産学・医工連携協を設立 島根・鳥取自治体など 産業振興目指す

出雲市など島根県東部の自治体と米子市など鳥取県西部の自治体などは 23 日、地域での産学・医工連携の推進を目的とした協議会を設立した。 医工連携の専門家である「コンシェルジェ」が中心になり、医療機関のニーズと企業が持つ技術のマッチングなどに取り組み、地域の産業振興と雇用創出を目指す。

名称は「中海・宍道湖・大山圏域 産学・医工連携推進協議会」で、松江市内で設立総会を開いた。 島根県東部と鳥取県西部の計 5 市、およびこの地域の経済協議会、産業支援機関のほか、地域内に医学部を持つ島根大学と鳥取大学などで構成する。 会長には米子商工会議所の坂口清太郎会頭を選んだ。 コンシェルジェには NPO 法人、医工連携推進機構(東京・港)の客員研究員、吉川典子氏が就任した。 同氏は地元の事情を知る専門家やアドバイザーなどと協力し、地域内の医療機関とものづくり企業、研究機関などとの連携を一体的に進める。 企業の技術を生かした医療機器の開発や、販路開拓などにつなげる。 (nikkei = 10-24-17)


「ハロウィーン列車」出発進行! 島根

今月 31 日のハロウィーンを前に、島根県の松江市と出雲市を結ぶ一畑電車ではカボチャやおばけなどの装飾を施した列車の運行が始まりました。 一畑電車では乗客にハロウィーンの雰囲気を楽しんでもらおうと、毎年この時期 1000 系という車両 2 両をハロウィーン仕様にして運行しています。 オレンジ色の車体を大きなカボチャに見立て、正面にはカボチャの口をイメージしたラッピングが行われています。 車内はカボチャの形をしたランタンやおばけの紙風船などで飾りつけられています。

この列車は 24 日から運行され、乗り合わせた人たちは写真を撮るなどしてハロウィーンの雰囲気を楽しんでいました。 乗客の女性は「たまたま乗った電車がハロウィーン仕様だったので驚きました。 とてもかわいくてテンションが上がります。」と話していました。 一畑電車の野津昌巳営業課長は「社員みんなで飾りつけを行いました。 一般の人や、ハロウィーンで仮装した人などいろいろな人に乗ってもらい楽しんでほしい。」と話していました。 この列車は来月 6 日まで運行されます。 (NHK = 10-24-17)


160 人の個人情報流出か 島根大図書館システム不備

島根大(松江市)は 20 日、付属図書館のホームページのアンケート管理システムに不備が判明し、外部からアクセスした形跡があったと発表した。 シンポジウムなどの申し込みをした計 160 人の個人情報が漏えいした可能性があると説明している。 島根大によると、2012 年 1 月の運用開始当初から、外部アクセスを制限するセキュリティー対策をしていなかったのが原因。 アンケートに答えたり、イベント申し込みをしたりした人の名前や電話番号などが流出した恐れがある。

職員が今年 8 月、作成した覚えのないアンケートを見つけ、外部からの侵入が判明。 さかのぼって調べた結果、約 400 件に上る外部からのアクセスがあった。 島根大は今後、個人情報が漏えいされた可能性のある関係者に書面などで謝罪するとしている。 (sankei = 10-20-17)


里見香奈・女流王将がタイトル防衛 3 期連続、6 期目

第 39 期霧島酒造杯女流王将戦(囲碁将棋チャンネル主催)の三番勝負第 2 局が 19 日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、里見香奈女流王将 (25) が挑戦者の伊藤沙恵女流二段 (24) に 121 手で勝ち、2 勝 0 敗でタイトルを防衛した。 3 期連続 6 期目の獲得。 同時に女流王座、女流名人、女流王位、倉敷藤花とあわせて五冠を守った。 持ち時間は各 25 分、なくなると 1 手 40 秒未満の早指し戦。 里見は「勝ち負けよりも自分のコンディションを万全にしたいという気持ちで臨んだ。 時間のない棋戦で結果を出せたことはうれしい。」と話した。

男性と同じ条件での「棋士」を目指して在籍している奨励会の三段リーグ戦が 21 日に開幕する。 来年 3 月で年齢制限の 26 歳を迎える里見は、勝ち越せないと退会が決まる。 里見は「奨励会とか女流棋戦に限らず目の前の対局に全力を出し切りたい。 あまり先のことは考えず、一つひとつこなしていくようにしたい。 わりとあまりプレッシャーは感じていない。 周りの方から声をかけていただくことが多く、それが今の自分に励みになっていて、頑張れています。」と話した。(村上耕司、asahi = 10-19-17)

初 報 (11-23-08)


ローソン、島根県立大と商品共同開発 パンなど

ローソンは島根県立大学短期大学部と連携して開発したパンやデザートなどの商品 7 品目を、24 日から順次発売する。 いずれも島根県産の食材を使用した。 昨年に続く試みで、商品数を昨年の 2 品目から大幅に増やした。 2 - 3 週間の期間限定で、中国・四国の約 1,300 店舗で販売する。

