「鳥取には負けたくない島根」など 1 万人調査で判明した "ライバル県"

「週刊ダイヤモンド」 2015 年 3 月 21 日号の特集は「いざ 都市対決!」 その中から、互いにライバル視しあう県、逆に「合併するならここ」と考える県の話題をお送りします。 生まれ育った地元には愛着があり、愛着があればこそ負けられない地域がある。 そこで本誌は県民 1 万人の意識調査から、永遠のライバルともいうべき県を明らかにした。

この冬、鳥取県はある勝負に出た。 カニの水揚げ量が全国 1 位ということから、日本で一番カニが取れる県「蟹取県」と "改名" したのである。 県庁職員が改名した名刺を配って PR するほど大真面目に取り組み、実際に知名度を上げることに成功した。 鳥取県といえば、最近も「スタバはなくても、スナバ(砂場 = 鳥取砂丘)はある」という自虐的な知事発言が話題を呼び、「スターバックスが全国で唯一ない県」として全国にとどろいた。

これに危機感を抱いているのが同じ山陰地方の島根県民だ。 「いつも何かしらビリ争いをしている(33 歳女性)」のに、「最近は鳥取の方が目立つ。(67 歳男性)」 「鳥取の方が何かと先を行っている気がする(63 歳男性)」というのである。 もっとも鳥取県は人口 59 万人と、東京都杉並区レベルの全国最小県。 その下から 2 番目が島根県であり、場所も隣同士であるから互いを意識せざるを得ないのだ。

さらにいえば「県名をよく間違われる(複数の両県民)」ため、ライバル心がふつふつと湧き上がる。 26 歳女性の島根県民は「島根にはスタバが 2 カ所ある」と鳥取県に対抗意識を燃やしている。 今回、「週刊ダイヤモンド」では県民 1 万人の意識調査を実施した。 「ここには負けたくない」と思うライバルの都道府県を一つ聞き、全体に占める割合「ライバル意識率」を出した。

そこで互いをライバルだと思っている県の意識率の平均を取ったところ、鳥取・島根両県民は 86% が互いをライバル視していることが判明した。 次いで高いのは、富山県と石川県の 61% だ。 3 月 14 日に北陸新幹線の長野 - 富山 - 金沢間が開通したことに伴い、「沿線県同士として何かと競い合っている(石川県・65 歳女性)」という。 ただ富山県は、かつて加賀藩の支藩だった歴史的経緯もあり、県民には "藩主" 石川県への劣等感があるようだ。 「石川県民にいつも見下されている(44 歳男性)」、「高飛車な態度が気に食わない(55 歳男性)」という感情が湧き起こるのもそのためだろう。

瀬戸内に目を向ければ、岡山県と広島県のライバル意識率も 58% に達する。 隣同士で政令指定都市同士であることなどが要因だ。 とりわけ、広島県民の岡山県への警戒心が高まっている。「広島が最大の都市なのに岡山が道州制になったときの州都を虎視眈々と狙っている。(66 歳男性)」 そのためか、先の県に比べればより両県民の感情がむき出しである。 「広島弁は冷たくて汚いが、岡山弁は温かい(41 歳女性)」と岡山県民が言えば、広島県民が「岡山は広島と比べ人間性が悪い(61 歳男性)」と言い返す始末である。

では、道州制を見据えた場合、県民感情が許す合併相手はどこなのだろうか。 本誌はさらに「他の都道府県一つと合併するとした場合、どことが良いか」という「合併期待率」を尋ねた。 すると、先の岡山・広島両県では、岡山県民のうち広島県との合併を望んでいる人が最も多いことが分かった。 ライバルながらも合併したいという意向なのだ。 しかし、広島県は山口県がトップ相手で山口県も広島県を選んだ。 両県が "両思い" のため、岡山県は袖にされた格好となったのである。

両思いといえば、滋賀県と京都府が 55% とトップである。 実際、ベッドタウンとして滋賀県は京都府の一部になりつつあるため、これも得心がいくだろう。 一方、関東では互いの思いが交錯している。 栃木県は群馬県と、群馬県は埼玉県と、埼玉県は東京都とそれぞれ合併したい。 一方で、茨城県は千葉県と、千葉県は東京都とくっつきたいのに、その東京都は神奈川県を選んでいるのだ。

他にも、地元がどれだけ好きかを聞いた「地元愛着率」でいえば、福岡県が 94.8% と全国 1 位。 次に神奈川県 (93.1%)、沖縄県 (90.0%) と続く。 平均は 80% に上るため、どの県民も地元には高い愛着があることが分かる。 さて、このような県民性を侮るなかれ。 この情報はビジネスや社内のコミュニケーションで驚くほど役立つからだ。 地元の愛着率が日本一高い福岡県民には、とにかく福岡を褒めておけば問題ない。 商談相手の出身地が分かれば、その地元やライバル県の話題に水を向けると、一気に親しみを抱かれるはずだ。 (深澤 献、DiamondonLine = 3-16-15)


【祝】 2015 年 4 月 25 日、島根についにアニメイトがオープンするぞ〜!!

