる地域だ。 遺跡内の温泉津温泉旅館組合に加盟する 9 つの旅館は大きな被害がなく通常営業しているが、5 月 6 日までの予約のうち一時は計 230 人分のキャンセルが出た。 組合長の金崎公一さん (55) は「これだけ大きな地震なので現状を受け止めるしかない。 温泉津は元気ですと地道に発信していく。」と話す。

同市の三瓶山の麓にある三瓶温泉の「湯元旅館」は壁が崩落し、営業再開のめどは立っていない。 旅館の小谷裕美子さん (79) は「温泉自体は無事だった。 地震に負けず、まずは日帰り温泉として再開したい。」と前を向く。 同市の建物被害は瓦の落下や壁の損傷など、全壊や半壊に至らないものが大半とみられる。 溝口善兵衛知事は「できる限り支援したい」と話し、全半壊を対象にした県の支援金制度の適用範囲を一部損壊にも広げることを視野に、市と協議を進める。

中国地方 5 県の災害協定に基づき、鳥取県倉吉市は、2016 年に同県中部で震度 6 弱を観測した地震の復旧業務に関わった職員 3 人を、応援のため大田市に派遣した。 (kyodo = 4-15-18)

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島根震度 5 強で 4 人けが 鳥居倒壊や土砂崩れ、断水も

島根県大田市を中心に被害が相次いだ。 骨折をしたり落下物に当たったりしてケガをした人は、午前 5 時 50 分現在、計 4 人に上る。 住宅や店舗の窓ガラスが割れたり、土砂崩れが起きたりして道路も塞がれている。 大田市消防によると、同市内の男性 (17) が地震でベッドから転落し、右足を骨折した疑いがあるため救急搬送された。 同市大田町に住む男性 (58) は、棚から落ちてきたラジオカセットで頭を打つ軽いけが。 同市静間町の 80 代女性は地震の揺れで胸の痛みを訴え、救急搬送された。 同市ではほかに、ドアに顔をぶつけてケガをした人もいるという。

島根県災害対策本部によると、同市大田町の市立病院で、屋上の水槽に亀裂が入り、断水。 暖房も使えなくなっているという。 同市に対して給水車の派遣を要請している。 同市久手町波根西の苅田神社の鳥居が倒れ道路を塞いでいる。 大田署などによると、市内各所で住宅や店舗のガラスが割れる被害も出ている。 同市三瓶町の三瓶山の周回道路では、直径約 1 メートルの落石があり、片側通行になっているという。 午前 4 時 50 分現在の同市のまとめによると、道路の隆起・崩壊などが 23 件。 建物のひび割れや壁崩壊などが 16 件。 ライフラインも影響を受け、水道管破裂が 23 件あり、108 戸で断水している。

市は 50 カ所の避難所を開設し、計 171 人が避難している。 川本署によると、大田市の隣の美郷町では、同町小松地の明光寺の境内で石垣が崩れ、縦 30 センチ、横 70 センチ、高さ 50 センチの岩が落ちた。 町枦谷(かたらがい)の町道で土砂崩れがあり、全面通行止め。 同町上川戸の町道でも土砂崩れがあり、片側交互通行になっている。 国土交通省三次河川国道事務所によると、尾道松江線の三刀屋木次 IC - 高野 IC 間が地震による安全確認のため、通行止めにしたが、午前 7 時、解除した。 中国電力島根支社によると、大田市内で最大約 100 戸で停電したが、午前 5 時 2 分までに復旧した。島根原発に影響はないという。 (市野塊、内田快、asahi = 4-9-18)

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島根県大田市で震度 5 強 M6.1、断続的に揺れ続く

9 日午前 1 時 32 分ごろ、島根県西部を震源とする最大震度 5 強の地震があり、中国地方を中心に広い範囲で揺れを観測した。 気象庁によると、震源の深さは 12 キロ、地震の規模を示すマグニチュードは 6.1 と推定される。 この地震による津波の心配はないという。 震度 5 強を観測したのは島根県大田市。 このほか、同県の出雲市や雲南市などで震度 5 弱、松江市、岡山県倉敷市、鳥取県米子市、広島県三次市、愛媛県今治市などで震度 4 を観測した。 その後も島根県西部では 9 日早朝までに、最大震度 4 を4度観測するなど断続的に揺れが続いた。 (asahi = 4-9-18)

