島根・福井県内の原発、異状なし 伊方原発は運転継続 中国電力によると、震度 4 を観測した松江市にある島根原発は 1 - 3 号機ともに地震による影響はないという。 原発周辺の放射線量を観測するモニタリングポストの数値も変化はないという。 1 号機は廃止措置中、2 号機は運転停止中、3 号機は建設中。 福井県内でも、関西電力の美浜原発、大飯原発、高浜原発、日本原子力発電の敦賀原発ではいずれも異状は確認されていないという。 日本原子力研究開発機構によると、高速増殖原型炉「もんじゅ」と、廃炉作業中の新型転換炉「ふげん」でも異状はなかった。 四国電力によると、震度 3 を観測した愛媛県伊方町にある伊方原発では、運転中の 3 号機を含めて異状は確認されず、3 号機は営業運転を続けているという。 (asahi = 10-21-16) ◇ ◇ ◇ 飯舘の女性追った映画 「島根も他人事ではない」 福島第一原発の事故で全村避難となった福島県飯舘(いいたて)村の女性たちを追ったドキュメンタリー映画「飯舘村の母ちゃんたち 土とともに」が 30 日、松江市白瀉本町の市民活動センター 5 階交流ホールで上映される。 監督したのは出雲市出身のジャーナリスト古居(ふるい)みずえ氏で、上映後に講演もある。 主人公は仮設住宅暮らしを余儀なくされた 2 人の 70 代の女性。 仮設で互いに元気づけ合いながら畑で野菜を作る。 先の見えない不安を語り合い、泣き笑う姿を映像に収めた作品だ。 古居氏を応援する有志県民らでつくる市民団体「古居みずえ故郷の会」などが実行委を立ち上げて企画した。 古居氏は 30 年近くパレスチナの取材を続けていることで知られる。 実行委によると、紛争地での女性や子どもの日常をテーマに取材・撮影を続けてきたが、東日本大震災の発生で「古里を追われ、帰れない人々の思いがパレスチナと重なる」と感じ、福島の取材を始めたという。 実行委は「島根も原発を抱えていて他人事ではない。 自分たちの街や暮らし方を見つめ直すきっかけになれば。」と、来場を呼びかけている。 午前 10 時と午後 1 時半の 2 回上映。 講演は約 45 分。 料金は前売り一般 1,200 円、当日 1,500 円、高校生以下無料。 問い合わせは実行委事務局の田中さん (090・3638・3675) へ。(奥平真也、asahi = 10-18-16) 滑走路近くで採れた蜂蜜、空港コードつけ販売 石見空港(島根県益田市)の敷地で今年 4 月に始まった養蜂の取り組み「ミツバチプロジェクト」で、採取された蜂蜜が 15 日、同空港内の売店「エアポートショップ萩・石見」で発売された。 空港内のレストラン「キッチンそらら」でも、蜂蜜や地元産の食材を生かした新メニューが登場した。 関係者は「空港の PR、地域の活性化につなげたい」としている。 プロジェクトは、東京・銀座のビルの屋上でミツバチを飼っている農業生産法人「銀座ミツバチ」からの提案をきっかけに、空港ビルを運営する第 3 セクター「石見空港ターミナルビル」と全日本空輸グループの「ANA 総合研究所(東京都)」が主体となって始めた。 同ターミナルビルによると、空港での養蜂事業は国内で初めて。 ドイツなどの海外の大規模な空港では、航空機の発着による環境への影響が少ないとアピールするために取り組んでいるという。 石見空港では、西洋ミツバチの巣箱 10 箱を滑走路近くの敷地内に設け、同ターミナルビルの本橋春彦社長らが、実績のある NPO 法人から指導を受けながら世話をしている。 ピーク時には約 30 万匹の蜂が巣箱を拠点に半径約 2 キロにある山林や県立万葉公園に飛び立ち、クリやニセアカシアなどから蜜を集めてきた。 9 月下旬までに目標の 200 キロを上回る約 300 キロの蜂蜜を採取した。 蜂蜜は無添加のまま 1,500 個に瓶詰めし、ラベルに石見空港を表すコード「IWJ」の文字をあしらった。 130 グラム入りで 1,000 円(税込み)。 レストランでは、焼き肉のタレやシャーベットの原料にするほか、ホットケーキにも添える。 今後、県内の洋菓子店や酒造会社などに対し、蜂蜜を使った商品の開発や、地元開催の食をテーマにしたイベントでの活用を働きかけるなどし、蜂蜜を通して空港をアピールする。 また、巣箱のオーナー制度の導入も検討しており、石見空港を利用して養蜂の現場に来てもらうなど、空港の利用促進にも活用する考えだ。 