新商品は、抹茶のムースや県産の低温殺菌牛乳、さつまいもクリームなどを使った「秋の抹茶パフェ(245 円)」、抹茶の生地につぶあんとホイップクリームをサンドした「抹茶のメロンパン つぶあん & ホイップクリーム(140 円)」など。健康栄養学科の学生 6 人が卒業研究の一環として考案し、県産の牛乳、抹茶、いちじくなどを使った。 ローソンは島根県と県産品の販路拡大などに関する包括協定を結んでいる。 地域の食材を使って学生が考案した新商品を広域で扱うことで、同社は地域農業の振興や 6 次産業化の推進に貢献する。 (nikkei = 10-17-17)


しゃちほこ作り熊本城支援、島根と熊本県産杉で

熊本地震で一部が損壊した熊本城を支援しようと、松江市の有志でつくる団体「くにびき交流の海」が島根県産と熊本県産の杉材でしゃちほこ一対を制作した。 同市で 9 日、贈呈式が開かれ、熊本県大阪事務所を通して、城を管理する熊本市へ寄贈された。 同市は、天守近くの歴史文化体験施設「湧々座」での展示を検討している。 しゃちほこは、2016 年 4 月の地震で、熊本城から落下した一対と同等の高さ約 1.4 メートル、幅約 0.5 メートル、奥行き約 0.9 メートル。 同団体のメンバーで材木会社経営の山本英雄さん (74) が、「熊本を応援したい」と制作を思い立った。

昨年 10 月、熊本県で同県産の杉材を購入。 今年 8 月末、島根県産の杉材も手に入れ、メンバー 9 人で作り始めた。 熊本城のしゃちほこの写真を拡大して原寸大の型板を作り、胴体は島根県産材で、うろこ 600 枚は熊本県産材を使った。 うろこの裏側には、市内の幼稚園の園児や、松江市役所の職員らが、復興を祈るメッセージや絵を手描きした。

贈呈式は 9 日、松江市内のイベント会場で行われ、2 体のしゃちほこは、山本さんから熊本県大阪事務所の小田善太参事 (43) に渡された。 小田参事は「細かい手作業で作られ、温かい支援がありがたい。 このような場で、『熊本は元気です』とお伝えしたい」と感謝していた。 山本さんは「熊本県の多くの人に見てもらいたい。 一日も早く復興してほしい。」と願っている。 (yomiuri = 10-11-17)


「白バラ牛乳」が T シャツに 人気沸騰、店頭に行列も

鳥取県民にとっては学校給食でおなじみの「白バラ牛乳」。 40 年以上変わらないパッケージを印刷した T シャツを、牛乳を製造する大山(だいせん)乳業農業協同組合(同県琴浦町)が今夏に販売したところ、SNS などで話題を呼びほぼ売り切れとなった。 組合では今月 28 日から再販売することを決めた。 白バラ牛乳は、県内のすべての酪農家が加盟する全国でも珍しい同組合の看板商品。 デザインは 1970 年ごろから変わらない。 白バラコーヒーも 10 年以上同じもので、鳥取県民にとって子どもの頃から親しんできた存在だ。 「ソウルフード」ならぬ「ソウルドリンク」とも言える。

組合では、設立 70 年を迎えたことを記念し、T シャツ製作を決定。 組合内部には「着たとしてもパジャマかな」くらいの声もあったが、今年 7 月 12 日に公式のフェイスブックで販売を告知すると、たちまち話題に。 販売は組合の観光施設「大山まきばみるくの里(同県伯耆町)」のみだったが、7 月 15 日の販売開始日には開店前に 200 人ほどの行列ができ、用意した約 500 着のほとんどが即日売れた。 その後も、組合には「もっと売って欲しい」などの声が寄せられ、再販売を決めた。 再販売も「大山まきばみるくの里」でのみで、約千着を用意するという。

組合企画室の福井大介さん (36) は、「鳥取の方がこの柄に親しみ、愛着を持っていると気づかされた。 鳥取のご当地グッズのような存在にまでなれれば。」と力を込める。 T シャツは「白バラ牛乳」と「白バラコーヒー」の 2 種類。子ども用(110 センチ、130 センチ)税別 3 千円、大人用(S、M、L)税別 3,500 円。 問い合わせは同組合 (0858・52・2211) へ。(横山翼、asahi = 10-6-17)


島根県出雲市の飲食店で 13 人食中毒 5 日間の営業停止

島根県は 5 日、同県出雲市の飲食店「ビストロ B. C. 倶楽部」で、9 月 29 日夜に食事をした 24 - 55 歳の男女 13 人が下痢や嘔吐などの食中毒症状を訴えたと発表した。 全員快方に向かっている。 県によると、13 人は会社の同僚で、会食で店を利用した。 県は店が提供した食事が食中毒の原因と断定し、5 日から 5 日間の営業停止とした。 (sankei = 10-5-17)

