北斎作品約 1 千点、研究者が寄贈 十数億円の価値か

松江市の島根県立美術館は 22 日、葛飾北斎 (1760 - 1849) の研究者の永田生慈(せいじ)さん (66) = 川崎市 = から、所有する北斎や弟子の浮世絵の全作品約千点を寄贈されたと発表した。 同館によると、9 割以上が北斎の作品で、肉筆画や初期の摺(す)りも含まれ、約 70 年の画業を網羅しているという。 総額で十数億円の価値があるとみられる。

永田さんは同県津和野町出身で、浮世絵専門の太田記念美術館(東京都渋谷区)の副館長兼学芸部長も務めた。 16 歳から 50 年にわたって北斎の作品を収集。 1990 年に開いた津和野町の「葛飾北斎美術館(2015 年閉館)」で、自身が所有する作品を展示していた。 閉館は、展示替えのために首都圏から往復する負担が大きかったためという。

寄贈される作品には、富士山を描いた「冨嶽三十六景」の初期の摺りや、「春朗(しゅんろう)」と名乗っていた 20 - 35 歳ごろの画業初期の現存する唯一の肉筆画「鍾馗(しょうき)図」などが含まれる。 松江市は、浮世絵の収集家・研究者として知られる桑原羊次郎 (1868 - 1956) と新庄二郎 (1901 - 96) の出身地。 県立美術館は新庄コレクション計 471 点を所蔵し、うち約 40 点が北斎作品という。 (木脇みのり、asahi = 8-23-17)


島根富士通に初の生え抜き社長が誕生した理由

記事コピー (8-21-17)


J アラート訓練、メール文字化け 鳥取で防災無線流れず

北朝鮮の米グアム島周辺への弾道ミサイル発射計画に備え、総務省消防庁は 18 日、ミサイルが上空を通る可能性がある中国・四国地方の 9 県で全国瞬時警報システム(J アラート)による情報伝達訓練を行った。

島根、岡山両県で、県が登録者に配信した防災メールが文字化けして読めない不具合が生じ、約 1 時間後に正しい内容を再送した。 また、鳥取県米子市では防災行政無線が流れないトラブルが発生し、徳島県那賀町では個人宅に設置された端末に音声が伝わらない不具合があった。 消防庁の担当者は「現在、トラブルの内容を確認中」と話した。 J アラートはミサイルが日本の領土や領海に落ちる可能性がある場合に、携帯電話の緊急速報メールや防災行政無線などで住民に知らせるもの。 訓練はこの日午前 11 時から実施された。 (asahi = 8-18-17)


島根発プログラム言語「Ruby」進化版を河川の水位計測に応用

しまねソフト研究開発センター(ITOC、松江市)は地元発のプログラミング言語「Ruby (ルビー)」の進化版を小規模河川の水位計測に応用する実証実験を始めた。 全国で大雨による河川氾濫の被害が生じており、消費電力が少なく小型の精密計測器による観測システムの構築を目指す。 11 月までに新バージョンを開発し、展示会などで採用を訴える。

このプログラミング言語は「mruby/c (エムルビースラッシュシー)」と呼ばれるもので、島根県が運営する ITCC が今年 1 月に開発した。このほど、藤井基礎設計事務所(松江市)と共同で出雲市斐川町内の川の付近に mruby/c を組み込んだ雨量・水位センサーを設置。 10 月末まで水位の変化をリアルタイムで観測する。 電力消費量の少なさを実証し、河川の防災・減災につながる観測システムの構築を目標にする。

雨量計は 1 カ所、水位計は 3 カ所に設置した。 受信機にデータを集め、藤井基礎設計事務所のサーバーに送信。 インターネットを通じて、同設計事務所と ITOC がパソコンやスマートフォンなどで雨量や水位を把握する。 最近、全国各地で大雨被害が相次いでいるが、気象庁などが防災情報として発信する水位の計測は大規模河川に限られている。 今回の実証実験では大規模河川に流れ込む小規模河川(支流)を対象にする。 大規模河川の水位が上がる前に、小規模河川の水位が上がり、水があふれるという仮説を立てて検証する。

小規模河川は側溝や地下水路の形で、避難路となる道路沿いにある場合が多い。 避難時にそうした水路に落ちて流される事故が発生しているため、事故防止に向けた対策づくりにつなげる。 藤井基礎設計事務所は実証実験後、製品化に向け検討する。 mruby/c は現在「安定版 1.0」として ITOC のサイトで公開中。 だれでも自由にダウンロードして使える。 11 月までにプログラマーがより操作しやすくした新バージョン「1.1」を公開する。

普及に向けた PR にも積極的に取り組む。 11 月 15 - 17 日にパシフィコ横浜(横浜市)で開かれる組み込み技術に関する総合展示会「ET 2017(組込みシステム技術協会主催)」に出展する。 11 月 1 - 2 日に島根県立産業交流会館「くにびきメッセ(松江市)」で開かれるルビー普及を目的とした会議「Ruby ワールドカンファレンス 2017(同開催実行委員会主催)」でも mruby/c を紹介する。 (nikkei = 8-17-17)


