島根・奥出雲に農業関連の IT 開発拠点 セラク、7 月開設

ソフトウエア開発のセラクは IT (情報技術)で農業生産を管理するシステムの開発拠点を、7 月に島根県奥出雲町に開設する。 農業ハウス内の環境をスマートフォン(スマホ)を通じて遠隔地でも確認できる「みどりクラウド」の性能向上に取り組む。 同町が中国地方のほぼ真ん中にある立地を生かし、営業活動と保守点検の拠点としても活用する。 島根県、奥出雲町と 20 日に立地の覚書を結んだ。 実験用ハウスを併設するオフィスは古民家を賃借する。

2020 年までに新拠点で 3 人を新規で雇用する。 「みどりクラウド」はセンサーで計測した温度や湿度、日射量、土壌水分などのデータを収集・加工・分析するシステムで、15 年 11 月に発売した。 センサーの価格は 6 万 8,000 円からで、システムの月額使用料は廉価版で 1,280 円。 現在は携帯電話やパソコンでもデータの確認が可能となっている。 新拠点ではより詳細な分析ができるよう改良する。

奥出雲町はブランド米の仁多米など良質の作物で知られる。 宮崎龍己社長は「地域農家との共同実験で農家の生産性向上につながる開発が期待できる」とした。 セラクの 16 年 8 月期の売上高は 63 億円。 17 年 8 月期は 80 億円を見込む。 (nikkei = 2-21-17)


島根ワイナリーで「出雲麺フェス」 山陰の食材堪能

島根県の出雲市内で麺料理を提供する 4 店が特別メニューを振る舞う「出雲麺フェス」が 11 日、同市大社町菱根の島根ワイナリーで始まった。 雪の中、多くの家族連れらが訪れ、山陰の食材を使ったそばやラーメン、パスタ、うどんを堪能した。 12 日まで。 多彩な出雲の麺の魅力を伝えようと、うどん店「食の縁結び市場 山太(出雲市大社町北荒木)」、ラーメン店「篠寛(同市駅北町)」、創作イタリアンの「レガーレ(同市渡橋町)」、出雲そばの「そば縁(同市浜町)」でつくる実行委員会が初めて企画した。

会場には和牛ホルモン入りの出雲うどん、島根和牛の牛骨スープで作ったラーメン、地元産ズワイガニを使ったパスタ、大社湾で水揚げされたフグや特産の十六島のりを添えた割子そばを、各 150 人分用意。 来場者は、小皿で取り分けながら口に運び「トッピングがぜいたく」、「麺がもちもちしておいしい」と感想を話した。 仲間 3 人で訪れた出雲市大社町杵築北の落合ケイ子さん (76) は「いろいろな味が楽しめるユニークな企画。 ぜひ次回も開催してほしい。」と願った。 午前 11 時 - 午後 5 時。 いずれも 1 杯 1,100 円で提供する。 (山陰中央新報 = 2-12-17)


大雪で列車動けず、10 時間以上 乗客 26 人 鳥取

10 日から降り続いている大雪の影響で、鳥取県内の山陰線で列車が 10 時間以上動けなくなっている。 JR 西日本米子支社によると、10 日午後 8 時 20 分ごろ、山陰線の青谷駅(鳥取市)で木が線路に倒れかかったため、鳥取発米子行きの普通列車が出発できなくなった。 その後、木は取り除いて除雪も行い 11 日午前 8 時 50 分に運転を再開したが、約 300 メートルほど進んだところで雪のため再び動けなくなり、青谷駅に引き返した。

午前 9 時現在、復旧のめどはたっていないという。 列車には乗客 26 人が乗っており、JR 西が食料や水を配った。 体調不良などを訴えている人はいないという。 JR 西は 11 日午前中の鳥取 - 米子間での運転見合わせを決めた。 気象庁によると、11 日午前 9 時現在、鳥取市では 80 センチの積雪を観測している。 (asahi = 2-11-17)


出雲・安来・雲南市、中国電と安全協定 島根原発 30 キロ圏

中国電力島根原子力発電所(松江市)の 30 キロ圏内にある島根県出雲、安来、雲南の 3 市は 8 日、中国電と原子力安全協定を締結すると発表した。 立地自治体である島根県、松江市の安全協定に準じる内容にする。 これにより鳥取県内を含め同原発 30 キロ圏内にある自治体すべてが安全協定を結ぶことになる。 3 市と中国電は 10 日に安来市で締結式を開く。 協定案では廃炉など重要な計画に関して、中国電が自治体に報告することを規定。 自治体は意見を述べ、同社は誠実に対応する。

立地自治体である島根県や松江市との協定では、こうした重要計画では「事前了解」が必要と規定している。 3 市は立地自治体と同等の協定締結を求めていたが、報告と意見表明という内容となった。 安来市の森脇光成副市長は協定について「直接、意見交換する仕組みを明文化し、3 市が結束して中国電に対応できるようになる」と説明した。 周辺自治体の鳥取県と同県境港、米子両市はすでに安全協定を結んでいる。 出雲市は単独で協定を結んでいるが、安来、雲南両市と共通の内容で改めて締結する。 (nikkei = 2-9-17)


