粉ミルク計 5 万 6 千個を自主回収 アイクレオ

アサヒグループ食品と、江崎グリコの子会社アイクレオは 6 日、2 社が販売するスティックタイプの粉ミルク計 5 万 6,158 個を自主回収すると発表した。 酸化防止のために商品の袋の中に入れる窒素ガスの量が不十分で、賞味期限が保証できないため。 飲んでも健康上の影響はないという。 アイクレオから製造委託を受けたアサヒ側が、栃木県さくら市の工場で一緒に製造していた。

対象は、アサヒが「レーベンスミルク はいはい スティックパック(賞味期限 2019 年 7 月 17 日 - 8 月 11 日)」、「レーベンスミルク はいはい 試供品(同 7 月 14 日)」、「フォローアップミルク ぐんぐん スティックパック(同 7 月 11 日 - 8 月 17 日)」の計 4 万 5,266 個。 アイクレオが「フォローアップミルク スティックタイプ(同 7 月 21 - 24 日)」、「フォローアップミルク スティックタイプ 試供品(同 7 月 18 - 25 日)」の計 1 万 892 個。 問い合わせはいずれも 10、11 日を除く平日午前 9 時 - 午後 5 時で、アサヒは、はいはい・ぐんぐんスティックパック係 (0120・016・082)、アイクレオはフォローアップミルク係 (0120・747・288)。 (asahi = 3-6-18)


スバル、排ガス測定値も改ざん 社長「企業風土根っこ」

スバルは 2 日、出荷前の車の燃費などを確認する「抜き取り検査工程」で、測定値の書き換えがあったと明らかにした。 これまで改ざんの疑いがあった燃費に加え、燃費を算出する際に使われる排ガスの測定値も書き換えていた。 社長交代の会見で吉永泰之社長は「大きな問題。 根っこは企業風土にある。」と話した。 改ざんの疑いが浮上したのは昨年 12 月。 無資格者に完成車の検査をさせていた問題で実施した調査に、「燃費の測定値の変更行為があった」と発言した検査員がいた。 スバルは「書き換えの可能性がある」として改めて調査を外部の弁護士に依頼。 今回初めて改ざんを認めた。

検査はカタログ値に示した燃費通りかどうかについて、完成車を任意で抜き取って走行時の排ガスなどを調べる。 国土交通省などによると、燃費の検査行為は道路運送車両法の保安基準の対象外。 だが燃費の測定に必要な排ガスの検査は保安基準の対象だ。 今回、新たに排ガスの改ざんも認めたことで、道路運送車両法に抵触する可能性がある。 排ガスも燃費も一定の基準値を超えた車は出荷できないが、スバルは今回の改ざんは基準値の範囲内だったと説明。 改ざんの動機などを調べた上で、3 月末までに国交省に報告する予定だ。 現時点では対象車のリコール(回収・無償修理)はしない考えだ。 (木村聡史、森田岳穂、asahi = 3-2-18)

前 報 (11-16-17)


架線と天井鋼材との接触原因 地下鉄浅草線などの停電

都営地下鉄浅草線と三田線、都電荒川線で 24 日に同時発生した停電について、東京都交通局は 25 日、浅草線の浅草 - 本所吾妻橋間で、電車に電気を供給する架線と天井の鋼材が接触したことが原因だったと発表した。

交通局によると、鋼材に火花が散ったあとが残っていた。 架線をつっている「ちょう架線」が、電車の通過時などの振動で鋼材に接触して異常電流が発生、浅草線の変電所が停電したとみている。 三田線、荒川線の停電も、この異常電流の影響とみられるという。 担当者は「通常、天井はコンクリート製で架線が接触しても異常電流は発生しない。 だが、この場所では耐震補強で鋼材が使われた。」と話し、交通局は今後、同様の箇所の調査を進める。 (asahi = 2-25-18)

◇ ◇ ◇

浅草線・三田線・荒川線が同時停電 都の変電所で問題か

24 日午後 6 時 13 分ごろ、都営地下鉄浅草線と三田線、都電荒川線で同時に停電が発生するトラブルが起きた。 この停電の影響で、3 線は午後 7 時 30 分ごろまで全線で運転を見合わせ、最も時間がかかった浅草線が全線で復旧したのは午後 8 時 42 分ごろだった。 東京都交通局によると、全体で 131 本が運休し、5 万 5 千人に影響があった。

交通局によると、都が管理する複数の変電所で同時に異状を知らせる警報が鳴り、3 線の架線が停電。 いったん復旧したが、午後 6 時 44 分に再び停電した。 三田線では 15 駅の構内でも停電が起きた。 3 線の電気系統はそれぞれ分離されており、停電が同時に起きた理由はわからないという。 今のところ、人為的な操作などの形跡はないという。 交通局によると、三田線は大手町 - 神保町駅間で車両が停車し、乗客が約 30 分間にわたって閉じ込められたが、体調を崩す人やけが人はなかったという。 (asahi = 2-25-18)