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島根県で夏の食中毒警報 仕出し弁当などで被害相次ぐ

島根県は 24 日、浜田市金城町波佐の飲食店「川根家(かわねや)」の仕出し弁当を食べた 23 - 59 歳の女性 8 人が食中毒の症状を訴えたと発表した。 全員が快方に向かっているという。 浜田保健所は症状などから同店の弁当による食中毒と断定し、同日から 5 日間の営業停止処分とした。 県薬事衛生課によると、22 日昼に魚やポテトサラダなどが入った仕出し弁当を食べた 23 人のうち 8 人が 23 日朝までに下痢や腹痛などの症状を訴えた。 原因は調査中。

県は 24 日、夏季の食中毒警報を発表した。 この 2 週間に県内で 3 件の食中毒が発生し、高温多湿の気象状況が続くとみられるためという。 夏季の警報の発令は、注意報を新設し、警報の発令基準を厳しくした 2013 年度以降初という。 また県は同日、出雲市駅南町 1 丁目の飲食店「神門」の食事で 15 人が下痢などの症状を訴えた食中毒について、患者 3 人の便から検出した「腸炎ビブリオ」が原因とみられると発表した。 (asahi = 8-25-17)


出雲神話の砂浜、浸食の危機 海岸線 85m 後退の地点も

出雲国風土記の国引き神話に登場する「薗の長浜(島根県出雲市)」が細り続けている。 約 30 年後には今の海岸線が 10 メートル以上後退する予測もあり、県は今夏、浸食を食い止めようと約 2 万立方メートルの砂を沖合に投入する取り組みを始めた。 薗の長浜は正式な地名でない通称で、県の定義では日本海に面した南北約 16 キロの砂浜で五つの海岸からなる。 国引き神話では、八束水臣津野命(やつかみずおみづぬのみこと)が出雲の国を広げるため周囲から土地を引っ張った時の綱がそのの長浜になったと伝わる。

県が 2014 年の砂浜と 1948 年の航空写真を比べたところ、海岸線の約 3 割で浸食が見られ、外園(そとぞの)海岸で 85 メートル、北隣の湊原海岸で 60 メートル海岸線が後退した地点があった。 地元の元自治協会長の春日光男さん (85) は小学生の頃、薗の長浜で地域の運動会が開かれたことを覚えている。 一方で、大社漁港近くの海岸では逆に 60 メートル余り広がっており、県は、波で削られた砂が潮の流れで堆積(たいせき)し、浜辺が細る部分と広がる部分ができたと推測。 近くで日本海に流れ込む神戸(かんど)川も水力発電のため上流で分水されて水量が減り、運ばれる砂が減ったことも影響したとみている。

県は 2045 年には外園海岸で 13 メートル、湊原海岸で 14 メートル砂浜が後退し、浸食も全体の約 4 割に広がると予測。 現状を維持するには、両海岸で毎年 1.5 万 - 2.6 万立方メートルの砂の投入が必要とする土砂管理計画を 2 年前に作った。 外園海岸では 8 月下旬、近くに流れ込む川の河口の浚渫(しゅんせつ)工事で出た約 7 千立方メートルを、浜から約 200 メートル沖合の海中に投入。県は波や潮の力で海岸近くまで運ばれることを期待し、事業費約 2 千万円を投じた。 今月下旬にも、別の工事で出る約 1 万 5 千立方メートルの砂を周辺に投入する予定だ。

今回の土砂投入の効果については県も見通せていないが、海岸を管理する県出雲県土整備事務所の古川勝治部長は「投入した効果を検証したい」と話す。 一方、砂浜の保全活動などをしている外園海岸整備推進協議会の石飛裕司会長 (63) は県の事業を見守りつつ、「人工的に砂を供給するのは費用がかかり、継続も難しい。 神戸川の流量を増やすなど自然の力を復活させないと根本的な解決にはならないのでは」と話す。 (今林弘、asahi = 10-1-17)

国引き神話〉 奈良時代に編纂(へんさん)された出雲国風土記に登場する国土創世の神話。小さな出雲国を広くしようと、八束水臣津野命(やつかみずおみづぬのみこと)が海の向こうの余った土地を鋤(すき)で突き刺して切り分け、綱で引き寄せた。 それが島根半島とされる。 神話では、引いた綱の一つが「薗(その)の長浜」。 土地をつなぎ固めるために立てた杭の一つが佐比売(さひめ)山(現在の三瓶山)と説明する。 古事記や日本書紀に登場せず、出雲国風土記を代表する神話とされている。


水位計の誤計測でトラブル相次ぐ 島根県が水位計を更新へ

島根県が、河川を監視するために設置している水位計で、水の高さを誤って計測するトラブルが相次ぎ、誤ったデータを基に注意を促す情報が住民に伝えられていたことがわかりました。 島根県は、トラブルの原因に設備の老朽化があるとして、来年度から 10 数億円かけて、すべての水位計を更新する方針を固めました。

島根県は、河川の氾濫などに備えて、県が管理する 61 の河川の 96 か所に水位計を設置し、水位を監視しています。 ところが今年度に入ってから先月までの 5 か月間に、4 か所の水位計で水の高さを誤って計測するトラブルが相次ぎ、このうち 2 か所では、誤ったデータを基に「氾濫注意水位に達した」という情報が、防災メールを通じて登録した住民に伝えられていたことがわかりました。