島根・鳥取 5 市、観光連携 松江や米子 17 年度に組織設立へ

松江市や鳥取県米子市など島根・鳥取 2 県にまたがる 5 市は 7 日、共同で 2017 年度に DMO (観光地経営組織)を設立する方針を発表した。 18 年度の「大山開山 1,300 年祭」や「松江藩主・不昧公没後 200 年祭」の関連事業を推進して観光客に県境を越えた周遊を促す。 空港・鉄道の利活用など受け入れ体制の整備も強化する。

島根県の安来、出雲 2 市と鳥取県境港市を含む 5 市で構成する「中海・宍道湖・大山圏域市長会」の総会で同日、DMO の構想に大筋で合意した。 4 月に設立準備に入り、早ければ 5 月下旬に「中海・宍道湖・大山圏域 DMO (仮称)」を創設する。 幹事会には経済界や観光協会の代表者にも参加を求める。 インバウンド(訪日外国人)誘客ではテレビ番組製作や PR 動画の発信、ブロガー招待に取り組む。 国内観光客向けには三大都市圏での情報発信に力を入れる。 17 年度は市長会が観光推進事業費として 3,300 万円の予算を計上する予定だ。 (nikkei = 2-8-17)


玉造温泉 人気上昇率調査で 1 位 若者人気トップ

旅行予約サイト「楽天トラベル」が全国の温泉地を対象に、冬場の若者の旅行先の人気上昇率を調査したランキングで、玉造温泉(松江市玉湯町)が 1 位になった。 2017 年と 16 年の宿泊予約実績を比較したところ、伸び率が 60% を超えた。 学生旅行応援プランや美肌温泉の PR など、女子学生をターゲットにした集客策が功を奏した。

調査は冬場の若者の動向を把握しようと、初めて実施。 2 月 1 日から 3 月 31 日までの同サイトでの予約を対象に、18 - 23 歳の 3 人以上のグループの「宿泊人泊数(宿泊人数と日数を掛けた値)」を 1 月 25 日時点で集計した結果、玉造温泉の伸び率は 61.9% 増となった。 2 位は登別温泉(北海道)の 48.1% 増、3 位は草津温泉(群馬県)の 42.3% 増だった。

玉造温泉は、冬場に大学生らを呼び込むため、平日限定の割安学生旅行応援プランを設けたほか、土産品店や飲食店で各種サービスが受けられる学生限定の特典カードを発行した。 「美肌・姫神の湯」として浸透したことも重なり、若い女性の予約が 16 年に比べて約 2.5 倍となった。 老舗旅館・松乃湯では、20 代の 2 - 3 月の予約が 16 年に比べて約 3 割増えており、予約担当の小林なつきさん (24) は「美肌の湯の浸透に加え、温泉総選挙のグランプリ獲得で若年層への認知度が高まっている」と実感する。

15 年の年間入り込み客数は、06 年より約 20 万人多い 105 万人。 玉造温泉旅館協同組合の高梨剛事務局長 (39) は「ランキング 1 位は喜ばしい限り。 最高の思い出になるよう、おもてなししたい。」と話した。 (山陰中央新報 = 2-8-17)


香港ドラマ 山陰と縁結び

出雲などでロケ … 誘客へ中海圏域市長会が招請

松江、出雲、安来市などでつくる「中海・宍道湖・大山圏域市長会(会長 = 長岡秀人・出雲市長)」の招請を受け、香港のテレビ局が同圏域の観光地を舞台にしたドラマを企画し、1 月に各地で撮影を行った。 完成後は香港のテレビや、日本と現地を結ぶ飛行機で放送される予定で、同市長会は香港での知名度アップと誘客につながればと、期待を寄せている。

香港のテレビ関係者によると、香港では島根のように「ご縁」を大切にする考え方があり、山陰に魅力を感じる人も多いという。 同市長会は、昨年 9 月、鳥取・米子空港に香港定期航空便が就航したことから、インバウンド(訪日外国人)策の強化を図ろうと、ドラマの撮影を香港側に打診。 地上波テレビ局「Viu (ビュー) TV」が招請に応じた。

ドラマ「僕と彼女の山陰的物語(仮題)」の撮影は 1 月 14 - 25 日、足立美術館(安来市)や玉造温泉(松江市)、堀川遊覧船(同)、水木しげるロード(鳥取県境港市)などで行われた。 香港から一人旅で山陰に来た男性が出雲大社で、日本が大好きな二人旅の香港人女性と巡り合うストーリー。 3 人が微妙な距離感を保ちながら山陰の旅を続ける内容で、若者たちのほのかな恋心を旅情を絡めて描き出すという。

男性の目線からストーリーが語られる演出を取っており、スタッフがカメラを取り付けたヘルメットをかぶって撮影。 画面上は男性は腕などしか見えず、男性から見た女性の姿や景色を映すことで、視聴者自身が旅をしているように感じる構成になるという。 山陰での撮影は順調に進み、1 月 23 日には女優やスタッフら 10 人が、鳥取県の JR 境港線・妖怪列車や、出雲市大社町の島根ワイナリーでロケを行った。

同ワイナリーでは、職員の案内で、女優のフィッシュ・リウさんとアルマ・コックさんが、樽が並ぶ様子を見学したり、赤ワインを試飲したりする場面を撮影。 2 人は、「さわやかで、すっきり」、「優しい感じです」などと、日本語を交え、ワインを堪能していた。