宇部興産、虚偽データで 90 年代から出荷 被覆材料製品

化学大手の宇部興産は 23 日、製造するポリエチレン製品の一部で、顧客と約束した製品検査を実施せず、出荷時につける検査成績表に虚偽のデータを記入していたと発表した。 不正は遅くとも 1990 年代には始まり、昨年 12 月に不正を把握した後も出荷を続けていた。 山本謙(ゆずる)社長は東京都内で開いた記者会見で、「内部統制が脆弱だった」として謝罪した。

宇部興産、検査未実施の製品出荷 50 社に

未検査だったのは、電線や通信ケーブルを覆う被覆材料などに使われるポリエチレン製品。 千葉石油化学工場(千葉県市原市)で生産し、グループの「宇部丸善ポリエチレン(東京都港区)」が 50 社に販売してきた。 宇部興産は製品の品質に問題はないとしている。 顧客と約束する検査項目は製品の強度や伸びなど最大 75 項目。 このうち 16 項目について、担当する部署が試験や分析を行わず、顧客への検査成績表には過去の実績を使いまわした偽のデータを書き込んでいた。

不正を誘導するような指南書などは見つかっておらず、組織的不正かどうかは分からないという。 外部弁護士らによる調査委員会が、不正の実態や原因を調べ、宇部興産がつくる再発防止策の妥当性も検証して 3 月末をめどにまとめる。

宇部興産は昨年 11 月、神戸製鋼所などの品質不正問題を受けてグループの全製品の品質調査を行い、12 月 11 日に不正が発覚。 それにもかかわらず一週間以上たった 19 日まで出荷を続けた。 また、経団連が昨年 12 月に会員企業に対して不正の有無を調査するよう求めたが、同社は不正を把握しながら対応しなかった。 今月 22 日になってようやく経団連に報告した。 不正から 2 カ月あまり遅れた公表について山本社長は「顧客への説明を優先させた。 やるべきことをやったという認識。」と話した。 (asahi = 2-23-18)

宇部興産〉 1897 (明治 30)年、炭鉱開発を目的に山口県宇部市で創業。 その後、セメントなどの建設資材や化学、医薬品などへ進出した。 2017 年 3 月期の売上高は 6,165 億円で、ナイロン樹脂やポリエチレンなどの化学分野が 41%、建設資材分野が 36% を占める。 ナイロン樹脂のうち、自動車部品や食品包装に使われる製品では国内トップシェアで、世界でも上位に入る。


マシュマロにネズミ混入の可能性 イケアが自主回収

家具チェーンのイケア・ジャパンは 23 日、スウェーデンの製造工場でネズミが混入した可能性があるとして、日本国内で販売したマシュマロ 1,179 袋を自主回収すると発表した。 健康被害は確認されていないという。 自主回収するのは、マシュマロ 100 グラム入りの「ゴーディス ポスクシックリング マシュマロキャンディ(税込み 160 円)」で、国内 8 店舗で 4 - 21 日に販売したすべて。購入者には代金を返す。 今月中旬に、アイルランドで販売された同じ商品のなかに小さなネズミが混入していたことが判明。 調べたところスウェーデンの製造工場にネズミが侵入していたことが確認されたという。 問い合わせはカスタマーサポートセンター (0120・151・870)。 (asahi = 2-23-18)


ソフトバンク携帯、大規模障害 「03」へ発信しにくく

ソフトバンクは 19 日、同社の携帯電話(ワイモバイルを含む)などで、全国的に大規模な通信障害が起きていると明らかにした。 同日午前 9 時半ごろ、携帯から、市外局番が「03」の固定電話へつながりにくくなった。 午後 6 時時点でも障害が続いている。 原因は不明で、復旧のめどは立っていない。 携帯から 110 番などへの緊急通報や、固定電話から携帯への着信、メールなどのインターネット通信には障害は起きていないという。

同社の固定電話サービスからも、「03」の固定電話へつながりにくくなっている。 ソフトバンクの回線と、NTT 東日本など外部の回線をつなぐ機能に何らかの不具合が起きている可能性があるという。 ソフトバンクは「過去に例が無い規模の障害とみている(広報)」としている。 同社は「障害の影響は推計できていない」としているが、ソフトバンクの契約数は約 4 千万件で、影響は 100 万人超に及んだ可能性がある。 総務省によると、最近起きた携帯の通信障害では、NTT ドコモで 2011 年 6 月、約 13 時間にわたり 172 万台に影響が出たケースがある。 (上栗崇、asahi = 2-19-18)


チョコに金属片が混入 名古屋高島屋のイベントで販売

JR 東海高島屋は 17 日、JR 名古屋高島屋(名古屋市中村区)で販売した「オードリーショコラ(5 個入り)」のチョコレートに金属片が混入し、製造元が商品を自主回収すると発表した。 けがなどの報告は入っていない。 高島屋によると、対象は 14 日まで開かれたイベント「アムール・デュ・ショコラ」で販売された 6,029 点。 洋菓子店を展開する「プレジィール(愛知県蟹江町)」が製造したという。 問い合わせは JR 東海高島屋お客さま相談室 (0120・105・538)、プレジィールお客様相談室 (0120・702・147)。 (asahi = 2-17-18)