セブンもスタバも成し得ていない全国制覇達成

島根県にはスターバックスコーヒーがある。 しかしお隣の鳥取県には、まだスタバがない。 すでに、2015 年夏にオープンすることが報じられており、2 県は肩を並べることになるのだが、実は鳥取にはあって島根にはないものがあった。 それはアニメ・コミック・ゲームなどの販売チェーンである「アニメイト」だ。 島根にはアニメイトがなかった! これだけが唯一、鳥取に劣る点だったのだが、4 月 25 日についにオープンすることが判明したぞ! これで再び鳥取とのビハインドを埋めることができると、島根出身者の私(佐藤)は強く思っているーーッ!!

  • 株式会社アニメイトの発表

    「きたる 2015 年 4 月 25 日(土)、ついにこれまでアニメイトが一店舗もなかった島根県に、アニメイトがオープンいたしますアニ!!!(アニメイト公式 Twitter より引用)」

  • ついに全国制覇!

    島根の店舗はイオン松江店にできるそうである。 実は島根の出店により、アニメイトは全国 47 都道府県、すべてに店舗を持つことになる。 これはスタバでもいまだ果たしていないことである。 大手コンビニのセブンイレブンも全国制覇にいたっていない。 これらの大手チェーングループに先駆けて、全国制覇を成し遂げたのだ。

  • スマネはマジ

    余談だが、最近ソフトバンクの CM 「島根でスマネ」編が公開されている。 島根の人は島根のことを「スマネ」と言うと説明しているのだが、たしかにそう発音する。 特に年配の人は、「シ」の発音がより「ス」に近い。 とにかく島根にもアニメイトができるぞ〜! よかったよかった。 (佐藤英典、ロケットニュース 24 = 3-11-15)


「しまねいきいき雇用賞」島根電工など 6 社・団体選出

島根県は 9 日、積極的に雇用拡大や働きやすい職場づくりに取り組む県内企業をたたえるため、2014 年度に創設した「しまねいきいき雇用賞」の第 1 回受賞者に、総合設備工事業の島根電工(松江市東本町 5 丁目)をはじめ、6 社・団体を選んだと発表した。 優秀な事例を他企業の参考にしてもらい、県内全体の職場環境の充実につなげるのが目的。 「従業員 20 人以上」と「同 20 人未満」の 2 部門で募集し、計 13 社が応募した。 有識者ら 8 人でつくる委員会(委員長・久保田典男県立大キャリアセンター長)が精査、推薦し、県が選んだ。 (山陰中央新報 = 3-10-15)


島根県の海士町という離島を取材してきて思うこと

記事コピー (3-9-15)


島根・宍道湖:南限のワカサギ 10 年ぶり漁獲「復活」

島根県の宍道湖(しんじこ)でほとんど取れなくなっていたワカサギが、今冬は定置網にかかるようになった。 宍道湖はワカサギの国内生息地の南限とされるが、1994 年夏の猛暑による激減に加え、地球温暖化も影響してか、最近 10 年は漁獲量がほぼゼロだった。 昨夏は天候不順で水温が低く、低温を好むワカサギが多く生き残ったらしい。 漁業関係者は「復活」に期待している。

島根県水産技術センターによると、宍道湖のワカサギは、60 年代には年間 600 トン近い漁獲量を誇り、その後も 200 - 300 トンで推移。 「宍道湖七珍(しっちん)」として冬の代表的な味覚だった。 ワカサギは水温が 28 度を超えると生息が難しくなるが、94 年夏は 30 度超の日が続いた。 通常 1 年しか生きられず、夏に大量死すると冬から春の産卵期を迎えられない。

その影響は深刻だった。同センターなどによると、昨冬は調査を兼ねた複数の定置網に 27 匹がかかっただけ。 ところが、この冬は計 615 匹に増え、湖内数カ所では産卵も確認できた。 島根県保健環境科学研究所によると、昨年 7 - 8 月の 8 地点の平均水温は 24 - 29 度で、30 度以上はなかった。 福井克也・同センター専門研究員は「2 年連続で高水温が避けられると、資源回復が見込める」と期待する。

例年、春先にはふ化させた稚魚を放流してきたが、近年は稚魚が十分に確保できないこともあった。 宍道湖漁協の高橋正治参事は「まだ漁業が成り立つレベルではないが、放流など地道な努力を重ねたい」と話す。 【長宗拓弥、mainichi = 3-8-15】


台湾ブロガー、島根取材「ドライブにピッタリ」

インターネットのブログやフェイスブックで大きな発信力がある人気ブロガーの女性 2 人が台湾から来日し、4 日から島根県内の観光名所を巡って取材を続けている。 島根の魅力を発信してもらおうと、県と松江市が招待した。 県の担当者は「魅力をたっぷり伝えてもらい、台湾からの観光客増につなげたい」としている。

台北市在住の aiko (アイコ)さん (32) と Adrianne (エイドリアン)さん (30、いずれもペンネーム)。 2 人はブログに旅先での写真や出来事を掲載し、1 日の閲覧者が 1 万人を超える人気ブロガーとして知られる。 また、作家としても活動している。 県によると、松江・出雲・石見銀山地区の主な有料観光施設を利用した台湾からの観光客数は、2012 年が約 1 万 3,500 人、13 年は約 1 万 6,300 人、14 年には 2 万人を超えるなど、年々増加傾向にある。 県などは、さらに観光客を呼び込むきっかけに、と 2 人を招待した。