本橋社長は「東京の蜂蜜店などに販路を広げ、全国で知られるものにして石見空港の地名度を上げるとともに、プロジェクトを通じて地域を盛り上げたい」と話している。 商品は、同空港のオンラインショップでも販売されている。 問い合わせは、エアポートショップ萩・石見 (0856・24・0040) へ。 (立山光一郎、yomiuri = 10-16-16) 明かりいざなう幻想世界 島根県庁庭園水燈路 松江市殿町の県庁本庁舎と県庁庭園をライトアップするイベント「県庁庭園水燈路(結いとうろ)」が 14 日、始まった。 発光ダイオード (LED) 照明と行灯(あんどん)が幻想的な光を放ち、市民らを魅了している。 16 日まで。 県庁施設の魅力を発信するとともに、1 日から松江城周辺で開かれている「松江水燈路」と連携し、市街地の活性化を図ろうと県などでつくる実行委員会が 2013 年から行っている。 午後 6 時から県職員らが順次点灯。 本庁舎に取り付けた LED 照明約 200 個と、しまねっこなどの絵が描かれ、庭園と街路に置かれた手作り行灯約 300 個がともると、穏やかな明かりが周辺を照らしだした。 16 日まで午後 6 - 9 時に行う。 期間中は県庁庭園で、震災のあった熊本の復興を願い、メッセージをミニ行灯に書くコーナーや飲食ブースが設けられ、ライブイベントなどもある。 (山陰中央新報 = 10-15-16) 出雲ハーブ、首都圏進出 コンビニで加工食品販売 大手コンビニエンスストアチェーン「ローソン(東京都品川区)」は 11 日、首都圏で展開する「ナチュラルローソン」で、出雲ハーブ入りの加工食品「大豆と米粉のシリアルバー」と「米粉のクッキー」の販売を始めた。 出雲商工会議所の特産品開発チーム「いずも薬草女子部」が開発した。 出雲商議所は、出雲国風土記に多くの薬草の記述があり、出雲地方が豊富な薬草を生かした医療先進地だったと考え、2014 年度から特産品の開発事業を開始した。 (mainichi = 10-12-16) クラウドサービスで過疎対策を 益田市が実験中 島根 インターネットを活用し、より主体的な自治組織を作ろうという試みを益田市が始めている。 クラウドサービスで住民と行政などが情報を共有し、双方向性を生かして議論を重ねる。 来年 2 月までを実験期間として様々な可能性を探る。 活用するのは IT 企業のサイボウズ(東京都)が提供する「Kintone (キントーン)」。 データやソフトをネット経由で利用するクラウドサービスで、パソコンやスマートフォンなどの端末から利用でき、多くの人が簡単に一つのシステムやデータを共有できる。 実験テーマは「人口減少に負けない自治組織づくり」。 9 月下旬、市民や自治会関係者、市職員ら約 40 人が出席し、説明会を兼ねたワークショップが市内であった。 グループに分かれて地域の課題と解決策を考えてチームワークを学んだり、実験に参加している邑南町の社団法人「小さな拠点ネットワーク研究所」の檜谷(ひのきだに)邦茂監事からキントーンを活用した地域づくりの説明を聞いたりした。 市が具体的に考えているのは増え続ける空き家対策での活用。 「真砂」、「二条」などの自治組織がキントーンに発信する細かい空き家情報を UI ターンを希望する人、行政担当者とともに共有する。 市の様々な事業の進み具合や予算を公表し、質問を受けたり、自治組織側がイノシシなど野生動物の出現情報をきめ細かく提供したり自主防災力を高めることに役立てることも想定されるという。 キントーンは 2011 年に公開され、既に国内約 5 千の企業が生産の管理や交通費精算などに活用している。 自治体がまちづくりに利用するのは今回が初めてという。 市は人口減少が大きな課題で、地域が主体になって課題の解決を目指す自治組織づくりを 13 年から進めている。 檜谷監事は「キントーンにはいろいろな可能性がある。 実験で画期的な活用方法が見つかれば。」と話している。 市は来年 2 月に成果報告を予定している。 (伊藤周、asahi = 10-9-16) 島根・出雲市が縁結びに一役 女性専用の婚活窓口を開設 島根県出雲市は 3 日、女性専用の婚活相談窓口「いずも縁結び女子 navi」を開設した。 市内在住や定住希望の独身女性を対象にメールや電話、面談などで相談を受け付け、相手探しや出会いの場の情報を提供する。 