「紅茶花伝」 60 万本自主回収 変色や沈殿の連絡 29 件

コカ・コーラボトラーズジャパンは 14 日、紅茶飲料「紅茶花伝 ホットなロイヤルミルクティー(350ml、PET ボトル)」の一部商品に変色や沈殿物があったとして、約 60 万本を自主回収すると発表した。 消費者から 13 日までに 29 件の連絡があった。 飲んでも健康上の影響はないという。 対象は、キャップに「180703-ES」と記載され、秋田を除く東北 5 県と関東甲信越、岐阜、静岡、愛知、三重、和歌山、滋賀の 21 都県のスーパーやコンビニエンスストアで販売された商品。 問い合わせは 15 日以降の午前 9 時 - 午後 6 時、コカ・コーラ製品回収事務局 (0120・360・509)。 土日も受け付ける。 (asahi = 2-14-18)


上越新幹線、走行中に金具落下か 屋根上で発見

JR 東日本新潟支社は 14 日までに、上越新幹線の車両床下の金具が走行中に落下したとみられると明らかにした。 新潟市の車両センターで 13 日、点検中の係員が、10 両編成の 1 号車で金具がないのに気付き、6 号車の屋根の上で見つかった。 同支社は、走行中に外れた金具が壁に当たるなどして乗った可能性があるとしている。 同支社によると、金具は縦約 20 センチ、横約 14 センチ、重さ約 2.5 キロで、床が上下に揺れるのを抑える機能がある。 金具を固定するボルト 2 本と針金も落下したとみられるが、見つかっていない。 11 日の点検では異常はなかったという。 (kyodo = 2-14-18)


はれのひ被害者、ひと月遅れの成人式に笑顔 有志が支援

着物店「はれのひ(横浜市)」の閉店により、多くの新成人が晴れ着を着られなかった東京都八王子市で 12 日、有志による手作りの「成人式」と写真撮影があった。 着付けやヘアメイク、撮影の費用は寄付で賄い、全て無料。 約 200 人のボランティアにも支えられ、約 70 人の新成人が改めて人生の節目を迎えた。

「多くの方々が企画してくれたおかげで、自分の晴れ着を着た写真を残すことができ、うれしかった。 感謝しています。」 同市の女子大学生 (20) は 12 日、青い晴れ着を着付けてもらい、市内のホテルに設けられたスタジオで記念撮影をした。 「はれのひ」八王子店に預けていた晴れ着は、同社の篠崎洋一郎社長が謝罪会見をした 4 日後の 1 月 30 日、同社から自宅に返ってきたという。

この日、この女子大学生ら約 70 人が、返却されたり別のレンタル業者から無償で借りたりした晴れ着で記念写真を撮った。 夜には、1 月 8 日の成人式会場だった「オリンパスホール八王子」で有志による式典もあり、10 人が参加した。 企画したのは、市内の呉服店「きものの西室」の西室真希さん (36)。 成人式当日、被害女性らに無償で着付けをしたが、晴れ着がなかったり、事前に撮影済みだった写真を受け取れなかったりした新成人が多かった。 「式と撮影をやり直してあげよう」と翌日から友人らと準備を始めた。

レンタル業者の協力で 140 着の晴れ着を確保。 ネットで運営費の寄付を募り、着付けや会場設営の手伝いも呼びかけると、約 200 人が集まった。 西室さんは式典で「皆さんの笑顔がたくさん見られて本当に幸せな一日だった。 お母さんになったときにおせっかいなおばさん、おじさんが温かい会を開いてくれたなと思い出してくれるとうれしい。」とあいさつした。 (金山隆之介、斎藤茂洋、asahi = 2-12-18)

◇ ◇ ◇

新成人、振り袖着られず 業者「はれのひ」連絡とれず

成人の日の 8 日、振り袖販売、レンタルを手がける業者「はれのひ(横浜市中区など)」から振り袖が届かなかったり、連絡がとれなかったりするトラブルが相次いだ。 「はれのひ」が貸し出す着物の着付け会場となっていた同市港北区のホテルは新成人ら十数人が戸惑いを隠せない様子で、あちこちに電話をかけていた。 神奈川県警にも 8 日の昼までに十数件の相談や通報が相次いだ。

横浜市中区の「はれのひ」の本社は 8 日昼過ぎ、鍵がかかった状態でインターホンを押しても反応がない状態だった。 併設する写真スタジオにも鍵がかかったまま。 神奈川県警には 7 日からこの業者に関する相談や通報が十数件あった。 8 日朝には着付け会場となったホテルから「着付け業者と連絡がつかない」、「購入した振り袖が届かない」などという 110 番通報があった。 ホテルに警察官を派遣し、通報者に事情を聴くなどの対応をした。 被害届を出すという話は聞いていないという。 県警はさらに相談が増えるとみて、対応を検討している。