脚本を担当したチェン・ユーキウさん (30) は、「香港にも出雲地方のご縁と同じ意味の『縁●(●はにんべんに「分」、ユンファン)』という考え方がある。 出雲大社から始まるドラマを見て、ご縁を結ぼうと、山陰地方に多くの若者に来てもらえるようにしたい」と意気込んだ。 同ワイナリー営業企画課の富田真二課長 (53) も「香港から足を運んでもらうきっかけになれば、うれしい」と期待した。 ドラマは 1 回 30 分、計 6 回の予定で、3 月に香港で放送される。 時期は未定だが、香港を拠点としたキャセイパシフィック航空や、キャセイドラゴン航空の機内ビデオでも上映される。 (佐藤祐理、yomiuri = 2-7-17)


ココカラファイン、島根の同業・古志薬局を買収へ

ドラッグストア大手のココカラファインは、島根県で調剤薬局やドラッグストアなどを運営する古志薬局(松江市)を買収する方針を固めた。 4 月 3 日付で全株式を取得し、完全子会社化する。 買収金額は数億円程度とみられる。 古志薬局は島根県東部に調剤薬局を 6 店、ドラッグストアを 2 店持つ。 2016 年 3 月期の売上高は 12 億円。 ココカラファインは医薬品や化粧品、日用品を古志薬局に供給するなど、これまでも取引があった。 ココカラファインは M & A (合併・買収)を活用して店舗網を広げており、16 年 6 月と 9 月にも調剤薬局を買収している。 (nikkei = 2-3-17)


まさに「神管理」 … 島根・足立美術館 14 年連続 1 位に 米国の日本庭園専門誌

米国の日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」が選ぶ平成 28 年の日本庭園ランキングで、島根県安来市の足立美術館が 1 位に選ばれ、同美術館が 31 日発表した。 15 年の第 1 回から 14 年連続で首位を維持している。 日本国内の庭園約 900 カ所を対象に、世界各国の庭園・造園の専門家ら 30 人で選考。 開館以来無休で庭園を維持してきた技術水準の高さを「神管理」などと評価した。 2 位は桂離宮(京都市)、3 位は山本亭(東京都)で前年と同じ。 (sankei = 1-31-17)


インド技術者就業体験 松江、出雲の IT 企業に 11 人

インド南部ケララ州の IT 技術者ら 11 人が 28 日、松江、出雲両市の企業でのインターンシップ(就業体験)を含む 2 週間の研修を終えて、帰路に就いた。 島根、鳥取の県境周辺の自治体でつくる「中海・宍道湖・大山圏域市長会」などが、2015 年に同州と交わした覚書に基づく経済交流の一環。 人材不足に悩む圏域の企業にとっては、インドの優秀な IT 技術者を呼び込み、山陰からインドへの進出につなげるための第一歩となった。

ケララ州は 3,000 万人以上の人口を抱え、IT の先進地として知られる。 今回は、中海・宍道湖・大山圏域の経済界や自治体、大学などでつくる実行委員会が、同州の IT 企業で働く社員や大学生ら 20 - 30 歳代の 11 人を招いた。 一行は 15 日に到着。 松江市で圏域の産業などについて講義を受けた後、島根県内の IT 企業の約 9 割が集まる松江、出雲両市の 6 社に分かれ、4 日間、仕事の流れを学んだ。

松江市の「ネットワーク応用通信研究所(井上浩社長、社員 60 人)」では、IT 技術者のクリシュナンウニさん (28) とベシル・ベビー・マシューさん (24) が研修した。 職場では、デンマーク人社員の山本ソレンセン・トアさん (42) が英語で仕事内容を説明。 開発中のサービスを英語で使えるようにする作業を体験した。 2 人は、カレーを作って夕食会で振る舞うなど、ほかの社員とも交流。 平年の 10 倍を超える大雪も経験した。 「雪の日は通勤が大変そうだけど、寒さはインド人には問題ない」とクリシュナンウニさん。 「日本企業とのビジネスチャンスを見いだしたい」と意欲をみせた。

ベシルさんは、インド人が山陰で就職する可能性について「言葉の壁は何とかなるが、インドの大学生には日本で働くチャンスがあるという認識がない」と指摘。 「まず、山陰の企業が、優秀なインド人学生を就業実習生として 1 - 3 か月間受け入れることを、インドの大学に働きかけてはどうか」とアドバイスした。 同社の井上社長は、「思った以上に技術が高く、フレンドリーで優秀な人たちばかり。 インドとの関わりが深まれば、山陰企業の提供するサービスに対し、グローバル市場でどのようなニーズがあるかも見えてくるはず。」と期待を寄せた。

実行委が昨年 10 月、圏域の IT 企業 81 社に行ったアンケート調査では、回答した 48 社のうち、半数以上がインドの IT 人材の採用に意欲を示し、3 社に 1 社はインドへの進出に関心を寄せている。 (中筋夏樹、yomiuri = 1-29-17)