県内の結婚応援の拠点「しまね縁結びサポートセンター(松江市)」によると、自治体が女性専用の相談窓口を設けるのは県内で初めてという。 市は 2012 年度に策定した市総合振興計画に婚活を支援する事業を盛り込み、出会いのイベントなどを開いてきたが、女性の参加が男性より少ないことが課題だった。 サポートセンターが受けた相談でも、出雲市に住む相談者数の内訳は男性 178 人に対し、女性 112 人。 およそ 6 対 4 の割合で男性が上回っている(8 月末現在)。 そこで、市として初めて婚活相談窓口を設けて女性専用とした。 (今林弘、asahi = 10-9-16) IT エンジニア U & I ターンの理想と現実 : 島根編 記事コピー (10-7-16) サイクリングで縁結び? 出雲街道に 70 人 島根の「出雲縁結び街道振興協議会」開催 島根県東部の文化・歴史スポットを自転車でたどり、地元の食を楽しむ「出雲縁結び街道サイクリング + BBQ」が同県出雲市で行われ、参加者たちが秋の出雲路を快走した。 出雲大社(同市)と松江城(松江市)の 2 つの国宝を結ぶ国道 431 号を「出雲縁結び街道」と命名、沿線の活性化を図る「出雲縁結び街道振興協議会」が企画。 第 1 弾の 9 月 19 日は、同街道の出雲市側に当たる一畑電車・一畑口駅 - 出雲大社のコースを設定した。 時折雨の交じるあいにくの天候ながら県内外から約 70 人が参加。 同駅で出発式が開かれ、協議会長を務める飯塚大幸・一畑薬師管長が「沿線の魅力と風を感じてください」とあいさつし、サイクリストたちが出発した。 一行は、木綿街道や康国寺などをたどりながら、島根ワイナリーでしまね和牛のバーベキューを満喫。 参加者のうち約 10 人は、標高 200 メートルの山上にある一畑薬師を参拝する「マウンテンコース」にも挑戦した。 同協議会は「第 2 弾として松江市側のコースでも開催したい」と話している。 (sankei = 10-5-16) 禁煙外来病院で喫煙、4 年半分の診療報酬返還へ 島根 禁煙外来を設けている島根県江津(ごうつ)市の済生会江津総合病院(300 床)が、職員らが敷地内で喫煙したため禁煙外来の保険適用が認められなくなったとして、4 年半分の診療報酬を返すことを決めた。 取材に対し明らかにした。 禁煙外来は 9 月 27 日から休診している。 病院によると、8 月下旬の厚生労働省中国四国厚生局の調査で、複数の職員が裏口などで喫煙しているのを確認。 禁煙治療で病院が保険適用を受けるには敷地内での全面禁煙が条件で、厚生局は禁煙外来の診療報酬請求辞退と過去に受領した診療報酬の自主返還を指導したという。 病院の聞き取り調査の結果、病院が現地に移転した 2006 年 6 月から全面禁煙にしていたのに職員が喫煙していたことが判明。 吸い殻が入ったペットボトルも見つかった。 過去にも職員の喫煙を患者からの通報で知り、会議や院内報などで注意喚起したことが複数回あったという。 禁煙外来の診療報酬の請求で敷地内の全面禁煙が条件に加わったのが 12 年 4 月からで、病院は今年 9 月までに受け取った診療報酬を保険者の自治体などに返還する方針。 禁煙外来以外の診療でも、全面禁煙が保険適用の条件になっているため、返還額を調べている。 安食治外(あじきはると)事務部長は「指導を重く受け止めている。 職員が一丸となって禁煙に取り組みたい。」と話している。 (礒部修作、asahi = 10-2-16) ガンバレ受験生、空の運賃助成 萩・石見 - 羽田便 島根 萩・石見空港(益田市)の利用拡大を目指す同空港利用拡大促進協議会(事務局・同市)は、空路で受験する学生支援など期間限定の運賃助成キャンペーンを 10 月から相次いで展開する。 利用が落ち込む冬季対策。 羽田便に来年 3 月 31 日までに搭乗することが条件で益田、浜田両市と津和野、吉賀両町、山口県萩市、阿武町のいずれかに住むか出身者が対象。 10 月 1 日から始めるのは「受験生応援キャンペーン」。 対象市町に通学している人も含め大学や専門学校の入学試験、企業の就職試験の受験生に片道につき 5 千円、保護者 1 人に 3 千円を助成する。 往復も対象となる。 (伊藤周、asahi = 10-1-16) 島根・広島結ぶ JR 三江線 再来年 3 月で全線廃止に 島根県と広島県を結ぶ JR 三江線について、JR 西日本は、再来年 3 月末で全線を廃止することを国に届け出ました。 