不昧公 200 年祭 茶筅をイメージ ロゴマーク決定 島根

松江藩松平家 7 代藩主、松平治郷(不昧公)の没後 200 年に合わせた記念事業「不昧公 200 年祭」で、松江市が一般公募していたロゴマークが、発表された。 神奈川県茅ケ崎市のデザイナー、中尾実里さん (38) の作品。

マークは緑色の円が重なり合った円形のデザインで、茶筅(ちゃせん)が茶わんの中で動く動作をイメージしたという。 洗練されたデザインと、茶筅で描いた線が延々と続く様が茶の湯文化の継承をイメージさせることから選ばれた。 今後、関連商品のパッケージやポスターなどに活用される。 (根岸愛実、mainichi = 8-16-17)


伐採重機「ハーベスター」体験 親子で林業 島根・雲南の「田部」企画

「山の日」の 11 日、林業体験や木工教室などを通じて山に親しむ「山のおかげサマー」が、島根県雲南市吉田町で開かれた。 夏休み中の親子らが参加し、自然の中で楽しいひとときを過ごした。 山林事業を手がける「田部(本社・同市)」が企画。 栃山(標高 663 メートル)登山、林業体験、木工教室に分けて参加者を募集し、市内外から約 40 家族、約 100 人が参加した。 同社が所有する町内のヒノキ林では、「ハーベスター」と呼ばれる林業機械が持ち込まれ、伐採されたヒノキ材の枝を打ちながら一定の長さに切りそろえていく作業を参加者らが見学。 子供たちも運転席に座ってハーベスターのアームを動かし、作業を体験した。

また、吉田勤労者体育センターでは、木工教室が開かれ、参加した親子が一緒に木製のロボットやティッシュボックスケースなどを製作。 親子で飾り付けを工夫したり、ケースに思い思いにイラストを描いたりして完成させていた。 田部長右衛門社長は「せっかく『山の日』という祝日が制定されたので、山の恵みをいただいてきた恩返しの思いを込め、昨年から始めた行事。 山林や林業に親しみを持ってもらえたらうれしい。」と話している。 (sankei = 8-12-17)


PAC3、中国・四国 4 カ所に グアムへのミサイル警戒

北朝鮮が米軍基地のある米領グアム島周辺の海域を狙ってミサイルを撃つと警告したことを受け、政府はコースを外れて日本に落下した場合を想定し、地上配備型迎撃ミサイル「PAC3」を中国・四国地方の計 4 カ所の陸上自衛隊の駐屯地に展開する方針を固めた。 北朝鮮の動向を見極め、一両日中に最終決定する。 複数の日本政府関係者が明らかにした。

政府関係者によると、国家安全保障局 (NSS) などは、北朝鮮からグアムに向けて発射された際の弾道ミサイルの飛翔コースを推定。 航空自衛隊の PAC3 の発射機などを、海田市(広島県)、出雲(島根県)、高知(高知県)、松山(愛媛県)の四つの陸自駐屯地に展開する方針を固め、陸自と調整を始めた。 一方、海上自衛隊も、海上配備型迎撃ミサイル SM3 を搭載したイージス型護衛艦 1 隻を日本海に展開し、警戒監視にあたっている。 (土居貴輝、asahi = 8-11-17)

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【北ミサイル】 グアム攻撃宣言で自治体困惑「どう対応すれば」

島根→広島→高知が '上空通過" 名指し

「島根県、広島県、高知県の上空を通過することになる。」 対北圧力を強めるトランプ米政権に対し、グアム島周辺への包囲射撃を検討すると威嚇に出た北朝鮮。 10 日には朝鮮中央通信が日本の地名を挙げ、ミサイル発射計画の詳細を伝えた。 半島情勢が一段と緊迫度を増す中、名指しされた形の各自治体や漁業関係者らの間には「どう対応すればいいのか」と不安と困惑が広がった。

島根県防災危機管理課では、消防庁への照会など朝から情報収集に追われた。 担当者は「これから盆の連休に入り、人員も手薄になる一方で人の流れは増える。 どのように身構えたらいいのか」と嘆息。 県内の市町村には改めて全国瞬時警報システム「J アラート」の作動状況を確認するよう通知する方針で、「あらゆるチャンネルを使って注意を喚起するしかない」と気を引き締めた。

同じくミサイルが上空を通過するとされた広島県の危機管理担当者は「現段階では発射期間の通告もなく、十分な情報がない」と戸惑いを隠せない。 朝鮮人民軍は 8 月中旬までに計画をまとめたうえで、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の「命令を待つ」としているが、実際に動きがあるのかは未知数だ。 当面できる措置として「情報収集」と何度も繰り返した。

一方、高知県漁業協同組合連合会の松沢英八郎参事 (63) は「これまで高知の太平洋側に北朝鮮のミサイルが発射されることはなかったため、身近には感じていなかったのが正直なところ。どう指示をすればいいかも分からない」と不安がった。 松沢参事によれば、現在はカツオ漁の最盛期で、マグロ漁も始まったばかり。 高知の漁業者は東西の広範囲の海で操業しているが、ミサイルがどの地点に落ちるか分からない以上、回避行動も取りようがない。 「生活のためにやっている漁業者がほとんどで、ミサイル発射で漁ができないとなると痛手は大きい。 何の意味があるのか、怒りを覚える。」と憤った。