島根・雲南市に車部品工場 広島のデルタ子会社、シート製造

自動車部品製造のデルタ工業(広島県府中町)の子会社で、シート製造のデルタ・シー・アンド・エス(島根県浜田市)は島根県雲南市に工場を建設する。 賃借している同市内の工場から 7 月に新工場へ移転する。 福利厚生施設を充実させるなど社員が働きやすい環境を整える。 2020 年までに 15 人を新規雇用して品質管理や技術開発にも力を入れる。 島根県、雲南市と 26 日、新工場の覚書を結んだ。 市内の企業団地に 1 万 3 千平方メートルの敷地を購入し、鉄骨平屋建てで延べ床面積 3 千平方メートルの工場を新築する。投資額は 3 億 5,000 万円。

現在の工場は手狭になったため移転する。 新工場は女性用のトイレや更衣室を拡充し、食堂も充実させる。 縫製を手がける雲南市の工場は従業員 45 人のうち女性が 30 人を占める。 採用強化には職場環境の整備が課題だった。 新工場での生産能力は当面、現行の一日あたり 120 台を維持する。 増員する従業員は生産技術部門や管理部門に配置して、品質と技術力の向上を図る。 (nikkei = 1-27-17)


鳥取県、大雪で災害派遣要請 周辺で 300 台超立ち往生

日本列島は 24 日も強い冬型の気圧配置が続き、西日本を中心に大雪となった。 23 日 - 24 日未明にかけ、鳥取県を中心に国道や高速道などで一時、300 台以上の車が立ち往生するなど影響が広がり、鳥取県の平井伸治知事は同日午前 4 時 10 分に自衛隊に災害派遣要請をした。 鳥取県と国土交通省鳥取河川国道事務所によると、同県智頭町の国道 373 号では 23 日午後 6 時ごろから、大型車両のすれ違いができない箇所が発生し、24 日午前 5 時時点で約 200 台が立ち往生した。

県は災害対策基本法に基づき、智頭町内の国道 373 号の 12 キロを、立ち往生車両を所有者の許可なく撤去できる対象道路に指定した。 岡山県境に近い同町奥本の国道 53 号でも故障車 3 台が停止した。 また、同県三朝町の国道 179 号では 24 日午前 1 時前から車数十台の立ち往生が発生しているという。

高速道でも車の立ち往生が相次いだ。 西日本高速道路などによると、24 日朝の時点で、智頭町の鳥取自動車道上下線で約 130 台、同県江府(こうふ)町の米子自動車道宮市トンネル内で 17 台が動けない状態となっている。 蒜山 IC (岡山県真庭市)、溝口 IC (鳥取県伯耆町)の進入路付近では各 1 台が立ち往生しているという。 鳥取県の東部消防局によると、智頭町の鳥取自動車道福原 PA では 24 日午前 0 時 25 分ごろ、「3 歳の子どもが発熱」と 119 番通報があった。 男児は立ち往生した車に乗っていたとみられ、病院に搬送された。

気象庁によると、本州付近の上空約 5,500 メートルには零下 33 度以下の強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まっている。 日本海側を中心に降雪が強まり、24 日午前 8 時までの 24 時間降雪量は、鳥取県智頭町で 82 センチ、福島県南会津町で 57 センチ、兵庫県朝来市で 42 センチを観測した。 25 日朝までの 24 時間の予想降雪量は、多いところで、▽ 北陸 60 センチ、▽ 東北、中国 50 センチ、▽ 関東甲信 40 センチ、▽ 東海 30 センチ、▽ 北海道、近畿 25 センチ、▽ 四国 15 センチと予想されている。 (asahi = 1-24-17)

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米子道で 60 台が大雪で立ち往生 10 時間動けない車も

西日本高速道路によると、24 日午前 2 時現在、米子自動車道上りの江府インターチェンジ (IC) - 蒜山 IC 間で、降雪のため約 60 台の車が約 4 キロの範囲に立ち往生しているという。 同社がレッカー 5 台を出動させ、雪が少なく、自力走行ができる場所まで車を順次移動させている。 けが人や体調不良を訴えている人はいないという。

同社によると、23 日午後 2 時ごろ、同区間でトラック 2 台が立ち往生し、その後、後続の車が次々と動けなくなったという。 同午後 5 時 10 分から、米子 IC - 湯原 IC 間の上下線を通行止めにした。 鳥取県警によると、約 10 時間以上立ち往生している車もあるといい、同社の職員が車内に取り残されている人たちに食べ物を渡したり、ガソリンを給油したりしているという。 (asahi = 1-24-17)


タイムズ、島根県でカーシェアリングサービスを開始

タイムズ 24 は、島根県においてカーシェアリングサービス「タイムズカープラス」の提供を 1 月 26 日より開始する。 車両を配備するのは、島根県の県庁所在地 松江市の中心駅である松江駅至近の 2 か所。駅北口の「タイムズ松江駅北ステーション」には、『ノート』、『スイフト』、『ソリオ』、『プレマシー』を、南口の「タイムズ松江駅南ステーション」には『デミオ』を配備する。 島根県は IT 産業の支援に力を入れており、同県に進出する IT 企業も少なくない。 タイムズ 24 では、これら企業による社用車代わりの利用や、駅周辺のホテルに滞在する観光客や出張者の移動の足としての利用を見込んでいる。 (纐纈敏也、Response = 1-23-17)