30 日、JR 西日本米子支社の松岡俊宏支社長が広島市中区の国土交通省中国運輸局を訪れ、三江線の鉄道事業を廃止するという届けを鵜沢哲也局長に手渡しました。 三江線をめぐって JR 西日本は当初、来年 9 月をめどに廃止するとしていましたが、代わりの交通手段となるバスの運行計画を作るため時期を延期してほしいという地元自治体からの要望を受け、半年先送りして再来年の 3 月末で廃止するとしました。 JR 西日本などによりますと、本州で 100 キロを超える鉄道路線が全線で廃止されるのは初めてだということです。 JR 西日本米子支社の松岡支社長は記者会見で、利用者の減少に歯止めがかかっていないことや、過去 10 年間で 2 回、大規模な自然災害によって長期間運休していて、災害のリスクが看過できない状況にあることなど、廃止の理由を説明しました。 そのうえで、松岡支社長は「地域の特性に合ったよりよい交通プランを作成するために、今後もできるだけ協力をしていきたい」と述べ、代わりの交通手段となるバスを運行するにあたり、計画の作成や資金面で協力する考えを示しました。 (NHK = 9-30-16) ◇ ◇ ◇ 三江線の廃止、JR 西が表明 輸送密度は JR 最下位 JR 西日本は 1 日、島根県江津(ごうつ)市と広島県三次(みよし)市を結ぶ三江(さんこう)線(108.1 キロ)の廃止を沿線 6 市町に表明した。 利用者数の低迷が理由で、今月末までに国土交通省中国運輸局に廃止届を提出する。 JR 線の廃止は、西日本管内では 2003 年に廃止された広島県の可部線の一部区間(可部 - 三段峡の 46.2 キロ、来春に 1.6 キロ区間は電化され復活予定)以来となる。 沿線 6 市町長らでつくる「三江線改良利用促進期成同盟会」の臨時総会がこの日、島根県美郷(みさと)町であり、JR西日本米子支社の松岡俊宏支社長が廃止方針を伝えた。 会見した松岡支社長は「三江線の鉄道事業はどのような形態でも行わないと判断した」と述べた。 同盟会の景山良材(よしき)会長(美郷町長)も会見し、「残念だが、受け止めざるを得ない」と述べた。 JR 西は廃止時期を明らかにしていないが、鉄道事業法では原則として事業者の届け出から 1 年後となる。 存廃問題は昨年 10 月に表面化。 同盟会は JR を交えて代替バスとの経費比較などをして検討してきた。 同盟会は、鉄道として存続させる場合、第三セクター化する鉄道事業者や自治体の負担は最大で年約 8 億 5 千万円と試算。 バスの 1 億 2 千万 - 1 億 9 千万円を大きく上回る。 地元自治体の財政基盤では厳しく、バスで代替される見通しだ。 三江線は 1930 年に開業し、75 年に全線開通。 翌年に発足した同盟会が利用促進に力を入れてきたが、過疎の山間部を走る区間が多く、低迷が続いた。 JR 西によると、1 日の 1 キロあたりの平均利用人員を示す「輸送密度」は 2014 年度が 50 人で、JR 6 社の全路線で最下位だった。 14 年度は約 2,300 万円の営業収益に対し営業費用が約 8 億 4,800 万円となるなど営業赤字が続いていた。 (礒部修作、asahi = 9-1-16) 前 報 (6-19-16) 島根県特産の西条柿「こづち」を初選果
島根県特産の西条柿「こづち」の収穫が始まり、初選果式が 29 日、同県出雲市の平田柿選果場などで行われた。 渋抜き処理を経て 10 月 2 日に初出荷され、3 日から店頭に並ぶ。 中国地方を中心に生産される西条柿。 全国一の栽培面積を誇る島根県では「こづち」のブランド名で市場に送り出している。 式では、神事などに続いて集荷された柿が次々とライン上へ。 作業員が色付きや形などを厳しく選別し、重量が自動計測されるなどして次々と箱詰めされた。 施設内で渋抜きが行われたあと、中国、近畿、九州などへ出荷。 収穫は 11 月中旬まで続く。 JA しまねによると、今シーズンは 95 ヘクタールで栽培し、昨期並みの出荷量(538 トン)を計画。 春先の風害や夏場の高温少雨などに見舞われながらも昨期比 14% 増の販売額(1 億 6 千万円)を見込んでいる。 (sankei = 9-30-16) 島根・出雲市が女性専用の婚活支援事業 同性の相談員が対応 島根県出雲市は 28 日、女性専用の婚活支援事業を 10 月 3 日から始めると発表した。 