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山陰に「ひずみ集中帯」存在か 島根地震、専門家が指摘

島根県は大地震が少ない地域だが、マグニチュード (M) 5 - 6 規模の地震は過去にたびたび起きている。 島根大の向吉秀樹助教(構造地質学)によると、今回の震源を含む同県大田市付近から広島県三次市にかけてのエリアは地震活動が比較的活発で、M5 以上の地震が 1950 年以降に 10 回以上起きている。

今回の地震の震源付近には明確な活断層はないが、京都大防災研究所の西村卓也准教授(測地学)は「山陰のひずみ集中帯」の存在を指摘する。 2011 年の東日本大震災以降、山陰地方の日本海側は、瀬戸内海側に対して年に 5、6 ミリ東にずれ動いている。 兵庫県北部から今回の震源付近にかけて陸側プレート内部のひずみが集中し、地殻の浅いところで地震が起こりやすいという。 2000 年には鳥取県西部地震 (M7.3)、16 年には鳥取県中部地方の地震 (M6.6) が起きている。

気象庁によると、今回の震源の周辺では、1 週間ほどの間に同程度の大きさの地震が繰り返されるケースが 1930 年以降、4 回確認されている。 西村さんは「山陰地方の地震は続発する癖があるので、しばらくは注意した方が良い」と話す。 今回、強い揺れが起きたことについて、鳥取大の香川敬生(たかお)教授(強震動)は「人が多く住む日本海側の平野は、堆積(たいせき)層が厚く揺れやすい」と分析している。 (asahi = 4-9-18)


ディスカウントストア PLANT、島根・出雲に新店 19 年春開店

大型ディスカウントストアを展開する PLANT は、2019 年春に島根県出雲市に新店をオープンさせると発表した。 同県内での出店は 2 店舗目、全体では 25 店舗目になる。 売り場面積は約 7,800 平方メートルで同社としては中型の店舗となる。 同社は郊外への出店が中心だが、出雲店は JR 出雲市駅に近く、高齢者などの交通弱者の集客も見込んでいる。 21 年 9 月期までの中期経営計画で、新店を 8 店舗設置する計画だ。 (nikkei = 4-18-18)


春の風物詩 バイモが開花 4 月中旬まで見ごろ 島根

奈良時代の地誌「出雲国風土記」にも登場する春の花「バイモ」が、松江市大庭町の「県立八雲立つ風土記の丘」の植物園でかれんな花を咲かせている。 今月中旬まで楽しめるという。 植物園は入場無料。

バイモはユリ科の多年草で、つり鐘状の淡い黄緑色の花を下向きに咲かせる。 花の直径は 3 センチほど。 敷地内の 3 カ所に合計 40 - 50 株植えられている。 植物園では、出雲国風土記に登場する植物が、約 80 種類栽培されているという。 友人と 3 人で植物園を訪れた松江市の 60 代女性は「バイモは初めて見たけど、優しい色合いでかわいい。 春を感じますね。」と顔をほころばせた。 (浪間新太、asahi = 4-7-18)


鳥取空港は「密室」だった!? 中国人に大人気の理由 「天国じゃないか …」、「これは行かねば!」

4 月 3 日、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で、鳥取県鳥取市にある「鳥取砂丘コナン空港」の様子が紹介され、多くの中国のネットユーザーが注目している。 日本の情報を紹介している微博アカウントは 3 日、「鳥取空港はコナン空港という別名を持っている。 この空港にやってくると、みんな外に出られなくなってしまう」とした上で、同空港内部の写真を多数掲載した。

壁に飾られた大きな原画、到着口で利用客たちを出迎えてくれるイラストやモニュメント、大型のパネル型ゲームコーナー、登場する人物や道具の解説パネル、コナンになって写真が取れる記念撮影台、そして土産物店にならぶたくさんのグッズなど、まさに「鳥取砂丘コナン空港」という名の通りに空港内の至る場所に「名探偵コナン」のエッセンスが散りばめられていることがうかがえる。

「名探偵コナン」は中国でも非常に人気の高いアニメ作品の一つ。 中国のネットユーザーからは「これはとてもおもしろそう」、「これは行かねば!」、「コナンの像を持って帰りたい」、「次日本に行くときは必ず鳥取に行こう」、「わあ … ここに住みたい」、「なんということだ … 天国じゃないか …」、「羨ましい」などのコメントが寄せられた。 また、「これは本当に外に出られなくなる」といった声や、「なんだ、鳥取空港は『密室』だったのか」とユーモラスなコメントを残すユーザーもいた。 現在同空港を発着する航空便は、全日空の羽田便のみ。 中国を始めとする国際便は飛んでいないため、中国からの直行便が就航していないことを嘆く声も一部で見られた。 (RecordChina = 4-6-18)