横浜市では、成人式が午前と午後の 2 部制のため、振り袖が届かないために午前の部に出席できなかった参加者を午後の部に出席できるように対応している。 民間信用調査会社の「東京商工リサーチ」によると、はれのひは 2008 年、振り袖のレンタル・販売店のコンサルティング業者として創業。 12 年に直営店の運営を始め、横浜市、神奈川県横須賀市、東京都八王子市、福岡市、茨城県つくば市、千葉県柏市に 6 店舗を展開している。 16 年 9 月期の売り上げは 4 億 8 千万円。 (野城千穂、古田寛也、鈴木孝英、asahi = 1-8-18)


三菱マテリアル系、3 社でまた不正発覚 事実関係説明へ

三菱マテリアルは 8 日、子会社による品質データ改ざん問題で、新たに 3 社で不正が見つかったと発表した。 アルミニウム加工の三菱アルミニウム(東京)、立花金属工業(大阪)、自動車部品のダイヤメット(新潟)が、顧客と定めた検査を行わなかったり、品質基準に合うようデータを改ざんしたりして出荷を続けていた。 三菱マテは 8 日午後、記者会見を開く。

三菱マテ子会社をめぐっては、三菱電線工業(東京)と三菱伸銅(同)、三菱アルミで、データ改ざんが長く続いていたことが明らかになっている。 三菱マテは昨年 12 月 28 日に一連の改ざんについての中間調査報告を発表し、改ざんを指南する書類に基づく組織的な不正だったことを認めている。 不正への関与が子会社 5 社に広がったことで、同社グループの管理体制が改めて問われることになりそうだ。 (asahi = 2-8-18)

前 報 (11-23-17)


台車の亀裂、一部は破断 分解検査で判明 JR 東海

JR 新宮駅(和歌山県新宮市)で、特急に使う予定の回送列車(4 両編成)の台車に亀裂が見つかった問題で、JR 東海は 6 日、分解検査の結果、台車の一部が破断していたと発表した。 「(車両の重さを支える)支点はほかにもあり、ただちに脱線の恐れはなかった」と説明した。

亀裂は 1 月 21 日、車輪を回転させる軸の両端にある「軸箱体(じくばこたい)」という部品の上部で見つかった。 検査の結果、亀裂は長さ 24.3 センチ、幅 5 - 7 ミリで、厚さ 2.5 センチほどの鉄板が破断していた。 軸箱体の内部に幅 11 ミリ、高さ 3 ミリの空洞があった。 2009 年の製造過程でできたこの空洞に振動や荷重で力がかかったとみられるという。 JR 東海は今後、同じメーカーが同時期に造った軸箱体 605 個について対策工事を行う。 (asahi = 2-6-18)

◇ ◇ ◇

台車のひびは 20 センチ 新宮駅で点検中の JR 特急

JR 新宮駅(和歌山県新宮市)で回送列車の台車にひびが見つかった問題で、JR 東海は 23 日、ひびは長さ 20 センチ、幅 5 - 7 ミリだったと発表した。 ひびが入ったのは車輪を回転させる軸の両端にある「軸箱体(じくばこたい)」という部品。 今後、台車を分解して詳しく調べる。 JR 東海はこの列車と同型のキハ 85 系全 80 両の軸箱体を点検し、異常はなかったという。 (asahi = 1-23-18)


ピーチ誤誘導、165 人が入国審査スルー 関西空港

格安航空会社 (LCC) のピーチ・アビエーションは 6 日、関西空港に 5 日夜に到着した台北発 MM28 便の乗客 165 人が誤って国内線の到着口に誘導され、入国審査を素通りしたと発表した。 同社は審査を受けるように呼びかけたが、6 日正午現在、日本人 1 人と連絡がついていないという。

同社によると、駐機場の利用を申請する際に国際線ではなく国内線を登録。 その後の確認も怠り、誤りに気づかないまま飛行機は国内線用の駐機場に誘導された。 そのため、乗客は国内線の到着口に案内されたという。 国内線ロビーに外国人が多くいたため、警備員が不審に思って発覚した。 同社は「誠に遺憾で、お客様や関係者に深くおわびする」としている。 (asahi = 2-6-18)


コスモエネルギー HD 子会社、製品の 3 割で出荷検査せず

石油元売り大手コスモエネルギーホールディングスの子会社、丸善石油化学は 2 日、生産する石油化学製品の約 3 割で出荷の際に必要な品質検査をしていなかったと発表した。 過去の検査データを使い回していた例もあるなど、組織ぐるみでデータを捏造していた可能性がある。 品質検査をしていなかったのはプロピレンやブタジエン、ベンゼンといった化学製品 21 品目。 原料として購入した化学メーカーが加工した後、最終的にペットボトルや自動車部品、タイヤなど幅広い製品になる。

同社の千葉工場(千葉県市原市)と四日市工場(三重県四日市市)で生産し、化学メーカーなど 121 社に販売。 検査は法定義務はなく、取引先との契約で決められたものだった。 一部の検査をせずに過去のデータを使ったり、検査の回数を減らしたりしていた。 鍋島勝社長は 2 日の記者会見で謝罪したが、「品質の規格内で、安全性に問題は無い。法令違反もない」とした。 (asahi = 2-2-18)