市内在住か定住希望者を対象に、窓口を設けて対応する。 女性が参加しやすい出会いの場の設定などを通じて相手探しを応援する。 女性に婚活への参加を促すことで、お見合いの成立を増やすことを狙う。 支援事業は「いずも縁結び女子 navi」で、市役所に専用相談窓口を開設する。 相談は事前予約制で、平日の午前 9 時から午後 4 時まで女性の出雲市婚活サポートマネジャーが対応する。 同性が助言することで、相談者の要望にきめ細かく応じると同時に安心感を高める。 電話やメール、無料通信アプリ「LINE」でも相談を受け付ける。 サービス利用方法を記したカードを職場や飲食店、美容室など独身女性の集まる場所で配布する。 島根県が運営する結婚相談施設「しまね縁結びサポートセンター」の登録者は、8 月 1 日時点で男性が 846 人に対し女性は半分強の 473 人にとどまる。 出雲市の長岡秀人市長は「出会いの機会を広げることで、縁結びのまち出雲市の魅力も高めたい」と話した。 (nikkei = 9-29-16) 島根、過疎化が進みすぎて人口が「大正時代」を下回る 人口減少は今後の日本にとって、大きな課題である。 厳しい現実を伝えるドキュメント番組が、9 月 25 日に放送された。 NHK スペシャルの『縮小するニッポンの衝撃』だ。 番組では、北海道・夕張市の現状や東京都・豊島区の取り組みなどを伝えると共に、私(佐藤)の郷里、島根県の実情を伝えている。 もっとも衝撃的だったのは、島根県の人口が大正時代を下回っているというのだ。 マジかよ、切実だとは思ったが、そこまでとは …。 2020 年には東京も 番組では、冒頭に 2016 年の国勢調査の結果を紹介している。 調査が実施されたこれまで、約 100 年の間で、今年の結果が初めて「人口減少」に転じたそうだ。 このままで行くと、2020 年の東京五輪を迎える時には、東京でさえも人口減少に陥る可能性があるという。 住民組織が行政サービス 人口減少がこのまま続くと、行政サービスの提供が難しくなるそうだ。 実際、現在でも地方の過疎化が進む地域では、財政がひっ迫して、十分なサービスの提供が困難になっている。 ![]() 集落が消滅するかも 島根県の雲南市では、すでに 10 年前から行政サービスを住民組織が担っているという。 その住民組織メンバーも年々歳を重ねており、組織存続も危ぶまれている。 ある集落では、人口減少によって田畑は荒廃して荒地となっている。 荒地は住民たちが居住する地域を取り囲むように広がっており、道を寸断しかねない状況。 行政サービスの維持どころか、集落が消滅してしまう可能性も否めない。 どうすれば良いのか … 振り返ると、私が小学校の時には、島根県は「過疎化日本一」と教わった。 その数十年前よりも、さらに事態は悪化しているに違いない。 あれからも人口の流出は続いており、ついに大正時代を下回るようになってしまったのか …。 私が 1 人、島根に帰ったところで、事態は改善されるとは思わない。 まして島根県だけの問題ではないので、この問題、みんなで考えよう。 ちなみに 9 月 28 日の午前 0 時 10 分から再放送が行われるそうだ。 (佐藤英典、RocketNoews24 = 9-26-16) 佳子さま、「名探偵コナン」の展示に見入る 鳥取を訪問 秋篠宮ご夫妻の次女佳子さま (21) は 24 日、第 3 回全国高校生手話パフォーマンス甲子園(朝日新聞厚生文化事業団、朝日新聞社など後援)に出席するため、鳥取県を訪れた。 佳子さまは昨年の第 2 回大会にも出席し、手話を披露した。 佳子さまは北栄町で、人気漫画「名探偵コナン」の作者を紹介する「青山剛昌ふるさと館」を視察。 この漫画を読んだことがあるといい、笑みを浮かべながら展示に見入っていた。 倉吉市の鳥取短期大学では、手話パフォーマンス甲子園に出場する高校生と交流。 「明日はどんなパフォーマンスをするんですか」、「頑張ってください」などと手話を交えて歓談した。 (asahi = 9-24-16) ![]() 鳥取県、「コーヒーの聖地」を宣言 世界サミット開幕 10 月 1 日のコーヒーの日を前に鳥取市で 23 日、世界コーヒーサミットが始まった。 コーヒーチェーン店の役員やコーヒー豆生産国の駐日大使らが参加した。 2 月の総務省家計調査で同市はコーヒー支出金額が全国 1 位となり、民間団体が企画。 