鳥取県のイメージ 「鳥取砂丘」 7 年連続 1 位

鳥取県は、県外在住者が鳥取に抱くイメージについて尋ねた調査の結果を公表した。 鳥取から連想するものとして、鳥取砂丘を選んだ人が約 8 割と、7 年連続 1 位。 「特にない」、「わからない」と答える割合は年々減少しているものの、砂丘以外で連想するものが無いとした人が 24.9% おり、県は認知度の高いそのほかの観光地や特産品などを PR していく方針だ。 調査は 2011 年から実施。 今回は、都市圏など全国 14 都府県の男女 5,400 人を対象にした。

今回初めて、砂丘を選択肢から除いて連想するものを尋ねる質問も設けた。 「特にない・わからない」が突出し、次いで二十世紀梨 (14.1%) や「スターバックスコーヒー (5.9%)」が挙がった。 特産物について聞いたところ、二十世紀梨 (61.8%)、ラッキョウ (30.6%)、カニ (25.8%) が上位を占めた。

見聞きしたことのある鳥取の話題(複数選択式)では、15 年に全国で最後に出店したスタバや、スタバに対抗したサービスで注目を集めた「すなば珈琲(コーヒー)」が 4 割以上で 1 位。 17 年秋に砂丘でイベントが開かれたスマートフォンアプリ「ポケモン GO」の話題も、3 割以上が「聞いたことがある」と回答した。 今回の調査で加えた項目では、美しい星空を PR する「星取県」への改名 (6.9%)、「第 11 回全国和牛能力共進会」で肉質日本一を獲得 (4.2%) だった。 県は今後、話題性のある催しやキャンペーンを積極的に打ち出し、テレビやインターネットを通じた情報発信を強化したいとしている。 (小野まなみ、mainichi = 4-6-18)


(島根)県立美術館改装 ショップ広く、子ども図書室も

宍道湖畔にたたずむ県立美術館(松江市袖師町)が、グッズを販売するショップを改装したり、子ども向けライブラリーや授乳室を新設したりして、4 日に式典を開いた。 担当者は「子どもから大人までじっくり楽しめる美術館を目指す」と話している。 新たなミュージアムショップは、1 階正面入り口近くから企画展示室近くに移し、面積も約 32 平方メートルから約 85 平方メートルと 2.5 倍以上に。 白を基調とした開放的なデザインで、オリジナル商品や企画展に合わせた商品などを販売する。

これまでショップのあった場所には、キッズライブラリーを新設、近くに授乳室も設けた。 「小さな子と待機できるスペースが欲しい」との来館者の声に応えた。 絵本や子ども向け美術図書約 500 冊を備える。 例えば、両親の片方が子どもと図書を見ている間、もう片方がゆっくりと展覧会を回ることができる。

窓から宍道湖の夕日が楽しめる 1 階ロビーの照明も新しくなり、湖と調和するよう日中は白色、夕暮れ時にはオレンジ色に調光することもできる。 宍道湖側に新たに「湖岸出入り口」を設け、湖岸と館内との往来がしやすくなった。 国の交付金を含め約 1 億 9,300 万円で整備した。 式典では、長谷川三郎館長や「県民代表」の県観光キャラ「しまねっこ」らがテープカットで祝った。 (奥平真也、asahi = 4-5-18)


ラストランから 3 時間で … 三江線、ウェブ地図から削除

3 月 31 日に運行を終えた JR 三江(さんこう)線(108.1 キロ)が 1 日、国土地理院のウェブ地図「地理院地図」から削除された。 ラストランの終了から 3 時間余り。 ネット上では「仕事が早い」と称賛する意見がある一方、さっそく地図上から姿を消したことに寂しさを募らせる人もいる。 島根県江津(ごうつ)市と広島県三次(みよし)市を結ぶ三江線は、山陰の山あいを走り、住民の足として利用されていたが、最近は利用者が減少。 3 月 31 日午後 9 時 51 分、江津駅に到着した列車を最後に運行を終えた。