台湾では、簡素な手続きをするだけで日本でも車を運転することができることから、2 人には関西国際空港から鉄道やレンタカーを利用して県内に訪れる「個人旅行者」目線からの情報発信を依頼した。 空路来日し、JR で 4 日に島根入りした 2 人は、これまでレンタカーなどで出雲市の出雲大社や須佐神社、松江市の「松江フォーゲルパーク」を訪れ、同園ではペンギンやフクロウ、クジャクの写真を撮影するなどした。 6 日は松江城や堀川遊覧船などを満喫。 最終日には安来市の足立美術館などを訪れるという。

アイコさんは「台湾の人は車を運転して観光をするのが好き。 島根はドライブにピッタリかも。」 エイドリアンさんは「台湾女性も美肌や温泉、縁結びなどに興味があるので、うまく紹介できれば」と話していた。(宮地恭平、yomiuri = 3-7-15)


島根舞台の新 CM 期待 ソフトバンク放送開始

「ここ何県でしたっけ?」 「スマネ(島根)県。」 出雲、松江両市を舞台にした携帯大手ソフトバンクモバイル(東京)の新 CM の全国放送が始まった。 白い犬のお父さんや堺雅人さん、上戸彩さんのおなじみの顔ぶれに加え、お笑いトリオ・ダチョウ倶楽部もゲスト出演。 同社 CM には 8 年前、浜田、江津両市にまたがるアクアスのシロイルカが「島根のおじさま」役で出演し、全国的に話題になっており、県内の観光関係者は波及効果に期待する。

2 月 28 日に放送が始まった新 CM は出雲市編と松江市編の 2 パターン。 同社の新サービス「スマート値引き」の略称「スマネ」の発音が似ているとして、島根でロケを行った。 (山陰中央新報 = 3-4-15)


空港は名探偵だらけ! 「鳥取砂丘コナン空港」離陸

鳥取空港の愛称「鳥取砂丘コナン空港」の使用が 1 日、始まった。 北栄町出身の漫画家青山剛昌さんの人気漫画「名探偵コナン」にちなんでおり、鳥取砂丘コナン空港のロゴに実際に漫画で使われているものを使うほか、空港の所々が「コナン」のキャラクターで飾られた。 空港の国際会館では記念式典があり、青山さんが「全国から人が集まり、鳥取県がさらに元気な県になることを願っている」とビデオメッセージを寄せた。

看板などに使われたコナンとヒロイン「毛利蘭(らん)」のイラストは、青山さんの描き下ろし。 搭乗橋にコナンのイラストが展示されたり、国内線到着ロビーにコナンと毛利蘭の等身大フィギュアが置かれたりした。 19 年来のコナンファンで日帰りで来県したという埼玉県鴻巣市の片野万里絵さん (28) は「飛行機から降りてすぐにイラストがあり驚いた。 期待以上で、写真をたくさん撮っていきたい」と話していた。(柳川迅、asahi = 3-3-15)


島根に全国最大の JA 誕生 組合員数 23 万人

全国最多の組合員約 23 万人からなる「島根県農業協同組合(JA しまね、萬代〈ばんだい〉宣雄組合長)」が 1 日、松江市で発足した。 人口減や組合員の高齢化に対応するため、県内 11 の JA を統合した。 施設を共用したり、農薬や肥料の仕入れを一元化したりして、コスト削減や業務の効率化を狙う。 旧 11 JA は地区本部になる。 全県単一の JA は 4 番目。 先行する奈良、沖縄、香川を組合員数で上回った。 (asahi = 3-1-15)


子どもたち、お点前披露 益田の萬福寺

桃の節句を前にした 28 日、国の名勝・史跡の雪舟庭園がある益田市の萬福寺で、子どもたちがお茶をたてて客をもてなす「ひな祭り茶会」が開かれた。 武家茶道の流れを引き継ぐ上田宗箇流益田支部(村上万理支部長)が、親子を対象に昨夏から 1 月まで 7 回にわたって開いた茶の湯の教室の成果発表会。 市内の小学 2 - 5 年生 13 人がお点前を披露した。

お茶をたてる「お点前さん」には吉田小 5 年の阿知波凜太郎君 (11)。 見事な手さばきでお茶を入れ、着物姿などの「お運びさん」が、桃をかたどった茶菓子とお茶を保護者らの客に。 飲み終わるとお運びさんが「お飲みにくうございました」と茶わんを下げ、客も「おいしくちょうだいしました」などと返していた。 (伊藤周、asahi = 3-1-15)


温泉とドジョウを題材に「安来オリジナル手ぬぐい」完成 島根の高校生デザイン

島根県安来市の県立情報科学高校の 3 年生 5 人がデザイン考案に取り組んだ「安来オリジナル手ぬぐい」が完成し、26 日、安来市役所で近藤宏樹市長らに披露された。 3 月 1 日からの販売も決まり、考案メンバーの 1 人、中西雄大さん (18) は「観光客らの目に留まって、使ってもらえればうれしい」と話す。