高知と近い海域で漁業者が操業する和歌山県でも、北朝鮮の宣言を受けて緊張が高まった。 県の防災担当者は「ミサイルはどこに落ちるのか分からない。 警戒を強めたい。」と語った。 (sankei = 8-10-17)


島根県益田市で 39.3 度 全国で今年初の 39 度超え

台風 5 号の影響で南から暖かく湿った空気が流れ込むなどしたため、6 日は日本海側を中心に猛烈な暑さになった。 島根県益田市で観測史上最高となる 39.3 度を記録。 今年全国で初めて 39 度を超えた。 東日本でも横浜市などで今年の最高気温に達した。

気象庁によると、島根県内 7 カ所をはじめ、香川県三豊市で 38.4 度、山口県萩市で 38.3 度など、西日本の 10 カ所以上で観測史上最高の気温となった。 東日本でも横浜市で 33.6 度、甲府市で 36.7 度など今年最高を更新。 東京都内でも練馬区などで 34 度を上回った。 気象庁は冷房を適切に使い、水分をこまめに取るなど熱中症に警戒するよう呼びかけている。 (asahi = 8-6-17)


島根ワイナリー、ワイン試飲 バー形式に

島根ワイナリー(島根県出雲市)は試飲即売をする施設をテコ入れする。 4 日、敷地内の「試飲即売館」にバー形式の有料試飲コーナー「ワインバル バッカス」を開業する。 同社で製造したワインのほか、チーズ、生ハムなどの簡単なつまみを提供する。 近年のワイン人気の高まりをとらえて集客増を目指す。 試飲即売館の一角を改装し、同コーナーを設けた。 面積は 84 平方メートルで、座席数は 14。 ワインは 15 種類程度をそろえ、60 ミリリットルグラス入りで 300 - 700 円で販売する。 ジュースなどのノンアルコール飲料(100 - 300 円)もそろえる。営業時間は午前 9 時半から午後 5 時まで。

これまでも無料・有料の試飲ができるコーナーはあったが、いずれも立ち飲み形式だった。 新たに落ち着いた雰囲気のバーも開設することで「個人客の増加と滞在時間の延長につなげたい(同社)」としている。 試飲即売館は 1998 年に現在地に移転したが、約 20 年間大きな改装をしていなかった。 ワインバルは建物の外側からも見える造りにし、ショーウインドー的な役割も持たせる。

島根ワイナリーは 1959 年、ぶどう加工施設の島根ぶどう醸造として設立。 現在は「島根わいん」のほか、島根牛、島根米などの農畜産物の PR 拠点としての役割も担っている。 試飲即売館以外にワイン醸造館、バーベキューハウス、喫茶店なども備える。 ワイン醸造館では無料で醸造工程の見学ができる。 島根県内では有数の観光施設で、2016 年には約 70 万人が訪れた。 ただ来場者数は出雲大社で「平成の大遷宮」の主要行事が行われた 13 年以降落ち込んでおり、改装で集客を強化する。 (nikkei = 8-4-17)


【ルポ】 松江市の美保関地区 海と神、歴史重ね

新鮮な魚介 / 美保神社 / 青石畳通り / 灯台

日本海や、汽水湖・中海(なかうみ)に面した松江市の東端に位置する美保関(みほのせき)地区は、海とともに生きる町だ。 「えびす様の総本宮」として知られる美保神社や、新鮮な魚介類が食べられる飲食店などがある人気のエリアで昨年は約 56 万人が訪れた。 夏の日本海を目指してドライブに出かけた。 松江市内から国道 431 号を東に進むと、中海が見えてくる。 対岸に境港(鳥取県境港市)を望む美保関町森山に味処・民宿「まつや」がある。 境港から直接仕入れた海産物を使った料理が特徴で、お客さんは広島や岡山など県外からが 8 割。 繁忙期の冬季には 1 日 300 人が訪れるという。

鮮度にこだわり、営業は「ネタがなくなり次第、終了」だ。 海鮮丼(1,296 円)は約 14 種類の魚介類を使う。 今はマグロ、イワガキ、白イカなどが旬で「その時期にとれる海鮮は、ほぼ使っている」と代表の永田崇晃さん (32) は話す。 そのまま鳥取県境の境水道沿いに走れば、美保神社(美保関町美保関)に到着する。 「えびす様」として知られるコトシロヌシノカミをまつっており、その歴史は古い。

奈良時代の出雲国風土記にはすでに社名が記され、現在の本殿は江戸時代の 1813 年に再建された国の重要文化財。 国譲り神話を海上で再現する 4 月の「青柴垣神事」は、美保関地区で代表的な神事の一つだ。 美保神社の鳥居の脇にある「青石畳通り」は美保神社と近くの仏谷寺を結ぶ参拝道で、2006 年に「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に選ばれた。 江戸時代に海から切り出した青石を敷き詰めて作られた石畳は当時の面影を残す。