島根の魅力 広島で発信 ふるさとフェア 特産市や銀山紹介

中四国最大の都市で島根の魅力を発信する「島根ふるさとフェア 2017」が 21 日、広島市中心部で始まり、特産品販売や、7 月に世界遺産登録 10 周年を迎える石見銀山遺跡(大田市)の魅力を紹介するコーナーが人気を集めた。 22 日も開く。 島根県や県内の市町村などでつくる広島地区観光情報発信事業実行委員会が主催し 20 回目。 節目の今回は「祝 20 年! ご縁の国からありがとう」をテーマに、広島県立総合体育館、旧広島市民球場跡地などで催している。

同体育館に設けられた「しまねまるごと特産市」では、シジミや魚の干物、コメといった島根産の特産品を販売するブースが並び、業者が威勢よく商品を売り込んだ。 石見銀山遺跡のコーナーでは親子連れが丁銀型のストラップ作りなどを楽しんだ。 広島市安佐南区から訪れた宇治田順子さん (77) は「食べ物など広島にはないものがたくさんあって楽しむことができた」と話した。 (山陰中央新報 = 1-22-17)


たたら製鉄の火入れ式 日本刀の原料「玉鋼」作り 島根・奥出雲

日本刀の原料となる玉鋼を生産する古来の製鉄技術「たたら吹き」を国内で唯一継承している製鉄所「日刀保たたら(島根県奥出雲町)」で 18 日、砂鉄を炉に入れる火入れ式が行われた。 日本美術刀剣保存協会によると、たたら吹きは「ふいご」と呼ぶ送風機で炉に風を送って高温を保ち、良質の鋼を作り出す製鉄技術で、炉の温度は最高約 1,400 度になる。 12 人の職人が交代しながら三日三晩、休まずに木炭と砂鉄を繰り返し入れ、最終日に炉を壊して鋼を取り出す。

1 回で砂鉄約 10 トン、木炭約 12 トンを使い、約 3 トンの「けら」を作る。 その中から玉鋼約 2.5 トンを取り出し、全国の刀匠に分配する。 炉の造成からきら出しまでの作業を、1 年のうち 1 - 2 月に 3 回行う。 日刀保たたらは、戦後に操業が途絶えていた製鉄所の跡を復元し、玉鋼を得るため昭和 52 年に同協会が復活させた。 (sankei = 1-18-17)


一畑電車 「南海 21000 系」 22 日で運行終了 … 島根

かつては南海電鉄で活躍し、現在は一畑電車(島根県出雲市)で使われている車両が 22 日で運行を終了する。 1958 年から主に高野線で運行され、緑色の車体で親しまれた「南海 21000 系」。 一畑電車は 96 年に「一畑電車 3000 系」として黄色に塗り替え、宍道湖畔や出雲大社周辺を走ってきた。 一畑電車が新車両を導入し、廃車が決定。 21、22 日には臨時運行などのイベントがあり、1 日乗り放題の記念乗車券(2,000 円)も販売中だ。 担当者は「最後なので、何回も乗っていただければ」。 (長宗拓弥、mainichi = 1-16-17)


野鳥ホシハジロ 1 羽から鳥インフル 島根・浜田

島根県は 11 日、同県浜田市の川で同日見つかった野鳥のホシハジロ 1 羽の死骸を検査した結果、A 型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出たと発表した。 高病原性かどうか、鳥取大で確定検査する。 県によると、回収地点から半径 10 キロ以内にある家禽の飼育場 11 戸に聞き取り調査をしたが、異常はなかった。 12 日に立ち入り調査をする。 (sankei = 1-11-17)


上達願って出雲の児童ら 長〜いそろばんではじき初め

「世界一長いそろばんではじき初め!」と題したイベントが 9 日、島根県出雲市渡橋町のイオンモール出雲であっり、 来店した子どもたちが学力向上などを願いながら、2006 年にギネスブックに認定された長さ 12.24 メートルの「世界一長いそろばん」の玉をはじいた。 世界一長いそろばんは、坪内珠算学校(松江市東朝日町)が所有し、通常のそろばんの約 40 丁分の長さがあるのが特徴。 来店客に全国有数のそろばんの産地である島根の伝統に楽しみながら触れてもらおうと、イオンが同学校に呼び掛け、はじき初めを企画した。

この日は、訪れた親子連れや同学校で学ぶ児童生徒ら約 30 人がそろばんの前に並び、同学校の職員の声に合わせて足し算や引き算に挑戦。 来店客が興味深そうに見守る中、真剣な表情でそろばんをはじいた。 同学校神戸川校に通う出雲市立神戸川小学校 3 年の永岡璃子さん (9) は「こんなに長いそろばんに触れたのは初めてで楽しかった。 今年は頑張って 7 級に合格したい。」と笑顔で話した。 (山陰中央新報 = 1-10-17)


「心の忘れ物」つづった手紙、煙となって天上る 島根

約 1 カ月半で 90 通 - -。 島根県飯南町の山間に設置された「優便ポスト」に投函された手紙の数だ。 会えない人や会えても話しづらい人への思いをつづった便りは 8 日、正月飾りなどとともに「とんど焼き」にくべられ、煙となって冬空に広がった。 「あんなに高くあがるなんてびっくり。 あれなら相手に届くかもとちょっと期待してしまう。」 兵庫県尼崎市から訪れた山本三枝さん (48) は灰色の雨雲に吸い込まれていく煙を雨傘越しに見上げ、晴れ晴れとした表情で話した。 ポストが設置された昨年 11 月 23 日にも訪れて 7 通を投じた。 自宅に戻ってさらに 2 通。 「同じ人に何度も書きたくなる。 運良く会えた日のための準備練習にもなります。」