中西さんのほか、▽ 風呂本愛華さん (18)、▽ 田村央さん (18)、▽ 仙田梨華さん (18)、▽ 藤原貴央さん (18) が参画。 3 年の課題研究のテーマとして、文具・事務用品販売の「えすみ(同県雲南市)」から依頼された手ぬぐいのデザインに、授業などで約 1 年かけて取り組んだ。 安来の歴史、文化などを踏まえ、「温泉」と「ドジョウ」がモチーフにふさわしいと決め、デザイン。 3 種類の手ぬぐいを完成させた。

この日、市役所を訪れた中西さんらは「温泉とドジョウを分かりやすくデザインした」と報告。 近藤市長は「素晴らしい手ぬぐい。 安来の盆踊りなどで使えるし、浴衣のデザインにも良さそう。」と話した。 1 枚 1,500 円(税別)。 3 月 1 日から雲南市のえすみ本社 (0854・42・0711) 内店舗と、インターネットの楽天市場の「えすみ shop」で扱うという。 (sankei = 2-27-15)


殺害中 1 男子の祖母 島根から献花 … 「犯人許せない」

遺体が見つかった河川敷に 24 日、島根県在住の祖母が訪れて献花した。 「まだ 13 歳。 あんな残酷な殺し方をするなんて。 犯人を許すことはできない。」と手や唇を震わせながら憤りをあらわにし、「悲しい涙しか出ません」と語った。 花束を置くと、しばらくしゃがみ込んだまま。 「本当にかわいくて。 遠く離れていたけど、一番大事な孫なんです。 もう戻ってこないんだから。」と涙をにじませた。 上村君はよく「ばあちゃんに会いたい」と言ってくれたという。 上村君は小学 6 年で川崎市に引っ越す前、島根県・隠岐諸島の西ノ島に住んでいた。 (スポニチ = 2-25-15)


「竹島に役立てて」ふるさと納税が過去最高を記録 島根県

島根県が今年度受け付けた「ふるさと納税」のうち、使い道を「竹島(同県隠岐の島町)の領土権確立」を求める事業に指定した寄付件数と金額が、1 月末時点で 251 件、376 万 5,000 円と、いずれも過去最高にのぼっていることが分かった。 今年は県の「竹島の日(2 月 22 日)」条例制定から 10 年の節目。 県竹島対策室は「竹島への関心が高まったことが増加の要因とみられ、大変ありがたい」としている。 県のふるさと納税は平成 20 年度から始まり、竹島のほか、「産業の振興」や「自然環境の保全」など 8 つの項目をあげて受け付けている。

竹島の領土権確立を求める寄付は、初年度 28 件、75 万 920 円。 その後、▽ 21 年度は 18 件、49 万 7,000 円、▽ 22 年度は 20 件、74 万円、▽ 23 年度は 11 件、37 万 9,000 円 - - だった。 ところが、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領(当時)が竹島に不法上陸した 24 年度に 50 件、107 万 6,280 円と初めて 100 万円を超え、25 年度も 103 件、225 万 6,250 円と激増。 今年度は 1 月末時点で、25 年度を件数で 148 件、金額で約 150 万円上回り、過去最高を更新している。

県によると、寄せられた寄付は、竹島問題の啓発パンフレットの作成や調査研究報告書などに活用している。 22 日の「竹島の日」には県主催の記念式典が松江市で開催される。 (sankei = 2-20-15)


島根銀行、島根・鳥取の店を PR するスマホアプリ「"さんいん" ご縁ナビ」開始

島根銀行はこのたび、創業 100 周年事業の一環として、今春より島根・鳥取両県の店(以下掲載店)を PR するスマートフォン・アプリ「"さんいん" ご縁ナビ (iOS/Android、以下ご縁ナビ)」などの運営を開始すると発表した。

同行は、公式 SNS や公共交通機関等の各種媒体を通じて「ご縁ナビ」を幅広く PR することで、掲載店の集客の役に立ちたいと考えているという。 また、希望する掲載店に、同行および同行関連会社のしまぎんユーシーカードが発行する「しまぎんピスカ」および「しまぎん UC カード」の会員や、旅行や出張などで島根・鳥取両県を訪れる人に対して割引などの特典を提供してもらうことで、地域の活性化や島根・鳥取両県への観光客誘致などにも寄与したいと考えているという。

さらに、こうした趣旨に賛同してもらえる他の会員組織と連携し、掲載店の募集や、会員への PR を行うことで、同取組みを更に活発化したいと考えており、このたび、コーアガス島根運営の「ちょい NAVi」と連携し、掲載店の募集や相互会員への PR を行うこととしている。 このほか、掲載店の経営課題解決支援の一環として、今後、島根県や鳥取県、ぐるなびなどの外部機関と連携し、掲載店向けの情報提供やセミナーなども行う予定としているという。

掲載店については、10 日現在、270 ヶ店で松江市が主体となっているが、4 月以降、松江市以外の山陰各地でも掲載店を募集していくとしている。 「ご縁ナビ」はしまぎんナビからアクセスする。 アプリの無料ダウンロードは、AppStore/Googleplay で島根銀行と検索する。 しまぎんナビは、「しまぎん ATM ナビ」となっており、ご縁ナビのスタート時には、「しまぎんナビ」に自動的にアップデータされる。 (金野和子、MyNavi = 2-16-15)