美保関は海上の要所として古くから栄えた。松江市観光協会美保関町支部の西垣佑一郎さん (31) は「自然の豊かさと、歴史ある町並みを両方楽しめるのが美保関の魅力」と話す。 美保神社から県道 2 号でさらに東へ行くと、島根半島の東端に美保関灯台がある。 1898 年に初点灯された明治時代の面影を残す石造りの灯台(高さ約 14 メートル)で「日本の灯台 50 選」にも選ばれた。 天気が良ければ隠岐の島々も見ることができるという。 豊かな自然で心身ともにリラックスできる美保関地区。夏のドライブにおすすめだ。 (前田葵、mainichi = 8-1-17)

メモ : 美保関地区には JR 松江駅から車で 40 分程度。 米子自動車道米子 IC からは車で 40 分程度で到着する。 バスで美保神社までは、松江駅前から美保関ターミナル行きに約 40 分乗車し、終点でコミュニティーバスに乗り換えて約 20 分。


島根県立大有志運営で学生海の家 地域に活気を

島根県立大(浜田市野原町)の学生有志 8 人が、益田市津田町の津田海岸そばの空き家を借り受け、海の家を開設すべく、準備を進めている。 若者が集う場として整備し、地域のにぎわい創出拠点としたい考え。 学生が主体となって企画、運営し、8 月 5 日のオープンを目指す。 同市と共同で 2017 年度、同市益田地区の商店街活性化策を探る研究に取り組んでいる県立大総合政策学部 3 年、樋野竜乃介さん (20) が研究の過程で 6 月、同地区でフリースクールを運営する大阪の NPO 法人「志塾フリースクール」の山本了輔理事長 (40) と出会ったことがきっかけ。

山本理事長が「地域おこしを考えるなら、志塾が昨年、合宿で借りた空き家を海の家として運営してみてはどうか」と勧め、樋野さんは「益田のために役に立つなら」と即断。 学内の仲間に呼び掛けた。 もともと医院だったという建物は木造一部 2 階建て延べ床面積約 500 平方メートル。 所有する地元住民から学生が無償で借り受けた。

29 日は午前中から、学生たちが地元住民の協力を得て、室内でカーテン張りを行い、屋外にハンモックを設置するなど体裁を整えた。 営業時間は午前 9 時 - 午後 7 時で、複数の学生が詰め、ビーチパラソル、ビーチチェアのレンタルやシャワー室、休憩スペースなどのサービスを有料で提供する。 8 月 20 日まで開く。 山本理事長は「地域政策を学ぶ上で海の家の運営はきっと役立つ」と話し、樋野さんは「学生が運営することで若者が訪れるだろう。 若者が地元の人たちと交流することで、地域に再び活気を呼び起こしたい。」と意欲を見せた。 (山陰中央新報 = 7-31-17)


「土用のうしの日」にどじょう使ったメニュー 島根・安来

土用のうしの日の 25 日、どじょうの養殖が盛んな島根県安来市では、うなぎの代わりに地元産のどじょうを使ったメニューが提供され、観光客が一風変わった味に舌鼓を打ちました。 島根県安来市は、「どじょうすくい」で知られる民謡「安来節」の発祥の地で、どじょうの養殖が盛んです。 土用のうしの日の 25 日も、うなぎの代わりにどじょうで夏の暑さを乗り切ってもらおうと、観光施設「安来節演芸館」の飲食店では限定メニューとして「どじょうのくわ焼き重」が登場しました。

材料には、およそ 5 年間養殖した体長 20 センチほどのどじょうが使われ、店によりますと、あっさりとした味とぷりぷりの歯ごたえが特徴だということです。 このメニューは 10 食限定で用意され、昼すぎには完売しました。 安来市観光協会によりますと、どじょうは、うなぎと比べておよそ 9 倍のカルシウムが含まれている一方、カロリーはおよそ 3 分の 1 だということです。 愛知県から来た女性は、「初めてどじょうを食べました。 臭みがあるイメージでしたが、とても食べやすくおいしかったです。 夏を乗り切れそうです。」と話していました。 飲食店の内田政男料理長は、「どじょうで安来が盛り上がってくれれば最高です」と話していました。 (NHK = 7-25-17)


島根大農場で生産のジャムにカビ … 回収始める

島根大は 21 日、同大生物資源科学部本庄総合農場(松江市上本庄町)で生産した販売済みの瓶詰ジャム 1 個からカビが見つかったと発表した。 同学部によると、15 日に学外のイベントで「ゆずジャム(190 グラム入り)」を購入した客から「蓋がゆるみ、カビが生えていた」と連絡があった。 大学側が確認したところ、ジャムの表面 1 か所に直径 2 ミリ程度の青カビ、蓋の内側には黒いカビが生えていた。 昨年 12 月に製造されていた。