マツダ、デミオなど 3 車種リコール 計 15 万 8 千台

マツダは 1 日、加速が悪くなる恐れがあるとしてデミオと CX-3、アクセラの 3 車種計 15 万 8,785 台(2014 年 8 月 - 17 年 10 月製造)のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。 また日産自動車は、ブレーキが利きにくくなる恐れがあるとして、ジューク 1 万 4,615 台(15 年 8 月 - 17 年 12 月製造)のリコールを届け出た。 (asahi = 2-2-18)


サル排ガス実験の「壊滅的」な結果、VW が隠蔽か

フォルクスワーゲン (VW) などドイツ自動車大手 3 社がディーゼル車の排ガスを人やサルに吸わせる実験に出資していた問題で、独大衆紙ビルトは 31 日、サルへの健康被害が予想より大きかったことから、VW が実験結果の隠蔽を試みていたと報じた。 問題の実験は、VW のディーゼル車「ビートル」の排ガスが米フォード・モーターのピックアップトラック旧モデルよりも健康への害が低いこと示す目的で、サル 10 匹を対象に行われた。 だが同紙によると、その結果が「あまりにも壊滅的」だったために「公表しないもの」とされた。

人やサルを対象とした排ガス吸引実験は、VW、ダイムラー、BMW の 3 社が出資していた研究団体「運輸部門における環境と健康に関する欧州研究グループ(EUGT、現在は解散)」の委託で行われていたもので、その存在が明らかになると非難の嵐が巻き起こった。 VW は 30 日、同社のトーマス・シュテグチーフロビイストを停職処分とし、問題の実験は「非倫理的で不快」であると表明。 ダイムラーは 31 日の声明で、EUGT の理事を務めていた職員に停職処分を科したと発表した。 (AFP = 時事通信 = 2-1-18)

前 報 (7-22-17)


パナ、ミキサー 97 万台リコール 部品が壊れ口内けが

パナソニックは 31 日、金属部品が破断して調理物に混入する可能性があるとして、2009 年 1 月から 16 年 1 月までに製造したミキサー 12 機種、計 97 万台のリコール(部品の無償交換)を実施すると発表した。 所有者に交換部品を送り、交換してもらう。 同社によると、これまでに調理物に混入した破断部品で口の中を切る事故が、2 件発生しているという。 ほかにも破断部品が口に入る事例が 10 件見つかっている。 対象機種の品番は、同社のホームページで確認できる。 問い合わせはフリーダイヤル (0120・870・329)。 (asahi = 1-31-18)


ドラム式洗濯機の事故どう防ぐ? 男児閉じ込められ死亡

ドラム式洗濯機の中に子どもが閉じ込められ、死亡する事故は、国内や海外で過去に何度も起きている。 2015 年 6 月には、東京都青梅市の住宅で、ドアが閉じた洗濯機の中で 7 歳の男児がぐったりした状態で発見された。 内部には取っ手などはなく、ドアは内部から開かない仕組みで、密閉された空間で窒息死したとみられる。 08 年以降、米国や韓国でも同様に子どもが洗濯槽に閉じ込められ、死亡する事故が相次いだ。

ドラム式洗濯機のドアは同様の構造のものが多い。消費者庁は 4 年と 15 年、一般向けのメールで注意を喚起。 子どもが勝手に入らないようにドアを閉めることや、ゴムバンドをかけるなどしておく防止策を呼びかけた。 メーカーも取扱説明書で注意を促したり、本体に警告のシールを貼ったりしている。 日本電機工業会(東京)は、チャイルドロック機能の活用を推奨する。 運転中だけでなく、電源を切った状態でもドアが開かないようにできる。 事故防止に効果があるとされ、多くの機種に採用されている。

青梅市の事故後、各メーカーは安全対策を強化。ドラム内に閉じ込められても、内側からドアを開けることができる「閉じ込め防止機能」を付けた機種も販売された。 ただ、大阪市の大手家電量販店の売り場担当者によると、この機能付きの機種は数が少なく、「まずはチャイルドロックを役立ててほしい」と話している。 (asahi = 1-28-18)

家庭での子どもの事故防止に取り組む「京(みやこ)あんしんこども館(京都市)」の中辻浩美看護師の話 : 遊びの一環で、大人では想像がつかないようなことをしてしまうのが子ども。 4、5 歳くらいになれば親の注意を理解できる年齢。 洗濯機に入ったり、洗面台に上がったりして遊ぶことは危険ということをしっかりしつける必要がある。 子どもだけでは洗面所に入らないようにしている家庭もあると聞く。 チャイルドロック機能がある洗濯機を選び、常にロックをかけることや、ドアが簡単に開かないように安全具を使うことも大切だ。