「ご縁チョコ」で島根 PR 首都圏女性に御秒さんら配布

バレンタインデーを前に、島根県の観光キャラクター「しまねっこ」や松江市出身のタレント御秒(ごびょう)奈々さん (29) らが 11 日、東京都新宿区の東京メトロ新宿駅構内で「ご縁チョコレート」を配布し、首都圏の女性に縁結びの地・島根への来訪を呼び掛けた。

県の観光キャンペーン「ご縁の国しまね」の一環で、20 - 40 代の女性を主な対象に島根の認知度を高めようと企画。 1 日約 23 万人が乗降する同駅の通路に、出雲大社の大しめ縄の写真などを載せた特大ポスター(幅 14.5 メートル、高さ 2 メートル)を掲示し、観光パンフレットなどと一緒にキャンペーンロゴの入ったご縁チョコ計 2,500 個を配った。

昨年のゆるキャラグランプリ 7 位のしまねっこは知名度が高く、手渡してもらおうと朝から行列ができた。 埼玉県川越市の女性保育士 (40) は「ツイッターやホームページで知り、並んだ。 もっと多くの人に島根を知ってほしい。」と笑顔で話した。 島根が3連覇中の「美肌県グランプリ」を主催する化粧品大手ポーラ(東京)のスキンチェックや、玉造温泉「姫ラボ」ブランドの化粧品販売、ご縁祈願の絵馬などのブースもあった。 (山陰中央新報 = 2-12-15)


「島根あるある」発刊 県民納得、独特の習慣

「昼間の街には若者がいない」、「法事パンは全国的な風習だと思っていた」 - -。 島根県民なら「ある、ある」といって納得してしまう県内の風土や方言、生活習慣や社会現象を滑稽なイラストを交えて紹介する書籍「島根あるある」が 10 日、全国の書店で発売された。 著者は松江市東出雲町出身で、東京都在住のライター佐藤英典さん (41) で、240 もの「あるある」をひねり出した。

「岡山あるある」や「広島人あるある」など全国各地の「あるある本」を手掛ける TO ブックス(東京)が佐藤さんに執筆を依頼し、出版した。 ネットメディア「ロケットニュース 24」などで活動する佐藤さんは、昨年 11 月ごろから自身のアイデアのほか、首都圏に住む県出身者や古里の知人からネタを仕入れて 1 冊にまとめた。

11 年前まで松江市内のライブハウスで勤務していた経験から「(音楽)アーティストのツアーでスルーされることが多い」、「『また会おうな!』とライブを終えたバンドはいつ来るのか?」、「昔はベンチャーズがよく来た」といった音楽に関係する「あるある」をふんだんに盛り込んだ。 「自動改札がない」、「(夏の)夕方になるとコウモリが飛んでいる」といった、やや自虐気味の話題もある。 佐藤さんは「島根には県外の人が驚く風習が多い」と話している。 B6 変形判、160 ページで、1,296 円。 (山陰中央新報 = 2-11-15)


縁結びの地で挙式を 島根の婚礼各社、県外の需要開拓

縁結びの地として知られる島根県の企業が中心となり、県外客誘致を狙ったブライダルサービスの展開に乗り出した。 花畑や湖畔、庭園など風光明媚な場所を式場に利用したり、値ごろ感があるプランを用意したりする。 人口減や少子化で県内客の需要は先細りが予想されるだけに、縁結びの地としての知名度を生かし、顧客を掘り起こす。

結婚式場「アクイール碧の迎賓館」を運営するフローレス(松江市)は県内の観光スポットを挙式会場に使い、商品を関西や首都圏を中心に売り込む。 バラで知られるイングリッシュガーデン、島根県立美術館、宍道ふるさと森林公園などで企画した過去の実績を踏まえ、宣伝用映像や写真を作成する。 今年初めて企画したのが伯太チューリップ祭(安来市)会場である 4 月 12 日の結婚式だ。 当日 2 組は観光客らの祝福を受け、ベンチに思い出のメモリアルプレートを設置する。 松江に移動後、披露宴となる。 婚礼は総額 38 万円。 パーティーは 30 人で約 50 万円が基本となる。

島根県は若い女性の間で観光人気が高まっている。 9 日に溝口善兵衛知事と意見交換した浜田市の久保田章市市長は「女性に優しい県であることをアピールして、定住促進につなげたい」と述べた。 県外からの結婚カップルの誘致は自治体の動きに呼応する。 約 500 種類のボタンで知られる日本庭園を運営する由志園(松江市)は今春にもブライダル事業に参入する。 庭園内の料亭「菖蒲(しょうぶ)」を披露宴会場に利用する。 今春にも 1 日 1 組限定で開始し、年間 30 組の利用を目指す。 60 人で 180 万円程度が基本プランだ。