地図からは、翌 4 月 1 日午前 1 時までに線路と駅名が削除された。 国土地理院によると、高速道路など公共性の高いものは、供用開始や廃止後に速やかに反映しているという。 ただ、運行を終えても、線路自体は残っている。 岡山市に住む鉄道ファンの森慶太さん (27) は「役目を終えた線路だから仕方ないと思うが、地図上から痕跡さえなくなることはファンとしては寂しい気持ちです」と話す。 (石倉徹也、asahi = 4-2-18)

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三江線、88 年の歴史に幕 乗客「感謝の気持ち伝えに」

広島県三次市と島根県江津市を結ぶ JR 三江(さんこう)線(全長 108.1 キロ)が 31 日、ラストランを迎えた。 88 年の歴史に幕が下りる。 最後に走る車両をまぶたに焼き付けようと、駅のホームや沿線には、地元住民や鉄道ファンが詰めかけた。 午前 9 時 20 分過ぎ、三次市の三次駅に列車が入ってくると、迎えた人々から拍手が起きた。 運転士らに花束が贈られ、冨田(とみた)啓二駅長 (57) は「たくさんのお客様にお見送りを受け、三江線は本当に愛されていたと改めて感じました。」

10 時過ぎ、石見川本駅行きの列車が声援を受けながら出発。 ホームには「ありがとう三江線」と書かれた横断幕が掲げられた。 三次市内から訪れた増田穂香(ほのか)さん (9) は「三江線ありがとう」と書いた手作りのプラカードを持ってホームへ。 祖父母のもとへ遊びに行くのに三江線に乗っていた。 「感謝の気持ちを伝えに来ました。 山がきれいに見えたので、なくなるのは寂しいです。」と話した。 (松崎敏朗、asahi = 3-31-18)

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廃線で一転、三江線盛況 観光振興のきっかけ期待

広島県と島根県を結ぶ JR 西日本の三江線では、利用者数の低迷などで 3 月末で廃線となるのを前に鉄道ファンや観光客が殺到し、一転して盛況となっている。 地元では廃線後の観光振興につなげたい考えだ。 昨年 12 月、石見川本駅(島根県川本町)。 定刻の午後 0 時 18 分から少し遅れ、上り列車が姿を現した。 席に座れない乗客もおり、ドアが開くと降車する人の波が途切れず続く。 「春に来たときよりも乗客が多くて驚いた」と、鉄道ファンの大学生、中村遼太郎さん (21) = 東広島市。

駅員の高野朗さん (54) は「2 両で 80 席だが、始発の三次駅で 150 人以上の乗車と聞いている。 多いときは 200 人近いこともある。」と話す。 駅で停車する約 1 時間半を地元 PR につなげようと、川本町観光協会が駅前で開く休憩所「おもてなしサロン」では、昨年 3 月末から「乗車記念切符」を配布。 枚数は 1 万枚を超え、町役場職員も交代で運営を手伝う。

同町まちづくり推進課で代替交通のバス運行計画策定に携わる中島拓也さん (33) は「廃線をきっかけに来ていただき、PR のチャンス。」 バスを活用して観光客増加を目指す沿線市町は、広域連携の取り組みを本格化させた。 中島さんは「旅行ツアーを組むことができれば」と期待を寄せる。 JR 西によると、三江線の 1 キロ当たりの 1 日平均乗客数を示す「輸送密度」は民営化以降、昭和 62 年度の 458 人をピークに減少傾向が続き、平成 25 年度には豪雨被害などもあって過去最低の 44 人に。 その後、28 年 9 月に廃線が決まった。 (sankei = 1-8-18)

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三江線代替 21 日に素案 島根で協議会、バス運賃や本数など

2018 年 4 月 1 日に廃止する JR 三江線について、島根、広島両県や沿線 3 市 3 町などで構成する協議会は 21 日に島根県川本町で会合を開く。 代替するバスの運賃や本数を含めた素案を固める。 備北交通(広島県庄原市)や石見交通(島根県益田市)など運行事業者は決まったが、沿線を含めた既存のバス路線も一体で見直す。 再編案は国土交通省が認定する。

21 日の会合では新たにできる代替バス路線と、沿線近くを通る既存のバス路線とを一体で見直し、利用者の利便性を確保しながら運行事業者にとって事業効率が良い路線を調整して再編案を固める。 具体的な運行ルート、運賃、運行ダイヤも示す。

会合に先行して沿線自治体の一部では 11 月以降、住民説明会で意見などを聞いてきた。 協議会で固めた案は地域公共交通再編実施計画として国土交通省に提出し、2017 年度中に認定を受ける。 並行して三江線の代替交通に必要な手続きを終えて運転手の習熟を図り、バス停の転回場の整備なども進める。 (nikkei = 12-20-17)