瓶詰めや消毒などは手作業で行っているが、原因は不明で調査中という。 2016、17 年度に 4 種類計約 1 万 4,000 個を生産しており、賞味期限は 2 年。 同大は学内の生協や売店、道の駅本庄などへ納入済みのジャムの回収を始めた。 問い合わせは同農場 (0852・34・0311)。 (yomiuri = 7-22-17)


島根・邑南の工場増強 車部品ワイテック 3 年で 4.5 億円投資

自動車部品メーカーのワイテック(広島県海田町)は石見工場(島根県邑南町)の設備増強を決め、島根県、邑南町と 18 日に立地に関する覚書に調印した。 今後約 3 年間で合計約 4 億 5,000 万円を投じ、プレス加工機器 2 台を導入するなどの投資を実施する。 11 人の雇用増も計画する。 それに対し、県は合計約 6,000 万円を助成する。

ワイテックはシャシーなどの部品をマツダ中心に供給している。 生産設備の増強は、燃費向上のための車体軽量化に対応するのが目的だ。 今回の投資により、生産能力は現在に比べ約 10% 高まるという。 溝口善兵衛知事は調印式で「邑南町への定住促進につながることを期待したい」と述べた。 石見工場は前身の三葉工業が 1971 年に開設した。 敷地面積約 4 万 7,000 平方メートルで、工場 6 棟を備える。 現在の従業員数は 58 人。 (nikkei = 7-19-17)


大規模改修の小型ワンマン気動車公開 18 日から運行 島根県雲南市

JR 西日本が大規模改修を進めている小型ワンマン気動車「キハ 120 形」の改修終了第 1 号車両が 16 日、島根県雲南市木次町の JR 木次列車支部で公開された。 18 日から木次線で運行を開始する。

キハ 120 形は、JR 西日本の発足後、初めて新たに製造された気動車。 非電化ローカル路線の経営体質改善を狙いに小型・軽量化が図られ、平成 4 - 8 年度に 89 両を導入。 米子支社管内には 22 両が配備された。 しかし、車両の開発から 4 半世紀が過ぎたため、安全性や快適性などを現在のレベルに引き上げようと、全車両の大規模改修を JR 後藤総合車両所(鳥取県米子市)で進めている。

公開された車両は、シート袖部分の仕切りを大きくし、シートに中仕切りを新設。 手すりやつり手はオレンジ色で目立たせ、大型にしたり数を増やしたりして安全性を高めた。 また、前照灯や室内灯を LED 化。 山間部を走る機会が多いため倒木被害の軽減策として、運転席のガラスを強化したり、飛散防止措置を取ったりした。 改修費は 1 両約 2,500 万円。 33 年度までに 89 両の改修を終える予定。 足立勉・木次鉄道部長は「一新された車両で安全・快適に」と話している。 (sankei = 7-16-17)


隠岐の島一周のサイクリング大会、10 月開催 景観、文化をアピール

隠岐アースライド実行委員会と島根県隠岐の島町は、同町初のサイクリング大会「奇跡の島 隠岐アースライド 2017」を 10 月 22日に開催する。 島の外周を時計回りに一周するもので、距離は約 85 キロ。 全国から 250 人を募集する。

西郷港のメガフロートを午前 6 時半にスタートし、レインボーアリーナにゴールする。 参加費は 1 万円(海鮮バイキング付き)。 募集は 9 月 25 日までで、定員に達し次第締め切る。 ユネスコ世界ジオパークの認定を受けた島固有の自然景観や伝統文化を参加者にアピールし、観光振興につなげる。 タイムを競わず、道路交通法を順守しての走行を促す。 ゴール後には島の伝統芸能「牛突き」に出場する牛と記念写真を撮影できる。 (nikkei = 7-13-17)


「全国唯一、城郭堀を 1 周する遊覧船」 島根大生が松江市公社に PR 提言

「全国で唯一、城郭の堀を 1 周する遊覧船という特徴を強くアピールすべきだ。」 城下町・松江の代表的な観光アイテム「堀川遊覧船」について、島根大法文学部の学生らがこんな提言をした。 「参考にしたい」と遊覧船事業を手がける松江市観光振興公社。 堀川遊覧船は間もなく就航 20 周年を迎える。

提言したのは、同学部社会文化学科の授業「社会文化入門セミナー」を履修する 1 年生のグループ 6 人。 松江市観光のフィールドワークとして堀川遊覧船をテーマに取り上げ、今年 6 月 3・4 の両日に実地調査を実施した。 観光客約 100 人から聞き取りをおこなったところ、年齢層は 50 - 60 代が半数近くを占めた一方、10 代は 3% だった。

また、グループは公社からの聞き取りを踏まえて各地にある遊覧船と比較し、城郭の周囲を巡る堀を 1 周するのは堀川遊覧船だけである点を重視。 年間の観光客数で、松江城の約 50 万人に対し、堀川遊覧船は約 30 万人と大きなギャップがあることにも着目した。

松江市の島根大・松江キャンパスで行われたプレゼンテーションで、グループは調査結果を説明。 「城の堀を 1 周するという、他に例のない遊覧船の特徴をもっと PR するとともに、松江城の観光客を遊覧船へと導くよう工夫すべきだ」などと主張した。 発表を聞いていた同公社は「耳を傾けるべき意見。 若い人たちのアイデアを借り、10 代へのアピールや松江城観光客の誘導策なども考えたい。」と話していた。