式の運営はブライダルのスマイルキューブ(鳥取県米子市)に委託する。 結婚 5 周年、10 周年などのアニバーサリー(記念日)を大切にするご夫婦が増えていることから、由志園はカップルによる島根への再訪問も期待する。 島根県西部の 3 施設でブライダル事業を行うオープンハート(島根県浜田市)は県外在住者に地元に戻って挙式してもらう「ホームタウンプラン」を始めた。 新郎新婦の親が県内在住の場合を想定している。 30 人で 80 万円が基本。 コンパクトな地元での挙式を売り込む。 カップルの親をターゲットにしている。

少子化の影響で売り上げ減に直面する島根県のブライダル業界にとって、県外での市場開拓は急務だ。 中国では広島県の厳島神社など一部の観光施設が県外客にも人気を集めている。 岡山県でも交通の結節点としての地の利を生かし、宿泊の割引や後楽園・倉敷美観地区の観光案内を組み合わせたプランを前面に出す企業が出てきた。 新郎新婦が大阪と広島出身だったり鳥取と香川出身だったりするケースなどを想定している。 (nikkei = 2-10-15)


医療功労賞に町立飯南病院長・安田さん … 島根

困難な環境の中、地域医療に長年貢献した人をたたえる「第 43 回医療功労賞(読売新聞社主催、厚生労働省、日本テレビ放送網後援、エーザイ協賛)」の都道府県功労者が決まり、島根県内からは飯南町立飯南病院長・安田勲さん (65) が選ばれた。 5 日、表彰式が松江市のホテル白鳥であり、安田さんには表彰状と記念品が贈られた。

同町頓原出身。島根医科大(当時)を卒業後、旧仁多町立仁多病院などを経て 1992 年に旧赤来町国保直営診療所長に就任した。 2011 年 4 月から現職。 山間部にある飯南町は中国地方有数の豪雪地域で、冬は雪に閉ざされることも多い。 雪道の運転は危険が伴うが、定期的に車での訪問診療を続けており、町民からの信望も厚い。

今回、医師不足が深刻な過疎地の医療を 20 年以上支え、病院の維持・存続の重要性を訴えることで、町民と医療現場の相互理解を醸成することに力を注いできた功績などが評価された。 式では、橋野薫・読売新聞松江支局長が表彰状を、三浦正充・エーザイ東中国統括部ディレクターが記念品を贈呈。 木村清志・県医療統括監が「今後も地域医療の向上にお力添えを」と花束を手渡した。 安田さんは「表彰は地域住民や職員たちのおかげ。 3 月で院長を退くが、今後も後任を支援していきたい。」と話していた。 (宮地恭平、yomiuri = 2-7-15)


島根・隠岐に 2 人目弁護士 「ゼロワン地域」 7 月解消へ

日弁連は 7 日、島根県隠岐諸島の 3 町 1 村を管轄する松江地裁西郷支部管内に法律事務所を開設し、7 月に管内で 2 人目となる弁護士が所長に就任すると発表した。 これで地裁支部があるのに弁護士がいないか、1 人しかいない「ゼロワン地域」がすべて解消される。

就任するのは、奈良県出身で、現在は第二東京弁護士会の佐々木久実弁護士 (28)。 松江市内で記者会見し「過疎地域で悩みや問題を抱える人たちの支えになっていきたい」と抱負を語った。 西郷支部管内は昨年 2 月以降、2 人常駐していた弁護士が 1 人になり、全国 253 の地裁と地裁支部管内で唯一のゼロワン地域となっていた。 弁護士が 1 人しかいないと、利害が対立する問題が起きた場合、一方の当事者は本土の弁護士に相談するしかなかった。 (kyodo = 2-7-15)


鹿、まだ島根半島 2,000 頭超 捕獲奨励金を継続

出雲市内の島根半島を中心に深刻な農林業被害をもたらしている野生の鹿が、今年度はやや減少したものの、推定でまだ 2,000 頭以上が生息していることが分かった。 県と(出雲)市は、2015 年度も 1 頭あたり 3 万円の捕獲奨励金などを継続する方針。 「北山地域シカ被害者の会(世話人 = 園山繁県議ら 3 人)」の会議が 2 日に同市内であり、県と市が報告した。 植林地や農作物の食害が起きたため、県は 2000 年度から島根半島最西部の出雲北山山地で、市は 02 年度から松江市と接する湖北山地で、それぞれ捕獲などの対策と生態調査を実施してきた。

目撃数などに確率を加味する「ベイズ法」という推定法によると、生息数は北山で 621 頭(前年度 976 頭)、湖北で 1,415 頭(同 1,877 頭)に上る。 一方、昨年 4 - 12 月の捕獲頭数は、北山 506 頭(前年同期 558 頭)、湖北 836 頭(同 1,193 頭)だった。 県農林水産部では、推定生息数の減少に比べ、捕獲数の減少が小さかったことから、実態は推定より多いとみている。

県、市では生息数を北山で 180 頭、湖北では 0 頭とすることを目標に、捕獲奨励金のほかに防護柵、ネットの設置費用補助、狩猟免許取得費補助など、この区域を対象に特別対策を実施している。 (高田史朗、yomiuri = 2-4-15)