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廃線間近の路線、天空の駅に歓声 乗車できないケースも

来年 3 月末で廃線となる JR 三江(さんこう)線(島根県江津市 - 広島県三次市)に乗ろうと観光客が殺到している。 乗客があふれる列車もあり、ゆったり走るローカル線はまるで都会の通勤列車のよう。 JR 西日本では、場合によっては乗車できないケースもあると告知している。

三江線は中国地方最長の川、江の川に沿うように走る。 全長 108.1 キロ。 1930 年に開業し、75 年に全線が通じたが、1 日 1 キロ当たりの平均利用人員を示す輸送密度は、1992 年度の 308 人から 2014 年度に 50 人まで減った。 山間部を走り、災害による影響も受けやすく、JR 西は昨年 9 月に廃線を表明。だが、その直後から乗客が急増。 紅葉シーズンは観光バスなどで駅に乗り付け、短い区間を乗る団体客が増えた。

祝日だった先月 23 日、東京都の弁護士中川学さん (36) は友人と 2 人で、午前 10 時 2 分発の列車に乗るため午前 8 時すぎから三次駅で並んだ。 乗客が殺到していることを知り、早めに並んだという。 2 両編成の車内は発車 30 分前からほぼ満員状態。 中川さんによると、車内の窓は熱気で曇り、再三拭かなければならず、水分を補給するよう車内アナウンスも流れたという。 JR 西米子支社によると、気分が悪くなった乗客 1 人が途中で降車したという。 それでも、地上約 20 メートルにある別名「天空の駅」の宇都井(うづい)駅に着くと歓声が上がり、「予想を超える混みようで驚いたが、みんなでこの路線の最後を惜しむという一体感を感じられた」と中川さんは満足そうに話した。

三次、江津両駅発の列車は普通列車のみで 1 日わずか 5 本ずつ。 全線を最も速い直通列車で約 3 時間半かけて走り、日帰りでは十分楽しめない路線として鉄道ファンには知られる。 (今林弘、asahi = 12-5-17)

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「三江線後」へ短い検討期間 ぬぐえぬ不安 島根

記事コピー (10-14-17)


島津製、医療機器を強化 島根の工場 17 億円投じ能力 5 割増

島津製作所は医療機器事業を強化する。 島根県出雲市の主力工場で 17 億 4 千万円を投じ新棟を建設、既存棟も設備を増設する。 2019 年 2 月の完成予定で同工場の生産能力は 5 割増える。 エックス線撮影装置の世界的な需要拡大に対応する。 同工場開設後、同規模の大型投資は初めて。 同事業の売上高を 25 年に現状から 5 割強増やし 1,000 億円にする目標だ。

100% 子会社の島根島津(出雲市)の工場敷地内に 3 階建て、延べ床面積約 6,300 平方メートルの新棟を建設する。 新棟は新製品の設計や試作を担う。 製造現場の意見を反映し、製品を素早く企画できるようにする。 従来は京都市内の島津製本社の試作担当者が島根の製造現場と遠隔でやり取りするケースが多かった。 情報共有を円滑にして試作にかかる期間を 2 割強減らす目標だ。

このほか、既存棟の物流や原材料管理の一部の機能を新棟に移す。 移管に伴い、既存棟にできる 2,000 平方メートルの空きスペースに部品を造る板金加工機などを導入する。 自動搬送機の導入など省力化の投資もする。 島根の工場は島津製本社工場と並ぶ同社医療機器の主力工場。 診断に使うエックス線撮影装置を中心に製造し、国内や欧米、東南アジアなどで販売する。

17 年 3 月期の島津製の医療機器事業の売上高は 644 億円。 これを 25 年に 1,000 億円とする目標を掲げた。 島津製は医療関連を成長分野と位置づけ、積極的な投資をしている。 19 年 1 月には京都市内の本社に先端医療の開発棟を新設。 投資額は 93 億円でノーベル化学賞を受賞した同社の田中耕一氏の研究所も入る予定だ。 (nikkei = 3-29-18)


患者の「骨ネジ」で骨折治療 島根大が専用加工機開発へ

骨折した場所を、患者自身の骨でつくった「骨(こつ)ネジ」でつなぐ。 そんな治療法を、島根大医学部(島根県出雲市)が研究している。 金属ネジと違って後で取り除くための手術がいらず、人工骨のネジで起きることがある、体外へ排出しようとする異物反応も出ないという。 専用加工機の開発も進めている。