同様のトラブルは、去年も起きているということで、島根県は、水位計の多くが、設置から 20 年ほど経過していることから、トラブルの原因に設備の老朽化があるとして、管理するすべての水位計を更新する方針を固めました。 来年度からの 3 年間で、10 数億円かけて順次整備するということです。 島根県河川課は、「老朽化によるトラブルを未然に防ぎ、いざというときに正しい情報を伝えられるよう整備を進めたい」としています。 (NHK = 9-28-17)


断崖絶壁の参道、わら草履ピンチ 鳥取の国宝・投入堂

鳥取県三朝町の三仏寺(さんぶつじ)の奥の院「投入堂(なげいれどう、国宝)」への参拝で、寺が登山者に有料で提供するわら草履が足りなくなる可能性が出てきた。 登山者が増える一方、危険な山道に耐えられる頑丈なわら草履を作る職人が減ったためで、寺では登山シーズンの秋を迎えて気をもんでいる。 投入堂は三徳山(みとくさん = 標高約 900 メートル)の中腹の断崖絶壁に立つ。 古くから山岳信仰の山として知られる。 2006 年の「開山 1300 年祭」の前後に登山者が増え、その後も観光地としての人気が定着。 いま年間 4 万 - 5 万人が訪れる。

9 月上旬、三徳山の登山受付所で、女子大学生や軽装の外国人らが滑りやすい靴か、スニーカーの底がすり減っていないかなどのチェックを受けていた。 投入堂までの道は険しく、靴底がしっかりした靴か、参拝客用に用意したわら草履以外での登山は認めていない。 この日も、許可が下りない人や希望者は 700 円のわら草履を購入し、履き替えて山道へと向かっていった。 登山靴なら入山を認められることが多いが、硬い靴底で山道が削られてしまうことがあり、同寺の執事次長の米田良順さん (38) は「第一にわら草履を推奨しています」と話す。

寺では毎年 3 千 - 4 千足のわら草履を仕入れてきたが、職人の高齢化で、最近はギリギリの状態が続いていた。 さらに、頼りにしていた鳥取市内の仕入れ業者がなくなり、今年は足りなくなる可能性が出てきた。 約 10 年前から新しい仕入れ先を探すが、編み方が緩かったり、鼻緒が抜けたりするなど、厳しい山道に耐えるものは少ないという。 (波絵理子、asahi = 9-27-17)


島根・浜田港に初の大型クルーズ船 来年 5 月、日本一周で寄港

島根県は 22 日、イタリアの豪華客船大手のコスタ・クルーズが運航する大型クルーズ船が 2018 年 5 月、浜田港(同県浜田市)に初めて寄港すると発表した。 県によると同港への外国籍客船の入港は初めてだという。

寄港する大型クルーズ船は「コスタ・ネオロマンチカ(約 5 万 7,150 総トン、乗客定員 1,800 人)」。 横浜と神戸の発着で、韓国・釜山や金沢、酒田(山形県)などを巡る 8 泊 9 日の「のんびり日本一周クルーズ(5 月中下旬に運航)」で、浜田港には 4、5 日目に寄港する。 島根県の溝口善兵衛知事は 22 日、「大変喜ばしい。 これまで実施してきた岸壁整備や船会社への誘致活動、県西部の石見地域の観光の魅力を評価いただいた。」とのコメントを発表した。 (nikkei = 9-23-17)


島根県・一宮酒造の女性杜氏と共同企画・開発した「門出」

日本酒専門店「KURAND SAKE MARKET」全店で 9/19 日(火)より提供

リカー・イノベーション株式会社(東京都足立区)は、120 年の老舗酒蔵の女性蔵元杜氏が初めて醸した日本酒「門出」を、島根県・一宮酒造と共同で企画・開発したそうです。

ありふれた日常を特別なものに、女性の "門出" に祝福を

これをコンセプトにしたブランド「門出」だそうです。 一宮酒造(島根県大田市)の女性蔵元杜氏・浅野理可氏が、卒業、上京、転職、結婚、出産など、日々の生活の中にあふれる女性の "門出" を祝福するための日本酒として、女性蔵元杜氏自身の想いから誕生したとのこと。 同社が運営する全国各地の日本酒 100 種類が飲み比べし放題の日本酒専門店「KURAND SAKE MARKET」全店(池袋・渋谷・新宿・大宮・船橋・上野)で、2017 年 9 月 19 日(火)より提供したそうです。 (SakeTimes = 9-22-17)


宍道湖増殖水草 活用検討 島根県が会議設置へ

宍道湖で急速に繁茂する水草について、島根県は年間 5 千万円以上かかっている処理費の軽減などを目的に、効果的な刈り取り方法や回収した水草の活用を検討する「水草等対策庁内検討会議(仮称)」を近く立ち上げる。 現状では、上部しか刈り取りができない刈り取り船の改良や、民間で実用化が進むたい肥への転用策が検討課題になりそうだ。 (山陰中央新報 = 9-20-17)