優便ポストは町観光協会が「心の忘れ物」を受け止めるポストとして、交流施設「谷笑楽校(しょうがっこう)」前に設置。 投函分は開封せず、毎年正月明けに燃やす。 初めてとなった今回は現地での投函が 57 通、郵便で届いたのが 33 通。 どちらも大阪や広島など県外が多く、海外からも 1 通あったという。 発案者でこの日の火入れにも参加した大阪市在住の詩人、里みちこさん (69) は「人が心に抱える嘆きや悲しみの流れ先ができた。 手紙で思いを伝えた人の表情は、寂しさの中にも明るさがあります。」と話した。 (今林弘、asahi = 1-9-17)

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ごめんなさいとありがとう 伝えるポスト、飯南に 島根

もう会えない人へのありがとうやごめんなさいの気持ち、自分自身が抱える感情を手紙にして投函(とうかん)する - -。 そんな「心の忘れ物」を受け止める「優便(ゆうびん)ポスト」が 23 日、飯南町に生まれる。 手紙は誰にも届かない。 大阪市に住む詩人、里みちこさん (69) が発案した。 飯南町は生まれ育った古里だ。 里さんは筆文字で描いた自作の詩を朗読する「詩語り」を全国で開いている。 心の痛みを正面から深く見つめた内容は、人生を前向きに考えられるようになると好評だ。 (今林弘、asahi = 11-22-16)


日本のトイレ技術、アジアへ 肥だめの知恵で河川汚さず

日本の農村で培われた「肥だめ」理論を生かしたり、カキ殻を使ったりして微生物に汚物を分解させる国産の環境配慮型トイレが、アジアなど下水道整備が遅れている世界の各地から注目されている。 環境省なども国内企業の海外展開を後押ししている。 「最もきれいな公衆トイレ。」 昨年 12 月 18 日、ソロモン諸島・ガダルカナル島の地元新聞に、そんな見出しの記事と写真が載った。 一昨年、首都ホニアラ市の公立図書館の屋外に設置された水洗トイレのことだ。 記事によれば、使用料は 3 ソロモンドル(約 40 円)必要だが、通勤・通学途中の会社員や学生らが立ち寄り、200 人が利用する日もあるという。

設置したのは、生活排水処理施設の設計・施工会社「大成工業(鳥取県米子市)」と「オリジナル設計(東京都)」。 環境省のアジアでのモデル事業に採用され、日本・ソロモン友好協会が施工業者のあっせんなどで協力した。 国際協力機構 (JICA) などによると、現地は下水道整備が遅れ、屋外の地中にタンクを埋めたトイレに用を足すのが一般的で、満杯になるとふたをして別の場所に新設する。 排泄物(はいせつぶつ)が漏れ出したり悪臭に悩まされたり、環境への影響が深刻という。

大成工業などが設置したトイレは、排泄物を肥料にリサイクルする「肥だめ」理論を生かしたもの。 ためた雨水などで便器を水洗し、排泄物をいったん地下のタンクに沈殿させる。 沈殿物と分離され、微生物にある程度まで分解された液体は、土中に埋設したマット状の特殊な素材を通る過程で土にしみ出し、蒸発散と微生物によるさらなる分解が促される。 放流が不要で河川を汚さず、地表部分は菜園に使える。 (村上英樹、asahi = 1-8-17)


島根・鳥取の企業のメインバンク、両県とも山陰合銀がトップ

帝国データバンク松江・鳥取両支店は、島根・鳥取両県の企業が「メインバンク」としている金融機関を調査した。 トップは両県とも、山陰合同銀行(松江市)だった。 島根県では、9,463 社を対象に集計。 トップだった山陰合銀のシェアは 62.3%。 以下、(2) 島根中央信用金庫(出雲市) 9.8%、(3) 島根銀行(松江市) 8.1%、(4) 島根県農協(松江市) 4.1%、(5) 日本海信金(浜田市) 3.9% - の順だった。 島根県農協が、同県信連との合併で前年よりシェアを 0.5 ポイントアップさせ、順位も 1 つ上がった。

鳥取県の調査は、7,669 社が対象。 トップの山陰合銀は 48.6% のシェア。 以下、(2) 鳥取銀行(鳥取市) 25.4%、(3) 米子信金(米子市) 7.6%、(4) 鳥取信金(鳥取市) 7.1%、(5) 倉吉信金(倉吉市) 4.7% - と続いた。 上位 2 社で全体の 74% を占めた。 前年と比べ、順位の変動はなかった。 メガバンクをみると、みずほ銀行が両県とも最上位で、島根 12 位、鳥取 10 位だった。 帝国データバンク松江支店は「金融機関の再編や提携の動きがエリアを問わず強まる中、山陰に拠点を置く金融機関の地元企業に対するシェアや取り組みの状況の変化を注視する必要がある」とみている。 (sankei = 1-7-17)


正月三が日の「ぐうたら度」 一位は島根県!