取り組んでいるのは整形外科医の内尾祐司教授 (56) と今出真司助教 (39)。 骨折したひざの皿(膝蓋骨)を人工骨のネジで固定した20 代の女性患者に、異物反応による炎症が起きたのがきっかけだった。 金属ネジは、関節などの近くを骨折した場合、動きに支障が出る場合もあり、その時は再手術が必要になる。 一方、人工骨は樹脂製で体内で溶けるものの、異物反応が生じる場合がある。 手術を担当した内尾教授らが、こうした問題を解決できる新しいネジはないかと考えて選んだ素材が、いずれ周囲の骨と同化する患者本人の骨だった。

医学部倫理委員会の承認を得て、2007 年に最初の手術を実施。 1 回の手術で、患者のすねや腰から長さ約 30 ミリ、直径約 6 ミリの骨を切り取り、加工機でネジにして、患部の骨をつなぐ。 切り取った部分の骨はいずれ自然修復される。 昨年までにひざや手のひら、指の骨折の 12 例で実施し、1 年以上経過した 11 例中 10 例で経過が順調という。 (今林弘、asahi = 3-26-18)

前 報 (12-16-17)


静岡便が就航、利用客でにぎわう 出雲空港・島根

フジドリームエアラインズ (FDA) の出雲 - 静岡線が 25 日、就航した。 出雲空港で新規路線が就航するのは、休止していた名古屋便が 2015 年に再開して以来。陸路で 6 時間以上を要する島根、静岡両県間の移動は 70 分まで短くなる。

出発に先立ち、出雲空港では就航式典が開かれた。 出雲空港の利用促進協議会会長を務める長岡秀人・出雲市長が「これまで静岡県とは縁が薄かった。 就航でご縁をしっかり結びたい」とあいさつ。 FDA の三輪徳泰社長も「静岡と島根の交流が盛んになることで新しい文化交流の一路になれば」と語った。 午後 2 時半に出雲を発つ便はこの日、定刻で出発した。 友人 2 人と観光に行くという出雲市の周藤活子さん (67) は、就航を機に初めて静岡旅行を計画したという。 首都圏まで足を延ばすといい、「近くなった静岡を拠点にいろんなところに行ける。 天気も良くて、就航記念日です。」と笑顔だった。 (富岡万葉、asahi = 3-26-18)


島根銀旧本店跡、宿泊施設建設へ 共立メンテに売却

島根銀行は 23 日、松江市の旧本店跡地を、ホテル「ドーミーイン」などを展開する共立メンテナンスに同日売却したと発表した。 面積は約 1,860 平方メートルで、売却額は非公表。 共立メンテナンスでは「宿泊施設を建てる方向だが詳細は現時点で未定。 松江市などの意向を聞きながら、具体的な計画を立てていきたい。(広報室)」としている。 同行は昨年 2 月に JR 松江駅近くに地上 13 階、地下 1 階建ての新本店ビルを開業した。 移転前に使用していた旧本店は中心市街地の東本町に位置する。 (nikkei = 3-24-18)


「幻の鉄道遺産」広島と島根を結ぶ広浜鉄道今福線で観光振興 浜田でガイドなど育成研修会

広島県と島根県浜田市を結ぶ陰陽連絡鉄道として計画された「広浜鉄道・今福線」の魅力を伝えるガイドとコーディネーターの育成研修会が21日、同市で開かれた。 関心のある沿線住民らが参加し、座学やフィールドワークなどでガイドの技術やコーディネーターのあり方を学んだ。 計画された広浜鉄道のうち、今福線は島根県側ルートとして戦前・戦後の 2 度にわたって工事が行われながら凍結され、現在は橋梁(きょうりょう)やトンネルなどが浜田市内に数多く残る。 平成 10 年頃に廃線跡ブームなどでその存在に光が当たり、20 年に土木学会が選奨土木遺産に認定。 近年は旅行会社によるツアーが企画されたり、個人のファンらが見学したりと、今福線跡を訪れる観光客が増加している。

こうした状況を受けて市は、今福線跡を「幻の鉄道遺産」として観光振興に結びつけようと、遺構巡りを PR するパンフレットを製作。 さらに、観光客の需要に対して今福線跡を案内するガイドが不足していることなどから、市がガイドとコーディネーターの育成研修会を企画した。 講座では、産業遺産コーディネーターで NPO 法人「J ヘリテージ」総理事の前畑洋平さんや NPO 法人「長崎コンプラドール」事務局長の田中潤介さんらが講師を務め、ガイドの基本的な考え方や、コーディネート役の必要性などについて指導した。