赤ちゃん本舗、島根県に初出店「ゆめタウン出雲店」

赤ちゃん本舗は 10 月 19 日、イズミが運営する商業施設「ゆめタウン出雲」に「アカチャンホンポ ゆめタウン出雲店」をオープンする。 妊娠・出産・子育てに必要な商品を約 1 万点取り揃えている。 売り場を「おでかけ」、「おへや」、 「あそぶ・まなぶ」、 「おしょくじ」、「おふろ・トイレ」、「おでかけ着」、「おへや着」、「マタニティ & ママ」、「おくりもの」の 9 つの生活シーン別で展開。赤ちゃんと過ごす毎日の生活をよりイメージしやすく、選びやすい、わかりやすい売場で提供する。

それぞれの子育ての場面で必要な商品を、商品分類の枠を越えて品揃えし、赤ちゃんが成長する上で何が必要になるかをイメージできるのが特長。 また、顧客とのコミュニケーションとして、店内イベントを実施。 妊娠 8 か月前後の妊婦、ママと生後 6 か月頃の子どもを対象に「スマイル・スタディ(商品勉強会)」と「スマイル・パーティ(お楽しみ会)」を行う。 (流通ニュース = 9-20-17)


100 歳以上、最多 6.7 万人 = 9 割女性、島根が長寿 1 位

100 歳以上の高齢者が 15 日時点で 6 万 7,824 人に上り、47 年連続で最多を更新したことが 15 日、分かった。 厚生労働省が住民基本台帳を基に集計し、敬老の日を前に公表した。 女性が 88% を占め、昨年の同じ時期と比べ 2,102 人増加。 男性も 30 人増えた。 100 歳以上の人数は統計を取り始めた 1963 年に 153 人だったのが、98 年に 1 万人を突破。 2007 年に 3 万人台に達し、この 10 年間で倍増した。

人口 10 万人当たりの 100 歳以上の人は 53.43 人。 都道府県別で島根が 5 年連続の長寿 1 位となる 97.54 人で、鳥取 92.11 人、高知 91.26 人などが続く。 一方、高齢者率が低いのは埼玉 32.09 人、愛知 35.01 人、千葉 37.83 人の順だった。 国内最高齢は鹿児島県喜界町の 117 歳、田島ナビさん。男性は北海道足寄町の 112 歳、野中正造さん。 今年度中に 100 歳を迎える人は 350 人増の 3 万 2,097 人(男性 4,636 人、女性 2 万 7,461 人)に上る。 厚労省は「長年にわたる社会貢献に感謝する」とし、自治体を通じてお祝い状と記念の銀杯を贈呈する。 (jiji = 9-15-17)


スシロー、島根県進出で、全都道府県出店を達成

あきんどスシローは 9 月 28 日、島根県初の店舗となる「スシロー出雲小山店」をオープンする。 これによりスシローは、全国 47 都道府県出店を達成する。 また、「スシロー出雲小山店」オープン記念特別商品として、「濃厚うに包み」を 9 月 28 日 - 10 月 4 日の期間限定で販売する。 口のなかでとろけるうにを 100 円(税抜)というお手頃な価格で楽しめる。 (流通ニュース = 9-12-17)


まるでウユニ塩湖 鳥取砂丘で撮影された「奇跡の一枚」

鳥取砂丘(鳥取市)で撮影された「奇跡の一枚」と呼ばれる写真がネット上で話題になっている。 波が引いた砂浜が「鏡」のようになり、空や人の姿を映し出す - -。 撮影に成功するには気象条件などがそろう必要があるが、同じような写真を撮ろうと訪れる人が増えている。 写真を撮影したのは、砂丘周辺で自転車ツアーを企画、運営する「TRAIL ON (トレイルオン、鳥取県湯梨浜町)」代表の小椋宣洋さん (46)。 ツアーは国などの許可を得ており、ファットバイクという通常よりタイヤの幅が広い自転車に乗って砂丘を走るもの。

昨年 10 月、ツアー客の思い出にとスマホで撮影。 写真をフェイスブックに掲載したところ、旅行サイトで紹介された。 SNS などでも、空や人の姿が湖面に映される光景で知られる南米ボリビアのウユニ塩湖みたいと話題となった。 県外客だけでなく、県民も砂丘の知らなかった一面に驚き、「同じような写真を撮りたい」とツアーに参加している。 8 月 25 日午前の部に参加した 10 - 20 代の男女 3 人も、ネットに掲載された小椋さんの写真を見て興味を持ったという。 ただ、「奇跡の一枚」はいつも撮れるわけではない。 小椋さんによると、風や波、日光の差し具合などの条件が整う必要があるという。

この日、小椋さんはタイミングを見て、3 人に波打ち際を走り抜けるよう指示。 小椋さんは「今日のコンディションではこれが限界」と撮った写真を見せたが、ツアー客は「かっこいい」と声を弾ませた。 奈良県の高校2年の岩井康洋さん (17) は「ウユニ塩湖っぽい写真が撮影できた。 LINE のプロフィル画像にします」と満足げだった。 小椋さんは最近「写真だけが独り歩きしている」とも感じている。 期待を込めて訪れた客がうまく撮影できず残念な思いをすることを心配する。 「砂丘にはほかにも写真映えする場所があるので、砂丘の自然をもっと満喫してほしい。」