イード、島根にサイト管理システムの開発拠点

情報サイト運営のイード(東京・新宿、宮川洋社長)は 7 月をメドに、島根県に開発拠点を新設する。 人材不足により東京での技術者の確保は難しくなっている。 同県在住の技術者や U ターン、I ターンの希望者を採用し、サイトの管理システムを開発する。 島根県は IT (情報技術)企業の誘致に積極的に取り組んでいる。 イードも松江市にある産業振興施設「テクノアークしまね」への入居を想定する。 2017 年末までに 7 人程度を新たに雇用する計画だ。 (nikkei = 2-1-15)


農業賞「食の架け橋の部」に島根の団体

都市と農村を結ぶ架け橋となって農業の活性化に貢献している個人や団体を表彰する、JA 全中(全国農業協同組合中央会)と NHK 主催の「日本農業賞」の「食の架け橋の部」の受賞者が決まり、大賞には島根県の団体が選ばれました。 「食の架け橋の部」の大賞に選ばれたのは、島根県雲南市の「奥出雲産直振興推進協議会」です。

「奥出雲産直振興推進協議会」は、山あいで高齢農家が多い地区に活気を取り戻すために、高齢者が生産した農産物を地域の直売所で販売するとともに、兵庫県の大型スーパーで産直市を開くなどの取り組みが高く評価されました。 このほか優秀賞には、静岡県藤枝市の「人と農・自然をつなぐ会」、滋賀県守山市の「JA おうみ冨士ファーマーズマーケットおうみんち」、奨励賞には、三重県桑名市の「すし工房なばな」がそれぞれ選ばれました。 大賞の授賞式は、3 月 7 日に東京の NHK ホールで開かれます。 (NHK = 1-31-15)


中 3 の給食、生徒 1 人に特産のカニ 1 杯 鳥取

ズワイガニの漁獲量日本一を誇る鳥取県岩美(いわみ)町の町立岩美中学校で 30 日、3 年生 97 人の給食に脱皮したばかりの雄「若松葉がに」が 1 人 1 杯ずつ出された。 町内の子どもたちに地元の特産品を味わってもらおうと、町が前年の雌(親がに)に続いて企画。 調理に手間がかかるため、卒業間近の 3 年生に限定した。 蒸したカニは体長約 50 センチ。 地元では 1 杯 500 円程度から買える。 「週に 1 度は食べる」と慣れた手つきの生徒もいて、食べ方を教え合いながら味わった。 (asahi = 1-31-15)


島根県知事「交流の深化が重要」 = 韓日知事会議に初参加

【東京】 島根県の溝口善兵衛知事は 30 日、東京で開かれた第 5 回韓日知事会議に出席し、会議後に行われた聯合ニュースの取材に対し、韓国と日本が互いを尊重すればそれが両国関係に反映されるとした上で、できるだけいろいろなチャンネル、レベル、主題で交流を深化させることが重要と述べた。

島根県は 2005 年 3 月に島根県条例で 2 月 22 日を「竹島の日」と指定。 2006 年から毎年記念行事を開催して韓国側から反発を受けている。 同県の現職知事が同会議に出席したのは溝口知事が初めて。 溝口知事は自身の出席が今回の会議の最大の収穫と評価した。 また、韓国と日本の間にはいろいろ問題があると指摘。 その上で、地方自治体や国民の交流は政府レベルの対話とは分けて、少しずつ進展させていく必要があると強調した。

「竹島の日」の記念行事を今年も開くかについては、ここで答えるのは慎みたいとして即答を避けた。 同会議は 1999 年に東京で初めて開催され、02 年から 08 年までは隔年で双方が持ち回りで開催してきた。 7 年ぶりに開催された今回の会議では韓日国交正常化 50 周年を迎え、地方自治体間の交流を活性化することで一致した。 (韓国・聯合ニュース = 1-30-15)


島根県西部の地域おこし協力隊 浜田で交流会

島根県西部で活動する地域おこし協力隊員の交流会が 28 日、浜田市牛市町のコミュニティースペース「さきや」であった。 参加者は元協力隊員による講演や意見交換を通して親交を図り、活動の参考にした。 県内では昨年 12 月 1 日時点で、11 市町村に 75 人の地域おこし協力隊員が配置されており、そのうち 54 人が浜田市や美郷町など県西部の 5 市町で活動している。 (山陰中央新報 = 1-29-15)


「玉鋼」生産、たたら製鉄の火入れ式 … 島根

日本古来の製鉄法で、日本刀の原料となる玉鋼たまはがねを生産する「たたら製鉄」の火入れ式が 21 日、島根県奥出雲町の日刀保たたら高殿であり、今年も操業が始まった。

日本美術刀剣保存協会(東京)の関係者ら約 30 人が参加。 神事に続き、勝田康則町長が「今年も安全に、優れた玉鋼が取れることを祈っています」とあいさつした後、村下(むらげ)と呼ばれる責任者の木原明さん (79) と渡部勝彦さん (75) が、炎が燃え上がる炉(長さ約 3 メートル、幅約 1 メートル、高さ約 1.3 メートル)に、今年最初の砂鉄を投入した。