堀川遊覧船は、ほぼ完全な形で現存する松江城の外堀や内堀を利用し、約 4 キロのコースを 50 分間かけて水上から城下町を巡る松江城観光の一つ。 平成 9 年 7 月 20 日に就航し、現在 45 隻で運航。 今月 20 日に就航 20 周年を迎え、17 日に「松江堀川ふれあい広場・乗船場」で記念式典が開かれる。 (sankei = 7-11-17)


島根県西部の記録的豪雨、浜田の集落が依然孤立

県西部を襲った記録的な大雨から一夜明けた 6 日、各地の被害状況が徐々に明らかになった。 県のまとめでは、県道など約 20 カ所で土砂崩れや土砂の流出が確認され、6 日午後 2 時現在、8 路線 9 カ所が通行止めになっている。

避難者は浜田、益田市などで最大約 2 千人いたが、県などによると、6 日午後 3 時 10 分の時点でゼロになった。 道路の崩落や土砂崩れなどの影響で、浜田市金城町波佐の若生(わかお)集落など計 13 世帯が孤立しており、復旧作業が続いている。 浜田市の要請を受けて県は 6 日、若生集落に衣類や食料品などの物資を届けた。 住民の安全や健康状態は確認できており、断水や停電もないという。

6 日午後 2 時半現在、浜田市と益田市の林地計 4 カ所で崖崩れなどの被害があり、被害額は計 1 億 2,800 万円。 県西部の水田約 137 アールで泥水が入るなどの被害が出た。 農業被害の全容はまだ把握できておらず、情報の集約を進めているという。 水産物や漁港などに被害はなかった。 松江地方気象台は 6 日、益田市、津和野町、吉賀町の 3 市町に大雨注意報を発表した。 7 日は梅雨前線が次第に北上して断続的に雨が降るとされ、気象台は、県西部では土砂災害や浸水、河川の増水に注意するよう呼びかけている。 (富岡万葉、asahi = 7-7-17)


石見銀山の守り神の神社 登録 10 年で拝殿公開 島根

世界遺産・石見銀山(大田市)の 10 周年の登録記念日を 2 日に控え、銀山の守り神を祭る神社が 1 日から、観光客らを迎えるため、拝殿を公開した。 地元で支える氏子はわずか 19 戸で管理が難しく、10 年前の世界遺産登録時も含め、これまでほどんど閉められていた。 登録後から地元が要望してきた全面的な神社の改修が決まり、土日祝日を中心に開くことにした。

同市大森町の銀山地区にある「佐毘売山(さひめやま)神社」。 鉱山の神「金山彦命(かなやまひこのみこと)」を祭り、地元では「山神(さんじん)」さんと親しまれている。 由緒書(ゆいしょがき)によると、室町時代の 1434 年に建てられ、今の社殿は江戸時代の 1819 (文政 2)年に再建されたという。

市などによると、神社は鉱脈の上にあり、近くでは戦国時代の住居跡や江戸時代の坑道跡が発掘された。 鉱山業者が奉納したとされる鉱石もあるという。 観光客に人気の坑道「龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)」にも近い。 拝殿は防犯のため、年 3 回の祭りやイベントを除いて入り口の格子戸を鎖で封鎖。 参拝客には、格子戸の小さな穴から拝殿内のさい銭箱に投げ入れてもらうようにしていた。

かつてはパワースポットとしても知られたという。 氏子総代の野津英夫さん (69) によると、約 90 段の石段が朝日で輝く光景が神秘的と人気を呼んだ。 一方で、「石段を上がっても拝殿が閉まっていてがっかり」、「石段が整備されず危ない」といった苦情もネットなどに載ったという。 修復は、世界遺産登録の翌年に神社を再興しようと野津さんら氏子 5 人が結成した「佐毘賣山神社を守る会」が中心となり、市に求めてきた。 町外の地区出身者らにも協力を求め、改修費用として約 800 万円を集めた。

市は昨年度、国史跡・石見銀山を構成する建物として緊急に修復が必要な文化財と認め、国、県、市の補助金や、民間の活動などを支援する石見銀山基金を活用するなどして総額約 1 億円の修復事業を計画化。 本殿や拝殿の屋根替えや石段の整備など、約 200 年前に再建されてから初めての全面的な改修になるという。 社殿の本格的な工事は来年度以降で 2020 年度の完成を目指す。 市石見銀山課の遠藤浩巳課長は「石見銀山の全盛期を見てきた神社で、地元の人が大切に守ってきた貴重な文化財」と話す。

野津さんは幼い頃に一度町を離れ、40 年余り前に戻った。 当時から拝殿は閉められていたという。 「管理は諦めたらどうかという意見もあったがここまできた。 登録 10 年を機に地域が少しでも元気になれば。」と話す。 野津さんを含む 60 代の氏子の男性 3 人が交代で土日、祝日を中心に午前 10 時ごろから午後 3 時ごろまで拝殿を開ける予定。 新しい絵馬や御朱印も作る予定で、公開にかかる費用に充てるという。