10 日間で、「コーヒーに合う食べ物 1 (ワン)グランプリ」などが催される。 鳥取県はスターバックスが 47 都道府県で最後に出店するなど、コーヒーに縁遠い印象もあるが、この日、鳥取県はコーヒーの聖地であることを宣言した。 (asahi = 9-24-16) 鳥取・日本交通 「本格的すぎるミニバス」登場 日本交通(鳥取市)の路線バスの運転席を再現した空間を、グループ会社の日交整備(同)が 1 カ月半かけて製作し、「本格的すぎるミニバス」として、20 日に報道各社に公開した。 本物のバスと同じ仕様で塗装したベニヤ板製の車体(車長 180 センチ、車幅 90 センチ、高さ 90 センチ)に、本物の計器盤やハンドル、運転シートを収め、ボタン操作一つで実際の車内放送も流れるようにした。 「子どもたちに楽しんでほしい」と日本交通の沢耕司常務。 同社と日ノ丸自動車(鳥取市)、若桜鉄道(若桜町)などが 24 日に若桜鉄道若桜駅前(同)で開く「のりものまつり」で披露する。(斉藤智子、asahi = 9-22-16) 島根県に 5 年以上住んでいる人の島根あれこれランキング 島根県には何がある? 今回のランキングは、中国地方の北部、日本海に面し東西に長く伸びている島根県について調べてみた。 島根県は出雲大社がある出雲地方、世界遺産に認定された石見銀山がある石見地方、日本海の島々の隠岐諸島を抱える隠岐地方と、旧国名の出雲国、石見国、隠岐国という呼び名の名残をとどめたままの 3 つ地域に分かれている。 近年は若年層の人口流出が多く、人口が 70 万人を割るなど人口減少や高齢化が問題になっている地方だ。 島根県に長く住んでいる人は島根県をどう思っているのだろう。 島根県に 5 年以上住み続けている人たちに質問をして、この歴史ある土地、島根県の魅力を探ることにした。 好感度は 80% 以上だが男女差に大きな開きが 5 年以上住んでいる人が、島根県にどの程度好感を持っているかを聞いてみた結果、「島根県を愛している・満足している」が 46.3%、「どちらかというと好き」という答えまで含めると 80.8% と、概ね好感を持っているということが分かった。 しかし男女別で見ると男性が 54.1%、女性が 39.0%、その差は 15.1 ポイントと、これまで調査した埼玉県・滋賀県と比べると最も大きな差となっている。(埼玉県では男性が 6.0 ポイント女性を上回っており、滋賀県では女性が 1.7 ポイント男性を上回る結果となっている。) 「今すぐ出て行きたい・機会があれば他県へ住み替えたい」と思っている人は 14.5% と、これもまた埼玉県の 13.1%・滋賀県の 10.0% を上回る結果となった。 回答者のうち、島根県に 30 年以上住んでいる人は全体の 58.7% とおり、これまでの調査と比べると、居住年数が長い人は多いが、居住県に対しての好意が少し低めの結果となった。 神々の集まる場所、島根県 「神話の世界が今も息づいている」、「神話の国、八百万の神が集う国」、「神様に守られている感じがする」 …、自由回答の中にはこんな内容がいくつもあった。 神話がまだまだ語り継がれて、幾多もの国宝や世界遺産を有し、歴史ある観光地がある神秘的で情緒あふれる土地。 そんな場所でパワーを目一杯もらいながら、のんびりと過ごし、美味しいものを食べることができる。 この地は神々だけでなく、人を呼び寄せる魅力がまだまだあふれる県に思えた。 (Home's Press = 9-21-16)
「長樹まちがい梨」が販売中 安来の道の駅 島根 19 日は敬老の日。 安来市中海町の道の駅「あらエッサ」では、長寿を願う二十世紀梨「百年樹 長樹まちがい梨」が売り出されている。 生産する安来市の農家板持浩二さん (53) は「敬老の日の贈り物にどうですか」と呼びかけている。 板持家は 5 代目のト(とう)吉さんが 1910 年に梨の栽培を始めた。 その時に植えた二十世紀梨の木が 105 歳を迎えた今でも 5 本残っている。 「長寿間違いなし」にあやかれば売れるのではないか - -。 樹齢 100 年を超える木になった実を 8 代目の板持さんが 3 年前から売り始めた。 板持さんによると、今年の夏は雨が少なく暑かったが、例年以上に豊作だったという。 「梨の木の寿命はちょうど人間くらい。 長寿にあやかってお年寄りの方に食べていただいて長生きしてほしい。」 (内田快、asahi = 9-19-16) 人麻呂の謎に迫る 山陰文芸協会長の池野さん出版 島根 万葉歌人・柿本人麻呂の謎に包まれた生涯の解明を試みた本が出版された。 歌の解読や伝承調査などを重ね、特に諸説飛び交う最大の謎の最期を迎えた地については、最有力とされる「益田市・鴨島」説が正しいと結論づけた。 「柿本人麻呂の栄光と悲劇」を著したのは益田市出身で山陰文芸協会(松江市)会長の池野誠さん (82)。 人麻呂(660 年ごろ - 720 年ごろ)は歌聖とも言われ、全国を転々としながら歌を詠み、万葉集に多くの優れた歌が残されている。 しかし生涯については文献なども少なく、特に亡くなった地については以前から歌人の斎藤茂吉や哲学者の梅原猛氏らも加わって研究者らの論戦が繰り広げられてきた。 最近では梅原氏が支持する、益田市の沖合にあった鴨島説が有力とされる。 池野さんも 5 年ほどかけて本格的に研究を進め、その後 1 年間かけてこの書を執筆した。 最期の地については、人麻呂の歌を読み解いて古文書や伝承を調べ、茂吉が唱えた美郷町の「鴨山」説の根拠に一つずつに反論を重ねた。 ▽ 人麻呂の辞世の歌に詠まれた「鴨山」が、地震と津波で沈んだとされる鴨島にあった鴨山を指す、▽ 現在でも益田市周辺に人麻呂をまつった神社が 12 もある、▽ そのうち特に高津柿本神社は奈良朝から朝廷により終焉地と認められている - - ことなどから、鴨島説を支持した。 このほか「なぜ、かくも強く男女愛を歌ったか」、「なぜ流人になったか」など 8 章にわたって人麻呂の生涯や人となりを考察している。 池野さんは「最新の知見による調査、研究であらゆる疑問に答えた本になった」と話している。 四六判 162 ページ。 税込み 1,200 円。 3 千部を発行し、県内の主要書店で販売している。 問い合わせは出版元の同協会 (0852・23・6515)。 (伊藤周、asahi = 9-14-16) 入館者数が 1,800 万人超え 足立美術館・島根 美しい日本庭園で知られる安来市古川町の足立美術館で 10 日、入館者数が 1,800 万人を超え、記念セレモニーが開かれた。 節目の入館者となったのは、埼玉県越谷市から来た会社員の嘉村真実(まみ)さん (39)。 両親と長女真菜(まな)ちゃん (1) と一緒に旅行で島根を訪れ、初めて来館したという。 足立知美副館長から、記念品として同館が所蔵する横山大観の代表作「紅葉」の複製画が贈られた。 嘉村さんは「びっくりしました。 横山大観の作品や庭園をじっくり楽しみたいです。」と笑顔で話した。 同館は 1970 年開館。 庭園は米国の日本庭園を紹介する専門誌のランキングで、13 年連続で日本一に選ばれた。 国内外で知名度が上昇しており、担当者によると、入館者数は開館当初は年間約 10 万人だったが、近年は約 50 万人に増えているという。 (井潟克弘、asahi = 9-11-16) 寺院数の最多は「福井県」、神社数では島根県がトップに - NTT タウンページ NTT タウンページが職業別電話帳データをもとにまとめた「都道府県別・寺院ランキング」によると、人口に対して寺院が最も多いのは福井県で、人口約 10 万人あたり 162.78 件。 次いで島根県(132.14 件)、富山県(125.42 件)の順となった。 一方、神社が最も多いのは島根県で、福井県は 12 位。福井県をはじめ、富山県、新潟県などは浄土真宗の布教拠点となった関係で日本海には寺院が集中。 出雲大社のある島根県には寺院と神社の両方が多いことがわかった。 なお、日本の信徒数(2011 年 12 月 31 日時点)の割合は、神道系が全体の 48.5% (9,216 万 8,614 名)、仏教系が 45.8% (8,712 万 6,192 名)、キリスト教系が 1.0% (195 万 1,381 名)、その他諸教が 4.7% (897 万 3,675 名)だったという。 (TravelVoice = 9-9-16) 島根の IT 技術者不足深刻 業界団体調べ、72% の企業が実感 IT (情報技術)の産業集積が進む島根県で、技術者不足が深刻化している。 県内の IT 企業でつくる島根県情報産業協会が 7 日に公表した「ソフト系 IT 業界の実態調査報告書」によると、7 割を超える企業が不足を感じていると答えた。 首都圏や関西への人材流出が一因とみられる。 島根県に拠点を持つソフト系の IT 企業 79 社を対象に 2016 年 6 - 8 月調査した。 