巡視船発注したら … 重すぎて速度出ず 納品断念 川崎

川崎市は 25 日、老朽化した市の巡視船「つばめ(約 28 トン)」の後継船が完成したものの、船体が重すぎて市の求める速度が出ないため、業者との建造契約を解除すると発表した。 当面、「つばめ」を使い続けるという。 市によると、「つばめ」は 1974 年建造。 湾岸部の工場地帯を海上から巡視してきた。 老朽化したため市は 30 トン級の船の新造を決め、入札を経て 2016 年春、横浜市の造船会社と契約を結んだ。 建造費は約 2 億 7,200 万円。 就航予定は 17 年 4 月で、名称も「かもめ」と決まっていた。

同社は 17 年 3 月、市から求められた「19 ノット以上」の速度が出るか試験運航をしたところ約 14 ノットしか出なかった。 重さは 30 トンの計画だったが 45 トンあった。 軽量化を試みたが昨夏の試験でも 14 ノット止まり。 今月に入り、市に「納品断念」の連絡をしてきたという。 同社は「建造時、重量の管理をきちんとしていなかった」と説明しているという。 市が建造費を負担することはないといい、賠償金のほか、運航が続く「つばめ」の使用・維持管理の費用も同社が払うという。 市の担当者は「こんな事態は聞いたことがない」と驚き、「新たな船を極力早く造る」と話している。 (斎藤茂洋、asahi = 1-28-18)


新幹線のぞみで「通常と異なる揺れ」 異常は確認できず

19 日午後 6 時 54 分ごろ、東京発博多行き新幹線「のぞみ 45 号(N700 系、16 両編成)」の運転士から、岡山駅を出発した直後に「通常と異なる揺れを感じた」と、JR 西日本の指令室に連絡があった。 同社によると、新倉敷 - 福山駅間で新幹線を止めて緊急点検をしたが、異常は見つからず、約 30 分後に運転を再開。 岡山駅では線路を点検したが、異常は確認されなかったという。

乗客約 800 人にけがはなかった。 この影響で上下 36 本が最大 24 分遅れ、約 1 万 8 千人に影響した。 JR 西では昨年 12 月、博多発東京行き「のぞみ 34 号(同)」の台車に亀裂が見つかり、国の運輸安全委員会が新幹線のトラブルで初の重大インシデントに認定している。 (asahi = 1-20-18)


市からの代替バス運行提案、JR が断る 信越線立ち往生

大雪の影響で JR 信越線が新潟県三条市で約 15 時間半にわたって立ち往生した問題で、JR 東日本新潟支社は 19 日、三条市から代替バス運行の提案を受けたが、断っていたことを明らかにした。 今井政人支社長が記者会見し、「小さいバスで全員を輸送するのは難しい。 周辺の道路状況からピストン輸送なども不可能と判断した。」と説明した。

乗客約 430 人が乗った信越線は 11 日午後 7 時前に立ち往生し、12 日午前 10 時 26 分に運転を再開した。 同支社によると、12 日午前 2 時半、三条市から県を通じて「消防がマイクロバスを用意できる」と連絡が来た。 今井支社長は「その時は全員救済が前提だった。 一部のお客様だけでも救済するという考え方からすれば誤りだった。」と釈明した。

国土交通省は 19 日、JR 東日本に対し、駅間で列車のトラブルが起きた場合、運行再開と乗客救出を並行して行うためあらゆる手段を講じ、バスなどの事業者と協力体制を整えるよう指示した。 石井啓一国交相は閣議後の会見で「体調不良の方も出るなど利用者に多大な迷惑を及ぼすことになったことは誠に遺憾」と述べた。 また国交省はこの日、全国の鉄道会社に対して、トラブルの際に乗客を救出する仕組みを整えて、1 カ月以内に報告するよう指示した。 (asahi = 1-19-18)

◇ ◇ ◇

【信越線立ち往生】 「安全優先」で乗客降ろさず 対応に問題も

JR 信越線の普通電車が新潟県三条市で約 15 時間半、立ち往生したトラブルで、JR 東日本は 12 日、降雪量が多く除雪が追い付かなかったとの見方を示した上で、対応に問題がなかったかどうかを調査する考えを明らかにした。 JR 東日本新潟支社によると、電車が立ち往生したのは 11 日午後 6 時 55 分ごろ。 直後は社員が人力で除雪を続けたが、降雪が多く間に合わなかった。 駅で運転を取りやめれば立ち往生は免れたが、電車の前面に雪かきを装備していたため、運行可能と判断したという。

除雪車の出動も遅れ、配備先の長岡駅から現場に向かったのは 12 日午前 1 時半ごろ。現場到着は同 9 時半ごろにずれ込んだ。 1 時間弱で除雪作業は終わり、同 10 時 26 分に運転を再開した。 日本海側の広範囲で雪が降った 11 日夜、信越線の現場近くで稼働していた除雪車はなかった。 雪をかきながら進む除雪車はスピードが遅く、到着までには長時間かかった。 新潟支社は「県内全域で降雪量が多く、対応が後手に回った可能性はある。 除雪車の出動はダイヤの調整が必要で時間がかかる」と説明する。