ツアーは 1 回 2 時間程度で予約制。 身長 150 センチ以上で、料金は 1 人 5 千円。 不定休。 問い合わせは (080・1649・1796)。 (横山翼、asahi = 9-10-17)


米国外交官と学生が英語で交流 砂の美術館 鳥取

「砂で世界旅行・アメリカ編」が開催中の砂の美術館(鳥取市福部町湯山)で 8 日、英語での議論を通じて、米国の外交官と大学生が交流する催し「出張総領事カフェ」が開かれた。 駐大阪・神戸米国総領事館(大阪市)の主催。 総領事館で毎月開いている「総領事カフェ」初の出張版で、鳥取大と公立鳥取環境大の学生ら 16 人が参加した。 4 月のアメリカ編の開幕式典に総領事が招かれたことが縁で実現した。

この日、総領事館のブルック・スペルマン広報担当領事 (45) が学生と美術館内を見学しながら、砂像のテーマを手がかりに米国の文化などを解説。 その後、四つの班に分かれ、映画、スポーツ、音楽、美術の各テーマについて、約 20 分間、英語で議論し、最後に領事の前で発表した。 (横山翼、asahi = 9-9-17)


全国初 離島でミサイル落下想定の訓練 島根 隠岐の島町

北朝鮮による相次ぐミサイルの発射を受けて、島根県隠岐の島町では、ミサイルの落下を想定した訓練が行われました。 北朝鮮のミサイル落下を想定した訓練が離島で行われるのは、全国で初めてだということです。 訓練は、中国地方に向けてミサイルが発射され隠岐諸島の近くに落下するという想定で行われ、隠岐の島町の学校関係者を中心におよそ 2,000 人が参加しました。

このうち中条小学校では、午前 10 時 20 分ごろ、防災無線でミサイル発射を知らせる音声が流れたのを合図に訓練が始まりました。 ミサイルによってガラスが割れるおそれがあることから、子どもたちは教室の中央に集まって体をかがめて頭を守り、先生は声をかけて安全を確認していました。 参加した小学 6 年生の女の子は、「不安だったが、落ち着いて行動できた。 ミサイルが来ることはあまり想像できないが、もしもの時はきょうの経験を生かしたい。」と話していました。

中条小学校の佐々木隆校長は、「子どもたちは冷静に行動してくれた。 発射の連絡を受けてからわずかな時間しかないので、命を守るための最善の方法を今後も検証していきたい。」と話していました。 島根県によりますと、北朝鮮のミサイルを想定した訓練が離島で行われるのは、全国で初めてだということです。 (NHK = 9-6-17)


野生イノシシは地域の資源だ! 島根県美郷町「おおち山くじら生産者組合」がマイナスをプラスに変えてきた歴史

記事コピー (9-5-17)


温泉津で「ヨズクハデ」お目見え 壮大な秋の風物詩

島根県大田市温泉津町の西田地区に 2 日、秋の風物詩で市有形民俗文化財の「ヨズクハデ」がお目見えした。 県内外から集まった約 30 人が丸太を四角すい状に組んで刈り取った酒米の稲束を掛け、ヨズク(フクロウの別称)に似た独特のハデ木をこしらえた。 西田地区は全国で唯一ヨズクハデの製作作業を継承し、国の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選ばれている。

作業は地区住民約 20 人でつくる「西田ヨズクハデ保存会」のメンバーほか、地元のまちづくりグループ「酒仙蔵人・五郎之会(若林邦弘世話人代表、136 人)」の募集に応じた人が参加した。 長さ 6 - 7 メートルの丸太 4 本を使い、高さ 4 メートルほどに木を組み上げた後、近くで収穫した酒米「亀の尾」の稲束を掛けた。 干した酒米は、温泉津町内の酒造会社が酒造りに使う。

新聞記事でグループの取り組みを知り、参加したという広島県廿日市市の無職木下宏さん (70) は「壮観だ。 今度は家族も連れて来たい。」とし、西田ヨズクハデ保存会の中井秀三会長 (72) は「多くの人がヨズクハデに関心を持ち、活動に協力してくれることが保存への力になる」と述べた。 (山陰中央新報 = 9-3-17)


赤ちゃんの先天性病気発見へ 島根大が新検査方法

島根大医学部は 1 日、生後間もない赤ちゃんに先天性の病気がないかを調べる「新生児マススクリーニング」で、従来は検査が難しかった疾患についても分析できる方法を開発したと発表した。 国内初という。 症状が出る前に治療をすることにつながる一方、赤ちゃんの体への新たな負担はないという。

この疾患は「オルニチントランスカルバミラーゼ (OTC) 欠損症」。 アミノ酸を分解する酵素の一つが先天的に働かないため、体内のアンモニアを無毒な尿素に変える経路に異常が出る。 アンモニア濃度が高くなると赤ちゃんはミルクの嘔吐やけいれん、意識障害を引き起こす可能性があり、命にかかわるケースもあるという。 国内では 8 万人に 1 人の確率で発症するという。