石見銀山の心臓部とされる採石場跡の「福石場」の公開も 1 日に始まった。 既に公開されている坑道「大久保間歩」の約 175 メートル奥にあり、落石の恐れなどから約 15 メートル手前までしか近づけなかった。 第 1 陣のツアーに参加した新田一之さん (82) は「よくぞ、こんな穴を掘ったなと関心した。 先人の知恵と工夫が感じられた。」と話していた。 (今林弘、asahi = 7-2-17)


周遊型リアル RPG "島根ご当地クエスト" 実施、名所・旧跡を巡って島根を大冒険

タイトーは、地域を巡る RPG 形式のゲームイベント第 1 弾として、島根県の観光 PR と誘客促進を目的とした "島根ご当地クエスト" を 7 月 22 日より実施する。 地域を巡る RPG 形式のイベントは、島根県初の取り組み。 スマートフォン用アプリや冊子 "クエストマップ" を手に、島根県内のさまざまなスポットを巡ることでゲームが進行。 クリアーした人には、抽選で島根県内の特産品を始めとした賞品がプレゼントされる。

観光スポットを RPG 形式で巡ろう

株式会社タイトー(本社 : 東京都新宿区、代表取締役社長 : 山田 哲、以下タイトー)は、地域を巡る RPG 形式のゲームイベントの第一弾としまして、島根県からの委託事業として島根県の観光 PR と誘客促進を目的とした「島根ご当地クエスト」を 7 月22 日(土)より実施いたします。 2014 年より政府が「地方創生」として、地方の活性化の取り組みを推進しています。 タイトーもこの「地方創生」をキーワードに "エンターテインメントツーリズム" を各地方自治体様にご提案し、地域の魅力と謎解きを組み合わせた周遊型のイベントを展開してまいりました。

今回実施する周遊型イベント「島根ご当地クエスト」は、島根県各地域の様々な魅力を "RPG (ロールプレイングゲーム)" というゲームを切り口にすることでより親しみやすい形でお伝えし、観光スポットをよりワクワクしながら周遊することができ、これまでにないゲーム感覚で観光をお楽しみいただくことが可能です。

タイトーは本委託事業を通して、今回舞台となる石見銀山、松江、出雲、雲南・奥出雲の認知度向上に取り組むと同時に各地の魅力を発信し、交流人口の増加等を通して地方創生を支援してまいります。 地域を巡る RPG 形式のイベントは、島根県初の取り組みです。 スマートフォン用アプリや冊子「クエストマップ」を手に、島根県内の様々なスポットを巡ることでゲームが進行し、クリアした方には抽選で島根県内の特産品をはじめとした様々な賞品をご用意しております。 (ファミ通 = 6-29-17)


安来の足立美術館、7 年連続「エクセレンス認証」

足立美術館(島根県安来市)は、世界最大の旅行サイト「トリップアドバイザー」が顕彰する「エクセレンス認証」を、7 年連続で受けた。 エクセレンス認証は、同サイトが世界中の観光名所や宿泊施設、飲食店などを対象に、1 年間に旅行者から投稿された口コミの質や数などを基に与えている。 この認証制度が創設された平成 23 年以降、同美術館は 5 年連続で認証されて山陰地方で唯一「殿堂入り」を果たしている。

同美術館は、27 年度に外国人入館者数が初めて 2 万人を突破し、28 年度は 2 万 4,629 人と過去最多を記録。 こうした状況と比例するように、同サイトへの海外からのコメントも増加。 「庭園が高評価を受けており、今後も喜んでもらえるよう維持管理に努める。 また、美術館として魅力ある展覧会の開催にも力を入れたい。」としている。 (sankei = 6-27-17)

前 報 (1-31-17)


妙智寺の境内にクマ出没し警戒 島根・浜田市

21 日午前 8 時 15 分ごろ島根県浜田市殿町にある妙智寺で、クマが境内を歩いているのを通りがかった女性が見つけました。 警察によりますと、女性は無事でしたが、クマは寺の裏手にある山に入って行き、その後、姿が見えなくなったということです。 警察が寺の防犯カメラの映像を確認したところ、クマが映っていて、それによりますと、クマは体長がおよそ 1 メートル 50 センチで敷地にある階段を下りていくところでした。

現場は山を挟んで市の中心部と反対になる所で、周辺に小学校もあることから、警察はパトロールカーで巡回するなど警戒を呼びかけています。 また、市の教育委員会も 21 日子どもたちが下校する際、教員が付き添うことを決めたほか、市内すべての幼稚園や小中学校に注意するよう呼びかけるメールを送ったということです。 (NHK = 6-21-17)