田中さんは「街歩きガイドは、独演会や講義になってはいけない。 得意なコースやテーマを持ち、個性を磨こう。」とアドバイス。 前畑さんは「今福線を『入り口』にして、浜田の観光を盛り上げていく方法を考えては」と話していた。 このあと、「おろち泣き橋」と呼ばれる 4 連アーチ橋などに出向いてフィールドワーク。 参加者らが、案内の方法などを学んだ。 ボランティアガイドを手がける石本恒夫・今福線を活かす連絡協議会長は「今福線への関心が高まる中、現在活動できるガイドは 2 人で、後進の養成が急務」と話していた。 (sankei = 3-22-18)


水墨画のよう … 季節ごとに景色変わる「常清滝」

作木口駅(邑南町上田)も、江平(ごうびら)駅と同様に江の川と里山に挟まれた静かな駅だ。 駅は県境にあり、すぐ横の三国橋を渡ると広島県三次(みよし)市作木町(旧作木村、2004 年の合併で三次市に)に入る。 ホーム上の名所案内には「常清(じょうせい)滝」とある。 歩いて 35 分とのこと。 暖かくなった 3 月中旬、足を運んでみた。

駅から歩いてもいいが、滝から約 500 メートル下った場所に駐車場がある。 そこから遊歩道を歩くと 15 分ほどの道のりだ。 きれいな水をたたえた沢沿いを登ると空気がおいしい。 やがて滝つぼの音が響き始め、目の前に美しい滝が現れる。 樹木の間を水が落ちる姿は水墨画のようだ。 常清滝は広島県の名勝で高さ 126 メートル。同県で唯一「日本の滝百選」に選ばれている。 寒さの強い年には凍結することでも知られ、今年2 月にも氷瀑(ひょうばく)となった。 (奥平真也、asahi = 3-20-18)


島根・益田市、不登校児童の復帰にネットを活用

島根県益田市は新年度から、教育と IT 関連の企業でつくる一般財団法人「クラスジャパン教育機構(東京都渋谷区)」と連携し、不登校の小中学生の学校復帰を無償支援する事業を始める。 インターネットを活用する授業の他、地域住民の協力を得て自宅以外で学び、在籍校の行事に参加するなど段階を経て学校復帰を目指す。 ノウハウを提供する教育機構によると、ネット環境の中で育った「デジタルネーティブ世代」の特性に合った手法という。

益田市の不登校の児童生徒は 2016 年度末で小学生 20 人、中学生 51 人の計 71 人。 今年 2 月に設立された教育機構が、全国の市町村に参加を呼びかけた。 今月 7 日には市民学習センターで、山本浩章市長と機構の原田隆史会長が協定書に調印した。  第 1 段階のネット学習は 5 - 6 月ごろから開始する計画。 各教科の自習プログラムを用意し、息抜きとしてプログラミングを学べる。 職業の疑似体験もできる。 「ネット担任」が生活や進路などの個別相談に乗り、児童生徒はネット上で全国に友人を作れるようにする。

次の段階は地域で、他人との交流を通じた「リアルサポート」。 地域の高齢者らの協力を得て児童生徒が自宅以外の場所に出向いて学習できるようにする。 本格的な学校復帰につなげるため、在籍校の担任による学習の進み具合の確認や、学校祭や運動会などの行事への参加を図る。 また、保護者向けの相談プログラムや、教育機構と連携する自治体の児童生徒が相互に訪問する交換留学もある。 (横井信洋、mainichi = 3-20-18)


西洋水仙とアマリリスの展示、松江で始まる 島根

「すいせん祭り & アマリリス展」が 17 日、松江市西浜佐陀町の松江イングリッシュガーデンで始まった。 赤や白、ピンクの花をつけたアマリリスと西洋水仙とが見頃を迎えている。 4月 1 日まで。 展示は今年で 4 回目。

アマリリスは昨年より約 40 種増やして約 100 種、計 700 鉢を長さ 40 メートルの廊下に並べた。 アマリリスの展示としては国内最大規模という。 西洋水仙は、冬咲きの日本水仙に比べて種類が多く、春先に黄や白の花を咲かせる。