三が日、家でゴロゴロしながら過ごした方も多いのでは? そこで! 全国のウェザーニュース会員 8,079 人に「三が日、何時間 "ぐうたら" したか?」の調査を行いました。 その結果、一番ぐうたらしていた時間が多かったのは「島根県」という結果に …。 全国平均は 14.7 時間。 都道府県ランキングを見てみると、1 位は島根県で 21.9 時間でした。 (WeatherNews = 1-4-16)

◆ 調査実施日 2017 年 1 月 3 日(火) 18 時 - 1 月 4 日(水) 6 時
◆ 参加人数 ウェザーニュース会員 8,079 人


長生き率 No. 1 島根県、山間部で足腰が鍛えられるのも理由

イメージとは違う!? 意外な県民性が明らかになった。 平成 28 年の厚生労働省調べで、島根県は 100 才以上の高齢者(平成 28 年 9 月 1 日時点)が、人口 10 万人あたり 96.25 人。 2 位の高知 87.93 人には大差をつけての 1 位となった。 ちなみにワーストの埼玉 30.97 人に比べ、その差は 3 倍以上にも。

「県では 100 才を超えてなお、お元気なかたがたを表彰しています。 その時お会いするかたがたが、一人暮らしして身の回りのことを全部しているとか、階段上っているとか、買い物にひとりででかけるとか、地域のボランティアに参加するとか、本当にお元気で(笑い)。 土地柄、山間地域が多いので、農業とか、ちょっとした畑をされているかたが多くいらっしゃるんですよね。 だから足腰が鍛えられているのかもしれません。(島根県高齢者福祉課)」

また、猛暑が続いた 2013 年 7 月。 全国 2 万人の体感データを分析した結果、最高気温 34.7 度の愛媛が、夏バテランキング 1 位となった。 調査をしたウェザーニューズによると「夏バテは気温だけでなく、生活スタイルも影響している」というが …。 「愛媛の名産って、"たこめし" とか "鯛そうめん" とか、あっさりしたものばかりなんです。 お肉もあんまり食べないし。 どうりでバテるわけです。(愛媛県出身)」

そして、ポーラの『美肌県グランプリ 2016』では、広島県が、昨年の 8 位からジャンプアップして 1 位に。 もともと広島は "東北並み" に寒さの厳しい土地だが、2015 年は暖冬で「肌の冷え」や「乾燥」などのダメージが抑えられたことと、春 - 夏にかけての降水量が例年より多かったことで紫外線の影響も軽減できたという。 たしかに、同県出身の綾瀬はるか(31 才)は、あの美肌! 「広島は牡蠣だけじゃなく、いわしをよく食べるんです。 いわしにはコエンザイム Q10 とかビタミン B 群とか、肌にいい栄養素がたっぷり。 それにレモンでビタミン C も日常的に摂取しているのも効果的なのかも。(広島県民)」

一方、昨年まで 4 連覇を達成していた島根県は、今年はわずか 0.3 ポイント差で 2 位に。 1 位を奪われた率直な感想を尋ねると、笑いながらこう答えてくれた。 「多角的な分析から今回広島県さんが上位になったということで、島根のクオリティが下がったわけではないので …(笑い)。 ただ再び 1 位になれたらという思いはありますね。 先日、行われた『温泉総選挙 2016』では、玉造温泉が "うる肌部門" で 1 位に選ばれました。 これからも島根ならではの美肌を生かした街づくりに取り組んでいくつもりです。(島根県観光振興課)」 (News Post/Seven = 1-2-17)


ヒト型ロボットに介護支援アプリ エクスウェア、島根で開発

ソフトウエア開発のエクスウェア(東京・品川)は島根県で、福祉施設利用者の健康管理を支援するため、ヒト型ロボット用のアプリを開発する。 ロボットと一緒に会話や体操などをすることで要介護者らの健康維持や認知症予防につなげる。 人口減が進む地方では介護人材の確保が難しくなっている。 そうした施設でのスタッフの負担軽減やサービス維持にロボットを活用してもらえるよう、同県事業者の協力を得て開発する。 (nikkei = 12-29-16)


人口 10 万人あたりの図書館数は西高東低、3 位島根・2 位富山・1 位は?

人口 10 万人あたりの図書館数は、1 位「高知県」、2 位「富山県」、3 位「島根県」であることが NTT タウンページの調査により明らかになった。 3 年連続の 1 位となった高知県には、2018 年に図書館を含めた複合施設「オーテピア」が開館予定だ。 NTT タウンページは、タウンページデータベース(職業別電話帳データ)を活用してさまざまなマーケティング情報を提供しており、同社が運営するタウンページデータベース商品紹介サイトでは、毎月独自の都道府県ランキングを発表している。

2016 年の図書館の登録件数は 3,167 件。 2007 年の 3,013 件から、10 年間で 154 件増となった。 人口 10 万人あたりの登録件数は、1 位「高知県」 6.23 件、2 位「富山県」 5.61 件、3 位「島根県」 5.31 件だった。 3 年連続の 1 位となった「高知県」は、まだ東京や京都にしか図書館がなかった明治 12 年に、県立図書館を創設している。 2018 年には、図書館を含めた複合施設「オーテピア」が開館する予定で、全国に先駆け県と市の一体的整備運営でも注目を集めている。