息子が車内で一夜を明かしたという見附市の 50 代の女性会社員は「除雪車が出るのが遅すぎたのではないか。 10 時間以上も閉じ込められるなんて。」と憤りを隠さなかった。 JR 東日本は、乗客を一晩降ろさなかった理由について「車外に出すのは危険で、安全を優先した」と説明した。 乗客を避難させる場合に歩かせることになる線路上に雪が積もっており、深夜だけに、車内にいた方が安全と判断したという。 電車は停電せず、照明や暖房は稼働しており、トイレも使える状態だった。

一方、三条市防災対策室には担当者 3 人が 11 日夜から徹夜で詰め、大雪への警戒態勢をとった。 ただ「JR から詳しい情報の提供がなかった」といい、市は特別の対応は取らなかった。 (sankei = 1-13-18)


「このフグは無毒と …」店に処理師、20 年販売の可能性

愛知県蒲郡市のスーパーがフグの肝を販売し、県が「絶対に食べないで」と注意を呼びかける騒ぎになった。 国はフグの肝には毒があるとして販売を禁じているが、問題のフグは地元ではよく食べられていたという。 なぜ、これまで問題にならなかったのか。

売られていたのは「ヨリトフグ」の切り身と肝のパックで、15 日に 5 個売れた。 県によると、買った人の一人が偶然、「ふぐ処理師」の免許を持っている人で、「肝が入っている」と保健所に連絡。 県は返品を呼びかけたが、すでに 2 パックは食べられた後だったという。 健康被害は確認されていないが、県警は 16 日夜、蒲郡市のスーパーを食品衛生法違反容疑で家宅捜索した。

厚生労働省は、フグの肝には猛毒のテトロドトキシンなどが含まれるおそれがあり、肝を食べて死亡した例もあることから、種類にかかわらず食品衛生法で販売と提供を禁じている。 毒のある部分を処理してフグを売るには都道府県などに届け出がいる。

問題のスーパーは 1998 年に「ふぐ処理施設」の設置届を県に出し、2 年以上のフグ処理の経験があり、食べられる部位を区別する実技試験に合格した専門職の「ふぐ処理師」も置いていた。 だが、このスーパーは県に「ヨリトフグの肝臓は無毒で、売っていいと思っていた」と話しているといい、処理過程で除かれることなく売られていた。 県が 16 日、食品衛生法に基づきスーパーに立ち入り調査したところ、20 年近く肝を売っていた可能性が出てきたという。

これまで、毒にあたることはなかったのだろうか。 蒲郡市周辺では、ヨリトフグは「チョウチンフグ」の名前で親しまれてきた。 地元の海産物販売所の店員は「昔から、浜辺で育った地元の人は肝をみそ汁や鍋などで食べていた」と話す。 「濃厚だけども、アンコウの肝よりはさっぱり。 食べ慣れたこのフグが、やっぱりおいしいですよ。 ニュースで騒ぎになり、地元のみんなは驚いている。」のだという。

フグの肝を食べる習慣は、蒲郡市周辺だけではない。 「シロサバフグの肝は脂がのっておいしいのに、子どもたちに食べさせてあげられない。」 宮崎県川南町の漁協に勤める男性 (41) はこう話す。 川南町は日向灘で育った天然の「シロサバフグ」が特産品だ。 昔は肝も食べていたが、微量の毒が検出され、店では買えなくなったという。 売り場では肝が取り除かれて出ている。 「強い毒のあるフグではない。 冬の季節は鍋に合う。」 男性は残念がる。

厚労省によると、どのフグによる中毒かまでの統計はないが、2012 - 16 年にフグ中毒が 103 件起き、うち 78 件は家庭で発生。 14、15 年には死者が 1 人ずついて、14 年は家庭での死亡例だという。 フグの本場、山口県下関市の市立しものせき水族館「海響館」によると、ヨリトフグの肝臓は、食べても人体に支障が出る量の毒は蓄積しないが、法に基づき、肝は提供してはならないと呼びかける。 沖縄県衛生環境研究所の 06 年の報告書では、ヨリトフグ 6 匹のうち 1 匹の肝臓に毒が見つかり、肝臓の溶液を注射されたマウスは 30 分以内に死んだという。

生物の毒に詳しい東北大大学院の山下まり教授(天然物生命化学)は「『今まで大丈夫だった』と安心していても、これから中毒になるかもしれない。 肝を食べるのはやめた方がいい。」と話す。 (後藤隆之、asahi = 1-17-18)

ヨリトフグとは、
・世界中の温帯や熱帯に生息し、国内ではほぼ全域
・成魚で 25 センチほど、大きいものは 40 センチを超える
・水深 100 メートル超でよく見つかる 480 メートルの発見も
・筋肉、皮、精巣は食べられる
(鳥羽水族館 = 三重県鳥羽市 = への取材から)


Apple Store で iPhone のバッテリーが発煙! スイスに続きスペインでも … 原因は?