目次博明副所長は「この時期しか見られないアマリリスと西洋水仙。 一緒に春を感じて。」と話している。 展示は午前 9 時 - 午後 5 時。 入園無料。 期間中はイングリッシュガーデンで生まれたアマリリス 4 種の新種の名前も募集している。 (富岡万葉、asahi = 3-18-18)


視聴回数 550 万回突破! 島根県出雲市のインバウンド PR 動画「日が沈む聖地 出雲」

株式会社西日本新聞メディアラボ

株式会社西日本新聞メディアラボが企画・プロデュースした島根県出雲市のインバウンド PR 動画が 2 月 28 日(水)の公開から約 2 週間で視聴回数 550 万回を突破いたしました。 株式会社西日本新聞メディアラボ(本社 : 福岡県福岡市中央区、代表取締役社長 : 吉村 康祐)は、自治体の観光 PR 映像で全国的に注目を集める「永川優樹」氏と共同で島根県出雲市のインバウンド向け観光 PR 動画「Izumo,Japan 4K (Ultra HD) - 出雲」を企画・制作し、2 月 28 日(木)の公開開始から約 2 週間で視聴回数が 550 万回を突破したことをお知らせいたします。

神聖な空気が漂う「出雲」の地の魅力を旅行者の目線で切り取った本作は、豊富な地域資源をそのまま切り取ることで数々のシーンから現地の息遣いが感じられる PR 動画となっております。 YouTube の動画ページでは、専用の観光サイト(英語版)へのリンクを設置し、効率的なインバウンド向けの観光 PR を実現しています。 (PR Times = 3-16-18)


島根自動機、松江の工場増設 10 億円投資

生産設備製造の島根自動機(松江市)は、松江市内で工場を増設する。合計 10 億 4,200 万円を投じ、電気自動車 (EV) に搭載するリチウムイオン電池生産に使う設備の組み立てを担う新工場などを建設する。 今後 3 年間で 21 人を新規雇用する。 15 日に松江市、島根県と立地に関する覚書を結んだ。 工業団地内にある既存工場の隣接地に敷地面積約 6,000 平方メートルの土地を取得し、鉄骨一部 2 階建ての第 4 工場(約 1,900 平方メートル)と、鉄骨平屋建ての第 5 工場(約 1,000 平方メートル)を建てる。 それに対し島根県は約 7,700 万円、松江市も約 6,800 万円を助成する。

世界的な EV の需要増を見込み、工場増設を決めた。 リチウムイオン電池向け設備を製造する第 4 工場は今年 4 月に稼働し、部品加工をする第 5 工場は 2020 年中に着工・稼働の計画。 同社の 18 年 2 月期の売上高は約 42 億円。 新工場稼働による増産などで、21 年 2 月期に 52 億円への拡大を計画する。 (nikkei = 3-15-18)


県立大学長が構想発表、21 年から 2 学部に 島根

県立大の清原正義学長は 13 日の定例会見で、浜田キャンパス(浜田市)の 1 学部 1 学科を 2021 年 4 月から 2 学部 5 学科に改編する構想を明らかにした。 浜田キャンパスには現在、総合政策学部の総合政策学科(定員は 1 学年 220 人)がある。 構想では、これを地域政策学部(地域経済経営学科、地域公共学科、地域活性学科)と国際関係学部(国際関係学科、国際コミュニケーション学科)に改編する(名称はいずれも仮称)。 定員は各学科とも 45 人で計 225 人。

改編は地域貢献を強めるのが狙い。 地域公共学科は地方公務員を養成し、地域活性学科はまちづくりや地域興しを研究する人材、国際コミュニケーション学科は地域の情報を英語など外国語で発信できる人材を育てる。 改編に伴う校舎の新設や教員の大幅増員をしない範囲内で計画を進めるという。 また入試制度を改革し、県内の高校からの進学割合を現在の 2 割程度から 5 割程度まで引き上げたいとしている。

清原学長は大学の今後について、「地域貢献型大学としての特徴を最大限、発揮する方向に持っていきたい」と意欲をみせた。 改編のための認可申請を 20 年春に文部科学省に対してできるよう準備するという。 学部の新設については、県西部の 9 市町の首長や教育関係者らでつくる県立大支援協議会(会長・久保田章市浜田市長)が昨年 8 月、大学に高齢化や過疎問題、地域活性化などを研究する「地域系学部」を新設するよう要望書を提出していた。 (礒部修作、asahi = 3-14-18)