2 位の「富山県」は、日本一子どもの割合が多く、日本一小さな村である舟橋村で図書館による「村おこし」に成功している。 舟橋村では、越中舟橋駅の駅舎に図書館を設けたことがきっかけで、村への移住者が増え、隣接する自治体の人も駅を利用するようになったという。 村民約 3,000 人に対し、図書館の利用登録者数は約 1 万 8,000 人。 村外からの利用者が約 5 倍に増加した。 図書館ではコンサートや美術展などを定期的に開催し、生涯学習や村民交流の拠点の役割を担っている。

3 位の「島根県」には、「島まるごと図書館構想」から生まれた隠岐郡海士町(あまちょう)中央図書館がある。 海士町では島内に公設の図書館がなかったため、島の各所に本棚を置いて図書館代わりにするプロジェクトを実施。 その拠点として中央図書館を 2010 年に開設した。 インターネットを通じて不特定多数から小口の事業・活動資金を集めるクラウドファンディングにより蔵書数を増やすことにも成功し、本土に比べて広い社会と接する機会が少ない離島の住人に「知のインフラ」を提供している。 (外岡紘代、ReseMom = 12-27-16)


三江線に乗ってしたい 35 (サンコー)のコト!

島根と広島をつなぐ三江線の魅力と周辺のおすすめスポット

島根県江津市と広島県三次市を結ぶ全長 108km 超のローカル線・三江線の魅力を紹介する『乗るだけじゃない! ローカルガイドブック 三江線 BOOK』が 11 月 23 日(水)に発売された。 2018 年 4 月に廃線が決まっている三江線に、いま注目が集まっている。 同書は、三江線に乗って楽しむだけでなく、沿線地域を楽しむためのガイドブック。 島根大学の学生を中心とした編集メンバーが、はじめて三江線に乗って江津市から三次市まで沿線各地域を歩いて体験した、オススメ情報や地域の魅力を「三江線に乗ってしたい 35 (サンコー)のコト」として紹介している。

そのほか、三江線全線開通までの歴史や、ローカルジャーナリスト・田中輝美による地域で輝く人への取材記事、鉄道情報や地域のイベント情報、宿・温泉情報など、三江線に乗って出かける旅で役立つ情報がたっぷり掲載されている。 同書は、三江線沿線魅力化プロジェクトの一環として制作された 1 冊。 2016 年 2 月、三江線を見て育った江津市の青年の「廃線の危機にある JR 三江線を魅力化し、利用者を増やしたい!」という思いから始まった。 2016 年 4 月から 1 年間、クラウドファンディング「READY FOR」で支援を募り、毎週三江線に乗って出かけるイベントマラソンに挑戦している。 (ダ・ヴィンチ = 12-24-16)


安来市の定住対策 = U・I ターン新規就農移住者

安来市(島根県)

住宅取得など「パッケージ化支援事業」に取り組んでいます。 安来市の定住施策について情報提供します。 全国でも注目されている「新規就農 + 定住対策」の取り組みです。 住宅取得制度をはじめ総合的できめ細かい、先駆的な事業として農林水産省でも注目され、当市を参考にした施策が全国展開される予定です。

島根県安来市では、本格的に農業を始めたい人をターゲットに、定住対策に取り組んでいます。 U・I ターン新規就農者(認定新規就農者)はこれまでに 9 人が移住。 「農業で生計を立てることができる」を基本に、支援事業をパッケージ化し、体験・研修から持ち家取得まで総合的かつ複合的に支援する体制を整えています。

当市は山陰地方の中央・人口集積地の近郊に位置しています。 また、日本遺産に認定された「たたら製鉄」の砂鉄採取の影響で、平野部および山間部とも、山陰地方でも有数の農業地帯が広がっています。 このため新規就農者を定住対策の一つの柱に位置づけ、事業に取り組んでいます。 (kyodo = 12-22-16)


日本製紙、島根・江津で CNF 量産 植物由来素材、来秋から

日本製紙は江津事業所(島根県江津市)で 2017 年 10 月から植物由来の新素材である「セルロースナノファイバー (CNF)」の量産を始める。 24 億円を投じて建物面積 6 万 9 千平方メートルの工場を新設。 食品・化粧品分野の新素材として生産する。 海外での需要増も視野に、ケミカル事業のマザー工場として江津事業所の競争力を高める。

19 日に県、江津市と工場建設の覚書を結んだ。 CNF は木材繊維を加工してナノ化(超微細化)した物質で繊維自体は軽くて強い。 常温の静止状態では粘りがあるが、揺するとサラサラの液状になり、食品や化粧品で幅広い用途が見込まれるという。 日本製紙は 17 年度に石巻工場(宮城県石巻市)や富士工場(静岡県富士市)でも量産を始める。 CNF 生産に備え従業員を 10 人増やす。 8 人が開発要員、2 人が生産という。 島根県は投資額の 10% 相当に雇用助成金を加えた 2 億 5,480 万円を補助する予定だ。

同社の大田雅彦常務執行役員はまた、江津事業所でパルプ製造で生じる廃液を燃料としてリサイクルする設備の増設に 9 月に着工したことも明らかにした。 環境への負荷を減らしてエネルギー効率を高める。 17 年 4 月に稼働する。 廃液リサイクル設備には約 26 億円を投じる。 15 年 4 月以降の日本製紙による江津事業所への投資額は約 50 億円に上る。 (nikkei = 12-20-16)