新たな検査方法は小児科の小林弘典助教 (42) の研究グループが見つけた。 スクリーニングで採用されている「タンデムマス法」では、OTC 欠損症の患者に多くみられるアミノ酸の一種を測定できなかったが、新たな技術によって測定が可能になった。 生後まもない時期の発見により、アンモニアの原因となるたんぱく質の制限や肝臓の移植など早期の対応や治療が可能という。 (市野塊、asahi = 9-2-17)


来春廃線の JR 三江線で最後の「全線開通記念日」 島根・石見川本駅にぎわう

平成 30 (2018) 年春で廃線となる JR 三江線(島根県江津市 - 広島県三次市)が 42 年前、全線開通した記念日に当たる 31 日、島根県川本町の石見川本駅で、当時をしのぶ写真展が開かれ、出発する列車に地元の子供たちが手や旗を振り、観光客らを見送った。 同路線は、昭和 50 (1975) 年 8 月 31 日に浜原 - 口羽(島根県美郷町 - 邑南町)間が延伸開業し、全線開通した。 写真展は、全線開通当時の各駅や列車、駅周辺のにぎわいぶりなどを撮影した 30 点が駅前広場に展示され、正午にスタートした。

午後 0 時 18 分に入線してきた三次発の列車は、同駅で 1 時間 27 分間停車するため、乗客 83 人がいったん下車し、展示された写真を見たり、駅前の「おもてなしサロン」に入ったり、駅周辺の飲食店で昼食を取ったりした。 青春 18 きっぷで列車旅を楽しんでいた広島県福山市の曽我直子さん (73) は「廃線になると聞いたので乗ったら、たまたま記念日だったのでびっくり。 車窓から風景を見ていると、秋にもまた乗りたくなりました。」と話していた。

そして、午後 1 時 45 分の出発を前に三宅実町長が各車両に乗り込み、「ご乗車いただき、川本町に来てくださり、ありがとうございます」と乗客にあいさつ。 ホームには地元の私立川本保育所の子供たちが並び、手作りの旗を手に乗客を見送った。 伊藤蓮桜ちゃん (5) は「なくなるのは、さみしい」と話していた。 町観光協会の大久保一則さん (30) は「ささやかなおもてなしだが、鉄道がなくなってもまたこの町へ来てくれるきっかけになればうれしい」と話している。 (sankei = 9-1-17)

前 報 (12-24-16)


東南アで健康関連事業 島根のテクノプロジェクト

ベトナムで医療情報ネットワーク タイでは生活習慣病の予防指南

システム開発のテクノプロジェクト(松江市)が東南アジアで健康関連事業を展開している。 ベトナムでは地域医療情報ネットワークシステムの実証実験に取り組み、全土への普及も視野に入れる。 タイでは生活習慣病予防のカリキュラムを現地企業に提案していく。 成長が続く東南アジアでの健康関連の需要をとらえ、ヘルスケア部門の強化につなげる狙いだ。

重複検査を回避

ベトナムで普及を目指すのは地域医療情報ネットワークシステム「Mame-NET」。 クラウドで医療機関同士の情報連携を図る独自に開発した仕組みでシステム利用料を徴収する考え。 システム導入により、地域の中核病院と診療所がカルテ情報などをやり取りでき、患者に対する迅速で適切な医療サービス提供につながる。 重複検査の回避や診療時間の短縮なども期待できる。

2015 年 2 月から国際協力機構 (JICA) の協力を得て、北部ゲアン省の省都ヴィン市で複数の医療機関を Mame-NET で接続する実証実験を始めた。 市内の 3 つの病院と 25 の診療所をつなぎ、患者一人ひとりの医療情報の相互閲覧、他の医療機関に対する紹介状の発行などができるようにした。 Mame-NET は同社が開発に関わった島根県の地域医療情報ネットワークシステム「まめネット」がベース。 県内では松江市や大学病院がある出雲市に医療機関が集中する一方、山間部や離島などでは医師が不足している。 こうした状況が経済発展に伴い深刻な医師不足に直面しているベトナムと似ていると判断し、Mame-NET 導入を探ることにした。

16 年 9 月までの実証実験の結果、医師の業務効率化だけでなく、電話や書類でのやり取りが減り、医師や看護師などが患者と向き合える時間が増えるなどの成果が上がった。 このためゲアン省は実証実験終了後も、システムの運用を継続している。 テクノプロジェクト、ゲアン省などがこのほど開いた報告会では、ベトナム各地の医療関係者や省幹部が自分たちの省への導入に前向きな姿勢を示したという。 テクノプロジェクトではこうした流れを受け「公的な支援が不可欠だが、今後はベトナム全土への導入を目指していく(山中茂社長)」と意気込む。