Apple Store の店舗内で、iPhone のバッテリーが発熱・発煙する事故が立て続けに発生。 現在バッテリー交換費用の値下げが行われているため、劣化したバッテリーが多く Apple Store に持ち込まれていることが原因と考えられます。 もしバッテリーを交換したい場合は必ず Apple や正規サービスプロバイダにお願いし、自分では絶対に交換しないようにしましょう!

現地時間 1 月 9 日午前 10 時すぎ、スイス・チューリッヒにある Apple Store にて iPhone のバッテリーが発煙し、スタッフや客合わせて約 50 名が避難する事故が発生しました。 報道によると発煙したのは iPhone 6s Plus に搭載されていたバッテリーで、スタッフがバッテリーを交換しようとしたところ何らかの理由により発熱・発煙。 警察や消防、救急が駆けつける騒ぎとなったようです。

バッテリーを交換しようとしていたスタッフが軽いヤケドを負い、煙を吸ったと思われるスタッフや客6名がその場で治療を受けたそうですが、入院するほどの重傷ではなかったとのこと。 火事にならなかったのは不幸中の幸いですが、当該本体は原型ををとどめていません。

そして 1 月 10 日午後 1 時 30 分(現地時間)には、スペイン・バレンシアにある Apple Store でも同様の事故が発生。 米メディア 9to5Mac によると、発煙により上層階は煙が充満しましたがスタッフが窓を開けて換気したため消防士は介入しなかったとのこと。 どの iPhone のバッテリーが発煙したのかは分かっていませんが、幸いにも怪我人はいなかったようです。

なぜ同じような事故が立て続けに発生してしまったのか、おそらくはバッテリー交換費用の値下げによって多くの交換作業が発生しているからだと考えられます。 リチウムイオンバッテリーは以前から言われている通り、高温状態になったり衝撃を与えると発熱・発煙するという特徴が。 そして Apple Store に持ち込まれている交換希望の iPhone は何年か使用し劣化しているバッテリーでしょうから、少しの衝撃等で発熱・発煙してしまうのかもしれません。 (カミアプ = 1-11-18)


東京地高裁のエレベーター、18 基停止 アスベストか

東京地裁や高裁などが入る東京・霞が関の裁判所合同庁舎(地上 19 階・地下 3 階)で 10 日朝、19 基ある来庁者用エレベーターのうち 18 基が停止した。 庁舎を管理する高裁によると、エレベーターが上下する通路の部分から、基準値を超えるアスベストの疑いがある物質が検出されたという。 庁舎には多い日で 1 日約 1 万人が訪れるが、復旧の見通しはたっておらず、高裁がホームページで注意を呼びかけている。

高裁によると、昨年 12 月中旬に調査した結果が 9 日夜に判明した。 この影響で地高裁の裁判が計 10 件、延期されたり、取り消されたりしたという。 稼働する唯一のエレベーター前には長い列ができていた。 裁判所を訪れた千葉県の女性 (71) は、「階段の上り下りは年齢的にきついが、しっかり直してくれればいい」と話した。 (山本亮介、asahi = 1-10-18)


全日空、別便の客がまぎれ込み引き返す セレブのツイートで注目

「なぜ 1 人の間違いで全員がひどい目に …」 LA 発成田行きの便

ロサンゼルス発成田行きの全日空 175 便が 12 月 26 日、出発してから数時間後に、別の便に搭乗する予定だった乗客 1 人が紛れ込んでいたことが判明し、引き返すトラブルが起きた。 NHK ニュースなどが伝えた。 乗客 200 人あまりを乗せた同機は、機長判断で引き返し、離陸から約 8 時間後にロサンゼルスに戻った。 その後、当初の離陸から 16 時間後に改めて、成田に向けて出発した。 紛れ込んだ乗客は、20 代のアメリカ人男性。 時事通信によると、男性は兄弟で同機に搭乗したが、実はユナイテッド航空便のチケットを持っていた。

客室乗務員が、空席のはずの座席に座っていた男性に声をかけて間違いに気付いたという。 搭乗するはずのない乗客がいることが判明した場合に引き返すのは安全規定に従った措置。 ロサンゼルス国際空港では不測の事態を警戒し、警察当局が一時警戒態勢を取ったという。 歌手のジョン・レジェンドさんと一緒にこの飛行機に乗っていた妻でモデルのクリッシー・テイゲンさんが、Twitter で「なぜ 1 人の間違いで私たち全員がひどい目に遭わなきゃいけないの? 予定通り東京に飛んで、その人だけ送り返さないの。」と投稿し、注目を集めた。

「再発防止に努めます」

国土交通省と全日空は、なぜ別の便の乗客が搭乗できたのか、詳しい原因を調べているとしている。 今回のトラブルについて全日空は、「お客様をはじめ関係者の皆様にご心配とご不便をおかけしたことをおわび申し上げます。 早期に原因の究明と再発防止に努めます。」と NHK にコメントした。 全日空は 2016 年 9 月に、福岡発羽田行きの便で定員より 1 人多い乗客が乗り込んで離陸しようとして出発をやり直し、国土交通省から厳重注意を受けていた。 (Huffpost = 12-28-17)