回答率は 95%。 「プログラマーが不足している」と答えた企業は 51 社で、有効回答の 72.9% を占めた。 回答企業合計の不足数はシステムエンジニアが 161 人、プログラマーが 127 人だった。 16 年 4 月時点の県内の IT 技術者数 1,284 人の 2 割強に相当する。 同協会の吉岡宏会長は「大都市圏も技術者不足で、高等教育を受けた若いエンジニアが地元に残らない」と分析する。 県内の IT 技術者数は頭打ち。 15 年 4 月は前年より 8% 増加したのに対し、16 年 4 月は 1.7% 増にとどまった。 技術者不足の弊害はシステム開発件数の低迷にもあらわれている。 15 年度は 1 件 50 万円以上の件数が 1,184 件と前年度より 5.2% 減った。 松江ゆかりのプログラミング言語「Ruby (ルビー)」による開発件数も 6.3% 減の 369 件にとどまった。 回答企業合計の 15 年度の売上高は 0.4% 増の 228 億円だった。 経常利益は 10 億 1,600 万円と 15.1% 減少した。 「IT を使って新しいビジネスを創出し、収益性を高めることが課題」と同協会の石碕修二副会長は指摘する。 (nikkei = 9-8-16) 「ジュラシック・シー」開催、海の恐竜やアンモナイトなど展示 島根県大田市・三瓶自然館サヒメルで 恐竜時代の海の様子を再現した特別企画展「ジュラシック・シー 〜海の恐竜とぐるぐるアンモナイト〜」が、島根県大田市の県立三瓶自然館サヒメルで開かれている。 25 日まで。 中生代の海を支配した「海の恐竜」を紹介。 首長竜や魚竜などの大型海生爬虫類やアンモナイトの化石標本、生体復元模型など約 200 点を並べている。 会場には、アンモナイトや恐竜の化石の発掘を疑似体験したり、アンモナイトのレプリカを作ったりするコーナーが設けられている。 入館料は千円(小・中学・高校生 200 円)。 問い合わせは同館 (Tel 0854・86・0500)。 (sankei = 9-7-16) 竹の素材で環境にやさしい斜面工事 島根 ![]() 道路脇の斜面や急傾斜地の緑化に竹を素材にした資材を使い、環境に負荷を与えない工法が県内でも導入されている。 斜面が崩れにくい特長に加え、放置された竹林の活用にもつながると期待されている。 大田市大森町の旧大森区裁判所の建物を活用した町並み交流センター南側にある急傾斜地。 世界遺産・石見銀山に近いこの観光地で 7 月中旬、設計段階からこの資材を採り入れた初めての工事が実施された。 県央県土整備事務所が発注した斜面崩落を防ぐ工事で、最大 5 メートルの壁に焦げ茶色の泥状の液体が吹き付けられ、計 270 平方メートルの壁を 5 センチの厚さで覆った。 吹き付け材の主な原料は竹繊維だ。 商品名は「とってもエコダー」。 九州大大学院農学研究院が技術提供して福岡県のメーカーが製造。 九州では 2009 年から施工実績がある。 県内では出雲市の今岡興産が販売窓口になり、13 年 9 月以降、4 カ所計 1 万 3 千平方メートル余りの工事で施工段階から資材として採用された(今年 7 月下旬時点)。 同社の別所幸雄専務 (58) によると、エコダーの成分の半分を竹の繊維が占め、互いに絡み合うため斜面が崩れにくい。 通常の工法では安定化のために吹き付け基盤材として化学物質入りの資材を使うが、雨で川に流れると生態系に影響を及ぼす恐れがある。 エコダーだとその心配は無用という。 普及を目指す企業 18 社は研究会を結成しており、今岡興産は島根県支部の事務局を務めている。 環境保全に取り組む鳥取市の NPO 法人「賀露(かろ)おやじの会」は、この素材を広めようと活動を続けている。 「この新工法はなかなか公共工事に入り込みにくい。 市民運動で広げられれば。」と藤田充理事長 (63)。 島根での普及にはコストも課題だ。 エコダーには福岡県の NPO 法人が里山保全を目的に大量に伐採している竹を使う。 そのため九州からエコダーを運ぶ費用が加算され、一般的な工法に比べると 2 - 5 割ほど割高になるという。 藤田さんは「山陰でも放置竹林で困っている地域は多い。 地元でエコダーの材料を調達できる体制が整えば、コストも環境問題も解決に近づける」と期待している。 (木脇みのり、asahi = 9-3-16) |