島根県の新規就農者数、過去最多の 173 人

島根県で平成 28 年度、新たに農業を始めた人は 173 人と過去最多を記録したことが、県農業経営課のまとめで分かった。 うち 3 割は UI ターン者が占めている。 同課は「UI ターン者に対するきめ細かな取り組みなど、部局間の連携が奏功している」とみている。 同課によると、県内の新規就農者数は平成 21 年度に 165 人となって以降減少傾向にあったが、国が平成 24 年度に新規就農者への資金交付制度を創設してから高水準を維持。 25 年度以降 160 人を超える就農者数が続き、28 年度は比較可能な資料の残る 12 年度以降で最多となる 173 人が就農した。

このうち、U ターン者と I ターン者は計 56 人で、26 年度の 57 人に次いで多くなっている。 こうした状況について、「国の資金交付制度と合わせ、『ふるさと島根定住財団』が行う産業体験事業の参加者に対し、きめ細かな就農支援に取り組んできた結果が出ている」と同課。 27 年度以降、年間の新規就農者数目標を「180 人」と上方修正し、取り組みを継続している。 (sankei = 6-20-17)


環境大生が地元製砂像づくり 鳥取砂丘前 鳥取

鳥取砂丘(鳥取市)前の土産物店が並ぶ一角で 17 日、公立鳥取環境大生による砂像制作が始まった。 週 1 回の作業で 7 月上旬までに高さ約 1.8 メートルの作品を完成させる。 縦 1.5 メートル、横 1.8 メートル、高さ 60 センチの木枠の底に土のうを敷き詰め、上から砂を盛って押し固めた。 計 7 トンの砂を使って最終的にピラミッド状に砂を固め、今月下旬から削り出す作業を始める。 イヌワシやシカ、モモンガなどを彫り、鳥取の生態系をイメージした作品にするという。

砂像制作は、例年 8 月に開催される「砂丘ビーチ砂もり大会 & 砂像コンテスト」の実行委員会が大会の PR にと依頼。 環境大が独自科目「プロジェクト研究」のテーマの一つに採用した。 作品をデザインした環境学部 2 年、中前朱理(あかり)さん (19) は「環境大らしい作品をと考えた。 実際に彫ってみないと分からないが楽しみ。」と話した。 場所を提供した同実行委事務局長の山根弘司・砂丘フレンド社長 (57) は「鳥取出身の砂像制作者がいないことが長年の課題。 きっかけになれば。」と話した。 (古源盛一、asahi = 6-18-17)


三瓶山、数年の一度の乱舞 白い蛾 島根

三瓶山で白い小さな蛾(が)が飛び回っている。 数年に一度の大量発生とみられ、深緑の山肌を乱舞している。 「キアシドクガ」で、各地に普通にみられる種。 モンシロチョウよりやや小ぶりで毒はないとされる。 県立三瓶自然館サヒメル(大田市)によると、三瓶山では数年から 10 年に 1 度ほどの周期で大量に姿を見せ、一昨年ごろから少しずつ数が多くなってきたという。

今年は先月下旬から出現し、幼虫が餌にするミズキの木々などを飛び回っている。 晴れた日中に活動するため、「ふわふわと特徴的な飛び方(担当者)」は初夏の林で目立っている。 今月中は飛んでいるという。 今回のように多い年は県民からの問い合わせも多いという。 (清野貴幸、6-17-17)


俳優逮捕で「たたら侍」上映館激減、落胆の島根

島根県内の自治体が、観光 PR に生かそうと 4 億円以上を投じて制作支援や宣伝をしてきた映画「たたら侍」の上映が、出演俳優の逮捕でいったん中止となり、17 日から俳優の登場シーンをカットして再開される。 ただ上映館数は当初の 281 館から 24 館へと 1 割以下に激減。 「地域の伝統と文化を知ってもらう千載一遇の機会だったのに …」と関係者たちが残念がる事態となっている。

「たたら侍」は、同県出身の錦織良成監督 (55) が原作・脚本・監督を手がけた作品。 日本刀の原料となる純度の高い鉄を砂鉄から作り出す「たたら吹き」の技術が伝わる同県奥出雲地方で、一人の青年が真の武士へと成長する物語で、昨年 9 月にカナダ・モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門で最優秀芸術貢献賞を受賞。 5 月 20 日に全国の 281 館で上映された。 (yomiuri = 6-16-17)

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映画「たたら侍」、再編集し上映再開へ 出演者に不祥事

出演者の不祥事で上映中止が決まっていた映画「たたら侍」について、製作委員会は 9 日、再編集して近日中に一部の劇場で上映を再開すると発表した。 同日で中止した松江東宝 5 (松江市)も上映を再開する意向だが、日取りなどについては配給会社から連絡を受けていないという。 「本当に 9 日で終了なのか」との問い合わせも多かったといい、担当者は「急に上映中止が決まったので、まだ前売り券を持っているお客さんもいるはず」として連絡を待っている。

たたら侍は出雲市出身の錦織良成監督が監督し、県内でロケをした。 財政面などで支援してきた、映画「たたら侍」支援自治体連絡会の会長、長岡秀人同市長は「短期間のうちに再編集され、上映が再開されることは非常に喜ばしい。 全国で鑑賞いただけるよう、引き続き応援していく。」とのコメントを出した。 (木脇みのり、asahi = 6-10-17)

前 報 (6-7-17)