玉鋼作りは、1 回に砂鉄 10 トン、木炭 12 トンを使用。 約 2.5 トンができるが、そのうち上質な玉鋼は約 300 - 400 キロという。 操業は 2 月上旬まで 3 回実施される予定で、木原さんは「全員が結束して、玉鋼を精魂込めて作りたい」と話していた。 (yomiuri = 1-25-15)


鳥取・皆生温泉で新酒仕込み 「若おかみ」ら奮闘

鳥取県米子市の皆生温泉のオリジナル日本酒「海に降る雪 上代」の仕込み作業が 24 日、同県境港市の酒造会社であった。 旅館組合青年部が酒米の生産から一貫して行っており、新酒は 2 月下旬に出来上がる予定。

この日は、若おかみの柴野寛子さん (30) ら 16 人が杜氏の指導で、蒸した後に冷ました酒米と、こうじを大型タンクに投入。 長い棒でかき混ぜると甘い香りが周囲に広がった。 柴野さんは「滑らかで喉ごしが良いので、多くの人に飲んでもらいたいです」と話した。 1 本 500 ミリリットル、2,160 円。 地元旅館で販売される。 今年は「風呂いい」の語呂に合わせて 2,611 本を生産。 (kyodo = 1-24-15)



良縁へゴール間近? 出雲大社表参道でリアル人生ゲーム

出雲大社(島根県出雲市)の表参道・神門(しんもん)通りで 24 日、商店 51 店をすごろくのマスに見立てたリアル版「人生ゲーム」のイベントが開かれた。 25 日もある。 縁結びで子どもを増やしたい地元に、玩具大手のタカラトミーが協力。 親子連れや婚活ツアーの参加者らが、専用通貨「縁」を手にルーレットを回した。 「失恋を癒やすため日本海へ」、「神話好きの恋人ができた」。 店の名や特色に合わせた設定で波瀾(はらん)万丈の人生に。 良縁を願う婚活組は現実のゴールも近い? (asahi = 1-24-15)


島根大病院チーム 小児心臓手術 1 年で 57 件

島根大学医学部付属病院(出雲市塩冶町)は、山陰両県初の小児心臓外科医療チームによる手術を 2013 年 10 月に始めてから、1 年間の実績をまとめた。 先天性心疾患の 38 人に 57 件の手術を実施し、患者は広島県の 1 人を除いてすべて山陰両県の在住者だった。 これまで両県外の医療機関に頼らざるを得なかった家族の負担軽減につながった。

先天性心疾患は 1 千人の出生に対して 1 人に症状が認められるとされる。 小児心臓外科チームがなかった山陰両県では、新生児の県外への転院や、術前、術後の通院に伴う交通費や宿泊費など、患者や家族に身体面や経済面で大きな負担となっていた。 島根大では、島根医科大 OB で京都大医学部付属病院などで小児心臓手術を専門に手掛けた藤本欣史講師 (45) = 神戸市出身 = が 13 年 4 月に赴任し、チームが誕生した。

チームは藤本講師を執刀医に小児循環器の医師ら 20 人で構成。 1 年間の手術件数は、1 歳未満 25 人 37 件、1 - 4 歳 6 人 13 件、5 歳以上 7 人 7 件に上った。 疾患別では、心臓の左心室と右心室を仕切る壁に穴が開いた「心室中隔欠損症」が 13 件で最多だった。 手術の難易度では心臓血管外科専門医認定機構が定める A から C までのうち、最も難しい C が 18 件でトップだった。 14 年 10 月以降から 15 年 1 月 14 日現在までは 13 件の手術を実施。 藤本講師は「島根でこうした小児心臓外科の医療が提供できるのを広く知ってほしい」と話した。 (山陰中央新報 = 1-20-15)


短期バイトのはずが、古民家の宿経営に 隠岐の島町

記事コピー (1-20-15)


島根の観光や食 PR 広島でふるさとフェア始まる

広島市で島根県の魅力を発信する「島根ふるさとフェア 2015」が 17 日、同市中心部で始まった。 島根県内の自治体などが約 200 のブースを出展し観光や食を PR したほか、ミニ SL の乗車イベントもあり、約 7 万 5 千人(主催者発表)が詰め掛けた。 18 日まで。 島根県や県内の市町村などでつくる広島地区観光情報発信事業実行委員会が主催。 18 回目の今回は「再発見! ご縁の国の宝物」をテーマに、広島県立総合体育館、ハノーバー庭園、旧広島市民球場跡地の 3 カ所を会場に開いた。

地酒、そば、シジミなどの特産品を販売するブースには多くの来場者が詰め掛け、スタッフの説明を聞きながら、品定めしていた。 今回初めて、神楽衣装の試着や道具作りが体験できる「神楽広場」が設けられたほか、昨年 8 月に JR 山口線が全線運転再開したのを記念して、やまぐち号で使われている石炭で走る「ミニ SL やまぐち号」も登場。親子連れらが乗車し楽しんだ。 家族 4 人で乗車した谷沢裕司さん (38) = 広島市中区 = は「フェアは楽しみにしていて、毎年来ている。 石炭のにおいがして本物の SL のようだった。」と話した。 18 日は午前 10 時から午後 4 時半まで開催される。 (山陰中央新報 = 1-18-15)