指導人材を育成

一方、タイでは糖尿病などの生活習慣病の予防カリキュラム展開に向け準備を進めている。 島根県内の NPO 法人と共同開発した栄養指導と血液検査をセットにしたもので、血糖値やコレステロールなどの数値変化を示し、食習慣の改善につなげてもらう。 タイでは経済発展に伴う食の変化などで、生活習慣病患者が近年増加している。 将来的には現地企業と連携し、IT (情報技術)を活用して地域住民に栄養指導ができる人材の育成も目指す。

いずれの取り組みも東南アジアで抱える課題に対応しており、社会的な意義も大きい。 事業が軌道に乗れば、東南アジアの他国への展開も考えられる。 (松江支局長 西村正巳、nikkei = 8-31-17)

テクノプロジェクト : 1984 年、富士通と地元テレビ局の共同出資で設立。 現在の社員数は約 200 人。 2011 年に島根県の地域医療情報ネットワークシステム「まめネット」の開発に関わった。 現在は県内約 800 の医療機関がネットワークに参加し、県民の登録者数は約 4 万人に達している。 17 年 3 月期の売上高は約 38 億円。 そのうち自治体向けシステム部門の比率が 4 割を占める。 Mame-NET などのヘルスケア部門の強化で全体の売上高を 21 年 3 月期までに 40 億円台に乗せ、ヘルスケア部門と自治体向け部門の売上高構成比を同等にするのが目標だ。


人間文化学部、文科相から認可 島根県立大が来春開設

島根県立大学が 2018 年 4 月開設を予定している「人間文化学部」が文部科学相から認可された。 新学部は松江キャンパス(松江市)に設置し、保育教育学科(入学定員 40 人)と地域文化学科(同 70 人)の 2 学科を置く。 これに伴い、松江キャンパスにある現行の短期大学部は定員を減らした上で、保育学科(同 40 人)、総合文化学科(同 40 人)の 2 学科に再編する。 出雲キャンパス(出雲市)の看護学部は、看護学科(同 80 人)と健康栄養学科(同 40 人)で構成する「看護栄養学部」に改編する。 (nikkei = 8-31-17)


出雲神話 漫画風キャラに 島根・浜田の起業家集団が事業化

島根県浜田市を拠点にコンテンツビジネスを手掛ける起業家集団「Dramatic CIMANE」は県東部の出雲地方が舞台の神話をテーマにした事業を始める。 神話にちなんだ人物などの漫画・アニメ風キャラクターを制作し、広告などに使ってもらうビジネスを国内外で展開。 旅行商品も企画する。 日本の神話や歴史に興味を持つ若者が増えていることに着目、需要を掘り起こす。

「オロチ」の名称で 8 月末からプロジェクトを始める。 漫画キャラクターを企業広告に使えるようにし、キャラクターを商標化してライセンスビジネスも実施する。 神話の舞台を巡る旅行商品も企画する計画だ。 古事記や日本書紀などに記されたスサノオによるヤマタノオロチ退治の物語を基にオリジナルのストーリーを作成した。 スサノオ(海の神)、クシナダ(稲の神)などを漫画風キャラクターにした。 10 月にはアニメーションのプロモーションビデオも制作し公開する。

国内で事業を展開するほか、海外でも日本神話に関心を持つ若者が増えているとみて、ビデオのストーリーは英語、アラビア語、スペイン語などに順次翻訳する。 Dramatic CIMANE が漫画化したスサノオなどのキャラクターをフェイスブックで公開したところ、海外で多くのファンを獲得した。 国別の閲覧数ではアルジェリア、モロッコなどの北アフリカ諸国が上位を占めたという。

海外進出を計画する企業の販売促進にキャラクターを活用してもらったり、Dramatic CIMANE がストーリーをもとに無料の電子書籍を制作・公開し、企業広告を挿入したりする。 「オロチ」のアプリをスマートフォンにダウンロードする際に居住地を選択してもらい、その場所の言語でキャラクターを使った広告を配信することも計画している。 神話の舞台を巡る旅行商品は「コンテンツツーリズム」として、来年以降に企画し、旅行会社に提案する。 ヤマタノオロチ伝説の舞台とされる出雲地方の斐伊川沿いや稲佐の浜(出雲市)などを、宿泊しながら巡る案などを検討している。

Dramatic CIMANE の中心メンバーで、システム開発を手掛ける e-Front (イーフロント、東京・新宿)島根支社長の佐々木大輔氏は「地元の観光資源を海外に発信し、国際交流や地域振興につなげたい」としている。 Dramatic CIMANE はこうした事業で、2 - 3 年内に年間 3,000 万円の売り上げを目指す。 事業展開のための法人化も視野に入れている。 (nikkei = 8-26-17)

Dramatic CIMANE : e-Front 島根支社長の佐々木大輔氏が中心になり 2016 年に結成した集団。 地元の社会人や学生ら 7 人のメンバーで構成する。 起業家やエンジニア育成のため浜田市内にオフィスを兼ねたシェアハウスを開設する準備を進め、市内に映画館を設立する活動もしている。 「オロチ」事業展開のため、ネットを通じて不特定多数の人から小口資金を募るクラウドファンディングを 25 日に始めた。 10 月前半まで 100 万円を目標に資金を募る。